JP4286424B2 - 多方向操作型カテーテルおよび制御ハンドル - Google Patents

多方向操作型カテーテルおよび制御ハンドル Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は多方向操作型カテーテルおよび当該多方向操作型カテーテルと共に使用するための多方向制御ハンドルに関する。
【0002】
【従来の技術】
電極カテーテルは多年に渡り医療用途において一般的に使用されてきた。すなわち、これらは心臓における電気的活性度を刺激してマッピングし、異常な電気的活性度の部位を焼灼するために使用されている。
【0003】
使用時において、電極カテーテルは例えば大腿動脈のような主要な静脈または動脈の中に挿入されてから、関与する心臓の室内に導入される。心臓の中においては、カテーテル先端部の正確な位置および方向を制御することが重要であり、このことがカテーテルの有用性を決める主要因である。
【0004】
操作型(すなわち操作可能な)カテーテルは一般に周知である。例えば、米国特許登録番号第34,502号は先端部にピストンチャンバーを有するハウジングから成る制御ハンドルを有するカテーテルを記載している。この場合、ピストンがピストンチャンバー内に取り付けられていて長さ方向の移動が可能である。このピストンに細長いカテーテルの本体部分の基端部が取り付けられている。さらに、引張ワイヤがハウジングに取り付けられていて、ピストンからカテーテル本体部分を貫通してカテーテル本体部分の先端部における先端部分の中に延在している。この引張ワイヤの先端部はカテーテルの先端部分の中に係留されている。このような構成において、ピストンがハウジングに対して長さ方向に移動することによりカテーテル先端部が偏向する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
米国特許登録番号第34,502号に記載される構成は一般に単一の引張ワイヤを有するカテーテルに限られている。しかしながら、2方向性のカテーテルすなわち2種類の異なる湾曲形状に偏向できる(例えば、2方向以上に偏向する)カテーテルを必要とする場合は、2本以上の引張ワイヤが必要になる。ところが、2本の引張ワイヤを使用する場合は、両方のワイヤが同時に移動することが望ましくない。それゆえ、米国特許登録番号第34,502号に開示されているハンドルの構成は2本の引張ワイヤのシステムには適していない。従って、2本の引張ワイヤをそれぞれ個別に移動して両方の引張ワイヤの同時移動を防止できる制御ハンドルが必要とされている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は操作可能なカテーテルと当該カテーテルと共に使用するための新規な制御ハンドルに関する。このカテーテルは、管状の壁部、基端部および先端部、およびこれらの中に延在する少なくとも1個の内孔部を有するカテーテル本体部分を備えている。また、このカテーテルの先端部分は基端部および先端部とこれらの中に延在する少なくとも1個の内孔部を有する柔軟性チューブにより構成されていて、当該先端部分の基端部はカテーテル本体部分の先端部に固定されている。
【0007】
さらに、制御ハンドルがその先端部においてカテーテル本体部分の基端部に取り付けられている。この制御ハンドルは基端部および先端部を有するハウジングと、ピストンチャンバーと、基端部および先端部を有してハウジングのピストンチャンバー内に摺動可能に取り付けられたピストンを備えている。このピストンの先端部はカテーテル本体部分の基端部に固定されている。さらに、このピストンはその基端側の位置と先端側の位置との間で長手方向に移動可能である。このピストンの長さ方向の一部分に沿って基端部および先端部を有する溝が延在している。この長手方向の溝の中に引張ワイヤアンカーが摺動可能に配置されている。さらに、基端部および先端部を有する引張ワイヤが制御ハンドルからカテーテル本体部の内孔部を貫通してカテーテル先端部分の内孔部の中に延在している。この引張ワイヤの基端部は制御ハンドルの中の引張ワイヤアンカーに固定されている。
【0008】
さらに、上記カテーテル本体部分に対する引張ワイヤアンカーの基端側への移動に応じて一定の方向にカテーテル先端部分を選択的に偏向させるための手段が備えられている。実施形態の一例において、この偏向手段は上記の引張ワイヤが中に延在する軸ずれ内孔部と、カテーテル先端部分の側壁部または先端部に引張ワイヤを係留するアンカーまたはカテーテル先端部分の先端部に取り付けられた先端電極に引張ワイヤを係留するための手段とによって構成されている。さらに、別の偏向手段が本明細書に参考文献として含まれる米国特許第5,336,182号および同第5,364,351号に記載されている。
【0009】
さらに、ピストンの先端側への移動時に上記溝の中における引張ワイヤアンカーの先端側の移動を、好ましくは解除可能に、阻止するための手段が備えられている。好ましくは、この阻止手段はハンドルハウジングに固定された固定ネジにより構成されており、この固定ネジはピストン内の長手方向の溝の中に半径方向に内側に延出している。この構成により、ピストンがハンドルハウジングに対して先端側に摺動する時に、固定ネジは引張ワイヤアンカーがピストンと共に先端側に移動するのを阻止する。
【0010】
別の実施形態において、多方向操作型カテーテルが提供される。すなわち、このカテーテルは管状の壁部と基端部および先端部とこれらを貫通する少なくとも1個の内孔部を有するカテーテル本体部分を備えている。カテーテルの先端部分は基端部および先端部とこれらを貫通する少なくとも1個の内孔部を有する柔軟性チューブにより構成されていて、その基端部がカテーテル本体部分の先端部に固定されている。
【0011】
さらに、制御ハンドルがその先端部においてカテーテル本体部分の基端部に取り付けられている。この制御ハンドルは基端部および先端部を有するハウジングとピストンチャンバーとにより構成されている。また、ピストンが摺動可能かつ回動可能にハウジングのピストンチャンバーの中に取り付けられている。このピストンの先端部はカテーテル本体部分の基端部に固定されている。さらに、このピストンはその基端側の位置と先端側の位置との間で長手方向に移動可能であり、その第1の位置と第2の位置との間で回動可能である。
【0012】
さらに、基端部および先端部を有する2個の長手方向の溝がピストンの長さ方向に沿う一部分に沿って延在している。第1の引張ワイヤアンカーおよび第2の引張ワイヤアンカーがそれぞれ対応する長手方向の溝の中に摺動可能に配置されている。好ましくは、外周溝がこれらの長手方向の溝の先端部を連接している。第1の引張ワイヤアンカーおよび第2の引張ワイヤアンカーはそれぞれ基端部および先端部を有しており、制御ハンドルからカテーテル本体部分の内孔部を貫通してカテーテル先端部分の内孔部の中まで延在している。さらに、引張ワイヤの基端部が制御ハンドル内の各引張ワイヤアンカーにそれぞれ固定されている。
【0013】
さらに、カテーテル本体部分に対する第1の引張ワイヤの基端側への移動に応じて第1の湾曲形状を形成するようにカテーテル先端部分を偏向させるための第1の手段が備えられている。また、カテーテル本体部分に対する第2の引張ワイヤの基端側への移動に応じて第1の湾曲形状とは異なる第2の湾曲形状を形成するようにカテーテル先端部分を偏向させるための第2の手段が備えられている。これらの第1の偏向手段および第2の偏向手段としては、上記の目的を実行し得る任意の適当な手段が使用できる。さらに、ピストンの先端側への移動時に第1の引張ワイヤアンカーおよび第2の引張ワイヤアンカーの内の一方の先端側への移動を選択的に阻止するための手段が備えられている。このような第1の引張ワイヤアンカーおよび第2の引張ワイヤアンカーの一方の先端側への移動を選択的に阻止するための好ましい手段は固定ネジにより構成されており、この固定ネジはハンドルハウジングから上記外周溝の中に半径方向に内側に延出している。上記のピストンはその第1の位置および第2の位置の間でハウジングに対して回動可能であり、これにより外周溝が固定ネジに対して回動する。ピストンがその第1の位置にある時に、固定ネジは第1の長手方向の溝に位置合わせされており、この状態でピストンがハンドルハウジングに対して先端側に移動すると、固定ネジが第1の長手方向の溝における引張ワイヤアンカーの先端側への移動を阻止する。同様に、ピストンがその第2の位置にある時に、固定ネジは第2の長手方向の溝に位置合わせされており、この状態でピストンがハンドルハウジングに対して先端側に移動すると、固定ネジが第2の長手方向の溝における引張ワイヤアンカーの先端側への移動を阻止する。このような構成によって、カテーテル先端部は2種類の異なる湾曲形状に偏向することができ、好ましくは2種類の反対側の方向に偏向できる。加えて、上記の解除可能な手段によって引張ワイヤの同時移動が防止できる。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の上記およびその他の特徴は添付図面に基く詳細な説明によってさらに明瞭に理解できる。本発明の特に好ましい実施形態において、2方向に操作可能なカテーテル10が提供される。図1乃至図4に示すように、本発明によるカテーテルは先端部および基端部を有する細長いカテーテル本体部分12と、当該カテーテル本体部分12の先端部における先端部分14と、カテーテル本体部分12の基端部における制御ハンドル16を備えている。
【0015】
図1および図2において、カテーテル本体部分12は単一の軸方向に沿う中央内孔部18を有する細長い管状構造に構成されている。このカテーテル本体部分12は必要に応じて付加的な内孔部をさらに有することができるが、単一の中央内孔部18が現在において好ましいと考えられている。このカテーテル本体部分12は柔軟性すなわち屈曲可能であるが、その長さ方向に沿って概ね非圧縮性である。このカテーテル本体部分12は任意の適当な構成にすることができ、任意の適当な材料により形成できる。現在において好ましいと思われる構成はポリウレタンまたはPEBAX (商標)により形成される外壁部20を備えている。この外壁部20はステンレススチールの埋込み編みメッシュ等により構成されていてカテーテル本体部分12の捩れ剛性を高めて、制御ハンドル16の回転時に、カテーテル先端部分14がこれに追随して回転できるようになっている。
【0016】
カテーテル本体部分12の外径は特に限定しないが、約8フレンチ以下であるのが好ましく、約7フレンチであるのがさらに好ましい。同様に、外壁部20の厚さも特に限定しないが、中央内孔部18が少なくとも2本の引張ワイヤと1本以上の電極リード線に適応できる程度に薄くする必要がある。また、外壁部20の内面は剛性賦与チューブ22により内張りされていて、このチューブ22はポリイミドまたはナイロンのような任意の適当な材料により形成できる。この剛性賦与チューブ22は編まれた外壁部20と共に捩れ安定性を改善すると同時にカテーテルの壁厚を最小にして、中央内孔部18の直径を最大にすることができる。この剛性賦与チューブ22の外径は外壁部20の内径とほぼ同じか僅かに小さい。
【0017】
図2および図3に示すように、カテーテル先端部分14は軸方向の内孔部26および第1の軸ずれ内孔部28および第2の軸ずれ内孔部30を有するチューブ24の短片部分を備えている。このチューブ24は好ましくはカテーテル本体部分12よりも柔軟性の高い適当な無毒性の材料により形成されている。このチューブ24の現在において好ましいと思われる材料は編まれたポリウレタン、すなわち、ステンレススチールの埋込み編みメッシュ等を備えるポリウレタンである。カテーテル先端部分14の外径はカテーテル本体部分12の外径と同様に約8フレンチ以下であるのが好ましく、約7フレンチであるのがさらに好ましい。あるいは、先端部分14は2個の軸ずれ内孔部のみを備える構成にすることもできる。このような構成についての説明が本明細書に参考文献として含まれる「2方向性電極カテーテル(Bidirectional Electrode Catheter)」と題する米国特許出願第09/205,631号に記載されている。
【0018】
図2にカテーテル先端部分14にカテーテル本体部分12を取り付けるための好ましい手段を示す。すなわち、カテーテル先端部分14の基端部に外周ノッチ部32が設けられていて、このノッチ部32がカテーテル本体部分12の外壁部20の内側表面部を受容する。さらに、カテーテル先端部分14とカテーテル本体部分12は接着剤等により取り付けられる。カテーテル先端部分14とカテーテル本体部分12を取り付ける前に剛性賦与チューブ22をカテーテル本体部分12の中に挿入する。この剛性賦与チューブ22の先端部はポリウレタン接着剤等により接着剤ジョイント(図示せず)を形成することによりカテーテル本体部分12の先端部近傍に固定される。好ましくは、カテーテル本体部分12の先端部と剛性賦与チューブ22の先端部との間に例えば約3mmの僅かな距離を置いてカテーテル本体部分12がカテーテル先端部分14のノッチ部32を受容できる余裕がある。剛性賦与チューブ22の基端部に力を加えて、剛性賦与チューブを圧縮した状態で、第1の接着剤ジョイント(図示せず)を例えばSuper Glue(商標)のような速乾性接着剤ジョイントにより当該剛性賦与チューブ22と外壁部20との間に形成する。その後、第2の接着剤ジョイント(図示せず)を剛性賦与チューブ22の基端部と外壁部20の基端部との間に例えばポリウレタンのような乾燥速度が比較的遅くて強度が比較的大きい接着剤により形成する。
【0019】
必要であれば、スペーサ23が剛性賦与チューブ22の先端部とカテーテル先端部分14の基端部との間のカテーテル本体部分12の中に配置できる。このスペーサ23はカテーテル本体部分12とカテーテル先端部分14との間の接合部において柔軟性の遷移部分を形成して、当該接合部分が折れや捩れを生じることなく円滑に屈曲できることを可能にしている。このようなスペーサを有するカテーテルが本明細書に参考文献として含まれる「操作可能な直接心筋脈管再生用カテーテル(Steerable Direct Myocardial Revascularization Catheter)」と題する米国特許出願第08/924,616号に記載されている。
【0020】
カテーテル先端部分14の先端部には先端電極38が備えられている。好ましくは、この先端電極38はチューブ24の外径とほぼ同じ直径を有している。この先端電極38は、当該先端電極の基端部にノッチ部40を設けてチューブ24の先端部上に先端電極の基端部を置いて当該ノッチ部に接着剤を充填することによりチューブ24に取り付けられている。図示の実施形態において、3個のリング状電極42が先端電極38よりも基端側のチューブ24上に取り付けられている。各リング状電極42はチューブ24上を摺動して接着剤等により固定される。これらのリング状電極の存在の有無、数および位置については所望に応じて変更できることが理解されると考える。同様に、先端電極は必要に応じて除去できる。これらの先端電極38およびリング状電極42は任意の適当な材料により形成することができ、プラチナ−イリジウム棒材(90%プラチナ/10%イリジウム)から機械加工されているのが好ましい。
【0021】
先端電極38およびリング状電極42はそれぞれ別の電極リード線44に接続している。各リード線44はカテーテル先端部分14の軸方向の内孔部26からカテーテル本体部分12の中央内孔部18および制御ハンドル16を貫通して、その基端部が適当なモニター(図示せず)に連結できる入力ジャック(図示せず)に接続している。必要に応じて、カテーテル本体部分12の中央内孔部18、制御ハンドル16およびカテーテル先端部分14の基端部の中に延在するリード線44の部分を保護シース(図示せず)の中に封入することができ、この保護シースは好ましくはポリイミドのような任意の適当な材料により形成できる。
【0022】
各リード線44は任意の適当な従来技法により先端電極38およびリング状電極42に取り付けることができる。例えば、リード線44の先端電極38への接続は当該先端電極における穴46の中にリード線44を溶接することによって行なえる。
【0023】
また、リード線44のリング状電極42への接続はまずチューブ24に小孔を形成することによって行なうのが好ましい。例えば、このような穴はチューブ24に針を挿入し、この針を十分に加熱して永久穴(図示せず)を形成することにより作成できる。その後、リード線44をマイクロフック等により穴から抜き出して、このリード線44の端部の被覆を全て剥がしてからリング状電極42の下側にはんだ付けまたは溶接する。さらに、リング状電極42を穴の上に摺動してポリウレタン接着剤等により固定する。
【0024】
2本の引張ワイヤ50はそれぞれ基端部および先端部を有していて、カテーテル本体部分12の中に延在している。これらの引張ワイヤ50の各基端部は制御ハンドル16に係留されており、また、各先端部は先端部分14に係留されている。これらの引張ワイヤ50はステンレススチールまたはニチノール(Nitinol)のような任意の適当な金属により形成されていてテフロン(Teflon(商標))等によって被覆されているのが好ましい。すなわち、このコーティングは各引張ワイヤ50に潤滑性を賦与する。好ましくは、各引張ワイヤ50は約0.006インチ乃至約0.010インチの範囲の直径を有している。
【0025】
さらに、2個の圧縮コイル52がカテーテル本体部分12に備えられており、それぞれ対応する引張ワイヤ50を囲むように配置されている。これらの圧縮コイル52はカテーテル本体部分12の基端部から先端部分14の基端部まで延在している。さらに、圧縮コイル52は好ましくはステンレススチールのような任意の適当な金属により形成されている。これらの圧縮コイル52はそれ自体が堅固に巻かれていて柔軟性すなわち屈曲性を示すが圧縮に耐え得る構造になっている。各圧縮コイル52の内径は対応する引張ワイヤ50の直径よりも僅かに大きいのが好ましい。引張ワイヤ50のテフロン(Teflon(商標))コーティングはこれらのワイヤが圧縮コイル52の中で自由に摺動できるようにしている。各圧縮コイル52の外表面部は例えばポリイミドチューブのような柔軟で非導電性のシース53により被覆されていて圧縮コイル52とリード線44との間の接触が防止されている。
【0026】
各圧縮コイル52はその基端部が接着剤ジョイント54によりカテーテル本体部分12内の剛性賦与チューブ22の基端部に係留されており、その先端部が接着剤ジョイント56によりカテーテル先端部分14に係留されている。両方の接着剤ジョイント54および56はポリウレタン接着剤等により構成されているのが好ましい。この接着剤はカテーテル本体部分12の外表面部と中央内孔部18との間に形成された穴(図示せず)の中に供給することができる。なお、このような穴は、例えば、針等によりカテーテル本体部分12の外壁部20および剛性賦与チューブ22に穴を開けてからこの針を十分に加熱して永久穴を形成することによって作成できる。その後、接着剤をこの穴から圧縮コイル52の外表面部に供給してその外周に行き渡らせることにより当該圧縮コイルの外周全体に接着剤ジョイントを形成することができる。接着剤ジョイント54の近傍のリード線44の周りにプラスチックチューブ45の短片が備えられて当該接着剤ジョイントの中の各リード線に柔軟性が賦与されている。あるいは、圧縮コイル52の各先端部をカテーテル本体部分12の先端部の中に係留することもできる。
【0027】
図示の実施形態においては、引張ワイヤ50は先端部分14における第1の軸ずれ内孔部28および第2の軸ずれ内孔部30の中に延在している。各引張ワイヤ50は好ましくはテフロン(Teflon(商標))のようなプラスチックのシース55の中に延在しており、このシース55はカテーテル先端部分14の偏向時に引張ワイヤ50が当該カテーテル先端部分14の壁部に食い込むのを防ぐ。各引張ワイヤ50はその先端部が先端電極38におけるめくら穴58の中に係留されている。好ましくは、引張ワイヤ50は先端電極38の対向する側面内に係留されていて、後に詳述するように、カテーテル先端部分14が2種類の反対側の方向に偏向できるようになっている。各引張ワイヤ50を先端電極38内に係留するための好ましい方法は金属チューブ(図示せず)を各引張ワイヤ50の先端部にけん縮固定(crimping)してめくら穴58の内側にこの金属チューブをはんだ付けする方法である。なお、引張ワイヤ50を先端電極38に係留するための当該技術分野における熟練者により既知の別の方法もまた採用できる。
【0028】
あるいは、引張ワイヤ50の内の一方または両方を先端部分14の側面に係留できる。引張ワイヤ50の各先端部はT字棒状のアンカー61を備えており、図4に示しかつ本明細書に参考文献として含まれる米国特許出願第09/134,009号(「2方向操作型カテーテル(Bi-Directional Steerable Catheter)」と題する)および同第09/099,796号(「多要素先端電極マッピングカテーテル(Multi-Element Tip Electrode Mapping Catheter)」と題する)に記載されるような柔軟性チューブ24の側壁部内のノッチ部63に接着剤62により係留されるのが好ましい。
【0029】
必要に応じて、引張ワイヤ50の両方を先端部分14の同一側面に係留して一方の引張ワイヤを他方の引張ワイヤの基端側に係留できる。このような構成によって、先端部分14はU字形状の湾曲部を形成できる。さらに、2種類の異なる湾曲形状を形成するように先端部分を偏向することのできる別の引張ワイヤの係留構成も備えることができる。
【0030】
図5乃至図7に示す制御ハンドル16はハンドルハウジング64およびピストン66を備えており、これらは共に基端部および先端部をそれぞれ有している。この実施形態において、ピストン66はハンドルハウジング64に対して長手方向および回転方向の両方に移動できる。ハウジング64およびピストン66は共にDuPont社から販売されるアセタールホモポリマーであるDelrin(登録商標)のような硬質プラスチックにより構成されているのが好ましい。ピストン66の基端部はハンドルハウジング64の先端部内のピストンチャンバーの中に摺動可能かつ回転可能に取り付けられている。ピストン66の先端部はカテーテル本体部分12の基端部に固定されている。このピストン66には親指制御部68がその先端部に設けられている。
