以下、本発明の検索支援サーバ及びコンピュータで読み取り可能な記録媒体について、〔実施の形態1〕〜〔実施の形態7〕の順で、添付の図面を参照して詳細に説明する。
〔実施の形態1〕
実施の形態1の文書情報管理システムは、ブラウザー手段の画面上に表示された文書をサーチエンジン手段のフロントエンドとして利用し、サーチエンジン手段による検索結果をブラウザー手段の画面上に表示することにより、文書情報管理および文書検索における利便性の向上、検索の操作性の向上、さらにハイパーテキストから検索を行う場合の作業性の向上を図れるようにしたものである。
図1は、実施の形態1の文書情報管理システムのクレーム対応図を示し、あらかじめHTML等のハイパーテキスト記述言語で記述されたハイパーテキスト文書または/およびワードプロセッサ等のアプリケーションで記述された非ハイパーテキスト文書から成る複数の文書ファイルを記憶した少なくとも一つのデータベース手段またはファイル手段(但し、以降は説明を簡単にするためにデータベース手段とのみ記載する)101と、ハイパーテキスト文書および非ハイパーテキスト文書の画面表示および操作を行うブラウザー機能を有したブラウザー手段102と、指定されたキーワードに基づいてデータベース手段(またはファイル手段)101から該当する文書を検索するサーチエンジン機能を有するサーチエンジン手段103と、から構成される。
なお、ブラウザー手段102は、画面上に表示されている文書中の単語を指定させて、指定された単語をサーチエンジン手段103で使用するキーワードとしてサーチエンジン手段103に転送すると共に、サーチエンジン手段103から検索結果を入力して画面上に表示するサーチエンジン対応インタフェース手段104を有している。ここでは、検索(キーワード検索または/および全文検索)による検索結果として、サーチエンジン手段103(ブラウザー対応インタフェース手段105)からポップアップメニュー用リストを入力して、指定された単語の近傍にポップアップメニューを表示する。
また、サーチエンジン手段103は、ブラウザー手段102(サーチエンジン対応インタフェース手段104)から転送されたキーワードを用いて検索を行い、検索結果をブラウザー手段102(サーチエンジン対応インタフェース手段104)へ転送するブラウザー対応インタフェース手段105を有している。ここでは、検索結果からポップアップメニュー用リストを作成して、サーチエンジン対応インタフェース手段104へ転送する。
図2は、実施の形態1の文書情報管理システムの具体的なハード構成例を示し、データベース手段101としてはイントラネット等のネットワークNetに接続された複数のWebサーバー201を用いることができる。このWebサーバー201は大容量のハードディスク装置を有しており、このハードディスク装置内にシステムで使用する文書(ハイパーテキスト文書および非ハイパーテキスト文書)が格納されている。
ブラウザー手段102としては、ブラウザー機能を実現するアプリケーション・ソフトを搭載したパソコン等の端末装置202を用いることができる。この端末装置202は、アプリケーションを実行するための本体装置の他に、少なくとも文書を表示するためのディスプレイ画面と、画面操作を行うためのマウス等のポインディングデバイスと、ネットワークNetを介して通信を行うための通信装置と、を有している。当然ながら、サーチエンジン対応インタフェース手段104は、ブラウザー機能を実現するアプリケーション・ソフトの一機能として端末装置202に搭載されている。また、端末装置202の数は特に限定するものではなく、図示の如く、ネットワークNet上に複数の端末装置202を設置できるのは勿論である。
サーチエンジン手段103としては、サーチエンジン機能を実現するアプリケーション・ソフトを搭載したパソコン等の端末装置203を用いることができる。この端末装置203は、ネットワークNet上に接続されており、複数台配置することが可能である。また、ブラウザー手段102としての端末装置202とサーチエンジン手段103としての端末装置203とを1台の端末装置で兼用することも可能である。具体的には、ブラウザー機能を実現するアプリケーション・ソフトを搭載した端末装置202にサーチエンジン機能を実現するアプリケーション・ソフトを搭載しても良い。当然ながら、ブラウザー対応インタフェース手段105は、ブラウザー機能を実現するアプリケーション・ソフトの一機能として端末装置203(サーチエンジン手段103と共に)に搭載されている。
以上の構成において、図3を参照してその動作を説明する。図3は、実施の形態1の文書情報管理システムの概略フローチャートを示す。実施の形態1では、ブラウザー手段102でキーワードが入力されると、ブラウザー対応インタフェース手段105がサーチエンジン手段103を起動し、キーワードによる検索が開始されるものである。
先ず、ブラウザー手段102が画面上に文書の表示を行う(S301)。この状態でサーチエンジン対応インタフェース手段104が動作を開始する。
サーチエンジン対応インタフェース手段104は、端末装置202のマウス操作によって、単語の特定(指定)が行われると(S302)、その単語をキーワードとして認識し(S303)、キーワードをサーチエンジン手段103へ転送し(S304)、認識したキーワードの表示を行う(S305)。ここで、単語の特定(指定)は、ハイパーテキスト文書の処理と区別するために、例えば、2ndマウスボタンのクリック等によって行われる。また、キーワードの表示は反転表示またはアンダーライン表示によって他の単語と区別して表示される。
