JP4285663B2 - 酸素分圧制御装置及びガス供給方法 - Google Patents

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Description

本発明は、酸素分圧制御装置及びガス供給方法に関するものである。
従来から、固体電解質を含む電気化学的な酸素ポンプを有する酸素分圧制御装置により、酸素分圧を制御した雰囲気ガスを用いて、単結晶試料等を作成する方法が知られている(特許文献1)。
図9に示す酸素分圧制御装置は、バルブ2を通った不活性ガスの流量を設定値に制御するマスフローコントローラ(MFC)3と、このマスフローコントローラ3を通った不活性ガスを目的の酸素分圧に制御可能な電気化学的な酸素ポンプ4と、酸素ポンプ4で制御された不活性ガスの酸素分圧をモニタして試料育成装置などの次工程(装置)に供給する供給ガス用の酸素センサ5を有する。
さらにこの装置は、所望の酸素分圧値を設定する酸素分圧設定部6と、酸素センサ5によるモニタ値を酸素分圧設定部6による設定値と比較して酸素ポンプ4から送り出される不活性ガスの酸素分圧を所定値に制御する酸素分圧制御部7と、酸素センサ5によるモニタ値を表示する酸素分圧表示部8を備える。なお、通常、不活性ガス中の酸素分圧は10-4atm程度である。
電気化学的な酸素ポンプ4は、図10に示すように、酸化物イオン伝導性を有する固体電解質筒状体4aの内外両面に白金よりなる電極4b、4cを形成している。固体電解質筒状体4aは、例えばジルコニア系の固体電解質で、図示しないヒーターで加熱される。固体電解質筒状体4aの一方の開口から他方の開口に向けて軸方向に不活性ガスを供給する。不活性ガスは、例えばAr+O(10−4atm)である。内外両面の電極4b、4c間に直流電源Eの直流電圧を印加する。外面の電極4cに+極を印加し、内面の電極4bに−極を印加して電流Iを流すと、固体電解質筒状体4a内を流れる不活性ガス中の酸素分子(O)が電気的に還元されてイオン(O2−)化され、固体電解質を通して再び酸素分子(O)として固体電解質筒状体4aの外部に放出される。固体電解質筒状体4aの外部に放出された酸素分子は、空気等の補助ガスと共に排気される。固体電解質筒状体4aに供給されたAr+O(10−4atm)の不活性ガスは、酸素分子が低減されて目的の酸素分圧に制御された処理済みガス(精製ガス)となり、次工程(装置)に給送される。
なお、図10の酸素ポンプ4は、固体電解質筒状体4aの内外両面の電極4b、4c間に上記と逆極性の直流電圧を印加してポンプ動作を行わせることも可能である。すなわち、外面の電極4cに−極を印加し、内面の電極4bに+極を印加すると、固体電解質筒状体4aの外面に沿って流れる空気などのガス中の酸素分子(O)が固体電解質によって電気的に還元されてイオン(O2−)化され、固体電解質を通して再び酸素分子(O)として固体電解質筒状体4aの内部に放出される。この場合、固体電解質筒状体4aの内部を流れる不活性ガスの酸素分圧が上昇して、外部に給送される。
このような酸素ポンプにより酸素分圧を制御したガスを供給すれば、結晶育成、合金化、熱処理、半導体製造工程などが酸素分圧を制御した不活性ガスなどの雰囲気下で行うことができる。
特開2002−326887号公報
図10に示す酸素ポンプでは、1本の円形パイプ状の固体電解質筒状体を使用している。すなわち、この1本の固体電解質筒状体の内部空間に軸方向に被処理ガスを流し、固体電解質筒状体内を流れる間に固体電解質隔壁内外でイオン導電のポンプ作用を行う。このようなガスポンプが処理できるガス流量は、被処理ガスと固体電解質筒状体内外面との接触面積に比例する。従って、ガス流量を増大させるためには、被処理ガスと固体電解質筒状体外面との接触面積を増大させる必要がある。
そのためには、固体電解質筒状体を長くすることや、パイプ径を大きくすることが考えられる。酸素イオン導電性固体電解質を有効に利用するためには、酸素ポンプの抵抗値をできる限り低くして、酸素ポンプの酸素透過能力を高くすることが必要である。酸素ポンプの抵抗値には、固体電解質の形状(表面積と厚さ)、電極膜、リード端子などが影響する。この中で固体電解質の形状は表面積が大きく、薄いほど抵抗値は小さくなる。すなわち、筒状体を考えると、その直径と長さが大きく、厚みの薄い形状がよい。しかし、固体電解質筒状体を製造する容易さや、加熱・高温保持状態で使用される固体電解質筒状体の強度を考慮すると、直径と長さと厚みには限界がある。また、パイプ径を大きくするほど、固体電解質筒状体の中心部を流れる被処理ガスのイオン伝導反応が急減して、結果的に中心部を流れる被処理ガスが反応なしで素通りすることになり、酸素分圧などの制御精度が低下する。このようなことから、固体電解質筒状体のパイプ径を単純に大きくするには自ずと限界がある。従って、上記の方法で被処理ガスと固体電解質筒状体との接触面積を増大するには限界がある。そのため、ガスポンプが実質的有効に処理できるガス流量が制限され、酸素分圧を制御したガスを供給する用途が制限されていた。
