JP4287862B2 - 通信制御装置および通信制御方法 - Google Patents

通信制御装置および通信制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、ネットワークなどに接続するための回線終端装置などの通信制御装置および通信制御方法に関する。
近年、無線LANを用いて通話を行うことができる通信サービスが考えられている。この通信サービスにおいては、通信端末は、IPsec終端装置であるPDG(Packet Data Gateway)との間でIPsecを用いた通信路(いわゆるトンネリング)を確立しており、IPsecによりカプセル化されたパケットデータを送受信する。そして、PDGは、通信端末から音声通話のためのカプセル化されたパケットデータを受信した場合には、IPsecによりカプセル化されたことを示すヘッダ部分を取り除く。そして、呼制御を行うためのSIP(Session Initiation Protocol)サーバであるCSCF(Call State Control Function)に対して、取り除かれた音声通話のためのパケットデータを転送する。CSCFは、受信したパケットデータに基づいて呼制御処理を行い、発信元の通信端末と通信相手との通信接続を行う。
また、PDGは、データ通信の通信接続要求を通信端末から受けると、IPsecによりカプセル化されたことを示すヘッダ部分を取り除き、データ通信のためのパケットデータをサーバに転送し、サーバは受信したパケットデータに基づいてデータ処理を行う。
このように通信端末とPDGとの間で仮想的な直結通信路を確立(トンネリング処理)することができるシステムにおいて、PDGにおいて輻輳が生じないように対策をとる必要がある。例えば、輻輳を防止するための一般的な技術として、下記特許文献1には、移動通信網トラフィック制御管理システムが、着信されるべき呼の数をカウントし、この呼数が所定の閾値を超えた場合には、加入者交換機および関門交換機に呼接続の規制を要求し、加入者交換機および関門交換機において規制を行うことが記載されている。
特開2003−37873号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術は、関門交換機または加入者交換機で規制を行っているものであるため、通信端末との間でIPsecを用いて通信路を確立するIPsec終端装置を用いた通信システムにそのまま適用することはできない。また、IPsec終端装置において通信規制を行おうとすると、RemoteIPより上位のプロトコルを終端しないため、IPsecの接続要求を規制することになる。このため、上位プロトコルによらず、全ての通信が規制される。上位レイヤによる制御ができないため、例えば、ガイダンスメッセージを出力するためのガイダンスサーバに接続するように制御することも不可能である。さらに、一つのIPsecで音声通話およびデータ通信のような複数のサービスを提供するシステムである場合、IPsec自体を切断してしまうと、音声通話およびデータ通信のような全てのサービスが切断されてしまうという問題がある。
そこで、上述の課題を解決するために、本発明は、直結された通信路の確立状態を切断することなく、PDG(通信制御装置)の輻輳を防止することができる通信制御装置および通信制御方法を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するために、本発明の通信制御装置は、発信元の通信端末と発信先の通信端末との音声通信接続を行うための呼制御を行う呼制御サーバと通信接続されるとともに、データ通信を実行するためのデータ通信用サーバと通信接続される通信制御装置において、上記発信元または発信先の通信端末のいずれか一方の通信端末との間で予め定められた通信路を確立して通信を行う通信手段と、上記通信手段による通信の通信量が予め定めた基準値以上となったことを判断する輻輳判断手段と、上記輻輳判断手段により予め定めた基準値以上の通信量が発生したと判断された場合には、上記呼制御サーバに対して新たな呼制御を規制するよう規制指示を出力する規制指示手段と、を備え、前記呼制御サーバが新たな呼制御に対する規制処理を行うとともに、前記データ通信用サーバは、前記輻輳判断手段により前記通信手段の通信の通信量が予め定めた基準値以上となった場合においても、前記通信制御装置に対するデータ通信を可能にさせることを特徴とする。
