JP4286274B2 - 誤り訂正装置 - Google Patents

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Description

本発明は、符号化されて伝送あるいは記録されるデジタル信号に対して、受信あるいは再生をする際、当該デジタル信号に含まれる誤りデータの誤りを訂正する技術に関するものである。
従来の誤り訂正復号部では、受信したデータから内符号および外符号を抽出した後、前記内符号である畳み込み符号を一般的な最尤判定を用いた内符号復号器(例えば、ビタビ復号器)で復号すると共に、内符号を用いて誤りを訂正し、また、前記内符号復号器とは独立に外符号復号器(例えば、リードソロモン復号器)において外符号を用いた復号を行うと共に、外符号パリティを用いて誤りを訂正するというように、2つの誤り訂正は個別独立に実施していた。
しかし、伝送路の状態により、C/N(搬送波電力対雑音電力比)の変化によるノイズ、あるいは、バーストノイズ等により内符号復号器による復号結果がエラー状態となる場合には、外符号復号器で誤りを訂正することが困難であった。
この改善策の一つとして、畳み込み(内符号)復号器からバーストエラーが出力される場合、デインタリーブ部から出力される各データパケット上の誤りデータ単位の位置(配置)が、連続するデータパケットでは隣り合うデータ単位の位置になることを利用して、既知の誤り位置情報(以下、イレージャフラグとも称する)を発生させて、外符号復号器で誤り訂正を行う際に使用することで、誤り訂正能力を向上させることとしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、所定の期間内のトレリスデコーダ(内符号復号器)の訂正パターンに応じたコードと、所定の期間内のトレリスデコーダの入出力間のユークリッド距離またはハミング距離の総和とに基づいてイレージャフラグを発生させて、誤り訂正能力を向上させているものもある(例えば、特許文献2、特許文献3参照)。
特表2003−518800号公報(要約、図1) 特開2000−232373号公報(要約、図1) 特開2000−232375号公報(要約、図1)
通常のリードソロモン符号等の訂正能力は、付加される外符号パリティの半分であるのに対して、データパケットにおける誤りデータ単位の位置が特定された場合(イレージャフラグを用いる場合)には、誤り位置多項式の次数を拡大することにより、最大で外符号パリティの数まで誤り訂正能力を向上させることができる。
しかし、当該イレージャフラグによる誤り訂正(以下、イレージャ訂正ともいう)を行う場合、イレージャフラグが増加すると外符号パリティによる誤り訂正能力は低下する。この問題点に対し、従来技術では、イレージャフラグが真の誤りデータ単位の位置を示すという信頼性が十分ではなかった。これらを解決するためには、より正確なイレージャフラグを与える必要がある。
本発明は、上述のような問題点に鑑みて成されたものであり、誤りデータ単位に対して、より正確にイレージャフラグ(予測誤り情報)を与えることにより、誤り訂正能力の高い誤り訂正装置を得ることを目的とする。
本発明は、
内符号として畳み込み符号、外符号としてリードソロモン符号を含むBCH符号を用いて符号化されたデータ系列の内符号を復号してデータをパケット毎に出力するビタビ復号部と、
前記ビタビ復号部の出力をデータ単位毎に並べ替えるデインタリーブ部と、
前記デインタリーブ部で並べ替えられたデータを1符号語毎に外符号を復号するBCH復号部と、
前記BCH復号部において、少なくとも1符号語前に誤り訂正処理をした結果から各符号語のための予測誤り位置情報を出力する誤り位置信号発生部と、
前記ビタビ復号部の出力を再度符号化する再符号化部と、
前記ビタビ復号部の入力を、前記再符号化部による再符号化と同期させるため遅延する入力信号遅延部と、
前記入力信号遅延部の出力と前記再符号化部の出力との各データ単位についてのユークリッド距離を求めるユークリッド距離算出部と、
前記ユークリッド距離算出部で求めたユークリッド距離に応じた重み付け信号を生成する重み付け信号生成部とを備え、
前記誤り位置信号発生部は、前記BCH復号部における、少なくとも1符号語前の誤り訂正処理の結果から予測誤り位置情報を出力する手段と、
前記重み付け信号により、各符号語のための前記予測誤り位置情報を選択する誤り位置情報選択部とを備え、
前記BCH復号部は、前記選択された予測誤り位置情報を用いて前記外符号の復号を行う
ことを特徴とする誤り訂正装置を提供する。
本発明によれば、BCH復号部で誤り訂正処理をした符号語の誤り訂正位置を示す情報により、当該符号語よりも後に誤り訂正処理される符号語の誤り位置情報を予測した結果と、所定の期間の内符号復号器の入出力間のユークリッド距離の総和に応じた重み付け信号とから、従来法より信頼性の高いイレージャ訂正ができる、つまり誤り訂正装置における誤り訂正能力をさらに向上させることができる。
例えば、日本における地上デジタル放送では、内符号の復号としてビタビ復号、外符号の復号としてリードソロモン復号が用いられており、以下そのような場合に適した実施の形態について説明するが、本発明はこれに限定されない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る誤り訂正装置の構成を示すブロック図である。
図1において、本受信装置におけるデジタル復号部1は、外部から受信したデジタル変調信号からキャリア、クロック等を再生し、デジタル変調信号を復調してベースバンド信号に変換する。そして、このベースバンド信号に対して伝送路歪み補正等を行なうことで、前記デジタル変調信号を復号して復号出力をビタビ復号部2に出力する。
デジタル復号部1に入力される信号としては、例えば、VSB(残留側波帯)変調信号やOFDM(直交周波数分割多重)信号等のデジタル変調信号が考えられ、デジタル復号部1では、この変調信号から、各々例えば1バイトのデータ単位(シンボル)の系列が再生される。
ビタビ復号部2に供給されるデータ系列は、内符号として畳み込み符号、外符号としてリードソロモン符号などのBCH(Bose−Chaudhuri−Hocquenghem:2重訂正)符号を用いて符号化されたものである。
ビタビ復号部2は、デジタル復号部1の復号出力から、さらに、送信側で内符号(トレリス符号)化により畳み込まれたデータをビタビ復号して受信データ系列RDSを再生し、デインタリーブ部3に出力する。ビタビ復号部2から出力される受信データ系列RDSは、データパケット(「トランスポートストリームパケット」、或いは「TSパケット」と言う)に分割されたものであり、各データパケットは、204個のデータ単位から成る。
ビタビ復号部2には、例えば、8値のデジタル変調としてトレリス符号化変調によって変調されたデータが入力される。ビタビ復号部2は、符号の自由距離の半分までの誤りはハミング距離による硬判定を用いても誤り訂正することができ、さらにユークリッド距離による軟判定を用いれば自由距離に近い値まで誤りを訂正することができる。従って、トレリス符号化変調は、一種の誤り訂正の内符号を付加できる変調である。
しかし、ビタビ復号部2では、受信信号のデータ系列にバーストエラーが含まれている場合、その特性上、当該データ系列を正しく再生することができない。また、伝送路の状態によっては、さらに長いバーストエラーを含んだデータ系列を再生してしまうことがある。
デインタリーブ部3は、図2に示すように、遅延時間が異なる複数の遅延メモリD1〜Dnと、この遅延メモリD1〜Dn及び遅延を含まない接続線D0(それぞれ入力側及び出力側が端子I1〜In、I0、及びO1〜On、O0を備えている)を順次切り替えるスイッチS1、S2を有し、ビタビ復号部2で再生された受信データ系列RDSの各データ単位に対して、各遅延メモリD1〜Dnで送信側と反対の遅延時間を与えて、送信装置においてインタリーブが行なわれる前の送信データと同様の並び順のデータ系列を再現し、リードソロモン復号部4に出力する。リードソロモン復号部4は、デインタリーブ部3から出力されるデータ系列を、例えば1TSパケットと同じ数のデータ単位から成るパケット(データパケット)を単位として、即ち1符号語として、誤り訂正を行う。
遅延メモリD1〜Dnは、それぞれ図示される記憶容量を有し、その遅延時間DT1〜DTnは、それぞれ、
DT1=m*n*(n+1)、
DT2=m*(n−1)*(n+1)、
DT3=m*(n−2)*(n+1)、
DT4=m*(n−3)*(n+1)、

DTn=m*(n+1)
で与えられる(「*」は掛け算記号)数のデータ単位の送信に要する時間である。
ここで、m、nは正の整数であり、リードソロモン復号部4におけるデータパケットの長さ(データ単位の数)を基準に任意に決定される。尚、mおよびnは任意に決定することができる。例えば、1TSパケットが12×17(=204)個のデータ単位から成るものであることから、リードソロモン復号における符号語を1TSパケットと同じ長さとするため、n=11とし、また、mを17の整数倍に設定することで、当該デインタリーブ回路の中に蓄積されるデータ量が前記1TSパケットにおけるデータ量の整数倍とすることができる。尚、日本における地上デジタル放送においては、n=11、m=17である。
図3は、デインタリーブ部3に入力されるデータ系列のデータパケット(TSパケット)の一例を示し、図4(a)〜(c)は、デインタリーブ部3から出力されるデータ系列のデータパケット(それぞれリードソロモン復号部4における復号のための1符号語を構成する)の一例を示す。図5(a)〜(c)は、図4(a)〜(c)に示される各データパケットの先頭部分のみを示す。
デインタリーブ部3は、図3に示される、入力されるデータパケットに含まれるデータ単位を、スイッチS1、S2の順次切り替え動作により、図4(a)〜(c)及び図5(a)〜(c)に示すように並べ替えて(インタリーブ前の順序に戻して)出力する。図4(a)〜(c)及び図5(a)〜(c)には、デインタリーブ部3の出力がパケットA1、A2、A3、…として図示されている。さらに、図5(a)〜(c)においては、それぞれのデータ単位[i−j]の上に、その復号データパケット内における位置、即ち復号データパケットの先頭から数えたときの番号(1)、(2)、(3)、…が括弧内に記載してある。
図3、図4(a)〜(c)及び図5(a)〜(c)において、各データ単位は符号[i−j]で示される。iはTSパケットの番号(1、2、3、…)を表し、jは当該TSパケット内におけるデータ単位の番号(デインタリーブ部3に入力される順序)を表し、jの最小値は1、最大値は204である。また符号[i−j]の右肩の*印はデータ単位の値が誤りであることを意味する。
例えば、図3において1番目のTSパケットの1番目のデータ単位[1−1]は、デインタリーブ部3でm*n*(n+1)=17*11*12個のデータ単位の送信(デインタリーブ部3への入力)に要する時間遅延されて出力され、2番目のTSパケットの2番目のデータ単位[2−2]は、デインタリーブ部3でm*(n−1)*(n+1)=17*10*12個のデータ単位の送信(デインタリーブ部3への入力)に要する時間遅延されて出力され、3番目のTSパケットの3番目のデータ単位[3−3]は、デインタリーブ部3でm*(n−2)*(n+1)=17*9*12個のデータ単位の送信(デインタリーブ部3への入力)に要する時間遅延されて出力される。その結果、デインタリーブ部3の出力側のデータパケットA1では、データ単位[1−1]、[2−2]、[3−3]が順に並んでいる。
デインタリーブ部3に図3に示されるようなバーストエラーが含まれているTSパケットが入力された場合、デインタリーブ部3から出力されるデータパケットA1、A2、A3、…においては、図4(a)〜(c)及び図5(a)〜(c)に示されるように、バーストエラーによる誤りデータ単位が複数のデータパケットA1、A2、A3、…にわたって規則的に散らばった状態になる。
より具体的には、時間的に連続して(相前後して)出力されたデータパケット(例えば、図4(a)〜(c)及び図5(a)〜(c)中のデータパケットA1とデータパケットA2)において、各データパケットにおける誤りデータ単位の位置(配置)が、データパケットのデータ単位配列において隣り合う位置になる。
図4(a)〜(c)及び図5(a)〜(c)にはこのことが示されており、入力パケットにバーストエラーが含まれている場合、データパケットA1、A2、A3、…には、そのバーストエラーがデータ単位で順次隣り合う配置に分散されている。例えば、図4(a)〜(c)及び図5(a)〜(c)において、データパケットA2における誤りデータ単位の位置(即ち、当該データパケットA2の先頭から数えたときの番号)(2)は、一つ前のデータパケットA1において、当該データパケットA1における誤りデータ単位の位置(3)の一つ前の位置となっている。このことから、各データパケット内における誤りデータ単位の位置は、一つ前のデータパケット(一つ前に復号されたデータパケット)における誤りデータ単位の位置から推定することができる。
リードソロモン復号部4は、デインタリーブ部3から出力されたデータパケットに対して、送信装置において付加された外符号パリティを用いて誤り訂正処理を行ない、データパケットに含まれるデータを再生する。データパケットには、一定のデータ単位数毎に外符号パリティが挿入されているため、当該リードソロモン復号部4は、当該外符号パリティを用いて各データパケットに対して誤り訂正処理を行う。
リードソロモン復号部4は、シンドローム演算部21、誤り位置多項式算出部22、誤り位置計算部23、誤り値計算部24、および誤り訂正部25を有する。そして、誤り訂正部25は、シンドローム演算部21から誤り値計算部24までの処理結果を用いて、遅延部26から出力されたデータパケットに対して誤り訂正を実施する。
シンドローム演算部21は、受信信号に対応する受信語に基づいてシンドロームを得るものであり、該シンドロームは、例えば、前記受信語および検査方程式に基づいて算出することができる。また、シンドロームは、送信語には影響されず通信路における誤りパターンのみで定まり、受信語に対応するパリティ検査行列から計算されるm次元ベクトルである。
誤り位置多項式算出部22は、データパケットにおいて誤りデータ単位のある位置(以下、誤り位置ともいう)に対応する情報、すなわち誤り位置データの逆数を根に持つ多項式(誤り位置多項式)を算出するものである。なお、誤り位置多項式における係数は、前記シンドロームによって演算される。また、誤り位置多項式は、ガロア体上の加算、乗算及び除算を行なうことにより算出することができる。
誤り位置計算部23は、誤り位置多項式に誤り位置に対する元を順次代入するチェン探索法を用いて誤り位置を求め、誤り位置データ(「検出誤り位置情報」と呼ぶ)DEを出力する。上述のように誤り位置多項式は前記誤り位置情報の逆数を根とする多項式であり、前記誤り位置は当該根に基づいて演算することができる。なお、誤り位置計算部23における前記根の演算は、例えば、m個のレジスタを用いて構成した回路において前記レジスタの出力を順次シフトさせ、当該レジスタの出力の総和が0になるか否かを調べ、当該出力の総和が0になるシフト回数を計算するものである。そして、この場合、シフト回数が前記誤り位置を示す。
誤り値計算部24は、上記したチェン探索法で求めた誤り位置と、シンドロームとから、ガロア体上の四則演算により誤りの値(以下、誤り値ともいう)を計算するものである。誤り値は、前記データパケットにおける誤り位置が算出されている場合には、当該既知の誤り位置情報に基づいて求めることができる。そして、前記既知の誤り位置情報(イレージャフラグ)に基づいて誤りデータの訂正を行なうことをイレージャ訂正という。
誤り訂正部25は、遅延部26から出力された前記データパケットにおける誤り位置にある誤りデータから、誤り値の演算部24から出力された、当該誤りデータに対応する誤りの値を差し引くことで送信データに対応する符号語を得るものである。誤り訂正部25は、例えば、前記データパケットにおけるデータの位置を逐次求めるカウンタとガロア体上の加算器とで構成できる。
遅延部26は、入力されたデータパケットに対する、シンドローム演算部21から誤り値計算部24までにおける処理が終了するまで、当該データパケットを記憶し、前記処理が終了した時点で誤り訂正部25に前記データパケットを出力する。
通常、リードソロモン復号部4は、入力されるデータ系列の各パケットに付加されたパリティ数の半分のデータ単位の誤り訂正を行うことができる。例えば、各パケットに外符号としてリードソロモン符号[RS(204,188)]による16個のパリティが付加されている場合、半分の数である8個のデータ単位(8バイト)までの誤り訂正を行うことができる。
リードソロモン復号部4は、誤り訂正の対象であるデータパケットにおいて、外符号パリティによって訂正できる限界である誤りデータ単位数以上の誤りデータ単位があった場合、その誤りデータ単位に対する誤り訂正を行うことができなくなる。しかし、上述のようにイレージャフラグ等により誤りデータ単位の位置が特定されると、外符号パリティのみによって誤り訂正を行う場合に比べて誤り訂正能力を向上させることができる。
つまり、上記したように通常のリードソロモン符号等の訂正能力は付加するパリティの半分であるが、誤り位置が特定されれば、この誤り位置をイレージャとして誤り位置多項式の次数を決定することにより、最大でパリティの数と同数の誤りデータ単位の訂正を行うことができる。
リードソロモン復号部4では、まず外符号パリティのみを用いた誤り訂正を実施し、該外符号パリティに基づいた誤り訂正が不可能である場合、前述したイレージャフラグを用いて再度誤り訂正を実施する。すなわち、イレージャ訂正を行う。尚、シンドロームに基づいて誤り位置多項式を得られない、または誤り位置多項式において根を得ることができない場合には、前記誤り訂正が不可能である誤りデータ単位が発生したと判断することができる。
リードソロモン復号部4において外符号パリティによる誤り訂正が不可能である場合には、伝送路における誤りが多いことを意味しており、そのような場合には、ビタビ復号部から出力された再生データ系列にバーストエラーが含まれることがほとんどである。
誤り位置信号発生部5は、リードソロモン復号部4において誤り訂正が可能であったデータパケットの誤り訂正されたデータ単位の位置を示す誤り位置データ(検出誤り位置情報)DEから、リードソロモン復号部4が前記データパケットよりも後に受信するデータパケットにおける誤りデータ単位の位置を推定乃至予測して予測誤り位置情報(イレージャフラグ)を発生し、さらにその中から選択された予測誤り位置情報をリードソロモン復号部4に出力する。
誤り位置信号発生部5は、リードソロモン復号部4における誤り位置計算部23から出力された誤り位置データ(検出誤り位置情報DE)を格納する誤り位置記憶部31と、この検出誤り位置情報DEに基づいて、次のデータパケット(例えば、図4(a)及び図5(a)におけるデータパケットA1に対するデータパケットA2)における誤り位置を推定乃至予測して予測誤り位置情報(イレージャフラグ)を発生する誤り位置推定演算部32と、予測誤り位置情報選択部33とを有する。
予測誤り情報選択部33は、後に詳しく述べる重み付け信号生成部14で生成した重み付け信号に基づいて、予測誤り位置情報の選択を行う。この際、より大きな重みを付けられた予測誤り位置情報を選択し、選択された予測誤り位置情報SEを誤り位置多項式算出部22に送出する。
尚、検出誤り位置情報DEは、上記の例では誤り位置計算部23から得られるが、代わりにリードソロモン復号回路4から出力される誤り訂正済のデータパケットの誤り訂正データから得てもよい。
尚、ここで「誤り訂正データ」とは、誤り訂正部25において、遅延部26から出力されたデータパケットの誤り訂正を行った際に生成される当該データパケットにおける誤りデータ単位が訂正されたか否かを表す情報をいい、シンドロームに基づいて誤り位置多項式が得られたか否か、または誤り位置多項式において根を得ることができたか否かを判定することによって生成することができる。また、前記誤り訂正データには、誤り訂正を行ったデータパケットの誤りであったデータ単位の位置を示す検出誤り位置情報DEが含まれる。
誤り位置信号発生部5は、バーストエラーのようにビタビ復号部2から連続する誤りデータ単位を含むデータパケットが出力される場合、デインタリーブ部3から時間経過に従って出力される各データパケット上の誤りデータ単位が、相連続するデータパケット相互間では隣り合う位置関係になることを利用する。
次データパケットの誤り位置の演算(推定)は、例えば、連続する誤りデータ単位を含むデータパケットが入力されたデインタリーブ部3から、時間経過にともなって順次出力される各データパケットにおける誤りデータ単位の位置(配置)が、図4(a)〜(c)及び図5(a)〜(c)に示したように、時間的に連続するデータパケットでは隣り合うデータ単位の位置(配置)になることから、誤り位置計算部23で得られた誤り位置の1個前のデータ単位位置を、次のデータパケットの誤り位置として算出すれば良い。
すなわち、誤り位置計算部23において、図4(a)及び図5(a)におけるデータパケットA1の誤り位置が(3)であると算出された場合、誤り位置信号発生部5は、前記データパケットA1の誤り位置(3)の1つ前のデータ単位位置(2)に対応する信号を次データパケットであるデータパケットA2(図4(b)及び図5(b)における誤り位置であるとし、前記誤り位置情報をリードソロモン復号部4に出力する。
入力信号遅延部11は、ビタビ復号部2の入力信号を遅延させる。
再符号化部12は、ビタビ復号部2からの復号出力を再度符号化する。
ユークリッド距離算出部13は、再符号化部12からの再符号化出力と入力信号遅延部11によって遅延されたデジタル復号部1の出力の各データ単位についてのユークリッド距離を算出する。
重み付け信号生成部14は、ユークリッド距離算出部13の出力に基づいて、予測誤り位置情報の選択を行うための重み付け信号を生成する。
ユークリッド距離算出部13では、入力信号遅延部11からのデジタル復号部1から供給された復号出力と、再符号化部12からのビタビ復号部2によって復号出力を再度符号化した出力の各データ単位毎のユークリッド距離を順次求める。ビタビ復号部2の入出力間のユークリッド距離を求めることによって、ビタビ復号部2で各データ単位について訂正を行ったか否かを検出することができる。
重み付け信号生成部14では、ユークリッド距離算出部13から出力されるユークリッド距離に基づいて、各データ単位についてビタビ復号部2でデータの訂正が行われたかどうかを推定する。
