JP4294679B2 - 電力終端器 - Google Patents
電力終端器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4294679B2 JP4294679B2 JP2006304001A JP2006304001A JP4294679B2 JP 4294679 B2 JP4294679 B2 JP 4294679B2 JP 2006304001 A JP2006304001 A JP 2006304001A JP 2006304001 A JP2006304001 A JP 2006304001A JP 4294679 B2 JP4294679 B2 JP 4294679B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- power
- wall
- waveguide
- electric field
- terminator
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Non-Reversible Transmitting Devices (AREA)
Description
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、ガス雰囲気や高真空内における大電力での使用に適した電力終端器を提供することを目的とする。
このような構成の電力終端器では、開口面に導入された高周波電力の密度が、開口面から内壁断面サイズが最大となる部位に至るまで小さくなるので、電界の強さが相対的に高く、局所的に発熱が生じやすい開口面付近における電力吸収体の発熱密度を小さくすることができる。このようにして高周波電力を電力吸収体で吸収した後、磁界面の高さを終端部に至るまで小さくすることで、均一且つ効率的な電力吸収が可能になる。
これにより、導波管内部の電界強度の弱い部分で電力吸収体により高周波電力を吸収するので、導波管内部電界の最大点による電力吸収体の局所的発熱を抑えることができ、電力吸収体全体における発熱を均一化することができる。
[第1実施形態]
図1(a)は、本発明の第1実施形態の電力終端器の外観斜視図、同(b)は(a)のA−A矢視断面図である。
この実施形態の電力終端器は、フランジ部11と、断面矩形状の第1導波管部12及び第2導波管部13と、終端部14とを有する矩形導波管型の電力終端器である。フランジ部11の中央部には、高周波電力を導入させるための開口部が形成されている。フランジ部11及び終端部14の中央部よりも外側に形成されている孔部は、ボルト接続のためのものである(以下、後述する各実施形態において同じ)、第1導波管部12は、その内壁の磁界面の内壁高a1が、開口面から管軸を中心として終端方向に大きくなり、開口面から使用信号の波長λの1/2だけ離れた部位で最大値b1となる。
なお、b1/a1は、管内モードに悪影響を及ぼさない範囲で大きくすることができる。本発明者らの実測によれば、1〜1.8の範囲での実用化が可能である。
図2(a)は、本発明の第2実施形態の電力終端器の外観斜視図、同(b)は(a)のA−A矢視断面図である。
この実施形態の電力終端器は、フランジ部21と、断面矩形状の第1導波管部22及び第2導波管部23と、終端部24とを有する。フランジ部21の中央部には、高周波電力を導入させるための開口部が形成されている。第1導波管部22は、磁界面の内壁高が、開口面から管軸を中心として終端方向に、TE10モードで伝送する高周波の実効波長λの1/4毎にステップ的に大きくなり、開口面からλ/2だけ離れた部位で最大値となる。
この実施形態の電力終端器では、第1実施形態の効果に加え、高周波特性に影響を与えることなく、第1導波管部22の長さを短くすることができるという利点が生じる。
図3(a)は、本発明の第3実施形態の電力終端器の外観斜視図、同(b)は(a)のB−B矢視断面図である。
この実施形態の電力終端器は、フランジ部31と、断面矩形状の第1導波管部32及び第2導波管部33と、終端部34とを有する。フランジ部31の中央部には、高周波電力を導入させるための開口部が形成されている。第1導波管部32は、その内壁の電界面の内壁幅a2が、開口面から管軸を中心として終端方向に大きくなり、開口面から使用信号の波長λの1/2だけ離れた部位で最大値b2となる。
なお、b2/a2は、管内モードに悪影響を及ぼさない範囲で大きくすることができる。本発明者らの実測によれば、1〜1.8の範囲での実用化が可能である。
図4(a)は、本発明の第4実施形態の電力終端器の外観斜視図、同(b)は(a)の導波管部の電界面及び磁界面に対してそれぞれ直交する方向の断面図である。フランジ及び第1導波管部については、図示を省略してある。
この実施形態の電力終端器は、第2導波管部43の一対の電界面のほぼ中央部に、それぞれ管軸に沿って終端部方向に延びるリッジ部431を形成し、このリッジ部431の近傍の電界面の内壁に、電力吸収体432を取り付けたものである。電力吸収体432としては、SiCを用いることができる。磁界面の内壁高については一定とする。
この実施形態の電力終端器では、電力吸収体432がリッジ部431のサイドに配されるので、第2導波管43の電界強度の弱い部分で高周波電力が吸収されることになる。そのため、電界強度の最大点による電力吸収体の局所的発熱を抑えることができ、電力吸収体全体における発熱を均一化することができる。
図5は、本発明の第5実施形態の電力終端器の外観斜視図である。
この実施形態の電力終端器は、発熱する部位に冷却媒体を取り付けたものである。例えば、第1実施形態の電力終端器において、第2導波管部13の外壁のうち、電界面の外壁に第1の冷却ダクト51の表面、磁界面の外壁に第2の冷却ダクト52の表面を、それぞれロー付けにより接合させ、これにより、冷却ダクト51,52の表面が第2導波管部13の外壁表面と接触するようにする。そして、各冷却ダクト51,52に、終端部14の近傍に設けられた水供給機構53から、それぞれ冷却水等を流すようにする。このような構造の冷却媒体を設けることで、電力吸収体の熱的破壊や温度上昇によるSF6ガス等の分解を防ぐことができる。
例えば、第1及び第2実施形態では磁界面の内壁高を変え、第3実施形態では電界面の内壁幅を変えることによって、第2導波管部13〜33の内壁断面サイズを変える場合の例を示したが、磁界面の内壁高と電界面の内壁幅の双方を変えることによって、内壁断面サイズを変えるようにしても良い。
Claims (5)
- 高周波電力を管軸方向に導入させるための開口面を有するフランジ部と、このフランジ部から延びる導波管部とを有し、
導波管部は、その内壁断面サイズが、前記開口面から管軸を中心として終端方向に大きくなり、前記開口面から所定距離離れた前記内壁断面サイズが最大となる部位を起点に終端部方向に磁界面の内壁高の高さが低くなるものであり、