一方、サーチエンジン手段103のブラウザー対応インタフェース手段105は、ブラウザー手段102のサーチエンジン対応インタフェース手段104からキーワードを入力すると、サーチエンジン手段103を起動し、サーチエンジン手段103のキーワード入力項目にキーワード設定を行う(S351)。ここでは、ブラウザー対応インタフェース手段105は、サーチエンジン手段103の一部のアプリケーションであるが、常に端末装置203上に常駐して、サーチエンジン手段103からキーワードの転送を受けると、サーチエンジン手段103本体を起動するトリガーとしての役割も果たしている。
サーチエンジン手段103は、ステップS351でキーワードの設定が行われると、設定されたキーワードによる検索処理を実行する(S352)。なお、この場合のキーワードによる検索は、サーチエンジン手段103の検索する対象(検索するデータベース手段101)があらかじめ設定・指定されているものとする。したがって、設定・指定によってネットワークNet上に接続されてる全てのデータベース手段101を対象として行うことも可能であり、特定のデータベース手段101のみを対象とすることも可能である。また、ここでは言及しないが、この検索対象となるデータベース手段101の設定・指定をブラウザー手段102で行えるようにしても良い。
続いて、ブラウザー対応インタフェース手段105は、キーワードによる検索結果からポップアップメニュー用リストを作成し(S353)、作成したリストをブラウザー手段102へ転送する(S354)。なお、ここでリスト上には、検索された文書名や、それらの文書のURL(アドレス)が記述されている。
ブラウザー手段102のサーチエンジン対応インタフェース手段104は、ブラウザー対応インタフェース手段105からリストを入力すると、リストをハイパーテキストに展開して元の文書のキーワードの近傍にポップアップメニューとして重ね書き(表示)する(S306)。なお、図4に、ブラウザー手段102の画面401上に表示されたポップアップメニュー402の表示例を示す。
次に、サーチエンジン対応インタフェース手段104は、ユーザがマウス操作を行って図4のカーソル403で示すようにポップアップメニューから所望の文書を特定すると、リスト上に記述された該当する文書のURL(文書の特定)をブラウザー手段102へ通知する(S307)。ブラウザー手段102は、URLからリンク先の文書が保管されたデータベース手段101(Webサーバー201)にアクセスし、該当する文書のソースコードの転送要求を行う(S308)。
ブラウザー手段102からソースコードの転送要求を受けたデータベース手段101は、該当する文書のソードコードをブラウザー手段102へ転送する(S391)。
ブラウザー手段102は、ソースコードを入力すると、ハイパーテキスト文書または非ハイパーテキスト文書(アプリケーション文書)に展開して、画面表示する(S309)。
前述したように実施の形態1によれば、単語のクリック操作でリンクの張られていない単語をキーワードとして検索を実行し、ハイパーテキストのボタンと同様にクリックされた単語から検索対象のページへ飛ぶことができる。したがって、文書情報管理および文書検索における利便性の向上、キーワードによる検索の操作性の向上、さらにハイパーテキストから検索を行う場合の作業性の向上を図ることができる。換言すれば、ブラウザー手段102の画面上に表示された文書をサーチエンジン手段103のフロントエンドとして利用し、サーチエンジン手段103で検索した検索結果をブラウザー手段102の画面上に表示することができる。
なお、ブラウザー対応インタフェース手段105は、既存のサーチエンジン手段103のAPI(Application Programing Interface)を書き換えることにより実現することができる。また、ブラウザー手段102のサーチエンジン対応インタフェース手段104は、ブラグイン・ソフトウェアとして既存のブラウザー手段に付加することにより実現することができる。
〔実施の形態2〕
実施の形態2の文書情報管理システムは、ブラウザー対応インタフェース手段105を有しない既存のサーチエンジン手段103を用いて、実施の形態1と同様の効果を奏する例を示すものである。すなわち、実施の形態1の文書情報管理システムでは、ブラウザー手段102がサーチエンジン対応インタフェース手段104を有し、サーチエンジン手段103がブラウザー対応インタフェース手段105を有することにより、ブラウザー手段102の画面上に表示された文書をサーチエンジン手段103のフロントエンドとして利用可能とするものであるが、実施の形態2では、ブラウザー手段102のサーチエンジン対応インタフェース手段104の機能を拡張することにより、ブラウザー対応インタフェース手段105の搭載されていない既存のサーチエンジン手段103を用いることができるようにしたものである。
なお、基本的なハード構成例は、実施の形態1と同様につき、ここでは異なる部分のみを説明する。
図5は、実施の形態2の文書情報管理システムのクレーム対応図を示し、あらかじめHTML等のハイパーテキスト記述言語で記述されたハイパーテキスト文書または/およびワードプロセッサ等のアプリケーションで記述された非ハイパーテキスト文書から成る複数の文書ファイルを記憶した少なくとも一つのデータベース手段またはファイル手段(但し、以降は説明を簡単にするためにデータベース手段とのみ記載する)101と、ハイパーテキスト文書および非ハイパーテキスト文書の画面表示および操作を行うブラウザー機能を有したブラウザー手段102と、指定されたキーワードに基づいてデータベース手段101から該当する文書を検索するサーチエンジン機能を有するサーチエンジン手段103と、から構成される。
なお、ブラウザー手段102は、画面上に表示されている文書中の単語を指定させて、指定された単語をサーチエンジン手段103で使用するキーワードとしてサーチエンジン手段103を起動して検索を実行させ、サーチエンジン手段103からキーワードによる検索結果を入力して画面上に表示するサーチエンジン対応インタフェース手段106を有するものである。
以上の構成において、図6を参照してその動作を説明する。図6は、実施の形態2の文書情報管理システムの概略フローチャートを示す。実施の形態2では、キーワードの入力があると、ブラウザー手段102がサーチエンジン手段103を起動し、キーワードによる検索が開始されるものである。
先ず、ブラウザー手段102が画面上に文書の表示を行う(S601)。この状態でサーチエンジン対応インタフェース手段106が動作を開始する。
サーチエンジン対応インタフェース手段106は、端末装置202のマウス操作によって、単語の特定(指定)が行われると(S602)、その単語をキーワードとして認識し(S603)、サーチエンジン手段103を起動する(S604)。ここで、起動されたサーチエンジン手段103は、既存の処理としてキーワード入力画面をサーチエンジン対応インタフェース手段106へ転送する(S651)。
サーチエンジン対応インタフェース手段106は、サーチエンジン手段103からキーワード入力画面を入力すると、この入力画面の表示は行わず(すなわち、操作画面の表示をスキップして)、ステップS603で認識したキーワードをサーチエンジン手段103へ転送し(S605)、認識したキーワードの表示を行う(S606)。ここで、単語の特定(指定)は、ハイパーテキスト文書の処理と区別するために、例えば、2ndマウスボタンのクリック等によって行われる。また、キーワードの表示は反転表示またはアンダーライン表示によって他の単語と区別して表示される。
一方、サーチエンジン手段103は、サーチエンジン対応インタフェース手段106からキーワードを入力すると、入力したキーワードによる検索処理を実行する(S652)。なお、この場合のキーワードによる検索は、サーチエンジン手段103の検索する対象(検索するデータベース手段101)があらかじめ設定・指定されているものとする。したがって、設定・指定によってネットワークNet上に接続されている全てのデータベース手段101を対象として行うことも可能であり、特定のデータベース手段101のみを対象とすることも可能である。また、ここでは言及しないが、この検索対象となるデータベース手段101の設定・指定をブラウザー手段102で行えるようにしても良い。
続いて、サーチエンジン手段103は、キーワードによる検索結果をサーチエンジン対応インタフェース手段106へ転送する(S653)。
一方、サーチエンジン対応インタフェース手段106は、キーワードによる検索結果を入力すると、検索結果からボタンだけを切り出してポップアップメニュー用リストを作成し(S607)、リストをハイパーテキストに展開して元の文書のキーワードの近傍にポップアップメニューとして重ね書き(表示)する(S608)。
次に、サーチエンジン対応インタフェース手段106は、ユーザがマウス操作を行ってポップアップメニューから所望の文書を特定すると、リスト上に記述された該当する文書のURL(文書の特定)をブラウザー手段102へ通知する(S609)。ブラウザー手段102は、URLからリンク先の文書が保管されたデータベース手段101(Webサーバー201)にアクセスし、該当する文書のソースコードの転送要求を行う(S610)。
ブラウザー手段102からソースコードの転送要求を受けたデータベース手段101は、該当する文書のソードコードをブラウザー手段102へ転送する(S691)。
ブラウザー手段102は、ソースコードを入力すると、ハイパーテキスト文書または非ハイパーテキスト文書(アプリケーション文書)に展開して、画面表示する(S611)。
前述したように実施の形態2によれば、実施の形態1と同様の効果に加えて、既存のサーチエンジン手段103をそのまま利用することができるので、既存のシステムに対しても適用が容易であり、さらに利便性の向上を図ることができる。
〔実施の形態3〕
実施の形態3の文書情報管理システムは、ブラウザー手段で画面表示してキーワードの指定に用いる文書の文書ファイルが、あらかじめ文書ファイル中に含まれる単語を切り出して作成した単語表を有するものである。また、サーチエンジン対応インタフェース手段が、画面上に表示されている文書上において、カーソルによって指示された文字に前後の文字または文字列を付加した付加文字列を複数選定し、文書に付加されている単語表の単語と比較評価し、カーソルが指示していると推定される最適の単語をサーチエンジンで使用するキーワードとして特定するものである。
本発明の文書情報管理システムでは、ブラウザー手段(サーチエンジン対応インタフェース手段)において指定された単語の特定機能が必要となるが、この単語の特定機能は種々の方法で実現可能であるため、実施の形態1および実施の形態2では特にこれを限定していなかった。そこで、実施の形態3では、本発明の文書情報管理システムに好適な単語の特定機能を具体的に示すものとする。
