JP4289688B2 - オキサゾール誘導体、その製造法および剤 - Google Patents
オキサゾール誘導体、その製造法および剤 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は糖尿病治療剤として有用な新規オキサゾール誘導体、その製造法および剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
糖尿病の治療剤としては、従来から種々のビグアナイド系化合物およびスルホニルウレア系化合物が用いられてきた。しかし、ビグアナイド系化合物は乳酸アシドーシスを引き起こすため、現在ほとんど用いられておらず、またスルホニルウレア系化合物は強力な血糖低下作用を有するが、しばしば重篤な低血糖を引き起こし、使用上の注意が必要である。また、血糖低下作用および耐糖能改善作用を有するオキサゾール誘導体が特開昭58−183676、特開昭59−190979、特開平2−289556に記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
優れたインスリン分泌促進作用および血糖低下作用を有し、糖尿病の治療剤として有用であり、かつ低毒性である新規化合物を提供することが本発明の目的である。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、オキサゾール誘導体について種々検討を加えた結果、下記一般式(I)で示される新規誘導体が優れた血糖低下作用および/またはインスリン分泌促進作用を有することを見いだし、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、一般式
【化7】
〔式中、R1はハロゲン原子、置換されていてもよい複素環基、置換されていてもよいヒドロキシ基、置換されていてもよいチオール基または置換されていてもよいアミノ基を、Aは置換されていてもよいアシル基、置換されていてもよい複素環基、置換されていてもよいヒドロキシ基またはエステル化もしくはアミド化されていてもよいカルボキシ基を、Bは置換されていてもよい芳香族基を、Yは2価の脂肪族炭化水素基を示す〕で表される化合物またはその塩、および、一般式(I)で表される化合物(オキサゾール誘導体)またはその薬理学的に許容しうる塩を有効成分として含有してなる医薬組成物を提供するものである。
【0005】
一般式(I)中、R1あるいはAで示される置換されていてもよい複素環基における複素環基としては、環構成原子として炭素原子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる1ないし4個の原子を含む5または6員環またはその縮合環が挙げられる。縮合環としては、例えばこのような5または6員環と、1または2個の窒素原子を含む6員環、ベンゼン環または1個の硫黄原子を含む5員環との縮合環が挙げられる。
複素環基の具体例としては、例えばピリジル(例、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル等)、ピリミジニル(例、2−ピリミジニル、5−ピリミジニル、6−ピリミジニル等)、ピリダジニル(例、3−ピリダジニル、4−ピリダジニル等)、ピラジニル(例、2−ピラジニル等)、ピロリル(例、1−ピロリル、2−ピロリル等)、イミダゾリル(例、1−イミダゾリル、2−イミダゾリル、4−イミダゾリル、5−イミダゾリル等)、ピラゾリル(例、1−ピラゾリル、3−ピラゾリル、4−ピラゾリル等)、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、チアゾリル(例、2−チアゾリル、4−チアゾリル、5−チアゾリル等)、オキサゾリル(例、2−オキサゾリル、4−オキサゾリル、5−オキサゾリル等)、1,2,4−オキサジアゾリル(例、1,2,4−オキサジアゾール−5−イル等)、1,2,4−トリアゾリル(例、1,2,4−トリアゾール−1−イル、1,2,4−トリアゾール−3−イル等)、1,2,3−トリアゾリル(例、1,2,3−トリアゾール−2−イル、1,2,3−トリアゾール−4−イル等)、テトラゾリル(例、テトラゾール−1−イル、テトラゾール−5−イル等)、ベンズイミダゾリル(例、ベンズイミダゾール−1−イル、ベンズイミダゾール−2−イル等)、インドリル(例、インドール−1−イル、インドール−3−イル等)、1H−インダゾリル(例、1H−インダゾール−1−イル等)、1H−ピロロ〔2,3−b〕ピラジニル(例、1H−ピロロ〔2,3−b〕ピラジン−1−イル等)、1H−ピロロ〔2,3−b〕ピリジル(例、1H−ピロロ〔2,3−b〕ピリジン−1−イル等)、1H−イミダゾ〔4,5−b〕ピリジル(例、1H−イミダゾ〔4,5−b〕ピリジン−1−イル等)、1H−イミダゾ〔4,5−c〕ピリジル(例、1H−イミダゾ〔4,5−c〕ピリジン−1−イル等)、1H−イミダゾ〔4,5−b〕ピラジニル(例、1H−イミダゾ〔4,5−b〕ピラジン−1−イル等)などの芳香族複素環基;およびピロリジニル(例、1−ピロリジニル等)、ピペリジニル(例、ピペリジノ等)、モルホリニル(例、モルホリノ等)、ピペラジニル(例、1−ピペラジニル等)、ヘキサメチレンイミニル(例、ヘキサメチレンイミン−1−イル等)、オキサゾリジニル(例、オキサゾリジン−3−イル等)、チアゾリジニル(例、チアゾリジン−3−イル、チアゾリジン−2−イル等)、イミダゾリジニル(例、イミダゾリジン−3−イル等)、イミダゾリニル(例、イミダゾリン−1−イル、イミダゾリン−2−イル等)、オキサゾリニル(例、オキサゾリン−2−イル等)、チアゾリニル(例、チアゾリン−2−イル等)、オキサジニル(例、オキサジン−2−イル等)等の非芳香族複素環基等が挙げられ、好ましくは、例えばアゾリル基(例えば、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、1,2,3−トリアゾリル、テトラゾリル等)、アゾリニル基(例えば、イミダゾリニル、オキサゾリニル、チアゾリニル等)、アゾリジニル基(例えば、ピロリジニル、オキサゾリジニル、チアゾリジニル、イミダゾリジニル等)である。
【0006】
R1あるいはAで示される複素環基は、置換可能な位置に1ないし3個の置換基を有していてもよい。該置換基としては、例えば脂肪族炭化水素基、脂環式炭化水素基、アリール基、芳香族複素環基、非芳香族複素環基、ハロゲン原子、ニトロ基、置換されていてもよいアミノ基、置換されていてもよいアシル基、置換されていてもよいヒドロキシ基、置換されていてもよいチオール基、エステル化もしくはアミド化されていてもよいカルボキシ基、オキソ基が挙げられる。
オキソ基で置換された複素環基としては、例えば1または2個のオキソ基で置換されたアゾリジニル基などが挙げられ、その具体例としては、例えば2−オキソイミダゾリジニル(例えば、2−オキソイミダゾリジン−1−イル等)、2,4−ジオキソイミダゾリジニル(例えば、2,4−ジオキソイミダゾリジン−3−イル等)、2,4−ジオキソオキサゾリジニル(例えば、2,4−ジオキソオキサゾリジン−3−イル等)または2,4−ジオキソチアゾリジニル(例えば、2,4−ジオキソチアゾリジン−3−イル等)などが挙げられる。
【0007】
脂肪族炭化水素基としては、炭素数1〜15の直鎖状または分枝状の脂肪族炭化水素基、例えばアルキル基、アルケニル基、アルキニル基等が挙げられる。
アルキル基の好適な例としては、炭素数1〜10のアルキル基、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec.−ブチル、t.−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、t.−ペンチル、1−エチルプロピル、ヘキシル、イソヘキシル、1,1−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、3,3−ジメチルブチル、2−エチルブチル、ヘキシル、ペンチル、オクチル、ノニル、デシルなどが挙げられる。
アルケニル基の好適な例としては、炭素数2〜10のアルケニル基、例えばビニル、アリル、イソプロペニル、1−プロペニル、2−メチル−1−プロペニル、1−ブテニル、2−ブテニル、3−ブテニル、2−エチル−1−ブテニル、3−メチル−2−ブテニル、1−ペンテニル、2−ペンテニル、3−ペンテニル、4−ペンテニル、4−メチル−3−ペンテニル、1−ヘキセニル、2−ヘキセニル、3−ヘキセニル、4−ヘキセニル、5−ヘキセニルなどが挙げられる。
アルキニル基の好適な例としては、炭素数2〜10のアルキニル基、例えばエチニル、1−プロピニル、2−プロピニル、1−ブチニル、2−ブチニル、3−ブチニル、1−ペンチニル、2−ペンチニル、3−ペンチニル、4−ペンチニル、1−ヘキシニル、2−ヘキシニル、3−ヘキシニル、4−ヘキシニル、5−ヘキシニルなどが挙げられる。
【0008】
脂環式炭化水素基としては、炭素数3〜12の飽和または不飽和の脂環式炭化水素基、例えばシクロアルキル基、シクロアルケニル基、シクロアルカジエニル基などが挙げられる。
シクロアルキル基の好適な例としては、炭素数3〜10のシクロアルキル基、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、ビシクロ〔2.2.1〕ヘプチル、ビシクロ〔2.2.2〕オクチル、ビシクロ〔3.2.1〕オクチル、ビシクロ〔3.2.2〕ノニル、ビシクロ〔3.3.1〕ノニル、ビシクロ〔4.2.1〕ノニル、ビシクロ〔4.3.1〕デシルなどが挙げられる。
シクロアルケニル基の好適な例としては、炭素数3〜10のシクロアルケニル基、例えば2−シクロペンテン−1−イル、3−シクロペンテン−1−イル、2−シクロヘキセン−1−イル、3−シクロヘキセン−1−イルなどが挙げられる。
シクロアルカジエニル基の好適な例としては、炭素数4〜10のシクロアルカジエニル基、例えば2,4−シクロペンタジエン−1−イル、2,4−シクロヘキサジエン−1−イル、2,5−シクロヘキサジエン−1−イルなどが挙げられる。
アリール基とは、単環式または縮合多環式芳香族炭化水素基を意味し、好適な例としては炭素数6〜14のアリール基、例えばフェニル、ナフチル、アントリル、フェナントリル、アセナフチレニルなどが挙げられ、なかでもフェニル、1−ナフチル、2−ナフチルなどが好ましい。
【0009】
芳香族複素環基の好適な例としては、例えばフリル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、フラザニル、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4-チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、トリアジニルなどの芳香族単環式複素環基;例えばベンゾフラニル、イソベンゾフラニル、ベンゾ〔b〕チエニル、インドリル、イソインドリル、1H−インダゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、1,2−ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、1,2−ベンゾイソチアゾリル、1H−ベンゾトリアゾリル、キノリル、イソキノリル、シンノリニル、キナゾリニル、キノキサリニル、フタラジニル、ナフチリジニル、プリニル、プテリジニル、カルバゾリル、α−カルボリニル、β−カルボリニル、γ−カルボリニル、アクリジニル、フェノキサジニル、フェノチアジニル、フェナジニル、フェノキサチイニル、チアントレニル、フェナトリジニル、フェナトロリニル、インドリジニル、ピロロ〔1,2−b〕ピリダジニル、ピラゾロ〔1,5−a〕ピリジル、イミダゾ〔1,2−a〕ピリジル、イミダゾ〔1,5−a〕ピリジル、イミダゾ〔1,2−b〕ピリダジニル、イミダゾ〔1,2−a〕ピリミジニル、1,2,4−トリアゾロ〔4,3−a〕ピリジル、1,2,4−トリアゾロ〔4,3−b〕ピリダジニルなどの芳香族縮合複素環基などが挙げられる。
【0010】
非芳香族複素環基の好適な例としては、例えばオキシラニル、アゼチジニル、オキセタニル、チエタニル、テトラヒドロフリル、チオラニル、ピペリジル、テトラヒドロピラニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ピペラジニル、ピロリジニルなどが挙げられる。
ハロゲン原子の例としてはフッ素、塩素、臭素およびヨウ素があげられ、とりわけフッ素および塩素が好ましい。
置換されていてもよいアミノ基としては、例えば炭素数1〜10のアルキル基、炭素数2〜10のアルケニル基、炭素数3〜10のシクロアルキル基、炭素数1〜10のアシル基(例、ホルミル、C1-9アルキル−カルボニル等)または炭素数6〜12の芳香族基(例、フェニルなどのC6-12アリール等)等でモノまたはジ置換されていてもよいアミノ基(−NH2基)が挙げられる。置換されたアミノ基としては、例えばメチルアミノ、ジメチルアミノ、エチルアミノ、ジエチルアミノ、ジブチルアミノ、ジアリルアミノ、シクロヘキシルアミノ、アセチルアミノ、プロピオニルアミノ、ベンゾイルアミノ、フェニルアミノ、N−メチル−N−フェニルアミノ等が挙げられる。
【0011】
置換されていてもよいアシル基におけるアシル基としては、炭素数1〜13のアシル基、具体的にはホルミルの他、例えば炭素数1〜10のアルキル基、炭素数3〜10のシクロアルキル基、炭素数2〜10のアルケニル基、炭素数3ないし10のシクロアルケニル基または炭素数6〜12の芳香族基(例、フェニルなどのC6-12アリール基等)とカルボニル基とが結合した基(例、アセチル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリル、バレリル、イソバレリル、ピバロイル、ヘキサノイル、ヘプタノイル、オクタノイルなどのC1-10アルキル−カルボニル基;シクロブタンカルボニル、シクロペンタンカルボニル、シクロヘキサンカルボニル、シクロヘプタンカルボニルなどのC3-10シクロアルキル−カルボニル基;クロトニルなどのC2-10アルケニル−カルボニル基;2−シクロヘキセンカルボニルなどのC3-10シクロアルケニル−カルボニル基;ベンゾイル、ニコチノイルなどのC6-12アリールカルボニル基等)が挙げられる。置換されたアシル基における置換基としては、例えば炭素数1〜3のアルキル基、炭素数1〜3のアルコキシ基、ハロゲン(例、塩素,フッ素,臭素など)、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ等が挙げられる。
【0012】
置換されていてもよいヒドロキシ基において、置換されたヒドロキシ基としては、例えばアルコキシ基、アルケニルオキシ基、アラルキルオキシ基、アシルオキシ基、アリールオキシ基、アルキルスルホニルオキシ基、アリールスルホニルオキシ基等が挙げられる。
アルコキシ基の好適な例としては、炭素数1〜10のアルコキシ基、例えばメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、sec.−ブトキシ、t.−ブトキシ、ペンチルオキシ、イソペンチルオキシ、ネオペンチルオキシ、ヘキシルオキシ、ヘプチルオキシ、ノニルオキシ、シクロブトキシ、シクロペンチルオキシ、シクロヘキシルオキシ等が挙げられる。
アルケニルオキシ基の好適な例としては、炭素数2〜10のアルケニルオキシ基、例えばアリル(allyl)オキシ、クロチルオキシ、2−ペンテニルオキシ、3−ヘキセニルオキシ、2−シクロペンテニルメトキシ、2−シクロヘキセニルメトキシ等が挙げられる。
アラルキルオキシ基の好適な例としては、炭素数7〜10のアラルキルオキシ基、例えばフェニル−C1-4アルキルオキシ基(例、ベンジルオキシ、フェネチルオキシなど)等が挙げられる。
アシルオキシ基の好適な例としては、炭素数2〜13のアシルオキシ基、さらに好ましくは炭素数2〜4のアルカノイルオキシ基(例、アセチルオキシ、プロピオニルオキシ、ブチリルオキシ、イソブチリルオキシなど)等が挙げられる。
アリールオキシ基の好適な例としては、炭素数6〜14のアリールオキシ基、例えばフェノキシ、ナフチルオキシ等が挙げられる。該アリールオキシ基は、1ないし2個の置換基を有していてもよく、このような置換基としては、例えばハロゲン(例、塩素,フッ素,臭素など)、炭素数1〜4のアルコキシ等が挙げられる。置換されたアリールオキシ基としては、例えば4−クロロフェノキシ、2−メトキシフェノキシ等が挙げられる。
アルキルスルホニルオキシ基の好適な例としては、炭素数1〜10のアルキルスルホニルオキシ基、例えばメチルスルホニルオキシ、エチルスルホニルオキシ等が挙げられる。
アリールスルホニルオキシ基の好適な例としては、炭素数6〜12のアリールスルホニルオキシ基(該C6-12アリールスルホニルオキシ基は、メチル等のC1-6アルキルで置換されていてもよい)、例えばフェニルスルホニルオキシ、4−メチルフェニルスルホニルオキシ等が挙げられる。
【0013】
置換されていてもよいチオール基(置換されていてもよいメルカプト基)において、置換されたチオール基としては、例えばアルキルチオ基、アリールチオ基、ヘテロアリールチオ基、アラルキルチオ基、ヘテロアリールアルキルチオ基、アシルチオ基などが挙げられる。
アルキルチオ基の好適な例としては、炭素数1〜10のアルキルチオ基(例、メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチオ、ブチルチオ、イソブチルチオ、sec.−ブチルチオ、t.−ブチルチオ、ペンチルチオ、イソペンチルチオ、ネオペンチルチオ、ヘキシルチオ、ヘプチルチオ、ノニルチオ、シクロブチルチオ、シクロペンチルチオ、シクロヘキシルチオなど)等が挙げられる。
アリールチオ基の好適な例としては、C1-6アルキル基で置換されていてもよい炭素数6〜14のアリールチオ基、例えばフェニルチオ、ナフチルチオ、4−メチルフェニルチオ等が挙げられる。
ヘテロアリールチオ基としては、例えば前記した芳香族複素環基により置換されたチオール基が挙げられ、なかでも2−ピリジルチオ、3−ピリジルチオ、2−イミダゾリルチオ、1,2,4−トリアゾール−5−イルチオ等が好ましい。
アラルキルチオ基の好適な例としては、炭素数7〜10のアラルキルチオ基、例えばフェニル−C1-4アルキルチオ基(例、ベンジルチオ、フェネチルチオなど)等が挙げられる。
ヘテロアリールアルキルチオ基としては、例えば前記した芳香族複素環基により置換されたアルキルチオ基が挙げられる。ここにおいて、アルキルチオ基は前記アルキルチオ基と同様のものが挙げられる。ヘテロアリールアルキルチオ基の好適な例としては、ピリジル−C1-4アルキルチオ基(例、2−ピリジルメチルチオ、3−ピリジルメチルチオ等)等が挙げられる。
アシルチオ基の好適な例としては、炭素数2〜13のアシルチオ基、さらに好ましくは炭素数2〜4のアルカノイルチオ基(例、アセチルチオ、プロピオニルチオ、ブチリルチオ、イソブチリルチオなど)等が挙げられる。
【0014】
エステル化もしくはアミド化されていてもよいカルボキシ基において、エステル化されたカルボキシ基としては、例えばアルコキシカルボニル基、アラルキルオキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、ヘテロアリールアルキルオキシカルボニル基等が挙げられる。
アルコキシカルボニル基の好適な例としては、炭素数2〜5のアルコキシカルボニル基、例えばメトキシカルボニル,エトキシカルボニル,プロポキシカルボニル,ブトキシカルボニルなどのC1-4アルコキシ−カルボニル基等が挙げられる。
アラルキルオキシカルボニル基の好適な例としては、炭素数8〜10のアラルキルオキシカルボニル基、例えばベンジルオキシカルボニルなどのC7-9アラルキルオキシ−カルボニル基等が挙げられる。
アリールオキシカルボニル基の好適な例としては、C1-6アルキル基で置換されていてもよい炭素数7〜15のアリールオキシカルボニル基、例えばフェノキシカルボニル,p−トリルオキシカルボニルなどのC6-14アリールオキシ−カルボニル基等が挙げられる。
ヘテロアリールアルキルオキシカルボニル基としては、例えば前記した芳香族複素環基により置換されたアルキルオキシカルボニル基が挙げられる。ここにおいて、アルキルオキシカルボニル基は前記アルコキシカルボニル基と同様のものが挙げられる。ヘテロアリールアルキルオキシカルボニル基の好適な例としては、ピリジル−C1-4アルコキシ−カルボニル基(例、2−ピリジルメトキシカルボニル、3−ピリジルメトキシカルボニル等)等が挙げられる。
【0015】
エステル化もしくはアミド化されていてもよいカルボキシル基において、アミド化されたカルボキシル基としては、式:−CON(R5)(R6)
〔式中、R5およびR6は同一または異なって、水素原子、置換されていてもよい炭化水素基、置換されていてもよいヒドロキシ基または置換されていてもよい複素環基を示す〕で表される基が挙げられる。ここにおいて、R5またはR6で示される置換されていてもよい炭化水素基における炭化水素基としては、R1またはAで示される複素環基の置換基として例示した脂肪族炭化水素基、脂環式炭化水素基、アリール基等が挙げられる。R5またはR6で示される置換されていてもよいヒドロキシ基としては、R1またはAで示される置換されていてもよいヒドロキシ基と同様の基等が挙げられる。また、R5またはR6 で示される置換されていてもよい複素環基における複素環基としては、R1またはAで表される複素環基の置換基として例示した芳香族複素環基が挙げられる。R5またはR6における置換基としては、ハロゲン原子(例、塩素,フッ素,臭素.ヨウ素など)、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基等から選ばれる1〜3個の置換基が挙げられる。
【0016】
一般式(I)中、R1またはAで示される複素環基上の置換基は、それらが脂環式炭化水素基,アリール基,芳香族複素環基,非芳香族複素環基であるときはさらにそれぞれ適当な置換基を1個以上、好ましくは1〜3個有していてもよく、このような置換基としては、例えば炭素数1〜6のアルキル基、炭素数2〜6のアルケニル基、炭素数2〜6のアルキニル基、炭素数3〜7のシクロアルキル基、炭素数6〜14のアリール基(例、フェニル,ナフチルなど)、芳香族複素環基(例、チエニル,フリル,ピリジル,オキサゾリル,チアゾリルなど)、非芳香族複素環基(例、テトラヒドロフリル,モルホリノ,ピペリジノ,ピロリジノ,ピペラジノなど)、炭素数7〜9のアラルキル基(例、ベンジルなど)、アミノ基、N−モノ(C1-4)アルキルアミノ基、N,N−ジ(C1-4)アルキルアミノ基、炭素数2〜8のアシルアミノ基(例、アセチルアミノ,プロピオニルアミノなどのC1-7アルキル−カルボニルアミノ;ベンゾイルアミノなど)、アミジノ基、炭素数2〜8のアシル基(例、アセチルなどのC1-7アルキル−カルボニルなど)、カルバモイル基、N−モノ(C1-4)アルキルカルバモイル基、N,N−ジ(C1-4)アルキルカルバモイル基、スルファモイル基、N−モノ(C1-4)アルキルスルファモイル基、N,N−ジ(C1-4)アルキルスルファモイル基、カルボキシル基、炭素数2〜8のアルコキシカルボニル基、ヒドロキシ基、炭素数1〜4のアルコキシ基、炭素数2〜5のアルケニルオキシ基、炭素数3〜7のシクロアルキルオキシ基、炭素数7〜9のアラルキルオキシ基(例、ベンジルオキシなど)、炭素数6〜14のアリールオキシ基(例、フェニルオキシ,ナフチルオキシなど)、メルカプト基、炭素数1〜4のアルキルチオ基、炭素数7〜9のアラルキルチオ基(例、ベンジルチオなど)、炭素数6〜14のアリールチオ基(例、フェニルチオ,ナフチルチオなど)、スルホ基、シアノ基、アジド基、ニトロ基、ニトロソ基、ハロゲン原子(例、フッ素,塩素,臭素,ヨウ素)などが挙げられる。
【0017】
一般式(I)中、R1で示されるハロゲン原子、置換されていてもよいヒドロキシ基、置換されていてもよいチオール基、置換されていてもよいアミノ基としては、R1またはAで示される複素環基における置換基として例示したものが挙げられる。
一般式(I)中、R1は好ましくは置換されていてもよい複素環基である。
【0018】
一般式(I)中、Aで示される置換されていてもよいアシル基、置換されていてもよいヒドロキシ基、エステル化もしくはアミド化されていてもよいカルボキシ基としては、R1またはAで示される複素環基における置換基として例示したものが挙げられる。
一般式(I)中、Aは好ましくは置換されていてもよい複素環基または置換されていてもよいヒドロキシ基である。
【0019】
一般式(I)中、Bで示される置換されていてもよい芳香族基における芳香族基としては、例えば芳香族炭化水素基、芳香族複素環基等が挙げられる。
芳香族炭化水素基の好適な例としては、炭素数6〜14の芳香族炭化水素基、例えばC6-14アリール基(例、フェニル、ナフチル)等が挙げられる。
芳香族複素環基の好適な例としては、R1またはAで示される複素環基における置換基として例示したものが挙げられ、なかでも、例えばフリル、チエニル、ピリジル、キノリル等が好ましい。
Bで示される置換されていてもよい芳香族基における置換基としては、例えばハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、置換されていてもよいアルコキシ基、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいシクロアルキル基等から選ばれる1〜3個の置換基が挙げられる。
ここにおいて、ハロゲン原子としては、例えばフッ素,塩素,臭素,ヨウ素等が挙げられる。
置換されていてもよいアルコキシ基におけるアルコキシ基としては、R1またはAで示される複素環基における置換基として例示したものが挙げられ、なかでも、炭素数1〜6の直鎖もしくは分枝状のアルコキシ基が好ましい。
置換されていてもよいアルキル基におけるアルキル基としては、R1またはAで示される複素環基における置換基として例示したものが挙げられ、なかでも、炭素数1〜6の直鎖もしくは分枝状のアルキル基が好ましい。
置換されていてもよいシクロアルキル基におけるシクロアルキル基としては、R1またはAで示される複素環基における置換基として例示したものが挙げられ、なかでも、炭素数3〜7のシクロアルキル基が好ましい。
