JP4294061B2 - Ultrasonic motor and electronic device with ultrasonic motor - Google Patents
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Description
本発明は、大きなトルクを発生させ、トルクを安定させた超音波モータ及び超音波モータ付き電子機器に関する。 The present invention relates to an ultrasonic motor that generates a large torque and stabilizes the torque, and an electronic apparatus with an ultrasonic motor.
近時、マイクロモータの分野で、圧電素子の圧電効果を利用した超音波モータは、電気的エネルギーから機械的エネルギーへの高い変換効率及び装置構成の小型化、という利点から、注目されている。特に、圧電振動子自体の2モード振動により駆動力を得るタイプの超音波モータは、小型化を図る観点から、広く用いられている(図14:非特許文献1)。 Recently, in the field of micro motors, ultrasonic motors using the piezoelectric effect of piezoelectric elements have attracted attention because of their advantages of high conversion efficiency from electrical energy to mechanical energy and downsizing of the device configuration. In particular, an ultrasonic motor of a type that obtains a driving force by two-mode vibration of the piezoelectric vibrator itself is widely used from the viewpoint of miniaturization (FIG. 14: Non-Patent Document 1).
この超音波モータ100は、所定分極処理を施し、屈曲振動及び伸縮振動を生じる圧電振動子101と、圧電振動子101の中心部であり且つ屈曲振動及び伸縮振動の節を挟み込んで支持する支持部材102と、支持部材102の周縁に固定された加圧部材103と、圧電振動子101の端面を圧接された移動体104からなる。
This
そして、圧電振動子101は、同時に屈曲振動及び伸縮振動を励振して、周面で楕円振動する一方、加圧力は、加圧部材103、支持部材102を介して、圧電振動子101の中心部の振動節に加えられ、圧電振動子101と移動体104とを周期的に圧接させ、両者の間に摩擦力を生じさせる。そして、移動体104は、一方向へ回転させられる。
しかしながら、従来技術に係わる超音波モータの支持部材102は、圧電振動子101を狭持するにすぎないため、支持部材102の支持位置は、大きな加圧力を加えられると、振動節からずれてしまう。そして、圧電振動子に生じる屈曲振動及び伸縮振動は、不安定になる。
However, since the
また、圧電振動子101は、移動体104との圧接部から反作用の力を受けるため、加圧方向に対して垂直方向へ変位してしまい、移動体104に対する圧接部位を滑らせるので、圧電振動子101と移動体104との間に生じる摩擦力は変動する。
In addition, since the
以上の不安定な振動状態及び摩擦力の変動は、大きなトルクを発生させることができない、また、トルクを変動させるという問題を生じさせていた。 The unstable vibration state and the fluctuation of the frictional force described above cause a problem that a large torque cannot be generated and the torque is fluctuated.
本発明は、上記問題を解決するためなされたものであって、その目的は、大きなトルクを発生させるとともに、トルクや移動スピードを安定させた超音波モータ及び超音波モータ付電子機器を提供する。 The present invention has been made to solve the above problems, and an object of the present invention is to provide an ultrasonic motor and an electronic apparatus with an ultrasonic motor that generate large torque and stabilize torque and moving speed.
そこで、上記課題を解決する為に本発明の超音波モータは、圧電素子を有する矩形形状の圧電振動子と、圧電振動子の振動により圧電振動子と相対運動する移動体と、圧電振動子の周囲に設けられ、圧電振動子もしくは圧電振動子に設けられた固定部材と接触摺動して圧電振動子を移動体の方向に移動可能に案内する案内部材と、圧電振動子に加圧力を与える加圧部材と、を有する構造とすることを特徴とする。 In order to solve the above problems, an ultrasonic motor of the present invention includes a rectangular piezoelectric vibrator having a piezoelectric element, a moving body that moves relative to the piezoelectric vibrator by vibration of the piezoelectric vibrator, and a piezoelectric vibrator. A guide member provided around and guiding and slidably contacts the piezoelectric vibrator or a fixed member provided on the piezoelectric vibrator to move the piezoelectric vibrator in the direction of the moving body, and applies pressure to the piezoelectric vibrator. And a pressure member.
これによれば、大きな加圧力に対しても安定にかつ圧電振動子の振動を抑制せずに圧電振動子を支持することが出来るから超音波モータからは安定に大きなトルクを取り出すことが出来る。 According to this, the piezoelectric vibrator can be supported stably even with a large applied pressure without suppressing the vibration of the piezoelectric vibrator, so that a large torque can be stably taken out from the ultrasonic motor.
本発明によれば大きなトルクを安定に取り出すことが出来る超音波モータを実現できる。 According to the present invention, an ultrasonic motor that can stably extract a large torque can be realized.
以下、図1〜図13を参照して本発明を適用した実施の形態を詳細に説明する。 Hereinafter, embodiments to which the present invention is applied will be described in detail with reference to FIGS.
(実施の形態1)
図1は、本発明を適用した実施の形態1に係わる超音波モータを示し、同図(a)は正面の構造を、同図(b)は底面の構造を示す。
(Embodiment 1)
FIG. 1 shows an ultrasonic motor according to a first embodiment to which the present invention is applied. FIG. 1 (a) shows a front structure, and FIG. 1 (b) shows a bottom structure.
この超音波モータは、圧電振動子11と、圧電振動子11の図中底面に設けた本発明の振動拡大部材12と、圧電振動子11の図中上面に設けた低弾性率部材13と、圧電振動子11の周囲に配置した本発明の節案内部材としての案内ケース14と、案内ケース14の上面に設けた加圧部材15と、案内ケース14の側部を嵌め合わせた案内板16とからなり、振動拡大突起12の先端は移動体17に圧接させている。
This ultrasonic motor includes a
図2、図3は、圧電振動子の構造、振動状態を示す図である。 2 and 3 are diagrams showing the structure and vibration state of the piezoelectric vibrator.
