JP4287941B2 - 加圧流動層ボイラ用脱塵装置および脱塵方法 - Google Patents

加圧流動層ボイラ用脱塵装置および脱塵方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は加圧流動層ボイラ用脱塵装置に関し、さらに詳しくは加圧流動層ボイラから排出される高温排ガス中の煤塵濃度を効果的に低減するのに好適な加圧流動層ボイラ用用脱塵装置および脱塵方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
加圧流動層ボイラ複合発電プラントは、微粉炭燃焼ボイラの代わりに加圧下のボイラ内において微細に砕いた石炭を流動燃焼させ、流動層内に敷設された水管から発生する蒸気により蒸気タービンを駆動するとともに、ボイラより排出する高圧の燃焼排ガスによりガスタービンを駆動し、蒸気タービンとガスタービンの両方で、それぞれ発電を行うものである。
図21は、従来技術による加圧流動層ボイラ複合発電プラントの系統図である。
【0003】
この複合発電プラントは、石炭を流動層に供給して燃焼を行う加圧流動層ボイラ1と、該燃焼により発生した蒸気により発電を行う蒸気タービン2と、前記加圧流動層ボイラ1から排出される高温排ガスの除塵を行うサイクロン7、8と、該除塵された高温排ガスにより発電を行うガスタービン10とを備える。
このような構成において、加圧流動層ボイラ1内での石炭の燃焼によって発生した蒸気は蒸気タービン2に供給され、蒸気タービン用発電機3により発電を行う。蒸気タービン2を駆動した蒸気は復水器4で冷却されて、ボイラ給水となり、給水ポンプ5より加圧流動層ボイラ1にボイラ給水として再供給される。また加圧流動層ボイラ1で発生した高温高圧の含塵排ガスは、高温ガス配管6より一次サイクロン7にて粗脱塵を行い、次いで二次サイクロン8にて精密脱塵を行う。二次サイクロン8より排出されるガスは、高温ガス配管9よりガスタービン10に供給されてこれを駆動し、ガスタービン用発電機11により発電を行う。ガスタービン10を出た排ガスは、排ガスクーラ12により冷却され、低温集塵装置13で微細な煤塵が除去されて煙突14より大気に放出される。
なお、図21中の15、16はそれぞれ一次サイクロン7、二次サイクロン8を収納する格納容器、17は空気圧縮機、18は灰処理装置を示す。
【0004】
上記プラントを運転するに際し、石炭の燃焼に伴って生じる煤塵によるガスタービン10のブレードの摩耗が問題となるため、ガスタービン10のブレードの摩耗が問題とならないように十分低いダスト濃度まで脱塵を行う必要があり、高温高圧下で使用できる遠心式集塵方法であるサイクロン型集塵器が用いられている。
しかし、このようなサイクロン型集塵器の使用により、均質な石炭を用いて燃焼しているときには、ガスタービン10のブレードの摩耗が問題とならない程度にまでダスト濃度を下げることができるが、燃焼する炭種が違った場合、または燃焼状態の変化等により煤塵の粒径が細かくなった場合には、集塵性能が低下し、ガスタービン10に流れ込む煤塵が多くなり、ガスタービン10のブレードに摩耗を与えるという問題があった。
【0005】
図22は、サイクロン型集塵器として用いられる、複数のサイクロンを格納したサイクロン容器の説明図である。図22において、加圧流動層ボイラから排出される、例えば平均粒径が数10μmの燃焼灰や石灰石等を含み、灰濃度数10g/Nm3 の800〜900℃の高温の含塵ガス39は、数10m/s の流速でサイクロンエレメント32に供給され、その内部での気流旋回により、脱塵され、清澄ガスがサイクロン容器33上部のプレナム38に集められ、サイクロン出口排ガス40としてサイクロン容器の外部に排出される。捕集した灰35は容器下部ホッパより重力沈降により排出される。
しかし、このようなサイクロン型集塵器では、プラント運転中に火炉飛散ダストの粒子径またはダスト濃度等の性状が変動した場合には、サイクロン自体に脱塵性能の調節機能が設けられていないため、サイクロン出口排ガス中のダスト濃度が変動するという問題点があった。このため、従来では、入り口ダスト濃度が増加する方向に変動した場合には、ガスタービンを保護するために一旦プラントの出力を下げてダスト負荷を低減するか、またはプラントを停止してサイクロンを高効率のものに取り替える等の施策が必要であった。
【0006】
またサイクロン内壁部は、侵食性粒子を含有する約900〜1000℃の高温度のガスにさらされるため、耐侵食性耐火材料が施工されている(特開平3−89962号公報等)。図23は、サイクロン内壁部の耐火材構造を示す拡大説明図である。図23において、サイクロン内壁部の耐火材44は、水壁管54およびフィン54に溶接で取付けられた複数のスタッド56およびアンカ53により保持された構造となっている。
しかし、このような構造では、アンカ53によって耐火材44が部分的に保持されているだけであり、耐火材表面の剥離や脱落に対する防止策がなされておらず、剥離や脱落した耐火材が粉塵としてサイクロン出口から排出されるという問題があった。
【0007】
また上記ガスタービン発電系において加圧流動層ボイラからガスタービンに導かれる高温高圧排ガス(温度約850℃、圧力8〜10気圧)中には、石炭灰、脱硫剤としての石灰石(生石灰も一部含まれる)、脱硫反応で生じた石膏が含まれ、これらが排ガスラインの機器に摩耗損傷を与えるという問題があった(以下、上記のボイラから飛散する石炭灰、石灰石、石膏等をフライアッシュという)。この摩耗の対象となる部位には、高温ガス配管、サイクロン、ガスタービンのブレード等が含まれ、いずれも重要な機能が要求される機器である。
従来、これら機器の摩耗対策としては、耐摩耗性の優れた高級材料を選定する、摩耗のための余肉を考慮した設計を行う、摩耗が生じたら取り替えを行うことを前提として取り替えやすい構造とするといった方法が採用され、また摩耗が生じ難いようにガスの流速を遅くするなどの方法が取られていた。
しかし、上述のような対策方法では、(1) 高温ガス配管は事業用プラント(250〜350MW)では200〜300m の長さに及ぶので、高級材料の使用や余肉を大きくとる方式を採用するとプラント製作コストが増大する、(2) 高温ガス配管の流速を遅くすると、配管の直径が大きくなり、外表面積が増えてヒートロスが大きくなり、ガスタービン入り口の温度が下がりガスタービン効率が低下するなどの問題があった。
