以下、本発明の送受信システム、送出装置、受信装置、中継装置、および、情報出力方法の実施形態について図面を参照して順次説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素が同様の動作を行う場合には、再度の説明を省略する場合がある。
(実施の形態1)
図1は、本発明の送受信システムの一実施の形態の構成図である。まず、本発明の送受信システムの動作の概要について説明する。図1において、送受信システムは、送出装置10と受信装置20を備える。送出装置10は、TVの番組映像である番組情報に加えて手話映像からなる手話情報と、せりふ、アナウンサの説明、場面の説明などの字幕情報を、ネットワーク100を介して複数の受信装置20宛に送出することができる。受信装置20を利用する障害者の障害度は、同じとは限らない。そこで、送出装置10は、その利用者の障害度に対応した送出情報、例えば、番組情報と字幕情報と手話情報、または、番組情報と字幕情報、または、番組情報と手話情報、または、番組情報のみ、の何れかを受信装置20毎に選んで送出する。受信装置20では、各利用者が必要とする情報が送られてくるので、これを受信して表示する。番組情報と字幕情報と手話情報を表示する場合は、図2のような表示画面となる。字幕情報が不要な利用者の場合、字幕文章の部分がない画面が表示される。手話情報が不要な利用者の場合、手話映像の部分がない画面が表示される。利用者が健常者の場合には、番組映像の画面だけが表示される。
次に、送出装置10の構成について説明する。送出装置10は、送出情報格納部11、送出制御情報格納部12、送出制御情報取得部13、および、送出部14を備えている。送出情報格納部11は、内部に送出用の番組情報、字幕情報、手話情報を格納している。番組情報は、例えばTVの番組映像であってデジタル形式で格納されている。字幕情報は、前記TVの番組映像の場面の会話やせりふなどを文字情報で表した情報であって、デジタル形式のデータである。手話情報は、前記文字情報の内容を手話の映像画面にしたもので、やはりデジタル形式である。送出情報格納部11は、大容量のハードディスク記憶装置が適しているが、半導体記憶装置で構成してもよい。
送出制御情報格納部12は、内部に送出制御情報を格納している。送出制御情報は、利用者情報と障害情報を有する。利用者情報は、利用者を識別する情報(利用者のIDや氏名、住所など)である。利用者情報は、利用者が使用する受信装置を識別する情報であっても良い。障害情報は、利用者の障害状況を示す情報である。障害情報は、障害のレベルを示す情報や、番組情報と字幕情報と手話情報のうちのどの情報を出力したいかを示す情報等でも良い。送出制御情報格納部12には、例えば、利用者毎の利用者情報とその利用者の障害度に関するデータが、複数の利用者に対応して表の形で格納されている。なお、障害情報や利用者情報のデータ構造は問わない。送出制御情報格納部12は、不揮発性の半導体記憶装置やハードディスク記憶装置により構成できる。各利用者の送出制御情報は、送出制御情報取得部13により、送出制御情報格納部12に予め書き込まれている。
送出制御情報取得部13は、通常、MPUやメモリ等とキーボードのような入力操作装置により構成され、キーボードにより手入力される送出制御情報を取得して送出制御情報格納部12に格納する。具体的には、デスクトップパソコンと同様の構成でよく、既に様々なデータを入力し登録する機能を有する装置が存在するので、更なる詳細の説明は省く。受信装置20を購入した利用者は、送出装置10を運用する放送業者などの番組提供業者に受信の申し込みを、電話、はがき、電子メールなどにより行う。その際に、購入した受信装置20に付与されている利用者情報と利用者の障害度を表す障害情報を番組提供業者に通知する。利用者情報は、受信装置20に付与された宛先アドレスのデータである。障害情報は、例えば、利用者の障害度を表す記号や数字などのコードである。番組提供業者は、送出制御情報取得部13の入力操作装置であるキーボードを操作して、申し込みを受けた利用者の利用者情報と障害情報を送出制御情報取得部13に入力する。送出制御情報取得部13は、新たな利用者情報と障害情報のデータを取得すると、送出制御情報格納部12内部のテーブルに新たな利用者情報と障害情報を追記する。
送出部14は、送出制御情報格納部12の送出制御情報を読み出し、送出制御情報中の障害情報に従って、送出情報格納部11から、番組情報と字幕情報と手話情報、または、番組情報と字幕情報、または、番組情報と手話情報、または、番組情報のみ、の何れかを選択して読み出し、利用者情報に基づき、利用者に送出する機能を有する。
図6に、送出情報格納部11に格納されている番組情報、字幕情報、手話情報の格納形式の一例を示す。図6において、番組情報は、所定の単位時間分、例えば、T秒の長さ、あるいは、T秒分のテレビフレーム数の単位に区分けして格納される。単位時間T秒分の番組情報に対応する字幕情報、および、手話情報が、番組情報に付随して格納されている。番組情報、字幕情報、手話情報は、それぞれファイルとして格納され管理される。続いて、次のT秒分の番組情報、字幕情報、手話情報が格納されている。T=約1秒とすると10分の番組の場合、600個の単位に分けて、番組情報、字幕情報、手話情報が格納されている。従って、番組情報、字幕情報、手話情報が、それぞれ600個のファイルの形で格納、管理される。番組情報、字幕情報、手話情報の各600個、合計1800個のファイルそれぞれにファイルヘッダを設ける。ファイルヘッダには、番組情報、字幕情報、手話情報の識別コード(B、J、D)、ファイル番号n(=1から600)、最終ファイル識別フラグ(E)、送出完了フラグ(C)を設けておく。最終ファイル識別フラグ(E)が「1」の場合、最終ファイルであり、「0」の場合、次に続くファイルがあることを示す。送出完了フラグ(C)が「1」の場合、送出済み、「0」の場合、未送出とする。
図7(A)に、送出制御情報格納部12に格納されている利用者情報と障害情報の格納形式の一例を示す。図7(A)の利用者情報エリアには、利用者が使用する受信装置20のアドレスU1〜U6が格納されている。障害情報エリアには、各利用者から申告があった障害情報コードD1〜D4の何れかが格納されている。D1は健常者、D4は障害度が最も高い利用者である。送信済フラグエリア(UC)には、未送出を示す「0」または送出済を示す「1」が格納される。図7(B)は、障害情報D1〜D4に対応して送出すべき番組情報、字幕情報、手話情報の選択の有無を表した表である。「1」は選択を、「0」は非選択を表す。障害情報D1では「100」、障害情報D2では「110」、障害情報D3では「101」、障害情報D4では「111」である。この情報選択表は、送出制御情報格納部12に格納しておき、後述するように送出部14が参照する。
図8に送出部14が送出する番組送出電文の例を示す。番組送出電文は、ヘッダ、ペイロード、誤り制御情報のエリアを有する。ヘッダは、受信先アドレス(RA)、送信アドレス(TA)、宛先アドレス(DA)、送信元アドレス(SA)、および、制御情報エリアを有する。ペイロードエリアは、送出情報を格納するエリアで、番組情報、字幕情報、手話情報のエリアからなる。後述するように、字幕情報、手話情報を搭載しない場合もあるが、この場合には該当エリアを削除してもよい。
