JP4286237B2 - バクチオール含有薬剤組成物 - Google Patents

バクチオール含有薬剤組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP4286237B2
JP4286237B2 JP2005140202A JP2005140202A JP4286237B2 JP 4286237 B2 JP4286237 B2 JP 4286237B2 JP 2005140202 A JP2005140202 A JP 2005140202A JP 2005140202 A JP2005140202 A JP 2005140202A JP 4286237 B2 JP4286237 B2 JP 4286237B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bakuchiol
pharmaceutical composition
composition according
breast cancer
pharmaceutically acceptable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005140202A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005325119A (ja
Inventor
ハン−チン,リン
シオウ−ユ,ディン
ウェン−リァン,チャン
チエン−リァン,チャオ
シン−ウェン,フアン
Original Assignee
杏輝藥品工業股▲ふん▼有限公司
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 杏輝藥品工業股▲ふん▼有限公司 filed Critical 杏輝藥品工業股▲ふん▼有限公司
Publication of JP2005325119A publication Critical patent/JP2005325119A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4286237B2 publication Critical patent/JP4286237B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/045Hydroxy compounds, e.g. alcohols; Salts thereof, e.g. alcoholates
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/045Hydroxy compounds, e.g. alcohols; Salts thereof, e.g. alcoholates
    • A61K31/05Phenols
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P19/00Drugs for skeletal disorders
    • A61P19/08Drugs for skeletal disorders for bone diseases, e.g. rachitism, Paget's disease
    • A61P19/10Drugs for skeletal disorders for bone diseases, e.g. rachitism, Paget's disease for osteoporosis
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Physical Education & Sports Medicine (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Rheumatology (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Orthopedic Medicine & Surgery (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Medicines Containing Plant Substances (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)