本発明は、上記課題に鑑みて、酸素分圧を制御したガス(精製ガス)を不足させることなく、試料作成室等の他の装置に供給できて、この他の装置では、精製ガスを使用した作業(試料作成作業)を能率よく行うことができる酸素分圧制御装置およびガス供給方法を提供する。
本発明の酸素分圧制御装置は、0.2〜10−30気圧の範囲で酸素分圧を制御したガスを精製するガス精製部と、このガス精製部にて精製された精製ガスを貯めるタンクとを備え、タンク内の精製ガスを他の装置に供給する酸素分圧制御装置であって、タンクとガス精製部とを有する循環回路を備え、タンクに充填した原料ガスをこの循環回路を循環させて、タンクに前記ガス精製部にて精製される精製ガスを貯めるものである。
本発明の酸素分圧制御装置によれば、タンクに充填した原料ガスをこの循環回路を循環させて、タンクに前記ガス精製部にて精製される精製ガスを貯めることができる。このため、他の装置へ精製ガスを安定して供給することができる。
前記循環回路は、複数のタンクと、ガス精製部にて精製された精製ガスの各タンクへの供給許容と供給停止とを切換える第1切換手段と、各タンクの精製ガスの他の装置への供給許容と供給停止とを切換える第2切換手段とを備え、第2切換手段を切換えて少なくとも一のタンクから他の装置へ精製ガスの供給を許容し、第1切換手段の切換えにて、この一のタンクからのガス供給許容状態において、他の装置への精製ガスの供給が終了したタンクに精製ガスを精製する。
複数のタンクに精製ガスを貯めることができるので、他の装置への精製ガスの供給能力を向上させることができる。しかも、第2切換手段を切換えることによって、少なくとも一のタンクから他の装置へ精製ガスを供給することができ、第1切換手段の切換えにて、他の装置への精製ガスの供給が終了したタンクに、ガス精製部にて精製された精製ガスを供給することができる。また、一のタンクから他の装置へのガス供給時に、精製ガスの供給が終了したタンクに精製ガスを精製することができる。このため、他の装置へ精製ガスを連続して切らすことなく供給することができる。
前記循環回路は、複数のガス精製部と、各ガス精製部からのタンクへの精製ガスの供給許容と供給停止とを切換える第3切換手段とを備え、第3切換手段の切換えにて、複数のガス精製部のうちの任意のガス精製部にガスを循環させることができる。
複数のガス精製部を備えることによって、ガス精製能力を増大させることができ、他の装置へ精製ガスを安定して供給することができる。しかも、第3切換手段の切換えにて、複数のガス精製部のうちの任意のガス精製部にガスを循環させることができるので、例えば、精製ガスの需要が少ないときには、一つのガス精製部にて精製ガスを精製するようにでき、精製ガスの需要が多いときには、複数のガス精製部にて精製ガスを精製するようにできる。
前記循環回路は、複数のタンクと、複数のガス精製部と、ガス精製部にて精製された精製ガスの各タンクへの供給許容と供給停止とを切換える第1切換手段と、各タンクの精製ガスの他の装置への供給許容と供給停止とを切換える第2切換手段と、各ガス精製部からのタンクへの精製ガスの供給許容と供給停止とを切換える第3切換手段とを備え、第2切換手段を切換えて少なくとも一のタンクから他の装置へ精製ガスの供給を許容し、第1切換手段の切換えにて、この一のタンクからのガス供給許容状態において、他の装置への精製ガスの供給が終了したタンクに精製ガスを精製するとともに、第3切換手段の切換えにて、複数のガス精製部のうちの任意のガス精製部にガスを循環させることができる。
複数のタンクに精製ガスを貯めることができるので、他の装置への精製ガスの供給能力を向上させることができる。複数のガス精製部を備えることによって、ガス精製能力を増大させることができ、他の装置へ精製ガスを安定して供給することができる。しかも、タンクからのガス供給許容状態において、他の装置への精製ガスの供給が終了したタンクに精製ガスを精製することができ、他の装置へ精製ガスを連続して切らすことなく供給することができる。さらに、一つのガス精製部にて精製ガスを精製するようにしたり、複数のガス精製部にて精製ガスを精製するようにしたりできる。
ガス精製部は、不活性ガスを目的の酸素分圧に制御可能な電気化学的な酸素ポンプと、不活性ガスの酸素分圧をモニタする酸素センサとを備える。また、酸素センサを酸素ポンプの上流側と下流側とに配置することが可能である。
本発明のガス供給方法は、0.2〜10−30気圧の範囲で酸素分圧を制御してなる精製ガスを、他の装置へ供給するガス供給方法であって、前記精製ガスを複数のタンクに貯めた後、少なくとも一のタンクから他の装置に精製ガスを供給して、このタンク内のガス供給終了後に、他のタンクからの他の装置への精製ガスの供給を行い、精製ガスの供給中にガス供給が終了したタンクに精製ガスを貯めるものである。