送出部14は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。送出部14の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。通信において一般的には、OSI階層モデルに従って送信機能や受信機能を構成する。即ち、物理層、データリンク層、ネットワーク層、トランスポート層、セッション層、プレゼンテーション層、アプリケーション層の7階層である。このうち、物理層は、ネットワークの物理的電気的性能に合わせた高周波回路により構成する。他の階層については、ソフトウェアにより構成されることが多い。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。これらOSI階層モデルにおける物理層、データリンク層、ネットワーク層、トランスポート層の処理回路は、インターネット技術をはじめ種々の公知技術が活用できるので、詳しい説明は省く。なお、送出部14は、送出の機能を主として司るが、上記OSI階層モデルの各層における通信プロトコルに対応した受信機能も有することは言うまでも無い。
本発明に特有の部分について、ソフトウェアによる動作を更に詳細に説明する。図10(A)は、送出部14の動作のフローチャートである。
ステップ(S100)において、送出部14は、送出情報格納部11を調べ、未送出の番組情報があるかどうかを調べる。番組情報ファイル番号の順に送出完了フラグ(C)を調べ、「0」を探索する。「0」が見つかると、(S100)においてYesであり、見つけたファイル番号を一時記憶し、(S101)に進む。(S101)において、送出制御情報格納部12から送出制御情報を読み出す。複数の送出制御情報の内、付加されている送出済みフラグ(UC)が未送出「0」である送出制御情報から1組を選択して読み出し、(S102)に進む。
(S102)において、前記見つけたファイル番号の番組情報、字幕情報、手話情報ファイルの内、読み出した送出制御情報の中の障害情報に対応するファイルを送出情報格納部11から読み出し、送出情報として番組送出電文に搭載する。送出情報とは番組情報、字幕情報、手話情報の何れかまたは全部であり、その選択は、図7(B)の情報選択表を参照して行う。未送出の利用者情報U3の場合、障害情報D2である。情報選択表を参照してD2の欄を読み出すと、情報選択コードは、「110」であるので、一時記憶したファイル番号を有する番組情報ファイルと字幕情報ファイルを選択して、番組情報と字幕情報を読み出し、番組送出電文の該当エリアに記憶、搭載する。図8に示した番組送出電文中の手話情報エリアは、利用者情報U3の場合不要であるので削除して電文を短くする。
次に(S103)に進み、利用者情報を宛先アドレス(DA)に書き込み、電文ヘッダを作成する。送信元アドレス(SA)には、送出装置10に割り振られたアドレスを書き込む。なお、本アドレスは、通常ネットワーク100から与えられる。制御情報エリアには、電文長やペイロードエリアの情報個数とそのサイズなど、通信プロトコルに従った情報を書き込む。受信先アドレス(RA)には、送出装置10近傍のルータやサーバのアドレスを書き込む。送信アドレス(TA)には、送出装置10のアドレスを書き込む。ペイロード部分の利用者情報エリアには、利用者情報U3を書き込む。なお、このエリアは無くともよい。
次に、(S104)に進み、誤り制御情報を付加する。電文内容に対する誤り検出符号、また、誤り訂正符号などである。次に、(S105)に進み、番組送出電文を送出し、送出制御情報格納部12の送出制御情報の利用者情報U3の欄の送出済みフラグ(UC)を立てて「1」にし、(S106)に進む。
(S106)において、送出部14は、送出制御情報格納部12の送出制御情報を調べ、未送出宛先があるかどうかを、送出済みフラグ(UC)により調べる。送出済みフラグ(UC)が「0」の利用者情報が見つかると、Yesであるので、(S101)に戻る。(S101)から(S105)により、次の利用者情報Ukの障害情報Djに対応して番組情報、字幕情報、手話情報から選択して、送出情報を番組送出電文に搭載し、電文ヘッダを作成し、番組送出電文を送出する。送出済みフラグ(UC)が全部「1」になると、(S106)の判定は、Noとなり、(S107)に進む。
(S107)において、送出制御情報格納部12の送出制御情報の送出済みフラグ(UC)が全部「0」すなわち未送出とし、一時記憶しているファイル番号に該当する番組情報、字幕情報、手話情報各ファイルのヘッダの送出完了フラグ(C)を立てる、すなわち、「1」を書き込み、(S100)に戻る。(S100)において、ファイル番号順に未送出ファイルを探索すると、前回送出の次のファイル番号が見つかるから、このファイル番号を一時記憶し、(S101)から(S107)の手順を実行する。ファイル番号n=600の送出が終わると、未送出情報はなくなるので、(S100)で待機することになる。
なお、上記、フローチャートでは、送出完了フラグ(C)を検索して、次の送出ファイルを探したが、送出ファイル番号レジスタを設けておき、スタート直後に、このレジスタをn=1にしておき、(S100)では未送出ファイルの探索を行わず、(S101)に進み、(S102)では、送出ファイル番号レジスタのファイル番号に一致する番組情報ファイル、字幕情報ファイル、手話情報ファイルから選択し、(S107)において、送出ファイル番号レジスタの番号を1ずつ増加させて、次に送出するファイル番号を設定してもよい。また、(S107)において、送出したファイルの最終ファイル識別フラグ(E)を調べ、「1」の場合、(S100)において、待機するようにしてもよい。新しい送出用の情報が送出情報格納部11に格納された場合、割り込みを発生させて、送出ファイル番号レジスタをn=1にしたのち、スタートから開始するようにすればよい。
なお、(S107)において、送出済みの番組情報、字幕情報、手話情報、各ファイルを消去してもよい。送出情報格納部11に外部から次の番組が供給される場合、n=600に続く601からファイル番号を付与して送出情報格納部11の空き領域、または、消去領域に格納して行けばよい。このように連続的に次々番組を供給する場合は、(S107)において最終ファイル識別フラグ(E)を無視しなければならない。
図8の送出情報格納部11の送出情報では、ファイルヘッダを各情報ファイルの最初に設けたが、ファイルヘッダに当該ファイルの送出情報の記憶開始位置を示すアドレスデータを付加したアクセス情報を、まとめて、別のアクセス情報エリアに格納し、間接的に、番組情報、字幕情報、手話情報をアクセスするようにしてもよい。
送出部14が送出した番組送出電文は、ネットワーク100内のルータやサーバなどを中継して、受信装置20が接続されているサブネットワークに届けられる。受信装置20に届く場合は、番組送出電文の受信先アドレス(RA)は、受信装置20の利用者情報アドレスになっており、受信装置20が受け取る。このようなネットワークは、インターネットとして一般に使用されているものであるので説明を省く。
