JP4283968B2 - 原子炉の減速材温度係数測定方法及び減速材温度係数測定装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、原子炉の減速材の温度係数を測定する際の雑音を効果的に除去できる減速材温度係数測定方法及びこの方法を用いた減速材温度係数測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、原子炉における反応度や減速材温度係数は、原子炉の制御、安全確保及び設計の妥当性の検討等に必須とされ、以下のような方法により求められていた。
【0003】
即ち、原子炉の反応度ρは、計測したアナログ信号である中性子束信号nを増幅器により増幅し、この増幅器からの信号をA/D変換器でディジタルデータに変換して、これを用いて下式の1点炉近似原子炉動特性方程式を解くことにより求めている。なお、以下の説明では、A/D変換器から出力される信号を適宜中性子束信号nと記載する場合がある。
【0004】
dn/dt=(ρ−β)・n/Λ−Σλi・Ci …(1)
dCi/dt=βi・n/Λ−λi・Ci …(2)
nは中性子束
Ciは遅発中性子先行核濃度
λiはその崩壊定数
β=Σβiは遅発中性子生成率
Λは即発中性子寿命
ρは反応度
【0005】
そして、中性子束信号nの変化に即発跳躍近似を導入し、ai=βi/βと定義し、Λ・λi・Ci/βを改めてCiとおく(Ci≡Λ・λi・Ci/β)。これにより、式1及び式2は、下記のように書換えられる。
【0006】
ρ$=1−ΣCi/n …(3)
dCi/dt=λi・(ai・n−Ci) …(4)
ρ$はドル($)単位の反応度
【0007】
そこで、A/D変換器でのサンプリング間隔をΔとし、時刻tでの遅発中性子先行核濃度Ci(t)を求めると以下のようになる。
【0008】
【数1】
【0009】
更に、時刻t−Δから時刻tの間で中性子束信号n(t)が一定、または直線的近似できると仮定する。これにより、遅発中性子先行核濃度Ci(t)は、簡単な差分式で解くことができるようになり、この遅発中性子先行核濃度Ci(t)を式3に代入することにより反応度ρ$を求めることができる。
【0010】
ところが、原子炉の運転最中における中性子束信号nの信号レベルは何桁にもわたって変化するため、この中性子信号nを増幅する増幅器の増幅レンジを調整して(ゲイン調整)、当該信号レベルがA/D変換器の入力レンジに合うようにしなければならい。
【0011】
しかし、測定中に増幅レンジの切換が行なわれるとA/D変換器から出力されるディジタル信号は図10(a)に示すようにステップ状に変化してしまい、上述した数式により算出される反応度ρにその影響が数分間にわたって現れるようになる。図10(b)は、この様子を示す図である。
【0012】
このようなレンジ切換の影響を除去するため特開平7−244189号公報においては、レンジ切換の前後における中性子束信号の比を用いて遅発中性子先行核濃度の値を補正してかかる増幅レンジの切換に対応する方法が提案されている。
【0013】
一方、原子炉の減速材温度係数の計測は以下のようにして行われている。即ち、減速材をジュール熱で加熱して温度上昇させ、そのときの減速材温度及び中性子束を減速材温度信号及び中性子束信号として計測する。
【0014】
そして、中性子束信号の変化から反応度ρの変化を求め、これと減速材温度Tとの準静的なバランス関係を導出し、この関係が直線ρ=a・T+ρ0で近似できると仮定して、その勾配aを減速材温度係数として求めている。
【0015】
しかし、計測した減速材温度信号には、一般に観測雑音εが重畳しているため、減速材温度信号XはX=T+εとして計測されている。
【0016】
このとき、観測雑音εを独立パラメータとすると、N個の減速材温度信号Xから最小2乗近似により求めた直線の勾配aは、
a={NΣTi・ρi−ΣTiΣρi}/{NΣTi 2+NΣεi 2−(ΣTi)2}…(6)
となり、分母に含まれる観測雑音εの2乗和(従って分散)が大きくなるほど減速材温度係数aが過小評価しされてしまう。
【0017】
そこで、移動平均処理等により減速材温度信号を平滑化して観測雑音の抑圧を行う方法も考えられるが、この方法であっても移動平均値廻りの分散がゼロにできない限り、減速材温度信号には観測雑音によるバイアスが乗ってしまうことは避けられない。
