JP4290884B2 - 段差のない側壁を有するバスケット型製品携行器 - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、概して製品携行器に係り、より詳しくは、平坦で段差のない側壁を有するバスケット型製品携行器に関するものである。
【０００２】
【従来の技術，及び発明が解決しようとする課題】
バスケット型製品携行器は、概して、端壁と、側壁と、横断仕切り帯材とを備え、これらによって、例えば飲料容器を収納する複数の収容室が形成されている。異なる高さの収納室を形成するために段差のある側壁を備えた携行器もある。段差付き側壁を備えたバスケット型携行器では、中央収納室から“一段下がった”収納室を形成する帯材は、通常、側壁及び端壁から切り出される。平坦で段差のない側壁を備えたバスケット型携行器が要求されることがよくある。通常、平坦で段差のない側壁を備えたバスケット型携行器を構成する際には、収納室を構成する横断帯材を形成するために、付加的な携行器材料が必要となる。本発明の出願人であるMead社がいずれも所有する米国特許第4,927,009号、同5,029,698号、同5,040,672号は、段差のない側壁を有するバスケット型携行器に関するものである。
【０００３】
【課題を解決するための手段】
本発明は、平坦で段差のない側壁と端壁とを備え、収納室形成用仕切り帯材を含む仕切り部分が多層構造ハンドル部の外側層及び内側層のうちの少なくとも一方から切り出され、かつ多層構造ハンドル部の内側層から切り出された中央支持部材に接着されているバスケット型携行器を提供するものである。ハンドルパネルは、携行器を形成するブランクの側壁パネル及び端部形成パネルの領域内に配置される。
【０００４】
【発明の実施の形態】
本発明に係るその他の利点及び目的は、以下の詳細説明、添付図面、及び請求項から明らかになる。
【０００５】
本発明の好ましい実施形態における同一の特徴部分には、全ての図面にわたって同一の符号を付して示す。
【０００６】
始めに図１及び図２を同時に参照する。本発明の好ましい一実施形態であるバスケット型製品携行器１０は、ハンドル１２と、飲料容器のような製品を携行するための複数の収容室１４とを備えている。携行器１０の側壁及び端壁は段差を有していない。
【０００７】
製品携行器１０はブランク１６から形成される。ブランク１６の概して側部パネルにより形成される境界領域内には、ハンドル部材と仕切り部材とが配置されている。ブランク１６は、該ブランクを第１区画部及び第２区画部と称する部分に区分する中央水平折り曲げ線１８を有している。これら２つの区画部は、互いに類似している。第１区画部には底部パネル２０が配置されている。底部パネル２０は、第１、第２対向側縁部と、第１、第２対向端縁部と、両端縁部間に延在する水平折り曲げ線２２とを備えている。水平折り曲げ線２２は、底部パネル２０を２つの部分に区分している。これら２つの部分は、保管または搬送のために携行器１０が折り畳まれた際に、折り曲げ線２２に沿って相互に折り曲げられて平坦になる。底部パネル２０の第２端縁部は、雌側ロック部材を形成するノッチ２４を備えている。
【０００８】
第１区画部内に配置された第１側壁２６は、第１、第２側縁部と、第１、第２端縁部とを備え、第１側壁２６の第１側縁部において水平折り曲げ線２８に沿って底部パネル２０の第２側縁部に接続されている。組み立て時には、第１側壁２６は、折り曲げ線２８に沿って折り曲げられ、底部パネル２０からほぼ垂直に立ち上がる。
【０００９】
