JP4295236B2 - 階層間予測符号化方法,装置,階層間予測復号方法,装置,階層間予測符号化プログラム,階層間予測復号プログラムおよびそれらのプログラム記録媒体 - Google Patents

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Description

本発明は,階層間予測を行う高能率画像信号符号化方法に関し,特に上位階層の予測信号として下位階層信号から補間フィルタを用いて補間信号を生成する際のフィルタ係数の推定精度を向上させ,画質の向上を可能にした階層間予測符号化/復号方法に関する。
近年,多様化するネットワーク環境・端末環境などに対応するためのスケーラブル符号化が注目を集めている。スケーラブル符号化では,画像信号を階層的に分割し,各階層毎に符号化が行われる。階層分割の方法としては,
(i)空間周波数に関する帯域分割,
(ii)時間周波数に関する帯域分割,
などがある。(i)としては,wavelet 分割(非特許文献1参照),(ii)としては,Motion Compensation Temporal Fitering (MCTF)(非特許文献2参照)が代表例である。
この場合,各階層を独立に符号化したのでは,符号化効率の向上は望めない。符号化効率向上を目的として,階層間の相関を利用した符号化方法が検討されている。具体的には,空間解像度の異なる2つの階層に対して,低い空間解像度の画像信号から高い空間解像度の画像信号を予測する階層間予測が行われる。
下記の非特許文献3では,6タップの補間フィルタを用いて,低解像度の画像信号における半画素位置の画素値を補間し,高解像度の画像信号に対する予測信号としている。
"A theory for multiresolution signal decomposition: the wavelet representation ",S.G.Mallat,IEEE Trans. Pattern Analysis and Machine Intelligence ,Vol.11,No.7,pp.674-693,July,1989. "Three-dimensional subband coding with motion compensation ",J.R.Ohm ,IEEE Trans.Image Processing ,Vol.3 ,No.5,pp.559-571,Sept. ,1994. J.Reichel ,M.Wien and H.Schwarz,"Scalable Video Model 3.0",ISO/IEC JTC1/SC29/WG11 doc. no. N6716 ,Palma ,October 2004.
上述の従来法の問題は,補間フィルタの係数が固定されている点にある。一般的に,画像の統計的な性質は画像毎に異なる。また,画像の中でも局所的にみればその性質は異なる。このため,階層間予測の効率を向上させるためには,補間フィルタの構成を各画像の局所的な性質に応じて,適応的に変化させる必要がある。ただし,こうした適応処理ではフィルタを表現するための付加情報が増加するため,この付加情報をいかに少なく抑えるかが符号化効率向上の鍵となる。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであって,付加情報の増加を抑えつつ,画像の局所的な性質に応じて階層間予測における補間フィルタの適応的設計法を確立することを目的とする。
本発明は,上記課題を解決するため,低い空間解像度の信号(下位階層信号)から高い空間解像度の信号(上位階層信号)を補間処理を用いて予測し符号化する動画像符号化において,上位階層の予測信号として下位階層信号から補間信号を生成する際,局所復号画像の時空間的な位置を指定し,指定された位置の信号を用いて,ブロック毎に補間画像生成のためのフィルタ係数を推定することを特徴とする。これにより,フィルタ係数の推定精度を向上させ,復号画像の画質を向上させることができるようになる。
また,本発明は,上記動画像符号化において,参照する復号信号の時空間的な位置を同定する符号化パラメータを符号化情報の一部とすることを特徴とする。これにより,適応的なフィルタ係数を少ない演算量で算出することができる。
また,本発明は,上記動画像符号化において,参照する復号信号の時空間的な位置を示す情報を局所復号信号に基づき決定することもできる。これにより,フィルタ係数の符号量の増加を抑えることができる。さらに,下位階層参照信号の量子化パラメータに応じて,フィルタ係数の推定処理の有無を適応的に切り替えることもできる。これにより,推定結果が信頼に足りる場合にだけ,上記算出されたフィルタ係数を用い,信頼に足りない場合には従来と同様なデフォルトのフィルタ係数を用いることができる。
また,本発明は,低い空間解像度の信号から高い空間解像度の信号を補間処理を用いて予測した予測信号と予測残差信号を加算して復号信号を得る動画像復号において,時空間的な位置が指定された復号信号を用いて,ブロック毎に補間画像生成のためのフィルタ係数を推定することを特徴とする。
