JP4280365B2 - 撮像方法及び装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮像方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ビデオカメラ等の撮像装置においては、自動露出制御のための自動露出制御手段が提案されている。一般的にこの種の自動露出制御手段は、映像信号を検波し、絞りやアンプゲイン、露光時間等を制御するものである。
【0003】
以下、従来の撮像装置について、図6を用いて説明する。
【0004】
図6は、従来の撮像装置の構成を示すブロック図である。同図において、601は結像用レンズ、602は露出制御のための絞り、603は入射した光を光電変換する撮像素子、604はゲインコントロールアンプ、605は後述するクランプ基準値にオプチカルブラック(以下、OBと記述する)部分をクランプするためのOBクランプ回路、606はアパーチャ処理回路、ホワイトバランス処理回路、ガンマ処理回路及びエンコーダ処理回路等を含む信号処理回路、607はOBクランプの基準値を与えるクランプ基準値回路、608は中央重点平均回路、609は露出制御回路、610は絞り602を駆動する絞り駆動回路である。
【0005】
そして、結像用レンズ601を通った入射光は、絞り602で露光量を調節された上で撮像素子603に結像される。この撮像素子603で光電変換された映像信号は、ゲインコントロールアンプ604によって増幅され、OBクランプ回路605に供給される。このOBクランプ回路605は、映像信号のOBレベルとクランプ基準値回路607から与えられるクランプ基準レベルとを比較して、両者が一致するようなオフセット量を演算し、映像信号のクランプ処理を行う。クランプされた映像信号は、信号処理回路606に供給され、この信号処理回路606でアパーチャ処理、ホワイトバランス処理、ガンマ処理及びエンコーダ処理等を施された後、図示しない記録装置等に出力される。また、クランプされた映像信号は、露出制御のために中央重点平均回路608で検波される。この中央重点平均回路608は、画像の中央部分と全面とに分けてサンプリングし、中央部分に重みを付けた加重平均で被写体の映像信号レベルとして検出する。露出制御回路609は、中央重点平均回路608から供給された映像信号レベルが適正レベルとなるように絞り駆動回路610を介して絞り602を駆動する。このようにして映像信号レベルがフィードバック制御されることにより自動露出制御が行われ、適正なレベルの映像信号を得ることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来例にあっては、被写体の条件として、天候が悪かったり、日陰になった被写体等を撮影した場合に充分なコントラストを得ることができず、色の彩度も低くなってしまう場合があった。
【0007】
上述したような被写体を撮影した場合、アベレージピクチャーレベル(以下、APLと記述する)と高輝度部との輝度差が小さいため、APLが適正露出になるような露出制御を行うと、高輝度部の信号レベルが低めに制御されてしまう。また、単純に高輝度部の信号レベルを高くするような制御を行うと、全体的に明るめの制御になってしまう。
【0008】
また、デジタルシグナルプロセッサ(以下、DSPと記述する)を用いた画像処理やパーソナルコンピュータ(以下、PCと記述する)に取り込んだ後のソフトウエアによる画像処理によってコントラストレベルを最適化する手段は提案されているが、ガンマ処理等で画像情報が圧縮された後では画像の劣化は避けられない。
【0009】
本発明は上述した従来の技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、撮影時の被写体の条件に拘らず適切な露出制御を行い、常にコントラストレベルが高く、画像劣化のない映像信号が得られる撮像方法及び装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1記載の撮像方法は、被写体の映像信号を検出し、当該検出された映像信号のレベルが適正レベルとなるように絞りを制御する自動露出制御を行う露出制御工程と、撮像素子からの出力信号中のオプチカルブラック部分に相当する信号成分のレベルを検出し且つクランプ基準レベルに撮像信号の出力信号をクランプするクランプ工程と、前記撮素子からの出力信号中のコントラストレベルを検出するコントラストレベル検出工程とを具備し、前記クランプ工程は、前記コントラストレベル検出工程により検出された前記コントラストレベルが第1のレベルの場合に、前記クランプ基準レベルを第1のクランプ基準レベルにするとともに、前記コントラストレベルが前記第1のレベルよりも低い第2のレベルの場合に、前記クランプ基準レベルを前記第1のクランプ基準レベルよりも低い第2のクランプ基準レベルとすることで、前記露出制御工程において前記絞りが前記第1のクランプ基準レベルの場合よりも開くようにすることを特徴とする。
【0017】
求項2記載の撮像装置は、被写体の映像信号を検出し、当該検出された映像信号のレベルが適正レベルとなるように絞りを制御する自動露出制御を行う露出制御手段と、撮像素子からの出力信号中のオプチカルブラック部分に相当する信号成分のレベルを検出し且つクランプ基準レベルに撮像素子からの出力信号をクランプするクランプ手段と、前記撮素子からの出力信号中のコントラストレベルを検出するコントラストレベル検出手段とを具備し、前記クランプ手段は、前記コントラストレベル検出手段により検出された前記コントラストレベルが第1のレベルの場合に、前記クランプ基準レベルを第1のクランプ基準レベルにするとともに、前記コントラストレベルが前記第1のレベルよりも低い第2のレベルの場合に、前記クランプ基準レベルを前記第1のクランプ基準レベルよりも低い第2のクランプ基準レベルとすることで、前記露出制御手段により前記絞りが前記第1のクランプ基準レベルの場合よりも開くようにすることを特徴とする。
【0018】
求項3記載の撮像装置は、請求項2記載の撮像装置において、前記露出制御手段は、撮像信号の出力信号中の輝度信号をサンプリングし且つ領域に応じて加重平均した情報に基づいて露出を制御することを特徴とする。
【0019】
求項4記載の撮像装置は、請求項2又は3記載の撮像装置において、前記コントラストレベル検出手段は、画像を複数の領域に分割してサンプリングして積分する画面分割積分手段と、画面中の分割積分データが最大の領域のピークデータと最小の領域のダークピークデータとを検出して出力するピーク検出手段と、前記ピークデータから前記ダークピークデータを減算しコントラストレベルとして出力する演算手段とからなることを特徴とする。
【0020】
求項5記載の撮像装置は、請求項2乃至4のいずれか1項に記載の撮像装置において、基準コントラストレベルを発生する基準コントラストレベル発生手段を具備し、前記クランプ基準レベル制御手段は、前記コントラストレベルが前記基準コントラストレベルよりも低い場合に、前記コントラストレベルと前記基準コントラストレベルとの差の所定値だけ前記クランプ基準レベルを低くすることを特徴とする。
【0021】
また、上記目的を達成するために請求項記載の撮像装置は、請求項記載の撮像装置において、前記所定値は1/2であることを特徴とする。
【0022】
求項7記載の撮像装置は、請求項2乃至6のいずれか1項に記載の撮像装置において、前記クランプ基準レベル制御手段は、前記ダークピークと前記オプチカルブラックとの差よりも前記クランプ基準レベルの補正量を大きくしないことを特徴とする。
【0057】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の各実施の形態を図面に基づき説明する。
【0058】
(第1の実施の形態)
まず、本発明の第1の実施の形態を図1乃至図3に基づき説明する。
【0059】
図1は、本実施の形態に係る撮像装置の構成を示すブロック図である。同図において、101は結像用レンズ、102は露出制御のための絞り、103は入射した光を光電変換する撮像素子、104はゲインコントロールアンプ、105は後述するクランプ基準値にオプチカルブラック(以下、OBと記述する)部分をクランプするためのOBクランプ回路、106はアパーチャ処理回路、ホワイトバランス処理回路、ガンマ処理回路及びエンコーダ処理回路等を含む信号処理回路、107はOBクランプの基準値を与えるクランプ基準値回路、108は中央重点平均回路、109は露出制御回路、110は絞り102を駆動する絞り駆動回路である。