圧電振動子11は、第1の圧電振動子111と、第1の圧電振動子111に積層させた第2の圧電振動子112からなる。各圧電振動子111、112は、例えば、チタン酸バリウム、チタン酸ジルコン酸鉛、ニオブ酸リチウム、タンタル酸リチウム等の圧電材料を用いて作製される。
The
第1の圧電振動子111は、図中表側を(−)、裏側を(+)として略全面を厚み方向へ分極処理し、分極部111aとしている。また、表側の全面及び裏側の全面に電極を形成する。
In the first
第2の圧電振動子112は、矩形体を4分割して、各分割部に対して図中表側を(+)、裏側を(−)として厚み方向へ分極処理した第1の分極部112a、第2の分極部112b、第3の分極部112c、第4の分極部112dを有する。また、各分極部112a…112dの表側にはそれぞれ電極を形成し、他方、第2の圧電振動子112の裏側には、全面に対極として電極を形成する。また、第1の分極部112aの電極と第2の分極部112bの電極とを導線で導通し、第3の分極部112cと第4の分極部112dの電極とを導線で導通する。
The second
そして、第1の圧電振動子111の分極部111a、第2の圧電振動子112の第1の分極部112aと第2の分極部112bに駆動信号を入力すると、図2に示すように、伸縮振動V1が第1の圧電振動子111に生じ、屈曲振動V2及び図示しない伸縮振動が第2の圧電振動子112に生じ、一方向に回転する楕円振動V3が屈曲振動V2等と伸縮振動V1とにより圧電振動子11の各周面に生じる。
When a drive signal is input to the
このように、第1の圧電振動子111、第2の圧電振動子112のそれぞれに、伸縮振動V1、屈曲振動V2を生じさせるので、圧電振動子11の楕円振動V3は大きく変位し、大きなトルクを生じさせる。
As described above, since the stretching vibration V1 and the bending vibration V2 are generated in each of the first
一方、第2の圧電振動子112の第3の分極部112cと第4の分極部112d、第1の圧電振動子111の分極部111aに駆動信号を入力すると、図3に示すように、屈曲振動V1と180°位相の異なる屈曲振動V4及び図示しない伸縮振動が第2の圧電振動子112に生じ、楕円振動V3と逆方向へ回転する楕円振動V5が圧電振動子11に生じる。
On the other hand, when a drive signal is input to the
なお、第2の圧電振動子112のみ用いて、これに生じる屈曲振動V2、V4及び伸縮振動により、圧電振動子11に楕円振動を生じさせてもよい。
Note that only the second
図4は、圧電振動子に生じる伸縮振動、屈曲振動の節の位置を示す。 FIG. 4 shows the positions of nodes of stretching vibration and bending vibration generated in the piezoelectric vibrator.
同図(a)に示す矩形体の圧電振動子11に対し、伸縮振動V1が生じると、同図(b)に示すように、矩形体の長辺の中心が節N1になる。一方、屈振動V2、V4が生じると、矩形体の長辺に沿って等間隔に3箇所が節N2、N3、N4になる。なお、本実施の形態では、伸縮振動V1の節N1と屈曲振動V2、V4の節N3の位置は一致している。
When expansion / contraction vibration V1 occurs in the rectangular
また、図1に示すように、振動拡大部材12は、圧電振動子11の移動体17との圧接部位11a、即ち、短辺の略中央部に固定されている。そして、圧電振動子11の楕円振動V3、V5を拡大させ、大きな振動変位で移動体17に圧接し、移動体17との間に大きな摩擦力を生じさせる。
Further, as shown in FIG. 1, the
低弾性率部材13は、圧電振動子11より弾性率の低い材料、例えば、樹脂、ゴム、プラスチックからなり、圧電振動子11の伸縮振動V1、屈曲振動V2、V4を案内ケース14へ伝達させず、伸縮振動V1等を減衰させない。
The low
案内ケース14は、正面コの字状の本体と、図中コの字状本体の両腕部から圧電振動子11へ向かって突出する第1の節案内部14a、14a、第2の節案内部14b、14bと、本体上部から圧電振動子11へ向かって突出する突出部14cからなる。ここで、案内ケース14は、屈曲振動及び伸縮振動を伝達させず、屈曲振動等を減衰させない観点から、圧電振動子11より弾性率の低い材料、例えば、プラスチック等の樹脂、ゴムで作製する。
The
第1の節案内部14a、14aは、図1(b)に示すように、圧電振動子11のうち屈曲振動の節N2に位置し、この圧電振動子11の節N2であって、加圧部材15の加圧する方向と垂直な幅方向の対向する両部位および厚み方向の対向する両部位に当接する。そして、圧電振動子11は加圧方向に対して垂直な方向へ移動せず、加圧方向に案内されるので、屈曲振動及び伸縮振動は安定し、圧電振動子11と移動体17との圧接部位は変位しない。
As shown in FIG. 1B, the first
第2の節案内部14b、14bは、圧電振動子11のうち屈曲振動の節N4に位置し、圧電振動子11の節N4であって、加圧部材15の加圧する方向と垂直な幅方向において、対向する両部位、及び加圧方向に対して垂直な厚み方向において、対向する両部位に対して当接する。
The second
なお、第1の節案内部14a、第2の節案内部14bと圧電振動体11との間に、圧電振動子11より弾性率の低いゴム、プラスチック等の樹脂からなる低弾性率のシートを介在させてもよい。
In addition, a sheet having a low elastic modulus made of a resin having a lower elastic modulus than that of the
突出部14cは、圧電振動子11の移動体17との圧接部11a、即ち、振動拡大部材12を設けた部位、と反対側の対応する部位に設けられており、加圧部材15の全ての加圧力を圧電振動子11に伝える。
The projecting portion 14 c is provided at a
加圧部材15は、例えば、コイルばねを用い、案内ケース14の突出部14c、低弾性率部材13を介して、圧電振動子11の移動体17との圧接部位11aと反対側の対応する部位を圧接部位へ加圧する。そして、全ての加圧力は、振動拡大部材12を経由して移動体17に加わるので、振動拡大部材12と移動体17との間に生じる摩擦力は大きくなる。なお、加圧部材15には、ゴム、板ばね等の弾性部材を用いてもよい。
The pressurizing
案内板16は、案内ケース14の側部を入り込ませる案内溝16aを加圧部材15の加圧方向に沿って形成し、案内ケース14を加圧方向へ案内する。
The
次に、図1から図3に基づいて、超音波モータの使用方法について説明する。 Next, a method for using the ultrasonic motor will be described with reference to FIGS.
