JP2009131108A - Ultrasonic motor and ultrasonic vibrator used for the same - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、超音波モータおよびそれに用いられる超音波振動子に関するものである。 The present invention relates to an ultrasonic motor and an ultrasonic transducer used therefor.
従来から、圧電素子の振動を利用する超音波モータが用いられている。この超音波モータは、磁気の影響を受けず、小型であり、高いトルクを有し、高い応答速度を有し、かつ、無通電状態において停止しているなど、電磁モータとは異なる様々な特徴を有している。そのため、超音波モータは、特に携帯電話のオートフォーカス駆動機構等のための有望な素子である。 Conventionally, an ultrasonic motor using vibration of a piezoelectric element has been used. This ultrasonic motor is not affected by magnetism, is small, has a high torque, has a high response speed, and stops in a non-energized state. have. Therefore, the ultrasonic motor is a promising element particularly for an autofocus drive mechanism of a cellular phone.
また、超音波モータは、超音波振動子を利用している。超音波振動子は、平板型振動子に生じる平板の面内の楕円運動を平板型振動子の厚さ方向に伝達する機構を備えている。そのような超音波振動子は、上述の機構を有しない超音波モータとの比較において、超音波モータと被駆動体とを重ねて配置することが可能であるという特徴を有している。そのため、超音波モータの面内方向における占有領域を低減することができる。その結果、アクチュエータを小型化することができる。 The ultrasonic motor uses an ultrasonic transducer. The ultrasonic transducer includes a mechanism for transmitting the elliptical motion in the plane of the flat plate generated in the flat plate transducer in the thickness direction of the flat plate transducer. Such an ultrasonic transducer has a feature that the ultrasonic motor and the driven body can be arranged in an overlapping manner in comparison with the ultrasonic motor not having the above-described mechanism. Therefore, the occupation area in the in-plane direction of the ultrasonic motor can be reduced. As a result, the actuator can be reduced in size.
図15および図16は、特開2005−287106号公報において開示されている超音波モータ900を示している。超音波モータ900は、前述の平板型振動子に生じる平板面内の楕円運動を平板型振動子の厚さ方向において伝達する機構を備えた超音波振動子を利用する超音波モータの一例である。
前述の超音波モータ900は、超音波振動子901に生じた楕円運動を厚さ方向に伝える突起902を備えている。突起902は、超音波振動子901の鉛直下方向に延びている。そのため、超音波振動子901は厚さ方向について非対称な形状を有している。したがって、被駆動体903を駆動するための共振モードは面外方向に変位する成分を有する。
The above-described
面外方向に変位する振動成分は、被駆動体903の駆動には寄与しない。そのため、面外方向に変位する振動成分が生じると、超音波振動子901のエネルギーロスが生じる。その結果、超音波モータ900を高い効率で駆動させることが困難になる。
The vibration component displaced in the out-of-plane direction does not contribute to driving the driven
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、高い効率で駆動する超音波モータおよびそれに用いられる超音波振動子を提供することである。 The present invention has been made in view of the above-described problems, and an object thereof is to provide an ultrasonic motor that is driven with high efficiency and an ultrasonic transducer used therefor.
本発明の超音波モータは、被駆動体と、被駆動体に振動を伝達することによって被駆動体を駆動させるように、主たる振動が面内方向において生じる振動板と、被駆動体に接触し得るように、振動板の一方の主表面から突出している一方の突起と、振動板の面外方向の振動の低減に寄与するように、振動板の他方の主表面から突出している他方の突起とを含んでいる。 The ultrasonic motor of the present invention is in contact with a driven body, a vibration plate in which main vibrations are generated in an in-plane direction so as to drive the driven body by transmitting vibration to the driven body, and the driven body. One projection projecting from one main surface of the diaphragm and the other projection projecting from the other main surface of the diaphragm so as to contribute to reducing vibrations in the out-of-plane direction of the diaphragm. Including.
上記の構成によれば、一方の突起のみならず他方の突起もまた振動板から突出している。そのため、振動板の面外方向の振動が低減される。その結果、面内方向の振動が高い効率で被駆動体に伝達される。 According to the above configuration, not only one protrusion but also the other protrusion protrudes from the diaphragm. Therefore, the vibration in the out-of-plane direction of the diaphragm is reduced. As a result, the vibration in the in-plane direction is transmitted to the driven body with high efficiency.
一方の突起が被駆動体の外側面に接していれば、一方の突起に接触するための特別な構造を被駆動体に設ける必要がない。 If one protrusion is in contact with the outer surface of the driven body, it is not necessary to provide the driven body with a special structure for contacting the one protrusion.
被駆動体が溝を有しており、一方の突起が溝の2つの内側面のいずれかに接していれば、一方の突起が被駆動体の外側面に接触している場合に比較して、被駆動体の外側面の構造の自由度を高めることができる。 If the driven body has a groove and one protrusion is in contact with one of the two inner surfaces of the groove, compared to the case where one protrusion is in contact with the outer surface of the driven body. The degree of freedom in the structure of the outer surface of the driven body can be increased.
一方の突起および他方の突起が振動板の組成とが異なる組成からなっていれば、超音波振動子の設計の自由度を高くすることができる。 If one of the protrusions and the other protrusion have a composition different from the composition of the diaphragm, the degree of freedom in designing the ultrasonic vibrator can be increased.
