JP4277343B2 - 加速度センサの製造方法 - Google Patents

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    • G01P2015/0828Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration for defining out-of-plane movement of the mass for one single degree of freedom of movement of the mass the mass being of the paddle type being suspended at one of its longitudinal ends

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  • Dicing (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車、航空機、家電製品などに用いられる加速度センサの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、自動車など産業上の様々な分野において、加速度センサが多岐にわたって用いられるようになっている。なかでも、信頼性、コスト、小型軽量化の点から、車載関係や家電製品などにおける半導体加速度センサの使用が急増している。
【0003】
この種の半導体加速度センサとしては、例えば図19および図20に示すように、支持部13に薄肉の撓み部11を介して揺動自在に支持された重り部12を有し、撓み部11に撓み部11の変形を検出するセンシング部たるゲージ抵抗14(図20参照)が形成され、ゲージ抵抗14から支持部13にわたって拡散抵抗配線15が形成された半導体チップ1を備えたものが提案されている(例えば、特開平7−260821号公報、特開平8−75779号公報)。ここにおいて、半導体チップ1における重り部12と、撓み部11と、支持部13とはn形の単結晶シリコン基板10をエッチング加工することで一体に形成されている。
【0004】
また、単結晶シリコン基板10の主表面上には、酸化シリコン膜18aが形成され、該シリコン酸化膜18a上にはシリコン窒化膜19aが形成されている。さらに、半導体チップ1は、シリコン窒化膜19aおよびシリコン酸化膜18aに開孔されたコンタクトホール(図示せず)を通して拡散配線抵抗15に接続されたワイヤボンディング用のパッド16を有している。
【0005】
半導体チップ1の主表面側(図19における上面側)および裏面側(図19における下面側)には、それぞれガラスからなる上部キャップ30および下部キャップ40が陽極接合により接合されている。ここにおいて、上部キャップ30は、上記シリコン窒化膜19a上に形成された接合用金属層17を介して半導体チップ1に接合されている。また、上部キャップ30および下部キャップ40は、それぞれ重り部12との対向面に重り部12の揺動空間(重り部12との間のギャップ)を確保し空気によるダンピング効果(いわゆるエアダンピング効果)を得るための凹所30a,40aが形成されている。なお、半導体チップ1と上部キャップ30と下部キャップ40とでセンサチップを構成しており、センサチップは、下部キャップ40が図示しないパッケージ(基板)に接着される。
【0006】
以下、図19の半導体加速度センサの製造方法について簡単に説明する。
【0007】
まず、単結晶シリコン基板10の主表面および裏面それぞれの全面にシリコン酸化膜18a,18b(図22(a)参照)を形成し、その後、主表面側のシリコン酸化膜18a上にフォトレジスト層(図示せず)を塗布形成し、ゲージ抵抗14を形成するために該フォトレジスト層をパターニングする。その後、該パターニングされたフォトレジスト層をマスクとして、単結晶シリコン基板10の主表面側のシリコン酸化膜18aをエッチングする。
【0008】
次に、フォトレジスト層を除去し、その後、パターニングされたシリコン酸化膜18aをマスクとしてイオン注入によって単結晶シリコン基板10の主表面側にp形不純物のプレデポジションを行う。その後、露出した単結晶シリコン基板10の主表面に熱酸化膜よりなるシリコン酸化膜(図示せず)をO2雰囲気中で形成し、続いてN2雰囲気中で該p形不純物のドライブを行うことによりゲージ抵抗14を形成する。要するに、単結晶シリコン基板10の主表面側は全面がシリコン酸化膜18aおよび上記熱酸化膜よりなるシリコン酸化膜によって覆われる。
【0009】
その後、単結晶シリコン基板10の主表面側の全面にフォトレジスト層21(図22(a)参照)を塗布形成し、拡散抵抗配線15を形成するために該フォトレジスト層21をパターニングする。続いて、該パターニングされたフォトレジスト層21をマスクとして、単結晶シリコン基板10の主表面側のシリコン酸化膜18aをエッチングし(図22(b)参照)、イオン注入によって単結晶シリコン基板10の主表面側にp形不純物22(図22(b)参照)のプレデポジションを行う。その後、フォトレジスト層21を除去し、露出した単結晶シリコン基板10の主表面に熱酸化膜よりなるシリコン酸化膜18cをO2雰囲気中で形成し、続いてN2雰囲気中で該p形不純物22のドライブを行うことにより拡散抵抗配線15(図22(c)参照)を形成する。
【0010】
次に、単結晶シリコン基板10の主表面側および裏面側それぞれの全面にシリコン窒化膜19a,19b(図22(c)参照)を形成し、単結晶シリコン基板10の裏面側のシリコン窒化膜19b上(図22(c)における下)にフォトレジスト層(図示せず)を塗布形成し、凹所10a(図19参照)および撓み部11および重り部12を形成するために該フォトレジスト層をパターニングする。続いて、該パターニングされたフォトレジスト層をマスクとして、単結晶シリコン基板10の裏面側のシリコン窒化膜19bおよびシリコン酸化膜18bを例えばRIE(反応性イオンエッチング)などのドライエッチング技術によってエッチングする。そして、該フォトレジスト層を除去した後、該パターニングされたシリコン窒化膜19bをマスクとして、水酸化カリウム溶液を用いて単結晶シリコン基板10を異方性エッチングすることにより凹所10aおよび撓み部11および重り部12および支持部13を形成する。ここにおいて、凹所10aは重り部12を囲むように形成されている。
【0011】
次に、単結晶シリコン基板10の裏面側の窒化シリコン膜19bおよび酸化シリコン膜18bを除去するとともに、単結晶シリコン基板10の主表面側にてパッド16を拡散抵抗配線15に接続するためのコンタクトホールを形成する。
【0012】
その後、単結晶シリコン基板10の主表面側の全面にコンタクトホールが埋め込まれるように金属層を堆積させ、該金属層をパターニングすることにより、パッド16および接合用金属層17(図22(d)参照)を形成する。
【0013】
その後、単結晶シリコン基板10に形成された薄肉の撓み部11のうちピエゾ抵抗14および拡散抵抗配線15が形成された部位の近傍を残して他の部分をドライエッチング技術によってエッチングしていわゆる梁構造を形成する。
【0014】
そして、単結晶シリコン基板10の主表面側に、あらかじめ凹所30aが形成された上部キャップ30を接合用金属層17を介して陽極接合により接合する(図22(e)参照)。なお、上部キャップ30には、重り部12および撓み部11を囲むように接合され、パッド16は露出するようになっている(図19参照)。
【0015】
その後、単結晶シリコン基板10の裏面側に、あらかじめ凹所40aが形成された下部キャップ40を陽極接合により接合する。
【0016】
そして、スクライブ線に沿ってダイシングを行うことによって個々のセンサチップを形成する。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
上記図19に示した従来構成の半導体加速度センサでは、図21に示すように、接合用金属層17と上部キャップ30との間に隙間60が形成される。この隙間60は、図22(c)ないし(e)に示すようにシリコン酸化膜18aと熱酸化膜よりなるシリコン酸化膜18cとの膜厚が異なることによって接合用金属層17表面に段差が生じることに起因している。要するに、上述の製造方法に起因して接合用金属層17と上部キャップ30との間に隙間60が形成される。
【0018】
ところで、このような隙間60が形成されていると、ダイシング時に水や切削屑が該隙間60からセンサチップ内部へ侵入し、撓み部11が破壊されたり特性が劣化してしまうという不具合があった。
【0019】
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、ダイシングに伴う収率の低下が抑制される加速度センサの製造方法を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、上記目的を達成するために、支持部に薄肉の撓み部を介して揺動自在に支持された重り部を有し、撓み部にあって該撓み部の変形を検出するセンシング部と該センシング部から支持部にわたる拡散抵抗配線とが主表面側に形成された半導体基板と、該半導体基板の主表面上に形成された絶縁膜と、該絶縁膜上に支持部に対応して重り部および撓み部を囲むように形成された接合用の金属層と、該金属層を介して半導体基板に接合された第1のキャップと、半導体基板の裏面側に接合され少なくとも重り部および撓み部を囲む第2のキャップとを備えた加速度センサの製造方法であって、半導体基板の主表面上に形成され拡散抵抗配線上で表面に凹部を有する上記絶縁膜を形成した後、半導体基板の主表面側にSOG膜を回転塗布することにより半導体基板の主表面側を平坦化し、当該平坦化された面上に上記金属層を形成し、その後、第1のキャップを上記金属層を介して半導体基板に接合し、さらに半導体基板と第2のキャップとで囲まれる空間と外部とを連通させる通気穴が厚み方向に貫設された第2のキャップを半導体基板の裏面側に接合することを特徴とし、平坦化された面上に金属層が形成されることにより該金属層の表面も平坦になり、該金属層と第1のキャップとの間に隙間が形成されないので、ダイシング時にセンサチップ内部へ水や切削屑が侵入するのを防止することができ、ダイシングに伴う収率の低下が抑制され、低コスト化を図ることが可能となる。また、第2のキャップに通気穴が設けられているので、第2のキャップを半導体基板の裏面側に接合した後に該通気穴を塞ぐことにより空気のダンピング効果を得ることができる。
【0021】
請求項2の発明は、支持部に薄肉の撓み部を介して揺動自在に支持された重り部を有し、撓み部にあって該撓み部の変形を検出するセンシング部と該センシング部から支持部にわたる拡散抵抗配線とが主表面側に形成された半導体基板と、該半導体基板の主表面上に形成された絶縁膜と、該絶縁膜上に支持部に対応して重り部および撓み部を囲むように形成された接合用の金属層と、該金属層を介して半導体基板に接合された第1のキャップと、半導体基板の裏面側に接合され少なくとも重り部および撓み部を囲む第2のキャップとを備えた加速度センサの製造方法であって、半導体基板の主表面上に形成され拡散抵抗配線上で表面に凹部を有する上記絶縁膜を形成した後、上記絶縁膜上に表面が平坦化された上記金属層を形成し、その後、第1のキャップを上記金属層を介して半導体基板に接合し、さらに半導体基板と第2のキャップとで囲まれる空間と外部とを連通させる通気穴が厚み方向に貫設された第2のキャップを半導体基板の裏面側に接合することを特徴とし、金属層が平坦化されていることにより、該金属層と第1のキャップとの間に隙間が形成されないので、ダイシング時にセンサチップ内部へ水や切削屑が侵入するのを防止することができ、ダイシングに伴う収率の低下が抑制され、低コスト化を図ることが可能となる。また、第2のキャップに通気穴が設けられているので、第2のキャップを半導体基板の裏面側に接合した後に該通気穴を塞ぐことにより空気のダンピング効果を得ることができる。
【0022】
請求項3の発明は、支持部に薄肉の撓み部を介して揺動自在に支持された重り部を有し、撓み部にあって該撓み部の変形を検出するセンシング部と該センシング部から支持部にわたる拡散抵抗配線とが主表面側に形成された半導体基板と、該半導体基板の主表面上に形成された絶縁膜と、該絶縁膜上に支持部に対応して重り部および撓み部を囲むように形成された接合用の金属層と、該金属層を介して半導体基板に接合された第1のキャップと、半導体基板の裏面側に接合され少なくとも重り部および撓み部を囲む第2のキャップとを備えた加速度センサの製造方法であって、半導体基板の主表面上に形成され拡散抵抗配線上で表面に凹部を有する上記絶縁膜を形成した後、上記絶縁膜上に上記金属層を形成し、その後、上記金属層と第1のキャップとの間に形成される隙間の少なくとも一部を塞ぐ突起部が突設された第1のキャップを上記金属層を介して半導体基板に接合し、さらに第2のキャップを半導体基板の裏面側に接合することを特徴とし、上記金属層と第1のキャップとの間に形成される隙間の少なくとも一部を塞ぐ突起部が突設された第1のキャップを上記金属層を介して半導体基板に接合することにより、該金属層と第1のキャップとの間に形成される隙間が小さくなるので、ダイシング時にセンサチップ内部へ水や切削屑が侵入するのを抑制することができ、ダイシングに伴う収率の低下が抑制され、低コスト化を図ることが可能となる。
【0023】
請求項4の発明は、請求項3の発明において、上記突起部は複数個設けられているので、ダイシング時にセンサチップ内部へ水や切削屑が侵入するのをより一層抑制することが可能となり、ダイシングに伴う収率の低下が抑制され、低コスト化を図ることが可能となる。
【0034】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
本実施形態における半導体加速度センサは、図2(b)に示すように、図19に示した従来構成と同様、支持部13に薄肉の撓み部11を介して揺動自在に支持された重り部12を有し、撓み部11に撓み部11の変形を検出するセンシング部たるゲージ抵抗14(図20参照)が形成され、ゲージ抵抗14から支持部13にわたって拡散抵抗配線15が形成された半導体チップ1を備えている。ここにおいて、半導体チップ1における重り部12と、撓み部11と、支持部13とはn形の単結晶シリコン基板10をエッチング加工することで一体に形成されている。
【0035】