また,本発明は,上記動画像復号において,参照する復号信号の時空間的な位置を同定する符号化パラメータを符号化情報より抽出することを特徴とする。
また,本発明は,上記動画像復号において,参照する復号信号の時空間的な位置を示す情報を復号信号に基づき決定することもできる。さらに,下位階層参照信号の量子化パラメータに応じて,フィルタ係数の推定処理の有無を適応的に切り替えることもできる。
符号化時および復号時の処理の概要は,以下のとおりである。
(1)既に符号化され復号された信号のうち,符号化(復号)対象信号と類似する部分をフィルタ係数の算出に用いる参照信号として抽出する。
(2)抽出した参照信号を用いて,入力された画像によって適応的に変化するフィルタ係数を算出する。
(3)算出したフィルタ係数はブロック単位で適用して符号化・復号処理を行う。
以下では,第j階層の時刻tのフレーム内の座標[x,y]における画素値をfj (x,y,t)とし,fj (x,y,t)に対する復号信号をgj (x,y,t)とする。fj+1 (x,y,t)は,fj (x,y,t)の2倍の空間解像度となる。例えば,f0 (x,y,t)がQCIFサイズであれば,f1 (x,y,t)はCIFサイズとなる。
第j階層の信号から第j+1階層の信号への補間は方向毎に各々,次のようになる。ここでは,補間フィルタのタップ数をNとする。
水平方向の補間:
Figure 0004295236
垂直方向の補間:
Figure 0004295236
斜め方向の補間:
Figure 0004295236
または,
Figure 0004295236
ここで,N/2および(N−1)/2を囲む記号は,floor functionであり,それぞれ実数N/2および(N−1)/2を越えない最大の整数を表す(以下,同様)。
図1に水平方向の補間の例を示す。図1では,タップ数Nが4であり,第j+1階層の[2x+1,2y,t]の画素値を,第j階層の[x−1,y,t],[x,y,t],[x+1,y,t],[x+2,y,t]の画素値を用いて補間する例を示している。α-1〜α2 , フィルタ係数である。垂直方向,斜め方向の補間についても同様である。
なお,fj+1 (x,y,t)を符号化対象信号とする場合,補間に用いる下位階層の信号fj (x’,y’,t)を下位階層参照信号と呼ぶ。
本発明では,フィルタ係数を矩形領域(縦/横幅L)単位で適応的に変化させるため,各フィルタ係数をそのまま符号化したのでは,フィルタ係数を表現するための付加情報が増大する。そこで,フィルタ係数に関する付加情報を抑えるために,既に符号化処理の終えた局所復号信号を用いて,フィルタ係数を推定する方法を採用する。本発明は,推定したフィルタ係数の表現方法として,2つのモード(Implicit mode ,Explicit mode )を備える。この2つのモードについて,詳しくは後述する。
[フィルタ係数の推定]
フィルタ係数の推定は,第j+1階層の第t0 フレームの復号信号における矩形領域(縦/横幅L)毎に行う。この矩形領域をフィルタ係数推定の参照領域と呼ぶ。また,参照領域の補間に用いる第j階層の復号信号における矩形領域(縦/横幅L/2)と参照領域を合わせて参照領域対と呼び,参照領域対に含まれる信号を参照信号と呼ぶ。図2に,これらの符号化対象信号と参照信号の関係を示す。
第j階層の復号信号から第j+1階層の復号信号への補間は補間方向毎に各々,次のようになる。
水平方向の補間:
Figure 0004295236
垂直方向の補間:
Figure 0004295236
斜め方向の補間:
Figure 0004295236
または,
Figure 0004295236
第t0 フレームにおける左上角の座標を[x0 ,y0 ]とする参照領域に対して,補間による予測誤差は次のように表せる。
Figure 0004295236
この予測誤差を最小化するフィルタ係数αn (x0 ,y0 ,t0 ),βn (x0 ,y0 ,t0 ),γn (x0 ,y0 ,t0 ),ζn (x0 ,y0 ,t0 )は各々,以下の連立方程式を解くことで求まる。
Figure 0004295236
αk (x0 ,y0 ,t0 )は,式(12)より得る以下の連立方程式の解として求まる(ただし,kは−[(N−1)/2を越えない最大の整数]から[N/2を越えない最大の整数]までの整数,以下同様)。
Figure 0004295236
ここで,Rh (j) (k,n),Ch (j) (n)は,次の通りである。
Figure 0004295236
βk (x0 ,y0 ,t0 )は,式(13)より得る以下の連立方程式の解として求まる。
Figure 0004295236
ここで,Rv (j) (k,n),Cv (j) (n)は,次の通りである。
Figure 0004295236
γk (x0 ,y0 ,t0 )は,式(14)より得る以下の連立方程式の解として求まる。
Figure 0004295236
ここで,Rdh (j) (k,n),Cdh (j) (n)は,次の通りである。なお,以下の^gj+1 (2x,2y+1,t0 )は,式(6)より求めた値を用いる。