なお、基本的な構成および動作は、実施の形態1と同様であるため、ここでは異なる部分のみを詳細に説明する。
ところで、日本語等のような文書において単語を特定することは容易ではない。この単語を特定する方法としては、あらかじめ用途に応じて作成した特別な文書構造を用意する方法と、既存の文書構造を用いる方法とがある。ここでは、本発明の文書情報管理システムのブラウザー手段102のための文書構造として、あらかじめ文書ファイル中に含まれる単語を切り出して作成した単語表を有する文書(ハイパーテキスト文書および非ハイパーテキスト文書)を用いて、単語の特定を容易にするものである。
実施の形態3の文書情報管理システムで扱う文書ファイルには、あらかじめ文書ファイル中に含まれる単語を切り出して作成した単語表が付加されている。また、日本語、中国語、韓国語等の言語の文書を対象とする全文検索においては、検索対象の文書に文字成分表や単語表等のインデックスファイルを付加しておく。したがって、本システムで取り扱う全ての文書に単語表が付加されていることになり、この単語表は、ブラウザー手段102の画面の文書では、単語の特定のための単語表として機能し、検索対象の文書では全文検索のためのインデックスファイルとして機能する。
また、単語表の作成は、ネットワークNetに接続された端末装置202、203や、Webサーバー201等によって、以下のように行うことができる。
先ず、作成された文書が登録された時点や、夜間等に文書情報管理システムが使用されない時間帯に、新たに登録された文書から形態素解析等の手法により単語の切り出しを行い、次に、切り出した単語から単語表を作成し、元の文書ファイルに付加して書き換え登録を行う。
このような処理を、常時行うことにより、実施の形態3の文書情報管理システム内に存在する全ての文書ファイルに単語表を付加することができる。
以上の構成において、図7を参照してその動作を説明する。図7は、実施の形態3の文書情報管理システムの概略フローチャートを示す。実施の形態3では、ブラウザー手段102でキーワードが特定されると、ブラウザー対応インタフェース手段105がサーチエンジン手段103を起動し、キーワードによる検索が開始されるものである。
先ず、ブラウザー手段102が画面上に文書の表示を行う(S701)。この状態でサーチエンジン対応インタフェース手段104が動作を開始する。
サーチエンジン対応インタフェース手段104は、端末装置202のマウス操作によって、文字の特定(指定)が行われると(S702)、その文字にいくつかの前後の文字を付加した文字列(近傍の文字列)を切り出し(S703)、切り出した文字列と単語表とを比較し(S704)、単語表の単語と一致する文字列を単語として切り出して、単語を特定する(S705)。
ここで、図8を参照して、ステップS702〜S705の具体的な処理例を示す。例えば、図8に示すように、画面上に表示された文書中の任意の文字(ここでは、文字『マ』)にカーソル801を移動させてマウスボタンをクリックし、カーソル位置の文字(文字『マ』)を指定する。このようにして指定したカーソル位置の文字が、ステップS702において、特定文字702A(図7参照)として特定される。なお、文字の特定は、ハイパーテキスト文書の処理と区別するために、例えば、2ndマウスボタンのクリック等によって行われる。
次に、特定文字にいくつかの前後の文字を付加した文字列(近傍の文字列)を切り出す。この文字列の切り出し方法は種々考えられるが、単純な方法として、特定文字の前後の句読点を識別子として、句読点で挟まれた文字列を近傍の文字列として切り出すことができる。この場合、ステップS703で切り出した近傍の文字列は、図7の703Aで示すように『複数のボタンにマークした場合は複数のページをディスプレイかプリンターに出力する。』となる。
続いて、近傍の文字列と単語表とを比較し、単語表の単語と一致する文字列を単語として切り出して単語を特定する。この単語の特定は、例えば、以下のようにして行うことができる。
1) 特定文字『マ』に前1文字を付加した文字列『にマ』を仮の単語とし、この仮の単語と一致する単語が単語表に存在するか比較し、一致する単語があれば、仮の単語を単語として特定する。
2) 一致しない場合に、特定文字『マ』に後1文字を付加した文字列『マー』を仮の単語とし、この仮の単語と一致する単語が単語表に存在するか比較し、一致する単語があれば、仮の単語を単語として特定する。
3) 一致しない場合に、特定文字『マ』に前後1文字を付加した文字列『にマー』仮の単語とし、この仮の単語と一致する単語が単語表に存在するか比較し、一致する単語があれば、仮の単語を単語として特定する。
以下、同様に文字を付加して、切り出した文字列が単語表の単語と一致するか、または(切り出した文字列)=(近傍の文字列)となるまで、上記の処理を繰り返す。
ここで、ステップS705の単語の特定で、図7の705Aで示すように『マーク』が単語として特定される。
図7のステップS706において、特定された単語『マーク』がキーワードとして認識され、キーワードがサーチエンジン手段103へ転送される。また、ステップS707において、認識したキーワードの表示を行う。図9は、キーワードの表示例を示し、キーワードの表示は反転表示またはアンダーライン表示によって他の単語と区別して表示される。
