JP4290324B2 - 繊維強化複合材料製部材 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は繊維強化複合材料製部材に係り、特に、線状の複合材料を強化部材として用いた繊維強化複合材料製部材に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、異種材料を組み合わせて所望の特性を持たせる複合材料が用いられている。複合材料には、アルミニウム、鉄、銅、マグネシウム、チタン等の金属をマトリックスとし、炭素繊維、アルミナ繊維、ボロン繊維などの強化繊維やウィスカー、フィラー等を強化材とした繊維強化金属(FRM:Fiber-reinforced Metal)があり、軽量強化部材として用いられている。図9に強化繊維金属のモデル斜視図を示す。同図において、符号11は金属マトリックスであり、符号13は強化繊維やウィスカー、フィラー等の強化材である。
【0003】
図9に示したような繊維強化金属は、例えば、強化繊維が分散した状態のプリフォームを成形し、このプリフォームに溶融した金属マトリックスを含浸させることによって製造される。但し、強化繊維の配向度合や分散度合によっては特性にばらつきが生じることがあるため、超音波を用いて強化繊維を均一に分散させるなど、特殊な製造方法によって製造されることもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の製造方法で大きな構造部材の強化繊維金属を製造することは工業的に難しいという問題点があった。また、強化繊維やウィスカー、フィラー等の強化材と金属マトリックスとの接着接合性(濡れ性)が悪いときは強化材に表面処理等の特殊処理を施す必要があるため、製造コストが上がってしまうという問題点もあった。
【0005】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであって、特性が均一な軽量強化部材として、構造が大きな部材も容易に製造可能な繊維強化複合材料製部材を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に係る繊維強化複合材料製部材は、マトリックス中に繊維を含有する線状の繊維強化複合材料を骨材として母材中に備えた繊維強化複合材料製部材において、前記繊維強化複合材料は屈折形状を保持するための材料によって被覆され、前記材料によって被覆されている繊維強化複合材料は屈曲した状態で前記母材中に埋設されている。
【0008】
また、請求項2に係る繊維強化複合材料製部材は、請求項1に記載の繊維強化複合材料製部材において、前記マトリックスおよび前記繊維強化複合材料の屈曲形状を保持するための材料は同じ材質である。
【0009】
また、請求項3に係る繊維強化複合材料製部材は、請求項1または2に記載の繊維強化複合材料製部材において、前記母材と前記マトリックスまたは前記繊維強化複合材料の屈曲形状を保持するための材料は同じ材質である。
【0010】
また、請求項4に係る繊維強化複合材料製部材は、請求項1、2または3に記載の繊維強化複合材料製部材において、前記マトリックス、前記繊維強化複合材料の屈曲形状を保持するための材料または前記母材が金属または合金である。
【0011】
また、請求項5に係る繊維強化複合材料製部材は、請求項4に記載の繊維強化複合材料製部材において、前記マトリックスまたは前記繊維強化複合材料の屈曲形状を保持するための材料は、溶融点が1300℃以下の金属である。
【0012】
また、請求項6に係る繊維強化複合材料製部材は、請求項1、2、3、4または5に記載の繊維強化複合材料製部材において、前記母材内の複数の繊維強化複合材料または前記材料によって被覆されている複数の繊維強化複合材料は、それぞれ平行に配列されている。
【0013】
また、請求項7に係る繊維強化複合材料製部材は、請求項1、2、3、4、5または6に記載の繊維強化複合材料製部材において、前記母材中に中空粒子が混在されている。
【0014】
さらに、請求項8に係る繊維強化複合材料製部材は、請求項7に記載の繊維強化複合材料製部材において、前記中空粒子は直径が0.01μm以上350μm以下のセラミック粒子である。
【0015】
本発明の請求項1に係る繊維強化複合材料製部材では、マトリックス中に繊維を含有する線状の繊維強化複合材料を骨材として母材中に備えている。繊維強化複合材料は高強度かつ軽量であるため、繊維強化複合材料製部材の剛性を強化かつ軽量化できる。また、繊維強化複合材料の特性が一様であり、かつ、繊維強化複合材料が母材中に一様に配列されていれば、均一な特性の繊維強化複合材料製部材を得ることができる。さらに、この繊維強化複合材料製部材は、繊維強化複合材料を配列してそこに溶融した母材を含浸させるといった簡単な方法で製造することができるため、構造が大きな繊維強化複合材料製部材も容易に製造することができる。
【0016】
加えて、請求項1に係る繊維強化複合材料製部材では、繊維強化複合材料は屈折形状を保持するための材料によって被覆され、この材料によって被覆されている繊維強化複合材料は屈曲した状態で母材中に埋設されている。このように、骨材として用いられている繊維強化複合材料には被覆のための材料が被覆されているため剛性が強く、繊維強化複合材料を屈曲させてもその屈曲形状が保持される。したがって、繊維強化複合材料が屈曲した状態で繊維強化複合材料製部材を製造することができるため、屈曲形状の繊維強化複合材料製部材を容易に製造することができる。
【0017】
また、請求項2に係る繊維強化複合材料製部材では、マトリックスおよび繊維強化複合材料の屈曲形状を保持するための材料は同じ材質である。
また、請求項3に係る繊維強化複合材料製部材では、母材とマトリックスまたは繊維強化複合材料の屈曲形状を保持するための材料は同じ材質である。同じ材質であれば接着接合性(濡れ性)は良いため、強度を保つことができる。
【0018】
また、請求項4に係る繊維強化複合材料製部材では、マトリックス、繊維強化複合材料の屈曲形状を保持するための材料または母材が金属または合金であることが望ましい。特に、請求項5に係る繊維強化複合材料製部材では、マトリックスまたは繊維強化複合材料の屈曲形状を保持するための材料は、溶融点が1300℃以下の金属であることが望ましい。
【0019】
また、請求項6に係る繊維強化複合材料製部材では、母材内の複数の繊維強化複合材料または材料によって被覆されている複数の繊維強化複合材料は、それぞれ平行に配列されている。したがって、繊維強化複合材料の配列方向に応じて特定方向からの力に対する強度を増すことができる。
【0020】
また、請求項7に係る繊維強化複合材料製部材では、母材中に中空粒子が混在されている。母材中に繊維強化複合材料を骨材として含み、かつ、セラミック粒子等の中空粒子が混入されているとき、繊維強化複合材料製部材は強度を保ちつつ軽量となる。
【0021】
さらに、請求項8に係る繊維強化複合材料製部材では、中空粒子は直径が0.01μm以上350μm以下のセラミック粒子である。セラミック粒子を母材に混入させることによって、耐磨耗性に優れた繊維強化複合材料製部材を提供することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の繊維強化複合材料製部材の実施の形態について、〔第1の実施形態〕、〔第2の実施形態〕、〔第3の実施形態〕の順に図面を参照して詳細に説明する。
【0023】
〔第1の実施形態〕
第1の実施形態の繊維強化複合材料製部材では、強化部材として金属−繊維複合体(以下、金属ファイバ複合体という)が用いられている。図1は、第1の実施形態で使用される金属ファイバ複合体を示すモデル断面図(a)およびモデル斜視図(b)である。特許請求の範囲の繊維強化複合材料に該当する金属ファイバ複合体100は、図1(a)に示すように、繊維状材、線状材、繊維状材束または線状材束で構成された特許請求の範囲の繊維に該当する芯材101と、マトリックスに該当する金属マトリックス103とから形成された複合材料であり、図1(b)に示すように、形状が線状あるいはワイヤー状である。また、図1(c)に示すように、形状がテープ状でも良い。
【0024】
金属ファイバ複合体100の芯材101には炭素繊維、アルミナ繊維、ボロン繊維、金属繊維、有機繊維、無機繊維等の高強度繊維が用いられ、金属マトリックス103にはアルミニウムや銅またはその合金等が用いられている。なお、金属マトリックス103は、溶融点が約1300℃以下の金属または合金であることが望ましい。
【0025】
金属ファイバ複合体100は、例えば図2に示すように、加圧された内部に溶融された金属マトリックスを有する含浸槽201の底部に設けられた入口シール部203より、芯材101となる線状材を連続的に導入して、上記溶融された金属マトリックスの液面高さ近傍に設けられた絞り部205で溶融された金属マトリックスが含浸された線状材を絞り、次いで、含浸槽201に設けられた出口シール部207から金属マトリックスが含浸された金属ファイバ複合体100を連続的に取り出す溶融含浸法によって製造される。このようにして製造された金属ファイバ複合体100は強化材として芯材101を含むため、高強度かつ軽量となる。
【0026】
図3は、本発明の第1の実施形態に係る繊維強化複合材料製部材を示す斜視図(a)および側面図(b)(c)である。同図において、本実施形態の繊維強化複合材料製部材300aは、図3(a)に示すように、上述した金属ファイバ複合体100と、特許請求の範囲の母材に該当する母材金属301とから構成されており、金属ファイバ複合体100は繊維強化複合材料製部材300aの骨材として用いられている。なお、母材金属301は、上述した金属ファイバ複合体100の金属マトリックス103と接着接合性(濡れ性)の良い金属または合金であることが望ましい。また、母材金属301と金属マトリックス103との接着接合性をより高めるために、金属マトリックス103の表面にメッキやフラックス等の表面処理を施しても良い。
【0027】
本実施形態の繊維強化複合材料製部材300aは、複数の金属ファイバ複合体100を平面的に配列し、その上から溶融した母材金属301を含浸させることによって製造される。製造された繊維強化複合材料製部材300aは、金属ファイバ複合体100の配列方向に応じて特定方向からの力に対する剛性が強化される。例えば図3(a)に示した繊維強化複合材料製部材300aでは、金属ファイバ複合体100の長手方向のたわみに対する剛性が強化される。また、図3(b)に示すように、複数の繊維強化複合材料製部材300aを重ね合わせたり、図3(c)に示すように、金属ファイバ複合体100の配列方向がそれぞれ異なるよう複数の繊維強化複合材料製部材300aを重ね合わせることによって、これらを一体として使用しても良い。
【0028】
また、繊維強化複合材料製部材300aを製造する際、複数の金属ファイバ複合体100を立体的に配置し、これに溶融した母材金属301を含浸しても良い。このとき、複数の金属ファイバ複合体100はそれぞれ平行となるように配列する形態のみならず、互いに交差するよう配置しても良い。また、金属ファイバ複合体100の配列時、2次元的に配列するにしろ3次元的に配置するにしろ、その本数は変更可能であり、部分的に疎密としても良い。さらに、太さの異なる金属ファイバ複合体100を用いても良い。
【0029】
以上説明したように、本実施形態の繊維強化複合材料製部材300aでは、高強度の金属ファイバ複合体100を繊維強化複合材料製部材300aの骨材として用いているため、金属ファイバ複合体100の配列方向に応じて特定方向からの力に対する強度を増すことができる。また、金属ファイバ複合体100が軽量であるため、繊維強化複合材料製部材300aも軽量化することもできる。また、所望の強度に応じて金属ファイバ複合体100の本数を変えたり、部分的に金属ファイバ複合体100を疎密とすることによって、繊維強化複合材料製部材300aの強度を全体的または部分的に変更することもできる。さらに、繊維強化複合材料製部材300aは、金属ファイバ複合体100を配列してそこに溶融した母材金属301を含浸させるといった簡単な方法で製造することができるため、構造が大きな繊維強化複合材料製部材も容易に製造することができる。
【0030】
〔第2の実施形態〕
第1の実施形態の繊維強化複合材料製部材300aで用いられる金属ファイバ複合体100は、図2に示したように線状またはワイヤー状に製造されるため、繊維強化複合材料製部材300aの製造時、金属ファイバ複合体100を屈曲して使用しようとしてもその弾性によって所望の形状を維持することができない。したがって、第2の実施形態では、第1の実施形態で使用されている金属ファイバ複合体100の屈曲形状を保持するための金属が被覆された金属ファイバ複合体100′を用いる。
【0031】
図4は、第2の実施形態で使用される金属被膜付き金属ファイバ複合体100′を示すモデル断面図である。同図において、図1(第1の実施形態)と重複する部分には同一の符号を附して説明を省略する。図4において符号401は金属被膜であり特許請求の範囲の「屈折形状を保持するための材料」に該当する。なお、金属被膜401は金属マトリックス103と濡れ性の良い金属であることが望ましい。
【0032】
この金属ファイバ複合体100′を製造するための図5に示す溶融含浸装置は被覆炉501を備え、金属ファイバ複合体100′は、芯材101に金属マトリックスが含浸された線状材(金属ファイバ複合体100)に対して被覆炉501で溶融した金属を被覆することによって製造される。このようにして製造された金属ファイバ複合体100′は、表面に金属被膜401が被覆されているため強度が強く、屈曲してもその形状を保つことができる。
【0033】
図6は、本発明の第2の実施形態に係る繊維強化複合材料製部材を示す斜視図である。同図において、図3(第1の実施形態)と重複する部分には同一の符号を附して説明を省略する。本実施形態の繊維強化複合材料製部材300bは、図6(a)に示すように、上述した金属ファイバ複合体100′と母材金属301とから構成されており、第1の実施形態と同様に、金属ファイバ複合体100′は繊維強化複合材料製部材300bの骨材として用いられている。なお、母材金属301は、上述した金属ファイバ複合体100の金属被膜401と接着接合性(濡れ性)の良い金属または合金であることが望ましい。また、母材金属301と金属被膜401との接着接合性をより高めるために、金属被膜401の表面にメッキやフラックス等の表面処理を施しても良い。
【0034】
本実施形態の繊維強化複合材料製部材300bも、図6(b)に示すように複数の金属ファイバ複合体100′を平面的に配列し、その上から溶融した母材金属301を含浸させることによって製造される。また、図6(b)に示すように、複数の繊維強化複合材料製部材300bを重ね合わせることによって、これらを一体として使用しても良い。また、繊維強化複合材料製部材300bを製造する際、複数の金属ファイバ複合体100を立体的に配置し、これに溶融した母材金属301を含浸しても良い。
【0035】
以上説明したように、本実施形態では、骨材として用いられる金属ファイバ複合体100′には金属被膜401が被覆されているため剛性が強く、金属ファイバ複合体100′を屈曲させてもその屈曲形状が保持される。したがって、金属ファイバ複合体100′が屈曲した状態で繊維強化複合材料製部材300bを製造することができるため、屈曲形状の繊維強化複合材料製部材300bを容易に製造することができる。
【0036】
〔第3の実施形態〕
第3の実施形態の繊維強化複合材料製部材300cでは、第1および第2の実施形態の金属ファイバ複合体100,100′に含浸される母材金属301を発泡させて気泡(ボイド)を混在させたり、セラミックス等の中空粒子やフィラーを添加剤として混在させることによって繊維強化複合材料製部材300cの軽量化を図っている。また、セラミックス等の中空粒子を母材金属301に混在すると、耐磨耗性が良好となる。
【0037】
図7は、本発明の第3の実施形態に係る繊維強化複合材料製部材を示す斜視図である。同図に示す本実施形態の繊維強化複合材料製部材300cは、骨材として金属ファイバ複合体100または100′を有する母材金属301中に、特許請求の範囲の中空粒子に該当する直径が0.01〜350μmのセラミックス中空粒子701を含んでいる。このため、繊維強化複合材料製部材300cは第1および第2の実施形態の繊維強化複合材料製部材300a,300bと比較して軽い部材となるが、同時に、外部応力に対して極めて弱くなる。しかしながら、内部に補強用の金属ファイバ複合体100または100′を有するため強度を保つことができる。
【0038】
以上説明したように、本実施形態の繊維強化複合材料製部材300cは、骨材として金属ファイバ複合体100または100′を有し、かつ、母材金属301中にセラミックス中空粒子701が混在されているため、強度を保ちつつ軽量な部材を提供することができる。また、セラミックス中空粒子701が混入された繊維強化複合材料製部材300cは耐磨耗性が優れているため、例えば、金属研磨用やすりとして用いることができる。なお、セラミックス中空粒子の代わりに難燃性のあるフィラー等を用いても良い。
【0039】