また、本発明の通信制御方法は、発信元の通信端末と発信先の通信端末との音声通信接続を行うための呼制御を行う呼制御サーバと通信接続されるとともに、データ通信を実行するためのデータ通信用サーバと通信接続される通信制御装置の通信制御方法において、前記発信元の通信端末との間で予め定められた通信路を確立して通信を行う通信ステップと、前記通信ステップによる通信の通信量が予め定めた基準値以上となったことを判断する輻輳判断ステップと、前記輻輳判断ステップにより予め定めた基準値以上の通信量が発生したと判断された場合には、前記データ通信用サーバに対して規制指示を出力することなく、前記呼制御サーバに対して新たな呼制御を規制するよう規制指示を出力する規制指示ステップと、を備え、前記呼制御サーバが新たな呼制御に対する規制処理を行うとともに、前記データ通信用サーバは、前記輻輳判断手段により前記通信手段の通信の通信量が予め定めた基準値以上となった場合においても、前記通信制御装置に対するデータ通信を可能にさせる
この発明によれば、通信端末との間で予め定められた通信路を確立して通信を行い、この通信の通信量が、予め定めた基準値以上となったことを判断して輻輳が発生したと判断した場合には、データ通信を実行するためのデータ通信用サーバに対しては規制指示を行うことなく、呼制御サーバに対して新たな呼制御を規制するよう規制指示を出力することができる。これにより、通信制御装置における輻輳を防止することができ、ネットワークの負荷および通信制御装置の負荷を低減することができる。また、通信制御装置自体で通信の規制制御を行うことに比較して、データ通信など、呼制御サーバ以外の他のサーバを用いた通信接続を可能とし、通信制御装置の使い勝手を向上させることができる。また、呼制御サーバが新たな通信を規制する代わりに、別のガイダンスサーバなどに対して呼制御を行った後に切断した場合には、発信元の通信端末はガイダンスサーバなどと一時的に通信することができ、そのガイダンスサーバはネットワークが輻輳状態である旨などを知らせることも可能となる。
また、本発明の通信制御装置は、上記通信手段による通信量が上記予め定めた基準値未満に設定されている解除値以下に遷移した場合には、上記呼制御サーバに対して呼制御の規制を解除する解除指示を出力する解除指示手段を備えることが好ましい。
この発明によれば、予め定めた基準値未満に設定されている解除値以下の通信量に遷移した場合には、呼制御サーバに対して呼制御の規制を解除する解除指示を出力することができ、輻輳状態が低減したときに呼制御サーバに対してその解除を行うことができる。
また、本発明の通信制御装置は、上記輻輳判断手段が、上記基準値より大きく設定された第2基準値以上の通信量が発生したと判断した場合、上記規制指示手段は、上記基準値に対応した規制内容より厳しい規制内容を示す規制指示を上記呼制御サーバに出力することが好ましい。
この発明によれば、上記基準値より大きく設定された第2基準値以上の通信量が発生した場合、上記基準値に対応した規制内容より厳しい規制内容を示す規制指示を上記呼制御サーバに出力することができる。これにより、例えば、上記基準値が規制率50%で規制するものとした場合に、その規制内容より厳しい規制内容、例えば規制率100%とする規制指示を出力することで、段階的に通信を規制することができ、通信効率を考慮して輻輳状態を防止することができる。
また、本発明の通信制御装置は、前記輻輳判断手段が、上記基準値より大きく設定された第2基準値以上の通信量が発生したと判断した場合に、上記規制指示手段は、さらに、上記データ通信用サーバに対して新たなデータ通信を規制することが好ましい。
この発明によれば、基準値より大きく設定された第2基準値以上の通信量が発生した場合に、さらに、データ通信用サーバに対して新たな通信を規制するための規制指示を出力することができ、通話の規制のみならず、データ通信の通信規制を行うことができる。


本発明は、通信制御装置における輻輳を防止することができ、ネットワークの負荷および通信制御装置の負荷を低減することができる。
本発明は、一実施形態のために示された添付図面を参照して以下の詳細な記述を考慮することによって容易に理解することができる。引き続いて、添付図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。可能な場合には、同一の部分には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
図1は、本実施形態における通信制御装置であるPDG200を用いた通信システムを示すシステム構成図である。図1に示すように、移動機100はPDG200とトンネリングにより通信接続することができ、具体的には移動機100は、暗号通信を行うための規格の一つであるIPsecを用いてPDG200に対して通信路を確立しており、IPsecを用いてカプセル化されたパケットデータをPDG200との間で送受信することができる。そして、移動機100は、このPDG200を経由して音声通話を行う場合には、通話のためのデータであるSIPのパケットデータにIPsecで定められたヘッダデータを付加することで一つのパケットデータを生成してPDG200に送信する。