組み立てられた携行器１０のハンドル構造部は多層構造となっている。仕切りパネルはハンドル構造部から切り出される。図示する好ましい実施形態では、組み立てられた携行器の各側に配置される外側層は、便宜上、上部（または上側）ハンドルパネルと称するパネル４４，４６から形成される。組み立てられた携行器１０の多層構造ハンドル部の内側層は、便宜上、下部（または下側）ハンドルパネルと称するパネル９４，９６から形成される。仕切りパネルの大部分は上部（または上側）ハンドルパネルアッセンブリから切り出される。仕切りパネルのこれらの部分は、それぞれ、ブランク１６の切断線４２，８０に沿って上側ハンドルパネルの残りの部分に隣接配置されている。中央水平折り曲げ線１８は、上側ハンドルパネルアッセンブリを、中央水平折り曲げ線１８に関して互いに鏡像関係にある上側第１、第２ハンドルパネル４４，４６に区分している。把持孔フラップ４８は、上側第１ハンドルパネル４４と横断仕切りパネル３４ｂとの間に配置されている。フラップ４８は、切断線４２に沿って延在するパネル３４ｂに隣接して配置され、折り曲げ線５０に沿って上側第１ハンドルパネル４４に接続されている。
【００１０】
第１仕切りパネルは、ブランク１６の第１区画部内に配置され、水平折り曲げ線３０に沿って第１側壁２６の第２側縁部に接続されている。第１仕切りパネルは、切断線３２に沿って２つの部分３４ａ，３４ｂに分割されている。これらの２つの部分は、組み立てられた携行器１０において収容室を形成する横断仕切り帯材である。パネル３４ａは台形であり、該パネル３４ａを矩形部分と三角形部分とに区分する垂直折り曲げ線３６を有している。パネル３４ａは、垂直折り曲げ線３８に沿ってパネル３４ｂに接続されている。パネル３４ｂは、折り曲げ線３０に沿って第１側壁２６に接続されている。外側輪郭は、概ね内側輪郭に沿った形状であるが、内側輪郭から離隔されており、垂直折り曲げ線３８と切断線３２との交点に対向する部分には面取りされた角部を有している。パネル３４ｂは先端部４０を有している。先端部４０は、垂直折り曲げ線３８とは反対の方向に延在し、切断線５６の水平部分に沿って配置されている。先端部４０は、仕切りパネルをハンドルパネル４４に接続している。部材を接続している先端部４０の幅が狭いので、仕切りパネルを容易に捩り、180°折り返して、仕切り帯材３４ａ，３４ｂを組み立てられた携行器において収容室を形成する位置にもって行くことができる。
【００１１】
ブランク１６の第１区画部内には第１端部パネル５２が配置され、垂直折り曲げ線５４に沿って第１側壁パネル２６の第１端縁部に接続されている。第１端部パネル５２は、切断線５６に沿って上側第１ハンドルパネル４４に接している。切断線５６は、仕切りパネル３４ａの矩形部分と第１側壁パネル２６との間の切断線でもある。第１区画部内に配置された第１立ち上げパネル５８は、垂直折り曲げ線６０に沿って、第１端部パネル５２と上側第１ハンドルパネル４４とに接続されている。
【００１２】
ブランク１６の第２区画部内に配置された第２仕切りパネルは、中央水平折り曲げ線１８に関して第１仕切りパネルと鏡像関係にある。第１仕切りパネルは、切断線６２に沿って２つの部分６４ａ，６４ｂに分割されている。これらの２つの部分は、組み立てられた携行器１０において収容室を形成する横断仕切り帯材である。パネル６４ａは台形であり、該パネル６４ａを矩形部分と三角形部分とに区分する垂直折り曲げ線６６を有している。パネル６４ａは、垂直折り曲げ線６８に沿ってパネル６４ｂに接続されている。パネル６４ｂは、折り曲げ線７０に沿って第２側壁７２に接続されている。外側輪郭は、概ね内側輪郭に沿った形状であるが、内側輪郭から離隔されており、垂直折り曲げ線６８と切断線６２との交点に対向する部分には面取りされた角部を有している。パネル６４ｂは先端部７４を有している。先端部７４は、垂直折り曲げ線６８とは反対の方向に延在し、切断線７６の水平部分に沿って配置されている。先端部４０の場合と同様に、先端部７４は、（帯材６４ａ，６４ｂを有する）仕切りパネルをハンドルパネル４６に接続している。部材を接続している先端部７４の幅が狭いので、仕切りパネルを容易に捩り、180°折り返して、仕切り帯材６４ａ，６４ｂを組み立てられた携行器において収容室を形成する位置にもって行くことができる。
【００１３】