一方の突起が振動板の硬度よりも高い硬度を有していれば、一方の突起と被駆動体との接触によって生じる一方の突起の摩耗の度合を低減することができるため、超音波モータの寿命が長くなる。 If one protrusion has a hardness higher than that of the diaphragm, the degree of wear of one protrusion caused by the contact between the one protrusion and the driven body can be reduced. Long life.
一方の突起および他方の突起が、振動板が介在する状態で、互いに対向するように突出していれば、超音波振動子の面外方向における振動の発生を容易に抑制することができる。 If one protrusion and the other protrusion protrude so as to oppose each other with the diaphragm interposed, generation of vibration in the out-of-plane direction of the ultrasonic transducer can be easily suppressed.
一方の突起と他方の突起とが振動板に対して鏡面対称の構造を有していれば、超音波振動子の面外方向における振動の発生を最も確実に抑制することができる。 If one protrusion and the other protrusion have a mirror-symmetrical structure with respect to the diaphragm, the generation of vibration in the out-of-plane direction of the ultrasonic transducer can be most reliably suppressed.
また、被駆動体がロータであり、ロータがシャフトの軸まわりに回転可能にシャフトに取り付けられており、かつ、超音波振動子がシャフトに対して移動可能にシャフトに取り付けられていることが望ましい。 Further, it is desirable that the driven body is a rotor, the rotor is attached to the shaft so as to be rotatable around the axis of the shaft, and the ultrasonic transducer is attached to the shaft so as to be movable with respect to the shaft. .
これによれば、1つのシャフトがロータを回転可能に支持する機能と超音波振動子を移動可能に支持する機能との双方を有している。そのため、ロータを回転可能に支持するシャフトと超音波振動子を移動可能に支持するシャフトとが別個に設けられている超音波モータとの比較において、超音波モータの部品点数が低減される。 According to this, one shaft has both the function of supporting the rotor to be rotatable and the function of supporting the ultrasonic transducer to be movable. Therefore, the number of parts of the ultrasonic motor is reduced in comparison with an ultrasonic motor in which a shaft that rotatably supports the rotor and a shaft that rotatably supports the ultrasonic transducer are provided.
一方の突起と他方の突起とが振動板を貫通する1つの部材を含んでいれば、一方の突起および他方の突起の製造が容易である。 If one protrusion and the other protrusion include one member that penetrates the diaphragm, it is easy to manufacture one protrusion and the other protrusion.
本発明の超音波振動子は、主たる振動が面内方向において生じる振動板と、被駆動体に接触し得るように、振動板の一方の主表面から突出している一方の突起と、振動板の面外方向の振動の低減に寄与するように、振動板の他方の主表面から突出している他方の突起とを含んでいる。 The ultrasonic transducer according to the present invention includes a vibration plate in which main vibration is generated in the in-plane direction, one protrusion protruding from one main surface of the vibration plate so as to be in contact with the driven body, The other projection protruding from the other main surface of the diaphragm is included so as to contribute to the reduction of the vibration in the out-of-plane direction.
本発明によれば、高い効率で駆動する超音波モータおよびそれに用いられる超音波振動子が得られる。 ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, the ultrasonic motor driven with high efficiency and the ultrasonic vibrator used for it are obtained.
(実施の形態1)
まず、図1および図2を用いて、本実施の形態1の超音波モータを説明する。
(Embodiment 1)
First, the ultrasonic motor according to the first embodiment will be described with reference to FIGS. 1 and 2.
