JP4287105B2 - 立体視映像表示装置及び電子機器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、表示画面に表示される画像をレンズ板を介して視認せしめる立体視映像表示装置及び立体視映像表示装置を備える又は立体視映像表示装置に接続される電子機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年では、立体視映像表示装置の開発が多く行われている。ここで立体視映像表示装置とは、両眼視差を利用した表示装置である。人の両目は左右に離れて位置するために、各目が捉える映像には若干のズレがあり、この視差によって立体感が認識されている。立体視映像表示装置は、この両眼視差を意図的に発生させて立体視映像を実現するものである。
【0003】
ここで、以下、本明細書中で述べる平面視映像、立体視映像とは、両眼視差によって観察者の大脳内で形成される像を示し、平面視画像、立体視画像とは、表示画面に表示される像を示すものとする。
【0004】
立体視映像表示装置として、従来から、平面液晶ディスプレイ等の表示パネルの面上にレンチキュラレンズやパララックスバリア等の立体視画像用光学素子を配置して、立体視映像を認識させる装置がある。しかし、立体視画像用光学素子を配置した時の平面視画像と、配置しない時の平面視画像とを比較すると、前者の方が解像度が低くなってしまう。従って立体視画像用光学素子を配置して表示される平面視画像の解像度を低下させずに表示させたいという要望があった。
【0005】
その解決法として、例えば、特開2001−330713号公報に開示されているように、平面視画像表示時はレンチキュラレンズ等に光を拡散させるフィルタを装着させることによって、平面視画像の解像度を維持する方法がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の方法では、レンチキュラレンズによって屈折した光がフィルタによって拡散されるため、平面視映像がぼやけてしまっていた。また、立体視画像と平面視画像とを切り換える度にフィルタを着脱する必要があり、手間と時間がかかっていた。
【0007】
更に、立体視画像表示時にフィルタを退避させる為の空間等が必要であるため、小型携帯情報端末装置(例えば、インターネット接続可能な携帯電話機、PDA等)等に適用する際に装置体積の増加を招く問題があった。
【0008】
本発明の目的は、平面視画像の画像解像度を落すことなく、簡単に平面視画像と立体視画像との切り換えが可能な立体視映像表示装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、表示パネル(例えば、図3の液晶パネル11)と、複数のレンズを有するレンズ板(例えば、図3のレンズ板12)とを備え、前記表示パネルに表示させる画像を、前記レンズ板を介して立体視映像として認識せしめる立体視映像表示装置において、前記表示パネルに対して前記レンズ板を平行に移動させる移動手段(例えば、図12のカム80a及び80b)を備える立体視映像表示装置である
【0010】
複数のレンズを有するレンズ板を用いた立体視映像表示装置では、各レンズによって表示パネルの各画素から出射される光に指向性を与えている。即ち、観察者の位置に応じて異なる画素が認識されるようにレンズは各画素から出射される光を屈折させる。従って、観察者がレンズ板を介して表示パネルを見ると、両眼視差によってそれぞれ異なる画像を捉えて、立体視映像を認識することとなる。一方、第1の発明によれば、表示パネルに対してレンズ板を平行に移動させることによって、各レンズは各画素から出射される光をレンズ板の移動方向の配列順に連続的に透過する。このため、観察者に表示パネル全ての画素を認識させることができ、更に残像効果によって平面視映像を認識させることができる。また、表示パネルの解像度を低減させることなく平面視映像を実現でき、容易に平面視映像と立体視映像の切り換えが可能となる。
【0011】
第2の発明は、n眼式である第1の発明の立体視映像表示装置であって、前記移動手段は、1フレーム描画時間当たりn個以上の画素を移動する速度で前記レンズ板を移動させる立体視映像表示装置である
【0012】
この第2の発明によれば、1つのフレームに対する人間の目の残像時間より速い速度でレンズ板が移動することになるため、第1の発明の効果と同様に、観察者は残像効果によって平面視映像を認識することができる。
【0013】
第3の発明は、第1又は第2の発明の立体視映像表示装置であって、前記移動手段による平行移動は周期運動である立体視映像表示装置である
【0014】
この第3の発明によれば、レンズ板を往復振動等の周期運動によって平行移動させることによって、第1又は第2の発明と同様の効果を奏すると共に、繰り返して周期運動を行うことによって、観察者に対して平面視映像を長時間認識させることができる。
【0015】
第4の発明は、第2の発明の立体視映像表示装置であって、前記レンズ板はレンチキュラレンズ板であり、前記移動手段による平行移動は、視差方向の振幅がn−2個より大きい画素幅で、1つのレンズが少なくともn個の画素上を通過する周期運動である立体視映像表示装置である
【0016】
この第4の発明によれば、周期運動の振幅をn−2個より大きい画素幅に設定することによって、観察者に表示パネル全ての画素を認識させることができる。具体的には、例えば5眼式である立体視映像表示装置の場合、周期運動の中心を1つの画素の中央とし、周期運動の振幅を3個分の画素幅より大きいものとすれば、1つのレンズの主点は5個の画素上を通過することができる。
【0017】
第5の発明は、第1第4の何れかの発明の立体視映像表示装置であって、前記レンズ板のレンズ面は前記表示パネルの表示面より広い大きさである立体視映像表示装置である
【0018】
更に第6の発明として、第5の発明の立体視映像表示装置、前記レンズ板をレンチキュラレンズ板とし、視差方向の長さが前記表示パネルの視差方向の長さより長くなるように構成してもよい。
【0019】
この第6及び第7の発明によれば、レンズ板を液晶パネルに平行に移動させても、表示パネルの一部が露出されることがない。更に、平面視画像から立体視画像に表示パネルの表示を切り換える際も、素早くレンズ板を所定の位置に配置させることができる。
【0020】
第7の発明は、第1第6の何れかの発明の立体視映像表示装置であって、前記移動手段は、機械的機構により前記レンズ板を平行移動させる手段である立体視映像表示装置である
【0021】
この第7の発明によれば、例えば、所定のカム機構、所定の歯車機構、所定の遊星歯車機構、ベルト(或いはチェーン)を用いた所定のリンク機構等の機械的機構を用いることにより、レンズ板を平行移動させることができる。
【0022】
第8の発明は、第1第6の何れかの発明の立体視映像表示装置であって、前記移動手段は、電気的機構により前記レンズ板を平行移動させる手段である立体視映像表示装置である
【0023】
この第8の発明によれば、例えば、電磁石(ソレノイド)、ピエゾ素子(圧電素子)等の電気的機構を用いることにより、レンズ板を平行移動させることができる。また、電気的機構によれば、機械的機構に比べて静かな駆動を実現できる。
【0024】
第9の発明、表示パネルと、複数のレンズを有するレンズ板とを備え、前記表示パネルに表示させる画像を、前記レンズ板を介して立体視映像として認識せしめる立体視映像表示装置において、前記レンズ板に対して前記表示パネルを平行に移動させる移動手段を備える立体視映像表示装置である
【0025】
第9の発明によれば、レンズ板に対して表示パネルを平行に移動させることによって、第1の発明と同様の効果を奏することができる。
【0026】
第10の発明、表示パネルと、複数のスリットを有するバリア板とを備え、前記表示パネルに表示させる画像を、前記バリア板を介して立体視映像として認識せしめる立体視映像表示装置において、前記表示パネルに対して前記バリア板を平行に移動させる移動手段を備える立体視映像表示装置である
【0027】
また、第11の発明は、表示パネルと、複数のピンホールを有するバリア板とを備え、前記表示パネルに表示させる画像を、前記バリア板を介して立体視映像として認識せしめる立体視映像表示装置において、前記表示パネルに対して前記バリア板を平行に移動させる移動手段を備える立体視映像表示装置である
【0028】
複数のスリットを有するバリア板を用いた立体視映像表示装置では、複数の視差像を縦方向に分割し、分割した画像を視差の配列順に表示パネルに表示する。そして観察者がバリア板を介して表示パネルを見ると、両眼視差によって左右の眼がそれぞれ異なる画像を捉えて、立体視映像を認識することとなる。この場合、バリア板とはパララックスバリア板等である。また、縦横方向に視差のある立体視映像を表示させる場合にはピンホールバリア板等が用いられる。
【0029】
第10及び第11の発明によれば、表示パネルに対してバリア板を平行に移動させることによって、表示パネルに分割して表示された画像をバリア板の移動方向の配列順に連続的に観察者に認識せしめることができる。このため、観察者に表示パネル全ての画素を認識させることができ、更に残像効果によって平面視映像を認識させることができる。また、第2第9の発明の立体視映像表示装置において、レンズをスリット或いはピンホール、レンズ板をバリア板、レンチキュラレンズ板をパララックスバリア板或いはピンホールバリア板に置き換えることにより、バリア板を用いた各種立体視映像表示装置を実現可能である。
【0030】
また、第12の発明として第1第11の何れかの発明の立体視映像表示装置において、外部入力される駆動信号に応じて前記移動手段を駆動させる駆動手段(例えば、図31の駆動装置840及び作動制御装置850)を更に備える立体視映像表示装置を構成することとしてもよい。