Description

本発明は、女性の乳癌または骨粗鬆症の予防または治療を目的として有効成分としてバクチオールを含む薬剤組成物に関するものである。また、本発明は、乳癌や骨粗鬆症の女性患者を予防または治療できるバクチオールを含む抽出物に関するものである。
ソラレアエ フルクタス(Psoraleae fructus)は、オランダビユ(Psoralea corylifolia)の完熟果実であり、従来、漢方薬では強壮剤として使用されている。ソラレアエ フルクタス(Psoraleae fructus)は、薬理効果を有する化学成分を多く含むことが文献などで報告されている。脂質に加えて、ソラレアエ フルクタス(Psoraleae fructus)中に含まれる主な化学成分としては、ソラレン、イソソラレン及びバクチオールがある。これらの成分のうち、フェノールテルペン構造を有するバクチオールは、従来非常に注目を浴びていた。多くの文献から、バクチオールに以下のような薬理活性があることが分かっている:変異抑制効果(antimutation)、肝保護作用(hepatoprotection)、抗酸化作用、弱エストロゲン様効果、細胞毒性効果、DNAポリメラーゼ阻害作用、抗炎症作用、及び血糖上昇抑制効果。このため、従来、バクチオールは様々な分野で使用されている。
例えば、特許文献1には、バクチオールには、チロシナーゼ阻害効果があり、皮膚の美白効果を有する化粧品に使用できることが記載されている。また、特許文献2,3には、バクチオールには細菌発育阻止効果があり、口腔を殺菌するための薬剤、レジオネラ抑制剤、及び抗MRSA抑制剤として使用できることが記載されている。特許文献4には、バクチオールには細胞毒性があり、鶏眼治療剤として使用できることが開示されている。さらに、特許文献5には、ソラレアエ フルクタス中の脂質が骨の石灰化により骨強度を増強するのに有効であることが記載されている。
一方、近年の報告から、閉経後のエストロゲン欠乏による骨粗鬆症を治療する際にエストロゲンを使用すると、女性患者が乳癌になる可能性が増加することが示されている。このため、女性患者が乳癌になる危険性を増すことなく、閉経後のエストロゲン欠乏による骨粗鬆症を治療できる薬剤の開発に対する必要性が強く存在する。いうまでもなく、乳癌、さらには閉経後のエストロゲン欠乏による骨粗鬆症を治療できる薬剤もまた有益である。
特開平11−71231号公報 特開2000−327581号公報 特開2001−233707号公報 特開平3−20218号公報 特開平7−109225号公報
本発明の目的は、乳癌の予防または治療を目的とするバクチオールまたはバクチオールを含む抽出物の使用を提供することである。このような使用の一実施態様としては、乳癌の予防または治療を目的とする薬剤組成物がある。本発明による薬剤組成物は、乳癌の予防または治療にバクチオールまたはバクチオールを含む抽出物を使用するものであり、この際、薬剤組成物は、局所的に使用されても、経口投与されても、注射により投与されてもあるいは徐放性であっても、いずれの投与形態であってもよい。
本発明の他の目的は、骨粗鬆症、特に閉経後のエストロゲン欠乏による骨粗鬆症の予防または治療におけるバクチオールまたはバクチオールを含む抽出物の新規な使用を提供することである。このような新規な使用の一実施態様としては、骨粗鬆症、特に閉経後のエストロゲン欠乏による骨粗鬆症の予防または治療を目的とする薬剤組成物がある。本発明による薬剤組成物は、上記を目的としてバクチオールまたはバクチオールを含む抽出物を使用するものであり、この際、薬剤組成物は、局所的に使用されても、経口投与されても、注射により投与されてもまたは徐放性であっても、いずれの投与形態であってもよい。
本発明者らは、上記目的と達成するために鋭意検討を行なった結果、in vitroでの細胞培養試験から、バクチオールは、低濃度(T47Dで5.00μg/cc及びMDA−MB231で0.62μg/cc)でも、乳癌細胞の成長を阻害する効果を有することを知得した。また、上記試験において、下記で詳述するが、バクチオールのヒト乳癌細胞成長の阻害効果(細胞毒性効果)は、Korean scholarによる5種の異なるヒト癌細胞でのバクチオールの効果(細胞毒性効果)(IC50が、10〜15μg/cc)が相違する(Arch. Pharm. Res. 15, 356-359 (1992))ものであった。これから、Korean scholarによる知見では、これらの5種の癌細胞の平均阻害濃度は10〜15μg/ccと狭い範囲内にあることから、バクチオールの細胞毒性はこれらの5種の癌細胞に対しては選択的でないが、ヒト乳癌細胞ではその成長を選択的に阻害し、これによりバクチオールは乳癌の治療または予防剤としての使用に適することを知得した。なお、上記Korean scholarによる研究には、ヒト乳癌細胞は含まれていない。
さらに、本発明者らは、以下のような動物試験を行なった。即ち、メスラットの卵巣を除去して、エストロゲン欠乏により引き起こされる骨粗鬆症を刺激した。その結果、バクチオールは、少ない投与量(5mg/kg)で、骨の再吸収を阻害することによる骨粗鬆症の治療効果があることが示された。この知見は、ソラレアエ フルクタス中の脂質のみが骨の石灰化を促進し、骨重量の増加は示さないという、従来の特許文献7(特開平7−109225号公報)やPlanta med. 62, 150-153 (1996)に記載される知見とは、異なるものである。骨粗鬆症の最良の治療法は、薬剤が骨の形成を促進できるおよび/または骨の再吸収を阻害できることにある。バクチオールの機能は、骨の再吸収の予防及び治療にかかわりのあるエストロゲンの機能と似ている。この機能は、明らかに、脂質の骨石灰化機能より優れている。
他の視点では、閉経後の骨粗鬆症の治療にエストロゲンを使用することにより、乳癌の危険性が増加する。バクチオールは、骨粗鬆症を予防または治療する効果、さらには乳癌細胞への毒性効果を有する。ゆえに、バクチオールは、女性の乳癌/骨粗鬆症を予防または治療する薬剤として使用できる可能性がある。
従来の技術では、オランダビユ(Psoralea corylifolia)の抽出物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって脂質及びバクチオールに分離できることが記載されている。これらの化学特性が異なるため、これらは薄層クロマトグラフィー(TLC)を用いることによって容易に分離でき、さらに、脂質はUVランプ下では見えないがヨウ素蒸気によって検出でき、バクチオールはUVランプによって容易に検出できる。したがって、下記実施例1に詳述されるように、脂質および/またはバクチオールを分離・精製するのに、一種の溶出剤を使用するだけでよい。
すなわち、上記諸目的は、ヒト乳癌細胞の成長を阻害するのに有効な量の、下記式(I):
Figure 0004286237
のバクチオールまたはその製薬上許容できる塩、及び製薬上許容できる担体または希釈剤を含む、ヒト乳癌細胞の成長を阻害するための薬剤組成物によって達成される。
また、本発明の好ましい形態としては、下記があるが、本発明は以下に制限されるものではない。
(1)女性患者のヒト乳癌の予防または治療、特に治療を目的とする薬剤の製造における、下記式(I)のバクチオールまたはその製薬上許容できるエステル若しくは塩の、活性成分としての使用。
Figure 0004286237
(2)上記薬剤としての式(I)のバクチオールまたはその製薬上許容できるエステル若しくは塩が、局所適用される、注射により投与される、経口投与される、または徐放性の投与形態である、上記(1)に記載の使用。
(3)該薬剤が経口投与される、上記(2)に記載の使用。
(4)女性患者の乳癌または骨粗鬆症の予防または治療、特に治療を目的とする薬剤の製造における、上記式(I)のバクチオールまたはその製薬上許容できるエステル若しくは塩の使用。
(5)ヒト乳癌細胞の成長を阻害するのに有効な量の、上記式(I)のバクチオールまたはその製薬上許容できるエステル若しくは塩(活性成分として)、及び製薬上許容できる担体または希釈剤を含み、バクチオールまたはその製薬上許容できるエステル若しくは塩の含量は薬剤組成物に対して5〜95重量%であり、かつソラレン及びイソソラレンを実質的に含まない、女性患者の乳癌細胞の成長を阻害することを目的とする薬剤組成物。
(6)1回の投与当たり、1〜300mgのバクチオールまたはその製薬上許容できるエステル若しくは塩を含む、上記(5)に記載の薬剤組成物。
(7)該薬剤組成物は、局所適用される、注射により投与される、経口投与される、または徐放性の投与形態である、上記(5)または(6)に記載の薬剤組成物。
(8)該式(I)のバクチオールは、ソラレアエ フルクタス(Psoraleae fructus)から調製される、上記(5)〜(7)のいずれかに記載の薬剤組成物。
(9)該式(I)のバクチオールは、
(i)ソラレアエ フルクタス(Psoraleae fructus)を有機溶剤で抽出し;
(ii)上記(i)の抽出段階で得られた溶液を濃縮し;さらに
(iii)上記(ii)の段階で得られた濃縮液をシリカゲルクロマトグラフィーで分離して、バクチオールは含むがソラレン及びイソソラレンを実質的に含まない抽出物を得る
段階によって得られる、上記(8)に記載の薬剤組成物。
(10)該薬剤組成物は、経口投与形態である、上記(9)に記載の薬剤組成物。
(11)該薬剤組成物は、女性の骨粗鬆症を予防または治療する、特に治療するのにも使用される、上記(5)〜(10)のいずれかに記載の薬剤組成物。
バクチオールはヒト乳癌細胞系の成長を選択的にかつ強力に阻害するため、本発明の薬剤組成物は、女性の乳癌の予防または治療に有用である。また、バクチオールは骨容積及び見かけの骨密度を増加させるため、本発明の薬剤組成物は、女性の骨粗鬆症の予防または治療に有用である。
本発明は、ヒト乳癌細胞の成長を阻害するのに有効な量の、下記式(I):
Figure 0004286237
のバクチオールまたはその製薬上許容できるエステル若しくは塩、及び製薬上許容できる担体または希釈剤を含む、ヒト乳癌細胞の成長を阻害することを目的とする薬剤組成物に関するものである。なお、本発明では、バクチオールは、バクチオールそのものであってもよいが、以下で述べるような、ソラレアエ フルクタス(Psoraleae fructus)の抽出による、バクチオールを含む抽出物の形態であってもよい。
本発明において、式(I)のバクチオールまたはその製薬上許容できるエステル若しくは塩の含量は、ヒト乳癌細胞の成長を阻害するおよび/または骨容積及び見かけの骨密度を増加するような量であれば特に制限されないが、組成物に対して、5〜95重量%であることが好ましい。また、式(I)のバクチオールまたはその製薬上許容できるエステル若しくは塩は、1回の投与当たり、1〜300mgの量が投与されるよう、薬剤組成物中に含まれることが好ましい。
また、本発明では、バクチオールまたはその製薬上許容できるエステル若しくは塩にヒト乳癌細胞の成長阻害効果および/または骨容積及び見かけの骨密度の増加効果があるため、本発明の薬剤組成物は、式(I)のバクチオールを純粋な形態で含むことが好ましく、例えば、ソラレアエ フルクタス(Psoraleae fructus)の抽出による、バクチオールを含む抽出物の形態であるいはこの抽出物から精製された形態で使用する場合などでは、他の成分、特にソラレン及びイソソラレンを実質的に含まないことが好ましい。
本発明の薬剤組成物の投与経路は、経口または腸管外いずれの投与経路であってもよいが、好ましくは局所適用、経口投与、注射、または徐放性の投与形態である。
本発明によるバクチオールは、いずれの源より、公知の方法によって調製できるが、ソラレアエ フルクタス(Psoraleae fructus)から調製されることが好ましく、特に、(i)ソラレアエ フルクタス(Psoraleae fructus)を有機溶剤で抽出し;(ii)上記(i)の抽出段階で得られた溶液を濃縮し;さらに(iii)上記(ii)の段階で得られた濃縮液をシリカゲルクロマトグラフィーで分離して、バクチオールは含むがソラレン及びイソソラレンを実質的に含まない抽出物を得ることによって調製されることが好ましい。上記方法で使用されるバクチオールを含む薬剤組成物は経口投与形態であることが特に好ましい。
本発明の特に好ましい一実施態様によるバクチオールを含む抽出物の調製方法としては、下記段階(a)及び(b)を有する方法がある。
(a)n−ヘキサン、アセトン、酢酸エチル、メタノール、エタノール、およびこれらの混合液からなる群より選ばれる、有機溶剤を用いて、粉砕によって粉末形態であるソラレアエ フルクタス(Psoraleae fructus)を抽出する段階;
(b)上記(a)の抽出段階で得られる溶液を濃縮し、溶出剤としてn−ヘキサン及び酢酸エチルの混合溶液(n−ヘキサン:酢酸エチル=9:1)を用いて、シリカゲルカラムクロマトグラフィーでこの濃縮液を分離して、(1)脂質を含む溶出液、及び(2)バクチオールを含む溶出液を順次得る、または(1)脂質及び(2)バクチオールを含む溶出液を集める段階。
上記段階(b)において、濃縮後は、溶出液は、バクチオールを含む抽出物、または(1)脂質及び(2)バクチオールを含む抽出物になる。
上記段階(b)で得られる溶出液は、薄層クロマトグラフィー(TLC)によって同定できる。この際、TLCの移動相としては、n−ヘキサン及び酢酸エチルの混合溶液(n−ヘキサン:酢酸エチル=9:1)を用い、溶出液を発色して、UVランプまたはヨウ素蒸気を用いて、脂質及びバクチオールが同定できる。脂質を含む溶出液に関するクロマトグラフィー値(R)は、0.29超(R>0.29)であり、バクチオールを含む溶出液に関するクロマトグラフィー値(R)は、0.29(R=0.29)である。
本発明をより理解するために、下記実施例を参照しながら本発明を説明するが、下記実施例は詳細に説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。
実施例1
300gのソラレアエ フルクタス粉末を、2.4リットルのアセトンで抽出し、この混合物を固相及び液相に分けた。上記抽出及び固体/液体の分離を、3回繰り返した。濾液を合わせて、溶剤を留去することにより、72.11gの油状抽出物を得た。22gの油状抽出物を、300gのシリカゲル(Merck Co., Silica gel 60, mesh 70-230)を充填したシリカゲルカラム(9.6×25cm)で分離した。n−ヘキサン/酢酸エチル(9:1)の混合液、アセトン、及びメタノールを、順次溶出液として用いて、カラムを溶出した。最初に、25本のn−ヘキサン/酢酸エチル(9:1)による溶出液の入った瓶をカラムから集めた。次に、アセトンによる溶出液の入った瓶10本(26〜35番目)をカラムから集めた後、メタノールによる溶出液の入った瓶10本(36〜45番目)をカラムから集めた。この際、300mlの溶出液ごとに(即ち、1本の瓶当たり、300ml)となるように、溶出液をそれぞれ集めた。この溶出液をシリカゲルの薄層クロマトグラフィー(TLC)で、UVランプまたはヨウ素蒸気を用いてn−ヘキサン/酢酸エチル(9:1)の混合液によって発色させて、同定した。TLCで分析して同様の成分であるとされた成分を含む溶出液の入っている瓶を合わせた。
1〜7番目の瓶に入った溶出液は、TLCプレートではUV吸収を示すスポットはないことから、この溶出液は脂質を含んでいたことが分かる。1〜7番目の瓶に入った溶出液を合わせて、濃縮して、6.116gの油状物質を得た。次に、8〜20番目の瓶に入った溶出液は、TLCプレートでUV吸収を示すスポットを1つだけ示した(R=0.29)。8〜20番目の瓶に入った溶出液を合わせて、濃縮して、4.543gの油状のバクチオールを得た。21〜45番目の瓶に入った溶出液は、バクチオールを含まず、これらを合わせて、濃縮して、11.04gの物質を得た。上記データから、以下のことが示される:1kgのオランダビユ(Psoralea corylifolia)当たり、トータル240.36gの抽出物が得られた、即ち、抽出効率は24.04%であった。この240.36gの抽出物には、66.82gの脂質(ソラレアエ フルクタスに対して、6.68重量%)、49.64gのバクチオール(ソラレアエ フルクタスに対して、4.96重量%)、及び123.9gの他のソラレアエ フルクタス成分(ソラレアエ フルクタスに対して、12.4%の抽出効率)が含まれていた。