また、単結晶シリコン基板10の主表面上には、酸化シリコン膜18aが形成され、該シリコン酸化膜18a上にはシリコン窒化膜19aが形成されている。なお、本実施形態では、シリコン酸化膜18aとシリコン窒化膜19aとで絶縁膜を構成している。
【0036】
さらに、半導体チップ1は、シリコン窒化膜19aおよびシリコン酸化膜18aに開孔されたコンタクトホール(図示せず)を通して拡散配線抵抗15に接続されたワイヤボンディング用のパッド16を有している。
【0037】
半導体チップ1の主表面側(図2(b)における上面側)および裏面側(図2(b)における下面側)には、それぞれガラスからなる上部キャップ(第1のキャップ)30および下部キャップ(第2のキャップ)40が陽極接合により接合されている。ここにおいて、上部キャップ30は、上記シリコン窒化膜19a上に形成されたアルミニウムよりなる接合用金属層17を介して半導体チップ1に接合されている。また、上部キャップ30および下部キャップ40は、それぞれ重り部12との対向面に重り部12の揺動空間(重り部12との間のギャップ)を確保し空気によるダンピング効果(いわゆるエアダンピング効果)を得るための凹所30a,40aが形成されている。なお、半導体チップ1と上部キャップ30と下部キャップ40とでセンサチップを構成しており、センサチップは、下部キャップ40の裏面(図2(b)における下面)が接着材により基板50に接着されることによって基板50に実装されている。
【0038】
ところで、本実施形態では、図1(c)に示すように、拡散抵抗配線15上のシリコン窒化膜19aと上部キャップ30との間にSOG膜5が埋め込まれている点に特徴がある。言い換えれば、本実施形態では、図21に示した拡散抵抗配線15上のシリコン窒化膜19aと上部キャップ30との間の隙間60にSOG膜5が埋め込まれている。また、本実施形態では、下部キャップ40には、半導体チップ1と下部キャップ40とで囲まれる空間(つまり、センサチップの内部空間)と外部とを連通させる通気穴40bが設けられている。この通気穴40bは、図2(b)において、重り部12の下方に形成されている。また、通気穴40bは、下部キャップ40の裏面を接着する際に接着材51により塞がれている。
【0039】
以下、本実施形態の半導体加速度センサの製造方法について図1および図2を参照しながら説明する。なお、図1は接合用金属層17が形成される部位の主要工程断面を示し、図2はセンサチップ全体の主要工程断面を示す。
【0040】
まず、両面(主表面および裏面)に鏡面研磨処理を施した単結晶シリコン基板10の主表面および裏面それぞれの全面に熱酸化によりシリコン酸化膜18a,18b(図1(a)参照)を形成し、その後、主表面側のシリコン酸化膜18a上にフォトレジスト層(図示せず)を塗布形成し、ゲージ抵抗14を形成するために該フォトレジスト層をパターニングする。その後、該パターニングされたフォトレジスト層をマスクとして、単結晶シリコン基板10の主表面側のシリコン酸化膜18aをエッチングする。
【0041】
次に、フォトレジスト層を除去し、その後、パターニングされたシリコン酸化膜18aをマスクとしてイオン注入によって単結晶シリコン基板10の主表面側にp形不純物のプレデポジションを行う。その後、露出した単結晶シリコン基板10の主表面に熱酸化膜よりなるシリコン酸化膜(図示せず)をO2雰囲気中で形成し、続いてN2雰囲気中で該p形不純物のドライブを行うことによりゲージ抵抗14を形成する。要するに、単結晶シリコン基板10の主表面側は全面がシリコン酸化膜18aおよび上記熱酸化膜よりなるシリコン酸化膜によって覆われる。
【0042】
その後、単結晶シリコン基板10の主表面側の全面にフォトレジスト層21(図1(a)参照)を塗布形成し、拡散抵抗配線15を形成するために該フォトレジスト層21をパターニングする。続いて、該パターニングされたフォトレジスト層21をマスクとして、単結晶シリコン基板10の主表面側のシリコン酸化膜18aをエッチングし(図1(b)参照)、イオン注入によって単結晶シリコン基板10の主表面側にp形不純物22(図1(b)参照)のプレデポジションを行う。その後、フォトレジスト層21を除去し、露出した単結晶シリコン基板10の主表面に熱酸化膜よりなるシリコン酸化膜18cをO2雰囲気中で形成し、続いてN2雰囲気中で該p形不純物22のドライブを行うことにより拡散抵抗配線15(図1(c)参照)を形成する。
【0043】
次に、単結晶シリコン基板10の主表面側および裏面側それぞれの全面にシリコン窒化膜19a,19b(図1(c)参照)を形成し、単結晶シリコン基板10の裏面側のシリコン窒化膜19b上(図1(c)におけるシリコン窒化膜19bの下)にフォトレジスト層(図示せず)を塗布形成し、凹所10a(図2(a)参照)および撓み部11および重り部12および支持部13を形成するために該フォトレジスト層をパターニングする。続いて、該パターニングされたフォトレジスト層をマスクとして、単結晶シリコン基板10の裏面側のシリコン窒化膜19bおよびシリコン酸化膜18bを例えばRIE(反応性イオンエッチング)などのドライエッチング技術によってエッチングする。そして、該フォトレジスト層を除去した後、該パターニングされたシリコン窒化膜19bをマスクとして、80℃の水酸化カリウム溶液を用いて単結晶シリコン基板10を異方性エッチングすることにより凹所10aおよび撓み部11および重り部12および支持部13を形成する。ここにおいて、凹所10aおよび支持部13は重り部12を囲むように形成されている。
【0044】
次に、単結晶シリコン基板10の裏面側のシリコン窒化膜19bおよびシリコン酸化膜18bを除去する。
【0045】
その後、単結晶シリコン基板10の主表面側にSOG(Spin on Glass)膜5(図1(c)参照)を回転塗布(スピンコート)することにより、単結晶シリコン基板10の主表面側を平坦化させる。この時、シリコン窒化膜19aに形成されていた凹部(従来構成において上記隙間60となる部分)がSOG膜5により埋め込まれる。
【0046】
次に、単結晶シリコン基板10の主表面側にてパッド16を拡散抵抗配線15に接続するためのコンタクトホール(図示せず)を形成する。
【0047】
その後、単結晶シリコン基板10の主表面側の全面にコンタクトホールが埋め込まれるようにアルミニウムよりなる金属層を例えばスパッタリング法によって堆積させ、該金属層をパターニングすることにより、ワイヤボンディング用のパッド16、金属配線(図示せず)、および接合用金属層17(図1(c)参照)を形成する。
【0048】
その後、単結晶シリコン基板10に形成された薄肉の撓み部11のうちピエゾ抵抗14(図20参照)および拡散抵抗配線15が形成された部位の近傍を残して他の部分をドライエッチング技術によってエッチングしていわゆる梁構造を形成する。
【0049】
そして、単結晶シリコン基板10の主表面側に、あらかじめ凹所30a(図2(a)参照)が形成された上部キャップ30を接合用金属層17を介して陽極接合により接合する(図1(c)参照)。ここにおいて、接合用金属層17の表面は平坦化されているので、接合用金属層17と上部キャップ30との間に隙間が形成されるのを防止することができる。なお、上部キャップ30は、重り部12および撓み部11を囲むように接合され、パッド16は露出するようになっている。
【0050】