Figure 0004295236
ζk (x0 ,y0 ,t0 )は,式(15)より得る以下の連立方程式の解として求まる。
Figure 0004295236
ここで,Rdv (j) (k,n),Cdv (j) (n)は,次の通りである。なお,以下の^gj+1 (2x+1,2y,t0 )は,式(5)より求めた値を用いる。
Figure 0004295236
[座標値の符号化]
上述の通り,フィルタ係数は,参照領域を指す座標値[x0 ,y0 ,t0 ]の関数となる。この座標値がフィルタ係数を表現する情報となる。本発明は,この座標値を符号化する方法として,以下の2つのモード(Implicit mode ,Explicit mode )を備える。
(1)Explicit mode
Explicit mode は,座標値[x0 ,y0 ,t0 ]を符号化情報として復号側に伝送するモードである。座標値の具体的な推定方法は外部から与えられるものとする。座標値の推定方法の一例として,以下のコストを最小化する方法が挙げられる。
[xo ,y0 ,t0 ]=minxr,yr,tr{Eh (xr ,yr ,tr
+Ev (xr ,yr ,tr
+Ed (xr ,yr ,tr )}
ここで,minxr,yr,tr{E}は,探索範囲を示すパラメータとして別途,Bx ,By ,Bt が与えられときに,−Bx <xr ≦Bx −1,−By <yr ≦By −1,−Bt <tr ≦Bt −1の範囲で,Eが最小となるxr ,yr ,tr を意味する。
ただし,参照領域を用いたフィルタ係数の推定を行わずに,デフォルトで設定したフィルタ係数を用いる場合には,デフォルト係数を用いることを示す情報を伝送する。例えば,推定を行うか否かの識別ビットを付加する方法,あるいは,座標値[x0 ,y0 ,t0 ]として取り得ない値によりデフォルト係数を表す方法などがある。
なお,符号化対象を,第tフレームにおける左上角の座標を[x,y]とする縦/横幅がLの矩形領域とし,対応する参照領域を第t0 フレームにおける左上角の座標を[x0 ,y0 ]とする縦/横幅がLの矩形領域とした場合,変位量[x−x0 ,y−y0 ,t−t0 ]を符号化対象とすることも可能である。
(2)Implicit mode
Implicit mode は,座標値[x0 ,y0 ,t0 ]を符号化情報として復号側に伝送しないモードである。符号化器/復号器で共有できる規則を用いて,復号器側でも符号化器と同一の座標値を再現することにより,座標値の情報の伝送を省略する。具体的な方法を以下に2つ示す。ただし,下位階層参照信号に対する量子化パラメータが閾値以上の値の場合,以下の方法は行わず,デフォルト係数を用いるものとする。これは,画質が極端に低い復号画像に対する類似度探索の結果は,符号化対象信号の類似度の推定値として信頼性に欠けるためである。以下では,下位階層参照信号を,第tc フレームにおける左上角の座標を[xc ,yc ]とする縦/横幅がL/2の矩形領域としている。
〔方法1〕:符号化対象信号との類似度が最大となる復号信号中の領域を参照領域とする。類似度S(x0 ,y0 ,t0 )としては,符号化対象信号との相関係数を用いる。
Figure 0004295236
ここで,xr ,yr ,tr の探索範囲を示すパラメータBx ,By ,Bt は,別途与えられる。maxxr,yr,trS(xr ,yr ,tr )は,−Bx <xr ≦Bx −1,−By <yr ≦By −1,−Bt <tr ≦Bt −1の範囲で,類似度Sが最大となるxr ,yr ,tr である。
ただし,類似度の最大値が閾値ΦS を下回る場合:
S(x0 ,y0 ,t0 )≦ΦS
参照領域を用いたフィルタ係数の推定は行わず,デフォルト係数を用いるものとする。
〔方法2〕:符号化対象信号との距離が最小となる復号信号中の領域を参照領域とする。距離関数D(x0 ,y0 ,t0 )としては,符号化対象信号との二乗誤差和を用いる。
Figure 0004295236
ここで,xr ,yr ,tr の探索範囲を示すパラメータBx ,By ,Bt は,別途与えられる。minxr,yr,trD(xr ,yr ,tr )は,−Bx <xr ≦Bx −1,−By <yr ≦By −1,−Bt <tr ≦Bt −1の範囲で,距離関数Dが最大となるxr ,yr ,tr である。
なお,距離関数の最小値が閾値ΦD を上回る場合:
D(x0 ,y0 ,t0 )≧ΦD
参照領域を用いたフィルタ係数の推定は行わず,デフォルト係数を用いるものとする。
なお,Implicit mode およびExplicit mode の切り替えは,フレーム単位,あるいはシーケンス単位で行う。
本発明により解像度の異なるフレーム間の予測を行う際,画像の局所的な性質に応じて,適応的に予測を行うことが可能となり,符号化効率の向上が見込める。また,本発明は二つのモードを与えることにより,符号化レートに応じた使い分けが可能である。このうち,Implicit mode は,低レートにおいてオーバヘッドの増加を抑えたい場合,特に有効である。また,Implicit mode は,量子化パラメータを用いて復号信号によるフィルタ係数推定のON/OFFを適応的に切り替えることが可能である。復号画像の画質劣化が大きくフィルタ係数推定の参照信号として信頼性に欠けると判断した場合には,フィルタ係数推定を行わないため,予測性能の低下を回避することができる。