前記した置換されていてもよいアルコキシ基、置換されていてもよいアルキル基および置換されていてもよいシクロアルキル基における置換基としては、例えばハロゲン原子(例、フッ素,塩素,臭素,ヨウ素)、ヒドロキシ基、炭素数1〜6のアルコキシ基等から選ばれる1〜3個の置換基が挙げられる。
置換されたアルコキシ基としては、例えばトリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシ、1,1−ジフルオロエトキシ等が挙げられる。
置換されたアルキル基としては、例えばトリフルオロメチル、ジフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、トリクロロメチル、1−ヒドロキシメチル、メトキシメチル、エトキシメチル、2−メトキシエチル、2,2−ジメトキシエチル等が挙げられる。
一般式(I)中、Bは、好ましくは置換されていてもよい芳香族炭化水素基であり、特に置換されていてもよいフェニル基が汎用される。
【0020】
一般式(I)中、Yで示される2価の脂肪族炭化水素基は、直鎖状、分枝状のいずれでもよく、また飽和、不飽和のいずれでもよい。該脂肪族炭化水素基は、炭素数1〜7のものが好ましく、その具体例としては、例えば−CH2−,−CH(CH3)−,−(CH2)2−,−CH(C2H5)−,−(CH2)3−,−(CH2)4−,−(CH2)5−,−(CH2)6−,−(CH2)7−等の飽和のもの、例えば−CH=CH−,−C(CH3)=CH−,−CH=CH−CH2−,−C(C2H5)=CH−,−CH2−CH=CH−CH2−,−CH2−CH2−CH=CH−CH2−,−CH=CH−CH=CH−CH2−,−CH=CH−CH=CH−CH=CH−CH2−等の不飽和のものが挙げられる。Yは、好ましくは炭素数1〜4の2価の脂肪族炭化水素基であり、さらに飽和であることが好ましい。Yの好ましい具体例としては、例えば−(CH2)3−または−(CH2)2−が挙げられる。
【0021】
本発明の化合物(I)は、以下のような場合が好ましい形態である。
(1)一般式(I)において、R1が置換されていてもよい複素環基で、例えばその複素環基が、(i)環構成原子として炭素以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる1ないし4個の原子を含む5または6員環、または(ii)このような5または6員環と、1または2個の窒素原子を含む6員環、ベンゼン環または1個の窒素原子を含む5員環との縮合環(さらに好ましくは、アゾリル基)である場合。
(2)一般式(I)において、Aが置換されていてもよい複素環基で、例えばその複素環基が、(i)環構成原子として炭素以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる1ないし4個の原子を含む5または6員環、または(ii)このような5または6員環と、1または2個の窒素原子を含む6員環、ベンゼン環または1個の窒素原子を含む5員環との縮合環(さらに好ましくは、アゾリル基、アゾリニル基またはアゾリジニル基)である場合。
(3)一般式(I)において、Aが置換されていてもよいヒドロキシ基、さらに好ましくは(i)ヒドロキシ基、(ii)C1-10アルコキシ基、(iii)C2-10アルケニルオキシ基、(iv)C7-10アラルキルオキシ基、(v)C2-13アシルオキシ基、(vi)1または2個のハロゲンまたはC1-4アルコキシで置換されていてもよいC6-14アリールオキシ基または(vii)C1-10アルキルスルホニルオキシ基である場合。
(4)一般式(I)において、Yが炭素数1〜7の2価の脂肪族炭化水素基であり、さらに好ましくは炭素数2〜4の2価の脂肪族炭化水素基である場合。
【0022】
(5)一般式(I)において、R1が(i)ハロゲン原子、(ii)C1-10アルキル、C6-14アリールおよびC1-10アルキルチオから選ばれる1ないし3個の置換基を有していてもよいイミダゾリル、ピラゾリル、1,2,4−トリアゾリル、1,2,3−トリアゾリル、ベンズイミダゾリル、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニルまたはヘキサメチレンイミニル基、(iii)C1-10アルコキシ基、(iv)C6-14アリールオキシ基、(v)C1-10アルキルチオ基、(vi)C1-6アルキルで置換されていてもよいC6-14アリールチオ基、(vii)C1-6アルキルまたはC6-14アリールで置換されていてもよいイミダゾリル、1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリルまたはピリジルで置換されたチオール基、(viii)ピリジル−C1-4アルキルチオ基、または(ix)1または2個のC1-10アルキルまたはC3-10シクロアルキルで置換されていてもよいアミノ基;
Aが(i)ホルミル基、(ii)C1-10アルキルで置換されていてもよいイミダゾリル、ピラゾリル、1,2,4−トリアゾリル、1,2,3−トリアゾリル、チアゾリジニル、オキサゾリニル、チアゾリニル、2,4−ジオキソイミダゾリジニル、2,4−ジオキソオキサゾリジニルまたは2,4−ジオキソチアゾリジニル基、(iii)ヒドロキシ基、(iv)C1-4アルコキシで置換されていてもよいC6-14アリールオキシ基、(v)C1-10アルキルスルホニルオキシ基、(vi)C1-4アルコキシ−カルボニル基、(vii)C7-9アラルキルオキシ−カルボニル基、または(viii)式:−CON(R5)(R6)〔式中、R5およびR6はそれぞれ水素原子、またはC1-10アルコキシまたはハロゲンで置換されていてもよいC1-10アルキルを示す〕で表される基;
Bはハロゲンで置換されていてもよいフェニル基;および
Yは−(CH2)2−、−(CH2)3−、−(CH2)4−、−(CH2)5−または−(CH2)6−である場合。
【0023】
(6)一般式(I)において、R1が置換されていてもよい複素環基;Aが置換されていてもよい複素環基;およびYが炭素数1〜7の2価の脂肪族炭化水素基である場合。
(7)前記(6)において、R1およびAで表される複素環基が、それぞれアゾリル基、アゾリニル基またはアゾリジニル基である場合。
(8)前記(6)において、R1で表される複素環基がアゾリル基、およびAで表される複素環基がアゾリル基、アゾリニル基またはアゾリジニル基である場合。
(9)前記(7)において、R1およびAで表されるアゾリル基、アゾリニル基およびアゾリジニル基が、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、1,2,3−トリアゾリル、テトラゾリル、ピロリジニル、オキサゾリジニル、チアゾリジニル、イミダゾリジニル、オキサゾリニル、チアゾリニル基である場合。
【0024】
(10)前記(6)において、R1がC1-10アルキル、C6-14アリールおよびC1-10アルキルチオから選ばれる1ないし3個の置換基を有していてもよいアゾリル基である場合。
(11)前記(10)において、アゾリル基がイミダゾリル、ピラゾリル、1,2,4−トリアゾリルまたは1,2,3−トリアゾリル基である場合。
(12)前記(6)において、Aが1または2個のC1-10アルキルまたはオキソ基で置換されていてもよいアゾリル、アゾリニルまたはアゾリジニル基で、さらに好ましくは、C1-10アルキルで置換されていてもよいイミダゾリル、ピラゾリル、1,2,4−トリアゾリル、1,2,3−トリアゾリル、チアゾリジニル、オキサゾリニル、チアゾリニル、2,4−ジオキソイミダゾリジニル、2,4−ジオキソオキサゾリジニルまたは2,4−ジオキソチアゾリジニル基である場合。
【0025】
(13)前記(6)において、Bが置換されていてもよいフェニル基で、さらに好ましくはハロゲンで置換されていてもよいフェニル基である場合。
(14)前記(6)において、Yが炭素数3〜5の2価の脂肪族炭化水素基で、さらに好ましくは−(CH2)3−、−(CH2)4−または−(CH2)5−である場合。
(15)一般式(I)において、R1が置換されていてもよい複素環基;Aが置換されていてもよいヒドロキシ基;およびYが炭素数1〜7の2価の脂肪族炭化水素基である場合。
【0026】
(16)前記(15)において、R1で表される複素環基がアゾリル基(例えば、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、1,2,3−トリアゾリルまたはテトラゾリル基)である場合。
(17)前記(15)において、R1がC1-10アルキル、C6-14アリールおよびC1-10アルキルチオから選ばれる1ないし3個の置換基を有していてもよいアゾリル基(例えば、イミダゾリル、ピラゾリル、1,2,4−トリアゾリルまたは1,2,3−トリアゾリル基など)である場合。
【0027】
(18)前記(15)において、Aが(i)ヒドロキシ基、(ii)C1-10アルコキシ基、(iii)C2-10アルケニルオキシ基、(iv)C7-10アラルキルオキシ基、(v)C2-13アシルオキシ基、(vi)1または2個のハロゲンまたはC1-4アルコキシで置換されていてもよいC6-14アリールオキシ基または(vii)C1-10アルキルスルホニルオキシ基で、さらに好ましくは、ヒドロキシ基である場合。
(19)前記(15)において、Bが置換されていてもよいフェニル基で、さらに好ましくは、ハロゲンで置換されていてもよいフェニル基である場合。
(20)前記(15)において、Yが炭素数3〜5の2価の脂肪族炭化水素基で、さらに好ましくは、−(CH2)3−、−(CH2)4−または−(CH2)5−である場合。
(21)一般式(I)において、4−(4−クロロフェニル)−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)−5−オキサゾールプロパノールまたはその塩、4−(4−クロロフェニル)−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)−5−オキサゾールブタノールまたはその塩、4−(4−クロロフェニル)−5−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)オキサゾールまたはその塩、4−(4−クロロフェニル)−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)−5−オキサゾールペンタノールまたはその塩、または4−(4−クロロフェニル)−5−[4−(1−イミダゾリル)ブチル]−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)オキサゾールまたはその塩である場合。
【0028】
本発明の化合物(I)の塩としては、薬学的に許容される塩が好ましく、例えば無機塩基との塩、有機塩基との塩、無機酸との塩、有機酸との塩、塩基性または酸性アミノ酸との塩などが挙げられる。無機塩基との塩の好適な例としては、例えばナトリウム塩、カリウム塩などのアルカリ金属塩;カルシウム塩、マグネシウム塩などのアルカリ土類金属塩;ならびにアルミニウム塩、アンモニウム塩などが挙げられる。有機塩基との塩の好適な例としては、例えばトリメチルアミン、トリエチルアミン、ピリジン、ピコリン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジシクロヘキシルアミン、N,N'-ジベンジルエチレンジアミンなどとの塩が挙げられる。無機酸との塩の好適な例としては、例えば塩酸、臭化水素酸、硝酸、硫酸、リン酸などとの塩が挙げられる。有機酸との塩の好適な例としては、例えばギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、フマール酸、シュウ酸、酒石酸、マレイン酸、クエン酸、コハク酸、リンゴ酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸などとの塩が挙げられる。塩基性アミノ酸との塩の好適な例としては、例えばアルギニン、リジン、オルニチンなどとの塩が挙げられ、酸性アミノ酸との塩の好適な例としては、例えばアスパラギン酸、グルタミン酸などとの塩が挙げられる。これらの塩の中でもナトリウム塩、カリウム塩が最も好ましい。
また、本発明の化合物(I)またはその塩は、水和物であってもよい。
【0029】
本発明の化合物(I)またはその塩(以下、単に本発明化合物と略記する)は、例えば血糖低下作用およびインスリン分泌促進作用等を有する。
本発明化合物は、そのままもしくは自体公知の薬学的に許容しうる担体、賦形剤、増量剤などと混合して、哺乳動物(例、ヒト、マウス、ラット、ウサギ、イヌ、ネコ、ウシ、ウマ、ブタ、サル等)に対し、インスリン分泌促進剤、糖尿病予防治療剤、抗動脈硬化剤、抗高脂血症剤、降圧剤および糖尿病性合併症(例、腎症、網膜症、神経障害等)の予防治療剤として用いることができる。
本発明化合物は、低毒性であり、例えば、後述の実施例36で得られた化合物を1日当たり1g/kgの割合でマウスに経口投与した場合、5日後でも死亡例は認められなかった。
本発明化合物は、通常例えば錠剤、カプセル剤(ソフトカプセル、マイクロカプセルを含む)、散剤、顆粒剤などとして経口的に投与されるが、場合によっては注射剤、坐剤、ペレットなどとして非経口的に投与できる。本発明化合物の投与量は、投与対象、投与ルート、症状等によって異なるが、例えば成人の糖尿病患者に経口投与する場合、1日1〜500mg/kg、好ましくは10〜150mg/kgであり、この量を1日1回〜3回投与するのが望ましい。
【0030】
本発明の医薬組成物は、本発明化合物を薬学的に許容される担体と配合することにより製造することができる。該医薬組成物は、製剤分野において慣用の方法により製造される。医薬組成物としては、例えば錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤などの固形製剤;またはシロップ剤、注射剤などの液状製剤等が挙げられ、これらは、前記哺乳動物に対し、経口または非経口的に投与することができる。
本発明の医薬組成物は、インスリン分泌促進剤、糖尿病治療剤、抗動脈硬化剤、抗高脂血症剤、降圧剤および糖尿病性合併症(例、腎症、網膜症、神経障害等)の予防治療剤として用いられ、なかでもインスリン分泌促進剤または糖尿病治予防療剤として用いることが好ましい。
【0031】
また、本発明化合物は、他の糖尿病治療剤、糖尿病性合併症治療剤、抗高脂血症剤もしくは降圧剤などと同時に同一対象に投与することができ、また時間差をおいて同一対象に投与することもできる。ここにおいて糖尿病治療剤としては、インスリン感受性増強剤(例えば、ピオグリタゾン、トログリタゾン、BRL−49653等)、α−グルコシダーゼ阻害剤(例えば、ボグリボース、アカルボース、ミグリトール等)あるいはビグアナイド剤(例えば、フェンホルミン、メトホルミン、ブホルミン等)等が挙げられる。糖尿病性合併症治療剤としては、アルドース還元酵素阻害剤(例えば、トルレスタット、エパルレスタット、ゼナレスタット等)が挙げられる。抗高脂血剤としては、コレステロール合成阻害剤であるスタチン系化合物(例えば、プラバスタチン、シンバスタチン、ロバスタチン、セリバスタチン等)、スクアレン合成酵素阻害剤あるいはトリグリセリド低下作用を有するフィブラート系化合物(例えば、ベザフィブラート等)等が挙げられる。降圧剤としては、アンジオテンシン変換酵素阻害剤(例えば、カプトプリル、エナラプリル、デラプリル等)あるいはアンジオテンシンII拮抗剤(例えば、ロサルタン、カンデサルタン シレキシチル等)等が挙げられる。
本発明化合物を他剤と組み合わせて用いる場合、その配合比は、投与対象、投与対象の年齢および体重、症状、投与時間、剤形、投与方法、組み合わせ等により適宜選択することができる。
【0032】
薬学的に許容される担体としては、製剤素材として慣用の各種有機あるいは無機担体物質が用いられ、固形製剤における賦形剤、滑沢剤、結合剤、崩壊剤;液状製剤における溶剤、溶解補助剤、懸濁化剤、等張化剤、緩衝剤、無痛化剤などとして配合される。また必要に応じて、防腐剤、抗酸化剤、着色剤、甘味剤などの製剤添加物を用いることもできる。
賦形剤の好適な例としては、例えば乳糖、白糖、D-マンニトール、デンプン、結晶セルロース、軽質無水ケイ酸などが挙げられる。
滑沢剤の好適な例としては、例えばステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、タルク、コロイドシリカなどが挙げられる。
結合剤の好適な例としては、例えば結晶セルロース、白糖、D-マンニトール、トレハロース、デキストリン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルピロリドンなどが挙げられる。
崩壊剤の好適な例としては、例えばデンプン、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウム、クロスカルメロースナトリウム、カルボキシメチルスターチナトリウムなどが挙げられる。
溶剤の好適な例としては、例えば注射用水、アルコール、プロピレングリコール、マクロゴール、ゴマ油、トウモロコシ油、トリカプリリンなどが挙げられる。
溶解補助剤の好適な例としては、例えばポリエチレングリコール、プロピレングリコール、D-マンニトール、トレハロース、安息香酸ベンジル、エタノール、トリスアミノメタン、コレステロール、トリエタノールアミン、炭酸ナトリウム、クエン酸ナトリウムなどが挙げられる。
懸濁化剤の好適な例としては、例えばステアリルトリエタノールアミン、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリルアミノプロピオン酸、レシチン、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、モノステアリン酸グリセリン、などの界面活性剤;例えばポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースなどの親水性高分子などが挙げられる。
等張化剤の好適な例としては、例えば塩化ナトリウム、グリセリン、D-マンニトールなどが挙げられる。
緩衝剤の好適な例としては、例えばリン酸塩、酢酸塩、炭酸塩、クエン酸塩などの緩衝液などが挙げられる。
無痛化剤の好適な例としては、例えばベンジルアルコールなどが挙げられる。
防腐剤の好適な例としては、例えばパラオキシ安息香酸エステル類、クロロブタノール、ベンジルアルコール、フェネチルアルコール、デヒドロ酢酸、ソルビン酸などが挙げられる。
抗酸化剤の好適な例としては、例えば亜硫酸塩、アスコルビン酸などが挙げられる。
【0033】
本発明の化合物(I)は、自体公知の方法により製造することができる。このような方法としては、例えば以下に記載された方法あるいはこれに準ずる方法および特開昭58−183676、特開昭59−190979等に記載された方法あるいはこれに準ずる方法等が挙げられる。
化合物(I)において、一般式(I−a):
【化8】
〔式中、R1aはハロゲン原子、その他の記号は前記と同意義を示す。〕で表される化合物またはその塩は、一般式
【化9】
〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕で表される化合物またはその塩とハロゲン化剤とを反応させることによって製造でき、また一般式(I−b):
【化10】
〔式中、R1bは置換されていてもよい複素環基、置換されていてもよいヒドロキシ基、置換されていてもよいチオール基または置換されていてもよいアミノ基、その他の記号は前記と同意義を示す。〕で表される化合物またはその塩は、一般式(I−a)で表される化合物またはその塩と一般式:R1b−H〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕で表される化合物またはその塩と反応させることによって製造することができる。
R1aおよびR1bで表される各置換基の定義は前記R1で定義されたものと同様である。
具体的には、化合物(I)は、例えばA法ないしT法などで表される製造法によって製造することができる。
A法
【化11】
〔式中、R2は炭素数1〜5のアルキル基を、Xはハロゲン原子を、他の記号は前記と同意義を示す。〕
R2で示される炭素数1〜5のアルキル基としては、R1またはAで示される複素環基の置換基として例示したアルキル基のうち、炭素数1〜5のものが挙げられる。Xで示されるハロゲン原子としては、塩素、フッ素、臭素が挙げられる。
化合物(I)において、R1がハロゲン原子、Aがエステル化されたカルボキシル基である化合物(I-1)は、例えば化合物(II)をハロゲン化反応に付すことにより製造される。本反応は、通常ハロゲン化剤の存在下、反応に影響を及ぼさない溶媒中で行われる。また、過剰のハロゲン化剤を溶媒として反応を行ってもよい。ハロゲン化剤としては、例えばオキシ塩化リン、三塩化リン、五塩化リン、塩化チオニル、三臭化リンなどが挙げられる。ハロゲン化剤の使用量は、化合物(II)に対して1〜10モル当量、好ましくは3〜6モル当量である。反応に影響を及ぼさない溶媒としては、例えばベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類;ピリジンあるいはこれらの混合溶媒等が挙げられる。反応温度は、通常、約20〜180℃、好ましくは約50〜130℃、反応時間は、約0.5〜20時間である。
このようにして得られる化合物(I-1)は、公知の分離精製手段、例えば濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、転溶、クロマトグラフィーなどにより単離精製することができる。
【0034】
B法
【化12】
〔式中、各記号は前記と同意義を示す。〕
化合物(I)において、Aがカルボキシル基である化合物(I-3)は、例えば化合物(I-2)を加水分解反応に付すことにより製造される。本反応は、常法に従い、酸または塩基の存在下、含水溶媒中で行われる。含水溶媒としては、例えばメタノール、エタノールなどのアルコール類;テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル類;ジメチルスルホキシド、アセトンなどと水との混合溶媒が挙げられる。酸としては、例えば塩酸、硫酸、酢酸、臭化水素酸などが挙げられる。塩基としては、例えば炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、ナトリウムメトキシド、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウムなどが挙げられる。酸または塩基は、化合物(I-2)に対して過剰(塩基:約1.2〜5当量、酸:約2〜50当量)に用いることが好ましい。反応温度は、通常、約−20〜150℃、好ましくは約−10〜100℃、反応時間は、約0.1〜20時間である。
このようにして得られる化合物(I-3)は、公知の分離精製手段、例えば濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、転溶、クロマトグラフィーなどにより単離精製することができる。
【0035】
C法
【化13】
〔式中、R3は水素原子または炭素数1〜5のアルキル基を、Zは各々置換されていてもよい複素環,ヒドロキシ,チオールまたはアミノ基を、他の記号は前記と同意義を示す。〕
R3で示される炭素数1〜5のアルキル基としては、R1またはAで示される複素環基の置換基として例示したアルキル基のうち、炭素数1〜5のものが挙げられる。Zで示される各々置換されていてもよい複素環,ヒドロキシ,チオールまたはアミノ基としては、R1で示される各々置換されていてもよい複素環,ヒドロキシ,チオールまたはアミノ基が挙げられる。
【0036】
化合物(I)において、R1が各々置換されていてもよい複素環,ヒドロキシ,チオールまたはアミノ基、Aがエステル化されていてもよいカルボキシ基である化合物(I-5)は、例えば化合物(I-4)と化合物(XI)とを反応させることにより製造される。本反応は、通常塩基の存在下、反応に影響を及ぼさない溶媒中で行われる。また、化合物(XI)において、Zが置換されていてもよいアミノ基である場合には、過剰の化合物(XI)を溶媒として用いることができる。反応に影響を及ぼさない溶媒としては、例えばメタノール、エタノールなどのアルコール類;テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル類;N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、アセトン、水またはこれらの混合溶媒等が挙げられる。塩基としては、例えば水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウムなどのアルカリ金属塩;水素化ナトリウムなどの金属水素化物;ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシドなどが挙げられる。化合物(XI)の使用量は、通常化合物(I-4)に対して約1〜10モル当量である。また、化合物(XI)において、Zが置換されていてもよいアミノ基である場合、化合物(XI)の使用量は、通常化合物(I-4)に対して約1〜50モル当量である。反応温度は、通常、約20〜180℃、好ましくは約80〜140℃、反応時間は、約0.5〜20時間である。
このようにして得られる化合物(I-5)は、公知の分離精製手段、例えば濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、転溶、クロマトグラフィーなどにより単離精製することができる。
【0037】
D法
【化14】
〔式中、R4はアルキル,アラルキル,ヘテロアリールアルキルまたはアシル基を、他の記号は前記と同意義を示す。〕
R4で示されるアルキル,アラルキル,ヘテロアリールアルキルまたはアシル基としては、R1で示される置換されていてもよいチオール基として例示したアルキルチオ基,アラルキルチオ基,ヘテロアリールアルキルチオ基またはアシルチオ基におけるアルキル基,アラルキル基,ヘテロアリールアルキル基またはアシル基が挙げられる。