【0031】
この第12の発明によれば、外部入力される駆動信号に応じて前記移動手段を駆動させる。例えば、第12の発明の立体視映像表示装置をパーソナルコンピュータやゲーム装置等の外部機器と接続して、当該外部機器から入力される駆動信号に応じてレンズ板或いは表示パネルを平行に移動させるように設定することが可能である。
【0032】
また第13の発明として第1第11の何れかの発明の立体視映像表示装置において、前記移動手段の作動状態に応じた通知信号を外部装置に対して出力する出力手段(例えば、図31の作動制御装置850)を更に備える立体視映像表示装置を構成することとしてもよい。
【0033】
この第13の発明によれば、移動手段の作動状態に応じた通知信号を外部に対して出力する。係る発明は、外部機器に立体視映像表示装置を接続し、当該外部機器から入力される画像データを表示パネルに表示させるような場合に効果的である。即ち、レンズ板或いは表示パネルの作動状態に応じた画像データを出力させるように外部機器に対して指示することが可能となる。
【0034】
第14の発明は、第12の発明の立体視映像表示装置と、立体視画像情報と平面視画像情報とを切り換えて前記立体視映像表示装置に出力する画像制御手段(例えば、図28のCPU600;図29に示す切換処理のステップA3又はA5)と、前記画像制御手段の出力画像の切り換えに連動して前記駆動手段を駆動させる駆動信号を出力する指示信号出力手段(例えば、図28のCPU600;図29に示す切換処理のステップA2又はA4)と、を備える電子機器である
【0035】
この第14の発明によれば、立体視映像表示装置を備える電子機器において、表示する画像の種類に応じて、即ち、立体視用と平面視用の何れの画像を表示するかに応じて、レンズ板或いは表示パネルを平行移動させることが可能となる。故に、例えば電子機器をゲーム装置として用いる場合には、そのゲームプログラムに従ってゲームステージに応じて生成・表示する画像の種類を切り換え、また同時にレンズ板或いは表示パネルを平行移動させる、といった設定をすることができる。
【0036】
第15の発明は、第13の発明の立体視映像表示装置に接続される電子機器において、前記出力手段から出力される通知信号に応じて、立体視画像情報と平面視画像情報とを切り換えて前記立体視映像表示装置に出力する画像制御手段(例えば、図28のCPU600;図29に示す切換処理のステップA3又はA5)を備える電子機器である
【0037】
この第15の発明によれば、立体視映像表示装置から入力される通知信号に応答して立体視映像表示装置に出力する画像の種類(立体視用/平面視用)を切り換える。例えば、立体視映像表示装置において、レンズ板或いは表示パネルの平行移動を入力ボタンの押下有無によって開始する場合に、その押下信号を電子機器に出力する。押下信号を受信した電子機器は、当該押下信号に応答して立体視映像表示装置に出力する画像の種類を変更する、といった単純な構成を実現することが可能となる。
【0038】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明を適用した実施の形態を図面を参照して説明する。尚、以下では、立体視映像表示装置の画面表示手段としてカラーの平面液晶ディスプレイを用いる場合を例に説明するが、本発明の適用についてはこの場合に限定する必要はない。また、立体視映像表示装置に設置されているレンズ板には様々な種類のものが考えられるが(例えば、縦横に格子状のレンズが並んだ「蝿の目レンズ(フライズアイズレンズ)」等)、以下ではレンズ板としてレンチキュラレンズ板を用いることとする。
【0039】
ここで、レンチキュラレンズ板とは、一方の面が凹凸を有し、他方の面が平面状のレンズ板であり、凹凸面は半円筒形もしくはこれと光学的に等価なレンズが連続して配列されたものである。レンチキュラレンズ板は、個々の半円筒レンズの側面が各画素の縦方向の配列に対応するように平面液晶ディスプレイ上に設置される。以下では、n眼式レンチキュラレンズとしてn=5の場合を用いて説明する。また、レンチキュラレンズ板を単にレンズ板と言う。
【0040】
次に、立体視映像表示装置について説明する。図1は、レンチキュラ方式を用いた立体視映像表示装置1によって観察者14に立体視映像を認識せしめる方法を説明する為の概念図である。ただし、14は観察者の頭部を下からみた図である。立体視映像表示装置1は、バックライト10、液晶パネル11及びレンズ板12を有する。バックライト10、液晶パネル11及びレンズ板12はそれぞれ板状体であって、互いに平行に配置される。また、レンズ板12は5眼式であるため、各レンズのレンズピッチが液晶パネル11の5サブピクセル分に相当するように設計される。バックライト10は光を出射し、その光は液晶パネル11とレンズ板12を通過して立体視映像表示装置1の外に進行する。そして観察者14はレンズ板12を介して液晶パネル11に表示される画像を映像として捉えることになる。
【0041】
より具体的に説明すると、液晶パネル11の画面には縦横にピクセル(ドット)が敷き詰められている。1ピクセルは光の3原色であるRed(赤)、Green(緑)、Blue(青)の3つのサブピクセルを1セットにして構成され、(R1,G1,B1)(R2,G2,B2)(R3,G3,B3)・・・と並んでいる。そして、同図においては5眼式のため、最右映像13eは[R1,B2,G4]、右映像13dは[G1,R3,B4]、中央映像13cは[B1,G3,R5]、左映像13bは[R2,B3,G5]、最左映像13aは[G2,R4,B5]として観察者14の眼に届くことになる。尚、詳細は「3次元画像コンファレンス’96」講演論文『レンチキュラ板の標本化効果を考慮した3次元画像処理アルゴリズム(著者:宮沢篤)』による。
【0042】
以上の構成を元に、平面視画像と立体視画像とを切り換える方法について詳細に説明する。上述のように、立体視映像表示装置1では立体視画像表示を実現させるために、各指向方向につきレンズを介して1つのサブピクセルのみが見えるように設計されている。そこで、レンズ板12を液晶パネル11の表面に対して一定の速度で平行移動させる。すると、レンズ板12の各レンズは各画素から出射される光をレンズ板12の移動方向の配列順に連続的に透過する。このため、レンズ板12の移動に伴って、観察者に液晶パネル11の画素を順々に認識させることができる。その結果、残像効果によって一定時間の間に液晶パネル11全ての画素を認識させることができる。
【0043】
図2を用いて、具体的に説明する。レンズ板12の各レンズの焦点は液晶パネル11の表示面近傍に位置しているとし、観察者はレンズ板12の正面からレンズ板12を見ているものとする。まず時間T1において、レンズ12aの焦点はサブピクセルB1に位置するため、レンズ12aの一面にサブピクセルB1が拡大されて見える。またレンズ12bの焦点はサブピクセルG3に位置するため、レンズ12bの一面にサブピクセルG3が拡大されて見え、レンズ12cの焦点はサブピクセルR5に位置するため、レンズ12cの一面にサブピクセルR5が拡大されて見える。
【0044】
そして時間T2において、レンズ板12が1サブピクセル分視差方向に平行移動する。するとレンズ12aの焦点はサブピクセルR2に位置するため、レンズ12aの一面にサブピクセルR2が拡大されて見える。またレンズ12bの焦点はサブピクセルB3に位置するため、レンズ12bの一面にサブピクセルB3が拡大されて見え、レンズ12cの焦点はサブピクセルG5に位置するため、レンズ12cの一面にサブピクセルG5が拡大されて見える。
【0045】
以上の要領で、液晶パネル11に対してレンズ板12を平行移動させると、時間T3において、レンズ板12aの一面にサブピクセルG2が、レンズ12bの一面にサブピクセルR4が、レンズ12cの一面にサブピクセルB5が拡大されて見える。続いて時間T4において、レンズ12zの一面にサブピクセルR1が、レンズ12aの一面にサブピクセルB2が、レンズ板12bの一面にサブピクセルG4が拡大されて見える。そして時間T5において、レンズ12zの一面にサブピクセルG1が、レンズ12aの一面にサブピクセルR3が、レンズ12bの一面にサブピクセルB4が拡大されて見える。
【0046】
このように液晶パネル11上でレンズ板12を平行移動させることによって、観察者に対してサブピクセルから出射される光をサブピクセルの配列順に順次認識させることができる。そして観察者は次々とサブピクセルの光を見ることになるため、残像効果によってRGBの光が重なり合い、カラーの平面視映像として認識することができる。
【0047】
次に、レンズ板12の移動速度について説明する。本実施の形態において、レンズ板12は5眼式であるため、レンズ板12を1フレーム(例えば、1/60秒)以内に5サブピクセル以上移動させることによって、1フレームに係るRGBの光を観察者の眼に認識させることができる。
【0048】
例えば、4インチVGA(Video Graphics Array:640×480ピクセルの解像度を示す)に5眼式のレンズ板12を配置した場合、レンズ1つ分の幅は、
80mm/(640×3)×5≒0.2mm ・・・(1)
式(1)の“80mm”とは、4インチディスプレイの横幅を示す。1フレーム中にレンズ1つ分の幅を平行移動させるから、
0.2mm/(1/60)秒=12mm/秒 ・・・(2)
つまり、12mm/秒以上の速さでレンズ板12を平行移動させれば、1フレーム中に液晶パネル11の全てのサブピクセルを観察者に認識させることができる。
【0049】
図3は、液晶パネル11とレンズ板12の横断面図であり、レンズ板12の平行移動について説明する為の模式図である。図3(a)において、液晶パネル11の右端部11Rの真上にレンズ板12の右端部12Rが位置するようにレンズ板12が配置されている。例えば、レンズ板12を図面に対して右方向に幅Mほど平行移動させると、図3(b)のようになる。ここで、レンズ板12を式(2)のように12mm/秒で平行移動させる場合、M=12mmとすることによって、平面視画像を1秒間表示させることができる。
【0050】
図4は、液晶パネル11上でレンズ板12を平行移動させたときの、レンズ板12に含まれる1つのレンズ(以下、「主点」と言う。)の軌跡と時間との関係を示した図である。図4において、縦軸は時間、横軸は5サブピクセル内(例えば、サブピクセルR1、G1、B1、R2及びG2)における主点の位置を示す。レンズ板12が平行移動することにより、主点はサブピクセルR1からG2までを一定の速度で移動する。主点が5つのサブピクセルを通過する時間をλ1とすると、各サブピクセル上を通過するのに要する時間はそれぞれ0.2λ1となる。ここで、λ1≦1/60秒とすることにより、観察者に対してレンズを介して1フレーム中に5つのサブピクセルを認識させることができる。また各サブピクセルをレンズで拡大して表示する時間は全てのサブピクセルにおいて等しいため、モアレやぎらつきがなく、高画質な平面視映像とすることができる。
【0051】
しかし、上述のように液晶パネル11上でレンズ板12を平行移動させる場合、平面視画像表示の時間を長くするほど幅Mを長くする必要があり、レンズ板12の面積が大きくなる。従って、立体視映像表示装置1の体積も大きくなるため、小型の情報端末装置等の適用に不向きとなってしまう。
【0052】
そこで、以下に液晶パネル11上でレンズ板12を一定の周期で往復振動させる方法を説明する。図5は、液晶パネル11とレンズ板12の横断面図であり、レンズ板12の往復振動について説明する為の模式図である。レンズ板12の横幅は液晶パネル11の横幅に対して、幅M’×2ほど長い。まず、レンズ板12を図面に対して左方向へ平行移動させ、次に逆方向、即ち図面に対して右方向へ幅Mほど平行移動させる。この動作を繰り返すと、レンズ板12は往復振動することになる。
【0053】
図6は、液晶パネル11上でレンズ板12を往復振動させたときの、レンズ板12に含まれる1つの主点の軌跡と時間との関係を示した図である。図6(a)において、縦軸は時間、横軸は5サブピクセル内(例えば、サブピクセルR1、G1、B1、R2及びG2)における主点の位置を示す。レンズ板12が液晶パネル11に対して例えば左から右へ平行移動することにより、主点はサブピクセルR1からG2までを一定の速度で移動する。次にレンズ板12が液晶パネル11に対して右から左へ平行移動することにより、主点はサブピクセルG2からR1までを一定の速度で移動する。このように、液晶パネル11上でレンズ板12を往復振動させることによって、レンズは5つのサブピクセル上の平行移動を繰り返すことになる。
【0054】
更に、レンズが5サブピクセル分移動するのに要する時間(図6(a)では波長の1/2)をλ2とすると、λ2≦1/60秒とすることにより、観察者に対してレンズを介して1フレーム中に5つのサブピクセルを認識させることができる。従って、レンズ板12を平行移動させる場合と同様の平面視画像を表示させることができる。
【0055】
また、振幅P1は5サブピクセルの整数倍としてもよい。即ち、
1=5[サブピクセル]×n(nは自然数) ・・・(3)
この場合、波長の1/2であるλ2は、
λ2≦n/60秒 ・・・(4)
とする。
【0056】
尚、液晶パネル11上でレンズ板12を往復振動させる場合、例えばサブピクセルG2及びR1のような、レンズ板12のレンズの切り返しが発生する位置において、図6(a)の波形に示すように直線的にレンズを切り返させることは困難である。そこで、図6(b)に示すように、レンズ板12の往復振動によってレンズの切り返しが発生するサブピクセル上のレンズの軌跡においては、直線でなくてもよい。但し、レンズが5つの各サブピクセル上に位置する時間は全て0.2λ2とする。
【0057】
次に、液晶パネル11上でレンズ板12を左右に正弦振動させる場合を説明する。レンズ板12を液晶パネル11の上面に平行に正弦振動させるためには、例えば、モータ等の回転運動を往復運動に変換するような機構によって実現でき(図示省略)、装置を一層単純化できる。
【0058】
図7は、液晶パネル11上でレンズ板12を左右に正弦振動させたときの、レンズ板12に含まれる1つのレンズ(主点)の軌跡と時間との関係の一例を示した図である。図7において、縦軸は時間、横軸は5サブピクセル内(例えば、サブピクセルR1、G1、B1、R2及びG2)における主点の位置を示す。主点の振動の中心は、サブピクセルB1の中央に一致している。レンズ板12が5サブピクセルの幅を正弦振動することにより、主点はサブピクセルR1からG2上を移動する。主点が5つのサブピクセルを移動する時間をλ3とすると、λ3≦1/60秒とすることにより、観察者に対してレンズを介して1フレーム中に5つのサブピクセルを認識させることができる。
【0059】
しかし、同図において、主点が各サブピクセルR1、G1、B1、R2及びG2上に位置する時間が一定ではない。即ち、主点がサブピクセルR1上に位置する時間は時間A、サブピクセルG1上に位置する時間は時間B、サブピクセルB1上に位置する時間は時間C、サブピクセルR2上に位置する時間は時間D、そしてサブピクセルG2上に位置する時間は時間Eとなり、時間の長さの関係は(A=E)>(B=D)>Cである。このようにレンズが各サブピクセル上に位置する時間にバラツキがあると、観察者がレンズを介して認識する色に偏りが生じ、色ムラ等が発生する。従って、画質の悪い平面視映像となってしまう。
【0060】
ここで往復振動の振幅を変化させた例を用いて、具体的に説明する。以下では、振動の中心はサブピクセルB1の中央から変更せず、振幅のみを変更するものとする。図8(a)は振幅P3を3.75s(サブピクセル3.75個分)とした場合を示した図であり、この時の1/2波長λ4はλ4≦1/60秒である。図8(a)において、主点が各サブピクセルR1、G1、B1、R2及びG2上に位置する時間A、B、C、D及びEはほぼ同じ時間幅であるため、各サブピクセルはレンズによってそれぞれ同じ時間拡大表示される。従って、色ムラ等の発生を抑え、画質の良い平面視映像とすることができる。
【0061】
一方、図8(b)は振幅P4を7s(サブピクセル7個分)とした場合を示した図である。ここで、主点が各サブピクセルR1、G1、B1、R2及びG2上に位置する時間A、B、C、D及びEは、ほぼ同じ時間幅である。しかし、主点は時間λ5の間にサブピクセルB0及びB2についても拡大表示する。即ち、主点に隣接したレンズによって、時間λ5の間にサブピクセルR1及びG2について拡大表示されることとなる。このため、時間λ5の間にサブピクセルR1は積算して時間A+A’ほど拡大表示され、更にサブピクセルG2は積算して時間E+E’ほど拡大表示される。
【0062】
図2を参照して具体的に説明すると、時間A、B、C、D及びEはレンズ12aによって各サブピクセルを拡大表示する時間に対応するが、時間A’はレンズ12zによってサブピクセルR1が拡大表示される時間、時間E’はレンズ12bによってサブピクセルG2が拡大表示される時間となる。結果的にサブピクセルR1及びG2を拡大表示する時間的割合が多くなるため色ムラ等が発生し、画質の悪い平面視画像となってしまう。
【0063】
そこで、レンズが各サブピクセル上に位置する時間の偏差が小さくなるようなレンズ板12の振幅を設定する。図7において、時間A〜Eの時間幅の分散σ2は以下のような式で表すことができる。
σ2=(A−0.2)2+(B−0.2)2+(C−0.2)2
+(D−0.2)2+(E−0.2)2 ・・・(5)
【0064】
図9は、レンズ板12の振幅Pとレンズが各サブピクセル上に位置する時間の分散の関係を式(5)を用いて算出したグラフ図である。縦軸は分散σ2、横軸の数字は振幅を示しており、sは1つのサブピクセルの幅である。つまり、5sとは振幅がサブピクセル5個分であり、11sとは振幅がサブピクセル11個分である。
【0065】
図9によると、振幅P=3.75s、13.7s、23.7sの時の分散σ2が非常に小さい。一方、振幅Pが3.75s以上の範囲では、P=7sの時に分散σ2が最大となっている。また、図10は振幅P=3.75s、5s、7s、13.7s及び23.7sの時の時間A〜Eと分散σ2を示した表である。図10において、振幅P=5s及び7sの時の分散σ2と比較して、振幅P=13.7s、23.7s、・・・と10sごとに著しく小さい分散σ2が現れていることが分かる。従って、振幅Pを13.7s、23.7s、・・・に設定することにより、各サブピクセルはレンズによってそれぞれほぼ同じ時間拡大表示される。このため、平面視映像の色ムラの発生を防ぐことができ、高画質の平面視映像を実現できる。以上のように、正弦振動においては、分散σ2がなるべく小さくなるように振動中心及び振幅を設定することで、画質の低下を防ぐことができる。
【0066】
また、往復運動に正弦振動を用いると、振幅が大きくなるにつれ、レンズの主点が振動の中心付近を通る時の速度に対して、切り返し時の前後における速度が低下する。これにより、振動の中心付近の速度は十分であるのに、振動の切り返し付近の速度が不十分となることがあり得る。この場合、特定の画素が長時間表示されることとなるので、切り返し時の前後において、平面視画像の画質が悪くなる。もちろん、周波数、すなわち振動全体の速度を上げることにより、切り返し時の移動速度をも上げて、この問題を解決することは可能である。ただし、振幅が大きい程速く動かさなければならず、大きな動力が必要となる。そこで、以下にレンズ板の移動する方向が切り換わる際の移動速度の低下を抑えた平行移動機構の例について説明する。以下の各平行移動機構は移動手段としての機能を有する。
