JP4295257B2 - 光分岐挿入スイッチ - Google Patents

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本発明は、光分岐挿入スイッチに関し、より詳細には、波長分割多重通信システムにおけるノードにおいて、任意の波長パスのスイッチングを行うための光分岐挿入スイッチに関する。
波長分割多重(WDM)を用いた光ファイバ伝送路を介して、複数のノードをリング状またはバス状に接続した波長分割多重通信システムが知られている。各ノードには、波長毎に接続を切り替える光スイッチが装備されており、波長パスの構成を容易に変更することができることから、再構成可能光アドドロップ多重(ROADM)システムと呼ばれている。各々のノードのスイッチング動作は、一方の光ファイバ伝送路から入力された任意の波長の光信号を、他方の光ファイバ伝送路に出力するスルーモードと、光ファイバ伝送路から入力された任意の波長の光信号をノードに接続された端局装置に出力し(ドロップ動作)、端局装置から入力された任意の波長の光信号を光ファイバ伝送路に出力する(アド動作)アド/ドロップモードとを有している。このようなスイッチング動作によって、波長パスを、任意のノード間で任意の数だけ設定することができる。従って、波長分割多重通信システムは、トラヒック変動に対して、波長パスの構成を変更することにより柔軟に対応でき、伝送路や端局装置の障害に対して容易に対処できるという特徴がある。
図1に、従来のROADMシステムのノードの構成を示す。ここでは隣接して接続されている2つのノードを、便宜的にそれぞれ西側ノードおよび東側ノードいい、西側ノードから東側ノードへの信号光の流れを右回り、東側ノードから西側ノードへの信号光の流れを左回りと規定する。右回りの波長多重信号光は、光ファイバ105Rから前置光増幅器104Rを介して、光分波器102Rに入力される。光分波器102Rは、入力された波長多重信号光を、波長ごとにn個の信号光に分離する。光分岐挿入スイッチ101R−1〜nは、n個に分離された信号光それぞれに対して、スルーモードまたはアド/ドロップモードで動作する。光合波器103Rは、光分岐挿入スイッチ101R−1〜nからの光信号を波長多重信号光に多重する。波長多重信号光は、後置光増幅器106Rを介して光ファイバ107Rから東側ノードへ出力される。左回りの波長多重信号光は、図の符号をRからLに変えて、同様に説明することができる(例えば、特許文献1参照)。
図2に、従来の光分岐挿入スイッチの機能を示す。光分岐挿入スイッチ101R−1〜n,101L−1〜n(以下、R,Lを省略し101−1〜nまたは添字を省略し101と記載する)は、2入力2出力光スイッチであり、2つの入力ポート(In,Add)と2つの出力ポート(Out,Drop)とを有する。スルーモードでは、InポートとOutポートが接続され、アド/ドロップモードではInポートとDropポートとが接続され、AddポートとOutポートとがそれぞれ接続される。
図3に、従来の光分岐挿入スイッチの詳細な構成を示す。光分岐挿入スイッチ101は、Inポートから入力された信号光を、Dropポートまたは可変光減衰器(VOA)122に分岐する光スイッチ121と、VOA122の出力とAddポートに接続されているVOA123の出力とを選択する光スイッチ124とを含む。さらに、光分岐挿入スイッチ101は、VOA122,123の減衰量を制御する制御回路(CONT)125と、光スイッチ124の出力を分岐する分岐回路126と、分岐された出力光をモニタして制御回路125にフィードバックする光検出器127とを備えている。
光分岐挿入スイッチ101は、1枚の石英系光導波路基板により集積されており、光スイッチおよびVOAをマッハツェンダ型干渉計により構成する。この光分岐挿入スイッチ101を、右回り(R)と左回り(L)にそれぞれn個実装することにより、図1に示したノードを構成することができる。
図4に、マッハツェンダ型干渉計の詳細な構成を示す。マッハツェンダ型干渉計は、2本の入力導波路111a,11bに接続された3dBカプラ112と、2本の出力導波路113a,113bに接続された3dBカプラ114との間を、2本のアーム導波路115a,115bで接続した構成を有している。一方のアーム導波路115a上には位相調整用の位相器となる薄膜ヒータ116が配置されている。導波路を構成している石英系ガラスの屈折率は、熱光学効果によって、温度により変化するので、薄膜ヒータ116の通電加熱により、2本のアーム導波路115a,115bでの光路差を任意に制御することができる。