以上説明した第1〜第3の実施形態に係る繊維強化複合材料製部材300a〜300cは、例えば、図8の符号801で示した車のフロントバンパー等のリーンフォースメントに利用される。なお、上記実施形態では、金属ファイバ複合体100,100′のマトリックス(金属マトリックス103)や繊維強化複合材料製部材300a〜300cの母材(母材金属301)、金属ファイバ複合体101′の屈曲形状を保持するための被膜(金属被膜401)として金属を用いたが、樹脂等の材料を用いても良い。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の繊維強化複合材料製部材によれば、マトリックス中に繊維を含有する線状の繊維強化複合材料を骨材として母材中に備えている。繊維強化複合材料は高強度かつ軽量であるため、繊維強化複合材料製部材の剛性を強化かつ軽量化できる。また、繊維強化複合材料の特性が一様であり、かつ、繊維強化複合材料が母材中に一様に配列されていれば、均一な特性の繊維強化複合材料製部材を得ることができる。さらに、この繊維強化複合材料製部材は、繊維強化複合材料を配列してそこに溶融した母材を含浸させるといった簡単な方法で製造することができるため、構造が大きな繊維強化複合材料製部材も容易に製造することができる。
【0041】
また、繊維強化複合材料は屈折形状を保持するための材料によって被覆され、この材料によって被覆されている繊維強化複合材料は屈曲した状態で母材中に埋設されている。このように、骨材として用いられている繊維強化複合材料には被覆のための材料が被覆されているため剛性が強く、繊維強化複合材料を屈曲させてもその屈曲形状が保持される。したがって、繊維強化複合材料が屈曲した状態で繊維強化複合材料製部材を製造することができるため、屈曲形状の繊維強化複合材料製部材を容易に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態で使用される金属ファイバ複合体を示すモデル断面図(a)(c)およびモデル斜視図(b)である。
【図2】第1の実施形態で使用される金属ファイバ複合体を製造するための溶融含浸装置を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る繊維強化複合材料製部材を示す斜視図(a)および側面図(b)(c)である。
【図4】第2の実施形態で使用される金属被膜付き金属ファイバ複合体を示すモデル断面図である。
【図5】第2の実施形態で使用される金属ファイバ複合体を製造するための溶融含浸装置を示す図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る繊維強化複合材料製部材を示す斜視図である。
【図7】本発明の第3の実施形態に係る繊維強化複合材料製部材を示す斜視図である。
【図8】車のバンパーに利用された本発明の繊維強化複合材料製部材を示す説明図である。
【図9】従来の強化繊維金属を示すモデル斜視図である。
【符号の説明】
100,100′ 金属ファイバ複合体
101 芯材
103 金属マトリックス
300a,300b,300c 繊維強化複合材料製部材
301 母材金属
401 金属被膜
701 セラミックス中空粒子
Claims (8)
- マトリックス中に繊維を含有する線状の繊維強化複合材料を骨材として母材中に備えた繊維強化複合材料製部材において、
前記繊維強化複合材料は屈折形状を保持するための材料によって被覆され、
前記材料によって被覆されている繊維強化複合材料は屈曲した状態で前記母材中に埋設されている
ことを特徴とする繊維強化複合材料製部材。 - 前記マトリックスおよび前記繊維強化複合材料の屈曲形状を保持するための材料は同じ材質である
ことを特徴とする請求項1記載の繊維強化複合材料製部材。 - 前記母材と前記マトリックスまたは前記繊維強化複合材料の屈曲形状を保持するための材料は同じ材質である
ことを特徴とする請求項1または2記載の繊維強化複合材料製部材。 - 前記マトリックス、前記繊維強化複合材料の屈曲形状を保持するための材料または前記母材が金属または合金である
ことを特徴とする請求項1,2または3記載の繊維強化複合材料製部材。 - 前記マトリックスまたは前記繊維強化複合材料の屈曲形状を保持するための材料は、溶融点が1300℃以下の金属である
ことを特徴とする請求項4記載の繊維強化複合材料製部材。 - 前記母材内の複数の繊維強化複合材料または前記材料によって被覆されている複数の繊維強化複合材料は、それぞれ平行に配列されている
ことを特徴とする請求項1、2、3、4または5記載の繊維強化複合材料製部材。 - 前記母材中に中空粒子が混在されている
ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5または6記載の繊維強化複合材料製部材。 - 前記中空粒子は直径が0.01μm以上350μm以下のセラミック粒子である
ことを特徴とする請求項7記載の繊維強化複合材料製部材。
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