JP4295236B2 - 階層間予測符号化方法,装置,階層間予測復号方法,装置,階層間予測符号化プログラム,階層間予測復号プログラムおよびそれらのプログラム記録媒体 - Google Patents
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Description
(i)空間周波数に関する帯域分割,
(ii)時間周波数に関する帯域分割,
などがある。(i)としては,wavelet 分割(非特許文献1参照),(ii)としては,Motion Compensation Temporal Fitering (MCTF)(非特許文献2参照)が代表例である。
"A theory for multiresolution signal decomposition: the wavelet representation ",S.G.Mallat,IEEE Trans. Pattern Analysis and Machine Intelligence ,Vol.11,No.7,pp.674-693,July,1989. "Three-dimensional subband coding with motion compensation ",J.R.Ohm ,IEEE Trans.Image Processing ,Vol.3 ,No.5,pp.559-571,Sept. ,1994. J.Reichel ,M.Wien and H.Schwarz,"Scalable Video Model 3.0",ISO/IEC JTC1/SC29/WG11 doc. no. N6716 ,Palma ,October 2004.
(1)既に符号化され復号された信号のうち,符号化(復号)対象信号と類似する部分をフィルタ係数の算出に用いる参照信号として抽出する。
(2)抽出した参照信号を用いて,入力された画像によって適応的に変化するフィルタ係数を算出する。
(3)算出したフィルタ係数はブロック単位で適用して符号化・復号処理を行う。
フィルタ係数の推定は,第j+1階層の第t0 フレームの復号信号における矩形領域(縦/横幅L)毎に行う。この矩形領域をフィルタ係数推定の参照領域と呼ぶ。また,参照領域の補間に用いる第j階層の復号信号における矩形領域(縦/横幅L/2)と参照領域を合わせて参照領域対と呼び,参照領域対に含まれる信号を参照信号と呼ぶ。図2に,これらの符号化対象信号と参照信号の関係を示す。
上述の通り,フィルタ係数は,参照領域を指す座標値[x0 ,y0 ,t0 ]の関数となる。この座標値がフィルタ係数を表現する情報となる。本発明は,この座標値を符号化する方法として,以下の2つのモード(Implicit mode ,Explicit mode )を備える。
Explicit mode は,座標値[x0 ,y0 ,t0 ]を符号化情報として復号側に伝送するモードである。座標値の具体的な推定方法は外部から与えられるものとする。座標値の推定方法の一例として,以下のコストを最小化する方法が挙げられる。
+Ev (xr ,yr ,tr )
+Ed (xr ,yr ,tr )}
ここで,minxr,yr,tr{E}は,探索範囲を示すパラメータとして別途,Bx ,By ,Bt が与えられときに,−Bx <xr ≦Bx −1,−By <yr ≦By −1,−Bt <tr ≦Bt −1の範囲で,Eが最小となるxr ,yr ,tr を意味する。
Implicit mode は,座標値[x0 ,y0 ,t0 ]を符号化情報として復号側に伝送しないモードである。符号化器/復号器で共有できる規則を用いて,復号器側でも符号化器と同一の座標値を再現することにより,座標値の情報の伝送を省略する。具体的な方法を以下に2つ示す。ただし,下位階層参照信号に対する量子化パラメータが閾値以上の値の場合,以下の方法は行わず,デフォルト係数を用いるものとする。これは,画質が極端に低い復号画像に対する類似度探索の結果は,符号化対象信号の類似度の推定値として信頼性に欠けるためである。以下では,下位階層参照信号を,第tc フレームにおける左上角の座標を[xc ,yc ]とする縦/横幅がL/2の矩形領域としている。
S(x0 ,y0 ,t0 )≦ΦS
参照領域を用いたフィルタ係数の推定は行わず,デフォルト係数を用いるものとする。
D(x0 ,y0 ,t0 )≧ΦD
参照領域を用いたフィルタ係数の推定は行わず,デフォルト係数を用いるものとする。
本発明の実施形態(Explicit mode )について図面を参照して説明する。図3は,本発明の実施の形態によるExplicit mode のときの符号化処理のフローチャートである。
本発明の実施形態(Explicit mode )について図面を参照して説明する。図8は,本発明の実施の形態によるExplicit mode のときの復号処理のフローチャートである。
102 フィルタ係数算出方法選択部
103,210,303,410 デフォルト係数記憶部
104,205,405 参照領域座標推定部
105,207,305,407 参照領域座標記憶部
106,212,306,412 参照信号記憶部
107,211,307,411 復号信号記憶部
108,213,308,413 フィルタ係数算出部
109,214,309,414 自己相関算出部
110,215,310,415 自己相関記憶部
111,216,311,416 相互相関算出部
112,217,312,417 相互相関記憶部
113,218,313,418 連立方程式求解部
114,219,314,419 フィルタ係数記憶部
115,220,315,420 アップサンプリング信号生成部
116,221,316,421 アップサンプリング信号記憶部
117,222 予測残差信号算出部
202,402 フィルタ係数算出方法第一判定部
203 量子化パラメータ記憶部
204,404 フィルタ係数算出方法第二判定部
206,406 最大類似度記憶部
209,409 閾値記憶部
208,408 フィルタ係数算出方法判定部
300,400 符号化情報解析部
301,401 ヘッダ情報記憶部
302 フィルタ選択部
304 参照領域座標読み込み部
318,423 予測残差信号記憶部
403 量子化パラメータ閾値記憶部
Claims (14)
- 低い空間解像度の下位階層信号から高い空間解像度の上位階層信号を補間処理を用いて予測し符号化する動画像符号化方法において,
上位階層の予測信号として下位階層参照信号から補間信号を生成する際に,過去に符号化および復号した局所復号画像の時空間的な位置を指定するステップと,
指定された位置の参照信号を用いて所定のブロック毎に補間画像生成のための前記局所復号画像における上位階層の予測信号の予測誤差を最小化するフィルタ係数を算出するステップと,
算出したフィルタ係数に基づき,下位階層参照信号の復号信号を入力としてアップサンプリング処理を行い,上位階層の符号化対象信号に対するアップサンプリング信号を出力するステップと,
前記符号化対象信号と前記アップサンプリング信号との差分から予測残差信号を生成し出力するステップとを有する
ことを特徴とする階層間予測符号化方法。 - 請求項1記載の階層間予測符号化方法において,
前記フィルタ係数の算出時に参照する局所復号画像の時空間的な位置を同定する符号化パラメータを,符号化情報の一部として出力する
ことを特徴とする階層間予測符号化方法。 - 請求項1記載の階層間予測符号化方法において,
前記フィルタ係数の算出時に参照する局所復号画像の時空間的な位置を示す情報を,符号化対象信号との相関係数により定められる類似度が最大となる局所復号信号中の領域または符号化対象信号との画素値の距離が最小となる局所復号信号中の領域から決定する
ことを特徴とする階層間予測符号化方法。 - 請求項3記載の階層間予測符号化方法において,
前記下位階層参照信号の量子化パラメータがある閾値以上であるか否かを判定し,前記閾値より小さい場合には,前記フィルタ係数の算出により推定されたフィルタ係数を用いてアップサンプリング処理を行い,前記閾値以上である場合には,あらかじめデフォルトとして定められたフィルタ係数を用いてアップサンプリング処理を行う
ことを特徴とする階層間予測符号化方法。 - 低い空間解像度の下位階層信号から高い空間解像度の上位階層信号を補間処理を用いて予測し符号化する動画像符号化装置において,
上位階層の予測信号として下位階層参照信号から補間信号を生成する際に,過去に符号化および復号した局所復号画像の時空間的な位置を指定する手段と,