【0060】
111は映像信号中の輝度ピークレベルを検出するピーク検出回路、112は映像信号中の輝度ダークピークレベルを検出するダークピーク検出回路、113はピークレベルとダークピークレベルとの差を演算する減算器、114は減算器113の出力であるピークレベルとダークピークレベルとの差によってクランプ基準レベルを制御するクランプ基準レベル制御回路である。
【0061】
そして、結像用レンズ101を通った入射光は、絞り102で露光量を調節された上で撮像素子103に結像される。この撮像素子103で光電変換された映像信号は、ゲインコントロールアンプ104によって増幅され、OBクランプ回路105に供給される。このOBクランプ回路105は、映像信号のOBレベルとクランプ基準値回路107から与えられるクランプ基準レベルとを比較して、両者が一致するようなオフセット量を演算し、映像信号のクランプ処理を行う。クランプされた映像信号は、信号処理回路106に供給され、この信号処理回路106でアパーチャ処理、ホワイトバランス処理、ガンマ処理及びエンコーダ処理等を施された後、図示しない記録装置等に出力される。また、クランプされた映像信号は、露出制御のために中央重点平均回路108で検波される。この中央重点平均回路108は、画像の中央部分と全面とに分けてサンプリングし、中央部分に重みを付けた加重平均で被写体の映像信号レベルとして検出する。露出制御回路109は、中央重点平均回路108から供給された映像信号レベルが適正レベルとなるように絞り駆動回路110を介して絞り102を駆動する。このようにして映像信号レベルがフィードバック制御されることにより自動露出制御が行われ、適正なレベルの映像信号を得ることができる。
【0062】
一方、OBクランプ回路105でクランプされた映像信号は、ピーク検出回路111及びダークピーク検出回路112にも入力される。ピーク検出回路111は映像信号中の高輝度部分の信号レベルを検波して出力する。また、ダークピーク検出回路112は映像信号中の低輝度部分の信号レベルを検波して出力する。ピーク検出回路111及びダークピーク検出回路112の双方の出力は減算器113で信号レベルの差として出力され、この出力がコントラストレベルとして採用される。減算器113から出力されたコントラストレベルはクランプ基準レベル制御回路114に入力される。このクランプ基準レベル制御回路114は、入力されたコントラストレベルに応じてクランプ基準レベルを制御する。
【0063】
図7及び図8は、上述した従来の撮像装置における映像信号レベルの処理過程を説明するための図である。従来の撮像装置の場合、高コントラストの被写体を撮影すると、図7に示すように露出制御が行われる。図7(a)の被写体を撮影するとしかしながら、低コントラストの被写体を撮影すると、図8に示すように露出制御が行われる。図8(a)の被写体を撮影すると図8(b)の映像信号が出力される。図8(b)は平均値こそ目標レベルになるが、ピーク値が図7(b)に比べて低いため、コントラトの向上を望めない。
【0064】
図2及び図2は、本実施の形態に係る撮像装置における映像信号レベルの処理過程を説明するための図である。本実施の形態に係る撮像装置では、コントラトレベルが比較的小さい場合、OBのクランプレベルがペデスタルレベルよりも低くなるようにクランプ基準レベルを制御する。高コントラストの被写体を撮影すると、図2に示すように露出制御が行われる。図2(a)の被写体を撮影すると中央重点平均レベルが目標値に達するように絞り101が調整され、図2(b)の映像信号が出力される。図2(b)のコントラストレベルの場合、クランプ基準レベルはペデスタルレベルと同じに保たれる。この被写体の場合は、従来例の図7(b)と同様の映像信号が出力される。
【0065】
一方、低コントラストの被写体を撮影すると、図3に示すように露出制御が行われる。図3(a)は従来例の図8(a)と同じ被写体である。
【0066】
