JP4288736B2 - 便座ユニット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はトイレで使用する暖房便座あるいは洗浄便座などの便座ユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の便座ユニットは図6、図7に示すように、便座10と、便フタ20と、便座10および便フタ20の回動支持部30からなり、便フタ20の下面の便座10との当接部に緩衝体40を取り付けた構成となっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の便座ユニットでは便フタ20の下面に緩衝体40を固定するために便フタ20の下面に緩衝体40の固定座リブ部21を設け、これに緩衝体40を挿入し、接着固定する構成となっているため、便フタ20の上面に固定座リブ部21の成形ヒケが発生したり、また挿入接着強度の経年低下により使用中に緩衝体40が脱落するなどの課題を有していた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するために、便フタの上面から下面に貫通して緩衝体を設け、前記緩衝体は前記便フタの上面より凸状に露出した凸部を備え、前記凸部を摘んで前記便フタを開閉可能としたものである。
【0005】
上記発明によれば、便フタ表面のヒケあるいは緩衝体の経年脱落もなく、かつ便座との当接部の保護緩衝のみならず、便器のロータンクとの当接部の保護緩衝にも効果のある経済的な効果に加え、便フタ先端部を直に持ち上げることなく上面の凸部を摘んで便フタを開閉することが可能で、衛生的効果を兼ね備えた便座ユニットを得ることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明は、便座と、便フタと、便座及び便フタの回動支持部よりなり、前記便フタの上面及び下面に貫通して緩衝体を配設し、前記緩衝体は前記便フタの上面より凸状に露出した凸部を備え、前記凸部を摘んで前記便フタを開閉可能とするものであり、便フタ表面のヒケ、緩衝体の脱落の恐れがなく、便座ユニットの美観、耐久性、経済性の向上がはかれる。さらに、便フタ先端部を直に持ち上げることなく上面の凸部を摘んで便フタを開閉することが可能で、衛生的効果がある。
【0007】
また、緩衝体の凸部は、前記凸部の便フタ上面に対向する面の一部と前記便フタ上面との間に空隙を備えた構成としているため、便フタの開閉時に凸部が摘みやすいという効果がある。
【0008】
また、緩衝体は便座表面および便器のロータンク表面に当接する位置に設けているため、便座および便器のロータンクとは緩衝体が当接するため、便フタ開閉時の衝突音が低減され、便フタ、便座双方のキズ付きの心配もない使用性の向上が図れる。
【0009】
また、緩衝体はゴム、エラストマー等の成形可能な弾性材料とすることにより安価で、好みのデザイン形状に加工することが可能で、デザイン性、機能性の向上が図れる。
【0010】
さらに、緩衝体に文字、イラストなどの装飾表示を施すことにより意匠的商品価値の向上を図ることも可能となる。
【0011】
【実施例】
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
【0012】
(実施例1)
図1は本発明の実施例1の便座ユニットを暖房便座に用いた場合の外観斜視図である。また図2は便座ユニットの便器への取付状態を示す外観斜視図である。
【0013】
また図3は便フタの部分断面図である。図4は便フタと緩衝体との取付作業を説明する斜視図である。
【0014】
図1、図2において、便座1および便フタ2はおのおのその後端部を回動ヒンジとして接合され、便器に回動支持部3で固定されている。
【0015】
また、便フタ2には上表面および下表面に露出して緩衝体4が、便フタ閉時は便座1に当接し、便フタ開時は便器のロータンクに当接するように貫通させて設けられている。すなわち、図3、図4に示すように、便フタ2の先端には緩衝体挿入用孔21が設けられ、これに緩衝体4を嵌合挿入して貫通して係止するようになっている。ここで、便フタ2表面の緩衝体露出凸部41、42は、緩衝体挿入用孔21の断面積より大きく構成されているので、いったん嵌合挿入すると外れにくい構成となっている。
【0016】
(実施例2)
図5は本発明の実施例2の便座ユニットの緩衝体を示すもので、緩衝体4には把手部が設けられ、かつ、表面にはイラストあるいは文字などの装飾が施されている。
【0017】
なお、上記実施例では緩衝体を便フタの先端一個所に設けた例を説明したが、緩衝体は便フタの複数個所に設けても同様の効果を示すものである。
【0018】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、便座と、便フタと、便座及び便フタの回動支持部よりなり、前記便フタの上面から下面に貫通して緩衝体を設け、前記緩衝体は前記便フタの上面より凸状に露出した凸部を備え、前記凸部を摘んで前記便フタを開閉可能なことにより、便フタ表面のヒケ、緩衝体の脱落の恐れがなく、便座ユニットの美観、耐久性、経済性の向上がはかれる。さらに、便フタ先端部を直に持ち上げることなく上面の凸部を摘んで便フタを開閉することが可能で、衛生的効果がある。
【0019】
また、緩衝体の凸部は、前記凸部の便フタ上面に対向する面の一部と前記便フタ上面との間に空隙を備えた構成としているため、便フタの開閉時に凸部が摘みやすいという効果がある。
【0020】
また、緩衝体は便座表面および便器のロータンク表面に当接する位置に設けているため、便座および便器のロータンクとは緩衝体が当接するため、便フタ開閉時の衝突音が低減され、便フタ、便座双方のキズ付きの心配もなく使用性の向上が図れる。
【0021】
また、緩衝体はゴム、エラストマー等の成形可能な弾性材料とすることにより安価で、好みのデザイン形状に加工することが可能で、デザイン性、機能性の向上が図れる。
【0022】
さらに、緩衝体に文字、イラストなどの装飾表示を施すことにより意匠的商品価値の向上を図ることも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1の便座ユニットの外観斜視図
【図2】 同便座ユニットの便器への取付状態を示す外観斜視図
【図3】 同便座ユニットの便フタの部分断面図
【図4】 同便座ユニットの便フタとの取付作業を説明する斜視図
【図5】 (a)、(b)は本発明の実施例2の便座ユニットの緩衝体の斜視図
【図6】 従来の便座ユニットの便器への取付状態を示す外観斜視図
【図7】 従来の便座ユニットの便フタの部分断面図
【符号の説明】
1 便座
2 便フタ
3 回動支持部
4 緩衝体
21 緩衝体挿入用孔
41、42 緩衝体露出凸部
Claims (5)
- 便座と、便フタと、便座および便フタの回動支持部よりなり、前記便フタの上面から下面に貫通して緩衝体を設け、前記緩衝体は前記便フタの上面より凸状に露出した凸部を備え、前記凸部を摘んで前記便フタを開閉可能な便座ユニット。
- 緩衝体の凸部は、前記凸部の便フタ上面に対向する面の一部と前記便フタ上面との間に空隙を備えた構成の請求項1記載の便座ユニット。
- 緩衝体は便座表面および便器のロータンク表面に当接する位置に設けてなる請求項1または2記載の便座ユニット。
- 緩衝体はゴム、エラストマー等の成形可能な弾性材料としてなる請求項1ないし3のいずれか1項記載の便座ユニット。
- 緩衝体に文字、イラストなどの装飾表示をしてなる請求項1ないし4のいずれか1項記載の便座ユニット。
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JP00293299A JP4288736B2 (ja) | 1999-01-08 | 1999-01-08 | 便座ユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP00293299A JP4288736B2 (ja) | 1999-01-08 | 1999-01-08 | 便座ユニット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2000197587A JP2000197587A (ja) | 2000-07-18 |
JP4288736B2 true JP4288736B2 (ja) | 2009-07-01 |
Family
ID=11543132
Family Applications (1)
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JP00293299A Expired - Fee Related JP4288736B2 (ja) | 1999-01-08 | 1999-01-08 | 便座ユニット |
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JP4595915B2 (ja) * | 2006-10-12 | 2010-12-08 | パナソニック電工株式会社 | 便蓋 |
-
1999
- 1999-01-08 JP JP00293299A patent/JP4288736B2/ja not_active Expired - Fee Related
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