JP4289770B2 - マグネットスイッチ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車用エンジン等のスタータに装着されるマグネットスイッチに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図6および図7に、従来のマグネットスイッチ101の断面図を示す。両図とも励磁コイル3通電状態を示し、図6は新品時、図7は接点寿命時である。
【0003】
スタータに使用されるマグネットスイッチ101は、筒状のハウジング8内に一対の固定接点部6、6が電気的に絶縁されて設けられて、スイッチの一対の接点を形成している。また、ハウジング8内には、固定鉄心4を有する励磁コイル3が設けられ、その円筒状中空部に可動鉄心2が摺動自在に配設されている。可動鉄心2には、可動接点5aを有する環状の可動部5が可動鉄心2と電気的に絶縁されて摺動自在に外嵌されると共に、この可動部5を固定接点6b方向に付勢するスプリング10が設けらている。可動部5は、このスプリング10の付勢力によって、可動鉄心2に設けられた係止部2bに当接している。また、可動鉄心2は、固定鉄心4から遠ざかる方向へスプリング9によって付勢されている。励磁コイル3の非通電時には、可動接点5aと固定接点6bとは離れており、マグネットスイッチ101は開状態にある。この時、可動部5は、スプリング10の付勢力によって、可動鉄心2に設けられた係止部2bに当接している。
【0004】
エンジン始動のためにスタータスイッチ(図示せず)がオンされると、励磁コイル3が通電され磁力を発生する。この磁力に吸引されて可動鉄心2は固定鉄心4に当接するまで移動する。同時に、可動鉄心2に配設された可動部5も可動鉄心2と一体的に移動して、可動接点5aが一対の固定接点6b、6bに接触する。つまり、一対の固定接点部6、6間が可動接点5aにより導通されるので、マグネットスイッチ101は閉状態となる。これにより、スタータモータ(図示せず)に通電される。この際、スプリング10は接点同士の衝突による衝撃を吸収するとともに、接点の接触圧を得る作用を有する。
【0005】
また、可動鉄心2の円筒部内には摺動自在にプランジャ31が保持されており、このプランジャ31の移動によりスタ−タモ−タの駆動力を伝達可能とする。
【0006】
エンジンが始動してスタータスイッチがオフされると、励磁コイル3への通電が停止され磁力は消滅し吸引力がなくなる。すると、可動鉄心2は、スプリング9の付勢力により移動し、可動接点5aは固定接点6bから離れる。これにより、マグネットスイッチ101は開状態となり、スタータモータへの通電が遮断される。
【0007】
マグネットスイッチ101の作動について詳しく説明する。
【0008】
マグネットスイッチ101の新品時において、励磁コイル3が通電されると、可動鉄心2が固定鉄心4に吸引されて移動し始める。この時、可動部5も可動鉄心2と共に移動し、図6に示すように、可動接点5aが固定接点6bに接触してその移動が完了する。一方、可動鉄心2はさらに移動して、固定鉄心4に当接してその移動が完了する。つまり、可動鉄心2の移動長さ(移動量)は、可動部5の移動長さ(移動量)よりも大きい。この時、可動鉄心2の係止部2bと可動部5(具体的には絶縁材料からなるプレート5c)との間に隙間Cが形成される。
【0009】
次に、励磁コイル3への通電が停止されると、励磁コイル3の電磁力が消滅し吸引力がなくなるので、可動鉄心2はスプリング9の付勢力によって固定鉄心2から遠ざかる方向へ移動し始める。この時、可動接点5aは固定接点6bに接触したままである。可動鉄心2が、前述の隙間Cの長さだけ移動して、可動鉄心2の係止部2bが可動部5(具体的には絶縁材料からなるプレート5c)に当接した直後、可動部5は、可動鉄心2と一体的に移動し始め、固定接点6bから離れる。この時、可動鉄心2の係止部2bは、この隙間Cの区間だけ移動、つまり加速しながら可動部5に衝突するので、可動部5は、係止部2bから固定接点6bから離れる方向の衝撃力を受ける。