【0018】
かかる観測雑音εを除去するために、特開平3−84496号公報においては、反応度ρと減速材温度Tとの時系列データをフーリエ変換し、これらの相互パワースペクトル密度関数及び減速材温度Tのパワースペクトル密度関数を算出し、その比から減速材温度係数を算出する方法が開示されている。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平7−244189号公報に開示されている方法により増幅レンジ切換の影響が反応度測定に与える影響を抑えるときでも一時的ではあるが増幅レンジ切換の影響を回避することができない問題があった。
【0020】
また、増幅レンジを切換た瞬間に入力した中性子束信号nが新たに設定された増幅レンジでの値で出力されるとは限らず、一般的にはA/D変換器の信号取込みタイミングにより増幅レンジ切換前の値と切換後の値との中間の値が出力されてしまう問題があり、かかる問題に対処できる方法が今日まで提案されていない。
【0021】
一方、減速材温度係数の測定においては、減速材温度信号に含まれる観測雑音εの影響により、減速材温度係数を過小評価する不都合があり、かかる不都合に対して特開平3−84496号公報では反応度ρと減速材温度Tとの時系列データをフーリエ変換する方法が開示されているが、減速材温度Tは1時間当り数℃程度と非常に緩慢、かつ、単調変化で変動するため、本来不規則変動の周波数解析に用いられるフーリエ変換の手法は馴染まず、またかかるフーリェ変換により解析を行う際にはデータ領域の設定を解析者行う必要等が生じて、その解析結果に解析者の恣意が入ってしまう問題がある。
【0022】
そこで、本発明は、上記問題を解決して、観測雑音を効果的に除去して正しい減速材温度係数を測定することができる原子炉の減速材温度係数測定方法及びこの方法を用いた減速材温度係数測定装置を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】
【0026】
請求項1にかかる発明は、原子炉の中性子束を計測して得られる中性子束信号から反応度を求め、該反応度と減速材の温度を計測して得られる減速材温度信号との2変数の時系列データを因子分析して減速材温度を共通因子とする因子負荷行列を推定し、反応度に対する因子負荷量と減速材温度に対する因子負荷量の比を減速材温度係数として求めることにより信頼性を向上させたことを特徴とする。
【0027】
請求項2にかかる発明は、原子炉の中性子束を計測して得られる中性子束信号から反応度を求め、該反応度と減速材の温度を計測して得られる減速材温度信号との2変数の時系列データを独立成分分析して減速材温度の変化を示す成分と不規則な観測雑音の成分に分離し、該減速材温度の変化を示す成分から反応度の混合係数と減速材温度の混合係数との比を減速材温度係数として求めることにより信頼性を向上させたことを特徴とする。
【0028】
請求項3にかかる発明は、原子炉の中性子束を計測して得られる中性子束信号から反応度を求め、該反応度と減速材の温度を計測して得られる減速材温度信号との2変数の時系列データを因子分析して減速材温度を共通因子とする因子負荷行列を推定し、反応度に対する因子負荷量と、減速材温度に対する因子負荷量との比と、2変数の時系列データを独立成分分析して減速材温度の変化を示す成分と不規則な観測雑音の成分に分離し、該減速材温度の変化を示す成分から反応度の混合係数と減速材温度の混合係数との比とから減速材温度係数を求めることにより信頼性を向上させたことを特徴とする。
【0029】
請求項4にかかる発明は、反応度と減速材温度との因子負荷量の比及び混合係数の比から減速材温度係数を求める際に、これらの比に対して算術平均、重み付き平均又は中間値選択を行うことにより減速材温度係数を求めるようにしたことを特徴とする。
【0030】
