JP4277561B2 - 物理的オブジェクトに関する討論を可能とする方法、システム及びプログラム - Google Patents

物理的オブジェクトに関する討論を可能とする方法、システム及びプログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、人達の間でタスク中心的な物理的オブジェクトに関する会話を可能とする方法、システム及びプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
互いに同一場所にいない個人同士間での同期式及び非同期式の通信をサポートするシステムは多い。その例には、音声メール/音声メッセージングを用いた電気通信デバイスや、電子メールとファイルシェアリングを用いたテキスト及びオーディオチャットなどのコンピュータ仲介通信がある。
【0003】
しかしながら、ほとんどの通信ツールに伴う共通的な問題は、会話が、討議される対象となる共有されているアーチファクト(すなわち、物理的オブジェクト)から分離する傾向があり、接続や関係がないという点である。会話とアーチファクト間のいくぶん珍しいつながりを、図1に示す。同図には、車が修理されていて、ワックスマーカーを用いて、この車の修理手順の次のステップを伝える作業状況が示されている。この討議のオブジェクト(すなわち、車)は、それ自身に関する情報を非同期式に通信するために用いられている。
【0004】
一般的に、オブジェクトと会話の分離は、ある種の協力、すなわち「緊密に」連携していることを特徴とする協力、にとっては問題となる。緊密に連携している協力は、しばしば、共有のアーチファクト(例えば、文書、ツール、作業製品、共通のリソースなど)に関して会話を通じて他者と問題を解決するという事態になる。このような「オブジェクトを伴う」会話は、共通のコンテキストに依存する、すなわち、協力者は、アーチファクト又はそのアーチファクトに対する表現(すなわち、絵、記述など)に視覚的に、一度に又は別々の時点でアクセスする。一方、緩く連携している協力は、しばしば、複雑な会話を伴う。複雑な会話は、比較的、物質的な世界とは無関係であり、ナレーションや、議論や、アプリケーションの例を含む。
【0005】
複雑な会話は達成し易いが、オブジェクトを伴う会話はそうではないことを示す証拠がある。例えば、仮想環境を用いる協力者とのインタビューによれば、チャット空間では、ユーザは、テキストを共有のチャットウインドウに貼り付ける(ペーストする)か又は、自分が会話することを希望する特定の内容を共有する他のなんらかの手段を発見するとのことである。しかしながら、このように貼り付けることは、貼り付けられた素材をそのコンテキストから取り出してしまうという副作用を持ちかねない。協力的な仮想環境(Collaborative Virtual Environments,CVE)においては、人達とアーチファクトは、アバター及び共有オブジェクトとして表されるが、その各々が、構成して維持する作業を必要とする。CVE内のオブジェクトは、ハイパーリンクすることが可能であり、これで、他の設定に従うコンテキストでのオブジェクトに関する討議を容易なものとする。音声による会話においては、説明は、指示や、説明や、プロップ(例えば、物理的オブジェクトの絵や「我々がちょうど運び込んだシルバーセダンの隣の駐車場の背後にある赤い車」のようなステートメントや、正式に記録された記述的なメンテナンスログ)を通じてリアルタイムで構成される。ビデオテレビ会議では、内容が共有されるように事前に配慮しなければならない(例えば、文書をレポジトリに入れたり、討論のためにオブジェクトを会議センターに持ち込んだりする)。
【0006】
同一場所にいない人同士の間でのオブジェクトを伴う会話を、より効果的で効率的なものとするための方法、システム及びプログラムが必要である。さらに、それ自体は通信デバイスとは見なされない、対象となる物理的オブジェクトに関する通信を改善することが可能な方法、システム及びプログラムが必要である。
【0007】
【特許文献1】
米国特許第6,008,727号明細書
【非特許文献1】
アライ(Arai, T.)、オースト(Aust, D.)、ハドソン(Hudson, S.E.)著、「ペーパーリンク:紙から電子コンテンツへハイパーリンクする技術 (PaperLink:A Technique for hyperlinking from real paper to electronic content)」、ヒューマン・ファクター・イン・コンピューティング・システム会報(Conference Proceedings On Human Facrots in Computing Systems)、米国、1997年、p327−334
【非特許文献2】
チャーチル(Churchill, E.F.)、トレヴァー(Trevor, J.)、ブライ(Bly, S.)、ネルソン(Nelson, L.)、キュブラニック(Cubranic, D.)著、「アンカードカンバセーション:文書のコンテキストにおけるチャット(Anchored conversations: Chatting in the context of a document)」、コンピュータ・ヒューマン・インタラクション2000(Computer‐Human Interaction 2000, CHI 2000)会報、米国、2000年、p454−461
【非特許文献3】
ハイナー(Heiner, J.M.)、ハドソン(Hudson, S.E.)、タナカ(Tanaka, K)著、「Paper PDAにおける、紙からのリンクとメッセージング(Linking and messaging from real paper in the Paper PDA)」、ユーザインターフェース・ソフトウエア・アンド・テクノロジー、第12回Association for Computing Machinery(ACM)シンポジウム会報(Proceedings of the 12th annual ACM symposium on User interface software and technology)、米国、1999年、p179−186
【非特許文献4】
イシイ(Ishii, H.)、ウルマー(Ulmer, B.)著、「タンジブルビット:人間、ビット及び原子の間のシームレスなインターフェースに向けて(Tangible Bits: Towards Seamless Interface between People, Bits ane Atoms)」、コンピュータ・ヒューマン・インタラクション1997(Computer‐Human Interaction 1997, CHI 1997)会報、米国、1997年
【非特許文献5】
リュングストランド(Ljungstrand, P.)、レッドストロム(Redstrom, J.)、ホルムキスト(Holmquist, L.)著、「ウェブスティッカー:ウェブへのブックマークのアクセス、管理、及び共有に対する物理的トークンの使用(Webstickers:Using Physical Tokens to Access, Manage and Share Bookmarks to the Web)」、デザイニング・オーグメンテッド・リアリティー・エンバイロンメント(Designing Augmented Reality Environment, DARE 2000)会報、米国、2000年
【非特許文献6】
椎尾一郎、「IconSticker:実世界に取り出した紙アイコン」、[平成15年4月10日検索]、インターネット<URL: http://fig.ele.eng.tamagawa.ac.jp/projects/iconsticker/indexj.html>
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、人達の間において、物理的オブジェクトに関する討論を可能とするシステムと方法を提供することを目的とする。本発明の実施形態を用いると、インフォーマルで社交的かつ専門的なネットワークを、対象となる物理的オブジェクトの周りに作成することが容易となる。言い換えれば、本発明を用いれば、物理的なオブジェクトの周りに形成されるアドホックなコミュニティを作成することが可能である。物理的なオブジェクトは、例えば、文書や、美術品や、車や、共有のリソース、例えば、複雑な装置(コピー機など)であったりする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の態様によれば、複数の物理的オブジェクトの各物理的オブジェクトを、対応する固有の識別子と関連付けており、そして多分、物理的オブジェクトに関心を持つ少なくとも1人の人物とも関連付ける。複数の物理的オブジェクトのうちの1つを、対象となる特定の物理的オブジェクトとして識別する固有の識別子を含む入力が受信される。この時点で、この対象となる特定の物理的オブジェクトに関する会話的要素が取り込まれる。この会話的要素は、対象となる特定の物理的オブジェクト又はその近傍に位置している人物によって生成されることが可能である。(上述した)関連付けと受信された入力とに基づいて、対象となる特定の物理的オブジェクトに関心を持つ少なくとも1人の人物が識別される。最終的には、この対象となる特定の物理的オブジェクトに関する会話的要素は、対象となる特定の物理的オブジェクトに関心を持つこの少なくとも1人の人物に提供される。
