JP4279260B2 - 歯科環境の自動化 - Google Patents

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Description

本発明は、歯科環境において用いられる情報制御システムに関し、前記環境は、個別選択が可能ないくつかの歯科用器具を含む歯科用ユニットと、選択された歯科用器具の動作を制御する少なくとも1つの器具制御部材と、患者台と、前記歯科用ユニットと前記患者台とに対して機能する関係にある、歯科医と歯科助手との作業位置とを包含し、前記情報制御システムは、歯科的状況に対する処置のシーケンスを格納するコンピュータ手段と、歯科的状況に対する処置のシーケンスを表示する表示手段とを含む。
歯科用ユニットの歯科用器具の動作と、歯科用器具の動作に関連しない各種補助機能の動作とをコンピュータで制御すること自体は、先行技術においてよく知られている。先行技術における代表的な例が欧州特許第0 391 967号明細書に開示されており、それは、器具の操作ならびに一連の補助機能の管理および制御を行うマイクロプロセッサを含み、それによって、器具および補助機能を、ディスプレイとそれに関連付けられた選択手段とを用いて選択できる歯科用ユニットである。
米国特許出願第5,453,009号では、歯科医による、個々の歯科的状況(dental conditions)に用いる処置シーケンスの決定に何らかの改善を提案する、歯科処置の方法およびシステムが開示されており、これは、不要または不適切な処置を避けるために、ありうるすべての歯科疾病および問題の情報と、そのような歯科的状況に対して可能な処置シーケンスの情報とを格納するメモリを有するコンピュータを用いるものである
本発明の目的は、歯科環境において情報制御技術の利用を一層進めることであり、そのために、処置の準備または調整中、および処置の実施中に情報を提供するいくつかのステップまたはアクションを含む、一連の選択可能な歯科処置を歯科医および/または歯科助手が行えるようにすることによって、歯科治療における質の管理および制御を著しく向上させる情報制御システムを提供する。
本発明のさらなる目的は、歯科環境における記録保持の利便性を向上させることであり、そのために、本情報制御システムのロギング(logging)機能を用いて、患者の記録簿の処置記録に情報制御システムを組み込む。
本発明のさらなる目的は、歯科治療において何人かの歯科医が共用できるマルチユーザ歯科情報制御システムを提供することである。
本発明のこれらの目的ならびにこの後の説明によって明らかになる他の目的は情報制御システムによって達成され、この情報制御システムは、その汎用的側面においては、一連の選択可能な歯科処置をリストした処置プロトコルをコンピュータ手段が少なくとも1つ格納し、リストされた処置ごとに、その処置の準備および実施において一連の連続したステップまたはアクションが実行され、前記表示手段が、コンピュータ手段に作用的に接続され、前記処置およびステップまたはアクションを歯科医および/または歯科助手に対して表示するプロトコル表示手段を含み、この情報制御システムがさらに、前記プロトコルにリストされた処置およびアクションを選択するために、歯科医および/または歯科助手がコンピュータ手段にコマンドを入力する操作のためのプロトコル制御手段を含むことを特徴とする。
これらを実現することにより、歯科要員が必要または要望に応じて、前記処置の連続したステップおよびアクションに関する情報を含む、個々の歯科処置の概要ならびに詳細の両方に、即座に便利に効率的にアクセスすることを可能にする情報制御システムが提供される。
これによって、歯科治療の質と効率とが改善され、歯科医はその役割の一部から解放され、その一部は歯科助手に委ねられる。特に、歯科助手が必要とする情報のかなりの部分が本情報制御システムによって提供されるので、歯科助手は作業がやりやすくなり、前述のとおり、歯科医は楽になる。
情報表示手段は、前記コンピュータ手段から転送された、前記歯科用ユニットの歯科用器具の使用に関する情報を表示するために、前記歯科用ユニットにおける器具保持手段の場所に配置されることが好ましい。
これによって、個々の器具の使用に関連する適切な情報が、歯科医が取り上げる器具のすぐ横という適切な場所で効率的に表示される。
歯科環境で使用する本システムの好ましい実施態様では、歯科用ユニットが、選択された器具の動作パラメータを制御するマイクロプロセッサ手段を含み、プロトコルが、歯科用ユニットの少なくとも1つの歯科用器具の使用を必要とする少なくとも1つのステップまたはアクションを含む、少なくとも1つの処置を含み、少なくとも1つの動作パラメータの値が前記コンピュータ手段に格納され、それによって、前記コンピュータ手段が、歯科用ユニットの前記マイクロプロセッサ手段に作用的に接続されるか接続可能であってもよく、これは、前記歯科用器具が選択されたときに、前記パラメータ値が前記マイクロプロセッサ手段に伝えられ、前記動作パラメータが前記格納された値に調整されるようにするためである。
これによって、選択された器具の動作パラメータがシステムによって正しく選択され、歯科医がこの作業から解放される。
前記動作パラメータの値は、前記コンピュータ手段によりプログラム可能であることが好ましい。
この機能は、歯科医が、自分自身の技能または経験にしたがって、個々の処置またはひとまとまりの処置に関する任意の特定パラメータを選択することを可能にする。
パラメータ表示手段は、前記パラメータが前記マイクロプロセッサ手段に伝達された際に前記パラメータを表示するために、前記歯科用ユニットにおける器具保持手段の場所に配置されることが好ましい。
これによって、選択されたパラメータの確認が可能になる。
好ましい実施形態では、前記情報表示手段と前記パラメータ表示手段とが、同一ディスプレイによって構成され、これによって、システムがシンプルになり、全体像と効率とが改善される。
前記プロトコル制御手段は、前記器具制御部材との関連で配置されるキーボード、ポイントアンドクリックデバイス、音声認識装置および/または独立したプロトコル制御部材を任意に含むことが好ましい。
代替の好ましい実施形態では、前記器具制御部材と前記独立したプロトコル制御部材とが単一の足踏み式制御装置に統合される。
前記足踏み式制御装置の個々の制御部材の機能は、コンピュータ手段によりプログラム可能であることが好ましい。
これらの機能は、より詳細なコマンドを情報制御システムに入力することを可能にして、歯科医が情報制御システムをより詳細に制御できるようにする。
患者の情報に関しては、前記プロトコル表示手段は、患者が前記患者台に乗っている間は患者の視野内にあるように配置される患者用ディスプレイを含んでもよいことが好ましい。
これに関連して、前記患者用ディスプレイには、現在実施されている処置、ステップ、またはアクションに関連した実時間データが表示されることが一般に好ましい。
これらの機能は、患者を安心させることに寄与し、一般には処置によって当然ながら妨げられる、患者と歯科医との会話をかなりのレベルまで代替し、それによって、歯科医を解放し、患者を占有する。さらに、多くの人々が歯科治療を受けることを怖れるが、そのような怖れの一因は、歯科処置に関する知識の欠如であるかもしれないと信じられている。
前記患者台には、クッションスイッチなど、台に患者が乗っていることを検知する手段が備えられていることが好ましい。
これによって、患者が存在するという情報をコンピュータ手段にとって利用可能にすることができてもよく、それによって、コンピュータ手段は、処置が現在実施されていることを記録または確認してもよい。
特に、コンピュータ手段は、ロギング情報(特に、任意の選択された処置と、前記処置の過程で実施される任意の前記連続したアクションとに関するロギング情報)を格納するロギング手段を含むことが好ましい。
前記ロギング手段は、以下をロギングするように構成(adopted)されることが好ましい。
患者台における患者の存在、患者の名前、および歯科医と可能な歯科助手(possible the dental nurse)の名前。
実施された処置(個々の処置を識別するバージョン番号や、処置の過程で行われた可能な逸脱などのデータを含む)。
実施された処置に関連する時間データ(処置、ステップ、またはアクションの開始時刻や、それらの継続時間など)。
使用された歯科用器具に関連する時間データ(各器具の使用を開始した時刻、それらの使用の継続時間、および各器具の使用時間の累計など)。
患者が患者台に乗った時刻と患者台から下りた時刻(前記存在検知手段によって記録される)。
水質、気温および/または湿度などの環境データ。
好ましくは、処置中に、前記コンピュータ手段に接続されたバーコードリーダに入力されたアイテムのバーコードからのバーコードデータ。
これらのロギング機能を備えることによって、患者の処置の、コンピュータによるロギングが可能になる。このログから、患者に関連するデータが患者の記録に転送されて保管され、好ましくは患者への請求のために、実施された処置、歯科用ユニットの器具データ、および使用された材料を文書化することに用いられてもよい。
歯科用器具に関連するデータ(作動時間など)は、個々の器具の累計作動時間の情報を収容する記録に転送されてもよく、使用された充填材料に関するデータ(有効期限など)は、患者の記録に転送されてもよい。使用された消耗品に関連するデータ(製品コードやロット番号など)は、バーコードリーダによって入力されてもよい。
さらに、手用器具および加圧滅菌可能な電動器具が加圧滅菌されているかどうかは、バーコードリーダによって記録されてもよく、各器具の加圧滅菌とその後の使用に関する記録が保持される。
患者に関連するデータ(個人別番号、名前、住所など)は、IDカードなどからバーコードリーダを通して入力されてもよい。
これに関連して、コンピュータ手段は、ロギングされたデータの削除を防ぐ手段を有し、それによって、ロギングされたデータの整合性および信頼性を保証することが特に好ましい。
歯科用情報制御システムのさらなる展開で提供されるマルチユーザシステムでは、コンピュータ手段が、サーバコンピュータを含むマルチユーザネットワークの一部を形成し、そのコンピュータ手段はサーバコンピュータに接続され、いくつかの歯科用ユニットに関連付けられ、それによって、前記処置プロトコルが前記サーバコンピュータに格納され、それが前記コンピュータ手段のすべてとそれらに関連付けられた歯科用ユニットとによって共用される。