【0067】
(1)平行移動機構1(カム式)
液晶パネル11上でレンズ板12を往復振動させるための機構として、カムを用いた場合を例に説明する。
【0068】
図11(a)は、液晶パネル11上でレンズ板12を往復振動させたときの、レンズ板12に含まれる1つのレンズ(主点)の軌跡とカムの回転角度との関係を示した図である。図6(a)に示す波形のような往復振動は、その輪郭が例えば図11(a)の極座標表示(θ、r)で示される形状のカム70の回転によって実現できる。ここで、Rは任意の正の数である。またγは、
2γ×m=360°(mは自然数) ・・・(6)
を満足する必要がある。即ち、
γ=180°、90°、60°、45°、・・・、(180/m)° ・・・(7)
となる。図11(b)に示すカム70は、γ=90°の場合のカムの形状の一例である。
【0069】
続いて、カム70を用いて、レンズ板12を往復振動させる一例について説明する。図12(a)は、カムを用いてレンズ板12を往復振動させるための機構を有する立体視映像表示装置100の一例を示し、図12(b)中の矢視線X−X’の断面図である。図12(b)は立体視映像表示装置100の平面図である。立体視映像表示装置100は、バックライト10、液晶パネル11、レンズ板12、カム80a及び80b(以下、包括的に「カム80」と言う。)、回転軸81a及び81b(以下、包括的に「回転軸81」と言う。)、カム受け82a及び82b(以下、包括的に「カム受け82」と言う。)、バネ83a及び83b(以下、包括的に「バネ83」と言う。)、筐体84を有する。
【0070】
バックライト10、液晶パネル11及びレンズ板12は板状体であり、互いに平行に配列される。支柱89a及び89bは液晶パネル11を固定するための支柱であり、上端は液晶パネル11の底面端に、下端は筐体84に、支柱79a及び79bが平行になるように固着されている。筐体84は、樹脂や金属材料等で構成され、バックライト10、液晶パネル11、レンズ板12等の立体視映像表示装置100に含まれる要素及び部品等を固定又は保護する。
【0071】
カム80は、回転軸81に固定されており、回転軸81の回転と一体的にカム80が回転するように構成されている。回転軸81aと回転軸81bとは互いに平行且つ同期して回転するように駆動装置(不図示)等に接続されている。駆動装置は回転軸81を回転させるための装置である。カム受け82は三角柱の形状を成し、その一側面はレンズ板12を構成するレンズの境界線方向の辺の一側面の両端にそれぞれ固着される。
【0072】
バネ83の一端は、レンズ板12のレンズの境界線方向の辺の他側面の両端にそれぞれ固着され、他端はレンズ板12のレンズのピッチ方向に沿って筐体84に固着される。バネ83は、図中右方向にレンズ板12を付勢しており、レンズ板12の一側面に固着されたカム受け82がカム80に常に接触するように構成されている。
【0073】
カム80の回転とバネ83のバネ力に従って、カム受け82及びレンズ板12は液晶パネル11の上面と平行に往復振動を行う。図11(b)において、回転軸81からカム80側面の凹部までの長さをRとし、カム80側面の凸部までの長さをR’とする。長さR及びR’の差は5サブピクセル分である。従って、カム80が回転駆動されると、レンズ板12は5サブピクセル分の振幅で振幅振動する。
【0074】
(2)平行移動機構2(ラックピニオン式)
続いて、液晶パネルの上面と平行にレンズ板を往復振動させる平行移動機構としてラックピニオンを用いる場合を説明する。
【0075】
図13は、レンズ板を往復振動させるための平行移動機構として用いるラックピニオン13の一例を示した概略図である。ラックピニオン13は、ラックユニット130、ラック歯車131a及び131b、ピニオン140を有する。ラックユニット130はラック歯車131a及び131bを内歯車とする板状体に形成され、ラック歯車131a及び131bが互いに対向するようにラックユニット130の内側面に設けられる。
【0076】
ピニオン140は回転軸141及びピニオン歯車142によって構成される。回転軸141は円柱状の形状を成す。ピニオン歯車142は、輪を直径で切断した半輪状の形状を成し、その内側の側面が回転軸141の側面に固着されている。そして回転軸141の回転に伴って、ピニオン歯車142も一体的に回転する。
【0077】
ラックユニット130及びピニオン歯車140は、ピニオン歯車140の回転によりラック歯車131a或いは131bの何れか一方と噛合するように配置される。
【0078】
図14は、ラックピニオン13の動作を示す動作説明図である。ピニオン140の回転軸141の中心は位置Oに固定されており、位置Oを中心として時計回りに回転するとする。まず図14(a)において、ラック歯車131a及び131bとピニオン歯車142とは、左一端において噛合している。回転軸141が時計回り(図中の矢印方向)に回転されるとラック歯車131aとピニオン歯車142との噛合は外れ、ラック歯車131bとピニオン歯車142とが噛合する。回転軸141の回転が続くと、ラックユニット130は図面に対して左方向に平行移動する(図14(b))。
【0079】
更に回転軸141の回転が続くと、ラックユニット130は更に左方向に平行移動し、終には、ピニオン歯車142がラック歯車131a及び131bの右一端において噛合する(図14(c))。
【0080】
続いて回転軸141が回転されると、ラック歯車131bとピニオン歯車142との噛合が外れ、ラック歯車131aとピニオン歯車142とが噛合する。回転軸141の回転が続くと、ラックユニット130は図面に対して右方向に平行移動する(図14(d))。更に回転軸141の回転が続くと、ラックユニット130は更に右方向に平行移動し、終には、ピニオン歯車142がラック歯車131a及び131bの左一端において噛合する(図14(e)又は図14(a))。以上のように、回転軸141の回転を続けると、ラックユニット130は左右へ図11(a)のような往復振動を繰り返す。
【0081】
図15は、レンズ板12を往復振動させる機構として、ラックピニオン13を用いた場合の立体視映像表示装置200の一例を示す平面図である。レンズ板12のレンズのピッチ方向の辺の一側面には、ラックピニオン13のラックユニットの長辺一側面が固着される。ラックピニオン13の回転軸は、駆動装置(不図示)等に接続されている。そして回転軸を回転させると、レンズ板12はラックユニットと一体化して左右に図11(a)のような振幅振動を行う。また、レンズ板12の振幅は、ラック歯車131a及び131bの長さと、それに合わせたピニオン歯車の半径によって調整可能である。
【0082】
(3)平行移動機構3(ベルト式)
続いて、液晶パネルの上面と平行にレンズ板を往復振動させる平行移動機構としてベルトを用いる場合を説明する。
【0083】
図16は、レンズ板を往復振動させる為の平行移動機構として用いるベルト部16の一例を示した概略図である。図16(a)はベルト部16の平面図であり、図16(b)はベルト部16の側面図である。ベルト部16は、ベルト160、回転軸161a及び161b(以下、包括的に「回転軸161」と言う。)、軸162によって構成される。ベルト160は環状体を成し、その1ヶ所に円柱状の軸162が固着される。回転軸161は円柱の形状を成し、それぞれ同じ方向へ回転する。ベルト160は回転軸161のそれぞれに係合され、回転軸161の回転によりベルト160が回転される。このとき、軸162の左右方向の運動は、図7に示すような通常の正弦振動と比較して、等速直線運動の部分が長くなり、図6(b)のような運動に近づけることができる。そのため、通常の正弦振動よりも色むらの少ない良い画像を得ることができる。
【0084】
ここで、軸162は、ベルト160の回転と一体化して回転移動するが、ある一線上を往復振幅するのではなく、ベルト160の環状に沿って移動する必要がある。この運動をそのままレンズ板に伝えても構わない。しかし、レンズ板の上下方向の幅をより短くするには、レンズ板が左右のみに往復振動し、上下方向には移動しないようにする必要がある。そこで、ベルト160の回転に伴う軸162の回転移動を、板カム170を介することにより振幅運動に変換するベルトユニット17の一例を示した概略図を図17(a)に示す。図17(b)は、ベルトユニット17を図17(a)中の矢印Qから見たときの側面図である。ベルトユニット17はベルト部16、板カム170、平板171によって構成される。
【0085】
板カム170は板状体で、短辺が軸162の直径と等しく、長辺が回転軸160の直径以上の長さとなる長方形或いは楕円形に貫通されたスライド溝を有して構成される。そして、軸162の円側面と板カム170の内側面とが接触するように、ベルト部16と板カム170が設置される。また、平板171は板カム170の短辺一側面に固着される。平板171は、ガイド172によって図の左右方向のみの移動が許され、上下方向には移動ができないように制限されているものとする。
【0086】
図17に示した機構の動作を説明する。回転軸161の回転に伴ってベルト160が回転し、軸162も回転移動する。同時に、板カム170及び平板171も軸162の位置に伴って平行移動する。そして、軸162が回転軸160の円側面に沿って移動する時、軸162は板カム170のスライド溝を内側面に沿って移動する。即ち、軸162はベルト160の環状に沿って回転運動を行うが、板カム170のスライド溝では溝方向に移動するのみである。従って、板カム170及び平板171は、往復振動をすることができる。