図1および図2に示されるように、本実施の形態1の超音波モータ1は、長方形の平板形状を有する矩形平板タイプの超音波振動子10、および、超音波振動子10によって駆動されるロータ200を備えている。なお、ロータ200は被駆動体の一例であるが、本発明の被駆動体は直線往復運動する可動子であってもよい。また、超音波モータ1は、円柱状の振動子支持シャフト300および円柱状のロータ支持シャフト400を備えている。振動子支持シャフト300およびロータ支持シャフト400のそれぞれは、装置の本体1000に固定されている。
As shown in FIGS. 1 and 2, the
ロータ200は、厚さ1.5mmかつ外径10mmの円板形状をなしている。ロータ支持シャフト400は、ロータ200の中心部を貫通し、ロータ200の回転中心軸に沿って延びている。ロータ支持シャフト400は、側方に突出する円盤状の支持部401を有し、支持部の上にロータ200が載置されている。ロータ200は、支持部401上において、ボールベアリングが介在する状態でロータ支持シャフト400の周囲に設けられているため、ロータ支持シャフトまわりに回転することができる。つまり、ロータ200は、ロータ支持シャフト400および突出部401によって、図1および2におけるxy面内の方向において、z軸まわりに回転自由に支持されている。したがって、超音波モータ1は、ロータ200の外周面に接続された構造に回転往復運動を生じさせることが可能である。
The
なお、本発明の超音波モータ1は、超音波振動子10がロータ200に接触しておりかつ所望の楕円運動を発生させるものであれば、いかなるものであってもよいため、本発明の構成要素以外の構成要素は、以下の実施の形態に示される構造を有する超音波モータの構成要素に限定されない。例えば、超音波振動子の大きさ、形状、および材料等は、本発明の目的を達成できかつ効果を得ることができるのであれば、いかなるものであってもよい。
The
<全体構成>
図1および図2に示される超音波モータ1は、図3に示されるような矩形平板タイプの超音波振動子10を備えている。超音波振動子10は振動板21を含んでいる。振動板21は、主板部22および支持用突出部30を有している。支持用突出部30は、主板部22の長辺方向における中心部、つまり、縦振動の節の位置から側方に向かって突出している。図3に示されるように、支持用突出部30には円形の貫通孔32が開けられている。振動子支持シャフト300には、その周面に沿うように円盤状の支持用プレート330および350が設けられている。支持用プレート330および350は、それぞれ、支持用突出部30を上下から挟むように設けられている。超音波振動子10は、xy平面内において、振動子支持シャフト300の回転中心軸まわりに回転可能に支持用プレート330および350によって支持されている。より具体的に言うと、超音波振動子10の支持用突出部30は、支持用プレート330および350に挟まれた状態で、支持用シャフト300、支持用プレート330および350に接触しながら、支持用シャフト300まわりに回転することができる。したがって、超音波振動子10の駆動突起60をロータ200の外周面に押し付けることができる。
<Overall configuration>
The
また、超音波振動子10には、電極40、41、42、43、44および圧電素子50がそれぞれ2つずつ設けられている。電極40、41、42、43、44および圧電素子50のそれぞれは、主板部22に関して、厚さ方向において面対称に設けられている。電極40、41、42、43および44は、所定の信号が入力され得るように、制御装置500(図示せず)に電気的に接続されている。
The
また、本実施の形態の超音波振動子10においては、圧電素子50が、逆圧電効果を利用して電極40、41、42、43および44に印加された交流電界によって振動する。圧電素子50の振動は、振動板21に伝達される。そのため、振動板21の先端が、矢印E1で示される楕円軌道を描くように振動する。その結果、駆動突起60に接触しているロータ200が矢印C1に沿って移動する。すなわち、ロータ200が回転する。
Further, in the
<超音波振動子>
次に、図3を用いて、超音波振動子10の構造がより詳細に説明される。図3に示されるように、超音波振動子10は振動板21を有している。振動板21は、振動子支持シャフト300に対して軸まわりに回転可能に装着された支持用突出部30と、支持用突出部30と一体的に形成され、振動によってロータ200を回転させる主板部22とを有している。支持用突出部30は、振動子支持シャフト300に設けられた支持用プレート330および350によって振動子支持シャフト300の軸方向における移動は拘束されるが、振動子支持シャフト300の軸まわりの回転は拘束されていない。
<Ultrasonic transducer>
Next, the structure of the
主板部22は、幅2mm、長さ9mmかつ厚さ0.2mmの実質的に長方形の平面形状を有する平板状部材である。また、支持用突出部30は、主板部22の一方の長辺の中央位置から主板部22の短辺方向に沿って延びるように、主板部22の長辺から突出しており、幅1mm、長さ2.5mm、かつ厚さ0.2mmの実質的に長方形の平面形状を有する平板状部材である。
The
支持用突出部30には直径0.6mmの円形の貫通孔32が設けられている。貫通孔32の直径は、0.6mmであり、振動子支持シャフト300の直径とほぼ同一である。主板部22の長辺の中央位置かから貫通孔32の中心点までの距離が1.5mmである。圧電素子50は、幅2mm、長さ8mm、厚さ0.2mmの長方形の平面形状を有する平板状部材である。また、圧電素子50の長辺と主板部22の長辺とが一致するように、圧電素子50は、主板部22に対して、それらの間に電極44が挟まれた状態で固定されている。
The supporting
なお、振動板21および圧電素子50のそれぞれの寸法および形状は、上述の寸法および形状に限定されず、他の寸法および形状であってもよい。また、振動板21の材料は、特に限定されないが、ステンレス等の導電性を有する材料であることが望ましい。また、支持用突出部30と主板部22とは、別個の部材からなっていてもよいが、それらが1つの部材で一体的に形成されていることが望ましい。
The dimensions and shapes of the
圧電素子50は、チタン酸ジルコニウム酸鉛(PZT)からなっているが、電圧が印加されて振動する素子であれば、いかなる材料からなってしてもよい。圧電素子50の一方の主表面上には、電極40、41、42、および43が取り付けられている。電極40、41、42、および43のそれぞれは、同一の長方形の平面形状を有する平板状部材である。電極40、41、42、および43のそれぞれは、圧電素子50の一方の主表面が実質的に同一の4つの長方形の領域に分割されたとすると、その4つの長方形の領域のそれぞれの中に設けられている。ただし、電極40、41、42、および43は、互いに電気的に導通することがないように、互いに所定の間隔(たとえば、0.2mm)を置いて設けられている。また、圧電素子50の他方の主表面上には、実質的に長方形の電極44が設けられている。電極44は、圧電素子50の他方の主表面と同一の平面形状を有する平板状部材である。
The
本実施の形態の超音波振動子10においては、2つの圧電素子50は、それぞれ、主板部22の一方の主表面および他方の主表面上に、それらの間に電極44が間に挟まれた状態で設けられている。2つの電極44は、それぞれ、平面視において、その長辺方向が主板部22の長辺方向とが重なるように、主板部22の一方および他方の主表面に固定されている。2つの電極44は、それぞれ、銀ペーストなどの導電性接着剤によって主板部22に接着されている。電極40と電極41とは配線W1によって電気的に接続されている。電極42と電極43とは配線W2によって電気的に接続されている。
In the
また、一方の圧電素子50と他方の圧電素子50とは、振動板21の厚さ方向において鏡面対称に配置されている。一方の電極40、41、42、43および44と、他方の電極40、41、42、43および44とも、振動板21の厚さ方向において鏡面対称に配置されている。圧電素子50は厚さ方向に沿って分極しており、分極の方向は、振動板21の厚さ方向に対称になっている。
In addition, one
したがって、振動板21の一方の主表面上の圧電素子50の振動特性と、振動板21の他方の主表面上の圧電素子50の振動特性とは実質的に同一である。また、振動板21の主板部22は長方形であるため、xy平面内の方向において、振動板21の先端は楕円運動する。
Therefore, the vibration characteristic of the
主板部22の支持用突出部30が設けられている長辺に対向する長辺の中央部には押付力調節用突出部31が設けられている。押付力調節用突出部31には、輪ゴム600が引っ掛けられている。また、輪ゴム600の他端が、押付力調整機構700の突出部701に引っ掛けられている。なお、押付力調節用突出部701に突出部701が設けられていない場合には、線状のゴム600の一端が押付力調節用突出部31に接着または結束され、線状のゴム600の他端が押付力調整機構700に接着もしくは結束されていてもよい。
A pressing
また、輪ゴムまたは線状のゴム600は、その収縮力によって、押付力調整機構700に対して、押付力調節用突出部31を引っ張る。それによって、超音波振動子10の駆動突起60がロータ200の外周部を押す。したがって、ゴム600の収縮力を調整することによって、駆動突起60がロータ200を押す力を調整することができる。つまり、輪ゴムまたは線状のゴム600の収縮力の調整によって、超音波振動子10とロータ200と間の当接力が調整される。なお、ゴム600の収縮力は、押付力調整機構700をその軸まわりに回転させて、ゴム600の押付力調整機構700に巻き付いている部分の長さを変化させることによって調整される。押付力調整機構700は、ゴム600に引っ張られる力によって自身が自然に回転しまうことを防止するための回転防止機構(図示せず)を装置の本体1000内に備えている。したがって、作業員が、押付力調整機構700を軸まわりに回転させてゴム600の収縮力を調整した後、回転防止手段を操作することによって、円柱状の押付力調整機構700がその軸まわりに自然に回転してしまうことが防止される。回転防止手段は、たとえば、ラチェット等の機構を利用するものであってもよい。また、押付力調整機構700とそれが挿入されている装置の本体1000の孔との間の摩擦力を利用して、円柱状の押付力調整機構700が自然にその軸まわりに自然に回転してしまうことを防止する手法が採用されてもよい。なお、押付力調整機構700とゴム600とは、超音波振動子を被駆動体に押し付ける本発明の押付機構の一例である。押付機構は、超音波振動子を被駆動体に押し付けることができる機構であれば、いかなる機構であってもよい。
Further, the rubber band or the
主板部22の一方の端部のロータ200側の表面には駆動突起60が接着されている。駆動突起60は、直径0.4mmかつ長さ1.5mmの円柱形状を有している。主板部22の駆動突起60が接着されている面とは反対側の面には、振動バランス突起61が接着されている。振動バランス突起61は、直径0.4mmの円柱形状である。後述のように、振動バランス突起61は、駆動突起60の寸法と多少異なっていてもよいが、駆動突起60の長さと略同一の長さを有していれば、最も良好な振動特性が得られる。また、駆動突起60と振動バランス突起61とが振動板21を貫通する1つの部材からなっていてもよい。これによれば、駆動突起60および振動バランス突起61の製造が容易である。また、この場合に、駆動突起60および振動バランス突起61のそれぞれを構成する部分に他の部材が付加されていてもよい。
A driving
駆動突起60は、その外周面においてロータ200に接触している。駆動突起60は、駆動突起60とロータ200との間に生じる摩擦力を利用して、超音波振動子10の楕円運動をロータ200に伝えるために設けられている。一方、振動バランス突起61は、超音波振動子10の面外方向(z方向)の振動成分を低減するために設けられている。
The
駆動突起60および振動バランス突起61は、ロータ200によって摩耗されないために、かつ、超音波振動子10の対称性を良好に維持するために、アルミナセラミック等の主板部22の組成とは異なる組成を有する材料からなることが好ましい。また、駆動突起60および振動バランス突起61は、主板部22よりも高い硬度を有する材料からなることが好ましい。
The
駆動突起60および振動バランス突起61は、同一材料および同一形状を有していることが好ましい。また、駆動突起60および振動バランス突起61は、超音波振動子10の厚さ方向において、振動板21に対して鏡面対称に設けられていることが好ましい。この構成によれば、後述されるように、縦振動とたわみ振動とが共振している状態において、主板部22のxy平面についての面外方向における振動の成分は最小になり、主板部22のxy平面についての面内方向における縦振動およびたわみ振動のそれぞれ振幅が最大になる。
It is preferable that the
次に、図3〜図8を用いて、本実施の形態の超音波振動子10の駆動方法が説明される。超音波振動子10が駆動されるときには、所定の信号が、外部に設けられた制御装置(図示せず)から電極40、41、42、43および44へ入力される。なお、振動板21の一方の主表面側に位置づけられた電極40、41、42、43および44に入力される信号(印加電圧)は、振動板21の他方の主表面に取り付けられた電極40、41、42、43および44に入力される信号(印加電圧)に対して鏡面対称に入力される。
Next, a method for driving the
図3に示されるように、電極40と電極41とは、結線されており、同一の信号(φ1)が入力される。電極42と電極43とは、結線されており、同一の信号(φ2)が入力される。したがって、電極40、41、42、43に入力される信号は、図4に示されるように、4つのモード(A)、(B)、(C)および(D)を有している。また、図5に示されるように、電極40および電極41に入力される信号(i)と、電極42および電極43に入力される信号(ii)とは、その位相において90°のずれを有しているが、同一の振幅および周波数を有している。
As shown in FIG. 3, the
上述の超音波振動子10の主板部22は、図6に示される1次縦振動および図7に示される2次たわみ振動との組み合わせの振動を行う。図6に示される縦振動によれば、振動板21の主板部22は、白抜き矢印で示されるように、長辺方向において、(i)押し縮められたり、(ii)初期状態に戻ったり、(iii)引き伸ばされたりする。それにより、駆動突起60は長辺方向に振動する。一方、図7に示されるたわみ振動においては、振動板21は、(i)一のS字形状から、(ii)初期状態を経て、(i)一のS字形状に鏡面対称な(iii)他のS字形状へ変化し、その後、(iii)他のS字形状から、(ii)初期状態を経て、(iii)他のS字形状に鏡面対称な(i)一のS字形状へ変化する動作を繰り返す。それにより、図7において白抜き矢印で示されるように、駆動突起60は短辺方向において振動する。
The
縦振動の共振周波数と同一の周波数で変化する電圧が、電極40、41、42および43のそれぞれに同位相で印加されると、主板部22は、図6において白抜き矢印で示される方向において、縦振動を行う。また、屈曲振動の共振周波数と同一の周波数で変化する電圧が、電極40および41に印加され、電極40および41と同一の周波数かつ逆位相の電圧が電極42および43に印加されると、主板部22は、図7において白抜き矢印で示されるように、たわみ振動を行う。なお、2つの電極44のそれぞれには、常に基準電位(0v)が与えられている。
When a voltage that changes at the same frequency as the resonance frequency of the longitudinal vibration is applied to each of the
図6に示される縦振動の共振周波数と、図7に示されるたわみ振動の共振周波数が略一致している振動板21において、縦振動の共振周波数およびたわみ振動の共振周波数と同一周波数の電圧が電極40および41に同位相で印加され、電極40および41と同一周波数であって、かつ位相が+90°だけずれた電圧が電極42および43に印加される。それにより、超音波振動子10の縦振動およびたわみ振動が同時に生じる。その結果、駆動突起60が図1に矢印E1で示されるように楕円運動する。
In the
また、電極42および43に、電極40および41と同一周波数であってかつ位相が−90°だけずれた電圧が印加されると、図1に矢印E1で示された方向とは逆方向に楕円運動が生じる。また、ある一方向に楕円運動している状態で、電極40、41および電極42、43に入力されている電圧のいずれか一方の位相が180°だけ変化すれば、駆動突起60の楕円運動の回転方向が反転するため、それに接するロータ200の回転方向も反転する。
Further, when a voltage having the same frequency as that of the
ここで、振動バランス突起61の効果が説明される。図8は、超音波モータ1の1次縦振動モードの変形形状を示す。また、図9は、超音波モータ1の2次たわみ振動モードの変形形状を示す。図8および図9に示される振動モードは、いずれも、振動バランス突起61が駆動突起60の半分の長さを有する場合における振動モードである。
Here, the effect of the
図8および図9に示されたように、前述のような振動バランス突起61の長さが駆動突起60の長さと同一でない長さを有する場合には、超音波振動子10の厚さ方向における形状が鏡面対称ではない。そのため、1次縦振動および2次たわみ振動のいずれもが、超音波振動子10はz方向における振動成分を有する。超音波振動子1が振動バランス突起61を有しない場合、または、駆動突起60と振動バランス突起61とが非対称に設けられている場合には、超音波振動子1の振動はz方向における成分を有する。
As shown in FIG. 8 and FIG. 9, when the length of the
図10の(a)〜(c)は、それぞれ、(振動バランス突起61の長さ/駆動突起60の長さ)と長辺方向の振幅との関係、(振動バランス突起61の長さ/駆動突起60の長さ)と短辺方向の振幅との関係、および、(振動バランス突起61の長さ/駆動突起60の長さ)と厚さ方向の振幅との関係についての周波数240kHzにける有限要素法シミュレーション結果を示すグラフである。要するに、図10(a)〜(c)のすべてのグラフにおいて、横軸は振動バランス突起61の長さと駆動突起60の長さとの比を示している。また、図10は、振幅24vの正弦波信号を電極40および41に与えるとともに、電極40および41に与えられている正弦波信号から90度だけ位相がずれた正弦波信号を電極42および43に与えた場合の超音波振動子の振幅を算出したときのシミュレーション結果を示している。なお、正弦波信号の周波数は、縦振動およびたわみ振動の共振周波数と略一致している。
10A to 10C respectively show the relationship between (the length of the
図10の(a)および(b)から、振動バランス突起61の長さが駆動突起60の長さよりも短い場合には、振動バランス突起61が長くなるにつれて、長辺方向および横方向のそれぞれの振幅が大きくなることが分かる。また、図10(a)および(b)から、振動バランス突起61の長さが駆動突起60の長さと一致する場合に長辺方向および横方向のそれぞれの振幅が最大値となることが分かる。さらに、図10(a)および(b)から、振動バランス突起61が駆動突起60の長さよりも長くなると、長辺方向および横方向のそれぞれの振幅は小さくなっていくことも分かる。
10 (a) and 10 (b), when the length of the
一方、図10の(c)から、振動バランス突起61の長さが駆動突起60の長さよりも短い場合には、振動バランス突起61の長さが長くなるにつれ、厚さ方向における振動板21の振幅が小さくなっていくことが分かる。また、図10の(c)から、振動バランス突起61の長さが駆動突起60の長さと一致する場合に、振動板21の厚さ方向における振幅が最小値になることが分かる。さらに、図10の(c)から、振動バランス突起61が駆動突起60の長さよりも長くなると、振動板21の厚さ方向における振幅が大きくなっていくことも分かる。
On the other hand, from FIG. 10C, when the length of the
振動板21の長辺方向における振幅および短辺方向における振幅は、それぞれ、ロータ200の駆動に寄与する。したがって、図10の(a)〜(c)から、振動バランス突起61が、駆動突起60より短い場合には、振動バランス突起61が長くなるにつれて、超音波振動子10の効率は向上することが分かる。さらに、振動バランス突起61と駆動突起60の長さとが一致すれば、超音波振動子10の効率は最も高いことが分かる。
The amplitude in the long side direction and the amplitude in the short side direction of the
振動バランス突起61が超音波振動子10に設けられていない場合、つまり、図10の(a)〜(c)において、横軸の値がゼロである場合には、超音波振動子10の厚さ方向の形状が非対称になっている。このように、超音波振動子10が厚さ方向において非対称な構造を有する場合には、縦振動モードおよびたわみ振動モードが厚さ方向において非対称になる。そのため、超音波振動子10の位置Sは厚さ方向における振動成分を有する。
When the
しかしながら、駆動突起60に起因して生じる振動板21の厚さ方向における超音波振動子10の振動の少なくとも一部が、振動バランス突起61に起因して生じる振動板21の厚さ方向における超音波振動子10の振動によって相殺されるように、振動バランス突起61が超音波振動子10に設けられていれば、超音波振動子10の位置Sにおける厚さ方向の振幅が小さくなる。また、振動バランス突起61の長さが駆動突起60の長さと一致するときに、超音波振動子10は、厚さ方向において完全に鏡面対称になる。そのため、縦振動およびたわみ振動の厚さ方向における振動の振幅は最小となる。
However, at least a part of the vibration of the
さらに、振動バランス突起61が駆動突起60よりも長くなることによって、超音波振動子10の厚さ方向における構造が対称でなくなると、振動板21の厚さ方向における振動の成分が生じる。さらに、振動バランス突起61の長さが長くなれば、厚さ方向における振動板21の振幅が徐々に増加していく。
Furthermore, when the
本実施の形態の超音波モータ1においては、上述の形状および寸法の振動バランス突起61が採用されているが、超音波モータ1の厚さ方向における振動の振幅を低減させることによって超音波モータ1を高い効率で駆動させることができるのであれば、振動バランス突起61の形状および寸法は前述のものに限定されない。
In the
(実施の形態2)
次に、図11および12を用いて、本発明の実施の形態2の超音波モータ2を説明する。図11および12に示されるように、超音波モータ2は、超音波振動子10とロータ201とを備えている。なお、本実施の形態においては、実施の形態1に示された超音波モータ1の構成要素と同一構成および同一の機能を有する超音波モータ2の構成要素には同一参照符号が付されており、特に必要がなければ、その説明は繰り返さない。
(Embodiment 2)
Next, the
本実施の形態における超音波振動子10は、実施の形態1において説明された超音波振動子10と同一サイズおよび同一形状を有する振動板21、電極40、41、42、43および44を備えている。
The
ロータ201は、厚さ1.5mmかつ外径11mmの円板形状をなしており、その中心部をロータ支持シャフト400が貫通している。ロータ支持シャフト400に支持部401(図示せず)が設けられており、ロータ201が支持部401上においてロータ支持シャフト400の周囲に設けられているボールベアリングを利用してロータ支持シャフト400まわりに回転する態様は、実施の形態1において述べられた態様と同様である。したがって、ロータ201は、ロータ支持シャフト400および支持部401によって、図1および2におけるxy面内方向においてz軸まわりに回転可能に支持されている。また、実施の形態2の超音波モータ2は、超音波振動子10の支持用突出部30は、支持用プレート330および350に挟まれた状態で、支持用シャフト300、支持用プレート330および350に接触しながら、支持用シャフト300まわりに回転することができる。したがって、超音波振動子10の駆動突起60をロータ201に押し付けることができる点において、実施の形態1の超音波モータ1と同様の構造を有している。
The
ロータ201は、その外周面と同心円に沿って形成されたリング状溝63を備えている。リング状溝63は、ロータ201の中心から半径5mmの位置に外周面を有し、かつ、ロータ201の中心から半径4.4mmの位置に内周面を有している。リング状溝63の幅は0.6mmであり、リング状溝63の溝の深さは0.5mmである。前述のリング状の溝63の外周面と駆動突起60とが接触しているいこと以外においては、本実施の形態の超音波モータ2と実施の形態1の超音波モータ1とは同様の構造を有している。なお、リング状の溝63の外周面と駆動突起60とが接触していている場合においても、同様の効果を得ることが可能である。
The
また、本発明の超音波モータは、超音波振動子10がロータ201に接触しておりかつ所望の楕円振動を発生させるものであれば、いかなるものであってもよいため、以下の実施の形態に示される構造を有する超音波モータに限定されない。例えば、超音波振動子の大きさ、形状、および材料等は、本発明の目的を達成できかつ効果を得ることができるのであれば、いかなるものであってもよい。
The ultrasonic motor of the present invention may be anything as long as the
本実施の形態の超音波モータ2は、超音波振動子1の駆動突起60がロータ201のリング状溝63の外周面と当接するように設けられている。ただし、駆動突起60はリング状溝63の外周面とのみ接し、リング状溝63の底面および内周面には接しないように配置されている。
The
押付力調節用突出部31には、輪ゴム600が引っ掛けられている。なお、押付力調節用突出部31に線状のゴム600の一端が接着または結束されていてもよい。また、輪ゴム600の他の端が、押付力調整機構700の突出部701に引っ掛けられている。なお、線状のゴム600の他端が押付力調整機構700に接着もしくは結束されていてもよい。輪ゴムまたは線状のゴム600は、その収縮力によって、押付力調整機構700に向かって、押付力調節用突出部31を引っ張る。それによって、超音波振動子10の駆動突起60がロータ201のリング状溝63の外周部を押す。したがって、輪ゴムまたは線状のゴム600の収縮力の調整によって、超音波振動子10とロータ201との間の当接力が調整される。
A
次に、本実施の形態2の超音波モータ2の駆動方法を説明する。電極40、41、42、43および44へ入力される信号は、実施の形態1の電極40、41、42、43および44に入力される信号と同一である。つまり、電圧は、図4および図5に示される様態で、電極40、41、42、43および44に印加される。上述のように、振動板21は駆動突起60を有している。駆動突起60はロータ201のリング状溝63の外周面に接触している。したがって、図4および図5に示される信号が電極40、41、42、43に入力されると、図11の矢印E2で示されるように超音波振動子10は楕円運動し、ロータ201は図11の矢印C2で示される方向に回転する。