次に受信装置20について説明する。受信装置20は、受信部21と出力部22を備える。受信部21は、ネットワークからの高周波信号を受信復調し電文信号を受け取る物理層、データリンク層の処理回路、インターネット情報の処理を行うネットワーク層、トランスポート層の処理回路、本発明の番組情報、字幕情報、手話情報の受け取りを行うセッション層からアプリケーション層の処理回路などより構成される。これらOSI階層モデルにおける物理層、データリンク層、ネットワーク層、トランスポート層の処理回路は、インターネット技術をはじめ種々の公知技術が活用できるので、詳しい説明は省き、本発明に特有の部分について説明する。受信部21は、物理層の受信回路を除いては、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。映像情報を扱うので、主記憶メモリに加えてビデオメモリも設けておく。本発明の番組情報、字幕情報、手話情報の受け取りを行うセッション層からアプリケーション層の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。なお、上記OSI階層モデルの各層において、受信確認、異常報告など送信側への送信が必要な場合は、送信機能を備えることは言うまでも無い。出力部22は、パソコン用や液晶テレビに用いられている液晶表示装置を使用できる。
図10(B)に受信部21の処理をプログラムにより行う場合のフローチャートの例を示す。図10(B)におけるステップ(S200)において、番組送出電文の受信を待つ。電文受信がない場合、Noであり、(S200)を繰り返す。受信装置20自身宛の番組送出電文を受信すると、Yesとなり、(S201)に進む。受信した番組送出電文のペイロード部から搭載されている番組情報、字幕情報、手話情報を取り出し、ビデオメモリ上に画像展開して配置する。番組送出電文には、予め申告した障害情報D1からD4に従って、番組情報と字幕情報と手話情報、または、番組情報と字幕情報、または、番組情報と手話情報、または、番組情報のみ、の何れかが格納されている。番組情報、字幕情報、手話情報の表示画面上の配置位置は、図2の例のように、予め決められるので、その位置に合わせてビデオメモリ上に配置される。番組情報、字幕情報、手話情報がデータ圧縮されている場合は、ビデオメモリに配置する前に圧縮を解消する処理を行うことは言うまでも無い。また、字幕情報が文字コードで送られる場合、文字画像に展開する必要があることも言うまでも無い。ビデオメモリ上では、画像展開がフレーム毎に順次行われT秒分の画像データが順次出力される。(S202)において、出力部22は、受け取った画像データを液晶ディスプレイに表示する。(S200)において、次の番組送出電文を受信すると、引き続き、同様の動作を繰り返す。なお、便宜上(S202)の表示動作は、(S201)の後となっているが、受信部21における画像展開と出力部22における表示動作は、フレーム単位の画像データの供給にあわせて並列的に行われることは言うまでも無い。また、T秒分の画像データは静止画映像だけでなく動画映像にもなりうることも言うまでもない。
図1に示した3台の各受信装置20には、それぞれ別の使用者が申告しておいた別々の障害情報に対応した送出情報が、送出装置10から3通りの番組送出電文により供給される。番組情報に加えて必要な字幕情報または手話情報の何れか、あるいは、両方が、利用者の要望に合う形で送られてくるので、使用者は、番組情報が供給する情報内容を困難なく、楽に理解することが可能になる。障害度が軽度の利用者の場合、字幕情報、手話情報の何れかが不要になるので、番組情報の表示を大きくできる。また、手話が理解できない障害者の場合は、字幕情報が有用であり、手話映像は不要である。一方、手話が理解できる障害者には、字幕を読むのが面倒であり、字幕映像はなくともよい。このように障害者の個別のニーズにも対応できる。
出力部22における表示位置は、図2の例以外でもよい。番組送出電文の形式は、ネットワークによって決まるプロトコルにあわせたものでよく、図8の例に限られない。送出情報格納部11における、番組情報、字幕情報、手話情報の格納形式や、ファイル管理形式は、上記の例以外でもよい。上記説明では、ネットワーク100としてインターネットのようなネットワークを想定したが、ファイルの転送のためのFTP(File transfer protocol)やTFTP(trivial FTP)なども使用できる。最近可能になった動画の送信の方式を使用してもよい。ネットワーク上に、送出装置10と各受信装置20間の回線を張るようにしてもよい。通信セッションが続く間、途切れることなく電文を届けることができる。ネットワーク100は、CATV回線などでもよい。利用者が増えて受信装置20の数が多くなると、番組送出電文の数が増えるので、ネットワーク100は、通信容量が大きいネットワークを使用するのがよい。また、送出部14の情報処理能力も高いものにしなければならない。送出部14を複数個並列に設けてもよい。番組情報の動画映像情報や動画映像による手話情報は、MPEG-2などの方式による圧縮情報としてもよい。この場合、トランスポート・ストリーム(TS)またはプログラム・ストリーム(PS)の何れかが適用できる。上記説明した番組送出電文の形式とは異なり、これらの規格で決まっているパケットの単位で、情報が送られることになる。字幕情報は、これらのパケットに多重化するか付加する形式にすればよい。MPEG-2の場合、圧縮が一定レートとは限らず一定のフレーム数がパケット化されるとは限らないので、タイムスタンプなどにより、時間管理を行う必要があるが、これらの技術は国際規格により公知であるので、詳細の説明は省く。
なお、上記説明では、番組情報、字幕情報、手話情報の3つの情報から選択して、番組送出電文のそれぞれのエリアに格納したが、送出部14にビデオメモリを設けておき、選択した2つまたは3つの情報をビデオメモリ上に展開して最終表示画面に合成し、表示画面データとして電文に搭載して送出してもよい。また、合成した表示画面データをMPEG-2などの方式により動画圧縮したデータとして電文に搭載したり、動画のパケットにしたりして送出してもよい。送出装置10においてMPEG-2の方式で送出する場合は、受信装置20にMPEG-2デコーダを備えることは言うまでもない。受信装置20では、送出装置10との通信機能は必要であるが、MPEG-2の形式の情報を受信したのちは、MPEG-2デコーダを備えればよく、番組情報、字幕情報、手話情報の重畳や合成の機能はなくともよくなる。
また、番組情報、字幕情報、手話情報の格納方法、ファイル形式、ファイルのアドレス管理方式は、図6において説明した方式に限らない。コンピュータ技術におけるハードディスク上のファイル管理の方式、データの読み書きの方式など周知の技術を適用してもよい。
以上、本実施の形態によれば、聴覚障害者や聴能力が劣化している高齢者のような障害がある人等に、その障害度に応じたTV番組や各種情報を提供することが可能になる。
なお、本実施の形態における送出装置や受信装置の処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD−ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。
(実施の形態2)
前記実施の形態1では、利用者情報と障害情報を送出制御情報取得部13により手入力したが、各受信装置から通信により、申告するようにしてもよい。図3は、受信装置20aから申告することができる実施の形態のブロック図である。実施の形態1と異なる部分について、構成、機能、動作について説明する。