一方、サーチエンジン手段103のブラウザー対応インタフェース手段105は、ブラウザー手段102のサーチエンジン対応インタフェース手段104からキーワードを入力すると、サーチエンジン手段103を起動し、サーチエンジン手段103のキーワード入力項目にキーワード設定を行う(S751)。ここでは、ブラウザー対応インタフェース手段105は、サーチエンジン手段103の一部のアプリケーションであるが、常に端末装置203上に常駐して、サーチエンジン手段103からキーワードの転送を受けると、サーチエンジン手段103本体を起動するトリガーとしての役割も果たしている。
サーチエンジン手段103は、ステップS751でキーワードの設定が行われると、設定されたキーワードによる検索処理を実行する(S752)。
続いて、ブラウザー対応インタフェース手段105は、キーワードによる検索結果からポップアップメニュー用リストを作成し(S753)、作成したリストをブラウザー手段102へ転送する(S754)。なお、ここでリスト上には、検索された文書名や、それらの文書のURL(アドレス)が記述されている。
ブラウザー手段102のサーチエンジン対応インタフェース手段104は、ブラウザー対応インタフェース手段105からリストを入力すると、リストをハイパーテキストに展開して元の文書のキーワードの近傍にポップアップメニューとして重ね書き(表示)する(S708)。
次に、サーチエンジン対応インタフェース手段104は、ユーザがマウス操作を行ってポップアップメニューから所望の文書を特定すると、リスト上に記述された該当する文書のURL(文書の特定)をブラウザー手段102へ通知する(S709)。ブラウザー手段102は、URLからリンク先の文書が保管されたデータベース手段101(Webサーバー201)にアクセスし、該当する文書のソースコードの転送要求を行う(S710)。
ブラウザー手段102からソースコードの転送要求を受けたデータベース手段101は、該当する文書のソードコードをブラウザー手段102へ転送する(S791)。
ブラウザー手段102は、ソースコードを入力すると、ハイパーテキスト文書または非ハイパーテキスト文書(アプリケーション文書)に展開して、画面表示する(S711)。
前述したように実施の形態3によれば、実施の形態1の効果に加えて、文書ファイルが、あらかじめ文書ファイル中に含まれる単語を切り出して作成した単語表を有し、サーチエンジン対応インタフェース手段が、画面上に表示されている文書上において、カーソルによって指示された文字に前後の文字または文字列を付加した付加文字列を複数選定し、単語表の単語と比較評価し、カーソルが指示していると推定される最適の単語をサーチエンジン手段で使用するキーワードとして特定するため、キーワードとなる単語の特定を、的確に効率良く行うことができる。
〔実施の形態4〕
実施の形態4の文書情報管理システムは、本発明の文書情報管理システムに好適な単語の特定機能の他の例を具体的に示すものである。なお、基本的な構成および動作は、実施の形態1と同様であるため、ここでは異なる部分のみを詳細に説明する。
実施の形態4の文書情報管理システムは、システムで取り扱うハイパーテキスト文書中に、その文書に含まれる単語をあらかじめ切り出して、その単語のリンク先をサーチエンジン手段の起動に関与する特定のアドレス情報として設定した疑似ボタンを設けたものである。また、サーチエンジン対応インタフェース手段は、カーソルによって疑似ボタンが指示されると、疑似ボタンに該当する単語をサーチエンジン手段で使用するキーワードとして特定し、かつ、疑似ボタンのURLに基づいてサーチエンジン手段を起動するものである。
したがって、実施の形態4で扱うハイパーテキスト文書には、あらかじめ疑似ボタンを設定されているものである。なお、ハイパーテキスト文書の通常のボタンとして設定されている単語は疑似ボタンとして設定せず、ボタン以外の主要な単語を全て疑似ボタン(ダミーボタン)とする。この疑似ボタンのリンク先URLはサーチエンジン手段103または共通の特定のURLに設定する。
この疑似ボタンの設定・作成は、ネットワークNetに接続された端末装置202、203や、Webサーバー201等によって、以下のように行うことができる。先ず、作成された文書が登録された時点や、夜間等に文書情報管理システムが使用されない時間帯に、新たに登録された文書から形態素解析等の手法により単語の切り出しを行い、次に、切り出した単語を疑似ボタンとして特定し、そのリンク先URLを設定して、疑似ボタンを元の文書ファイルに付加して書き換え登録を行う。
このような処理を、常時行うことにより、実施の形態4の文書情報管理システム内に存在する全てのハイパーテキスト文書に疑似ボタンを付加することができる。
以上の構成において、図10を参照してその動作を説明する。図10は、実施の形態4の文書情報管理システムの概略フローチャートを示す。実施の形態4では、ブラウザー手段102で疑似ボタンが特定されると、ブラウザー対応インタフェース手段105がサーチエンジン手段103を起動し、キーワードによる検索が開始されるものである。
先ず、ブラウザー手段102が画面上に文書の表示を行う(S1001)。この状態でサーチエンジン対応インタフェース手段104が動作を開始する。
サーチエンジン対応インタフェース手段104は、端末装置202のマウス操作によって、疑似ボタンの特定(指定)が行われると(S1002)、その疑似ボタンに設定されたリンク先URLにアクセスし((S1003)、疑似ボタンの文字列(単語)をキーワードとしてリンク先に転送し(S1004)、特定された疑似ボタン(キーワード)の表示を行う(S1005)。なお、キーワードの表示は反転表示またはアンダーライン表示によってハイパーテキストのボタンや他の単語と区別して表示される。