図1に示される重み付け信号生成部14は、評価部41を備える。評価部41は、ユークリッド距離算出部13で算出されたユークリッド距離を所定の閾値THと比較し、該閾値よりも大きければ、訂正を行った(入力が正しいのに誤って復号した(誤訂正した)、或いは入力が誤っており、訂正した)と推定し、推定結果に応じて、各予測誤り位置情報に対する重み付け信号WSを生成する。
この重み付け信号WSは、各データ単位について生成されるものであり、従って、各データ単位に対応する予測誤り位置情報(例えば、誤り位置推定演算部32から出力される予測誤り位置情報EE)に対して求められたものであると言え、各データ単位についての予測誤り位置情報の信頼性に優劣をつけるものである。
重み付け信号WSは、ビタビ復号部2の出力の各データ単位に対応して出力され、対応するビタビ復号部2の出力データ単位に同期してデインタリーブ部3に入力され、ビタビ復号部2の出力と同様にデインタリーブを施され、デインタリーブされたビタビ復号部2の出力がリードソロモン復号部4に入力されるのに同期して、デインタリーブされた重み付け信号WSが誤り位置信号発生部5に供給される。
誤り位置信号発生部5の誤り位置情報選択部33は、上記のように、重み付け信号WSに応じて、予測誤り位置情報EEの選択を行う。即ち、予測誤り位置情報EEの中で比較的大きな重みを付けられたものを選択して出力する。例えば、重みの大きい順に予測誤り位置情報を選択して出力する。そのため、予測誤り情報選択部33は、誤り位置推定演算部32で推定された予測誤り位置情報EEを受けて、重み付け信号生成部14で、当該予測誤り位置情報及び同じデータパケット内の他の予測誤り位置情報に対して求められた重み付け信号WSに基づいて、予測誤り位置情報の選択を行う。
重み付け信号WSは、3段階以上の値を有するものであっても良いが、例えば、「重み大」、及び「重み小」の2段階のものであっても良い。重み付け信号WSが3段階以上の値、例えばN段階の値を有する場合、評価部41には、2つ以上の閾値、例えば(N−1)個の閾値が与えられる。
このように、重み付け信号WSは、予測誤り位置情報EEの数が多過ぎるときには、どの予測誤り位置情報を選択するのかを示す指標として用いられ、選択された予測誤り位置情報を用いることで、予測誤り位置情報による誤り訂正能力をさらに向上させることが可能になる。
以上のように本実施の形態における誤り訂正装置では、リードソロモン復号部4において誤り訂正されたデータパケット(符号語)のデータ単位の位置を示す検出誤り位置情報に基づいて、リードソロモン復号部4が当該データパケット(符号語)よりも後に受信するデータパケット(符号語)の誤り位置を推定することで、誤りデータに対応し、より正確な予測誤り位置情報(イレージャフラグ)を発生できる。さらに、ビタビ復号部2の入出力間のユークリッド距離を基に、予測誤り位置情報に対する重み付け信号を生成し、予測誤り位置情報を選択可能にすることで、イレージャ訂正能力をさらに向上させることができると言う効果がある。
これによって、例えば、伝送路における誤りが多いためにビタビ復号部からの再生データ系列にバーストエラーが含まれてしまった結果、リードソロモン復号部4においてパリティによる誤り訂正が不可能である場合でも、より確実に誤りデータの誤り訂正を行うことができる。
実施の形態2.
上述の実施の形態1における誤り訂正装置では、1データ単位毎のビタビ復号部2の入出力間のユークリッド距離を基に予測誤り位置情報に対する重み付けを行っているが、本実施の形態における誤り訂正装置では、所定の期間(第1の所定の期間)、例えば1TSパケット期間、即ちビタビ復号部2から1TSパケットのデータが出力される期間内のビタビ復号部2の入出力間のユークリッド距離の総和SMを求め、上記第1の所定の期間内のユークリッド距離の総和SMに基づいて、予測誤り位置情報に対する重み付け信号WSを生成する。
図6は、本発明の実施の形態2に係る誤り訂正装置の構成を示すブロック図である。図6において、図1に示した実施の形態1に係る誤り訂正装置と同様な構成要素は同じ符号を付与することで重複する説明を省略する。
本実施の形態における誤り訂正装置は、概して実施の形態1と同様であるが、図1に示した実施の形態1と異なる点は、復号データカウンタ15をさらに備え、また重み付け信号生成部14が、評価部41のほか、総和算出部42を備える点である。
復号データカウンタ15が1TSパケット分(例えば、日本における地上デジタル放送では204個)のデータ単位(204バイト)をカウントする期間(カウント開始からカウント終了までの期間)にわたる、ユークリッド距離の総和SMを総和算出部41で求め、このユークリッド距離の総和SMが評価部41に供給され、閾値THとの比較が行われ、各TSパケットに対応する重み付け信号WSが生成される。各TSパケットに対応する重み付け信号WSは、当該TSパケットに属するデータ単位に対応するものであり、また当該TSパケットに属するデータ単位に対応する予測誤り位置情報に対応するものであるとも言える。
より詳しく言えば、復号データカウンタ15では、復号されたデータ単位を1TSパケット分カウントし、前記復号データ単位を1TSパケット分カウント毎にリセット信号RSを出力する。
総和算出部42では、復号データカウンタ15からリセット信号RSを受けてから次にリセット信号RSを受けるまで、ユークリッド距離算出部13の出力、即ちビタビ復号部2の入出力間のユークリッド距離を累算することにより、TSパケット毎のユークリッド距離の総和SMを求める。
評価部41では、TSパケット毎のユークリッド距離の総和SMを所定の閾値THと比較し、比較結果に応じて、TSパケット毎の予測誤り位置情報に対する重み付けのための指標を決定し、この指標に応じて予測誤り位置情報に優劣を付加する信号(重み付け信号)を出力する。これにより、予測誤り位置情報の数が多いときには、どの予測誤り位置情報を選択するのかを示す指標になるため、予測誤り位置情報の使用による効果をさらに向上させることが可能になる。
例えば、1TSパケット内のユークリッド距離の総和SMがある閾値以上の値を示した場合、多数の誤りデータ単位を含んだTSパケットである可能性が非常に高いと推定できるので、当該TSパケットにおける予測誤り位置情報は他のTSパケットにおける予測誤り位置情報よりも信頼性が高いと判定し、そのことを示す信号を付加する(即ち、より大きな重みを付加する)。このように予測誤り位置情報の数が多過ぎる場合は、より大きな重みを付加された(TSパケットに属するデータ単位に対応する)予測誤り位置情報を優先的に選択することで、イレージャ訂正能力を向上させることができる。
ここで言う重みも、実施の形態1について述べたのと同様、3段階以上であっても良いが、2段階のものであっても良い。
なお、本実施の形態における誤り訂正装置でも、検出誤り位置情報DEは、リードソロモン復号部4内の誤り位置計算部23から得るようにしたが、例えば、リードソロモン復号部4から出力される誤り訂正済のデータパケットの誤り訂正情報から得ても良い。
このように本実施の形態における誤り訂正装置では、ビタビ復号部2の入出力間のユークリッド距離の1TSパケット毎の総和を求め、該総和に応じて、各TSパケットに対する重み付け信号を生成することで、予測誤り位置情報が選択可能になり、選択された予測誤り位置情報を用いることにより、高精度なイレージャ訂正ができ、このため、誤り訂正装置の誤り訂正能力をさらに向上させる効果がある。
尚、本実施の形態ではユークリッド距離の1TSパケット期間毎の総和を求めているが、他の所定の期間ごとの総和を求めることとしても良い。即ち上記した「第1の所定の期間」は1TSパケット以外の期間であっても良い。
実施の形態3.