【0008】
さらに従来の加圧流動層ボイラ複合発電プラントには、加圧流動層ボイラ等の異常発生に対応するための緊急減圧設備が設けられている。
図24は、加圧流動層ボイラの緊急減圧設備の説明図である。図24において、通常運転時には、燃焼用空気は、圧縮機112より空気配管107を経て圧力容器102に至る。さらに燃焼用空気は、起動用熱風炉103を経て火炉101に至る。火炉101で生成した燃焼ガスは、火炉出口高温ガス配管105、高温高圧脱塵装置104および脱塵装置出口高温ガス配管106を経て、ガスタービン113に至る。ガスタービン113を駆動した後、減圧冷却された燃焼ガスは、ガスタービン出口ダクト114、脱硝装置115、排熱回収装置116をへて、バグフィルタまたは電気集塵機等の低温低圧脱塵装置により脱塵され、煙突117より大気に放出される。なお、103は軌道用熱風炉である。
一方、ボイラトリップ等の緊急時には、圧縮機112およびガスタービン113を隔離し系統全体を減圧する。すなわち、トリップ直後、圧縮機出口弁112およびガスタービン入口弁113を閉とし、通常閉である緊急均圧弁118を開いて燃焼ガスと燃焼用空気を混合して均圧化する。均圧したのち、緊急減圧弁119を開いて大気に放出する。
【0009】
しかし、通常運転時には、燃焼ガス中の煤塵は、高温高圧脱塵装置104と低温低圧脱塵装置138で脱塵され、所定の濃度で大気に放出されるが、従来の緊急減圧設備では、緊急減圧の経路に通常運転時の低温低圧脱塵装置138に相当する脱塵設備が設置されていないため、緊急時の短時間に通常を超える濃度の煤塵が大気に放出されることになる。また、通常時は、ガスタービン駆動により燃焼ガスは減温するが、緊急減圧時にはガスタービンに相当する機器がないため高温のガスが大気に放出されることになる。環境規制条件が厳しいプラントでは、たとえ放出時間が短時間であり、また放出総量がすくない場合でも煤塵濃度を低下させる必要がある。
このように従来設備では緊急時の脱塵性能が通常運転時と同等にすることができず、緊急時において煤塵濃度制限値を満足できないという環境面での問題があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、上記従来技術の問題点を解決し、(1)燃焼する炭種の違い、燃焼状態の変化、煤塵の粒径分布の変化などによる高温燃焼排ガスの集塵効率の低下を防止し、(2)加圧流動層ボイラの燃焼条件により火炉からの飛散ダスト性状が変動した場合でもプラントを停止することなく、脱塵性能を調節できるようにし、(3)サイクロン内壁の耐摩耗性を向上させて脱落物からの粉塵等の発生を防ぐことにより、ガスタービンに供給される高温排ガス中のダスト濃度を効果的に低減することができる加圧流動層ボイラ用脱塵装置、さらに(4)加圧流動層ボイラの緊急減圧時に大気に放出するガス中の煤塵量を規定値以下にすることができ、(5)緊急減圧時の過大な熱変形および熱応力による高温ダクト壁面の疲労損傷を防止できる加圧流動層ボイラ用脱塵装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本願で特許請求される発明は以下のとおりである。
(1)加圧流動層ボイラから排出される高温排ガスをサイクロンに供給し、該排ガス中の煤塵を除去した後、系外に排出する脱塵装置において、前記高温排ガス中の煤塵粒径分布を測定する測定器を備えたカスケードインパクターを前記サイクロンと並列に設け、かつ該サイクロン入口に流量調節器を設け、前記測定器で測定した排ガス中の煤塵粒径分布に基づき、該粒径分布が所定範囲になるように該流量調節器で前記サイクロンに入る排ガスの流速を調節するようにしたことを特徴とする加圧流動層ボイラ用脱塵装置。
(2)前記測定器により測定した高温排ガス中の煤塵粒径分布に基づき、前記サイクロンに入る排ガスの流速を自動的に調節する制御装置を設けたことを特徴とする(1)に記載の加圧流動層ボイラ用脱塵装置。
【0012】
(3)前記サイクロンの排ガス出口の円筒部に、該サイクロンの排ガス入口ダクトの床面からの高さを基準として、前記円筒部の高さを調節する手段を設け、該サイクロンの脱塵性能を調節するようにしたことを特徴とする(1)または(2)に記載の加圧流動層ボイラ用脱塵装置。
【0013】
(4)網目内に耐火材を保持した、連続した網目状金物で、前記サイクロン内壁を構成したことを特徴とした(1)〜(3)のいずれかに記載の加圧流動層ボイラ用脱塵装置。
(5)前記連続した網目状金物の任意の領域を脱着可能としたことを特徴とする(4)に記載の加圧流動層ボイラ用脱塵装置。
(6)前記連続した網目状金物の一単位網目の形状が多角形または円形であり、かつ耐火材が保持される内周面が平滑面または凹凸面を有することを特徴とする(4)または(5)に記載の加圧流動層ボイラ用脱塵装置。
(7)前記連続した網目状金物の露出表面に耐摩耗層を設けたことを特徴とする(4)〜(6)のいずれかに記載の加圧流動層ボイラ用脱塵装置。
(8)前記耐摩耗層が硬化肉盛層または溶射層であることを特徴とする(7)に記載の加圧流動層ボイラ用脱塵装置。
(9)前記溶射層の皮膜が、Al2 3 、MgO、ZrO2 またはこれらの混合物からなることを特徴とする(8)に記載の加圧流動層ボイラ用脱塵装置。
【0015】
10) 前記加圧流動層ボイラの緊急減圧時に排出される高温排ガスから煤塵を除去する緊急脱塵装置を設けたことを特徴とする(1)〜(9)のいずれかに記載の加圧流動層ボイラ用脱塵装置。
11)前記緊急脱塵装置は、緊急減圧時の加圧流動層ボイラから排出される高温排ガスの除塵を行うスプレー式脱塵塔と該スプレー脱塵塔に散布する水を貯留する水タンクとを備えていることを特徴とする(10)に記載の加圧流動層ボイラ用緊急脱塵装置。
12) 前記水タンクを前記スプレー式脱塵塔の上部に設け、電源停止時直後でも水頭差で該スプレー式脱塵塔に水を供給できるようにしたことを特徴とする(11)に記載の加圧流動層ボイラ用緊急脱塵装置。
13)前記スプレー式脱塵塔の後流にミストセパレータを設け、除湿した排ガスを大気に放出するようにしたことを特徴とする(11)または(12)に記載の加圧流動層ボイラ用脱塵装置。
【0016】