一方、サーチエンジン手段103のブラウザー対応インタフェース手段105は、ステップS1003によってブラウザー手段102のサーチエンジン対応インタフェース手段104からアクセスがあると、サーチエンジン手段103を起動し(S1051)、続いて、ステップS1004によってサーチエンジン対応インタフェース手段104からキーワードを入力すると、キーワードを認識してサーチエンジン手段103のキーワード入力項目にキーワード設定を行う(S1052)。ここでは、ブラウザー対応インタフェース手段105は、サーチエンジン手段103の一部のアプリケーションであるが、常に端末装置203上に常駐して、サーチエンジン手段103からキーワードの転送を受けると、サーチエンジン手段103本体を起動するトリガーとしての役割も果たしている。
サーチエンジン手段103は、ステップS1052でキーワードが設定されると、設定されたキーワードによる検索処理を実行する(S1053)。
続いて、ブラウザー対応インタフェース手段105は、キーワードによる検索結果からポップアップメニュー用リストを作成し(S1054)、作成したリストをブラウザー手段102へ転送する(S1055)。なお、ここでリスト上には、検索された文書名や、それらの文書のURL(アドレス)が記述されている。
ブラウザー手段102のサーチエンジン対応インタフェース手段104は、ブラウザー対応インタフェース手段105からリストを入力すると、リストをハイパーテキストに展開して元の文書のキーワードの近傍にポップアップメニューとして重ね書き(表示)する(S1006)。
次に、サーチエンジン対応インタフェース手段104は、ユーザがマウス操作を行ってポップアップメニューから所望の文書を特定すると、リスト上に記述された該当する文書のURL(文書の特定)をブラウザー手段102へ通知する(S1007)。ブラウザー手段102は、URLからリンク先の文書が保管されたデータベース手段101(Webサーバー201)にアクセスし、該当する文書のソースコードの転送要求を行う(S1008)。
ブラウザー手段102からソースコードの転送要求を受けたデータベース手段101は、該当する文書のソードコードをブラウザー手段102へ転送する(S1091)。
ブラウザー手段102は、ソースコードを入力すると、ハイパーテキスト文書または非ハイパーテキスト文書(アプリケーション文書)に展開して、画面表示する(S1009)。
前述したように実施の形態4によれば、実施の形態1の効果に加えて、ハイパーテキスト文書が、その文書に含まれる単語をあらかじめ切り出して、その単語のリンク先をサーチエンジン手段の起動に関与する特定のアドレス情報(URL)として設定した疑似ボタンを有するため、キーワードとなる単語の特定を効率良く行うことができると共に、サーチエンジン手段の起動を容易に行うことができる。
〔実施の形態5〕
実施の形態5は、本発明の文書情報管理システムに好適な単語の特定機能の他の例を示すものであり、サーチエンジン対応インタフェース手段が、画面上に表示されている文書上において、カーソルによって指示された先頭の文字から後尾の文字までの文字列を単語として切り出し、切り出した単語をサーチエンジン手段で使用するキーワードとして特定するものである。なお、基本的な構成および動作は、実施の形態1と同様であるため、ここでは、サーチエンジン対応インタフェース手段104による単語の特定方法のみについて説明する。
図11(a)、(b)は、実施の形態5のサーチエンジン対応インタフェース手段104による単語の特定方法を示す説明図である。サーチエンジン対応インタフェース手段104は、図11(a)、(b)に示すように、ブラウザー手段102の画面の文書上のカーソルの第一の位置1101と第二の位置1102を検出し、第一の位置1101の文字から第二の位置1102の文字までの文字列を指定された単語として切り出し、特定された単語1103とする。
具体的には、第一の位置1101でマウスボタンをONし、第二の位置1102でマウスボタンをOFFする方法や、第一の位置1101でマウスボタンをクリックして第二の位置1102でマウスボタンを再びクリックする方法を適用することができる。また、単語の特定はハイパーテキストの処理と区別するために、例えば2ndマウスボタンのクリック等によって行われる。さらに特定された単語は、反転表示またはアンダーライン表示で表示される。
前述したように実施の形態5によれば、特別な文書の構造を必要としないので、既存のハイパーテキスト文書や、非ハイパーテキスト文書(アプリケーション文書)をそのまま用いることができる。また、キーワードとなる単語の特定を効率良く行うことができる。
〔実施の形態6〕
実施の形態6の文書情報管理システムでは、サーチエンジン対応インタフェース手段が、画面上に表示されている文書上において、カーソルによって指示された文字に前後の文字または文字列を付加した付加文字列を、形態素解析等の単語切り出し技術により評価して最適の単語を切り出し、切り出した単語をサーチエンジン手段で使用するキーワードとして特定するものである。
なお、基本的な構成および動作は、実施の形態3の文書情報管理システムと同様であるため、ここでは異なる部分のみを説明する。