これによって、同じ歯科治療を分担する何人かの歯科医が、前記治療に共通するすべてのデータへのアクセス権を共有する。
そのようなマルチユーザシステムでは、サーバコンピュータは、前記共用プロトコルに加えて、ユーザが定義した処置プロトコルを格納するように構成されてもよいことが好ましい。
これによって、歯科環境のネットワークに接続されたどのワークステーションでも、どの歯科医が保有している個人別データでも利用可能になる。
特に好ましいさらなる展開では、歯科用ユニットおよび/または前記サーバコンピュータに関連付けられたコンピュータ手段が、歯科診療所の患者の患者記録簿を格納するように構成されてもよく、前記記録簿は、各患者に対して実施された処置およびアクションの記録を収容し、前記コンピュータ手段はさらに、前記患者の記録簿においてその患者に関して記録されたそれまでの処置の情報に基づいて、前記選択可能な処置のいずれかに関して前記処置プロトコルにリストされたアクションを修正するように構成される。
これによって、特定の患者に対して実施される1つ1つの処置のすべてが、その患者に固有の事情に合わせて構成されてもよい(例えば、超音波歯石除去装置の振幅を、過度に敏感な患者に構成させてもよい)。
個々の患者の記録に関しては、前記コンピュータ手段は、患者台の位置調整のデータなどの、患者に関連する情報を格納するように構成されることが好ましい。
これによって、患者の快適さが向上し、患者は、歓迎されていて、歯科処置が自分の固有のニーズに構成されているという安心感を抱くことができる。
以下では、添付の簡略化された概略図面を参照しながら本発明を詳細に説明する。
図1に示された歯科環境は、一般に1で示される歯科用ユニットを含む。慣例として、歯科ユニット1は、器具保持手段3に並べられたいくつかの歯科用器具2(各種のモータ式またはエアタービン式のドリル器具など)と、器具保持手段3から離れることによって選択された器具58を操作するための従来型の足踏み式スイッチおよび制御装置4とを含む。
歯科用ユニット1は、選択された歯科用器具58の動作機能ならびに器具の動作に関連しない保持機能を監視および制御するマイクロプロセッサを含むことが好ましくは可能であり、さらにその設備能力において、そのような動作機能および補助機能の設定またはパラメータを表示するディスプレイ5を含んでもよく、これ自体は欧州特許第0 391 967号明細書で知られているが、これは、本発明の目的のためには省略可能な特徴であり、したがって、歯科用ユニットは、最先端の構成であればどのようなものでもよい。
歯科用器具2を乗せた器具保持手段3は、テーブル状支持物の上に配置されることが可能であり、そのために、患者台43は、乗っている患者が全体的に器具保持手段3の下方に都合よく位置し、患者台43の頭部支持部が器具保持手段3のテーブル状支持物のやや外側に位置してもよいように概略的に示される。
患者台43の頭部支持部の両側に、歯科医および歯科助手のそれぞれの作業位置55および56が配置され、これらの位置では、歯科医ならびに歯科助手が歯科用器具ならびに他の歯科用機器および消耗品を容易に手に取ることができる。通常、それらは、器具保持手段3または歯科助手および/または歯科医の作業位置から手の届く範囲に配置されている手用器具47用のキャビネット57その他と関連して位置する。
これまで説明してきた、図示された歯科環境は、前述の欧州特許第0 391 967号明細書に開示されているように動作してもよく、この開示は、参照により本明細書に組み込まれている。
本発明によれば、本歯科環境はさらに、歯科助手が使用するコンピュータ手段を含み、このコンピュータ手段は、例えば、マイクロプロセッサ11を有する処理ステーション10と、キーボード12と、ポイントアンドクリック装置(マウスなど)14と、ディスプレイ画面16aとを含む、従来型のコンピュータ構成(computer configuration)である。
後でさらに詳細に説明する高度な歯科用情報制御システムを提供することを考慮すると、このコンピュータ構成の図示された実装はさらに、作業位置55の歯科医および作業位置56の歯科助手の視野内に、歯科用ユニット1と一緒に位置する追加ディスプレイ画面16bと、患者台43に乗っている患者の視野内に(例えば歯科診療室の天井に固定されて)位置する情報ディスプレイ画面16cとを含む。
図2に示すように、器具保持手段3に並べられた歯科用器具2は、慣例どおりに、ウォーターエアー冷却水およびすすぎ用噴霧を歯科作業領域に供給するシリンジ2aと、モータ駆動のドリル器具2bおよび2cと、エアタービン駆動のドリル器具2dと、合成充填材料を硬化させるLC(光硬化)ランプ2eと、超音波歯石除去器具2fとを含んでもよい。図示された実施形態では、器具保持手段3と一緒に配置されたディスプレイ画面5に、歯科用ユニット1に組み込まれたマイクロプロセッサから供給される、歯科用器具の動作パラメータ(ドリル器具の回転速度など)の現在の調整内容を表す値が、1行の英数文字で表示される。任意選択で、画面5には、器具ごとに、発光ダイオードなどの表示ランプの列が設けられてもよく、動作パラメータの特定の設定に関して、これらの表示ランプの1つが点灯して、当該パラメータの全調整範囲内での設定値の位置を示すことが可能である。
本発明によれば、歯科環境のための高度な情報制御システムが提供され、これによって、例えば図1で示されたコンピュータ構成(computer configuration)によって表されるコンピュータ手段は、一連の選択可能な歯科処置をリストした処置プロトコルと、このプロトコルにリストされた処置ごとに、処置の準備および実施において実行される一連の連続したステップまたはアクションとを格納する。
図3および4では、本発明の情報制御システムで用いられる、それぞれプロトコルおよび処置の例が、通常のWindows(登録商標)形式の画面イメージ表現で示されている。
ここで、図3のプロトコルについては、選択ウィンドウが、何らかの処置選択が行われる前の初期状態26と、選択状態27とで示されている。選択状態27の選択ウィンドウは、初期状態の「select treatment(処置を選択)」表示の右側にあるプルダウン矢印ボタンをマウスクリックすると表示される。選択状態27の図示された例では、一連の選択可能な8つの処置がリストされ、この中から特定の処置を、マウスクリック操作またはコンピュータキーボードの上下矢印キーおよびEnterキーの操作で選択することが可能である。
特定の処置が選択されると、一連の選択可能な処置が処置選択ウィンドウから消え、その選択によって(例えば、マウスクリックまたはキーボードのEnterキーの操作によって)アクティブになった、ウィンドウ内の「start(開始)」ボタンを操作すると、図4に示された処置ウィンドウ28がコンピュータのディスプレイ画面に表示される。
図示された例では、処置ウィンドウは、3つに分かれたフィールド29〜31を含み、そのうちのフィールド29は、選択された処置の準備および実施過程で実行される別々のステップまたはアクションのリストを含み、これに対して第2のフィールド30は、マウスポインティングまたはコンピュータキーボードの上下矢印キーによって現在強調表示されている個々のステップまたはアクションの重要な詳細を表示するために用いられ、第3のフィールド31は、フィールド29にリストされている後続の連続アクションのいずれかの準備において行われることが必要な準備サブアクションを表示するために用いられてもよい事前セットアップフィールドでもよい。この特徴は特に、例えば、歯科助手が、選択された処置の後続のステップまたはアクションの準備をすることによって、歯科医より先行して作業を行うことを可能にしてもよい。
フィールド29にリストされた第1のステップまたはアクションは、選択された処置を準備するセットアップを含んでもよく、これは、例えば、必要な充填材料および他の消耗品を見つけて準備することや、手用器具47と図2に示された歯科用ユニットから給電され、歯科用ユニットによって制御される器具とを含む歯科用器具を見つけて準備することなどであり、そのような器具の準備は、例えば、選択された器具の先端部分の必要なコントラアングルならびに適切なドリルを選択することを含んでもよい。
処置のリストされた各ステップまたはアクションでは、動作パラメータ(例えば、ドリル器具の回転速度、ウォーターエアー噴霧冷却水の量および組成、トルクなど)のセットアップをしてもよく、後で明らかになるように、アクションによってセットアップされ、歯科用ユニット1に伝達されたパラメータ値が、歯科用ユニットの一部を形成するマイクロプロセッサによって以前に行われた調整より優先されてもよい。
フィールド29にリストされた個々のステップまたはアクションの選択は、歯科医または歯科助手が、後で詳述されるコンピュータ構成に適切なコマンドを入力することによって実行されてもよい。通常、歯科医または歯科助手は、リストされたステップまたはアクションを最後まで順序どおりに進めるが、リストされた各ステップまたはアクションは、明らかに、個別に選択されてもよい。NEXT(次へ)ボタン33とBACK(戻る)ボタン32は、処置間の移動のために設けられている。
リストされたステップまたはアクションのシーケンスの前方にも後方にも移動可能であり、何らかの理由で処置が中断された場合は、その処置が次の任意の機会に再開可能であるように、プロトコルも中断されてもよい。この目的のためのボタンは、図4には示されていない。
本発明により、かつ、図5の例示的構成プランで示されるように、図1に示されたコンピュータ構成は、図1のディスプレイ画面16a〜16cを含むプロトコル表示手段と、プロトコル制御手段とに作用的に接続されているか接続可能であり、プロトコル制御手段は、歯科医または歯科助手が(例えば、図3および4に示されるように)処置プロトコルにリストされた処置およびアクションを選択するためにコンピュータにコマンドを入力することによって動作可能である。
図5の構成プランは、コンピュータ構成59、コンピュータ構成59と歯科用ユニット1との相互接続、および歯科用ユニット1と(器具2を保持する)器具保持手段3、ディスプレイ5、および足踏み式制御装置4との相互接続の構成を表している。
前述のように、コンピュータ構成59は、パーソナルコンピュータの構成要素として本来よく知られている従来型のコンポーネント11〜14、16a〜bおよび18と、データ通信接続9(ケーブルなど)を介して歯科用ユニット1と通信するための任意追加インターフェイス13と、音声認識ユニット15と、バーコードリーダ17とを含む。
コンポーネント構成59にコマンドを入力するために音声認識ユニットを用いる場合は、マイク62が、歯科医の作業位置55またはその近くに取り付けられるか、例えば、歯科医の衣服に装着される。
本発明によって提供される歯科用ユニット1とコンピュータ構成59との間の通信は、コンピュータ構成のインターフェイス13と、歯科用ユニット1のインターフェイス7とを介して行われる。図示された例では、歯科用ユニット1は、マイクロプロセッサ6およびインターフェイス7に加えて、合成音声ジェネレータ8を含み、これは、情報を歯科医および歯科助手、ならびに患者に伝えるさらなる手段を提供するために含んでもよい。
歯科用ユニット1は、歯科用器具2を保持する器具保持手段3、足踏み式制御装置4、および器具パラメータを表示する器具保持手段用ディスプレイ5と通信している。
図6は、足踏み式制御装置4の実施形態を示す。この実施形態によれば、歯科用器具は、器具2が器具保持手段3から持ち上げられている間は、従来どおり、足踏み式制御装置4によって制御される。そのような通常の操作は、主制御部材34を用いて便利に実施され、主制御部材34は、足踏み式制御装置の側面に位置するスイッチ部材またはアームとして具現化されることが好ましい。
足踏み式制御装置の補助制御部材37、38および39は、例えば、現在使用中の歯科用ユニット器具のパラメータを変更するために用いることができる。
このようにして、または、より一般的にはコンピュータ構成によってパラメータが変更されている場合、器具保持手段用ディスプレイ5は、図7に示されるように当該パラメータを表示してもよく、この図では、3番の位置にあるモータ42の回転速度が40において「300」と表示されている。
器具保持手段から持ち上げられている器具がない場合、器具2の制御に関連付けられた制御部材は、例えば以下の説明のように、本発明の情報制御システムへのコマンドの入力に関連付けられた機能に転換される。以下は例である。
主制御部材34を右側(図6)にアクティブ化すると、コンピュータディスプレイ上で、現在のセルの右にあるセルが選択され、前記制御部材を左側にアクティブ化すると、左にあるセルが選択される。主制御部材34を下方に動かすと、選択されたセルがアクティブになる。
さらに、制御部材37〜39は、ポイントアンドクリック装置(「マウス」)の機能を与えられてもよく、ジョイスティック39がコンピュータ画面上でカーソルの位置決めを行い、制御部材37、38がそれぞれ左右のマウスボタンとして機能する。
歯科助手が処置の後続のステップに用いられる器具を、図4の31を参照して前述されたように準備する場合は、図7の41に示されるように、器具保持手段用ディスプレイ5が、準備される器具を強調表示してもよい。
本明細書の導入部分で述べたように、本発明の情報制御システムは、強力なロギング機能を備えることが好ましい。
それらは、歯科医が患者に対して実施された処置を文書化および分析する可能性を大幅に向上させる。本発明のこの利点は、歯科医が患者の記録の正確さ、詳しさ、および信頼性を高いレベルで維持することを支援し、このことは、ほとんどの歯科医が個々の医療事故責任にさらされることから、非常に重要である。
しかしながら、記録保持は時間のかかる作業なので、この作業から歯科医を解放すること、あるいは、少なくともかなりの部分まで記録保持を支援することは、歯科医の作業環境の重要な改善にもなる。
本発明によれば、患者の処置に関連するすべてのデータがロギングされることが好ましい。本発明の情報制御システムの好ましい実施形態のロギング機能を図8に示す。コンピュータ構成1またはサーバ20(後述)におけるログは、大まかに44で表される。
患者が患者台に乗り、処置後に患者台から離れることのロギングは、患者台43に、患者の体重を検知するクッションスイッチ59(図示せず)のような、台の負荷を検知するセンサを設けることによって達成してもよい。
プロトコルから、処置ウィンドウ28(図4)からのデータが、歯科用ユニット1からの器具パラメータデータとともにロギングされる。プロトコル(35)から、選択および/または編集されたデータが、患者用情報システム46に転送され、患者用ディスプレイ16c(図1)に表示される。
特定の患者に必要になることがある特定の器具設定があれば、その設定が、コンピュータ構成またはネットワーク(後述)上に保管されている患者記録45から歯科用ユニット1に転送されてもよく、それに従って歯科用ユニット1で適切な器具パラメータが設定されることが可能である。そのような特別の設定に歯科医の注意を向けるための備えがなされることが好ましい。
用いられる個々の器具(器具保持手段3にある器具2と、手用器具47の両方)が、バーコードリーダ17によって登録され、それによってそれらの使用がシステムによってロギングされてもよい。材料、消耗品、または補助材料48も同様に登録され、それによってそれらの使用がロギングされてもよい。
本来知られているように、ログは、ロギングされたデータの編集や削除を無効にするか防止する機能を設けられることが好ましく、これは、ロギングされたデータが改変されてログの信頼性が損なわれるのを防ぐためである。
本発明によれば、コンピュータディスプレイ16a、16bの1つまたは複数の画面イメージにメニューバー54が表示される。このメニューバーを図9に示す。図9の実施例では、メニューバーは8個のボタンを有し、いずれの時点でも、そのうちの1つだけが選択されてもよい。
ボタンの選択は、マウス14で1回クリックするか、キーボード12を用いるか、音声認識ユニット15を用いるか、足踏み式制御装置4を用いて行ってもよい。
ボタン49 CALL(コール)は、歯科助手を呼ぶために設けられている。
ボタン50 DATA(データ)がアクティブ化されると、歯科用ユニットの器具保持手段3の上にある器具の全リストのデータがディスプレイ16a〜bの1つまたは複数に表示され、これによって、歯科助手と歯科医とが、任意の時点でそのパラメータが選択されているかを確認することが可能になる。
ボタン51 HELP(ヘルプ)をアクティブ化すると、ディスプレイ16a〜bの1つまたは複数に状況依存ユーザマニュアルが表示される。歯科用ユニット1の実際の状況に応じて、関連する入力装置(特に足踏み式制御装置4)の機能が示される。
歯科医は、ボタン52 USER(ユーザ)を用いて、歯科用ユニットの、自分専用のプログラムおよび設定、ならびに自分専用の処置プロトコル(35)を選択してもよい。
患者記録システムにアクセスするには、ボタン60 RECORD(記録)を用いる。
同様に、プロトコルおよび患者用情報システムにアクセスするには、ボタン28 PROTOCOL(プロトコル)および61 PATIENT INFO(患者用情報)を用いる。
アクティブなプロトコル28がない場合の歯科用ユニット1の基本機能に相当する、歯科用ユニット1のマイクロプロセッサ6のプログラミングは、メニューバー54のボタン53 PROGRAMMING(プログラミング)をアクティブ化することによって行われてもよく、このボタンをアクティブ化すると、図10に示されるようなプログラミングメニューが使用可能になり、このメニューはディスプレイ16a〜bの1つまたは複数に表示される。
そのようなプログラミングウィンドウが示された図10の実施例では、そのウィンドウが、本発明のコンピュータ構成のディスプレイ16a〜bに表示される。図10では、ウィンドウ上部に横に並んだタブにより、器具のパラメータのプログラミングが選択されており、ウィンドウの右側に縦に並んだタブにより、モータのパラメータのプログラミングが選択されている。
この選択されたウィンドウでは、ユーザは、3つの最大速度値と、3つの噴霧水量値と、1つの噴霧エアー値と、チップブローの有効化およびタイプとをプリセットまたはプログラミングすることが可能である。左下のボタンによってデフォルト値を選択してもよく、右下のボタンによって、選択されている値を保存してもよい。
図11は、何人かの歯科医で構成される歯科治療のための、本発明のコンピュータ構成のいくつかの、共通ネットワークとの相互接続を表している。歯科用ユニットNo.1(1)およびコンピュータ構成No.1(59)は、1人の歯科医に関連付けられた機器、または歯科診療所内の1つの処置設備を表す。歯科用ユニットNo.n(24)およびコンピュータ構成No.n(25)は、別の歯科医の家屋または診療所、あるいは当該歯科診療所の別の処置施設における同様の設備を表す。
それ自体は既知の方法での全体的なネットワーク管理および中央データストレージのために、中央サーバ20が設けられてもよい。2つのコンピュータ構成59と25との間の接続、または各コンピュータ構成とサーバとの間の接続がそれぞれ19で示されている。サーバ20は、多かれ少なかれ特化されたコンピュータであって、マイクロプロセッサ21と、場合に応じてキーボードおよびディスプレイ22と、必要なネットワークインターフェイス23とを含む。
図3および4との関連でWindows(登録商標)コンピュータの表示形式が参照されていても、本発明の情報制御システムは、明らかに、任意のオペレーティングシステムまたはコンピュータトポロジを用いて構成(implemented)されてもよい。
本発明による情報制御システムの実施形態を組み込んだ歯科環境の全体配置である。 図1に示した歯科環境の歯科用ユニットの一部を形成する統合情報ディスプレイを有する器具保持手段を表す図である。 本発明の情報制御システムで用いられる、プロトコルおよび処置の例の画面イメージを表す図である。 本発明の情報制御システムで用いられる、プロトコルおよび処置の例の画面イメージを表す図である。 図1に示した歯科環境の構成プランを示す図である。 歯科用ユニットおよび本情報制御システムの統合制御のための足踏み式制御装置の上面図である。 図2に示した、統合情報ディスプレイを有する器具保持手段の、修正された別の例を表す図である。 本情報制御システムの患者用情報機能およびロギング機能を表すフロー図である。 本情報制御システムのさらなる展開におけるメニュー選択に用いられるメニューバーの例を示す図である。 歯科用ユニットのパラメータ調整機能の画面イメージを表す図である。 本発明による情報制御システムのマルチユーザ展開の構成プランを示す図である。
符号の説明
1 歯科用ユニットNo.1
2 電動器具
2a〜f 電動器具
3 器具保持手段
4 足踏み式制御装置
5 器具保持手段用ディスプレイ
6 マイクロプロセッサ