例えば、図2(a)に示すように、移動機100は、SIP、UDP(User Datagram Protocol)、およびRemoteIPを示すSIPパケット400aにIPsecでカプセル化することを示す、ESP(EncapsulatingSecurity Payload)、UDP、およびTransportIPなどを示すIPsecデータ200aを付加して、IPsecでカプセル化されたパケットデータを生成し、PDG200に送信する。
PDG200は、受信したIPsecでカプセル化されたパケットデータからIPsecを示すIPsecデータ200aを取り除くことで、SIPによる通話を行うことを示すSIPパケット400aを生成する。そして、そのSIPパケット400aを、SIPサーバであるCSCF400に転送する。SIPサーバであるCSCF400は、SIPパケット400aを得ると、そのパケットに含まれている宛先情報に基づいて呼制御を行い、移動機100とその通信相手とを通信接続するための接続処理を行う。このような処理を経て、移動機100は、PDG200、移動体通信網500を経由して、通信相手と通話を行うことができる。
また、移動機100は、データ通信を行いたい場合には、サーバであるサーバ300と通信接続することができる。具体的には、データ通信としてWEBアクセスを行う場合、上述と同様に、移動機100は、IPsecであることを示すIPsecデータ200aを、HTTPによるデータ通信を行うためのHTTPパケット300aに付加して、IPsecによりカプセル化されたパケットデータを生成し(図2(b)参照)、PDG200に送信する。そして、PDG200は、IPsecであることを示すIPsecデータ200aを取り除き、HTTPパケット300aを生成する。そして、そのHTTPパケット300a内で示されている宛先情報に基づいてサーバ300に対してHTTPパケット300aを転送することで、WEBアクセスを行うことができる。
なお、PDG200は、SIP/HTTPにおけるトンネリング処理を行うことに限らず、種々のプロトコルで記述されたパケットデータをIPsecのパケットデータでカプセル化して送受信するトンネリング処理を行うことができる。
ここでPDG200は、新たな通信が発生するたびに、通信量(通話量またはデータ通信量)が予め定めた規定値以上となったか否かを判断し、第1の基準値である規制値A以上となった場合には、CSCF400に対してこれ以降に発生した他の通信端末から要求された呼制御を、例えば規制率50%の確率で行わないように規制信号を出力する。この規制信号を受信したCSCF400は、新たな呼制御の要求を受けると、例えば規制率50%の確率で、呼制御処理を拒否する動作を行う。
また、PDG200は、規制値Aより大きい値に設定されている第2の基準値である規制値B以上となった場合には、さらにCSCF400に対して、規制率100%の確率で、これ以降に発生した他の通信端末から要求された呼制御を行わないように規制信号を出力する。この規制信号を受信したCSCF400は、通信端末からの呼制御の要求を受けるとこれを拒否する動作を行う。
このように動作する通信システムにおけるPDG200の構成について説明する。図3は、PDG200の構成を示すブロック図である。PDG200は、通信処理部201(通信手段)、CPU使用率判断部204(輻輳判断手段)、基準テーブル205、規制指示部206(規制指示手段、解除指示手段)およびアラーム部207を含んで構成されている。
このように構成されたPDG200のハードウェア構成について説明する。図4は、PDG200のハードウェア構成図である。PDG200は、物理的には、図4に示すように、CPU10、主記憶装置であるRAM20及びROM30、ハードディスク等の補助記憶装置40、ネットワークカード等のデータ送受信デバイスである通信モジュール50などを含むコンピュータシステムとして構成されている。図3において説明した各機能は、図4に示すCPU10、RAM20等のハードウェア上に所定のコンピュータソフトウェアを読み込ませることにより、CPU10の制御のもとで通信モジュール50を動作させるとともに、RAM20や補助記憶装置40におけるデータの読み出し及び書き込みを行うことで実現される。以下、図3を用いて各構成要素について説明する。