図12は、実施の形態6の文書情報管理システムの概略フローチャートを示し、図7で示した実施の形態3の概略フローチャートのステップS704に代えて、ステップS1201を配置したものであり、その他のステップは実施の形態3と同様である。
サーチエンジン対応インタフェース手段104は、端末装置202のマウス操作によって、文字の特定(指定)が行われると(S702)、その文字にいくつかの前後の文字を付加した文字列(近傍の文字列)を切り出し(S703)、切り出した文字列について形態素解析により単語の切り出しを行い評価し(S1201)、最適な単語を特定する(S705)。
ここで、ステップS703で切り出した近傍の文字列は、図12の703Aで示すように『複数のボタンにマークした場合は複数のページをディスプレイかプリンターに出力する。』となる。この近傍の文字列に対して形態素解析を行うと、図12の705Aで示すように、単語『マーク』を特定することができる。
前述したように実施の形態6によれば、サーチエンジン対応インタフェース手段104が、形態素解析等の単語切り出し技術により評価して最適の単語を切り出し、切り出した単語をサーチエンジン手段103で使用するキーワードとして特定するため、キーワードとなる単語の特定を、的確に効率良く行うことができる。
〔実施の形態7〕
実施の形態7の文書情報管理システムは、前述した実施の形態1〜実施の形態6に比べて、より多くの検索条件および出力条件の入力を可能とするものである。なお、基本的な構成は実施の形態1と同様につき、ここでは異なる部分のみを説明する。
実施の形態7の文書情報管理システムでは、サーチエンジン対応インタフェース手段104が、指定された単語の近傍に、サーチエンジン手段103の検索条件・出力条件を指定するためのメニューを表示し、指定された単語とカーソルで指定されたメニュー項目に基づいて検索および出力を行うものである。
以上の構成において、図13を参照してその動作を説明する。図13は、実施の形態7の文書情報管理システムの概略フローチャートを示す。実施の形態7では、ブラウザー手段102でキーワードが特定されると、ブラウザー対応インタフェース手段105がサーチエンジン手段103を起動し、キーワードによる検索が開始されるものである。
先ず、ブラウザー手段102が画面上に文書の表示を行う(S1301)。この状態でサーチエンジン対応インタフェース手段104が動作を開始する。
サーチエンジン対応インタフェース手段104は、端末装置202のマウス操作によって、単語の特定(指定)が行われると(S1302)、その単語をキーワードとして認識し(S1303)、認識したキーワードの表示を行う(S1304)。
続いて、認識したキーワードの近傍に、検索条件・出力条件を指定するためのポップアップメニューを重ね書き表示する(S1305)。具体的には、図14に示すように、キーワード1401(単語『リンク』)が表示された場合、該キーワードの近傍に、検索条件・出力条件のポップアップメニューが表示される。このポップアップメニュー(図示せず)上の所望の文字をクリックすることにより、該当する項目の選択を行うことできる。検索条件としては、カテゴリーの指定、DB(検索するデータベース)の種類指定を行うことができ、出力条件としては、関連情報や関連情報データの出力の指定や、出力先(出力する先のデバイス)の指定を行うことができる。
ステップS1306で、後述するマウス操作によって検索条件・出力条件が特定されると、サーチエンジン対応インタフェース手段104は、認識されたキーワードおよび特定された検索条件をサーチエンジン手段103へ転送する(S1307)。
一方、サーチエンジン手段103のブラウザー対応インタフェース手段105は、ブラウザー手段102のサーチエンジン対応インタフェース手段104からキーワードを入力すると、サーチエンジン手段103を起動し、サーチエンジン手段103のキーワードおよび検索条件・出力条件を設定する(S1351)。ここで、ブラウザー対応インタフェース手段105は、サーチエンジン手段103の一部のアプリケーションであるが、常に端末装置203上に常駐して、サーチエンジン手段103からキーワードの転送を受けると、サーチエンジン手段103本体を起動するトリガーとしての役割も果たしている。
サーチエンジン手段103は、ステップS1351でキーワードおよび検索条件・出力条件の設定が行われると、設定されたキーワードおよび検索条件による検索処理を実行する(S1352)。
続いて、ブラウザー対応インタフェース手段105は、出力条件として関連情報データの出力が指定されているか否かを判定する(S1353)。ここで、関連情報データの出力の場合には、キーワードによる検索結果からポップアップメニュー用リストを作成し(S1355)、作成したリストをブラウザー手段102へ転送する(S1356)。また、関連情報データの出力でない場合には、関連情報URLのみをブラウザー手段102へ転送する(S1354)。
ブラウザー手段102のサーチエンジン対応インタフェース手段104は、ブラウザー対応インタフェース手段105からリストを入力すると、リストをハイパーテキストに展開して元の文書のキーワードの近傍にポップアップメニューとして重ね書き(表示)する(S1308)。