バクチオールの構造は下記データのように同定された:
Figure 0004286237
Figure 0004286237
実施例2:バクチオールのin vitroでの細胞毒性試験
材料:DMEM(培地)、RPMI(培地)、L−グルタミン、ペニシリン、ストレプトマイシン及びFBS(ウシ胎児血清)は、Gibco (NY, USA)から得た。培養用プラスチック製品は、Corning (MA, USA)から得た。タモキシフェンは、Sigma-Aldrich (MO, USA)から得、CCK−8(細胞計測キット、新しい水溶性テトラゾリウム塩)は、Dojindo Molecular Technologies (MD, USA)を得た。使用される他の全ての化学薬品は、試薬グレードであり、SigmaまたはE. Merck (Germany)から購入した。
細胞系及び細胞培養物:ヒト乳癌細胞系T47D及びMDA−MB231は、American Type Culture Collection(ATCC)から得た。これらの2種の癌細胞のうち、T47Dはエストロゲンレセプター陽性であり、また、MDA−MB231はエストロゲンレセプター陰性である。細胞は、T47D細胞では、10%チャーコール−デキストラン処理済みウシ胎児血清(charcoal-dextran stripped fetal bovine serum)を含むRPMI培地で、およびMDA−MB231細胞では、10%チャーコール−デキストラン処理済みウシ胎児血清を含むDMEM培地で、5%COで37℃で培養した。細胞の増殖を、トリパンブルー排除(trypan blue exclusion)で生存細胞を計測することによって測定した。
細胞毒性アッセイ:96ウェルプレートに、細胞懸濁液198μl(1ウェル当たり、T47Dでは、20,000細胞、およびMDA−MB231では10,000細胞)を分注し、湿潤化した5%COで37℃でインキュベーター中で24時間予めプレートをインキュベートした。次に、様々な濃度のタモキシフェン、実施例1で得られたバクチオール及びDMSO(コントロール群)2μlを、プレートの培養液中に添加し、各濃度で6回ずつ上記操作を繰り返した。プレートをインキュベーターで48時間インキュベートした後、培養液を吸引により除去し、新鮮な培地(100μl)を添加して、さらに1時間インキュベートした。プレートの各ウェルに、5μlのCCK−8溶液を添加し、このプレートをインキュベーターで4時間インキュベートした。ELISAリーダーを用いて450nmで吸光度を測定した。様々な濃度での試験材料の細胞毒性を、コントロール群(試験材料を用いないもの、正味の成長率=100%)に対する、細胞の正味の成長率(%)として評価した。試験材料の用量−応答曲線を作成し、細胞の成長の50%を阻害する試験材料の濃度として、IC50値を算出した。バクチオールの細胞毒性の結果を下記表1に示す。
Figure 0004286237
表1に示されるように、ヒト乳癌細胞系T47D及びMDA−MB231に対するバクチオールのIC50濃度は、それぞれ、5.00及び0.62μg/ccである。ヒト乳癌細胞(T47D/MDA−MB231)に対するバクチオールのIC50濃度が上記したような値であるのに対して、5種の異なるヒト癌細胞、肺(A549)、卵巣(SK−OV−3)、皮膚(SK−MEL−2)、中枢神経系(XF498)、及び大腸(HCT)では、平均阻害濃度(IC50)が10〜15μg/ccのバクチオール(Arch. Pharm. Res. 15, 356-359 (1992))であることから、バクチオールは、ヒト乳癌細胞系の成長を選択的にかつ強力に阻害することが示される。さらに、バクチオールは、ヒト乳癌に対して臨床で使用されている薬剤である、タモキシフェンに比べて、ヒト乳癌に細胞系の成長をより有効に阻害していることもまた、表1から分かる。
実施例3
本実施例は、骨粗鬆症を治療する際のバクチオールの有効性を示すことを目的とする。この際、メスラットの卵巣は、エストロゲン欠乏によって生じる骨粗鬆症を刺激するために取り除いた。
動物実験
16週齢のメスのWistar系ラット(他の実験でも、特記しない限り、同様の動物を使用した)は、台湾タイペイ所在の動物の飼育センターである、National Scientific Councilから得た。ラットからの生理学的応答の変動を各群毎に平等に分類できるように、これらのラットを体重が同じになるようにグループ分けした。これらのラットを以下のような群に分けた。
薬剤を加えない飼料を与えた標準群(n=8);
薬剤を加えない飼料を与えた擬似手術群(Sham)(n=10);
薬剤を加えない飼料を与えた卵巣摘出術群(OVX)(n=8):
実施例1で得られたバクチオール(5mg/kg)を加えた飼料を与えた卵巣摘出術群(OVX+A)(n=9);
実施例1で得られたバクチオール(15mg/kg)を加えた飼料を与えた卵巣摘出術群(OVX+B)(n=9)。