本発明のガス供給方法では、複数のタンクに貯めた後、少なくとも一のタンクから他の装置に精製ガスを供給することができ、他の装置への精製ガスの供給が終了した後には、他のタンクからの他の装置への精製ガスの供給を行うことになる。また、精製ガスが無くなったタンクへは、他のタンクのガス供給中に精製ガスを供給して貯めることができる。
本発明では、タンクにガス精製部にて精製される精製ガスを貯めることができ、他の装置へ精製ガスを安定して供給することができる。しかも、精製ガスは循環回路内を循環するガスによって精製されるので、クリーンな状態の精製ガスを精製することができ、高品質の精製ガスを他の装置に供給することができる。すなわち、他の装置へ供給して使用された精製ガスをリターンさせてガス精製部に順次供給するものでは、クリーン状態を保ちにくく、品質の低下を招くおそれがある。
複数のタンクに精製ガスを貯めることができるので、他の装置への精製ガスの供給能力を向上させることができる。複数のガス精製部を備えることによって、ガス精製能力を増大させることができ、他の装置へ精製ガスを安定して供給することができる。このため、大量の精製ガスを必要とする装置に対しても、十分対応することができ、ガスを供給する用途が制限されない。
しかも、第1切換手段と第2切換手段の切換えによって、精製ガスが無くなったタンクへは、他のタンクのガス供給中に精製ガスを貯めることができる。このため、他の装置へ精製ガスを連続して供給することができ、他の装置では、この精製ガスを使用した処理を安定して行うことができる。
第3切換手段の切換えによって、ガスが循環するガス精製部の数を変更できるので、ガスの精製能力を変更できる。このため、供給される他の装置におけるガスの使用量等に応じて、精製能力を変更することによって、効率のよい運転を行うことができる。
ガス精製部は、ガスを目的の酸素分圧に制御可能な電気化学的な酸素ポンプと、ガスの酸素分圧をモニタする酸素センサとを備える。すなわち、酸素ポンプにて目的の酸素分圧に制御したガスを精製でき、しかも、この精製したガスの酸素分圧を検査することができ、目的とする酸素分圧に制御させたガスを安定してタンクに供給することができる。また、酸素センサを酸素ポンプの上流側と下流側とに配置することによって、酸素ポンプにて精製するガスの調整が容易となり、より正確な酸素分圧に制御されるガスを精製することができる。
本発明のガス供給方法では、精製ガスが無くなったタンクへは、他のタンクのガス供給中に精製ガスを貯めることができる。このため、他の装置へ精製ガスを連続して供給することができ、他の装置では、この精製ガスを使用した処理を安定して行うことができる。
本発明の実施形態を示す酸素分圧制御装置の簡略図である。 タンクへの原料ガス充填工程を示す前記酸素分圧制御装置の簡略図である。 ガス精製工程を示す前記酸素分圧制御装置の簡略図である。 第1のタンクからの試料作成室への精製ガス供給工程、第2のタンクの精製工程を示す前記酸素分圧制御装置の簡略図である。 第2のタンクからの試料作成室への精製ガス供給工程、第1のタンクへのガスの充填工程を示す前記酸素分圧制御装置の簡略図である。 第2のタンクからの試料作成質への精製ガス供給工程、第1のタンクのガス精製工程を示す前記酸素分圧制御装置の簡略図である。 第1のタンクからの試料作成室への精製ガス供給工程、第2のタンクへの原料ガス充填工程を示す前記酸素分圧制御装置の簡略図である。 本発明の他の実施形態を示す酸素分圧制御装置の簡略図である。 従来の酸素分圧制御装置の簡略図である。 酸素ポンプの原理の説明図である。
符号の説明
14 酸素ポンプ
15A 酸素センサ
15B 酸素センサ
19、19A、19B 循環回路
20、20A、20B タンク
21、21A、21B ガス精製部
51 第1切換手段
52 第2切換手段
76 第3切換手段
図1は本発明の酸素分圧制御装置を示し、この酸素分圧制御装置は、複数(図例では2個)のタンク(バッファタンク)20A、20Bと、0.2〜10−30気圧の範囲で酸素分圧を制御したガスを精製するガス精製部21とを有する循環回路19を備え、ガス精製部21にて精製される精製ガスをタンク20A、20Bに充填して、タンク20A、20Bから他の装置(例えば、試料作成室)へ供給するものである。
ガス精製部21は、ガスを目的の酸素分圧に制御可能な電気化学的な酸素ポンプ14と、酸素ポンプ14に流入する前の不活性ガスの酸素分圧をモニタする上流側の酸素センサ15Aと、酸素ポンプ14で制御されたガスの酸素分圧をモニタする下流側の酸素センサ15Bとを備える。また、上流側の酸素センサ15Aよりも上流側には、切換弁12を通ったガスの圧力を調整する圧力調整弁(REG)22と、圧力調整弁(REG)を通ったガスの流量を設定値に制御するマスフローコントローラ(MFC)13とが配置される。
