JP4291614B2 - 小型動力作業機器のブレーキ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ハンドルに設けたスロットルレバーの握りを緩めると、遠心クラッチのクラッチドラムの周面にブレーキシューが摺接してブレーキがかかり、スロットルレバーを握ると、クラッチドラムの周面からブレーキシューが離れてブレーキを解除するとともに、キャブレターのスロットル弁を操作してエンジンの回転を速めるようにする小型動力作業機器のブレーキ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、エンジンで駆動し遠心クラッチを介して動力を伝え、エンジンの回転制御とブレーキ制御を一つの操作レバーで連動して制御する動力作業機において、操作レバーアームにスロットルケーブルエンドとブレーキケーブルエンドとを別々に係合し、スロットルケーブルエンドの係合に遊びを設け、操作レバーの操作によってエンジン回転数を上げていく過程においてはクラッチインに先立ってブレーキを解除させ、操作レバーを操作してエンジン回転数を下げていく過程においてはブレーキの作動に先立ってクラッチアウトにさせる動力作業機のブレーキ作動装置が提供されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、従来、内燃機関の動力を遠心クラッチを介して可動刃に伝達するとともに、前記内燃機関の出力を手動式のスロットルレバーを操作することによりスロットルワイヤを介してスロットル弁の開度を調整する携帯式刈取機において、前記遠心クラッチのクラッチドラムと対面して配置された摩擦部材と、この摩擦部材に連結され前記摩擦部材を前記クラッチドラムに対して押圧する制動位置と前記クラッチドラムから離間させて制動を解除する非制動位置との間で移動する移動部材と、この移動部材を前記制動位置から非制動位置に移動させる手動式解除手段と、この手動式解除手段の作動を規制する解除規制手段とを有し、前記スロットルレバーの操作による前記スロットルワイヤの移動と連動して作動するとともに、前記内燃機関の回転数が所定値以上の領域において前記解除規制手段による規制状態を維持する保持手段を有することを特徴とする携帯式刈取機が提供されている。この携帯式刈取機においては、前記遠心クラッチが制動された状態では、前記移動部材は制動位置すなわち前記摩擦部材がクラッチドラムに対して押圧された状態にある。この状態で、作業者が前記スロットルレバーを操作すると、前記スロットルワイヤの移動に連動して前記解除手段が作動する。内燃機関の回転数が所定値以上の領域にあるときは、前記保持手段が、前記解除規制手段による規制状態を維持する。前記のように、内燃機関の回転数が所定値以上の領域においては、前記解除規制手段によって前記手動式解除手段の作動が規制されるので、作業者は前記手動式解除手段を解除することはできず、前記回転刃の制動状態が維持され、突然高速回転するのを防止することができ、安全性を向上することができる(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−38977号公報(特許請求の範囲)
【特許文献2】
特開2000−175535号公報(段落番号〔0004〕、〔0005〕)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記特許文献1に開示されたような動力作業機のブレーキ作動装置においては、操作レバーとブレーキアームとの間にブレーキケーブルを設けるとともに、前記操作レバーとキャブレタアームとの間にスロットルケーブルを設けた、すなわち、2本のケーブルを設けて複雑かつコストが高くなる、といった課題がある。
また、特許文献2に開示されたような可動刃用制動装置を備えて携帯用刈取機においては、摩擦部材をクラッチドラムに押圧する制動位置とクラッチドラムから離間させて制動を解除する非制動位置との間で移動する移動部材を、前記制動位置から非制動位置に移動させる手動式解除手段と、この手動式解除手段の作動を規制する解除規制手段とを有し、複雑かつコストが高くなる、といった課題がある。
【0006】
本発明は、このような課題を無くし、スロットルレバーによるエンジンの回転数を上げる操作と連動して、エンジンの制動(ブレーキ)が解除され、エンジンの回転数を下げる操作と連動して、エンジンの制動(ブレーキ)が働くようにした構造が、簡単かつ低コストで製造することができる、小型動力作業機器のブレーキ装置を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記のような課題を解決するために、請求項1に係る発明は、エンジン(E)の遠心力クラッチのクラッチドラム(4)の近傍に配設し、一端部(5a)が回動自在に支持されたブレーキアーム(5)と、このブレーキアーム(5)の中程に基端部(6a)が支持され、先端部(6b)が前記クラッチドラム(4)の周面に摺接してブレーキが作動するようにしたブレーキシュー(6)と、このブレーキシュー(6)およびブレーキアーム(5)を前記クラッチドラム(4)の方向に移動付勢するスプリング(7)と、一端部(8a)がリア側のスロットルレバー(9′)に連結され、他端部(8b)が連結管(11)の中に摺動・係止可能に連結された第1のスロットルワイヤー(8)と、一端部(10a)がエンジンのキャブレターのスロットル弁側に連結され、他端部(10b)が前記ブレーキアーム(5)に連結された第2のスロットルワイヤー(10)と、一端部(12a)がフロント側のスロットルレバー(13)に連結され、他端部(12b)が前記連結管(11)の中に摺動・係止可能に連結されるとともに、端部(14a)が前記ブレーキアーム(5)の先端部(5b)に固定されたワイヤチューブ(14)に挿入された第3のスロットルワイヤー(12)と、を備え、前記リア側のスロットルレバー(9′)および前記フロント側のスロットルレバー(13)が握られて、前記第1のスロットルワイヤー(8)の他端部(8b)および第3のスロットルワイヤー(12)の他端部(12b)が前記連結管(11)内の両端に移動している状態で、さらに、前記リア側のスロットルレバー(9′)またはフロント側のスロットルレバー(13)が握られると前記連結管が前記第1のスロットルワイヤー(8)側に引き寄せられ、その動きにつれて前記第3のスロットルワイヤー(12)のたるみが緊張することで、前記ブレーキアーム(5)が前記スプリングの付勢力に抗して回動し制動が開放されるとともに、前記ブレーキアーム(5)に連結された前記第2のスロットルワイヤー(10)が牽引されて、前記スロットル弁を開いてエンジンの回転速度が上がるように構成されたことを特徴とする。
【0009】
このような小型動力作業機器のブレーキ装置としたことにより、スロットルレバーを操作(握って)してスロットルワイヤーを介してブレーキアーム5を回動させて、ブレーキシュー6をクラッチドラム4から離間して制動を開放するとともに、前記ブレーキアーム5に連結した第2のスロットルワイヤー10を介してキャブレターのスロットル弁を開いてエンジンの回転速度を高める。また、逆にスロットルレバーを操作(握りを放して)して、キャブレターのスロットル弁を閉じてエンジンの回転速度を下げると、遠心力クラッチが離間されるとともに、前記ブレーキシュー6がスプリング7の付勢力によりクラッチドラム4の周面に摺接されて制動が働く。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の小型動力作業機器のブレーキ装置の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
先ず、本発明の参考例について、図1〜図3を参照して詳細に説明する。図1は本発明の参考例を小型エンジンEに備えた図、図2は本発明の参考例の要部を示す図、図3は作動状態を示す図である。
【0011】
本発明の参考例に係る小型動力作業機器のブレーキ装置は、エンジンEの回転軸1に連結した遠心力クラッチ2に対向して出力軸3にクラッチドラム4が連結されている。このクラッチドラム4の近傍に、一端部5aが回動自在に支持されてブレーキアーム5が配設されている。この遠心力クラッチ2は、周知のようにエンジンEの回転速度が所定以上になると、クラッチドラム4の内周に当接して、いわゆるクラッチが入るようになっている。前記ブレーキアーム5の中程にブレーキシュー6の基端部6aが支持され、先端部6bが前記クラッチドラム4の周面に摺接してブレーキが作動するようになっている。このブレーキシュー6およびブレーキアーム5を前記クラッチドラム4の方向に移動付勢するようにコイルスプリング7が設けられている。また、一端部8aがリアハンドル15のスロットルレバー9に連結され、他端部8bが前記ブレーキアーム5に連結された第1のスロットルワイヤー8が設けられ、さらに、一端部10aがエンジンのキャブレターのスロットル弁(図示しない)に連結され、他端部10bが前記ブレーキアーム5に連結された第2のスロットルワイヤー10が設けられて構成されている。
【0012】
本発明の参考例に係るような小型動力作業機器のブレーキ装置としたことにより、リアハンドル15に備えたスロットルレバー9を握って第1のスロットルワイヤー8を介してブレーキアーム5をコイルスプリング7の付勢力に抗して、図3の(c)、(b)、(a)に示すように、反時計回り方向に回動させると、ブレーキシュー6の先端部6bがクラッチドラム4から離間して制動を開放するとともに、前記ブレーキアーム5に連結した第2のスロットルワイヤー10を介してエンジンのキャブレターのスロットル弁(図示しない)を開いてエンジンの回転速度を高める。また、逆にスロットルレバー9の握りを放すと、キャブレターのスロットル弁を閉じてエンジンの回転速度を下げ、遠心力クラッチ2がクラッチドラム4から離間するとともに、前記ブレーキシュー6の先端部6bが、コイルスプリング7の付勢力によりクラッチドラム4の周面に摺接とする同時に、ブレーキシュー6の先端部6bが、クラッチドラム4に沿った先細のクサビ型となっているため、ブレーキシュー6を強く押さなくても、クラッチドラム4とガイド枠体16との間に、クラッチドラムの回転方向に食い込み挟まれることにより、制動が効きやすくなり、クラッチドラム4に連結した出力軸3の回転が停止する。
【0013】
なお、前記スロットルレバー9は、図1に示すようにL字型をして、その角部が回動可能にリアハンドル15に支持されており、その一方の先端部9aに前記第1のスロットルワイヤー8の一端部8aが連結され、他方の先端部9bがリアハンドル15の握部15aに臨んでおり、さらに、リアハンドル15に設けたロックレバー17の爪部17aが前記スロットルレバー9の他方の先端部9bに係止されて、握り操作が行われないようになっている(図1の(a)参照)。前記ロックレバー17によるスロットルレバー9のロックを放し、ロックレバー17とスロットルレバー9の他方の先端部9bを同時に握ることにより、ロックレバー17がスロットルレバー9の他方の先端部9bの係止から放れて、スロットルレバー9の作動が可能になる(図1の(b)参照)。
【0014】
また、発明の実施の形態について、図4〜図6を参照して詳細に説明する。図4の(a)は発明の要部を示す平面図、同(b)図は正面図、同(c)図は一部を縦断した正面図、図5の(a)、(b)は作動状態を示す図、図6は発明を備えた小型動力作業機器の斜視図である。
【0015】
発明は、エンジンEの回転軸1に連結した遠心力クラッチ2に対向して出力軸3に連結したクラッチドラム4が連結されている。このクラッチドラム4の近傍に、一端部5aが回動自在に支持されてブレーキアーム5が配設されている。前記ブレーキアーム5の中程にブレーキシュー6の基端部6aが支持され、先端部6bが前記クラッチドラム4の周面に摺接してブレーキが作動するようになっている。このブレーキシュー6およびブレーキアーム5を前記クラッチドラム4の方向に移動付勢するようにコイルスプリング7が設けられている点は参考例に係る発明の構成と同じである。
【0016】
発明の構成が参考例に係る発明のそれと相違する点は、一端部8aがリアハンドル15′のスロットルレバー9′(図6参照)に連結され、他端部8bが連結管11の中に摺動・係止可能に連結された第1のスロットルワイヤー8が設けられている。また、一端部10aがエンジンのキャブレターのスロットル弁(図示しない)に連結され、他端部10bが前記ブレーキアーム5に連結されて第2のスロットルワイヤー10が設けられている。また、一端部12aがフロントハンドル24のスロットルレバー13(図6参照)に連結されるとともに、端部14aが前記ブレーキアーム5の先端部5bに固定されたワイヤチューブ14に挿入された、第3のスロットルワイヤー12の他端部12bが前記連結管11の中に摺動・係止可能に連結て設けられていることである。
【0017】
なお、第1のスロットルワイヤー8の他端部8bおよび第3のスロットルワイヤー12の他端部12bが前記連結管11の中に摺動・係止可能に連結されるには、前記第1のスロットルワイヤー8の他端部8bおよび第3のスロットルワイヤー12の他端部12bが連結管11の中に摺動可能に挿入され、第1のスロットルワイヤー8、または第3のスロットルワイヤー12のいずれか一方のスロットルレバーを握った時に、前記連結管11内で、これらの他端部8b,12bが連結管11の両端に移動するような位置となるが、これらの他端部8b,12bの端には連結管11から抜けないように抜止頭が形成されている。また、図4および図5に示すコイルスプリング7は機枠に設けたガイド枠体16に配設され、このガイド枠体16に固定したコ字型のブラケット18の一方の片に、前記第1のスロットルワイヤー8が挿入されたワイヤチューブ19の一端部19aが固定され、前記コ字型のブラケット18の他方の片に、前記第2のスロットルワイヤー10が挿入されたワイヤチューブ25の一端部25aが固定されている。
【0018】
次に、発明の小型動力作業機器のブレーキ装置の作動について、図5の(a)、(b)を参照して説明する。(a)図はリアハンドル15′のスロットルレバー9′(図6参照)およびフロントハンドル24のスロットルレバー13(図6参照)の握りを共に放した状態を示すものである。このように握りを共に放すと、第1のスロットルワイヤー8および第3のスロットルワイヤー12の牽引が共に放されるので、ブレーキアーム5およびブレーキシュー6は、コイルスプリング7の付勢力によってクラッチドラム4の方向に押動され、ブレーキシュー6の先端部6bがクラッチドラム4の周面に摺接して制動が働く。図5の(a′)図は、連結管11の中の第1のスロットルワイヤー8の他端部8bおよび第3のスロットルワイヤー12の他端部12bの位置関係を示しており、この図に示すように、第1のスロットルワイヤー8の他端部8bおよび第3のスロットルワイヤー12の他端部12bは連結状態となっていない関係にある。
【0019】
次に、前記フロントハンドル24のスロットルレバー13を握ると、図5の(a),(a′)において第3の第3のスロットルワイヤー12が牽引されることから、この第3の第3のスロットルワイヤー12の他端12bが前記連結管11の右端に移動するが、まだこの時点では前記ブレーキアーム5の動きはなく、当然ブレーキシュー6の移動はない。第1のスロットルワイヤー8の他端部8bおよび第3のスロットルワイヤー12の他端部12bが前記連結管11内の両端に移動している状態で、さらに前記リアハンドル15′のスロットルレバー9′が握られた場合には、第1のスロットルワイヤー8が牽引されるため、前記連結管11自体が第1のスロットルワイヤー8のワイヤチューブ19の一端部19a側に引き寄せられ、その動きに連れて前記第3のスロットルワイヤー12のワイヤチューブ14の一端部14aを固定している前記ブレーキアーム5が前記コイルスプリング7の付勢力に抗して回動し、図5の(b),(b′)図の状態となって、前記ブレーキシュー6の先端部6bがクラッチドラム4の周面から離れ、制動が開放されるとともに、ブレーキアーム5に連結された第2のスロットルワイヤー10が牽引されて、エンジンのスロットル弁が開き、エンジンの回転速度が上がる。
なお、この説明では、フロントハンドル24のスロットルレバー13を握った後にリアハンドル15′のスロットルレバー9′を握る場合を説明したが、この順序を逆にして、先にリアハンドル15′のスロットルレバー9′を握ってフロントハンドル24のスロットルレバー13を握っても動作は変わらない。
【0020】
以上の説明から明らかなように、発明の小型動力作業機器のブレーキ装置においては、前記リアハンドル15′のスロットルレバー9′およびフロントハンドル24のスロットルレバー13が共に握られた場合においてのみ、制動が開放され、キャブレターのスロットル弁を開いてエンジンの回転速度を上げて作業を行うことができ、前記リアハンドル15′のスロットルレバー9′またはフロントハンドル24のスロットルレバー13の握りを放すと、エンジンのキャブレターのスロットル弁が閉じて、エンジンの回転速度が低下すると共に、ブレーキシュー6の先端部6bがクラッチドラム4の周面に摺接して、小型動力作業機器の出力軸の回転が止まる。
【0021】
なお、図1に示す符号20はエンジンのストップスイッチ、21は燃料タンク、図1および図2に示す符号22は例えばヘッジトリマーの可動刃を駆動するギアケース、図2に示す符号23はヘッジトリマーの固定刃である。
【0022】
【発明の効果】
本発明の参考例に係る小型動力作業機器のブレーキ装置は、以上説明したように構成したことにより、スロットルレバーを握って第1のスロットルワイヤーを介してブレーキアームを回動させて、ブレーキシューをクラッチドラムから離間して制動を開放するとともに、前記ブレーキアームに連結した第2のスロットルワイヤーを介してキャブレターのスロットル弁を開いてエンジンの回転速度を高めることができる。また、逆に前記スロットルレバーの握りを放してキャブレターのスロットル弁を閉じてエンジンの回転速度を下げるとともに、前記ブレーキシューがスプリングの付勢力によりクラッチドラムの周面に摺接されて制動が働くようにしたものである。