化合物(I)において、R1が置換されたチオール基、Aがエステル化されていてもよいカルボキシ基である化合物(I-6)は、例えば化合物(III)と化合物(XII)とを反応させることにより製造される。本反応は、塩基の存在下、反応に影響を及ぼさない溶媒中で行われる。塩基としては、例えば水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウムなどのアルカリ金属塩;水素化ナトリウムなどの金属水素化物;ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシドなどが挙げられる。反応に影響を及ぼさない溶媒としては、例えばテトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル類;トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類;N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、アセトン、水またはこれらの混合溶媒等が挙げられる。化合物(XII)の使用量は、化合物(III)に対して、約1〜10モル当量である。反応温度は、通常、約−20〜150℃、好ましくは約0〜100℃、反応時間は、約0.1〜20時間である。
このようにして得られる化合物(I-6)は、公知の分離精製手段、例えば濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、転溶、クロマトグラフィーなどにより単離精製することができる。
【0038】
E法
【化15】
〔式中、Y1は2価の脂肪族炭化水素基を、他の記号は前記と同意義を示す。〕
Y1−CH2は前記Yで示される2価の脂肪族炭化水素基と同意義を示す。
化合物(I)において、Aがヒドロキシ基である化合物(I-8)は、例えば化合物(I-7)を還元反応に付すことにより製造される。本反応は、自体公知の方法により行うことができる。還元反応は、通常還元剤を用いて、反応に影響を及ぼさない溶媒中で行われれる。還元剤としては、水素化ホウ素アルカリ金属(例、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素リチウムなど)等の金属水素化物;水素化リチウムアルミニウムなどの金属水素錯化合物;水素化トリフェニルスズなどの有機スズ化合物;ジボランあるいは置換ボランなどが挙げられる。反応に影響を及ぼさない溶媒としては、例えばベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類;クロロホルム、ジクロロメタン、四塩化炭素などのハロゲン化炭化水素類;テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル類;メタノール、エタノールなどのアルコール類;N,N−ジメチルホルムアミドあるいはこれらの混合溶媒が挙げられ、これらの溶媒は、還元剤の種類により適宜選択される。反応温度は、通常、約−20〜150℃、好ましくは約0〜100℃、反応時間は、約0.1〜10時間である。
このようにして得られる化合物(I-8)は、公知の分離精製手段、例えば濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、転溶、クロマトグラフィーなどにより単離精製することができる。
【0039】
F法
【化16】
〔式中、各記号は前記と同意義を示す。〕
化合物(I)において、Aがホルミル基である化合物(I-9)は、例えば化合物(I-8)を酸化反応に付すことにより製造される。本反応は、自体公知の方法により行うことができる。酸化反応は、例えば二酸化マンガン、クロム酸またはジメチルスルホキシド等を用いて行われる。例えばジメチルスルホキシドを用いて酸化反応を行う場合、反応は、親電子試薬の共存下、反応に影響を及ぼさない溶媒中で行われる。親電子試薬としては、例えば無水酢酸、無水リン酸、塩化オキザリル、ジシクロヘキシルカルボジイミド、塩素等が挙げられる。親電子試薬の使用量は、ジメチルスルホキシドに対して通常等モル量である。反応に影響を及ぼさない溶媒としては、例えばクロロホルム、ジクロロメタンなどのハロゲン化炭化水素類;ベンゼン、トルエンなどの芳香族炭化水素類等が挙げられる。ジメチルスルホキシドの使用量は、化合物(I-8)に対して約1〜5モル当量、好ましくは約1〜2モル当量である。反応温度は、通常、約−20〜100℃、好ましくは約0〜60℃、反応時間は、約0.5〜20時間である。
このようにして得られる化合物(I-9)は、公知の分離精製手段、例えば濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、転溶、クロマトグラフィーなどにより単離精製することができる。
【0040】
G法
【化17】
〔式中、各記号は前記と同意義を示す。〕
化合物(I)において、Aが置換されたヒドロキシ基である化合物(I-10)は、例えば化合物(I-8)をアシル化反応に付すことにより製造される。本反応は、自体公知の方法により行うことができる。アシル化反応は、例えば化合物(I-8)とカルボン酸誘導体(R4CO2H)とを縮合剤(例、ジシクロヘキシルカルボジイミド等)を用いて直接縮合させる方法、あるいは化合物(I-8)とカルボン酸誘導体(R4CO2H)の反応性誘導体とを適宜反応させる方法等を用いて行われる。ここにおいて、カルボン酸誘導体(R4CO2H)の反応性誘導体としては、例えば酸無水物、酸ハライド(例、酸クロリド、酸ブロミド等)、イミダゾリドあるいは混合酸無水物(例、メチル炭酸、エチル炭酸、イソブチル炭酸との無水物等)などが挙げられる。これらのうち最も簡便な方法は、酸クロリドまたは酸無水物を用いる方法であり、この場合、反応は、塩基の存在下、反応に影響を及ぼさない溶媒中で行われる。塩基としては、例えばトリエチルアミン、N−メチルモルホリン、N,N−ジメチルアニリン、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウムなどが挙げられる。反応に影響を及ぼさない溶媒としては、例えばクロロホルム、ジクロロメタンなどのハロゲン化炭化水素類;ベンゼン、トルエンなどの芳香族炭化水素類;酢酸エチル、テトラヒドロフランなどが挙げられる。酸クロリドまたは酸無水物の使用量は、化合物(I-8)に対して約1〜5モル当量である。反応温度は、約−30〜100℃、反応時間は、約0.5〜20時間である。
このようにして得られる化合物(I-10)は、公知の分離精製手段、例えば濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、転溶、クロマトグラフィーなどにより単離精製することができる。
【0041】
H法
【化18】
〔式中、Eはハロゲン原子またはOSO2R4を、Z1は各々置換されていてもよい複素環またはヒドロキシル基を、他の記号は前記と同意義を示す。〕
Eで示されるハロゲン原子としては、塩素、フッ素、臭素が挙げられる。Z1で示される置換されていてもよい複素環またはヒドロキシ基としては、R1で示される置換されていてもよい複素環またはヒドロキシ基が挙げられる。
化合物(I)において、Aが置換されていてもよい複素環またはヒドロキシ基である化合物(I-11)は、例えば化合物(IVまたはI-20)と化合物(XIII)とを縮合反応に付すことにより製造される。本反応は、常法に従い、塩基の存在下、反応に影響を及ぼさない溶媒中で行われる。塩基としては、例えば水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウムなどのアルカリ金属塩;ピリジン、トリエチルアミン、N,N−ジメチルアニリンなどのアミン類;水素化カリウム、水素化ナトリウムなどの金属水素化物;ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウム t.-ブトキシドなどが挙げられる。これら塩基の使用量は、化合物(IVまたはI-20)に対し、好ましくは1〜5モル当量である。反応に影響を及ぼさない溶媒としては、例えばベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類;テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル類;アセトン、2−ブタノンなどのケトン類;クロロホルム、ジクロロメタンなどのハロゲン化炭化水素類;N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドおよびこれらの混合溶媒が挙げられる。反応温度は、通常、約−50〜150℃、好ましくは約−10〜100℃、反応時間は、約0.5〜20時間である。
このようにして得られる化合物(I-11)は、公知の分離精製手段、例えば濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、転溶、クロマトグラフィーなどにより単離精製することができる。
【0042】
I法
【化19】
〔式中、各記号は前記と同意義を示す。〕
化合物(I)において、Aが置換されていてもよい複素環またはヒドロキシ基である化合物(I-11)は、例えば化合物(I-8)と化合物(XIII)とを縮合反応に付すことによっても製造される。本反応は、常法に従い、有機リン化合物および親電子剤の存在下、反応に影響を及ぼさない溶媒中で行われる。有機リン化合物としては、例えばトリフェニルホスフィン、トリブチルホスフィン等が挙げられる。また、親電子剤としては、例えばアゾジカルボン酸ジエチル、アゾジカルボン酸ジイソプロピル、アゾジカルボニルジピペラジン等が挙げられる。有機リン化合物および親電子剤の使用量は、化合物(I-8)に対し、好ましくは約1〜5モル当量である。反応に影響を及ぼさない溶媒としては、例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル類;クロロホルム、ジクロロメタンなどのハロゲン化炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類;N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドおよびこれらの混合溶媒が挙げられる。反応温度は、通常、約−50〜150℃、好ましくは約−10〜100℃、反応時間は、約0.5〜20時間である。
このようにして得られる化合物(I-11)は、公知の分離精製手段、例えば濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、転溶、クロマトグラフィーなどにより単離精製することができる。
【0043】
J法
【化20】
〔式中、各記号は前記と同意義を示す。〕
化合物(I)において、Aがアミド化されたカルボキシ基である化合物(I-12)は、化合物(I-7)と化合物(XIV)とを反応させることにより製造される。
化合物(I-7)において、R3が炭素数1〜5のアルキル基である場合、反応は、反応に影響を及ぼさない溶媒中あるいは無溶媒で行われる。反応に影響を及ぼさない溶媒としては、例えばメタノール、エタノールなどのアルコール類;トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類;ピリジン、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドなどが挙げられる。化合物(XIV)の使用量は、化合物(I-7)に対して過剰に用いることが好ましい。反応温度は、通常、約20〜200℃、反応時間は、約0.1〜20時間である。
【0044】
化合物(I-7)において、R3が水素原子である場合、反応は、化合物(I-7)と化合物(XIV)とを縮合剤(例、ジシクロヘキシルカルボジイミド等)を用いて直接縮合させる方法、あるいは化合物(I-7)の反応性誘導体と化合物(XIV)とを適宜反応させる方法等を用いて行われる。ここにおいて、化合物(I-7)の反応性誘導体としては、例えば酸無水物、酸ハライド(酸クロリド、酸ブロミド)、イミダゾリドあるいは混合酸無水物(例えばメチル炭酸、エチル炭酸、イソブチル炭酸との無水物など)などが挙げられる。これらのうち最も簡便な方法は、酸ハライドあるいは混合酸無水物を用いる方法である。例えば酸ハライドを用いる場合、反応は、塩基の存在下、反応に影響を及ぼさない溶媒中で行われる。塩基としては、例えばトリエチルアミン、N−メチルモルホリン、N,N−ジメチルアニリン、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウムなどが挙げられる。反応に影響を及ぼさない溶媒としては、例えばクロロホルム、ジクロロメタン、などのハロゲン化炭化水素類;ベンゼン、トルエンなどの芳香族炭化水素類;酢酸エチル、テトラヒドロフラン、水あるいはこれらの混合溶媒等が挙げられる。化合物(XIV)の使用量は、化合物(I-7)に対して約1〜1.5モル当量である。 反応温度は、通常、約−30〜100℃、反応時間は、約0.5〜20時間である。また、混合酸無水物を用いる場合、化合物(I-7)とクロロ炭酸エステル(例、クロロ炭酸メチル、クロロ炭酸エチルあるいはクロロ炭酸イソブチル等)を塩基(例、トリエチルアミン、N−メチルモルホリン、N,N−ジメチルアニリン、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム等)の存在下に反応させ、さらに化合物(XIV)と反応させる。化合物(XIV)の使用量は、化合物(I-7)に対して約1〜1.5モル当量である。本反応は、反応に影響を及ぼさない溶媒中で行われ、このような溶媒としては、例えばクロロホルム、ジクロロメタンなどのハロゲン化炭化水素類;ベンゼン、トルエンなどの芳香族炭化水素類;酢酸エチル、テトラヒドロフラン、水あるいはこれらの混合溶媒等が挙げられる。反応温度は、通常、約−30〜50℃、反応時間は、約0.5〜20時間である。
このようにして得られる化合物(I-12)は、公知の分離精製手段、例えば濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、転溶、クロマトグラフィーなどにより単離精製することができる。
【0045】
K法
【化21】
〔式中、nは2または3を、他の記号は前記と同意義を示す。〕
化合物(I)において、Aが複素環基である化合物(I-14)は、化合物(I-13)を閉環反応に付すことにより製造される。
本反応は、塩基の存在下、反応に影響を及ぼさない溶媒中で行われる。塩基としては、例えば水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウムなどのアルカリ金属塩;ピリジン、トリエチルアミン、N,N−ジメチルアニリンなどのアミン類;水素化カリウム、水素化ナトリウムなどの金属水素化物;ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウム t.-ブトキシドなどが挙げられる。これら塩基の使用量は、化合物(I-13)に対し、好ましくは約1〜5モル当量である。反応に影響を及ぼさない溶媒としては、例えばベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類;テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル類;アセトン、2−ブタノンなどのケトン類;クロロホルム、ジクロロメタンなどのハロゲン化炭化水素類;N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドおよびこれらの混合溶媒が挙げられる。反応温度は、通常、約−50〜150℃、好ましくは約−10〜100℃、反応時間は、約0.5〜20時間である。
このようにして得られる化合物(I-14)は、公知の分離精製手段、例えば濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、転溶、クロマトグラフィーなどにより単離精製することができる。
【0046】
L法
【化22】
〔式中、R7はアルキル,アラルキル,アリールまたはヘテロアリールアルキル基を、他の記号は前記と同意義を示す。〕
R7で示されるアルキル,アラルキル,アリールまたはヘテロアリールアルキル基としては、R1あるいはAにおける置換基として例示したエステル化されたカルボキシル基におけるアルコキシカルボニル基,アラルキルオキシカルボニル基,アリールオキシカルボニル基またはヘテロアリールアルキルオキシカルボニル基におけるアルキル,アラルキル,アリールまたはヘテロアリールアルキル基が挙げられる。
化合物(I)において、Aがエステル化されたカルボキシ基である化合物(I-15)は、例えば化合物(I-3)と化合物(XV)とを反応させることにより製造される。本反応は、常法に従い、塩基の存在下、反応に影響を及ぼさない溶媒中で行われる。塩基としては、例えば水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウムなどのアルカリ金属塩;水素化ナトリウムなどの金属水素化物;ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシドなどが挙げられる。反応に影響を及ぼさない溶媒としては、例えばテトラヒドロフラン,ジオキサンなどのエーテル類;アセトン、2−ブタノンなどのケトン類;N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドおよびこれらの混合溶媒が挙げられる。化合物(XV)の使用量は、化合物(I-3)に対し、好ましくは約1〜10モル当量である。反応温度は、通常、約−20〜150℃、好ましくは約0〜100℃、反応時間は、約0.5〜20時間である。
このようにして得られる化合物(I-15)は、公知の分離精製手段、例えば濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、転溶、クロマトグラフィーなどにより単離精製することができる。
【0047】
M法
【化23】
〔式中、各記号は前記と同意義を示す。〕
化合物(I-16)は、化合物(XVI)を脱ヒドロキシル化することによって合成することができる。本法は、シラン化合物で直接還元するか、あるいは化合物(XVI)のヒドロキシ基をハロゲン化した後に還元することにより行われる。シラン化合物で直接還元する場合、例えば化合物(XVI)をトリフルオロ酢酸中、トリエチルシラン〔(C2H5)3SiH〕またはジエチルシラン〔(C2H5)2SiH2〕と反応させることにより有利に行われる。本法で用いられるハロゲン化剤としては、例えば塩化チオニル、三臭化リンなどが挙げられ、還元剤としては、例えば鉄、亜鉛などの金属を塩酸あるいは酢酸中で用いるのが好ましい。
このようにして得られる化合物(I-16)は、公知の精製手段、例えば濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、転溶、クロマトグラフィーなどにより単離精製することができる。
【0048】
M法の原料化合物(XVI)は、例えば以下のN法によって製造される。
N法
【化24】
〔式中、各記号は前記と同意義を示す。〕
本法では、まず化合物(XVII)と化合物(XVIII)とを縮合して、化合物(XIX)を製造する。本反応は、R法で示した化合物(V)と化合物(VI)とを縮合して、化合物(VII)を製造する方法と同様にして行われる。ついで、化合物(XIX)をハロゲン化して化合物(XX)を製造する。本反応は、A法で示した化合物(II)のハロゲン化反応と同様にして行われる。このようにして得られる化合物(XX)と化合物(XI)とを反応させることにより、化合物(XXI)を製造する。本反応は、C法で示した化合物(I-4)と化合物(XI)とを反応させて化合物(I-5)を製造する方法と同様にして行われる。ついで、化合物(XXI)を還元して、化合物(XVI)を製造す。本反応は、E法で示した還元反応と同様の方法で行うことができる。
このようにして得られる化合物(XVI)は、公知の精製手段、例えば濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、転溶、クロマトグラフィーなどにより単離精製することができる。
【0049】
O法
【化25】
〔式中、各記号は前記と同意義を示す。〕
化合物(I)において、Aが複素環基である化合物(I-17)は、例えば化合物(I-9)と化合物(XXII)とを反応させることにより製造される。本反応は、常法にしたがって、酸あるいはその塩の存在下、反応に影響を及ぼさない溶媒中で行われる。本反応において用いられる酸としては、例えば塩酸、硫酸、リン酸、酢酸、p−トルエンスルホン酸などが挙げられ、塩としては、例えば酢酸ナトリウム、p−トルエンスルホン酸ピリジンなどが挙げられる。これら酸あるいはその塩の使用量は、化合物(I-9)に対し、例えば約0.1〜2モル当量である。反応に影響を及ぼさない溶媒としては、例えば芳香族炭化水素類(例、ベンゼン、トルエン)、テトラヒドロフラン、酢酸などが挙げられる。反応温度は、通常、約−20〜200℃、好ましくは約0〜150℃で、反応時間は約0.5〜20時間である。
このようにして得られる化合物(I-17)は、公知の精製手段、例えば濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、転溶、クロマトグラフィーなどにより単離精製することができる。
【0050】
P法
【化26】
〔式中、各記号は前記と同意義を示す。〕
化合物(I)において、Aが複素環基である化合物(I-18)は、例えば化合物(XXIV)と化合物(XXV)とを反応させることにより製造することができる。本反応は、常法にしたがって、反応に影響を及ぼさない溶媒中で行われる。反応に影響を及ぼさない溶媒としては、例えばアルコール類(例、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール)、芳香族炭化水素類(例、ベンゼン、トルエン)、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミド、ピリジン、酢酸などが挙げられる。反応温度は、通常、約−20〜200℃、好ましくは0〜150℃で、反応時間は約0.5〜20時間である。
このようにして得られる化合物(I-18)は、公知の精製手段、例えば濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、転溶、クロマトグラフィーなどにより単離精製することができる。
【0051】
P法の原料化合物(XXIV)は、例えば以下のQ法によって製造される。
Q法
【化27】
〔式中、各記号は前記と同意義を示す。〕
化合物(XXIV)は、例えば化合物(I-19)を脱水反応に付すことにより製造される。本反応は、常法にしたがって、脱水剤の存在下、反応に影響を及ぼさない溶媒中で行われる。脱水剤としては、例えば硫酸、無水酢酸、五酸化リン、オキシ塩化リンなどが挙げられる。反応に影響を及ぼさない溶媒としては、例えばアルコール類(例、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール)、芳香族炭化水素類(例、ベンゼン、トルエン)、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミドなどが挙げられる。反応温度は、通常、約−20〜200℃、好ましくは0〜150℃で、反応時間は約0.5〜20時間である。
このようにして得られる化合物(XXIV)は、公知の精製手段、例えば濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、転溶、クロマトグラフィーなどにより単離精製することができる。
【0052】
前記した化合物(I)を製造する際に用いられる原料化合物(II)、(III)、(IV)は、自体公知の方法により製造することができる。このような方法としては、例えば以下に記載された方法あるいはこれに準ずる方法および特開昭58−183676、特開昭59−190979等に記載された方法あるいはこれに準ずる方法等が挙げられる。
A法の原料化合物(II)は、例えば以下のR法によって製造される。
R法
【化28】
〔式中、各記号は前記と同意義を示す。〕
【0053】
本法では、まず化合物(V)と化合物(VI)とを縮合して、化合物(VII)を製造する。本反応は、常法に従い、ルイス酸の存在下、反応に影響を及ぼさない溶媒中あるいは無溶媒で行われる。ルイス酸としては、例えば塩化アルミニウム、四塩化チタン、四塩化スズ、三フッ化ホウ素などが挙げられる。これらルイス酸の使用量は、化合物(V)に対し、好ましくは約1〜5モル当量である。反応に影響を及ぼさない溶媒としては、例えばクロロホルム、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、四塩化炭素などのハロゲン化炭化水素;二硫化炭素あるいはこれらの混合溶媒が挙げられる。化合物(VI)の使用量は、化合物(V)に対して約1〜5モル当量、好ましくは約1〜3モル当量である。反応温度は、通常、約−20〜150℃、好ましくは約−10〜80℃、反応時間は、約0.5〜20時間である。
【0054】
ついで化合物(VII)をハロゲン化反応に付すことにより、化合物(VIII)を製造する。本反応は、常法に従い、通常ハロゲン化剤の存在下、反応に影響を及ぼさない溶媒中で行われる。ハロゲン化剤としては、例えば塩素、臭素などが挙げられる。ハロゲン化剤の使用量は、化合物(VII)に対して約1〜1.5モル当量が好ましい。反応に影響を及ぼさない溶媒としては、例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル類;ジクロロメタン、クロロホルムなどのハロゲン化炭化水素類;酢酸あるいはこれらの混合溶媒が挙げられる。反応温度は、通常、約−20〜150℃、好ましくは約−10〜80℃、反応時間は、約0.5〜20時間である。
このようにして得られる化合物(VIII)と有機酸塩とを適宜の反応に影響を及ぼさない溶媒中で反応させ、化合物(IX)を製造する。
有機酸塩としては、例えばギ酸ナトリウム、ギ酸カリウム、酢酸ナトリウムなどが挙げられる。有機酸塩の使用量は、化合物(VIII)に対して約1〜20モル当量、好ましくは約2〜10モル当量である。反応に影響を及ぼさない溶媒としては、例えばメタノール、エタノールなどのアルコール類が挙げられる。反応温度は、通常、約0〜150℃、好ましくは約30〜100℃、反応時間は、約1〜50時間である。
【0055】
ついで化合物(IX)とクロロ炭酸エステルを反応させ、化合物(X)を製造する。本反応は、常法に従い、塩基の存在下、反応に影響を及ぼさない溶媒中で行われる。塩基としては、例えば水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウムなどのアルカリ金属塩;ピリジン、トリエチルアミン、N,N−ジメチルアニリンなどのアミン類が挙げられる。これら塩基の使用量は、化合物(IX)に対し、好ましくは約2〜5モル当量である。反応に影響を及ぼさない溶媒としては、例えばベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類;テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル類;クロロホルム、ジクロロメタンなどのハロゲン化炭化水素類;N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドおよびこれらの混合溶媒が挙げられる。反応温度は、通常、約−50〜150℃、好ましくは約−30〜50℃、反応時間は、約0.5〜20時間である。
【0056】
さらに化合物(X)とアンモニアまたはその塩と反応させ、化合物(II)を製造する。本反応は、通常反応に影響を及ぼさない溶媒中で行われる。アンモニアまたはその塩としては、例えばアンモニアガス、酢酸アンモニウム等が挙げられる。例えばアンモニウム塩を使用する場合、その使用量は、化合物(X)に対し、約1〜20モル当量である。反応に影響を及ぼさない溶媒としては、例えばテトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル類;酢酸あるいはこれらの混合溶媒が挙げられる。反応温度は、通常、約0〜150℃、好ましくは約50〜120℃、反応時間は、約0.5〜20時間である。
このようにして得られる化合物(II)は、公知の分離精製手段、例えば濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、転溶、クロマトグラフィーなどにより単離精製することができる。
【0057】
D法の原料化合物(III)は、例えば以下のS法によって製造される。
S法
【化29】
〔式中、各記号は前記と同意義を示す。〕
化合物(III)は、化合物(I-1)とチオ尿素、チオ酢酸またはその塩とを、塩基の存在下、適宜の反応に影響を及ぼさない溶媒中で反応させることにより製造される。塩基としては、例えば水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウムなどのアルカリ金属塩等が挙げられる。反応に影響を及ぼさない溶媒としては、例えばテトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル類;N,N−ジメチルホルムアミドまたはジメチルスルホキシドと水との混合溶媒が挙げられる。チオ尿素、チオ酢酸またはその塩の使用量は、化合物(I-1)に対して約1〜20モル当量、好ましくは約2〜10モル当量である。反応温度は、通常、約0〜150℃、好ましくは約50〜120℃、反応時間は、約0.1〜20時間である。
このようにして得られる化合物(III)は、公知の分離精製手段、例えば濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、転溶、クロマトグラフィーなどにより単離精製することができる。
【0058】
H法の原料化合物(IV)は、例えば以下のT法によって製造される。
T法
【化30】
〔式中、各記号は前記と同意義を示す。〕
Eがハロゲン原子である化合物(IV)は、例えば化合物(I-8)とハロゲン化剤とを、またEがOSO2R4である化合物(I-20)は、例えば化合物(I-8)とスルホニル化剤とを反応させることにより製造される。ハロゲン化剤を用いる場合、ハロゲン化剤としては、例えば塩化チオニル、三臭化リンなどが好ましい。この場合、Eが塩素または臭素である化合物(IV)が生成する。ハロゲン化剤の使用量は、化合物(1-8)に対して約1〜20モル当量である。反応は、通常反応に影響を及ぼさない溶媒(例えばベンゼン、トルエン、クロロホルム、ジクロロメタンなど)中で行われる。また、過剰のハロゲン化剤を溶媒として用いてもよい。反応温度は、通常,約−20〜150℃、好ましくは約10〜100℃、反応時間は、約0.1〜20時間である。スルホニル化剤を用いる場合、スルホニル化剤としては、例えばメシルクロリド、トシルクロリド、ベンゼンスルホニルクロリドなどが好ましい。この場合、Eがそれぞれメシルオキシ、トシルオキシ、ベンゼンスルホニルオキシである化合物(I-20)が生成する。反応は、通常反応に影響を及ぼさない溶媒中で、好ましくは適宜の塩基の存在下に行われる。反応に影響を及ぼさない溶媒としては、例えばベンゼン、トルエンなどの芳香族炭化水素類;クロロホルム、ジクロロメタンなどのハロゲン化炭化水素類;酢酸エチル、テトラヒドロフランなどが挙げられる。塩基としては、例えばトリエチルアミン、N−メチルモルホリン、N,N−ジメチルアニリン、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウムなどが挙げられる。スルホニル化剤および塩基の使用量は、化合物(I-8)に対してそれぞれ約1〜1.5モル当量である。反応温度は、通常、約−20〜150℃、好ましくは約10〜100℃、反応時間は、約0.1〜20時間である。
このようにして得られる化合物(IV)あるいは(I−20)は、公知の分離精製手段、例えば濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、転溶、クロマトグラフィーなどにより単離精製することができる。
【0059】
【発明の実施の形態】
以下に、試験例、参考例、実施例および製剤例を挙げて、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらにより限定されるものではない。また、以下の参考例および実施例において、%は特記しない限り重量パーセントを示す。
試験例 1
マウスにおける血糖低下作用
雄のKKAyマウス(9〜12週齢、1群5匹)を予め20時間絶食し、化合物投与前の血中グルコースを測定するため、眼窩静脈叢からキャピラリーチューブで約70μlの血液を採取した。ついで、5%アラビアゴム溶液にけん濁した各化合物30mg/kg/10mlを、胃ゾンデを用いてマウスに経口投与し、投与後60および120分後に前述の方法で採血した。血中グルコースは、イアトロケム−GLU(A)(ヤトロン社)を用いて、グルコースオキシダーゼ法により定量した。化合物投与後60および120分後において、化合物投与群の血中グルコース変化率を、化合物非投与対照群の血中グルコース変化率と比較して血中グルコース低下率(%)として表し、〔表1〕に示した。
このように、本発明の化合物(I)は、優れた血糖(血中グルコース)低下作用を有するので、糖尿病予防治療剤として有用である。
【0060】
試験例 2
MIN6細胞に対するインスリン分泌促進作用
膵ベータ細胞腫由来の株細胞MIN6を、12穴培養プレートで、15%牛胎仔血清を含む培地(DMEM)を用いて、インキュベータ中(37℃、5%CO2)で約90%コンフルエントになるまで培養した。細胞を2回緩衝生理食塩水で洗浄し、0.1mMグルコースを含むKRH培地で37℃で30分間プレインキュベートした。ついで、12.5mMのグルコースと10μMの試験化合物を含む(対照は試験化合物を含まない)KRH培地で37℃で2時間培養した。培地を回収し、市販のラジオイムノアッセイキット(シオノリアインスリン、シオノギ製薬)でインスリン量を定量した。プレートを緩衝生理食塩水で洗浄し、Lowryらの方法(J. Biol. Chem., 193, 265-275, 1951)で細胞の蛋白量を定量した。化合物群のインスリン分泌量は、対照群に対する相対値(%)で表し、〔表2〕に示した。
このように、本発明の化合物(I)は、優れたインスリン分泌促進作用を有するので、糖尿病予防治療剤として有用である。
【0061】
【実施例】
参考例1
4−(4−クロロベンゾイル)酪酸メチル(70.0g)のジクロロメタン(400ml)溶液に臭素(46.5g)を滴下した。15分間かきまぜた後、反応混合物を水洗、乾燥(MgSO4)、濃縮して4−ブロモ−4−(4−クロロベンゾイル)酪酸メチル(89.5g,収率96%)を油状物として得た。NMR(δ ppm in CDCl3): 2.3〜2.7(4H,m), 3.71(3H,s), 5.33(1H,dd,J=8&5.5Hz), 7.48(2H,d,J=8.5Hz), 7.98(2H,d,J=8.5Hz)。
参考例2
4−ブロモ−4−(4−クロロベンゾイル)酪酸メチル(89.5g)、ギ酸ナトリウム(76.2g)およびメタノール(400ml)の混合物を還流下に12時間かきまぜた。反応混合物を濃縮し、残留物に水を加え酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去し、4−(4−クロロベンゾイル)−4−ヒドロキシ酪酸メチル(72.0g,収率100%)を油状物として得た。この油状物(72.0g)をテトラヒドロフラン(400ml)に溶解し、ピリジン(22.2g)を加えた後、クロロ炭酸フェニル(43.8g)を氷冷下に滴下した。室温で1時間かきまぜた後、反応混合物に水を加え酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を2N塩酸で洗浄後、水洗、乾燥(MgSO4)し、溶媒を留去して析出する結晶をろ取し、4−(4−クロロベンゾイル)−4−フェノキシカルボニルオキシ酪酸メチル(61.2g,収率58%)を得た。メタノールから再結晶した。無色プリズム晶。融点97〜98℃。
【0062】
参考例3
4−(4−クロロベンゾイル)−4−フェノキシカルボニルオキシ酪酸メチル(61.2g)、酢酸アンモニウム(62.2g)および酢酸(300ml)の混合物を還流下に1.5時間かきまぜた。反応混合物を濃縮し、残留物に水を加えて析出する結晶をろ取し、メタノールから再結晶して3−[4−(4−クロロフェニル)−2−オキソ−4−オキサゾリン−5−イル]プロピオン酸メチル(36.6g,収率79%)を得た。無色針状晶。融点147〜148℃。
参考例4
2−クロロ−4−(4−クロロフェニル)−5−オキサゾールプロピオン酸メチル(5.72g)、チオ尿素(4.57g)およびエタノール(70ml)の混合物を還流下に30分間かきまぜた。反応混合物に2N水酸化ナトリウム水溶液(40ml)を加え、還流下にさらに30分間かきまぜた。反応混合物に水を加え、6N塩酸で中和して析出する結晶をろ取し、3−[4−(4−クロロフェニル)−2−チオキソ−4−オキサゾリン−5−イル]プロピオン酸(5.41g,収率96%)を得た。エタノールから再結晶した。無色針状晶。融点196〜197℃。
【0063】
参考例5
4−(4−クロロフェニル)−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)−5−オキサゾールプロピオンアミド(840mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(20ml)溶液に、オキシ塩化リン(585mg)を室温で滴下した。1時間かきまぜた後、反応混合物を氷水に注ぎ、飽和重曹水で中和して析出する結晶をろ取し、4−(4−クロロフェニル)−5−(2−シアノエチル)−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)オキサゾール(650mg,82%)を得た。アセトン−イソプロピルエーテルから再結晶した。無色プリズム晶。融点163〜164℃。
参考例6
クロロベンゼン(33.8g)および無水塩化アルミニウム(26.7g)の混合物にアジピン酸モノメチルエステルクロリド(17.9g)を氷水下に滴下した。室温で2時間かきまぜた後、反応混合物を氷水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去し、5−(4−クロロベンゾイル)ペンタン酸メチルを得た。これをジクロロメタン(100ml)に溶解し、臭素(16.0g)を滴下した。反応混合物を亜硫酸水素ナトリウム水溶液、次いで水で洗浄した。ジクロロメタン層を水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去し、5−ブロモ−5−(4−クロロベンゾイル)ペンタン酸メチル(31.7g,95%)を油状物として得た。NMR(δ ppm in CDCl3): 1.6〜2.3(4H,m), 2.42(2H,t,J=7Hz), 3.68(3H,s), 5.08(1H,dd,J=8&6.5Hz), 7.47(2H,d,J=9Hz), 7.96(2H,d,J=9Hz)。
【0064】
参考例7
参考例2と同様にして、5−ブロモ−5−(4−クロロベンゾイル)ペンタン酸メチル(89.5g)をギ酸ナトリウムと反応後、クロロ炭酸フェニルと反応して5−(4−クロロベンゾイル)−5−フェノキシカルボニルオキシペンタン酸メチルを油状物として得た(収率67%)。NMR(δ ppm in CDCl3): 1.8〜2.1(4H,m), 2.40(2H,t,J=7Hz), 3.67(3H,s), 5.82(1H,dd,J=7.5&4.5Hz), 7.15〜7.45(5H,m), 7.48(2H,d,J=9Hz), 7.91(2H,d,J=9Hz)。
参考例8
参考例3と同様にして、5−(4−クロロベンゾイル)−5−フェノキシカルボニルオキシペンタン酸メチルと酢酸アンモニウムとの反応により、4−[4−(4−クロロフェニル)−2−オキソ−4−オキサゾリン−5−イル]ブタン酸メチルを得た(収率69%)。アセトン−イソプロピルエーテルから再結晶した。無色プリズム晶。融点121〜122℃。
【0065】
参考例9
4−(4−クロロフェニル)−4−オキサゾリン−2−オン(4.00g)、クロログリオキシル酸エチル(5.58g)およびジクロロメタン(30ml)の混合物に、四塩化チタン(15.5g)を室温で滴下した。2時間かきまぜた後、反応混合物を氷水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去し、2−[4−(4−クロロフェニル)−2−オキソ−4−オキサゾリン−5−イル]−2−オキソ酢酸エチルの結晶(5.38g,89%)を得た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。淡黄色プリズム晶。融点152〜153℃。
参考例10
2−[4−(4−クロロフェニル)−2−オキソ−4−オキサゾリン−5−イル]−2−オキソ酢酸エチル(2.50g)、オキシ塩化リン(6.48g)およびピリジン(740mg)の混合物を120〜125℃で1時間かきまぜた。反応混合物を氷水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付した。酢酸エチル−ヘキサン(1:9,v/v)溶出部から、2−[2−クロロ−4−(4−クロロフェニル)−5−オキサゾリル]−2−オキソ酢酸エチル(450mg,17%)を得た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。無色プリズム晶。融点98〜99℃。
【0066】
参考例11
2−[2−クロロ−4−(4−クロロフェニル)−5−オキサゾリル]−2−オキソ酢酸エチル(4.63g)、2−メチルイミダゾール(1.45g)およびN,N−ジメチルホルムアミド(50ml)の混合物に、水素化ナトリウム(油性,60%)(710mg)を0℃で徐々に加えた。室温で1時間かきまぜた後、反応混合物を氷水に注ぎ、析出する2−[4−(4−クロロフェニル)−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)−5−オキサゾリル]−2−オキソ酢酸エチル(3.12g,59%)を得た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。無色プリズム晶。融点126〜127℃。
参考例12
2−[4−(4−クロロフェニル)−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)−5−オキサゾリル]−2−オキソ酢酸エチル(2.93g)をテトラヒドロフラン(60ml)−2−プロパノール(30ml)に溶解し、水素化ホウ素ナトリウム(95mg)を0℃で加えた。30分間かきまぜた後、反応混合物を氷水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去し、析出する2−[4−(4−クロロフェニル)−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)−5−オキサゾリル]−2−ヒドロキシ酢酸エチル(2.20g,75%)を得た。アセトン−酢酸エチルから再結晶した。無色プリズム晶。融点197〜198℃(分解)。
【0067】
参考例13
ピメリン酸モノエチルエステル(25.5g)のテトラヒドロフラン(40ml)溶液にN,N−ジメチルホルムアミド(1滴)を加え、次いで塩化オキザリル(18.8g)を滴下した。室温で2時間かきまぜた後、反応混合物を濃縮した。残留物をクロロベンゼン(61.0g)および無水塩化アルミニウム(36.1g)の混合物に氷水下に滴下した。室温で3時間かきまぜた後、反応混合物を1規定塩酸水溶液に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去し、6−(4−クロロベンゾイル)ヘキサン酸エチル(37.7g,97%)を油状物として得た。NMR(δ ppm in CDCl3): 1.25(3H,t,J=7Hz), 1.3〜1.9(6H,m), 2.32(2H,t,J=7.5Hz), 2.95(2H,t,J=7.5Hz), 4.13(2H,q,J=7Hz), 7.44(2H,d,J=8.5Hz), 7.90(2H,d,J=8.5Hz)。
参考例14
参考例13と同様にして、スベリン酸モノエチルエステルを塩化オキザリルと反応後、クロロベンゼンと反応して7−(4−クロロベンゾイル)ヘプタン酸エチルを油状物として得た(収率90%)。NMR(δ ppm in CDCl3): 1.25(3H,t,J=7Hz), 1.2〜1.9(8H,m), 2.2〜2.4(2H,m), 2.93(2H,t,J=7.5Hz), 4.13(2H,q,J=7Hz), 7.43(2H,d,J=8.5Hz), 7.90(2H,d,J=8.5Hz)。
【0068】
参考例15
6−(4−クロロベンゾイル)ヘキサン酸エチル(37.3g)のジクロロメタン(200ml)溶液に、臭素(21.1g)を室温で滴下した。30分間かきまぜた後、反応混合物を亜硫酸水素ナトリウム水溶液、飽和重曹水、水の順で洗浄した。ジクロロメタン層を乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去して6−ブロモ−6−(4−クロロベンゾイル)ヘキサン酸エチル(47.6g,定量的)を油状物として得た。NMR(δ ppm in CDCl3): 1.25(3H,t,J=7Hz), 1.3〜2.3(6H,m), 2.34(2H,t,J=7Hz), 4.13(2H,q,J=7Hz), 5.06(1H,t,J=7Hz), 7.47(2H,d,J=8.5Hz), 7.96(2H,d,J=8.5Hz)。
参考例16
参考例15と同様にして、7−(4−クロロベンゾイル)ヘプタン酸エチルと臭素との反応により7−ブロモ−7−(4−クロロベンゾイル)ヘプタン酸エチルを油状物として得た(収率79%)。NMR(δ ppm in CDCl3): 1.25(3H,t,J=7Hz), 1.2〜1.9(8H,m), 2.2〜2.4(2H,m), 4.12(2H,q,J=7Hz), 5.06(1H,t,J=7Hz), 7.47(2H,d,J=8.5Hz), 7.96(2H,d,J=8.5Hz)。
【0069】
参考例17
6−ブロモ−6−(4−クロロベンゾイル)ヘキサン酸エチル(47.6g)、ギ酸ナトリウム(44.8g)およびメタノール(250ml)の混合物を還流下に24時間かきまぜた。反応混合物を濃縮し、残留物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付した。酢酸エチル−ヘキサン(1:4,v/v)溶出部から、6−(4−クロロベンゾイル)−6−ヒドロキシヘキサン酸エチル(24.5g,62%)を油状物として得た。NMR(δ ppm in CDCl3): 1.23(3H,t,J=7Hz), 1.3〜2.0(6H,m), 2.28(2H,t,J=7Hz), 3.63(1H,d,J=6.5Hz), 4.10(2H,q,J=7Hz), 4.95〜5.1(1H,m), 7.49(2H,d,J=8.5Hz), 7.86(2H,d,J=8.5Hz)。
参考例18
参考例17と同様にして、7−ブロモ−7−(4−クロロベンゾイル)ヘプタン酸エチルをメタノール中ギ酸ナトリウムと反応して、7−(4−クロロベンゾイル)−7−ヒドロキシヘプタン酸エチルを油状物として得た(収率31%)。NMR(δ ppm in CDCl3): 1.24(3H,t,J=7Hz), 1.3〜2.0(8H,m), 2.27(2H,t,J=7.5Hz), 3.63(1H,d,J=6.5Hz), 4.11(2H,q,J=7Hz), 4.95〜5.1(1H,m), 7.49(2H,d,J=8.5Hz), 7.87(2H,d,J=8.5Hz)。
【0070】
参考例19
6−(4−クロロベンゾイル)−6−ヒドロキシヘキサン酸エチル(24.5g)、ピリジン(7.14g)およびテトラヒドロフラン(200ml)の混合物に、クロロ炭酸フェニル(14.1g)を冷却しながら滴下した。室温で3時間かきまぜた後、反応混合物を氷水に注ぎ、2規定塩酸で中和し、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去し、6−(4−クロロベンゾイル)−6−フェノキシカルボニルオキシヘキサン酸エチル(32.3g,94%)を油状物として得た。NMR(δ ppm in CDCl3): 1.25(3H,t,J=7Hz), 1.45〜2.05(6H,m), 2.32(2H,t,J=7Hz), 4.12(2H,q,J=7Hz), 5.79(1H,t,J=6Hz), 7.1〜7.5(7H,m), 7.89(2H,d,J=8.5Hz)。
参考例20
参考例19と同様にして、7−(4−クロロベンゾイル)−7−ヒドロキシヘプタン酸エチルとクロロ炭酸フェニルとの反応により、7−(4−クロロベンゾイル)−7−フェノキシカルボニルオキシヘプタン酸エチルを油状物として得た(収率、定量的)。NMR(δ ppm in CDCl3): 1.25(3H,t,J=7Hz), 1.25〜2.0(8H,m), 2.29(2H,t,J=7.5Hz), 4.12(2H,q,J=7Hz), 5.79(1H,t,J=6Hz), 7.15〜7.45(5H,m), 7.48(2H,d,J=8.5Hz), 7.90(2H,d,J=8.5Hz)。
【0071】
参考例21
6−(4−クロロベンゾイル)−6−フェノキシカルボニルオキシヘキサン酸エチル(32.3g)、酢酸アンモニウム(29.7g)および酢酸(150ml)の混合物を還流下に1時間かきまぜた。反応混合物に水を加え、析出する結晶をろ取して5−[4−(4−クロロフェニル)−2−オキソ−4−オキサゾリン−5−イル]ペンタン酸エチルを得た(17.7g,71%)。アセトン−イソプロピルエーテルから再結晶した。無色針状晶。融点143〜144℃。
参考例22
参考例21と同様にして、7−(4−クロロベンゾイル)−7−フェノキシカルボニルオキシヘプタン酸エチルと酢酸アンモニウムとの反応により6−[4−(4−クロロフェニル)−2−オキソ−4−オキサゾリン−5−イル]ヘキサン酸エチルを得た(収率87%)。アセトン−イソプロピルエーテルから再結晶した。無色プリズム晶。融点113〜114℃。
【0072】
【0073】
実施例1
3−[4−(4−クロロフェニル)−2−オキソ−4−オキサゾリン−5−イル]プロピオン酸メチル(11.3g)、オキシ塩化リン(18.6g)およびピリジン(3.2ml)の混合物を120〜130℃で80分間かきまぜた。反応混合物を濃縮し、氷水を加えてから室温で30分間かきまぜた後、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層は、水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去、析出する結晶をろ取した。イソプロピルエーテルから再結晶し、2−クロロ−4−(4−クロロフェニル)−5−オキサゾールプロピオン酸メチル(8.56g,収率71%)を得た。無色針状晶。融点71〜72℃。
実施例2
2−クロロ−4−(4−クロロフェニル)−5−オキサゾールプロピオン酸メチル(8.50g)のエタノール(50ml)溶液に、氷冷下1N水酸化ナトリウム水溶液(34ml)を滴下した。氷冷下で20分間、室温で30分間かきまぜた後、2N塩酸を加えて析出する結晶をろ取し、2−クロロ−4−(4−クロロフェニル)−5−オキサゾールプロピオン酸(8.00g,収率99%)を得た。酢酸エチルから再結晶した。無色プリズム晶。融点169〜170℃。
【0074】
実施例3
ナトリウム(0.35g)とエタノール(15ml)から調製したナトリウムエトキシドのエタノール溶液に2−クロロ−4−(4−クロロフェニル)−5−オキサゾールプロピオン酸(1.43g)を加え、還流下に30分間かきまぜた。溶媒を留去し、残留物に水を加え、2N塩酸で酸性化して析出する結晶をろ取し、4−(4−クロロフェニル)−2−エトキシ−5−オキサゾールプロピオン酸(1.40g,収率95%)を得た。エタノールから再結晶した。無色プリズム晶。融点148〜149℃。
実施例4
水素化ナトリウム(60%,油性,0.60g)を2−プロパノール(20ml)に加え、室温で10分間かきまぜた。反応混合物に2−クロロ−4−(4−クロロフェニル)−5−オキサゾールプロピオン酸(1.43g)を加え、還流下に30分間かきまぜた。ついで得られる反応混合物に水を加え、2N塩酸で酸性化して析出する結晶をろ取し、4−(4−クロロフェニル)−2−イソプロポキシ−5−オキサゾールプロピオン酸(1.35g,収率87%)を得た。イソプロピルエーテルから再結晶した。無色プリズム晶。融点116〜117℃。
【0075】
実施例5
2−クロロ−4−(4−クロロフェニル)−5−オキサゾールプロピオン酸(1.43g)、フェノール(0.94g)、炭酸カリウム(2.10g)およびN,N−ジメチルホルムアミド(10ml)の混合物を140℃で3時間かきまぜた。反応混合物に水を加え、6N塩酸で酸性化して析出する結晶をろ取し、4−(4−クロロフェニル)−2−フェノキシ−5−オキサゾールプロピオン酸(1.60g,収率93%)を得た。酢酸エチルから再結晶した。無色針状晶。融点136〜137℃。
実施例6
3−[4−(4−クロロフェニル)−2−チオキソ−4−オキサゾリン−5−イル]プロピオン酸(1.42g)、2N水酸化ナトリウム水溶液(5.5ml)およびN,N−ジメチルホルムアミド(15ml)の混合物に氷冷下ヨウ化メチル(0.34ml)を滴下した。30分間かきまぜた後、反応混合物に水を加え、2N塩酸で酸性化して析出する結晶をろ取し、4−(4−クロロフェニル)−2−メチルチオ−5−オキサゾールプロピオン酸(1.45g,収率97%)を得た。エタノールから再結晶した。無色針状晶。融点183〜184℃。
【0076】
実施例7
実施例6と同様にして、3−[4−(4−クロロフェニル)−2−チオキソ−4−オキサゾリン−5−イル]プロピオン酸とヨウ化イソプロピルとの反応により、4−(4−クロロフェニル)−2−イソプロピルチオ−5−オキサゾールプロピオン酸を得た(収率80%)。エタノールから再結晶した。無色プリズム晶。融点132〜133℃。
実施例8
実施例6と同様にして、3−[4−(4−クロロフェニル)−2−チオキソ−4−オキサゾリン−5−イル]プロピオン酸と2−(クロロメチル)ピリジンとの反応により、4−(4−クロロフェニル)−2−(2−ピリジルメチルチオ)−5−オキサゾールプロピオン酸を得た(収率98%)。エタノールから再結晶した。無色プリズム晶。融点125〜126℃。
【0077】
実施例9
実施例6と同様にして、3−[4−(4−クロロフェニル)−2−チオキソ−4−オキサゾリン−5−イル]プロピオン酸と3−(クロロメチル)ピリジンとの反応により、4−(4−クロロフェニル)−2−(3−ピリジルメチルチオ)−5−オキサゾールプロピオン酸を得た(収率96%)。エタノールから再結晶した。無色針状晶。融点129〜130℃。
実施例10
2−クロロ−4−(4−クロロフェニル)−5−オキサゾールプロピオン酸(1.43g)、チオフェノール(0.54ml)、ナトリウムメトキシド−メタノール溶液(28%,2.00g)およびメタノール(15ml)の混合物を還流下に16時間かきまぜた。反応混合物に水を加え、2N塩酸で酸性化して析出する結晶をろ取し、4−(4−クロロフェニル)−2−フェニルチオ−5−オキサゾールプロピオン酸(1.60g,収率89%)を得た。メタノールから再結晶した。無色針状晶。融点156〜157℃。
【0078】
実施例11
2−クロロ−4−(4−クロロフェニル)−5−オキサゾールプロピオン酸(1.43g)、4−メチルチオフェノール(0.68g)、炭酸カリウム(2.07g)およびN,N−ジメチルホルムアミド(20ml)の混合物を窒素雰囲気下100℃で40分間かきまぜた。反応混合物に水を加え、2N塩酸で酸性化して析出する結晶をろ取し、4−(4−クロロフェニル)−2−(4−メチルフェニルチオ)−5−オキサゾールプロピオン酸(1.73g,収率93%)を得た。エタノールから再結晶した。無色針状晶。融点160〜161℃。
実施例12
実施例11と同様にして、2−クロロ−4−(4−クロロフェニル)−5−オキサゾールプロピオン酸と4−メチル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−チオールとの反応により、4−(4−クロロフェニル)−2−(4−メチル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イルチオ)−5−オキサゾールプロピオン酸を得た(収率77%)。エタノールから再結晶した。淡褐色針状晶。融点186〜188℃。
【0079】
実施例13
実施例11と同様にして、2−クロロ−4−(4−クロロフェニル)−5−オキサゾールプロピオン酸と4−フェニル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−チオールとの反応により、4−(4−クロロフェニル)−2−(4−フェニル−4H−1,2,4−トリアゾール−3−イルチオ)−5−オキサゾールプロピオン酸を得た(収率61%)。エタノールから再結晶した。無色針状晶。融点122〜123℃。
実施例14
実施例11と同様にして、2−クロロ−4−(4−クロロフェニル)−5−オキサゾールプロピオン酸と1−フェニルイミダゾール−2−チオールとの反応により、4−(4−クロロフェニル)−2−(1−フェニル−2−イミダゾリルチオ)−5−オキサゾールプロピオン酸を得た(収率39%)。エタノールから再結晶した。淡褐色針状晶。融点185〜187℃。
【0080】
実施例15
実施例11と同様にして、2−クロロ−4−(4−クロロフェニル)−5−オキサゾールプロピオン酸と2−メルカプトピリジンとの反応により、4−(4−クロロフェニル)−2−(2−ピリジルチオ)−5−オキサゾールプロピオン酸を得た(収率95%)。エタノールから再結晶した。淡黄色針状晶。融点172〜173℃。
実施例16
2−クロロ−4−(4−クロロフェニル)−5−オキサゾールプロピオン酸(1.43g)、30%メチルアミン水溶液(4.0ml)および2−プロパノール(20ml)の混合物を封管中100℃で4時間かきまぜた。反応混合物を濃縮し、残留物に水を加えた後、2N塩酸でpH3に調整して析出する結晶をろ取し、4−(4−クロロフェニル)−2−メチルアミノ−5−オキサゾールプロピオン酸(1.21g,収率86%)を得た。エタノールから再結晶した。無色プリズム晶。融点217〜218℃。
【0081】
実施例17
実施例16と同様にして、2−クロロ−4−(4−クロロフェニル)−5−オキサゾールプロピオン酸とジメチルアミンとの反応により、4−(4−クロロフェニル)−2−ジメチルアミノ−5−オキサゾールプロピオン酸を得た(収率92%)。エタノールから再結晶した。無色針状晶。融点189〜190℃。
実施例18
2−クロロ−4−(4−クロロフェニル)−5−オキサゾールプロピオン酸(1.43g)、モルホリン(2.2ml)および2−プロパノール(20ml)の混合物を還流下に4時間かきまぜた。反応混合物を濃縮し、残留物に水を加えた後、2N塩酸でpH3に調整して析出する結晶をろ取し、4−(4−クロロフェニル)−2−モルホリノ−5−オキサゾールプロピオン酸(1.64g,収率98%)を得た。エタノールから再結晶した。無色針状晶。融点180〜181℃。
【0082】
実施例19
実施例18と同様にして、2−クロロ−4−(4−クロロフェニル)−5−オキサゾールプロピオン酸とシクロヘキシルアミンとの反応により、4−(4−クロロフェニル)−2−シクロヘキシルアミノ−5−オキサゾールプロピオン酸を得た(収率53%)。エタノールから再結晶した。無色針状晶。融点237〜238℃。
実施例20
実施例18と同様にして、2−クロロ−4−(4−クロロフェニル)−5−オキサゾールプロピオン酸とピロリジンとの反応により、4−(4−クロロフェニル)−2−(1−ピロリジニル)−5−オキサゾールプロピオン酸を得た(収率99%)。エタノールから再結晶した。無色針状晶。融点199〜200℃。
【0083】
実施例21
実施例18と同様にして、2−クロロ−4−(4−クロロフェニル)−5−オキサゾールプロピオン酸とピペリジンとの反応により、4−(4−クロロフェニル)−2−ピペリジノ−5−オキサゾールプロピオン酸を得た(収率97%)。エタノールから再結晶した。無色プリズム晶。融点185〜186℃。
実施例22
実施例18と同様にして、2−クロロ−4−(4−クロロフェニル)−5−オキサゾールプロピオン酸と2−メチルピペリジンとの反応により、4−(4−クロロフェニル)−2−(2−メチルピペリジノ)−5−オキサゾールプロピオン酸を得た(収率44%)。イソプロピルエーテルから再結晶した。無色プリズム晶。融点126〜128℃。
【0084】
実施例23
実施例18と同様にして、2−クロロ−4−(4−クロロフェニル)−5−オキサゾールプロピオン酸とヘキサメチレンイミンとの反応により、4−(4−クロロフェニル)−2−ヘキサメチレンイミノ−5−オキサゾールプロピオン酸を得た(収率90%)。エタノールから再結晶した。無色プリズム晶。融点137〜138℃。
実施例24
2−クロロ−4−(4−クロロフェニル)−5−オキサゾールプロピオン酸(1.43g)、イミダゾール(1.70g)、炭酸カリウム(2.80g)およびN,N−ジメチルホルムアミド(15ml)の混合物を130℃で2.5時間かきまぜた。反応混合物に水を加え、2N塩酸でpH6に調整して析出する結晶をろ取し、4−(4−クロロフェニル)−2−(1−イミダゾリル)−5−オキサゾールプロピオン酸(1.35g,収率85%)を得た。メタノールから再結晶した。無色針状晶。融点194〜195℃。
【0085】
実施例25
実施例24と同様にして、2−クロロ−4−(4−クロロフェニル)−5−オキサゾールプロピオン酸と2−メチルイミダゾールとの反応により、4−(4−クロロフェニル)−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)−5−オキサゾールプロピオン酸を得た(収率54%)。メタノールから再結晶した。無色針状晶。融点195〜197℃。
実施例26
実施例24と同様にして、2−クロロ−4−(4−クロロフェニル)−5−オキサゾールプロピオン酸と2−エチルイミダゾールとの反応により、4−(4−クロロフェニル)−2−(2−エチル−1−イミダゾリル)−5−オキサゾールプロピオン酸を得た(収率88%)。メタノールから再結晶した。無色針状晶。融点197〜199℃。
【0086】
実施例27
実施例24と同様にして、2−クロロ−4−(4−クロロフェニル)−5−オキサゾールプロピオン酸と2−フェニルイミダゾールとの反応により、4−(4−クロロフェニル)−2−(2−フェニル−1−イミダゾリル)−5−オキサゾールプロピオン酸を得た(収率29%)。エタノールから再結晶した。無色針状晶。融点179〜180℃。
実施例28
実施例24と同様にして、2−クロロ−4−(4−クロロフェニル)−5−オキサゾールプロピオン酸とピラゾールとの反応により、4−(4−クロロフェニル)−2−(1−ピラゾリル)−5−オキサゾールプロピオン酸を得た(収率91%)。メタノールから再結晶した。無色針状晶。融点171〜172℃。
【0087】
実施例29
実施例24と同様にして、2−クロロ−4−(4−クロロフェニル)−5−オキサゾールプロピオン酸と1,2,4−トリアゾールとの反応により、4−(4−クロロフェニル)−2−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)−5−オキサゾールプロピオン酸を得た(収率91%)。エタノールから再結晶した。無色プリズム晶。融点168〜169℃。
実施例30
2−クロロ−4−(4−クロロフェニル)−5−オキサゾールプロピオン酸メチル(1.50g)と2−プロピルイミダゾール(0.66g)とをN,N−ジメチルホルムアミド(10ml)に溶解し、得られる溶液に水素化ナトリウム(60%,油性,0.30g)を室温で徐々に加えた。室温で3.5時間かきまぜた後、2N水酸化ナトリウム水溶液(50ml)を加え、さらに30分間かきまぜた。反応混合物に水を加え、2N塩酸でpH6に調整して析出する結晶をろ取し、エタノールから再結晶して、4−(4−クロロフェニル)−2−(2−プロピル−1−イミダゾリル)−5−オキサゾールプロピオン酸(1.25g,収率69%)を得た。淡褐色針状晶。融点174〜175℃。
【0088】
実施例31
実施例30と同様にして、2−クロロ−4−(4−クロロフェニル)−5−オキサゾールプロピオン酸メチルと2−イソプロピルイミダゾールとを反応させ、ついで加水分解することにより、4−(4−クロロフェニル)−2−(2−イソプロピル−1−イミダゾリル)−5−オキサゾールプロピオン酸を得た(収率59%)。酢酸エチルから再結晶した。無色プリズム晶。融点173〜174℃。
実施例32
実施例30と同様にして、2−クロロ−4−(4−クロロフェニル)−5−オキサゾールプロピオン酸メチルと2−メチルチオイミダゾールとを反応させ、ついで加水分解することにより、4−(4−クロロフェニル)−2−(2−メチルチオ−1−イミダゾリル)−5−オキサゾールプロピオン酸を得た(収率87%)。クロロホルム−エタノールから再結晶した。無色針状晶。融点225〜226℃。
【0089】
実施例33
実施例30と同様にして、2−クロロ−4−(4−クロロフェニル)−5−オキサゾールプロピオン酸メチルと4,5−ジメチルイミダゾールとを反応させ、ついで加水分解することにより、4−(4−クロロフェニル)−2−(4,5−ジメチル−1−イミダゾリル)−5−オキサゾールプロピオン酸を得た(収率77%)。クロロホルム−メタノールから再結晶した。淡褐色針状晶。融点225〜226℃。
実施例34
実施例30と同様にして、2−クロロ−4−(4−クロロフェニル)−5−オキサゾールプロピオン酸メチルとベンズイミダゾールとを反応させ、ついで加水分解することにより、4−(4−クロロフェニル)−2−(1−ベンズイミダゾリル)−5−オキサゾールプロピオン酸を得た(収率82%)。クロロホルム−メタノールから再結晶した。淡褐色プリズム晶。融点217〜218℃。
【0090】
実施例35
実施例30と同様にして、2−クロロ−4−(4−クロロフェニル)−5−オキサゾールプロピオン酸メチルと3,5−ジメチルピラゾールとを反応させ、ついで加水分解することにより、4−(4−クロロフェニル)−2−(3,5−ジメチル−1−ピラゾリル)−5−オキサゾールプロピオン酸を得た(収率90%)。エタノールから再結晶した。無色針状晶。融点201〜202℃。
実施例36
4−(4−クロロフェニル)−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)−5−オキサゾールプロピオン酸(1.47g)のテトラヒドロフラン(20ml)溶液に水素化リチウムアルミニウム(185mg)を室温で徐々に加えた。1時間かきまぜた後、反応混合物に氷冷下に水(2ml)を加え、さらに30分間かきまぜた。反応混合物にジエチルエーテル(50ml)を加え、乾燥(MgSO4)後、不溶物をろ去した。ろ液を濃縮して析出する結晶をろ取し、4−(4−クロロフェニル)−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)−5−オキサゾールプロパノール(435mg,収率31%)を得た。ジクロロメタン−イソプロピルエーテルから再結晶した。無色プリズム晶。融点128〜129℃。
【0091】
実施例37
実施例36と同様にして、4−(4−クロロフェニル)−2−(1−ピラゾリル)−5−オキサゾールプロピオン酸を水素化リチウムアルミニウムで還元することにより、4−(4−クロロフェニル)−2−(1−ピラゾリル)−5−オキサゾールプロパノールを得た(収率33%)。ジエチルエーテル−ヘキサンから再結晶した。無色プリズム晶。融点75〜76℃。
実施例38
4−(4−クロロフェニル)−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)−5−オキサゾールプロパノール(320mg)、1,2,4−トリアゾール(140mg)およびトリブチルホスフィン(410mg)のテトラヒドロフラン(10ml)溶液に、アゾジカルボン酸ジエチルのトルエン溶液(40%,880mg)を室温で滴下した。1時間かきまぜた後、反応混合物を濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付した。アセトン−ヘキサン(2:1,v/v)溶出部から1−[3−[4−(4−クロロフェニル)−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)−5−オキサゾリル]プロピル]−1,2,4−トリアゾール(305mg,収率82%)を得た。アセトン−イソプロピルエーテルから再結晶した。無色プリズム晶。融点142〜143℃。
【0092】
実施例39
実施例38と同様にして、4−(4−クロロフェニル)−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)−5−オキサゾールプロパノールと2−メトキシフェノールとの反応により、4−(4−クロロフェニル)−5−[3−(2−メトキシフェノキシ)プロピル]−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)オキサゾールを得た(収率54%)。ジエチルエーテル−ヘキサンから再結晶した。無色針状晶。融点84〜85℃。
実施例40
実施例38と同様にして、4−(4−クロロフェニル)−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)−5−オキサゾールプロパノールと1−メチルヒダントインとの反応により、3−[3−[4−(4−クロロフェニル)−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)−5−オキサゾリル]プロピル]−1−メチルヒダントインを得た(収率77%)。アセトン−イソプロピルエーテルから再結晶した。無色プリズム晶。融点105〜106℃。
【0093】
実施例41
4−(4−クロロフェニル)−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)−5−オキサゾールプロピオン酸(1.00g)とトリエチルアミン(365mg)のテトラヒドロフラン(40ml)溶液に、クロロ炭酸エチル(395mg)を−30℃で滴下した。40分間かきまぜた後、反応混合物をアンモニア水(28%,30ml)とテトラヒドロフラン(10ml)の混合液に0℃で加え、室温で1時間かきまぜた。反応混合物を水に注ぎ、析出する結晶をろ取し、4−(4−クロロフェニル)−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)−5−オキサゾールプロピオンアミド(900mg,収率90%)を得た。メタノール−酢酸エチルから再結晶した。無色針状晶。融点215〜216℃。
実施例42
4−(4−クロロフェニル)−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)−5−オキサゾールプロピオン酸(1.50g)とトリエチルアミン(550mg)のテトラヒドロフラン(40ml)溶液に、クロロ炭酸エチル(590mg)を−30℃で滴下した。30分間かきまぜた後、反応混合物を塩酸2−クロロエチルアミン(2.62g)、トリエチルアミン(2.29g)およびN,N−ジメチルホルムアミド(20ml)から調製した溶液中に0℃で加え、室温で1時間かきまぜた。反応混合物を水に注ぎ、析出する結晶をろ取し、N−(2−クロロエチル)−4−(4−クロロフェニル)−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)−5−オキサゾールプロピオンアミド(1.53g,収率86%)を得た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。無色針状晶。融点155〜156℃。
【0094】
実施例43
実施例42と同様にして、4−(4−クロロフェニル)−2−(1−イミダゾリル)−5−オキサゾールプロピオン酸からN−(2−クロロエチル)−4−(4−クロロフェニル)−2−(1−イミダゾリル)−5−オキサゾールプロピオンアミドを得た(収率77%)。アセトン−イソプロピルエーテルから再結晶した。無色針状晶。融点130〜131℃。
実施例44
実施例42と同様にして、4−(4−クロロフェニル)−2−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)−5−オキサゾールプロピオン酸からN−(2−クロロエチル)−4−(4−クロロフェニル)−2−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)−5−オキサゾールプロピオンアミドを得た(収率87%)。酢酸エチル−イソプロピルエーテルから再結晶した。無色針状晶。融点157〜158℃。
【0095】
実施例45
4−(4−クロロフェニル)−2−(2−ピリジルチオ)−5−オキサゾールプロピオン酸(1.20g)とトリエチルアミン(405mg)のテトラヒドロフラン(30ml)溶液に、クロロ炭酸エチル(435mg)を−30℃で滴下した。30分間かきまぜた後、反応混合物を塩酸2−クロロエチルアミン(1.93g)、トリエチルアミン(1.68g)およびN,N−ジメチルホルムアミド(20ml)から調製した溶液中に0℃で加え、室温で1時間かきまぜた。反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付した。アセトン−ヘキサン(1:2,v/v)溶出部からN−(2−クロロエチル)−4−(4−クロロフェニル)−2−(2−ピリジルチオ)−5−オキサゾールプロピオンアミド(1.29g,収率91%)を油状物として得た。NMR(δ ppm in CDCl3): 2.65(2H,t,J=7.5Hz), 3.29(2H,t,J=7.5Hz), 3.4〜3.6(4H,m), 6.24(1H,brs), 7.21(1H,ddd,J=7.5&5&1Hz), 7.35〜7.5(3H,m),7.6〜7.75(3H,m), 8.49(1H,dd,J=5&1Hz)。
実施例46
N−(2−クロロエチル)−4−(4−クロロフェニル)−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)−5−オキサゾールプロピオンアミド(1.30g)をN,N−ジメチルホルムアミド(30ml)に溶解して得られる溶液に、水素化ナトリウム(60%,油性,265mg)を室温で徐々に加えた。室温で3時間かきまぜた後、反応混合物を氷水に注ぎ酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去して析出する結晶をろ取し、4−(4−クロロフェニル)−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)−5−[2−(2−オキサゾリン−2−イル)エチル]オキサゾール(1.07g,収率91%)を得た。アセトン−イソプロピルエーテルから再結晶した。無色プリズム晶。融点119〜120℃。
【0096】
実施例47
実施例46と同様にして、N−(2−クロロエチル)−4−(4−クロロフェニル)−2−(1−イミダゾリル)−5−オキサゾールプロピオンアミドを閉環して4−(4−クロロフェニル)−2−(1−イミダゾリル)−5−[2−(2−オキサゾリン−2−イル)エチル]オキサゾールを得た(収率69%)。アセトン−イソプロピルエーテルから再結晶した。無色プリズム晶。融点120〜121℃。
実施例48
実施例46と同様にして、N−(2−クロロエチル)−4−(4−クロロフェニル)−2−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)−5−オキサゾールプロピオンアミドを閉環して、1−[4−(4−クロロフェニル)−5−[2−(2−オキサゾリン−2−イル)エチル]−2−オキサゾリル]−1,2,4−トリアゾールを得た(収率85%)。アセトン−イソプロピルエーテルから再結晶した。無色プリズム晶。融点132〜133℃。
【0097】
実施例49
実施例46と同様にして、N−(2−クロロエチル)−4−(4−クロロフェニル)−2−(2−ピリジルチオ)−5−オキサゾールプロピオンアミドを閉環し、反応混合物を水に注いで抽出し、水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去して得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付した。アセトン−ヘキサン(1:2,v/v)溶出部から4−(4−クロロフェニル)−2−(2−ピリジルチオ)−5−[2−(2−オキサゾリン−2−イル)エチル]オキサゾールを油状物として得た(収率67%)。NMR(δ ppm in CDCl3): 2.65〜2.8(2H,m), 3.2〜3.35(2H,m), 3.80(2H,t,J=9.5Hz), 4.21(2H,t,J=9.5Hz), 7.16(1H,ddd,J=7.5&5&1Hz), 7.35〜7.45(3H,m),7.55〜7.7(3H,m), 8.4(1H,ddd,J=5&2&0.5Hz)。
【0098】
実施例50
4−(4−クロロフェニル)−2−(2−エチル−1−イミダゾリル)−5−オキサゾールプロピオン酸(1.20g)とトリエチルアミン(420mg)のテトラヒドロフラン(40ml)溶液に、クロロ炭酸エチル(450mg)を−30℃で滴下した。1時間かきまぜた後、反応混合物を塩酸2−クロロエチルアミン(2.01g)、トリエチルアミン(1.76g)およびテトラヒドロフラン(40ml)から調製した溶液中に0℃で加え、室温で1.5時間かきまぜた。反応混合物を水に注ぎ酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去して析出する結晶(910mg)をろ取した。この結晶を炭酸カリウム(370mg)と共にN,N−ジメチルホルムアミド(20ml)中90〜100℃で1.5時間かきまぜた。反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付した。アセトン−ヘキサン(2:3,v/v)溶出部から4−(4−クロロフェニル)−2−(2−エチル−1−イミダゾリル)−5−[2−(2−オキサゾリン−2−イル)エチル]オキサゾール(320mg,収率25%)を得た。イソプロピルエーテルから再結晶した。無色プリズム晶。融点53〜54℃。
実施例51
実施例50と同様にして、4−(4−クロロフェニル)−2−(1−ピラゾリル)−5−オキサゾールプロピオン酸に2−クロロエチルアミンを反応させ、ついで閉環して、4−(4−クロロフェニル)−5−[2−(2−オキサゾリン−2−イル)エチル]−2−(1−ピラゾリル)オキサゾールを得た(収率42%)。アセトン−イソプロピルエーテルから再結晶した。無色針状晶。融点79〜80℃。
【0099】
実施例52
4−(4−クロロフェニル)−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)−5−オキサゾールプロピオン酸(500mg)、炭酸カリウム(310mg)、ヨードエタン(350mg)およびN,N−ジメチルホルムアミド(10ml)の混合物を室温で16時間かきまぜた。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層は、水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去し、析出する結晶をろ取し4−(4−クロロフェニル)−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)−5−オキサゾールプロピオン酸エチル(495mg,91%)を得た。アセトン−ヘキサンから再結晶した。無色プリズム晶。融点70〜71℃。
実施例53
実施例52と同様にして、4−(4−クロロフェニル)−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)−5−オキサゾールプロピオン酸と臭化ベンジルとの反応により、4−(4−クロロフェニル)−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)−5−オキサゾールプロピオン酸ベンジルを得た(収率88%)。アセトン−イソプロピルエーテルから再結晶した。無色プリズム晶。融点71〜72℃。
【0100】
実施例54
実施例52と同様にして、4−(4−クロロフェニル)−2−(1−イミダゾリル)−5−オキサゾールプロピオン酸とヨードエタンとの反応により、4−(4−クロロフェニル)−2−(1−イミダゾリル)−5−オキサゾールプロピオン酸エチルを得た(収率92%)。アセトン−イソプロピルエーテルから再結晶した。無色プリズム晶。融点67〜68℃。
実施例55
実施例52と同様にして、4−(4−クロロフェニル)−2−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)−5−オキサゾールプロピオン酸とヨードエタンとの反応により、4−(4−クロロフェニル)−2−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)−5−オキサゾールプロピオン酸エチルを得た(収率93%)。アセトン−イソプロピルエーテルから再結晶した。無色プリズム晶。融点99〜100℃。
【0101】
実施例56
実施例52と同様にして、4−(4−クロロフェニル)−2−(2−ピリジルチオ)−5−オキサゾールプロピオン酸とヨードエタンとを反応し、反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層は、水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去して得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付した。酢酸エチル−ヘキサン(1:4,v/v)溶出部から、4−(4−クロロフェニル)−2−(2−ピリジルチオ)−5−オキサゾールプロピオン酸エチルを油状物として得た(収率96%)。NMR(δ ppm in CDCl3): 1.22(3H,t,J=7Hz), 2.74(2H,t,J=7.5Hz), 3.25(2H,t,J=7.5Hz), 4.12(2H,q,J=7Hz), 7.16(1H,ddd,J=7.5&5&1Hz), 7.35〜7.45(3H,m),7.55〜7.7(3H,m), 8.48(1H,ddd,J=5&2&1Hz)。
実施例57
4−(4−クロロフェニル)−2−(1−イミダゾリル)−5−オキサゾールプロピオン酸エチル(1.15g)のテトラヒドロフラン(20ml)溶液に水素化リチウムアルミニウム(135mg)を0℃で徐々に加えた。2時間かきまぜた後、反応混合物に氷冷下に水(0.3ml)を加え、不溶物をろ去した後、ろ液を濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、アセトン−ヘキサン(1:2,v/v)溶出部から4−(4−クロロフェニル)−2−(1−イミダゾリル)−5−オキサゾールプロパノール(690mg,68%)を得た。アセトン−イソプロピルエーテルから再結晶した。無色プリズム晶。融点114〜115℃。
【0102】
実施例58
実施例57と同様にして、4−(4−クロロフェニル)−2−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)−5−オキサゾールプロピオン酸エチルを水素化リチウムアルミニウムで還元することにより、4−(4−クロロフェニル)−2−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)−5−オキサゾールプロパノールを得た(収率42%)。メタノール−イソプロピルエーテルから再結晶した。無色プリズム晶。融点139〜140℃。
実施例59
実施例57と同様にして、4−(4−クロロフェニル)−2−(2−ピリジルチオ)−5−オキサゾールプロピオン酸エチルを水素化リチウムアルミニウムで還元することにより、4−(4−クロロフェニル)−2−(2−ピリジルチオ)−5−オキサゾールプロパノールを得た(収率81%)。ジエチルエーテル−イソプロピルエーテルから再結晶した。無色プリズム晶。融点70〜71℃。
【0103】
実施例60
4−(4−クロロフェニル)−5−(2−シアノエチル)−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)オキサゾール(350mg)、システアミン(175mg)および2−プロパノールの混合物を還流下に24時間かきまぜた。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層は、水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去して得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付した。アセトン−ヘキサン(1:1,v/v)溶出部から、4−(4−クロロフェニル)−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)−5−[2−(2−チアゾリン−2−イル)エチル]オキサゾール(320mg,77%)を得た。アセトン−イソプロピルエーテルから再結晶した。無色プリズム晶。融点94〜95℃。
実施例61
実施例1と同様にして、4−[4−(4−クロロフェニル)−2−オキソ−4−オキサゾリン−5−イル]ブタン酸メチルとオキシ塩化リンとの反応により、2−クロロ−4−(4−クロロフェニル)−5−オキサゾールブタン酸メチルを得た(収率69%)。アセトン−イソプロピルエーテルから再結晶した。無色プリズム晶。融点73〜74℃。
【0104】
実施例62
実施例2と同様にして、2−クロロ−4−(4−クロロフェニル)−5−オキサゾールブタン酸メチルを加水分解することにより、2−クロロ−4−(4−クロロフェニル)−5−オキサゾールブタン酸を得た(収率76%)。アセトン−酢酸エチルから再結晶した。無色プリズム晶。融点150〜151℃。
実施例63
実施例24と同様にして、2−クロロ−4−(4−クロロフェニル)−5−オキサゾールブタン酸と2−メチルイミダゾールとの反応により、4−(4−クロロフェニル)−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)−5−オキサゾールブタン酸を得た(収率76%)。テトラヒドロフラン−メタノールから再結晶した。無色プリズム晶。融点211〜212℃。
【0105】
実施例64
実施例52と同様にして、4−(4−クロロフェニル)−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)−5−オキサゾールブタン酸とヨードエタンとの反応により、4−(4−クロロフェニル)−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)−5−オキサゾールブタン酸エチルを得た(収率88%)。アセトン−イソプロピルエーテルから再結晶した。無色プリズム晶。融点72〜73℃。
実施例65
4−(4−クロロフェニル)−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)−5−オキサゾールブタン酸エチル(960mg)のテトラヒドロフラン(20ml)溶液に水素化リチウムアルミニウム(110mg)を0℃で徐々に加えた。2時間かきまぜた後、反応混合物に氷冷下に水を加え、不溶物をろ去した後、ろ液を濃縮して析出する4−(4−クロロフェニル)−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)−5−オキサゾールブタノール(750mg,88%)を得た。アセトン−イソプロピルエーテルから再結晶した。無色プリズム晶。融点110〜111℃。
【0106】
実施例66
4−(4−クロロフェニル)−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)−5−オキサゾールブタン酸(1.00g)とトリエチルアミン(350mg)のテトラヒドロフラン(20ml)−N,N−ジメチルホルムアミド(10ml)溶液にクロロ炭酸エチル(375mg)を−30℃で滴下した。30分間かきまぜた後、反応混合物を塩酸2−クロロエチルアミン(1.68g)、トリエチルアミン(1.45g)およびN,N−ジメチルホルムアミド(20ml)から調製した溶液中に0℃で加え、室温で1時間かきまぜた。反応混合物を水に注ぎ、析出する結晶をろ取しN−(2−クロロエチル)−4−(4−クロロフェニル)−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)−5−オキサゾールブタンアミド(1.00g,85%)を得た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。無色針状晶。融点131〜132℃。
実施例67
水素化ナトリウム(60%,油性,130mg)をN−(2−クロロエチル)−4−(4−クロロフェニル)−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)−5−オキサゾールブタンアミド(870mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(30ml)溶液に室温で徐々に加えた。室温で4時間かきまぜた後、反応混合物を氷水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去して析出する結晶をろ取し、4−(4−クロロフェニル)−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)−5−[3−(2−オキサゾリン−2−イル)プロピル]オキサゾール(615mg,78%)を得た。アセトン−イソプロピルエーテルから再結晶した。無色プリズム晶。融点88〜89℃。
【0107】
実施例68
4−(4−クロロフェニル)−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)−5−オキサゾールプロピオン酸(1.50g)とN,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(490mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(50ml)溶液にトリエチルアミン(505mg)を0℃で滴下した。1−ヒドロキシベンゾトリアゾール一水和物(HOBt)(760mg)および1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(WSC)(950mg)を加え、室温で20時間かきまぜた。反応混合物を水に注ぎ、飽和重曹水でアルカリ性にした後、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去して析出する結晶をろ取し、N−メトキシ−N−メチル−4−(4−クロロフェニル)−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)−5−オキサゾールプロピオンアミド(1.54g,91%)を得た。アセトン−イソプロピルエーテルから再結晶した。無色プリズム晶。融点116〜117℃。
実施例69
N−メトキシ−N−メチル−4−(4−クロロフェニル)−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)−5−オキサゾールプロピオンアミド(800mg)のテトラヒドロフラン(40ml)溶液に、水素化ジイソブチルアルミニウム(DIBAL−H)トルエン溶液(1.0M)(8.5ml)を−70℃で滴下した。3時間かきまぜた後、反応混合物に水を加え、酢酸で中和してから酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層は、水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去して得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付した。酢酸エチル−ヘキサン(1:3,v/v)溶出部から、4−(4−クロロフェニル)−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)−5−オキサゾールプロピオンアルデヒド(475mg,70%)を得た。アセトン−イソプロピルエーテルから再結晶した。無色プリズム晶。融点109〜110℃。
【0108】
実施例70
4−(4−クロロフェニル)−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)−5−オキサゾールプロピオンアルデヒド(220mg)、システアミン(65mg)、p−トルエンスルホン酸一水和物(15mg)およびトルエン(20ml)の混合物を、還流下に水を取りながら1時間かきまぜた。反応混合物に酢酸エチルを加えた。酢酸エチルを分取し、これを飽和重曹水、次いで水で洗浄し、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去して得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付した。アセトン−ヘキサン(2:1,v/v)溶出部から、2−[2−[4−(4−クロロフェニル)−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)−5−オキサゾリル]エチル]チアゾリジン(230mg,88%)を得た。アセトン−イソプロピルエーテルから再結晶した。無色プリズム晶。融点110〜111℃。
実施例71
4−(4−クロロフェニル)−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)−5−オキサゾールプロパノール(200mg)およびトリエチルアミン(190mg)のテトラヒドロフラン(20ml)溶液に、塩化メタンスルホニル(215mg)を室温で滴下した。12時間かきまぜた後、反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層は、水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去して得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付した。アセトン−ヘキサン(1:1,v/v)溶出部から、メタンスルホン酸3−[4−(4−クロロフェニル)−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)−5−オキサゾリル]プロピル(180mg,72%)を得た。アセトン−イソプロピルエーテルから再結晶した。無色プリズム晶。融点97〜98℃。
【0109】
実施例72
メタンスルホン酸3−[4−(4−クロロフェニル)−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)−5−オキサゾリル]プロピル(400mg)、イミダゾール(140mg)、炭酸カリウム(280mg)およびN,N−ジメチルホルムアミド(20ml)の混合物を100〜110℃で2時間かきまぜた。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層は、水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去して得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付した。メタノール−クロロホルム(5:95,v/v)溶出部から、4−(4−クロロフェニル)−5−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)オキサゾール(230mg,62%)を得た。アセトン−イソプロピルエーテルから再結晶した。無色プリズム晶。融点133〜134℃。
実施例73
実施例72と同様にして、メタンスルホン酸3−[4−(4−クロロフェニル)−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)−5−オキサゾリル]プロピルとピラゾールとの反応により4−(4−クロロフェニル)−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)−5−[3−(1−ピラゾリル)プロピル]オキサゾールを得た(収率54%)。アセトン−イソプロピルエーテルから再結晶した。無色プリズム晶。融点129〜130℃。
【0110】
実施例74
実施例38と同様にして4−(4−クロロフェニル)−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)−5−オキサゾールプロパノールと2,4−オキサゾリジンジオンとの反応により3−[3−[4−(4−クロロフェニル)−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)−5−オキサゾリル]プロピル]−2,4−オキサゾリジンジオンを得た(収率89%)。アセトン−イソプロピルエーテルから再結晶した。無色プリズム晶。融点152〜153℃。
実施例75
実施例38と同様にして4−(4−クロロフェニル)−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)−5−オキサゾールプロパノールと2,4−チアゾリジンジオンとの反応により3−[3−[4−(4−クロロフェニル)−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)−5−オキサゾリル]プロピル]−2,4−チアゾリジンジオンを得た(収率91%)。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。無色針状晶。融点119〜120℃。
【0111】
実施例76
実施例38と同様にして4−(4−クロロフェニル)−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)−5−オキサゾールプロパノールとヒダントインとの反応により3−[3−[4−(4−クロロフェニル)−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)−5−オキサゾリル]プロピル]ヒダントインを得た(収率65%)。メタノール−酢酸エチルから再結晶した。無色プリズム晶。融点197〜198℃。
実施例77
2−[4−(4−クロロフェニル)−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)−5−オキサゾリル]−2−ヒドロキシ酢酸エチル(1.30g)と塩化チオニル(3ml)の混合物を室温で30分間かきまぜた。反応混合物を濃縮し、残留物に飽和重曹水を加え酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層は、水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去して得られた結晶(1.25g)をろ取した。この結晶(1.25g)を酢酸(10ml)に溶解し、亜鉛粉末(5.0g)を加え、100〜110℃で1時間かきまぜた。亜鉛粉末をろ去後、ろ液を濃縮し、残留物に飽和重曹水を加え酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層は、水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去して得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付した。酢酸エチル−ヘキサン(2:3,v/v)溶出部から、4−(4−クロロフェニル)−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)−5−オキサゾール酢酸エチル(960mg,77%)を得た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。無色針状晶。融点133〜134℃。
【0112】
実施例78
実施例57と同様にして、4−(4−クロロフェニル)−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)−5−オキサゾール酢酸エチルを水素化リチウムアルミニウムで還元して、4−(4−クロロフェニル)−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)−5−オキサゾールエタノールを得た(収率48%)。アセトン−イソプロピルエーテルから再結晶した。無色プリズム晶。融点159〜160℃。
実施例79
5−[4−(4−クロロフェニル)−2−オキソ−4−オキサゾリン−5−イル]ペンタン酸エチル(17.2g)、オキシ塩化リン(32.6g)およびピリジン(4.20g)の混合物を120〜130℃で80分間かきまぜた。反応混合物を氷水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層は、水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去して得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付した。酢酸エチル−ヘキサン(1:3,v/v)溶出部から、2−クロロ−4−(4−クロロフェニル)−5−オキサゾールペンタン酸エチルを油状物(14.1g,78%)として得た。NMR(δ ppm in CDCl3): 1.25(3H,t,J=7Hz), 1.6〜1.85(4H,m), 2.34(2H,t,J=6.5Hz), 2.86(2H,t,J=7Hz), 4.13(2H,q,J=7Hz), 7.39(2H,d,J=8.5Hz), 7.53(2H,d,J=8.5Hz)。
【0113】
実施例80
実施例79と同様にして、6−[4−(4−クロロフェニル)−2−オキソ−4−オキサゾリン−5−イル]ヘキサン酸エチルとオキシ塩化リンとの反応により2−クロロ−4−(4−クロロフェニル)−5−オキサゾールヘキサン酸エチルを油状物として得た(収率70%)。NMR(δ ppm in CDCl3): 1.25(3H,t,J=7Hz), 1.3〜1.85(6H,m), 2.31(2H,t,J=7.5Hz), 2.85(2H,t,J=7.5Hz), 4.13(2H,q,J=7Hz), 7.39(2H,d,J=8.5Hz), 7.53(2H,d,J=8.5Hz)。
実施例81
2−クロロ−4−(4−クロロフェニル)−5−オキサゾールペンタン酸エチル(10.0g)、2−メチルイミダゾール(7.20g)、炭酸カリウム(12.1g)およびN,N−ジメチルホルムアミド(80ml)の混合物を120〜130℃で2時間かきまぜた。反応混合物に水を加えて析出する結晶をろ取し、4−(4−クロロフェニル)−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)−5−オキサゾールペンタン酸エチル(9.97g,88%)を得た。酢酸エチル−イソプロピルエーテルから再結晶した。無色プリズム晶。融点93〜94℃。
【0114】
実施例82
2−クロロ−4−(4−クロロフェニル)−5−オキサゾールヘキサン酸エチル(3.53g)、2−メチルイミダゾール(2.44g)、炭酸カリウム(4.10g)およびN,N−ジメチルホルムアミド(50ml)の混合物を120〜125℃で3時間かきまぜた。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層は、水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去して得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付した。酢酸エチル−ヘキサン(1:1,v/v)溶出部から、4−(4−クロロフェニル)−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)−5−オキサゾールヘキサン酸エチルを油状物(3.48g,87%)として得た。NMR(δ ppm in CDCl3): 1.25(3H,t,J=7Hz), 1.35〜1.9(6H,m), 2.31(2H,t,J=7.5Hz), 2.77(3H,s), 2.91(2H,t,J=7.5Hz), 4.12(2H,q,J=7Hz), 7.01(1H,d,J=1.5Hz), 7.42(2H,d,J=8.5Hz), 7.48(1H,d,J=1.5Hz), 7.60(2H,d,J=8.5Hz)。
実施例83
4−(4−クロロフェニル)−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)−5−オキサゾールペンタン酸エチル(6.00g)のテトラヒドロフラン(80ml)溶液に水素化リチウムアルミニウム(615mg)を0℃で徐々に加えた。2時間かきまぜた後、反応混合物に氷冷下に水(1ml)を加え、不溶物をろ去した後、ろ液を濃縮して析出する4−(4−クロロフェニル)−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)−5−オキサゾールペンタノール(4.20g,79%)を得た。酢酸エチルから再結晶した。無色プリズム晶。融点94〜95℃。
【0115】
実施例84
4−(4−クロロフェニル)−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)−5−オキサゾールヘキサン酸エチル(3.40g)のテトラヒドロフラン(40ml)溶液に水素化リチウムアルミニウム(340mg)を0℃で徐々に加えた。1時間かきまぜた後、反応混合物に氷冷下に水(1ml)を加え、不溶物をろ去した後、ろ液を濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、アセトン−ヘキサン(1:1,v/v)溶出部から、4−(4−クロロフェニル)−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)−5−オキサゾールヘキサノール(2.74g,90%)を得た。アセトン−イソプロピルエーテルから再結晶した。無色プリズム晶。融点70〜71℃。
実施例85
実施例71と同様にして、4−(4−クロロフェニル)−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)−5−オキサゾールブタノールと塩化メタンスルホニルとの反応により、メタンスルホン酸4−[4−(4−クロロフェニル)−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)−5−オキサゾリル]ブチルを得た(収率85%)。アセトン−ジエチルエーテルから再結晶した。無色プリズム晶。融点100〜101℃。
【0116】
実施例86
4−(4−クロロフェニル)−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)−5−オキサゾールペンタノール(2.16g)とトリエチルアミン(1.26g)のテトラヒドロフラン(40ml)溶液に、塩化メタンスルホニル(1.43g)を室温で滴下した。2時間かきまぜた後、反応混合物に水を加え酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層は、水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去して得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付した。アセトン−ヘキサン(1:1,v/v)溶出部から、メタンスルホン酸5−[4−(4−クロロフェニル)−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)−5−オキサゾリル]ペンチルを油状物(2.47g,93%)として得た。NMR(δ ppm in CDCl3): 1.45〜1.9(6H,m), 2.78(3H,s), 2.94(2H,t,J=7.5Hz), 3.00(3H,s), 4.24(2H,t,J=6Hz), 7.01(1H,d,J=1.5Hz), 7.43(2H,d,J=8.5Hz), 7.48(1H,d,J=1.5Hz), 7.60(2H,d,J=8.5Hz)。
実施例87
実施例86と同様にして、4−(4−クロロフェニル)−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)−5−オキサゾールヘキサノールと塩化メタンスルホニルとの反応により、メタンスルホン酸6−[4−(4−クロロフェニル)−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)−5−オキサゾリル]ヘキシルを油状物として得た(収率93%)。NMR(δ ppm in CDCl3): 1.4〜1.9(8H,m), 2.78(3H,s), 2.92(2H,t,J=7.5Hz), 3.00(3H,s), 4.23(2H,t,J=6.5Hz), 7.01(1H,d,J=1.5Hz), 7.43(2H,d,J=8.5Hz), 7.48(1H,d,J=1.5Hz), 7.61(2H,d,J=8.5Hz)。
【0117】
実施例88
4−(4−クロロフェニル)−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)−5−オキサゾールブタノール(330mg)、1,2,4−トリアゾール(105mg)およびトリブチルホスフィン(300mg)のテトラヒドロフラン(10ml)溶液に、アゾジカルボン酸ジエチル(260mg)を氷水下に滴下した。室温で1時間かきまぜた後、反応混合物を濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付した。メタノール−クロロホルム(5:95,v/v)溶出部から、1−[4−[4−(4−クロロフェニル)−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)−5−オキサゾリル]ブチル]−1,2,4−トリアゾール(205mg,54%)を得た。酢酸エチル−ジエチルエーテルから再結晶した。無色プリズム晶。融点74〜75℃。
実施例89
メタンスルホン酸4−[4−(4−クロロフェニル)−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)−5−オキサゾリル]ブチル(600mg)、イミダゾール(200mg)、炭酸カリウム(405mg)およびN,N−ジメチルホルムアミド(10ml)の混合物を100〜110℃で90分間かきまぜた。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層は、水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去して得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付した。メタノール−クロロホルム(3:97,v/v)溶出部から、4−(4−クロロフェニル)−5−[4−(1−イミダゾリル)ブチル]−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)オキサゾール(310mg,55%)を得た。酢酸エチル−ジエチルエーテルから再結晶した。無色プリズム晶。融点84〜85℃。
【0118】
実施例90
メタンスルホン酸5−[4−(4−クロロフェニル)−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)−5−オキサゾリル]ペンチル(2.20g)、イミダゾール(710mg)、炭酸カリウム(1.43g)およびN,N−ジメチルホルムアミド(40ml)の混合物を80〜90℃で3時間かきまぜた。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層は、水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去して得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付した。メタノール−クロロホルム(3:97,v/v)溶出部から、4−(4−クロロフェニル)−5−[5−(1−イミダゾリル)ペンチル]−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)オキサゾール(1.45g,71%)を得た。この油状物(1.45g)をメタノール(6ml)に溶解し、4規定塩酸−酢酸エチル溶液(2ml)を加えた。反応混合物に酢酸エチルを加え、析出する白色粉末をろ取し、酢酸エチルとアセトンで洗浄して4−(4−クロロフェニル)−5−[5−(1−イミダゾリル)ペンチル]−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)オキサゾール二塩酸塩一水和物(1.47g,58%)を得た。融点197〜199℃。
実施例91
メタンスルホン酸6−[4−(4−クロロフェニル)−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)−5−オキサゾリル]ヘキシル(2.11g)、イミダゾール(660mg)、炭酸カリウム(1.33g)およびN,N−ジメチルホルムアミド(40ml)の混合物を90〜95℃で2時間かきまぜた。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層は、水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去して得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付した。メタノール−クロロホルム(3:97,v/v)溶出部から、4−(4−クロロフェニル)−5−[6−(1−イミダゾリル)ヘキシル]−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)オキサゾール(1.26g,64%)を得た。この油状物(1.26g)をメタノール(5ml)に溶解し、4規定塩酸−酢酸エチル溶液(1.7ml)を加えた。反応混合物を濃縮し、残留物に酢酸エチルを加え、析出する白色粉末をろ取した。メタノール−アセトンから再結晶して4−(4−クロロフェニル)−5−[6−(1−イミダゾリル)ヘキシル]−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)オキサゾール2塩酸塩0.5水和物(1.16g,49%)を得た。融点171〜173℃。
実施例92
メタンスルホン酸4−[4−(4−クロロフェニル)−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)−5−オキサゾリル]ブチル(600mg)、2−イミダゾールカルボン酸エチル(410mg)、炭酸カリウム(405mg)およびN,N−ジメチルホルムアミド(30ml)の混合物を80〜90℃で2時間かきまぜた。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水洗、乾燥(MgSO4)後、溶媒を留去して得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付した。アセトン−ヘキサン(1:1、v/v)溶出部から、1−[4−[4−(4−クロロフェニル)−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)−5−オキサゾリル]ブチル]−2−イミダゾールカルボン酸エチルの結晶(460mg,69%)を得た。アセトン−イソプロピルエーテルから再結晶した。無色プリズム晶。融点134〜135℃。
【0119】
(1)、(2)、(3)の全量および30gの(4)を水で練合し、真空乾燥後、製粒を行う。この製粒末に14gの(4)および1gの(5)を混合し、打錠機で錠剤とすることにより、一錠あたり(1)30mgを含有する錠剤1000錠を製造する。
【0120】
(1)、(2)、(3)の全量および30gの(4)を水で練合し、真空乾燥後、製粒を行う。この製粒末に14gの(4)および1gの(5)を混合し、打錠機で錠剤とすることにより、一錠あたり(1)100mgを含有する錠剤1000錠を製造する。
【0121】
【発明の効果】
本発明の化合物(I)またはその塩は、優れた血糖低下作用およびインスリン分泌促進作用を有し、かつ低毒性である。また、本発明の化合物(I)またはその塩は、インスリン分泌促進剤、糖尿病予防治療剤、抗動脈硬化剤、抗高脂血症剤、降圧剤および糖尿病性合併症(例、腎症、網膜症、神経障害等)の予防治療剤として有用である。
Claims (42)
- 一般式
(1)ハロゲン原子、
(2)ピリジル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピラジニル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、1,2,3−トリアゾリル、テトラゾリル、ベンズイミダゾリル、インドリル、1H−インダゾリル、1H−ピロロ〔2,3−b〕ピラジニル、1H−ピロロ〔2,3−b〕ピリジニル、1H−イミダゾ〔4,5−b〕ピリジニル、1H−イミダゾ〔4,5−c〕ピリジニル、1H−イミダゾ〔4,5−b〕ピラジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニル、ピペラジニル、ヘキサメチレンイミニル、オキサゾリジニル、チアゾリジニル、イミダゾリジニル、オキサゾリニル、チアゾリニルまたはオキサジニル基で表される複素環基で、これらの基はそれぞれ(i)C 1−10 アルキル基、C 2−10 アルケニル基またはC 2−10 アルキニル基、(ii)C 3−10 シクロアルキル基、C 3−10 シクロアルケニル基またはC 4−10 シクロアルカジエニル基、(iii)C 6−14 アリール基、(iv)フリル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、フラザニル、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、トリアジニル、ベンゾフラニル、イソベンゾフラニル、ベンゾ〔b〕チエニル、インドリル、イソインドリル、1H−インダゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、1,2−ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、1,2−ベンゾイソチアゾリル、1H−ベンゾトリアゾリル、キノリル、イソキノリル、シンノリニル、キナゾリニル、キノキサリニル、フタラジニル、ナフチリジニル、プリニル、プテリジニル、カルバゾリル、α−カルボリニル、β−カルボリニル、γ−カルボリニル、アクリジニル、フェノキサジニル、フェノチアジニル、フェナジニル、フェノキサチイニル、チアントレニル、フェナトリジニル、フェナトロリニル、インドリジニル、ピロロ〔1,2−b〕ピリダジニル、ピラゾロ〔1,5−a〕ピリジル、イミダゾ〔1,2−a〕ピリジル、イミダゾ〔1,5−a〕ピリジル、イミダゾ〔1,2−b〕ピリダジニル、イミダゾ〔1,2−a〕ピリミジニル、1,2,4−トリアゾロ〔4,3−a〕ピリジルまたは1,2,4−トリアゾロ〔4,3−b〕ピリダジニル基、(v)オキシラニル、アゼチジニル、オキセタニル、チエタニル、テトラヒドロフリル、チオラニル、ピペリジル、テトラヒドロピラニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ピペラジニル、ピロリジニル、ピペリジノ、モルホリノまたはチオモルホリノ基(前記(ii)、(iii)、(iv)および(v)はそれぞれC 1−6 アルキル、C 2−6 アルケニル、C 2−6 アルキニル、C 3−7 シクロアルキル、C 6−14 アリール、チエニル、フリル、ピリジル、オキサゾリル、チアゾリル、テトラヒドロフリル、モルホリノ、ピペリジノ、ピロリジノ、ピペラジノ、C 7−9 アラルキル、アミノ、N−モノ−C 1−4 アルキルアミノ、N,N−ジ−C 1−4 アルキルアミノ、C 2−8 アシルアミノ、アミジノ、C 2−8 アシル、カルバモイル、N−モノ−C 1−4 アルキル−カルバモイル、N,N−ジ−C 1−4 アルキル−カルバモイル、スルファモイル、N−モノ−C 1−4 アルキルスルファモイル、N,N−ジ−C 1−4 アルキルスルファモイル、カルボキシ、C 1−7 アルコキシ−カルボニル、ヒドロキシ、C 1−4 アルコキシ、C 2−5 アルケニルオキシ、C 3−7 シクロアルキルオキシ、C 7−9 アラルキルオキシ、C 6−14 アリールオキシ、メルカプト、C 1−4 アルキルチオ、C 7−9 アラルキルチオ、C 6−14 アリールチオ、スルホ、シアノ、アジド、ニトロ、ニトロソおよびハロゲンから選ばれる1ないし3個の置換基を有していてもよい)、(vi)ハロゲン原子、(vii)ニトロ基、(viii)C 1−10 アルキル、C 2−10 アルケニル、C 3−10 シクロアルキル、C 1−10 アシルおよびC 6−12 アリールから選ばれる1または2個の置換基を有していてもよいアミノ基、(ix)C 1−3 アルキル、C 1−3 アルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシまたはアミノで置換されていてもよいC 1−13 アシル基、(x)ヒドロキシ基、C 1−10 アルコキシ基、C 2−10 アルケニルオキシ基、C 7−10 アラルキルオキシ基、C 2−13 アシルオキシ基、1または2個のハロゲンまたはC 1−4 アルコキシで置換されていてもよいC 6−14 アリールオキシ基、C 1−10 アルキルスルホニルオキシ基、またはC 1−6 アルキルで置換されていてもよいC 6−12 アリールスルホニルオキシ基、(xi)フリル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、フラザニル、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、トリアジニル、ベンゾフラニル、イソベンゾフラニル、ベンゾ〔b〕チエニル、インドリル、イソインドリル、1H−インダゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、1,2−ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、1,2−ベンゾイソチアゾリル、1H−ベンゾトリアゾリル、キノリル、イソキノリル、シンノリニル、キナゾリニル、キノキサリニル、フタラジニル、ナフチリジニル、プリニル、プテリジニル、カルバゾリル、α−カルボリニル、β−カルボリニル、γ−カルボリニル、アクリジニル、フェノキサジニル、フェノチアジニル、フェナジニル、フェノキサチイニル、チアントレニル、フェナトリジニル、フェナトロリニル、インドリジニル、ピロロ〔1,2−b〕ピリダジニル、ピラゾロ〔1,5−a〕ピリジル、イミダゾ〔1,2−a〕ピリジル、イミダゾ〔1,5−a〕ピリジル、イミダゾ〔1,2−b〕ピリダジニル、イミダゾ〔1,2−a〕ピリミジニル、1,2,4−トリアゾロ〔4,3−a〕ピリジルまたは1,2,4−トリアゾロ〔4,3−b〕ピリダジニルで置換されていてもよいチオールまたはC 1−10 アルキルチオ基、C 1−6 アルキルで置換されていてもよいC 6−14 アリールチオ基、C 7−10 アラルキルチオ基またはC 2−13 アシルチオ基、(xii)カルボキシ基、C 1−4 アルコキシ−カルボニル基、C 7−9 アラルキルオキシ−カルボニル基、C 6−14 アリールオキシ−カルボニル基またはフリル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、フラザニル、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、トリアジニル、ベンゾフラニル、イソベンゾフラニル、ベンゾ〔b〕チエニル、インドリル、イソインドリル、1H−インダゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、1,2−ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、1,2−ベンゾイソチアゾリル、1H−ベンゾトリアゾリル、キノリル、イソキノリル、シンノリニル、キナゾリニル、キノキサリニル、フタラジニル、ナフチリジニル、プリニル、プテリジニル、カルバゾリル、α−カルボリニル、β−カルボリニル、γ−カルボリニル、アクリジニル、フェノキサジニル、フェノチアジニル、フェナジニル、フェノキサチイニル、チアントレニル、フェナトリジニル、フェナトロリニル、インドリジニル、ピロロ〔1,2−b〕ピリダジニル、ピラゾロ〔1,5−a〕ピリジル、イミダゾ〔1,2−a〕ピリジル、イミダゾ〔1,5−a〕ピリジル、イミダゾ〔1,2−b〕ピリダジニル、イミダゾ〔1,2−a〕ピリミジニル、1,2,4−トリアゾロ〔4,3−a〕ピリジルまたは1,2,4−トリアゾロ〔4,3−b〕ピリダジニルで置換されていてもよいC 1−4 アルコキシ−カルボニル基、(xiii)式:−CON(R 5 )(R 6 )〔式中、R 5 およびR 6 はそれぞれ水素原子;C 1−10 アルキル、C 2−10 アルケニルまたはC 2−10 アルキニル;C 3−10 シクロアルキル、C 3−10 シクロアルケニル、C 4−10 シクロアルカジエニル、フリル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、フラザニル、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、トリアジニル、ベンゾフラニル、イソベンゾフラニル、ベンゾ〔b〕チエニル、インドリル、イソインドリル、1H−インダゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、1,2−ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、1,2−ベンゾイソチアゾリル、1H−ベンゾトリアゾリル、キノリル、イソキノリル、シンノリニル、キナゾリニル、キノキサリニル、フタラジニル、ナフチリジニル、プリニル、プテリジニル、カルバゾリル、α−カルボリニル、β−カルボリニル、γ−カルボリニル、アクリジニル、フェノキサジニル、フェノチアジニル、フェナジニル、フェノキサチイニル、チアントレニル、フェナトリジニル、フェナトロリニル、インドリジニル、ピロロ〔1,2−b〕ピリダジニル、ピラゾロ〔1,5−a〕ピリジル、イミダゾ〔1,2−a〕ピリ
ジル、イミダゾ〔1,5−a〕ピリジル、イミダゾ〔1,2−b〕ピリダジニル、イミダゾ〔1,2−a〕ピリミジニル、1,2,4−トリアゾロ〔4,3−a〕ピリジルまたは1,2,4−トリアゾロ〔4,3−b〕ピリダジニル(これらの基は、C 1−6 アルキル、C 2−6 アルケニル、C 2−6 アルキニル、C 3−7 シクロアルキル、C 6−14 アリール、チエニル、フリル、ピリジル、オキサゾリル、チアゾリル、テトラヒドロフリル、モルホリノ、ピペリジノ、ピロリジノ、ピペラジノ、C 7−9 アラルキル、アミノ、N−モノ−C 1−4 アルキルアミノ、N,N−ジ−C 1−4 アルキルアミノ、C 2−8 アシルアミノ、アミジノ、C 2−8 アシル、カルバモイル、N−モノ−C 1−4 アルキル−カルバモイル、N,N−ジ−C 1−4 アルキル−カルバモイル、スルファモイル、N−モノ−C 1−4 アルキルスルファモイル、N,N−ジ−C 1−4 アルキルスルファモイル、カルボキシ、C 1−7 アルコキシ−カルボニル、ヒドロキシ、C 1−4 アルコキシ、C 2−5 アルケニルオキシ、C 3−7 シクロアルキルオキシ、C 7−9 アラルキルオキシ、C 6−14 アリールオキシ、メルカプト、C 1−4 アルキルチオ、C 7−9 アラルキルチオ、C 6−14 アリールチオ、スルホ、シアノ、アジド、ニトロ、ニトロソおよびハロゲンから選ばれる1ないし3個の置換基を有していてもよい)またはヒドロキシ、C 1−10 アルコキシ、C 2−10 アルケニルオキシ、C 7−10 アラルキルオキシ、C 2−13 アシルオキシ、1または2個のハロゲンまたはC 1−4 アルコキシで置換されていてもよいC 6−14 アリールオキシまたはC 1−10 アルキルスルホニルオキシを示す〕で表される基および(xiv)オキソから選ばれる1ないし3個の置換基を有していてもよい、あるいは
(3)フリル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、フラザニル、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、トリアジニル、ベンゾフラニル、イソベンゾフラニル、ベンゾ〔b〕チエニル、インドリル、イソインドリル、1H−インダゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、1,2−ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、1,2−ベンゾイソチアゾリル、1H−ベンゾトリアゾリル、キノリル、イソキノリル、シンノリニル、キナゾリニル、キノキサリニル、フタラジニル、ナフチリジニル、プリニル、プテリジニル、カルバゾリル、α−カルボリニル、β−カルボリニル、γ−カルボリニル、アクリジニル、フェノキサジニル、フェノチアジニル、フェナジニル、フェノキサチイニル、チアントレニル、フェナトリジニル、フェナトロリニル、インドリジニル、ピロロ〔1,2−b〕ピリダジニル、ピラゾロ〔1,5−a〕ピリジル、イミダゾ〔1,2−a〕ピリジル、イミダゾ〔1,5−a〕ピリジル、イミダゾ〔1,2−b〕ピリダジニル、イミダゾ〔1,2−a〕ピリミジニル、1,2,4−トリアゾロ〔4,3−a〕ピリジルまたは1,2,4−トリアゾロ〔4,3−b〕ピリダジニルで置換されていてもよいチオールまたはC 1−10 アルキルチオ基、C 1−6 アルキルで置換されていてもよいC 6−14 アリールチオ基、C 7−10 アラルキルチオ基またはC 2−13 アシルチオ基を、