14)前記スプレー式脱塵塔に高温排ガスを供給する高温ダクト内にスプレー配管を設けるとともに、該高温ダクトの内側に熱伸び吸収機構を備えた遮蔽板を設けたことを特徴とする(11)〜(13)のいずれかに記載の加圧流動層ボイラ用脱塵装置。
15) 前記遮蔽板と遮蔽板の間に排ガス流れ方向に沿ってスリット部を設け、該スリット部に伸縮可能なベローを取り付けたことを特徴とする(14)に記載の加圧流動層ボイラ用脱塵装置。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面により詳しく説明する。
図1は、本発明の一実施例を示す加圧流動層ボイラ用脱塵装置の説明図、図2は、図1のサイクロン縦断面図、図3は、該サイクロンのA−A′矢視断面図である。図1〜図3において、従来技術の図21と異なる点は、サイクロン7、8をそれぞれ収納した格納容器15、16に並列に高温排ガス中の煤塵粒径分布を測定する測定器24を備えたカスケードインパクター23を設け、かつサイクロン入口にガス流量調節器としてダンパ29を設け、該測定器24で測定した高温排ガス中の煤塵粒径分布に基づいてダンパ29の開閉を行うようにした点である。
加圧流動層ボイラ1より排出される燃焼排ガスには、1m3N 当たり、約32gの煤塵が含まれ、煤塵の粒径はおよそ0.1〜100μmに分布している。ガス温度は850〜900℃である。
【0018】
図1において、加圧流動層ボイラ1からの排出ガスは、まず、一次サイクロン7によって粗脱塵され、二次サイクロン8により精密脱塵され、ガスタービン10のブレードの摩耗に問題がない燃焼排ガスとして供給される。一次サイクロン7の入口側の高温ガス配管6と二次サイクロン8の出口側の高温ガス配管9の間には、一次サイクロン7と二次サイクロン8による排ガスの圧力損失があるため、排ガスの差圧が生じている。そのため、一次サイクロン7、二次サイクロン8に並列に設けたカスケードインパクター23には、上記排ガスの差圧により排ガスが流れ、煤塵の粒径ごとに煤塵を捕集することができる。このカスケードインパクター23により粒径ごとに捕集された煤塵は、計測器24によりその重量が測定され、粒径分布を測定することができる。
【0019】
図2および図3において、サイクロン入口管25より流入したガスは、サイクロン本体26内をガス流れ28のように旋回しながら下降し、ダストホッパ27付近で反転して上昇し、サイクロン出口管21から排出される。一方、煤塵は遠心力により、ダストホッパ27の内壁に沿って下降し、捕集灰22として排出される。なお、21はサイクロン出口管、28はガス流れである。
煤塵は、サイクロン本体26内に生じるガス流れ28の遠心力の違いにより集塵効率が異なり、煤塵の粒径が細かいほど、集塵するために必要なガス流速を速くする必要がある。従って、煤塵の粒径が細かくなった場合は、サイクロン本体26の入口のダンパ29を閉じ、ガス流速を速くすることにより集塵効率を上げることができる。ダンパー29の開閉は、カスケードインパクター23で測定した排ガス中の煤塵の粒径分布に基づき、所定の粒径分布の範囲になるように行うが、制御装置を設けて上記信号に基づいて自動的にダンパ29の開閉の調節することもできる。
【0020】
例えば、煤塵の粒径が大きくなったときにはダンパ29を開方向として排ガスのガス流速を遅くすることで、サイクロン内部のキャスタブルの摩耗を防ぎ、煤塵の粒径が細かくなったときには、ダンパ29を閉方向とし、ガス流速を速めることで、集塵効率の低下を防ぎ、ガスタービン10のブレードの摩耗を防ぐことができる。
このようにサイクロンの入口部にガス流速を調節するためのダンパを備え、カスケードインパクターで測定した煤塵の粒径分布に基づいてサイクロン入口の調節ダンパを開閉を調節してサイクロン入口のガス流速を、煤塵の粒径分布に適したガス流速とすることにより、燃焼させる炭種の変化および燃焼状態の変化による煤塵の粒径分布の変化によって起こる集塵効率の低下を防ぐことができ、ガスタービンのブレードの摩耗を効果的に防ぐことができる。
【0021】
図4は、本発明の他の実施例を示す脱塵装置に使用するサイクロン容器の説明図である。図4において、サイクロン容器33に格納されたサイクロンエレメント32のサイクロン内筒37には、該内筒37を上下方向にスライドさせる内筒スライド機構34が設けられており、サイクロンエレメント32に供給される排ガス中のダスト性状に応じてサイクロン内筒37の入口ダクト床面からの挿入深さを調節できるようになっている。
含塵排ガスは、容器入り口座30より流入する。流入したガスは個々のサイクロンエレメント32に分配流入し、サイクロン内を旋回しながら下降し、レグ36近傍で反転上昇しサイクロン内筒37を経て、出口プレナム37において他のエレメントからのガスと混合され、容器出口座31から排出される。排ガス中のダストはサイクロン内の気流旋回により壁側に移動し、壁面に到達し、捕集したダストは壁面を沿って降下し、レグ36より容器ホッパに集合し、灰排出座35より外部へ排出される。プラント運転中に火炉飛散ダストの粒子径またはダスト濃度等の性状が変動した場合、内筒スライド機構34により内筒37の挿入深さを調節することにより、プラントを停止することなく、入り口ダスト条件に対して最適な脱塵効率を得るように調節することができる。
【0022】
すなわち、含塵排ガスは、サイクロンエレメント32の入口に設けられたダクト床面より下方に導入されるが、内筒の挿入深さが不十分な場合には、流入したダストの一部が直ちに内筒側へショートパスしてしまい、捕集されないために、全体の脱塵効率が低下する現象が起こりうる。また、内筒を過剰に深く挿入した場合には、サイクロンの圧力損失のみ増加するが脱塵効率は頭打ちとなってプラント全体の発電効率は低下することになる。
このようなサイクロン内筒の挿入深さが脱塵効率に及ぼす影響を図5に示すサイクロンを用いて調べ、その結果を図6に示した。入り口ダクトの高さBに対する内筒挿入深さhの比(内筒長比)を0.04〜0.22の範囲で変化させて実験を行ったが、サイクロンの脱塵効率の調節に関してはサイクロン内筒の挿入深さを変化させることが有効であり、特にh/B=0.12とした際にもっとも高い脱塵効率が得られることがわかった。