上述の実施の形態1および2における誤り訂正装置では、ビタビ復号部2の入出力間のユークリッド距離を基に、重み付け信号生成部14で予測誤り位置情報のための重み付け信号WSを生成し、デインタリーブ部4に入力していた。そのため、予測誤り位置情報の信頼性を向上する信号の分だけデインタリーブ部4のメモリ容量を拡大しなければならない。本実施の形態における誤り訂正装置は、このようなメモリ容量の拡大を抑制したものである。
図7は、本発明の実施の形態3に係る誤り訂正装置の構成を示すブロック図である。図7において、図6に示した実施の形態2に係る誤り訂正装置と同様な構成要素は同じ符号を付与することで重複する説明を省略する。
本実施の形態における誤り訂正装置は、概して実施の形態2と同様であるが、異なるのは、ビタビ復号部2の入出力間のユークリッド距離を基に、重み付け信号生成部14で各TSパケットに対応し、従って当該TSPに属するデータ単位のための予測誤り位置情報に対応する重み付け信号WSを出力し、信号保持部51において重み付け信号WSを受け、該当するTSパケットに属する(デインタリーブ部3におけるデインタリーブ前に当該TSパケットに属していた)データをリードソロモン復号部4で復号するまで(復号のための受け渡しを行うまで)、この重み付け信号WSを保持することで、デインタリーブ部3のメモリ容量の拡大を抑えた点である。
重み付け信号生成部14で各TSパケットに対応する重み付け信号WSが出力されると、信号保持部51はこの重み付け信号WSを、該当するTSパケットに属するデータ単位が含まれるデータパケットがリードソロモン復号部4で復号されるまで、この重み付け信号WSを保持し、該当するTSパケットに属するデータ単位が含まれるデータパケットがリードソロモン復号部4に供給される際に、重み付け信号生成部14からの重み付け信号WSを同期させて出力させる。
誤り位置信号発生部5の誤り位置情報選択部33は、誤り位置推定演算部32から出力される予測誤り位置情報EEに対応するデータ単位が属するTSパケットのための、信号保持部51に保持されている重み付け信号WSにより、予測誤り位置情報の選択を行い、選択された誤り位置情報SEを出力する。上記のような信号保持部51を用いることで、大幅なメモリの削減が可能である。
以上のように本実施の形態における誤り訂正装置では、信号保持部51を用いて、重み付け信号生成部14から出力された重み付け信号の値を所定の期間、記憶保持することで、メモリを削減できる効果がある。
実施の形態4.
上述の実施の形態1、2および3における誤り訂正装置では、ビタビ復号部2の入出力間のユークリッド距離を基に、重み付け信号生成部14で予測誤り位置情報に重みを付ける重み付け信号WSを出力し、予測誤り位置情報の信頼性を高め、誤り訂正能力の向上を図っているが、本実施の形態における誤り訂正装置は、ビタビ復号部2の入出力間のユークリッド距離のみならず、リードソロモン復号部4により復号された複数のパケットのデータ単位の誤り情報をも考慮に入れて、重み付け信号生成部14で重み付け信号WSを生成することで、誤り訂正能力をさらに向上させる。
図8は、本発明の実施の形態4に係る誤り訂正装置の構成を示すブロック図である。図8において、図7に示した実施の形態3に係る誤り訂正装置と同様な構成要素は同じ符号を付与することで重複する説明を省略する。
本実施の形態における誤り訂正装置は、概して実施の形態3と同様であるが、異なるのは、誤りパケット情報生成部53により、所定の期間内のリードソロモン復号部4における復号結果を用いて、誤りを比較的多く含むTSパケットに属するデータ単位についての予測誤り情報に対する重み付けのための指標を求め、重み付け信号生成部14の評価部41が、誤りパケット情報生成部53から出力される指標EJと、総和算出部42から出力されるユークリッド距離の総和SMとに基づいて、重み付け信号WSを生成することにより、重み付け信号WSとしてより信頼性の高い情報を持つものを得るようにした点である。
誤りパケット情報生成部53では、リードソロモン復号部4で復号された所定の期間内のデータパケットの復号結果を用いて誤りを比較的多く含むTSパケットを推定し、前記所定の期間内に復号されたデータパケットよりも後の、リードソロモン復号部4におけるデータパケットの復号に反映させるため、誤りを比較的多く含むTSパケットを示す情報EJを重み付け信号生成部14へ出力する。
例えば、図9(a)〜(c)に示される、復号されたデータパケットから誤りを多く含むTSパケットを推定する方法の一例を示す。図9(a)〜(c)においても、図3、図4(a)〜(c)及び図5(a)〜(c)と同様、各データ単位は符号[i−j]で示される。iはTSパケットの番号(1、2、3、…)を表し、jは当該TSパケット内におけるデータ単位の番号(デインタリーブ部3に入力される順序)を表し、jの最小値は1、最大値は204である。また符号[i−j]の右肩の*印はデータ単位の値が誤りであることを意味する。
図9(a)〜(c)には、3つのデータパケット(各データパケットは、1TSパケットと同じ数のデータ単位から成る)を復号する様子を示す。尚、日本における地上デジタル放送においては、1TSパケットのデータ単位の数は、12データ単位×17ブロックで204である。図9(a)に示される復号データパケットB1では、番号が2、4、8、12のTSパケットが誤りを含むという情報が得られる。また、図9(b)に示される復号データパケットB2では、番号が2、4のTSパケットが誤りを含むという情報が得られる。同様に図9(c)に示される復号データパケットB3では、番号が2、4、10のTSパケットが誤りを含むという情報が得られる。前記3つの復号データパケットB1、B2、B3についての情報から、番号が2、4のTSパケットが高確率で誤りを多く含んだTSパケットであると推定される。
ビタビ復号部2で復号された結果は、バーストエラーであることが多いので復号データ単位B4(図示されていない)以降も番号が2、4のTSパケットが間違いを含んでいる可能性が非常に高い。そこで、番号が2、4のTSパケットが他のTSパケットよりも誤りを多く含んでいるとし、誤りの多いTSパケットであるという情報を重み付け信号生成部14へ出力する。
重み付け信号生成部14の評価部41では、誤りパケット情報生成部53からの誤りを多く含むTSパケットを示す情報EJと総和算出部42からのユークリッド距離のTSパケット毎の総和SMを示す情報とを基に、各TSパケットに対する、従って当該TSパケットに属するデータ単位のための予測誤り位置情報に対する重み付け信号WSとしてさらに精度の高い情報を有するものを信号保持部51に出力する。信号保持部51ではTSパケット毎の重み付け信号WSを各TSパケットに属するデータ単位のリードソロモン復号部4における復号に同期させて、誤り位置信号発生部5へ出力する。誤り位置信号発生部5でのイレージャフラグの信頼性の向上により、誤り訂正装置の誤り訂正能力をさらに向上させることができる。
このように本実施の形態における誤り訂正装置では、所定の期間内のリードソロモン復号データパケットの誤り情報に応じて、予測誤り位置情報に対する重み付け信号を生成することで、予測誤り位置情報の信頼性を高めることができ、誤り訂正装置の誤り訂正能力をさらに向上させる効果がある。
実施の形態5.