【0010】
上記の会話的要素は、オーディオメッセージや、ビデオメッセージや、テキストメッセージや、絵で表したメッセージや、これらの組み合わせであったりする。このようなメッセージは、ディジタルパケットに変換されて、次に、(例えば、電子メールで)対象となる特定の物理的オブジェクトに関心を持つこの少なくとも1人の人物に送信することが可能である。
【0011】
会話的要素を取り込むことに加えて、この対象となる特定の物理的オブジェクトに関する付随的な情報もまた、取り込むことが可能である。この付随的情報もまた、この対象となる特定の物理的オブジェクトに関心を持つこの少なくとも1人の人物に提供することが可能である。付随的情報とは、人物以外のなにものかによって生成される情報である。付随的情報は、例えば、対象となる物理的オブジェクト、対象となる物理的オブジェクトのある特徴を測定するセンサー、及び/又はこの対象となる物理的オブジェクトの静止画像もしくはビデオ画像を取り込むカメラ、対象となる特定の物理的オブジェクトに関連するプロセッサによって生成され得る。したがって、付随的情報には、物理的オブジェクトの物理的環境(例えば、温度)に関する情報、日付スタンプ及び時間スタンプなどのメタデータ、動作情報及び/又は診断データが含まれ得る。
【0012】
本発明の別の態様では、(a)複数の物理的オブジェクトのうちの1つを対象となる特定の物理的オブジェクトとして識別する入力を受信するステップと、(b)前記対象となる特定の物理的オブジェクトに関する会話要素を取り込むステップと、(c)前記対象となる特定の物理的オブジェクトに関する前記会話要素を前記対象となる特定の物理的オブジェクトに関心を持つ少なくとも1人の人物に提供するステップと、を含む、物理的オブジェクトに関する討論を可能とする方法が提供される。
【0013】
本発明の別の態様では、物理的オブジェクトのうちの1つを、対象となる特定の物理的オブジェクトとして識別する入力の受信に応じて、対象となる特定の物理的オブジェクト又はその近傍に位置している人物とこの対象となる特定の物理的オブジェクトに関心を持っている少なくとも1人の人物との間に通信が確立される。この通信は、リアルタイム又はそれに近い通信であり、音声会議や、ビデオ会議や、インスタントメッセージングセッションであったりする。付随的情報は、通信と一緒に又はこの最中に、得ることが可能である。
【0014】
本発明の特徴、目的及び利点は、全体にわたって同じ又は類似の構成要素が同じ参照番号によって識別される次に示す図面を参照して詳細な説明を読めばより明らかであろう。
【0015】
本発明の更なる態様では、複数の物理的オブジェクトの各物理的オブジェクトを、対応する固有識別子及び前記物理的オブジェクトに関心を持つ少なくとも1人の人物と関連付ける関連リストと、前記複数の物理オブジェクトのうちの1つを対象となる特定の物理的オブジェクトとして識別する固有識別子を含む入力を受信する受信サブシステムと、前記対象となる特定の物理的オブジェクトに関する会話要素であって、前記対象となる特定の物理的オブジェクト又はその近傍に位置する人物によって生成された会話要素を取り込む、取り込みサブシステムと、対象となる特定の物理的オブジェクトに関心を持つ少なくとも1人の人物を前記リストに保存されている関連付けと前記受信された入力とに基づいて識別するプロセッサと、前記対象となる特定の物理的オブジェクトに関心を持つ前記少なくとも1人の人物に対して、前記対象となる特定の物理的オブジェクトに関する前記会話要素を提供する通信サブシステムと、を備える、物理的オブジェクトに関する討論を人達の間で可能とするシステムが提供される。
【0016】
本発明の別の態様では、複数の物理オブジェクトのうちの1つを対象となる特定の物理的オブジェクトとして識別する固有識別子を含む入力を受信する受信サブシステムと、前記対象となる特定の物理的オブジェクトに関する会話要素であって、前記対象となる特定の物理的オブジェクト又はその近傍に位置する人物によって生成された会話要素を取り込む、取り込みサブシステムと、前記対象となる特定の物理的オブジェクトに関心を持つ前記少なくとも1人の人物に対して、前記対象となる特定の物理的オブジェクトに関する前記会話要素を提供する通信サブシステムと、を備える、物理的オブジェクトに関する討論を可能とするシステムが提供される。
【0017】
このような態様においては、前記入力は、対象となる特定の物理的オブジェクトの固有識別子を含む信号から成る。前記受信サブシステムは、対象となる特定の物理的オブジェクトの固有識別子を含む信号を、問い合わせデバイスから受信するようにしてもよい。
【0018】
本発明の別の態様では、複数の物理オブジェクトのうちの1つを対象となる特定の物理的オブジェクトとして識別する入力の受信に応じて、対象となる特定の物理的オブジェクト又はその近傍に位置する人物と対象となる特定の物理的オブジェクトに関心を持つ少なくとも1人の人物との間に通信を確立する通信サブシステムを備えた、物理的オブジェクトに関する討論を人達の間で可能とするシステムが提供される。
【0019】
本発明では更に、複数の物理的オブジェクトの各物理的オブジェクトを、対応する固有識別子及び前記物理的オブジェクトに関心を持つ少なくとも1人の人物と関連付ける手順と、前記複数の物理的オブジェクトのうちの1つを、対象となる特定の物理的オブジェクトとして識別する固有識別子を含む入力を受信する手順と、前記対象となる特定の物理的オブジェクトに関する会話要素であって、前記対象となる特定の物理的オブジェクト又はその近傍に位置する人物によって生成された会話要素を取り込む手順と、上記の手順により生成された関連付けと受信された前記入力とに基づいて、前記対象となる特定の物理的オブジェクトに関心を持つ少なくとも1人の人物を識別する手順と、前記対象となる特定の物理的オブジェクトに関心を持つ前記少なくとも1人の人物に対して、前記対象となる特定の物理的オブジェクトに関する前記会話要素を提供する手順と、をコンピュータに実行させる、物理的オブジェクトに関する討論を人達の間で可能とするプログラムが提供される。
【0020】
【発明の実施の形態】
本明細書の説明では、同期式通信という用語は、電話による会話や、インスタントメッセージングによる会話などのリアルタイム又はリアルタイムに近い状態で発生する通信のことである。それとは対照的に、非同期的通信という用語は、電子メールや他の保存・転送通信などの、リアルタイムではない、又はリアルタイムに近い状態ではない通信のことである。
【0021】
本発明の実施形態による方式は、物理的オブジェクトを通信システムにリンクすることによって、対象となる物理的オブジェクトを介して会話を集中させる。ここでは、対象となる物理的オブジェクトとは、タスクを遂行するという機能的目的に役立つもの(例えば、ツール)である。さらに、これらの物理的オブジェクトは、それ自身は通信デバイス(例えば、電話、ネットワーク接続されたPDA)とは見なされない。これらのオブジェクトの周りに集中した高レベルのタスクとオブジェクト固有の通信用プロトコルもまた、提供される。したがって、物理的環境の場所、状況及び内容に従うコンテキストで討論がなされる。
【0022】
図2(A)、(B)及び(C)を用いて、本発明の実施形態に従ってこの連携を扱うための3つの方式を表す。図2(A)に示す第1の方式は、注釈である。注釈が記録と再生の機能を備え(例えば、音声やテキスト)、これによって、ユーザが、物理的オブジェクトに注釈を付けて、この物理的オブジェクトの存在下での非同期式会話を可能とする。図2(B)に示す別の方式は履歴である。履歴は、そのオブジェクトに関して持たれる会話に対するなんらかのコンテキストを取り込もうとする物理的オブジェクトの活動に関する記録(例えば、センサーログ)である。図2(C)に示すさらに別の方式は、接続である。このような接続は、例えば、物理的オブジェクトから通信システム(例えば、トランシーバを介して)へのもので、直接的に又は他の通信デバイスと組み合わされるものである。以下の検討から理解されるように、注釈と、履歴と、接続を組み合わせることによって、遠隔モードで又はオブジェクトの存在下で発生する同期式及び/又は非同期式の通信が容易となる。
【0023】
タックテイル(TackTales)と呼ばれる本発明の一実施形態を用いて、注釈、履歴及び接続という3つの方式を示す。図3において、タックテイルの実施形態は、掲示デバイス300を含む。これは、要求に応じてその固有の識別を伝達するように改良されたプッシュピンであったりする。図4を参照すると、掲示デバイス300を用いて、中心に位置する共有の掲示板402上に対象となる物理的文書404を掲示することが可能である。掲示に関するメッセージ(例えば、それを誰がなぜ掲示したか)を、ボタン308を用いて残すことにより、通信端末406とも呼ばれるメッセージインタフェース406を起動することが可能である。他の人々はさらに、これに類似したシステムの利用を通して、閲覧したり、希望次第では注釈したりすることにより、掲示オブジェクト404に討論を注釈として付ける、非同期式メッセージング能力を生むことが可能である。タックテイルシステムはまた、起動内容(例えば、いつ、だれ、どこ)を追跡し、これによって、討論の対象となる履歴を時間の経過に連れて構築することを可能とする。本システムを用いてまた、さらなる掲示活動が発生した場合には、最初に掲示をした人物に対していつでもメッセージを送ることが可能である。
【0024】
上記の説明から理解されるように、本発明の実施形態を用いれば、対象となる物理的オブジェクトの周りに、インフォーマルで社交的かつ専門的なネットワークを作成することが容易となる。言い換えれば、本発明を用いれば、物理的オブジェクトの周りに形成されるアドホックなコミュニティを作成することが可能である。物理的オブジェクトは、例えば、文書や、美術品や、車や、共有のリソース、例えば、複雑な装置(例えば、コピー機)などであったりする。このアドホックなコミュニティは、重要なニーズのための複雑な装置を用いる人達を含み、したがって、この装置をどのように使用する及び/又は修理するかを知っているはずである。本発明の実施形態を用いればまた、公共の場所における特定のイベントに関する掲示を介してコミュニティイベントに関する情報を共有することが可能である。別の例では、本発明の実施形態を用いて、物理的環境の状態に関する情報を通信することが可能である。具体的には、本発明の実施形態は、同じ場所で異なる時間に働いている人達による利用が可能である(例えば、作業シフトが別々でも設備を共有できる)。
【0025】
既に簡単に言及した掲示デバイス300を、ここで、図3(A)と(B)を参照して詳細に説明する。図3(A)に、本実施形態において改良されたプッシュピンデバイスである掲示デバイス300の前面図を、図3(B)にその側面図を示す。この例示の実施形態では、掲示デバイス300は、支持構造体302、支持構造体302中を貫通するプッシュピン304、識別タグ306及び起動ボタン308を含む。支持構造体302は、プラスチック、金属、カード用紙及びその類似物で構成することが可能であり、プッシュピン304を識別タグ306に連結させている。
【0026】
図4を参照すると、掲示デバイス300を用いて、物理的オブジェクト404(例えば、新聞記事)を掲示板402(例えば、コルク板)に取り付けることが可能である。物理的オブジェクト404は、新聞記事、マガジン記事、イベント掲示物及び、他者からのフィードバックに関心を持つ人物(「掲示者」とも呼ばれる)から掲示された他の類似の文書であったりする。代替の実施形態では、他の固定デバイスをプッシュピン304の替わりに用いることが可能である。例えば、掲示板402が金属製であれば磁石を用いることが可能である。代替例では、プッシュピン304の替わりに、留め金を用いることが可能である。別の実施形態では、支持構造体302(又は識別タグ306自体)の背面は、接着テープに類似した接着性又は粘着性を有することがあり得る。これらはほんの数例であり、これに限られることを意味するものではない。
【0027】
識別タグ306は、固有の識別子と他の任意のデータを、様々な選択された無線周波数で送信(例えば、ブロードキャスト)することが可能である。この識別子(例えば、英数字コード)は、用いられる特定の実施形態に応じて、ユーザが電子タグ起動時に割り当てることが可能であり、ユーザがソフトウエアコマンドで修正可能であり、又は電子タグ製造者によって固定することも可能である。ある実施形態では、赤外線、超音波又は他の適切なデータ転送システムを単独で又は無線周波数タグと組み合わせて用いて、固有識別子又は関連のデータを送信することが可能である。識別タグ306は、外部電磁コイルで誘導的に電力供給されたり、内部バッテリや、太陽電池や、利用可能であれば家庭電流からのトリクル電流や、他のなんらかの適切な電力メカニズムから電力供給されることが可能である。識別子及び/又はデータの送信は、連続的であったり、間欠的であったり、外部状況の問い合わせに対する応答であったり、ランダムな間隔であったり、或いは識別タグ306へのローカルな電力供給に対する応答であったりする。一実施形態では、識別子と任意の追加データは、ボタン308が押されて、これによって内部スイッチが送信を始動すると送信される。識別タグ306(電子タグとも呼ばれる)の様々な実施形態のさらなる詳細は、その全体を参照してここに組み込む米国特許第6,008,727号に開示されている。
【0028】
図4に示す通信端末406が、掲示板402に近接して置かれている。通信端末406は、コンピュータシステムを含むことが可能であり、掲示デバイス300を用いて物理的オブジェクト404(例えば、文書)を掲示する人物が、自身及び/又は自分自身に関する情報(例えば、電子メールアドレスや電話番号)を識別することを可能とする。通信端末406はまた、他の人物が物理的オブジェクト404のうちの1つに関する(すなわち、関連する)会話に参加することを可能とする。
【0029】
通信端末406は、例えば、スピーカ410、マイクロフォン412、キーボードもしくはキーパッド414、カメラ418及びディスプレイ416(タッチ画面でもよい)を含むことがある。通信端末406はまた、識別信号420を掲示デバイス300から受信する受信デバイス408を含むことがある。物理的オブジェクト404は、この例では、テキスト情報及び/又は画像情報を含むことがある。しかしながら、物理的オブジェクト404は、同一場所にいない人物との通信を可能とする一般的な通信デバイスではない。言い換えれば、物理的オブジェクト404は、電話や、ネットワーク接続された個人向け携帯型情報通信機器(PDA)や、他のいかなる類似の電子式の有線もしくは無線の通信デバイスでもない。以下の説明から理解されるように、本発明の実施形態は、物理的オブジェクト404を通信システムにリンクし、これによって、物理的オブジェクトに関する会話が、全く同一場所にいない又は物理的オブジェクト404の近傍にもいない人達の間で発生し得るようにする。
【0030】
上記の例では、識別タグ306を、固有識別子を送信するデバイスとして説明した。代替実施形態では、識別タグ306は、バーコード、グリフ又は、固有識別コードの光学的又は視覚的認識を可能とする他の記号を含む。このような実施形態では、通信端末406に取り付けられた、又はこれと通信状態にある問い合わせデバイスを用いれば、固有識別コードを読み取ることが可能である。これらの実施形態では、(物理的オブジェクトを対象となる特定のオブジェクトとして識別する)固有識別子を含む入力を、問い合わせデバイスがバーコード、グリフなどを読み取った結果として問い合わせデバイスによって生成することが可能である。
【0031】
さらに別の実施形態では、各識別タグ306は、印刷された固有の英数字識別子(1つ以上の数値及び/又は文字から成る)を有している。これで、特定の物理的オブジェクトに関するメッセージを入力したい人物は、手動で、通信端末406のキーパッド/キーボード414又はタッチ画面416を用いて識別子を入力することが可能である。これは、固有識別子(複数の物理的オブジェクトのうちの1つを対象となる特定の物理的オブジェクトとして識別する)を含む入力をどのようにして受信することが可能であるかを示す別の例である。
【0032】
本発明の特徴を用いれば、第1の人物が第1の物理的オブジェクト4041を掲示板402上に第1の掲示デバイス3001(又は単に識別タグ306)を用いて掲示する。次に、第1の人物は、自分自身と第1の物理的オブジェクト4041との関連付けを開始する。これは、第1の人物がボタン308を押し、識別信号4201が通信端末406の受信デバイス408に送信される場合に起こる。これが新しい掲示であれば、通信端末406は、第1の人物に対して、第1の物理的オブジェクト4041の題名又は名前を入力することを促す。通信端末406はまた、第1の人物に対して、自分自身に関する情報を入力することを促す。このような情報には、例えば、名前、電話番号、電子メールアドレス、インスタントメッセージングアドレス及びその類似物が含まれる。これによって、通信端末406は、会話要素を第1の人物に対して後で送ることが可能となる。その替わりに又はそれに付け加えて、これによって、通信端末406は、第1の人物と他の人物との間の通信チャネル又はインスタントメッセージングセッションを後で設定することが可能となる。
【0033】
通信端末406(コンピュータシステムを含むことが可能である)又は通信端末406とネットワーク接続されたコンピュータシステムは、対応する固有の識別子(例えば、識別信号4201中に与えられている)を第1の物理的オブジェクト4041と(又は、より具体的には、第1の人物によって提供されたオブジェクトの題名または名前と)関連付ける。第1の人物に関する情報はまた、第1の物理的オブジェクト4041と関連付けることも可能である。このような関連付けは、例えば、通信端末406又は通信端末406とネットワーク接続されたコンピュータシステムのメモリに保存されている関連リスト又は表を用いて成し遂げることが可能である。
【0034】
第2の人物が第2の掲示デバイス3002を用いて掲示板402上に掲示した第2の物理的オブジェクト4042を、図4に示す。第2の掲示デバイス3002は、それ自身の固有識別子と関連しているが、これは、第2の識別信号4202によって送信することが可能である。第2の物理的オブジェクト4042に関する類似の関連情報が生成される。このようにして、複数の物理的オブジェクト(例えば、オブジェクト4041と4042)の各々の物理的オブジェクトは、本発明の実施形態に従って、対応する固有の識別子と物理的オブジェクトに関心を持った少なくとも1人の人物(例えば、掲示する人物)とに関連付けられる。