移動体17を一方向へ移動させる場合、第1の圧電振動子111の分極部111a、第2の圧電振動子112の第1の分極部112a、第2の分極部112bに駆動信号を入力すればよい。
When the moving
伸縮振動V1が第1の圧電振動子111に生じ、屈曲振動V2が第2の圧電振動子112に生じ、楕円振動V3が圧電振動子11の周面に生じる。楕円振動V3は、振動拡大部材12により、拡大させられる。一方、加圧部材15は、案内ケース14の突出部14c、低弾性率部材13を介して、圧電振動子11のうち移動体17との圧接部位11aと反対側の対応する部位を圧接部位11aへ向かって加圧し、移動体17上に振動拡大部材12を圧接させる。
The stretching vibration V1 is generated in the first
このとき、全ての加圧力が圧電振動子11と移動体17との圧接部11aに加わり、また、案内ケース14は、屈曲振動及び伸縮振動に対しても、圧電振動子11を加圧方向と垂直な方向へ移動させず、加圧方向のみに案内するので、圧電振動子11に生じる屈曲振動及び伸縮振動は安定し、圧電振動子11の移動体17との圧接部位11aは滑らないので、圧電振動子11と移動体17との間に大きな加圧力が加わる。
At this time, all of the applied pressure is applied to the
そして、振動拡大部材12と移動体17との間に、大きな摩擦力が生じ、移動体17は、一方向へ高速で移動する。
And a big frictional force arises between the
一方、移動体17を逆方向へ移動させる場合は、第1の圧電振動子111の分極部111a、第2の圧電振動子112の第3の分極部112c、第4の分極部112dに駆動信号を入力すればよい。
On the other hand, when the moving
伸縮振動V1が第1の圧電振動子111に生じ、屈曲振動V4が第2の圧電振動子112に生じ、逆回転の楕円振動V5が圧電振動子11の周面に生じ、楕円振動V5は、振動拡大部材12により、拡大させられる。一方、加圧部材15は、案内ケース14の突出部14c、低弾性率部材13を介して、圧電振動子11のうち移動体17との圧接部位11aと反対側の部位を圧接部位11aへ向かって加圧し、移動体17上に振動拡大部材12を圧接させる。そして、移動体17は、逆方向の摩擦力を受け、一の方向と逆の方向へ移動する。
The stretching vibration V1 is generated in the first
以上より、本実施の形態によれば、加圧部部材15により、全ての加圧力が圧電振動子11に設けた振動拡大突起12と移動体17との圧接部11aに加わるので、大きなトルクを発生させる。
As described above, according to the present embodiment, all the applied pressure is applied to the
また、案内ケース14は、屈曲振動及び伸縮振動に対しても、圧電振動子11を加圧方向と垂直な方向へ移動させずに、加圧方向のみに案内するので、圧電振動子11に生じる屈曲振動及び伸縮振動は安定する。したがって、圧電振動子11の移動体17との圧接部位11aは滑らないので、圧電振動子11の圧接部位11aに設けた振動拡大部材12と移動体17との間に大きな加圧力が加わり、大きなトルクを発生させるとともに、トルクを安定させる。
In addition, the
また、第1の圧電振動子111と第2の圧電振動子112とを積層させ、それぞれに、伸縮振動V1、屈曲振動V2を生じさせるので、圧電振動子11の楕円振動V3は大きく変位し、より大きなトルクを生じさせる。
In addition, since the first
また、振動拡大部材12は、圧電振動子11の楕円振動V3、V5を拡大させ、移動体17との間に大きな摩擦力を生じさせるので、大きなトルクを生じさせ、移動体17を高速で移動させる。
Further, the
また、加圧部材15と圧電振動子11との間に低弾性率部材13を介在させるので、屈曲振動及び伸縮振動の伝達を防止し、屈曲振動等を減衰させない。
Further, since the low
また、案内ケース14は、圧電振動子11より弾性率の低い材料からなるので、屈曲振動及び伸縮振動の伝達を防止し、屈曲振動等を減衰させない。
Further, since the
なお、第1の節案内部14a、第2の節案内部14bと圧電振動体11との間に、圧電振動子11より弾性率の低い低弾性率のシートを介在させれば、屈曲振動及び伸縮振動の伝達を防止し、屈曲振動等を減衰させない。
If a sheet having a low elastic modulus lower than that of the
(実施の形態2)
図5は、本発明を適用した実施の形態2に係わる超音波モータを示し、同図(a)は正面の構造、同図(b)は底面の構造を示す。
(Embodiment 2)
5A and 5B show an ultrasonic motor according to
この超音波モータは、圧電振動子11と、圧電振動子11の下部に設けた振動拡大部材12と、圧電振動子11のうち振動拡大部材12の反対側に設けたバランス用突起21と、バランス用突起21の上面に圧接する加圧部材15と、圧電振動子11の伸縮振動の節に当接する本発明の案内部材としての案内ケース22からなる。なお、以下実施の形態1と同一の部材については、同一番号を付し説明を省略する。
The ultrasonic motor includes a
ここで、バランス用突起21は、振動拡大部材12と同一物であり、圧電振動子11のうち振動拡大部材12と反対側の対応する部位に設けられている。そして、圧電振動子11の振動バランスを保ち、屈曲振動及び伸縮振動を安定させる。
Here, the
案内ケース22は、図5(b)に示すように、矩形体の内部に略十字状の空間22aを成形し、この十字状の空間22aに圧電振動子11を入り込ませ、案内ケース22の内面を、圧電振動子11の幅方向において対向する両部位、厚み方向において対向する両部位に当接させる。そして、圧電振動子11は、加圧方向に対して垂直な方向へ移動せず、加圧方向へ案内される。
As shown in FIG. 5 (b), the
次に、この超音波モータの動作について説明する。 Next, the operation of this ultrasonic motor will be described.