【0010】
一般に、スタータモータ通電時は数十A以上の電流が流れるため、マグネットスイッチ101の可動接点5aと固定接点6bとの接触部は高温になり、部分的な溶着が発生する場合がある。可動接点5aと固定接点6bとの接触部に部分的溶着が発生した場合において、前述の衝撃力は、可動接点5aを固定接点6bから分離させるための分離力として作用し、有効な役割を果たしている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、可動接点5aが固定接点6bから離れる際には、アーク放電が発生して固定接点6bが摩耗する。摩耗量が増大するに連れて、可動接点5aが固定接点6bに接触するまでの移動長さ(移動量)も増加する。それに伴って、可動鉄心2が固定鉄心4に当接した時に形成される、可動鉄心2の係止部2bと可動部5との間の隙間Cは小さくなる。さらに固定接点6bの摩耗が進み、固定接点6bの可動部5との接触部の厚さが所定厚さに達すると、可動鉄心2の係止部2bと可動部5との間の隙間Cは0になる。つまり、この時点が、マグネットスイッチの接点寿命である。接点寿命時以降、可動接点5aと固定接点6bとの接触は不安定となる。
【0012】
励磁コイル3の通電を停止した時に、可動部5が可動鉄心2の係止部2bから受ける衝撃力は、接点寿命に近づくに連れて減少し、接点寿命時においては衝撃力は0となる。接点寿命時においては、可動接点5aを固定接点6bから分離させる分離力は、スプリング9の付勢力のみとなり、これは、上述の衝撃力に比べて小さい。
【0013】
従来のマグネットスイッチ101においては、接点寿命付近において、スタータスイッチをオフ、つまり励磁コイル3への通電を停止しても、可動接点5aが固定接点6bから離れにくくなる可能性があった。この問題の対策として、スプリング9の付勢力を大きくすることが考えられるが、この場合、励磁コイル3の吸引力を増大させる必要があり、マグネットスイッチ101の体格が大きくなる等の問題から採用されていない。
【0014】
本発明は、上記のような点に鑑みなされたものであり、可動鉄心の移動量を可動部の移動量よりも大きく設定するという簡易な手段により、体格の増大やコストアップを伴わず、接点寿命時においても可動接点を固定接点から確実に分離させて両接点間の導通を遮断できる、信頼性の高いマグネットスイッチを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成する為、以下の技術的手段を採用する。
【0016】
本発明の請求項1に記載のマグネットスイッチは、可動接点が固定接点と接触する方向への可動部の移動を規制する規制部材を設けると共に、励磁コイル通電時における可動鉄心の移動量が、可動部の移動量よりも大きくなる位置に規制部材を配置している。これによれば、励磁コイル通電時における可動接点の移動量が最大となる時、すなわち接点寿命時においても、可動鉄心の移動量はそれより大きいため、可動部と可動鉄心の係止部との間に隙間が形成され、励磁コイル通電停止時に、可動鉄心の係止部が可動部に衝突して、可動接点に衝撃力を与え、可動接点を固定接点から確実に分離することができる。
より具体的には、固定接点の寿命時において、励磁コイルが通電されて可動鉄心が固定鉄心の方向に移動するとき、可動接点が固定接点に接触すると同時に、可動部のプレートが規制部材に当接して可動部を停止させるとともに、可動鉄心が固定鉄心に当接するまでさらに移動させることにより、規制可動部のプレートと可動鉄心の係止部との間に隙間を形成するものである。
【0017】
本発明の請求項2に記載のマグネットスイッチでは、規制部材を、励磁コイルと固定接点との間に挟持固定された絶縁部材の一部により形成している。これにより、部品点数を増加させずに、極めて容易な手段により可動接点に衝撃力を与えて、可動接点を固定接点から確実に分離することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
次に、本発明によるマグネットスイッチを、エンジン始動用のスタータに適用した場合を例に、図面に基づいて説明する。なお、各図において同一構成部分には同一符号を付してある。
【0019】
図1は、本発明の一実施形態によるマグネットスイッチ1の接点寿命時の励磁コイル3通電時の断面図を示す。図2は、本発明の一実施形態によるマグネットスイッチ1の新品時の励磁コイル3非通電時の断面図を示す。図3は、本発明の一実施形態によるマグネットスイッチ1の新品時の励磁コイル3通電時の断面図を示す。
【0020】
マグネットスイッチ1は、図5に示すように、エンジン始動用スタータ100に装着されている。
【0021】
スタータ100は、リダクション型スタータの例であり、マグネットスイッチ1、モータM、ピニオンP、ギア列Gを備えている。
【0022】
可動鉄心2は、図2に示すように、励磁コイル3の内周側の円筒状部分に同軸上に摺動自在に嵌合している。可動鉄心2の固定鉄心4と反対側の端部には、小径部2aが同軸上に設けられ、可動部5を係止する係止部2bが形成されている。小径部2aには、可動部5が摺動自在に嵌合している。また、可動鉄心2の、固定鉄心4と反対側の端面にはストッパ2cが溶接により固定されている。可動部5とストッパ2cとの間にはスプリング10(第2の弾性部材)が配設され、可動部5を固定接点6bの方向(つまり係止部2bに係止させる方向)に付勢して可動部5を係止部2bに当接させている。
【0023】
励磁コイル3は、その一端側から可動鉄心2が挿入されていると共に、その他端に固定鉄心4が固定されており、励磁コイル3が通電されると、可動鉄心2および固定鉄心4により磁気回路が形成される。
【0024】
可動部5は、導電性金属材料からなる可動接点5a、絶縁材料からなるホルダ5bおよびプレート5cから構成される。これら三者は、スプリング10により一体的に可動鉄心2の小径部2aに摺動自在に嵌合している。可動接点5aは、ホルダ5bおよびプレート5cにより、可動鉄心2とは電気的に絶縁されている。また、可動接点5aは、後述する一対の固定接点部6、6に接触することで、マグネットスイッチ1の電気回路を形成し、モータMへの通電を行なう。
【0025】
一対の固定接点部6、6は、導電性金属材料からなり、その基部6aにおいて、ボルト13、絶縁スリーブ14、絶縁ワッシャ15、O−リング16を介してハウジング8と電気的に絶縁されて、ハウジング8の円周部に互いに対向して固定されている。固定接点6bは、ハウジング8の軸と直交する面内に半径方向に設定されている。固定接点6bと可動接点5aが接触すると、一対の固定接点部6、6間が電気的に導通し、モータMに通電される。
【0026】
ハウジング8は、可動鉄心2および励磁コイル3を収容すると共に、固定接点部6を保持している。また、ハウジング8にはカバー17が固定されている。励磁コイル3の非通電時において、可動鉄心2はスプリング9(第1の弾性部材)の付勢力によって固定鉄心4から遠ざかる方向に移動し、可動鉄心2に保持される可動部5のホルダ5bがカバー17に当接している。
【0027】
規制部材7は、環状の絶縁材料からなり、ハウジング8内において、励磁コイル3と固定接点6bとの間に挟持・固定され、励磁コイル3と固定接点6bとを電気的に絶縁している。マグネットスイッチ1が接点寿命に達しない時は、励磁コイル1の通電時における可動部5の移動は可動接点5aと固定接点6bとの接触により規制される。マグネットスイッチ1が接点寿命に達すると、励磁コイル1の通電時における可動部5の移動は、可動部5が規制部材7と当接して規制される。
【0028】
ここで、本実施形態においては、励磁コイル3に通電した時の可動鉄心2の移動長さ(移動量、つまり図2中のL1、可動鉄心2と固定鉄心4との距離)を、可動部5の移動長さ(移動量、つまり図2中のL2、可動接点5aと固定接点6bとの距離)より、大きく設定している。従って、可動部5の移動長さが最大となる接点寿命時においても、図1に示すように、可動部5と係止部2bとの間には、隙間Cが形成されている。
【0029】
次に、マグネットスイッチ1の作動について説明する。
(1) 励磁コイル3が通電されていない時。
【0030】
この時、可動鉄心2は、スプリング9の付勢力によって図2の上方に付勢され、可動接点5aと一対の固定接点6b、6bとが離れた状態で、可動部5のホルダ5bがカバー17に当接している。従って、一対の固定接点部6、6間の導通は断たれており、モータMには通電されない。また、この時可動部5は、スプリング10の付勢力によって係止部2bに当接している。
(2) 励磁コイル3に通電した時。
(a) マグネットスイッチ1の新品時。
【0031】
スタータスイッチ(図示せず)がオンされて、励磁コイル3が通電されると励磁コイル3は磁力を発生するので、可動鉄心2は固定鉄心4に吸引されて図3中の下方に移動し、可動部5も固定鉄心2と一体的に移動する。やがて可動接点5aが固定接点6bに当接して停止すると、可動接点5aによって一対の固定接点部6、6間が導通され、モータMに通電される。この時点では、可動鉄心2は、まだ固定鉄心4に当接していないので、可動鉄心2だけがさらに固定鉄心4に当接するまで移動する。このため、可動鉄心2の係止部2bと可動部5のプレート5cとの間に隙間Cが形成される。
(b) マグネットスイッチ1の接点寿命時。
【0032】
スタータスイッチ(図示せず)がオンされて、励磁コイル3が通電されると、マグネットスイッチ1の新品時と同様に、可動鉄心2は固定鉄心4に吸引されて図1の下方に移動し、可動部5も固定鉄心2と一体的に移動する。やがて可動接点5aが固定接点6bに接触すると同時に、可動部5のプレート5cが規制部材7に当接して停止する。可動接点5aによって一対の固定接点部6、6間が導通され、モータMに通電される。この時点で、可動鉄心2は、まだ固定鉄心4に当接していないので、可動鉄心2だけがさらに固定鉄心4に当接するまで移動する。従って、マグネットスイッチ1の接点寿命時においても、可動鉄心2の係止部2bと可動部5のプレート5cとの間に隙間Cが形成される。
(3) 励磁コイル3の通電が停止された時。
【0033】
スタータスイッチ(図示せず)がオフされて、励磁コイル3への通電が停止されると励磁コイル3の磁力が消滅して吸引力がなくなるので、可動鉄心2は、スプリング9の付勢力によって固定鉄心4から遠ざかる方向(図1中の上方)へ移動し始める。この時、可動接点5aは固定接点6bと接触したままである。可動鉄心2が、前述の隙間Cの長さだけ移動すると、可動鉄心2の係止部2bが可動部5のプレート5cに衝突し、その衝撃力と可動鉄心2の押し出し力とにより、可動接点5aが固定接点6bから離れる。このため、一対の固定接点部6、6間の導通が遮断され、モータMへの通電が遮断される。この後、可動鉄心2と可動部5は、一体的に図2の上方へ移動し可動部5のホルダ5bがカバー17に当接して停止する。
【0034】
以上説明したように、本発明の一実施形態のマグネットスイッチ1においては、ハウジング8に、可動部5の移動長さ(移動量)を規制するような規制部材7を設けると共に、可動鉄心2の移動長さを可動部5の移動長さよりも大きく設定している。励磁コイル3への通電繰り返しにより、固定接点6bの摩耗量が大きくなり接点寿命に達した時点においても、励磁コイル3の通電時に、可動鉄心2の係止部2bと可動部5のプレート5cの間に隙間Cが形成されるので、励磁コイルへの通電を停止した時に、可動鉄心2の係止部2bによって可動部5に衝撃力を与えことができ、可動接点5aを固定接点6bから確実に分離させることができる。
【0035】