【0035】
掲示板402は、他者が頻繁に訪れる場所に位置するのが望ましい。このようにして、本発明の実施形態を用いれば、物理的オブジェクトに関する会話(例えば、文書の掲示)を生じさせることが可能である。例えば、第3の人物が、第1の物理的オブジェクト4041を観察して、このオブジェクトに関して意見や見解を付けたくなると、その第3の人物は、オブジェクト4041をサポートしている掲示デバイス3001のボタン308を押す。ボタン308が押されると、識別信号4201が、通信端末406の受信デバイス408に送信される。通信端末406(又は、より具体的には、通信端末内の又はこれにネットワーク接続されたコンピュータシステム)が、識別信号4201によって通信された固有識別子を認識して、この第3の人物に対して、多くの様々な仕方のうちのどれか1つで通信するように促す。一実施形態では、通信端末406は、この第3の人物に対して、対象となる物理的オブジェクト4041に関連するテキスト又は他の視覚的メッセージを入力するように促す。このメッセージは、キーボード/キーパッド414及び/又はタッチ画面416を用いて入力することが可能である。代替実施形態では、通信端末406は、第3の人物に対して、マイクロフォン412を用いて音声メッセージを記録するように促す。このようなテキスト又は音声メッセージは、通信端末406によって取り込むことが可能な会話要素の例である。会話要素はまた、カメラ418を用いて記録されたビデオメッセージであったりする。このような会話要素は、本明細書では注釈とも呼ばれるが、コンピュータシステムと関連するメモリ中に保存される。
【0036】
この固有識別子に基づいて、通信端末406は、第1の物理的オブジェクト4041(すなわち、第3の人物にとって関心がある特定の物理的オブジェクト)に関心を持つ少なくとも1人の人物(第3の人物以外)を識別することが可能である。第1の物理的オブジェクト4041を掲示したこの第1の人物は、第1の物理的オブジェクト4041に関心がある人物の例である。第1の物理的オブジェクト4041に関心を持つ他の人物が、第1の人物が物理的オブジェクトを掲示した際にその人によって識別されていたかもしれない。これは、他の多くの様々な仕方によって可能であり、そのうちのいくつかを次に説明する。
【0037】
次に、第1の物理的オブジェクト4041に関する取り込まれた会話要素は、第1の物理的オブジェクト4041に関心を持つ少なくとも1人の人物(例えば、第1の人物)に提供される。これは、テキスト又は他の視覚的メッセージを電子メールを介して少なくとも1人の人物に送ることによって成し遂げることが可能である。この会話要素が音声メッセージである場合、この音声メッセージは、周知の様々な技法のいずれかを用いて電子メールとして送ることが可能な、1つ以上のディジタルパケットに変換することが可能である。会話要素がビデオである場合、それは、ディジタルメディアパケットとして取り込むか又はこれに変換して、電子メールとして送ることが可能である。取り込まれた会話要素は、この会話要素が取り込まれた直後又は比較的まもなく、物理的オブジェクトに関心を持つ1人以上の人物に提供することが可能である。代替例では、多くの取り込まれた会話要素を、それが、物理的オブジェクトに関心を持つ1人以上の人物に提供される前に、蓄積することが可能である。上述したように、取り込まれた会話要素は、物理的オブジェクトに関心を持つ1人以上の人物に対して、これらの会話要素を電子メールで送ることによって提供することが可能である。取り込まれた要素はまた、この物理的オブジェクトに関心を持つ1人以上の人物がアクセスすることが可能なWebサイトに掲示することが可能である。さらに別の実施形態では、この取り込まれた会話要素は、この物理的オブジェクトに関心を持つ1人以上の人物がこの端末を訪れた際に通信端末406でアクセスすることが可能である。
【0038】
第3の人物に対してメッセージ(例えば、テキストや音声)を入力することを促すことに加えて、通信端末406はまた、第3の人物に対して、自分自身に関する情報、例えば、自分の名前、電子メールアドレス、インスタントメッセージングアドレス、電話番号及びその類似物などを入力することを促すことも可能である。次に、通信端末406は、第3の人物に対して、第1の物理的オブジェクト4041に関するさらなるメッセージを(さらなる人物によって)通知されたいかどうか尋ねる。第3の人物の答えが肯定であれば、第3の人物は、第1の物理的オブジェクト4041に関心を持つ人物の集合に追加されることが可能である。これは、例えば、第3の人物に関する情報を、通信端末406又は通信端末406にネットワーク接続されているコンピュータシステムのメモリに保存されている関連リスト又は表に追加することによって成し遂げることが可能である。したがって、第1の物理的オブジェクト4041に関心を持つ前記の少なくとも1人の人物は、これで、第1の人物と第3の人物を含む。
【0039】
上記の例では、複数の物理的オブジェクト(例えば、物理的オブジェクト4041と4042)に対して、1つの通信端末406が存在する。通信端末406を物理的オブジェクトに近接して置くことによって、物理的オブジェクトに関する会話が可能となる。別の実施形態では、通信端末406を携帯可能とし、これによって、人がそれを持ち運ぶことができるようにすることが可能である。したがって、各人が、自身の通信端末406を有するようにしてもよい。こうすると、端末406を携帯している人物が自分にとって関心のある物理的オブジェクトに遭遇すると、その人は、この物理的オブジェクトに関する会話を始めるか又はその物理的オブジェクトに関する進行中に会話に加わるかすることが可能である。その人は、自分自身で識別タグ306を、まだ何も取り付けられていなければ、その物理的オブジェクトに(又はその近傍に)取り付ける。その人の端末406を用いて、その物理的オブジェクトを固有の識別子と自分自身とに関連付けることが可能である。ほかの人達も自分自身の通信端末406を用いて、その物理的オブジェクトに関する会話要素を生成することが可能である。次に、この会話要素は、中央の通信端末に転送され、この中央の通信端末がこの会話要素を(メモリに)保存して、このオブジェクトに関心を持つ他の人達に転送することが可能である。
【0040】
上記の例では、掲示デバイス300を用いて、物理的オブジェクトを通信システムにリンクさせる。掲示デバイス300は、物理的文書を掲示板に取り付けることが可能なデバイスとして説明された。しかしながら、人達間で物理的オブジェクトに関する会話を可能とする他の様々な実施形態が、本発明者によって検討されている。一実施形態では、識別タグ306を、ある人物が会話を希望する物理的オブジェクトに取り付ける。例えば、識別タグ306は、画廊内の美術品に直接に(又はその隣りに)取り付けることが可能である。これによって、複数の人達間で特定の美術品に関する討論を、たとえ彼らの全てがその美術品を同時に見ていなくても、可能とする。別の実施形態では、識別タグ306は、ショールーム又は駐車場内の車の上に置かれている。これによって、人達は、その特定の車に関して質問したり、その車を購入することを申し込むことが可能となる。これによってまた、人達は、自分たちが購入したい車に関する情報を得ることが可能となる。さらなる実施形態では、識別タグ306は、工場内の機械の上や、廃水処理場内のパイプの上に置かれたりする。これによって、別の作業シフトにある保守担当者が、修理やグレードアップを必要としている機械をまとめてトラブルシューティングすることが可能となる。
【0041】
本発明の利点は、物理的オブジェクトに関する識別情報は、絶えず再作成される必要がないという点である。その理由は、物理的オブジェクトは、通信端末406により受信された時に、物理的オブジェクトを識別し、そのオブジェクトに関心を持つ人物を識別する、固有の識別子と関連付けられるからである。加えて、物理的オブジェクトに関する会話要素が人達に(例えば、電子メールで)提供されると、その物理的オブジェクトの識別に、自動的に、(例えば件名に)会話要素を備えることが可能である。したがって、例えば美術品に関する会話に参加している全ての人にとって、自分が緑色の画廊の3階にあるフロントルームの大きい彫刻に言及していることを指定する必要はない。さらに、本発明の実施形態は、同一場所にいない人達が自分たちにとって関心のある物理的オブジェクトについて討論する容易で便利な技法を提供する。
【0042】
物理的オブジェクトに関する会話要素を提供することに加えて、本発明の実施形態を用いるとまた、物理的オブジェクトに関する付随的な情報を提供することも可能である。本明細書で用いられる付随的情報という言葉は、人間以外によって生成された情報であると定義される。言い換えれば、付随的情報は、人によって生成された会話要素を含まない。むしろ、付随的情報は、例えば、対象となる物理的オブジェクト、対象となる物理的オブジェクトのなんらかの特徴を測定するセンサー及び/又は対象となる物理的オブジェクトの静止画像又はビデオ画像を取り込むカメラによって生成したものである。したがって、付随的情報には、物理的オブジェクトの物理的環境(例えば、温度)に関する情報が含まれ得る。付随的情報はまた、日付スタンプや時間スタンプなどのメタデータでもあったりする。付随的情報はまた、例えば、物理的オブジェクトが機械であれば、動作情報であったりする。付随的情報はまた、診断データであったりもする。これらは単に付随的情報の数例である。当業者には、他のタイプの付随的情報も、本発明の精神の範囲内にあることが理解されよう。