卵巣摘出術(卵巣の切除の手術):卵巣摘出は、Wronski et al (Wronski et al, Endocrinology, 123(2), 681-86 (1988))に記載されるのと同様のプロトコルを用いて誘導された。
実験中、ラットを、12時間暗室になるようなサイクルで21℃で2群で懸垂型の格子ケージ(hanging grid cage)で飼育した。飼料(ラット−マウス用飼料III(Rat-mouse diet III)、1%のカルシウム含量及び1.2%のリン酸塩含量で十分、Purina, USA)を、実験群とコントロール群とで対に与えることによって投与した。対給餌(pair-feeding)を、Sham群の飼料の平均摂取量を算出することによって行なった。このようにして、次の日に同量の飼料をOVX、OVX+A(5mg/kg)、OVX+B(15mg/kg)群の動物に与えた。標準群は卵巣摘出術または擬似手術のまさにその日に殺す以外は、これらの動物に2ヶ月間給餌した。OVX+A及びOVX+B群のラットには、特定量のバクチオール(化合物A及びB)をそれぞれ加えた以外は一般的なフード・チャック(food chuck)を与えた。水はすべてのラットに自由に与えた。
試験薬剤の投与
5mg/kg及び15mg/kgの投与量になるように、試験薬剤(実施例1で得られたバクチオール)を秤量し、これを一般的なフード・チャック(food chuck)粉末中に加えて、10%デンプンペーストと混ぜた。十分混ぜた後、これらのチャック粉末を手で塊にして、空気循環式のオーブン(air flow oven)で乾燥した。薬剤が添加された飼料を単純盲検法によってラットに与えた。
in vivoでの骨の標識付け(bone labelling)方法及び骨の組織形態学的な評価
本標識付け及び骨の組織形態学的な評価は、骨の研究で標準的な方法(Lin et al, Calcif. Tissue Int., 67, 373-377 (2000))を基に行なった。試料を、ビリャヌエバ骨染料(Villanueva bone stain)で予め染色した後、脱灰し、ロンドンレジン(London resin)中に包埋した。7μm厚の脱灰しなかった切片を、Jung−Kミクロトーム(Jung-K microtome)(Leica Ltd, USA)を用いて切断し、ビリャヌエバ染料で処理して、光学顕微鏡下で観察した。7μm厚の未染色の切片を、蛍光顕微鏡用に調製し、オステオメジャープログラム(program Osteomeasure)(3.0 version, Atlanta, USA)で評価した。Lin et al. (Lin et al, Calcif. Tissue Int., 67, 373-377 (2000))に従って、骨容積(表2)及び浸食面パラメーター(表4)を得た。なお、本実験は、the Animal Center及びIAACU, National Defense Medical Center, National Defense University, Taipei, Taiwanの特別なプロジェクトライセンスの下で行なわれた。
見かけの骨密度の測定
剖検後、脛骨及び大腿骨全体から、付着している筋肉及び靭帯から剥離した。見かけの骨密度の測定は、デンシトメトリーフレーム(densitometry frame)を備えた電子秤でアルキメデスの浮力に関する原理(Archimedes floating principle)に基づいて行なった (Danielsen et al., Calcif. Tissue Int., 52, 26-33 (1993))。空気中で測定された骨の重量を、「W−air」と記載する。また、水中で同様にして秤量した骨の重量を、「W−water」と記載する。見かけの骨密度は、式:(W−air)/[(W−air)−(W−water)](gm/cm)として算出された(表3、脛骨の見かけの骨密度)。
Figure 0004286237
Figure 0004286237
Figure 0004286237
データ分析
これらの結果は平均値で表わされ、さらにデータを加工するために、SPSS 8.0の統計学的なパッケージ(statistical package of SPSS 8.0)(SPSS Inc, Chicago, USA)に移した。有意差があることが示された後、Bonferonni有意差法(Bonferonni significant difference method)を、一方向ANOVA(one-way ANOVA)での複数比較を試験するpostHocで使用した。
OVX群(薬剤を添加していないものを与えた群)に比べて、OVX+A群及びOVX+B群(バクチオール添加したものを与えた群)で測定した骨容積及び見かけの骨密度は、それぞれ、p<0.001及びp<0.05の統計学的な有意差をもって増加することが示される。したがって、バクチオールは、閉経後のエストロゲン欠乏によって生じる骨粗鬆症を治療するのに有効であると考えられる。骨粗鬆症の治療におけるバクチオールの有効性のメカニズムは、浸食面のパラメーターによって確認できる。表4に示されるように、OVX+A群及びOVX+B群(バクチオール添加したものを与えた群)のラットは、OVX群(薬剤を添加していないものを与えた群)のラットに比べて、p<0.001で破骨細胞による骨の浸食を阻害する(骨の再吸収を誘導する)ことが分かる。