圧電振動子11に屈曲振動及び伸縮振動を生じさせ、周面に楕円振動を生じさせ、楕円振動の変位は、振動拡大部材12により、拡大する。一方、加圧部材15はバランス用突起21を介して圧電振動子11を加圧し、振動拡大部材12と移動体17とを圧接させる。
A bending vibration and a stretching vibration are generated in the
このとき、案内ケース22は、加圧方向に対して垂直な方向へ圧電振動子11を移動させず、屈曲振動及び伸縮振動を安定させるとともに、振動拡大部材12の移動体17との圧接部位を変位しない。
At this time, the
また、バランス用突起21は、圧電振動子11の上部と下部の慣性モーメント、剛性を等しくし、圧電振動子11のバランスを保つので、屈曲振動等を安定させ、節を中心に形成する。
Further, the
そして、移動体17と振動拡大部材12との間に摩擦力が生じ、移動体17は、一方向へ移動する。
A frictional force is generated between the moving
以上より、本実施の形態によれば、案内ケース22により、圧電振動子11を加圧方向に対して垂直な方向へ移動させず、加圧方向のみへ案内し、屈曲振動及び伸縮振動を安定させるとともに、振動拡大部材12と移動体17との圧接部位を滑らせないようにするので、大きな加圧力が圧電振動子11と移動体17との間に加わる。その結果、実施の形態1と同様に大きなトルクを発生させるとともに、トルクを安定させる。
As described above, according to the present embodiment, the
また、バランス用突起21により、圧電振動子11のバランスを保つようにしたので、屈曲振動及び伸縮振動を安定させる。
In addition, since the balance of the
(実施の形態3)
図6は、本発明を適用した実施の形態3に係わる超音波モータを示し、(a)は正面の構造、(b)は底面の構造を示す。
(Embodiment 3)
6A and 6B show an ultrasonic motor according to
この超音波モータは、圧電振動子11と、圧電振動子11の下面に設けた振動拡大部材23と、圧電振動子11の振動節の周囲に設けた本発明の節案内部材として案内ケース24と、圧電振動子11の上面に設けた低弾性率部材13と、低弾性率部材13の上面に圧接する加圧部材15からなる。
This ultrasonic motor includes a
ここで、低弾性率部材13は、圧電振動子11から加圧部材15へ屈曲振動及び伸縮振動を伝達させず、屈曲振動等を減衰させない。
Here, the low
振動拡大部材23は、移動体17との圧接部位に曲面23aを有する。この曲面23aは、振動拡大部材23を加圧方向に対して傾けて圧接させたとき、移動体17との間に生じる摩擦を均一にし、特定の一箇所を激しく摩耗させない。そして、移動体17に一定の加圧力を加え、移動体17を一定速度で移動させる。
The
案内ケース24は、内部を空洞にした直方体の中に、圧電振動子11の屈曲振動の節へ向かって突出した第1の節案内部24a、24a、第2の節案内部24b、24bと、圧電振動子11の伸縮振動の節に向かって突出した第3の節案内部24c、24c、24cを有する。
The
第1の節案内部24a、24a、第2の節案内部24b、24bは、圧電振動子11のうち屈曲振動の節であって加圧方向と垂直な幅方向の対向する両部位に当接する。また、第3の節案内部24c、24c、24cは、圧電振動子11のうち伸縮振動の節であって、加圧方向と垂直な厚み方向において、対向する両側に当接する。
The first
そして、案内ケース24の第1の節案内部24a、24a、第2の節案内部24b、24bは、加圧方向に対して垂直な幅方向へ圧電振動子11を移動させず、また、第3の節案内部24c、24c、24cは、加圧方向に対して垂直な厚み方向へ圧電振動子11を移動させない。即ち、圧電振動子11は、加圧方向に対して垂直な方向へ移動せず、加圧方向へ案内される。
The first
以上より、本実施の形態によれば、案内ケース24により、圧電振動子11を加圧方向に垂直な方向へ移動させず、加圧方向へ案内させるようにしたので、実施の形態1と同様の効果が得られる。
As described above, according to the present embodiment, the
また、振動拡大部材23のうち移動体17との圧接部位を曲面23aとし、移動体17との間に生じる摩擦による偏摩耗を防止するようにしたので、移動体17は一定の加圧力を加えられ、トルクは一定になる。
In addition, since the pressure contact portion of the
(実施の形態4)
図7は、本発明を適用した実施の形態4に係わる超音波モータを示し、(a)は正面構造、(b)は底面構造を示す。
(Embodiment 4)
FIG. 7 shows an ultrasonic motor according to
この超音波モータは、圧電振動子11と、圧電振動子11の下面に設けた振動拡大部材12と、圧電振動子11の周囲に配置した本発明の節案内部材、案内部材としての案内ケース25と、圧電振動子11の伸縮振動の節に固定した固定部材26、26と、圧電振動子11のうち振動拡大部材12に対して反対側の部位に圧接する加圧部材15とからなる。
This ultrasonic motor includes a
ここで、案内ケース25は、内部を空洞とした直方体であり、圧電振動子11の屈曲振動の節の位置で内側へ突出する第1の節案内部25a、25a及び第2の節案内部25b、25bを有し、直方体の対向する両内面に加圧方向に沿って案内溝25c、25cを形成している。
Here, the
第1の節案内部25a、25a、第2の節案内部25b、25bは、圧電振動子11のうち屈曲振動の節であって、加圧方向に対して垂直な幅方向において、対向する両部位に当接する。
The first
固定部材26、26のそれぞれ端面は、同図(b)に示すように、圧電振動子11の加圧方向と垂直な厚み方向において、案内溝25c、25cに対して当接する。
The end faces of the fixing