図3の受信装置20aには、送信部23と送出請求情報格納部24を追加して設ける。送出請求情報格納部24はメモリを有し、送出制御情報である利用者情報Ukと障害情報Djを格納している。送信部23は、送出請求情報格納部24から利用者情報と障害情報を読み出し、後述する利用者登録電文に送出制御情報を搭載して送出装置10宛に、ネットワーク100を介して送る機能を有する。また送出装置10においては、受信部15と送出制御情報取得部13を追加して設ける。受信部15は、後述する利用者登録電文をネットワーク100から受信し、受信装置20aから送られてくる送出制御情報である利用者情報Ukと障害情報Djを送出制御情報取得部13に渡す機能を有する。送出制御情報取得部13は、受け取った利用者情報Ukと障害情報Djを送出制御情報格納部12の送出制御情報のテーブルに記憶させる機能を有する。
送信部23は、通常、MPUやメモリおよび高周波信号を送信する物理層に該当する送信回路などから実現され得る。利用者登録の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
図9は、利用者登録電文の一例である。利用者登録電文は、ヘッダ、ペイロード、誤り制御情報のエリアを有する。ヘッダは、受信先アドレス(RA)、送信アドレス(TA)、宛先アドレス(DA)、送信元アドレス(SA)、および、制御情報エリアを有する。ペイロードエリアは、利用者情報、障害情報のエリアからなる。
次に、利用者登録処理の動作について説明する。図11(A)は、受信装置20aにおける利用者登録申請処理の動作のフローチャートである。(S210)において、電源スイッチがOFFからONに切り替わったかどうかを検知し、切り替わると、Yesになり(S211)に進む。(S211)において、送信部23は、送出請求情報格納部24から利用者情報Ukと障害情報Djを読み出し、(S212)に進む。(S212)において、送信部23に記憶している利用者登録電文の利用者情報、障害情報のエリアに利用者情報Ukと障害情報Djを書き込み、(S213)に進む。
(S213)において、アドレス(DA)に送出装置10のアドレスを書き込み、送信元アドレス(SA)に受信装置20aのアドレスである利用者情報Ukを書き込む。更に誤り制御情報を付加した上で、ネットワーク100に送信し、(S210)に戻る。なお、(S213)において、受信先アドレス(RA)としては、受信装置20a近隣のルータやサーバのアドレスとする。送信アドレス(TA)には、受信装置20a自身のアドレスを格納する。(S210)での電源スイッチの切り替わりの検知手順を行わず、電源スイッチがONになったことを検知して、割り込みをかけて、(S211)から(S213)を実行し、次の割り込みに対して待機する手順でもよい。
図11(B)は、送出装置10における利用者登録処理の動作のフローチャートである。(S110)において、受信部15は、利用者登録電文の受信を監視し、受信が無ければ(S110)の監視を繰り返す。利用者登録電文を受信すると、(S110)においてYesとなり(S111)に進む。(S111)において、利用者登録電文から送出制御情報である利用者情報Ukと障害情報Djを取り出し(S112)に進む。(S112)において、利用者情報Ukと障害情報Djを送出制御情報格納部12に格納する。この際、送出制御情報格納部12内の送出制御情報のテーブルを調べ、同じ利用者情報Ukがある場合は、その障害情報欄に受信した障害情報Djを上書きする。次に(S110)に戻る。
送出請求情報格納部24は、利用者が、障害情報D1からD4を外部から選択できることが好ましい。このためには、受信装置20aに4個のスイッチを設け、送出請求情報格納部24は、このスイッチの設定状態を調べ、選択されたスイッチによって障害情報D1からD4の情報を獲得するようにすればよい。受信装置20aの利用者情報Ukは、受信装置20aの製造時に、送出請求情報格納部24に格納すればよい。メモリカードを受信装置20aに挿入することにより、メモリカード内の利用者情報Ukと障害情報Djを送出請求情報格納部24に書き込むようにしてもよい。
以上、本実施の形態によれば、障害の度合いが異なる利用者が受信装置20bを使用する場合も、短時間で障害情報の申請変更ができ、利用者が受けとる情報の内容を変更できる。
(実施の形態3)
送出装置10において、番組情報、字幕情報、手話情報から1次選択して受信装置20に送出し、受信装置20の方で受信した番組情報、字幕情報、手話情報の全部、あるいは一部から、更に2次選択するようにしてもよい。
図4は、1次選択と2次選択を行う送受信システムのブロック構成図である。図4において、送受信システムは、送出装置10と受信装置20bがネットワーク100経由で結合されている。送出装置10は、実施の形態2において説明したものと同様である。すなわち、受信装置20bから登録要求された送出制御情報である利用者情報Ukと障害情報Djを格納している送出制御情報格納部12の送出制御情報に従って、番組情報、字幕情報、手話情報から選択された送出情報が番組送出電文に搭載され、受信装置20b宛に番組送出電文が送出される。ただし、番組情報、字幕情報、手話情報は、後述するように、受信装置20bにおいて別々に選択されることがあるので、3つの情報を合成映像情報の形式にはしない。
受信装置20bが、番組情報と字幕情報と手話情報の3つを受信した場合、利用者の希望により、全部あるいは一部を選択して表示する。受信装置20bが、番組情報と字幕情報の2つを受信した場合、利用者の希望により、その全部あるいは一部を選択して表示する。受信装置20bが、番組情報と手話情報の2つを受信した場合、利用者の希望により、その全部あるいは一部を選択して表示する。
図4の受信装置20bは、図3の受信装置20aに、出力情報選択部25を追加し、かつ、送出請求情報格納部24に次の追加を行ったものである。送出請求情報格納部24はメモリを有し、送出制御情報である利用者情報Ukと障害情報Djを格納している第1のメモリに加えて、第二の障害情報DDjjである表示選択情報を格納している第2のメモリを備えている。受信部21は、実施の形態1において説明したように、番組送出電文を受信し、電文中の番組情報、字幕情報、手話情報を取り出す機能を有し、更に取り出した番組情報、字幕情報、手話情報を出力情報選択部25に渡す機能を有する。しかし、受信部21は、ビデオメモリ上に画像として展開する機能は持たないので、ビデオメモリを備えていない。出力情報選択部25は、受信部21から供給される番組情報、字幕情報、手話情報を受け取る機能、第2のメモリから第二の障害情報DDjjである表示選択情報を読み出す機能、第二の障害情報DDjjである表示選択情報に従って受け取った番組情報、字幕情報、あるいは、手話情報の中からその一部あるいは全部を表示用に選択する機能、選択した情報をビデオメモリ上に画像として展開する機能、ビデオメモリ上の画像データを出力部22に出力する機能を有する。出力部22は、実施の形態1の場合と同様の構成、機能である。