[符号化処理]
本発明の実施形態(Explicit mode )について図面を参照して説明する。図3は,本発明の実施の形態によるExplicit mode のときの符号化処理のフローチャートである。
ステップS10では,フィルタ係数を復号画像から推定するか,それともデフォルトとして用意したデフォルト係数を使用するのかを選択する。選択の方法は,別途与えられるものとする。例えば,以下のような量子化パラメータを用いた方法を用いる。
第t0 フレームをL×Lの矩形領域に分割し,例えば図4に示すように,左上角の座標が(nL,nL),(nL,(n−1)L),((n−1)L,nL),((n−1)L,(n−1)L)となる矩形領域の量子化パラメータを各々Q0,0 ,Q0,-1,Q-1,0,Q-1,-1 とする。参照領域の座標値が[x0 ,y0 ]であるとき,閾値QTh,および量子化パラメータQ0,0 ,Q0,-1,Q-1,0,Q-1,-1 から算出される^Qを用いて,次のような適応処理を行う。
(i)^Q<QThであれば,上述のフィルタ係数算出処理により求めたフィルタ係数を用いて,アップサンプリングを行う。
(ii)^Q≧QThであれば,予めデフォルトとして用意したフィルタ係数を用いて,アップサンプリングを行う。
なお,^Qは次式の通り求まる。
Figure 0004295236
フィルタ係数としてデフォルト係数を用いる場合,ステップS11へ進み,デフォルト係数を読み込み,その後,ステップS16へ進む。
フィルタ係数を復号画像から推定する場合,ステップS12へ進み,符号化対象信号および参照信号を入力として,フィルタ係数を算出するための参照領域の座標値を推定する処理を行い,同座標値を出力する。なお,座標値の推定方法は別途与えられるものとする。
次に,ステップS13では,参照領域,同領域を指す座標値を入力として,各方向毎の自己相関を算出する処理を行い,各方向毎の自己相関を出力する。具体的な算出方法は,式(17),式(20),式(23),式(26)に従う。また,ステップS14では,符号化対象信号,参照領域,同領域を指す座標値を入力として,各方向毎の相互相関を算出する処理を行い,各方向毎の相互相関を出力する。具体的な算出方法は,式(18),式(21),式(24),式(27)に従う。
その後,ステップS15では,各方向毎の自己相関および相互相関を入力として,アップサンプリングによる予測誤差を最小とするフィルタ係数を解とする連立方程式を解く処理を行い,求めた解を出力する。連立方程式は,具体的には,式(16),式(19),式(22),式(25)となる。また,同方程式の具体的な解法は,ガウス・ザイデル法のような適当な方法が外部から与えられるものとする。
ステップS16では,下位階層参照信号,フィルタ係数を入力とし,アップサンプリング処理を行い,同処理後の信号を出力する。
ステップS17では,ステップS16で出力されるアップサンプリング処理後の信号,符号化対象信号を入力として,両者の差分信号(予測残差信号)を生成する処理を行い,同差分信号を出力する。
ステップS18では,すべてのブロックに対して処理を終えたかどうかを判定し,すべてのブロックについて処理が終えるまで,ステップS10〜S17の処理を繰り返す。
続いて,本発明の実施形態(Implicit mode )について図面を参照して説明する。図5は,本発明の実施の形態によるImplicit mode のときの符号化処理のフローチャートである。
まず,ステップS20では,下位階層参照信号の符号化に用いた量子化パラメータを入力とし,同パラメータが閾値以上であるか否かの判定を行い,閾値以上である場合,真値を出力し,そうでなければ,偽値を出力する。真値を出力した場合,ステップS24へ制御を以降し,デフォルトとして用意したデフォルト係数を使用するアップサンプリング処理へと進む。一方,偽値を出力した場合,ステップS21以降の判定処理に進む。
ステップS21では,下位階層参照信号および参照信号を入力として,フィルタ係数の算出に用いる参照領域の座標値を推定する処理を行い,同座標値,および最大類似度を出力する。同座標値としては,式(28)で与えられる類似度を最大にする参照領域を探索するものとする。
ステップS22では,ステップS21で出力された参照領域の座標値,最大類似度をレジスタに格納する。次に,ステップS23では,ステップS22で格納された最大類似度をレジスタより読み込み,同最大類似度が閾値以下であるか否かの判定を行い,閾値以下である場合,真値を出力し,そうでなければ,偽値を出力する。真値を出力した場合,ステップS24へ制御を移行し,デフォルトとして用意したデフォルト係数を使用するアップサンプリング処理へと進む。一方,偽値を出力した場合,ステップS25以降の,復号画像から推定したフィルタ係数を使用するアップサンプリング処理へと進む。
