JP4295696B2 - 90度スプリッタ - Google Patents

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Description

本発明は、入力された信号を2分配すると共に、分配された出力信号の位相を互いに90度異ならせる90度スプリッタに関する。
従来の90度スプリッタを図5に従って説明する。この種のスプリッタとしたは、ブランチド・ハイブリッド(あるいはブランチラインカップラとも呼ばれる)による電力合成・分配回路が知られている。このスプリッタは、入出力インピーダンスを50Ωとすれば、36.5Ωの特性インピーダンスを有する1/4波長線路と、50Ωの特性インピーダンスを有する1/4波長線路とを図示のように組み合わせることで構成され、2つの出力端1、2には位相が互いに90度ことなる信号が出力される(例えば、非特許文献1参照。)。
根日屋英之著「ユビキタス無線工学と微細RFID」東京電機大学出版、2003年4月30日、p.54−55、図4.15
図5に示したスプリッタを、例えば、2.5GHz程度の周波数で使用する場合、1/4波長線路の長さは3センチメートルとなり、この線路を構成するための回路基板の形状が大きくなる。
本発明は、集中定数型によって小型化が図れる90度スプリッタを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の90度スプリッタは、2分配回路と、ローパスフィルタとを備え、前記2分配回路を、入力端子にそれぞれの一端が接続された第1及び第2のインダクタンス素子と、前記入力端子をグランドにシャントする第1の容量素子と、前記第1及び第2のインダクタンス素子の他端間に接続された第2の容量素子と、前記第2の容量素子に並列接続された抵抗素子とによって構成し、前記ローパスフィルタをT型又はπ型ローパスフィルタによって構成し、前記第1のインダクタンス素子の他端と第1の出力端子との間に前記T型又はπ型ローパスフィルタを介挿し、前記第2のインダクタンス素子の他端を第2の出力端子に接続した。
また、前記第1のインダクタンス素子のインダクタンス値を前記第2のインダクタンス素子のインダクタンス値よりも小さくした。
また、前記ローパスフィルタをT型ローパスフィルタによって構成した。
また、前記第1のインダクタンス素子のインダクタンス値をL1、前記第2のインダクタンス素子のインダクタンス値をL2、前記ローパスフィルタを構成するインダクタンス素子のインダクタンス値をLとした場合、前記第1のインダクタンス素子のインダクタンス値L1と前記第2のインダクタンス素子のインダクタンス値L2とを次式を満足する値に設定した。
0.9L<L1<L
L<L2<1.1L
請求項1の発明によれば、2分配回路を、入力端子にそれぞれの一端が接続された第1及び第2のインダクタンス素子と、入力端子をグランドにシャントする第1の容量素子と、第1及び第2のインダクタンス素子の他端間に接続された第2の容量素子と、第2の容量素子に並列接続された抵抗素子とによって構成し、ローパスフィルタをT型又はπ型ローパスフィルタによって構成し、第1のインダクタンス素子の他端と第1の出力端子との間にT型又はπ型ローパスフィルタを介挿し、第2のインダクタンス素子の他端を第2の出力端子に接続したので、入力端子と2つの出力端子におけるインピーダンスを互いに等しくしたうえに、2つの出力端子には互いに位相が90度異なる信号を出力できる。
また、請求項2の発明によれば、第1のインダクタンス素子のインダクタンス値を第2のインダクタンス素子のインダクタンス値よりも小さくしたので、2分配回路における第1のインダクタンス素子側の分配ロスが第2のインダクタンス素子側の分配ロスよりも小さくなって第1の出力端子側の伝送ロスと第2の出力端子側の伝送ロスとの差を少なくするように補正できる。
また、ローパスフィルタをT型ローパスフィルタによって構成したので、第1の出力端子側に接続されたT型ローパスフィルタにおけるインダクタンス素子による反射が少なくなって第2の出力端子側の伝送ロスは2.5GHzよりも高域側で大きくなる。従って、入力信号に高調波が混入されたとしても第1及び第2の出力端子に出力され難くなる。