なお、本発明の一実施形態のマグネットスイッチ1においては、スプリング9(第2の弾性部材)としてコイルスプリングを用いているが、その他の弾性部材、例えば、板ばね、あるいは皿ばね等を用いてもよい。
【0036】
また、本発明の一実施形態のマグネットスイッチ1においては、規制部材7を、励磁コイル3と固定接点6bとの間に挟持固定された絶縁部材の一部により形成しているが、前記絶縁部材と兼用せずに、別部品により形成しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるマグネットスイッチ1の接点寿命時の励磁コイル3通電時の断面図である。
【図2】本発明の一実施形態によるマグネットスイッチ1の新品時の励磁コイル3非通電時の断面図である。
【図3】本発明の一実施形態によるマグネットスイッチ1の新品時の励磁コイル3通電時の断面図である。
【図4】図1のIV−IV線断面図である。
【図5】本発明の一実施形態によるマグネットスイッチ1を用いたスタータ100の部分断面図である。
【図6】従来のマグネットスイッチ101の新品時の励磁コイル3通電時の断面図である。
【図7】従来のマグネットスイッチ101の接点寿命時の励磁コイル3通電時の断面図である。
【符号の説明】
1 マグネットスイッチ
2 可動鉄心
2a 小径部
2b 係止部
2c ストッパ
3 励磁コイル
4 固定鉄心
5 可動部
5a 可動接点
5b ホルダ
5c プレート
6 固定接点部
6a 基部
6b 固定接点
7 規制部材
8 ハウジング
9 スプリング(第1の弾性部材)
10 スプリング(第2の弾性部材)
11 カバー
12 ターミナルボルト
13 絶縁スリーブ
14 O−リング
15 O−リング
16 ワッシャ
17 ナット
C 隙間
L1 固定鉄心2の移動長さ
L2 可動接点の移動長さ

Claims (2)

  1. 可動接点とホルダー及びプレートを有し、可動鉄心の外周に摺動自在に保持されて前記可動鉄心と共に移動する可動部と、
    前記可動部のプレートを係止する係止部が設けられた前記可動鉄心と、
    前記可動鉄心の外周に配設された励磁コイルと、
    前記可動鉄心に対向位置され、前記励磁コイルの通電時に前記可動鉄心を吸引する固定鉄心と、
    前記可動鉄心と対向配置され、前記可動部の移動により前記可動接点と接触する一対の固定接点と、
    前記可動鉄心を前記固定鉄心から遠ざける方向へ付勢する第1の弾性部材と、
    前記可動部のプレートを前記係止部に係止させる方向に付勢する第2の弾性部材とを備え、
    前記励磁コイルの通電時に、前記固定鉄心が前記可動鉄心を吸引して前記可動接点と前記固定接点とを接触させ、一方前記励磁コイルの通電停止時には、前記可動鉄心が前記第1の弾性部材の付勢力によって前記固定鉄心から遠ざかる方向へ移動し、前記係止部が前記可動部を押し出すことにより前記可動接点が前記固定接点から離れる構成のマグネットスイッチにおいて、
    前記可動接点が前記固定接点に接触する方向への前記可動部の移動を規制する規制部材を設け、
    この規制部材は、前記励磁コイル通電時における前記可動鉄心の移動量が、前記可動部の移動量よりも大きくなる位置に配置されるとともに、
    前記固定接点の寿命時において、前記励磁コイルが通電されて前記可動鉄心が前記固定鉄心の方向に移動するとき、前記可動接点が固定接点に接触すると同時に、前記可動部のプレートが前記規制部材に当接して前記可動部を停止させるとともに、前記可動鉄心が前記固定鉄心に当接するまでさらに移動させることにより、前記可動部のプレートと前記可動鉄心の係止部との間に隙間を形成することを特徴とするマグネットスイッチ。
  2. 前記規制部材を、前記励磁コイルと前記固定接点との間に挟持固定された絶縁部材の一部により形成されたことを特徴とする請求項1に記載のマグネットスイッチ。
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