酸素ポンプ14は、酸化物イオン伝導性を有する固体電解質筒状体の内外両面に白金よりなる電極を形成しているもの、つまり、図10に示す酸素ポンプ4と同様の構成のものを使用することができる。このため、この酸素ポンプ14の構成および原理の説明はここでは省略する。
酸素センサ15A、15Bは、前記酸素ポンプ14と同様、酸化物イオン伝導性を有する固体電解質筒状体の内外両面に白金よりなる電極を形成したものを使用することができる。そして、内面側の電極と外面側の電極との間の電位差を測定し、熱力学に基づくネルンストの式から酸素分圧を求めることができる。
また、この酸素分圧制御装置は、所望の酸素分圧値を設定する酸素分圧設定部16と、上流側の酸素センサ15Aおよび下流側の酸素センサ15Bによるモニタ値を酸素分圧設定部16による設定値と比較して酸素ポンプ14から送り出されるガスの酸素分圧を所定値に制御するPID制御方式等の酸素分圧制御部17と、前記酸素分圧設定部16による酸素分圧設定値と酸素センサ15A、15Bによるモニタ値とを表示する酸素分圧表示部18とを備えている。
ガス精製部21の出口側と、一対のタンク20A,20Bとは第1循環路25を介して連結され、ガス精製部21の入口側と、一対のタンク20A,20Bとは第2循環路26を介して連結されている。
第1循環路25は、流量調整弁27とポンプ(例えば、ダイアフラムポンプ)28とが介装される本体配管29と、この本体配管29から分岐する第1・第2分岐配管30a、30bとを備える。なお、各分岐配管30a、30bにはそれぞれ切換弁31,32が介装されている。
第2循環路26は、切換弁33が介装された本体配管34と、本体配管34から分岐する第1・第2分岐配管35a、35bとを備える。なお、各分岐配管35a、35bにはそれぞれ切換弁36,37が介装されている。
第2循環路26には、他の装置(例えば、試料作成室等)へ精製ガスを供給するための流出路38が接続されている。流出路38は、MFC39が介装された下流側配管40と、下流側配管40と第2循環路26の第1分岐配管35aとを接続する連結配管41aと、下流側配管40と第2循環路26の第2分岐配管35bとを接続する連結配管41bとを備える。連結配管41a、41bにはそれぞれ圧力調整弁(REG)42、43と切換弁44,45が介装されている。
次にこの図1に示した酸素分圧制御装置の動作について説明する。この場合、図2に示す各タンク20A、20Bに原料ガスを充填する工程と、図3に示す各タンク20A、20Bの原料ガスを0.2〜10−30気圧の範囲で酸素分圧を制御して精製する工程と、図4に示す第1のタンク20Aの精製ガスを試料作成室等へ吹出させる(供給する)とともに第2のタンク20Bの原料ガスを精製ガスに精製する工程と、図5に示す第1のタンク20Aに原料ガスを充填するとともに第2のタンク20Bの精製ガスを試料作成室等へ吹出させる(供給する)工程と、図6に示す第1のタンク20Aのガスを精製するとともに第2のタンク20Bの精製ガスを試料作成室等へ吹出させる(供給する)工程と、図7に示す第1のタンク20Aの精製ガスを試料作成室等へ吹出させる(供給する)とともに第2のタンク20Bに原料ガスを充填する工程等がある。なお、図2から図7においては、酸素分圧制御部17等の図示を省略している。また、図2から図7では、各切換弁12、31、32、33、36、37、44、45において、白抜きの場合を開状態を示し、黒塗の場合を閉状態とし、循環回路19、ガス流出路38、およびガス流入路24において、太線がガスが流れていることを示している。
図2に示す工程は、第1循環路25の切換弁31、32を開状態とし、第2循環路26の切換弁33、36、37、44、45を閉状態として、ポンプ28を駆動する。これによって、原料ガス(プロセスガス)がガス流入路24の切換弁12を通ってガス精製部21を介して第1循環路25に流入する。
そして、原料ガスが第1循環路25の本体配管29に流入して、流量調整弁27にて流量が調整されて、ポンプ28を介して第1循環路25の分岐路30a,30bに流入し、各分岐路30a,30bからそれぞれタンク20A、20Bに流入する。第2循環路26の切換弁36、37、44、45が閉状態であるので、タンク20A、20Bに流入した原料ガスは第2循環路26へは流出しない。すなわち、未処理の原料ガスは、矢印Aのように、ガス流入路24、ガス精製部21、第1循環路25、タンク20A,20Bと流れ、順次タンク20A、20Bに供給されて充填される。
このように、タンク20A、20Bに原料ガスが充填されれば、図2に示す状態から、図3に示すように、切換弁12を閉状態とするとともに、第2循環路26の切換弁33、36,37を開状態とする。
これによって、タンク20A、20Bと、第2循環路26と、ガス精製部21と、第1循環路25とを備えた循環回路19が構成され、ポンプ28の駆動によって、この循環回路19内をガスが矢印Bのように循環する。
この状態では、ガス精製部21にてこのガス精製部21を流れるガスを精製することになる。すなわち、酸素分圧設定部16によって、所望の酸素分圧、例えば、1×10−21〜1×10−30気圧に設定する。すると酸素分圧設定部16によって設定された酸素分圧に設定するための制御信号が、酸素分圧制御部17から酸素ポンプ14に送られる。その制御信号によって酸素ポンプ14の電流Iが制御されて、REG22およびマスフローコントローラ(MFC)13を通って、酸素ポンプ14に供給されたガス中の酸素分圧が、酸素分圧設定部16によって設定された1×10−21〜1×10−30気圧程度の酸素分圧に制御される。
ガス精製部21を流れるガスは、上流側の酸素センサ15Aと下流側の酸素センサ15Bによってその酸素分圧がモニタされ、そのモニタ値が酸素分圧表示部18に表示されるとともに、酸素分圧制御部17に入力される。このようにして、酸素センサ15A,15Bでモニタされたモニタ値が酸素分圧制御部17に入力され、酸素分圧設定部16で設定した設定値と比較されて、酸素ポンプ14で酸素分圧が制御されたガスが、酸素分圧設定部16で設定した酸素分圧に制御されているかどうかチェックされる。そして、もし、酸素センサ15Bでモニタされた酸素分圧が酸素分圧設定部16で設定された酸素分圧と一致していなければ、酸素分圧制御部17から酸素ポンプ14に制御信号を出力して、酸素ポンプ14に流れる電流Iを調整して、1×10−21〜1×10−30気圧程度の酸素分圧に制御されるガス(精製ガス)を第1循環路25へ供給される。
このため、精製ガスがタンク20A、20Bに供給され、タンク20A、20Bからは、このタンク20A、20Bに流入した量のガス(精製ガスと未処理の原料ガスとの混合ガス)第2循環路26へ流出し、このガスが再度ガス精製部21を流れる。これによって、ガス精製部21に流入するガスも1×10−21〜1×10−30気圧程度の酸素分圧に制御されるガス(精製ガス)を第1循環路25へ供給される。すなわち、ガスがこの循環回路19内を流れることによって、タンク20A、20Bに1×10−21〜1×10−30気圧程度の酸素分圧に制御されたガスに精製される。
このように、タンク20A、20Bのガスが精製されれば、各タンク20A、20Bの精製ガスは試料作成室に送られることになる。この場合、図4に示すように、まず第1のタンク20Aの精製ガスを試料作成室に吹出すことになる。すなわち、図3に示す状態から図4に示すように、第1循環路25の切換弁31を閉状態とし、第2循環路26の切換弁36を閉状態とするとともに切換弁44を開状態とする。
これによって、陽圧の第1のタンク20Aの精製ガスは、流出路38の第1連結配管41aに流出する。そして、圧力調整弁(REG)42を通った精製ガスの流量を設定値に制御するマスフローコントローラ(MFC)39を介して試料作成室に吹出される。すなわち、第1のタンク20Aの精製ガスは流出路38を矢印C1のように流れて試料作成室に供給される。
また、第2のタンク20Bと、分岐配管35bと、本体配管34と、ガス精製部21と、本体配管29と、分岐配管30bとで構成される循環回路19Bをタンク20B内のガスが矢印B1のように循環して、ガス精製が継続される。
第1のタンク20Aの精製ガスの試料作成室への供給が終了すれば、図5に示すように、陽圧の第2のタンク20Bの精製ガスが試料作成室に吹出される。すなわち、図4に示す状態から、図5に示すように、第1循環路25の切換弁31を開状態とするとともに、切換弁32を閉状態とする。さらに第2循環路26の切換弁33、37、44を閉状態とするとともに、切換弁45を開状態とする。
これによって、第2のタンク20Bの精製ガスは、流出路38の第1連結配管41bに流出する。そして、圧力調整弁(REG)43を通ったガスの流量を設定値に制御するマスフローコントローラ(MFC)39を介して試料作成室に吹出される。すなわち、第2のタンク20Bの精製ガスは流出路38を矢印C2のように流れて試料作成室に供給される。
また、図5に示す状態ではガス流入路24には原料ガスが供給される。すなわち、原料ガスは、矢印A1のように、ガス流入路24、ガス精製部21、第1循環路25の本体配管29および分岐配管30a、第1のタンク20Aへと流れて第1のタンク20Aに供給され、第1のタンク20Aは原料ガスが充填される。
次に、図6に示すように、第1のタンク20Aに充填した原料ガスを精製することになる。すなわち、図5に示す状態から図6に示すように、第2循環路25の切換弁36、33を開状態する。これによって、第1タンク20A、第1循環路26の分岐配管35aおよび本体配管34、ガス精製部21、第1循環路25の本体配管29および分岐配管30aにて構成される循環回路19Aを、矢印B2のようにガスが循環することになる。
この循環によって、第1のタンク20Aのガスは再び精製される。ガス精製中には、第2のタンク20Bの精製ガスは流出路38を矢印C2のように流れて試料作成室に供給されている。
また、第2のタンク20Bの精製ガスの試料作成室への供給が終了すれば、図7に示すように、第2のタンク20Bに再度原料ガスが充填される。すなわち、図6に示す状態から図7に示すように、第1循環路25の切換弁31を閉状態とするとともに、切換弁32を開状態とし、さらに、第2循環路26の切換弁33、36、45を閉状態とするとともに、切換弁44を開状態とする。
これによって、原料ガスが、矢印A2のように、ガス流入路24、ガス精製部21、第1循環路25の本体配管29、分岐配管30b、第2のタンク20Bと流れ、第2のタンク20Bに供給され、第2のタンク20Bは原料ガスが充填される。
また、この第2のタンク20Bに原料ガスが充填される間は、第1のタンク20Aから精製ガスがガス流出路38の連結配管41aに流出する。すなわち、第1のタンク20Aの精製ガスは流出路38を矢印C1のように流れて試料作成室に供給されている。以後、図4に示す工程に戻って、この装置は動作が停止するまで、前記各工程が繰り返される。
このようにして、試料作成室には、連続して酸素分圧が2×10−1〜1×10−30気圧に制御された精製ガスが供給される。
本発明では、タンク20にガス精製部21にて精製される精製ガスを貯めることができ、他の装置へ精製ガスを安定して供給することができる。しかも、精製ガスは循環回路19内を循環するガスによって精製されるので、クリーンな状態の精製ガスを精製することができ、高品質の精製ガスを他の装置に供給することができる。すなわち、他の装置へ供給して使用された精製ガスをリターンさせてガス精製部21に順次供給するものでは、クリーン状態を保ちにくく、品質の低下を招くおそれがある。しかも、複数のタンク20に精製ガスを貯めることができるので、他の装置への精製ガスの供給能力を向上させることができる。
そして、切換弁31、32等にて、ガス精製部21にて精製された精製ガスの各タンクへの供給許容と供給停止とを切換える第1切換手段51を構成でき、切換弁36、37、44、45等にて、各タンク20A、20Bの精製ガスの他の装置への供給許容と供給停止とを切換える第2切換手段52を構成できる。
このため、第1切換手段51と第2切換手段52(この場合、切換弁31、32、36,44等にて構成される)を切換えて第1のタンク20Aから他の装置(試料作成室等)へ精製ガスの供給を許容し、第1切換手段51と第2切換手段52(この場合、切換弁31,32,33,37,45等にて構成される)の切換えにて、第1のタンク20Aからのガス供給許容状態において、他の装置への精製ガスの供給が終了した第2のタンク20Bに原料ガスを充填と、ガス精製部21にて精製することができる。
すなわち、本発明では、第1切換手段51と第2切換手段52の切換えによって、装置内でガスが循環して精製されたガスを連続して、他の装置に吹出すことができ、他の装置では、精製ガスを使用した処理を安定して行うことができる。なお、第1切換手段51および第2切換手段52は、切換弁31,32,33,36、37、44,45等から任意に選択される切換弁の組み合わせによって、それぞれ構成することができる。
ガス精製部21は、原料ガスを目的の酸素分圧に制御可能な電気化学的な酸素ポンプ14と、ガスの酸素分圧をモニタする酸素センサ15とを備える。すなわち、酸素ポンプ20にて目的の酸素分圧に制御したガスを精製でき、しかも、この精製したガスの酸素分圧を検査することができ、目的とする酸素分圧に制御させたガスを安定してタンクに供給することができる。また、酸素センサ15A、15Bを酸素ポンプ14の上流側と下流側とに配置することによって、酸素ポンプ14にて精製するガスの調整が容易となり、より正確な酸素分圧に制御されるガスを精製することができる。
次に図8は他の実施形態を示し、この場合、複数(図例では、2基)のガス精製部21A、21Bを備えている。各ガス精製部21A、21Bは、それぞれ、図1に示す各ガス精製部21と同一構成であるので、それらの説明を省略する。この装置においても、タンク(バッファタンク)20とガス精製部21A、21B等を備えた循環回路53を構成し、タンク20に貯めた精製ガスを試料作成室へ供給する。
循環回路53は、ガス精製部21A、21Bを有する精製回路部54と、精製回路部53の下流側とタンク20とを連結する第1連結配管55と、精製回路部53の上流側とタンク20とを連結する第2連結配管56とを備える。