また、第1のインダクタンス素子のインダクタンス値をL1、第2のインダクタンス素子のインダクタンス値をL2、ローパスフィルタを構成するインダクタンス素子のインダクタンス値をLとした場合、第1のインダクタンス素子のインダクタンス値L1と第2のインダクタンス素子のインダクタンス値L2とを次式を満足する値に設定したので、第1の出力端子側の伝送ロスと第2の出力端子側の伝送ロスとの差を少なくするように補正する場合に補正のし過ぎがない。
0.9L<L1<L
L<L2<1.1L
以下、図面に従って本発明の90度スプリッタを説明する。図1は第1実施形態の回路図、図2は第2実施形態の回路図、図3は第1実施形態における特性図、図4は第2の実施形態における特性図である。
図1において、2分配回路10は入力端子1にそれぞれの一端が接続された第1のインダクタンス素子11及び第2のインダクタンス素子12と、入力端子1をグランドにシャントする第1の容量素子13と、第1のインダクタンス素子11と第2のインダクタンス素子12の他端間に接続された第2の容量素子14と、第2の容量素子14に並列接続された抵抗素子15とから構成される。
そして、第1のインダクタンス素子11の他端と第1の出力端子2との間にローパスフィルタ20が介挿される。ローパスフィルタ20は、インダクタンス素子21と、2つの容量素子22、23とを有するπ型ローパスフィルタで構成される。また、第2のインダクタンス素子12の他端は第2の出力端子3に直接接続される。
以上の構成においては、入力端子1及び出力端子2、3における入出力インピーダンスをZ、入力信号の角周波数をωとした場合、2分配回路10における第1のインダクタンス素子11のインダクタンス値L1、第2のインダクタンス素子12のインダクタンス値L2、ローパスフィルタ20におけるインダクタンス素子21のインダクタンス値Lは次式で求められる。
L=L1=L2=Z/ω
また、2分配回路10における第1の容量素子13の容量値C1と、第2の容量素子14の容量値のC2、ローパスフィルタ20における容量素子22、23の容量値Cは次式で求められる。
C=C1=2×C2=1/(ω×Z
また、上記の入出力インピーダンスを50Ωとした場合、抵抗素子15の抵抗値は100Ωに選ばれる。
そして、第1のインダクタンス素子11の他端におけるインピーダンスと第2のインダクタンス素子12におけるインピーダンスとは、入力端子1におけるインピーダンスと同じ50Ωとなる。また、ローパスフィルタ20の両端のインピーダンスは1:1であるので、2分配回路10とローパスフィルタ20とはインピーダンスが整合する。よって、第1の出力端子2と第2の出力端子3におけるインピーダンスも50Ωとなる。
入力信号の周波数を2.5GHzとして上記の各回路素子の値を求め、チップ部品を使用して回路を構成した場合の特性を図3に示す。図3のAは入力端子子1におけるリターンロス、Bは入力端子子1と第1の出力端子子2との間の伝送特性、Cは入力端子子1と第2の出力端子子3との間の伝送特性を示し、何れも左側の目盛りが適用される。図示はしないが、第1の出力端子2及び第2の出力端子3のおけるリターンロスもほぼAと同様の特性を示す。また、図3におけるB′、C′はそれぞれB、Cに示す伝送特性の拡大図であり、右側の目盛りが適用される。
B′、C′の特性から明らかなように、第1の出力端子2側の伝送ロスは約3.6dB、第2の出力端3側の伝送ロスが約3.2dBとなり、第1の出力端子2側の伝送ロスが第2の出力端子3側の伝送ロスよりも約0.4dB大きいが、これはローパスフィルタ20の伝送ロスに起因する。また、伝送ロスの値そのものは、チップ部品のQ(2.5GHzでは、およそ20〜40)により決定される。さらに、第1の出力端子2側の伝送ロスは2.5GHzよりも高域側で大きくなるが、これはローパスフィルタ20の特性に起因する。一方、第2の出力端子3側の伝送ロスが2.5GHzよりも高域側で少なくなっているが、これはローパスフィルタ20における容量素子22による反射に起因しているものと考えられる。
図2においては、ローパスフィルタ20が2つのインダクタンス素子24、25と、容量素子26とを有するT型ローパスフィルタによって構成されている点で図1と異なる。その他の構成は図1と同じである。
図2においては、2分配回路10における第1のインダクタンス素子11のインダクタンス値L1、第2のインダクタンス素子12のインダクタンス値L2、ローパスフィルタ20におけるインダクタンス素子24、25のインダクタンス値Lは次式で求められる。
L=L1=L2=Z/ω
また、2分配回路10における第1の容量素子13の容量値C1と、第2の容量素子14の容量値C2、ローパスフィルタ20における容量素子26の容量値Cは次式で求められる。