まず、露出制御の結果、図3(b)の映像信号が出力される。図3(b)は平均値こそ目標レベルになるが、ピーク値が図2(b)に比べて低いため、コントラストレベルが図2(b)に対して小さくなる。そこで、クランプ基準レベル制御回路114では、図3中αだけペデスタルレベルよりも低くなるようにクランプ基準レベルを制御する。その結果、図3(c)に示す映像となる。この映像の場合、中央重点平均値が図3(b)に比べて低くなるため、再度露出制御が行われて絞り101が開き入射光量が増加し、図3(d)に示す映像信号が出力される。この映像はコントラストレベルが改善され、それによって色信号の彩度も改善される。
【0067】
次に、クランプ基準レベル制御回路114のオフセット量演算の一例について説明する。絞り101を開いてAPLが上昇した場合、コントラストレベルはAPLの上昇分の2倍上昇することになるため、結果的にコントラスト上昇量の1/2だけクランプレベルを下げればAPLは標準レベルになる。即ち、理想的なコントラストレベルを基準コントラスト値としたとき、クランプ基準レベルオフセット量αの最適値は、下記(1)式により求められる。
【0068】
基準コントラスト値>コントラストレベルのとき
α=(基準コントラスト値−コントラストレベル)/2 … (1)
ところで、ダークピーク値が比較的低い場合、クランプ基準レベルを低くしすぎると、ダークピークがペデスタルレベルよりも低くなってしまう場合が考えられる。この状態を回避するためには、上記(1)式の演算に対して更に下記(2)式の条件を加えることが必要になる。
【0069】
ダークピーク値>ペデスタルレベル … (2)
上記(2)式の条件を加えることにより、ダークピーク部が黒つぶれを起こすことが回避される。このようにクランプ基準レベルを求めることにより、最適なクランプ基準レベルを求めることができる。
【0070】
本実施の形態の特徴は、クランプ基準レベルの制御ループが露出制御ループの中にあるところであり、このためにクランプ基準レベルを変化させるだけで、露出制御は上述した従来例と同様に自動的に行われることになる。
【0071】
このようにピーク値とダークピーク値との差によってOBクランプの基準レベルを変化させることにより、低コントラストの被写体を撮影した場合でも、適正な露出量で充分なコントラストを持った映像を撮影することが可能となる。
【0072】
また、DSPを用いた画像処理やPCに取り込んだ後のソフトウエアによる画像処理によってコントラストレベルを最適化する手段は従来から提案されているが、ガンマ処理等で画像情報が圧縮された後では画像の劣化は避けられない。
【0073】
これに対して、本実施の形態に係る撮像装置では、撮像信号の処理の中でも限りなく上流で映像信号の補正を行うところに意義があり、本実施の形態に係る撮像装置によれば、ガンマ処理やニー処理を行う以前の段階で補正を行うことによって、画像の劣化がない処理が可能となっている。
【0074】
本実施の形態に係る撮像装置におけるコントラストレベルの検出は、画像中の輝度ピークとダークピークとの差から求めたが、これに限られるものではなく別の検出方法を用いても良い。また、本実施の形態に係る撮像装置における露出制御は、光学絞りで行ったが、これに限られるものではなく、ゲインコントロールアンプや電子シャッター等の露出制御手段を用いても良い。
【0075】
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態を図4及び図5に基づき説明する。
【0076】
図4は、本実施の形態に係る撮像装置の構成を示すブロック図である。同図において、401は結像用レンズ、402は露出制御のための絞り、403は入射した光を光電変換する撮像素子、404はゲインコントロールアンプ、405は後述するクランプ基準値にオプチカルブラック(以下、OBと記述する)部分をクランプするためのOBクランプ回路、406はアパーチャ処理回路、ホワイトバランス処理回路、ガンマ処理回路及びエンコーダ処理回路等を含む信号処理回路、407はOBクランプの基準値を与えるクランプ基準値回路、408は中央重点平均回路、409は露出制御回路、410は絞り402を駆動する絞り駆動回路である。
【0077】
411は映像信号中の輝度ピークレベルを検出するピーク検出回路、412は映像信号中の輝度ダークピークレベルを検出するダークピーク検出回路、413はピークレベルとダークピークレベルとの差を演算する減算器、414は減算器413の出力であるピークレベルとダークピークレベルとの差によってクランプ基準レベルを制御するクランプ基準レベル制御回路、415は減算器413の出力であるピークレベルとダークピークレベルとの差によって露出目標レベルを制御する露出目標レベル制御回路である。
【0078】
そして、結像用レンズ401を通った入射光は、絞り402で露光量を調節された上で撮像素子403に結像される。この撮像素子403で光電変換された映像信号は、ゲインコントロールアンプ404によって増幅され、OBクランプ回路405に供給される。このOBクランプ回路405は、映像信号のOBレベルとクランプ基準値回路407から与えられるクランプ基準レベルとを比較して、両者が一致するようなオフセット量を演算し、映像信号のクランプ処理を行う。クランプされた映像信号は、信号処理回路406に供給され、この信号処理回路406でアパーチャ処理、ホワイトバランス処理、ガンマ処理及びエンコーダ処理等を施された後、図示しない記録装置等に出力される。
【0079】
また、ゲインコントロールアンプ404によって増幅された映像信号は露出制御のために中央重点平均回路408で検波される。中央重点平均回路408は画像の中央部分と全面とに分けてサンプリングし、中央部分に重みを付けた加重平均で被写体の映像信号レベルとして検出する。露出制御回路409は、中央重点平均回路408から供給された映像信号レベルが露出目標レベルとなるように絞り駆動回路410を介して絞り402を駆動する。このようにして映像信号レベルがフィードバック制御されることにより自動露出制御が行われ、適正なレベルの映像信号を得ることができる。
【0080】
一方、OBクランプ回路405でクランプされた映像信号は、ピーク検出回路411及びダークピーク検出回路412にも入力される。ピーク検出回路411は映像信号中の高輝度部分の信号レベルを検波して出力する。また、ダークピーク検出回路412は映像信号中の低輝度部分の信号レベルを検波して出力する。ピーク検出回路411及びダークピーク検出回路412の双方の出力は減算器413で信号レベルの差として出力され、この出力がコントラストレベルとして採用される。減算器413から出力されたコントラストレベルはクランプ基準レベル制御回路414に入力される。このクランプ基準レベル制御回路414は、入力されたコントラストレベルに応じてクランプ基準レベルを制御する。また、減算器413から出力されたコントラストレベルは露出目標レベル制御回路415にも供給される。この露出目標レベル制御回路415は入力されたコントラストレベルに応じて露出目標レベルを制御する。
【0081】
図5は、本実施の形態に係る撮像装置における映像信号レベルの処理過程を説明するための図である。本実施の形態に係る撮像装置では、コントラトレベルが比較的小さい場合、OBのクランプレベルがペデスタルレベルよりも低くなるようにクランプ基準レベルを制御すると同時に、高コントラストの被写体を露出目標レベルを高くして、クランプレベルが下がった量だけ映像信号レベルを高くするように制御する。
【0082】
低コントラストの被写体を撮影すると図5に示すように露出制御が行われる。図5(a)は上述した従来例の図8(a)と同じ被写体である。
【0083】
まず、露出制御の結果、図5(b)の映像信号が出力される。図5(b)は平均値こそ目標レベルになるが、ピーク値が上述した従来例の図7(b)に比べて低いため、コントラストレベルが図7(b)に対して小さくなる。露出目標レベル制御回路415は、コントラストレベルが小さいため露出目標レベルを高めに設定し、再度露出制御を行った結果、図5(c)の映像信号が出力される。
【0084】
ここで、クランプ基準レベル制御回路414ではコントラストレベルが小さいため、図5中αだけペデスタルレベルよりも低くクランプ基準レベルを制御し、その結果、図5(d)の映像信号が出力される。この映像はコントラストレベルが改善され、また、絞り401が開くことにより入射光量が増加し、それによって色信号の彩度も改善される。
【0085】
さて、ここで、本実施の形態に係る撮像装置におけるクランプ基準レベル制御回路414のオフセット量演算は、上述した第1の実施の形態と同様に、上記(1)式及び(2)式の条件からクランプ基準レベルを求めることにより、最適なクランプ基準レベルを求めることができる。
【0086】
このようにピーク値とダークピーク値との差によってOBクランプの基準レベルを変化させると共に、露出制御の目標値も変化させることにより、低コントラストの被写体を撮影した場合でも適正な露出量で充分なコントラストを持った映像を撮影することが可能になる。
【0087】
また、DSPを用いた画像処理やPCに取り込んだ後のソフトウエアによる画像処理によってコントラストレベルを最適化する手段は従来から提案されているが、ガンマ処理等で画像情報が圧縮された後では画像の劣化は避けられない。
【0088】
これに対して、本実施の形態に係る撮像装置では、撮像信号の処理の中でも限りなく上流で映像信号の補正を行うところに意義があり、本実施の形態に係る撮像装置によれば、ガンマ処理やニー処理を行う以前の段階で補正を行うことによって、画像の劣化がない処理が可能となっている。
【0089】
本実施の形態に係る撮像装置におけるコントラストレベルの検出は、画像中の輝度ピークとダークピークとの差から求めたが、これに限られるものではなく別の検出方法を用いても良い。また、本実施の形態に係る撮像装置における露出制御は、光学絞りで行ったが、これに限られるものではなく、ゲインコントロールアンプや電子シャッター等の露出制御手段を用いても良い。
【0090】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明の請求項1の撮像方法及び請求項の撮像装置によれば、コントラストレベルに応じてOBクランプのレベルを制御することができるので、コントラストが低い被写体を撮影した場合でも、適正な露出量で充分なコントラストを持った映像を撮影することが可能となるという効果を奏する。
【0091】
また、本発明の請求項3の撮像装置によれば、撮像信号の出力信号中の輝度信号をサンプリングし且つ領域に応じて加重平均した情報に基づいて露出制御が行われるので、コントラストが低い被写体を撮影した場合でも、OBクランプレベルを制御するだけで適正な露出量で十分なコントラストを持った映像を撮影することが可能となるという効果を奏する。
【0092】
また、本発明の請求項4の撮像装置によれば、輝度信号のピーク値とダークピークとからコントラストレベルを検出することにより、OBクランプレベルを制御することができるので、コントラストが低い被写体を撮影した場合でも、適正な露出量で充分なコントラストを持った映像を撮影することが可能となるという効果を奏する。
【0093】
また、本発明の請求項5,6の撮像装置によれば、コントラストレベルと基準コントラストレベルとの差からOBクランプレベルの最適レベルを演算することができるので、コントラストが低い被写体を撮影した場合でも、適正な露出量で充分なコントラストを持った映像を撮影することが可能となるという効果を奏する。
【0094】
また、本発明の請求項7の撮像装置によれば、OBクランプレベルを変化させた場合の黒つぶれを防ぐことができるので、コントラストが低い被写体を撮影した場合でも、適正な露出量で充分なコントラストを持った映像を撮影することが可能となるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る撮像装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る撮像装置における高コントラスト映像の制御例を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る撮像装置における低コントラスト映像の制御例を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る撮像装置の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る撮像装置における低コントラスト映像の制御例を示す図である。
【図6】従来の撮像装置の構成を示すブロック図である。
【図7】従来の撮像装置における高コントラスト映像の制御例を示す図である。
【図8】従来の撮像装置における低コントラスト映像の制御例を示す図である。
【符号の説明】
101 レンズ
102 絞り
103 撮像素子
104 アンプ
105 クランプ回路
106 信号処理回路
107 クランプ基準値回路
108 中央重点平均回路
109 露出制御回路
110 絞り駆動回路
111 ピーク検出回路
112 ダークピーク検出回路
113 減算器
114 クランプ基準レベル制御回路
401 レンズ
402 絞り
403 撮像素子
404 アンプ
405 クランプ回路
406 信号処理回路
407 クランプ基準値回路
408 中央重点平均回路
409 露出制御回路
410 絞り駆動回路
411 ピーク検出回路
412 ダークピーク検出回路
413 減算器
414 クランプ基準レベル制御回路
415 露出目標レベル制御回路

Claims (7)

  1. 被写体の映像信号を検出し、当該検出された映像信号のレベルが適正レベルとなるように絞りを制御する自動露出制御を行う露出制御工程と、撮像素子からの出力信号中のオプチカルブラック部分に相当する信号成分のレベルを検出し且つクランプ基準レベルに撮像信号の出力信号をクランプするクランプ工程と、前記撮素子からの出力信号中のコントラストレベルを検出するコントラストレベル検出工程とを具備し、前記クランプ工程は、前記コントラストレベル検出工程により検出された前記コントラストレベルが第1のレベルの場合に、前記クランプ基準レベルを第1のクランプ基準レベルにするとともに、前記コントラストレベルが前記第1のレベルよりも低い第2のレベルの場合に、前記クランプ基準レベルを前記第1のクランプ基準レベルよりも低い第2のクランプ基準レベルとすることで、前記露出制御工程において前記絞りが前記第1のクランプ基準レベルの場合よりも開くようにすることを特徴とする撮像方法。
  2. 被写体の映像信号を検出し、当該検出された映像信号のレベルが適正レベルとなるように絞りを制御する自動露出制御を行う露出制御手段と、撮像素子からの出力信号中のオプチカルブラック部分に相当する信号成分のレベルを検出し且つクランプ基準レベルに撮像素子からの出力信号をクランプするクランプ手段と、前記撮素子からの出力信号中のコントラストレベルを検出するコントラストレベル検出手段とを具備し、前記クランプ手段は、前記コントラストレベル検出手段により検出された前記コントラストレベルが第1のレベルの場合に、前記クランプ基準レベルを第1のクランプ基準レベルにするとともに、前記コントラストレベルが前記第1のレベルよりも低い第2のレベルの場合に、前記クランプ基準レベルを前記第1のクランプ基準レベルよりも低い第2のクランプ基準レベルとすることで、前記露出制御手段により前記絞りが前記第1のクランプ基準レベルの場合よりも開くようにすることを特徴とする撮像装置。
  3. 前記露出制御手段は、撮像信号の出力信号中の輝度信号をサンプリングし且つ領域に応じて加重平均した情報に基づいて露出を制御することを特徴とする請求項2記載の撮像装置。
  4. 前記コントラストレベル検出手段は、画像を複数の領域に分割してサンプリングして積分する画面分割積分手段と、画面中の分割積分データが最大の領域のピークデータと最小の領域のダークピークデータとを検出して出力するピーク検出手段と、前記ピークデータから前記ダークピークデータを減算しコントラストレベルとして出力する演算手段とからなることを特徴とする請求項2又は3記載の撮像装置。
  5. 基準コントラストレベルを発生する基準コントラストレベル発生手段を具備し、前記クランプ基準レベル制御手段は、前記コントラストレベルが前記基準コントラストレベルよりも低い場合に、前記コントラストレベルと前記基準コントラストレベルとの差の所定値だけ前記クランプ基準レベルを低くすることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の撮像装置。
  6. 前記所定値は1/2であることを特徴とする請求項5記載の撮像装置。
  7. 前記クランプ基準レベル制御手段は、前記ダークピークと前記オプチカルブラックとの差よりも前記クランプ基準レベルの補正量を大きくしないことを特徴とする請求項2乃至6のいずれか1項に記載の撮像装置。
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