通信処理部201は、発信元である移動機100からの通信要求に基づいて、IPパケットを暗号化・復号化し、認証を行うためのIPsec(IP security)を用いて通信路を確立するとともに、その通信処理を実行する部分である。すなわち、通信処理部201は、IPsecによりカプセル化されたパケットデータを移動機100と送受信することで、IPsecを用いた通信路を確立した状態とすることができる。なお、通信処理部201は、移動機100が発信先として通信接続される場合にも同様にIPsecを用いた通信路を確立することができる。
そして、通信処理部201は、音声通話の要求を受けたときには、IPsecであることを示すIPsecデータ200aおよびSIPパケット400aからなるパケットデータを受信する。通信処理部201は、受信したパケットデータからIPsecデータ200aを取り除き、SIPパケット400aを生成する。そして、当該SIPパケット400a内に示されている宛先情報にしたがって、CSCF400に転送する。
また、通信処理部201は、データ通信として、HTTPの接続要求を受けたときには、IPsecデータ200aおよびHTTPパケット300aからなるパケットデータを受信し、このパケットデータからIPsecデータ200aを取り除き、HTTPパケット300aを生成し、サーバ300に転送する。
CPU使用率判断部204は、通信処理部による暗号化・復号化によるCPU負荷に基づいて通信制御装置の輻輳を判断する部分である。本実施形態ではCPU10の一機能として通信処理部201があり、CPU使用率判断部204は、通信処理部201の動作状態に基づいてCPU10の使用率を判断し、これに基づいて通信制御装置において輻輳状態であるか否かを判断している。なお、通信処理部201の動作状態のみにかぎらず、CPU10に関する動作状態からCPU10の使用率を判断することで、通信処理以外の処理を含めたCPU負荷を把握することができるようにしておくことが好ましい。
このCPU使用率判断部204は、基準テーブル205に記憶されている基準値および解除値に応じて、規制指示または解除指示を出力するよう規制指示部206に指示を行う。このCPU使用率判断部204の判断基準について図を用いて説明する。図5は、基準テーブル205に記憶されている、基準値であるCPU使用率とCSCF400における規制率との対応関係を示す説明図である。図5によると、基準テーブル205は、規制レベル、CPU使用率および規制率を対応付けて記憶している。さらに、CPU使用率には、規制値および解除値が設定されており、設定された規制値以上となった場合には、CSCF400に対して規制することを指示する規制信号が送信されるように定められている。また、設定された解除値以下となった場合には、規制内容であるサーバ300に対して規制信号が送信されるように定められている。
さらに具体的には、CPU使用率判断部204は、この基準テーブル205にしたがって、規制値としてCPUの使用率が60%以上となったと判断した場合には、輻輳状態なっていることを(または輻輳状態になりそうな状態であること)をPDG200の保守者に対して警告することを示す警告状態とするようにアラーム部207に対して指示を出力する。また、CPU使用率判断部204は、基準テーブル205にしたがって、解除値としてCPUの使用率が50%以下になったと判断した場合には、アラーム部207に対して警告状態を停止するよう指示を出力する。
また、CPU使用率判断部204は、この基準テーブル205にしたがって、規制値としてCPUの使用率が80%以上となったと判断した場合には、CSCF400に対して規制率50%とするように規制指示部206に指示を出力する。また、CPU使用率判断部204は、基準テーブル205にしたがって、解除値としてCPUの使用率が70%以下になったと判断した場合には、CSCF400に対して解除信号を送信するように規制指示部206に指示を出力する。
また、CPU使用率判断部204は、基準テーブル205にしたがって、規制値としてCPUの使用率が90%以上になったと判断した場合には、CSCF400に対して規制率100%とするように規制指示部206に指示を出力する。また、CPU使用率判断部204は、基準テーブル205にしたがって、解除値としてCPUの使用率が80%以下になったと判断した場合には、CSCF400に対して規制を50%まで解除する解除信号を送信するように規制指示部206に指示を出力する。
なお、CPU使用率判断部204は、CSCF400に対する規制指示に加えて、サーバ300に対して規制指示を出力するよう、規制指示部206に指示を出力しても良い。これにより、サーバ300では、規制指示を受けると、新たなデータ通信を規制するように動作することができる。
規制指示部206は、CPU使用率判断部204から出力された指示に基づいて、規制信号または解除信号をCSCF400に対して出力する部分であり、警告、規制率50%、または規制率100%のいずれの規制内容であるかを区別できる規制信号または解除信号を生成して出力することができる。