請求項5にかかる発明は、原子炉の中性子束を計測してなる中性子束信号を増幅器で増幅し、当該増幅器からの信号をA/D変換器で所定間隔でサンプリングしてディジタルデータに変換し、当該データを用いて反応度を演算する際に、前記増幅器における増幅レンジの切換が行われたか否かを判断し、増幅レンジが切換られたと判断した場合には、当該増幅レンジ切換後のデータを該増幅レンジ切換前の値に補正すると共に、当該補正されたデータと前記増幅レンジ切換前のデータとを用いてその間のデータを内挿して求めて増幅レンジの切換の影響がないデータを用いて求められた反応度を用いて減速材温度係数を求めることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、前記増幅器における増幅レンジの切換判断を最新のデータと、m回前にサンプリングして出力されたデータとの比を求め、当該比が予め設定されたレンジ切換判断範囲内にあるときは増幅レンジの切換が行われたと判断することを特徴とする。
請求項7に係る発明は、前記増幅器における増幅レンジの切換判断を最新のデータと、2回前にサンプリングして出力されたデータとの比を求め、当該比が予め設定されたレンジ切換判断範囲内にあるときは増幅レンジの切換が行われたと判断することを特徴とする。
【0031】
請求項8にかかる発明は、原子炉の減速材温度信号と中性子束信号とが入力し、これらの信号をディジタル信号に変換し、当該ディジタル信号を時系列データとして出力する信号入力部と、中性子束の時系列データから反応度を算出する反応度測定部と、減速材温度と反応度との2変数の時系列データを因子分析又は独立成分分析により統計分析して統計的特徴量を求める統計分析処理部と、統計的特徴量から減速材温度係数を算出する減速材温度係数演算部と、減速材温度係数の演算結果を出力表示する出力表示部とからなることを特徴とする。
【0032】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態の説明に先立ち発明の原理を説明する。この際、原子炉の中性子束はアナログ信号である中性子束信号として計測され、これが増幅器で増幅されて所定のサンプリング間隔でA/D変換器に入力し、ディジタルデータに変換されるものとし、当該ディジタルデータを用いて反応度が演算される。
【0033】
そして、増幅器では入力した信号がA/D変換器の入力レンジに合うように増幅する必要から適宜ゲイン調整(増幅レンジの切換)が行われ、反応度の演算において当該増幅レンジ切換の影響が現れる。そこで、増幅レンジ切換前の値を旧レンジ値と記載し、増幅レンジ切換後の値を新レンジ値と記載する。
【0034】
なお、以下の説明においてもディジタル信号を適宜中性子束信号と記載することを付言する。
【0035】
このような測定系において、A/D変換器から出力された中性子束信号nの現在の値と予め設定された現在よりm回前の値との比を求め、この比が予め定めた切換判断範囲内にある場合は、増幅レンジが切換られたと判定する。切換判断範囲については後述する。
【0036】
なお、m回前の値とは、A/D変換器が所定の間隔で信号をサンプリングしてディジタル信号に変換するので、現在よりm回前にサンプリングして出力された値を指している。
【0037】
そして、現在の値を旧レンジでの値に補正した後で、この補正値とm回前の旧レンジでの値とを用いて、その間のm−1回前から前回までの値を内挿して求め、これらの内挿値を用いてm−1回前の反応度を算出する。
【0038】
即ち、A/D変換器でのサンプリング間隔をΔとし、図1(a)に示すように時刻t−Δとtとの間で増幅レンジの切換が行なわれたとする。
【0039】
そして、当該増幅レンジ切換により増幅感度が1/K倍になり、増幅レンジ切換直後の過渡時を除けば新レンジでの値は旧レンジでの値のA倍になったとする。
【0040】
従って、新たな中性子束信号n(t)は、t−2Δの時の中性子束信号n(t−2Δ)の1〜1/K倍の値を示すようになる。
【0041】
そこで、n(t)/n(t−2Δ)の比rを求め、この比rが切換判断範囲内にない場合には、増幅レンジの切換が行われず、切換判断範囲内にある場合には増幅レンジの切換が行われたと判断する。なお、切換判断範囲は、ここでは1/Kの近傍とすることができるが、本来測定系に由来して決まるパラメータである。
【0042】
増幅レンジの切換が行われなかった場合には、1回前までの中性子束信号nから式5及び式3を用いて反応度ρ$(t−Δ)を算出する。
【0043】
一方、増幅レンジの切換が行われた場合には、現在の中性子束信号n(t+Δ)は以下の手順でn’(t+Δ)に補正される。