そして、案内ケース25の第1の節案内部25a、25a、第2の節案内部25b、25bは、加圧方向に対して垂直な幅方向へ圧電振動子11を移動させず、加圧方向へ案内する。また、固定部材26、26と案内溝25c、25cは、加圧方向に対して垂直な厚み方向へ圧電振動子11を移動させず、加圧方向へ案内する。即ち、圧電振動子11は、加圧方向に対して垂直な方向へ移動せず、加圧方向へ案内されるので、伸縮振動及び屈曲振動は安定し、圧電振動子11に設けた振動拡大部材12と移動体17との圧接部は変位しない。
The first
以上より、本実施の形態によれば、案内ケース25は、圧電振動子11を加圧方向と垂直な方向へ移動させず、加圧方向へ案内するようにしたので、実施の形態1と同様に、大きなトルクが得られるとともに、トルクは安定する。
As described above, according to the present embodiment, the
(実施の形態5)
図8は、本発明を適用した実施の形態5に係わる超音波モータの正面の構造を示す。
(Embodiment 5)
FIG. 8 shows a front structure of an ultrasonic motor according to the fifth embodiment to which the present invention is applied.
この超音波モータは、圧電振動子11と、圧電振動子11の下面に設けた振動拡大部材12と、圧電振動子11の周囲に設けた本発明の節案内部材、端部案内部材としての案内ケース27と、案内ケース27の上面に圧接する加圧部材15と、案内ケース26の側部を嵌め合わせた案内板16からなり、振動拡大部材12の先端は、円盤状の移動体28に圧接している。
This ultrasonic motor includes a
ここで、案内ケース27は、コの字状の案内ケース本体の両腕から圧電振動子11の伸縮振動の節に向けて突出する節案内部27a、27aと、案内ケース本体の角部から圧電振動子11へ突出する端部案内部27bを有する。
Here, the guide case 27 includes
節案内部27a、27aは、圧電振動子11のうち伸縮振動の節であって、加圧部材15の加圧する方向と垂直な幅方向において対向する両部位および加圧方向に対して垂直な厚み方向において対向する両部位に対して当接する(図1(b)参照)。
The
端部案内部27b、27bは、圧電振動子11のうち振動拡大部材12と反対側の端部であって、加圧部材15の加圧する方向と垂直な幅方向において、対向する両部位及び加圧方向に対して垂直な厚み方向において、対向する両部位、並びに、移動体28との圧接部と反対側の端面に当接する。
The
そして、節案内部27a、27a、端部案内部27b、27bは、圧電振動子11を加圧方向に対して垂直な方向へ移動させず、加圧方向へ案内する。 また、加圧部材15は、圧電振動子11のうち振動拡大部材12と反対側の対応する部位と振動拡大部材12とを結ぶ方向へ、案内ケース27を加圧し、振動拡大部材12と移動体28との間に、全ての加圧力が加わる。
The
次に、この超音波モータの動作について説明する。 Next, the operation of this ultrasonic motor will be described.
圧電振動子11に伸縮振動及び屈曲振動を生じさせ、また、加圧部材15により、案内ケース27を介して圧電振動子11を加圧し、振動拡大部材12を移動体27に圧接させる。
Stretching vibration and bending vibration are generated in the
このとき、節案内部27a、27a、端部案内部27b、27bは、圧電振動子11を加圧方向に対して垂直な方向へ移動させず、加圧方向へ案内するので、屈曲振動及び伸縮振動は安定し、圧電振動子11の移動体28との圧接部位は変位しない。そして、移動体28は一方向へ回転する。
At this time, the
以上より、本実施の形態によれば、案内ケース27の節案内部27a、27a、端部案内部27b、27bは、圧電振動子11を加圧方向に対して垂直な方向へ移動させず、加圧方向へ案内し、屈曲振動及び伸縮振動を安定させ、圧電振動子11の移動体28との圧接部位を変位されないので、大きな加圧力が振動拡大部材12と移動体28の圧接部に加わり、大きなトルクを発生させるとともに、トルクを安定させる。
As described above, according to the present embodiment, the
さらに、加圧部材15により、振動拡大部材12と反対側の対応する部位から振動拡大部材12へ加圧するようにしたので、振動拡大部材12と移動体28との間に、全ての加圧力が加わり、大きなトルクを発生させる。
Furthermore, since the pressing
(実施の形態6)
図9は、本発明を適用した実施の形態6に係わる超音波モータを示し、(a)は側面の構造、(b)は、背面の構造、(c)は底面から観察した構造を示す。 この超音波モータは、積層型の圧電振動子31と、圧電振動子31の底面に設けた振動拡大部材12と、圧電振動子31の屈曲振動の節に固定された固定部材32と、圧電振動子31の上面を圧接する加圧部材15と、固定部材32と嵌合した本発明の案内部材としての案内板33からなり、振動拡大部材12は、移動体17に圧接している。
(Embodiment 6)
FIG. 9 shows an ultrasonic motor according to the sixth embodiment to which the present invention is applied. FIG. 9A shows a side structure, FIG. 9B shows a rear structure, and FIG. 9C shows a structure observed from the bottom. This ultrasonic motor includes a laminated
図10は、圧電振動子の積層構造を示す図である。 FIG. 10 is a diagram showing a laminated structure of piezoelectric vibrators.