本発明を上記したように説明してきたが、本発明の概念を逸脱しない限り、本発明の様々な変更や修飾が可能であり、この際、本発明の概念は特許請求の範囲で規定される。

Claims (8)

  1. ヒト乳癌細胞の成長を阻害するのに有効な量の、下記式(I):
    Figure 0004286237
    のバクチオールまたはその製薬上許容できる塩、及び製薬上許容できる担体または希釈剤を含む、ヒト乳癌細胞の成長を阻害するための薬剤組成物
  2. 該バクチオールまたはその製薬上許容できる塩の含量は、該薬剤組成物に対して、5〜95重量%である、請求項1に記載の薬剤組成物。
  3. 該薬剤組成物はソラレン及びイソソラレンを含まない、請求項1または2に記載の薬剤組成物。
  4. 1回の投与当たり、1〜300mgの式(I)のバクチオールまたはその製薬上許容できる塩を含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の薬剤組成物。
  5. 該薬剤組成物は、局所適用、経口投与、注射、または徐放性の投与形態である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の薬剤組成物。
  6. 該式(I)のバクチオールは、ソラレアエ フルクタス(Psoraleae fructus)から調製される、請求項1〜5のいずれか1項に記載の薬剤組成物。
  7. 該式(I)のバクチオールは、
    (i)ソラレアエ フルクタス(Psoraleae fructus)を有機溶剤で抽出し;
    (ii)上記(i)の抽出段階で得られた溶液を濃縮し;さらに
    (iii)上記(ii)の段階で得られた濃縮液をシリカゲルクロマトグラフィーで分離して、バクチオールは含むがソラレン及びイソソラレンを含まない抽出物を得る段階によって得られる、請求項6に記載の薬剤組成物。
  8. 該薬剤組成物は、経口投与形態である、請求項7に記載の薬剤組成物。
JP2005140202A 2004-05-14 2005-05-12 バクチオール含有薬剤組成物 Expired - Fee Related JP4286237B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
TW093113778A TWI264307B (en) 2004-05-14 2004-05-14 Pharmaceutical composition containing bakuchiol for treating woman breast cancer

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005325119A JP2005325119A (ja) 2005-11-24
JP4286237B2 true JP4286237B2 (ja) 2009-06-24

Family

ID=35310248

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005140202A Expired - Fee Related JP4286237B2 (ja) 2004-05-14 2005-05-12 バクチオール含有薬剤組成物

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20050256208A1 (ja)
JP (1) JP4286237B2 (ja)
KR (1) KR100686470B1 (ja)
CA (1) CA2507259C (ja)
TW (1) TWI264307B (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7422796B2 (en) 2005-07-19 2008-09-09 E. I. Du Pont De Nemours And Company Film structures having improved oxygen transmission
KR20120109782A (ko) * 2011-03-28 2012-10-09 주식회사한국전통의학연구소 보골지 추출물을 포함하는 폐암 치료용 조성물 및 화장료 조성물
US10471035B2 (en) 2014-10-20 2019-11-12 Sunny BioDiscovery Compositions and methods for using esters of meroterpenes and of other resveratrol analogues
CN111643488A (zh) * 2020-07-15 2020-09-11 天津中医药大学 补骨脂酚在提高化疗药抗肿瘤作用中的应用

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6177456B1 (en) * 1995-10-02 2001-01-23 Xechem International, Inc. Monohalocephalomannines having anticancer and antileukemic activity and method of preparation therefor
US20040043089A1 (en) * 2002-09-04 2004-03-04 Rabie A-Bakr M Buguzhi agent and composition and methods of preparing and administering the same

Also Published As

Publication number Publication date
CA2507259C (en) 2010-10-12
TW200536548A (en) 2005-11-16
KR100686470B1 (ko) 2007-02-26
JP2005325119A (ja) 2005-11-24
KR20060047788A (ko) 2006-05-18
CA2507259A1 (en) 2005-11-14
TWI264307B (en) 2006-10-21
US20050256208A1 (en) 2005-11-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4286238B2 (ja) バクチオール含有薬剤組成物
Liu et al. Syringin prevents bone loss in ovariectomized mice via TRAF6 mediated inhibition of NF-κB and stimulation of PI3K/AKT
Chen et al. Total flavonoid fraction of the Herba epimedii extract suppresses urinary calcium excretion and improves bone properties in ovariectomised mice
WO2001021165A1 (en) Resveratrol analogs for prevention of disease
Weerachayaphorn et al. A protective effect of Curcuma comosa Roxb. on bone loss in estrogen deficient mice
JP2003095930A (ja) 抗肥満剤
Zhang et al. Erythrina variegata extract exerts osteoprotective effects by suppression of the process of bone resorption
JP2007534747A5 (ja)
JP2008094737A (ja) エンドセリン−1産生抑制剤
Ma et al. Cynomorium songaricum prevents bone resorption in ovariectomized rats through RANKL/RANK/TRAF6 mediated suppression of PI3K/AKT and NF-κB pathways
JP4286237B2 (ja) バクチオール含有薬剤組成物
EP1624880B1 (en) Annatto extract compositions, including geranyl geraniols for use in the decrease in the blood level of triglyceride
KR101193540B1 (ko) 황기,계지 및 황백의 혼합생약재 추출물을 포함하는 골다공증 및 골질환 예방 및 치료용 조성물
JPH08231533A (ja) 新規フラボノイド配糖体およびフラボノイド配糖体を含む骨粗鬆症治療剤ならびに可食性組成物
KR20190088944A (ko) 간세포 보호 효과 및 골 밀도 증가 효과를 갖는 쿠메스테롤 함유 발아발효콩 추출물 및 이를 포함하는 조성물
CN100479811C (zh) 包含补骨脂酚的用于治疗妇女乳癌的医药组合物
JP2004210784A (ja) Dioscoreasp.抽出物およびその医学的使用
EP1714646B1 (en) Pharmaceutical composition containing bakuchiol for treating osteoporosis in women
CN100431533C (zh) 包含补骨脂酚的用于治疗妇女骨质疏松症的医药组合物
CN1401320A (zh) 一种治疗更年期综合症药物
Levavi-Sivan et al. Exposure of tilapia pituitary cells to saponins: insight into their mechanism of action
KR101320975B1 (ko) 신이 활성 화합물들을 유효성분으로 함유하는 골질환 예방 및 치료용 조성물
KR20120122277A (ko) 신이 활성 화합물들을 유효성분으로 함유하는 골질환 예방 및 치료용 조성물
EP1714645A1 (en) Pharmaceutical composition containing bakuchiol for treating breast cancer in women
JP2001253823A (ja) Hiv遺伝子発現抑制剤

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A132

Effective date: 20081209

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090217

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090317

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090324

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120403

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4286237

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130403

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140403

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees