以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。以下の実施の形態の構成は例示であり、本発明は実施の形態の構成に限定されない。
〈本発明に係るネットワークの構成〉
本発明のネットワーク管理システムに係る実施の形態は、以下に示す構成を備える。
図1は、本実施の形態に係るネットワークを示す構成図である。
本ネットワークは、サービス提供システム100及びネットワーク管理システム200を備える。サービス提供システム100は、サービス事業者がサーバ1,2,3に格納されている情報を、ネットワークを介してエンドユーザに提供する際に、必要な通信帯域の設定をネットワーク管理システム200に要求する。ネットワーク管理システム200は、サービス提供システム100からの設定要求に応じて、エンドユーザのエンドユーザ端末300とサーバ1,2,3との間の通信帯域を設定する。
図1において、エンドユーザは、サービス提供システム100を用いてサーバ1,2,3を運営管理するサービス事業者と、情報の提供に関するサービス利用契約を結んでいる。また、サーバ1,2,3には、それぞれにエンドユーザに提供するための情報が格納されている。
エンドユーザは、インターネットなどのネットワークを利用するために、このネットワークを運営管理するネットワーク事業者と、ネットワーク利用契約を結んでいる。ネットワーク管理システム200は、ノード管理用ネットワークを介して、アクセスネットワークに接続するエンドユーザを収容するユーザ収容ノード400を管理する。また、ネットワーク管理システム200は、ノード管理用ネットワーク500を介して、通信事業者間を結ぶ大容量の基幹通信回線であるコアネットワークとアクセスネットワークとを接続するゲートウェイ1,2,3,4を管理する。
〈本ネットワークに係る各装置の構成〉
次に、本ネットワークの構成要素である、サービス提供システム100、ネットワーク管理システム200、及びエンドユーザ端末300の構成について説明する。
本発明のネットワーク管理システム200は、エンドユーザ端末300と、このユーザ端末に提供すべき情報を保持するサーバとの間を結ぶネットワークを管理するシステムである。ネットワーク管理システムは、前記サーバの管理者であるサービス事業者からの要求に応じて、前記サーバと前記ユーザ端末との間に前記情報を伝送するための通信パスを設定し、前記管理者から要求された品質を保証できる通信パスを設定できない場合に、前記ネットワークの状態を示す状態情報を前記管理者に通知する。そして、ネットワーク管理システム100は、このサーバを通じて情報を提供するサービス事業者が運営するサービス提供システム100とも接続している。
図2は、本ネットワークを構成する要素の機能を示すブロック図である。
サービス提供システム100は、ユーザ管理手段101,コンテンツ管理手段102,オーダ手配手段103,データベース104,エンドユーザ端末300との通信手段105a,ネットワーク管理システム200との通信手段105bを、上記の処理を行うための機能として備える。
上記機能について、それぞれを具体的に説明する。ユーザ管理手段101は、ユーザIDやアカウント等、サービス利用に必要な認証情報の管理、及びその認証情報によるユーザ認証を行う。コンテンツ管理手段102は、エンドユーザに提供する情報であるコンテンツデータ、あるいは各サーバ1,2,3に格納されるコンテンツデータを特定するためのIDを管理する。オーダ手配手段103は、エンドユーザからの要求(オーダ)を受信した際に、ユーザ管理手段101が行ったユーザ認証結果及びコンテンツ管理手段102から提供するコンテンツデータに必要となる通信帯域(要求帯域)の情報に基づいてネットワーク管理システム200に通信帯域の設定を要求する、設定要求情報を生成する。データベース104は、上記各手段で用いる、通信帯域の設定に必要な情報が格納されている。通信手段105aは、エンドユーザ端末300との間で情報の送受信を行う。さらに、通信手段105bは、ネットワーク管理システム200との間で情報の送受信を行う。
上記機能ブロックのうち、データベース104には、サービスユーザ管理テーブル,収容コンテンツ管理テーブルが格納されている。サービスユーザ管理テーブルは、情報の提供を受けるエンドユーザ(サービスユーザ)を管理するためのテーブルである。また、収容コンテンツ管理テーブルは、サービス事業者が提供するコンテンツデータを管理するためのテーブルである。
図3は、サービスユーザ管理テーブルの一例である。このサービスユーザ管理テーブルには、サービス事業者側からエンドユーザを特定するためにこのエンドユーザに付与したサービスユーザIDが格納される。また、サービスユーザ管理テーブルには、ネットワー
ク事業者側からエンドユーザを特定するためにこのエンドユーザに付与したネットワークユーザIDが格納される。そして、サービスユーザ管理テーブルは、個々のエンドユーザ端末300毎に用意される。
図4は、収容コンテンツ管理テーブルの一例である。この収容コンテンツ管理テーブルには、提供するコンテンツデータが利用するサーバのいずれに収容されているかを判断するために、個々のコンテンツデータを特定するためのコンテンツIDと提供するサーバを特定するための提供サーバIDを格納する。そして、収容コンテンツ管理テーブルには、そのコンテンツデータが必要とする帯域幅を示す必要帯域が、個々のコンテンツIDと対応付けられて格納される。
サービス提供システム100は、パーソナルコンピュータ(PC),ワークステーション(WS),専用のサーバマシン等のコンピュータを用いて構成される。サービス提供システム100は、不図示のハードウェアとして、制御装置(CPU,主記憶(RAM等),入出力ユニット,デバイスドライバ等で構成される),二次記憶(ハードディスク等),通信制御装置(ネットワークインターフェイス装置等),入力装置(キーボード,マウス等),出力装置(ディスプレイ装置等)を備えている。そして、サービス提供システム100は、CPUが二次記憶に格納されているプログラムを主記憶にロードして実行することにより、上記の機能ブロックを実現する装置として機能する。
ネットワーク管理システム200は、オーダ管理手段201,ルート検索手段202,装置設定手段203,データベース204,通信手段205を、上記の処理を行うための機能として備える。
上記機能について、それぞれを具体的に説明する。オーダ管理手段201は、オーダ手配手段103が生成した個々のエンドユーザ端末300毎の設定要求情報を管理する。また、オーダ管理手段201は、利用するサーバについての優先順位が設定要求情報に含まれる場合には、その利用するサーバの選択を行う。ルート検索手段202は、設定要求情報に含まれる帯域やサーバ利用率などによって定まる要求品質を満たす経路を検索する。そして、ルート検索手段202は、経路を検索した結果、要求するコンテンツデータを格納するサーバに対して経路の設定が不可能であるか否かを判断する。装置設定手段203は、設定要求情報に基づいて、ネットワーク上のノードやゲートウェイ等の装置の設定を行う。データベース204は、各手段で用いる、通信帯域の設定に必要な情報が格納されている。通信手段205は、サービス提供システム100との間で情報の送受信を行う。
上記機能ブロックのうち、データベース204には、ネットワークユーザ管理テーブル,アクセスネットワーク管理テーブル,サービス事業者管理テーブル,サーバアクセスポイント管理テーブル,コアネットワーク管理テーブルが格納されている。
図5は、ネットワークユーザ管理テーブルの一例である。ネットワークユーザ管理テーブルは、ネットワーク事業者から個々のエンドユーザを特定するために割り当てられた、ネットワークユーザIDと、そのエンドユーザ端末300を収容するノード及びポートを特定するための収容ノードID及び収容ポートIDとを関連づけて格納する。
図6は、アクセスネットワーク管理テーブルの一例である。アクセスネットワーク管理テーブルは、ネットワーク管理テーブルから取得した収容ノードIDと、この収容ノードが接続するゲートウェイのID及びこのゲートウェイまでの残り帯域の情報とを関連づけて格納する。
図7は、サービス事業者管理テーブルの一例である。サービス事業者管理テーブルは、
コンテンツデータの提供を行うサービス事業者が、ネットワーク事業者とのサーバ配置契約の際に登録する、サービス事業者を特定するためのサービス事業者ID,各サーバを特定するサーバID,各サーバが接続するアクセスポイントを特定するためのSAP(Server Access Point)IDを関連づけて格納する。
図8は、サーバアクセスポイント管理テーブルの一例である。サーバアクセスポイント管理テーブルは、サーバアクセスポイント(SAP)を特定するためのSAPIDと、そのサーバアクセスポイントを収容するノードを特定するための収容ノードID及び収容するポートを特定するための収容ポートIDとを関連づけて格納する。
図9は、コアネットワーク管理テーブルの一例である。コアネットワーク管理テーブルは、要求帯域を満たすコアネットワーク内の経路を残り帯域に基づいて決定する際に参照する。そして、コアネットワーク管理テーブルは、個々の中継ノードを特定するためのノードIDと残り帯域とを関連づけて格納する。
ネットワーク管理システム200は、パーソナルコンピュータ(PC),ワークステーション(WS),専用のサーバマシン等のコンピュータを用いて構成される。サービス提供システム100は、不図示のハードウェアとして、制御装置(CPU,主記憶(RAM等),入出力ユニット,デバイスドライバ等で構成される),二次記憶(ハードディスク等),通信制御装置(ネットワークインターフェイス装置等),入力装置(キーボード,マウス等),出力装置(ディスプレイ装置等)を備えている。そして、ネットワーク管理システム200は、CPUが二次記憶に格納されているプログラムを主記憶にロードして実行することにより、上記の機能ブロックを実現する装置として機能する。
〈本ネットワークの基本処理フローチャート〉
次に、本ネットワークの基本処理について、フローチャートを用いて説明する。
図10は、本ネットワークの基本処理を説明するフローチャートである。本ネットワークでは、以下の手順で通信帯域の設定処理が行われる。まず、エンドユーザ端末300は、コンテンツデータの提供をサービス事業者に要求するために、コンテンツリクエスト処理を行う(図10におけるS1)。このとき、エンドユーザ端末300は、コンテンツリクエストとして、要求するコンテンツデータを特定するためのコンテンツIDを、エンドユーザのID入力操作、あるいはコンテンツの名称に基づいてIDを検索するなどの処理により取得する。
そして、エンドユーザ端末300は、サービス事業者から個々のユーザに付与されるサービスユーザIDと、コンテンツIDとをサービス提供システム100に送信する(S2)。
サービス提供システム100は、エンドユーザ端末300から取得したサービスユーザIDとコンテンツIDとに基づいて、通信帯域の設定処理をネットワーク管理システム200に要求するための設定オーダ作成処理を行う(S3)。そして、サービス提供システム100は、作成した設定オーダを、ネットワーク管理システム200に送信する。
設定オーダを受け取ったネットワーク管理システム200は、設定オーダに基づいてネットワークの通信帯域を設定する、ネットワーク探索・設定処理を行う(S4)。ネットワーク探索・設定処理終了後、ネットワーク管理システム200は、サービス提供システム100を介して処理結果をエンドユーザ端末300に送信する。
エンドユーザ端末300は、この処理結果によって要求したコンテンツデータを格納す
るサーバのURL(Uniform Resource Locator)が得られたか否かを判定する(S4)。
処理結果によって要求したコンテンツデータのURLが得られなかった場合には、エンドユーザ端末300は、要求したコンテンツデータへの経路が設定できなかったとして本処理を終了する。
また、処理結果によって要求したコンテンツデータのURLが得られた場合には、エンドユーザ端末300は、このURLにアクセス(接続)してコンテンツデータを取得する(S5)。そして、URLにアクセス後、エンドユーザ端末300は本処理を終了する。
〈設定オーダ作成処理1のフローチャート〉
次に、本通信帯域保証システムの設定オーダ作成処理の一例(以下、設定オーダ作成処理1とする)について、フローチャートを用いて説明する。
図11は、本ネットワークにおいて、サービス提供システム100が行う設定オーダ作成処理を説明するフローチャートである。まず、サービス提供システム100は、エンドユーザ端末300からサービスユーザIDとコンテンツIDとを受け取る(図11におけるS101)。
サービス提供システム100は、受け取ったサービスユーザIDに基づいて、サービスユーザ管理テーブル(テーブル1)からネットワークユーザIDを得る(S102)。そして、サービス提供システム100は、受け取ったコンテンツIDに基づいて、収容コンテンツ管理テーブル(テーブル2)から要求するコンテンツデータを提供可能で且つ他のエンドユーザから選択されていないサーバのサーバIDを得る。また、サービス提供システム100は、そのコンテンツデータの提供に必要な帯域の情報をテーブル2から得る(S103)。
サービス提供システム100は、上記S103で得られたデータから設定オーダを作成する。そして、サービス提供システム100は、この設定オーダをネットワーク管理システム200に送信してネットワーク事業者で行われるネットワーク探索・設定処理を呼び出す(S104)。
図12は、本設定オーダ作成処理1で作成される設定オーダの一例である。この設定オーダには、個々の設定オーダを特定するためのオーダID,設定オーダを送信するサービス事業者のサービス事業者ID,エンドユーザに対応するネットワークユーザID,要求するコンテンツデータを格納するサーバのサーバID,要求するコンテンツデータのために必要な帯域を、コンテンツデータの経路設定に必要な情報として送信する。
設定オーダを受信したネットワーク管理システム200は、ネットワーク探索・設定処理を行う。なお、このネットワーク探索・設定処理の説明は後述する。
ネットワーク管理システム200によるネットワーク探索・設定処理終了後、サービス提供システム100は、ネットワーク管理システム200からこの処理に対する応答を受け取る(S105)。
応答を受け取ったサービス提供システム100は、この応答がネットワーク探索・設定処理の設定成功を示すか否かを判定する(S106)。この応答が設定成功である場合には、サービス提供システム100は、応答に含まれるコンテンツデータを格納するサーバのURL(コンテンツデータのURL)をエンドユーザ端末300に送信する(S107)。そして、サービス提供システム100は、本処理を終了する。
また、受け取った応答が設定成功ではない場合には、サービス提供システム100は、この応答の内容が、他のサーバであっても必要な帯域を提供できないことを示す「サーバ位置を変えても不可能」であるか否かを判定する(S108)。そして、サーバ位置を変えても帯域の提供が不可能である場合には、サービス提供システム100は、本処理を終了する。
さらに、受け取った応答がサーバ位置を変えることで設定可能である場合には、サービス提供システム100は、要求するコンテンツデータの提供が可能な全てのサーバが選択したか否かを判定する(S109)。このとき、全てのサーバを選択していない場合には、サービス提供システム100はS103の処理に戻る。また、全てのサーバを選択している場合には、要求するコンテンツデータに必要な帯域の設定できるサーバとの経路を設定する。そして、サービス提供システム100は、本処理を終了する。
このような本ネットワークにおける設定オーダ作成処理1によれば、サービス事業者は、エンドユーザからのコンテンツの要求に対して通信帯域の設定を行う際に、その要求に応じた通信帯域及び経路の設定が容易に行うことができる。このため、この設定オーダ作成処理1によれば、ネットワークに負担をかけることなく利用者の利便性を向上させることができる。
〈ネットワーク探索・設定処理1のフローチャート〉
次に、本ネットワークのネットワーク探索・設定処理の一例(以下、ネットワーク探索・設定処理1とする)について、フローチャートを用いて説明する。
図13は、本ネットワークの設定オーダ作成処理の説明するフローチャートである。まず、ネットワーク管理システム200は、サービス事業者のサービス提供システム100から設定オーダを受け取る(図13におけるS31)。
ネットワーク管理システム200は、設定オーダに含まれるネットワークユーザIDに基づいて、ネットワークユーザ管理テーブル(テーブル3)からこのエンドユーザ端末300の収容ノードIDとポートIDとを得る(S32)。また、ネットワーク管理システム200は、この収容ノードIDに基づいて、アクセスネットワーク管理テーブル(テーブル4)からこの収容ノードのゲートウェイ(GW)IDとそのゲートウェイまでの残帯域の値を得る(S33)。
ネットワーク管理システム200は、S33で得たゲートウェイまでの残帯域は、コンテンツデータの提供に必要な帯域より大きいか否かを判定する(S34)。このとき、ゲートウェイまでの残帯域が必要な帯域より大きい場合には、ネットワーク管理システム200はS35の処理に進む。また、ゲートウェイまでの残帯域が必要な帯域より小さい場合には、ネットワーク管理システム200はS38の処理に進む。
ゲートウェイまでの残帯域が必要な帯域より大きい場合には、ネットワーク管理システム200は、設定オーダに含まれるサービス事業者ID及びサーバIDに基づいて、サービス事業者管理テーブル(テーブル5)からSAPIDを得る(S35)。
サービス提供システム100は、テーブル5で得たSAPIDに基づいて、サーバアクセスポイント管理テーブル(テーブル6)からサーバアクセスポイントの収容ノードIDとポートIDとを得る(S36)。
サービス提供システム100は、S32で得たエンドユーザ端末300の収容ノードI
DとS36で得たサーバアクセスポイントの収容ノードIDとに基づいて、これらのノード間の経路を、コアネットワーク管理テーブルを用いて検索する(S37)。
S34でゲートウェイまでの残帯域が必要な帯域より小さいと判定された場合には、サービス提供システム100に対して、必要な帯域が確保できなかったことを示す「設定失敗」及び「サーバ位置を変えても不可」を通知する(S38)。そして、これらの通知を行った後、ネットワーク管理システム200は、本処理を終了する。
エンドユーザ端末300の収容ノードとアクセスポイントの収容ノードとの間の経路を検索開始後、ネットワーク管理システム200は、この経路が見つかったか否かを判定する(S39)。このとき、経路が見つからない場合は、ネットワーク管理システム200は、S41の処理に進む。また、経路が見つかった場合には、ネットワーク管理システム200は、S40の処理に進む。
S39において、経路が見つかった場合には、ネットワーク管理システム200は、検索した経路上のノードにパスを設定し、サービス事業者に経路設定完了を通知するために、サービス提供システム100に「設定成功」を通知する(S40)。そして、ネットワーク管理システム200は、本処理を終了する。
S39において、経路が見つからなかった場合には、ネットワーク管理システム200は、経路設定に失敗したことを示す「設定失敗」を通知する。またこのとき、ネットワーク管理システム200は、エンドユーザ端末300の設定オーダで選択されていないサーバに対して経路設定が可能である場合には、設定オーダに他のサーバのIDを追加してもらうために、「サーバ位置を変えてもよい」を通知する(S41)。そして、ネットワーク管理システム200は、本処理を終了する。
図14は、ネットワーク探索・設定処理1においてネットワーク管理システム200が生成する設定処理結果を示す応答の一例である。この応答には、設定オーダを特定するためのオーダID,その設定オーダに基づいたネットワーク探索・設定処理の処理結果(例えば、「設定失敗」など),経路設定の状態(例えば、「サーバ位置を変えてもよい」など)の情報が含まれる。
本ネットワークのネットワーク探索・設定処理1によれば、エンドユーザからのコンテンツの要求に応じてサービス事業者が通信帯域及び経路の設定を行う際に、ネットワーク事業者は、その要求に応じた設定を容易に行うことができる。また、このネットワーク探索・設定処理1によれば、ネットワーク事業者は、通信帯域及び経路の設定ができなかった場合であっても、他の経路によるコンテンツの提供が可能である場合には、この他の経路への設定が可能であることをサービス事業者に知らせることができる。
〈設定オーダ作成処理2のフローチャート〉
次に、上記設定オーダ作成処理において、エンドユーザ端末300からの要求に基づきテーブル2を参照した際に複数のサーバIDが得られた場合の処理の一例(以下、設定オーダ作成処理2とする)について説明する。この場合、サービス提供システム100は、複数のサーバIDを全て設定オーダに含めてネットワーク管理システム200に通知する。
図15は、複数のサーバIDが得られた場合の設定オーダ作成処理2を説明するフローチャートである。この図15のフローチャートと上述の図11に示した設定オーダ作成処理1のフローチャートとを比較した場合に、S103の処理がS103aに置き換えられている。そこで、S103a以前の処理についての説明は省略する。
図15において、サービス提供システム100は、エンドユーザ端末300から受け取ったコンテンツIDに基づいて、収容コンテンツ管理テーブル(テーブル2)から要求するコンテンツデータを提供可能で且つ他のエンドユーザから選択されていないという条件に該当する、全てのサーバのサーバIDを得る。また、サービス提供システム100は、全てのサーバについての必要な帯域の情報をテーブル2から得る(S103a)。
そして、サービス提供システム100は、S101からS103aによって得たデータに基づいて設定オーダを作成して、ネットワーク管理システム200のネットワーク探索・設定処理を呼び出す(S104)。
図16は、本設定オーダ作成処理2で作成される設定オーダの一例である。図12に示した設定オーダ作成処理1の設定オーダと比較した場合、設定オーダ作成処理2の設定オーダは、サーバIDの項目が条件に該当する全てのサーバを含むようになっている。そして、この設定オーダに基づいて、ネットワーク管理システム200は、ネットワーク探索・設定処理を行う。
ネットワーク管理システム200によるネットワーク探索・設定処理終了後、サービス提供システム100は、ネットワーク管理システム200からこの処理に対する応答を受け取る(S105)。
応答を受け取ったサービス提供システム100は、この応答がネットワーク探索・設定処理の設定成功を示すか否かを判定する(S106)。この応答が設定成功である場合には、サービス提供システム100は、応答に含まれるコンテンツデータを格納するサーバのURL(コンテンツデータのURL)をエンドユーザ端末300に送信する(S107)。そして、サービス提供システム100は、本処理を終了する。また、この応答が設定失敗である場合には、サービス提供システム100は本処理を終了する。
本ネットワークの設定オーダ作成処理2によれば、サービス事業者は、エンドユーザが要求するコンテンツを提供できる複数のサーバがある場合には、その複数のサーバに対して通信帯域及び経路の設定をネットワーク事業者に要求することができる。
〈ネットワーク探索・設定処理2のフローチャート〉
次に、上記ネットワーク探索・設定処理において、エンドユーザ端末300からの要求に基づきテーブル2を参照した際に複数のサーバIDが得られた場合の処理の一例(以下、ネットワーク探索・設定処理2とする)について説明する。この場合、ネットワーク管理システム200は、設定オーダに含まれる全てのサーバに対してネットワーク探索・設定処理を行う。
図17は、複数のサーバIDが得られた場合のネットワーク探索・設定処理2を説明するフローチャートである。この図17のフローチャートと上述の図13に示したネットワーク探索・設定処理1のフローチャートとを比較した場合に、S37の処理がS37aに置き換えられている。また、図17は、図13と比較した場合に、新たにS42,S43の処理が加わっている。そこで、重複する処理についての説明は省略する。
ネットワーク管理システム200は、S32または後述するS43で得たエンドユーザ端末300の収容ノードIDとS36で得たサーバアクセスポイントの収容ノードIDとに基づいて、これらのノード間の経路を、コアネットワーク管理テーブルを用いて検索する(S37)。
S34でゲートウェイまでの残帯域が必要な帯域より小さいと判定された場合には、サービス提供システム100に対して、必要な帯域が確保できなかったことを示す「設定失敗」及び「サーバ位置を変えても不可」を通知する(S38)。そして、これらの通知を行った後、ネットワーク管理システム200は、本処理を終了する。
エンドユーザ端末300の収容ノードとアクセスポイントの収容ノードとの間の経路を検索開始後、ネットワーク管理システム200は、この経路が見つかったか否かを判定する(S39)。このとき、経路が見つからない場合は、ネットワーク管理システム200は、S42の処理に進む。また、経路が見つかった場合には、ネットワーク管理システム200は、S40の処理に進む。
S39において、経路が見つかった場合には、ネットワーク管理システム200は、検索した経路上のノードにパスを設定し、サービス事業者に経路設定完了を通知するために、サービス提供システム100に「設定成功」を通知する(S40)。そして、ネットワーク管理システム200は、本処理を終了する。
S39において、経路が見つからなかった場合には、受け取った設定オーダに含まれる全てのサーバのサーバIDについて経路設定処理を行ったか否かを判定する(S42)。このとき、全てのサーバIDについて経路設定を行った場合には、ネットワーク管理システム200は、要求されたコンテンツデータの提供が可能な経路が設定できなかったものとして、本処理を終了する。
また、S42において、全てのサーバIDについて経路設定処理を行っていない場合には、ネットワーク管理システム200は、受け取った設定オーダに含まれる経路設定処理が未処理のサーバIDを選択する(S43)。未処理のサーバIDを選択後、ネットワーク管理システム200は、S37aの処理に戻り、この未処理のサーバIDについて経路設定処理を行う。
図18は、ネットワーク探索・設定処理2においてネットワーク管理システム200が生成する設定処理結果の応答の一例である。図14で示したネットワーク探索・設定処理1の応答と比較すると、ネットワーク探索・設定処理2の応答には、複数のサーバIDのうち設定が成功したサーバのサーバIDの情報が含まれる。
本ネットワークのネットワーク探索・設定処理2によれば、エンドユーザが要求するコンテンツを提供できるサーバが複数ある場合に、その複数のサーバのうち通信帯域及び経路の設定が可能なサーバについて上記設定を行うことができる。
〈設定オーダ作成処理3のフローチャート〉
次に、上記設定オーダ作成処理において、複数のサーバIDが得られた場合に設定処理を行う優先度を定めた場合の処理の一例(以下、設定オーダ作成処理3とする)について説明する。この場合、サービス提供システム100は、複数のサーバIDについて優先度を定めて、この優先度を設定オーダに含めてネットワーク管理システム200に通知する。
図19は、複数のサーバIDが得られた場合の設定オーダ作成処理2を説明するフローチャートである。この図15のフローチャートと上述の図11に示した設定オーダ作成処理1のフローチャートとを比較した場合に、S103の処理がS103aに置き換わり、S104の処理がS104aに置き換えられている。そこで、S103a以前の処理についての説明は省略する。
図19において、サービス提供システム100は、エンドユーザ端末300から受け取ったコンテンツIDに基づいて、収容コンテンツ管理テーブル(テーブル2)から要求するコンテンツデータを提供可能で且つ他のエンドユーザから選択されていないという条件に該当する、全てのサーバのサーバIDを得る。また、サービス提供システム100は、全てのサーバについての必要な帯域の情報をテーブル2から得る(S103a)。
そして、サービス提供システム100は、S101からS103aによって得たデータに基づいて設定オーダを作成して、ネットワーク管理システム200のネットワーク探索・設定処理を呼び出す(S104)。また、サービス提供システム100は、この設定オーダに、複数のサーバIDに対してネットワーク探索・設定処理を行う優先度を付与する。
図20は、本設定オーダ作成処理3で作成される設定オーダの一例である。図12に示した設定オーダ作成処理1の設定オーダと比較した場合、設定オーダ作成処理3の設定オーダは、サーバIDの項目が条件に該当する全てのサーバを含むようになっている。また、この設定オーダには、個々のサーバIDについて優先度が含まれる。なお、この優先度は、例えば、サーバIDを得た順序などに応じて付与される。そして、この設定オーダに基づいて、ネットワーク管理システム200は、ネットワーク探索・設定処理を行う。
ネットワーク管理システム200によるネットワーク探索・設定処理終了後、サービス提供システム100は、ネットワーク管理システム200からこの処理に対する応答を受け取る(S105)。
応答を受け取ったサービス提供システム100は、この応答がネットワーク探索・設定処理の設定成功を示すか否かを判定する(S106)。この応答が設定成功である場合には、サービス提供システム100は、応答に含まれるコンテンツデータを格納するサーバのURL(コンテンツデータのURL)をエンドユーザ端末300に送信する(S107)。そして、サービス提供システム100は、本処理を終了する。また、この応答が設定失敗である場合には、サービス提供システム100は本処理を終了する。
本ネットワークの設定オーダ作成処理3によれば、エンドユーザが要求するコンテンツを提供できるサーバが複数ある場合に、所定の優先度に応じて通信帯域及び経路の設定を行うことができる。
〈ネットワーク探索・設定処理3のフローチャート〉
次に、上記ネットワーク探索・設定処理において、複数のサーバIDが得られた場合に設定処理を行う優先度を定めた場合の処理の一例(以下、ネットワーク探索・設定処理3とする)について説明する。この場合、ネットワーク管理システム200は、設定オーダに含まれる全てのサーバに対して、優先度に応じてネットワーク探索・設定処理を行う。
図21は、複数のサーバIDが得られた場合に個々のサーバIDに優先度が付与された場合のネットワーク探索・設定処理3を説明するフローチャートである。この図21のフローチャートと上述のネットワーク探索・設定処理2のフローチャートとを比較した場合に、S43の処理がS43に置き換えられている。そこで、重複する処理についての説明は省略する。
図21のS42において、全てのサーバIDについて経路設定処理を行っていない場合には、ネットワーク管理システム200は、受け取った設定オーダに含まれる経路設定処理が未処理のサーバIDのうち、優先度の高いサーバIDを選択する(S44)。優先度の高い未処理のサーバIDを選択後、ネットワーク管理システム200は、S37aの処
理に戻り、この未処理のサーバIDについて経路設定処理を行う。
なお、このネットワーク探索・設定処理3においてネットワーク管理システム200が生成する設定処理結果の応答は、上述の図18に示したネットワーク探索・設定処理2で生成した応答と同様のものを用いる。従って、ここではその説明は省略する。
本ネットワークのネットワーク探索・設定処理3によれば、エンドユーザが要求するコンテンツを提供できるサーバが複数ある場合に、ネットワーク事業者は、所定の優先度に応じて通信帯域及び経路の設定を行うことができる。
〈設定オーダ作成処理4のフローチャート〉
次に、上記設定オーダ作成処理において、複数のサーバIDが得られた場合に、そのサーバの利用料金に応じてネットワーク探索・設定処理を要求する場合の一例(以下、設定オーダ作成処理4とする)について説明する。この場合、サービス提供システム100は、コンテンツ提供による収入金額からサーバの利用料金を差し引いた金額を、通信料金の上限金額を定めて、個々のサーバの通信料金の上限金額を、設定オーダに含めてネットワーク管理システム200に通知する。
図22は、サーバの上限金額を設定オーダに含めた場合の設定オーダ作成処理4を説明するフローチャートである。この図22のフローチャートと上述の図11に示した設定オーダ作成処理1のフローチャートとを比較した場合に、S103の処理がS103bに置き換わり、S104の処理がS104bに置き換えられている。また、S103bとS104bの処理との間に、S1031の処理が加わっている。そこで、S103a以前の処理についての説明は省略する。
図22において、サービス提供システム100は、エンドユーザ端末300から受け取ったコンテンツIDに基づいて、図23に示す収容コンテンツ管理テーブル(テーブル2A)から要求するコンテンツデータを提供可能で且つ他のエンドユーザから選択されていないという条件に該当する、全てのサーバのサーバIDを得る。また、サービス提供システム100は、全てのサーバについての必要な帯域の情報をテーブル2Aから得る。さらに、サービス提供システム100は、全てのサーバの収入金額をテーブル2Aから得る(S103b)。
図23は、設定オーダ作成処理4で用いる収容コンテンツ管理テーブル(テーブル2A)の一例である。このテーブル2Aは、テーブル2に格納される情報に加えて個々のサーバの収入金額が含まれる。
また、サービス提供システム100は、サーバ利用料金管理テーブル(テーブル8)を参照して、S103bで得られたサーバについてその利用料金を得る(S1031)。
図24は、サーバ利用料金管理テーブル(テーブル8)の一例である。このテーブル8には、個々のサーバのサーバIDと、そのサーバの利用料金が関連づけられて格納されている。
そして、サービス提供システム100は、S101からS1031によって得たデータに基づいて設定オーダを作成して、ネットワーク管理システム200のネットワーク探索・設定処理を呼び出す(S104b)。このとき、サービス提供システム100は、コンテンツデータの収入金額からサーバの利用料金を差し引いた金額を算出する。そして、サービス提供システム100は、算出した金額を通信料金の上限金額として設定オーダを作成する。
図25は、本設定オーダ作成処理4で作成される設定オーダの一例である。図12に示した設定オーダ作成処理1の設定オーダと比較した場合、設定オーダ作成処理4の設定オーダは、サーバIDの項目が条件に該当する全てのサーバを含むようになっている。また、この設定オーダには、個々のサーバIDの上限金額が含まれる。そして、この設定オーダに基づいて、ネットワーク管理システム200は、ネットワーク探索・設定処理を行う。
ネットワーク管理システム200によるネットワーク探索・設定処理終了後、サービス提供システム100は、ネットワーク管理システム200からこの処理に対する応答を受け取る(S105)。
応答を受け取ったサービス提供システム100は、この応答がネットワーク探索・設定処理の設定成功を示すか否かを判定する(S106)。この応答が設定成功である場合には、サービス提供システム100は、応答に含まれるコンテンツデータを格納するサーバのURL(コンテンツデータのURL)をエンドユーザ端末300に送信する(S107)。そして、サービス提供システム100は、本処理を終了する。また、この応答が設定失敗である場合には、サービス提供システム100は本処理を終了する。
本ネットワークの設定オーダ作成処理4によれば、エンドユーザからのコンテンツ要求時に、通信料金に上限額を設定することができるため、例えば、エンドユーザからの通信料金に対する要求などに応じて通信帯域及び経路の設定を行うことができる。
〈ネットワーク探索・設定処理4のフローチャート〉
次に、上記ネットワーク探索・設定処理において、複数のサーバIDが得られた場合に、そのサーバの利用料金に応じてネットワーク探索・設定処理を要求する場合の一例(以下、ネットワーク探索・設定処理4とする)について説明する。この場合、ネットワーク管理システム200は、サービス提供システム100が生成した設定オーダの通信料金の上限金額に応じて、経路設定処理を行う。そして、ネットワーク管理システム200は、その経路設定処理の結果をサービス提供システム100に通知する。
図26は、通信料金の上限金額に応じて経路設定処理を行う場合のネットワーク探索・設定処理4を説明するフローチャートである。この図26のフローチャートと上述の図13に示したネットワーク探索・設定処理1のフローチャートとを比較した場合に、S333の処理がS33aの処理に、S34の処理がS45の処理に、S37の処理がS37bの処理に、それぞれ置き換えられている。そこで、重複する処理についての説明は省略する。
図26において、ネットワーク管理システム200は、S32で得た収容ノードIDに基づいて、アクセスネットワーク管理テーブル(テーブル4A)からこの収容ノードのゲートウェイ(GW)ID、そのゲートウェイまでの残帯域の値、及びその通信料金を得る(S33a)。
図27は、上記アクセスネットワーク管理テーブル(テーブル4A)の一例を示す図である。テーブル4と比較した場合、テーブル4Aには、アクセスネットワークの通信料金が含まれる。
ネットワーク管理システム200は、S33aで得たゲートウェイまでの残帯域は、コンテンツデータの提供に必要な帯域より大きく、かつ利用料金が上限金額以下であるか否かを判定する(S45)。このとき、ゲートウェイまでの残帯域が必要な帯域より大きく
かつ上限金額以下である場合には、ネットワーク管理システム200はS35の処理に進む。また、ゲートウェイまでの残帯域が必要な帯域より小さい、または上限金額以上である場合には、ネットワーク管理システム200はS38の処理に進む。
S35,S36の処理後、ネットワーク管理システム200は、S32または後述するS43で得たエンドユーザ端末300の収容ノードIDとS36で得たサーバアクセスポイントの収容ノードIDとに基づいて、これらのノード間の経路を、コアネットワーク管理テーブル(テーブル7A)を用いて検索する(S37b)。
図28は、コアネットワーク管理テーブル(テーブル7A)の一例である。テーブル7と比較した場合、テーブル7Aには、コアネットワークの通信料金が含まれる。
S34でゲートウェイまでの残帯域が必要な帯域より小さい、または上限金額以上であると判定された場合には、サービス提供システム100に対して、必要な帯域が確保できなかったことを示す「設定失敗」及び「サーバ位置を変えても不可」を通知する(S38)。そして、これらの通知を行った後、ネットワーク管理システム200は、本処理を終了する。
エンドユーザ端末300の収容ノードとアクセスポイントの収容ノードとの間の経路を検索開始後、ネットワーク管理システム200は、この経路が見つかったか否か、かつ通信料金が上限金額以下であるか否かを判定する(S46)。このとき、経路が見つからない場合、または上限金額以上である場合には、ネットワーク管理システム200は、S42の処理に進む。また、経路が見つかり、かつ通信料金が上限金額以下である場合には、ネットワーク管理システム200は、S40の処理に進む。
なお、S40以降の処理は、上述のネットワーク探索・設定処理2と同様であるため、その説明は省略する。また、このネットワーク探索・設定処理4においてネットワーク管理システム200が生成する設定処理結果の応答は、上述の図18に示したネットワーク探索・設定処理2で生成した応答と同様のものを用いる。従って、ここではその説明は省略する。
本ネットワークのネットワーク探索・設定処理4によれば、エンドユーザからのコンテンツ要求時に、通信料金に上限額を設定することができるため、ネットワーク事業者は、例えば、エンドユーザからの通信料金に対する要求などに応じて通信帯域及び経路の設定を行うことができる。
〈設定オーダ作成処理5のフローチャート〉
次に、上記設定オーダ作成処理において、複数のサーバIDが得られた場合に、そのサーバの利用可能な残り帯域に応じて優先度を決定してネットワーク探索・設定処理を要求する場合の一例(以下、設定オーダ作成処理5とする)について説明する。この場合、サービス提供システム100は、決定した優先度を設定オーダに含めてネットワーク管理システム200に通知する。
図29は、残り帯域に応じて決定した優先度を設定オーダに含めた場合の設定オーダ作成処理5を説明するフローチャートである。この図29のフローチャートと上述の図に示した設定オーダ作成処理3のフローチャートとを比較した場合に、S104aの処理がS104cに置き換えられている。また、S103aとS104cの処理との間に、S1032の処理が加わる。そこで、S104c以前の処理についての説明は省略する。
サービス提供システム100は、サーバ利用帯域管理テーブル(テーブル9)を参照し
て、S103aで得られたサーバについてその残り帯域を得る(S1032)。
図30は、サーバ利用帯域管理テーブル(テーブル9)の一例である。このテーブル9には、個々のサーバのサーバIDと、そのサーバの残り帯域が関連づけられて格納されている。
そして、サービス提供システム100は、S101からS1032によって得たデータに基づいて設定オーダを作成して、ネットワーク管理システム200のネットワーク探索・設定処理を呼び出す(S104c)。このとき、サービス提供システム100は、上記S1032で得た個々のサーバの残り帯域が大きい順に優先度を付与して設定オーダを作成する。
なお、設定オーダ作成処理5で作成する設定オーダは、本設定オーダ作成処理3で作成する設定オーダ(図20参照)の一例と同様である。すなわち、設定処理2では、この図20と同様の設定オーダのサーバの優先度の決定する際に、残り帯域に基づいて行う。そして、この設定オーダに基づいて、ネットワーク管理システム200は、ネットワーク探索・設定処理を行う。
なお、S105以降の処理は、上述の設定オーダ作成処理3と同様であるため、その説明は省略する。
本ネットワークの設定オーダ作成処理5によれば、サービス事業者は、エンドユーザが要求するコンテンツを提供可能なサーバが複数ある場合に、それぞれのサーバのうち通信帯域の残り帯域に応じて利用するサーバを定める。従って、この設定オーダ作成処理5によれば、ネットワークの状況に応じて通信帯域及び経路の設定ができる。
〈設定オーダ作成処理6のフローチャート〉
次に、上記設定オーダ作成処理において、複数のサーバIDが得られた場合に、そのサーバのCPU(Central Processing Unit)の利用率に応じて優先度を決定してネットワーク探索・設定処理を要求する場合の一例(以下、設定オーダ作成処理6とする)について説明する。この場合、サービス提供システム100は、CPUの利用率を設定オーダに含めてネットワーク管理システム200に通知する。
図31は、CPUの利用率に応じて決定した優先度を設定オーダに含めた場合の設定オーダ作成処理5を説明するフローチャートである。この図31のフローチャートと上述の図に示した設定オーダ作成処理3のフローチャートとを比較した場合に、S104aの処理がS104dに置き換えられている。また、S103aとS104dの処理との間に、S1033の処理が加わる。そこで、S104d以前の処理についての説明は省略する。
サービス提供システム100は、サーバ利用CPU管理テーブル(テーブル10)を参照して、S103aで得られたサーバについてそのCPUの利用率を得る(S1033)。
図32は、サーバ利用CPU管理テーブル(テーブル10)の一例である。このテーブル10には、個々のサーバのサーバIDと、そのサーバのCPUの利用率が関連づけられて格納されている。
そして、サービス提供システム100は、S101からS1033によって得たデータに基づいて設定オーダを作成して、ネットワーク管理システム200のネットワーク探索・設定処理を呼び出す(S104d)。このとき、サービス提供システム100は、上記
S1033で得た個々のサーバのCPUの利用率が小さい順に優先度を付与して設定オーダを作成する。
なお、設定オーダ作成処理6で作成する設定オーダは、本設定オーダ作成処理3で作成する設定オーダ(図20参照)の一例と同様である。すなわち、設定処理2では、この図20と同様の設定オーダのサーバの優先度の決定する際に、CPUの利用率に基づいて行う。そして、この設定オーダに基づいて、ネットワーク管理システム200は、ネットワーク探索・設定処理を行う。
なお、S105以降の処理は、上述の設定オーダ作成処理3と同様であるため、その説明は省略する。
本ネットワークの設定オーダ作成処理6によれば、サービス事業者は、エンドユーザが要求するコンテンツを提供可能なサーバが複数ある場合に、それぞれのサーバのうちCPUの利用率に応じて利用するサーバを定める。従って、この設定オーダ作成処理5によれば、サーバの処理状況に応じて通信帯域及び経路の設定ができる。
〈ネットワーク探索・設定処理5のフローチャート〉
次に、上記ネットワーク探索・設定処理において、複数のサーバIDが得られた場合に、ユーザ収容ノードとゲートウェイ間の残り帯域とその継続時間の計測をし、その平均値に基づいてネットワーク探索・設定処理を行う場合の一例(以下、ネットワーク探索・設定処理5とする)について説明する。この場合、ネットワーク管理システム200は、サービス提供システム100が生成した設定オーダ及び平均値に基づいて、経路設定処理を行う。そして、ネットワーク管理システム200は、その経路設定処理の結果をサービス提供システム100に通知する。
図33は、ユーザ収容ノードとゲートウェイ間の残り帯域とその継続時間の平均値に応じて経路設定処理を行う場合のネットワーク探索・設定処理5を説明するフローチャートである。この図33のフローチャートと上述の図17に示したネットワーク探索・設定処理2のフローチャートとを比較した場合に、S33の処理がS33bの処理に、S37の処理がS37cの処理に、S38の処理がS47に、それぞれ置き換えられている。そこで、重複する処理についての説明は省略する。
図33において、ネットワーク管理システム200は、S32で得た収容ノードIDに基づいて、アクセスネットワーク管理テーブル(テーブル4B)からこの収容ノードのゲートウェイ(GW)ID、そのゲートウェイまでの残帯域の値を得る(S33b)。
図34は、上記アクセスネットワーク管理テーブル(テーブル4B)の一例を示す図である。テーブル4と比較した場合、テーブル4Bには、継続時間の平均値である平均待ち時間が、帯域毎に含まれる。
S34,S35,S36の処理後、ネットワーク管理システム200は、S32または後述するS43で得たエンドユーザ端末300の収容ノードIDとS36で得たサーバアクセスポイントの収容ノードIDとに基づいて、これらのノード間の経路を、コアネットワーク管理テーブル(テーブル7A)を用いて検索する(S37c)。
S34でゲートウェイまでの残帯域が必要な帯域より小さいと判定された場合には、サービス提供システム100に対して、必要な帯域が確保できなかったことを示す「設定失敗」及び「サーバ位置を変えても不可」を通知する(S38)。さらに、ネットワーク管理システム200は、テーブル4Bから得た必要帯域以下の平均待ち時間を通知する。そ
して、これらの通知を行った後、ネットワーク管理システム200は、本処理を終了する。
なお、S39以降の処理は、上述のネットワーク探索・設定処理2と同様であるため、その説明は省略する。
図35は、ネットワーク探索・設定処理5においてネットワーク管理システム200が生成する設定処理結果の応答の一例である。図14で示したネットワーク探索・設定処理1の応答と比較すると、ネットワーク探索・設定処理5の応答には、複数のサーバIDのうち設定が成功したサーバのサーバIDの情報、及びこのサーバを利用した場合の平均待ち時間が含まれる。
本ネットワークのネットワーク探索・設定処理5によれば、ユーザ収容ノードとゲートウェイ間の残り帯域とその継続時間の計測をし、その平均値に基づいてネットワーク探索・設定処理する。このため、このネットワーク探索・設定処理5によれば、ネットワークの状況に応じて通信帯域及び経路の設定ができる。
〈設定オーダ作成処理7のフローチャート〉
次に、上記設定オーダ作成処理において、複数のサーバIDが得られた場合に、起動時に必要な帯域と通常時に必要な帯域に応じてネットワーク探索・設定処理を要求する場合の一例(以下、設定オーダ作成処理7とする)について説明する。この場合、サービス提供システム100は、起動時に必要な帯域と通常時に必要な帯域をネットワーク管理システム200に通知する。
図36は、起動時に必要な帯域と通常時に必要な帯域を設定オーダに含めた場合の設定オーダ作成処理7を説明するフローチャートである。この図36のフローチャートと上述の図19に示した設定オーダ作成処理3のフローチャートとを比較した場合に、S103aの処理がS130cに置き換わり、S104aの処理がS104eに置き換えられている。そこで、重複する処理についての説明は省略する。
サービス提供システム100は、コンテンツIDに基づいて、収容コンテンツ管理テーブル(テーブル2B)から全てのサーバの起動時に必要な帯域及びその継続時間と、通常時に必要な帯域を得る(S103c)。
図37は、収容コンテンツ管理テーブル(テーブル2B)の一例を示す。テーブル2Bは、テーブル2と比較すると、起動時に必要な帯域及びその継続時間と、通常時に必要な帯域が含まれる。
そして、サービス提供システム100は、S101からS103cによって得たデータに基づいて設定オーダを作成して、ネットワーク管理システム200のネットワーク探索・設定処理を呼び出す(S104e)。このとき、サービス提供システム100は、上記S103cで得た起動時に必要な帯域及びその継続時間と、通常時に必要な帯域を含めた設定オーダを作成する。
図38は、設定オーダ作成処理7における設定オーダの一例である。設定オーダ作成処理3で作成した図20に示す設定オーダと比較して、設定オーダ作成処理7で作成する設定オーダには、起動時に必要な帯域及びその継続時間と、通常時に必要な帯域が含まれる。
そして、起動時に必要な帯域及びその継続時間と、通常時に必要な帯域を含めた設定オ
ーダに基づいて、ネットワーク管理システム200は、これらの値を考慮したネットワーク探索・設定処理を行う。
なお、S105以降の処理は、上述の設定オーダ作成処理3と同様であるため、その説明は省略する。
本ネットワークの設定オーダ作成処理7によれば、サービス事業者は、起動時に必要な帯域と通常時に必要な帯域に応じてネットワーク探索・設定処理を要求する。このため、サービス事業者は、コンテンツの状況に応じて通信帯域及び経路の設定を行うことができる。
〈設定オーダ作成処理8のフローチャート〉
次に、上記設定オーダ作成処理において、複数のサーバIDが得られた場合に、エンドユーザが定めた優先度に基づいてネットワーク探索・設定処理を要求する場合の一例(以下、設定オーダ作成処理8とする)について説明する。この場合、サービス提供システム100は、優先度を設定オーダに含めてネットワーク管理システム200に通知する。
図39は、エンドユーザが定めた優先度を設定オーダに含めた場合の設定オーダ作成処理8を説明するフローチャートである。この図39のフローチャートと上述の図に示した設定オーダ作成処理3のフローチャートとを比較した場合に、S102の処理がS102aに置き換わり、S104aの処理がS104fに置き換えられている。そこで、重複する処理についての説明は省略する。
サービス提供システム100は、受け取ったサービスユーザIDに基づいて、サービスユーザ管理テーブル(テーブル1A)からネットワークユーザIDとエンドユーザが定めた優先度を得る(S102a)。
図40は、サービスユーザ管理テーブル(テーブル1A)の一例である。テーブル1と比較すると、テーブル1Aは、エンドユーザの定めた優先度が、エンドユーザのサービスユーザID及びネットワークユーザIDと関連づけられて含まれている。
そして、サービス提供システム100は、S101からS1033によって得たデータに基づいて設定オーダを作成して、ネットワーク管理システム200のネットワーク探索・設定処理を呼び出す(S104d)。このとき、サービス提供システム100は、上記S103aで得たエンドユーザが定めた優先度を付与して設定オーダを作成する。
図41は、設定オーダ作成処理7で作成した設定オーダの一例である。この設定オーダは、設定オーダ作成処理3で作成した設定オーダと比較すると、オーダの優先度が含まれる。そして、この設定オーダに基づいて、ネットワーク管理システム200は、ネットワーク探索・設定処理を行う。
なお、S105以降の処理は、上述の設定オーダ作成処理3と同様であるため、その説明は省略する。
本ネットワークの設定オーダ作成処理8によれば、エンドユーザが定めた優先度に応じて、コンテンツを提供するための通信帯域及び経路の設定を要求することができる。
〈ネットワーク探索・設定処理6のフローチャート〉
次に、上記ネットワーク探索・設定処理において、エンドユーザが定めた優先度に基づいてネットワーク探索・設定処理を行う一例(以下、ネットワーク探索・設定処理6とす
る)について説明する。この場合、ネットワーク管理システム200は、設定オーダに含まれる優先度に基づいてネットワーク探索・設定処理を行う。
図42は、エンドユーザが定めた優先度に基づくネットワーク探索・設定処理6を説明するフローチャートである。この図42のフローチャートと上述の図13に示したネットワーク探索・設定処理1のフローチャートとを比較した場合に、S31とS32の間に、新たにS48の処理が加わっている。そこで、重複する処理についての説明は省略する。
S31の処理後、ネットワーク管理システム200は、受け取った設定オーダの中から最も優先度が高い設定オーダを選択する(S48)。その後、ネットワーク管理システム200は、その最も優先度が高い設定オーダに対してネットワーク探索・設定処理を実行する。
本ネットワークの設定オーダ作成処理8によれば、エンドユーザが定めた優先度に応じて、コンテンツを提供するための通信帯域及び経路の設定を行うことができる。
〈実施例1〉
次に、本ネットワークの実施例のうち、設定オーダ作成処理1及びネットワーク探索・設定処理1を行った一例(以下、実施例1とする)について説明する。
実施例1において、以下に示すユーザ及びコンテンツに関する情報登録は事前に完了しているものとする。まず、ネットワーク管理システム200を管理するネットワーク事業者は、エンドユーザとの契約の際に、エンドユーザ端末300にネットワークユーザID「USR_A03」を通知する。このとき、ネットワーク管理システム200には、このネットワークユーザIDと、エンドユーザ端末300を収容するノードID「OSAKA1」、及び収容ポートID「200」の関係をテーブル3に格納する。
図43は、実施例1におけるテーブル3の一例である。テーブル3には、このエンドユーザのエンドユーザ端末300に対応するネットワークユーザID,ノードID,ポートIDが格納されている。
サービス提供システム100は、エンドユーザとの契約の際に、ネットワーク管理システム200から通知されたネットワークユーザID「USR_A03」を登録する。また、サービス提供システム100は、このエンドユーザのサービスに関するサービスユーザID「044754」を定める。そして、サービス提供システム100は、サービスユーザIDとネットワークユーザIDの関係をテーブル1に格納しておく。
図44は、実施例1におけるテーブル1の一例である。このテーブル1には、個々のエンドユーザ端末300に対応するサービスユーザIDとネットワークユーザIDとが格納されている。
サービス提供システム100は、サービス事業者が提供するコンテンツに関するデータをテーブル2に格納する。
図45は、実施例1におけるテーブル2の一例である。例えば、テーブル2では、コンテンツ「01−2334」を格納しているサーバのIDが「101」であることがわかる。また、このコンテンツ「01−2334」は、必要帯域が「20Mbps」であることがわかる。また、コンテンツ「05−5627」を格納しているサーバのIDは、「102」であり、その必要帯域が「4Mbps」であることがわかる。
次に、実施例1における本ネットワークの動作を説明する。まず、エンドユーザ端末300は、サービスユーザID「044754」と、要求するコンテンツID「01−2334」をサービス事業者のサービス提供システム100(ID=35)に要求する。
次に、サービス提供システム100は、テーブル1から対応するネットワークユーザID「USR_A03」を取得する。また、サービス提供システム100は、テーブル2から提供サーバID「101」と、コンテンツ提供の必要帯域「20Mbps」を取得する。
そして、サービス提供システム100は、取得した情報に基づいて、設定オーダを作成する。
図46は、実施例1における設定オーダの一例である。この設定オーダには、取得した情報に基づいて、この設定オーダのID,サービス事業者のID,エンドユーザ端末300のネットワークユーザID,コンテンツを提供するサーバのID,コンテンツの提供に必要な帯域が含まれる。
サービス提供システム100は、設定オーダをネットワーク管理システム200に通知して応答を待つ。なお、コンテンツID「01−2334」に対応するサーバ「01−2334」は2つあるが、実施例1ではテーブル2を上から順に検索して最初に見つかったものに対して設定することとした。
設定オーダを受け取ったネットワーク管理システム200は、ネットワークユーザID「USR_A03」に基づいて、テーブル3から収容ノードID「OSAKA」を得る。
ネットワーク管理システム200は、テーブル4を参照して収容ノード「OSAKA」に接続するゲートウェイまでの残り帯域を確認する。
図47は、実施例1におけるテーブル4の一例である。テーブル4によれば、ゲートウェイID「AWAJI」までの残り帯域が「15Mbps」で、ゲートウェイ「AKASHI」までの残り帯域が「10Mbps」となる。従って、これらのゲートウェイの残り帯域は、設定オーダに記載の必要帯域「20Mbps」に満たない。この場合には、ネットワーク管理システム200は、サービス提供システム100に「設定失敗」と「サーバ位置を変えても不可」を示す応答を行って処理を終了する。
図48は、上記の場合におけるネットワーク管理システム200が生成する応答の一例である。この応答には、「設定失敗」と「サーバ位置を変えても不可」の内容が示されている。
なお、応答を受けたサービス提供システム100は、同一コンテンツを格納しているもう一つのサーバ(ID=124)があることがテーブル2を参照することで判明する。しかしながら、ネットワーク管理システム200が生成した応答は、全てのサーバに対して経路設定ができなかったことを示す「サーバ位置を変えても不可」であるため、エンドユーザ1に対してサービスが提供できないという情報(例えば、「混雑中です。しばらくしてから再リクエストしてください。」など)を通知して本処理を終了する。
〈実施例2〉
次に、本ネットワークの実施例のうち、設定オーダ作成処理2及びネットワーク探索・設定処理2を行った一例(以下、実施例2とする)について、実施例1と同じデータを利用して説明する。
まず、エンドユーザ端末300は、サービスユーザID「044754」でコンテンツID「01-2334」をサービス提供システム100(ID=35)に要求する。
次に、サービス提供システム100は、テーブル1から対応するネットワークユーザID「USR#A03」を取得する。また、サービス提供システム100は、テーブル2から条件に該当する2つのサーバID「101」と「124」と、その必要帯域「20Mbps」を取得する。
サービス提供システム100は、この2つのサーバに対する設定オーダを作成し、ネットワーク管理システム200に設定オーダを通知して応答を待つ。
図49は、実施例2における設定オーダの一例である。この設定オーダには、取得した情報に基づいて、この設定オーダのID,サービス事業者のID,エンドユーザ端末300のネットワークユーザID,コンテンツを提供する複数のサーバのID,コンテンツの提供に必要な帯域が含まれる。
設定オーダを受け取ったネットワーク管理システム200は、実施例1と同様に、ネットワークユーザID「USR#A03」に基づいて、テーブル3から収容ノードID「OSAKA」を得る。
また、ネットワーク管理システム200は、テーブル4を参照して収容ノード「OSAKA」に接続するゲートウェイまでの残り帯域を確認する。実施例2では、ゲートウェイ「AWAJI」までの残り帯域が「15Mbps」であり、ゲートウェイ「AKASHI」までの残り帯域が10Mbpsとなる。従って、これらのゲートウェイの残り帯域は、設定オーダに示される必要帯域「20Mbps」に満たない。この場合には、ネットワーク管理システム200は、実施例1と同様に、サービス提供システム100に「設定失敗」と「サーバ位置を変えても不可」を示す応答を行って処理を終了する。そして、サービス提供システム100は、実施例1と同様に、エンドユーザ端末300に対して通知を行って本処理を終了する。
〈実施例3〉
次に、本ネットワークの実施例のうち、設定オーダ作成処理3,5,6、及びネットワーク探索・設定処理3を行った一例(以下、実施例3とする)について、実施例1と同じデータを利用して説明する。
まず、エンドユーザ端末300は、サービスユーザID「044754」でコンテンツID「01-2334」をサービス提供システム100(ID=35)に要求する。
次に、サービス提供システム100は、テーブル1から対応するネットワークユーザID「USR#A03」を取得する。また、サービス提供システム100は、テーブル2から条件に該当する2つのサーバID「101」と「124」と、その必要帯域「20Mbps」を取得する。このとき、サービス提供システム100は、テーブル2から抽出された順序に優先度を設定する。なお、このとき、ネットワーク管理システム200は、図50に示すテーブル9を参照して残り帯域の大きい順に優先度を設定してもよい。
上記の手順による優先度の設定後、サービス提供システム100は、図51に示す設定オーダを作成する。また、このとき、サービス提供システム100は、図52に示すテーブル10を参照してCPU利用率の小さい順に優先度を設定し、図53に示す設定オーダを作成してもよい。なお、図53の設定オーダは、本実施例3では数字が小さいほど優先度が高くなるように定めた。上記の手順により設定オーダを生成したサービス提供システム100は、この設定オーダをネットワーク管理システム200に通知して応答を待つ。
次に、設定オーダを受け取ったネットワーク管理システム200の処理を説明する。設定オーダを受け取ったネットワーク管理システム200は、実施例1と同様に、ネットワークユーザID「USR#A03」に基づいて、図54に示すテーブル3から収容ノードID「OSAKA」を得る。
ネットワーク管理システム200は、図55に示すテーブル4を参照して収容ノード「OSAKA」に接続するゲートウェイまでの残り帯域を確認する。実施例3では、ゲートウェイ「AWAJI」までの残り帯域が「200Mbps」で、ゲートウェイ「AKASHI」までの残り帯域が「50Mbps」となる。従って、これらのゲートウェイの残り帯域は、サービス提供システム100からの設定オーダに示される必要帯域「20Mbps」を満たすため、次の処理に進む。
必要帯域を満たす場合、ネットワーク管理システム200は、設定オーダに基づいて優先度の高いサーバ(ID=101)を選択する。そして、ネットワーク管理システム200は、設定オーダに含まれるサービス事業者ID「35」,サーバID「101」に基づいて、テーブル5から、SAP(Server Access Point)ID「NAGOYA」を得る。
SAPIDを得たネットワーク管理システム200は、図56に示すテーブル6に基づいて、このSAPが収容されているノードID「SAKAE」とポートID「30」を得る。
ノードID及びポートIDを得たネットワーク管理システム200は、ゲートウェイからSAPを収容するノード間の経路を求める。ネットワーク管理システム200は、選択可能なゲートウェイのうち、ゲートウェイを一つ選択する。実施例3において、ネットワーク管理システム200は、選択するゲートウェイとして、例えば、残り帯域の大きい「AWAJI」を選択したとする。
ゲートウェイ選択後、ネットワーク管理システム200は、図57に示すテーブル7を利用して「AWAJI」から「SAKAE」までの経路を計算する。この経路計算の手法としては、例えば、ネットワーク上の最短経路を求める手法としてよく知られるDijkstraアルゴリズムを用いればよい。本実施例3では、「AWAJI」−「SAKAE」間、及び「AWAJI」−「KYOTO」−「SAKAE」間に経路がある。これらの経路のうち、前者の経路の残り帯域が「10Mbps」であり、後者の経路では「KYOTO」−「SAKAE」間の残り帯域が18Mbpsとなる。従って、算出されたこれらの経路では、要求された必要帯域に満たない。このため、これらの経路は、エンドユーザ端末300が要求するコンテンツの提供には利用できない。
算出されたこれらの経路が利用できないと判定された後、ネットワーク管理システム200は、次に優先度の高いサーバ(ID=124)を選び、上記と同様の処理を行う。この場合、SAPIDは「FUKUOKA」である。また、収容ノードID及びポートIDは、それぞれ「TENJIN」「120」となる。このため、ネットワーク管理システム200は、「AWAJI」−「TENJIN」間の経路を計算する。この場合、ネットワーク管理システム200は、この間の経路の残り帯域を確認することで、「AWAJI」−「KYOTO」−「TENJIN」が経路として選ばれる。すなわち、この経路は、いずれの区間も要求帯域以上である。従って、ネットワーク管理システム200は、この区間で通信パスの設定を行った後、サービス提供システム100に対して「設定成功」とサーバID「124」を応答して終了する。
〈実施例4〉
次に、本ネットワークの実施例のうち、設定オーダ作成処理4及びネットワーク探索・設定処理4を行った一例(以下、実施例4とする)について、実施例1と同じデータを利用して説明する。
まず、エンドユーザ端末300は、サービスユーザID「044754」でコンテンツID「01-2334」をサービス提供システム100(ID=35)に要求する。
サービス提供システム100は、テーブル1から対応するネットワークユーザID「USR#A03」を取得する。また、サービス提供システム100は、図58に示すテーブル2Aから条件に該当する2つのサーバID「101」と「124」と、その必要帯域「20Mbps」を取得する。また、サービス提供システム100は、図59に示すテーブル8からサーバID「101」と「124」に対応するサーバの利用料金、それぞれ「50円」と「100円」を取得する。
サービス提供システム100は、コンテンツの収入金額と各サーバの利用料金の差額を算出する。そして、この差額を通信料金の上限と定める。なお、この上限は、例えば、差額以下、あるいは差額のx%としてもよい。
そして、サービス提供システム100は、図60に示す設定オーダを作成して、ネットワーク事業者に通知して応答を待つ。
設定オーダを受け取ったネットワーク管理システム200は、実施例1と同様に、ネットワークユーザID「USR#A03」に基づいて、テーブル3とから収容ノードID「OSAKA」を得る。
収容ノードID取得後、ネットワーク管理システム200は、図61に示すテーブル4Aを参照して収容ノード「OSAKA」に接続するゲートウェイまでの残り帯域を確認する。この実施例4では、ゲートウェイ「AWAJI」までの残り帯域が「200Mbps」で、ゲートウェイ「AKASHI」までの残り帯域が「50Mbps」となる。また、それぞれのゲートウェイの利用料金は、「AKASHI」が200円(=20Mbps×10円/Mbps)、「AWAJI」が300円(=20Mbps×15円/Mbps)となる。従って、設定オーダに記載の必要帯域20Mbps及び利用料金(<550円)の双方を満たすため、ネットワーク管理システム200は、次の処理に進む。
ネットワーク管理システム200は、設定オーダから一つのサーバ(ID=101)を選択する。サーバの選択後、ネットワーク管理システム200は、サービス事業者ID「35」とサーバID「101」に基づいて、テーブル5から、SAP(Server Access Point)ID「NAGOYA」を得る。
ネットワーク管理システム200は、テーブル6からこのSAPが収容されているノードID「SAKAE」とポートID「30」を得る。
ノードID及びポートID取得後、ネットワーク管理システム200は、ゲートウェイからSAP収容ノード間の経路を求める。ネットワーク管理システム200は、経路を算出するゲートウェイを一つ選ぶ。実施例3では、例えば、残り帯域の大きい「AWAJI」を、経路を算出するゲートウェイとして選択する。
ゲートウェイ選択後、ネットワーク管理システム200は、図62に示すテーブル7Aを利用して「AWAJI」から「SAKAE」までの経路を計算する。この経路計算の手法としては、例えば、ネットワーク上の最短経路を求める手法としてよく知られるDijkstraアルゴリズムを用いればよい。本実施例4では、「AWAJI」−「SAKAE」間、及び「AWAJI」−「KYOTO」−「SAKAE」間に経路がある。これらの経路のうち、前者の経路の残り帯域が「10Mbps」であり、後者は残り帯域が100Mbpsである。従って、「AWAJI」−「KYOTO」−「SAKAE」間は、必要帯域を満たす。しかしながら、「OSAKA」―「AWAJI」―「KYOTO」−「SAKAE」の利用料金の和は、600円(=200円+100円+300円)となるため、料金上限を超えるた
め利用できない。
このため、ネットワーク管理システム200は、別のサーバ(ID=124)を選び、上記と同様の処理を行う。この場合、SAPIDは「FUKUOKA」であり、収容ノードID及びポートIDは「TENJIN」「120」となる。このため、ネットワーク管理システム200は、「AWAJI」−「TENJIN」間の経路を計算することになる。この場合、「AWAJI」−「KYOTO」−「TENJIN」が経路として選ばれる。ネットワーク管理システム200による経路計算の結果、いずれの区間も要求帯域以上、及び利用料金の和が400円(=200円+100円+100円)となり料金の上限以下となる。従って、ネットワーク管理システム200は、この区間で通信パスの設定を行った後、サービス事業者に「設定成功」とサーバID「124」を応答して終了する。
〈実施例5〉
次に、本ネットワークの実施例のうち、設定オーダ作成処理7を行った一例(以下、実施例5とする)について、実施例1と同じデータを利用して説明する。
まず、エンドユーザ端末300は、サービスユーザID「044754」でコンテンツID「01-2334」をサービス提供システム100(ID=35)に要求する。
サービス提供システム100は、テーブル1から対応するネットワークユーザID「USR#A03」を取得する。また、サービス提供システム100は、図63に示すテーブル2Bから条件に該当する2つのサーバID「101」と「124」を取得する。さらに、サービス提供システム100は、テーブル2Bからコンテンツの起動時に必要な帯域とその継続時間「30Mbps」「5min」と、通常時に必要な帯域「20Mbps」を取得する。
サービス提供システム100は、図64に示す設定オーダを作成する。サービス提供システム100は、この設定オーダをネットワーク管理システム200に通知して応答を待つ。
設定オーダを受け取ったネットワーク管理システム200は、この設定オーダに含まれる起動時に必要な帯域値を利用して実施例1と同様に経路の設定を行う。
〈実施例6〉
次に、本ネットワークの実施例のうち、設定オーダ作成処理8及びネットワーク探索・設定処理6を行った一例(以下、実施例6とする)について、実施例1と同じデータを利用して説明する。
まず、エンドユーザ端末300は、サービスユーザID「044754」でコンテンツID「01-2334」をサービス提供システム100(ID=35)に要求する。