【0044】
例えば、図1(a)において中性子束信号n(t+Δ)が入力した時点でn(t+Δ)/n(t−Δ)が切換判断値である1/Kの近傍の値になると、増幅レンジの切換が行われたと判断して、中性子束信号n(t+Δ)は増幅レンジの切換が行われなかったとしたときの中性子束信号n’(t+Δ)=Kn(t+Δ)に補正される。図1(b)の黒丸はこのようにして補正された中性子束信号n’(t+Δ)を示している。
【0045】
さらに、この中性子束信号n’(t+Δ)と2回前の中性子束信号n(t−Δ)とを用いて、図1(b)に示すように1回前の中性子束信号n’(t)が内挿によって算出される。
【0046】
そして、この中性子束信号n’(t)を用いて式5及び式3から反応度ρ$(t)を算出する。
【0047】
その後、再度増幅レンジの切換が検知されるまでは入力した中性子束信号nに変換係数Aを掛けて反応度の算出を行う。
【0048】
なお、これまでは増幅レンジの切換により中性子束信号nが増幅レンジ切換前の値の1〜1/K倍の値を過渡的期間が2Δであるとして説明したが、サンプリング間隔Δや測定系の応答特性等の関係により過渡期間がもっと長くなる場合があり得ることを付言する。
【0049】
ところで、このような方法により増幅レンジの切換による影響を排除することが可能となるが、その反面反応度の測定が(m−1)Δだけ遅れることになる。かかる場合には、m=2とすることにより当該遅れを最小とすることができる。
【0050】
一方、原子炉の減速材温度係数測定方法は、減速材温度信号を測定して、当該信号に基づき以下のような原理により算出される。
【0051】
即ち、大まかな測定原理は、中性子束信号nより算出した反応度ρと減速材温度Tとの2変数の時系列データを因子分析して、減速材温度Tを共通因子とする因子負荷行列を推定する。
【0052】
そして、反応度ρに対する因子負荷量と減速材温度Tに対する因子負荷量の比を減速材温度係数として求めるものである。
【0053】
具体的には、減速材温度Tの入力データをT(℃)とし、先に求めた反応度ρをρ(¢)として、これらを併せた減速材温度信号X=[T,ρ]Tは、
X=A・F+ε …(7)
なる因子分析モデルで表す。
【0054】
ここで、Fは減速材温度Tの真値のみを要素とする共通因子、A={aij}は因子負荷量行列、ε={ei}は特殊因子でここでは観測雑音を表わす。
【0055】
このとき因子分析では、減速材温度信号Xの時系列データから求めた相関係数行列で共通因子によっては説明できない非対角要素の2乗和を最小とするように反復計算して因子負荷量行列Aが求められる。なお、因子分析の具体的な手順については、例えば田中豊・垂水共之・脇本和昌編、パソコン統計解析ハンドブック、II多変量解析編、共立出版、1984、等の成書に詳しい。
【0056】
このようにして求められた因子負荷量行列の要素比a21/a11を減速材温度係数として算出する。
【0057】
なお、中性子束信号nより算出した反応度ρと減速材温度Tとの2変数の時系列データに対して独立成分分析を行うことにより、減速材温度Tの変化を示す成分と不規則な雑音成分に分離し、減速材温度Tの変化を示す成分から反応度ρへの混合係数と減速材温度Tへの混合係数の比を減速材温度係数として求めることも可能である。
【0058】
この場合は、減速材温度Tと反応度ρとの測定値をX=[T,ρ]Tとすると、測定値Xは実際の減速材温度Tの変化に対応した緩やかで単調な変動を示す成分S1と、これとは独立な不規則な雑音成分S2からなる源信号S=[S1,S2]Tが混合係数行列Aを介した
X=A・S …(8)
なる関係に従って観測されたものと考えることができる。
【0059】
このとき独立成分分析では、先ず測定値Xの時系列データを主成分分析することにより、測定値Xを無相関、かつ、共分散行列が単位行列となるように変換する。
【0060】
即ち、測定値Xの共分散行列をVとしたとき、直交行列Eと対角行列Dとを用いてV=EDETと表わすことができるので、これを用いてV-1/2をV-1/2=D-1/2ETにより求め、
X’=V-1/2・X=(V-1/2・A)・S=A’・S …(9)
と変換することにより、X’の共分散行列は単位行列となり無相関化される。
【0061】
ここで、D-1/2は対角要素がD-1の平方根と等しい対角行列である。源信号Sが正規分布に従っていればX’は無相関かつ独立となるが、ここではSは正規分布には従わないとする。
【0062】
そして、
Y=W・X’ …(10)
なる変換を行なったときに、Yの従う確率分布ができるだけ正規分布から離れるように反復計算によってWを求める。
【0063】
このようにして求めたWが式9のA’の推定値であるとするものであり、同式のA’=V-1/2Aなる関係からAが求められる。
【0064】
なお、独立成分分析の具体的な手順については、例えばAdapo Hyvarinen : ”Fast and Robust Fixed−PointAlgorithms for Independent Component Analysis”, IEEE Trans. on Neural Networks, 10(3), 626−634, 1999を参照されたい。
【0065】
このようにして求められた混合係数行列の要素比a21/a11を減速材温度係数として算出する。
【0066】
次に、上記原理に基づく第1の発明の実施の形態の説明を行う。図2は、本実施の形態にかかる原子炉の減速材温度係数測定装置の概略構成図である。
【0067】
同図において、原子炉の中性子束信号nと減速材温度信号を含むプラント信号10が入力して、これを時系列データ11に変換する信号入力部1、該信号入力部1からの時系列データ11を格納する時系列データ保存部2、時系列データ11から原子炉の反応度を算出する反応度測定部3、減速材温度T11と反応度12とにより時系列データの統計分析を行い統計的特徴量13を求める統計分析処理部4、統計的特徴量13から減速材温度係数を算出する減速材温度係数演算部5、減速材温度係数の演算結果14を測定値として出力表示する出力表示部6等を主要構成としている。
【0068】
図3は、かかる装置における反応度及び減速材温度係数を計測演算する手順を示すフローチャートで、減速材温度係数の測定開始後(ステップS1)、信号入力部1により一定時間長のプラント信号10が測定され(ステップS2)、時系列データ11に変換されて時系列データ保存部2に格納される。
【0069】
一定時間長の時系列データの入力が終った時点で、または予め設定された(m+1)点の中性子束データが入力された時点で、反応度測定部3が起動され、図4に示すフローチャートに従って反応度ρが算出される(ステップS3)。
【0070】
反応度ρの算出処理では、先ず増幅レンジ変換補正係数C=1、増幅レンジ切換による測定感度の変化倍率Kが初期設定され、入力した新たなデータ又は時系列データ保存部からのデータに増幅レンジ変換補正係数Cを掛け、これを最新の中性子束データとする(ステップS21)。
【0071】
このようなデータに対して、m点前の中性子束データとの比rを計算し(ステップS22)、この比rが1/K又はKの近傍にあるか否かを調べる(ステップS23,ステップS24)。
【0072】
何れかの近傍にある場合には増幅レンジの切換が生じたと判定し、増幅レンジ変換補正係数CをK倍し(ステップS25)、又は1/K倍して(ステップS24)、これを用いて最新の中性子束データを切換前の増幅レンジでの値に変換する(ステップS27)。
【0073】
さらに、この値n(t)とm点前の中性子束データn(t−m・Δt)とを用いて、(m−1)点〜1点前までの中性子束データを内挿計算し(ステップS28)、(m−1)点前の中性子束データの値から(m−1)点前の反応度ρを算出する(ステップS29)。
【0074】
算出された反応度ρは反応度測定データ12として時系列データ保存部2に格納される。
【0075】
このようにして得られた、一定時間長の反応度測定データ12を用いて統計分析処理部4が図5に示すフローチャートに従って因子分析を行ない、減速材温度Tを共通因子とする因子負荷行列を推定する(ステップS4)。
【0076】
即ち、減速材温度Tと反応度ρからなる測定量X=[T,ρ]Tの時系列データからその平均値を除去し、標準偏差で規格化を行う(ステップS32)。
【0077】
そして、その共分散行列を算出して、これにより得られた共分散行列を相関係数行列Rとする(ステップS33)。
【0078】
ここで、因子分析においては、式7の因子分析モデルで共通因子Fの平均値をゼロ、分散を1、特殊因子εの各要素の平均値をゼロとし、また要素間は独立と仮定する。
【0079】
これにより、εの共分散行列をQとすると、Rは
R=A・AT+Q …(11)
となる。
【0080】
従って、因子分析においては既知のRを基に、共通因子によっては説明できない成分、即ち(R−AAT)の非対角要素の2乗和が最小となるような因子負荷量行列Aを反復計算によって算出し(ステップS34)、最終的には規格に用いた標準偏差を掛けたものを統計分析結果13として出力する。
【0081】
減速材温度係数演算部5にこの統計分析結果13が入力されて、因子負荷量行列Aの要素の比a21/a11を減速材温度係数測定結果14として算出して(ステップS5)、出力表示部6により出力表示される(ステップS6)。
【0082】
以上説明したように、中性子束測定系の増幅レンジ切換による入力データの過渡的変化を見込んで増幅レンジ切換の有無を判定し、これに基づき入力データの補正を行なうことにより、増幅レンジの切換による影響を除外して反応度ρを測定することが可能になる。
【0083】
また、増幅レンジ切換の判定に要するデータ点数mを2点とすることにより、反応度測定の遅れ時間を最小とすることができる。
【0084】
また、減速材温度Tと反応度ρの測定時系列データから時間領域で求めた相関係数行列を基に因子分析を行なうことにより、減速材温度Tの測定値に観測雑音が重畳している場合にもその影響を除いた真の減速材温度Tと反応度ρの関係を求めて減速材温度係数を測定することができる。
【0085】
次に、本発明に係る第2の実施の形態を説明する。なお、上述した実施の形態と同一構成に関しては同一符号を用いて説明を適宜省略する。
【0086】
本実施の形態では、統計分析処理部4で時系列データ保存部2に格納された時系列データ11を用いて先に説明した独立成分分析を行うことにより減速材温度Tの変化を示す成分と不規則な雑音成分との2つの独立な成分に分離し、この独立成分から時系列データへの混合係数を求めることにより減速材温度を求めるようにしたものである。
【0087】
図6は、かかる統計分析処理部4における独立成分分析の手順を示すフローチャートを示した図で、減速材温度Tと反応度ρからなる測定量X=[T,ρ]Tの時系列データを入力し(ステップS41)、Xの共分散行列Vを算出する(ステップS42)。
【0088】
次に、式9に示した変換を行い、Xを無相関化した後(ステップS43)、反復計算により式10の混合係数行列Wの収束値から式8の混合係数行列Aと独立成分Sを求める(ステップS44)。
【0089】
減速材温度係数演算部5では、統計分析結果13である混合係数行列Aの要素の比a21/a11を減速材温度係数測定値14として算出する。
【0090】
図7は減速材温度係数KTを−1.6¢/℃として2.6℃/時で減速材温度Tを上昇させた状態を模擬し、観測雑音を重畳させて生成した時系列データの例を示したものである。なお、図7(a)は反応度、図7(b)は減速材温度の時間変化を示している。
【0091】
この時系列データに上述した統計分析処理を行った結果、図8に示すように減速材温度Tの変化を示す成分(図8(a))と不規則な雑音成分(図8(b))に分離された。
【0092】
このときの混合行列Aの要素の値はa11=−0.4646、a21=0.2900となり、その比はa21/a11=−1.602となって模擬データを生成したときの値と良く一致した。
【0093】
以上説明したように、第1の実施の形態と同様の作用効果に加え、時間領域で求めた観測データの共分散行列を基に、減速材温度Tの測定値に観測雑音が重畳している場合にもその影響を除いた真の減速材温度Tと反応度ρの関係を求めて減速材温度係数を測定することができる。
【0094】
次に、本発明に係る第3の実施の形態を説明する。なお、上述した実施の形態と同一構成に関しては同一符号を用いて説明を適宜省略する。
【0095】
本実施の形態においては、統計分析処理部4で時系列データ保存部2に格納された時系列データ11により、図9に示すフローチャートに従って複数の統計分析結果13を算出するようにしたものである。
【0096】
即ち、図5に示した統計分析処理部4での測定量X=[T,ρ]Tの時系列データに対して因子分析を行なうことにより因子負荷行列A1を算出し(ステップS51,ステップS52)、また図6に示した統計分析処理部4でのXの時系列データに対して独立成分分析を行なうことにより混合係数行列A2を算出する(ステップS53)。
【0097】
そして、減速材温度係数演算部5では、因子負荷行列A1により反応度ρに対する因子負荷量と減速材温度Tに対する因子負荷量との比を求めて減速材温度係数KT1を算出する(ステップS54)。
【0098】
また、独立成分分析により求めた混合係数行列A2より、減速材温度Tの変化を示す成分から反応度ρへの混合係数と減速材温度Tへの混合係数の比として減速材温度係数KT2を求める(ステップS55)。
【0099】
このようにして求めた2つの減速材温度係数KT1及びKT2をKT=g1KT1+g2KT2として合成し、その結果を減速材温度係数の測定値として算出する(ステップS56)。
【0100】
なお、g1、g2はそれぞれの結果に対する重みであり、g1=g2=0.5とした場合には、両者の算術平均となる。
【0101】
以上により、上述した各実施の形態における作用効果に加え、因子分析及び独立成分分析という2つの異なる方法により時間領域で求めた測定データの相関係数行列又は共分散行列を基に、減速材温度の測定値に観測雑音が重畳している場合にもその影響を除いた真の減速材温度と反応度の関係を求めることにより減速材温度係数を測定すると共に、複数の方法による結果を合成することで測定精度の向上が可能になる。
【0102】
なお、本発明は上記各実施例に記載された内容に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。
【0103】
例えば、第3の実施の形態では因子分析と独立成分分析の2つの統計分析結果を合成して減速材温度係数を求める場合について説明したが、減速材温度の時間変化を関数近似することにより観測雑音を除去し、その近似関数を用いて算出した減速材温度計算値と反応度測定データに従来の技術の欄で述べた近似直線の傾きから減速材温度係数を算出する方法を追加し、3つの方法による結果の重み付き平均あるいは中間値選択により減速材温度係数の測定値を得る構成とすることも可能である。
【0104】
また、複数の統計分析処理を1つの統計分析処理部で逐次実行する場合について説明したが、複数の統計分析処理をそれぞれ実行する複数の統計分析処理部を設ける構成とすることも可能である。
【0105】
【発明の効果】
以上説明したように、増幅レンジ切換によるデータの過渡的変化を見込んで増幅レンジ切換の有無を判定してデータの補正を行ない、このデータに基づき反応度を求めるようにしたので、増幅レンジの切換の影響のない信頼性の高い反応度を求めることが可能になる。
【0106】
また、減速材温度と反応度の測定時系列データから時間領域での統計分析を行なうことにより、減速材温度の測定値に観測雑音が重畳している場合でもその影響を除いて精度良く減速材温度係数が求めることができるようになる。
【0107】
さらに、かかる方法による反応度及び減速材温度係数を求めるように減速材温度係数測定装置を構成したので、測定の信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】増幅レンジ切換時のデータの補正方法を説明する図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の説明に適用される原子炉の減速材温度係数測定装置の構成図である。
【図3】原子炉の減速材温度係数測定装置のフローチャートである。
【図4】減速材温度係数測定装置における反応度測定部のフローチャートである。
【図5】減速材温度係数測定装置における統計分析処理部及び減速材温度係数演算部のフローチャートである。
【図6】本発明の第2の実施の形態の説明に適用される原子炉の減速材温度係数測定装置における統計分析処理部及び減速材温度係数演算部のフローチャートである。
【図7】反応度と減速材温度の測定データの例である。
【図8】独立成分分析の結果を例示する図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態の説明に適用される原子炉の減速材温度係数測定装置における統計分析処理部及び減速材温度係数演算部のフローチャートである。
【図10】反応度測定における中性子束測定系の増幅レンジ切換の影響を示す図である。
【符号の説明】
1 信号入力部
2 時系列データ保存部
3 反応度測定部
4 統計分析処理部
5 減速材温度係数演算部
6 出力表示部
10 プラント信号
11 時系列データ
12 反応度測定データ
13 統計分析結果
14 減速材温度係数測定結果
Claims (8)
- 原子炉の中性子束を計測してなる中性子束信号から反応度を求め、該反応度と減速材の温度を計測してなる減速材温度信号との2変数の時系列データを因子分析して減速材温度を共通因子とする因子負荷行列を推定し、前記反応度に対する因子負荷量と前記減速材温度に対する因子負荷量の比を減速材温度係数として求めることを特徴とする原子炉の減速材温度係数測定方法。
- 原子炉の中性子束を計測してなる中性子束信号から反応度を求め、該反応度と減速材の温度を計測してなる減速材温度信号との2変数の時系列データを独立成分分析して減速材温度の変化を示す成分と不規則な観測雑音の成分に分離し、該減速材温度の変化を示す成分から反応度の混合係数と減速材温度の混合係数との比を減速材温度係数として求めることを特徴とする原子炉の減速材温度係数測定方法。
- 原子炉の中性子束を計測してなる中性子束信号から反応度を求め、該反応度と減速材の温度を計測してなる減速材温度信号との2変数の時系列データを因子分析して減速材温度を共通因子とする因子負荷行列を推定し、前記反応度に対する因子負荷量と、前記減速材温度に対する因子負荷量との比と、前記2変数の時系列データを独立成分分析して減速材温度の変化を示す成分と不規則な観測雑音の成分に分離し、該減速材温度の変化を示す成分から反応度の混合係数と減速材温度の混合係数との比とから減速材温度係数を求めることを特徴とする原子炉の減速材温度係数測定方法。
- 前記反応度と減速材温度との因子負荷量の比及び混合係数の比から減速材温度係数を求める際に、これらの比に対して算術平均、重み付き平均又は中間値選択を行うことにより前記減速材温度係数を求めるようにしたことを特徴とする請求項3記載の原子炉の減速材温度係数測定方法。
- 原子炉の中性子束を計測してなる中性子束信号を増幅器で増幅し、当該増幅器からの信号をA/D変換器で所定間隔でサンプリングしてディジタルデータに変換し、当該データを用いて反応度を演算する際に、前記増幅器における増幅レンジの切換が行われたか否かを判断し、増幅レンジが切換られたと判断した場合には、当該増幅レンジ切換後のデータを該増幅レンジ切換前の値に補正すると共に、当該補正されたデータと前記増幅レンジ切換前のデータとを用いてその間のデータを内挿して求めて増幅レンジの切換の影響がないデータを用いて求められた反応度を用いて前記減速材温度係数を求めることを特徴とする請求項1乃至4いずれか1項記載の原子炉の減速材温度係数測定方法。
- 前記増幅器における増幅レンジの切換判断を最新のデータと、m回前にサンプリングして出力されたデータとの比を求め、当該比が予め設定されたレンジ切換判断範囲内にあるときは増幅レンジの切換が行われたと判断することを特徴とする請求項5記載の原子炉の減速材温度係数測定方法。
- 前記増幅器における増幅レンジの切換判断を最新のデータと、2回前にサンプリングして出力されたデータとの比を求め、当該比が予め設定されたレンジ切換判断範囲内にあるときは増幅レンジの切換が行われたと判断することを特徴とする請求項5記載の原子炉の減速材温度係数測定方法。
- 原子炉の減速材温度信号と中性子束信号とが入力し、これらの信号をディジタル信号に変換し、当該ディジタル信号を時系列データとして出力する信号入力部と、
前記中性子束の時系列データから反応度を算出する反応度測定部と、
前記減速材温度と前記反応度との2変数の時系列データを前記因子分析又は前記独立成分分析により統計分析して統計的特徴量を求める統計分析処理部と、
前記統計的特徴量から減速材温度係数を算出する減速材温度係数演算部と、
前記減速材温度係数の演算結果を出力表示する出力表示部とからなることを特徴とする請求項1乃至7いずれか1項記載の減速材温度係数測定方法を用いた温度係数測定装置。
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