【0043】
本発明のある実施形態によれば、付随的情報は、会話要素と関連している。物理的オブジェクトに関心のある人物にその物理的オブジェクトに関する会話要素が与えられると、その人はまた、対応する付随的情報も与えられる。したがって、その人は、データとメッセージが記録された時を指定する時間情報とを得ることが可能である。加えて、その人は、特定のメッセージが記録された時に関する診断、動作及び/又は環境状態の情報を得ることが可能である。日付スタンプや時間スタンプなどの付随的情報を用いて、物理的オブジェクトに関する会話の履歴を生成することが可能である。このような履歴は、会話要素とその関連の付随的情報のログであり、したがって、通信端末406のディスプレイ416上で人に対して提示することが可能である。そうする替わりに又はそれに加えて、図5に示すWebページを介して履歴にアクセスすることが可能である。
【0044】
物理的オブジェクト404に関する非同期式(すなわち、リアルタイムではない)通信をサポートする替わりに又はそれに加えて、上記のやり方で、同期式(すなわち、リアルタイムに近いやり方)通信を、物理的オブジェクト404又はその近傍に位置する第3の人物と物理的オブジェクト404に関心を持つ少なくとも1人との間でサポートすることが可能である。例えば、第1のオブジェクト4041を対象となる特定の物理的オブジェクトとして識別する信号4201の受信に応じて、通信端末406は、第3の人物(第1の物理的オブジェクト4041又はその近傍に位置している)とこの第1の物理的オブジェクト4041に関心を持つ少なくとも1人(例えば、物理的オブジェクト4041を掲示した第1の人物)との間で通信を確立することが可能である。より具体的な例では、通信端末406は、信号4201の受信に応じて第1の人物の電話番号を自動的にダイアルすることが可能である。すると、音声会話又は音声会議が、マイクロフォン410とスピーカ412(又は図示しない電話式受話器)を用いてサポートされる。別の例では、通信端末406は、(第3の人物によって入力された)インスタントメッセージを第1の人物に送り、それによって、第3の人物と第1の人物との間でインスタントメッセージングセッションを開始してサポートする。さらに別の実施形態では、通信端末406はまた、カメラ418、マイクロフォン410及びスピーカ412を用いてビデオ会議をサポートすることも可能である。
【0045】
付随的情報はまた、同期式通信のために生成することが可能である。さらに、履歴を、同期式通信のために作成することが可能である。したがって、同期式通信が、リアルタイム又はそれに近い会話を可能とするとはいえ、これらの会話もまた、保存しておいて後で再生することが可能である。
【0046】
様々なタイプのネットワークとプロトコルを用いて、本発明による通信をサポートすることが可能である。例えば、通信端末406と関連するコンピュータシステムは、インターネットプロトコル(IP)ネットワーク上でのデータ通信の基礎となるH.323プロトコルスタックの部分を含むことが可能である。このH.323プロトコルスタックは、例えば、リアルタイムプロトコル/リアルタイム制御プロトコル(RTP/RTCP)、伝送制御プロトコル(TCP)などを含むことが可能である。通信端末406は、オーディオ及び/又はビデオ会話要素を取り込むために使用される、オーディオコーデック(例えば、G.711、G.723.1、G.729など)及び/又はビデオコーデック(例えば、H.261とH.263)を含むことが可能である。コーデックを用いて、また、リアルタイム又はそれに近い会話を当事者同士間に提供することが可能である。Q.931などのプロトコルを用いて、呼のセットアップと終了を管理することが可能である。H.245などのプロトコルを用いて、チャネルの使用と機能を交渉したり、また、デュアルトーンマルチ周波数(DTMF)ディジットを伝送することが可能である。メディアストリームを、RTP/RTCPを用いて伝送することが可能である。RTPを用いて、実際のメディアを搬送することが可能であり、また、RTCPを用いて、ステータスと制御情報を搬送することが可能である。信号を、伝送制御プロトコル(TCP)を用いて信頼性高く伝送することが可能である。これらは、本発明の実施形態を実現するに際してその支援として用いることが可能なプロトコルのほんの数例であり、決して制限的なものではない。
【0047】
以下に、本発明の特徴を、フローチャートを参照して説明する。図6は、人達の間で物理的オブジェクトに関する討論を可能とする方法600を説明するに際して有用なフローチャートを示す。方法600は、本発明の非同期式実施形態に関する。
【0048】
ステップ602で開始され、複数の物理的オブジェクト(例えば、図4に示す4001と4002)のうちの各物理的オブジェクトは、対応する固有の識別子と関連付けされる。加えて、各物理的オブジェクトは、この物理的オブジェクトに関心を持つ少なくとも1人の人物と関連付けされることが可能である。このような関連は、上述したように、表に保存することが可能である。しかしながら、より一般的には、このような関連は、これには限られないが、表や、配列や、マトリックスを含むどのようなタイプの関連リストにも保存することが可能である。
【0049】
ステップ604で、対象となる特定の物理的オブジェクトとして前記複数のオブジェクトのうちの1つを識別する固有識別子が、受信される。上述したように、この固有識別子は、識別タグ306から受信する信号中に埋め込むことが可能であり、また、バーコードリーダーや他のタイプの感知デバイスを用いて読み取ることが可能である。こうする替わりに、この固有識別子は、通信端末406に手動で入力してもよい。
【0050】
ステップ606で、この対象となる特定の物理的オブジェクトに関する会話要素が取り込まれる。この会話要素は、この対象となる特定の物理的オブジェクト又はその近傍に位置する人物によって生成された確率が極めて高い。既に詳述したように、この会話要素は、通信端末406によって取り込まれる。これに限られないが、オーディオ(例えば、音声)、テキスト及びビデオを含む様々な会話要素を、上記のように説明した。この時点で、付随的情報(例えば、日付スタンプ、時間スタンプ、環境情報など)もまた、取り込むことが可能である。すると、この付随的情報を用いて、この対象となる物理的オブジェクトに関する会話要素をコンテキスト中に置いて、これによって、会話要素を得る(例えば、聞いたり観察したりする)別の人物が、この会話要素が取り込まれた時に存在する環境をよりよく理解できるようにすることが可能である。
【0051】
ステップ608で、対象となる特定の物理的オブジェクトに関心を持つ少なくとも1人の人物が、識別される。これは、例えば、ステップ602で生成された関連とステップ604で受信された入力とに基づいて実行することが可能である。この対象となる特定の物理的オブジェクトに関心を持つ少なくとも1人の人物は、このオブジェクトに関する会話を開始した人物を含む可能性が非常に高い。図4の例を参照すれば、これは、物理的オブジェクト(例えば、4041又は4042)を掲示板402上に掲示した人物であり得る。この掲示した人物はまた、この物理的オブジェクトに関心を持つほかの人達を指定することが可能である。これは、通信端末406を用いて手動で情報を入力することによって又は、タッチ画面416上に提示されているこの人達の絵を触れることによって関心を持つ人達を指定することを可能とする通信端末406のドラッグアンドドロップ機能を用いることによって遂行することが可能である。この特定の物理的オブジェクトに関する会話要素を追加する人達はまた、この特定の物理的オブジェクトに関心を持つ前記少なくとも1人の人物を含む集合に追加することが可能である。これらは、追加の人達をどのようにして特定の物理的オブジェクトに関心を持つ人として識別することが可能であるかというほんの数例である。
【0052】
最後に、ステップ610で、対象となる特定の物理的オブジェクトに関する会話要素が、この対象となる特定の物理的オブジェクトに関心を持つ前記少なくとも1人の人物(すなわち、1人以上の人物)に提供される。上述したように、これは、電子メールを用いて、Webサイト上に掲示して、又は通信端末406で会話要素を検索できるようにすることによって遂行することが可能である。これらは、対象となる物理的オブジェクトに関心を持つ前記1人以上の人物に対してどのようにして会話要素を提供することが可能であるかのほんの数例である。
【0053】
図7のフローチャートをここで用いて、本発明の代替実施形態を説明する。より具体的には、図7の方法700は、本発明の同期式実施形態に関する。ステップ702で、複数の物理的オブジェクトのうちの各物理的オブジェクトは、対応する固有の識別子と、また、対象となる物理的オブジェクトに関心を持つ少なくとも1人の人物と関連付けされる。ステップ704で、複数の物理的オブジェクトのうちの1つを対象となる特定の物理的オブジェクトと識別する入力が受信される。ステップ706で、対象となる特定の物理的オブジェクトに関心を持つ少なくとも1人の人物が識別される。図6と7を比較すれば理解されるように、ステップ702、704及び706は、それぞれステップ602、604及び608と本質的に同じである。したがって、これらのステップのさらなる詳細は繰り返さない。
【0054】
ステップ708で、前記入力(ステップ704で受信された)を受信するとそれに応じて、対象となる特定の物理的オブジェクト又はその近傍に位置する人物と対象となる特定の物理的オブジェクトに関心を持つ前記少なくとも1人の人物との間に通信が確定される。上述したように、通信端末406は、例えば、対象となる特定の物理的オブジェクトに関心を持つ前記少なくとも1人の人物の電話番号を自動的にダイアルする。これで、音声会話を、マイクロフォン410とスピーカ412(又は図示しない電話の受話器)を用いてサポートすることが可能となる。代替例では、通信端末406は、インスタントメッセージを対象となる特定の物理的オブジェクトに関心を持つ前記少なくとも1人の人物に送ることが可能である。さらに別の実施形態では、通信端末406は、カメラ418、マイクロフォン410及びスピーカ412を用いてビデオ会議をサポートすることが可能である。これらは、対象となる特定の物理的オブジェクト又はその近傍に位置する人物とこのオブジェクトに関心を持つ1人以上の人物との間で発生し得るリアルタイム又はリアルタイムに近い通信のほんの数例である。付随的情報もまた生成可能であり、また、履歴も生成可能である。この付随的情報は、物理的オブジェクトに関与する同一場所にいない人物に提供することが可能である。加えて、付随的情報と会話は、保存しておいて、後の時点で再生することが可能である。
【0055】
図6と7を参照して説明した方法600と700のステップのうちの1部は、上記の順序に厳密に従って実行する必要はないことが当業者には明らかであろう。しかしながら、当業者には、これらステップのいくつかは他のステップより先に実行すべきであることが理解されよう。その理由は、あるステップは、他のステップの結果を用いているからである。その要点は、ステップの順序は、あるステップが他のステップの結果を用いる場合にだけ重要であるということである。したがって、当業者には、本発明の実施形態は、図6と7に示すまさにその順序には限られるべきではないことが理解されよう。加えて、当業者には、本発明の実施形態が、図6と7に示すステップのサブグループを用いて実現可能であることが理解されよう。
【0056】
物理的オブジェクトはその各々が、物理的オブジェクトのグループまたはサブセット、例えば多少関連した(場合によっては関連していない)文書から成っていたりする。したがって、物理的オブジェクトをこの物理的オブジェクトに関心を持つ少なくとも1人の人物と関連付けるということは、3つの文書をまとめてこの3つの文書に関心を持つ少なくとも1人の人物と関連付けることであると解釈することが可能である。言い換えれば、図3と4の例をここで戻って参照すると、1つの掲示デバイス300を用いて、この3つの文書を掲示板402に取り付けることが可能である(例えば、プッシュピン304を3つの文書全てにわたって押すことが可能である)。固有識別子(例えば、識別タグ306によって送信された)が、この3つの文書などの物理的オブジェクトのグループ又はサブセットを識別する。したがって、「対象となる特定の物理的オブジェクト」は、実際には対象となる3つの文書(又は絵画)であったりする。このロジックをさらに継続すると、ステップ602と702は、複数の物理的オブジェクトのうちの物理的オブジェクトの各サブセットを固有識別子とこのサブセットに関心を持つ少なくとも1人の人物とに関連付けることであると解釈することが可能である。同様に、特定の付随的情報は、物理的オブジェクトのサブセットと関連し得る。各サブセットは、前記複数の物理的オブジェクトのうちの1つ以上の物理的オブジェクトから成っていたりする。1つのサブセットが他のサブセットと重なるということさえあり得る。
【0057】
本発明の特徴は、通信端末406とその関連のコンピュータシステムによって実行可能である。したがって、通信端末406とその関連のコンピュータシステムもまた、本発明のシステムとまとめて呼ばれる。例示のコンピュータシステムのさらなる詳細を、図8を参照して以下に説明する。
【0058】
上述したように、本発明のシステムは、複数の物理的オブジェクトのうちの各物理的オブジェクトを対応する固有識別子と関連付けるための関連リストを含んでいる。この関連リストは、表、配列、マトリックス又は他の何らかの適切な構成物であったりする。この関連リストはまた、少なくとも1人の人物を前記複数の物理的オブジェクトの各々と関連付ける。これによって、各物理的オブジェクトに関心を持つ1人以上の人物を識別することが可能となる。
【0059】
本発明の本システムはまた、前記複数の物理的オブジェクトのうちの1つを対象となる特定の物理的オブジェクトと識別する固有識別子を含む入力を受信する受信サブシステムを含む。この受信サブシステムは、図4を参照して上述した受信デバイス408であったりするが、これは、識別タグ306から識別信号420を受信することが可能である。この受信システムはまた、キーボード/キーパッド414であったりするが、これは、固有識別子の手動入力を受け入れるものである。別の実施形態では、この受信サブシステムは、タッチ画面416であり、これによって、人が、触れたり、ドラッグアンドドロップや他の類似の対話によってある物理的オブジェクトを対象となる特定の物理的オブジェクトとして指定することが可能である。この受信サブシステムはまた、通信端末406に固有識別子を信号で表示するバーコードやグリフ読み取りデバイスであったりする。この受信サブシステムは、人が固有識別子を音声で入力することを可能とする音声認識ソフトウエアを持つマイクロフォン412でさえあり得る。
【0060】
本発明のある実施形態によれば、本発明のシステムはまた、対象となる物理的オブジェクトに関する会話要素を取り込む、取り込みサブシステムを含む。この取り込みサブシステムは、上述したように、例えば、マイクロフォン412、キーボード/キーパッド414、カメラ418及び/又はタッチ画面416であったりする。この取り込みサブシステムはまた、会話要素を保存する適切なストレージ(例えば、メモリ)を含むことがある。加えて、この取り込みサブシステムはまた、物理的オブジェクトに関する付随的情報を取り込むことが可能である。
【0061】
本発明の本システムはまた、識別された物理的オブジェクトに関心を持つ少なくとも1人の人物を識別することが可能であるべきである。この機能は、当業者には明らかなように、プロセッサによって実行可能である。このプロセッサは、関連リスト中に保存されている関連と入力サブシステムで受信された入力とを用いて、対象となる特定の物理的オブジェクトに関心を持つ少なくとも1人の人物を識別することが可能である。
【0062】
本発明のある実施形態による本システムはまた、通信サブシステムを含むが、これは、会話要素(対象となる特定の物理的オブジェクトに関する)を対象となる特定の物理的オブジェクトに関心を持つ前記1人以上の人物に提供するものである。この通信サブシステムは、例えば、会話要素を通信ネットワーク(例えば、音声及び/又はデータネットワーク)を介して転送するハードウエア及び/又はソフトウエアを含むことが可能である。この通信サブシステムは、本発明の別の実施形態によれば、固有識別子を受信するとそれに応じて複数の当事者同士間で通信(例えば、通信チャネル)を確立するハードウエア及び/又はソフトウエアを含む。この通信システムはまた、物理的オブジェクトに関する、取り込まれた付随的情報をこの物理的オブジェクトに関心を持つ前記1人以上の人物に提供する。
【0063】
上記のサブシステムはその各々が、関連技術上周知の既存の技術を用いて実現することが可能である。したがって、これらサブシステムのさらなる詳細な記述はすべきではない。しかしながら、完全を期すため、例示の汎用コンピュータシステム800を図8を参照して以下に説明する。
【0064】
図8を参照すると、例示のコンピュータ/処理システム800は、プロセッサ804などのプロセッサを1つ以上含む。プロセッサ804は、通信インフラストラクチャ806(例えば、バスやネットワーク)に接続されている。様々なソフトウエア実装を、この例示のコンピュータシステムに関連して説明する。この説明を読めば、関連技術の当業者には、どのように他のコンピュータシステム及び/又はコンピュータアーキテクチャを用いて本発明を実現するかが明らかであろう。
【0065】
コンピュータシステム800はまた、メインメモリ808,望ましくはランダムアクセスメモリ(RAM)を含み、また、二次メモリ810を含むことがある。この二次メモリ810は、例えば、ハードディスク812及び/又は取り外し可能ストレージドライブ814を含むことがあるが、これらのドライブの例としては、フロッピディスクドライブ、コンパクトディスクドライブ、磁気テープドライブ、光ディスクドライブなどがある。この取り外し可能ストレージドライブ814は、取り外し可能ストレージユニット818に対して公知の仕方で読み取り及び/又は書き込み動作を実行する。取り外し可能ストレージユニット818は、その例としてはフロッピディスク、コンパクトディスクドライブ、磁気テープドライブ、光ディスクドライブなどがあるが、取り外し可能ストレージドライブ814によって読み出されたり書き込まれたりする。理解されるように、この取り外し可能ストレージユニット818は、コンピュータソフトウエア及び/データを内部に保存したコンピュータ使用可能ストレージ媒体を含む。
【0066】
代替の実現例では、二次メモリ810は、コンピュータプログラムや他の命令をコンピュータシステム800中にロードすることを可能とするための他の類似の手段を含むことがある。このような手段は、例えば、取り外し可能ストレージユニット822とインタフェース820を含むことがある。このような手段の例は、プログラムカートリッジ及びカートリッジインタフェース(ビデオゲームデバイス中に見受けられるようなもの)、取り外し可能メモリチップ(EPROMやPROMなど)及び関連のソケット並びに他の取り外し可能ストレージユニット822、及び、この取り外し可能ストレージユニット822からコンピュータシステム800にソフトウエアとデータを転送することを可能とするためのインタフェース820を含むことがある。
【0067】
コンピュータシステム800はまた、通信インタフェース824を含むことがある。通信インタフェース824によって、ソフトウエアとデータをコンピュータシステム800と外部デバイスとの間で転送することが可能となる。通信インタフェース824の例には、モデム、ネットワークインタフェース(イーサネット(登録商標)カードなど)、通信ポート、PCMCIAスロットとカードなどがある。通信インタフェース824を介して転送されるソフトウエアとデータは、信号828という形態で与えられるが、この信号は、電磁信号、光信号又は通信インタフェース824で受信することが可能な他の信号であったりする。これらの信号828は、通信経路826を介して通信インタフェース824に提供される。通信経路826は、信号828を搬送し、ワイヤもしくはケーブル、光ファイバ、電話回線、携帯電話リンク、無線周波数リンク及び他の通信チャネルを用いて実現される。
【0068】
この文書において、「コンピュータプログラムと媒体」という用語及び「コンピュータ使用可能媒体」という用語は、一般的に、取り外し可能ストレージドライブ814、ハードディスクドライブ812に搭載されるハードディスク及び信号828などの媒体のことである。これらのコンピュータプログラムプロダクツは、ソフトウエアをコンピュータシステム800に提供するための手段である。
【0069】
コンピュータプログラム(コンピュータ制御ロジックとも呼ばれる)は、メインメモリ808、二次メモリ810及び/又は取り外し可能ストレージユニット812と822中に保存される。コンピュータプログラムはまた、通信インタフェース824を介して受信される。このようなコンピュータプログラムは、実行されると、コンピュータシステム800が、本明細書に説明するような本発明を実現することを可能とする。特に、コンピュータプログラムは、実行されると、プロセッサ804が、本発明の特徴を実現することを可能とする。本発明をソフトウエアを用いて実現すると、このソフトウエアは、取り外し可能ストレージドライブ814、ハードドライブ812又は通信インタフェース824を用いてコンピュータプログラムプロダクツ内に保存され、コンピュータシステム800中にロードされる。
【0070】
本発明の特徴はまた、例えば、特定用途向け集積回路(ASIC)などのハードウエアコンポーネントを用いて、主としてハードウエアにより実現される。本明細書に記載する機能を実行するためのハードウエアステートマシンの実装は、当業者には明らかであろう。本発明の特徴もまた、主としてソフトウエアを用いて実現することが可能である。さらに別の実施形態では、本発明の特徴は、ハードウエア、ソフトウエア双方の組み合わせを用いて実現することが可能である。
【0071】
本発明の様々な実施形態を上述したが、これらは例示されただけであり、制限的なものではないことを理解すべきである。本発明の精神と範囲から逸脱することなく、形態と詳細に対して様々な変更が可能であることが当業者には明らかであろう。
【0072】
本発明は、特定の機能の性能及びその関係を図示する機能構築ブロックの助けによって上述した。これらの機能構築ブロックの境界は、本明細書では、説明しやすいようにしばしば任意に定義した。上記の特定の機能とその関係が適切に実行される限り、代替の境界を定義することが可能である。したがって、このような代替境界はどれでも、クレームに記載される本発明の範囲と精神に含まれる。当業者は、これらの機能構築ブロックは、単体としてのコンポーネント、特定用途向け集積回路、適切なソフトウエア及び類似物を実行するプロセッサ及びこれらの組み合わせによって実現可能であることを認識するであろう。
【0073】
本発明の広さと範囲は、上記の例示実施形態のどれによっても制限されるべきではなく、以下のクレームとその等価物に従ってのみ定義されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】フロントガラス上に修理指示が書かれた車を示す図である。
【図2】本発明の実施形態に係る、注釈方式、履歴方式及び接続方式の代表例を示す図である。
【図3】本発明の実施形態による、例示の掲示デバイスを示す図であり、図3(A)は前面図、図3(B)は側面図である。
【図4】本発明の実施形態による、対象となる物理的オブジェクトに関する人達の間における会話を可能とする例示システムの構成要素を示す図である。
【図5】本発明の実施形態による、履歴を示す例示のWebページを示す図である。
【図6】本発明の実施形態による方法を要約するために用いられるフローチャートである。
【図7】本発明の実施形態による方法を要約するために用いられるフローチャートである。
【図8】本発明の機能を実現するために有用なコンピュータシステムの機能ブロック図である。
【符号の説明】
300:掲示デバイス
3001:第1の掲示デバイス
3002:第2の掲示デバイス
302:支持構造体
304:プッシュピン
306:識別タグ
308:起動ボタン
402:掲示板
404:物理的オブジェクト
4041:第1の物理的オブジェクト
4042:第2の物理的オブジェクト
406:通信端末
410:スピーカ
412:マイクロフォン
414:キーボード/キーパッド
416:ディスプレイ(又はタッチ画面)
418:カメラ
420:識別信号
4201:第1の識別信号
4202:第2の識別信号
600:方法
700:方法
800:コンピュータシステム
804:プロセッサ
806:通信インフラストラクチャ
808:メインメモリ
810:二次メモリ
812:ハードディスクドライブ
814:取り外し可能ストレージドライブ
818、822:取り外し可能ストレージユニット
820:インタフェース
824:通信インタフェース
826:通信経路
828:信号

Claims (22)

  1. (a)通信端末又は該通信端末に接続されたコンピュータシステムが、複数の物理的オブジェクトの各物理的オブジェクトを、対応する固有識別子及び前記物理的オブジェクトに関心を持つ少なくとも1人の人物と関連付けるステップと、
    (b)前記通信端末が、入力手段から入力された、前記複数の物理的オブジェクトのうちの1つを、対象となる特定の物理的オブジェクトとして識別する固有識別子を含む入力を受信するステップと、
    (c)前記通信端末が、前記対象となる特定の物理的オブジェクトに関する会話要素であって、前記対象となる特定の物理的オブジェクトの近傍に位置する人物によって生成された会話要素を、前記通信端末に設けられた取込手段を介して取り込むステップと、
    (d)前記通信端末又は前記コンピュータシステムが、ステップ(a)で生成された関連付けとステップ(b)で受信された前記入力とに基づいて、前記対象となる特定の物理的オブジェクトに関心を持つ少なくとも1人の人物を識別するステップと、
    (e)前記通信端末又は前記コンピュータシステムが、前記対象となる特定の物理的オブジェクトに関心を持つ前記少なくとも1人の人物に対して、前記対象となる特定の物理的オブジェクトに関する前記会話要素を提供するステップと、
    を含む、物理的オブジェクトに関する討論を可能とする方法。
  2. ステップ(b)が、前記通信端末が、前記固有識別子を記憶する、前記特定の物理的オブジェクトの近傍に配置された送信器から送信された前記固有識別子を含む信号を受信するステップを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記送信器は、支持構造体を介して前記特定の物理的オブジェクトに取り付けられている、請求項2に記載の方法。
  4. 前記会話要素が、前記取込手段によって取り込まれた前記対象となる特定の物理的オブジェクトに関するオーディオメッセージを含み、
    ステップ(c)が、前記通信端末又は前記コンピュータシステムが、前記対象となる特定の物理的オブジェクトに関する前記オーディオメッセージを記録するステップを含む、