内筒スライド機構34をサイクロン容器ホッパ部に設けて内筒37の挿入深さを調節できるようにしたサイクロン容器を図7に示したが、このようにした場合にも上記と同様の効果が得られる。
【0023】
図8は、本発明の他の実施例を示す脱塵装置に用いるサイクロンの断面説明図であり、図9には、図8のA部拡大断面図、図10には、図9のB−B′矢視説明図を示した。図8および図9において、高さが約20m であるサイクロン本体41は、サイクロン外面50を構成するケーシング43と、耐火材44と、連続した網目状金物45とを有する。連続した網目状金網アンカ45の足部は、溶接部52でケーシング43に固定され、耐火材44は、剥離・脱落を防止するために連続した網目状金物アンカ45部に保持されている。該網目状金物に使用する材料は、使用温度により異なるので特に限定するものではないが、例えば、使用温度が800〜900℃になる加圧流動層ボイラ用サイクロンの場合には耐熱鋼であるSUS310(25Cr20Ni−Fe)またはSUS304(18Cr8Ni)が好適に用いることができる。また溶接による固定方法にも特に限定はなく、網目状金物の形状、材質および施工する耐火物の施工厚さ、材質等により任意に選定できる。また網目状金物の網目形状には特に限定されず、例えば図10の(a) 〜(d) に示すような四角形、六角形等の多角形または円形とすることができる。
【0024】
サイクロン本体41には、高温、高速でかつ高濃度の灰を含む燃焼排ガスが衝突するため、耐摩耗性が要求されており、その内面には耐火物が施工されているが、耐火物は熱衝撃性に弱く、特に、サイクロン本体内面に施工された耐火物は、起動停止時には600℃/h以上の昇温・降温速度で急熱、急冷されるため、熱衝撃による耐火材の剥離、脱落の恐れがあるが、本発明では、上記のようにサイクロン本体の内壁に施工した耐火物は連続した網目状金網に保持され、耐火材の表面が連続した網目状の金物で覆われているため、熱衝撃による耐火材の剥離、脱落を防止することができる。
【0025】
また、灰濃度数10g/Nm3 の高温燃焼ガス(800〜900℃)が数10m/s の流速で衝突した場合、耐火材を保持した網目状金物の露出表面が耐火材より先に摩耗、損傷して耐火材の剥離、脱落が生じるおそれがある場合には、図11に示すように、網目状金物アンカ45の露出表面に耐摩耗処理を施して耐摩耗層54を設けることにより、耐火材と同等またはそれ以上の耐摩耗性を得ることができ、これにより連続した網目状金物の損傷による耐火材の剥離、脱落を防止することができる。耐摩耗層としては、肉盛り溶接方法により形成した硬化肉盛層または爆発溶射、プラズマ溶射等により形成した溶射層などが挙げられる。またあらかじめ網目状金物の表面をこれらの層を形成させたのち耐火材を覆うようにしてもよい。溶射層としてはAl2 3 、MgO、ZrO2 またはこれらの混合物からなる皮膜が網目状の金物の熱膨張係数と同等またはそれに近い熱膨張係数を有するため好ましい。具体的には、網目状金物の熱膨張係数が11〜13×10-6/℃であることから、それに近い8.0×10-6/℃以上の熱膨張係数を有する材質であるのが好ましい。要は耐火材と同等かそれ以上の耐摩耗性を有する網目状金物で耐火材の表面を覆うようにするのが好ましい。
【0026】
また耐火材とそれを覆っている網目状金物が同時に損傷して局部的に耐火物が剥離・脱落しても任意の位置を脱着可能な網目状金物を使用することにより、耐火材の部分補修後に容易に網目状金物の補修も行うことができる。このような網目状金網構造としては図10の(b) に示す構造が挙げられる。図10(b) において、連続した網目状金物アンカ45は、一単位の六角形網目金物アンカを複数組み合わせ、隣接する網目金物同士をアンカつめ19で固定し、任意の領域をアンカつめ19の取外しにより脱着可能としたものである。
また図10(c) および(d) に示すよう一単位の網目金物の内周面を平滑型としても、また凹凸を有した構造としてもよい。この場合には、網目状金物の内周面の突起部56により耐火材44の脱落防止効果が向上する。
耐火材の材質は特に限定するものではなく、耐摩耗性を有する耐火材一般に適用可能である。またその施工方法としては、塗り込み、打ち込み、こて塗り方法が採用でき、特に限定するものではない。さらに連続した網目状金物と耐火材の表面が面一となるように施工することにより耐火材の剥離・脱落防止の効果がさらに向上する。
【0027】
図12は、本発明のさらに他の実施例を示す加圧流動層ボイラ用脱塵装置の説明図である。加圧流動層ボイラ(PFBC)用燃料としては、石炭をドライの状態で供給する方式と、CWP( Coal Water Paste ) として供給する方式が知られているが、ここではCWP方式を用いた場合について説明する。
図12において、PFBCの燃料としての原炭は、原炭バンカー61から粗粉砕機62に送られ、粒径2〜3mm程度に粗粉砕される。この2〜3mmの粗粉砕炭を燃料として用いる理由は、燃焼が充分に行われるためには、層内に充分な時間滞留する必要があるためである。しかし、粗粉炭のみでCWPを構成すると配管での閉塞等のトラブルを誘発しやすいため、微粉砕機63で微粉砕された微粉炭と上記粗粉炭を混練機64で混練する。この時、脱硫剤としての石灰石が粗粒石灰石タンク65より同時に供給され混練される。石灰石が粗粒(普通1〜3mm)で供給されるのは、層内で脱硫反応を生じさせるのに充分な滞留時間が必要なためである。このようにして混練された燃料は、CWPタンク66に一旦貯蔵され、CWPポンプ67で流動層内に送り込まれる。
【0028】
燃料は流動層内で燃焼し、飛散しうる粒径になった石炭灰および脱硫剤CaCO3 (一部脱炭酸反応で生じたCaOも含む)や脱硫反応生成物であるCaSO4 がフライアッシュとなって排ガスと共に高温ガス配管68を通ってサイクロン69や高精度脱塵装置70(セラミックスフィルタまたは高精度サイクロン)へと運ばれ、さらにガスタービンへと導かれる。この時、高温ガス配管、サイクロンおよびガスタービンの摩耗が問題となるが、摩耗量は時間と共に増加する現象であるため、フライアッシュ組成を定期的にフライアッシュサンプリング装置72でサンプリングし、分析装置73で調べることにより、摩耗現象に対処することが可能である。
以下にフライアッシュ組成と摩耗現象の関係を詳しく説明する。
【0029】