入力導波路111aより入力された信号光は、光路長差が半波長、即ち、位相差がπの場合、公知の干渉原理により、出力先導波路113aから出力され(バー状態)、光路長差がゼロ、即ち、位相差がゼロの場合、出力先導波路113bから出力される(クロス状態)。また、中間の光路長差を与え、0〜πの適切な位相差にすることで、入力導波路111aより入力された信号光を、任意の分岐比で2本の出力導波路113a,113bに分岐させることもできる。従って、光スイッチとしても、可変光減衰器としても動作させることができる。
特開2004−37968号公報(第5,6図)
現用系/予備系の冗長構成を有する通信システムの切替方式として、片方向切替方式と双方向切替方式とが知られている。双方向切替方式は、切替の単位が送受信のペアで行われるので、通信が確立されるためには、正常な送信と正常な受信がペアとなっている必要がある。ROADMシステムにおいて、現用系/予備系の冗長構成を双方向切替方式で実現するためには、伝送路の障害に対応できるように、東側ノード経由の送受信対を1ペアにし、かつ、西側ノード経由の送受信対を1ペアにして、現用系/予備系を構成する。
従来の光分岐挿入スイッチ101の構成では、西側ノードからの受信と東側ノードへの送信とが同じ光分岐挿入スイッチ101Rを通り、また、東側ノードからの受信と西側ノードへの送信とが同じ光分岐挿入スイッチ101Lを通ることになる。このような構成では、光分岐挿入スイッチ101Rが故障すると、西側ノードからの受信と、東側ノードへの送信が使えなくなる。すなわち、送受信対としては、西側ノード経由および東側ノード経由のいずれも不完全となることから、現用系/予備系の両方とも通信を確立することができなくなる。従って、従来の光分岐挿入スイッチでは、光ファイバ伝送路の障害を救済できるものの、光分岐挿入スイッチの障害を救済することができない。
また、光分岐挿入スイッチ101において、スルーモード時のAddポートからOutポートへの漏れ光、アド/ドロップモード時のInポートからのOutポートへの漏れ光は、同一波長のクロストーク、すなわち干渉性クロストークとなるので、伝送特性を大幅に劣化させる。従って、漏れ光の減衰量(以下、消光比ともいう)は、40dB以上あることが望ましい。
さらに、電源回路の小型化の観点から、光分岐挿入スイッチ101は、最大電力消費量が小さい構成であることが望ましい。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、消光比が高く、最大消費電力の少ない光分岐挿入スイッチを提供することにある。また、本発明の目的は、光ファイバ伝送路または光分岐挿入スイッチのいずれの障害に対しても、少なくとも1ペアの送受信対が障害の影響を受けない構成となる光分岐挿入スイッチを提供することにある。
本発明は、このような目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、光ファイバ伝送路を介して接続されるノードに配置された光分岐挿入スイッチにおいて、位相器を内蔵したマッハツェンダ型干渉計により構成され、スルー入力ポート(ThrIn)から入力された信号光を任意の減衰量によりクロス経路で出力する第1可変光減衰器222と、位相器を内蔵したマッハツェンダ型干渉計により構成され、アドポート(Add)から入力された信号光を任意の減衰量によりクロス経路で出力する第2可変光減衰器223と、位相器を内蔵したマッハツェンダ型干渉計により構成され、バー状態で前記第1可変光減衰器222から入力された信号光を選択し、クロス状態で前記第2可変光減衰器223から入力された信号光を選択して、出力ポート(Out)へ出力する第1光スイッチ224と、位相器を内蔵したマッハツェンダ型干渉計により構成され、入力ポート(In)からから入力された信号光を、クロス状態でスルー出力ポート(ThrOut)へ出力し、バー状態でドロップポート(Drop)へ出力する第2光スイッチ221とを備え、前記ノード内で前記光分岐挿入スイッチを対向させ、一方の光分岐挿入スイッチのスルー入力ポートと他方の光分岐挿入スイッチのスルー出力ポートとがそれぞれ接続されることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の前記マッハツェンダ型干渉計は、前記位相器が非通電状態のときにバー状態に、通電状態のときにクロス状態となることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の前記マッハツェンダ型干渉計は、バー状態で2分の1波長の光路長差を有し、クロス状態で光路長差が0波長となることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1、2または3に記載の前記位相器は、熱光学効果を利用して位相を調整していることを特徴とする光分岐挿入スイッチ。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の光分岐挿入スイッチにおいて、前記光分岐挿入スイッチは、平面光導波路を用いて構成され、前記位相器は、薄膜ヒータを装荷した導波路で構成されていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5のいずれかに記載の光分岐挿入スイッチにおいて、波長分割多重通信システムにおけるノードに配置され、任意の1波長の両方向の波長パスをスイッチングすることを特徴とする。
以上説明したように、本発明の構成によれば、スルーモードにおいて、2個のマッハツェンダ型干渉計が、アドポートから入力された信号光に対してクロス経路になり、40dB以上の消光比が得られる。アド/ドロップモードにおいても、2個のマッハツェンダ型干渉計が、スルー入力ポートから入力された信号光に対してクロス経路になり、1個のマッハツェンダ型干渉計がバー経路になるので、50dB以上の消光比が得られ、いずれのモードにおいても高い消光比を確保することが可能となる。
また、本発明によれば、いずれのモードでも、同時に駆動するマッハツェンダ型干渉計は2個となり、最大消費電力を抑えることができ、加えて、消費電力の平準化を図ることが可能となる。
さらに、本発明によれば、マッハツェンダ型干渉計の駆動回路をスルーモードとアド/ドロップモードで回路を共用することにより、光分岐挿入スイッチの回路規模を削減することが可能となる。
さらにまた、本発明によれば、西側ノードへの光ファイバ伝送路と東側ノードへの光ファイバ伝送路とが、別の光分岐挿入スイッチを通ることになるので、伝送路/光分岐挿入スイッチのいずれの障害に対しても、少なくとも1ペアの送受信対を確保することができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳細に説明する。本発明の実施形態では、対向するノードに対する信号光の送受信の2方向の波長パスを1つの光分岐挿入スイッチで切り換えるようにする。
図5に、本発明の一実施形態にかかる光分岐挿入スイッチの構成を示す。光分岐挿入スイッチ201W,201E(以下、W,Eを省略し201と記載する。ポートの名称等も同様である。)は、入力ポート(以下、Inポートという)から入力された信号光を、ドロップポート(以下、Dropポートという)またはスルー出力ポート(以下、ThrOutポートという)に分岐する光スイッチ(第2光スイッチ)221を有する。このブロックをDropSW211という。
また、光分岐挿入スイッチ201は、スルー入力ポート(以下、ThrInポートという)に接続されているVOA(第1可変光減衰器)222の出力とアドポート(以下、Addポートという)に接続されているVOA(第2可変光減衰器)223の出力とを選択する光スイッチ(第1光スイッチ)224と、VOA222,223の減衰量を制御する制御回路(CONT)225とを有する。さらに、出力ポート(以下、Outポートという)への出力光を分岐する分岐回路226と、分岐された出力光のレベルを検出し、その検出結果を制御回路225にフィードバックする光検出器227とを備えている。このブロックをAddSW212という。
スルーモード時には、DropSW211においてInポートとThrOutポートとが接続され、AddSW212においてThrInポートとOutポートとがそれぞれ接続される。アド/ドロップモード時には、DropSW211においてInポートとDropポートとが接続され、AddSW212においてAddポートとOutポートとがそれぞれ接続される。
光分岐挿入スイッチ201を、西側ノード向け201Wと東側ノード向け201Eにそれぞれ配置して、ThrOutWポートとThrInEポートとを接続し、ThrOutEポートとThrInWとを接続する。DropWポートおよびAddWポートと、DropEポートおよびAddEポートとは、それぞれ送受信対として端局装置に接続される。光分岐挿入スイッチ201W,201Eをそれぞれスルーモードに設定すると、このノードを通過するように、右回りと左回りの通信路が生成される。一方、光分岐挿入スイッチ201W,201Eをそれぞれアドドロップモードに設定すると、西側ノード経由の送受信号対と東側ノード経由の送受信号対とが、端局装置に接続される。端局装置からみると、西側ノード経由または東側ノード経由の一方を現用系、他方を予備系とする冗長構成をとることができる。
西側ノードに対する送信/受信は、光分岐挿入スイッチ201Wを通り、東側ノードに対する送信/受信は、別の光分岐挿入スイッチ201Eを通ることになるので、例えば、光分岐挿入スイッチ201Wが故障しても、東側ノード経由の通信は確保される。逆に、光分岐挿入スイッチ201Eが故障しても、西側ノード経由の通信は確保され、伝送路/光分岐挿入スイッチのいずれの障害に対しても、少なくとも1ペアの送受信対を確保することができる。
この構成によれば、現用系と予備系の光ファイバ伝送路が異なるノードを経由することから、双方向切替方式を適用した場合でも、光ファイバ伝送路の故障を救済することができる。また、光分岐挿入スイッチは、現用系と予備系がそれぞれ別の光分岐挿入スイッチに収容されていることから、双方向切替方式を適用した場合でも、光分岐挿入スイッチの故障を救済することができる。従って、光ファイバ伝送路の障害と光分岐挿入スイッチの障害とを救済することができる。
図6に、本発明の一実施形態にかかる光分岐挿入スイッチの詳細構成を示す。光分岐挿入スイッチ201は、シリコン基板上に作製された石英系光導波路で構成されている。図4に示したマッハツェンダ型干渉計により、光スイッチ221,224およびVOA222,223を構成する。マッハツェンダ型干渉計は、2本のアーム導波路の長さが異なる非対称型とし、短い方のアーム導波路に薄膜ヒータを配置する。
2本のアーム導波路の光路差は、光スイッチ221,224の場合、薄膜ヒータが非通電状態のとき1/2波長とし(バー状態)、通電状態のとき0波長とする(クロス状態)。また、VOA222,223の場合、薄膜ヒータが非通電状態のとき1/2波長とし(バー状態、すなわちクロス側は遮断)、通電状態のとき0〜1/2波長とする(クロス側は透過から遮断まで任意)。
このような構成により、スルーモードのとき、光スイッチ221を通電状態とし、VOA222を所定の減衰量となるように通電制御する。光スイッチ224およびVOA223は非通電状態である。アド/ドロップモードのとき、光スイッチ224を通電状態とし、VOA223を所定の減衰量となるように通電制御する。光スイッチ221およびVOA222は非通電状態である。
従って、いずれのモードでも、同時に動作する光スイッチとVOAが1つずつとなり、最大消費電力を抑えることができると共に消費電力の平準化を図ることができる。また、光スイッチを駆動する回路と、VOAを制御する回路とを各々1つずつ配置し、スルーモードとアド/ドロップモードの2状態で回路を共用することで、することで、光分岐挿入スイッチの駆動回路の規模を削減することができる。
マッハツェンダ型干渉計で得られる消光比は、素子の作製誤差等により、クロス状態のときに、バー経路で10dB以上であるのに対し、バー状態のときに、クロス経路では20dB以上確保することができる。すなわち、クロス状態におけるバー方向よりも、バー状態におけるクロス方向の方が、漏れ光を遮断することができ、高い消光比が得られる。
スルーモード時には、2個のマッハツェンダ型干渉計、VOA223と光スイッチ224とがバー状態となり、Addポートから入力された信号光を遮断するので、40dB以上の消光比が得られる。アド/ドロップモード時には、2個のマッハツェンダ型干渉計、光スイッチ221とVOA222がバー状態となり、さらに1個のマッハツェンダ型干渉計、光スイッチ224がクロス状態となる。従って、Inポートから入力された信号光は、光スイッチ221で遮断されて20dB以上の消光比が得られ、ThrOutポートとThrInポートとを経由して入力された信号光は、VOA222で遮断されて20dB以上の消光比と光スイッチ224で遮断されて10dB以上の消光比が得られるので、50dB以上の消光比を確保することができる。従って、いずれのモードにおいても、高い消光比を確保することができる。
ノードが正常に動作していないときには、一般に、ROADMシステムが予期せぬ動作を引き起こさないように、光ファイバ伝送路には信号光が入射されない方が望ましい。上述した構成では、ノードに供給される電源が断となったとき、Addポートから入力された信号光に対しては、VOA223と光スイッチ224とがバー状態となり、Inポートから入力された信号光に対しては、光スイッチ221とVOA222がバー状態となり、いずれの信号光に対しても40dB以上の遮断状態となる。従って、マッハツェンダ型干渉計は、非通電状態のときにバー状態となる構成であることが望ましい。
また、マッハツェンダ型干渉計を構成する石英系導波路の熱光学定数dn/dTは、温度依存性f(T)を有する。長さLの薄膜ヒータの駆動により温度をΔT変化させた時、光路長変化は、f(T)×ΔT×Lとなる。従って、同じ駆動条件ΔTでも環境温度が異なると、光路長変化はわずかに異なってしまう。例えば、環境温度T1とT2では、{f(T1)−f(T2)}×ΔT×Lの差が生じる。一方、薄膜ヒータが非通電状態のときは、ΔT=0なので熱光学定数の温度依存性f(T)の影響を受けない。本実施形態では、薄膜ヒータが非通電状態のとき、マッハツェンダ型干渉計はバー状態となって、クロス方向の漏れ光を遮断する。従って、上述したように高い消光比が得られるクロス方向の遮断を利用した接続構成によって、温度に依存せずに高い消光比を、安定して得ることができる。
上述のように、マッハツェンダ型干渉計は、非通電状態のときにバー状態、通電状態のときにクロス状態となる構成が望ましい。この構成のとき、非通電状態のときに光路長差が(n1+1/2)×λとなり、通電状態のときに光路長差がn2×λとなれば良い。ここで、n1,n2:整数、λ:動作波長とする。n1,n2は、いずれの値でも良いが、一般的には小さい値の方が望ましい。これは、n1,n2が大きいと、僅かな動作波長のズレが光路長差の値に影響するためである。一般に、波長分割多重通信システムに用いられる波長帯、例えば、1.55μm帯(1.53〜1.56μm)の波長では、(1/2)×λはほぼ一定値と見なせる。従って、非通電状態のときの光路長差が(1/2)×λで、通電状態のときの光路長差がゼロである構成が望ましい。
なお、本実施形態では、光スイッチ、可変減衰器に石英系導波路で構成されたマッハツェンダ干渉計を用いた。これは、集積性や低コスト化に優れ、また信頼性に優れているためである。しかしながら、本発明はこの構成に限定されるものではなく、例えば、高分子導波路で構成されたマッハツェンダ干渉計を用いたり、磁気光学効果を用いた微小光学デバイスで構成されたマッハツェンダ干渉計を用いても同様の効果が得られる。
従来の従来の波長分割多重通信システムのノードを示す構成図である。 従来の光分岐挿入スイッチの機能を示す図である。 従来の光分岐挿入スイッチの詳細を示す構成図である。 マッハツェンダ型干渉計の詳細を示す構成図である。 本発明の一実施形態にかかる光分岐挿入スイッチを示す構成図である。 本発明の一実施形態にかかる光分岐挿入スイッチの詳細を示す構成図である。
符号の説明
101,201 光分岐挿入スイッチ
102,202 光分波器
103,203 光合波器
104,204 前置光増幅器
105,107,205,207 光ファイバ
106,206 後置光増幅器
121,124,221,224 光スイッチ
122,123,222,223 VOA
125,225 制御回路(CONT)
211 DropSW
212 AddSW

Claims (6)

  1. 光ファイバ伝送路を介して接続されるノードに配置された光分岐挿入スイッチにおいて、
    位相器を内蔵したマッハツェンダ型干渉計により構成され、スルー入力ポートから入力された信号光を任意の減衰量によりクロス経路で出力する第1可変光減衰器と、
    位相器を内蔵したマッハツェンダ型干渉計により構成され、アドポートから入力された信号光を任意の減衰量によりクロス経路で出力する第2可変光減衰器と、
    位相器を内蔵したマッハツェンダ型干渉計により構成され、バー状態で前記第1可変光減衰器から入力された信号光を選択し、クロス状態で前記第2可変光減衰器から入力された信号光を選択して、出力ポートへ出力する第1光スイッチと、
    位相器を内蔵したマッハツェンダ型干渉計により構成され、入力ポートから入力された信号光を、クロス状態でスルー出力ポートへ出力し、バー状態でドロップポートへ出力する第2光スイッチとを備え
    前記ノード内で前記光分岐挿入スイッチを対向させ、一方の光分岐挿入スイッチのスルー入力ポートと他方の光分岐挿入スイッチのスルー出力ポートとがそれぞれ接続されることを特徴とする光分岐挿入スイッチ。
  2. 前記マッハツェンダ型干渉計は、前記位相器が非通電状態のときにバー状態に、通電状態のときにクロス状態となることを特徴とする請求項1記載の光分岐挿入スイッチ。
  3. 前記マッハツェンダ型干渉計は、バー状態で2分の1波長の光路長差を有し、クロス状態で光路長差が0波長となることを特徴とする請求項1または2に記載の光分岐挿入スイッチ。
  4. 前記位相器は、熱光学効果を利用して位相を調整していることを特徴とする請求項1、2または3に記載の光分岐挿入スイッチ。
  5. 前記光分岐挿入スイッチは、平面光導波路を用いて構成され、
    前記位相器は、薄膜ヒータを装荷した導波路で構成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の光分岐挿入スイッチ。
  6. 波長分割多重通信システムにおけるノードに配置され、任意の1波長の両方向の波長パスをスイッチングすることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の光分岐挿入スイッチ。
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