    請求項1に記載の方法。
  5. 前記会話要素が、前記取込手段によって取り込まれた前記対象となる特定の物理的オブジェクトに関するテキストメッセージを含み、
    ステップ(c)が、前記通信端末又は前記コンピュータシステムが、前記物理的オブジェクトに関する前記テキストメッセージを保存するステップを含む、
    請求項1に記載の方法。
  6. ステップ(c)が、前記通信端末は、付随情報取込手段によって取り込まれた前記対象となる特定の物理的オブジェクトに関する付随的情報を取り込むステップをさらに含み、
    ステップ(e)が、前記通信端末又は前記コンピュータシステムが、対象となる特定の物理的オブジェクトに関する前記付随的情報を、前記対象となる特定の物理的オブジェクトに関心を持つ前記少なくとも1人の人物に提供するステップをさらに含む、
    請求項1に記載の方法。
  7. (a)通信端末又は該通信端末に接続されたコンピュータシステムが、複数の物理的オブジェクトの各物理的オブジェクトを、対応する固有識別子及び前記物理的オブジェクトに関心を持つ少なくとも1人の人物と関連付けるステップと、
    (b)前記通信端末が、入力手段から入力された、前記複数の物理的オブジェクトのうちの1つを、対象となる特定の物理的オブジェクトとして識別する固有識別子を含む入力を受信するステップと、
    (c)前記通信端末又は前記コンピュータシステムが、前記対象となる特定の物理的オブジェクトに関心を持つ少なくとも1人の人物をステップ(a)で生成された関連付けとステップ(b)で受信された前記入力とに基づいて識別するステップと、
    (d)前記通信端末又は前記コンピュータシステムが、前記入力の受信に応じて、前記対象となる特定の物理的オブジェクトの近傍に位置している人物と前記対象となる特定の物理的オブジェクトに関心を持つ前記少なくとも1人の人物との間で通信を確立するステップと、
    を含む、物理的オブジェクトに関する討論を可能とする方法。
  8. (a)通信端末又は該通信端末に接続されたコンピュータシステムが、複数の物理的オブジェクトの各物理的オブジェクトを、対応する固有識別子及び前記物理的オブジェクトに関心を持つ少なくとも1人の人物と関連付けるステップと、
    (b)前記通信端末が、入力手段から入力された、前記複数の物理オブジェクトのうちの1つを、対象となる特定の物理的オブジェクトとして指定する固有識別子を含む入力を受信するステップと、
    (c)前記通信端末又は前記コンピュータシステムが、前記入力の受信に応じて、前記対象となる特定の物理的オブジェクトの近傍に位置する人物と前記対象となる特定の物理的オブジェクトに関心を持つ前記少なくとも1人の人物との間で通信を確立するステップと、
    を含む、物理的オブジェクトに関する討論を可能とする方法。
  9. 複数の物理的オブジェクトの各物理的オブジェクトを、対応する固有識別子及び前記物理的オブジェクトに関心を持つ少なくとも1人の人物と関連付ける関連リストと、
    前記複数の物理オブジェクトのうちの1つを対象となる特定の物理的オブジェクトとして識別する固有識別子を含む入力を受信する受信サブシステムと、
    前記対象となる特定の物理的オブジェクトに関する会話要素であって、前記対象となる特定の物理的オブジェクトの近傍に位置する人物によって生成された会話要素を取り込む、取り込みサブシステムと、
    対象となる特定の物理的オブジェクトに関心を持つ少なくとも1人の人物を前記リストに保存されている関連付けと前記受信された入力とに基づいて識別するプロセッサと、
    前記対象となる特定の物理的オブジェクトに関心を持つ前記少なくとも1人の人物に対して、前記対象となる特定の物理的オブジェクトに関する前記会話要素を提供する通信サブシステムと、
    を備える、物理的オブジェクトに関する討論を可能とするシステム。
  10. 前記受信サブシステムが、前記固有識別子を記憶する前記対象となる特定の物理的オブジェクトの近傍に配置された送信器から送信された前記固有識別子を含む信号を受信する、請求項9に記載のシステム。
  11. 前記送信器は、前記特定の物理的オブジェクトに固定された支持構造体に取り付けられている、請求項10に記載のシステム。
  12. 前記会話要素が、前記対象となる特定の物理的オブジェクトに関するオーディオメッセージを含み、
    前記取り込みサブシステムが、前記オーディオメッセージを取り込むようになっている、
    請求項9に記載のシステム。
  13. 前記会話要素が、前記対象となる特定の物理的オブジェクトに関するテキストメッセージを含み、
    前記取り込みサブシステムが、前記テキストメッセージを取り込むようになっている、
    請求項9に記載のシステム。
  14. 前記取り込みサブシステムが、前記対象となる特定の物理的オブジェクトに関する付随的情報を取り込む付随的情報取込手段を備え、
    前記通信サブシステムが、前記対象となる特定の物理的オブジェクトに関する前記付随的情報を前記対象となる特定の物理的オブジェクトに関心を持つ前記少なくとも1人の人物に提供するようにもなっている、
    請求項9に記載のシステム。
  15. 複数の物理オブジェクトのうちの1つを対象となる特定の物理的オブジェクトとして識別する固有識別子を含む入力を受信する受信サブシステムと、
    前記対象となる特定の物理的オブジェクトに関する会話要素であって、前記対象となる特定の物理的オブジェクトの近傍に位置する人物によって生成された会話要素を取り込む、取り込みサブシステムと、
    前記対象となる特定の物理的オブジェクトに関心を持つ前記少なくとも1人の人物に対して、前記対象となる特定の物理的オブジェクトに関する前記会話要素を提供する通信サブシステムと、
    を備える、物理的オブジェクトに関する討論を可能とするシステム。
  16. 前記受信サブシステムが、前記固有識別子を記憶する前記対象となる特定の物理的オブジェクトの近傍に配置された送信器から送信された前記固有識別子を含む信号を受信する、請求項15に記載のシステム。
  17. 前記送信器は、前記特定の物理的オブジェクトに固定された支持構造体に取り付けられている、請求項16に記載のシステム。
  18. 前記会話要素が、前記対象となる特定の物理的オブジェクトに関するオーディオメッセージを含み、
    前記取り込みサブシステムが、前記オーディオメッセージを取り込むようになっている、
    請求項15に記載のシステム。
  19. 前記会話要素が、前記対象となる特定の物理的オブジェクトに関するテキストメッセージを含み、
    前記取り込みサブシステムが、前記テキストメッセージを取り込むようになっている、
    請求項15に記載のシステム。
  20. 前記取り込みサブシステムが、前記対象となる特定の物理的オブジェクトに関する付随的情報を取り込む付随的情報取込手段を備え、
    前記通信サブシステムが、前記対象となる特定の物理的オブジェクトに関する前記付随的情報を前記対象となる特定の物理的オブジェクトに関心を持つ前記少なくとも1人の人物に提供するようにもなっている、
    請求項15に記載のシステム。
  21. 複数の物理的オブジェクトのうちの各物理的オブジェクトを前記物理的オブジェクトに関心を持つ少なくとも1人の人物と関連付ける関連リストと、
    前記複数の物理的オブジェクトのうちの1つを、対象となる特定の物理的オブジェクトとして識別する固有識別子を含む入力を受信する受信サブシステムと、
    前記入力の受信に応じて、前記対象となる特定の物理的オブジェクトの近傍に位置する人物と前記対象となる特定の物理的オブジェクトに関心を持つ前記少なくとも1人の人物との間に通信を確立する通信サブシステムと、
    を備える、物理的オブジェクトに関する討論を可能とするシステム。
  22. (a)通信端末又は該通信端末に接続されたコンピュータシステムが、複数の物理的オブジェクトの各物理的オブジェクトを、対応する固有識別子及び前記物理的オブジェクトに関心を持つ少なくとも1人の人物と関連付ける手順と、
    (b)前記通信端末が、入力手段から入力された、前記複数の物理的オブジェクトのうちの1つを、対象となる特定の物理的オブジェクトとして識別する固有識別子を含む入力を受信する手順と、
    (c)前記通信端末が、前記対象となる特定の物理的オブジェクトに関する会話要素であって、前記対象となる特定の物理的オブジェクトの近傍に位置する人物によって生成された会話要素を取り込む手順と、
    (d)前記通信端末又は前記コンピュータシステムが、手順(a)で生成された関連付けと手順(b)で受信された前記入力とに基づいて、前記対象となる特定の物理的オブジェクトに関心を持つ少なくとも1人の人物を識別する手順と、
    (e)前記通信端末又は前記コンピュータシステムが、前記対象となる特定の物理的オブジェクトに関心を持つ前記少なくとも1人の人物に対して、前記対象となる特定の物理的オブジェクトに関する前記会話要素を提供する手順と、
    を前記通信端末又は前記コンピュータシステムに実行させる、物理的オブジェクトに関する討論を可能とするプログラム。
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