7 歯科用ユニットインターフェイス
8 音声ジェネレータ
9 データ接続
10 コンピュータ処理ステーション
11 マイクロプロセッサ
12 キーボード
13 コンピュータインターフェイス
14 コンピュータマウス
15 音声認識ユニット
16a〜b コンピュータディスプレイ
16c 患者用情報ディスプレイ
17 バーコードリーダ
18 ネットワークインターフェイス
19 ネットワーク接続
20 ネットワークサーバ
21 マイクロプロセッサ
22 サーバキーボードおよびディスプレイ
23 サーバネットワークインターフェイス
24 歯科用ユニットNo.n
25 コンピュータ構成No.n
26 処置選択ウィンドウ
27 処置選択ウィンドウ
28 処置ウィンドウ
29 ステップリストフィールド
30 説明フィールド
31 事前セットアップフィールド
32 BACK(戻る)ボタン
33 NEXT(次へ)ボタン
34 主制御部材
35 プロトコル
36 PROTOCOL(プロトコル)ボタン
37 制御部材
38 制御部材
39 足踏み式ジョイスティック
40 パラメータの表示
41 PREPARE(準備)の表示
42 プログラミングされている器具
43 患者台
44 ログ
45 患者記録
46 患者用情報システム
47 手用器具
48 材料
49 CALL(コール)メニューバーボタン
50 DATA(データ)メニューバーボタン
51 HELP(ヘルプ)メニューバーボタン
52 USER(ユーザ)メニューバーボタン
53 PROGRAMMING(プログラミング)メニューバーボタン
54 メニューバー
55 歯科医の作業位置
56 歯科助手の作業位置
57 手用器具キャビネット
58 使用中の電動器具
59 患者台のクッションスイッチ
60 RECORD(記録)ボタン
61 PATIENT INFO(患者用情報)ボタン
62 マイク

Claims (26)

  1. 歯科環境において用いられる情報制御システムであって、
    前記環境が、
    個別選択が可能ないくつかの歯科用器具を含む歯科用ユニットと、
    選択された歯科用器具の動作を制御する少なくとも1つの器具制御部材と、
    患者台と、
    前記歯科用ユニットと前記患者台とに対して機能する関係にある、歯科医と歯科助手と
    の作業位置と
    を包含し、
    前記情報制御システムは、
    歯科的状況に対する処置のシーケンスを格納するコンピュータ手段と、
    歯科的状況に対する処置のシーケンスを表示する表示手段と
    を含み、
    一連の選択可能な歯科処置がリストされた処置プロトコルを前記コンピュータ手段が少なくとも1つ格納し、
    リストされた処置ごとに、前記処置の準備および実施において一連の連続したステップまたはアクションが実行され、
    前記表示手段が、
    前記コンピュータ手段に作用的に接続され、前記処置およびステップまたはアクションを前記歯科医および/または前記歯科助手に対して表示するプロトコル表示手段を含み、
    前記情報制御システムは、
    前記プロトコルにリストされた処置、ステップおよび/またはアクションを選択するために、前記歯科医および/または前記歯科助手が前記コンピュータ手段にコマンドを入力する操作のためのプロトコル制御手段をさらに含む
    ことを特徴とする情報制御システム。
  2. 前記コンピュータ手段から転送された、前記歯科用ユニットの歯科用器具の使用に関連する情報を表示するために、前記歯科用ユニットにある器具保持手段の場所に情報表示手段が配置されていることを特徴とする、請求項1に記載の情報制御システム。
  3. 前記歯科用ユニットが、選択された器具の動作パラメータを制御するマイクロプロセッサ手段を含み、
    前記処置プロトコルが、前記歯科用ユニットの少なくとも1つの歯科用器具の使用を伴う、少なくとも1つのステップまたはアクションを含む、少なくとも1つの処置を含み、
    前記器具の少なくとも1つの動作パラメータの値が前記コンピュータ手段に格納されており、
    前記歯科用器具が選択されたときに、ただちに、前記パラメータ値を前記マイクロプロセッサ手段に伝達し、前記動作パラメータを前記格納された値に調整するために、前記コンピュータ手段が前記歯科用ユニットの前記マイクロプロセッサ手段に作用的に接続されているか接続可能である
    ことを特徴とする、請求項1または2に記載の情報制御システム。
  4. 動作パラメータの値が、前記コンピュータ手段を用いてプログラム可能であることを特徴とする、請求項3に記載の情報制御システム。
  5. 前記パラメータ値が前記マイクロプロセッサ手段に伝達されたときに前記パラメータ値を表示するために、前記歯科用ユニットにある器具保持手段の場所にパラメータ表示手段が配置されていることを特徴とする、請求項3または4に記載の情報制御システム。
  6. 前記情報表示手段と前記パラメータ表示手段とが同一ディスプレイで構成されていることを特徴とする、請求項5に記載の情報制御システム。
  7. 前記プロトコル制御手段が、キーボードと、ポイントアンドクリック装置と、音声認識装置と、前記器具制御部材と関連して配置されている独立したプロトコル制御部材とを任意に含むことを特徴とする、請求項1から6のいずれかに記載の情報制御システム。