精製回路部54は、並列に配設される前記一対のガス精製部21A、21Bと、ガス精製部21A、21Bの下流側を連結する合流配管57、58と、ガス精製部21A、21Bの上流側を連結する分岐配管59,60とを備える。合流配管57、58および分岐配管59,60にはそれぞれ切換弁61,62,63,64が介装されている。
第1連結配管55には、流量調整弁65とポンプ(例えば、ダイアフラムポンプ)66と切換弁75とが介設されている。第2連結配管56には、切換弁67、68が介装されている。分岐配管59,60の合流部には、切換弁74が介装されたガス流入配管69が接続され、切換弁74よりも下流側において、第2連結配管56がガス流入配管69に接続されている。
第2連結配管56にはガス流出配管70が接続されている。ガス流出配管70には、切換弁71と、REG72と、MFC73とが介設されている。なお、ガス流出配管70は、切換弁67よりも上流側で第2連結配管56に接続されている。
次に、図8に示す装置の動作を説明する。まず、タンク20に原料ガスを貯めることになる。すなわち、精製回路部54の切換弁61,62,63,64を開状態とするとともに、第2連結配管56の切換弁67、68を閉状態とし、さらには、ガス流出配管70の切換弁71を閉状態とする。
これによって、ガス流入配管69に入った原料ガスが、精製回路部54、第1連結配管55、タンク20への流れ、タンク20に原料ガスが充填される。その後、ガス流入配管69の切換弁74を閉状態とするとともに、第2連結配管56の切換弁67,68を開状態とする。これによって、ガスが、タンク20と第2連結配管56と精製回路部54と、第1連結配管55とで構成される循環回路53を循環することになり、この循環で、精製回路部54にとって、0.2〜10−30気圧の範囲で酸素分圧を制御したガスを精製でき、タンク20に充填されたガスが精製される。
このように、タンク20のガスが精製されれば、このタンク20の精製ガスを試料作成室へ供給することができる。すなわち、第1連結配管55の切換弁75を閉状態とするとともに、第2連結配管56の切換弁67、68を閉状態とし、さらにガス流出配管70の切換弁71を開状態とすれば、タンク20に精製ガスがガス流出配管70に流出して、REG72及びMFC73を介して精製ガスを試料作成室へ供給することができる。
ところで、精製回路部54は一対のガス精製部21A、21Bを備えているので、どちらか一方でガスを精製するようにしてもよい。すなわち、第1のガス精製部21Aにてガスを精製し、第2のガス精製部21Bにてガスを精製しない場合、切換弁62、64を閉状態とすればよい。また、逆に、第2のガス精製部21Bにてガスを精製し、第1のガス精製部21Aにてガスを精製しない場合、切換弁61、63を閉状態とすればよい。
この図8に示す装置では、切換弁62,62、63,64等で、各ガス精製部からのタンクへの精製ガスの供給許容と供給停止とを切換える第3切換手段76を構成することができ、この第3切換手段76の切換えにて、複数のガス精製部のうちの任意のガス精製部にガスを循環させることができる。
図8に示す装置では、複数のガス精製部21を備えることによって、ガス精製能力を増大させることができ、他の装置へ精製ガスを安定して供給することができる。このため、大量の精製ガスを必要とする装置に対しても、十分対応することができ、ガスを供給する用途が制限されない。
しかも、第3切換手段76の切換えによって、ガスが循環するガス精製部の数を変更できるので、ガスの精製能力を変更できる。このため、供給される他の装置におけるガスの使用量等に応じて、精製能力を変更することによって、効率のよい運転を行うことができる。
また、その図示は省略するが、別の実施形態として、複数のタンク20と、複数のガス精製部21を備えたものであってもよい。このように、複数のタンク20と、複数のガス精製部21を備えるようにすれば、図1に示す装置の作用効果と、図8に示す作用効果とを発揮することができ、より一層、供給される他の装置におけるガスの使用量等に応じた稼動を行うことができ、高効率の運転が可能で、他の装置では安定して精製ガスが供給され、高品質の試料等を作成できる。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく種々の変形が可能であって、例えば、図1等に示す酸素分圧制御装置において、タンクが1個であっても、3個以上であってもよい。タンクを3個以上備えたものでは、2個またはそれ以上のタンクから同時に試料作成室等へ精製ガスを供給したり、2個またはそれ以上のタンクに精製ガスを貯めるようにしたりでき、ガスの使用量等に応じた稼動を種々選択できる。また、図8に示す酸素分圧制御装置において、ガス精製部が3個以上であってもよい。
ところで、前記実施形態では、酸素ポンプ14の上流側と下流側とに酸素センサ15A,15Bを配置していたが、上流側の酸素センサ15Aを省略してもよい。すなわち、酸素ポンプ14にて精製したガスの酸素分圧を検査して、精製したガスを所望の分圧に制御できればよいので、下流側の酸素センサ15Bのみでも十分に所望の分圧に制御できるからである。
