JP4280324B2 - 画像判別方法、画像判別装置、及び記憶媒体 - Google Patents

画像判別方法、画像判別装置、及び記憶媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、照射しぼり機能付きの撮像装置により撮影して得られた放射線画像等において、対象領域が照射領域を含む領域であるか否かを判別する画像判別方法、画像判別装置、及び上記画像判別方法を実施するための処理ステップをコンピュータが読出可能に格納した記憶媒体に関し、特に、被写体が覆いかぶさった画像端部の領域等に用いて好適な画像判別方法、画像判別装置、及び上記画像判別方法を実施するための処理ステップをコンピュータが読出可能に格納した記憶媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年では、ディジタル技術の進歩により、例えば、放射線画像をディジタル化し、そのディジタル画像に所定の画像処理を行って、CRT等に表示する、或いは、プリント出力することが行われている。
【0003】
ところで、放射線による撮影では、人道上の理由により、また、撮影領域において、不要領域からの散乱を防いでコントラストの低下を防止するために必要領域(関心領域)のみ照射する「照射しぼり」が行われるのが一般的である。
また、このようにして撮影して得られた撮影画像(放射線画像)に所定の画像処理を行う場合には、照射領域における画像の濃度値の分布から処理パラメータを決定し、その処理パラメータに基づいて処理を行うのが一般的である。
【0004】
しかしながら、撮影領域において必要領域が限定されない場合、不要領域をも照射されることがあり、関心領域外の言わば不要画像情報を処理パラメータの決定に使用することになり、適切な画像処理を行えない場合がある。
【0005】
そこで、撮影画像から照射領域を抽出し、その照射領域のうち関心領域分のみを使用して、画像処理に用いる処理パラメータを決定する必要がある。
【0006】
このときの照射領域を抽出する方法としては、例えば、撮影画像中の処理対象となる領域(対象領域)の画像濃度値を微分し、その微分値から対象領域における照射領域の端(照射端)を判定することで、撮影画像から照射領域を抽出する方法がある。或いは、特公平6−90412号公報等に記載されているような、撮影画像において、照射領域外のすそ野の領域を想定し、そのすそ野領域を一次近似式で近似し、その近似値と実際の濃度値の差から照射端を判定することで、撮影画像から照射領域を抽出する方法がある。
【0007】
これらの方法は、撮影画像中の対象領域に照射領域(照射がなされた領域)を含むことが前提であり、このような方法を実施する前処理として、対象領域が照射領域を含む領域(以下、「照射しぼりの有る領域」とも言う)であるか、含まない領域(以下、「照射しぼりが無い領域」とも言う)であるかを判別する処理が行われる。
【0008】
照射しぼりの有無を判別する方法としては、USP5091970号公報等に記載されているような、画像中心部の濃度の平均値や中間値等と、対象領域の濃度の平均値とを比較し、対象領域の濃度の平均値が所定値以下である場合に、その対象領域は照射しぼり有りの領域である、と判別する方法がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のUSP5091970号公報等に記載されているような従来の画像判別方法では、例えば、画像端部に被写体が覆いかぶさった状態の撮影画像の場合、画像端部にかかった被写体の面積と放射線の透過率により、画像端部の平均濃度値が変動する。このため、画像端部の領域については、照射しぼりの有無が誤判別される場合があった。
また、照射しぼりの放射線量が少ない場合にも、画像中心部と対象領域の濃度差がなくなるため、その対象領域の照射しぼりの有無が誤判別される場合があった。
【0010】
そこで、本発明は、上記の欠点を除去するために成されたもので、処理対象となる画像領域が照射領域を含む領域であるのか否かを正確に判別することができる画像判別方法、及び該画像判別方法を実施するための処理ステップをコンピュータが読出可能に格納した記憶媒体を提供することを目的とする。
また、本発明は、処理対象となる画像領域が照射領域を含む領域であるか否かを正確に判別する画像判別装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
斯かる目的下において、第1の発明は、画像中の対象領域に照射領域が含まれるか否かを判別する画像判別方法であって、上記対象領域の1次元画像データから2次差分値を得る2次差分値取得ステップと、上記2次差分値取得ステップで得られた2次差分値から上記照射領域の端点の座標を抽出する照射端抽出ステップと、上記照射端抽出ステップで抽出された座標と、予め得られている上記画像中に含まれる照射領域の端点の座標とを比較する比較ステップと、上記比較ステップの比較結果に基づいて、上記対象領域に照射領域が含まれるか否かを判別する判別ステップとを含むことを特徴とする。
【0012】