上側第２ハンドルパネル４６と横断仕切りパネル６４ｂとの間には、第２把持孔フラップ７８が配置され、把持孔フラップ４８と鏡像関係にある。上側第２ハンドルパネルアッセンブリは、パネル６４ｂの外輪郭に沿う切断線８０に沿って仕切りパネルに隣接している。フラップ７８は、切断線８０に沿って延在するパネル６４ｂに隣接して配置され、折り曲げ線８２に沿って上側第２ハンドルパネル４６に接続されている。
【００１４】
第２側壁７２は第１側壁２６と鏡像関係にある。第２側壁７２は、折り曲げ線７０に沿って横断仕切りパネルに接続され、切断線７６に沿って横断仕切りパネルに隣接している。第２側壁パネル７２の第２側縁部からは、接着用フラップ８４が延在している。
【００１５】
第２端部パネル８６は第１端部パネル５２と鏡像関係にある。第２端部パネル８６は、垂直折り曲げ線８８に沿って第２側壁７２に接続され、切断線７６に沿って上側ハンドルパネル４６に隣接している。第２端部パネル８６はまた、切断線７６に沿って仕切りパネル６４ｂと接している。
【００１６】
第２立ち上げパネル９０は、垂直折り曲げ線９２に沿って第２端部パネル８６に接続されている。第２立ち上げパネル９０はまた、中央水平折り曲げ線１８に沿って第１立ち上げパネル５８に接続され、中央水平折り曲げ線１８に関して第１立ち上げパネル５８と鏡像関係にある。
【００１７】
前述したように、組み立てられた携行器１０の多層構造ハンドル部の内側層は、便宜上、下部（下側）ハンドルパネルと称するパネル９４，９６から形成される。下部（下側）ハンドルパネルアッセンブリは、パネル３４ｂの外輪郭に沿う切断線４２に沿って仕切りパネルに隣接し、垂直切断線９３に沿って上側ハンドルパネルアッセンブリに隣接している。中央水平折り曲げ線１８は、下側ハンドルパネルアッセンブリを、第１、第２ハンドルパネル９４，９６に区分している。下側第２ハンドルパネル９６内に配置された把持孔フラップ９８は、切断線１００に沿って延在し、折り曲げ線１０２に沿って接続されている。中央支持パネル１０４は、折り曲げ線１０６に沿って下側第１ハンドルパネル９４に接続され、切断線１０８，１１０に沿って延在し、中央水平折り曲げ線１８に沿って切断されている。組み立てられた携行器においては、中央支持パネル（またはフラップ）１０４は、折り曲げ線１０６に沿って180°折り曲げられ、ハンドルパネル９４と面合わせの関係となる。この折り曲げ状態において中央支持パネル／フラップ）１０４は、横断仕切り帯材３４ａ，３４ｂ，６４ａ，６４ｂが略水平の状態を維持しながら支持パネル１０４に取り付けられるように、十分な長さにわたって延在する。携行器が組み立てられた際に、把持孔フラップ９８は折り曲げ線１０２に沿って折り曲げられ、接合されるべきハンドルパネル９６と面合わせの関係になる。こうして、内側（下側）ハンドルパネル９４，９６が折り曲げ線１８に沿って折り曲げられて互いに面合わせの関係となったとき、把持孔フラップ９８は、中央支持パネル１０４が折り曲げられて平面から抜かれた際に形成される空間の上部の大部分を埋めることになる。このように、ハンドル部において最も応力の高い部分に４層構造を確保することによって、組み立てられた携行器におけるハンドル部材の強度が高められる。中央支持パネル１０４が平面から切り出され折り曲げられたときに形成される空間の下部（すなわち中央折り曲げ線１８から最も離れた部分）は、ハンドルパネル９４の把持孔領域となる。
【００１８】
第３端部パネル１１２は第１区画部内に配置され、垂直折り曲げ線１１４に沿って第１側壁パネル２６の第２端縁部に接続されている。第３端部パネル１１２は、切断線１１６に沿って下側第１ハンドルパネルに接している。切断線１１６はまた、仕切りパネル６４ａの矩形部分と第１側壁パネル２６との間の切断線でもある。第１区画部内の第３立ち上げパネル１１８は、折り曲げ線１２０に沿って第３端部パネル１１２と下側第１ハンドルパネル９４とに接続されている。
【００１９】
第４端部パネル１２２は第３端部パネル１１２と鏡像関係にある。第４端部パネル１２２は、垂直折り曲げ線１２４に沿って第２側壁７２に接続され、切断線１２６に沿って下側ハンドルパネル９６に隣接している。
【００２０】
第４立ち上げパネル１２８は、垂直折り曲げ線１３０に沿って第４端部パネル１２２に接続されている。第４立ち上げパネル１２８はまた、中央水平折り曲げ線１８に沿って第３立ち上げパネル１１８に接続され、中央水平折り曲げ線１８に関して第３立ち上げパネルと鏡像関係にある。第３、第４立ち上げパネル１１８，１２８は、中央水平折り曲げ線１８に沿って互いに接続されており、立ち上げパネル１１８，１２８の他の側には、組み立てられた携行器において雄側ロック部材を形成するノッチ１３２，１３４が設けられている。
【００２１】
ブランク１６において廃材となるのは、４つの小さな切り出し部１３６，１３８，１４０，１４２のみである。従って、携行器材料の無駄は最小限に抑えられる。円形切り出し部１３６，１３８は、折り重なりを排除してカートンの折り曲げを容易にする。切り出し部１４０は把持孔フラップ９８の一端に配置され、切り出し部１４２は把持孔フラップ９８の他端に配置されている。これら把持孔部の切り出し部１４０，１４２は、把持孔フラップ９８の非接続部分のハンドルパネル９６からの分離を容易にする。切り出し部１４０は、把持孔フラップ９８の一端部の弧状切断線１００及び直線状切断線１４４に沿って延在している。切り出し部１４２は、把持孔フラップ９８の他端部の弧状切断線１００及び切断線１４６に沿って延在している。把持孔フラップ９８の横断端部にある切断線１４４，１４６は、中央支持パネルの切断線１０８，１１０のブランク中央折り曲げ線に最も近い部分の形状に対応している。このような構成により、ハンドルパネル９６の把持孔フラップ９８が折り曲げられてハンドルパネル９６と面合わせ状態となり、把持孔フラップ９８が、中央支持パネルを除去して形成された対向ハンドルパネル９４の開口部内に配置された際に、把持孔フラップ９８の一方の縁部１４４がハンドルパネル９４の切断線１０８に沿って隣接配置され、把持孔フラップ９８の他方の縁部１４６がハンドルパネル９４の切断線１１０に沿って隣接配置される。
【００２２】
次に、図１〜５を参照しながら、ブランク１６から携行器１０を組み立てる（立ち上げる）工程を説明する。以下に詳細にわたって説明するように、図１に示す組み立て携行器１０を形成するために、ハンドルパネル、立ち上げパネル、横断仕切り部分（横断仕切り帯材３４ａ／３４ｂ，６４ａ／６４ｂを含む）、中央支持パネル１０４、及び把持孔フラップ９８を折り曲げ、接着する。立ち上げられた組み立て携行器１０は、内側層が下側ハンドルパネル９４，９６により形成され外側層が上側ハンドルパネル４４，４６により形成された多層構造ハンドル部と、多層構造ハンドル部から延在する中央支持パネル１０４と、中央支持パネルを切り出すハンドルパネル９４内の空間の上部に配置された把持孔フラップ９８とを備え、各横断仕切りパネルの一端は中央支持パネル１０４に接着され、各横断仕切りパネルの他端はそれぞれ、折り曲げ線３０，７０に沿って折り曲げ可能な状態で側壁パネル２６，７２に接続されている。
【００２３】
本発明においては、ブランク１６各部の折り曲げ及び接着の順序は１つではない。好ましい実施形態では、横断仕切りパネル（横断仕切り帯材３４ａ／３４ｂ，６４ａ／６４ｂを含む）を、それぞれ、ハンドルパネル４４，４６から折り起こす。第１仕切りパネルは折り曲げ線３０に沿って折り曲げて、第１側壁パネル２６と面合せの関係とする。同様に、第２仕切りパネルは折り曲げ線７０に沿って折り曲げて、第２側壁パネル７２と面合せの関係とする。上側ハンドルアッセンブリパネル４４，４６の所定部分には、これらパネルを接着するための接着剤を塗布する。仕切り帯材（３４ａ／３４ｂ，６４ａ／６４ｂ）を中央支持パネル１０４に接着する位置にもって行く際に、先端部４０，７４は仕切りパネルをハンドルパネル４４，４６に接続状態で保持し、適切な位置関係を実現させる。各仕切りパネルは、それぞれ、折り曲げ線３０，７０に沿って折り曲げて、第１、第２側壁パネル２６，７２と面合わせの関係とする。
【００２４】
下側ハンドルアッセンブリを持ち上げ、中央支持パネル１０４を折り起こして組み立てを継続する。次いで、下側ハンドルパネルアッセンブリを上側ハンドルパネルアッセンブリの接着領域にもって行って重ね、こうして下側ハンドルパネルアッセンブリを上側ハンドルパネルアッセンブリに接着する。同時に、立ち上げパネル１１８の下部を下側ハンドルパネル９４の接着領域に合わせて重ね、立ち上げパネル１２８の上部を下側ハンドルパネル９６の接着領域に合わせて重ね、中央支持パネル１０４を横断仕切り帯材３４ｂの接着領域に位置合わせする。次に、立ち上げパネル５８，９０をそれぞれ、上側ハンドルパネル４４，４６に合わせて重ねる。この組み立て状態を図４に示す。
【００２５】
図４に示す組み立て段階では、横断仕切り帯材６４ｂ、接着フラップ８４、立ち上げパネル５８，９０の一方または両方、及び立ち上げパネル１１８，１２８の一方または両方に接着剤を塗布する。接着剤塗布後、底部パネル２０の第１部分を折り曲げ線２２に沿って折り曲げて底部パネル２０の第２部分に重ねる。第２側壁７２を含む第２区画部を中央水平折り曲げ線１８に沿って折り曲げて、第１側壁２６を含む第１区画部に重ねることによって組み立てが完了する。中央水平折り曲げ線１８に沿って折り曲げることによって、立ち上げパネル５８，９０の接着剤塗布面同士が重なり、立ち上げパネル１１８，１２８の接着剤塗布面同士が重なり、中央支持部材１０４が横断仕切り帯材６４ｂの接着剤塗布面に合わせられる。最終工程は、接着用フラップ８４を底部パネル２０に重ねる工程であり、こうして図５に示す折り畳み状態のカートンが形成される。
【００２６】
組み立てられたカートンでは、中央支持パネル１０４が折り曲げ可能な状態で下側ハンドルパネルに接合され、折り曲げられた下側ハンドルパネルの２つの層の間に挟まれている。横断仕切り帯材は、側壁及び中央支持パネルに接合されている。こうしてハンドルアッセンブリは、中央支持パネルと、中央支持パネルに接合された横断仕切り帯材とを支持する。ハンドル構造部はまた、ハンドル構造部に接合された立ち上げパネルも支持している。ハンドル部の把持孔は切り出されて廃棄されるのではなく、折り曲げられて中央支持パネルとして用いられる。横断仕切り帯材を支持する必要がないので、立ち上げパネルは小さいものでよい。廃材ともなり得る把持孔パネルは、横断仕切り帯材を支持する中央支持パネルとして利用される。中央支持パネルはハンドル層の間に挟まれているので、少ない紙材を用いながらも最大限の支持作用が得られる。中央支持パネルの二重支持は、中央支持パネルを折り曲げて下側ハンドルパネルに重ね、ハンドルパネルに接着することによって実現される。
【００２７】
以上、特に飲料容器を携行するためのバスケット型携行器を例に本発明を説明してきたが、本発明の携行器が他の容器の携行にも適していることは明らかである。上記説明から明らかであるように、本発明の特徴は例示した実施形態に限定されることはなく、当業者であれば、種々の変更形態及び他の用途を想起することができる。例えば、前記の携行器は、前記のブランクから異なる立ち上げ工程順序に従って組み立てることができる。本発明に関するさらなる変更形態の一例として、図示の好ましい実施形態においては上側ハンドルパネル及び内側ハンドルパネルの双方から切り出されていた仕切りパネルを、上側ハンドルパネルのみから切り出しても本発明は成り立つ。
【００２８】
本発明の本質的な思想及び範囲を逸脱することのない全ての変更形態及び用途は、本発明の特許請求の範囲に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 平坦な側部パネルと仕切り帯材とを備えた本発明による携行器の好ましい一実施形態を組立て状態で示す斜視図である。
【図２】 図１の携行器を形成するためのブランクの平面図である。
【図３】 図２に示すブランクから図１に示す携行器を形成する工程を示す平面図の１つである。