CSCF400では、規制指示部206から、規制率50%の規制状態とするよう指示を受けた場合には、50%の確率で新たな通信を規制する制御が行われる。例えば、発信元の宛先情報(例えば電話番号)または発信先の宛先情報(例えば電話番号)が偶数または奇数である場合には、CSCF400は、その機器からの発信またはその機器への発信は通信規制の対象であると判断することで、規制率50%とすることができる。そのほか、発信対象を通常の状態より50%に規制することができれば、その方法は上述の方法に限るものではない。
このようにPDG200は、CPUの使用率(IPsecによる暗号化・復号化したデータ量)を判断し、通信制御装置において輻輳が発生した場合、または輻輳することが予測された場合に、CSCF400による新たな音声通話を発生させないように規制することができる。
つぎに、このように構成されたPDG200の動作について図6および図7を用いて説明する。この例では、データ通信としてWEBアクセスを想定する。図6は、音声通話量またはデータ通信量が多くなり、CSCF400に対して新たな通信を規制しようとするときの、移動機100、PDG200、サーバ300およびCSCF400の動作を示すシーケンス図である。
移動機100において、IP電話機能による通話を行おうとする場合、まず呼出制御を要求する呼出制御信号がIPsecによりカプセル化され、PDG200に送信される。PDG200では、IPsecによる通信であることを示すIPsecデータを取り除いて得られたSIPパケットは、CSCF400に転送される(S101)。
CSCF400においては、SIPパケットに含まれている呼出制御信号に基づいて呼制御処理が行われる(S102)。具体的には、移動機100の通信相手の宛先情報が取得され、その通信相手に通信接続する処理などが行われる。その後、移動機100とその通信相手との間で通話が行われる(S103)。また、データ通信も可能であり、本実施形態では、PDG200を経由して、データ通信信号がサーバ300に送信され(S104)、サーバ300においてはWEBページを移動機へ返送する処理が行われる(S105)。
ここまでは移動機100との通信について説明したが、PDG200には複数の移動機または通信端末が接続されており、PDG200を経由して音声通話またはデータ通信が行われる。ここで、PDG200において、他の移動機または通信端末による新たな通信の発生により、音声通話またはデータ通信による負荷が規制値Aを超えたか否かが、CPUの使用率に基づいてCPU使用率判断部204により判断される(S106)。本実施形態では、CPUの使用率が80%を超えたとCPU使用率判断部204により判断され、規制指示部206によりCSCF400に対して規制率50%であることを示す規制信号が送信される(S107)。CSCF400では、PDG200から規制信号を受信すると、新規に発生する通信を規制率50%で規制するよう動作する規制状態となる(S108)。
なお、さらにCPU使用率が90%を超えたとCPU使用率判断部204により判断された場合には、規制率100%とする規制状態にするよう規制指示部206により規制信号が送出され、これを受けたCSCF400は規制率100%として新規な通信を規制する。また、CSCF400に対する規制処理に加えて、サーバ300に対して、新たなWEBページの返送を規制するための規制信号が出力されるようにしても良い。
また、CPU使用率が60%を超えた場合には、規制率0%、アラーム部207による警告状態(例えばランプ点灯)とするよう規制信号が送出され、これを受けたCSCF400は、規制率0%で、アラーム部207による警告がなされる。
このようにCSCF400が50%の規制状態であるときに、移動機100(または他の通信端末)からIPsecによりカプセル化された呼出制御信号が送信されると(S109)、まずは当該移動機100(または通信端末)が規制対象となるかが判断される。そして、規制対象であると判断された場合、CSCF400からは通常の呼制御を行う代わりに、移動機100(または他の通信端末)に対して規制状態における呼制御が行われ、例えば、ガイダンスサーバとを接続するための呼制御処理が行われる(S110)。そして、移動機100(または他の通信端末)においては、ガイダンスサーバから規制状態である旨を示すガイダンスを受信した後に呼切断される(S111)。移動機100(または他の通信端末)のユーザは、そのガイダンスを聞くことにより規制状態であることを知ることができる。