第2の発明は、上記第1の発明において、上記判別ステップは、各座標が近似していた場合、上記対象領域には照射領域が含まれないと判別し、それ以外の場合、上記対象領域には照射領域が含まれると判別するステップを含むことを特徴とする。
【0013】
第3の発明は、上記第1の発明において、上記対象領域のプロジェクションを作成して上記1次元画像データとする累積画像データ作成ステップをさらに含み、上記照射端抽出ステップは、上記累積画像データ作成ステップで得られた1次元画像データに対して処理を実行するステップを含むことを特徴とする。
【0014】
第4の発明は、画像中の対象領域に照射領域が含まれるか否かを判別する画像判別方法であって、上記対象領域から1次元画像データを抽出する行を複数指示する座標指示ステップと、上記座標指示ステップの指示に従った上記対象領域の1次元画像データから2次差分値を得る2次差分値取得ステップと、上記2次差分値取得ステップで得られた2次差分値から上記照射領域の端点の座標を抽出する照射端抽出ステップと、上記照射端抽出ステップで抽出された座標を順次記憶する記憶ステップと、上記記憶ステップにより記憶された複数の座標の平均値を得る平均値取得ステップと、上記平均値ステップで得られた座標の平均値と、予め得られている上記画像中に含まれる照射領域の端点の座標とを比較する比較ステップと、上記比較ステップの比較結果に基づいて、上記対象領域に照射領域が含まれるか否かを判別する第1の判別ステップとを含むことを特徴とする。
【0015】
第5の発明は、上記第4の発明において、上記第1の判別ステップは、各座標が近似していた場合、上記対象領域には照射領域が含まれないと判別し、それ以外の場合、上記対象領域には照射領域が含まれると判別するステップを含むことを特徴とする。
【0016】
第6の発明は、上記第4の発明において、上記第1の判別ステップの判別結果に基づいて実行される第2の判別ステップをさらに含み、上記第2の判別ステップは、上記記憶ステップにより記憶された座標の分散値を得る分散値取得ステップと、該分散値取得ステップで得られた分散値と所定値とを比較する比較ステップと、該比較ステップの比較結果に基づいて上記対象領域に照射領域が含まれるか否かを判別する判別ステップとを含むことを特徴とする。
【0017】
第7の発明は、上記第6の発明において、上記第2の判別ステップは、上記第1の判別ステップにより、上記対象領域には照射領域が含まれないと判別された場合に、各ステップを実行するステップを含むことを特徴とする。
【0018】
第8の発明は、上記第4の発明において、上記照射端抽出ステップは、上記1次元画像データの1次差分値の正負の値を基づいて、上記座標の抽出を行うステップを含むことを特徴とする。
【0019】
第9の発明は、上記第4の発明において、上記2次差分値取得ステップは、平滑化された上記1次元画像データに対して、上記2次差分値の取得を行うステップを含むことを特徴とする。
【0020】
第10の発明は、画像中の対象領域に照射領域が含まれるか否かを判別する画像判別装置であって、上記対象領域の1次元画像データから2次差分値を得る2次差分値取得手段と、上記2次差分値取得手段で得られた2次差分値から上記照射領域の端点の座標を抽出する照射端抽出手段と、上記照射端抽出手段で抽出された座標と、予め得られている上記画像中に含まれる照射領域の端点の座標とを比較する比較手段と、上記比較手段の比較結果に基づいて、上記対象領域に照射領域が含まれるか否かを判別する判別手段とを備えることを特徴とする。
【0021】
第11の発明は、上記第10の発明において、上記判別手段は、各座標が近似していた場合、上記対象領域には照射領域が含まれないと判別し、それ以外の場合、上記対象領域には照射領域が含まれると判別することを特徴とする。
【0022】
第12の発明は、上記第10の発明において、上記対象領域のプロジェクションを作成して上記1次元画像データとする累積画像データ作成手段をさらに備え、上記照射端抽出手段は、上記累積画像データ作成手段で得られた1次元画像データに対して処理を行うことを特徴とする。
【0023】
第13の発明は、画像中の対象領域に照射領域が含まれるか否かを判別する画像判別装置であって、上記対象領域から1次元画像データを抽出する行を複数指示する座標指示手段と、上記座標指示手段の指示に従った上記対象領域の1次元画像データから2次差分値を得る2次差分値取得手段と、上記2次差分値取得手段で得られた2次差分値から上記照射領域の端点の座標を抽出する照射端抽出手段と、上記照射端抽出手段で抽出された座標を順次記憶する記憶手段と、上記記憶手段に記憶された複数の座標の平均値を得る平均値取得手段と、上記平均値手段で得られた座標の平均値と、予め得られている上記画像中に含まれる照射領域の端点の座標とを比較する比較手段と、上記比較手段の比較結果に基づいて、上記対象領域に照射領域が含まれるか否かを判別する第1の判別手段とを備えることを特徴とする。
【0024】
第14の発明は、上記第13の発明において、上記第1の判別手段は、各座標が近似していた場合、上記対象領域には照射領域が含まれないと判別し、それ以外の場合、上記対象領域には照射領域が含まれると判別することを特徴とする。
【0025】