且つ少なくとも前記所定距離離れた部位から終端部までの内壁のうち、電界に対して垂直となる一対の電界面のそれぞれのほぼ中央部に、管軸に沿って終端部方向に延びるリッジ部が形成されており、前記リッジ部の近傍の前記一対の電界面のそれぞれの内壁に電力吸収体が取り付けられていることを特徴とする、
電力終端器。 - 前記導波管部の内壁断面サイズは、当該導波管部の磁界面の内壁高または電界面の内壁幅の少なくとも一方に応じて前記最大となる部位まで大きくなることを特徴とする、
請求項1記載の電力終端器。 - 前記導波管部の内壁断面サイズが、前記開口面から前記最大となる部位に至るまで、管内を伝送する高周波の実効波長の1/4毎に大きくなることを特徴とする、
請求項2記載の電力終端器。 - 前記導波管部の内壁断面サイズが、前記開口面から前記最大となる部位に至るまで、テーパ状に大きくなることを特徴とする、
請求項2記載の電力終端器。 - 前記導波管部の外壁に、冷却媒体が接触していることを特徴とする、
請求項1ないし4のいずれかの項記載の電力終端器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006304001A JP4294679B2 (ja) | 2006-11-09 | 2006-11-09 | 電力終端器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006304001A JP4294679B2 (ja) | 2006-11-09 | 2006-11-09 | 電力終端器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008124629A JP2008124629A (ja) | 2008-05-29 |
JP4294679B2 true JP4294679B2 (ja) | 2009-07-15 |
Family
ID=39508955
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006304001A Expired - Fee Related JP4294679B2 (ja) | 2006-11-09 | 2006-11-09 | 電力終端器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4294679B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106981709A (zh) * | 2017-05-12 | 2017-07-25 | 北京无线电测量研究所 | 一种基于电磁超材料的大功率波导负载 |
-
2006
- 2006-11-09 JP JP2006304001A patent/JP4294679B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2008124629A (ja) | 2008-05-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4294679B2 (ja) | 電力終端器 | |
CN107565200B (zh) | 用于回旋行波管高频输出的抑制器 | |
KR101401756B1 (ko) | 고효율의 플라즈마 트랩을 구현하는 방법 및 장치 | |
CN109872936B (zh) | 一种类螺旋线型慢波装置 | |
CN201877399U (zh) | 具有一体式冷却结构的线包聚焦行波管 | |
CN107919515B (zh) | 一种仅存TE0n模式的强场模式滤波器 | |
JPH0129839Y2 (ja) | ||
WO2007043598A9 (ja) | 電子装置及びヒートシンク | |
JPH10172447A (ja) | コレクタの先に出力空洞を有する直線ビーム・マイクロ波管 | |
CN103346057A (zh) | 微波输能窗 | |
JPH11149877A (ja) | 進行波管のコレクタ構造 | |
Reece et al. | High thermal conductivity cryogenic RF feedthroughs for higher order mode couplers | |
CN111462993A (zh) | 一种轨道车辆用低噪声电抗器 | |
JP4805712B2 (ja) | 水媒体使用の電力終端器 | |
JP2007188670A (ja) | マイクロ波管のコレクタ | |
JPH09162606A (ja) | 大電力高周波用ダミーロード | |
KR101411341B1 (ko) | 열 효율적인 유전체 공진기 지지체 | |
JP2006324883A (ja) | フェライト移相器 | |
KR102160357B1 (ko) | 고효율 건식 변압기 | |
CN104470188B (zh) | 一种波导等离子体限幅器及其设计方法 | |
CN112739153A (zh) | 一种空间合成功率放大器及其散热装置 | |
CN206076472U (zh) | 一种正交场放大器 | |
TW201440310A (zh) | 使用段差部及塊部之電漿波導 | |
JP2003121591A (ja) | 放射線遮蔽壁 | |
JPS639130Y2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20081118 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090116 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090210 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090313 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090407 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090408 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120417 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130417 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140417 Year of fee payment: 5 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |