JP4284775B2 - 情報処理装置及び方法、媒体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報処理装置及び方法、並びに媒体に関し、特に、ファイルの管理や各種情報のアクセス管理に好適な情報処理装置及び方法、並びに媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、コンピュータユーザが作成したファイルを管理するための手法としては、例えばマイクロソフト社のウィンドウズ95やウィンドウズ98(Windows95やWindows98、共に商標)のエクスプローラのように、フォルダを利用して階層的にファイルをリスト表示して管理する手法が存在する。当該フォルダを利用して階層的にファイルを管理する手法によれば、例えばファイルリストを更新時間順に並べたり名前順(ファイル名順)に並べて調べることや、検索機能を使って最終アクセス時間を基に所望のファイルを検索することなどが可能となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記フォルダを利用して階層的にファイルを管理する手法の場合、情報として現時点での最終アクセス日時などしか保持しないため、過去に遡って、ある時間にアクセスしたファイルがどれかを調べるようなことは不可能である。
【0004】
そこで、本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、時間に基づくファイルの管理や検索を簡単且つ容易にすることが可能な、情報処理装置及び方法、媒体に関する。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の情報処理装置は、上述した課題を解決するために、コンピュータユーザが作成した所定単位のファイル情報のファイル名とアクセス時間情報からなる使用履歴を記録する記録手段と、上記アクセス時間情報に基づいて、上記所定単位のファイル情報の使用履歴を検索する検索手段と、上記アクセス時間情報を設定可能な時間情報設定手段と、時間に関連する情報を使用可能なアプリケーションプログラムから上記アクセス時間情報を取得する取得手段と、時間に関連する情報を使用可能なアプリケーションプログラムに対して上記アクセス時間情報を供給する時間情報供給手段とを有し、上記検索手段は、上記時間情報設定手段により設定された上記アクセス時間情報、又は、上記取得手段で取得した上記アクセス時間情報に基づいて上記所定単位のファイル情報の使用履歴を検索する
【0006】
本発明の情報処理方法は、上述した課題を解決するために、コンピュータユーザが作成した所定単位のファイル情報のファイル名とアクセス時間情報からなる使用履歴を記録する工程と設定した上記アクセス時間情報、又は、時間に関連する情報を使用可能なアプリケーションプログラムから取得した上記アクセス時間情報に基づいて、上記所定単位のファイル情報の使用履歴を検索する検索工程と、時間に関連する情報を使用可能なアプリケーションプログラムに対して、上記時間情報を供給する供給工程とを有する
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0009】
図1〜図4は、本発明の情報処理装置及び方法、並びに媒体が適用される一例としてのノート型パーソナルコンピュータの外観を示している。このノート型パーソナルコンピュータ1は、基本的に、本体2と、この本体2に対して開閉自在とされる表示部3により構成されている。図1は表示部3を本体2に対して開いた状態を示す外観斜視図である。図2は本体2の平面図、図3は本体2に設けられている後述のジョグダイヤル4付近の拡大図である。また、図4は本体2のジョグダイヤル4側の側面図である。
【0010】
本体2には、各種の文字や記号などを入力するとき操作されるキーボード5、ポインタ(マウスカーソル)を移動させるときなどに操作されるポインティングデバイスとしてのタッチパット6、電源スイッチ8がその上面に設けられており、また、ジョグダイヤル4やIEEE1394入出力ポート101等が側面側に設けられている。なお、タッチパット6に代えて、スティック式のポインティングデバイスを設けることも可能である。
【0011】
また、表示部3の正面には、画像を表示するLCD(Liquid Crystal Display)7が設けられている。表示部3の右上部には、電源ランプPL、電池ランプBL、必要に応じてメッセージランプML、その他のLEDよりなるランプが設けられている。さらに、表示部3の例えば上部中央部には、CCD(固体撮像素子)を備えたCCDビデオカメラ102とマイクロホン104が設けられており、本体2の例えば右上端部には当該ビデオカメラ102のシャッタボタン105が設けられている。当該CCDビデオカメラ102は、カメラのレンズ部を例えば表示部3に対して回転自在に移動可能とする回転移動機構103上に設けられている。なお、電源ランプPLや電池ランプBL、メッセージランプML等は表示部3の下部に設けることも可能である。
【0012】
次に、ジョグダイヤル4は、例えば本体2上のキーボード5のキーA,キーB(右端のキー)の間に組み込まれ、また、キーA,キーBとほぼ同じ高さになるように取り付けられている。ジョグダイヤル4は、図3中の矢印aに示す回転操作に対応して所定の処理を実行し、同図中矢印bに示す移動操作に対応した処理を実行する。なお、ジョグダイヤル4は、本体2の左側面に配置してもよく、LCD7が設けられた表示部3の左側面又は右側面、或いは、キーボード部5のGキーとHキーの間に縦方向に配置してもよい。また、ジョグダイヤル4は、タッチパッド6を人差し指で操作しながら親指で操作可能なように、前面の中央部に配置してもよく、或いは、タッチパッド6の上端縁又は下端縁に沿って横方向に配置しても、また、タッチパッド6の右ボタンと左ボタンの間に縦方向に配置してもよい。さらに、ジョグダイヤル4は、縦方向や横方向に限定せず、各指で操作し易い斜め方向へ、所定角度を付けて配置してもよい。その他、ジョグダイヤル4は、ポインティングデバイスであるマウスの側面の親指で操作可能な位置に配置することも可能である。ジョグダイヤルとしては、本件出願人と共同の出願人により出願された、特開平8−203387号公報に開示されているプッシュスイッチ付回転操作型電子部品を使用することが可能である。
【0013】
次に、本実施の形態のノート型パーソナルコンピュータ1の電気的構成例について図5を用いて説明する。
【0014】
中央処理装置(CPU)51は、例えば、インテル(Intel)社製のペンティアム(Pentium:商標)プロセッサ等で構成されて、ホストバス52に接続されている。ホストバス52には、さらに、ノースブリッジ(AGP Host Bridge Controller)53が接続されており、ノースブリッジ53は、AGP(Accelerated Graphics Port)50及びPCIバス56にも接続されている。ノースブリッジ53は、例えば、インテル社製の400BXなどで構成されており、CPU51やメインメモリ54周辺の制御を行うようになされている。さらに、ノースブリッジ53は、AGP50を介してビデオコントローラ57に接続されている。なお、このノースブリッジ53とサウスブリッジ(PCI-ISA Bridge)58とで、いわゆるチップセットが構成されている。
【0015】
ノースブリッジ53は、さらに、メインメモリ54及びキャッシュメモリ55とも接続されている。キャッシュメモリ55は、CPU51が使用するデータをキャッシュするようになされている。なお、図示していないが、CPU51にも1次的なキャッシュメモリが内蔵されている。
【0016】
メインメモリ54は、例えば、DRAM(Dynamic Read Only Memory)で構成され、CPU51が実行するプログラムや、CPU51の動作上必要なデータを記憶するようになされている。具体的に、メインメモリ54には、起動が完了した時点において、例えば電子メールプログラム54A、オートパイロットプログラム54B、ジョグダイヤル状態監視プログラム54C、ジョグダイヤルドライバ54D、オペレーティングシステムプログラム(OS)54E、アプリケーションプログラムとして、ラベル作成管理プログラム(ラベルソフト)54F、キャプチャプログラム54G、後述する本実施の形態のファイル管理プログラム54H、その他のアプリケーションプログラム54IがHDD67から転送され、記憶される。
【0017】
ビデオコントローラ57は、PCIバス56に接続されており、そのPCIバス56を介して供給されるデータに基づいて、表示部3上のLCD7の表示を制御し、また、CCDビデオカメラ102からのビデオデータをPCIバスに送るようになされている。
【0018】
PCIバス56には、サウンドコントローラ64が接続され、マイクロホン66からの音声入力を取り込み、あるいはスピーカ65に対して音声信号を供給する。また、PCIバス56にはモデム75も接続されている。
【0019】
モデム75は、公衆電話回線76、インターネットサービスプロバイダ77を介して、インターネット等の通信ネットワーク80やメールサーバ78等に接続することができる。
【0020】
また、PCIバス56にはサウスブリッジ58も接続されている。サウスブリッジ58は、例えば、インテル社製のPIIX4Eなどで構成されており、各種のI/O(Input / Output)を制御するようになされている。即ち、サウスブリッジ58は、IDE(Integrated Drive Electronics)コントローラ/コンフィギュレーションレジスタ59、タイマ回路60、およびIDEインタフェース61等で構成され、IDEバス62に接続されるデバイスや、ISA/EIO(Industry Standard Architecture / Extended Input Output)バス63およびエンベディットコントローラ68を介して接続されるデバイスの制御等を行うようになされている。
【0021】
IDEコントローラ/コンフィギュレーションレジスタ59は、いわゆるプライマリIDEコントローラとセカンダリIDEコントローラとの2つのIDEコントローラ、およびコンフィギュレーションレジスタ(configuration register)等から構成されている(いずれも図示せず)。
【0022】
プライマリIDEコントローラは、IDEバス62を介して、コネクタ(図示は省略)に接続しており、コネクタには、HDD67が接続されている。また、セカンダリIDEコントローラは、他のIDEバス等を介して、図示を省略したCD−ROMドライブや、セカンドHDD、FDDなどといった、いわばIDEデバイスであるベイデバイスが装着されたときに、その装着されたベイデバイスのコネクタが電気的に接続されるようになされている。
【0023】
ISA/EIOバス63には、さらに、エンベデットコントローラ68が接続されている。このエンベデットコントローラ68は、マイクロコントローラからなりI/Oコントローラとして使われる。すなわち、エンベデットコントローラ68は、I/Oインターフェース69、ROM70、RAM71、CPU72が相互に接続されて構成されている。
【0024】
ROM70の中には、LED制御プログラム70A、タッチパッド入力監視プログラム70B、キー入力監視プログラム70C、ウェイクアッププログラム70D、ジョグダイヤル状態監視プログラム70E、IEEE1394I/Fプログラム70G等が予め格納されている。
【0025】
LED制御プログラム70Aは、電源ランプPL、電池ランプBL、必要に応じてメッセージランプML、その他のLEDよりなるランプの点灯の制御を行うプログラムである。タッチパッド入力監視プログラム70Bは、タッチパッド6からのユーザによる入力を監視するプログラムである。キー入力監視プログラム70Cは、キーボード5やその他のキースイッチからの入力を監視するプログラムである。ウェイクアッププログラム70Dは、サウスブリッジ58内のタイマ回路60から供給される現在時刻データに基づいて、予め設定された時刻になったかどうかをチェックして、設定された時刻になると、所定の処理(またはプログラム)等を起動するために各チップ電源の管理を行うプログラムである。IEEE1394I/Fプログラム70GはIEEE1394入出力ポート101を介して送受信されるIEEE1394準拠のデータのI/Fを行うプログラムである。ジョグダイヤル状態監視プログラム70Eは、ジョグダイヤル4の回転型エンコーダ部12が回転されたか、或いは押されたかを常に監視するためのプログラムである。
【0026】
ROM70には、さらにBIOS70Fが書き込まれている。BIOS(Basic Input/Output System)とは、基本入出力システムのことをいい、OSやアプリケーションプログラムと周辺機器(ディスプレイ、キーボード、HDD等)の間でのデータの受け渡し(入出力)を制御するソフトウェアプログラムである。
【0027】
RAM71は、LED制御、タッチパッド入力ステイタス、キー入力ステイタス、設定時刻用の各レジスタや、ジョグダイヤル状態監視用のI/Oレジスタ、IEEE1394I/Fレジスタ等を、レジスタ71A〜71Fとして有している。例えば、LED制御レジスタは、ジョグダイヤル4が押されて、電子メールの瞬時の立ち上げ状態を表示するメッセージランプMLの点灯を制御する。キー入力ステイタスレジスタは、ジョグダイヤル4が押される(プッシュされる)と、操作キーフラグが格納されるようになっている。設定時刻レジスタは、ある時刻を任意に設定することができる。
【0028】
また、このエンベデットコントローラ68には、図示を省略したコネクタを介して、ジョグダイヤル4、タッチパッド6、キーボード5、IEEE1394入出力ポート101、シャッタボタン105等がそれぞれ接続されており、ジョグダイヤル4、タッチパッド6、キーボード5、シャッタボタン105それぞれの操作に対応した信号をISA/EIOバス63に出力するようになされ、また、IEEE1394入出力ポート101を介して外部との間でデータの送受信を行う。さらに、エンベデットコントローラ68には、電源ランプPL、電池ランプBL、メッセージランプML、電源制御回路73、その他のLEDよりなるランプが接続されている。
【0029】
電源制御回路73は、内蔵バッテリ74又はAC電源に接続されており、各ブロックに、必要な電源を供給するとともに、内蔵バッテリ74や、周辺装置のセカンドバッテリの充電のための制御を行うようになされている。また、エンベデットコントローラ68は、電源をオン又はオフするとき操作される電源スイッチ8を監視している。
【0030】
エンベデットコントローラ68は、電源8がオフ状態でも、常に内部電源により、上記各プログラム70A、70B、70C、70D、70E、70Gを実行することができる。つまり、上記各プログラムは、表示部3のLCD7上に何のウィンドウが開いて無くても、常時働いている。つまり、エンベデットコントローラ68は電源スイッチ8がオフでOS54EがCPU51で起動していなくても、常時、ジョグダイヤル状態監視プログラム70Eを実行しており、ノート型パーソナルコンピュータ1に、専用のキーを設けなくとも、プログラマブルパワーキー(PPK)機能を持たせ、例えば省電力状態、あるいは電源オフ時に、ジョグダイヤル4をユーザが押すだけで好みのソフトウェアやスクリプトファイルを起動できるようにしてある。
【0031】
HDD67には、電子メールプログラム67A、オートパイロットプログラム67B、ジョグダイヤル状態監視プログラム67C、ジョグダイヤルドライバ67D、OS(基本プログラムソフトウェア)67E、アプリケーションプログラムとして、ラベル作成管理プログラム(ラベルソフト)67F、キャプチャプログラム67G、本実施の形態のファイル管理プログラム54I、その他の複数のアプリケーションプログラム67I等が記憶されている。HDD67内の上記各プログラム67A、67B、67C、67D、67E、67F、67G、67H、67I等は、起動(ブートアップ)処理の過程で、RAM54内に順次転送され、格納される。
【0032】
ここで、電子メールプログラム67Aは、モデム75を介して電話回線76のような通信回線などからネットワーク経由で通信文を授受するプログラムである。電子メールプログラム67Aは、特定機能としての着信メール取得機能を有している。この着信メール取得機能は、プロバイダ77が備えるメールサーバ78に対して、そのメールボックス79内に自分(利用者)宛のメールが着信しているかどうかを確認して、自分宛のメールがあれば取得する処理を実行する。
【0033】
オートパイロットプログラム67Bは、予め設定された複数の処理(またはプログラム)などを、予め設定された順序で順次起動して、処理するプログラムである。
【0034】
OS(基本プログラムソフトウェア)67Eは、例えばマイクロソフト社のいわゆるウィンドウズ(Windows)95や98(共に商標)、アップルコンピュータ社のいわゆるマックOS(商標)等に代表される、コンピュータの基本的な動作を制御するものである。
【0035】
ジョグダイヤル状態監視プログラム67Cは、上記各アプリケーションプログラムからジョグダイヤル対応であるか否かの通知を受け取り、例えば対応であればジョグダイヤル4を操作することで何が行えるかを表示するために動作する。当該ジョグダイヤル状態監視プログラム67Cは、通常、ジョグダイヤル4のイベント待ちになっており、アプリケーションプログラムからの通知を受け取るリストも持っている。ジョグダイヤルドライバ67Dは、ジョグダイヤル4の操作に対応して各種機能を実行する。
【0036】
キャプチャプログラム67Gは、例えばデジタルビデオカメラやディジタルスチルカメラからの動画や静止画、フラットヘッドスキャナやフィルムスキャナ等からの静止画、スティック状或いはカード状の筐体に収納された半導体メモリや磁気ディスク、光ディスク等の記録メディアに記録されている静止画や動画、通信回線を介して供給される静止画や動画等の取り込みを可能とし、さらに、静止画ファイル(例えばJPEGファイル)、又は動画ファイルとして保存或いはネットワーク経由で転送可能な機能を有するアプリケーションプログラムであり、その一例としてスマートキャプチャー(Smart Capture:商標)等がある。
【0037】
また、HDD67に格納されているその他の複数のアプリケーションプログラム67Iの例としては、例えば音楽関係操作ツールであるメディアバー(MediaBar)(商標)や、例えばタッチパッド6を用いた手書きメモツールであるスマート・パッド(Smart Pad)(商標)、スケジュール管理ツール、例えばキーボード5からの入力やタッチパッド6からの手書き入力に基づいて文書作成を行うと共に、静止画や動画さらにはサウンドを貼り付けたHTMLファイルの作成及び編集も可能となされているアプリケーションプログラムであるスマートライト(Smart Write:商標)等を挙げることができる。なお、音楽関係操作ツールでは、例えばジョグダイヤルやキーボードによるスクロールによって、次曲・前曲の再生を選択させたり、一時停止させたり、サウンドを録音する操作が行われる。また、この手書きメモツールでは、タッチパッド6を絶対座標検出手段として用い、当該タッチパッド6からの手書きメモ入力を描画アプリケーションプログラムにて処理し、表示する。
【0038】
さらに、アプリケーションプログラムの例としては、本件出願人が先に提案した特願平11−108535号(特願平10−321772号の国内優先出願)にかかる明細書及び図面で開示した、デスクトップ上に付箋としての後述するラベルを表示し、時間移動可能なデスクトップ環境を実現するアプリケーションプログラムもある。図6には、時間移動可能なデスクトップ環境を実現するアプリケーションと、画像ブラウザのアプリケーションプログラムとの間で、時刻による連携を行った場合の、表示画面例を示している。この図6において、先に例えば上記時間移動可能なデスクトップ環境を実現するアプリケーションプログラムにより、デスクトップ上で検索を行い、ある文字列やアイコンがデスクトップ上に出現するまで時間移動しているとする。この例では、例えば「wearable」という文字列を検索文字入力スペース125に入力し、時間移動可能なデスクトップ環境を実現するアプリケーションプログラムによって当該「wearable」という文字列を検索し、この「wearable」の文字列に関連した会議の時刻で使用していたアイコンや文字列等が時間移動可能デスクトップウィンドウ200上に表示されたとする。なお、この例では、日時表示部127の表示内容から判るように、1998年11月20日の金曜日(Fri)の15時に行われた会議の際のデスクトップ環境がウィンドウ200上に表示されている。このように上記時間移動可能なデスクトップ環境を実現するアプリケーションプログラムにより、「アプリケーションの時刻」が決定すると、その時刻情報が画像ブラウザとしての機能を有するキャプチャプログラムに通知されることになる。当該時刻情報を受け取ったキャプチャプログラムは、当該時刻(会議の途中)の近傍で例えば前記CCDビデオカメラ102にて撮影された写真画像、或いはIEEE1394入出力ポート101を介して外部接続されているビデオカメラ等にて撮影された画像を、ウィンドウ201上に表示する。なお、この例では、画像ファイルの作成時刻表示部203の表示内容から判るように、1998年11月20日の16時に撮影された写真画像がウィンドウ201に表示されている。逆に、キャプチャプログラムを操作すると、その写真画像が撮影された時点でのデスクトップの状態が再現されることになる。したがって、当該写真画像に特別なキャプション(説明)がついていなくても、どのような状況でその写真が撮影されたのかが理解できることになる。このようなアプリケーションプログラムに例えば上記ジョグダイヤル4のイベント動作を関連付ければ、時間移動可能デスクトップ200の時間移動方向及び量をジョグダイヤル4で操作することが可能となる。すなわち例えば、ジョグダイヤルウィンドウ90を時間移動可能デスクトップ200の右下に表示し、ジョグダイヤル4のスクロールに対応して過去、未来への時間移動操作を行わせることが可能となる。
【0039】
ここで、上記デスクトップ上に付箋としてのラベルを表示するアプリケーションプログラムとして、本実施の形態では、ラベル作成管理プログラム67FがHDD67に保持されている。当該ラベル作成管理プログラム67Fは、紙の書類に対して目印として付けられる付箋紙、及び、この付箋紙にメモを書き、どこかに貼り付けてリマインダとして用いるようなことを、パーソナルコンピュータのデスクトップ画面上で再現するアプリケーションプログラムである。なお、本実施の形態では、デスクトップ画面上に表示された一つの付箋紙をラベルと呼び、デスクトップにラベルを表示するためのアプリケーションプログラムをラベルソフトと呼ぶことにする。当該ラベルソフト(ラベル作成管理プログラム)67Fは、デスクトップ上に表示された一つの付箋紙である上記ラベルに対して貼り付け可能なオブジェクトとして、文字や記号等のテキスト、静止画像や動画像等の画像、音声や楽音などのサウンドを扱う機能と、ラベルに貼り付けるテキストの編集機能と、ラベルに貼り付けるサウンドの録音/再生機能と、ラベルに貼り付ける動画を含む画像の取り込み/表示機能と、デジタルカメラやパーソナルコンピュータに付加されたCCDカメラから画像を取り込むためのアプリケーションプログラム(キャプチャプログラム)との連係機能を有し、さらに、当該ラベルソフト67Fは、時間管理機能として、スケジュールの管理及び変更履歴を持ったラベルを作成する機能と、他のアプリケーションプログラムから時間情報を受け取り、また、他のアプリケーションプログラムに対して時間情報を供給する機能と、当該時間管理機能についてジョグダイヤルをフルサポートする機能と、ラベルに貼り付けるオブジェクトとしてリンクを扱う機能等を備えている。
【0040】
以下に、これら機能を有するラベルソフト67Fが扱うデータ構成には、以下のプロジェクト、ラベル、オブジェクトの3つの項目がある。図7には、これらデータの相互の関係を示している。
【0041】
上記プロジェクトとは、全ラベルデータの集合のことである。通常、プロジェクトは、一つしか作成しない。一つのプロジェクトの中には、過去、現在、未来のすべてのラベル情報を持つ。ただし、例えばサンプルコンテンツなどの提供や、インターネット経由でのプロジェクト情報の交換が出るようにするために、上記ラベルソフトでは、プロジェクトの切り替え及び追加をサポートしている。
【0042】
上記ラベルとは、デスクトップ上の一つの付箋紙に相当する。ラベルは、生成から破棄の間までの情報を持つ。当該情報は、ラベルのサイズ変更やカラー変更、テキスト修正、画像の変更、サウンドの変更など、ラベルの生成から破棄の間までにユーザがパーソナルコンピュータを介してラベルに対して行ったすべての操作の情報のことである。ただし、ラベルの画面上の位置情報は常に手前の表示するための属性を持つが、ラベル間、ウィンドウ間、ラベル−ウィンドウ間の上下関係の情報については保持しない。また、当該ラベルは、現在ラベルと過去ラベルと未来ラベルの3つの種類に分けることができる。現在ラベルとは、ラベルの作成時刻が現在時刻より手前で、且つ現在時刻の時点でまだ削除されていないラベルのことである。この現在ラベルにおける作成時刻と現在時刻、終了(削除)時刻の関係は、(作成時刻≦現在時刻<終了(削除)時刻)となる。過去ラベルとは、現在時刻の時点で既に削除されているラベルのことである。この過去ラベルにおける作成時刻、終了(削除)時刻、現在時刻の関係は、(作成時刻<終了(削除)時刻≦現在時刻)となる。未来ラベルとは、現在時刻の時点で未だ作成されていないラベルのことであり、作成時間に未来が設定されているラベルである。この未来ラベルにおける現在時刻、作成時刻、終了(削除)時刻の関係は、(現在時刻<作成時刻<終了(削除)時刻)となる。当該ラベルの詳細については後述する。
【0043】
上記オブジェクトとは、ラベル内に貼り込まれるデータのことであり、具体的にはテキストオブジェクト、画像オブジェクト、サウンドオブジェクト、リンクオブジェクトなどが挙げられる。
【0044】
次に、上記ラベルソフトが実行されている場合のデスクトップ画面の主な構成部品について説明する。先ず、画面の全体構成から説明する。
【0045】
上記ラベルソフトの状態(アプリケーションの状態)としては、以下の通常モードとタイムビューモードの二つの状態に大別される。
【0046】
通常モードは、タイムビューモードになっていない状態でデスクトップ上にラベルが貼られている状態である。この通常モード時のデスクトップ画面の一例を図8に示す。この図8中の指示符号Lにて示すものがラベルである。この通常モードの場合、デスクトップ画面上のタスクバーTBのタスクトレイTT上には、上記ラベルソフトのアイコンILが表示されており、当該アイコンILを例えばマウス等のポインティングデバイスにてアクセス(クリック)することにより、上記ラベルソフトアプリケーションの全機能の制御が可能となる。
【0047】
タイムビューモードは、ラベルソフトにより時間操作を行うことができるモードであり、以下の現在モード、過去モード、未来モードの三つの状態に分けられる。図9には現在(Present)モードにおけるデスクトップ画面の一構成例を、図10には過去(Past)モードにおけるデスクトップ画面の一構成例を、図11には未来(Future)モードにおけるデスクトップ画面の一構成例を示す。これら図9〜図11に示すように、現在モード、過去モード、未来モードのそれぞれのモードでは、プロジェクトが含むラベルの現在の状態、過去の状態、未来の状態が表示される。なお、図9〜図11のデスクトップ画面上には、現在モードであることを示す「Present」の文字と、過去モードであることを示す「Past」の文字と、未来モードであることを示す「Future」の文字がそれぞれ中央付近及び四隅に表示され、これによりユーザに対して現在モード、過去モード、未来モードの何れの状態となっているかを視認可能としている。また、このタイムビューモードの場合も、デスクトップ画面上のタスクバーTBのタスクトレイTT上には、ラベルソフトのアイコンILが表示されている。
【0048】
タイムビューモードに切り替わると、デスクトップ上(モニタが複数ある場合は、すべてのモニタ上)は、全ての領域が当該ラベルソフトによる画像で覆われ、ラベルはその上に表示される。この時、画面上には、現在操作している時間の表示/変更を可能にするための、タイムビューコンソールTVCが表示される。なお、当該タイムビューコンソールTVCは、標準では画面上部に表示されるが、図9〜図11では画面下部に表示した例を挙げている。以下、当該タイムビューモードでデスクトップ表示がなされている状態の時間を、オペレーション時間と呼ぶ。
【0049】
上記タイムビューコンソールTVCは、前述の図9〜図11、及び図12に示すバー状態のウィンドウと、図13に示すようなフローティング状態のウィンドウの二つの状態を持つ。すなわち、タイムビューコンソールTVCは、マウス等のポインティングデバイスによってドラッグすることが可能であり、当該ドラッグにより画面の上または下に移動させたときには図9〜図11、図12図のようなバー状態のウィンドウとなり、それ以外では図13のようなフローティング状態のウィンドウとなる。なお、バー状態とフローティング状態とで、画面構成は変わっているが、タイムビューコンソールTVCの機能は同様である。
【0050】
図12に示すようなバー状態のタイムビューコンソールTVCのウィンドウは、ウィンドウタイトル部wtと、西暦ゲージ部cgと、現在ボタンbbと、オペレーション時間表示部otiと、アップダウンボタンtub及びtdbと、時間増減ステップ選択リストボックスsslと、時間増減ステップ選択メニューボタンsbと、メニューボタンmbと、クローズボタンcbと、ヘルプボタンhbと、回転アニメーション部raとからなる。なお、回転アニメーション部raは、当該バー状態のタイムビューコンソールTVCのウィンドウ両端に設けられる。
【0051】
上記ウィンドウタイトル部wtは、当該ウィンドウのタイトル(この例ではタイムビュー)を表示する部分であり、タイトルの表示のみが行われる。すなわち、ウィンドウタイトル部wtは、現在画面全体の機能を司るアプリケーションプログラムがラベルソフトであることを明確にするために設けられている。
【0052】
上記西暦ゲージ部cgは、現在表示しているラベルが西暦でどの当たりの時間に相当するのかをユーザに対して一目瞭然にするために設けられている。この西暦ゲージ部cgは、画面にラベルが表示されている状態の時間が常にゲージの中央に来るように表示され、且つ、この時間を明確に示すために例えば黄色の縦ラインleも表示される。すなわち、当該西暦ゲージ部cgの中央部分の時間は、現実の時刻(実世界の現在時刻)ではなく、デスクトップ画面上に表示されている過去や未来(現在時刻でもよい)のラベルに対応した時間となる。図12の例の西暦ゲージ部cgは、画面にラベルが表示されている状態の時間(ゲージの中央となる時間)が例えば1999年11月である場合の表示例であり、ゲージの中央には黄色の縦ラインleが表示されている。また、当該西暦ゲージ部cgには、現実の時刻(表示されているラベルに対応する時間ではなく、実世界の現在時刻)を示すために、例えば赤色の縦ラインlrも表示される。この図12の例では、上記現実の時刻(実世界の現在時刻)が例えば1999年5月であることを示す上記赤色の縦ラインlrが西暦ゲージ部cgに表示されている。このように、西暦ゲージ部cgによれば、表示されているラベルに対応する時間(例えば1999年11月)と現実の時刻(例えば1999年5月)との位置関係が容易に認識できるようになされている。
【0053】
上記現在ボタンbbは、表示されているラベルに対応する時間から、現実の時刻(実世界の現在時刻)へ戻ることを指示するためのボタンである。したがって、当該現在ボタンbbを例えばマウス等にてクリックすることで、上記オペレーション時間が現在の時間(実世界の現在時刻)に戻る。なお、現在ボタンbbにより現在の時間(実世界の現在時刻)の戻ったとしても、当該ラベルソフトの状態(アプリケーションの状態)はタイムビューモードを維持する。
【0054】
上記オペレーション時間表示部otiは、画面にラベルが表示されている状態が、どの時刻の状態のものであるかを表示する部分である。この図12の例では、1999年11月11日15時27分9秒のときの、ラベルの状態を画上に表示していることになる。
【0055】
上記アップダウンボタンtub及びtdbは、上記オペレーション時間表示部otiに表示されている時間を、指定された時間増減単位(時間増減ステップ)で増減させるためのボタンである。ここで、例えばオペレーション時間表示部oti上にフォーカスがあり、当該オペレーション時間表示部oti上の年、月、日、時、分、秒の何れかがアクティブ状態になされているときに、上記アップボタンtubが押されると上記アクティブ状態になされている部分の値が、指定された時間増減単位(時間増減ステップ)で増加し、逆にダウンボタンtdbが押されると上記アクティブ状態になされている部分の値が、指定された時間増減単位(時間増減ステップ)で減少する。また、ラベルソフトにおいては、このアップダウンボタンtub及びtdbと同じ機能を、ホイール付きマウスの当該ホイールの回転やカーソルキーの上下、ジョグダイヤル4の回転操作等によっても実現可能である。すなわちこの場合は、オペレーション時間表示部oti上にフォーカスがあり、当該オペレーション時間表示部oti上の年、月、日、時、分、秒の何れかがアクティブ状態になされているときに、例えばホイール付きマウスの当該ホイールを回転させたり、キーボード上の上下カーソルキーを押したり、ジョグダイヤル4を回転させたりすると、当該アクティブ状態になされている部分の値が、指定された時間増減単位(時間増減ステップ)で増減(時間の増減)することになる。
【0056】
上記時間増減ステップ選択リストボックスsslは、オペレーション時間表示部otiの時間を増減する際の上記時間増減単位(時間増減ステップ)を表示する部分である。言い換えると、当該時間増減ステップ選択リストボックスsslには、上記オペレーション時間表示部oti上に表示されている年、月、日、時、分、秒等のうちで、アクティブ状態となっている時間表示部分に対応した時間増減単位(時間増減ステップ)が表示される。なお、図12の例において、時間増減ステップ選択リストボックスssl内に表示された時間増減単位(時間増減ステップ)の文字の後ろに付けられた「*」は、当該「*」が付けられた時間増減単位(時間増減ステップ)が現時点で選択されていることを示している。ここで、本実施の形態では、上記時間増減単位(時間増減ステップ)として、例えば100年、10年、1年単位、1月単位、1時間単位、1分単位、1秒単位、変化点単位などのがあり、当該時間増減ステップ選択リストボックスsslにはこれら時間増減ステップのうち何れかのステップが表示される。なお、変化点単位での時間増減とは、ユーザによりラベルに何らかの操作がなされて当該ラベルが変化した時点(例えばラベルの移動、サイズ変更、オブジェクトの修正等を行った時点、すなわちデスクトップ上のラベル状態が変化した時点)から、次の変化が発生した時点までを1単位として、時間を増減させることを意味する。このため、変化点の単位で時間を増減させる場合は、当該変化点での一回の時間の増減で変化する時間間隔は一定でない。
【0057】
上記時間増減ステップ選択メニューボタンsbは、上記時間増減ステップ選択リストボックスsslに表示される時間増減ステップをメニュー選択により指定するためのボタンである。言い換えると、時間増減ステップ選択メニューボタンsbは、上記オペレーション時間表示部oti上に表示されている年、月、日、時、分、秒等のうちで、アクティブ状態としたい時間表示部分を選択するためのボタンである。この時間増減ステップ選択メニューボタンsbが押される(クリックされる)と、当該時間増減ステップ選択メニューボタンsbの下には、プルダウンメニューとして、100年、10年、1年単位、1月単位、1時間単位、1分単位、1秒単位、変化点単位などの上記時間増減単位(時間増減ステップ)が表示される。したがって、このプルダウンメニューから所望の時間増減ステップを選択することで、上記オペレーション時間表示部oti上の年、月、日、時、分、秒の表示のうちで対応する時間表示部分の選択がなされてアクティブ状態になる。すなわち例えば、時間増減ステップ選択メニューボタンsbのプルダウンメニューのなかから例えば1月単位を選択すると、上記オペレーション時間表示部oti上の年、月、日、時、分、秒の表示うちの月の表示部分がアクティブ状態となり、この状態で上述のアップダウンボタンtub及びtdbやホイール付きマウスのホイールの回転、上下カーソルキーの押下、ジョグダイヤル4の回転等を行うことによって当該月の値が変更可能となる。
【0058】
また、ラベルソフトにおいては、当該時間増減ステップ選択メニューボタンsbによる時間増減ステップの選択機能と同じ機能を、例えばキーボード上の左右カーソルキーの押下や、ホイール付きマウスのホイールの回転、ジョグダイヤル4の回転等によっても実現可能としている。すなわちこの場合は、オペレーション時間表示部oti上にフォーカスがある状態で、例えばホイール付きマウスのホイールを回転させたり、左又は右カーソルキーを押下したり、ジョグダイヤル4を回転操作することにより、オペレーション時間表示部oti上に左右方向に配列している各時間表示部分の何れか、つまり年、月、日、時、分、秒の時間表示部分の何れかをアクティブ状態に選択することができる。
【0059】
また、このように、ホイール付きマウスやキーボード,ジョグダイヤル4の操作によって時間を増減させる場合、例えばキーボードの連続した操作や、ホイール付きマウスのホイールの回転速度、ジョグダイヤルの回転速度を検出し、その検出結果に応じて、時間の進め方や戻し方を加速度的に変化させることも可能である。これにより、目的の時間まで容易に移動できることになる。なお、ホイール付きマウスのホイールの回転やジョグダイヤルの回転によって、上記時間増減ステップの選択機能を実現する場合は、当該ホイール付きマウスのホイールの回転やジョグダイヤルの回転に上記時間増減ステップの選択機能を持たせるための環境設定等が必要である。
【0060】
上記メニューボタンmbは、例えばファイル、新規ラベルの追加、時間、ラベル等の、プロジェクトに関連したすべての操作メニューを表示させるためのボタンである。このメニューボタンmbが押される(クリックされる)と、当該メニューボタンmbの近傍には、プルダウンメニューとして、ファイル、新規ラベルの追加、時間、ラベル等の操作メニューが表示される。なお、タイムビューコンソールTVC上の各部において、マウスの右ボタンがクリックされた場合や、フォーカスを持った状態でアプリケーションキーが押された場合(コンテキストメニュー)も、上記メニューボタンmbのクリック時と同じようにメニュー項目の表示がなされる。
【0061】
クローズボタンcbは、タイムビューコンソールを閉じることを指示するためのボタンである。
【0062】
ヘルプボタンhbは、ラベルソフトをユーザが操作する際の不明点を調べるために使用するヘルプウィンドウの表示を指示するためのボタンである。
【0063】
回転アニメーション部raは、オペレーション時間の変化に伴って当該回転アニメーション部raを回転するようにアニメーション表示させることにより、時間を移動していることをユーザに対して視覚的に表すための部分であり、時間が未来へ進む時と過去へ戻るときとで回転方向が逆になる。このように、上記回転アニメーション部raが回転するアニメーション表示を行うことによって、時間が変化している様子をユーザに認識させることが可能となる。
【0064】
また、図13に示したようなフローティング状態のタイムビューコンソールTVCのウィンドウは、当該ウィンドウのタイトル(この例ではタイムビューコンソール)を表示するウィンドウタイトル部wtと、例えばファイル、新規ラベルの追加、時間、ラベル、ヘルプ等のプロジェクトに関連した操作メニューが表示されるウィンドウメニュー部wmと、バー状態のウィンドウの時と同様の西暦ゲージ部cgと、現在ボタンbbと、オペレーション時間表示部otiと、アップダウンボタンtub及びtdbと、時間増減ステップ選択リストボックスsslと、時間増減ステップ選択メニューボタンsbとからなる。なお、図13の場合、タイムビューコンソールを閉じることを指示するためのクローズボタンとしては「×」ボタンが有る。
【0065】
次に、デスクトップ上に表示されるラベルのウィンドウ画面は、再生及び一時停止の機能を有する再生ボタン、停止ボタン、リンクボタン、メニューボタン、ラベルに貼り付けることが可能なオブジェクト(テキスト、画像、サウンド)、アイコン(アラーム、繰り返し)等の各部品から構成される。
【0066】
図14には、ラベルLのウィンドウ画面の一例を示す。この図14に挙げたラベルLの例では、再生ボタンPB、停止ボタンSB、リンクボタンLB、メニューボタンMBが表示され、さらに当該ラベルL内にテキスト、サウンド、画像、リンクが貼り込まれた状態を表している。なお、図14の例では、特に画像が表示されている時の状態を示している。
【0067】
上記再生ボタンPBは、ラベルLがサウンドオブジェクトを含んでいるときにはそのサウンドの再生開始、再生の一時停止を指示するためのボタンとなり、一方、ラベルLが画像(動画)オブジェクトを含んでいるときにはその動画の再生開始、再生の一時停止を指示するためのボタンとなる。すなわち、ラベルLがサウンドオブジェクトを含んでいるときに、当該再生ボタンPBが押される(例えばマウス等にてクリックされる)と、そのサウンドが再生され、さらに当該サウンドの再生中に再生ボタンPBが押される(クリック)とそのサウンドの再生が一時停止される。また、ラベルLが画像(動画)オブジェクトを含んでいるときに、当該再生ボタンPBが押される(例えばマウス等にてクリックされる)と、その動画が再生され、さらに当該動画の再生中に再生ボタンPBが押される(クリック)とその動画の再生が一時停止される。
【0068】
上記停止ボタンSBは、再生中のサウンド或いは動画の再生を停止するためのボタンであり、サウンドの再生中に当該停止ボタンSBが押される(クリックされる)とそのサウンドの再生が停止し、動画の再生中に当該停止ボタンSBが押される(クリックされる)とその動画の再生が停止する。
【0069】
上記リンクボタンLBは、当該ラベルLに関連付けられたリンク先のファイルを開いたり、HTML(HyperText Markup Language)形式のウィンドウを表示させるためのボタンである。すなわち、当該ラベルLにリンク先のアドレスとしてファイルパスが設定されている場合は、図14のラベルウィンドウ内のリンクボタンLBが押される(クリックされる)とファイルパスにて設定されているファイルが開かれ、また、当該ラベルLにリンク先のアドレスとしてURL(Uniform Resource Locator)が指定されている場合は、当該リンクボタンLBが押される(クリックされる)とHTML(HyperText Markup Language)形式のウィンドウが表示される。さらに、リンクボタンLBは、HTML形式のウィンドウを表示する以外に、ラベルLに設定されたFTP(File Transfer Protocol)サイト(例えば、ftp://ftp.sony.co.jp)に応じてこのFTPサイトへアクセスするためのウィンドウを表示させたり、ラベルLに設定された電子メールの送信先アドレス(例えば、mailto:hana@sony.co.jp)に応じて電子メールを送信するためのウィンドウを表示させることが可能である。また、当該リンクボタンLBは、図15に示すようなリンク内容(リンク先のファイルパスやURL)を示すツールチップTClと関連づけられており、例えば当該リンクボタンLB上にポインタMCが移動してきたときに、そのリンク内容を示すツールチップTClが表示される。
【0070】
ラベルウィンドウの右上に配置されている上記メニューボタンMBは、そのラベルに関連したすべての操作のメニュー(例えばファイル、新規ラベルの追加、時間、ラベル、ヘルプ等)を表示させるためのボタンである。当該メニューボタンMBが押される(クリックされる)と、例えば当該メニューボタンMBの近傍にプルダウンメニューとして上記メニュー項目(ファイル、新規ラベルの追加、時間、ラベル、ヘルプ等)が表示される。なお、ラベルL上の各部において、例えばマウスの右ボタンがクリックされた場合や、フォーカスを持った状態でアプリケーションキーが押された場合も、上記メニューボタンMBのクリック時と同じようにメニュー(コンテキストメニュー)項目の表示がなされる。
【0071】
また、ラベルの状況や設定によっては、ラベルLの右上(例えばメニューボタンMBの左隣)に現在の状態を示すアイコンが表示される。このアイコンには、図16に示すようなアラームアイコンIA、繰り返しアイコンIRなどの種類がある。上記アラームアイコンIAは、ラベルに対してアラームが設定されているときに表示されるアイコンであり、繰り返しアイコンIRは繰り返し表示が設定されているときに表示されるアイコンである。
【0072】
さらに、上記ラベルソフトによれば、前述したラベルの時間管理機能と共に、他のスケジュールソフト等からスケジュールデータをインポートする機能と、他のスケジュールソフト等に対してスケジュールデータをエクスポートする機能を備えている。
【0073】
なお、上記他のスケジュールソフトとは、パーソナルコンピュータ上で時間の概念を扱うことができ、各種の予定等を管理するいわゆるスケジューラと呼ばれるアプリケーションプログラムのことであり、当該スケジューラによれば、例えばスケジュール帳やカレンダー、時間割等を模した画像がデスクトップ画面上に表示され、ユーザがこれらスケジュール帳やカレンダー、時間割等の中に予定等を書き込むことで各種の予定管理が実現可能となっている。すなわち、このスケジューラにおいて、スケジュール帳やカレンダー、時間割等に将来の予定を書き込んだ場合には、当該書き込んだ内容がそれらスケジュール帳やカレンダー、時間割内に残り、後にスケジューラを起動すれば上記書き込んだ内容を確認することができる。スケジューラとして、一般に知られているものとしては、マイクロソフト社のアウトルック(Outlook)97/98/2000や、ロータス(Lotus)社のロータスオーガナイザ(Lotus Organizer)2000、ネットスケープ(Netscape)社のネットスケープカレンダー(Netscape Calendar).ver.4.6等(何れも商標)が挙げられる。
【0074】
上記ラベルソフトにおいては、これら他のスケジュールソフトとの間でインポート、エクスポートを可能とするために、一般的な各種のスケジュールソフトが使用するファイル形式に対応可能となされている。
【0075】
ところで、上述したラベルソフトは、時間検索機能を備えており、当該ラベルソフトの時間検索機能は、ユーザが作成したラベル(付箋紙)に対する動作の履歴を時間単位で検索、表示することができるものである。これによって、時間をキーにして、ある時間にどのようなラベルをデスクトップ画面上に貼っていたかを見ることができる。ただし、上記ラベルソフトでは、時間検索できるのはラベルの履歴だけであり、当該ラベルソフトの時間検索機能を使ってユーザが使ったファイルなどの検索をすることまではできない。
【0076】
このため、本実施の形態では、ユーザが使ったファイルなどの管理や検索を簡単且つ容易にすることが可能なアプリケーションプログラムとして、ファイル管理プログラム67HをHDD67に格納している。
【0077】
以下、本実施の形態のファイル管理プログラム67Hについて説明する。
【0078】
本実施の形態のファイル管理プログラム67Hは、ユーザのファイル使用履歴を記録し、その履歴を表示し、時間を基にファイル使用履歴を検索することを可能にする機能を有する。
【0079】
また、本実施の形態のファイル管理プログラム67Hは、実行可能ファイルの使用履歴を表示し、時間を基に検索したファイルを指定して実行することを可能にする機能を有する。
【0080】
さらに、本実施の形態のファイル管理プログラム67Hは、例えば上記ラベルソフトのような他の時間に結びついた情報を検索可能なアプリケーションプログラムの検索時間を受け取ることで同期をとり、その時間に関連したファイル情報を表示することを可能としている。逆に、本実施の形態のファイル管理プログラム67Hは、上記ラベルソフトのような他の時間に結びついた情報を検索可能なアプリケーションプログラムに検索時間を伝えることで同期をとり、当該他のアプリケーションプログラムでその時間に関連した情報を取り出すことも可能としている。なお、上記他のアプリケーションプログラムは、時間検索でき、時間情報の通知を受け取ることのできるアプリケーションであれば、ラベルソフトに限らず、他のアプリケーションプログラムでもかまわない。
【0081】
ここで、本実施の形態のファイル管理プログラム67Hは、大別して以下に説明するリーセントフォルダ監視部と履歴ファイル操作部と履歴表示部の各プログラムにより構成されている。
【0082】
リーセントフォルダ監視部は、ユーザのファイルの使用を監視するためのプログラム部分であり、バックグラウンドプロセスとして常に立ち上がっている。当該リーセントフォルダ監視部は、例えばマイクロソフト社のOSであるウィンドウズ98(商標)等において、「最近使ったファイル」を格納するフォルダであるリーセントフォルダを監視する。ユーザのファイル使用によってフォルダに変化が起こった場合は、履歴ファイル操作部に通知する。
【0083】
履歴ファイル操作部は、ユーザが使用したファイルのファイル名とアクセス時間を記録する履歴ファイルへの書き込みと読み込みを行うためのプログラム部分であり、当該履歴ファイル操作部も上記リーセントフォルダ監視部と同様、常にバックグラウンドプロセスとして立ち上がっている。当該履歴ファイル操作部は、上記リーセントフォルダ監視部からリーセントフォルダの変化の通知を受け取ると、リーセントフォルダの中のファイルを調べ、新たに履歴として加えるべきファイルを探す。履歴ファイル操作部は、新たに履歴に追加するファイルを見つけると、そのファイルのパスとアクセス時間を履歴ファイルに記録する。この時、履歴表示部が存在する場合には、当該履歴表示部に変化が生じたことを通知する。
【0084】
履歴表示部は、ユーザのファイル使用履歴を図17に示すようなリーセントファイルビューワのダイアログとして表示し、このリーセントファイルビューワに対して操作を行うことを可能とするためのプログラム部分である。
【0085】
当該履歴表示部によりデスクトップ画面上に表示されるリーセントファイルビューワのダイアログは、図17に示すような各部品から構成される。
【0086】
図17において、リーセントファイルビューワのダイアログ例では、図17の上から順に、パス表示部129、履歴リスト130、オペレーション時間表示部131、同期ボタン137、「ファイルのアクセス時間を表示する」チェックボックス132、「ラベルソフトのオペレーション時間と連動する」チェックボックス133、「タイムビューモードの時のみ表示する」チェックボックス134、ファイル実行ボタン135、閉じるボタン136からなる。
【0087】
上記オペレーション時間表示部131には、現在のオペレーション時間が表示される。当該オペレーション時間表示部131にて設定されるオペレーション時間は、直接数値として入力、或いは、オペレーション操作ボタン138,139の操作により設定及び変更が可能である。
【0088】
上記履歴リスト130は、履歴情報をファイル名のリスト形式で表示する。この履歴リスト130には、オペレーション時間表示部131内で設定されている現在のオペレーション時間と一致するか、或いはそれ以前で最もオペレーション時間に近い履歴を持ったファイル名が選択表示される。また、当該履歴リスト130においては、ユーザの選択操作により、直接ファイルを選択することができる。なお、図17の例では、履歴リスト130内で「gazou.jpg」のファイルが選択されている。
【0089】
パス表示部129は、現在、履歴リスト130内で選択されているファイルのフルパスを表示する。図17の例では、「C:¥WIN¥デスクトップ¥gazou.jpg」がファイルのフルパスとして表示されている。
【0090】
「ファイルのアクセス時間を表示する」チェックボックス132は、履歴リスト130内にファイル名の他にファイルのアクセス時間を表示させることを、ユーザが指示する際にチェックされる部分である。
【0091】
「ラベルソフトのオペレーション時間と連動する」チェックボックス133は、ラベルソフトが起動しているときに、リーセントファイルビューワが常に当該ラベルソフトのオペレーション時間と同期を取り続けることを、ユーザが指示する際にチェックされる部分である。
【0092】
「タイムビューモードの時のみ表示する」チェックボックス134は、ラベルソフトが前記タイムビューモードの時のみ、当該リーセントファイルビューワを表示させることを、ユーザが指示する際にチェックされる部分である。
【0093】
同期ボタン137は、リーセントファイルビューのオペレーション時間をラベルソフトに反映させることをユーザが指示する際に押されるボタンであり、「ラベルソフトのオペレーション時間と連動する」のチェックボックス133がチェックされていない状態で、例えばラベルソフトがタイムビューモードの時に押される(ユーザによりクリックされる)と、リーセントファイルビューのオペレーション時間をラベルソフトに反映させることができる。
【0094】
実行ボタン135は、現在選択されているファイルの実行をユーザが指示する際に押されるボタンである。したがって、当該実行ボタン135が押されると、履歴リスト130内で現在選択されているファイルが実行される。
【0095】
閉じるボタン136は、リーセントファイルビューワを閉じることをユーザが指示する際に押されるボタンである。
【0096】
上述したファイル管理プログラム67Hによれば、例えば履歴表示部が実行されると、先ず、履歴ファイル操作部から履歴情報を受け取り、その履歴情報に基づいてファイルの履歴を上記履歴リスト130に表示し、さらに、現在オペレーション時間表示部131に表示されている時間を基にファイルを選択する。また、ファイル管理プログラム67Hの履歴表示部は、履歴ファイル操作部から履歴の変更通知を受け取ると、履歴ファイル操作部に変更点を問い合わせ、履歴リスト130に変更を反映させる。
【0097】
以下に、上述した本実施の形態のファイル管理プログラム67Hが起動された場合のCPU51における処理の流れについて説明する。
【0098】
図18には、上記ファイル管理プログラム67Hの上記リーセントフォルダ監視部としての動作を、CPU51が実行する場合の処理の流れを示す。
【0099】
この図18において、CPU51は、ステップS1の処理として、リーセントフォルダ監視部の処理を終了するか否かの判断を行っており、終了すると判断した場合は当該リーセントフォルダ監視部の処理を終了する。一方、ステップS1の処理において終了しないと判断した場合、CPU51は、ステップS2の処理に進む。
【0100】
ステップS2の処理に進むと、CPU51は、リーセントフォルダを監視し、次いで、ステップS3の処理として、リーセントフォルダの内容が変化したか否かを判断する。このステップS3の処理において、CPU51は、リーセントフォルダの内容が変化していないと判断したならばステップS1の処理に戻り、一方、リーセントフォルダの内容が変化したと判断したならばステップS4の処理に進む。
【0101】
ステップS4の処理に進むと、CPU51は、履歴ファイル操作部にそのリーセントフォルダの変化を通知した後、ステップS1の処理に戻る。
【0102】
次に、図19には、上記ファイル管理プログラム67Hの上記履歴ファイル操作部としての動作を、CPU51が実行する場合の処理の流れを示す。
【0103】
この図19において、CPU51は、ステップS11の処理として、リーセントフォルダのチェックを行う。
【0104】
次に、CPU51は、ステップS12の処理として、履歴ファイル操作の処理を終了するか否かの判断を行っており、終了すると判断した場合は当該履歴ファイル操作部の処理を終了する。一方、ステップS12の処理において終了しないと判断した場合、CPU51は、ステップS13の処理に進む。
【0105】
ステップS13の処理に進むと、CPU51は、リーセントフォルダ監視部からの通知が有るか否かの判断を行い、通知がないと判断した場合はステップS12の処理に戻り、通知が来たと判断した場合はステップS14の処理に進む。
【0106】
ステップS14の処理に進むと、CPU51は、リーセントフォルダのチェックを行い、その後、ステップS12の処理に戻る。
【0107】
次に、図20には、図19のステップS11及びS14のリーセントフォルダチェック処理の詳細な流れを示す。
【0108】
図20において、リーセントフォルダチェック処理を行う場合、CPU51は、ステップS21の処理として、最終履歴として残っているアクセス時間と、リーセントフォルダにある全てのファイルのアクセス時間とを比較し、次いで、ステップS22の処理として、アクセス時間が最終履歴よりも新しいファイルが存在するか否かの判断を行う。
【0109】
このステップS22の処理において、CPU51は、アクセス時間が最終履歴よりも新しいファイルが存在しないと判断した場合、リーセントフォルダチェック処理を終了し、一方、アクセス時間が最終履歴よりも新しいファイルが存在すると判断した場合、ステップS23の処理に進む。
【0110】
ステップS23の処理に進むと、CPU51は、アクセス時間が最終履歴よりも新しい全てのファイルのファイル名とアクセス時間を、履歴ファイルに書き込んだ後、当該リーセントフォルダチェック処理を終了する。
【0111】
次に、図21には、上記ファイル管理プログラム67Hの上記履歴表示部としての動作を、CPU51が実行する場合の処理の流れを示す。
【0112】
この図21において、CPU51は、ステップS31の処理として先ず初期化を行い、この初期化後はステップS32の処理として履歴表示部におけるイベント処理を行う。当該ステップS32にイベント処理終了後、CPU51は、履歴表示部の処理を終了する。
【0113】
次に、図22には、図21のステップS31の初期化処理の詳細な流れを示す。
【0114】
図22において、履歴表示部の初期化処理を行う場合、CPU51は、先ず、ステップS41の処理として、履歴ファイル操作部から全ての履歴情報を受け取り、前記図17に示した履歴リスト130に表示する。
【0115】
次に、CPU51は、ステップS42の処理として、前述したラベルソフトが起動中が否かを判断する。このステップS42の処理において、ラベルソフトが起動していないと判断した場合、CPU51は、ステップS44の処理として、オペレーション時間を現在時刻に合わせた後、ステップS45の処理に進む。一方、ステップS42の処理において、ラベルソフトが起動中であると判断した場合、CPU51は、ステップS43の処理に進む。
【0116】
ステップS43の処理に進むと、CPU51は、オペレーション時間をラベルソフトのオペレーション時間に合わせた後、ステップS45の処理に進む。
【0117】
ステップS45の処理に進むと、CPU51は、ステップS43或いはステップS44にて設定したオペレーション時間を基に、当該オペレーション時間に一致するか、或いはそれ以前で最もオペレーション時間に近い履歴リスト130内のファイルを選択し、そのファイルを履歴リスト130に表示する。
【0118】
このステップS45の処理後、CPU51は当該履歴表示部初期化の処理を終了し、図21のステップS32のイベント処理に進む。
【0119】
図23,図24,図25には、図21のステップS32のイベント処理の詳細な流れを示す。
【0120】
図23において、履歴表示部のイベント処理を行う場合、CPU51は、先ず、ステップS51の処理として、オペレーション時間を選択されたファイルのアクセス時間に設定し、それを表示する。
【0121】
次に、CPU51は、ステップS52の処理として、「ラベルソフトのオペレーション時間と連動する」チェックボックス133がチェックされているか否かの判断を行い、チェックされていないと判断した場合は当該イベント処理を終了し、一方、チェックされていると判断した場合はステップS53の処理に進む。
【0122】
ステップS53の処理に進むと、CPU51は、ラベルソフトがタイムビューモードであるか否かの判断を行い、タイムビューでないと判断した場合は当該イベント処理を終了し、一方、タイムビューであると判断した場合はステップS54の処理に進む。
【0123】
ステップS54の処理に進むと、CPU51は、ラベルソフトにオペレーション時間を通知した後、当該イベント処理を終了する。
【0124】
図24には、リーセントファイルビューワ上のオペレーション時間表示部131をユーザが操作してオペレーション時間を変更した場合の処理の流れを示す。
【0125】
図24において、オペレーション時間が変更されると、CPU51は、ステップS61の処理として、その変更後のオペレーション時間を基に履歴リスト130のファイルを選択する。
【0126】
次に、CPU51は、ステップS62の処理として、「ラベルソフトのオペレーション時間と連動する」チェックボックス133がチェックされているか否かの判断を行い、チェックされていないと判断した場合は当該処理を終了し、一方、チェックされていると判断した場合はステップS63の処理に進む。
【0127】
ステップS63の処理に進むと、CPU51は、ラベルソフトがタイムビューモードであるか否かの判断を行い、タイムビューでないと判断した場合は当該処理処理を終了し、一方、タイムビューであると判断した場合はステップS64の処理に進む。
【0128】
ステップS64の処理に進むと、CPU51は、ラベルソフトにオペレーション時間を通知した後、当該処理を終了する。
【0129】
図25には、ラベルソフトからオペレーション時間が通知されてきた場合の処理の流れを示す。
【0130】
図25において、ラベルソフトからオペレーション時間が通知されてくると、CPU51は、ステップS71の処理として、「ラベルソフトのオペレーション時間と連動する」チェックボックス133がチェックされているか否かの判断を行い、チェックされていないと判断した場合は当該処理を終了し、一方、チェックされていると判断した場合はステップS72の処理に進む。
【0131】
ステップS72の処理に進むと、CPU51は、オペレーション時間をラベルソフトのオペレーション時間に設定し、そのオペレーション時間をリーセントファイルビューワのオペレーション時間表示部131に表示する。
【0132】
次に、CPU51は、ステップS73の処理として、そのオペレーション時間を基に履歴リスト130のファイルを選択した後、当該処理を終了する。
【0133】
図26には、図25のステップS73におけるオペレーション時間を基にした履歴リスト内のファイル選択処理の詳細な流れを示す。
【0134】
図26において、CPU51は、先ず、ステップS81の処理として、履歴リストにファイルが存在するか否かの判断を行い、ファイルが存在しないと判断した場合は当該処理を終了し、ファイルが存在すると判断した場合はステップS82の処理に進む。
【0135】
ステップS82の処理に進むと、CPU51は、(オペレーション時間≧アクセス時間)となっているファイルが存在するか否か判断し、存在しないと判断した場合はステップS84の処理に進み、最もアクセス時間が古いファイルを履歴リストから選択した後、処理を終了する。
【0136】
一方、ステップS82にて(オペレーション時間≧アクセス時間)となっているファイルが存在すると判断した場合、CPU51は、ステップS83の処理に進み、(オペレーション時間≧アクセス時間)となっているファイルの中で、最もアクセス時間が新しいファイルを履歴リストから選択した後、処理を終了する。
【0137】
以上説明したように、本実施の形態によれば、ユーザが使用したファイルを時間を基に検索することが可能となり、また、ラベルソフトのような他の時間に結びついた情報を検索可能なアプリケーションプログラムの検索時間を受け取ることで同期をとり、その時間に使用したファイルを表示することが可能であり、さらにまた、ラベルソフトのような他の時間に結びついた情報を検索可能なアプリケーションプログラムに検索時間を伝えることで同期をとり、当該他のアプリケーションでその時間に関連した情報を取り出すことが可能となっている。
【0138】
なお、以上説明した一連の処理を実現するプログラムをコンピュータにインストールし、コンピュータによって実行可能な状態とするために用いられる媒体としては、例えば、フロッピーディスク、CD−ROM、DVDなどのパッケージメディアのみならず、プログラムが一時的もしくは永続的に格納される半導体メモリや磁気ディスクなどで実現してもよく、さらには、ローカルエリアネットワークやインターネット、ディジタル衛星放送などの有線及び無線通信媒体、及びこれれの通信媒体を介して提供されるプログラムを転送もしくは受信するルータやモデム等の各種通信インターフェースで実現してもよく、本願明細書における媒体とは、これら全ての媒体を含む広義の概念を意味するものである。
【0139】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明の情報処理装置及び方法、媒体においては、所定単位の情報の使用履歴を記録し、時間情報に基づいて所定単位の情報の使用履歴を検索することにより、例えば、時間情報に基づいて所定単位の情報としてのファイルの管理や検索を簡単且つ容易にすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した一実施の形態のノート型パーソナルコンピュータの外観斜視図である。
【図2】図1に示したノート型パーソナルコンピュータの本体の平面図である。
【図3】図1に示したノート型パーソナルコンピュータのジョグダイヤル付近の拡大図である。
【図4】図1に示したノート型パーソナルコンピュータのジョグダイヤル側の側面図である。
【図5】図1に外観を示したノート型パーソナルコンピュータ内部の電気的構成を示すブロック回路図である。
【図6】ジョグダイヤル対応アプリケーションプログラムの一具体例として、時間移動可能なデスクトップ環境を実現するアプリケーションのウィンドウ表示例を示す図である。
【図7】ラベルソフトが扱うプロジェクト、ラベル、オブジェクトの3つのデータの相互の関係を示す図である。
【図8】通常モード時のデスクトップ画面の一例を示す図である。
【図9】現在(Present)モードにおけるデスクトップ画面の一構成例を示す図である。
【図10】過去(Past)モードにおけるデスクトップ画面の一構成例を示す図である。
【図11】未来(Future)モードにおけるデスクトップ画面の一構成例を示す図である。
【図12】バー状態のタイムビューコンソールウィンドウを示す図である。
【図13】フローティング状態のタイムビューコンソールウィンドウを示す図である。
【図14】ラベルのウィンドウ画面の一例を示す図である。
【図15】リンクボタンに関連付けられているリンク内容(リンク先のファイルパスやURL)を示すツールチップの説明に用いる図である。
【図16】アラームアイコン、繰り返しアイコンの一例を示す図である。
【図17】本実施の形態のファイル管理プログラムにおけるリーセントファイルビューワのダイアログ表示例を示す図である。
【図18】リーセントフォルダ監視部の動作説明に用いるフローチャートである。
【図19】履歴ファイル操作部の動作説明に用いるフローチャートである。
【図20】履歴ファイル操作部のリーセントフォルダチェックルーチンの動作説明に用いるフローチャートである。
【図21】履歴表示部の動作説明に用いるフローチャートである。
【図22】履歴表示部の初期化ルーチンの動作説明に用いるフローチャートである。
【図23】履歴表示部のイベント(履歴リストからファイル選択)の動作説明に用いるフローチャートである。
【図24】履歴表示部のイベント(オペレーション時間変更)の動作説明に用いるフローチャートである。
【図25】履歴表示部のイベント(ラベルソフトがオペレーション時間を通知)の動作説明に用いるフローチャートである。
【図26】履歴表示部のオペレーション時間を基に履歴リストのファイルを選択するルーチンの動作説明に用いるフローチャートである。
【符号の説明】
1 ノート型パーソナルコンピュータ、 2 本体、 3 表示部、 4 ジョグダイヤル、 5 キーボード、 6 タッチパッド、 7 LCD、 L ラベル、 TT タスクトレイ、 IL アイコン、 TVC タイムビューコンソール、 L ラベル、 129 パス表示部、 130 履歴リスト、 131 オペレーション時間表示部、 132 「ファイルのアクセス時間を表示する」チェックボックス、 133 「ラベルソフトのオペレーション時間と連動する」チェックボックス、134 「タイムビューモード時のみ表示する」チェックボックス、 135 実行ボタン、 136 閉じるボタン、 137 同期ボタン

Claims (6)

  1. コンピュータユーザが作成した所定単位のファイル情報のファイル名とアクセス時間情報からなる使用履歴を記録する記録手段と、
    上記アクセス時間情報に基づいて、上記所定単位のファイル情報の使用履歴を検索する検索手段と
    上記アクセス時間情報を設定可能な時間情報設定手段と、
    時間に関連する情報を使用可能なアプリケーションプログラムから上記アクセス時間情報を取得する取得手段と、
    時間に関連する情報を使用可能なアプリケーションプログラムに対して上記アクセス時間情報を供給する時間情報供給手段とを有し、
    上記検索手段は、上記時間情報設定手段により設定された上記アクセス時間情報、又は、上記取得手段で取得した上記アクセス時間情報に基づいて上記所定単位のファイル情報の使用履歴を検索する情報処理装置。
  2. 実行可能な上記所定単位のファイル情報のファイル名とアクセス時間情報からなる使用履歴のリストを表示する表示手段と、
    上記表示された実行可能な上記所定単位のファイル情報の使用履歴のリストから所望の使用履歴を選択する選択手段と、
    上記選択された所望の使用履歴に対応する上記所定単位のファイル情報を実行する実行手段と
    を設け請求項1記載の情報処理装置。
  3. 上記表示手段は、時間順に上記所定単位のファイル情報の使用履歴のリストを表示す請求項記載の情報処理装置。
  4. コンピュータユーザが作成した所定単位のファイル情報のファイル名とアクセス時間情報からなる使用履歴を記録する工程と
    設定した上記アクセス時間情報、又は、時間に関連する情報を使用可能なアプリケーションプログラムから取得した上記アクセス時間情報に基づいて、上記所定単位のファイル情報の使用履歴を検索する検索工程と、
    時間に関連する情報を使用可能なアプリケーションプログラムに対して、上記時間情報を供給する供給工程と
    を有する情報処理方法。
  5. 実行可能な上記所定単位のファイル情報のファイル名とアクセス時間情報からなる使用履歴のリストを表示し、上記表示された実行可能な上記所定単位のファイル情報の使用履歴のリストから所望の使用履歴を選択し、上記選択された所望の使用履歴に対応する上記所定単位のファイル情報を実行す請求項記載の情報処理方法。
  6. 時間順に上記所定単位のファイル情報の使用履歴のリストを表示す請求項記載の情報処理方法。
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