  8. 前記器具制御部材と前記独立したプロトコル制御部材とが単一の足踏み式制御装置に統合されていることを特徴とする、請求項7に記載の情報制御システム。
  9. 前記足踏み式制御装置の個々の制御部材の機能が前記コンピュータ手段を用いてプログラム可能であることを特徴とする、請求項8に記載の情報制御システム。
  10. 前記プロトコル表示手段が、前記患者台に乗っている患者の視野内に配置されている患者用ディスプレイを含むことを特徴とする、前記請求項1から9のいずれかに記載の情報制御システム。
  11. 現在実施中の処置、ステップまたはアクションに関連する実時間データを前記患者用ディスプレイに表示するように備えられることを特徴とする、請求項10に記載の情報制御システム。
  12. 前記患者台における患者の存在を検知する、クッションスイッチなどの手段が前記患者台に備えられることを特徴とする、前記請求項1から11のいずれかに記載の情報制御システム。
  13. 前記コンピュータ手段が、情報、特に、任意の選択された処置および/または前記処置の過程で実施される任意の前記連続したアクションに関するロギング情報、を格納するロギング手段を含むことを特徴とする、前記請求項1から12のいずれかに記載の情報制御システム。
  14. 前記ロギング手段が、前記患者台における患者の存在と、前記歯科医および可能な前記歯科助手の名前と、好ましくは前記患者の名前とをロギングするように構成されていることを特徴とする、請求項13に記載の情報制御システム。
  15. 前記ロギング手段が、個々の処置を識別するバージョン番号や、行われた、処置からの可能な逸脱などのデータを含む、実施された処置をロギングするように構成されていることを特徴とする、請求項13または14に記載の情報制御システム。
  16. 前記ロギング手段が、実施された処置に関連する時間データ、つまり、処置、ステップまたはアクションの開始時刻と、処置、ステップまたはアクションの継続時間または完了時刻などの時間データ、をロギングするように構成されていることを特徴とする、請求項13から15のいずれかに記載の情報制御システム。
  17. 前記ロギング手段が、用いられる前記歯科用器具に関連する時間データ、つまり、各器具の使用を開始した時刻、各器具の使用の継続時間、および各器具の使用時間の累計などの時間データ、をロギングするように構成されていることを特徴とする、請求項16に記載の情報制御システム。
  18. 前記ロギング手段が、前記存在検知手段によって記録される、前記患者が前記患者台に乗った時刻と前記患者台から下りた時刻とをロギングするように構成されていることを特徴とする、請求項13から17のいずれかに記載の情報制御システム。
  19. 前記ロギング手段が、水質、気温および/または湿度などの環境データをロギングするように構成されていることを特徴とする、請求項13から18のいずれかに記載の情報制御システム。
  20. 前記ロギング手段が、好ましくは、処置中に、前記コンピュータ手段に接続されたバーコードリーダに入力されたアイテムのバーコードからのバーコードデータをロギングするように構成されていることを特徴とする、請求項13から19のいずれかに記載の情報制御システム。
  21. ロギングされたデータの削除を防止する手段が備えられることを特徴とする、請求項13から20のいずれかに記載の情報制御システム。
  22. 前記コンピュータ手段が、いくつかの歯科用ユニットに関連付けられたコンピュータ手段と接続されたサーバコンピュータを含むマルチユーザネットワークの一部を形成し、それによって、前記処置プロトコルが、前記コンピュータ手段のすべてとそれらに関連付けられた歯科用ユニットとによって共用されるために前記サーバコンピュータに格納されることを特徴とする、前記請求項1から21のいずれかに記載の情報制御システム。
  23. 前記サーバコンピュータが、前記共用プロトコルに加えて、ユーザによって定義された処置プロトコルも格納するように構成されていることを特徴とする、請求項22に記載の情報制御システム。
  24. 歯科用ユニットに関連付けられた前記コンピュータ手段および/または前記サーバコンピュータが、歯科診療所の患者の患者記録簿を格納するように構成されていて、前記記録簿が、その中の各患者に対して実施された処置およびアクションの記録を収容していることを特徴とする、前記請求項1から23のいずれかに記載の情報制御システム。
  25. 特定の患者の記録に関して、前記コンピュータ手段が、前記患者の記録に記録されたそれまでの処置の情報に基づいて、前記選択可能な処置のいずれかに関して前記処置プロトコルにリストされたステップまたはアクションを修正するように構成されていることを特徴とする、請求項24に記載の情報制御システム。
  26. 個々の患者の記録に関して、前記コンピュータ手段が、前記患者台の位置調整のデータなどの、前記患者に関連する情報を格納するように構成されていることを特徴とする、請求項24または25に記載の情報制御システム。
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