【0031】
図示の実施形態において、ハンドルハウジング64は基端側部分130および先端側部分132により構成されている。さらに、ハウジング64の基端側部分130は外周ノッチ部134を備えており、このノッチ部134の中に先端側部分132の基端部が嵌合する。基端側部分130および先端側部分132は一体に押圧嵌合できる。必要であれば、ハンドルハウジング64は基端側部分および先端側部分の代わりにプラスチックの単一部材として形成できる。ハンドルハウジング64の先端側部分132の周りにはゴム等により形成されたグリップ部分136が備えられていて使用者が使いやすくなっている。
【0032】
図6に示すように、ピストン66は第1の長手方向の溝70および第2の長手方向の溝72を有しており、各溝はそれぞれ基端部および先端部を有している。さらに、それぞれの溝70および72の先端部は外周溝74に連通している。これらの長手方向の溝70および72は外周溝74よりも深く、段部78が当該長手方向の溝70および72の先端部において外周溝74の下方に形成されている。
【0033】
引張ワイヤアンカー76が各長手方向の溝70および72の中にそれぞれ摺動可能に取り付けられている。これら2個の引張ワイヤアンカー76はそれぞれ好ましくはアルミニウムまたはステンレススチールにより形成された金属棒の短片により構成されている。この場合、長手方向の溝70および72の先端部における段部78は引張ワイヤアンカー76が外周溝74の中に滑り込むのを阻止する。
【0034】
各引張ワイヤ50の基端部は例えば金属棒部材の穴の中に引張ワイヤをはんだ付けする等の任意の適当な手段によって対応する引張ワイヤアンカー76に固定できる。あるいは、金属棒はその先端部に小孔を有していて、その基端部にそれよりも大きな穴を有するように構成できる。好ましくは、皮下組織片等の短片が引張ワイヤの基端部にけん縮固定されている。この皮下組織片は金属棒部材の小さい穴ではなく大きめの穴の中に嵌合して引張ワイヤが当該金属棒部材から抜け出るのを防ぐ。
【0035】
内部通路77がピストン66の中に延在しており、この中を引張ワイヤ50およびリード線(図示せず)が貫走している。2個のほぼ斜めの小孔80が段部78の中に設けられており、それぞれの穴が長手方向の溝70および72の一方にほぼ整合していて内部通路77に連通している。各引張ワイヤ50はこれらの穴80の中に延在して引張ワイヤアンカー76にそれぞれ接続している。
【0036】
さらに、固定ネジ82がハンドルハウジング64から外周溝74の中に内側に向けて放射状に延在している。ピストン66およびハウジング64が図7に示す位置にそれぞれある時に、ピストン66はハウジングに対してその第1の位置と第2の位置との間で回動できる。このようにピストン66がハウジング64に対して回転すると、外周溝74が固定ネジ82に対して移動する。ピストン66がその第1の位置にある時は、固定ネジ82は図7に示すように第1の長手方向の溝70に位置合わせされている。また、ピストン66がその第2の位置にある時は、固定ネジ82は第2の長手方向の溝72に位置合わせされる。当該技術分野における熟練者により理解できるように、固定ネジ82はハンドルハウジング64への固定の有無に係りなくピストン66に対して固定保持される(例えば以下に述べるような)ピン、リング等によって置き換えることができる。
【0037】
さらに、ピストン66がハンドルハウジング64に対して先端側に移動すると、ピストン66は不動の固定ネジ82に対して長手方向に移動することになる。固定ネジ82がその第1の位置(すなわち、第1の長手方向の溝70に位置合わせされる位置)にあって、ピストン66がハンドルハウジング64に対して先端側に移動すると、第1の長手方向の溝70内の引張ワイヤアンカー76aが(ピストン66と共に)当該溝70の中に半径方向に内側に延在する固定ネジ82に対して先端側に摺動しようとする。しかしながら、第1の長手方向の溝70の中の引張ワイヤアンカー76aの先端側の移動は不動の固定ネジ82により阻止される。それゆえ、移動を阻止された引張ワイヤアンカー76aに接続する引張ワイヤ50もまた先端側に移動するピストン66および当該ピストン66に固定されたカテーテル本体部分12に対して固定保持される。この結果、この引張ワイヤ50が延在する軸ずれ内孔部28または30のいずれかの方向にカテーテル先端部分14が偏向する。
【0038】
同様に、固定ネジ82がその第2の位置(すなわち、第2の長手方向の溝72に位置合わせされる位置)にあって、ピストン66がハンドルハウジング64および固定ネジ82に対して先端側に移動すると、固定ネジ82は引張ワイヤアンカー76bの移動を阻止して、当該引張ワイヤアンカー76bは先端側に移動するピストンに対して不動状態に維持される。さらに、この引張ワイヤアンカー76bに接続する引張ワイヤ50が先端側に移動するピストン66およびカテーテル本体部分12に対して不動状態に維持され、当該引張ワイヤ50が延在する軸ずれ内孔部28または30のいずれかの方向にカテーテル先端部分14が偏向する。
【0039】
このような構成により、各引張ワイヤ50の同時移動を防ぎながら、カテーテル先端部14が偏向して2種類の湾曲形状を形成することが可能になり、好ましくは、2種類の異なる方向に偏向可能になる。
【0040】
当該技術分野における熟練者により理解できるように、上記の構成は1方向(偏向)式カテーテルすなわち単一の引張ワイヤを備えるカテーテルにおいても使用可能である。すなわち、1本のみの引張ワイヤがカテーテルに備えられている場合は、1個のみの長手方向の溝がピストン内に設けられている。この場合は、外周溝は必要ないが、固定ネジ(または別のピン)を引張ワイヤアンカーの先端側における長手方向の溝の中に延在させる必要がある。
【0041】
図8乃至図13に本発明による制御ハンドル16の別の実施形態を示す。制御ハンドル16はハンドルハウジング64およびピストン組立体65を備えており、これらは共に基端部および先端部を有している。ピストン組立体65はその基端部にピストン66を、また、その先端部に親指制御部68を備えると共に、後に詳述する付加的な構成部品を備えている。ピストン組立体65の基端部はハンドルハウジング64の先端部内のピストンチャンバーの中に摺動可能に取り付けられている。一方、ピストン組立体65の先端部はカテーテル本体部分12の基端部に固定されている。ピストン66はその中に延在する内部通路77を備えており、この中に引張ワイヤ50およびリード線(図示せず)が貫走している。
【0042】
ハンドルハウジング64は基端側部分130および先端側部分132を備えている。このハウジング64の基端側部分130の先端部は外周ノッチ部134を備えており、この中に先端側部分132の基端部が嵌合する。これらの基端側部分130および先端側部分132は一体に押圧嵌合できる。ハンドルハウジング64の先端側部分132はゴム等により形成したグリップ部分136が備えられていて使用者が使いやすくなっている。
【0043】
ピストンチャンバーは第1の内径138と、第2の内径140と、第3の内径142を有している。第1の内径138は第2の内径140よりも基端側にあり、これらは共に第3の内径142よりも先端側にある。第2の内径140は第1の内径138よりも小さいが、ピストン66の外径よりも僅かに大きい。第3の内径142は第1の内径138よりも小さく、第2の内径140とほぼ同じ大きさであるのが好ましい。
【0044】
図11はピストン組立体65の基端側部分を示しており、当該基端側部分は基端部84、先端部86およびこれらの間の外周凹部85を備えている。この基端部84にはその全外周に深い溝88および浅い溝90を含む一連の長手方向の溝が設けられている。図示の実施形態は図13に最良に示すように2個の深い長手方向の溝88と4個の浅い長手方向の溝90を有している。この2個の深い長手方向の溝88は互いに隣接している。さらに、これらの長手方向の溝88および90は区画壁92により互いに分離されている。各区画壁92は傾斜した先端部94を有している。
【0045】
引張ワイヤアンカー76は深い長手方向の溝88の中にそれぞれ摺動可能に配置されている。この深い長手方向の溝88の各先端部は垂直壁79まで延出している。各垂直壁79は小孔(図示せず)を有している。2本の引張ワイヤ50は内部通路77およびこれらの小孔の1個の中に延在して上述したように引張ワイヤアンカー76に取り付けられる。
【0046】
先端部86は基端部および先端部を有しており、外周凹部85により基端部84から分離している。この先端部86の基端部は複数の歯形状ノッチ部96を備えている。好ましくは、これらの歯形状ノッチ部96の数は区画壁92の数と同じであり、その数は図示の実施形態において6個である。
【0047】
さらに、ピストン組立体65はピストン66に回転可能に取り付けたリング状部材98を備えている。このリング状部材98はDelrin(登録商標)、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂、ポリエステル、ポリエチレン等のような一般に硬質のプラスチックにより形成されているのが好ましい。このリング部材98は基端部104および先端部106を有している。リング部材98の外径はピストン66の先端部の外径よりも僅かに大きい。また、リング部材98の内径は外周凹部85の外径よりも僅かに大きい。
【0048】
このリング部材98は複数の突出部110を有しており、これらの突出部110は外周凹部85の中に半径方向に内側に延出して、長手方向の溝88および90の中に受容され得る大きさを有している。図12はリング部材98が基端側に摺動してその突出部110が各溝88および90の中に内側に延在した状態でこれらの溝の上に配置されている状態を示している図である。図13により分かるように、各突出部110は離間していて、長手方向の溝88および90の中に1個おきに位置合わせされている。なお、図示の実施形態においては、3個の突出部110がリング部材98に設けられている。
【0049】
リング部材98の先端部106はノッチ部96に1個おきに位置合わせされて離間する複数の歯部108を備えている。従って、歯部108の数はノッチ部96の数の半分になる。なお、図示の実施形態においては、リング部材98は3個の歯部108を有している。これらの歯部108は好ましくは突出部110とほぼ同じ深さまで内側に突出できるような一定の厚さを有している。
【0050】
さらに、図10に示すように、ピストン組立体65はピストン66の先端側部分86の周りに配置された円筒形スリーブ114を備えている。このスリーブ114は基端部および先端部を有しており、Delrin(登録商標)、ポリカーボネート等のような一般に硬質のプラスチックにより形成されているのが好ましい。このスリーブ114の基端部はその外周に歯形状のノッチ部116を備えており、これらはリング部材98の先端部106における3個の歯部108に対してほぼ対応する大きさ、形状および位置に備えられている。それゆえ、スリーブ114の基端部がリング部材98の上部または外側部分に対して嵌合して、リング部材98の突出部110がピストンの先端側部分86の基端部におけるノッチ部96に対して嵌合する。リング部材98の歯部108の数が増減すると、スリーブ114の歯形状ノッチ部116の数がこれに応じて増減する。これにより、リング部材98およびスリーブ114はスリーブ114上の歯形状ノッチ部116とリング部材98上の歯部108との間の内部係合によりピストン66の周りに一体に回転する。好ましくは、ピストン66は外周溝57を備えており、この溝の中にO−リング(図示せず)が嵌合してピストンとスリーブとの間の空間部を封じるようになっている。
【0051】
リング部材98およびスリーブ114はほぼ同じ大きさの外径を有しており、この外径はピストンチャンバーの第1の内径138よりも小さいがピストンチャンバーの第2の内径140および第3の内径142よりも大きい。すなわち、この第1の内径138と第2の内径140との間の差のために、ハンドルハウジング64はピストンチャンバーの先端部に先端側円筒形フランジ139を備えてスリーブ114(またはリング部材98)のハウジングに対する先端側への移動を防止してスリーブがピストンチャンバーから先端側に抜け出ないようにしている。さらに、第1の内径138と第3の内径142との間の差のために、ハンドルハウジング64はピストンチャンバーの中間部に基端側円筒形フランジ141を備えてリング部材98(またはスリーブ114)のハウジングに対する基端側への移動を防いでいる。
【0052】
以上の構成により、例えば親指操作部68を押圧することによってハンドルハウジング64に対してピストン66を先端側に移動すると、ピストン66がスリーブ114およびリング部材98に対して先端側に摺動し、リング部材98が図12に示すように外周凹部85から長手方向の溝88および90上に移動する。さらに、ピストン66の先端側への移動によって、リング部材98の突出部110が長手方向の溝88および90の中に1個おきに受容される。さらに、図示の構成においては、1個の突出部110が深い長手方向の溝88の内の1個に受容されるが、別の1個には受容されない。さらに、ピストン66がリング部材98に対して先端側に移動すると、深い長手方向の溝88に延在している突出部110は当該溝88の中の引張ワイヤアンカー76に係合してこれを阻止し、当該引張ワイヤアンカー76およびこれに付属する引張ワイヤ50を先端側に移動するピストン66に対して不動状態に保持する。このような移動により、カテーテル先端部分14は上記の引張ワイヤ50の先端部が延在する軸ずれ内孔部の方向に偏向する。なお、当該技術分野における熟練者により理解できるように、リング部材98は任意の別の方法でハンドルハウジング64に係合してピストン66の先端側または基端側の移動により、当該リング部材をピストン上で回転可能にしたまま、先端側または基端側に移動するピストンに対して不動状態に保持できるように構成することが可能である。
【0053】
さらに、隣接する深い長手方向の溝88の中に引張ワイヤアンカー76bを係合して別の引張ワイヤ50の軸ずれ内孔部の方向にカテーテル先端部分を偏向できるようにするために、突出部110を移動して隣接する長手方向の溝に位置合わせする必要がある。この操作を行なうために、リング部材98の歯部108がピストン66の先端側部分86の基端部における歯形状ノッチ部96に係合するまでピストン66をハンドルハウジング64に対して基端側に移動する。これらの歯部108およびノッチ部96の形状によって、リング部材98は歯部108がノッチ部96に係合すると回転できるようになる。さらに、この回転の程度によって、リング部材98上の突出部110が隣接する長手方向の溝88に位置合わせされる。
【0054】
さらに、ピストン66がハンドルハウジング64およびリング部材98に対して先端側に移動すると、各突出部110が隣接する長手方向の溝88および90の中にそれぞれ受容される。特に、深い長手方向の溝88の中に受容された突出部110は当該溝88内の引張ワイヤアンカー76bに係合してその先端側への移動を阻止し、上述の方法と同様に当該引張ワイヤアンカー76bを先端側に移動するピストン66に対して不動状態に保持する。また、この操作によって、引張ワイヤアンカー76bに係留される引張ワイヤ50も先端側に移動するピストン66およびカテーテル本体部分12に対して不動状態に保持されるので、カテーテル先端部14はこの引張ワイヤ50が延在している軸ずれ内孔部の方向に偏向する。
【0055】
さらに、第1の深い長手方向の溝88の中の引張ワイヤ50の方向にカテーテル先端部分14を再び偏向することが必要とされる場合は、リング部材98上の歯部108が歯形状ノッチ部96に係合するまでピストン66を再び基端側に移動する。さらに、リング部材98の歯部108がノッチ部96に係合した状態でリング部材98を再びピストン66に対して回転する。この結果、異なる突出部110が第1の深い長手方向の溝88に位置合わせされる。
【0056】
特に好ましい実施形態においては、医師がどの引張ワイヤ50が係合しているかを容易に確認できるように確認機構が備えられている。好ましい機構は図10に示すようにスリーブ114の先端部の近傍の周囲に120°の間隔で3個の穴118が設けられている。さらに、スリーブ114はピストン66とは異なる色である。また、ハンドルハウジング64の先端側部分132はこれらの穴118と概ね直線状に位置合わせされた穴120を有していて、穴118の内の1個を穴120に位置合わせできるようになっている。それゆえ、スリーブ114をピストン66およびハウジング64に対して回転する時に、当該ピストンおよびハウジングに対して6種類の状態の内の一つに配置される。これらの状態の内の3種類の状態において、穴118内の1個が穴120に位置合わせされ、使用者はこの穴120を通してピストン66を見ることができる。さらに、これらの3種類の状態は移動を阻止されている一方の引張ワイヤにそれぞれ対応している。また、別の3種類の状態は阻止されている他方の引張ワイヤにそれぞれ対応していて、使用者は穴120を通してスリーブ114を見ることができる。従って、このような構成により、ハンドルハウジングにおける穴120を通してスリーブの色またはピストンの色のいずれかを見ることによって、使用者はどちらの引張ワイヤの移動が阻止されているかが分かり、カテーテル先端部の偏向状態を知ることができる。
【0057】
必要であれば、固定ネジ(図示せず)を用いてピストン66がハンドルハウジング64から分離しないようにすることができる。例えば、固定ネジをハンドルハウジング64を通してピストン66の浅い長手方向の溝90の1個の中に延在させることも可能である。さらに、ピストンがハンドルハウジングから分離しないようにすることを確実にするための別の手段を使用することも可能である。
【0058】
当該技術分野における熟練者により理解できるように、リング部材98およびスリーブ114は上述したリング部材およびスリーブの機能の全てを実行し得る単一の部材に置き換えることができる。あるいは、スリーブ114を完全に除去することも可能である。このような構成においては、第1の内径138を有するハンドルハウジング64における先端側部分130の長さを縮小して第2の内径140をリング部材98にさらに近くする必要がある。
【0059】
加えて、上記のハンドル構成は3本以上の引張ワイヤを有する多方向(偏向)性カテーテルの場合にも適用できる。すなわち、図5乃至図7の構成において、長手方向の溝(および引張ワイヤアンカー)の数を引張ワイヤの数に応じて増加できる。また、図8乃至図13の構成において、深い長手方向の溝(および引張ワイヤアンカー)の数を引張ワイヤの数に応じて増加できる。さらに、2本の異なる引張ワイヤの方向にカテーテル先端部分が同時に移動しないようにするために、リング部材の突出部の数を偏向して1個のみの突出部が深い長手方向の溝の1個の中にだけ延在するようにできる。それゆえ、例えば、3本の引張ワイヤを使用する場合には、リング部材の突出が長手方向の溝に2個おきに位置合わせされる。さらに、4本の引張ワイヤを使用する場合には、ピストンを4本の深い長手方向の溝と4本の浅い長手方向の溝が設けられるように変形して、リング部材上の突出部が長手方向の溝に3個おきに位置合わせされる。
【0060】
また、例えば本明細書に参考文献として含まれる「全方向操作型カテーテル(Omni-Directional Steerable Catheter)」と題する米国特許出願第08/924,611号に記載されるような、例えばカテーテル先端部分の2方向における湾曲を同時に可能にするような、2本以上の引張ワイヤを同時に移動できるようにすることも望ましい。さらに、当該技術分野における熟練者であれば、さらに別の変形または変更態様も明らかとなると考えられる。
【0061】
以上、本発明の現在において好ましいと思われる実施形態に基いて説明した。しかしながら、本発明に関する技術分野における熟練者であれば、本発明の原理、趣旨および範囲を逸脱しない限りにおいて上記の構造における変形および変更を行なうことが可能であることが理解できると考える。例えば、上記の深い長手方向の溝は互いに隣接している必要がない。あるいは、上記の長手方向の全ての溝を深い長手方向の溝と同一乃至同等の深さにすることができる。加えて、上記のリング状部材における歯部の数は必要に応じて増減できるが、当該リング状部材の製造を簡単にするためにリング状部材上の突出部の数と同一数にするのが好ましい。
【0062】
従って、上記の説明は添付図面に記載し開示した詳細な構造にのみ関係するだけであって、本発明の完全かつ正当な範囲は特許請求の範囲ならびにその実施態様によってのみ定められると理解するべきである。
【0063】
本発明の関連態様、実施態様は以下の通りである。
(関連態様A)
管状の壁部、基端部および先端部、およびこれらを貫通する少なくとも1個の内孔部を有するカテーテル本体部分と、
基端部および先端部およびこれらを貫通する少なくとも1個の内孔部を有する柔軟性チューブにより構成されるカテーテル先端部分とから成り、当該カテーテル先端部分の基端部が前記カテーテル本体部分の先端部に固定されており、さらに、
先端部において前記カテーテル本体部分の基端部に取り付けられている制御ハンドルから成り、当該制御ハンドルが、
基端部および先端部およびピストンチャンバーを有するハウジングと、
基端部および先端部を有して前記ハウジングのピストンチャンバーの中に摺動可能に取り付けられたピストンから成り、当該ピストンの先端部が前記カテーテル本体部分の基端部に固定されており、当該ピストンがその基端側の位置と先端側の位置との間で前記ハウジングに対して長手方向に移動可能であり、さらに、当該ピストンが基端部および先端部を有してこのピストンの長さ方向に沿う一部分に沿って延在する長手方向の溝を有しており、さらに、
前記長手方向の溝の中に摺動可能に配置された引張ワイヤアンカーと、
基端部および先端部を有して前記制御ハンドルからカテーテル本体部分の内孔部を貫通してカテーテル先端部分の内孔部の中まで延在する引張ワイヤとから成り、当該引張ワイヤの基端部が制御ハンドルの中で引張ワイヤアンカーに固定されており、さらに、
前記引張ワイヤアンカーに対するピストンおよびカテーテル本体部分の先端側への移動に応じて一定の方向に前記カテーテル先端部分を偏向するために前記引張ワイヤを前記カテーテル先端部分に固定する固定手段と、
前記ピストンの先端側への移動時に前記長手方向の溝の中における引張ワイヤアンカーの先端側への移動を阻止するための手段とから成ることを特徴とする操作可能なカテーテル。
(1)前記カテーテル先端部分を偏向するための手段が前記引張ワイヤを延在させるためにカテーテル先端部分の中に設けた軸ずれ内孔部と当該引張ワイヤをカテーテル先端部分に係留するアンカーとにより構成されている関連態様Aに記載のカテーテル。
(2)さらに、先端電極から成る関連態様Aに記載のカテーテル。
(3)前記カテーテル先端部分を偏向するための手段が前記引張ワイヤを延在させるためにカテーテル先端部分の中に設けた軸ずれ内孔部と当該引張ワイヤを前記先端電極に固定するための手段とにより構成されている関連態様(2)に記載のカテーテル。
(4)前記ハンドルがさらに前記ピストンの中に延在する内部通路と当該内部通路を前記長手方向の溝に連接する穴とにより構成されていて、前記引張ワイヤが当該内部通路および穴を貫通して長手方向の溝の中に延在している関連態様Aに記載のカテーテル。
(5)前記ハンドルがさらに前記ピストンの先端部における親指制御部により構成されている関連態様Aに記載のカテーテル。
【0064】
(6)前記防止手段が前記ハンドルハウジングの内側表面部に固定されて半径方向に内側に延出する固定ネジにより構成されている関連態様Aに記載のカテーテル。
(実施態様B)
管状の壁部、基端部および先端部、およびこれらを貫通する少なくとも1個の内孔部を有するカテーテル本体部分と、
基端部および先端部およびこれらを貫通する少なくとも1個の内孔部を有する柔軟性チューブにより構成されるカテーテル先端部分とから成り、当該カテーテル先端部分の基端部が前記カテーテル本体部分の先端部に固定されており、さらに、
先端部において前記カテーテル本体部分の基端部に取り付けられている制御ハンドルから成り、当該制御ハンドルが、
基端部および先端部およびピストンチャンバーを有するハウジングと、
基端部および先端部を有して前記ハウジングのピストンチャンバーの中に摺動可能かつ回動可能に取り付けられたピストンから成り、当該ピストンの先端部が前記カテーテル本体部分の基端部に固定されており、当該ピストンがその基端側の位置と先端側の位置との間で前記ハウジングに対して長手方向に移動可能であり、さらに、当該ピストンが基端部および先端部を有してこのピストンの長さ方向に沿う一部分に沿って延在する第1の長手方向の溝および第2の長手方向の溝、およびこれらの長手方向の溝の各先端部を連接する外周溝を有しており、さらに、
前記第1の長手方向の溝の中に摺動可能に配置された第1の引張ワイヤアンカーおよび前記第2の長手方向の溝の中に摺動可能に配置された第2の引張ワイヤアンカーと、
基端部および先端部を有して前記制御ハンドルからカテーテル本体部分の内孔部を貫通してカテーテル先端部分の内孔部の中までそれぞれ延在する第1の引張ワイヤおよび第2の引張ワイヤとから成り、前記第1の引張ワイヤの基端部が制御ハンドルの中で第1の引張ワイヤアンカーに固定されており、及び、前記第2の引張ワイヤの基端部が制御ハンドルの中で第2の引張ワイヤアンカーに固定されており、さらに、
前記第1の引張ワイヤおよび前記第1の引張ワイヤアンカーに対するピストンおよびカテーテル本体部分の先端側への移動に応じて第1の湾曲形状を形成するように前記カテーテル先端部分を偏向するために前記第1の引張ワイヤを前記カテーテル先端部分の第1の固定位置に固定する第1の固定手段と、
前記第2の引張ワイヤおよび前記第2の引張ワイヤアンカーに対するピストンおよびカテーテル本体部分の先端側への移動に応じて前記第1の湾曲形状とは異なる第2の湾曲形状を形成するように前記カテーテル先端部分を偏向するために前記第2の引張ワイヤを前記カテーテル先端部分の前記第1の固定位置と異なる第2の固定位置に固定する第2の固定手段と、
前記ピストンの先端側への移動時に前記第1の引張ワイヤアンカーおよび第2の引張ワイヤアンカーの一方の先端側への移動を選択的に阻止するための阻止手段であって、前記ハウジングに固定されており、前記外周溝の中に延在している阻止手段とから成り、
前記ピストンは、第1の位置と第2の位置との間でハウジングに対して回動可能であり、前記ピストンが回動すると前記ピストンの前記外周溝が移動し、前記ピストンが前記第1の位置にあるとき、前記阻止手段は前記第1の長手方向の溝に位置合わせされており、前記ピストンが前記第2の位置にあるとき、前記阻止手段は前記第2の長手方向の溝に位置合わせされており、前記阻止手段が前記第1の長手方向の溝に位置合わせされているとき、前記阻止手段は前記第1の引張ワイヤアンカーの先端側への移動を阻止し、前記阻止手段が前記第2の長手方向の溝に位置合わせされているとき、前記阻止手段は前記第2の引張ワイヤアンカーの先端側への移動を阻止することを特徴とする多方向操作型カテーテル。
(7)前記カテーテル先端部分を偏向するための第1の手段および第2の手段が前記第1の引張ワイヤおよび第2の引張ワイヤをそれぞれ延在させるためにカテーテル先端部分の中に設けた第1の軸ずれ内孔部および第2の軸ずれ内孔部とそれぞれの引張ワイヤをカテーテル先端部分に係留するアンカーとにより構成されている実施態様Bに記載のカテーテル。
(8)さらに、先端電極から成る実施態様Bに記載のカテーテル。
(9)前記カテーテル先端部分を偏向するための手段が前記第1の引張ワイヤおよび第2の引張ワイヤをそれぞれ延在させるためにカテーテル先端部分の中に設けた第1の軸ずれ内孔部および第2の軸ずれ内孔部を有し、さらに少なくとも一方の引張ワイヤを前記先端電極に固定するための手段とにより構成されている実施態様(8)に記載のカテーテル。
(10)前記ハンドルがさらに前記ピストンの中に延在する内部通路と当該内部通路を前記第1の長手方向および第2の長手方向の溝にそれぞれ連接する第1の穴および第2の穴とにより構成されていて、前記第1の引張ワイヤが当該内部通路および第1の穴を貫通して第1の長手方向の溝の中に延在し、かつ、前記第2の引張ワイヤが当該内部通路および第2の穴を貫通して第2の長手方向の溝の中に延在している実施態様Bに記載のカテーテル。
【0065】
(11)さらに、前記第1の引張ワイヤアンカーおよび第2の引張ワイヤアンカーが前記外周溝の中に進入するのを阻止するための手段から成る実施態様Bに記載のカテーテル。
(12)前記第1の引張ワイヤアンカーおよび第2の引張ワイヤアンカーが前記外周溝の中に進入するのを阻止するための手段が前記長手方向の溝のそれぞれの先端部に設けられた段部により構成されている実施態様(11)に記載のカテーテル。
(13)前記ハンドルがさらに前記ピストンの先端部における親指制御部により構成されている実施態様Bに記載のカテーテル。
(14)前記防止手段が前記ハンドルハウジングの内側表面部に固定されて半径方向に内側に延出する固定ネジにより構成されている実施態様Bに記載のカテーテル。
(15)3本以上の引張ワイヤと3個以上の引張ワイヤアンカーとから成る実施態様Bに記載のカテーテル。
(16)前記カテーテル先端部分において半径方向に対向する軸ずれ内孔部の中にそれぞれ延在する2本の引張ワイヤから成る実施態様Bに記載のカテーテル。
【0066】
【発明の効果】
従って、本発明によれば、従来に比して優れた多方向に操作可能なカテーテルとその制御ハンドルが提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるカテーテルの斜視図である。
【図2】本発明によるカテーテルのカテーテル本体部分および先端部分の側断面図である。
【図3】本発明によるカテーテルの先端部分の側断面図である。
【図4】先端部分の側壁部に引張ワイヤを係留するための一手段を示しているカテーテル先端部分の一部分の側断面図である。
【図5】本発明による制御ハンドルの斜視図である。
【図6】図5の制御ハンドルにおけるピストンの斜視図である。
【図7】図5の制御ハンドルにおける線7−7に沿う部分的側断面図である。
【図8】本発明による制御ハンドルの別の実施形態の斜視図である。
【図9】図9(A)はハンドルハウジングのみを断面で示しているスリーブを除いた図8のハンドルの部分的側断面図であり、図9(B)はスリーブを伴う図9(A)のハンドルの部分的拡大側断面図である。
【図10】ハンドルハウジングのみを断面で示しているスリーブを伴う図8のハンドルの部分的側断面図である。
【図11】図8乃至図10のハンドルにおけるピストンの基端部の斜視図である。
【図12】リング部材がピストンの長手方向に沿って基端側に摺動した状態を示している図11のピストンの基端部の斜視図である。
【図13】図12におけるピストンの線13−13に沿う断面を示している図である。
【符号の説明】
10 2方向に操作可能なカテーテル
12 カテーテル本体部分
14 カテーテル先端部分
16 制御ハンドル
50 引張ワイヤ
66 ピストン
76 引張ワイヤアンカー

Claims (8)

  1. 管状の壁部、基端部および先端部、およびこれらを貫通する少なくとも1個の内孔部を有するカテーテル本体部分と、
    基端部および先端部およびこれらを貫通する少なくとも1個の内孔部を有する柔軟性チューブにより構成されるカテーテル先端部分とから成り、当該カテーテル先端部分の基端部が前記カテーテル本体部分の先端部に固定されており、さらに、
    先端部において前記カテーテル本体部分の基端部に取り付けられている制御ハンドルから成り、当該制御ハンドルが、
    基端部および先端部およびピストンチャンバーを有するハウジングと、
    基端部および先端部を有して前記ハウジングのピストンチャンバーの中に摺動可能かつ回動可能に取り付けられたピストンから成り、当該ピストンの先端部が前記カテーテル本体部分の基端部に固定されており、当該ピストンがその基端側の位置と先端側の位置との間で前記ハウジングに対して長手方向に移動可能であり、さらに、当該ピストンが基端部および先端部を有してこのピストンの長さ方向に沿う一部分に沿って延在する第1の長手方向の溝および第2の長手方向の溝、およびこれらの長手方向の溝の各先端部を連接する外周溝を有しており、さらに、
    前記第1の長手方向の溝の中に摺動可能に配置された第1の引張ワイヤアンカーおよび前記第2の長手方向の溝の中に摺動可能に配置された第2の引張ワイヤアンカーと、
    基端部および先端部を有して前記制御ハンドルからカテーテル本体部分の内孔部を貫通してカテーテル先端部分の内孔部の中までそれぞれ延在する第1の引張ワイヤおよび第2の引張ワイヤとから成り、前記第1の引張ワイヤの基端部が制御ハンドルの中で第1の引張ワイヤアンカーに固定されており、及び、前記第2の引張ワイヤの基端部が制御ハンドルの中で第2の引張ワイヤアンカーに固定されており、さらに、
    前記第1の引張ワイヤおよび前記第1の引張ワイヤアンカーに対するピストンおよびカテーテル本体部分の先端側への移動に応じて第1の湾曲形状を形成するように前記カテーテル先端部分を偏向するために前記第1の引張ワイヤを前記カテーテル先端部分の第1の固定位置に固定する第1の固定手段と、
    前記第2の引張ワイヤおよび前記第2の引張ワイヤアンカーに対するピストンおよびカテーテル本体部分の先端側への移動に応じて前記第1の湾曲形状とは異なる第2の湾曲形状を形成するように前記カテーテル先端部分を偏向するために前記第2の引張ワイヤを前記カテーテル先端部分の前記第1の固定位置と異なる第2の固定位置に固定する第2の固定手段と、
    前記ピストンの先端側への移動時に前記第1の引張ワイヤアンカーおよび第2の引張ワイヤアンカーの一方の先端側への移動を選択的に阻止するための阻止手段であって、前記ハウジングに固定されており、前記外周溝の中に延在している阻止手段とから成り、
    前記ピストンは、第1の位置と第2の位置との間でハウジングに対して回動可能であり、前記ピストンが回動すると前記ピストンの前記外周溝が移動し、前記ピストンが前記第1の位置にあるとき、前記阻止手段は前記第1の長手方向の溝に位置合わせされており、前記ピストンが前記第2の位置にあるとき、前記阻止手段は前記第2の長手方向の溝に位置合わせされており、前記阻止手段が前記第1の長手方向の溝に位置合わせされているとき、前記阻止手段は前記第1の引張ワイヤアンカーの先端側への移動を阻止し、前記阻止手段が前記第2の長手方向の溝に位置合わせされているとき、前記阻止手段は前記第2の引張ワイヤアンカーの先端側への移動を阻止することを特徴とする多方向操作型カテーテル。
  2. 前記第1の固定手段および第2の固定手段が前記第1の引張ワイヤおよび第2の引張ワイヤをそれぞれ延在させるためにカテーテル先端部分の中に設けた第1の軸ずれ内孔部および第2の軸ずれ内孔部とそれぞれの引張ワイヤをカテーテル先端部分に係留するアンカーとにより構成されている請求項1に記載のカテーテル。
  3. さらに先端電極を備えた請求項1に記載のカテーテル。
  4. 前記ハンドルがさらに前記ピストンの中に延在する内部通路と当該内部通路を前記第1の長手方向の溝および第2の長手方向の溝にそれぞれ連接する第1の穴および第2の穴とにより構成されていて、前記第1の引張ワイヤが当該内部通路および第1の穴を貫通して第1の長手方向の溝の中に延在し、かつ、前記第2の引張ワイヤが当該内部通路および第2の穴を貫通して第2の長手方向の溝の中に延在している請求項1に記載のカテーテル。
  5. さらに、前記第1の引張ワイヤアンカーおよび第2の引張ワイヤアンカーが前記外周溝の中に進入するのを阻止するための進入阻止手段から成る請求項1に記載のカテーテル。
  6. 前記進入阻止手段が前記第1の長手方向の溝および前記第2の長手方向の溝のそれぞれの先端部に設けられた段部により構成されている請求項5に記載のカテーテル。
  7. 前記ハンドルがさらに前記ピストンの先端部における親指制御部により構成されている請求項1に記載のカテーテル。
  8. 前記阻止手段が前記ハウジングの内側表面部に固定されて半径方向に内側に延出する固定ネジにより構成されている請求項1に記載のカテーテル。
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