Next, a method for driving the
電極40および電極41に入力される信号および電極42および電極43に入力される信号のうちのいずれか一方の位相が180°だけ変化すると、超音波振動子10に生じる楕円運動は図11における矢印E2とは逆向きになるため、ロータ201は図11における矢印C2とは逆向きに回転する。
When the phase of any one of the signal input to the
(実施の形態3)
次に、図13および図14を用いて、本発明の実施の形態3の超音波モータ3を説明する。図13および図14に示されるように、超音波モータ3は、超音波振動子12とロータ202とを備えている。なお、本実施の形態においては、実施の形態1に示された超音波モータ1の構成要素と同一構成および同一の機能を有する超音波モータ3の構成要素には同一参照符号が付され、その説明は繰り返さない。
(Embodiment 3)
Next, the
本実施の形態における超音波振動子12は、振動板23を有しており、振動板23は実施の形態1において説明された超音波振動子1の主板部22、圧電素子50、電極40、41、42、43および44と同一サイズおよび同一の形状を有する主板部22、圧電素子50、電極40、41、42、43および44を備えている。さらに、振動板23は、主板部22の長辺中心から延びる幅1mmかつ長さ1.5mmの支持押付力調節用突出部33を有している。
The
支持押付力調節用突出部33には、幅0.6mmかつ長さ0.8mmの長孔34が設けられている。長孔34の両端部分は半径0.3mmの半円形状になっている。また、支持押付力調節用突出部33には輪ゴム600が引っ掛けられている。なお、支持押付力調節用突出部33に線状のゴム600の一端が接着または結束されていてもよい。また、輪ゴム600の他端は、押付力調整機構700の突出部701に引っ掛けられている。ただし、線状のゴム600の他端が押付力調整機構700に接着または結束されていてもよい。輪ゴムまたは線状のゴム600は、その収縮力によって、押付力調整機構700に向かって、支持押付力調節用突出部33を引っ張る。それによって、超音波振動子12の駆動突起60がロータ202の外周面を押す。つまり、輪ゴムまたは線状のゴム600の収縮力の調整によって、超音波振動子12とロータ202との間の当接力が調整される。
The support pressing
ロータ202は、厚さ1.5mmかつ外径10mmの円板形状をなしている。ロータ202の中心部をロータ支持シャフト400が貫通している。ロータ支持シャフト400に支持部401(図示せず)が設けられており、ロータ202が支持部401上でロータ支持シャフト400および支持部401に接触しながら回転する態様は、実施の形態1において述べられた態様と同様である。したがって、ロータ202は、ロータ支持シャフト400および突出部401によって、図3におけるxy面内方向においてz軸まわりに回転可能に支持されている。
The
本実施の形態においては、ロータ支持シャフト400は、ロータ202のみならず超音波振動子12をも支持しており、超音波振動子12は長孔34を貫通するロータ支持シャフト400に長孔34が延びる方向以外の方向における移動が拘束されるように固定されている。したがって、超音波振動子12をロータ支持シャフト400に固定する構造としては、たとえば、ロータ支持シャフト400の周面に設けられた互いに対向する2つの切込み溝に、支持押付力調節用突出部33の長孔34の2つの長辺の周辺部が嵌り込んでいる構造が考えられる。この構造によれば、支持押付力調節用突出部33は、ロータ支持シャフト400の切込み溝をレールとして、長孔34が延びる方向に沿って移動することはできるが、長孔34が延びる方向以外の方向においては移動することができない。また、図13に示されるように、溝部を有する部材340がロータ支持シャフト400の周面に互いに対向するように設けられており、その部材340の溝部に支持押付力調節用突出部33の長孔34の周辺部が挿入されている構造が採用されてもよい。この構造によれば、支持押付力調節用突出部33は溝部を有する部材340をレールとして、長孔34に沿って移動するが、長孔34が延びる方向以外の方向においては移動することができない。
In the present embodiment, the
なお、本発明の超音波モータ3は、超音波振動子12がロータ202に接触しておりかつ所望の楕円振動を発生させるものであれば、いかなるものであってもよいため、以下の実施の形態に示される構造を有する超音波モータに限定されない。例えば、超音波振動子の大きさ、形状、および材料等は、本発明の目的を達成できかつ効果を得ることができるのであれば、いかなるものであってもよい。
The
次に、本実施の形態3の超音波モータ3の駆動方法を説明する。
電極40、41、42、43および44へ入力される信号は、実施の形態1の電極40、41、42、43および44に入力される信号と同一である。つまり、電圧は、図4および図5に示される様態で、電極40、41、42、43および44に印加される。上述のように、振動板23は駆動突起60を有している。駆動突起60はロータ202の外周面に接触している。したがって、図4および図5に示される信号が電極40、41、42、43に入力されると、図13における矢印E3で示されるように、超音波振動子12は楕円運動し、ロータ202は図13における矢印C3で示される方向に回転する。
Next, a method for driving the
The signals input to the
電極40および電極41に入力される信号および電極42および電極43に入力される信号のいずれか一方の位相が180°だけ変化すると、超音波振動子12に生じる楕円運動の方向は図13における矢印E3とは逆向きになるため、ロータ202は図13における矢印C3とは逆向きに回転する。
When the phase of any one of the signal input to the
なお、前述の各実施の形態の超音波モータは、被駆動体の一例としてロータを備えているが、本発明の超音波モータは、リニアモータであって、被駆動体として、直線運動する可動子を備えていてもよい。直線運動する可動子が被駆動体として用いられる場合には、超音波振動子の駆動突起60に接触する面は直線状に延びるように形成されていることが必要である。したがって、可動子の外周面と駆動突起とが接触する場合には、可動子の外周面は直線状に延びている必要があり、また、可動子の溝の側面と駆動突起とが接触する場合には、溝の側面が直線状に延びていることが必要である。