C=C1=2×C2=1/(ω×Z
そして、図2においても図1と同条件で各回路素子の値を求め、チップ部品を使用して回路を構成した場合の特性を図4に示す。図4のDは入力端子子1におけるリターンロス、Eは入力端子子1と第1の出力端子子2との間の伝送特性、Fは入力端子子1と第2の出力端子子3との間の伝送特性を示し、何れも左方の目盛りが適用される。図示はしないが、第1の出力端子2及び第2の出力端子3のおけるリターンロスもほぼAと同様の特性を示す。また、図4におけるE′、F′はそれぞれE、Fに示す伝送特性の拡大図であり、右方の目盛りが適用される。
E′、F′の特性から明らかなように、第1の出力端子2側の伝送ロスは約3.6dB、第2の出力端3側の伝送ロスが約3.2dBと図1のものと同じである。また、第1の出力端子2側の伝送ロスは2.5GHzよりも高域側で大きくなり、第2の出力端子3側の伝送ロスも2.5GHzよりも高域側で大きくなる。これはローパスフィルタ20におけるインダクタンス素子24による反射が図1の構成よりも少なくなった為と考えられる。従って、入力信号に高調波が混入されていても第1及び第2の出力端子2、3に出力され難くなる。
ここで、2分配回路10における分配ロスの配分を補正することによって、2.5GHzにおける出力端子2、3間に生じている伝送ロスの差を0.4dB(3.6dBと3.2dBとの差)以下に少なくすことができる。各回路素子のQが20〜40の範囲で種々シミュレートすると、第1のインダクタンス素子11のインダクタンス値L1は、
0.9L<L1<L
の範囲に設定し、第2のインダクタンス素子12のインダクタンス値L2を、
L<L2<1.1L
の範囲に設定すると、上記の差が少なくなることが確認できた。特にL1=0.95L、L2=1.05Lとすることで、第1の出力端子2側の伝承ロスと第2の出力端子3側の伝送ロスとがそれぞれ図4のE″、F″に示すように2.5GHzでほぼ等しくなる。この補正のやり方は図1の回路にもそのまま適用できる。
本発明の90度スプリッタの第1実施形態の構成を示す回路図である。 本発明の90度スプリッタの第2実施形態の構成を示す回路図である。 本発明の第1実施形態における伝送特性図である。 本発明の第2実施形態における伝送特性図である。 従来の90度スプリッタの構成図である。
符号の説明
1:入力端子
2:第1の出力端子
3:第2の出力端子
10:2分配回路
11:第1のインダクタンス素子
12:第2のインダクタンス素子
13:第1の容量素子
14:第2の容量素子
15:抵抗素子
20:ローパスフィルタ
21:インダクタンス素子
22、23:容量素子
24、25:インダクタンス素子
26:容量素子

Claims (4)

  1. 2分配回路と、ローパスフィルタとを備え、前記2分配回路を、入力端子にそれぞれの一端が接続された第1及び第2のインダクタンス素子と、前記入力端子をグランドにシャントする第1の容量素子と、前記第1及び第2のインダクタンス素子の他端間に接続された第2の容量素子と、前記第2の容量素子に並列接続された抵抗素子とによって構成し、前記ローパスフィルタをT型又はπ型ローパスフィルタによって構成し、前記第1のインダクタンス素子の他端と第1の出力端子との間に前記T型又はπ型ローパスフィルタを介挿し、前記第2のインダクタンス素子の他端を第2の出力端子に接続したことを特徴とする90度スプリッタ。
  2. 前記第1のインダクタンス素子のインダクタンス値を前記第2のインダクタンス素子のインダクタンス値よりも小さくしたことを特徴とする請求項1に記載の90度スプリッタ。
  3. 前記ローパスフィルタをT型ローパスフィルタによって構成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の90度スプリッタ。
  4. 前記第1のインダクタンス素子のインダクタンス値をL1、前記第2のインダクタンス素子のインダクタンス値をL2、前記ローパスフィルタを構成するインダクタンス素子のインダクタンス値をLとした場合、前記第1のインダクタンス素子のインダクタンス値L1と前記第2のインダクタンス素子のインダクタンス値L2とを次式を満足する値に設定したことを特徴とする請求項1又は2又は3に記載の90度スプリッタ。
    0.9L<L1<L
    L<L2<1.1L
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