本実施形態では、CSCF400が規制状態であるため、音声通話が規制されることになるが、データ通信は規制されない。よって、移動機100からIPsecによりカプセル化されたデータ通信信号が発信された場合(S112)、PDG200で得られたHTTPパケットはサーバ300に転送され、WEBページが返送される(S113)。
このように、CSCF400に対して規制状態とするよう規制信号を出力することにより、新たな音声通話を抑えることができPDGの輻輳を防止することができる。なお、本実施形態では、音声通話の方がデータ通信より、その通信量が多いと考えられることから、CSCF400に対して音声通話の新規の発生を規制するように制御しているが、これに限るものではなく、音声通話に代えてまたは音声通話の規制に加えて、新たなデータ通信を規制するようサーバ300に対して規制信号を出力するようにしても良い。これにより、新たなデータ通信を規制することができ、ネットワークの輻輳をさらに軽減することができる。
つぎに、CSCF400の規制状態を解除するときの動作について説明する。図7は、音声通話量またはデータ通信量が少なくなり、CSCF400に対して規制状態を解除しようとするときの、移動機100、PDG200、サーバ300およびCSCF400の動作を示すシーケンス図である。
まず、PDG200のCPU使用率判断部204により、基準テーブル205にしたがって、通信量が規制値C以下になったことが判断される(S201)。例えば、CPU使用率判断部204により、CPU使用率が80%以下となったと判断された場合には、規制率100%から50%とするように、規制指示部206に指示が出力され、規制指示部206ではCSCF400に対して規制率50%とする解除信号が出力される(S202)。CSCF400では、規制率100%の規制状態が解除され、規制率50%に変更される(S203)。
なお、CPU使用率が70%以下になったとCPU使用率判断部204により判断された場合には、規制率50%から規制率0%に変更するよう規制指示信号が規制指示部206により出力される。CSCF400では、この規制指示信号が受信されると、規制率を0%に変更する。また、CPU使用率が50%以下になったとCPU使用率判断部204により判断された場合には、警告状態を解除するよう規制指示信号が規制指示部206により出力される。
そして、移動機100から新規の通信である、IPsecによりカプセル化された呼出制御信号がPDG200に対して送信されると、PDG200では、IPsecであることを示すIPsecデータが取り除かれて得られたSIPパケットは、CSCF400に転送される。そして、CSCF400においては、呼制御処理が行われ(S205)、移動機100と通信相手とはSIPによる通話を行うことができる(S206)。このようにPDG200は、CSCF400に対して新たな通信の規制を解除することができる。
つぎに、本実施形態のPDG200の作用効果について説明する。PDG200は、発信元である移動機100(または他の通信端末)との間で予め定められた通信路を確立して通信を行う。いわゆるトンネリング処理により仮想的な直結した通信路を確立することができる。そして、この通信路を経由した通信の通信量が予め定めた基準値以上となったと、PDG200が判断して輻輳が発生したと判断した場合には、呼制御サーバであるCSCF400に対して新たな呼制御を規制するよう規制指示を出力する。CSCF400では、この指示を受けた以降に発生した通信を規制するよう動作する。
これにより、PDGにおける輻輳を防止することができ、ネットワークの負荷およびPDG200の負荷を低減することができる。また、PDG200自体で通信の規制制御を行うことに比較して、データ通信など、他のサーバを用いた通信接続を可能とし、PDG200の使い勝手を向上させることができる。また、呼制御サーバであるCSCF400が新たな通信を規制する代わりに、別のガイダンスサーバなどに対して呼制御を行った場合には、発信元の通信端末はガイダンスサーバなどと通信することができ、そのガイダンスサーバはネットワークが輻輳状態である旨などを知らせることも可能となる。
また、PDG200は、予め定めた基準値未満に設定されている解除値以下の通信量に遷移した場合には、呼制御サーバであるCSCF400に対して呼制御の規制を解除する解除指示を出力することができ、輻輳状態が低減したときに呼制御サーバに対してその解除を行うことができる。
また、PDG200は、基準値(例えば規制値80%)より大きく設定された第2基準値(例えば規制値90%)以上の通信量が発生した場合、基準値に対応した規制内容より厳しい規制内容を示す規制指示を呼制御サーバであるCSCF400に出力することができる。これにより、例えば、規制値80%であるときには規制率50%で規制するものとした場合に、その規制内容より厳しい規制内容、例えば規制率100%とする規制指示を出力することで、段階的に通信を規制することができ、通信効率を考慮して輻輳状態を防止することができる。