In addition, although the ultrasonic motor of each of the above-described embodiments includes a rotor as an example of a driven body, the ultrasonic motor of the present invention is a linear motor and is movable as a driven body that linearly moves. You may have a child. When a movable element that moves linearly is used as a driven body, it is necessary that the surface of the ultrasonic transducer that contacts the driving
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。 It should be understood that the embodiments and examples disclosed herein are illustrative and non-restrictive in every respect. The scope of the present invention is defined by the terms of the claims, rather than the description above, and is intended to include any modifications within the scope and meaning equivalent to the terms of the claims.
1,2,3 超音波モータ、10,12 超音波振動子、21,23 振動板、30 支持用突出部、31 押付力調節用突出部、32 孔、33 支持押付力調節用突出部、34 長孔、60 駆動突起、61 振動バランス突起、300 振動子支持シャフト、400 ロータ支持シャフト、700 押付力調整機構、701 突出部。 1,2,3 Ultrasonic motor, 10,12 ultrasonic vibrator, 21,23 diaphragm, 30 supporting protrusion, 31 pressing force adjusting protrusion, 32 holes, 33 supporting pressing force adjusting protrusion, 34 Long hole, 60 drive protrusion, 61 vibration balance protrusion, 300 vibrator support shaft, 400 rotor support shaft, 700 pressing force adjusting mechanism, 701 protrusion.
Claims (12)
前記被駆動体に振動を伝達することによって前記被駆動体を駆動させるように、主たる振動が面内方向において生じる振動板と、
前記被駆動体に接触し得るように、前記振動板の一方の主表面から突出している一方の突起と、
前記振動板の面外方向の振動の低減に寄与するように、前記振動板の他方の主表面から突出している他方の突起とを含む、超音波モータ。 A driven body;
A vibration plate in which main vibration is generated in an in-plane direction so as to drive the driven body by transmitting vibration to the driven body;
One protrusion protruding from one main surface of the diaphragm so as to be in contact with the driven body;
An ultrasonic motor comprising: the other protrusion protruding from the other main surface of the diaphragm so as to contribute to reduction of vibration in an out-of-plane direction of the diaphragm.
前記一方の突起が前記溝の2つの内側面のいずれかに接している、請求項1に記載の超音波モータ。 The driven body has a groove;
The ultrasonic motor according to claim 1, wherein the one protrusion is in contact with one of two inner surfaces of the groove.
前記ロータはシャフトの軸まわりに回転可能に前記シャフトに取り付けられており、
前記超音波振動子は前記シャフトに対して移動可能に前記シャフトに取り付けられている、請求項1に記載の超音波モータ。 The driven body is a rotor;
The rotor is attached to the shaft so as to be rotatable about an axis of the shaft;
The ultrasonic motor according to claim 1, wherein the ultrasonic transducer is attached to the shaft so as to be movable with respect to the shaft.
前記被駆動体に接触し得るように、前記振動板の一方の主表面から突出している一方の突起と、
前記振動板の面外方向の振動の低減に寄与するように、前記振動板の他方の主表面から突出している他方の突起とを含む、超音波振動子。 A diaphragm in which main vibrations occur in the in-plane direction;
One protrusion protruding from one main surface of the diaphragm so as to be in contact with the driven body;
An ultrasonic transducer comprising: the other protrusion protruding from the other main surface of the diaphragm so as to contribute to reduction of vibration in the out-of-plane direction of the diaphragm.
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