圧電振動子31は、同図(a)〜(d)に示す第1の圧電振動子311と、第2の圧電振動子312と、第3の圧電振動子313と、第4の圧電振動子314を積層して焼き固めた構造である。
The
第1の圧電振動子311、第2の圧電振動子312は、同図(a)、(b)に示すように、略全面に図中表側を(+)、裏側を(−)として分極処理を施し、分極部311a、312aとしている。また、分極部311a、312aに対応して表側に電極を形成する。また、屈曲振動の節部に固定部材32を貫通させる2つの貫通孔311b、311b、312b、312bを形成している。
As shown in FIGS. 4A and 4B, the first
第3の圧電振動子313、第4の圧電振動子314は、同図(c)、(d)に示すように、矩形体を4分割した各分割部に対して表側を(+)、裏側を(−)として分極処理を施し、第1の分極部313a、314a、第2の分極部313b、314b、第3の分極部313c、314c、第4の分極部313d、314dとしている。また、屈曲振動の節部に固定部材32を貫通させる貫通孔313e、313e、314e、314eを形成している。
As shown in FIGS. 3C and 3D, the third
また、第1の圧電振動子311、第2の圧電振動子312、第3の圧電振動子313、第4の圧電振動子314の裏側には、同図(e)に示すように、略全面に電極を形成し、表側の電極の対極としている。
Further, on the back side of the first
また、圧電振動子31の一方の側面には、同図(g)に示すように、第1の側面電極31a、第2の側面電極31b、第3の側面電極31cを厚み方向へ形成し、反対の側面に第4の側面電極、第5の側面電極を形成する。
Further, as shown in FIG. 5G, a
第1の側面電極31aは、第1の圧電振動子311の分極部311aに形成した電極と第2の圧電振動子312の分極部312aに形成した電極とを導通させる。第2の側面電極31bは、第3の圧電振動子313の第1の分極部313aに形成した電極と第4の圧電振動子314の第1の分極部314aに形成した電極とを導通させる。第3の側面電極31cは、第3の圧電振動子313の第4の分極部313dに形成した電極と第4の圧電振動子314の第4の分極部314dに形成した電極とを導通させる。第4の側面電極は、第3の圧電振動子313の第2の分極部313bに形成した電極と第4の圧電振動子314の第2の分極部314bに形成した電極とを導通させる。第5の側面電極は、第3の圧電振動子313の第3の分極部313cに形成した電極と第4の圧電振動子314の第
3の分極部314cに形成した電極とを導通させる。
The
なお、同図(f)に、例えば第1の圧電振動子311を用いて示すように、後述する固定軸321、321を貫通させる各圧電振動子311、312、313、314に貫通孔311b、312b、313e、314eより径の大きく電極311cを形成し、電極311cと固定軸321、321との間に、円環状の絶縁スペース311d、311dを設けてもよい。このようにすれば、固定軸321、321と電極311cとは絶縁され、両者の短絡は防止される。
In addition, in the same figure (f), as shown, for example using the 1st
また、図9に示すように、固定部材32は、圧電振動子31に貫通した固定軸321と、固定軸321の周囲にあって、圧電振動子31に当接させたゴムシート322、322と、固定軸321とネジで固定したプレート323と、プレート323と圧電振動子31との間に配設したナット324、324とからなる。
As shown in FIG. 9, the fixing
固定軸321、321は、ナット324及びプレート323を固定する部位の周面にネジを形成している。ゴムシート322は、圧電振動子31より低い弾性率なので、圧電振動子31から振動もれを防止する。プレート323は、同図(c)に示すように、加圧方向に沿って断面台形状に成形している。
The fixed
この固定部材32の組立方法は、圧電振動子31の屈曲振動の節に設けた貫通孔311b…314eに、固定軸321を貫通させ、次に、固定軸321に沿った圧電振動子31の両面にゴムシート322を当接させた状態で、固定軸321にナット324、324をプレート323を通すとともに、固定軸321を回転させてナット324、324を締め、圧電振動子31に固定させる。
In this assembling method of the fixing
案内板33は、圧電振動子31の加圧方向に沿って設けられ、加圧方向に沿って、断面台形状の案内溝33aを形成し、この案内溝33aにプレート323を嵌め合わせている。そして、プレート323と対になって、固定部材32を加圧方向へ案内し、また、断面台形状の案内溝33aの下辺と斜辺をプレート323に当接させているので、固定部材32を加圧方向に対して垂直な方向へ移動させない。
The
加圧部材15は、圧電振動子31のうち振動拡大部材12と反対側の部位を振動拡大部材12へ加圧する。なお、加圧部材15は、前述の加圧方向へ固定部材32の固定軸321を加圧してもよいし、プレート323の端面を加圧してもよい。
The pressurizing
次に、この超音波モータの動作について説明する。 Next, the operation of this ultrasonic motor will be described.
第1の圧電振動子311と第2の圧電振動子312に伸縮振動を生じさせ、第3の圧電振動子313と第4の圧電振動子314に屈曲振動を生じさせ、振動拡大部材12を楕円振動させる。一方、加圧部材15は、振動拡大部材12と反対側の対応する部位を振動拡大部材12へ加圧する。
The first
このとき、案内板33はプレート323とともに、固定部材32を加圧方向へ案内するとともに、固定部材32を加圧方向に対して垂直な方向へ移動させない。また、固定部材32に固定した圧電振動子31も加圧方向へ案内され、加圧方向に対して垂直な方向へ移動しない。よって、屈曲振動及び伸縮振動は安定し、圧電振動子31の移動体17との圧接部位は変位しない。
At this time, the
そして、振動拡大部材12と移動体17との間に大きな摩擦力が生じ、移動体17は高速で移動する。
And a big frictional force arises between the
以上より、本実施の形態によれば、固定部材32と案内板33とにより、圧電振動子31を加圧方向に案内し、加圧方向に対して垂直な方向へ移動させないようにし、屈曲振動及び伸縮振動を安定させ、振動拡大部材12と移動体17との圧接部位を滑らせないようにしたので、圧電振動子31に大きな加圧力を加えられ、大きなトルクを生じさせるとともに、トルクを安定させる。
As described above, according to the present embodiment, the fixing
また、固定軸321と電極311cとの間に絶縁スペース311dを設けるので、固定軸321と電極311cとは絶縁され、電極311cと固定軸321との短絡は防止される。
Moreover, since the insulating space 311d is provided between the fixed
また、圧電振動子31は、第1の圧電振動子311と第2の圧電振動子312に伸縮振動を生じさせ、第3の圧電振動子313と第4の圧電振動子314とにより屈曲振動を生じさせるので、さらに大きなトルクを発生させる。
In addition, the
(実施の形態7)
図11は、本発明を適用した実施の形態7に係わる超音波モータを示し、(a)は正面の構造、(b)は側面の構造を示す。
(Embodiment 7)
11A and 11B show an ultrasonic motor according to Embodiment 7 to which the present invention is applied. FIG. 11A shows a front structure, and FIG. 11B shows a side structure.
この超音波モータは、圧電振動子31と、圧電振動子31の底面に設けた振動拡大部材12、12と、圧電振動子31の振動拡大部材12、12と反対側の対応する部位に設けたバランス用突起21、21と、バランス用突起21、21の上面を加圧する加圧部材15、15と、圧電振動子31の厚み方向に固定された固定部材36と、固定部材36に対して当接する案内部材37から構成されている。
This ultrasonic motor is provided in a
ここで、固定部材36は、加圧方向に対して垂直な方向へ圧電振動子31の伸縮振動の節を貫通する固定軸36aと、圧電振動子31と案内部材37との間に設けたスペーサ36b、36bからなる。
Here, the fixing
案内部材37は、コ字状の各先端部に圧電振動子31の加圧方向へ延びる案内溝37a、37aを形成している。この案内溝37a、37aの各側面は、固定軸36aのうち加圧方向に対して垂直な圧電振動子31の厚み方向において、対向する両先端面に当接するとともに、固定軸36aのうち加圧方向に対して垂直な圧電振動子31の長手方向において、対向する両部位に当接している。
The
そして、案内部材37は、加圧方向に対して垂直方向へ固定軸36aを移動させず、加圧方向へのみ案内し、固定軸36aを固定した圧電振動子31も加圧方向に対して垂直な方向へ移動せず、加圧方向へ案内される。
The
以上より、本実施の形態によれば、案内部材37、固定部材36により、圧電振動子31を加圧方向に対して垂直な方向へ移動させず、加圧方向へ案内し、屈曲振動及び伸縮振動を安定させ、振動拡大部材12、12の移動体17との圧接部を変位させないようにしたので、移動体17と振動拡大部材12、12との間に大きな加圧力が加わり、大きなトルクを発生させるとともに、トルクを安定させる。
As described above, according to the present embodiment, the
また、加圧部材15、15により、圧電振動子31のうち振動拡大部材12、12と反対側の部位を振動拡大部材12、12へ向けて加圧するようにしたので、全ての加圧力は、振動拡大部材12、12と移動体17との圧接部位に加わり、大きなトルクを発生させる。
In addition, the pressurizing
また、圧電振動子31のうち振動拡大部材12、12に対して反対側の部位にバランス用突起21、21を設けているので、圧電振動子31の上部と下部の慣性モーメントは等しくなり、圧電振動子31のバランスは保たれ、屈曲振動及び伸縮振動は安定する。
Further, since the
(実施の形態8)
図12は、本発明を適用した実施の形態8に係わる超音波モータを示し、(a)は正面の構造、(b)は側面の構造を示す。
(Embodiment 8)
12A and 12B show an ultrasonic motor according to an eighth embodiment to which the present invention is applied. FIG. 12A shows a front structure, and FIG. 12B shows a side structure.