さらに、試料作成室での不純物の発生を考慮しなくて良い場合、もしくは発生したフィ順物を除去可能な場合は、試料作成室から排気された使用済みの精製ガスをガス精製部21にリターンさせて再利用するようにしてもよい。もし、試料作成室に供給する不活性ガスをすべて新しい供給ガスで賄おうとすれば、酸素ポンプ14の負荷が大きくなり、設備が大型化および高額化するだけでなく、設置スペースも大きくなるし、酸素分圧を所定値に制御するための費用も嵩む。
しかし、試料作成室から排出される使用済みの精製ガスは、酸素ポンプ14で酸素分圧制御されて試料作成室に供給される精製ガスに比較すれば、当然、酸素分圧は高いが、イン用バルブ2から供給される新しい供給ガスに比較すれば格段に低い酸素分圧の状態にある。そこで、リターン配管等を設けて、試料作成室から排気された使用済みの精製ガスをガス精製部21にリターンさせて再利用すれば、新しい原料ガスのみを供給する場合に比較して、供給ガスの使用量が低減できるだけでなく、酸素ポンプ14の負荷が低減されて小型化および低価格化が実現でき、その設置スペースも小さくできるし、酸素分圧を所定値に制御するための経費も低減できる。
酸素分圧を制御した精製ガスを、ダイボンダや半田定量吐出装置等に供給したりできる。ダイボンダとは、はんだ、金メッキ、樹脂を接合材料として、ダイ(電子回路を作り込んだシリコン基板のチップ)をリードフレームや基板等に接着する装置である。また、半田定量吐出装置とは、例えば、電気部品・電子部品・精密部品などを接着・接合する液体材料(半田)を吐出するディスペンサーである。

Claims (7)

  1. 0.2〜10−30気圧の範囲で酸素分圧を制御したガスを精製するガス精製部と、このガス精製部にて精製された精製ガスを貯めるタンクとを備え、タンク内の精製ガスを他の装置に供給する酸素分圧制御装置であって、
    タンクとガス精製部とを有する循環回路を備え、タンクに充填した原料ガスをこの循環回路を循環させて、タンクに前記ガス精製部にて精製される精製ガスを貯めることを特徴とする酸素分圧制御装置。
  2. 前記循環回路は、複数のタンクと、ガス精製部にて精製された精製ガスの各タンクへの供給許容と供給停止とを切換える第1切換手段と、各タンクの精製ガスの他の装置への供給許容と供給停止とを切換える第2切換手段とを備え、第2切換手段を切換えて少なくとも一のタンクから他の装置へ精製ガスの供給を許容し、第1切換手段の切換えにて、この一のタンクからのガス供給許容状態において、他の装置への精製ガスの供給が終了したタンクに精製ガスを精製することを特徴とする請求項1の酸素分圧制御装置。
  3. 前記循環回路は、複数のガス精製部と、各ガス精製部からのタンクへの精製ガスの供給許容と供給停止とを切換える第3切換手段とを備え、第3切換手段の切換えにて、複数のガス精製部のうちの任意のガス精製部にガスを循環させることを特徴とする請求項1の酸素分圧制御装置。
  4. 前記循環回路は、複数のタンクと、複数のガス精製部と、ガス精製部にて精製された精製ガスの各タンクへの供給許容と供給停止とを切換える第1切換手段と、各タンクの精製ガスの他の装置への供給許容と供給停止とを切換える第2切換手段と、各ガス精製部からのタンクへの精製ガスの供給許容と供給停止とを切換える第3切換手段とを備え、第2切換手段を切換えて少なくとも一のタンクから他の装置へ精製ガスの供給を許容し、第1切換手段の切換えにて、この一のタンクからのガス供給許容状態において、他の装置への精製ガスの供給が終了したタンクに精製ガスを精製するとともに、第3切換手段の切換えにて、複数のガス精製部のうちの任意のガス精製部にガスを循環させることを特徴とする請求項1の酸素分圧制御装置。
  5. ガス精製部は、ガスを目的の酸素分圧に制御可能な電気化学的な酸素ポンプと、ガスの酸素分圧をモニタする酸素センサとを備えることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかの酸素分圧制御装置。
  6. 酸素センサを酸素ポンプの上流側と下流側とに配置したことを特徴とする請求項5の酸素分圧制御装置。
  7. 0.2〜10−30気圧の範囲で酸素分圧を制御してなる精製ガスを、他の装置へ供給するガス供給方法であって、
    前記精製ガスを複数のタンクに貯めた後、少なくとも一のタンクから他の装置に精製ガスを供給して、このタンク内のガス供給終了後に、他のタンクからの他の装置への精製ガスの供給を行い、精製ガスの供給中にガス供給が終了したタンクに精製ガスを貯めることを特徴とするガス供給方法。
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