【図４】 図２に示すブランクから図１に示す携行器を形成する工程を示す平面図の１つである。
【図５】 図２に示すブランクから図１に示す携行器を形成する工程を示す平面図の１つである。
【符号の説明】
１０ 製品携行器
１２ ハンドル（ハンドル構造部）
１４ 収容室
１６ ブランク
２０ 底部パネル
２５，７２ 側壁パネル
３４ａ，３４ｂ，６４ａ，６４ｂ 仕切りパネル
４０，７４ 先端部（先端部材）
４４，４６ 上部（上側）ハンドルパネル（外側ハンドルパネル）
５２ 第１端部パネル（端壁パネル，端部形成パネル）
８６ 第２端部パネル（端壁パネル，端部形成パネル）
９４，９６ 下部（下側）ハンドルパネル（内側ハンドルパネル）
９８ 把持孔フラップ
１０４ 中央支持パネル
１１２ 第３端部パネル（端壁パネル，端部形成パネル）
１２２ 第４端部パネル（端壁パネル，端部形成パネル）

Claims (14)

1. ブランクから形成される製品携行器であって、
   対向配置された一対の側壁と、該側壁に接続され対向配置された一対の端部構造部と、前記対向配置された一対の側壁に接続された底部閉鎖部と、前記対向配置された端部構造部に接続されかつ把持用開口部を有するハンドル構造部と、前記ブランクの前記ハンドル構造部から切り出されかつ該携行器の内部を区分けする仕切り構造部と、を備えた製品携行器において、
   前記ハンドル構造部に接合された中央支持構造部をさらに備え、前記仕切り構造部は、前記対向配置された一対の側壁の１つに接続された一端部と、前記中央支持構造部に接続された第２端部とを備え、かつ前記一端部と前記第２端部との間に延在する仕切り帯材を備え、前記中央支持構造部は、前記ハンドル構造部から切り出された少なくとも１つの中央支持パネルを備え、該中央支持パネルは、該携行器が組み立てられた際に前記ハンドル構造部から下方に延在するように前記ハンドル構造部に折り曲げ可能に接続されていることを特徴とする製品携行器。
2. 前記少なくとも１つの中央支持パネルは、前記ハンドル構造部の内側ハンドルパネルの少なくとも１つから切り出され、かつ該携行器が組み立てられた際に前記内側ハンドルパネルから下方に延在することを特徴とする請求項１に記載の製品携行器。
3. 前記少なくとも１つの中央支持パネルは、前記ハンドル構造部の内側ハンドルパネルの少なくとも１つから切り出され、把持孔フラップが前記内側ハンドルパネルの他の１つから切り出され、前記携行器が組み立てられた際に前記中央支持パネルが前記内側ハンドルパネルの１つの面内から折り起こされて前記内側ハンドルパネルと面合わせ状態となり、前記内側ハンドルパネルの１つと前記内側ハンドルパネルの他の１つとが互いに面合わせ状態とされた際に、前記把持孔フラップは、前記中央支持部材が切り出され除去されて形成された開口部内において前記内側ハンドルパネルの１つと同一面内に配置されることを特徴とする請求項１または２に記載の製品携行器。
4. 前記把持孔フラップの第１横断縁部の第１形状は、前記開口部の第２横断縁部の第２形状に対応していることを特徴とする請求項３に記載の製品携行器。
5. 前記仕切りパネルは、前記ハンドル構造部から切り出されることを特徴とする請求項１から４のいずれか１項に記載の製品携行器。
6. 前記仕切りパネルの前記第２端部は、先端部材によって前記ハンドル構造部の外側ハンドルパネルに接続されていることを特徴とする請求項１から５のいずれか１項に記載の製品携行器。
7. 製品携行器を形成するためのブランクであって、該ブランクは、
   対向配置された側壁パネルと、
   該側壁パネルに折り曲げ可能に接続され端壁パネルを含み対向配置された端部形成パネルと、
   前記側壁パネル及び端部閉鎖パネルの１つに折り曲げ可能に接続されかつ組み立てられた前記携行器において底壁部を形成する少なくとも１つの底部パネルと、
   内側ハンドルパネル及び外側ハンドルパネルを有するハンドル構造部と、を備え、
   該ハンドル構造部は、対向配置された前記側壁パネル及び対向配置された前記端部形成パネルによって形成された周縁部内に配置され、前記内側ハンドルパネル及び外側ハンドルパネルは、それぞれ、前記携行器が組み立てられて前記内側ハンドルパネル及び外側ハンドルパネルが互いに面合わせ状態となった際に該携行器を把持するために互いに整列配置されるハンドル開口部を有し、
   該ブランクはさらに、
   前記ハンドル構造部から切り出されかつ該ハンドル構造部に折り曲げ可能に接続されかつ携行器が組み立てられた際に前記ハンドル構造部から下方に延在する位置に折り曲げ可能である少なくとも１つの中央支持パネルを備えた中央支持構造部と、
   前記内側ハンドルパネル及び前記外側ハンドルパネルに隣接する仕切りパネルと、を備え、
   前記各仕切りパネルは、対向配置された前記側壁パネルの１つに折り曲げ可能に接続された第１端部と、前記外側ハンドルパネルに隣接する第２端部とを有し、前記仕切りパネルの各々は、該ブランクから携行器を組み立てた際に収容室を形成する少なくとも１つの仕切り帯材を含み、前記各仕切りパネルの前記第１端部は、隣接する前記側壁パネルの１つと面合わせ状態となって接合されるように折り曲げ可能とされ、かつ前記各仕切りパネルの一区画は、前記携行器が組み立てられた際に前記少なくとも１つの仕切り帯材が前記携行器の内部に製品収容室を形成するように、前記中央支持部材に接合可能とされていることを特徴とするブランク。
8. 前記少なくとも１つの中央支持パネルは、前記内側ハンドルパネルの少なくとも１つから切り出され、かつ前記携行器が組み立てられた際には前記内側ハンドルパネルから下方に延在することを特徴とする請求項７に記載のブランク。
9. 前記少なくとも１つの中央支持パネルは、前記内側ハンドルパネルの少なくとも１つから切り出され、把持孔フラップが前記内側ハンドルパネルの他の１つから切り出され、前記携行器が組み立てられた際に前記中央支持パネルが前記内側ハンドルパネルの１つの面内から折り起こされて前記内側ハンドルパネルと面合わせ状態となり、前記内側ハンドルパネルの１つと前記内側ハンドルパネルの他の１つとが互いに面合わせ状態とされた際に、前記把持孔フラップは、前記中央支持部材が切り出され除去されて形成された開口部内において前記内側ハンドルパネルの１つと同一面内に配置されることを特徴とする請求項８に記載のブランク。
10. 前記把持孔フラップの第１横断縁部の第１形状は、前記開口部の第２横断縁部の第２形状に対応していることを特徴とする請求項７から９のいずれか１項に記載のブランク。
11. 前記仕切りパネルは、前記ハンドル構造部から切り出されることを特徴とする請求項７から１０のいずれか１項に記載のブランク。
12. 前記仕切りパネルの前記第２端部は、先端部材によって前記外側ハンドルパネルに接続されていることを特徴とする請求項７から１１のいずれか１項に記載のブランク。
13. 製品携行器を形成するためのブランクであって、
    対向配置された一対の側壁と、該側壁に接続され対向配置された一対の端部構造部と、前記対向配置された一対の側壁に接続された底部閉鎖部と、前記対向配置された端部構造部に接続されかつ把持用開口部を有するハンドル構造部と、前記ブランクの前記ハンドル構造部から切り出されかつ該携行器の内部を区分けする仕切り構造部と、を備えたブランクにおいて、
    前記ハンドル構造部から下方に延在する延在する中央支持構造部をさらに備え、該中央支持構造部は、前記携行器が組み立てられた際に、前記仕切り構造部に接合されるように形成されていることを特徴とするブランク。
14. 前記中央支持構造部は、前記ハンドル構造部から切り出されかつ該ハンドル構造部に折り曲げ可能に接続された少なくとも１つの中央支持パネルを備え、該中央支持パネルは、該携行器が組み立てられた際に前記ハンドル構造部に接合されるように折り曲げ可能とされていることを特徴とする請求項１３に記載のブランク。

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