【0023】
また、発明の小型動力作業機器のブレーキ装置は、以上説明したように構成したことにより、前記リアハンドルのスロットルレバーおよびフロントハンドルのスロットルレバーが共に握られた場合においてのみ、制動を開放してエンジンの回転速度を高めて作業を行うことができ、前記リアハンドルのスロットルレバーまたはフロントハンドルのスロットルレバーの握りを放すと、エンジンのキャブレターのスロットル弁が閉じて、エンジンの回転速度を下げるとともに、ブレーキシューがクラッチドラムの周面に摺接して制動が働き、小型動力作業機器の出力軸の回転が止まる。すなわち、前記リアハンドルまたはフロントハンドルから手を放すとエンジンの回転速度が下がると共に小型動力作業機器の出力軸の回転が止まるので安全である。
【図面の簡単な説明】
【図1】参考例に係る発明を小型エンジンに備えた図である。
【図2】参考例に係る発明の要部を示す図である。
【図3】参考例に係る発明の作動状態を示す図である。
【図4】(a)図は発明の要部を示す平面図、(b)図は同正面図、(c)図は一部を縦断した同正面図である。
【図5】発明の作動状態を示す図である。
【図6】発明を備えた小型動力作業機器の斜視図である。
【符号の説明】
1 回転軸
2 遠心力クラッチ
3 出力軸
4 クラッチドラム
5 ブレーキアーム
5a 一端部
6 ブレーキシュー
6a 基端部
6b 先端部
7 コイルスプリング
8 第1のスロットルワイヤー
8a 一端部
8b 他端部
9 リア側のスロットルレバー
9′ スロットルレバー
9a 一方の先端部
9b 他方の先端部
10 第2のスロットルワイヤー
10a 一端部
10b 他端部
11 連結管
12 第3のスロットルワイヤー
12a 一端部
12b 他端部
13 スロットルレバー
14 ワイヤチューブ
14a 端部
15 リアハンドル
15′ リアハンドル
15a 握部
16 ガイド枠体
17 ロックレバー
17a 爪部
18 コ字型のブラケット
19 ワイヤチューブ
19a 端部
20 エンジンのストップスイッチ
21 燃料タンク
22 ギアケース
23 固定刃
24 フロントハンドル
25 ワイヤチューブ
25a 端部

Claims (1)

  1. エンジン(E)の遠心力クラッチのクラッチドラム(4)の近傍に配設し、一端部(5a)が回動自在に支持されたブレーキアーム(5)と、
    このブレーキアーム(5)の中程に基端部(6a)が支持され、先端部(6b)が前記クラッチドラム(4)の周面に摺接してブレーキが作動するようにしたブレーキシュー(6)と、
    このブレーキシュー(6)およびブレーキアーム(5)を前記クラッチドラム(4)の方向に移動付勢するスプリング(7)と、
    一端部(8a)がリア側のスロットルレバー(9′)に連結され、他端部(8b)が連結管(11)の中に摺動・係止可能に連結された第1のスロットルワイヤー(8)と、
    一端部(10a)がエンジンのキャブレターのスロットル弁側に連結され、他端部(10b)が前記ブレーキアーム(5)に連結された第2のスロットルワイヤー(10)と、
    一端部(12a)がフロント側のスロットルレバー(13)に連結され、他端部(12b)が前記連結管(11)の中に摺動・係止可能に連結されるとともに、端部(14a)が前記ブレーキアーム(5)の先端部(5b)に固定されたワイヤチューブ(14)に挿入された第3のスロットルワイヤー(12)と、を備え、
    前記リア側のスロットルレバー(9′)および前記フロント側のスロットルレバー(13)が握られて、前記第1のスロットルワイヤー(8)の他端部(8b)および第3のスロットルワイヤー(12)の他端部(12b)が前記連結管(11)内の両端に移動している状態で、さらに、前記リア側のスロットルレバー(9′)またはフロント側のスロットルレバー(13)が握られると前記連結管が前記第1のスロットルワイヤー(8)側に引き寄せられ、
    その動きにつれて前記第3のスロットルワイヤー(12)のたるみが緊張することで、前記ブレーキアーム(5)が前記スプリングの付勢力に抗して回動し制動が開放されるとともに、前記ブレーキアーム(5)に連結された前記第2のスロットルワイヤー(10)が牽引されて、前記スロットル弁を開いてエンジンの回転速度が上がるように構成されたことを特徴とする小型動力作業機器のブレーキ装置。
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