次に、サービス提供システム100は、図65に示すテーブル1Aから対応するネットワークユーザID「USR#A03」と優先度「1」を取得する。また、サービス提供システム100は、図63に示すテーブル2Bから2つのサーバID「101」と「124」と、必要帯域「20Mbps」を取得する。
上記の情報を取得したサービス提供システム100は、図66に示す設定オーダを作成して、ネットワーク事業者に通知して応答を待つ。そして、設定オーダを受け取ったネットワーク探索・設定処理は、実施例1と同様のネットワーク探索・設定処理を行い、本処理を終了する。
〈実施の形態の効果〉
以上の本発明の実施の形態によれば、以下の効果を得られる。
本ネットワークによれば、サービス事業者はサーバ位置を変えても品質保証された通信パスが設定できない場合に、何度も繰り返し設定オーダを投入するという手間を省くことができる。これは、エンドユーザの立場からみれば、利用上最も負担がかかる一例である、競って完了までに長時間待たされたうえで、サービスを提供できないことが通知される、という不都合を減少させることができる。また、本ネットワークによれば、ネットワーク事業者は、品質保証されたパスを提供できない場合の設定オーダの処理を行う回数を減らすことができる。
〈変形例〉
なお、本発明のネットワーク管理システムは、本実施の形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば、本実施の形態に係るネットワークでは、ネットワーク管理システム200とサービス提供システム100とによって処理を行ったが、これらの機能を一つのネットワーク管理システムによって実行してもよい。
〈その他〉
本発明は、以下のように特定することができる。
(付記1)
ユーザ端末と、このユーザ端末に提供すべき情報を保持するサーバとの間を結ぶネットワークを管理するシステムであって、
前記サーバの管理者からの要求に応じて、前記サーバと前記ユーザ端末との間に前記情報を伝送するための通信パスを設定する設定手段と、
前記設定手段が、前記管理者から要求された品質を保証できる通信パスを設定できない場合に、前記ネットワークの状態を示す状態情報を前記管理者に通知する通知手段と
を含むネットワーク管理システム。(1)
(付記2)
前記管理者は、前記ユーザに前記情報を提供可能な複数のサーバを管理しており、前記管理者からの要求は、前記情報をユーザに提供すべき1つのサーバの指定を含み、
前記ネットワーク管理システムで管理される前記ネットワークは、少なくとも1つの前記複数のサーバを収容するコアネットワークと、このコアネットワークに少なくとも1つのゲートウェイを介して接続されるとともに、前記ユーザ端末を収容する収容ノードを含むアクセスネットワークとを含み、
前記ネットワーク管理システムは、前記収容ノードと、前記少なくとも1つのゲートウェイとの間の残り帯域を管理する手段をさらに含み、
前記設定手段は、前記管理者からの要求に応じて前記通信パスを設定する場合に、前記残り帯域が、前記品質を保証できる通信パスを設定するための帯域よりも大きいか否かを判定し、
前記通知手段は、前記設定手段により前記残り帯域が小さいと判定された場合には、前記指定されたサーバと前記ユーザ端末との間で前記通信パスを設定することができない旨の応答とともに、前記状態情報として、他のサーバが指定されても、前記品質を保証できる通信パスを設定できないことを前記管理者に通知する
付記1記載のネットワーク管理システム。(2)
(付記3)
前記サーバの管理者からの要求は、ユーザ端末に前記情報を提供可能な複数のサーバの
リストを含み、
前記設定手段は、前記リスト中の各サーバと前記ユーザ端末とを結ぶ通信経路の中から前記品質を保証できる経路を検索し、検索された経路に前記通信パスを設定する
付記1または2に記載のネットワーク管理システム。(3)
(付記4)
前記リストは、複数のサーバに設定された優先順位を含み、
前記設定手段は、優先順位の高い順で、サーバとユーザ端末との間に前記品質が保証できる通信パスの設定を試みる
付記3記載のネットワーク管理システム。(4)
(付記5)
前記リストは、通信料金の上限の情報を含み、
前記設定手段は、前記リスト中の各サーバと前記ユーザ端末とを結ぶ通信経路の中から、前記品質を保証でき、且つ経路の通信料金が前記上限内に納まる経路を検索し、検索された経路に前記通信パスを設定する
付記1から4のいずれかに記載のネットワーク管理システム。
このようにすれば、通信料金を、例えば管理者とユーザとの間でユーザが予め設定した範囲内に収めることができる。
(付記6)
前記優先順位は、前記リスト中の各サーバに接続されている通信回線の残りの帯域が大きい順で設定される
付記4又は5記載のネットワーク管理システム。
(付記7)
前記優先順位は、前記リスト中の各サーバのCPUの利用率が小さい順で設定される
付記4又は5記載のネットワーク管理システム。
(付記8)
前記通知手段は、前記品質を保証できる通信パスを設定できない場合に、このような通信パスが設定可能となる平均的な待ち時間を前記管理者に通知する
付記1から7のいずれかに記載のネットワーク管理システム。
このようにすれば、このような待ち時間が管理者からユーザに伝えられることで、ユーザは、情報を直ぐに得ることができないことと、どの位待てば情報を得られるのかを知ることが可能となる。これによって、ユーザの利便性の向上を図ることができる。
(付記9)
前記管理者からの要求は、情報の提供を開始したときに必要な通信品質及びその品質を確保し続ける継続時間と、この継続時間が経過した後に必要な通信品質とを含み、
前記設定手段は、前記要求を満たすことができる通信パスをサーバとユーザ端末との間に設定することを試みる
付記1から8のいずれかに記載のネットワーク管理システム。
このような要求を満たす通信パスが設定されることにより、例えばストリーミング映像を情報としてユーザに提供する場合において、ユーザに適正な情報提供を行うことができる。
(付記10)
前記管理者からの要求は、処理優先度を含み、
前記設定手段は、複数の要求を複数の管理者から受け取った場合に、前記優先度の高い順で、通信パスの設定処理を試みる
付記1から9のいずれかに記載のネットワーク管理システム。
このようにすれば、複数のサービス提供者がサーバの管理者としてネットワーク管理システムに要求を出すような構成において、ネットワーク管理システムは、サービス提供者(管理者)間に設定された処理優先度に応じて通信パスを設定することができる。
(付記11)
ユーザ端末と、このユーザ端末に提供すべき情報を保持するサーバとの間を結ぶネットワークを管理する方法であって、
前記サーバの管理者からの要求に応じて、前記サーバと前記ユーザ端末との間に前記情報を伝送するための通信パスを設定するステップと、
前記管理者から要求された品質を保証できる通信パスを設定できない場合に、前記ネットワークの状態を示す状態情報を前記管理者に通知するステップと、
を備えるネットワーク管理方法。(5)
(付記12)
前記管理者は、前記ユーザに前記情報を提供可能な複数のサーバを管理しており、前記管理者からの要求は、前記情報をユーザに提供すべき1つのサーバの指定を含み、
前記ネットワークは、少なくとも1つの前記複数のサーバを収容するコアネットワークと、このコアネットワークに少なくとも1つのゲートウェイを介して接続されるとともに、前記ユーザ端末を収容する収容ノードを含むアクセスネットワークとを含み、
前記収容ノードと、前記少なくとも1つのゲートウェイとの間の残り帯域を管理するステップと、
前記管理者からの要求に応じて前記通信パスを設定する場合に、前記残り帯域が、前記品質を保証できる通信パスを設定するための帯域よりも大きいか否かを判定するステップと、
前記判定するステップにより前記残り帯域が小さいと判定された場合には、前記指定されたサーバと前記ユーザ端末との間で前記通信パスを設定することができない旨の応答とともに、前記状態情報として、他のサーバが指定されても、前記品質を保証できる通信パスを設定できないことを前記管理者に通知するステップとをさらに備える
付記11に記載のネットワーク管理方法。
(付記13)
前記サーバの管理者からの要求は、ユーザ端末に前記情報を提供可能な複数のサーバのリストを含み、
前記リスト中の各サーバと前記ユーザ端末とを結ぶ通信経路の中から前記品質を保証できる経路を検索し、検索された経路に前記通信パスを設定するステップをさらに備える
付記11または12記載のネットワーク管理方法。
(付記14)
前記リストは、複数のサーバに設定された優先順位を含み、
優先順位の高い順で、サーバとユーザ端末との間に前記品質が保証できる通信パスの設定を試みるステップをさらに備える
付記13記載のネットワーク管理方法。
(付記15)
前記リストは、通信料金の上限の情報を含み、
前記リスト中の各サーバと前記ユーザ端末とを結ぶ通信経路の中から、前記品質を保証でき、且つ経路の通信料金が前記上限内に納まる経路を検索し、検索された経路に前記通信パスを設定するステップをさらに備える
付記11から14のいずれかに記載のネットワーク管理方法。
(付記16)
前記優先順位は、前記リスト中の各サーバに接続されている通信回線の残りの帯域が大きい順で設定される
付記14又は15記載のネットワーク管理方法。
(付記17)
前記優先順位は、前記リスト中の各サーバのCPUの利用率が小さい順で設定される
付記14又は15記載のネットワーク管理方法。
(付記18)
前記品質を保証できる通信パスを設定できない場合に、このような通信パスが設定可能となる平均的な待ち時間を前記管理者に通知するステップをさらに備える
付記11から17のいずれかに記載のネットワーク管理方法。
(付記19)
前記管理者からの要求は、情報の提供を開始したときに必要な通信品質及びその品質を確保し続ける継続時間と、この継続時間が経過した後に必要な通信品質とを含み、
前記要求を満たすことができる通信パスをサーバとユーザ端末との間に設定することを試みるステップをさらに備える
付記11から18のいずれかに記載のネットワーク管理方法。
(付記20)
前記管理者からの要求は、処理優先度を含み、
複数の要求を複数の管理者から受け取った場合に、前記優先度の高い順で、通信パスの設定処理を試みるステップをさらに備える
付記11から19のいずれかに記載のネットワーク管理方法。
なお、本発明において、以上の各構成要素は、可能な限り組み合わせることができる。