【0087】
図18は、レンズ板12を往復振動させる機構として、ベルトユニット17a及び17bを用いた場合の立体視映像表示装置300の一例を示す平面図である。ベルトユニット17a及び17bが備える平板(不図示)の上面とレンズ板12の下面とが固着される。ベルトユニット17a及び17bの回転軸は、駆動装置(不図示)等に接続されている。また、レンズ板はガイド18によって左右にのみ移動が許され、上下方向には移動ができないように制限されている。そして回転軸を同じ方向に同期させて回転させると、レンズ板12は板カムと一体化して左右に振幅振動を行う。レンズ板12の振幅は、ベルトの長さによって調整可能である。
【0088】
また、以上の説明では、ベルトを用いた平行移動機構について説明したが、これに限定されず、例えば、チェーン等を用いて実現してもよい。
【0089】
(4)平行移動機構4(電磁石式)
続いて、液晶パネルの上面と平行にレンズ板を往復振動させる平行移動機構として電磁石を用いる場合を説明する。図19はレンズ板を往復振動させる為の平行移動機構として用いる電磁石ユニット19の一例を示した平面図である。電磁石ユニット19は、移動ユニット190、切換ユニット194及び195によって構成される。
【0090】
移動ユニット190は、永久磁石1901、板1902、スイッチ素子1903及び1904を有する。永久磁石1901は棒板状体を成し、その長辺方向の長さはレンズ板12のレンズのピッチ方向の辺の長さと等しい。永久磁石1901の長辺一側面には板1902が固着される。板1902は樹脂等の導電性の非常に低い材料で構成される。そして、永久磁石1901の短辺一側面に沿うように、スイッチ素子1903が板1902に固着されている。また、永久磁石1901の短辺他側面に沿うように、スイッチ素子1904が板1902に固着される。
【0091】
切換ユニット194は、電磁石1941及びスイッチ素子1942を有する。電磁石1941は通電されると磁場を発生し、永久磁石1901の短辺一側面に対向する位置に配置されている。スイッチ素子1942は、スイッチ素子1903と接触すると通電状態となり、外部機器に対して通知信号を出力する。切換ユニット195も切換ユニット194と同様に、電磁石1951及びスイッチ素子1952を有する。
【0092】
図20を用いて、図19に示した機構の動作を説明する。まず電磁石1941及び1951のそれぞれ永久磁石に対向した面(以下、「有効面」と言う。)の極性がS極になるように設定する。すると、電磁石1941と永久磁石1901のN極との間に吸引力、電磁石1951と永久磁石1901のS極との間に反発力が働き、移動ユニット190が電磁石1941に吸い寄せられる(図20(a))。これにより、スイッチ素子1903とスイッチ素子1942とが接触し、外部機器に対して通知信号が出力される。
【0093】
この通知信号の出力によって、電磁石1941及び1951の有効面の極性がS極からN極に反転される。すると、電磁石1941と永久磁石1901のN極との間に反発力が働き、一方、電磁石1951と永久磁石のS極との間に吸引力が働くため、移動ユニット190は電磁石1951の方向に平行移動する(図20(b))。
【0094】
そして永久磁石1901のS極と電磁石1951が接触し、同時にスイッチ素子1904とスイッチ素子1952とが接触する為、外部機器に対して通知信号が出力される(図20(c))。
【0095】
続いて、通知信号の出力によって、電磁石1941及び1951の有効面の極性がN極からS極に反転される。このため、電磁石1951と永久磁石1901のS極との間に反発力が働き、一方、電磁石1941と永久磁石のN極との間に吸引力が働くため、移動ユニット190は電磁石1941の方向に平行移動する(図20(d))。そして永久磁石1901のN極と電磁石1941が接触する(図20(e))。このようにスイッチ素子1903と1942、或いはスイッチ素子1904と1952の接触により出力される通知信号によって電磁石1941及び1951の極性を反転させる制御を繰り返すことにより、永久磁石1901と電磁石1941及び1951との間に吸引力・反発力が交互に生じ、移動ユニット190を往復振動させることができる。
【0096】
図21は、レンズ板12を往復振動させる機構として、電磁石ユニット19を用いた場合の立体視映像表示装置400の一例を示す平面図である。
【0097】
レンズ板12のレンズのピッチ方向の辺の一側面には移動ユニット190aの永久磁石1901aが、他側面には移動ユニット190bの永久磁石1901bがそれぞれ固着される。このとき、移動ユニット190a及び190bは、レンズ板12のレンズの境界線方向の辺の一側面側がN極(或いはS極)、他側面側がS極(或いはN極)となるように設置する。
【0098】
切換ユニット194aは、永久磁石1901aのN極側に、切換ユニット195aは永久磁石1901aのS極側に配置され、筐体84の側面に固着される。切換ユニット194b及び195bも同様にして、筐体84の側面に固着される。
【0099】
液晶パネルに立体視画像を表示させる場合、切換ユニット194a、195a、194b及び195bの電磁石の有効面の極性を全てS極(或いはN極)に設定する。これにより、移動ユニット190a及び移動ユニット190bは、磁石の吸引力によって切換ユニット194a及び194b(或いは、切換ユニット195a及び195b)にそれぞれ接触し、レンズ板12は所定の位置に固定される。即ち、図20(a)(或いは、図20(c))の状態となる。このとき、スイッチ素子の接触による通知信号が発生するが、立体視画像表示時は電磁石の極性が反転されないように予め設定する。
【0100】
そして液晶パネルに平面視画像を表示させる場合は、上述にて説明したように、切換ユニット194a、195a、194b及び195bの電磁石の極性を交互に反転させることによって、移動ユニット190a及び190bを往復振動させる。即ち、レンズ板12は、移動ユニット190a及び190bと一体化して往復振動することとなる。レンズ板12の往復振動の振幅は、切換ユニット194aと切換ユニット195aの間の長さ(切換ユニット194bと切換ユニット195bの間の長さ)によって調整可能である。
【0101】
ここで、図21に示した立体視映像表示装置400は、レンズ板12の往復振動によって移動ユニット190aが切換ユニット194a或いは195aと交互に接触する。移動ユニット190bも同様である。従って、これらが接触する度に衝突音が生じる可能性が高い。この衝突音が騒音となり、ユーザに不快感を与えることが予想される。また、衝撃によって画面が揺れる等といった悪影響も考えられる。
【0102】
このような問題を解消するために、移動ユニットと切換ユニットとが接触する前に、当該電磁石の極性を反転させる機能を持つ立体視映像表示装置400’の平面図を図22に示す。切換ユニット194c、195c、194d及び195dは、それぞれ電磁石1941c、1951c、1941d及び1951dを有する。そして、移動ユニット190aが往復振動する際に、切換ユニット194cに到達する手前でスイッチ素子221a及び221bとスイッチ素子1903aとが接触するように、スイッチ素子221a及び221bを配置する。同様に、移動ユニット190aが往復振動する際に、切換ユニット195cに到達する手前でスイッチ素子222a及び222bとスイッチ素子1904aとが接触するように、スイッチ素子222a及び222bを配置する。以下、スイッチ素子223a、223b、224a及び224bも同様に配置する。
【0103】
そして、スイッチ素子1903aがスイッチ素子221a及び221bの両方と接触した時に、外部装置に対して通知信号が出力される。以下同様に、スイッチ素子1904aがスイッチ素子222a及び222bの両方と接触した時、スイッチ素子1903bがスイッチ素子223a及び223bの両方と接触した時、スイッチ素子1904bがスイッチ素子224a及び224bの両方と接触した時に、外部装置に対して通知信号が出力される。
【0104】
例えば、電磁石1941c、1951c、1941d及び1951dの永久磁石に対向した面(以下、「有効面」と言う。)の極性がS極に設定されている場合、移動ユニット190aは電磁石1941cに引き寄せられるが、移動ユニット190aと電磁石1941cとが接触する前に、スイッチ素子1903aとスイッチ素子221a及び221bとが接触するため、通知信号が出力される。その通知信号により、全ての電磁石の有効面の極性がN極に反転される。従って、永久磁石1901aのN極と電磁石1941cとの間に働いていた吸引力は反発力に変わり、移動ユニット190aは電磁石1941aと接触することなく、電磁石1951cに引き寄せられる。続いて、スイッチ素子1904aとスイッチ素子222a及び222bとが接触するため、全ての電磁石の有効面の極性はS極に反転され、移動ユニット190aと電磁石1951cも接触することなく反発し合う。以下、移動ユニット190bについても同様な動作を行う。以上のような機構を用いれば、衝突音を発生させることなく、レンズ板を往復振動させることができる。
【0105】
(5)平行移動機構5(遊星回転式)
以上では、平行移動機構を用いてレンズ板を往復振動させる場合について説明した。続いて、レンズ板を液晶パネルの上面に平行に回転させることによって平面視映像を実現する方法を説明する。前述のカム式、ラックピニオン式、ベルト式、電磁石式の方法は、往復運動の切り返し時における速度低下を防ぐものであったが、遊星回転式は切り返しそのものをなくす方法である。