Aは
(1)ホルミル基、C 1−10 アルキル−カルボニル基、C 3−10 シクロアルキル−カルボニル基、C 3−10 アルケニル−カルボニル基、C 3−10 シクロアルケニル−カルボニル基またはC 6−12 アリール−カルボニル基(これらの基は、1ないし3個のC 1−3 アルキル、C 1−3 アルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシまたはアミノで置換されていてもよい)、
(2)ピリジル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピラジニル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、1,2,3−トリアゾリル、テトラゾリル、ベンズイミダゾリル、インドリル、1H−インダゾリル、1H−ピロロ〔2,3−b〕ピラジニル、1H−ピロロ〔2,3−b〕ピリジニル、1H−イミダゾ〔4,5−b〕ピリジニル、1H−イミダゾ〔4,5−c〕ピリジニル、1H−イミダゾ〔4,5−b〕ピラジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニル、ピペラジニル、ヘキサメチレンイミニル、オキサゾリジニル、チアゾリジニル、イミダゾリジニル、オキサゾリニル、チアゾリニルまたはオキサジニル基で、これらの基はそれぞれ(i)C 1−10 アルキル基、C 2−10 アルケニル基またはC 2−10 アルキニル基、(ii)C 3−10 シクロアルキル基、C 3−10 シクロアルケニル基またはC 4−10 シクロアルカジエニル基、(iii)C 6−14 アリール基、(iv)フリル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、フラザニル、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、トリアジニル、ベンゾフラニル、イソベンゾフラニル、ベンゾ〔b〕チエニル、インドリル、イソインドリル、1H−インダゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、1,2−ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、1,2−ベンゾイソチアゾリル、1H−ベンゾトリアゾリル、キノリル、イソキノリル、シンノリニル、キナゾリニル、キノキサリニル、フタラジニル、ナフチリジニル、プリニル、プテリジニル、カルバゾリル、α−カルボリニル、β−カルボリニル、γ−カルボリニル、アクリジニル、フェノキサジニル、フェノチアジニル、フェナジニル、フェノキサチイニル、チアントレニル、フェナトリジニル、フェナトロリニル、インドリジニル、ピロロ〔1,2−b〕ピリダジニル、ピラゾロ〔1,5−a〕ピリジル、イミダゾ〔1,2−a〕ピリジル、イミダゾ〔1,5−a〕ピリジル、イミダゾ〔1,2−b〕ピリダジニル、イミダゾ〔1,2−a〕ピリミジニル、1,2,4−トリアゾロ〔4,3−a〕ピリジルまたは1,2,4−トリアゾロ〔4,3−b〕ピリダジニル基、(v)オキシラニル、アゼチジニル、オキセタニル、チエタニル、テトラヒドロフリル、チオラニル、ピペリジル、テトラヒドロピラニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ピペラジニル、ピロリジニル、ピペリジノ、モルホリノまたはチオモルホリノ基(前記(ii)、(iii)、(iv)および(v)はそれぞれC 1−6 アルキル、C 2−6 アルケニル、C 2−6 アルキニル、C 3−7 シクロアルキル、C 6−14 アリール、チエニル、フリル、ピリジル、オキサゾリル、チアゾリル、テトラヒドロフリル、モルホリノ、ピペリジノ、ピロリジノ、ピペラジノ、C 7−9 アラルキル、アミノ、N−モノ−C 1−4 アルキルアミノ、N,N−ジ−C 1−4 アルキルアミノ、C 2−8 アシルアミノ、アミジノ、C 2−8 アシル、カルバモイル、N−モノ−C 1−4 アルキル−カルバモイル、N,N−ジ−C 1−4 アルキル−カルバモイル、スルファモイル、N−モノ−C 1−4 アルキルスルファモイル、N,N−ジ−C 1−4 アルキルスルファモイル、カルボキシ、C 1−7 アルコキシ−カルボニル、ヒドロキシ、C 1−4 アルコキシ、C 2−5 アルケニルオキシ、C 3−7 シクロアルキルオキシ、C 7−9 アラルキルオキシ、C 6−14 アリールオキシ、メルカプト、C 1−4 アルキルチオ、C 7−9 アラルキルチオ、C 6−14 アリールチオ、スルホ、シアノ、アジド、ニトロ、ニトロソおよびハロゲンから選ばれる1ないし3個の置換基を有していてもよい)、(vi)ハロゲン原子、(vii)ニトロ基、(viii)C 1−10 アルキル、C 2−10 アルケニル、C 3−10 シクロアルキル、C 1−10 アシルおよびC 6−12 アリールから選ばれる1または2個の置換基を有していてもよいアミノ基、(ix)C 1−3 アルキル、C 1−3 アルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシまたはアミノで置換されていてもよいC 1−13 アシル基、(x)ヒドロキシ基、C 1−10 アルコキシ基、C 2−10 アルケニルオキシ基、C 7−10 アラルキルオキシ基、C 2−13 アシルオキシ基、1または2個のハロゲンまたはC 1−4 アルコキシで置換されていてもよいC 6−14 アリールオキシ基、C 1−10 アルキルスルホニルオキシ基またはC 1−6 アルキルで置換されていてもよいC 6−12 アリールスルホニルオキシ基、(xi)フリル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、フラザニル、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、トリアジニル、ベンゾフラニル、イソベンゾフラニル、ベンゾ〔b〕チエニル、インドリル、イソインドリル、1H−インダゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、1,2−ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、1,2−ベンゾイソチアゾリル、1H−ベンゾトリアゾリル、キノリル、イソキノリル、シンノリニル、キナゾリニル、キノキサリニル、フタラジニル、ナフチリジニル、プリニル、プテリジニル、カルバゾリル、α−カルボリニル、β−カルボリニル、γ−カルボリニル、アクリジニル、フェノキサジニル、フェノチアジニル、フェナジニル、フェノキサチイニル、チアントレニル、フェナトリジニル、フェナトロリニル、インドリジニル、ピロロ〔1,2−b〕ピリダジニル、ピラゾロ〔1,5−a〕ピリジル、イミダゾ〔1,2−a〕ピリジル、イミダゾ〔1,5−a〕ピリジル、イミダゾ〔1,2−b〕ピリダジニル、イミダゾ〔1,2−a〕ピリミジニル、1,2,4−トリアゾロ〔4,3−a〕ピリジルまたは1,2,4−トリアゾロ〔4,3−b〕ピリダジニルで置換されていてもよいチオールまたはC 1−10 アルキルチオ基、C 1−6 アルキルで置換されていてもよいC 6−14 アリールチオ基、C 7−10 アラルキルチオ基またはC 2−13 アシルチオ基、(xii)カルボキシ基、C 1−4 アルコキシ−カルボニル基、C 7−9 アラルキルオキシ−カルボニル基、C 6−14 アリールオキシ−カルボニル基またはフリル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、フラザニル、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、トリアジニル、ベンゾフラニル、イソベンゾフラニル、ベンゾ〔b〕チエニル、インドリル、イソインドリル、1H−インダゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、1,2−ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、1,2−ベンゾイソチアゾリル、1H−ベンゾトリアゾリル、キノリル、イソキノリル、シンノリニル、キナゾリニル、キノキサリニル、フタラジニル、ナフチリジニル、プリニル、プテリジニル、カルバゾリル、α−カルボリニル、β−カルボリニル、γ−カルボリニル、アクリジニル、フェノキサジニル、フェノチアジニル、フェナジニル、フェノキサチイニル、チアントレニル、フェナトリジニル、フェナトロリニル、インドリジニル、ピロロ〔1,2−b〕ピリダジニル、ピラゾロ〔1,5−a〕ピリジル、イミダゾ〔1,2−a〕ピリジル、イミダゾ〔1,5−a〕ピリジル、イミダゾ〔1,2−b〕ピリダジニル、イミダゾ〔1,2−a〕ピリミジニル、1,2,4−トリアゾロ〔4,3−a〕ピリジルまたは1,2,4−トリアゾロ〔4,3−b〕ピリダジニルで置換されていてもよいC 1−4 アルコキシ−カルボニル基、(xiii)式:−CON(R 5 )(R 6 )〔式中、R 5 およびR 6 はそれぞれ水素原子;C 1−10 アルキル、C 2−10 アルケニルまたはC 2−10 アルキニル;C 3−10 シクロアルキル、C 3−10 シクロアルケニル、C 4−10 シクロアルカジエニル、フリル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、フラザニル、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、トリアジニル、ベンゾフラニル、イソベンゾフラニル、ベンゾ〔b〕チエニル、インドリル、イソインドリル、1H−インダゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、1,2−ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、1,2−ベンゾイソチアゾリル、1H−ベンゾトリアゾリル、キノリル、イソキノリル、シンノリニル、キナゾリニル、キノキサリニル、フタラジニル、ナフチリジニル、プリニル、プテリジニル、カルバゾリル、α−カルボリニル、β−カルボリニル、γ−カルボリニル、アクリジニル、フェノキサジニル、フェノチアジニル、フェナジニル、フェノキサチイニル、チアントレニル、フェナトリジニル、フェナトロリニル、インドリジニル、ピロロ〔1,2−b〕ピリダジニル、ピラゾロ〔1,5−a〕ピリジル、イミダゾ〔1,2−a〕ピリジル、イミダゾ〔1,5−a〕ピリジル、イミダゾ〔1,2−b〕ピリダジニル、イミダゾ〔1,2−a〕ピリミジニル、1,2,4−トリアゾロ〔4,3−a〕ピリジルまたは1,2,4−トリアゾロ〔4,3−b〕ピリダジニル(これらの基は、C 1−6 アルキル、C 2−6 アルケニル、C 2−6 アルキニル、C 3−7 シクロアルキル、C 6−14 アリール、チエニル、フリル、ピリジル、オキサゾリル、チアゾリル、テトラヒドロフリル、モルホリノ、ピペリジノ、ピロリジノ、ピペラジノ、C 7−9 アラルキル、アミノ、N−モノ−C 1−4 アルキルアミノ、N,N−ジ−C 1−4 アルキルアミノ、C 2−8 アシルアミノ、アミジノ、C 2−8 アシル、カルバモイル、N−モノ−C 1−4 アルキル−カルバモイル、N,N−ジ−C 1−4 アルキル−カルバモイル、スルファモイル、N−モノ−C 1−4 アルキルスルファモイル、N,N−ジ−C 1−4 アルキルスルファモイル、カルボキシ、C 1−7 アルコキシ−カルボニル、ヒドロキシ、C 1−4 アルコキシ、C 2−5 アルケニルオキシ、C 3−7 シクロアルキルオキシ、C 7−9 アラルキルオキシ、C 6−14 アリールオキシ、メルカプト、C 1−4 アルキルチオ、C 7−9 アラルキルチオ、C 6−14 アリールチオ、スルホ、シアノ、アジド、ニトロ、ニトロソおよびハロゲンから選ばれる1ないし3個の置換基を有していてもよい);またはヒドロキシ、C 1−10 アルコキシ、C 2−10 アルケニルオキシ、C 7−10 アラルキルオキシ、C 2−13 アシルオキシ、1または2個のハロゲンまたはC 1−4 アルコキシで置換されていてもよいC 6−14 アリールオキシ、またはC 1−10 アルキルスルホニルオキシを示す〕で表される基および(xiv)オキソから選ばれる1ないし3個の置換基を有していてもよい、
(3)ヒドロキシ基、C 1−10 アルコキシ基、C 2−10 アルケニルオキシ基、C 7−10 アラルキルオキシ基、C 2−13 アシルオキシ基、1または2個のハロゲンまたはC 1−4 アルコキシで置換されていてもよいC 6−14 アリールオキシ基、C 1−10 アルキルスルホニルオキシ基、またはC 1−6 アルキルで置換されていてもよいC 6−12 アリールスルホニルオキシ基、あるいは
(4)エステル化もしくはアミド化されていてもよいカルボキシ基を、
Bはハロゲンで置換されていてもよい芳香族基を、
Yは炭素数1〜7の2価の脂肪族炭化水素基を示す〕で表される化合物またはその塩。 - Aで表されるエステル化もしくはアミド化されていてもよいカルボキシ基が、(1)カルボキシ基、C 1−4 アルコキシ−カルボニル基、C 7−9 アラルキルオキシ−カルボニル基、C 6−14 アリールオキシ−カルボニル基;またはフリル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、フラザニル、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、トリアジニル、ベンゾフラニル、イソベンゾフラニル、ベンゾ〔b〕チエニル、インドリル、イソインドリル、1H−インダゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、1,2−ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、1,2−ベンゾイソチアゾリル、1H−ベンゾトリアゾリル、キノリル、イソキノリル、シンノリニル、キナゾリニル、キノキサリニル、フタラジニル、ナフチリジニル、プリニル、プテリジニル、カルバゾリル、α−カルボリニル、β−カルボリニル、γ−カルボリニル、アクリジニル、フェノキサジニル、フェノチアジニル、フェナジニル、フェノキサチイニル、チアントレニル、フェナトリジニル、フェナトロリニル、インドリジニル、ピロロ〔1,2−b〕ピリダジニル、ピラゾロ〔1,5−a〕ピリジル、イミダゾ〔1,2−a〕ピリジル、イミダゾ〔1,5−a〕ピリジル、イミダゾ〔1,2−b〕ピリダジニル、イミダゾ〔1,2−a〕ピリミジニル、1,2,4−トリアゾロ〔4,3−a〕ピリジルまたは1,2,4−トリアゾロ〔4,3−b〕ピリダジニルで置換されたC 1−4 アルコキシ−カルボニル基、あるいは
(2)式:−CON(R 5 )(R 6 )〔式中、R 5 およびR 6 はそれぞれ水素原子;C 1−10 アルキル、C 2−10 アルケニルまたはC 2−10 アルキニル;C 3−10 シクロアルキル、C 3−10 シクロアルケニル、C 4−10 シクロアルカジエニル、フリル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、フラザニル、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、トリアジニル、ベンゾフラニル、イソベンゾフラニル、ベンゾ〔b〕チエニル、インドリル、イソインドリル、1H−インダゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、1,2−ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、1,2−ベンゾイソチアゾリル、1H−ベンゾトリアゾリル、キノリル、イソキノリル、シンノリニル、キナゾリニル、キノキサリニル、フタラジニル、ナフチリジニル、プリニル、プテリジニル、カルバゾリル、α−カルボリニル、β−カルボリニル、γ−カルボリニル、アクリジニル、フェノキサジニル、フェノチアジニル、フェナジニル、フェノキサチイニル、チアントレニル、フェナトリジニル、フェナトロリニル、インドリジニル、ピロロ〔1,2−b〕ピリダジニル、ピラゾロ〔1,5−a〕ピリジル、イミダゾ〔1,2−a〕ピリジル、イミダゾ〔1,5−a〕ピリジル、イミダゾ〔1,2−b〕ピリダジニル、イミダゾ〔1,2−a〕ピリミジニル、1,2,4−トリアゾロ〔4,3−a〕ピリジルまたは1,2,4−トリアゾロ〔4,3−b〕ピリダジニル(これらの基は、C 1−6 アルキル、C 2−6 アルケニル、C 2−6 アルキニル、C 3−7 シクロアルキル、C 6−14 アリール、チエニル、フリル、ピリジル、オキサゾリル、チアゾリル、テトラヒドロフリル、モルホリノ、ピペリジノ、ピロリジノ、ピペラジノ、C 7−9 アラルキル、アミノ、N−モノ−C 1−4 アルキルアミノ、N,N−ジ−C 1−4 アルキルアミノ、C 2−8 アシルアミノ、アミジノ、C 2−8 アシル、カルバモイル、N−モノ−C 1−4 アルキル−カルバモイル、N,N−ジ−C 1−4 アルキル−カルバモイル、スルファモイル、N−モノ−C 1−4 アルキルスルファモイル、N,N−ジ−C 1−4 アルキルスルファモイル、カルボキシ、C 1−7 アルコキシ−カルボニル、ヒドロキシ、C 1−4 アルコキシ、C 2−5 アルケニルオキシ、C 3−7 シクロアルキルオキシ、C 7−9 アラルキルオキシ、C 6−14 アリールオキシ、メルカプト、C 1−4 アルキルチオ、C 7−9 アラルキルチオ、C 6−14 アリールチオ、スルホ、シアノ、アジド、ニトロ、ニトロソおよびハロゲンから選ばれる1ないし3個の置換基を有していてもよい);またはヒドロキシ、C 1−10 アルコキシ、C 2 −10 アルケニルオキシ、C 7−10 アラルキルオキシ、C 2−13 アシルオキシ、1または2個のハロゲンまたはC 1−4 アルコキシで置換されていてもよいC 6−14 アリールオキシ、またはC 1−10 アルキルスルホニルオキシを示す〕で表される基である請求項1記載の化合物。 - Bがハロゲンで置換されていてもよいC 6−14 アリール基である請求項1記載の化合物。
- Yが−CH 2 −、−CH(CH 3 )−、−(CH 2 ) 2 −、−CH(C 2 H 5 )−、−(CH 2 ) 3 −、−(CH 2 ) 4 −、−(CH 2 ) 5 −、−(CH 2 ) 6 −または−(CH 2 ) 7 −である請求項1記載の化合物。
- R1が(i)ハロゲン原子、(ii)C1−10アルキル、C6−14アリールおよびC1−10アルキルチオから選ばれる1ないし3個の置換基を有していてもよいイミダゾリル、ピラゾリル、1,2,4−トリアゾリル、1,2,3−トリアゾリル、ベンズイミダゾリル、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニルまたはヘキサメチレンイミニル基、(iii)C1−10アルキルチオ基、(iv)C1−6アルキルで置換されていてもよいC6−14アリールチオ基、(v)C1−6アルキルまたはC6−14アリールで置換されていてもよいイミダゾリル、1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリルまたはピリジルで置換されたチオール基、または(vi)ピリジル−C1−4アルキルチオ基;
Aが(i)ホルミル基、(ii)C1−10アルキルで置換されていてもよいイミダゾリル、ピラゾリル、1,2,4−トリアゾリル、1,2,3−トリアゾリル、チアゾリジニル、オキサゾリニル、チアゾリニル、2,4−ジオキソイミダゾリジニル、2,4−ジオキソオキサゾリジニルまたは2,4−ジオキソチアゾリジニル基、(iii)ヒドロキシ基、(iv)C1−4アルコキシで置換されていてもよいC6−14アリールオキシ基、(v)C1−10アルキルスルホニルオキシ基、(vi)カルボキシ基、(vii)C1−4アルコキシ−カルボニル基、(viii)C7−9アラルキルオキシ−カルボニル基、または(ix)式:−CON(R5)(R6)〔式中、R5およびR6はそれぞれ水素原子、またはC1−10アルコキシまたはハロゲンで置換されていてもよいC1−10アルキルを示す〕で表される基;
Bがハロゲンで置換されていてもよいフェニル基;および
Yが−(CH2)2−、−(CH2)3−、−(CH2)4−、−(CH2)5−または−(CH2)6−である請求項1記載の化合物。 - R1が請求項1に記載のR 1 の(2);およびAが請求項1に記載のAの(2)である請求項1記載の化合物。
- R1およびAで表される複素環基が、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、1,2,3−トリアゾリル、テトラゾリル、ピロリジニル、オキサゾリジニル、チアゾリジニル、イミダゾリジニル、オキサゾリニルまたはチアゾリニル基である請求項6記載の化合物。
- R1がC1−10アルキル、C6−14アリールおよびC1−10アルキルチオから選ばれる1ないし3個の置換基を有していてもよいイミダゾリル、ピラゾリル、1,2,4−トリアゾリルまたは1,2,3−トリアゾリル基である請求項6記載の化合物。
- AがC1−10アルキルで置換されていてもよいイミダゾリル、ピラゾリル、1,2,4−トリアゾリル、1,2,3−トリアゾリル、チアゾリジニル、オキサゾリニル、チアゾリニル、2,4−ジオキソイミダゾリジニル、2,4−ジオキソオキサゾリジニルまたは2,4−ジオキソチアゾリジニル基である請求項6記載の化合物。
- Bがハロゲンで置換されていてもよいフェニル基である請求項6記載の化合物。
- Yが炭素数3〜5の2価の脂肪族炭化水素基である請求項6記載の化合物。
- Yが−(CH2)3−、−(CH2)4−または−(CH2)5−である請求項6記載の化合物。
- R1が請求項1に記載のR 1 の(2);およびAが請求項1に記載のAの(3);である請求項1記載の化合物。
- R1で表される複素環基がピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、1,2,3−トリアゾリルまたはテトラゾリル基である請求項13記載の化合物。
- R1がC1−10アルキル、C6−14アリールおよびC1−10アルキルチオから選ばれる1ないし3個の置換基を有していてもよいイミダゾリル、ピラゾリル、1,2,4−トリアゾリルまたは1,2,3−トリアゾリル基である請求項13記載の化合物。
- Aが(i)ヒドロキシ基、(ii)C1−10アルコキシ基、(iii)C2−10アルケニルオキシ基、(iv)C7−10アラルキルオキシ基、(v)C2−13アシルオキシ基、(vi)1または2個のハロゲンまたはC1−4アルコキシで置換されていてもよいC6−14アリールオキシ基、または(vii)C1−10アルキルスルホニルオキシ基である請求項13記載の化合物。
- Aがヒドロキシ基である請求項13記載の化合物。
- Bがハロゲンで置換されていてもよいフェニル基である請求項13記載の化合物。
- Yが炭素数3〜5の2価の脂肪族炭化水素基である請求項13記載の化合物。
- Yが−(CH2)3−、−(CH2)4−または−(CH2)5−である請求項13記載の化合物。
- 4−(4−クロロフェニル)−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)−5−オキサゾールプロパノールまたはその塩。
- 4−(4−クロロフェニル)−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)−5−オキサゾールブタノールまたはその塩。
- 4−(4−クロロフェニル)−5−[3−(1−イミダゾリル)プロピル]−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)オキサゾールまたはその塩。
- 4−(4−クロロフェニル)−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)−5−オキサゾールペンタノールまたはその塩。
- 4−(4−クロロフェニル)−5−[4−(1−イミダゾリル)ブチル]−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)オキサゾールまたはその塩。
- 請求項1記載の化合物またはその薬理学的に許容し得る塩を含有してなる医薬組成物。
- インスリン分泌促進剤である請求項28記載の医薬組成物。
- 糖尿病予防治療剤である請求項28記載の医薬組成物。
- R1が2−メチル−1−イミダゾリルである請求項1記載の化合物。
- Aが1ないし2個の置換基を有していてもよい炭素数6〜14のアリールオキシ基である請求項1記載の化合物。
- Bが4−クロロフェニルである請求項1記載の化合物。
- Yが−(CH2)3−である請求項1記載の化合物。
- R1が2−メチル−1−イミダゾリルである請求項13記載の化合物。
- Aが1ないし2個の置換基を有していてもよい炭素数6〜14のアリールオキシ基である請求項13記載の化合物。
- Bが4−クロロフェニルである請求項13記載の化合物。
- Yが−(CH2)3−である請求項13記載の化合物。
- 2−クロロ−4−(4−クロロフェニル)−5−オキサゾールプロピオン酸メチル。
- メタンスルホン酸3−[4−(4−クロロフェニル)−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)−5−オキサゾリル]プロピル。
- 糖尿病性合併症の予防治療剤である請求項28記載の医薬組成物。
- 糖尿病性合併症が神経障害である請求項41記載の医薬組成物。
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