JP4295375B2 - 線材矯正ロ−ラの冷却装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は線材の真直性を矯正するためのロ−ラを冷却する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
スチ−ルコ−ド等に使用する線材は、図2に示すように巻出し10から線材9aを繰り出し、複数のダイス11を通過させて引き抜き加工を行い、巻取り12に巻き取って伸線加工することが行われている。このように伸線加工された線材9は、その後撚り合わせてスチ−ルコ−ドとされるが、スチ−ルコ−ドの真直性をよくするためには線材9自体が真直性の良いものでなければならい。従って、伸線された線材9は、巻き取る前に真直性の矯正処理が行われている。
【0003】
通常、線材9の真直性矯正処理は、図2に示すように、基台20に千鳥状に複数のロ−ラ1aを配置し、この矯正ロ−ラ群1に線材9aを通過させて繰り返し曲げ加工することにより行われる。ここで、基台20に取り付けられたロ−ラ1aは図示しないベアリングを介して回転自在となっているが、ベアリングの損傷等でロ−ラ1aが回転しなくなると線材9には繰り返し曲げ以外にロ−ラ1aとの摩擦力が作用することとなり、その結果、線材9を真っ直ぐに矯正することができなくなる。従って、ベアリング等の故障によって回転しなくなったロ−ラ1aを交換することが必要となる。
【0004】
しかるに、ベアリングの故障原因の大半は、ロ−ラ1aの高速回転に伴なう発熱によってベアリングが焼き付いてしまうことにある。そのため、従来からブロア−等でロ−ラ1aを冷却し、ベアリングの寿命を向上する方法が採用されている。
【0005】
しかしながら、ブロア−を使用したロ−ラ1aの冷却方法では、ブロア−を駆動するための特別な装置が必要となり、駆動装置の保守、点検に労力がかかり駆動電力も大きいため、簡便で経済的なロ−ラ1aの冷却装置が望まれていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は、冷却装置の維持、管理を簡便なものとし、ブロア−の駆動源等を必要とせずに経済的な運転が可能な線材矯正ロ−ラの冷却装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は以上の課題を解決するためになされたものであって、その要旨は、空気を取り込むファンと、加速した空気を送る送風管と、この送風管に連なり前記空気を吐出する吐出口と、からなる線材矯正ロ−ラの冷却装置であって、前記ファンの駆動軸を矯正ロ−ラの近傍に設置されたガイドプ−リ−の回転軸と同軸に接続し、吐出口は前記空気を線材矯正ロ−ラに向けて固定したことを特徴とする線材矯正ロ−ラの冷却装置にかかるものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の線材矯正ロ−ラの冷却装置においては、矯正ロ−ラ群の近傍に設置されている線材案内用のガイドプ−リ−の回転軸を、冷却装置のファンの駆動軸として利用する。従って、線材の巻き取り速度および対応する矯正ロ−ラの回転数の増加に伴なってファンの回転数も増加しファンから吐出する空気が多くなる。そして、吐出空気は送風管を通して矯正ロ−ラ群に吹き付けられるようになっているので、ベアリングの発熱が効果的に抑えられるのである。
【0009】
【実施例】
以下、本発明の好ましい実施の形態を図面により説明する。
図1は本発明の線材矯正ロ−ラの冷却装置を示す斜視図である。多数の矯正ロ
−ラ1aが基台20に千鳥状に配置されてロ−ラ群1をなし、線材9がロ−ラ群1を通過することで、繰り返し曲げ加工が行なえるようになっており、矯正された線材9はガイドプ−リ−39により、図示しない巻取りに案内されている。
【0010】
冷却装置30は、空気取り入れ口31に備えられたファン32及びファンケ−ス33を有しており、ファン32の駆動軸34はガイドプ−リ−39と同軸となっている。従って、ガイドプ−リ−39の回転によってファン駆動軸34も回転し、空気取り入れ口31に備えられたファン32によって空気が取り入れられかつ加速されることとなる。そして加速された空気は送風管35に送られ、これによって吐出口36に導かれ、空気は吐出口36より勢いよく吐出されることとなる。この時、吐出口36はその向きを矯正ロ−ラに向かって取り付けられているため、加速された空気が矯正ロ−ラ群1全体に吹き付けられ、ベアリングの冷却に使用されることとなる。
【0011】
ここで、ファン32による送風量は、ガイドプ−リ−39の直径と線材9の巻取り速度によって決定される駆動軸34の回転数で定められるが、巻取り速度は通常500から1000m/minであり、プ−リ−径を調節することにより、空気の吐出量が所定のものとなる冷却装置30を得ることができる。
【0012】
また、吐出孔36は、矯正ロ−ラ群1の横から空気を吹き付けることができるようにロ−ラ群1の横近傍に配置され、ロ−ラ1aの厚さと略同じ幅でロ−ラ群1の全長と略同じ長さの吐出口36とするものである。
【0013】
図1に示す冷却装置30を使用することによりロ−ラ1aの温度は下がり、送風による冷却を行わない場合にはロ−ラ1a温度が80℃であったものが、送風による冷却を行うことで温度を60℃に下げることができ、ベアリングの寿命を50倍に高めることができた。また、ロ−ラの冷却の他、線材のメッキ皮膜が脱落してロ−ラにメッキ粉末が付着等しても、空気の吹き付けによって吹き飛ばし除去することが可能となり、ロ−ラの寿命を更に高めることができるという効果も有する。
【0014】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の冷却装置は駆動軸を線材のガイドプ−リ−に接続し、空気吐出口を線材の矯正ロ−ラに向けて取り付けたものであるので、モ−タ−等の駆動源を用いることなくロ−ラを冷却することが可能となり、ロ−ラの寿命を高めることができる。また、ファンの駆動軸を矯正ロ−ラの近傍に設置されたガイドプ−リ−の回転軸と同軸とすれば、一層簡便な構造で効果的な冷却装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の線材矯正ロ−ラの冷却装置を示す斜視図である。
【図2】図2は線材の伸線加工工程を示す図である。
【符号の説明】
1‥矯正ロ−ラ群、
1a‥矯正ロ−ラ、
9‥線材、
20‥基台、
30‥冷却装置、
31‥空気取り入れ口、
32‥ファン、
33‥ファンケ−ス、
34‥ファンの駆動軸、
35‥送風管、
36‥吐出口、
39‥ガイドプ−リ−。
Claims (1)
- 空気を取り込むファンと、加速した空気を送る送風管と、この送風管に連なり前記空気を吐出する吐出口と、からなる線材矯正ロ−ラの冷却装置であって、前記ファンの駆動軸を矯正ロ−ラの近傍に設置されたガイドプ−リ−の回転軸と同軸に接続し、吐出口は前記空気を線材矯正ロ−ラに向けて固定したことを特徴とする線材矯正ロ−ラの冷却装置。
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