【0106】
図23は、レンズ板231を回転運動させる機構として、遊星回転による回転機構を用いた場合の立体視映像表示装置500の一例を示す平面図であり、図24(a)は、外枠235を除いた立体視映像表示装置500を図23中矢印A方向に見た側面図であり、図24(b)は図23中の矢視線B−B’の断面図である。である。立体視映像表示装置500は、レンズ板231、液晶パネル232、ローラ233a及び233b、回転盤234、外枠235によって構成される。
【0107】
レンズ板231及び回転盤234は円板状の形状を成し、液晶パネル232は板状体を成す。そして上からレンズ板231、液晶パネル232、回転盤234の順番に、それぞれ平行に配置される。
【0108】
ローラ233a及び233bは円柱状を成し、ローラ233a及び233bの側面とレンズ板231の側面とが常に接触するように配置される。そしてローラ233a及び233bの底面はそれぞれ回転軸に回転自在に軸支され、当該回転軸は回転盤234に固定される。外枠235は輪状を成し、断面が内側に突出したL字状となっている。そして、外枠235の突出部と、ローラ233a及び233bによって、回転板234上に設置されたレンズ板231が挟持される。
【0109】
次に、立体視映像表示装置500の各要素の動作について説明する。回転盤234が、例えば時計方向(図23の矢印C方向)に回転されると、回転盤234上に配置されたローラ233a及び233bが回転移動する。さらに、ローラ233a及び233bと、外枠235とによって挟持されたレンズ板231が回転移動(公転)することとなる。また、レンズ板231は、ローラ233a及び233bと、外枠235とによって挟持されているため、外枠235の内周に沿って回転(自転)もすることとなる。
【0110】
図25は、レンズ板231及び外枠235の平面図であり、半径r1は外枠235の内径、半径r2はレンズ板231の半径である。エリア250は、回転盤231の回転によるレンズ板231の公転によらず、常にレンズ板231が存在するエリア、即ち、立体視画像表示と平面視画像表示の切り換えが可能なエリアである。このエリア250の半径はr1−r2で求められる。
【0111】
ここで、外枠235の内側で、且つエリア250以外の領域は、レンズ板231の公転によってレンズ板231の輪郭線が液晶パネル232上を横切ることになる領域である。そのため、この領域では平面視画像が見づらくなってしまう。また、単なる回転運動では、レンズ板231の回転中心付近におけるピッチ方向の速度成分が0に近くなり、回転中心付近の領域において平面視画像が見づらくなってしまう。
【0112】
エリア250、即ち立体視画像表示と平面視画像表示の切り換えが可能なエリアを広くするには、外枠235の内径を小さくしてエリア250を大きくすればよい(但し、r1>r2)。しかしながら、r1がr2に近づくほど、公転速度に対する自転速度が遅くなる。画質の良い平面視映像を実現するには、自動/公転の速度比の低下に対応して公転速度を上昇させ、公転速度と自転速度の和が平面視を実現するのに十分な速度となるようにする必要がある。また、立体視映像表示を実現するには、レンズ板の自転による回転角を所定の角度で停止させなければならないが、自転速度が速いほど前記所定角度に素早く復帰させることができる。以上の理由から公転速度を上げ、結果として自転速度が向上するようにすることが望ましい。
【0113】
このように、レンズ板の公転速度と自転速度の加算により、液晶画面のどの位置においても、また、どの時刻においてもレンズ板のピッチ方向への移動速度を平面視を実現するのに十分な速度とすることができる。即ち、液晶パネル全体で恒常的に平面視画像の表示が可能となる。
【0114】
尚、レンズ板を平行移動させる方法として、上記方法だけでなく、例えばピエゾ素子などの電圧に応じて形状が変化する圧電素子を用いる方法も考えられる。
【0115】
また、平行移動機構1(カム式)、平行移動機構2(ラックピニオン式)、平行移動機構3(ベルト式)及び平行移動機構4(電磁石式)において、レンズ板は液晶パネルの各画素の縦方向の配列に対応するように半円筒のレンズが配列され、平面視画像を表示する際は、各画素の縦方向と垂直な方向に往復振幅させることとして説明した。しかし、図26に示すレンズ板26のように、レンズ板26上の半円筒のレンズがレンズ板26の側面方向に対して斜めに配列されている場合もある。この場合、必ずしもレンズの配列と液晶パネルの各画素の縦方向とを一致させてレンズ板26を往復振動させる必要はない。
【0116】
一般的にはレンズ板のピッチ方向への速度成分が平面視を実現するのに十分な速度であればよい。平面視を実現するのに十分な速度とは、1フレームあたりの時間にレンズのピッチ方向の幅を移動するだけの速度であり、1フレームの時間をt、レンズのピッチ幅をlとすれば、前記速度はl/t以上であればよい。また、往復運動の場合は、1つの画素の表示期間が長くなり過ぎないように、切り返し時の速度低下を前述のような各方法によって防ぐ必要がある。
【0117】
続いて、以下に本発明を小型電子機器に適用した一例を説明する。以下では、液晶パネルの上面に平行にレンズ板を往復振動させることにより、平面視映像を実現する機能を備える立体視映像表示装置を有する小型電子機器について説明する。但し、レンズ板を往復振動させる機構として、図12を用いて説明したカム式による立体視映像表示装置100を例に説明するが、これに限定する必要はない。
【0118】
図27は小型電子機器501の筐体540の一例を示す外観図である。同図によれば、小型電子機器501の筐体540には、少なくとも表示画面510と、利用者が操作入力を行う為の複数の入力キー群520とが設置されている。即ち、利用者は入力キー群520に含まれる何れかのキーを押下して、所定の指示を入力すると共に、表示画面510に表示される画像を見ることとなる。また、小型電子機器501は、平面視画像と立体視画像との切り換えをユーザが入力する為の切換キー530を備える。
【0119】
表示画面510は、図12に示した液晶パネル11の上面に平行にレンズ板12を往復振動させるためのカム80を有する立体視映像表示装置100により構成され、更にレンズ板12の上面に平行に保護ガラスが配置される。ユーザは、保護ガラス及びレンズ板12を介して液晶パネル11に表示される画像を見ることとなる。
【0120】
尚、立体視映像表示装置100は、小型電子機器501の駆動系から動力を得て、カム80を回転させてレンズ板12を往復振動させている。また、小型電子機器501の制御系から入力される画像データに基づいて、液晶パネル11に画像を表示させる。即ち、小型電子機器501は、ユーザにより切換キー530が押下されると、駆動系により立体視映像表示装置100のカム80を回転させてレンズ板12を往復振動させ、更に画像データを立体視画像用から平面視画像用へと切り換える。更に、ユーザにより切換キー530が押下されると、小型電子機器501は駆動系による立体視映像表示装置100のカムの回転を停止し、画像データを平面視画像用から立体視画像用に切り換える。
【0121】
図28は、図27に示す小型電子機器501のハードウェア構成の一例を示す図である。図28によれば、小型電子機器501は、CPU600、RAM610、ROM620、情報記憶媒体630、入力装置640、画像生成IC650及び駆動装置660がシステムバス670により相互にデータ入出力可能に接続されている。なお、画像生成IC650には立体視映像表示装置100が接続されている。
【0122】
CPU600は、ROM620或いは情報記憶媒体630に格納されるプログラムやデータ等に従って、装置全体の制御や各種データ処理、後述する切換処理等を行う。RAM610は、CPU600の作業領域として用いられる記憶手段であり、例えば、入力装置640から入力された情報や、CPU600による演算結果、CPU600が情報記憶媒体630から読み出したプログラムやデータ、等を一時的に記憶する。また、RAM610にはCPU600により作成された画像情報が記憶される。
【0123】
尚、ROM620には、小型電子機器501を起動させたり動作させたりするために必要な情報(例えば、初期化情報やシステムバス670を介して接続される装置間のデータ転送を制御する為の情報等;システムプログラム)が記憶される。また、情報記憶媒体630には、立体視映像表示装置100に表示するための各種画像データや、CPU600が駆動装置660を制御する為の情報(プログラムデータ)、画像生成IC650に画像データを生成させる指示を出力する為の情報、画像生成ICが平面視画像用・立体視画像用の画像データを生成するための情報等が記憶されている。尚、情報記憶媒体630は、ICカード、メモリ、ハードディスク等のハードウェアにより実現できる。
【0124】
入力装置640は、図27に示す入力キー群520及び切換キー530を含み、ユーザによる押下入力を検出して、押下されたキーに付された識別信号をCPU600に出力する為の装置である。
【0125】
画像生成IC650は、RAM610やROM620、情報記憶媒体630等に記憶される画像情報に基づいて、立体視映像表示装置100に出力するための画像データを生成する集積回路である。立体視映像表示装置100は、画像生成IC650から入力される画像データに基づいて、液晶パネル11の各画素の出力を制御する。また、駆動装置660は、CPU600から入力される指示に従って、カム80を回転させる回転軸81を駆動し、レンズ板12を往復振動させる装置である。例えば、モータや歯車等から構成される。
【0126】