この超音波モータは、圧電振動子31と、圧電振動子31の底面に設けた振動拡大部材12、12と、圧電振動子31に固定された固定部材41と、固定部材41を当接させた案内部材42、42と、固定部材41に圧接させた加圧部材15からなる。
In this ultrasonic motor, the
ここで、固定部材41は、圧電振動子31の屈曲振動の節を加圧方向へ垂直な方向へ貫通する固定軸41a、41aと、固定軸41a、41aの両端部を固定するコ字状部材41cと、コの字状部材41cと圧電振動子31との間のスペースに設けたスペーサ41b、41bと、コ字状部材41cの上面から加圧方向と平行に上方へ突出する円柱状部材41d、41dからなる。
Here, the fixing
案内部材42、42は、断面円環状であり圧電振動子31の加圧方向へ延びている。また、内周面に固定部材41の円柱状部材41d、41dの外周面を当接させ、円柱状部材41d、41dを摺動自在としている。
The
そして、案内部材42、42は、円柱状部材41d、41dを加圧方向に対して垂直な方向へ移動させず、加圧方向へ案内する。即ち、固定部材41に固定する圧電振動子31は加圧方向に対して垂直な方向へ移動せず、加圧方向へ案内する。
The
以上より、本実施の形態によれば、固定部材41、案内部材42により、圧電振動子31を加圧方向に対して垂直な方向へ移動させず、加圧方向へ案内するようにし、屈曲振動及び伸縮振動を安定させ、振動拡大部材12、12の移動体17との圧接部位を変位させないようにしたので、振動拡大部材12、12と移動体17との間に大きな加圧力が加えられ、大きなトルクを発生させるとともに、トルクを安定させる。
As described above, according to the present embodiment, the
(実施の形態9)
図13は、本発明を適用した実施の形態9に係わる超音波モータ付電子機器のブロック図を示す。
(Embodiment 9)
FIG. 13 is a block diagram of an electronic apparatus with an ultrasonic motor according to a ninth embodiment to which the present invention is applied.
超音波モータ付電子機器50は、前述の圧電振動子51と、圧電振動子51により可動される移動体52と、移動体52と圧電振動子51とを加圧する加圧機構53と、移動体52と連動して可動する伝達機構54と、伝達機構54の動作に基づいて運動する出力機構55を備えることにより実現する。 The electronic apparatus 50 with an ultrasonic motor includes the above-described piezoelectric vibrator 51, a moving body 52 that is moved by the piezoelectric vibrator 51, a pressurizing mechanism 53 that pressurizes the moving body 52 and the piezoelectric vibrator 51, and a moving body. This is realized by including a transmission mechanism 54 that moves in conjunction with the transmission mechanism 52 and an output mechanism 55 that moves based on the operation of the transmission mechanism 54.
ここで、伝達機構54には、例えば、歯車、摩擦車等の伝達車を用いる。出力機構55には、例えば、カメラにおいてはシャッタ駆動機構、レンズ駆動機構を、電子時計においては指針駆動機構、カレンダ駆動機構を、工作機械においては刃具送り機構、加工部材送り機構等を用いる。 Here, for the transmission mechanism 54, for example, a transmission wheel such as a gear or a friction wheel is used. As the output mechanism 55, for example, a shutter drive mechanism and a lens drive mechanism are used in a camera, a pointer drive mechanism and a calendar drive mechanism are used in an electronic timepiece, and a cutting tool feed mechanism and a machining member feed mechanism are used in a machine tool.
超音波モータ付電子機器50としては、例えば、電子時計、計測器、カメラ、プリンタ、印刷機、工作機械、ロボット、移動装置などに適用される。 The electronic device 50 with an ultrasonic motor is applied to, for example, an electronic timepiece, a measuring instrument, a camera, a printer, a printing machine, a machine tool, a robot, and a moving device.
なお、移動体52に出力軸を取り付け、出力軸からトルクを伝達するための動力伝達機構を有する構成にすれば、超音波モータ単体で駆動機構が実現される。 Note that if the output shaft is attached to the moving body 52 and a power transmission mechanism for transmitting torque from the output shaft is provided, a drive mechanism can be realized by a single ultrasonic motor.
本発明の超音波モータは、精密な位置決めが必要とされるステージの他、情報記録機器における読み取りヘッド並びに書き込みヘッドの駆動、デジタルカメラ、ビデオカメラ等におけるレンズの駆動、更には小型、薄型、低消費電力が要求される腕時計における様々な駆動部(カレンダ、指針等)の駆動にも使用可能であり、様々な電子機器の駆動源として適用可能である。 The ultrasonic motor of the present invention is a stage that requires precise positioning, driving a reading head and a writing head in an information recording device, driving a lens in a digital camera, a video camera, etc. It can also be used to drive various driving units (calendars, hands, etc.) in a wristwatch that requires power consumption, and can be applied as a driving source for various electronic devices.
超音波モータ 10
圧電振動子 11
振動拡大部材 12
低弾性率部材 13
案内ケース 14
加圧部材 15
バランス用突起 21
案内ケース 22
振動拡大突起 23
案内ケース 24
案内ケース 25
固定部材 26
案内ケース 27
圧電振動子 31
絶縁スペース 311c
固定部材 32
案内板 33
固定部材 36
案内部材 37
固定部材 41
案内部材 42
Fixing
Information case 27
Fixing
Fixing
Fixing
Claims (10)
前記圧電振動子の振動により前記圧電振動子と相対運動する移動体と、
前記圧電振動子に加圧力を与える加圧部材と、
前記圧電振動子の周囲に設けられ、前記圧電振動子が挿入される空間の内面が前記圧電振動子の幅方向及び厚み方向の側面の一部と当接するように形成されており、前記圧電振動子を前記加圧部材による加圧方向に摺動して案内する案内部材と、
を有することを特徴とする超音波モータ。 A rectangular piezoelectric vibrator having a piezoelectric element;
A moving body that moves relative to the piezoelectric vibrator by the vibration of the piezoelectric vibrator;
A pressure member that applies pressure to the piezoelectric vibrator;
The piezoelectric vibrator is provided around the piezoelectric vibrator, and is formed so that an inner surface of a space into which the piezoelectric vibrator is inserted is in contact with a part of a side surface in the width direction and the thickness direction of the piezoelectric vibrator. A guide member that slides and guides the child in the pressing direction of the pressing member;
An ultrasonic motor comprising:
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