次に、サーチエンジン対応インタフェース手段104は、ユーザがマウス操作を行ってポップアップメニューから所望の文書を特定すると、リスト上に記述された該当する文書のURL(文書の特定)をブラウザー手段102へ通知する(S1309)。ブラウザー手段102は、URLからリンク先の文書が保管されたデータベース手段101(Webサーバー201)にアクセスし、該当する文書のソースコードの転送要求を行う(S1310)。また、同様にブラウザー対応インタフェース手段105から関連情報のURLを入力した場合にも、URLからリンク先の文書が保管されたデータベース手段101(Webサーバー201)にアクセスし、該当する文書のソースコードの転送要求を行う。
ブラウザー手段102からソースコードの転送要求を受けたデータベース手段101は、該当する文書のソードコードをブラウザー手段102へ転送する(S1391)。
ブラウザー手段102は、ソースコードを入力すると、ハイパーテキスト文書または非ハイパーテキスト文書(アプリケーション文書)に展開して、画面表示する(S1311)。
次に、図14〜図18を参照して、マウス操作によって検索条件・出力条件を指定(特定)する方法について具体的に説明する。
検索条件・出力条件の指定は、ハイパーテキストの処理と区別するために、例えば、2ndマウスボタンのクリック等によって行う。また、指定された単語は例えば反転表示またはアンダーライン表示する。
また、検索条件としては、簡単な検索式を用いることができる。例えば、or検索は検索式なし、and検索は下記の操作によって行われる。先ず、図14に示すように、キーワード1401に対してポップアップメニュー1402で示す条件が設定され、キーワード1403に対してポップアップメニュー1404で示す条件(規定値)が設定されているものとする。この状態で、既に指定されているキーワード1403にカーソルを合わせて2ndマウスボタンをONし、まだ指定していないキーワード1405までカーソルを移動し、2ndマウスボタンをOFFすると、キーワード1403からキーワード1405にかけてアンド記号『∩』が生成される。このとき、ポップアップメニュー1404の内容と同一の内容がポップアップメニュー1406として表示される。なお、and検索の場合にはポップアップメニュー1404のみを表示しても良い。
また、他の方法として、既に指定されているキーワード1403にカーソルを合わせて2ndマウスボタンをONし、まだ指定していないキーワード1405までカーソルを移動し、2ndマウスボタンをOFFすると、キーワード1403がキーワード1405の位置まで移動し、2ndマウスボタンのOFFと共に自動的に元の位置に戻り(ドラッグ&ドロップ)、キーワード1403からキーワード1405にかけてアンド記号『∩』が生成される。このとき、ポップアップメニュー1404の内容と同一の内容がポップアップメニュー1406として表示される。
また、他の検索条件・出力条件の指定についても、クリックで指定する。例えば、図15に示すように、キーワード1403とキーワード1405のand検索のポップアップメニュー1404で、『関連情報データ、DB2、カテゴリーC、ディスプレイ』を指定する。この指定は、『2つのキーワードのandをDB2のカテゴリーCで検索して、関連情報データをディスプレイに出力(指定中)する』ことを意味する。また、指定された検索条件・出力条件は、キーワード1401のポップアップメニュー1402のように表示される。なお、ポップアップメニュー1402は『1つのキーワードをDB1のカテゴリーAで検索して、関連情報をプリンター1に出力(指定済み)』を意味している。
また、一度指定したポップアップメニューの内容(検索条件・出力条件)を修正する場合には、指定済みのポップアップメニューにカーソルを合わせて2ndマウスボタンをクリックすると、再度ポップアップメニューを表示し、再度指定を行うことができる。
その後、図16に示すように、画面上の『実行』ボタン1601にカーソルを合わせて2ndマウスボタンをクリックすると、検索の実行が指示され、図13のステップS1306において条件の特定がなされる。
図17は、関連情報データの出力先を指定する場合のマウス操作の例を示す。図13のステップS1355、S1356で示したように、サーチエンジン手段103のブラウザー対応インタフェース手段105は、検索結果をポップアップメニュー用リストとしてブラウザー手段102のサーチエンジン対応インタフェース手段104に送る。サーチエンジン対応インタフェース手段104は、このリストをハイパーテキストに展開して元のキーワードの近傍にポップアップメニュー1701として重ね書き表示する。このように関連情報データ(タイトル、抄録等)が、キーワードの近傍にポップアップメニュー1701として表示され、このポップアップメニュー1701上で所望の関連情報データにカーソルを合わせて2ndマウスボタンをクリックすると、次に、図18に示すように出力条件のポップアップメニュー1801が表示される。この出力条件の項目にカーソルを合わせて2ndマウスボタンをクリックして、出力先(ここでは、プリンター2)を指定することができる。
なお、図14〜図18に示した検索条件・出力条件は、必要に応じて設定するものであって、上記の項目に限定されるものではない。また、上記の項目を全て用いることにも限定されない。すなわち、個々に構築される文書情報管理システムで必要な項目のみを用いればよい。
前述したように実施の形態7によれば、実施の形態1の効果に加えて、サーチエンジン対応インタフェース手段が、指定された単語の近傍に、サーチエンジン手段の検索条件・出力条件を指定するためのメニューを表示し、指定された単語とカーソルで指定されたメニュー項目に基づいて検索および出力を行うため、さらにユーザの作業性・利便性の向上を図ることができる。