次に、小型電子機器501の動作について説明する。図29は、小型電子機器501による切換処理を説明する為のフローチャートである。
【0127】
まずCPU600は、入力装置640から入力される信号を判定する(ステップA1)。即ち、切換キー530が押されたか否かを判定する。
【0128】
ステップA1にて、平面視画像を表示すると判定した場合(ステップA1:平面視)、CPU600は駆動装置660に対して回転軸81を回転させる指示を出力する。駆動装置660は、CPU600から平面視画像を表示する指示が入力されると、回転軸81を回転させる(ステップA2)。また、CPU600は、画像生成IC650に対して、平面視画像用の画像データを生成する指示を与える。画像生成IC650は、CPU600から入力される指示に従って、平面視画像用の画像データを生成して立体視映像表示装置100に出力して表示させる(ステップA3)。ここで、平面視画像用の画像データとは、一般的なビデオ画像のような視差のない平面視映像を実現する為のデータである。
【0129】
一方、ステップA1にて立体視画像を表示する判定を行った場合には(ステップA1:立体視)、CPU600は駆動装置660に対して回転軸81の回転を停止する指示を出力する(ステップA4)。またCPU600は、画像生成IC650に対して立体視画像用の画像データを生成する指示を出力する。画像生成IC650は、CPU600から入力される指示に従って、立体視画像用の画像データを生成し、立体視映像表示装置100に出力して表示させる(ステップA5)。ここで、立体視画像用の画像データとは、液晶パネル11の各画素とレンズ板12の各レンズとの位置関係に基づいて、各指向方向に対する画像を画素単位で合成したものである。即ち、画像生成IC650は、各指向方向に対応する画像の情報を各画素に表示させるための画像データを生成して、立体視映像表示装置100に出力する。立体視映像表示装置100は、画像生成IC650から入力される画像データに基づいて液晶パネル11に画像を表示させる。
【0130】
ステップA3或いはステップA5にて画像を立体視映像表示装置100(即ち、液晶パネル11)に表示させると、CPU600は画像の表示を終了するか否かを判定する(ステップA6)。このとき、例えば、入力装置640から画像表示を変更する指示が入力された場合は、ステップA1に戻って処理を繰り返す。一方、入力装置640から画像の表示を終了する指示、即ち、電源を切る指示等が入力された場合には、本処理を終了する。
【0131】
このように、ユーザの入力に応答して平面視画像と立体視画像とを自動的に切り換えることによって、立体視映像表示装置の利便性が向上すると共に、多彩な態様による画像表示が可能となる。尚、立体視映像表示装置を有する電子機器としては、図27に示したような小型電子機器に限らず、カーナビゲーション、家庭用・業務用ゲーム装置、携帯型ゲーム装置、電子手帳、電子計算機、電子辞典等が考えられ、本発明の適用については、何れの装置に対しても適用可能である。
【0132】
例えば、図27及び図28に示す小型電子機器501をゲーム装置として用いた場合には、平面視画像と立体視画像とがステージ毎に切り換わるようにゲームを構成してもよい。このような場合には、CPU600はゲームステージが切り換わる毎に、平面視画像と立体視画像かを判定する。平面視映像を実現する場合には、駆動装置600に対して回転軸81を回転させる指示を与える。一方、立体視映像を実現する場合には、駆動装置600に対して回転軸81の回転を停止させる指示を与える。このように、ユーザの入力によらず、画像データやプログラム等に付されたコードや、所与のプログラムに基づく処理状態に応じて、レンズ板を往復振動させてもよい。
【0133】
なお、以上説明した立体視映像表示装置を、図27及び28に示したような小型電子機器501に適用するだけでなく、それ自体を独立して用いてよいことは勿論である。例えば、パーソナルコンピュータ等に接続されるディスプレイとして用いてもよい。この場合において、レンズ板を平行移動させるための駆動装置を立体視映像表示装置の本体に内蔵させ、ユーザの入力やコンピュータからの入力信号に応答して平行移動させるようにしてもよい。
【0134】
図30は、レンズ板を平行移動させるための駆動装置を内蔵した立体視映像表示装置700の一例を示す正面図である。同図によれば、立体視映像表示装置700は、表示画面710、外枠720、切換ボタン730及び台座740を備える。切換ボタン730は外枠720上に設けられ、ユーザが切換ボタン730を押下すると、内蔵された駆動装置によって平行移動機構(例えば、平行移動機構1(カム式)、平行移動機構2(ラックピニオン式)、平行移動機構3(ベルト式)、平行移動機構4(電磁石式)及び平行移動機構5(遊星回転式)等の機構)を駆動させてレンズ板を往復振動させる構成になっている
【0135】
また、図30に示す立体視映像表示装置700は、電源と接続する為の電源コネクタ(不図示)を有し、ケーブル750によって電源と接続される。即ち、立体視映像表示装置700は、ケーブル750を介して電源から供給される電力によって作動する。また立体視映像表示装置700は、PC等の外部機器と接続する為のコネクタ(不図示)を有し、ケーブル760によって外部機器と接続される。即ち、立体視映像表示装置700は、ケーブル760を介して外部機器から入力される画像データを液晶パネルに表示させる。また、立体視映像表示装置700は、切換ボタン730が押下された旨の信号を外部機器に出力する為、或いは駆動装置840を作動させる旨の信号を外部機器から受信する為のケーブル770を有する。
【0136】
図31は、図30に示す立体視映像表示装置700のハードウェア構成の一例を示す図である。同図によれば、立体視映像表示装置700は、レンズ板802と液晶パネル804とを備える表示部800と、液晶パネル804の表示を制御する表示制御装置810と、外部装置と接続される画像入力I/O820と、レンズ板802を平行移動させる平行移動機構830と、平行移動機構830を駆動させる為の駆動装置840と、駆動装置840を制御する為の作動制御装置850と、外部装置と接続される制御I/O860と、切換ボタン730と、を有する。
【0137】
表示制御装置850は、画像入力I/O820を介して外部機器から入力される画像データに基づいて、液晶パネル804の表示を制御する。また、駆動装置840は、作動制御装置850から入力される指示に従って平行移動機構830を駆動させる装置である。例えば、平行移動機構として平行移動機構1(カム式)、平行移動機構2(ラックピニオン式)、平行移動機構3(ベルト式)又は平行移動機構5(遊星回転式)を用いる場合には、モータや歯車等により駆動装置840を実現する。或いは、平行移動機構として平行移動機構4(電磁石式)を用いる場合には、電気回路により駆動装置840を実現する。
【0138】
作動制御装置850は、駆動装置840の作動を制御する装置であり、例えば、カム式の平行移動機構を用いる場合には回転軸81を回転させる為のモータの回転量や回転方向を指示する。また、平行移動機構4(電磁石式)を用いる場合には、電磁石に対する通電状態を決定する。
【0139】
また、作動制御装置850は、切換ボタン730から入力される信号に応答して駆動装置840を作動させると共に、立体視映像表示装置700が平面視画像の表示状態なのか、立体視画像の表示状態なのかを外部装置に通知するための通知信号を生成して出力する。より詳細には、作動制御装置850は、駆動装置840の作動状態に基づく通知信号を生成して制御I/O860を介して外部機器に出力する。例えば、平行移動機構をモータにより駆動させる場合には、モータの回転量や回転有無に応じた通知信号を生成し、電磁石によりレンズ板を往復振動させる場合には、電磁石への通電状態によって通知信号を生成する。このように、レンズ板が平行移動状態であるか否かに応じて、即ち、駆動装置840の作動状態に応じて、画像の種類(平面視画像/立体視画像)を変更させる指示を外部装置に出力する。
【0140】
また、立体視映像表示装置700は、切換ボタン730の入力に応答して平面視画像と立体視画像の表示状態とを切り換えるだけでなく、接続される外部機器から入力される指示に応じて平面視画像と立体視画像とを切り換える。即ち、作動制御装置850は、制御I/O860を介して接続される外部機器から入力される信号に応答して駆動装置840を作動させる。このような構成によれば、外部装置から入力される指示に応じて駆動装置840を作動させ、平面視画像と立体視画像とを切り換えることが可能となる。
【0141】
ところで、図30に示す立体視映像表示装置700に接続されて画像データを出力する電子機器(即ち、外部機器)は、図28に示した小型電子機器501のハードウェア構成と同様に、少なくともCPUと、RAMと、ROMと、情報記憶媒体と、入力装置と、画像生成ICと、立体視映像表示装置700を接続する為のコネクタと、を備える。画像生成ICは、CPUから入力される指示に従って画像データを生成し、コネクタを介して立体視映像表示装置700に出力する。
【0142】
但し、画像データを生成する際、電子機器は立体視映像表示装置700から入力される通知信号に応答して平面視画像用と立体視画像用とを切り換えて画像データを生成する。即ち、CPUは立体視映像表示装置700から入力される通知信号に基づいて平面視画像か立体視画像かを判定し、その判定結果に基づく画像データを画像生成ICに生成させる。
【0143】