表1は、フライアッシュの化学成分および摩耗試験結果を示す図であり、小型パイロットプラントにて、種々の石炭を燃焼させ、フライアッシュを採取して高温下でフライアッシュ衝突摩耗実験を行った結果である。表1において、フライアッシュG、H、Iは小型パイロットプラントから採取したフライアッシュに微粒石英(平均粒径約40ミクロン)を添加したものであり、フライアッシュJは純微粒石英である。
この表1から、ライアッシュの種類によって、摩耗現象が生じたり、または摩耗は生じずフライアッシュが付着するという2つの形態に分かれることが確認できる。
【0030】
【表1】
Figure 0004287941
【0031】
この現象はフライアッシュの組成と関連していると考え、(1)フライアッシュ組成と摩耗、付着の区別、(2)フライアッシュ組成と摩耗速度の関連を整理して図13(a) 、(b) および(c) に示した。
すなわち、図13における(a) は単に化学分析で得られたSiO2 と摩耗速度との関連について、(b) は摩耗を起こす主要鉱物である石英が化学分析値としてのSiO2 −1.3Al2 3 で近似できるということを考慮して(文献:EPRI CS-5071 Report 2711-1 Final Report Feb. 1987 ”Fire Side Corrosion and Fly Ash Erosion in Boiler ”)、SiO2 −1.3Al2 3 の値で整理したもの、および(c) は上記石英の摩耗性に対し、Ca成分としてのCaO、CaCO3 、CaSO4 およびFe2 3 はその温度でメタルより軟らかい組成なので摩耗を抑制するとして、石英相当量(SiO2 −1.3Al2 3)からこの成分を差し引いたもの、具体的にはSiO2 −1.3Al2 3 −CaO、CaCO3 、CaSO4 −Fe2 3 で整理したものである。
【0032】
図13から、いずれの方法で整理しても摩耗および付着現象を支配する限界のパラメータ値が存在し、そのパラメータ値を用いると摩耗および付着現象を明確に判定でき、またある程度摩耗速度とも対応していることが明らかとなった。
このことは、PFBC排ガス系機器の摩耗をフライアッシュの組成を適切にコントロールすることで防止できることを意味している。
このフライアッシュの組成が石炭中の灰成分と脱硫剤として添加したCa成分に由来し、図13(c) で示したようにコントロール可能な脱硫剤成分(Ca成分)も因子として含まれていることに着目した。なお、図13(a) 、(b) は単にSiO2 、SiO2 −1.3Al2 3 で整理したものであるが、脱硫剤成分を多くすれば、この両者の値は少なくなるので摩耗しない成分範囲にすることは可能である。
【0033】
次に、フライアッシュ中の組成を摩耗しない範囲にコントロールするためにCa成分を添加する手段について以下述べる。
まず、Ca成分としてどのような化学組成のものが適切であるかについては、脱硫作用を有しているという点でCaCO3 、CaO、Ca(OH)2を添加するのが適切である。
次にCa成分を添加する場所としては高温ガス配管入り口(火炉出口)と火炉内に入れる2つの方式が考えられるが、脱硫反応にも寄与させるほうがより有効であるため、火炉内にいれるほうが得策である。なお、火炉内に添加するに際しては、フライアッシュとして飛散する粒径以下にするのが適切であるが、CaCO3 の場合、空塔速度1.0m/s 、圧力8.5atg 、温度850℃で飛散する粒子径は約0.2mmとなる。こうした最大粒径は、粒子に作用する重力と流体から受ける浮力が釣り合う流速(終末速度)から一般に決定できる。
【0034】
摩耗現象は、メタルより硬くしかも角ばった形状をしている石英がメタルに衝突し、引き裂き傷を生ぜしめ、これが累積して減肉していく現象であり、一方、CaO、CaCO3 、CaSO4 等のCa成分はメタルより軟らかいため、摩耗の作用はなく、むしろ表面に薄く堆積していく。
図14にSiO2 量の大小によって摩耗が生じたり、付着が生じたりする現象のメカニズムをモデル図として示す。図14(a) はCa化合物に対しSiO2 量が少ない場合のモデル図であるが、Ca化合物77の割合が多いため、メタル75にはCa化合物77が付着して薄い膜76を形成し、温度が850℃と高いため軽微な焼結も生じ、膜厚δが大きくなる。従って、生成した膜の上から石英(SiO2 )78が衝突するが、衝突損傷が母地のメタル75に届かない。一方、(b) に示すようにCa化合物の割合が少なくなると、膜厚δが薄くなり、石英78の衝突損傷がメタル75に届くようになり、摩耗が進行すると考えられる。
このようにして、摩耗から付着に転ずる限界値が存在するものと考えられる。
【0035】
次に実用実際に供給するCaCO3 の量がどの程度のものになるかについて説明する。
PFBC小型パイロットプラントで採取されたフライアッシュで摩耗性の最も大きなものは、SiO2 が44%であるが、摩耗性のないフライアッシュとするためには、上述のようにSiO2 量を40%以下にする必要がある。
このために供給する微粒CaCO3 の量は以下の前提をもとに計算すると、供給石炭量に対し2.3%になる。
(1) SiO2 を44%から40%にするためには、SiO2 44に対し、10の割合、すなわちSiO2 に対し23%の割合で微粒CaCO3 を添加すれば良い。
(2) SiO2 は全て石炭灰に由来するものであるが、B炭の場合、石炭中に灰分が15%存在する。
(3) その灰分中にSiO2 が65%存在する。
【0036】
なお、脱硫剤として供給するCaCO3 の量は石炭に対し約10%である。(S量が0.6〜1%であり、Ca/S=3から4を供給するとして)微粒石灰石タンク混入後の組成の分析を時間を経過して、数回繰り返すことにより摩耗性のない限界の組成にコントロールすることが可能である。
また、フライアッシュの分析を行うタイミングとしては、(a) 使用石炭が変わった時(灰分、SiO2 量が変化するので)、(b) 使用脱硫剤が変わった時(脱硫剤の風化率がことなるので)、(c) 負荷変化を行った時(層高が変化するので脱硫剤の風化率が変化するので)等が考えられる。
上記では微粒石灰石をCWPに混入する例について述べたが、微粒石灰石としては、ロックホッパを利用して火炉内に乾式で供給することも可能である。▲5▼混入するCa成分としては、CaCO3 以外にCaOやCa(OH)2を用いることも可能である。
【0037】
サンプルの分析装置73としては、Si、Ca、Al、FeおよびCO3 根、SO4 根が分析できるものであればよいが、Si、Ca、Al、Feの分析を比較的短時間に高精度に行うには、プラズマ発光分析(ICP)が好ましい。またCO3 根やSO4 の分析法としては公知の滴定法が採用できる。
分析結果から計算されるSiO2 −1.3Al2 3 −CaO−CaCO3 −CaSO4 −Fe2 3 の値が−20%以上になれば、微粒石灰石タンク71から混練機4に微粒石灰石を混入させて、フライアッシュ中のCa成分を増やすようにする。なお、組成制御指標としては、前述のようにSiO2 の値そのもの、あるいはSiO2 −1.3Al2 3 の値を用いてもよい。
【0038】
図15は、本発明のさらに他の実施例を示す加圧流動層ボイラの緊急脱塵装置の説明図である。図15において、従来技術である図21と異なる点は、緊急減圧弁119の後流にサイレンサ121、緊急脱塵塔122およびミストセパレータ123を設け、ボイラトリップ、所内全電源停止時等の緊急時直後にも非常用AC電源なしでも、減圧時に放出されるガスを脱塵し、冷却できるようにした点である。
図15において、ボイラトリップ等の緊急時には、圧縮機112およびガスタービン113を隔離し系統全体を減圧する必要がある。すなわち、トリップ直後、圧縮機出口弁111およびガスタービン入口弁110を閉とし、通常閉である緊急均圧弁118を開いて燃焼ガスと燃焼用空気を混合し均圧化させる。均圧したのち緊急減圧弁119を開くことにより、混合されたガスは、サイレンサ121を経て緊急脱塵塔122に導かれる。緊急脱塵塔122で脱塵されたガスはミストセパレータ123で除湿された後、大気に放出される。
【0039】
図16は、緊急脱塵装置の説明図である。この緊急脱塵装置は、スプレー水を供給可能な脱塵塔スプレー水上部タンク126を有するスプレー水循環系統と、緊急脱塵塔122とからなる。図16において、緊急減圧時に放出される高温の燃焼ガスと空気の混合ガス125は、上部より緊急減圧管120に入り、脱塵塔122内のスプレー水中を通過して冷却および脱塵された後、緊急脱塵塔120下部より緊急脱塵塔出口ダクト124に放出される。ガス中に含まれる水分は、ミストセパレータ123により除去された後、大気に放出される。
所内全電源停止時を考慮し、混合ガスの脱塵および冷却を行うスプレー水138は、脱塵塔スプレー水上部タンク126に貯水しておき、緊急時、非常用AC電源が使用可能になるまでの数分の間、上部タンク出口弁127を開き、脱塵塔上部タンク126と脱塵塔スプレー129の水頭差により緊急脱塵塔122内にスプレーされる。
【0040】
脱塵塔内を下降し混合ガス125中の煤塵を吸収したスプレー水138は、脱塵塔下部より脱塵塔出口配管130により非常用AC電源が停止している間の冷却水を保有できる量以上の容量を有する脱塵塔下部タンク131にたまる。非常用AC電源が使用可能になったら、スプレー水循環ポンプ132により、脱塵塔上部タンク126に供給され、再び脱塵塔内にスプレーされる。
スプレー水138は、システム全体が減圧される間、循環され、放出される混合ガス125の脱塵および冷却を行う。スプレー水138の一部は、混合ガス125により加熱され蒸発し、混合ガス125と同伴して緊急脱塵塔120から流出するため、減少したスプレー水量を補給するため、補給水供給配管136からスプレー水138を補給する。緊急減圧後、煤塵を含んだスプレー水138は、スプレー水ドレン弁134を開き、スプレー水ドレン配管135より系外にドレンされる。
【0041】
このように、緊急脱塵塔およびスプレー水循環系を設け、緊急脱塵塔上部に設置する上部タンクにスプレー水を保有しておくことにより、緊急時に非常用AC電源が起動するより早く水頭差で緊急脱塵塔にスプレー水を供給することができるため、緊急減圧時の混合ガスが緊急脱塵塔に流入する直前にスプレー水を脱塵塔内にスプレーすることができる。また、塔内にスプレーされたスプレー水は、混合ガス中の煤塵を除塵するとともに、高温の混合ガスを冷却する。
【0042】
図17は、本発明のさらに他の実施例を示す加圧流動層ボイラの緊急脱塵装置の説明図である。図17において、図15と異なる点は、緊急減圧配管(高温ダクト)120内にも水タンク126の貯留された冷却水をスプレー配管202およびスプレーノズル203を介して散布するようにした点であり、上記図15と同様の効果が得られる。
【0043】
図17において、高温排ガス(混合ガス)125は、噴霧された得汽笛の蒸発潜熱で冷却されるため、未蒸発分を推定して噴霧推量は必要量より多少多く投入されるのが一般的である。このようなスプレー方式の排ガス冷却機構を有する高温ダクトでは、スプレー液滴が蒸発せずに到達し衝突してできる湿潤部とスプレー液滴があたらず直接高温ガスが接触する乾燥部が生じ、これらの領域は、ガスおよびスプレー噴流の偏流や、これらの不十分な混合のために高温ダクト内に不均一に分布するのが通常であり、その部位の間で大きな温度差による熱変形が生じるため、この高温ダクト内に発生した不均一温度分布は、不定形な熱変形および大きな熱応力を発生させ、その繰り返しによりダクトが疲労損傷するが、従来技術では、この温度分布に対応する熱伸び吸収機構が考慮されておらず、高温ダクトの損傷およびそれに伴うガス漏れが予見される。
【0044】
またダクトケーシングおよびダクト補強材は内部流体より断熱されており、温度分布もなく構造的には改良されているが、スプレー水による乾、湿繰り返しに耐えうる断熱材を適用する必要があり、また、その内面側にはスプレー噴流による摩耗に適した耐熱鋼材を用いた断熱材保護カバープレートを配することが不可欠であり、不経済な構造となる。この場合でも、カバープレートには乾湿面間で不均一温度分布が発生し、プレートが変形して、隙間からのガス流による断熱材の摩耗等の構造上の新たな問題が生じる。
またケーシングと外部補強材とは、ケーシングの周方向の伸びが拘束されないような固定点で接続されているため、ダクト周方向の一定な温度分布やケーシングと補強材との伸び差は、固定点の配置およびコーナ曲率を伸びに対して適切に設計することで、吸収可能であるが、不均一な温度分布および流れ方向の温度分布による上記問題が生じる場合がある。
【0045】
図18には、上記問題を解決することができる伸縮機能付き遮蔽板が設けられたダクトケーシングの構造説明図、図19には、該ケーシングの伸びを吸収する伸縮機構部のベロー取付詳細の断面図を示した。
図18および図19において、高温ガスダクト217の周壁を構成するダクトケーシング201内に、流入した高温ガスを冷却するためのスプレー配管202が複数本ダクトケーシング201を貫通して取り付けられるが、このスプレー配管202もダクトケーシング201とスプレー配管202の熱伸び差を考慮して、先端側を移動可能な構造としてある。
【0046】
高温ダクト217の内部には遮蔽板205が、図20に示すようにサポート206にボルト208で取り付けられる。この遮蔽板205は、周方向および長手方向に分割されており、個々の遮蔽板小片は、お互いに一カ所の固定点を除き熱変形量分の余裕を持った楕円穴218をワッシャとボルト/ナット208で接続して一体化されている。この構造は、遮蔽板205が圧力荷重を受けない仕切板としたことで実現できたものである。この構造から、遮蔽板205で任意に発生する急激な温度分布も個々の遮蔽板205の小片が自由に移動することで、熱による塑性変形および損傷を最小にできる。しかし、この構造でも遮蔽板205の変形の成長や摩耗は避けられないが、分解可能な小片の組合わせ構造としたことで、任意の部分を効率的に補修できる。なお、サポート6への固定部には伸び方向に楕円穴218を設けて設けて、この部位も熱変位を自由とした。また、遮蔽板205の設置範囲としては、スプレー位置より機分上位からガスの冷却が完了する位置近傍まであれば好適である。
【0047】
ダクトケーシング1には、遮蔽板205の取付け範囲を跨がって、図19に示すようにスリット215が切られており、このスリット215に被せるようにハット型のベロー210が取り付けられている。この伸縮機構に使用するベロー210の形状は、伸縮が容易であれば特に形状上の制限はない。
この構造において、ケーシング201の周囲に一定間隔でダクト補強材211を設け、ダクト内圧によるケーシングの撓みを拘束し圧力を保持する。この補強構造でも、ダクトケーシングが補強材と関係なく周方向にスリット215部で変形して熱吸収可能なように、補強材はクリップ212でケーシングで取り付けるバックステー方式とする。
この構造によれば、ガス冷却部のダクトケーシングは高温ガスおよび冷却スプレー水に接触することがなく、過大な熱変形および熱応力から解放される。また、遮蔽板設置に伴う2次的な流れ方向の温度分布に対しても、ケーシングに追加した伸び吸収機構内のベローでその伸びが吸収され問題がない。一方、遮蔽板もその取付けおよび接合が基本的には伸び代を持ったボルト接合であり、変形および応力的に従来構造の問題が解決される。
【0048】
このように、筒状の遮蔽板を、冷却スプレー部より上流側からガスが十分に冷却される距離の下流側まで、ダクトの内部に設け、そして、導入ガスは遮蔽板で形成される内側のみを通過し、冷却水もこの内部のみに噴霧され、遮蔽板には上述した複雑な温度分布は避けられないが、周方向および流れ方向に自由な熱伸びが可能な構造とし、仕切板としてのみ機能させるようにし、また、遮蔽板が小さな板に区切った構造とし、その各々の板が面内に自由に熱膨張できるように、伸び代を持ったボルト接合で構成することが好ましい。
また、遮蔽板の取付けにより新たにこの付近のダクトケーシングには、遮蔽板の取付部(起点)でのガス流の有無による急な温度勾配および遮蔽板の終点で残存スプレー液滴によるケーシングの乾湿差からの急な温度分布が発生するのを防止するために、周方向の熱伸び差を吸収する目的で、ダクトケーシングに流れ方向にスリット(隙間)を設け、このスリットを覆うように伸縮継ぎ手(ベロー)を取り付け、この伸縮機構は、急な温度変化が予測される遮蔽板取付領域全長を跨いで設置するのが好ましい。
【0049】
流入した高温ガスは、遮蔽板以降は遮蔽板を通過するまでダクトケーシングには接触せず、また遮蔽板が設置された領域では、ケーシングはスプレー液滴からも隔絶されるため、ダクト内部圧力を保持する強度部材のケーシングは不均一な激しい温度変化から解放される。また、遮蔽板の設置に伴って遮蔽板の出入口部で生じる温度勾配は、ケーシングに組み込まれた上記の伸縮機構で吸収されるため、高温ガスに熱せられたケーシングと冷却後のケーシングの距離(遮蔽板の長さ)を適切に取ることで、ケーシング内の温度勾配を調節でき、大きな熱応力を避けることが可能である。
一方、内部の遮蔽板にはスプレー前後および乾湿面間で大きな温度差が生じるが、これも遮蔽板が小片を伸びが自由なボルト接合で組み立てられた構造の鋼板製となっており、大きな熱変形は阻止できる。また、熱膨張に対して、全体としても小片単位でも拘束がないため、熱応力も単独の小片板内の小さなものとなる。
なお、上記した図4〜図20に示す装置、構造等は加圧流動層ボイラ複合発電プラントに個別に適用可能である。
【0050】
【発明の効果】
本発明の加圧流動層ボイラ用脱塵装置および脱塵方法によれば、加圧流動層ボイラら排出される高温排ガス中の煤塵濃度を効果的に低減し、ガスタービンのブレードの摩耗等を防ぐことができるとともに、以下のような優れた効果を有する。
(1) 燃焼する炭種の違い、燃焼状態の変化、煤塵の粒径分布の変化などによる集塵効率の低下を防ぐことができ、ガスタービンのブレードの摩耗を防ぐことができる。
(2) プラント運転中に火炉飛散ダスト性状が変動した場合、プラントを停止することなく、サイクロン格納容器外部より内筒スライド機構を調節して内筒の挿入深さを調節することによって、ダスト性状に対応した最適な脱塵効率が得られる脱塵装置を提供できる。
(3) 運転中、または起動停止時にサイクロン内張耐火物壁の剥離・脱落防止に多大の効果が発揮できることから信頼性が大幅に向上する。
【0051】
(4) 加圧流動層ボイラにおいてボイラトリップ等の緊急時に設備を保護するため空気系、ボイラおよび煙風道系統を減圧する必要があり、この際、大気に放出される高温高圧の排ガス中の煤塵を除去するとともに冷却することができる。