第15の発明は、上記第13の発明において、上記第1の判別ステップの判別結果に基づいて動作する第2の判別手段をさらに備え、上記第2の判別手段は、上記記憶手段に記憶された座標の分散値を得る分散値取得手段と、該分散値取得手段で得られた分散値と所定値とを比較する比較手段と、該比較手段の比較結果に基づいて上記対象領域に照射領域が含まれるか否かを判別する判別手段とを含むことを特徴とする。
【0026】
第16の発明は、上記第15の発明において、上記第2の判別手段は、上記第1の判別手段により、上記対象領域には照射領域が含まれないと判別された場合に動作することを特徴とする。
【0027】
第17の発明は、上記第13の発明において、上記照射端抽出手段は、上記1次元画像データの1次差分値の正負の値を基づいて、上記座標の抽出を行うことを特徴とする。
【0028】
第18の発明は、上記第13の発明において、上記2次差分値取得手段は、平滑化された上記1次元画像データに対して、上記2次差分値の取得を行うことを特徴とする。
【0029】
第19の発明に係るコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、第1の発明〜第9の発明の何れかの画像判別方法の処理ステップをコンピュータに実行させるプログラムを格納したことを特徴とする。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
【0031】
(第1の実施の形態)
【0032】
本発明は、例えば、図1に示すような画像判別装置100により実施される。
この画像判別装置100は、上記図1に示すように、判別部110と、判別部110の動作制御を行う制御部120と、制御部120によりアクセスされるプログラムメモリ130とを備えている。
【0033】
判別部11は、入力画像中の対象領域のデータから2次差分値を算出する2次差分値算出回路201と、2次差分値算出回路201で算出された2次差分値に基づいて対象領域に含まれる照射領域の左端点を抽出する左端点抽出回路202と、2次差分値算出回路201で算出された2次差分値に基づいて対象領域に含まれる照射領域の右端を抽出する右端点抽出回路203と、左端点抽出回路202で抽出された左端点及び右端点抽出回路203で抽出された右端点から対象領域が照射しぼり有りの領域であるか無しの領域であるかを判別するしぼり有無判定回路204とを備えている。
【0034】
ここで、判別部11には、入力画像として、例えば、図2に示すような画像Gが与えられる。この入力画像Gは、照射しぼり機能付きの撮像装置により、照射しぼりを行って撮影して得られた1次元の放射線胸部画像である。
上記図2において、”Xa ”及び”Xb ”は、予め求められている照射領域の端部(照射領域端)の水平軸Hに対する位置を示し、”A”〜”D”は、画像端部の領域を示す。
ここでは、これらの領域A〜Dを、照射しぼりの有無(照射領域の有無)を判別する対象領域とする。また、領域A及びBを照射しぼりの有る領域とし、他の領域C及びDを照射しぼりの無い領域とする。
【0035】
また、プログラムメモリ130には、判別部110の動作制御のための各種処理プログラムが予め格納されている。
具体的には、例えば、図3に示すようなフローチャートに従った処理プログラムが、プログラムメモリ130に予め格納されており、この処理プログラムが制御部120により読み出され実行されることで、判別部110は次のように動作する。
【0036】
先ず、領域Cを対象領域とした場合、2次差分値算出回路201は、
【0037】
【数1】
Figure 0004280324
【0038】
なる式(1)により、領域Cのデータから2次元差分値SS(x)を算出する(ステップS301)。
この式(1)において、”f(x)”は、領域C内を水平方向に横切る1次元列の画像データを示し、”x”は、その座標を示し、”d”は、差分距離を示す定数を示す。
【0039】
次に、左端点抽出回路202は、2次差分値算出回路201で算出された2次差分値SS(x)を用いて、
【0040】
【数2】
Figure 0004280324
【0041】
なる式(2)により、領域Cに含まれる照射領域の左端点x1を抽出する(ステップS302)。
【0042】
また、右端点抽出回路203は、2次差分値算出回路201で算出された2次差分値SS(x)を用いて、
【0043】
【数3】
Figure 0004280324
【0044】
なる式(3)により、領域Cに含まれる照射領域の右端点x2を抽出する(ステップS303)。
この式(3)において、”Length”は、領域Cの横軸の長さを示す。
【0045】
そして、しぼり有無判定回路204は、左端点抽出回路202で抽出された左端点x1、及び右端点抽出回路203で抽出された右端点x2と、予め求められている照射端左右の点(照射端の水平軸Hに対する位置Xa 及びXb )との近似値を求め、その近似値が高ければ、左端点x1及び右端点x2は照射領域(直接照射がなされた領域)の左右端点であると判別し、すなわち領域Cは照射しぼり無しの領域と判別する。一方、その近似値が低ければ、領域Cは照射しぼり有りの領域と判別する(ステップS304)。
具体的には、近似幅を示す定数”e”を持って、
−e≦x1−Xa ≦e
且つ
−e≦x2−Xb ≦e
なる関係を満たした場合には、領域Cは照射しぼり無しの領域と判別し、それ以外の場合には、領域Cは照射しぼり有りの領域と判別する。
【0046】
また、他の領域A、B、Dについても、領域Cと同様にして、ステップS301〜S304を実行する。
【0047】
上述のように、本実施の形態では、1次元の入力画像Gにおいて、照射しぼりの有無を判別する対象領域のデータから2次差分値SS(x)を算出し、その2次差分値SS(x)を用いて、対象領域の照射しぼりの有無を判別する。
このように構成したことにより、放射線の透過率が悪い被写体を撮影して得られた撮影画像においても、直接照射がなされた領域と、そうでない領域との境界点を精度良く抽出することができる。このため、その照射領域を含む対象領域の照射しぼりの有無を精度良く判別することができる。また、画像端部に、腹部等の放射線透過率が低い部位が覆いかぶさった撮影画像においても、対象領域の照射しぼりの有無を精度良く判別することができる。
【0048】
尚、左端点抽出回路202及び右端点抽出回路203で対象領域における左端点x1及び右端点x2を抽出する際、その抽出に用いる2次差分値SS(x)に対して条件、例えば、2次差分値SS(x)が一定の閾値以下となる条件を付加してもよい。
【0049】
また、対象領域の左右端での濃度変化が急峻な場合には、その対象領域における左端点x1及び右端点x2を抽出する際、例えば、一次微分、2次微分、さらなる高次微分の値を、上述の2次差分値SS(x)の代わりに用いるようにしてもよい。この場合、各値の絶対値が一定の閾値以上の箇所を、照射領域の左端点x1及び右端点x2の候補とする。
【0050】
(第2の実施の形態)
【0051】
本実施の形態では、上述した第1の実施の形態における式(1)に対して、例えば、
【0052】
【数4】
Figure 0004280324
【0053】
なる式(4)で示される対象領域でのプロジェクションを用いる。
この式(4)において、”f(x,y)”は、入力画像Gの対象領域の画像データを示し、”x”及び”y”は、その水平及び垂直軸上の座標を示す。また、”b”及び”c”は、対象領域を示す。
【0054】
このように、第1の実施の形態において、上記式(1)に対して、上記式(4)で示される対象領域でのプロジェクションを用いるように構成すれば、対象領域のデータを平均した状態で、上述したステップS301〜S304を実行した場合と同様の効果を得ることができる。すなわち、散乱線の影響やノイズ等により、対象領域の座標が変更されることで、照射しぼりの有無の誤判別が生じることを防ぐことができる。したがって、対象領域の照射しぼりの有無を、さらに精度良く判別することができる。
【0055】
(第3の実施の形態)
【0056】
本発明は、例えば、図4に示すような画像判別装置400に適用される。
この画像判別装置400は、上述した第1の実施の形態における画像判別装置100(上記図1)と同様の構成としているが、判別部110の内部構成が異なる。
【0057】
尚、上記図4の画像判別装置400において、上記図1の画像判別装置100と同様に動作する箇所には同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。ここでは、第1の実施の形態と異なる構成についてのみ、具体的に説明する。
【0058】
すなわち、ここでの判別部140は、上記図4に示すように、座標指示回路404と、座標指示回路404により示された座標に従って入力画像中の対象領域(ここでは、上記図2の入力画像Gの領域A〜Dとする)のデータから2次差分値を算出する2次差分値算出回路401と、2次差分値算出回路401で算出された2次差分値に基づいて対象領域に含まれる照射領域の左端点を抽出する左端点抽出回路402と、2次差分値算出回路401で算出された2次差分値に基づいて対象領域に含まれる照射領域の右端点を抽出する右端点抽出回路403とを備えている。
また、判別部140は、左端点抽出回路402及び右端点抽出回路403で各々抽出された左右端点の座標を記憶する記憶回路405と、記憶回路405に記憶された左右端点の座標の各々の平均座標を算出する平均座標算出回路406と、平均座標算出回路406で算出された左右端点の座標の平均から対象領域が照射しぼり有りの領域であるか無しの領域であるかを判別する第1の判定回路407と、第1の判定回路407の判定結果に従って左右端点の座標の分散値を算出する座標分散値算出回路408と、座標分散値算出回路408で算出された分散値から対象領域が照射しぼり有りの領域であるか無しの領域であるかを再度判別する第2の判定回路409とを備えている。
そして、座標指示回路404は、左端点抽出回路402及び右端点抽出回路403で左右端部点が抽出された後に、2次差分値算出回路401で2次差分値を算出するための座標の指示を、2次差分値算出回路401に与えるようになされている。
【0059】
また、プログラムメモリ130には、判別部140の動作制御のために、例えば、図5に示すようなフローチャートに従った処理プログラムが予め格納されており、この処理プログラムが制御部120により読み出され実行されることで、判別部140は次のように動作する。
【0060】
先ず、領域Cを対象領域とした場合、2次差分値算出回路401は、座標指示回路404により示された座標を用いて、
【0061】
【数5】
Figure 0004280324
【0062】
なる式(5)により、領域Cのデータから2次元差分値SSi(x)を算出する(ステップS501)。
この式(5)において、”fi(x)”は、領域C内を水平方向に横切る1次元列の画像データを示し、”x”は、その座標を示し、”i”は、座標指示回路404により示された水平方向の行の座標(1次元データの座標)を示す。また、”d”は、差分距離を示す定数を示す。
【0063】
次に、左端点抽出回路402は、2次差分値算出回路401で算出された2次差分値SSi(x)を用いて、
【0064】
【数6】
Figure 0004280324
【0065】
なる式(6)により、左端点xLiを抽出する(ステップS502)。
【0066】
そして、記憶回路405は、左端点抽出回路402で抽出された左端点xLiを記憶する(ステップS503)。
【0067】
また、右端点抽出回路403は、2次差分値算出回路401で算出された2次差分値SSi(x)を用いて、
【0068】
【数7】
Figure 0004280324
【0069】
なる式(7)により、右端点xRiを抽出する(ステップS504)。
この式(7)において、”Length”は、領域Cの横軸の長さを示す。
【0070】
そして、記憶回路405は、右端点抽出回路403で抽出された右端点xRiとを記憶する(ステップS505)。
【0071】
左端点xLi及び右端点xRiの記憶回路405への記憶が終了すると、座標指示回路404は、2次差分値算出回路401に対して、新たな水平方向の行の座標iを指示する(ステップS506)。
これにより、ステップS501からの処理が再び実行される。このようなループ処理は、座標指示回路404が2次差分値算出回路401に対して終了指示を与えるまで、実行される。
【0072】
ステップS501〜S506が繰り返し行われ、座標指示回路404の終了指示により、その処理が終了すると、記憶回路405は、その処理の間、座標指示回路404が2次差分値算出回路401に対して指示した座標iに対応した左端点xLi及び右端点xRiが記憶された状態となっている。
【0073】
そこで、次に、平均座標算出回路406は、記憶回路405に記憶されている左端点xLi及び右端点xRiの平均を算出する(ステップS507)。
これにより、左端点xLiの平均値(左端点平均値)XLと、右端点xRiの平均値(右端点平均値)XRが得られる。
【0074】
次に、第1の判定回路407は、上記図1の照射しぼり判定回路204と同様にして、平均座標算出回路406で算出された左端点平均値XL及び右端点平均値XRと、予め求められている照射端左右の点(照射端の水平軸Hに対する位置Xa 及びXb )とを比較し、
−e≦XL−Xa ≦e
且つ
−e≦XR−Xb ≦e
なる関係を満たした場合には、左端点平均値XL及び右端点平均値XRで示される左右端点は照射領域の左右端点ではないと判別、すなわち領域Cは照射領域が無い領域(照射しぼり無しの領域)と判別する。一方、それ以外の場合には、領域Cは照射領域が有る領域(照射しぼり有りの領域)と判別する(ステップS508)。
【0075】
そして、第1の判定回路407で照射しぼり無しの領域と判別された場合のみ、次のステップS509及びS510を実行する。
【0076】
すなわち、座標分散値算出回路408は、記憶回路405に記憶された左端点xLi及び右端点xRiと、平均座標算出回路406で算出された左端点平均値XL及び右端点平均値XRとから、左右端点の座標の分散値を算出する(ステップS509)。
これにより、左端点の座標の分散値VLと、右端点の座標の分散値VRとが得られる。
【0077】
第2の判定回路409は、座標分散値算出回路408で得られた左右端点の座標の分散値VL及びVRと、所定の閾値THとを比較し、
VL<TH
且つ
VR<TH
なる関係を満たした場合には、領域Cは照射領域が無い領域(照射しぼり無しの領域)と判別する。一方、それ以外の場合には、領域Cは照射領域が有る領域(照射しぼり有りの領域)と判別する(ステップS510)。
【0078】
また、他の領域A、B、Dについても、領域Cと同様にして、ステップS501〜S510を実行する。
【0079】
上述のように、本実施の形態では、座標指示回路404が2次差分値算出回路401に対して、対象領域内の水平方向に横切る1次元データ列の座標iを指示することで、対象領域内の複数ライン上の照射端の検出を行う。
このように構成したことにより、上述した第1の実施の形態にて得られる効果と同様の効果を得られる上、特に、本実施の形態では、対象領域の複数ライン上の照射端の検出を行うようにしているため、ある1ライン上の照射端の検証を行う場合より、散乱線やノイズの影響をうけにくく、さらに精度の良い判別を行うことができる。
また、第2の判定回路409を設けることで、照射端の分散値も、照射しぼりの有無の判別に用いるように構成したことにより、例えば、散乱線の影響で、画像端部に放射線があたり、画像端部で抽出した照射端と予め求められている照射端が一致した場合においても、散乱線の広がり具合を定量化できるため、照射しぼりの有無の誤判別を確実に防ぐことができる。
【0080】
(第4の実施の形態)
【0081】
本実施の形態では、例えば、上述した第1の実施の形態と同様に、上記式(1)により2次差分値SS(x)を算出し、この2次差分値SS(x)を用いて、対象領域に含まれる照射領域の左端点x1を抽出するが、このとき、
【0082】
【数8】
Figure 0004280324
【0083】
なる式(8)で示される一次差分値S(x1)の符号をも用いる。
具体的には、例えば、一次差分値S(x1)の符号が「負」であり、且つ、上記式(2)を満たす場合に、その左端点x1を、照射領域の左端点とする。
【0084】
また、 対象領域に含まれる照射領域の右端点x2を抽出する場合、
【0085】
【数9】
Figure 0004280324
【0086】
なる式(9)で示される一次差分値S(x2)の符号をも用い、例えば、一次差分値S(x2)の符号が「負」であり、且つ、上記式(3)を満たす場合に、その右端点x2を、照射領域の右端点とする。
【0087】
このようにして得られた左端点x1及び右端点x2を用いて、上述した第1の実施の形態と同様に、対象領域の照射しぼりの有無の判別を行う。
【0088】
上述のように、第1の実施の形態において、対象領域での照射端の検出する際に、1次差分値の符号をも加味するように構成すれば、散乱線による照射領域外の画像データの傾きも考慮して、対象領域の照射しぼりの有無を判別することができる。このため、対象領域内に濃度が急激に変化する箇所等があっても、誤判別されることなく、より精度良く対象領域の照射しぼりの有無を判別することができる。
【0089】
(第5の実施の形態)
【0090】
本実施の形態では、例えば、上述した第1の実施の形態と同様に、先ず、対象領域のデータから2次差分値を算出するが、このとき、対象領域のデータをフィルタリング処理した後の、そのデータから2次差分値を算出する。
具体的には、例えば、対象領域の1次元列の画像データを”f(x)”とし、それを、
【0091】
【数10】
Figure 0004280324
【0092】
なる式(10)及び(11)により、フィルタリング処理し、その結果得られる値F2から、2次差分値を算出する。
【0093】
このように、第1の実施の形態において、対象領域のデータをフィルタリング処理により平滑化してから、2次差分値を算出するように構成すれば、ノイズの影響、特に、ライン上のノイズの影響を受けることなく、より精度良く対象領域の照射しぼりの有無を判別することができる。
【0094】
尚、本発明の目的は、上述した各実施の形態のホスト及び端末の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記憶した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読みだして実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が各実施の形態の機能を実現することとなり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することとなる。
【0095】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、ROM、フロッピーディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード等を用いることができる。
【0096】
また、コンピュータが読みだしたプログラムコードを実行することにより、各実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって各実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0097】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された拡張機能ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって各実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0098】
【発明の効果】
以上説明したように本発明では、放射線画像等の画像中において、対象領域に照射領域が含まれるか否か(照射しぼり有りか無しか)を判別する際、対象領域の1次元画像データから得られた2次差分値を用いて、その判別を行う。
このように構成したことにより、照射領域と、そうでない領域との境界点(照射領域の端点)を精度良く抽出することができるため、対象領域の照射しぼりの有無を精度良く判別することができる。例えば、X線の透過率が低い被写体を撮影して得られた画像のように、画像端部の濃度変化がなだらかな画像であっても、また、画像端部に腹部等のX線の透過率が低い部位が覆いかぶさった画像であっても、対象領域の照射しぼりの有無を精度良く判別することができる。
また、対象領域のプロジェクションを作成するように構成すれば、対象画像の1次元画像データを平均化して動作する場合と同じ状態となるため、散乱線の影響やノイズ等により、対象領域の座標が変更されることで、照射しぼりの有無の誤判別が生じること等を防ぐことができる。したがって、対象領域の照射しぼりの有無を、さらに精度良く判別することができる。
【0099】
本発明では、放射線画像等の画像中において、対象領域に照射領域が含まれるか否か(照射しぼり有りか無しか)を判別する際、対象領域の複数ラインの1次元画像データから得られた各2次差分値を用いて、その判別を行う。
このように構成したことにより、照射領域と、そうでない領域との境界点(照射領域の端点)を精度良く抽出することができるため、対象領域の照射しぼりの有無を精度良く判別することができる。例えば、X線の透過率が低い被写体を撮影して得られた画像のように、画像端部の濃度変化がなだらかな画像であっても、また、画像端部に腹部等のX線の透過率が低い部位が覆いかぶさった画像であっても、対象領域の照射しぼりの有無を精度良く判別することができる。
特に、対象領域の複数ラインに対して、照射領域の端点(照射端)の抽出を行うように構成しているため、ある1ライン上に対して照射端の抽出を行う場合より、散乱線やノイズ等の影響をうけにくく、さらに精度の良い判別を行うことができる。
また、照射端の分散値も、照射しぼりの有無の判別に用いるように構成すれば、例えば、散乱線の影響で、画像端部に放射線があたり、画像端部で抽出した照射端と予め求められている照射端が一致した場合においても、散乱線の広がり具合を定量化できるため、照射しぼりの有無の誤判別を確実に防ぐことができる。また、照射端を抽出する際に、1次差分値の正負を参照するように構成すれば、散乱線による照射領域外の画像データの傾きも考慮して、対象領域の照射しぼりの有無を判別することができる。このため、対象領域内に濃度が急激に変化する箇所等があっても、誤判別されることなく、より精度良く対象領域の照射しぼりの有無を判別することができる。
また、フィルタリング処理等により平滑化された1次元画像データから2次差分値を得るように構成すれば、ノイズの影響、特に、ライン上のノイズの影響を受けることなく、より精度良く対象領域の照射しぼりの有無を判別することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態において、本発明を適用した画像判別装置の構成を示すブロック図である。
【図2】上記画像判別装置に入力される画像データの一例を説明するための図である。
【図3】上記画像判別装置で実行される処理プログラムを説明するためのフローチャートである。
【図4】第3の実施の形態において、本発明を適用した画像判別装置の構成を示すブロック図である。
【図5】上記画像判別装置で実行される処理プログラムを説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
100 画像判別装置
110 判別部
120 制御部
130 プログラムメモリ
201 2次差分値算出回路
202 左端点抽出回路
203 右端点抽出回路
204 しぼり有無判定回路

Claims (19)

  1. 画像中の対象領域に照射領域が含まれるか否かを判別する画像判別方法であって、
    上記対象領域の1次元画像データから2次差分値を得る2次差分値取得ステップと、
    上記2次差分値取得ステップで得られた2次差分値から上記照射領域の端点の座標を抽出する照射端抽出ステップと、
    上記照射端抽出ステップで抽出された座標と、予め得られている上記画像中に含まれる照射領域の端点の座標とを比較する比較ステップと、
    上記比較ステップの比較結果に基づいて、上記対象領域に照射領域が含まれるか否かを判別する判別ステップとを含むことを特徴とする画像判別方法。
  2. 上記判別ステップは、各座標が近似していた場合、上記対象領域には照射領域が含まれないと判別し、それ以外の場合、上記対象領域には照射領域が含まれると判別するステップを含むことを特徴とする請求項1記載の画像判別方法。
  3. 上記対象領域のプロジェクションを作成して上記1次元画像データとする累積画像データ作成ステップをさらに含み、
    上記照射端抽出ステップは、上記累積画像データ作成ステップで得られた1次元画像データに対して処理を実行するステップを含むことを特徴とする請求項1記載の画像判別方法。
  4. 画像中の対象領域に照射領域が含まれるか否かを判別する画像判別方法であって、
    上記対象領域から1次元画像データを抽出する行を複数指示する座標指示ステップと、
    上記座標指示ステップの指示に従った上記対象領域の1次元画像データから2次差分値を得る2次差分値取得ステップと、
    上記2次差分値取得ステップで得られた2次差分値から上記照射領域の端点の座標を抽出する照射端抽出ステップと、
    上記照射端抽出ステップで抽出された座標を順次記憶する記憶ステップと、
    上記記憶ステップにより記憶された複数の座標の平均値を得る平均値取得ステップと、
    上記平均値ステップで得られた座標の平均値と、予め得られている上記画像中に含まれる照射領域の端点の座標とを比較する比較ステップと、
    上記比較ステップの比較結果に基づいて、上記対象領域に照射領域が含まれるか否かを判別する第1の判別ステップとを含むことを特徴とする画像判別方法。
  5. 上記第1の判別ステップは、各座標が近似していた場合、上記対象領域には照射領域が含まれないと判別し、それ以外の場合、上記対象領域には照射領域が含まれると判別するステップを含むことを特徴とする請求項4記載の画像判別方法。
  6. 上記第1の判別ステップの判別結果に基づいて実行される第2の判別ステップをさらに含み、
    上記第2の判別ステップは、上記記憶ステップにより記憶された座標の分散値を得る分散値取得ステップと、該分散値取得ステップで得られた分散値と所定値とを比較する比較ステップと、該比較ステップの比較結果に基づいて上記対象領域に照射領域が含まれるか否かを判別する判別ステップとを含むことを特徴とする請求項4記載の画像判別方法。
  7. 上記第2の判別ステップは、上記第1の判別ステップにより、上記対象領域には照射領域が含まれないと判別された場合に、各ステップを実行するステップを含むことを特徴とする請求項6記載の画像判別方法。
  8. 上記照射端抽出ステップは、上記1次元画像データの1次差分値の正負の値を基づいて、上記座標の抽出を行うステップを含むことを特徴とする請求項4記載の画像判別方法。
  9. 上記2次差分値取得ステップは、平滑化された上記1次元画像データに対して、上記2次差分値の取得を行うステップを含むことを特徴とする請求項4記載の画像判別方法。
  10. 画像中の対象領域に照射領域が含まれるか否かを判別する画像判別装置であって、
    上記対象領域の1次元画像データから2次差分値を得る2次差分値取得手段と、
    上記2次差分値取得手段で得られた2次差分値から上記照射領域の端点の座標を抽出する照射端抽出手段と、
    上記照射端抽出手段で抽出された座標と、予め得られている上記画像中に含まれる照射領域の端点の座標とを比較する比較手段と、
    上記比較手段の比較結果に基づいて、上記対象領域に照射領域が含まれるか否かを判別する判別手段とを備えることを特徴とする画像判別装置。
  11. 上記判別手段は、各座標が近似していた場合、上記対象領域には照射領域が含まれないと判別し、それ以外の場合、上記対象領域には照射領域が含まれると判別することを特徴とする請求項10記載の画像判別装置。
  12. 上記対象領域のプロジェクションを作成して上記1次元画像データとする累積画像データ作成手段をさらに備え、
    上記照射端抽出手段は、上記累積画像データ作成手段で得られた1次元画像データに対して処理を行うことを特徴とする請求項10記載の画像判別装置。
  13. 画像中の対象領域に照射領域が含まれるか否かを判別する画像判別装置であって、
    上記対象領域から1次元画像データを抽出する行を複数指示する座標指示手段と、
    上記座標指示手段の指示に従った上記対象領域の1次元画像データから2次差分値を得る2次差分値取得手段と、
    上記2次差分値取得手段で得られた2次差分値から上記照射領域の端点の座標を抽出する照射端抽出手段と、
    上記照射端抽出手段で抽出された座標を順次記憶する記憶手段と、
    上記記憶手段に記憶された複数の座標の平均値を得る平均値取得手段と、
    上記平均値手段で得られた座標の平均値と、予め得られている上記画像中に含まれる照射領域の端点の座標とを比較する比較手段と、
    上記比較手段の比較結果に基づいて、上記対象領域に照射領域が含まれるか否かを判別する第1の判別手段とを備えることを特徴とする画像判別装置。
  14. 上記第1の判別手段は、各座標が近似していた場合、上記対象領域には照射領域が含まれないと判別し、それ以外の場合、上記対象領域には照射領域が含まれると判別することを特徴とする請求項13記載の画像判別装置。
  15. 上記第1の判別ステップの判別結果に基づいて動作する第2の判別手段をさらに備え、
    上記第2の判別手段は、上記記憶手段に記憶された座標の分散値を得る分散値取得手段と、該分散値取得手段で得られた分散値と所定値とを比較する比較手段と、該比較手段の比較結果に基づいて上記対象領域に照射領域が含まれるか否かを判別する判別手段とを含むことを特徴とする請求項13記載の画像判別装置。
  16. 上記第2の判別手段は、上記第1の判別手段により、上記対象領域には照射領域が含まれないと判別された場合に動作することを特徴とする請求項15記載の画像判別装置。
  17. 上記照射端抽出手段は、上記1次元画像データの1次差分値の正負の値を基づいて、上記座標の抽出を行うことを特徴とする請求項13記載の画像判別装置。
  18. 上記2次差分値取得手段は、平滑化された上記1次元画像データに対して、上記2次差分値の取得を行うことを特徴とする請求項13記載の画像判別装置。
  19. 請求項1〜9の何れかに記載の画像判別方法の処理ステップをコンピュータに実行させるプログラムを格納したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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