その後、単結晶シリコン基板10の裏面側に、あらかじめ凹所40aおよび通気穴40bが形成された下部キャップ40を陽極接合により接合する(図2(a)参照)。ところで、上部キャップ30および下部キャップ40それぞれの単結晶シリコン基板10との陽極接合は真空雰囲気中で行われるが、下部キャップ40に上記通気穴40bが設けられているので、陽極接合後にセンサチップ内へ通気穴40bを通して空気が入り込めるようになっている。
【0051】
そして、上部キャップ30および下部キャップ40が陽極接合された単結晶シリコン基板10(この段階ではまだウェハ)は、洗浄後にスクライブ線に沿ってダイシングされ、個々のセンサチップが形成される。ここにおいて、当該ダイシングは、下部キャップ40の裏面にダイシング用のテープ(粘着剤の付いたプラスチックフィルム)が貼られた状態で行われるので、下部キャップ40に設けられた通気穴40bからダイシングに伴う水や切削屑が通気穴40bを通してセンサチップ内に入り込むことはほとんどない。
【0052】
ダイシング後は、下部キャップ40の裏面を接着材(例えば、シリコーンペーストなど)により基板50に接着する際に、上記接着材51によって通気穴40bを塞ぐ。しかして、通気穴40bが塞がれるので、センサチップは空気のダンピング効果を得ることができる。
【0053】
以上説明した本実施形態の半導体加速度センサの製造方法によれば、SOG膜5を回転塗布することにより平坦化された面上に金属層たる接合用金属層17が形成されるので、接合用金属層17の表面も平坦になり、接合用金属層17と上部キャップ30との間に隙間が形成されないから、ダイシング時にセンサチップ内部へ水や切削屑が侵入するのを防止することができ、ダイシングに伴う収率の低下が抑制され、収率を高めることができ、低コスト化を図ることが可能となる。
【0054】
(実施形態2)
本実施形態における半導体加速度センサは、図4(b)に示すように、図2(b)に示した実施形態1と略同じであり、図3(c)に示すように、拡散抵抗配線15上のシリコン窒化膜19aと上部キャップ30との間に隙間が形成されないようにアルミニウムよりなる接合用金属層17(金属層)を平坦化してある点に特徴がある。言い換えれば、本実施形態では、図21に示した拡散抵抗配線15上のシリコン窒化膜19aと上部キャップ30との間の隙間60に接合用金属層17の一部が埋め込まれている。なお、実施形態1と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0055】
以下、本実施形態の半導体加速度センサの製造方法について図3および図4を参照しながら説明するが、当該製造方法は、実施形態1の製造方法と略同じなので、同様のプロセスについては説明を一部省略し、特徴となる点についてのみ説明する。
【0056】
本実施形態の製造方法では、実施形態1と同様の工程で拡散抵抗配線15を形成した後、単結晶シリコン基板10の主表面側および裏面側それぞれの全面にシリコン窒化膜19a,19b(図3(a)参照)を形成する。
【0057】
その後、実施形態1と同様の工程で凹所10aおよび撓み部11および重り部12および支持部13を形成した後に、単結晶シリコン基板10の裏面側のシリコン窒化膜19bおよびシリコン酸化膜18bを除去する(図3(b)参照)。
【0058】
続いて、単結晶シリコン基板10の主表面側にてパッド16を拡散抵抗配線15に接続するためのコンタクトホール(図示せず)を形成する。
【0059】
その後、単結晶シリコン基板10の主表面側の全面にコンタクトホールが埋め込まれるようにアルミニウムよりなる金属層を例えばスパッタリング法によって実施形態1に比べて厚く堆積させ、該金属層をエッチバックすることにより該金属層を平坦化し、平坦化された金属層をパターニングすることにより、ワイヤボンディング用のパッド16、金属配線(図示せず)、および接合用金属層17(図3(c)参照)を形成する。
【0060】
その後、単結晶シリコン基板10に形成された薄肉の撓み部11のうちピエゾ抵抗14(図20参照)および拡散抵抗配線15が形成された部位の近傍を残して他の部分をドライエッチング技術によってエッチングしていわゆる梁構造を形成する。
【0061】
そして、単結晶シリコン基板10の主表面側に、あらかじめ凹所30a(図4(a)参照)が形成された上部キャップ30を接合用金属層17を介して陽極接合により接合する(図3(c)参照)。ここにおいて、接合用金属層17の表面は平坦化されているので、接合用金属層17と上部キャップ30との間に隙間が形成されるのを防止することができる。なお、上部キャップ30は、重り部12および撓み部11を囲むように接合され、パッド16は露出するようになっている。
【0062】
その後、単結晶シリコン基板10の裏面側に、あらかじめ凹所40aおよび通気穴40bが形成された下部キャップ40を陽極接合により接合する(図4(a)参照)。
【0063】
そして、上部キャップ30および下部キャップ40が陽極接合された単結晶シリコン基板10(この段階ではまだウェハ)は、洗浄後にスクライブ線に沿ってダイシングされ、個々のセンサチップが形成される。
【0064】
ダイシング後は、下部キャップ40の裏面を接着剤(例えば、シリコーンペーストなど)により基板50(図4(b)参照)に接着する際に、上記接着剤51によって通気穴40bを塞ぐ。しかして、通気穴40bが塞がれるので、センサチップは空気のダンピング効果を得ることができる。
【0065】
以上説明した本実施形態の半導体加速度センサの製造方法によれば、接合用金属層17が平坦化されていることにより、該接合用金属層17と上部キャップ30との間に隙間が形成されないから、ダイシング時にセンサチップ内部へ水や切削屑が侵入するのを抑制することができ、ダイシングに伴う収率の低下が抑制され、収率を高めることができ、低コスト化を図ることが可能となる。
【0066】
(実施形態3)
本実施形態における半導体加速度センサは、図6に示すように、図19に示した従来構成と略同じであって、図5(b)に示すように、拡散抵抗配線15上の接合用金属層17と上部キャップ30との間の隙間60の少なくとも一部を塞ぐ突起部30bが突設された上部キャップ30を接合用金属層17を介して単結晶シリコン基板10に接合してある点に特徴がある。なお、図19に示した従来構成と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0067】
以下、本実施形態の半導体加速度センサの製造方法について図5および図6を参照しながら説明するが、当該製造方法は、従来の製造方法と略同じなので、同様のプロセスについては説明を一部省略し、特徴となる点についてのみ説明する。
【0068】
本実施形態の製造方法では、従来と製造方法と同様の工程で凹所10aおよび撓み部11および重り部12および支持部13を形成した後に、単結晶シリコン基板10の裏面側の窒化シリコン膜19b(図22(d)参照)および酸化シリコン膜18b(図22(d)参照)を除去する。
【0069】
続いて、単結晶シリコン基板10の主表面側にてパッド16を拡散抵抗配線15に接続するためのコンタクトホール(図示せず)を形成する。
【0070】
その後、単結晶シリコン基板10の主表面側の全面にコンタクトホールが埋め込まれるようにアルミニウムよりなる金属層を例えばスパッタリング法によって堆積させ、該金属層をパターニングすることにより、ワイヤボンディング用のパッド16、金属配線(図示せず)、および接合用金属層17(図5(a)参照)を形成する。
【0071】
その後、単結晶シリコン基板10に形成された薄肉の撓み部11のうちピエゾ抵抗14(図20参照)および拡散抵抗配線15が形成された部位の近傍を残して他の部分をドライエッチング技術によってエッチングしていわゆる梁構造を形成する。
【0072】
そして、単結晶シリコン基板10の主表面側に、あらかじめ凹所30a(図6参照)が形成された上部キャップ30を接合用金属層17を介して陽極接合により接合する(図5(b)参照)。ここにおいて、上部キャップ30には、接合用金属層17と上部キャップ30との間の隙間60の少なくとも一部を塞ぐ突起部30bが突設されているので、接合用金属層17と上部キャップ30との間の隙間を小さくすることができる。なお、上部キャップ30は、重り部12および撓み部11を囲むように接合され、パッド16は露出するようになっている。
【0073】
その後、単結晶シリコン基板10の裏面側に、あらかじめ凹所40aが形成された下部キャップ40を陽極接合により接合する(図6参照)。
【0074】
そして、上部キャップ30および下部キャップ40が陽極接合された単結晶シリコン基板10(この段階ではまだウェハ)は、洗浄後にスクライブ線に沿ってダイシングされ、個々のセンサチップが形成される。
【0075】
ダイシング後は、下部キャップ40の裏面を接着剤(例えば、シリコーンペーストなど)により基板50(図6参照)に接着する。
【0076】
以上説明した本実施形態の半導体加速度センサの製造方法によれば、接合用金属層17と上部キャップ30との間に形成される隙間60の少なくとも一部を塞ぐ突起部30bが突設された上部キャップ30を上記接合用金属層17を介して単結晶シリコン基板10に接合されるので、接合用金属層17と上部キャップ30との間に形成される隙間60が小さくなるから、ダイシング時にセンサチップ内部へ水や切削屑が侵入するのを抑制することができ、ダイシングに伴う収率の低下が抑制され、低コスト化を図ることが可能となる。また、本実施形態の製造方法では、従来の製造方法において上部キャップ30に突起部30bを設けておくだけでよいから、実施形態1あるいは2のようにプロセスを変更する必要がないという利点がある。
【0077】
(実施形態4)
本実施形態の半導体加速度センサの基本構成および製造方法は基本的に実施形態3と同じであり、図7に示すように、複数個の突起部30bが突設された上部キャップ30を接合用金属層17を介して単結晶シリコン基板10に接合している点が相違するだけである。なお、実施形態3と同様の構成要素には同一の符号を付してある。
【0078】
(参考例1)
本参考例における半導体加速度センサの基本構成は図19に示した従来構成と略同じであって、図8(d)に示すように、接合用金属層17と上部キャップ30との間に隙間60(図21参照)が形成される部位と図8(d)において単結晶シリコン基板10の主表面側の左端に設けられたダイシングレーンであるスクライブ線(図示せず)との間の所定位置に、ダイシング時の水流が上記隙間60へ到達するのを防ぐための障壁17aを形成してある点に特徴がある。ここに、障壁17aは接合用金属層17と同じ材料により形成され、接合用金属層17表面から突設されている。
【0079】
したがって、図9に示すようにダイシング用ブレード(ダイシング・ソー)70を用いたダイシング時に汚れた水や切削屑が上記隙間60へ到達するのを上記障壁17aによって抑制することができる。
【0080】
以下、本参考例の半導体加速度センサの製造方法について図8を参照しながら説明する。
【0081】
まず、両面(主表面および裏面)に鏡面研磨処理を施した単結晶シリコン基板10の主表面および裏面それぞれの全面に熱酸化によりシリコン酸化膜18a,18b(図8(a)参照)を形成し、その後、主表面側のシリコン酸化膜18a上にフォトレジスト層(図示せず)を塗布形成し、ゲージ抵抗14(図20参照)を形成するために該フォトレジスト層をパターニングする。その後、該パターニングされたフォトレジスト層をマスクとして、単結晶シリコン基板10の主表面側のシリコン酸化膜18aをエッチングする。
【0082】
次に、フォトレジスト層を除去し、その後、パターニングされたシリコン酸化膜18aをマスクとしてイオン注入によって単結晶シリコン基板10の主表面側にp形不純物のプレデポジションを行う。その後、露出した単結晶シリコン基板10の主表面に熱酸化膜よりなるシリコン酸化膜(図示せず)をO2雰囲気中で形成し、続いてN2雰囲気中で該p形不純物のドライブを行うことによりゲージ抵抗14を形成する。要するに、単結晶シリコン基板10の主表面側は全面がシリコン酸化膜18aおよび上記熱酸化膜よりなるシリコン酸化膜によって覆われる。
【0083】
その後、単結晶シリコン基板10の主表面側の全面にフォトレジスト層(図示せず)を塗布形成し、拡散抵抗配線15を形成するために該フォトレジスト層をパターニングする。続いて、該パターニングされたフォトレジスト層をマスクとして、単結晶シリコン基板10の主表面側のシリコン酸化膜18aをエッチングし(図8(a)参照)、イオン注入によって単結晶シリコン基板10の主表面側にp形不純物22(図8(a)参照)のプレデポジションを行う。その後、フォトレジスト層を除去し、露出した単結晶シリコン基板10の主表面に熱酸化膜よりなるシリコン酸化膜18cをO2雰囲気中で形成し、続いてN2雰囲気中で該p形不純物22のドライブを行うことにより拡散抵抗配線15(図8(b)参照)を形成する。
【0084】
次に、例えば減圧CVD法により単結晶シリコン基板10の主表面側および裏面側それぞれの全面にシリコン窒化膜19a,19b(図8(b)参照)を形成し、単結晶シリコン基板10の裏面側のシリコン窒化膜19b上(図8(b)におけるシリコン窒化膜19bの下)にフォトレジスト層(図示せず)を塗布形成し、図8(c)における凹所10aおよび撓み部11および重り部12を形成するために該フォトレジスト層をパターニングする。続いて、該パターニングされたフォトレジスト層をマスクとして、単結晶シリコン基板10の裏面側のシリコン窒化膜19bおよびシリコン酸化膜18bを例えばRIE(反応性イオンエッチング)などのドライエッチング技術によってエッチングする。そして、該フォトレジスト層を除去した後、該パターニングされたシリコン窒化膜19bをマスクとして、80℃の水酸化カリウム溶液を用いて単結晶シリコン基板10を異方性エッチングすることにより凹所10aおよび撓み部11および重り部12および支持部13を形成する。ここにおいて、凹所10aは重り部12を囲むように形成されている。
【0085】
次に、単結晶シリコン基板10の裏面側のシリコン窒化膜19bおよびシリコン酸化膜18bを除去する(図8(c)参照)。
【0086】
次に、単結晶シリコン基板10の主表面側にてパッド16を拡散抵抗配線15に接続するためのコンタクトホールを形成する。
【0087】
その後、単結晶シリコン基板10の主表面側の全面にコンタクトホールが埋め込まれるようにアルミニウムよりなる金属層を例えばスパッタリング法によって堆積させ、フォトリソグラフィ工程とドライエッチング工程とを繰り返し該金属層をパターニングすることにより、ワイヤボンディング用のパッド16、金属配線(図示せず)、および接合用金属層17および上記障壁17aを形成する(図8(c)参照)。
【0088】
その後、単結晶シリコン基板10に形成された薄肉の撓み部11のうちピエゾ抵抗14(図20参照)および拡散抵抗配線15が形成された部位の近傍を残して他の部分をドライエッチング技術によってエッチングしていわゆる梁構造を形成する(図8(d)参照)。
【0089】
そして、単結晶シリコン基板10の主表面側に、あらかじめ凹所30aが形成された上部キャップ30を接合用金属層17を介して陽極接合により接合する(図8(d)参照)。なお、上部キャップ30は、重り部12および撓み部11を囲むように接合され、パッド16は露出するようになっている。
【0090】
その後、単結晶シリコン基板10の裏面側に、あらかじめ凹所40aが形成された下部キャップ40を陽極接合により接合する(図8(d)参照)。
【0091】
そして、上部キャップ30および下部キャップ40が陽極接合された単結晶シリコン基板10(この段階ではまだウェハ)は、洗浄後にスクライブ線に沿ってダイシングされ、個々のセンサチップが形成される。
【0092】
ダイシング後は、下部キャップ40の裏面を接着剤(例えば、シリコーンペーストなど)により基板50に接着することによって基板50に実装される。
【0093】
以上説明した本参考例の半導体加速度センサの製造方法によれば、接合用金属層17と上部キャップ30との間に隙間が形成される部位とスクライブ線との間の所定位置にダイシング時の水流が上記隙間へ到達するのを防ぐための障壁17aが形成されるから、ダイシング時にセンサチップ内部へ水や切削屑が侵入するのを抑制することができ、ダイシングに伴う収率の低下が抑制され、収率を高めることができ、低コスト化を図ることが可能となる。
【0094】
(参考例2)
本参考例の半導体加速度センサの基本構成および製造方法は参考例1と略同じであり、図10に示すように、接合用金属層17と上部キャップ30との間に隙間60(図21参照)が形成される部位と図10において単結晶シリコン基板10の主表面側の左端に設けられたスクライブ線(図示せず)との間の所定位置に、ダイシング時の水流が上記隙間60へ到達するのを防ぐための障壁17bを形成してある点に特徴がある。ここに、障壁17bは接合用金属層17およびパッド16と同じ材料(例えばアルミニウム)により形成されている。
【0095】
また、本参考例の製造方法では、上部キャップ30および下部キャップ40を単結晶シリコン基板10に接合した後(つまり、下部キャップ40を単結晶シリコン基板10の裏面側に接合した後)に、上記障壁17bと上部キャップ30との間を例えばシリコーンペーストやシリコーンゲルのような接着剤7により埋め込み、その後にスクライブ線に沿ってダイシングを行う。
【0096】
しかして、本参考例の製造方法によれば、上記障壁17bと上部キャップ30との間が接着材7により埋め込まれた状態で、ダイシングが行われるので、ダイシング時にセンサチップ内部へ水や切削屑が侵入するのを参考例1の製造方法に比べてより一層抑制することができ、ダイシングに伴う収率の低下が抑制され、収率を高めることができ、低コスト化を図ることが可能となる。
【0097】
(参考例3)
本参考例の半導体加速度センサの基本構成および製造方法は参考例1と略同じであり、図11に示すように、接合用金属層17と上部キャップ30との間に隙間60(図21参照)が形成される部位の近傍にダイシング時の水流が撓み部11(図19参照)へ到達するのを防ぐための障壁17cを形成してある点に特徴がある。ここに、障壁17cは接合用金属層17およびパッド16と同じ材料(例えばアルミニウム)により形成されている。
【0098】
また、本参考例の製造方法では、上記障壁17cおよび接合用金属層17およびパッド16を形成した後に上部キャップを陽極接合した後、下部キャップ40を陽極接合し、その後にスクライブ線に沿ってダイシングを行う点に特徴がある。
【0099】
しかして、本参考例の製造方法によれば、上記障壁17cを設けたことにより、ダイシング時にセンサチップ内部へ水や切削屑が侵入するのを抑制することができ、ダイシングに伴う収率の低下が抑制され、収率を高めることができ、低コスト化を図ることが可能となる。
【0100】
(参考例4)
本参考例の半導体加速度センサの基本構成および製造方法は参考例3と基本的に同じであって、図12に示すように上記障壁17cが収納される凹部30cが形成された上部キャップ30を接合用金属層17を介して単結晶シリコン基板10に接合している点に特徴がある。
【0101】
しかして、本参考例の製造方法によれば、上部キャップ30と接合用金属層17とのアライメント精度を高めることができ、また、ダイシング時にセンサチップ内部へ水や切削屑が侵入するのをより一層抑制することができ、ダイシングに伴う収率の低下が抑制され、低コスト化を図ることが可能となる。
(参考例5
本参考例の半導体加速度センサの基本構成は図19に示した従来の半導体加速度センサと略同じであり、図13に示すように、接合用金属層17とシリコン窒化膜19aとの間に多結晶シリコン層8を介在させている点が相違だけである。
【0102】
また、本参考例の半導体加速度センサの製造方法は、従来の製造方法と略同じであり、接合用金属層17を形成する前に、単結晶シリコン基板10の主表面側に例えば減圧CVD法により多結晶シリコン層8を堆積させ、該多結晶シリコン層8をフォトリソグラフィ技術およびドライエッチング技術を利用してパターニングすることにより、接合用金属層17の形成予定領域に上記多結晶シリコン層8を形成する点が相違するだけである。
【0103】
(参考例6)
本参考例の半導体加速度センサの基本構成および製造方法は従来例と略同じであり、図14に示すように、接合用金属層17と上部キャップ30との間に隙間60(図21参照)が形成される部位と図14において単結晶シリコン基板10の主表面側の左端に設けられたスクライブ線(図示せず)との間の所定位置に、ダイシング時の水流(図14中に矢印で示す)が上記隙間60へ到達するのを防ぐための障壁30dを形成してある点に特徴がある。ここに、障壁30dはガラスよりなり上部キャップ30に一体に形成されている。
【0104】
また、本参考例の半導体加速度センサの製造方法は、従来の製造方法と略同じであり、上記障壁30dが形成された上部キャップ30を接合用金属層17を介して単結晶シリコン基板10に接合する点が相違するだけである。
【0105】
しかして、本参考例の製造方法によれば、接合用金属層17と上部キャップ30との間に隙間60が形成される部位とスクライブ線との間の所定位置にダイシング時の水流が上記隙間60へ到達するのを防ぐための障壁30dが突設された上部キャップ30が接合用金属層17を介して単結晶シリコン基板10に接合されるから、上部キャップ30と接合用金属層17との合わせ精度を高めることができ、また、ダイシング時にセンサチップ内部へ水や切削屑が侵入するのを抑制することができ、ダイシングに伴う収率の低下が抑制され、低コスト化を図ることが可能となる。
【0106】
(参考例7)
本参考例の半導体加速度センサの基本構成および製造方法は参考例6と略同じであり、図15に示す障壁30dが上部キャップ30へのメタライズ処理を利用して形成されている点が相違するだけである。ここにおいて、障壁30dは参考例6と同様の位置において上部キャップ30から突設されている。
【0107】
本参考例で、参考例6のように上部キャップ30を加工して障壁30を形成する場合に比べ、障壁30dを簡単に形成することができる。
【0108】
(参考例8)
本参考例の半導体加速度センサの基本構成は図19に示した従来構成と略同じであり、図16に示すように、接合用金属層17と上部キャップ30との間に隙間60(図21参照)が形成される部位と、パッド16との間に溝19cが形成されている点に特徴がある。
【0109】
また、本参考例の半導体加速度センサの製造方法は、従来の製造方法と略同じであり、シリコン酸化膜18aを形成する前に、単結晶シリコン基板10の主表面側において上記パッド16に対応する部位と上記接合用金属層17に対応する部位との間に、上記溝19cを設けるための溝10bを形成している点に特徴がある。ここにおいて、単結晶シリコン基板10に溝10bを形成するにはドライエッチングあるいは異方性エッチングを利用する。
【0110】
しかして、本参考例の製造方法によれば、シリコン酸化膜18aとシリコン窒化膜19aとから構成される絶縁膜を形成する前に、単結晶シリコン基板10の主表面において上記パッド16に対応する部位と上記接合用金属層17に対応する部位との間に溝10bが形成されるから、上記絶縁膜にも上記溝10bに対応した部位に溝19cが形成されることになり、ダイシング時にセンサチップ内部へ水や切削屑が侵入するのを抑制することができ、ダイシングに伴う収率の低下が抑制され、低コスト化を図ることが可能となる。なお、ダイシング時には純水を供給するが、センサチップには切削屑などを含んだ汚れた水となり比重が大きくなるので、溝19cを設けておくことにより、ダイシング時にセンサチップ内部へ水や切削屑が侵入するのを抑制することができる。
【0111】
(参考例9)
本参考例の半導体加速度センサの基本構成は参考例8と略同じであり、図17に示すように、上部キャップ30とパッド16との間を、接合用金属層17とパッド16との間に形成された溝19cが埋まるように接着剤(例えばシリコーンペースト)7により埋め込んである点が相違する。
【0112】
また、本参考例の半導体加速度センサの製造方法は、参考例8と略同じであり、下部キャップ30を単結晶シリコン基板10の裏面側に接合した後に、上記パッド16と上部キャップ30との間を溝19cが埋まるように接着剤7により埋め込み、その後にダイシングを行っている点に特徴がある。
【0113】
しかして、本参考例の半導体加速度センサの製造方法によれば、参考例8に比べてダイシング時にセンサチップ内部へ水や切削屑が侵入するのをより一層抑制することができ、ダイシングに伴う収率の低下が抑制され、低コスト化を図ることが可能となる。
【0114】
(参考例10
本参考例の半導体加速度センサの基本構成は図19に示した従来構成と略同じであり、図18に示すように、単結晶シリコン基板10の主表面側においてパッド16が接合用金属層17よりも低い位置に形成されている点が相違する。
【0115】
また、本参考例の半導体加速度センサの製造方法は、従来の製造方法と略同じであり、シリコン酸化膜18aを形成する前に、単結晶シリコン基板10の主表面側において上記パッド16に対応する部位と上記接合用金属層17に対応する部位との間に、段差を形成している点に特徴がある。ここにおいて、本参考例では、シリコン酸化膜18aを形成する前に、単結晶シリコン基板10の主表面側において上記パッド16に対応する部位をエッチングすることにより上記段差を形成している。
【0116】
しかして、本参考例の製造方法によれば、シリコン酸化膜18aとシリコン窒化膜19aとから構成される絶縁膜を形成する前に、単結晶シリコン基板10の主表面において上記パッド16に対応する部位と上記接合用金属層17に対応する部位との間に段差が形成されるから、上記絶縁膜にも上記段差に沿って段差が形成されることになり、ダイシング時にセンサチップ内部へ水や切削屑が侵入するのを抑制することができ、ダイシングに伴う収率の低下が抑制され、低コスト化を図ることが可能となる。なお、ダイシング時には純水を供給するが、センサチップには切削屑などを含んだ汚れた水となり比重が大きくなるので、接合用金属層17に比べてスクライブ線に近いパッド16が形成される部位を接合用金属層17が形成される部位に対して低くしてことにより、ダイシング時にセンサチップ内部へ水や切削屑が侵入するのを抑制することができる。
【0117】
【発明の効果】
請求項1の発明は、支持部に薄肉の撓み部を介して揺動自在に支持された重り部を有し、撓み部にあって該撓み部の変形を検出するセンシング部と該センシング部から支持部にわたる拡散抵抗配線とが主表面側に形成された半導体基板と、該半導体基板の主表面上に形成された絶縁膜と、該絶縁膜上に支持部に対応して重り部および撓み部を囲むように形成された接合用の金属層と、該金属層を介して半導体基板に接合された第1のキャップと、半導体基板の裏面側に接合され少なくとも重り部および撓み部を囲む第2のキャップとを備えた加速度センサの製造方法であって、半導体基板の主表面上に形成され拡散抵抗配線上で表面に凹部を有する上記絶縁膜を形成した後、半導体基板の主表面側にSOG膜を回転塗布することにより半導体基板の主表面側を平坦化し、当該平坦化された面上に上記金属層を形成し、その後、第1のキャップを上記金属層を介して半導体基板に接合し、さらに半導体基板と第2のキャップとで囲まれる空間と外部とを連通させる通気穴が厚み方向に貫設された第2のキャップを半導体基板の裏面側に接合するので、平坦化された面上に金属層が形成されることにより該金属層の表面も平坦になり、該金属層と第1のキャップとの間に隙間が形成されないから、ダイシング時にセンサチップ内部へ水や切削屑が侵入するのを防止することができ、ダイシングに伴う収率の低下が抑制され、低コスト化を図ることが可能となるという効果がある。また、第2のキャップに通気穴が設けられているので、第2のキャップを半導体基板の裏面側に接合した後に該通気穴を塞ぐことにより空気のダンピング効果を得ることができる。
【0118】
請求項2の発明は、支持部に薄肉の撓み部を介して揺動自在に支持された重り部を有し、撓み部にあって該撓み部の変形を検出するセンシング部と該センシング部から支持部にわたる拡散抵抗配線とが主表面側に形成された半導体基板と、該半導体基板の主表面上に形成された絶縁膜と、該絶縁膜上に支持部に対応して重り部および撓み部を囲むように形成された接合用の金属層と、該金属層を介して半導体基板に接合された第1のキャップと、半導体基板の裏面側に接合され少なくとも重り部および撓み部を囲む第2のキャップとを備えた加速度センサの製造方法であって、半導体基板の主表面上に形成され拡散抵抗配線上で表面に凹部を有する上記絶縁膜を形成した後、上記絶縁膜上に表面が平坦化された上記金属層を形成し、その後、第1のキャップを上記金属層を介して半導体基板に接合し、さらに半導体基板と第2のキャップとで囲まれる空間と外部とを連通させる通気穴が厚み方向に貫設された第2のキャップを半導体基板の裏面側に接合するので、金属層が平坦化されていることにより、該金属層と第1のキャップとの間に隙間が形成されないから、ダイシング時にセンサチップ内部へ水や切削屑が侵入するのを防止することができ、ダイシングに伴う収率の低下が抑制され、低コスト化を図ることが可能となるという効果がある。また、第2のキャップに通気穴が設けられているので、第2のキャップを半導体基板の裏面側に接合した後に該通気穴を塞ぐことにより空気のダンピング効果を得ることができる。