指定された位置の参照信号を用いて所定のブロック毎に補間画像生成のための前記局所復号画像における上位階層の予測信号の予測誤差を最小化するフィルタ係数を算出する手段と,
算出したフィルタ係数に基づき,下位階層参照信号の復号信号を入力としてアップサンプリング処理を行い,上位階層の符号化対象信号に対するアップサンプリング信号を出力する手段と,
前記符号化対象信号と前記アップサンプリング信号との差分から予測残差信号を生成し出力する手段とを備える
ことを特徴とする階層間予測符号化装置。 - 低い空間解像度の下位階層信号から高い空間解像度の上位階層信号を補間処理を用いて予測した予測信号と予測残差信号とを加算して復号画像信号を得る動画像復号方法において,
上位階層の予測信号として下位階層参照信号から補間信号を生成する際に,過去に復号した局所復号画像の時空間的な位置を指定するステップと,
指定された位置の参照信号を用いて所定のブロック毎に補間画像生成のための前記局所復号画像における上位階層の予測信号の予測誤差を最小化するフィルタ係数を算出するステップと,
算出したフィルタ係数に基づき,下位階層参照信号の復号信号を入力としてアップサンプリング処理を行い,上位階層の復号対象信号に対するアップサンプリング信号を出力するステップと,
符号化情報から復号した予測残差信号と前記アップサンプリング信号とを加算し上位階層の復号画像信号を生成し出力するステップとを有する
ことを特徴とする階層間予測復号方法。 - 請求項6記載の階層間予測復号方法において,
前記フィルタ係数の算出時に参照する局所復号画像の時空間的な位置を同定する符号化パラメータを,符号化情報から抽出する
ことを特徴とする階層間予測復号方法。 - 請求項6記載の階層間予測復号方法において,
前記フィルタ係数の算出時に参照する局所復号画像の時空間的な位置を示す情報を,復号対象信号との相関係数により定められる類似度が最大となる局所復号信号中の領域または復号対象信号との画素値の距離が最小となる局所復号信号中の領域から決定する
ことを特徴とする階層間予測復号方法。 - 請求項8記載の階層間予測復号方法において,
前記下位階層参照信号の量子化パラメータがある閾値以上であるか否かを判定し,前記閾値より小さい場合には,前記フィルタ係数の算出により推定されたフィルタ係数を用いてアップサンプリング処理を行い,前記閾値以上である場合には,あらかじめデフォルトとして定められたフィルタ係数を用いてアップサンプリング処理を行う
ことを特徴とする階層間予測復号方法。 - 低い空間解像度の下位階層信号から高い空間解像度の上位階層信号を補間処理を用いて予測した予測信号と予測残差信号とを加算して復号画像信号を得る動画像復号装置において,
上位階層の予測信号として下位階層参照信号から補間信号を生成する際に,過去に復号した局所復号画像の時空間的な位置を指定する手段と,
指定された位置の参照信号を用いて所定のブロック毎に補間画像生成のための前記局所復号画像における上位階層の予測信号の予測誤差を最小化するフィルタ係数を算出する手段と,
算出したフィルタ係数に基づき,下位階層参照信号の復号信号を入力としてアップサンプリング処理を行い,上位階層の復号対象信号に対するアップサンプリング信号を出力する手段と,
符号化情報から復号した予測残差信号と前記アップサンプリング信号とを加算し上位階層の復号画像信号を生成し出力する手段とを備える
ことを特徴とする階層間予測復号装置。 - 請求項1から請求項4までのいずれかに記載の階層間予測符号化方法をコンピュータに実行させるための階層間予測符号化プログラム。
- 請求項6から請求項9までのいずれかに記載の階層間予測復号方法をコンピュータに実行させるための階層間予測復号プログラム。
- 請求項1から請求項4までのいずれかに記載の階層間予測符号化方法をコンピュータに実行させるための階層間予測符号化プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
- 請求項6から請求項9までのいずれかに記載の階層間予測復号方法をコンピュータに実行させるための階層間予測復号プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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