ステップS24以降の処理は,図3のステップS11以降の処理と同様である。
最後に,ステップS30では,すべてのブロックに対して処理を終えたかどうかを判定し,すべてのブロックについて処理が終えるまで,ステップS20〜S29の処理を繰り返す。
図6に符号化装置(Explicit mode )のブロック図を示す。なお,図6では,主に本発明に関係する部分だけを示しており,予測残差信号の符号化やその符号化信号を復号する処理部分などは,従来の技術をそのまま用いることができるので省略している。後述する図7も同様である。
符号化対象信号は,符号化対象信号記憶部101に記憶される。フィルタ係数算出方法選択部102は,符号化対象信号記憶部101から読み出した符号化対象信号を入力として,フィルタ係数を復号画像から推定するか,それともデフォルトとして用意したデフォルト係数を使用するのかを選択する。選択の方法は,別途与えられるものとする。
デフォルト係数記憶部103には,あらかじめデフォルト係数が格納されており,フィルタ係数算出方法選択部102によってデフォルト係数の使用が選択された場合,デフォルト係数記憶部103から読み出されたフィルタ係数が,フィルタ係数記憶部114に書き出される。
フィルタ係数を復号画像から推定する場合,参照領域座標推定部104は,符号化対象信号記憶部101から読み出した符号化対象信号を入力として,参照領域を推定する処理を行い,参照領域を同定する座標値を参照領域座標記憶部105に書き込む。また,同座標値を符号化情報として出力する。
参照信号記憶部106は,参照領域座標記憶部105から読み出した参照領域の座標値を入力とし,同座標値に対応する信号を復号信号記憶部107から読み出し,その信号を参照信号として記憶する。
フィルタ係数算出部108は,符号化対象信号記憶部101から読み出した符号化対象信号,参照信号記憶部106から読み出した参照信号を入力として,以下の3つの処理を行い,フィルタ係数を出力する。
自己相関算出部109は,参照信号記憶部106から読み出した参照信号を入力とし,方向毎の自己相関を算出する処理を行い,算出結果を自己相関記憶部110に書き出す。具体的な算出方法は,式(17),式(20),式(23),式(26)に従う。
また,相互相関算出部111は,符号化対象信号および参照信号記憶部106から読み出した参照信号を入力とし,方向毎の相互相関を算出する処理を行い,算出結果を相互相関記憶部112に書き出す。具体的な算出方法は,式(18),式(21),式(24),式(27)に従う。
連立方程式求解部113は,自己相関記憶部110および相互相関記憶部112から読み出した自己相関,相互相関を入力として,予測誤差を最小とするフィルタ係数を解とする連立方程式を解く処理を行い,求めた解をフィルタ係数記憶部114に書き出す。連立方程式は,具体的には,式(16),式(19),式(22),式(25)となる。また,同方程式の具体的な解法は,ガウス・ザイデル法のような適当な方法が外部から与えられるものとする。
アップサンプリング信号生成部115は,フィルタ係数記憶部114から読み出したフィルタ係数,復号信号記憶部107から読み出した下位階層参照信号の復号信号を入力として,アップサンプリング処理を行い,符号化対象信号に対するアップサンプリング信号をアップサンプリング信号記憶部116に書き出す。具体的なアップサンプリング処理は,式(1),式(2),式(3),式(4)に従う。
予測残差信号算出部117は,符号化対象信号およびアップサンプリング信号記憶部116から読み出したアップサンプリング信号を入力として,両者の差分信号(予測残差信号)を生成する処理を行い,同残差信号を出力する。
図7に符号化装置(Implicit mode )のブロック図を示す。
符号化対象信号記憶部201は,図6の符号化対象信号記憶部101と同様に,符号化対象信号を記憶する。フィルタ係数算出方法第一判定部202は,量子化パラメータ記憶部203から読み出した下位階層参照信号に対する量子化パラメータを入力として,同パラメータが閾値より大きいか否か判定する処理を行い,真偽値を出力する。出力が真値の場合(同パラメータが閾値より大きい場合),デフォルト係数を読み出す処理に移る。一方,出力が偽値の場合,フィルタ係数算出方法第二判定部204による次の判定処理に移る。
フィルタ係数算出方法第二判定部204は,参照領域座標推定部205,最大類似度記憶部206,フィルタ係数算出方法判定部208,閾値記憶部209からなる。
参照領域座標推定部205は,符号化対象信号を入力として,参照領域を推定する処理を行い,参照領域を同定する座標値を参照領域座標記憶部207に書き込む。また,この推定時には類似度を最大にする領域を求めており,その際,求まった類似度の最大値を最大類似度記憶部206に書き込む。
フィルタ係数算出方法判定部208は,最大類似度記憶部206から読み出した最大類似度,および閾値記憶部209から読み出した閾値を入力とし,最大類似度が閾値より大きいか否か判定する処理を行い,真偽値を出力する。出力が偽値の場合,デフォルト係数を読み出す処理に移る。一方,出力が真値の場合,フィルタ係数を算出する処理に移る。このとき,参照領域座標記憶部207から読み出した参照領域の座標値を入力とし,同座標値に対応する信号を復号信号記憶部211から読み出し,参照信号記憶部212に書き出す。
デフォルト係数記憶部210およびフィルタ係数算出部213以降の処理は,Explicit mode における図6のデフォルト係数記憶部103およびフィルタ係数算出部108以降の処理と同じである。
[復号処理]
本発明の実施形態(Explicit mode )について図面を参照して説明する。図8は,本発明の実施の形態によるExplicit mode のときの復号処理のフローチャートである。
ステップS40では,符号化情報を入力とし,符号化情報に含まれる情報を解析し,フィルタ係数を復号信号から推定するか,それともデフォルトとして用意したデフォルト係数を使用するのか判別し,判別結果を出力する。なお,判別結果がフィルタ係数を復号信号から推定することを示した場合には,併せて参照領域を指す座標値を符号化情報より抽出し,出力する。
フィルタ係数としてデフォルト係数を用いる場合,ステップS41へ進み,デフォルト係数を読み込み,その後,ステップS46へ進む。
フィルタ係数を復号画像から推定する場合,ステップS42へ進み,符号化情報に含まれる参照領域を指す座標値を入力とし,同座標値が指す参照信号を読み込み,同参照信号を出力する。以降のステップS43〜S46の処理は,図3のステップS13〜S16の処理と同様である。
ステップS47では,ステップS46で出力されるアップサンプリング信号,同アップサンプリング信号と符号化対象信号との差分信号(予測残差信号)に対する復号信号を入力として,両者を加算する処理を行い,符号化対象信号の復号信号を出力する。
ステップS48では,すべてのブロックに対して処理を終えたかどうかを判定し,すべてのブロックについて処理が終えるまで,ステップS40〜S47の処理を繰り返す。
本発明の実施形態(Implicit mode )について図面を参照して説明する。図9は,本発明の実施の形態によるImplicit mode のときの復号処理のフローチャートである。
ステップS50では,符号化情報に含まれる下位階層参照信号の符号化に用いた量子化パラメータを入力とし,同パラメータが閾値以上であるか否かの判定を行い,閾値以上である場合,真値を出力し,そうでなければ,偽値を出力する。真値を出力した場合,ステップS54へ進みデフォルトとして用意したデフォルト係数を使用するアップサンプリング処理へと進む。一方,偽値を出力した場合,ステップS51以降の2つ目の判定処理に進む。
以降のステップS51〜S58の処理は,図5のステップS21〜S28の処理と同様である。ステップS59の処理は,図8のステップS47の処理と同様である。最後にステップS60では,すべてのブロックに対して処理を終えたかどうかを判定し,すべてのブロックについて処理が終えるまで,ステップS50〜S59の処理を繰り返す。
図10に復号装置(Explicit mode )のブロック図を示す。
符号化情報解析部300は,符号化情報を入力とし,符号化情報中のヘッダ情報,予測残差信号の復号信号を解析し,各々,ヘッダ情報記憶部301,予測残差信号記憶部318に書き出す。ここで,ヘッダ情報には,デフォルト係数を使用するか否かを示す判別情報,および,デフォルト係数を使用しない場合に限り参照領域の座標値情報が含まれる。予測残差信号とは,下位階層参照信号のアップサンプリングにより生成した予測信号と符号化対象信号との差分信号である。
フィルタ選択部302は,ヘッダ情報記憶部301から読み出したヘッダ情報中の判別情報を入力とし,同判別情報に応じてデフォルト係数を使用する処理,あるいは,フィルタ係数を推定する処理のいずれかに分岐する。
参照信号記憶部306〜アップサンプリング信号記憶部316の機能は,図6の参照信号記憶部106〜アップサンプリング信号記憶部116の機能と同様である。
復号信号生成部317は,アップサンプリング信号記憶部316から読み出したアップサンプリング信号および予測残差信号記憶部318から読み出した予測残差信号の復号信号を入力として,両者を加算する処理を行い,符号化対象信号の復号信号を出力する。また,出力された復号信号は復号信号記憶部307へも書き出される。
図11に復号装置(Implicit mode )のブロック図を示す。
符号化情報解析部400は,符号化情報を入力とし,符号化情報中のヘッダ情報,予測残差信号の復号信号を解析し,各々,ヘッダ情報記憶部401,予測残差信号記憶部423に書き出す。ここで,ヘッダ情報には,下位階層参照信号の量子化パラメータが含まれる。予測残差信号とは下位階層参照信号のアップサンプリングにより生成した予測信号と符号化対象信号との差分信号である。
フィルタ係数算出方法第一判定部402は,量子化パラメータ閾値記憶部403から読み出した閾値,ヘッダ情報記憶部401から読み出した下位階層参照信号に対する量子化パラメータを入力として,同パラメータが閾値より大きいか否か判定する処理を行い,真偽値を出力する。出力が真値の場合(同パラメータが閾値より大きい場合),デフォルト係数を読み出す処理に移る。一方,出力が偽値の場合,フィルタ係数算出方法第二判定部404の判定処理に移る。
フィルタ係数算出方法第二判定部404〜アップサンプリング信号記憶部421の機能は,図7のフィルタ係数算出方法第二判定部204〜アップサンプリング信号記憶部221の機能と同様である。
復号信号生成部422は,アップサンプリング信号記憶部421から読み出したアップサンプリング信号および予測残差信号記憶部423から読み出した予測残差信号の復号信号を入力として,両者を加算する処理を行い,符号化対象信号の復号信号を出力する。また,出力された復号信号は復号信号記憶部411へも書き出される。
以上説明した符号化処理および復号処理は,コンピュータとソフトウェアプログラムとによっても実現することができ,そのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して提供することも,ネットワークを通して提供することも可能である。
水平方向の補間を説明する図である。 符号化対象信号と参照信号の関係を示す図である。 Explicit mode のときの符号化処理のフローチャートである。 フィルタ係数算出方法を選択する処理を説明するための図である。 Implicit mode のときの符号化処理のフローチャートである。 符号化装置(Explicit mode )のブロック図である。 符号化装置(Implicit mode )のブロック図である。 Explicit mode のときの復号処理のフローチャートである。 Implicit mode のときの復号処理のフローチャートである。 復号装置(Explicit mode )のブロック図である。 復号装置(Implicit mode )のブロック図である。
符号の説明
101,201 符号化対象信号記憶部
102 フィルタ係数算出方法選択部
103,210,303,410 デフォルト係数記憶部
104,205,405 参照領域座標推定部
105,207,305,407 参照領域座標記憶部
106,212,306,412 参照信号記憶部
107,211,307,411 復号信号記憶部
108,213,308,413 フィルタ係数算出部
109,214,309,414 自己相関算出部
110,215,310,415 自己相関記憶部
111,216,311,416 相互相関算出部
112,217,312,417 相互相関記憶部
113,218,313,418 連立方程式求解部
114,219,314,419 フィルタ係数記憶部
115,220,315,420 アップサンプリング信号生成部
116,221,316,421 アップサンプリング信号記憶部
117,222 予測残差信号算出部
202,402 フィルタ係数算出方法第一判定部
203 量子化パラメータ記憶部
204,404 フィルタ係数算出方法第二判定部
206,406 最大類似度記憶部
209,409 閾値記憶部
208,408 フィルタ係数算出方法判定部
300,400 符号化情報解析部
301,401 ヘッダ情報記憶部
302 フィルタ選択部
304 参照領域座標読み込み部
318,423 予測残差信号記憶部
403 量子化パラメータ閾値記憶部

Claims (14)

  1. 低い空間解像度の下位階層信号から高い空間解像度の上位階層信号を補間処理を用いて予測し符号化する動画像符号化方法において,
    上位階層の予測信号として下位階層参照信号から補間信号を生成する際に,過去に符号化および復号した局所復号画像の時空間的な位置を指定するステップと,
    指定された位置の参照信号を用いて所定のブロック毎に補間画像生成のための前記局所復号画像における上位階層の予測信号の予測誤差を最小化するフィルタ係数を算出するステップと,
    算出したフィルタ係数に基づき,下位階層参照信号の復号信号を入力としてアップサンプリング処理を行い,上位階層の符号化対象信号に対するアップサンプリング信号を出力するステップと,
    前記符号化対象信号と前記アップサンプリング信号との差分から予測残差信号を生成し出力するステップとを有する
    ことを特徴とする階層間予測符号化方法。
  2. 請求項1記載の階層間予測符号化方法において,
    前記フィルタ係数の算出時に参照する局所復号画像の時空間的な位置を同定する符号化パラメータを,符号化情報の一部として出力する
    ことを特徴とする階層間予測符号化方法。
  3. 請求項1記載の階層間予測符号化方法において,
    前記フィルタ係数の算出時に参照する局所復号画像の時空間的な位置を示す情報を,符号化対象信号との相関係数により定められる類似度が最大となる局所復号信号中の領域または符号化対象信号との画素値の距離が最小となる局所復号信号中の領域から決定する
    ことを特徴とする階層間予測符号化方法。
  4. 請求項3記載の階層間予測符号化方法において,
    前記下位階層参照信号の量子化パラメータがある閾値以上であるか否かを判定し,前記閾値より小さい場合には,前記フィルタ係数の算出により推定されたフィルタ係数を用いてアップサンプリング処理を行い,前記閾値以上である場合には,あらかじめデフォルトとして定められたフィルタ係数を用いてアップサンプリング処理を行
    ことを特徴とする階層間予測符号化方法。
  5. 低い空間解像度の下位階層信号から高い空間解像度の上位階層信号を補間処理を用いて予測し符号化する動画像符号化装置において,
    上位階層の予測信号として下位階層参照信号から補間信号を生成する際に,過去に符号化および復号した局所復号画像の時空間的な位置を指定する手段と,
    指定された位置の参照信号を用いて所定のブロック毎に補間画像生成のための前記局所復号画像における上位階層の予測信号の予測誤差を最小化するフィルタ係数を算出する手段と,
    算出したフィルタ係数に基づき,下位階層参照信号の復号信号を入力としてアップサンプリング処理を行い,上位階層の符号化対象信号に対するアップサンプリング信号を出力する手段と,
    前記符号化対象信号と前記アップサンプリング信号との差分から予測残差信号を生成し出力する手段とを備える
    ことを特徴とする階層間予測符号化装置。
  6. 低い空間解像度の下位階層信号から高い空間解像度の上位階層信号を補間処理を用いて予測した予測信号と予測残差信号とを加算して復号画像信号を得る動画像復号方法において,
    上位階層の予測信号として下位階層参照信号から補間信号を生成する際に,過去に復号した局所復号画像の時空間的な位置を指定するステップと,
    指定された位置の参照信号を用いて所定のブロック毎に補間画像生成のための前記局所復号画像における上位階層の予測信号の予測誤差を最小化するフィルタ係数を算出するステップと,
    算出したフィルタ係数に基づき,下位階層参照信号の復号信号を入力としてアップサンプリング処理を行い,上位階層の復号対象信号に対するアップサンプリング信号を出力するステップと,
    符号化情報から復号した予測残差信号と前記アップサンプリング信号とを加算し上位階層の復号画像信号を生成し出力するステップとを有する
    ことを特徴とする階層間予測復号方法。
  7. 請求項6記載の階層間予測復号方法において,
    前記フィルタ係数の算出時に参照する局所復号画像の時空間的な位置を同定する符号化パラメータを,符号化情報から抽出する
    ことを特徴とする階層間予測復号方法。
  8. 請求項6記載の階層間予測復号方法において,
    前記フィルタ係数の算出時に参照する局所復号画像の時空間的な位置を示す情報を,復号対象信号との相関係数により定められる類似度が最大となる局所復号信号中の領域または復号対象信号との画素値の距離が最小となる局所復号信号中の領域から決定する
    ことを特徴とする階層間予測復号方法。
  9. 請求項8記載の階層間予測復号方法において,
    前記下位階層参照信号の量子化パラメータがある閾値以上であるか否かを判定し,前記閾値より小さい場合には,前記フィルタ係数の算出により推定されたフィルタ係数を用いてアップサンプリング処理を行い,前記閾値以上である場合には,あらかじめデフォルトとして定められたフィルタ係数を用いてアップサンプリング処理を行
    ことを特徴とする階層間予測復号方法。
  10. 低い空間解像度の下位階層信号から高い空間解像度の上位階層信号を補間処理を用いて予測した予測信号と予測残差信号とを加算して復号画像信号を得る動画像復号装置において,
    上位階層の予測信号として下位階層参照信号から補間信号を生成する際に,過去に復号した局所復号画像の時空間的な位置を指定する手段と,
    指定された位置の参照信号を用いて所定のブロック毎に補間画像生成のための前記局所復号画像における上位階層の予測信号の予測誤差を最小化するフィルタ係数を算出する手段と,
    算出したフィルタ係数に基づき,下位階層参照信号の復号信号を入力としてアップサンプリング処理を行い,上位階層の復号対象信号に対するアップサンプリング信号を出力する手段と,
    符号化情報から復号した予測残差信号と前記アップサンプリング信号とを加算し上位階層の復号画像信号を生成し出力する手段とを備える
    ことを特徴とする階層間予測復号装置。
  11. 請求項1から請求項4までのいずれかに記載の階層間予測符号化方法をコンピュータに実行させるための階層間予測符号化プログラム。
  12. 請求項6から請求項9までのいずれかに記載の階層間予測復号方法をコンピュータに実行させるための階層間予測復号プログラム。
  13. 請求項1から請求項4までのいずれかに記載の階層間予測符号化方法をコンピュータに実行させるための階層間予測符号化プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  14. 請求項6から請求項9までのいずれかに記載の階層間予測復号方法をコンピュータに実行させるための階層間予測復号プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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