上述の実施の形態1〜4では、重み付け信号生成部14でイレージャフラグの信頼性を向上する信号を出力するために用いられる閾値THを別途設定されるものとして説明している。
本実施の形態の誤り訂正装置では、重み付け信号生成部14が、図10に示すように、評価部41のほかに閾値設定部43を備えている。閾値設定部43は、評価部41で用いられる閾値を設定する。評価部41は、総和算出部42から出力される総和SMが、閾値設定部43で設定される閾値THよりも大きいときに、比較的大きな重み付けを有する重み付け信号を生成する。
図10に示される例では、総和算出部42で求められる総和の、上記の第1の所定の期間よりも長い第2の所定の期間(例えば10TSパケット期間程度)にわたる総和に基づいて、閾値設定部43で閾値が決定される。代わりに、総和算出部42で求められる総和の、上記の第1の所定の期間よりも長い第2の所定の期間(例えば10TSパケット期間程度)にわたる平均に基づいて、閾値設定部43で閾値を決定しても良い。また、総和算出部42の代わりに平均算出部を設け、該平均算出部で求められる平均の、上記の第1の所定の期間よりも長い第2の所定の期間(例えば10TSパケット期間程度)にわたる総和又は平均に基づいて、閾値設定部43で閾値を決定しても良い。さらにまた、総和算出部42を設けず、ユークリッド距離算出部13で求められるユークリッド距離の、上記の第1の所定の期間よりも長い第2の所定の期間(例えば10TSパケット期間程度)にわたる総和又は平均に基づいて、閾値設定部43で閾値を決定しても良い。さらにまた、操作者が図示しない操作部を操作することにより閾値を設定することとしても良い。
このようにして設定された閾値は、例えば、図10に示すように、総和算出部42から出力される、ビタビ復号部2の入出力間のユークリッド距離の総和との比較に用いても良く、またビタビ復号部2の入出力間のユークリッド距離の平均との比較に用いても良く、ユークリッド距離算出部13からのビタビ復号部2の入出力間のユークリッド距離自体との比較に用いても良い。
実施の形態6.
上記の実施の形態では、例えば、ユークリッド距離算出部13で算出されたユークリッド距離やその総和に基づいて、あるいはこれらと誤りパケット情報生成部53からの誤りパケット情報とに基づいて、重み付け信号WSを出力し、この重み付け信号を用いて予測誤り位置情報を選択することで、予測誤り位置情報の信頼性を向上していた。しかし、選択した予測誤り位置情報を用いても訂正できない場合がありうる。
このように訂正できない場合に、予測誤り位置情報の数をさらに選択し、限定することで訂正が可能になる場合がある。そのために、図11に示したブロック図に示されるように、限定部34を設け、誤り位置情報選択部33から出力される選択された予測誤り位置情報(各符号語のために選択された誤り位置情報)SEを限定部34に供給し、さらに、リードソロモン復号部4から誤り訂正(当該符号語の誤り訂正)が可能であったかどうかを示す信号CA及び信号保持部51から重み付け信号WSを受け、限定部34で予測誤り位置情報の数を所定値以下に制限し、数が制限された予測誤り位置情報LEをリードソロモン復号部4内の誤り位置多項式算出部22(図1参照)に出力することとしている。
図11において、図10に示した実施の形態5に係る誤り訂正装置の一部を示し、図10の誤り訂正装置と同様な構成要素は同じ符号を付与することで重複する説明を省略する。
各符号語について予測誤り位置情報を用いた誤り訂正の開始時に、限定部34は誤り位置情報選択部33から出力される予測誤り位置情報SEをすべてリードソロモン復号部4に供給する。誤り位置情報選択部33から出力される予測誤り位置情報SEの最大数が第1の上限値、例えば「12」に設定されているものとする。リードソロモン復号部4で誤り訂正ができず、そのことを示す信号CAが発生されると、限定部34は、予測誤り位置情報の数を上記第1の上限値よりも小さい第2の上限値例えば「8」に減らす。そのために、予測誤り位置情報SEの中から例えば重み付け信号WSで表される重みの大きい順に選択する。選択により減らされた予測誤り位置情報LEをリードソロモン復号部4に供給し、リードソロモン復号部4では、この減らされた予測誤り位置情報LEを用いて誤り訂正を行うが、誤り訂正が可能でなければ、そのことを示す信号CAを再度出力する。すると、限定部34は、予測誤り位置情報の数を上記第2の上限値よりも小さい第3の上限値例えば「4」に減らす。この場合も、予測誤り位置情報SEの中から例えば重み付け信号WSで表される重みの大きい順に選択し、リードソロモン復号部4では、この減らされた予測誤り位置情報LEを用いて誤り訂正を行う。以下、上記と同様に、リードソロモン復号部4に供給される予測誤り位置情報の数を減らして行く。
このように本実施の形態における誤り訂正装置では、重み付け信号WSを用いて、誤り位置情報の数を限定することで、予測誤り位置情報の信頼性を高めることができ、当該誤り訂正装置の誤り訂正能力をさらに向上させる効果がある。
実施の形態7.
図12は、本発明の他の実施の形態の誤り訂正装置を示す。図示の誤り訂正装置は、図6に示される実施の形態2の誤り訂正装置と概して同じであり、図6と同一の符号は同様の部材を示すが、図12の誤り訂正装置は、図6の誤り訂正装置と以下の点で異なる。
即ち、図12の誤り訂正装置には、図6の重み付け信号生成部14が設けられておらず、総和算出部42が設けられている。図12に示される総和算出部42は、重み付け信号生成部14の一部を成すものではないが、図6の総算出部42と同様に、ユークリッド距離のTSパケット期間毎の総和を求める。
総和算出部42で求められた総和SMは、ビタビ復号部2の出力(TSパケット毎のデータ)に同期してデインタリーブ部3を通され、誤り位置信号発生部5の誤り位置情報選択部33に供給される。
誤り位置情報選択部33は、TSパケット毎のユークリッド距離の総和SMに基づき、予測誤り位置情報の選択を行う。即ち、予測誤り位置情報の数が多過ぎるときには、比較的ユークリッド距離が大きいTSパケットに属するデータ単位に対応する予測誤り位置情報を選択して、出力する。言い換えると、各TSパケットについてのユークリッド距離の総和を他のTSパケットについてのユークリッド距離の総和と比較して、ユークリッド距離が比較的大きいTSパケットに属するデータ単位の予測誤り位置情報を選択する。
なお、上記の例では、TSパケット毎のユークリッド距離の総和を示す情報を、デインタリーブ部3を介して誤り位置信号発生部5に供給しているが、総和ではなく、平均を示す情報用いても良い。また、ユークリッド距離算出部13で算出される、各データ単位のユークリッド距離を示す信号そのものを、デインタリーブ部3を介して誤り位置信号発生部5に供給し、誤り位置信号発生部5の誤り位置情報選択部33において、各データ単位のユークリッド距離を他のデータ単位のユークリッド距離と比較して、ユークリッド距離が比較的大きいデータ単位に対応する誤り位置情報を選択して、出力することとしても良い。
さらに、ユークリッド距離の総和または平均やユークリッド距離そのものをデインタリーブ部3を介して予測誤り位置情報生成部5に伝達する代わりに、図7の実施の形態を参照して説明したのと同様に、信号保持部51を介して予測誤り位置情報生成部5に伝達するようにしても良い。
実施の形態8.