(5) スプレー式ガス冷却機構を有するダクトにおいて、変形が小さく構造強度的にも安定した経済的なダクトが提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す加圧流動層ボイラ用脱塵装置の説明図。
【図2】図1のサイクロンの縦断面図。
【図3】図2のサイクロンのA−A′矢視断面図。
【図4】本発明の他の実施例を示す加圧流動層ボイラ用脱塵装置の説明図。
【図5】図4のサイクロン内筒の挿入深さと脱塵効率に及ぼす影響を示す図。
【図6】図4のサイクロン内筒の挿入深さと脱塵効率に及ぼす影響を示す図。
【図7】本発明の他の実施例を示す加圧流動層ボイラ用脱塵装置の説明図。
【図8】本発明の他の実施例を示す加圧流動層ボイラ用脱塵装置の説明図。
【図9】図8のA拡大断面図。
【図10】図9のB−B′矢視断面説明図。
【図11】網目状金物上部に耐摩耗層を設けた説明図。
【図12】本発明の他の実施例を示す加圧流動層ボイラ用脱塵装置の説明図。
【図13】フライアッシュ組成と摩耗速度の関係を示す図。
【図14】フライアッシュ成分による摩耗の進行を示す図。
【図15】本発明の他の一実施例を示す加圧流動層ボイラ用脱塵装置の説明図。
【図16】緊急脱塵装置の説明図。
【図17】緊急脱塵装置の説明図。
【図18】伸縮機能付き遮蔽板を有する高温ダクトの一部断面説明図。
【図19】伸縮機能付き遮蔽板を有する高温ダクトの一部断面説明図。
【図20】伸縮機能付き遮蔽板を有する高温ダクトの一部断面説明図。
【図21】従来技術による加圧流動層ボイラ用脱塵装置の説明図。
【図22】従来技術のサイクロンの説明図。
【図23】従来技術のサイクロン内壁の耐摩耗構造の説明図。
【図24】従来技術の緊急脱塵装置の説明図。
【符号の説明】
1…加圧流動層ボイラ、2…蒸気タービン、6…高温ガス配管、7…一次サイクロン、8…二次サイクロン、9…コウオンガス配管、10…ガスターン、13低温集塵器、23…カスケードインパクター、24…計測器、26…サイクロン本体、27…ダストホッパ、29…ダンパ、32…サイクロンエレメント、33…サイクロン容器、34…内筒スライド機構、37…サイクロン内筒、41…サイクロン本体、43…ケーシング、44…耐火材、45網目状金物アンカ、53…アンカつめ、54…耐摩耗層、56…突起部、64…混練機、71…微粒石灰石タンク、72…フライアッシュサンプリング装置、73…フライアッシュ分析装置、74…コントロールバルブ、122…緊急脱塵装置、123…ミストセパレータ、126…脱塵塔スプレ水上部タンク、201…ダクトケーシング、202…スプレー配管、205…遮蔽板、210…ベローズ、215…スリット、218…楕円穴、

Claims (15)

  1. 加圧流動層ボイラから排出される高温排ガスをサイクロンに供給し、該排ガス中の煤塵を除去した後、系外に排出する脱塵装置において、前記高温排ガス中の煤塵粒径分布を測定する測定器を備えたカスケードインパクターを前記サイクロンと並列に設け、かつ該サイクロン入口に流量調節器を設け、前記測定器で測定した排ガス中の煤塵粒径分布に基づき、該粒径分布が所定範囲になるように該流量調節器で前記サイクロンに入る排ガスの流速を調節するようにしたことを特徴とする加圧流動層ボイラ用脱塵装置。
  2. 前記測定器により測定した高温排ガス中の煤塵粒径分布に基づき、前記サイクロンに入る排ガスの流速を自動的に調節する制御装置を設けたことを特徴とする請求項1に記載の加圧流動層ボイラ用脱塵装置。
  3. 前記サイクロンの排ガス出口の円筒部に、該サイクロンの排ガス入口ダクトの床面からの高さを基準として、前記円筒部の高さを調節する手段を設け、該サイクロンの脱塵性能を調節するようにしたことを特徴とする請求項1または2に記載の加圧流動層ボイラ用脱塵装置。
  4. 網目内に耐火材を保持した、連続した網目状金物で、前記サイクロン内壁を構成したことを特徴とした請求項1〜3のいずれかに記載の加圧流動層ボイラ用脱塵装置。
  5. 前記連続した網目状金物の任意の領域を脱着可能としたことを特徴とする請求項4に記載の加圧流動層ボイラ用脱塵装置。
  6. 前記連続した網目状金物の一単位網目の形状が多角形または円形であり、かつ耐火材が保持される内周面が平滑面または凹凸面を有することを特徴とする請求項4または5に記載の加圧流動層ボイラ用脱塵装置。
  7. 前記連続した網目状金物の露出表面に耐摩耗層を設けたことを特徴とする請求項4〜6のいずれかに記載の加圧流動層ボイラ用脱塵装置。
  8. 前記耐摩耗層が硬化肉盛層または溶射層であことを特徴とする請求項に記載の加圧流動層ボイラ用脱塵装置。
  9. 前記溶射層の皮膜が、Al2 3 、MgO、ZrO2 またはこれらの混合物からなることを特徴とする請求項に記載の加圧流動層ボイラ用脱塵装置。
  10. 前記加圧流動層ボイラの緊急減圧時に排出される高温排ガスから煤塵を除去する緊急脱塵装置を設けたことを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の加圧流動層ボイラ用脱塵装置。
  11. 前記緊急脱塵装置は、緊急減圧時の加圧流動層ボイラから排出される高温排ガスの除塵を行うスプレー式脱塵塔と該スプレー脱塵塔に散布する水を貯留する水タンクとを備えていることを特徴とする請求項10に記載の加圧流動層ボイラ用緊急脱塵装置。
  12. 前記水タンクを前記スプレー式脱塵塔の上部に設け、電源停止時直後でも水頭差で該スプレー式脱塵塔に水を供給できるようにしたことを特徴とする請求項11に記載の加圧流動層ボイラ用緊急脱塵装置。
  13. 前記スプレー式脱塵塔の後流にミストセパレータを設け、除湿した排ガスを大気に放出するようにしたことを特徴とする請求項11または12に記載の加圧流動層ボイラ用脱塵装置。
  14. 前記スプレー式脱塵塔に高温排ガスを供給する高温ダクト内にスプレー配管を設けるとともに、該高温ダクトの内側に熱伸び吸収機構を備えた遮蔽板を設けたことを特徴とする請求項11〜13のいずれかに記載の加圧流動層ボイラ用脱塵装置。
  15. 前記遮蔽板と遮蔽板の間に排ガス流れ方向に沿ってスリット部を設け、該スリット部に伸縮可能なベローを取り付けたことを特徴とする請求項14に記載の加圧流動層ボイラ用脱塵装置。
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