出力情報選択部25は、通常、MPU、メモリおよびビデオメモリなどから実現され得る。出力情報選択部25の機能は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。図12は、受信装置20bの受信部21と出力情報選択部25の動作をプログラムにより行わせる場合のフローチャートである。図12のステップ(S230)において、自身宛の番組送出電文の受信を待つ。電文受信がない場合、Noであり、(S230)を繰り返す。受信装置20自身宛の番組送出電文を受信すると、Yesとなり、(S231)に進む。(S231)において、受信した番組送出電文のペイロード部から搭載されている送出情報である番組情報、字幕情報、手話情報を取り出し、出力情報選択部25に渡す。番組送出電文には、予め申告した障害情報D1からD4に従って、番組情報と字幕情報と手話情報、または、番組情報と字幕情報、または、番組情報と手話情報、または、番組情報のみ、の何れかが送出情報として格納されている。次に、(S232)に進み、出力情報選択部25は、第二の障害情報DDjjである表示選択情報を送出請求情報格納部24の第2メモリから読み出し、(S233)に進む。(S233)において、出力情報選択部25は、受信した送出情報から、第二の障害情報DDjjである表示選択情報に対応する送出情報を選択し(S234)に進む。(S234)において、選択した送出情報をビデオメモリ上に画像展開し(S235)に進む。(S235)において、出力部22に表示する。
第二の障害情報DDjjである表示選択情報については、受信装置20bに番組情報、字幕情報、手話情報の3つの選択スイッチを設けておき、図示しない制御部が選択スイッチのON、OFFを検知し、ON、OFF情報を第2メモリに第二の障害情報DDjjである表示選択情報として書き込むようにしてもよい。選択スイッチのON、OFF検知手順と、ON、OFF情報を第2メモリに第二の障害情報DDjjである表示選択情報として書き込む手順よりなるプログラムを出力情報選択部25に組み込んでもよい。
送出装置10に障害情報としてD4を申請している場合は、番組情報、字幕情報、手話情報が送出情報として送られてくるので、これら3つから選択して表示できる。D3を申請している場合は、番組情報、手話情報が送出情報として送られてくるので、これら2つから選択して表示できる。D2を申請している場合は、番組情報、字幕情報が送出情報として送られてくるので、これら2つから選択して表示できる。ただし、D1を申請している場合は、番組情報のみが送出情報として送られてくるので、選択の余地はない。
以上、本実施の形態によれば、例えば、利用者が複数あって障害度が異なる場合、1台の受信装置でありながら各利用者に合わせた表示を選択できる。複数の利用者の内、障害度が高い利用者に合わせて障害情報を申告しておくことが望ましい。
(実施の形態4)
前記実施の形態3では、送出装置10において、番組情報、字幕情報、手話情報から1次選択して受信装置20bに送出するようにしたが、送出装置10は、1次選択を行わず、番組情報、字幕情報、手話情報を全部送出し、受信装置20bの方で受信した番組情報、字幕情報、手話情報の3つから選択するようにしてもよい。
本実施の形態4の送受信システムでは、送出装置10において、送出制御情報格納部12では、障害情報の格納は不要であり、送出部14では、障害情報D1からD4による送出情報の選択は不要であって、番組情報、字幕情報、手話情報の3つを利用者情報宛に送出する。送出請求情報格納部24においても、障害情報の格納は不要であり、送信部23、受信部15、送出制御情報取得部13aにおいても、障害情報の扱いは不要である。第二の障害情報DDjjである表示選択情報が受信装置20bにおける障害情報となる。
以上、本実施の形態によれば、送出装置10、受信装置20b共に簡単な構成、動作でよくなる。全ての電文に番組情報、字幕情報、手話情報を搭載するので、送出情報量が幾分増え、ネットワーク100での通信量が増えるが、字幕情報、手話情報は、番組情報よりも、通常、情報量が少ないので、大きな問題にはならない。
(実施の形態5)
上記各実施の形態では、各受信装置20、20a、20bがそれぞれ複数台ある場合、それぞれの受信装置宛に番組送出電文を作成して送出した。番組送出電文の宛先アドレス(DA)を複数エリア設けたマルチキャスト形式にして、同じ送出情報の電文をまとめて複数の受信装置宛に送出するようにしてもよい。実施の形態1、2、3においては、障害情報Djが同じ受信装置に対してマルチキャスト形式で送出すればよい。このようにすれば、番組送出電文に宛先アドレス(DA)エリアを受信装置の数だけ設ける必要があるが、送出する番組送出電文の数は、障害情報の種類D1からD4に対応してそれぞれ1通、合計4通ですむ。実施の形態4の場合は、全受信装置宛に同じ番組送出電文1通でよくなる。なお、送出部14や受信部21は、このようなマルチキャスト電文を扱うことができるようにするのは言うまでも無い。具体的には、送信時に複数の宛先アドレス(DA)エリアに利用者情報を書き込むことや、受信時に複数の宛先アドレス(DA)エリアに自身の利用者情報があるかどうか調べ、自身宛かどうか判定することなどである。また、ネットワーク100は、複数宛先の電文を宛先毎に届ける処理を行うネットワークでなければならない。マルチキャスト宛先最大数を10アドレスとし、10アドレスずつ纏めれば、送出電文数を10分の1にできる。
以上、本実施の形態によれば、送出部14の情報処理量を削減できる。インターネット100における通信量も削減可能である。
(実施の形態6)
前記各実施の形態では、送出装置10が送出情報を受信装置20、20a、20b宛に送出するようにしたが、番組情報、字幕情報、手話情報を、中継装置を介して、受信装置20、20a、20b宛に届けるようにしてもよい。図5に、中継装置を加えた送受信システムの構成のブロック図を示す。
図5において、送出装置10aは、送出情報格納部11と送出部14aを備える。送出情報格納部11は、図1の送出情報格納部11において説明したので説明を省く。送出部14aは、図1の送出部14と同様の構成でよいが、番組情報、字幕情報、手話情報の3つを番組送出電文に搭載して中継装置30宛に送出する点で図1の送出部14と異なる。送出装置10aから中継装置30への伝送回線は、インターネット回線網でも専用回線でもよい。
中継装置30は、受信部31、出力情報取得部32、第一出力部33、送出制御情報格納部36、送出制御情報取得部35、および、受信部34を備える。送出制御情報格納部36、送出制御情報取得部35、受信部34は、図3の送出制御情報格納部12、送出制御情報取得部13a、受信部15とそれぞれ同じである。受信装置20bは、図4の受信装置20bと同じブロック構成である。なお、出力部22は、第一出力部33と区別するために第二出力部と呼ぶことにする。送出部23は、中継装置30のアドレスを記憶しており、利用者登録電文の宛先アドレス(DA)として使用する。従って、送出制御情報の登録は中継装置30に対して行われ、中継装置30の受信部34が、利用者情報Ukと障害情報Djを複数の受信装置20bから受信して送出制御情報取得部35に渡し、送出制御情報格納部36に格納する。
中継装置30の受信部31は、送出装置10aから送られる番組送出電文を受信し、ペイロードエリアの送出情報を取り出して出力情報取得部32に渡す機能を有する。出力情報取得部32は、受信部31から送出情報を受け取る機能と、送出制御情報格納部36から送出制御情報を読み出し、利用者情報Ukと障害情報Djに従い、受信装置20b宛の番組送出電文を作成する機能と、作成した番組送出電文を第1出力部33に渡す機能を有する。第1出力部33は、受け取った番組送出電文をネットワーク100に送出する機能を有する。