上記の実施の形態では、例えばユークリッド距離算出部13で算出されたユークリッド距離やその総和に基づいて、あるいはこれらと誤りパケット情報生成部53からの誤りパケット情報に基づいて、重み付け信号WSを出力し、この重み付け信号を用いて、重みの大小により予測誤り位置情報を選択したり、あるいはユークリッド距離算出部13で算出されたユークリッド距離やその総和に基づいて、予測誤り位置情報を選択することで、予測誤り位置情報の信頼性を向上していた。しかし、予測誤り位置情報の選択方法はこれに限るものではない。
本実施の形態では、予測誤り位置情報の選択法として、最も重みの大きい系列の誤り位置情報の前後のデータも予測誤り位置情報として選択する方法である。ここで記載の「前後のデータ」は、デインタリーブ部3の入力データのTSパケットの前後を意味し、リードソロモン復号部4に入力されるデータ系列の各パケットの前後を意味するのではない。即ち、本実施の形態では、誤り位置情報選択部33において予測誤り位置情報を選択する際、既存の予測誤り位置情報により誤りを含むと予測されるTSパケットの前後にデインタリーブ部3に入力されるTSパケットに属するデータ単位の位置を予測誤り位置情報として付加する。例えば、リードソロモン復号部4における、少なくとも1符号語前の誤り訂正の結果に基づき誤り位置推定演算部32で生成される予測誤り位置情報のうち、重みの最も大きいものに対応するデータ単位を含むTSパケットの直前又は直後にデインタリーブ部3に入力されるTSパケットに属するデータ単位の位置を予測誤り位置情報として付加する。
例えば、図13(a)及び(b)に示すように、リードソロモン復号部4へ入力されるデータ系列C1で、[2−26]、[2−38]、[2−50]、[11−179]、[11−191」が誤り位置情報として与えられているとする。次に入力されるデータ系列C2では、C1での誤り位置情報から予測誤り位置情報([2−25]、[2−37]、[2−49]、[11−178]、[11−190」)が求まる。ここで、それぞれのTSパケットの系列で、重み付け信号の大きさが2TSパケット>11TSパケットであった(2番目のTSパケットの重み付け信号が11番目のTSパケットの重み付け信号より大きい重み付けを表す)とする。この場合に、2TSパケットの[2−25]と、[2−49]の前後、つまり[2−13]及び[2−61]は誤りデータである可能性が非常に高いと推測できるため、上記2つのデータも予測誤り位置情報としてデータ系列C1に加えイレージャ訂正能力を行う。
ここで、図13(a)及び(b)において、各データ単位は符号[i−j]で示される。iはTSパケットの番号(1、2、3、…)を表し、jは当該TSパケット内におけるデータ単位の番号(デインタリーブ部3に入力される順序)を表し、jの最小値は1、最大値は204である。また符号[i−j]の右肩の*印はデータ単位の値が誤りであることを意味し、左の&印はデータ単位の値が予測誤り位置情報であることを意味する。
このように本実施の形態における誤り訂正装置では、データ系列の中で最も重みの大きい予測誤り位置情報を有するTSパケットの前後のTSパケットのデータを予測誤り位置情報に付加することで、当該誤り訂正装置の誤り訂正能力をさらに向上させる効果がある。
なお、上記の実施の形態における予測誤り位置情報の選択法では、重み付け信号を用いて予測誤り位置情報を付加したが、これに限定されるものではない。例えば、既存の予測誤り位置情報すべてを用いて、予測誤り位置情報を付加しても良い。
なお、上記の実施の形態1〜8におけるリードソロモン復号部の代わりに、リードソロモン符号以外のBCH符号を復号する復号部(BCH復号部)を用いても良い。
上記の記述は本発明の適応可能な態様を例示したものであって、誤り位置情報の選択や限定の方法は上記のものに限定されない。すなわち、記述した態様に対する様々な修正や変形を、この発明の範囲から逸脱することのない範囲内で考えることが可能である。
本発明の実施の形態1に係る誤り訂正装置の構成を示すブロック図である。 図1で用いられるデインタリーブ部3の一例を示す図である。 デインタリーブ部3に入力されるデータパケットの一例を示す図である。 (a)〜(c)は、デインタリーブ部3から出力されるデータパケットの一例を示す図である。 (a)〜(c)は、図4(a)〜(c)に示されるデータパケットの先頭部分を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る誤り訂正装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態3に係る誤り訂正装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態4に係る誤り訂正装置の構成を示すブロック図である。 (a)〜(c)は、リードソロモン復号部で復号されたデータパケットを示す図である。 本発明の実施の形態5に係る誤り訂正装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態6に係る誤り訂正装置の構成の一部を示すブロック図である。 本発明の実施の形態7に係る誤り訂正装置の構成を示すブロック図である。 (a)、(b)は、リードソロモン復号部4に入力されるデータ系列の一例を示す図である。
符号の説明
1 デジタル復号部、 2 ビタビ復号部、 3 デインタリーブ部、 4 リードソロモン復号部、 5 誤り位置信号発生部、 11 入力信号遅延部、 12 再符号化部、 13 ユークリッド距離算出部、 14 重み付け信号生成部、 15 復号データカウンタ、 21 シンドローム演算部、 22 誤り位置多項式算出部、 23 誤り位置計算部、 24 誤り値計算部、 25 誤り訂正部、 26 遅延部、 31 誤り位置記憶部、 32 誤り位置推定演算部、 33 誤り位置情報選択部、 34 数限定部、 41 評価部、 42 総和算出部、 43 閾値設定部、 51 信号保持部、 53 誤りパケット情報生成部。

Claims (15)

  1. 内符号として畳み込み符号、外符号としてリードソロモン符号を含むBCH符号を用いて符号化されたデータ系列の内符号を復号してデータをパケット毎に出力するビタビ復号部と、
    前記ビタビ復号部の出力をデータ単位毎に並べ替えるデインタリーブ部と、
    前記デインタリーブ部で並べ替えられたデータを1符号語毎に外符号を復号するBCH復号部と、
    前記BCH復号部において、少なくとも1符号語前に誤り訂正処理をした結果から各符号語のための予測誤り位置情報を出力する誤り位置信号発生部と、
    前記ビタビ復号部の出力を再度符号化する再符号化部と、
    前記ビタビ復号部の入力を、前記再符号化部による再符号化と同期させるため遅延する入力信号遅延部と、
    前記入力信号遅延部の出力と前記再符号化部の出力との各データ単位についてのユークリッド距離を求めるユークリッド距離算出部と、
    前記ユークリッド距離算出部で求めたユークリッド距離に応じた重み付け信号を生成する重み付け信号生成部とを備え、
    前記誤り位置信号発生部は、前記BCH復号部における、少なくとも1符号語前の誤り訂正処理の結果から予測誤り位置情報を出力する手段と、
    前記重み付け信号により、各符号語のための前記予測誤り位置情報を選択する誤り位置情報選択部とを備え、
