JP4285173B2 - ゲート開閉機構 - Google Patents

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Description

本発明は、付勢手段によって回動動作が付勢されるゲートの開閉機構に関するものである。
一般的に、ステーションワゴン、ワンボックス、ハッチバック、SUV(Sports Utility Vehicle)などの車両の後部開口には、この開口を開閉可能なテールゲートが設けられている。また、車種によっては、このようなテールゲートにガラスハッチと呼ばれるガラス窓が設けられ、テールゲートに対して開閉可能に支持されるようになっている。
このような、一般的なガラスハッチ付のテールゲートには、図5および図6に示すように、ガラスハッチ101を上方向に付勢し、操作者が小さな力でガラスハッチ101の開放できるようにするためのガススプリング(以下、ガラスハッチ用ガススプリング)102,102がテールゲート103内側のガラスハッチ101の両側に設けられるとともに、テールゲート103を上方向に付勢し、操作者が小さな力でテールゲート103を開放できるようにするためのガススプリング(以下、テールゲート用ガススプリング)104,104が、テールゲート103の両側と車体(図5では図示略)との間に介装されている。
このような一般的なガラスハッチ付のテールゲート103について、その断面を示す図6を用いて、もう少し詳しく説明すると、このテールゲート103は車両105の後端の屋根部に設けられた第1回動軸107を中心に枢着され、車両後端の開口を開閉可能になっており、また、このテールゲート103にはガラスハッチ101がヒンジ機構108によって枢着されている。
このように、ガラスハッチ101をテールゲート103に設けることによって、比較的小さな荷物を車内に出し入れするような場合には、テールゲート103を閉めたままでガラスハッチ101のみを開放すればよく、一方、比較的大きな荷物を車内に出し入れするような場合にはテールゲート103を開放すればよいようになっており、操作者の利便性の向上が図られるようになっている。
また、テールゲート103と車体105との間にはテールゲート専用のガススプリング104が介装され、さらに、ガラスハッチ101とテールゲート103との間にはガラスハッチ専用のガススプリング102が介装されている。したがって、テールゲート103には、テールゲート専用のガススプリング104によって第1回動軸107を中心に開放方向へ(即ち、第1回動軸107を中心にして図6中反時計回り方向へ)回動力(モーメント)が作用するようになっており、また、ガラスハッチ101には、ガラスハッチ専用のガススプリング102によってヒンジ機構108を中心に開放方向へ(即ち、ヒンジ機構108を中心にして図中反時計回り方向へ)回動力が作用するようになっている。
なお、このようなガラスハッチ用ガススプリング102と、テールゲート用ガススプリング104とをそれぞれ独立にそなえたテールゲート103の他の具体例としては、以下の特許文献1があげられる。
特開平11−115498号公報
しかしながら、上記の特許文献1や図5および図6に示したような、一般的なテールゲート103には、上述したように、ガラスハッチ用のガススプリング102がテールゲート用ガススプリング104とは独立して設けられるため、ガラスハッチ101を装備しないテールゲート103に比べ、コストが高くなってしまうという課題があるほか、後方視界を妨げるという課題もある。
また、テールゲート103にガラスハッチ用ガススプリング102を装着すると、テールゲート103の重量が増大してしまう。このため、テールゲート用ガススプリング104として、大きな力を生じるガススプリング104を適用する必要があるが、一般的にガススプリング104は付勢力が大きくなるにつれてサイズが大型化するとともにコストも高くなってしまう。したがって、テールゲート103の重量の増加に伴って、テールゲート用ガススプリング104のサイズ大型化によって車内の美観が損なわれる上に、コストも上昇してしまうといった課題も生じている。
なお、上述したような課題は、車両のテールゲートとガラスハッチとに対するものに限らず、例えば、住居に用いられる一般的な扉(上記のテールゲートに相当)と、この扉に回動可能に設けられ、扉の一部を開閉可能な小窓(上記のガラスハッチに相当)とに、それぞれ独立したガススプリングを設けているというような構成においても当然に生じている。
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、第1ゲートを回動させる回動力とこの第1ゲートに設けられた第2ゲートを回動させる回動力との双方を1つの付勢手段によって生じさせることができるようにした、ゲート開閉機構を提供することを目的とする。
請求項1記載の本発明のゲート開閉機構は、固定部材に固定された第1回動軸に回動支持される第1ゲートと、該第1ゲートに設けられた第2回動軸に回動支持される第2ゲートと、該第1回動軸の近傍に配置され且つ該第1ゲートに設けられた第3回動軸に一端が回動支持される第1リンク部材と、該第2ゲートに設けられた第4回動軸と該第1リンク部材の他端との間に回動可能に介装される第2リンク部材とによって構成されるリンク機構と、該固定部材に設けられた第5回動軸と該リンク機構に設けられた第6回動軸との間に介装され、該固定部材と該リンク機構との間で付勢力を発生させる付勢手段とをそなえ、該付勢手段の付勢力が該リンク機構および該第2ゲートを介して該第1ゲートに作用することにより、該第1回動軸を中心に該第1ゲートを回動させる回動力が生じるように構成されていることを特徴としている。
このように、第1ゲートと第2ゲートとの間にリンク機構を介装させることによって、付勢手段を第1ゲートと第2ゲートとに共通のものとすることが可能となる。そして、この付勢手段を用いて、第1回動軸を中心に第1ゲートを回動させる回動力の大きさと、第2回動軸を中心に第2ゲートを回動させる回動力の大きさとをそれぞれ独立して設定することができる。
また、請求項2記載の本発明のゲート開閉機構は、請求項1記載の内容において、該第6回動軸が該第1リンク部材に設けられることを特徴としている。
このように、付勢手段とリンク機構との接続箇所である第6回動軸を第1リンク部材上に設けることで、第1ゲートおよび第2ゲートに共通の付勢手段を用いながら、第2ゲートに対する回動力の大きさを容易に任意に設定できる。
また、請求項3記載の本発明のゲート開閉機構は、請求項2記載の内容において、該第6回動軸が、該第1リンク部材の一端と他端との間の中間部に設けられていることを特徴としている。
このように、付勢手段とリンク部材との接続箇所を第1リンク部材の中間部におけるいずれかの箇所とすることで、第1ゲートおよび第2ゲートに共通の付勢手段を用いながら、第2ゲートに対する付勢力の大きさを任意に設定できる。
また、請求項4記載の本発明のゲート開閉機構は、請求項1〜3のうちいずれか1項記載の内容において、該第1ゲートを全開状態で保持するための回動力の方が、該第2ゲートを全開状態で保持するための回動力よりも大きくなるように設定されていることを特徴としている。
これにより、第1ゲートが全閉状態であって第2ゲートが全開状態である場合に第2ゲートに作用する回動力よりも、第1ゲートが全開状態であって第2ゲートが全閉状態である場合に第1ゲートに作用する回動力の方が大きくなるような設定を容易に行なうことができる。
第1ゲートを回動させる回動力とこの第1ゲートに設けられた第2ゲートを回動させる回動力との双方を1つの付勢手段によって生じさせることが可能となる。したがって、第1ゲートにおけるガススプリングの装備数を減じることで、第1ゲートの軽量化を図ることができるとともに、コストの抑制、さらには、美観の向上にも寄与することが可能となる(請求項1)。
また、付勢手段とリンク部材との接続箇所である第6回動軸を第1リンク部材のいずれかの箇所とすることで、第1ゲートおよび第2ゲートに共通の付勢手段を用いながら、第2ゲートに対する付勢力の大きさを任意に設定することができる(請求項2)。
また、付勢手段とリンク部材との接続箇所である第6回動軸を第1リンク部材の中間部におけるいずれかの箇所とすることで、第1ゲートおよび第2ゲートに共通の付勢手段を用いながら、第2ゲートに対する付勢力の大きさを任意に設定できる(請求項3)。
また、第1ゲートが全閉状態であって第2ゲートが全開状態である場合に第2ゲートに作用する回動力よりも、第1ゲートが全開状態であって第2ゲートが全閉状態である場合に第1ゲートに作用する回動力の方が大きくなる設定を簡単に行なうことができる(請求項4)。
以下、本発明の一実施形態にかかるゲート開閉機構について図1〜図4を用いて説明すると、これらの図1〜図4はそれぞれその構成を示す模式的な断面図であって、図1はテールゲートやガラスハッチをそれぞれ開放した場合を示し、図2はテールゲートとガラスハッチとの双方が全閉状態である場合を示し、図3はガラスハッチを開放する際に作用する力を詳細に示し、図4はテールゲートのみを開放する際に作用する力を詳細に示している。
このうち、図1に示すように、車体(固定部材)1の後端には、車体1の屋根部に設けられた第1回動軸2に枢着されたテールゲート(第1ゲート)3がそなえられ、この第1回動軸2を中心にテールゲート3の下端3aを上下方向に回動することによって、車体1の後端開口を開閉できるようになっている。
また、このテールゲート3と車体1との間には図示しないテールゲート用のラッチ機構(テールゲート用ラッチ機構)が介装され、図1中実線で示すように、テールゲート3の下端3aを車体1に固定することによってテールゲート3の回動を固定し、テールゲート3を全閉状態で維持できるようになっている。一方、このテールゲート用ラッチ機構が解除された状態で、第1回動軸2を中心として、テールゲート3が上方へ引き上げられると、図1中一点鎖線(符号3″)で示すように、テールゲート3は開放され、車内に対して荷物などを出し入れできるようになっている。また、操作者によって全開状態のテールゲート3″が全閉状態になるまで引き下げられると、上記のテールゲート用ラッチ機構によってテールゲート3の下端3aと車体1とが固定されるようになっている。なお、本実施形態においては、操作者がテールゲート3を直接操作することによって、テールゲート3を開閉する場合を例にとって説明するが、電気モータなどの駆動手段によってテールゲート3を開閉するようにしてもよい。
また、このテールゲート3にはガラスハッチ(第2ゲート)5が設けられ、このガラスハッチ5は、テールゲート3上に設けられたヒンジ(第2回動軸)4に枢着されており、図1中破線(符号5′)で示すように、テールゲート3の回動とは独立して、第2回動軸4を中心に回動できるようになっている。
また、ガラスハッチ5とテールゲート3との間には、図示しないガラスハッチ用のラッチ機構(ハッチ用ラッチ機構)が介装され、ガラスハッチ5が第2回動軸4を中心に回動しないようにテールゲート3に固定し、ガラスハッチ5を全閉状態で維持することができるようになっている。
そして、このハッチ用ラッチ機構が解除された状態で、操作者によりガラスハッチ5が上方へ引き上げられると、ガラスハッチ5は第2回動軸4を中心に回動して開放され、車内に対して荷物などを出し入れできるようになっている。また、操作者によって全開状態のガラスハッチ5′が全閉状態になるまで引き下げられると、ハッチ用ラッチ機構によってガラスハッチ5とテールゲート3とは固定されるようになっている。
また、テールゲート3の車内側には第3回動軸21が設けられ、この第3回動軸21には第1リンク部材8aの一端が枢着されている。一方、ガラスハッチ5の車内側には第4回動軸22が設けられ、この第4回動軸22には第2リンク部材8bの一端が枢着されている。さらに、これらの第1リンク部材8aの他端と第2リンク部材8bの他端とが互いに回動可能に接続されており、これらの第1リンク部材8aと第2リンク部材8bとによってリンク機構8が構成されている。なお、第1リンク部材8aと第2リンク部材8bとが接続された回動中心軸を第7回動軸23という。
また、このリンク機構8の第1リンク部材8aの一端と他端との間の中間部には第6回動軸7が設けられ、この第6回動軸7にはガススプリング(付勢手段)6の一端6aが枢着され、さらに、このガススプリング6の他端6bは、車体1の後端開口に設けられた第5回動軸9に枢着されている。これにより、ガススプリング6の付勢力は、第6回動軸7と第5回動軸9とを押し広げるように作用することによって、車体1に対してリンク機構8を上方へ押し上げるようになっている。
このように、ガススプリング6の付勢力がリンク機構8に作用すると、第1リンク部材8aに第3回動軸21を中心とした回動力(モーメント)が作用し、さらに、この第1リンク部材8aの回動力が第2リンク部材8bに伝達されることによって、ガラスハッチ5の第4回動軸22が上方へ押し上げられ、ガラスハッチ5には第2回動軸4を中心とした開放方向の回動力が作用するようになっている。
一方、ガラスハッチ5とテールゲート3との間に介装された図示しないハッチ用ラッチ機構によってガラスハッチ5とテールゲート3とが固定されるとともに、テールゲート3と車体1との間に介装された図示しないテールゲート用ラッチ機構が解除された状態で、ガススプリング6の付勢力が作用すると、この付勢力がリンク機構8、ガラスハッチ5、そして、ハッチ用ラッチ機構を介してテールゲート3に伝達され、第1回動軸2を回転中心とするテールゲート3に対する回動力として作用するようになっている。
つまり、ガラスハッチ5がテールゲート3に固定されているため、ガラスハッチ5とテールゲート3との間に介装されているリンク機構8もテールゲート3に固定されることとなり、ガラスハッチ5,リンク機構8およびテールゲート3は一体の構成物とみなすことができるようになっている。したがって、リンク機構8に対して作用したガススプリング6による付勢力は、テールゲート3と一体に固定されたリンク機構8を介してテールゲート3に伝達される。
このように、本実施形態に係るゲート開閉機構によれば、ガススプリング6をテールゲート3およびガラスハッチ5に共通のものとすることができるようになっている。
したがって、従来のように、テールゲート用のガススプリングと、ガラスハッチ用のガススプリングとをそれぞれ独立して設ける必要が無いため、テールゲート3の軽量化が図られ、ガススプリング6の大型化を防ぐことができ、さらには、車内美観の向上、コストの抑制、後方視界の確保などに寄与することができるようになっている。
また、このガススプリング6によって、第1回動軸2を中心にしてテールゲート3を開放方向に回動する回動力を生じさせることができるとともに、第2回動軸4を中心にしてガラスハッチ5を開放方向に回動する回動力を生じさせることができるので、操作者は小さな力でテールゲート3およびガラスハッチ5をそれぞれ開放することができるようになっている。
また、ガススプリング6はテールゲート3およびガラスハッチ5に共通であるにもかかわらず、テールゲート3およびガラスハッチ5に対する回動力をそれぞれ独立した大きさで生じさせることができるようになっている。以下、このテールゲート3およびガラスハッチ5に対する個々の回動力の設定について説明する。
まず、上述の第1〜7回動軸2,4,21,22,9,7,23の軸心は車体1の幅方向に沿って設けられており、また、これらの軸2,4,21,22,9,7,23は互いに平行となるように配設されている。また、図1〜4に示すように、第1〜7回動軸2,4,21,22,9,7,23の軸線方向から見て、第5回動軸9と第6回動軸7とを通る仮想的な直線を「第1直線」12といい、第5回動軸9と第3回動軸21とを通る仮想的な直線を「第2直線」25といい、第5同動軸9と第1回動軸2とを通る仮想的な直線を「第3直線」26といい、第2回動軸4と第4回動軸22とを通る仮想的な直線を「第4直線」27とい、第1回動軸2と第6回動軸7とを通る仮想的な直線を「第5直線」28という。
また、第1回動軸2と第6回動軸7との間の距離を「第1距離」L1といい、第2回動軸4と第4回動軸22との間の距離を「第2距離」L2といい、第3回動軸21と第6回動軸7との間の距離を「第3距離」L3といい、第3回動軸21と第7回動軸23との間の距離を「第4距離」L4といい、第1直線12と第1回動軸2との間の距離、即ち、第1回動軸2を通り第1直線12に直交する仮想線と第1直線12との交点と第1回動軸2との間の距離を「第5距離」L5といい、第1直線12と第3回動軸21との間の距離、即ち、第3回動軸21を通り第1直線12に直交する仮想線と第1直線12との交点と第3回動軸21との距離を「第6距離」L6という。
また、図2に示すように、第6回動軸7はガススプリング6による付勢力の力点であり、ガススプリング6による付勢力は第1直線12に沿って作用するようになっている。そして、本実施形態においては、テールゲート3およびガラスハッチ5が共に全閉状態にある場合に、第6距離L6だけガラスハッチ5の閉鎖側(図2中左側)にオフセットするように設定されている。したがって、リンク機構8の第1リンク部材8aには第3回動軸21を中心に図2中時計回り方向への回動力(=L6×ガススプリング6の付勢力)が作用するようになっている。そして、この回動力(モーメント)に基づき、全閉状態のガラスハッチ5にも第2回動軸4を中心に閉鎖方向(図2中時計回り方向)へ回動力が作用するようになっている。
これにより、例えば、上述したガラスハッチ用ラッチ機構を小型化できるとともに、このガラスハッチ機構が故障してガラスハッチ5がテールゲート3に固定されなくなったような場合であっても、ガラスハッチ5が自然に開放してしまうような事態を避けることができるようになっている。また、操作者がガラスハッチ5を開放方向へわずかに回動し、第6回動軸7の位置が第2直線25を越えてガラスハッチ5の開放方向にずらすことで、ガラスハッチ5に対して開放方向の回動力がガススプリング6の付勢力により生じ、操作者は少ない力でガラスハッチ5を開放方向へ回動させることができる。
なお、ガラスハッチ5が全閉状態である際に、第6回動軸7が第2直線25上に位置するように設定した場合には、第3回動軸21を中心に第1リンク部材8aを回動させる回動力が生じず、これにより、全閉状態のガラスハッチ5に対するガススプリング6による回動力(以後、初期回動力という)をゼロに設定することもできる。
また、第6回動軸7の位置設定により、ガラスハッチ5が全閉状態である場合にこのガラスハッチ5へ作用する回動力よりも、ガラスハッチ5が全開状態である場合にこのガラスハッチ5へ作用する回動力の方が大きくなるように設定することもできるようになっている。このように設定することにより、ガラスハッチ5の全開状態時にはガラスハッチ5の重量に応じた回動力をこのガラスハッチ5に対して作用させて、確実にガラスハッチ5を全開状態で保持可能としながら、全閉状態のガラスハッチ5が開放しはじめる際には小さな初期回動力をガラスハッチ5に作用させるように設定することができるので、過剰な勢いでガラスハッチ5が開放しはじめるような事態を防ぐことができるようになっている。
一方、ガラスハッチ5の全閉状態(即ち、ガラスハッチ5がガラスハッチ用ラッチ機構によってテールゲート3に対して固定された状態)では、リンク機構8を支持する第3回動軸21,第4回動軸22および第7回動軸23の位置がそれぞれ変位せず、第1リンク部材8aおよび第2リンク部材8bも当然に互いに回動しなくなるので、ガラスハッチ5およびリンク機構8はテールゲート3の一部とみなすことができる。
したがって、テールゲート3およびガラスハッチ5が共に全閉状態のテールゲート3には、図4に示すように、〔第1距離L1〕×〔付勢力F1のうち第5直線28に直交する成分(F1cosθ2)〕で規定される回動力M3が、第1回動軸2を中心に作用するようになっているのである。なお、この点について詳しくは後述する。
また、図2に示すように、テールゲート3およびガラスハッチ5が共に全閉状態である場合の第6回動軸7の位置は、第3直線26よりもテールゲート3の開放側(図2中右側)へオフセットするように設定されており、これにより、テールゲート3に作用する回動力は、第1回動軸2を中心に、図中反時計回り方向(即ち、テールゲート3の開放方向)に作用するようになっている。なお、テールゲート3が全閉状態のときに、テールゲート3に対する回動力が生じないように設定するには、第6回動軸7が第3直線26上に位置するように設定すればよい。また、テールゲート3の初期回動力を大きくするには、ガススプリング6の付勢力を大きくするか、もしくは、テールゲート3が全閉状態にある場合の第6回動軸7の位置を、第3直線26よりもテールゲート3の開放方向側にずらせば(つまり、第5距離L5をより大きく設定すれば)よい。このように初期回動力を大きく設定すれば、操作者がテールゲート3の下端3aと車体1とを固定していたテールゲート用ラッチ機構を解除するだけで、自動的にテールゲート3が開放するように設定することもできる。
また、第6回動軸7の位置設定により、テールゲート3が全閉状態である場合にこのテールゲート3へ作用する回動力よりも、テールゲート3が全開状態である場合にこのテールゲート3へ作用する回動力の方が大きくなるように設定することもできるようになっている。
このように設定することにより、ガラスハッチ5がテールゲート3に比して大幅に軽量であるような場合であっても、テールゲート3の全開状態時にはテールゲート3の重量に適した大きな回動力をこのテールゲート3に対して作用させて確実にテールゲート3を全開状態で保持可能とする一方、全閉状態のテールゲート3が開放しはじめる際には小さな初期回動力をテールゲート3に作用させて、過剰な勢いでテールゲート3が開放しはじめるような事態を防ぐことができるようになっている。
さらに、テールゲート3およびガラスハッチ5に共通のガススプリング6を用いているにもかかわらず、テールゲート3を全開状態で保持するための回動力よりも、ガラスハッチを全開状態で保持するための回動力が小さくなるように設定することも可能である。
つまり、テールゲート3はその構造上かなり重量が重く、このような重いテールゲート3を全開状態で保持するための回動力を得るためには、ガススプリング6はある程度大きな付勢力を生じることが必要となる。一方、テールゲート3の重量に比べガラスハッチ5の重量はかなり軽いため、ガラスハッチ5を全開状態で保持するために必要な回動力はさほど大きくない。
しかし、テールゲートを全開状態で保持するために必要な回動力は、ガラスハッチを全開状態で保持するための回動力としては過大であり、もし、このような過大な回動力をガラスハッチに作用させれば、過剰な勢いでガラスハッチが開放してしまうため、ガラスハッチに損傷を与えるおそれもある。また、このような大きな回動力でガラスハッチを全開状態で保持した場合、操作者はガラスハッチを閉める際に、非常に大きな回動力をこのガラスハッチに作用させることが必要となってしまい、操作性の悪化を招いてしまう。
そこで、本実施形態においては、テールゲート3を全開状態で保持しうる強力な付勢力を生じるガススプリング6を用いながらも、このガラスハッチ5に対して作用する回動力はテールゲート3に対して作用する回動力よりも小さくすべく、リンク機構8の第1リンク部材8aおよび第2リンク部材8bの長さ、取付位置、取り付け角度などが設定されている。
なお、ガラスハッチ5はテールゲート3に設けられているため、ガラスハッチ5を含むテールゲート3の重さとガラスハッチ5の重さとの関係は、当然に、「テールゲート重量>ガラスハッチ重量」となっている。
また、ガススプリング6の他端6bが車体1の後部開口の第5回動軸9に枢着されるとともに、ガススプリング6の一端6aがリンク部材8の第1リンク部材8aの中間部における第6回動軸に枢着されているので、第1リンク部材8a上のいずれかの箇所において、この第6回動軸7の位置を変更するだけで、ガラスハッチ5に対するガススプリング6の付勢力によって生じる回動力の大きさを容易に変更することができるようになっている。
ここで、ガラスハッチ5のみを開放する際に、このガラスハッチ5に作用する回動力の大きさの調整について詳しく説明すると、図3に示すように、ガラスハッチ5へ作用するガススプリング6による回動力M2は、第1リンク部材8aに作用するの回動力M1が大きければ増大し、一方、この回動力M1の大きさが小さければ減少するようになっている。
つまり、この第1リンク部材8aの回動力M1は、〔第3距離L3〕×〔付勢力F1の第5直線28の直交成分(F1cosθ)〕で規定される。したがって、ガラスハッチ5に作用させる回動力M2を増大させたいような場合には、第6回動軸7の位置を第3回動軸21から遠ざけ(即ち、第3距離L3を長く設定して第1リンク部材8aの全長である第4距離L4に近づけることで)、第1リンク部材8aに作用する回動力M1を増大させればよい。なお、ガラスハッチ5に作用させる回動力M2が最大となるように設定したい場合には、第3距離L3を最大(即ち、第3距離L3=第4距離L4となるように)設定すればよい。
一方、ガラスハッチ5に作用させる回動力M2を小さく設定したい場合には、第6回動軸7の位置を第3回動軸21に接近させ(つまり、第3距離L3をより短く設定し)、第1リンク部材8aに作用する回動力M1を減じればよい。
つまり、第6回動軸7の配設位置を、第1リンク部材8a上で変化させれば、リンク機構8を介してガラスハッチ5に作用する持ち上げ力を、L3/L4だけ適宜減衰させることができるようになっている。
さらにここで、力学的に詳しく説明すると、まず、第6回動軸7に作用しているガススプリング6による付勢力F1は、第1リンク部材8aにおいて、第3回動軸21と第7回動軸23とを通る仮想直線である第5直線(即ち、第1リンク部材8aの軸線)28に直交する線に対して角度θ1をもって作用している。したがって、この付勢力F1は、第5直線28に沿った方向の力であるF1sinθ1と、この第5直線28に直交する方向の力であるF1cosθ1とに分解でき、第1リンク部材8aには、〔第3距離L3〕×〔F1cosθ1〕という回動力M1が第3回動軸21を中心に作用する。
これにより、この第1リンク部材8aと第2リンク部材8bとを回動接続する第7回動軸23においては、第5直線28に直交する方向に作用する力F2と、第1リンク部材8aに作用する回動力M1との間に下式(1)の関係が成立している。
1=L3×F1cosθ1=L4×F2 ・・・(1)
したがって、力F2は、下式(2)のように規定される。
2=F1cosθ1×(L3/L4) ・・・(2)
このとき、この力F2は、第2リンク部材8bを介してガラスハッチ5の第4回動軸22に作用する。この第4回動軸22における上記の力F2に着目すると、この力F2は、第2リンク部材8bを介して第2回動軸4と第4回動軸22とを通る仮想直線である第6直線27に対して角度φをもって作用している。したがって、この力F2は第6直線27に沿う方向の力F2cosφと、第6直線27に直交する方向の力F2sinφとに分解できる。
つまり、ガラスハッチ5に対する持ち上げ力F2sinφ=F3とすると、このガラスハッチ5に作用する回動力M2は、以下の式(3)によって求めることができる。
2=L2×F3=L2×F2sinφ ・・・(3)
なお、この式(3)に、上記の式(2)を代入すると以下のようになる。
2=L2×(L3/L4)×F1cosθsinφ ・・・(4)
次に、図4を用いて、テールゲート3のみを開放する際に、リンク機構8およびガラスハッチ5を介してこのテールゲート3に作用する回動力M3について説明する。
まず、第6回動軸7に作用しているガススプリング6による付勢力F1は、第1リンク部材8aにおいて、第1回動軸2と第7回動軸7とを通る仮想直線である第5直線(即ち、第1リンク部材8aの軸線)28に直交する線に対して角度θ2をもって作用している。
したがって、この付勢力F1は、第5直線28に沿った方向の力であるF1sinθ2と、この軸線28に直交する方向の力であるF1cosθ2とに分解でき、第1リンク部材8aには、第1距離L1×F1cosθ2という回動力M3が第1回動軸2を中心に作用する。これにより、テールゲート3に作用する回動力M3は、下式(5)により求められる。
3=L1×F1cosθ2 ・・・(5)
なお、上述したように、この回動力M3は、テールゲート3の回動中心である第1回動軸2と、ガススプリング6の付勢力F1の作用線である第1直線12との間の距離である第5距離L5の関係によっても、下式(6)に示すように求められる。
3=L5×F1 ・・・(6)
そして、本実施形態では、M3>M2となるように、即ち、L5>L2×(L3/L4)cosθsinφとなるように、各リンクの長さや取り付け位置が設定されている。これにより、テールゲート3が全閉状態であってガラスハッチ5が全開状態である場合にガラスハッチ5に作用する回動力M2よりも、テールゲート3が全開状態であってガラスハッチ5が全閉状態である場合にテールゲート3に作用する回動力M3の方が大きくなる設定を簡単に行なうことができる。
本発明の一実施形態に係るゲート開閉機構は上述のように構成されているので、その作用・効果について説明すると以下のようになる。
まず、図2に示すように、テールゲート3およびガラスハッチ5の双方が全閉状態である場合には、第1〜7回動軸2,4,21,22,9,7,23の軸線方向から見て、第3回動軸21が第3直線26よりもテールゲート3の開放方向側に位置しているので、図1中矢印Aで示すように、全閉状態のテールゲート3に第1回動軸2を中心とした開放方向の回動力がガススプリング6によって作用し、操作者は少ない力でテールゲート3を開放することができる。
また、この場合、操作者は、ガラスハッチ5とテールゲート3との間に介装された図示しないハッチ用ラッチ機構によってガラスハッチ5をテールゲート3に固定するとともに、テールゲート3と車体1との間に介装された図示しないテールゲート用ラッチ機構を解除して、その後、テールゲート3が上方へ引き上げ、テールゲート3を第1回動軸2を中心に開放方向へ回動させる(図1の一点鎖線参照)。
このとき、ガススプリング6による付勢力は、リンク機構8に対して作用するが、ガラスハッチ5がテールゲート3に固定されているため、ガラスハッチ5とテールゲート3との間に介装されているリンク機構8もテールゲート3と固定されることとなり、ガラスハッチ5、リンク機構8およびテールゲート3は一体の構成物とみなすことができる。したがって、リンク機構8に対して作用したガススプリング6による付勢力は、テールゲート3と一体に固定されたリンク機構8を介してそのままテールゲート3に伝達される。
一方、図1中矢印Bで示すように、ガラスハッチ5を開放する場合、操作者はガラスハッチ5とテールゲート3との間に介装された図示しないハッチ用ラッチ機構を解除した後でガラスハッチ5を上方へ引き上げ、第2回動軸4を中心に開放方向へ回動させる。
これにより、ガラスハッチ5とテールゲート3との間に介装されたリンク機構8が変位し、第6回動軸7が第2直線25よりもガラスハッチ5の開放側(図中右側)に移動すると、ガススプリング6による付勢力によって、第1リンク部材8aには第3回動軸21を中心に図中反時計方向への回動力が作用し、この回動力が、第1リンク部材8aの他端に設けられた第7回動軸23を介して第2リンク部材8bに伝達される。
このとき、第2リンク部材8bの一端はガラスハッチ5の内側に設けられた第4回動軸22に枢着されており、また、ガラスハッチ5は車体1に設けられた第2回動軸4に枢着されているので、第2リンク部材8bの一端がガラスハッチ5を上方に持ち上げられることによって、ガラスハッチ5には第2回動軸4を中心とした開放方向(図中、反時計回り方向)の回動力が作用して開放され、予め設定されていた全開位置でガラスハッチ5は保持される。
つまり、図3で示すように、第1リンク部材8aの第6回動軸7に作用するガススプリング6の付勢力F1により、第1リンク部材8aに対しては第3回動軸21を回動中心とする回動力M1が作用する。そして、この回動力M1が、第2リンク部材8bを介してガラスハッチ5の第4回動軸22に作用する力F2を生じさせ、また、第2回動軸4と第4回動軸22とを通る直線である第5直線27に対して直行する方向の成分の力F2sinφがガラスハッチ5の持ち上げ力F3となる。したがって、ガラスハッチ5には、第2回動軸4と第4回動軸22との間の距離L2と、ガラスハッチ5の持ち上げ力F3との積によって規定される回動力M2が作用する。
一方、図4で示すように、テールゲート3には、ガススプリング6の付勢力F1のうち、第1回動軸2と第6回動軸7とを通る第5直線28に直交する成分(F1cosθ2)と、第1回動軸2と第6回動軸7との距離L1との積によって規定される回動力M3が作用する。
そして、全開状態におけるテールゲート3に対する回動力M3の方が、全開状態におけるガラスハッチ5に対する回動力M2よりも大きくなるように設定されているので、テールゲート3を全開状態で維持するのに適切な回動力をテールゲート3に作用させながら、ガラスハッチ5を全開状態で維持するのに適した回動力をガラスハッチ5に作用させることができる。これにより、テールゲート3にくらべて強度の弱いガラスハッチ5を損傷させるような事態を回避することができ、さらに、操作者は小さい力で全開状態のガラスハッチ5を閉めることもできるようになっている。
上述したように、本実施形態に係る本発明によれば、テールゲート3とガラスハッチ5との間にリンク機構8を介装させることによって、ガススプリング6をテールゲート3とガラスハッチ5とに共通のものとすることが可能となる。そして、このガススプリング6を用いて、第1回動軸2を中心にテールゲート3を回動させる回動力M3の大きさと、第2回動軸4を中心にガラスハッチ5を回動させる回動力M2の大きさとをそれぞれ独立して設定することができる。
また、リンク機構8は、一般的なガススプリングよりも軽量であり、また、コストも安価であるので、テールゲート3に装備されるガススプリング6の数を従来よりも減じることで、テールゲート3の軽量化を促進し、コストの抑制を図り、さらには、美観の向上にも寄与することが可能となっている。
また、ガススプリング6とリンク機構8との接続箇所を第1リンク部材8aのおけるいずれかの箇所とすることで、テールゲート3およびガラスハッチ5に共通のガススプリング6を用いながら、ガラスハッチ5に対する回動力の大きさを任意に容易に設定できる。
また、テールゲート3を全開状態で維持するために必要な回動力の方が、ガラスハッチ5を全開状態で維持するために必要な回動力よりも大きくなるように設定することも可能である。このように設定することで、テールゲート3およびガラスハッチ5に共通のガススプリング6を用いながら、テールゲート3とガラスハッチ5との間の重量関係やガラスハッチ5の強度などに応じ、全開状態で維持するのに好ましい大きさの回動力を、テールゲート3とガラスハッチ5とにそれぞれ独立して設定し、さらに、操作者が小さい力で全開状態のガラスハッチ5を閉方向へ回動させることができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々変形して実施することができる。
例えば、上述の実施形態においては、テールゲート3およびガラスハッチ5の双方が全閉状態である場合において、第6回動軸7が第1回動軸2と第5回動軸9とを通る第3直線26よりもテールゲート3の開方向側に位置するように構成したが、このような構成に限らず、例えば、テールゲート3およびガラスハッチ5の双方が全閉状態である場合において、第3回動軸7が第3直線26上に位置するように構成してもよい。これにより、全閉状態のテールゲート3にはガススプリング6の付勢力による回動力は作用せず、一方、操作者がテールゲート3を開放方向へ回動することに起因して、ガススプリング6によるテールゲート3の回動力が生じるように設定できる。そして、このように設定した場合、テールゲート3を車体1に対して固定するテールゲート用ラッチ機構を小型化できるとともに、このテールゲート用ラッチ機構故障したような場合であっても、テールゲート3には初期回動力が作用しないため、操作者が意図せずにテールゲート3が開放されるような事態を防ぐこともできる。
また、上述の実施形態においては、テールゲート3およびガラスハッチ5が上下方向に回動し、ガススプリング6は、テールゲート3およびガラスハッチ5を上方向へ付勢するように構成したが、このような構成に限定するものではなく、例えば、第1〜7回動軸2,4,21,22,9,7,23を鉛直方向に配設し、また、テールゲート3がこの鉛直方向に伸びた第1回動軸2に枢着されることによって水平方向に回動するように構成するとともに、ガラスハッチ5が鉛直方向に伸びた第2回動軸4によって水平方向に回動するように構成してもよい。
この場合、テールゲート3とガラスハッチ5との重量差が大きかったとしても、テールゲート3およびガラスハッチ5が鉛直方向に回動する場合に比べて、テールゲート3およびガラスハッチ5のそれぞれの回動動作に要する回動力の差はさほど大きくは変わらないものの、慣性モーメントの差が生じることで、当然に回動に必要とする回動力の差も生じるので、本発明の効果を十分に得ることが可能である。
また、上述の実施形態においては、付勢手段としてガススプリングを適用した場合を例にとって説明したが、このようなガススプリングに限定するものではなく、他の種々の付勢手段を適用してもよい。
車両に限らず、住宅や物置などの建築物、船舶などの旅客運搬手段などにも広く適用可能である。
本発明の一実施形態に係るゲート開閉機構の構成を模式的に示す断面図である。 本発明の一実施形態に係るゲート開閉機構の構成を模式的に示す断面図である。 本発明の一実施形態に係るゲート開閉機構の要部構成を模式的に示す断面図である。 本発明の一実施形態に係るゲート開閉機構の要部構成を模式的に示す断面図である。 従来のゲート開閉機構の構成を模式的に示す模式図である。 従来のゲート開閉機構の構成を模式的に示す断面図である。
符号の説明
1 車体(固定部材)
2 第1回動軸
3 テールゲート(第1ゲート)
4 第2回動軸
5 ガラスハッチ(第2ゲート)
6 ガススプリング(付勢手段)
7 第6回動軸
8 リンク機構
8a 第1リンク部材
8b 第2リンク部材
9 第5回動軸
12 第1直線
21 第3回動軸
22 第4回動軸
25 第2直線
26 第3直線
1 第1距離
2 第2距離

Claims (4)

  1. 固定部材に固定された第1回動軸に回動支持される第1ゲートと、
    該第1ゲートに設けられた第2回動軸に回動支持される第2ゲートと、
    該第1回動軸の近傍に配置され且つ該第1ゲートに設けられた第3回動軸に一端が回動支持される第1リンク部材と、該第2ゲートに設けられた第4回動軸と該第1リンク部材の他端との間に回動可能に介装される第2リンク部材とによって構成されるリンク機構と、
    該固定部材に設けられた第5回動軸と該リンク機構に設けられた第6回動軸との間に介装され、該固定部材と該リンク機構との間で付勢力を発生させる付勢手段とをそなえ、
    該付勢手段の付勢力が該リンク機構および該第2ゲートを介して該第1ゲートに作用することにより、該第1回動軸を中心に該第1ゲートを回動させる回動力が生じるように構成されている
    ことを特徴とする、ゲート開閉機構。
  2. 該第6回動軸が該第1リンク部材に設けられる
    ことを特徴とする、請求項1記載のゲート開閉機構。
  3. 該第6回動軸が、該第1リンク部材の一端と他端との間の中間部に設けられている
    ことを特徴とする、請求項2記載のゲート開閉機構。
  4. 該第1ゲートを全開状態で保持するための回動力の方が、該第2ゲートを全開状態で保持するための回動力よりも、大きくなるように設定されている
    ことを特徴とする、請求項1〜3のうちいずれか1項記載のゲート開閉機構。
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