受信部31は、通常、MPUやメモリ等と高周波受信回路により実現できる。受信部31の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。受信部31の番組送出電文受信と送出情報取り出しの処理手順は、受信部21や受信部15における電文受信とペイロード部の情報取り出しの処理手順と基本的に同様であるので説明を省く。
出力情報取得部32は、通常、MPUやメモリ等により実現できる。出力情報取得部32の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。そのソフトウェアの手順について説明する。まず、受信部31から送出情報を受け取る。次に、送出制御情報格納部36から送出制御情報を読み出して利用者情報Ukと障害情報Djを取得する。次に、受信装置20b宛の番組送出電文を作成する。すなわち、送出制御情報格納部12に格納してある図7(B)に示した情報選択表を参照して、受け取った送出情報の番組情報、字幕情報、手話情報の3つから、障害情報Djに対応する情報を選択して、記憶している番組送出電文のフォームのペイロードエリアに格納する。何も格納しない情報エリアは削除する。次に、宛先アドレス(DA)に利用者情報Ukのアドレスを、送信元アドレス(SA)と送信アドレス(TA)に中継装置30のアドレスを、受信先アドレス(RA)に近傍のルータまたはサーバのアドレスを、それぞれ書き込む。次に、誤り制御情報を付加する。以上で、利用者情報Ukの受信装置20b宛の番組送出電文が完成したので、作成した番組送出電文を第1出力部33に渡す。この一連の処理を、登録されている利用者情報すべてについて行う。続いて、受信部31が受信している次の番組送出電文の送出情報に対して同様の処理を繰り返し行う。
第1出力部33は、通常、MPUやメモリ等と高周波送信回路により実現できる。第1出力部33の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。番組送出電文の生成と送出の処理手順は、送出部14における番組送出電文の生成と送出の処理手順と基本的に同様でよいので詳しい説明を省く。但し、送出部14の場合と同様にハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
本実施の形態によれば、利用者が多い場合に、利用者を適当なグループに纏め、グループ毎に中継装置30を設けることにより、送出装置10の負担を複数の中継装置30に分散することが可能になる。利用者が多数入居している施設などでは、施設に中継装置30を設けて施設内の受信装置20bに番組提供サービスを行うことができる。
なお、送出装置10aから中継装置30への番組情報、字幕情報、手話情報の送信には、上記番組送出電文の形態に限らず、他の形態でもよい。また、実施の形態1において説明した、送出装置10における送出の電文形態や情報の圧縮形態、多重形態などは、本実施の形態の中継装置30においても適用可能である。
(実施の形態7)
上記各実施の形態では、送出装置10や中継装置30が利用者情報に基づきその利用者宛に情報を送出して届ける、いわゆる通信形態を適用したが、利用者情報に基づかない放送方式を適用してもよい。まず概念的に説明すると、放送用の送出装置は、番組情報と字幕情報と手話情報を格納している送出情報格納部と、前記番組情報と前記字幕情報と前記手話情報を送出する送出部を具備する。番組情報、字幕情報、手話情報のデータ形態にはデータそのままや、映像化された情報形態があり、送出の形態には、3つについて個別、一部、全部多重化、映像合成して多重化した形態などがある。受信装置は、利用者の障害状況を示す情報である障害情報を格納している障害情報格納部と、番組情報、字幕情報、手話情報を、受信可能な受信部と、前記障害情報に基づき、受信時、受信後、または両方において選択された、前記番組情報、前記字幕情報、前記手話情報の1つ以上の情報を出力する出力部を具備する。障害情報に基づく選択については、受信部において、障害情報に基づき選択受信する方式、受信後に復調してから選択する方式、受信時と受信後の両方で選択する方式などがある。また、送出装置の方式と、受信装置の受信と選択の方式とは、当然対応がついた方式としなければならない。以下、いくつかの方式について順次説明する。
図13に放送方式による送受信システムの最初の方式のブロック構成図を示す。図13において、送出装置40は、送出情報格納部11と送出部44により構成される。送出情報格納部11は、実施の形態1において説明したものと同様である。送出部44は、デジタルテレビ方式のように、番組情報に付加情報を多重して放送する多重放送機能を有する放送送信部である。送出制御情報格納部12から番組情報、字幕情報、手話情報を読み出す機能、番組情報をテレビ放送信号に変換する機能、字幕情報と手話情報を付加情報として、テレビ放送信号に多重する機能、多重化したテレビ放送信号を送信用アンテナ200から放送する機能を有する。
受信装置50は、受信アンテナ201、受信部51、出力情報選択部54、障害情報格納部53、および、出力部52を備える。受信部51は、受信アンテナ201から送出装置40のテレビ放送信号をチャンネル選択して受け取る機能、テレビ放送信号を復調して番組情報である番組映像を生成する機能、多重化された字幕情報と手話情報を復調して字幕映像と手話映像を生成する機能、番組映像と字幕映像と手話映像を出力情報選択部54に渡す機能を有する。番組映像を生成する機能は、NTSC信号をビデオ信号に変換する機能やMPEG2形式のデータをビデオ信号に変換する処理機能などである。多重化された字幕情報と手話情報は、データ量を削減するために圧縮されている場合があるが、この場合は、その圧縮を解く処理機能も備えるものとする。障害情報格納部53はメモリを含んでおり、図7(B)の情報選択表に示した障害情報のD1:「100」、D2:「110」、D3:「101」、D4:「111」の何れかの情報を記憶している。出力情報選択部54は、障害情報格納部53から障害情報を読み出す機能、読み出した障害情報に従い番組映像、字幕映像、手話映像から必要な映像情報を選択する機能、選択した映像情報を表示画面上に配置することによりスーパーインポーズする機能あるいは合成映像とする機能、作成した合成映像の信号を出力部52に供給する機能を有する。出力部52は、受け取った合成映像信号をCRTや液晶パネル上に表示する。
出力情報選択部54の合成映像の生成には、画像合成技術やスーパーインポーズ用の回路技術や市販のオンスクリーンディスプレイ(OSD)処理のための集積回路などを利用することができる。障害情報格納部53のメモリには、図示しない障害情報入力装置や番組情報、字幕情報、手話情報選択用のスイッチにより、D1からD4のような3ビットの符号情報を書き込むようにする。
以上、本実施の形態によれば、通常のテレビ放送の場合と同様に、多数の利用者向けに、障害者対応したテレビ放送番組を供給できる。健常者の場合は、障害情報D4に設定することにより、普通のテレビ映像を見ることができる。
なお、手話情報が動画の映像情報の場合、情報量が番組情報に比べて十分小さくない場合がある。手話映像画面の大きさを番組映像画面の1/5程度とする場合、手話映像画面の情報量は、番組情報の情報量の1/5程度となり、付加情報としては情報量が大きすぎる恐れがある。付加情報部分の情報容量を超える場合は、手話映像画面の縮小、あるいは、圧縮が必要になる。画像の解像度を減らし、フレームの間引きなどを行ってもよい。また、手話者の顔や口の形、手の位置や動きを記述する形式の情報を手話情報として送出部44において送るようにすれば、手話情報の情報量を大幅に削減できる。受信部51においては、手話映像を人工的なコンピュータグラフィックス技術により生成するようにすればよい。
また、送信アンテナ200と受信アンテナ201によらず、CATV方式やクローズドサーキットテレビ方式により字幕情報と手話情報が多重化された番組放送を送信してもよい。
(実施の形態8)
図14は、放送方式を適用した、本発明の別の送受信システムのブロック図である。本実施の形態では、障害情報D1からD4に対応した4つの放送を行い、受信装置は、何れかのチャンネルを選局する。図14において、送出装置40aの送出部44aは、障害情報D1に対応したテレビ放送装置であり、送出情報格納部11から番組情報のみを取り出しテレビ放送信号に変換してアンテナ200aより放送する。送出部44bは、障害情報D2に対応したテレビ放送装置であり、送出情報格納部11から番組情報と字幕情報を取り出し番組映像画面に字幕映像を重畳してテレビ放送画面を生成しテレビ放送信号に変換してアンテナ200bより放送する。送出部44cは、障害情報D3に対応したテレビ放送装置であり、送出情報格納部11から番組情報と手話情報を取り出し番組映像画面に手話映像を重畳してテレビ放送画面を生成しテレビ放送信号に変換してアンテナ200cより放送する。送出部44dは、障害情報D4に対応したテレビ放送装置であり、送出情報格納部11から番組情報と字幕情報と手話情報を取り出し番組映像画面に字幕映像と手話映像を重畳してテレビ放送画面を生成しテレビ放送信号に変換してアンテナ200dより放送する。送出部44a、送出部44b、送出部44c、送出部44dのテレビ放送信号には、それぞれ個別のチャンネルが割り当てられる。
受信装置50aは、受信部51a、出力部52、および、障害情報格納部53を備える。受信部51aと出力部52は通常のテレビ受像機の構成である。障害情報格納部53はチャンネル指示の機能を有する、D1からD4のボタンを有し、何れかのボタンを押すとその障害情報に対応したチャンネル番号が、障害情報格納部53から受信部51aに与えられ、障害度に対応したテレビ放送が選局され、出力部52に表示される。予め4つのテレビ放送のチャンネル番号が分っている場合、障害情報格納部53は、単なるテレビ選局用のリモコン装置でもよい。この場合、チャンネル番号、あるいは、チャンネルを指定するリモコン内のチャンネル識別符号が、障害情報格納部53における障害情報になる。
以上、本実施の形態において、テレビ電波が4チャンネル分必要になるが、受信装置50aには一般用の簡単なテレビ受像機を活用することができる。
なお、送信アンテナ200a〜200dと受信アンテナ201によらず、CATV方式やクローズドサーキットテレビ方式により4つの放送番組を送信してもよい。テレビ電波による場合に比べて、チャンネル数に余裕があり、実施しやすい。
(実施の形態9)
図15は、放送方式を適用した、本発明の更に別の送受信システムのブロック図である。本実施の形態では、番組情報と字幕情報と手話情報ごとの放送を行い、受信装置は、所望の何れかのチャンネルを選局する。
図15において、送出装置40bの送出部44eは、送出情報格納部11から番組情報のみを取り出しテレビ放送信号に変換してアンテナ200eより放送する。以下、この放送を放送eと呼ぶ。送出部44fは、送出情報格納部11から字幕情報を取り出しテレビ放送信号に変換してアンテナ200fより放送する。字幕情報は、ASCIIコードなどの文字識別符号などのデジタルデータ列により構成されるので、デジタル放送方式におけるデータ放送の形態でもよい。以下、この放送を放送fと呼ぶ。送出部44gは、送出情報格納部11から手話情報を取り出しテレビ放送信号に変換してアンテナ200gより放送する。以下、この放送を放送gと呼ぶ。放送e、放送f、放送gには、それぞれ独立の放送チャンネルが割り当てられる。
受信装置50bは、受信部51b、出力情報選択部54、出力部52、および、障害情報格納部53を備える。受信部51bは、放送e、放送f、放送g用のチューナを備え、番組情報と字幕情報と手話情報の3つの放送をそれぞれ受信復調する機能と、復調した情報から、番組情報の映像信号と字幕情報を映像化した映像信号と手話情報の映像信号の3つの映像信号を生成する機能と、3つの映像信号を出力情報選択部54に供給する機能を有する。障害情報格納部53は、選局装置であってチャンネル指示の機能を有する。D1からD4のボタンを有しており、何れかのボタンを押すとその障害情報に対応した放送e、放送f、放送gの選局を指示するチャンネル番号が、障害情報格納部53から受信部51aに与えられる。この場合、チャンネル番号、あるいは、チャンネルを指定するリモコン内のチャンネル識別符号が、障害情報格納部53における障害情報になる。また、出力情報選択部54に対して、障害情報D1からD4の何れかが与えられる。出力情報選択部54は、番組映像信号、字幕映像信号、手話映像信号から障害情報D1からD4に対応した信号を選択し重畳して合成映像信号を生成し、出力部52に供給する機能を有する。障害情報D1が与えられると、番組情報のみからなる映像を選択する。障害情報D2が与えられると、番組映像信号と字幕映像信号を選択し、番組映像信号に字幕映像が重畳された画面構成の映像信号を生成する。障害情報D3が与えられると、番組映像信号と手話映像信号を選択し、番組映像信号に手話映像が重畳された画面構成の映像信号を生成する。障害情報D4が与えられると、番組映像信号、字幕映像信号、手話映像信号の3つを選択し、番組映像信号に字幕映像と手話映像が重畳された図2に示したような画面構成の映像信号を生成する。生成された映像信号は、出力部52に供給され、出力部52は、映像信号を表示する。
上記説明では、受信部51bにおいて3つの放送について、障害情報に基づいて受信を選択し、出力情報選択部54でも障害情報に基づき合成または重畳する映像情報を選択した。言い換えると、受信部51bにおいて、1次選択し、出力情報選択部54で2次選択している。従って、受信部51bに与える1次選択の障害情報データと、出力情報選択部54に与える2次選択の障害情報データとは、異なる場合があることは言うまでも無い。1次選択において、番組情報、字幕情報、手話情報の3つを選択し、2次選択において、番組情報と字幕情報、または、番組情報のみを選択するケース、1次選択において、番組情報、手話情報の2つを選択し、2次選択において、番組情報だけを選択するケース、など種々対応が可能になる。上記説明の本実施の形態では、1次選択と2次選択の障害情報、全体が本送受信システムの障害情報になる。
受信部51b、出力情報選択部54の一方のみにより選択し、選択した映像情報を合成または重畳してもよい。前者のみにより選択する場合には、出力情報選択部54も2次選択の障害情報も不要である。後者のみにより選択する場合は、受信部51bは、3つの放送をすべて受信することになるので、1次選択は行わないでよい。