また、PDG200は、基準値(例えば規制値80%)より大きく設定された第2基準値以上(例えば規制値90%)の通信量が発生した場合に、さらに、データ通信用のサーバであるサーバ300に対して新たな通信を規制するための規制指示を出力することができ、通話の規制のみならず、データ通信による通信の通信規制を行うことができる。
本実施形態における通信制御装置であるPDG200を用いた通信システムを示すシステム構成図である。 (a)はSIPによる通話を行うときのIPsecによりカプセル化されたデータを示す模式図であり、(b)はHTTPによるデータ通信を行うときのIPsecによりカプセル化されたデータを示す模式図である。 PDG200の構成を示すブロック図である。 PDG200のハードウェア構成図である。 基準値であるCPU使用率とCSCF400における規制率との対応関係を示す説明図である。 CSCF400に対して新たな通信を規制しようとするときの通信システム内の動作を示すシーケンス図である。 CSCF400に対して規制状態を解除しようとするときの通信システム内の動作を示すシーケンス図である。
符号の説明
201…通信処理部、204…CPU使用率判断部、205…基準テーブル、206…規制指示部、207…アラーム部。

Claims (5)

  1. 発信元の通信端末と発信先の通信端末との音声通信接続を行うための呼制御を行う呼制御サーバと通信接続されるとともに、データ通信を実行するためのデータ通信用サーバと通信接続される通信制御装置において、
    前記発信元または発信先の通信端末のいずれか一方の通信端末との間で予め定められた通信路を確立して通信を行う通信手段と、
    前記通信手段による通信の通信量が予め定めた基準値以上となったことを判断する輻輳判断手段と、
    前記輻輳判断手段により予め定めた基準値以上の通信量が発生したと判断された場合には、前記データ通信用サーバに対して規制指示を出力することなく、前記呼制御サーバに対して新たな呼制御を規制するよう規制指示を出力する規制指示手段と、
    を備え、前記呼制御サーバが新たな呼制御に対する規制処理を行うとともに、前記データ通信用サーバは、前記輻輳判断手段により前記通信手段の通信の通信量が予め定めた基準値以上となったと判断された場合においても、前記通信制御装置に対するデータ通信を可能にさせることを特徴とする通信制御装置。
  2. 前記通信手段による通信量が、前記予め定めた基準値未満に設定されている解除値以下に遷移した場合には、前記呼制御サーバに対して呼制御の規制を解除する解除指示を出力する解除指示手段を備える請求項1に記載の通信制御装置。
  3. 前記輻輳判断手段が、前記基準値より大きく設定された第2基準値以上の通信量が発生したと判断した場合、前記規制指示手段は、前記基準値に対応した規制内容より厳しい規制内容を示す規制指示を前記呼制御サーバに出力することを特徴とする請求項1または2に記載の通信制御装置。
  4. 前記輻輳判断手段は、前記基準値より大きく設定された第2基準値以上の通信量が発生したと判断した場合に、前記規制指示手段は、さらに、前記データ通信用サーバに対して新たなデータ通信を規制するための規制指示を出力することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の通信制御装置。
  5. 発信元の通信端末と発信先の通信端末との音声通信接続を行うための呼制御を行う呼制御サーバと通信接続されるとともに、データ通信を実行するためのデータ通信用のデータ通信用サーバと通信接続される通信制御装置の通信制御方法において、
    前記発信元の通信端末との間で予め定められた通信路を確立して通信を行う通信ステップと、
    前記通信ステップによる通信の通信量が予め定めた基準値以上となったことを判断する輻輳判断ステップと、
    前記輻輳判断ステップにより予め定めた基準値以上の通信量が発生したと判断された場合には、前記データ通信用サーバに対して規制指示を出力することなく、前記呼制御サーバに対して新たな呼制御を規制するよう規制指示を出力する規制指示ステップと、
    を備え、前記呼制御サーバが新たな呼制御に対する規制処理を行うとともに、前記データ通信用サーバは、前記輻輳判断手段により前記通信手段の通信の通信量が予め定めた基準値以上となったと判断された場合においても、前記通信制御装置に対するデータ通信を可能にさせることを特徴とする通信制御方法。
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