また、立体視映像表示装置700に接続される電子機器は、画像データを送信する際に立体視映像表示装置700に対してレンズ板を平行移動させるか否かを指示する指示信号を出力する構成にしてもよい。レンズ板の平行移動を指示する指示信号を出力する方法としては、ユーザ入力に応答して行ってもよいし、ROMや情報記憶媒体に格納されるデータやプログラムに基づいて行ってもよい。或いは、所与のプログラム及び入力装置から入力される信号に基づく処理結果に応じて行ってもよい。
【0144】
尚、立体視映像表示装置700に接続される電子機器は、画像データを立体視映像表示装置700に対して出力するためだけの動作を実行する装置であってよい。例えば、平面視画像用の画像データと立体視画像用の画像データとの2種類の画像データを有し、立体視映像表示装置700から入力される信号に応答して出力する画像データの種類を切り換える構成であってもよい。
【0145】
更に以上の説明によれば、立体視映像表示装置のレンズ板としてレンチキュラレンズ板を用いることとしたが、本発明の適用についてはこれに限定する必要はなく、例えば、蝿の目レンズやパララックスバリアを立体視映像表示装置に適用してもよいことは勿論である。更には、ピンホールが格子状に配設されたピンホールバリアを適用してもよい。その場合には、上述したレンズ板を蝿の目レンズ、パララックスバリア、或いはピンホールバリアとして各種立体視映像表示装置を構成することにより実現できる。また、液晶パネルに対してレンズ板を平行移動させることによって平面視映像を実現させることとしたが、レンズ板を固定させ、液晶パネルを平行移動させることによって平面視映像を実現させることとしてもよい。
【0146】
【発明の効果】
表示パネルに対してレンズ板を平行に移動させることによって、各レンズは各画素から出射される光をレンズ板の移動方向の配列順に連続的に透過させる。このため、観察者に表示パネル全ての画素を認識させることができ、更に残像効果によって平面視映像を認識させることができる。また、表示パネルの解像度を低減させることなく平面視映像を実現でき、容易に平面視映像と立体視映像の切り換えが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】レンチキュラ方式による立体視表示の原理を説明する概念図。
【図2】レンズ板の平行移動による平面視表示の原理を説明する概念図。
【図3】液晶パネルとレンズ板の横断面図。
【図4】液晶パネル上でレンズ板を平行移動させたときの、レンズ板に含まれる1つの主点の軌跡と時間との関係を示した図。
【図5】液晶パネルとレンズ板の横断面図。
【図6】液晶パネル上でレンズ板を往復振動させたときの、レンズ板に含まれる1つの主点の軌跡と時間との関係を示した図。
【図7】レンズ板を正弦振動させたときの、レンズ板に含まれる1つの主点の軌跡と時間との関係の一例を示した図。
【図8】レンズが各サブピクセル上に位置する時間を示した図。
【図9】レンズ板の振幅とレンズが各サブピクセル上に位置する時間の分散の関係を算出したグラフ図。
【図10】レンズが各サブピクセル上に位置する時間A〜Eと分散σ2を示した表。
【図11】液晶パネル上でレンズ板を往復振動させたときの、レンズ板に含まれる1つの主点の軌跡とカムの回転角度との関係、及びカムの形状を示した図。
【図12】カムを用いてレンズ板を往復振動させる立体視映像表示装置の一例を示す横断面図と平面図。
【図13】レンズ板を往復振動させる為の平行移動機構として用いるラックピニオン13の一例を示した概略図。
【図14】ラックピニオンの動作を示す動作説明図。
【図15】ラックピニオンを用いた場合の立体視映像表示装置の一例を示す平面図。
【図16】レンズ板を往復振動させる為の平行移動機構として用いるベルト部の一例を示した概略図。
【図17】ベルトの回転を、板カムを介することにより振幅運動に変換するベルトユニットの一例を示した概略図。
【図18】ベルトユニットを用いた場合の立体視映像表示装置の一例を示す平面図。
【図19】レンズ板を往復振動させる為の平行移動機構として用いる電磁石ユニットの一例を示した平面図。
【図20】電磁石ユニットの動作を説明するための図。
【図21】電磁石ユニットを用いた場合の立体視映像表示装置の一例を示す平面図。
【図22】レンズ板を往復振動させる為の平行移動機構として用いる電磁石ユニットの一例を示した平面図。
【図23】レンズ板を回転運動させる機構として、遊星回転による回転機構を用いた場合の立体視映像表示装置の一例を示す平面図。
【図24】遊星回転による回転機構を用いた立体視映像表示装置の横断面図。
【図25】遊星回転による回転機構を用いた立体視映像表示装置の平面図。
【図26】レンチキュラレンズの一例を示した図。
【図27】小型電子機器の筐体の一例を示す外観図。
【図28】小型電子機器のハードウェア構成の一例を示す図。
【図29】小型電子機器による切換処理を説明する為のフローチャート。
【図30】レンズ板を往復振動させるための駆動装置を内蔵した立体視映像表示装置の一例を示す正面図。
【図31】図30に示す立体視映像表示装置のハードウェア構成の一例を示す図。
【符号の説明】
10 バックライト
11 液晶パネル
12 レンズ板
100 立体視映像表示装置
80a、80b カム
81a、81b 回転軸
82a、82b カム受け
83a、83b バネ
84 筐体
89a、89b 支柱
13 ラックピニオン
130 ラックユニット
131a、130b ラック歯車
140 ピニオン
141 回転軸
142 ピニオン歯車
200 立体視映像表示装置
16 ベルト部
160 ベルト
161a、161b 回転軸
162 軸
17 ベルトユニット
170 板カム
171 平板
300 立体視映像表示装置
19 電磁石ユニット
190 移動ユニット
1901 永久磁石
1902 板
1903 スイッチ素子
194、195 切換ユニット
1941、1951 電磁石
1942、1952 スイッチ素子
400 立体視映像表示装置
221a〜224a、221b〜224b スイッチ素子
1941c、1941d、1951c、1951d 電磁石
500 立体視映像表示装置
231 レンズ板
232 液晶パネル
233a、233b ローラ
234 回転盤
235 外枠
26 レンチキュラレンズ
501 小型電子機器
510 表示画面
520 入力キー群
530 切換キー
540 筐体
600 CPU
610 RAM
620 ROM
630 情報記憶媒体
640 入力装置
650 画像生成IC
660 駆動装置
670 システムバス

Claims (9)

  1. 1フレーム描画時間単位で表示を更新する表示パネルと、前記表示パネルに対してレンズ群の配列方向が横方向となるように配設されたレンチキュラレンズ板(以下「レンズ板」という。)とを備えた横方向へのn眼式(n≧3)の立体視を実現せしめる立体視映像表示装置であって、
    前記表示パネルの横方向に対して、前記表示パネルの画素(n−2)個分の横幅より長い長さの振動幅で、前記レンズ板を前記表示パネルの表示面に対して平行且つ周期的であり、隣接するn個以上の画素上を前記レンズ群の各焦点位置が前記1フレーム描画時間で移動する速度で前記レンズ板を移動させる移動手段を備え、
    前記移動手段の前記移動によって、残像効果により観察者の両眼それぞれに前記表示パネルの全画素を前記1フレーム描画時間毎に認識せしめ、前記表示パネルが前記1フレーム描画時間単位で表示更新する各画像全体を観察者が両眼それぞれで認識して平面視することが可能な立体視映像表示装置。
  2. 請求項1に記載の立体視映像表示装置であって、
    前記レンズ板のレンズ面は前記表示パネルの表示面より広い大きさであることを特徴とする立体視映像表示装置。
  3. 請求項2に記載の立体視映像表示装置であって、
    前記レンズ板は、横方向の長さが前記表示パネルより長い立体視映像表示装置。
  4. 請求項1〜3の何れか一項に記載の立体視映像表示装置であって、
    前記移動手段は、機械的機構により前記レンズ板を平行移動させる手段である立体視映像表示装置。
  5. 請求項1〜3の何れか一項に記載の立体視映像表示装置であって、
    前記移動手段は、電気的機構により前記レンズ板を平行移動させる手段であることを特徴とする立体視映像表示装置。
  6. 1フレーム描画時間単位で表示を更新する表示パネルと、前記表示パネルに対してレンズ群の配列方向が横方向となるように配設されたレンチキュラレンズ板(以下「レンズ板」という。)とを備えた横方向へのn眼式(n≧3)の立体視を実現せしめる立体視映像表示装置であって、
    前記レンズ板の横方向に対して、前記表示パネルの画素(n−2)個分の横幅より長い長さの振動幅で、前記表示パネルを前レンズ板の板面に対して平行且つ周期的であり、隣接するn個以上の画素上を前記レンズ群の各焦点位置が前記1フレーム描画時間で移動する速度で前記表示パネルを移動させる移動手段を備え、
    前記移動手段の移動によって、残像効果により観察者の両眼それぞれに前記表示パネルの全画素を前記1フレーム描画時間毎に認識せしめ、前記表示パネルが前記1フレーム描画時間単位で表示更新する各画像全体を観察者が両眼それぞれで認識して平面視することが可能な立体視映像表示装置。
  7. 請求項1〜6の何れか一項に記載の立体視映像表示装置であって、
    前記移動手段による前記移動の実行及び停止を制御する制御手段を更に備えた立体視映像表示装置。
  8. 請求項7に記載の立体視映像表示装置であって、
    前記制御手段は、前記移動手段による前記移動の停止中に前記表示パネルに立体視用画像を表示させ、前記移動の実行中に平面視用画像を表示させる立体視映像表示装置。
  9. 請求項1〜8の何れか一項に記載の立体視映像表示装置を具備した電子機器。
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