以上のように、本実施の形態における受信装置50bには、いくつかの構成がありうるが、まとめて述べれば、受信装置50bは、利用者の障害状況を示す情報である障害情報を格納している障害情報格納部と、番組情報、字幕情報、手話情報を、受信可能な受信部と、前記障害情報に基づき、受信時、受信後、または両方において選択された、前記番組情報、前記字幕情報、前記手話情報の1つ以上の情報を出力する出力部を具備していることになる。受信時の選択とは、受信部51bの受信段階における選択であり、受信後の選択とは、受信部51bでの受信、復調後、出力情報選択部54による選択であり、両方における選択とは、1次選択と2次選択を行う場合である。受信部51bと出力情報選択部54の両者を纏めて、番組情報、字幕情報、手話情報を選択する受信部と看做すこともできる。このような見方は、図13の受信装置50の受信部51と出力情報選択部54に対しても行うことができる。
放送eは、通常のテレビ放送でよい。つまり、放送eは、NTSC方式、デジタルテレビ方式などを用いる。放送fは、通常のテレビ放送で字幕映像を放送してもよいし、既に述べたようにデータ放送方式でもよい。データ放送方式の場合、文字情報列による字幕情報を字幕映像画面に変換しなければならないことは言うまでもない。放送gは、通常のテレビ放送で手話映像を放送するのが簡単である。
上記説明では、放送e、f、gの3つを使用したが、字幕情報の情報量は多くないので、実施の形態7の場合のように、放送eの補助データ部に多重してもよい。このようにすれば、放送電波は、放送eと放送gの2つで済む。受信部51bは、放送eと放送gの受信チューナで済む。放送eの受信においては、番組情報の復調、映像信号化と補助データ部の復調、映像信号化の処理を行えばよい。
なお、送信アンテナ200e〜200gと受信アンテナ201によらず、CATV方式やクローズドサーキットテレビ方式によりテレビ放送番組と同様に送信してもよい。
(実施の形態10)
上記実施の形態7、8、9において、図5において説明した送出装置10aを別に設置し、送出装置40、40a、40bの送出部44、44a〜44g向けに、番組情報、字幕情報、手話情報の3つを送信し、送出部44、44a〜44gが3つの情報から選択して受け取り、送出するようにしてもよい。このようにすれば、送出装置40、40a、40bは中継装置となる。
(その他の実施の形態および補足)
本発明の特徴は、障害情報により番組情報、字幕情報、手話情報の送出や受信を制御する点にある。障害情報としては、Dj=D1〜D4、あるいは、番組情報、字幕情報、手話情報を選択するスイッチの状態を表す第二の障害情報DDjjを一例として説明したが、番組情報、字幕情報、手話情報を選択することができる情報であれば、その表現形態を問わない。送出制御情報取得部13、13a、35、送出請求情報格納部24、障害情報格納部53に対する障害情報の入力方法についても、上記実施の形態の例に限定されない。
上記各実施の形態においては、種々の構成をそれぞれ一例として説明した。本発明における、番組情報、字幕情報、手話情報の送出、受信装置における出力について、その形態と概念について整理して説明する。
送出情報格納部11における番組情報と字幕情報と手話情報が映像情報の形態である場合、映像情報の形式で送出し、受信側で番組情報の映像画面に重畳あるいは合成することができる。送出側で3つの情報から選択する場合は、選択した段階で、映像情報を重畳や合成して1つの映像情報にしても、番組情報、字幕情報、手話情報が選択されて送出されていることになる。送出情報格納部11における字幕情報、あるいは、手話情報が、映像化情報になる前のデジタル情報、たとえばASCIIのような文字識別符号列、手話映像の顔や手の位置や動きを表すコンピュータグラフィックス用のデータの場合には、送出の後、受信装置において最終的に映像画面の形態に変換して重畳あるいは合成表示してもよい。上記実施の形態において説明したように、本発明における送出には、上記デジタル情報そのままの形態や映像化情報で形態の両方がありうる。送出後、受信装置において、障害情報に従って番組情報、字幕情報、手話情報からの選択が行われる場合には、3つの情報は、受信装置において分離できる形式で、送出装置から送られる。一方、受信装置20、20a、20b、50、50a、50bにおいて、番組情報、字幕情報、手話情報を出力部に出力するとは、最終表示形態にした出力を意味する。すなわち、番組情報、字幕情報、手話情報の3つの内の選択された情報が、映像として重畳、あるいは合成されて出力される。図2の画面では、3つの情報が別々のエリアに配置されるように合成されたが、番組情報の映像上に、字幕情報や手話情報の映像がスーパーインポーズ、すなわち重畳されてもよい。以上説明したように、本発明は、送出側、受信側の一方、あるいは両方において、障害情報に基づいて番組情報、字幕情報、手話情報を選択して、送信側から受信側に送出し、受信側において、選択された情報を重畳、合成して表示する送受信システム、送出装置、中継装置、受信装置である。従って、本発明における、番組情報、字幕情報、手話情報の各情報の形態と、その送出における形態、受信と出力における形態は、上記実施の形態で説明した形態に限らない。本発明の機能を達成するものであれば、上記以外の別の形態でもよい。
本発明における番組情報、字幕情報、手話情報は、上記実施の形態では映像に関わる情報として説明したが、音声情報を伴っていてもよい。
上記各実施の形態において、送出情報格納部11は、番組情報、字幕情報、手話情報を予め格納しているものとしたが、外部から供給されるようにしてもよいことは言うまでもない。オーサリング装置などにより、番組情報、字幕情報、手話情報を作成した後、データベースに格納しておき、通信開始時刻や放送時刻が近づくと、データベースから送出情報格納部11に番組情報、字幕情報、手話情報を供給する。この場合、送出情報格納部11は、番組情報、字幕情報、手話情報のひとつの番組全体の情報を格納していないが、送出の処理に必要な情報量を一次的にバッファ記憶しているので番組情報、字幕情報、手話情報を格納していることに変わりはない。
上記各実施の形態の内放送形態の場合、NTSC方式の地上波テレビ放送、BS放送、ハイビジョン放送、BSデジタル放送、地上波デジタル放送、専用のクローズドサーキットテレビ放送、PAL方式などの海外の方式など、種々の映像放送方式や放送メディアにおいて、本発明が適用できることは言うまでもない。
本発明の実施の形態1〜6のように通信形態を用いる場合、送出装置10、中継装置30、受信装置20、20a、20bのインターネット回線上でのアドレスは、インターネットサービスプロバイダや所定のサーバによって決められる場合がある。その場合は、番組送出電文や利用者登録電文のアドレスの設定のためには、決められたアドレスを入力し、記憶しておく必要があるが、その仕組みや手順は、公知のものを適用すればよい。
なお、上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
なお、上記送出装置や受信装置の処理をプログラムで実現した場合において、プログラムにおける情報を送信する送信ステップや、情報を受信する受信ステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。