【0119】
請求項3の発明は、支持部に薄肉の撓み部を介して揺動自在に支持された重り部を有し、撓み部にあって該撓み部の変形を検出するセンシング部と該センシング部から支持部にわたる拡散抵抗配線とが主表面側に形成された半導体基板と、該半導体基板の主表面上に形成された絶縁膜と、該絶縁膜上に支持部に対応して重り部および撓み部を囲むように形成された接合用の金属層と、該金属層を介して半導体基板に接合された第1のキャップと、半導体基板の裏面側に接合され少なくとも重り部および撓み部を囲む第2のキャップとを備えた加速度センサの製造方法であって、半導体基板の主表面上に形成され拡散抵抗配線上で表面に凹部を有する上記絶縁膜を形成した後、上記絶縁膜上に上記金属層を形成し、その後、上記金属層と第1のキャップとの間に形成される隙間の少なくとも一部を塞ぐ突起部が突設された第1のキャップを上記金属層を介して半導体基板に接合し、さらに第2のキャップを半導体基板の裏面側に接合するので、上記金属層と第1のキャップとの間に形成される隙間の少なくとも一部を塞ぐ突起部が突設された第1のキャップを上記金属層を介して半導体基板に接合することにより、該金属層と第1のキャップとの間に形成される隙間が小さくなるから、ダイシング時にセンサチップ内部へ水や切削屑が侵入するのを抑制することができ、ダイシングに伴う収率の低下が抑制され、低コスト化を図ることが可能となるという効果がある。
【0120】
請求項4の発明は、請求項3の発明において、上記突起部は複数個設けられているので、ダイシング時にセンサチップ内部へ水や切削屑が侵入するのをより一層抑制することが可能となり、ダイシングに伴う収率の低下が抑制され、低コスト化を図ることが可能となるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態1の製造方法を説明するための主要工程断面図である。
【図2】 同上の製造方法を説明するための主要工程断面図である。
【図3】 実施形態2の製造方法を説明するための主要工程断面図である。
【図4】 同上の製造方法を説明するための主要工程断面図である。
【図5】 実施形態3の製造方法を説明するための主要工程断面図である。
【図6】 同上の製造方法を説明するための主要工程断面図である。
【図7】 実施形態4の製造方法を説明するための主要工程断面図である。
【図8】 参考例1の製造方法を説明するための主要工程断面図である。
【図9】 同上の製造方法を説明するための主要工程断面図である。
【図10】 参考例2の製造方法を説明するための主要工程断面図である。
【図11】 参考例3の製造方法を説明するための主要工程断面図である。
【図12】 参考例4の製造方法を説明するための主要工程断面図である。
【図13】 参考例5の製造方法を説明するための主要工程断面図である。
【図14】 参考例6の製造方法を説明するための主要工程断面図である。
【図15】 参考例7の製造方法を説明するための主要工程断面図である。
【図16】 参考例8の製造方法を説明するための主要工程断面図である。
【図17】 参考例9の製造方法を説明するための主要工程断面図である。
【図18】 参考例10の製造方法を説明するための主要工程断面図である。
【図19】 従来の半導体加速度センサの概略断面図である。
【図20】 同上の概略構成図である。
【図21】 同上の要部断面図である。
【図22】 同上の製造方法を説明するための主要工程断面図である。
【符号の説明】
5 SOG膜
10 単結晶シリコン基板
15 拡散抵抗配線
17 接合用金属層
18a シリコン酸化膜
19a シリコン窒化膜
30 上部キャップ

Claims (4)

  1. 支持部に薄肉の撓み部を介して揺動自在に支持された重り部を有し、撓み部にあって該撓み部の変形を検出するセンシング部と該センシング部から支持部にわたる拡散抵抗配線とが主表面側に形成された半導体基板と、該半導体基板の主表面上に形成された絶縁膜と、該絶縁膜上に支持部に対応して重り部および撓み部を囲むように形成された接合用の金属層と、該金属層を介して半導体基板に接合された第1のキャップと、半導体基板の裏面側に接合され少なくとも重り部および撓み部を囲む第2のキャップとを備えた加速度センサの製造方法であって、半導体基板の主表面上に形成され拡散抵抗配線上で表面に凹部を有する上記絶縁膜を形成した後、半導体基板の主表面側にSOG膜を回転塗布することにより半導体基板の主表面側を平坦化し、当該平坦化された面上に上記金属層を形成し、その後、第1のキャップを上記金属層を介して半導体基板に接合し、さらに半導体基板と第2のキャップとで囲まれる空間と外部とを連通させる通気穴が厚み方向に貫設された第2のキャップを半導体基板の裏面側に接合することを特徴とする加速度センサの製造方法。
  2. 支持部に薄肉の撓み部を介して揺動自在に支持された重り部を有し、撓み部にあって該撓み部の変形を検出するセンシング部と該センシング部から支持部にわたる拡散抵抗配線とが主表面側に形成された半導体基板と、該半導体基板の主表面上に形成された絶縁膜と、該絶縁膜上に支持部に対応して重り部および撓み部を囲むように形成された接合用の金属層と、該金属層を介して半導体基板に接合された第1のキャップと、半導体基板の裏面側に接合され少なくとも重り部および撓み部を囲む第2のキャップとを備えた加速度センサの製造方法であって、半導体基板の主表面上に形成され拡散抵抗配線上で表面に凹部を有する上記絶縁膜を形成した後、上記絶縁膜上に表面が平坦化された上記金属層を形成し、その後、第1のキャップを上記金属層を介して半導体基板に接合し、さらに半導体基板と第2のキャップとで囲まれる空間と外部とを連通させる通気穴が厚み方向に貫設された第2のキャップを半導体基板の裏面側に接合することを特徴とする加速度センサの製造方法。
  3. 支持部に薄肉の撓み部を介して揺動自在に支持された重り部を有し、撓み部にあって該撓み部の変形を検出するセンシング部と該センシング部から支持部にわたる拡散抵抗配線とが主表面側に形成された半導体基板と、該半導体基板の主表面上に形成された絶縁膜と、該絶縁膜上に支持部に対応して重り部および撓み部を囲むように形成された接合用の金属層と、該金属層を介して半導体基板に接合された第1のキャップと、半導体基板の裏面側に接合され少なくとも重り部および撓み部を囲む第2のキャップとを備えた加速度センサの製造方法であって、半導体基板の主表面上に形成され拡散抵抗配線上で表面に凹部を有する上記絶縁膜を形成した後、上記絶縁膜上に上記金属層を形成し、その後、上記金属層と第1のキャップとの間に形成される隙間の少なくとも一部を塞ぐ突起部が突設された第1のキャップを上記金属層を介して半導体基板に接合し、さらに第2のキャップを半導体基板の裏面側に接合することを特徴とする加速度センサの製造方法。
  4. 上記突起部は複数個設けられてなることを特徴とする請求項3記載の加速度センサの製造方法
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