    前記BCH復号部は、前記選択された予測誤り位置情報を用いて前記外符号の復号を行う
    ことを特徴とする誤り訂正装置。
  2. 前記重み付け信号生成部が、前記ユークリッド距離算出部で算出されたユークリッド距離の、第1の所定の期間にわたる総和を求め、該総和に応じて、前記重み付け信号を生成することを特徴とする請求項1記載の誤り訂正装置。
  3. 前記第1の所定の期間が、前記ビタビ復号部から1パケットのデータが出力される期間であり、前記重み付け信号生成部が、各パケットについての重み付け信号を生成することを特徴とする請求項2に記載の誤り訂正装置。
  4. 前記重み付け信号生成部で生成された重み付け信号を第2の所定の期間保持する信号保持部をさらに備え、
    前記誤り位置信号発生部の前記誤り位置情報選択部は、前記信号保持部に保持された前記重み付け信号により前記予測誤り位置情報の選択を行う
    ことを特徴とする請求項1記載の誤り訂正装置。
  5. 前記第2の所定の期間が、当該重み付け信号が生成されてから、各データ単位を一部とする符号語が前記BCH復号部で復号されるまでの期間であることを特徴とする請求項4に記載の誤り訂正装置。
  6. 前記重み付け信号生成部で生成された重み付け信号を第2の所定の期間保持する信号保持部をさらに備え、
    前記誤り位置信号発生部の前記誤り位置情報選択部は、前記信号保持部に保持された前記重み付け信号により前記予測誤り位置情報の選択を行い、
    前記第2の所定の期間が、当該重み付け信号が生成されてから、該重み付け信号が対応するパケットに属する各データ単位を一部とする符号語が前記BCH復号部で復号されるまでの期間であることを特徴とする請求項3に記載の誤り訂正装置。
  7. 前記BCH復号部における複数の符号語の復号の結果から、誤りを多く含むパケットに関する情報を生成する誤りパケット情報生成部をさらに備え、
    前記重み付け信号生成部が、前記ユークリッド距離の、前記第1の所定の期間にわたる総和のみならず、前記誤りパケット情報生成部が生成する誤りパケット情報にも基づいて、前記重み付け信号を生成することを特徴とする請求項2又は3に記載の誤り訂正装置。
  8. 前記重み付け信号生成部は、閾値を設定する手段と、
    前記ユークリッド距離の、前記第1の所定の期間に亙る総和が前記閾値を超えたときに、比較的大きな重み付けを有する重み付け信号を生成する比較判定手段と
    を有することを特徴とする請求項2又は3に記載の誤り訂正装置。
  9. 前記閾値を設定する手段は、前記ユークリッド距離の前記第1の所定の期間にわたる総和の、第3の所定の期間にわたる総和又は平均に基づき、前記閾値を設定し、
    前記比較判定手段は、前記ユークリッド距離の総和又は平均を、前記閾値と比較し、
    前記第3の所定の期間は、前記第1の所定の期間が複数回繰り返される期間である
    ことを特徴とする請求項8に記載の誤り訂正装置。
  10. 各符号語のために選択された予測誤り位置情報の数を、前記BCH復号部における当該符号語の復号の結果に基づいてさらに減少させる限定部をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の誤り訂正装置。
  11. 内符号として畳み込み符号、外符号としてリードソロモン符号を含むBCH符号を用いて符号化されたデータ系列の内符号を復号してデータをパケット毎に出力するビタビ復号部と、
    前記ビタビ復号部の出力をデータ単位毎に並べ替えるデインタリーブ部と、
    前記デインタリーブ部で並べ替えられたデータを1符号語毎に外符号を復号するBCH復号部と、
    前記BCH復号部において、少なくとも1符号語前に誤り訂正処理をした結果から各符号語のための予測誤り位置情報を出力する誤り位置信号発生部と、
    前記ビタビ復号部の出力を再度符号化する再符号化部と、
    前記ビタビ復号部の入力を、前記再符号化部による再符号化と同期させるため遅延する入力信号遅延部と、
    前記入力信号遅延部の出力と前記再符号化部の出力との各データ単位についてのユークリッド距離を求めるユークリッド距離算出部と、
    前記ユークリッド距離算出部で算出されたユークリッド距離の、前記ビタビ復号部から出力される各パケットについての総和又は平均を求める手段とを備え、
    前記誤り位置信号発生部は、前記BCH復号部における、少なくとも1符号語前の誤り訂正処理の結果から予測誤り位置情報を出力する手段と、
    前記各パケットについて求められたユークリッド距離の総和又は平均に基づいて、各符号語のための前記予測誤り位置情報を選択する誤り位置情報選択部とを備え、
    前記BCH復号部は、前記選択された予測誤り位置情報を用いて前記外符号の復号を行う
    ことを特徴とする誤り訂正装置。
  12. 前記誤り位置信号発生部は、各パケットについてのユークリッド距離の総和又は平均を他のパケットについてのユークリッド距離の総和又は平均と比較して、ユークリッド距離の総和又は平均が比較的大きいパケットに属するデータ単位の予測誤り位置情報を選択することを特徴とする請求項11に記載の誤り訂正装置。
  13. 内符号として畳み込み符号、外符号としてリードソロモン符号を含むBCH符号を用いて符号化されたデータ系列の内符号を復号してデータをパケット毎に出力するビタビ復号部と、
    前記ビタビ復号部の出力をデータ単位毎に並べ替えるデインタリーブ部と、
    前記デインタリーブ部で並べ替えられたデータを1符号語毎に外符号を復号するBCH復号部と、
    前記BCH復号部において、少なくとも1符号語前に誤り訂正処理をした結果から各符号語のための予測誤り位置情報を出力する誤り位置信号発生部と、
    前記ビタビ復号部の出力を再度符号化する再符号化部と、
    前記ビタビ復号部の入力を、前記再符号化部による再符号化と同期させるため遅延する入力信号遅延部と、
    前記入力信号遅延部の出力と前記再符号化部の出力との各データ単位についてのユークリッド距離を求めるユークリッド距離算出部とを備え、
    前記誤り位置信号発生部は、前記BCH復号部における、少なくとも1符号語前の誤り訂正処理の結果から予測誤り位置情報を出力する手段と、
    前記各データ単位についてのユークリッド距離に基づいて、各符号語のための前記予測誤り位置情報を選択する誤り位置情報選択部とを備え、
    前記BCH復号部は、前記選択された予測誤り位置情報を用いて前記外符号の復号を行う
    ことを特徴とする誤り訂正装置。
  14. 前記誤り位置信号発生部は、各データ単位についてのユークリッド距離を他のデータ単位についてのユークリッド距離と比較して、ユークリッド距離が比較的大きいデータ単位の予測誤り位置情報を選択することを特徴とする請求項13に記載の誤り訂正装置。
  15. 前記誤り位置情報選択部において、予測誤り位置情報を選択する際、既存の予測誤り位置情報により誤り位置を含むと予測されるパケットの前後に前記デインタリーブ部に入力されるパケットに属するデータ単位の位置を予測誤り位置情報として加えることを特徴とする請求項1乃至14のいずれかに記載の誤り訂正装置。
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