JP4277106B2 - 手指手術用牽引装置 - Google Patents

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Description

本発明は手指手術用牽引装置に係り、特に、手術用手台に簡単に取り付けることができ、必要に応じて高さや方向を適宜調節して患者の手指を牽引することができる、手指手術用牽引装置に関する。
従来より市販されている牽引装置は、牽引台座に牽引用支柱が垂直に固定されており、その支柱の先端方向にバネ構造の牽引装置が装着されていて、バネの力で患者の手を垂直に吊り上げるような構造となっていた。しかし従来の装置は、患者の上腕を台座に固定し、手を牽引装置に装着する操作が煩雑であるとともに、装置は大型で重いため運搬に不便であり、さらに装置の消毒には大型の消毒器が必要となるなど、種々の問題があった。
また、かかる牽引装置をX線装置と併用しようという場合、X線撮影装置やX線透視装置は、患肢に対して垂直に撮影するように構成されているため、併用は困難であった。
このような従来技術の問題点を簡易な手段を用いて解消するために、本願発明者は先に、滑車と万力を用いた簡便な牽引方法を考案した(後掲非特許文献1)。
図4は、先の考案に係る牽引装置の構成を示す説明図である。図示するように当該装置では、患者の身体Bの一部に装着された緊縛具511に包帯等の紐状体510が取り付けられ、これが万力54に取り付けられた滑車51に掛け渡されて下方に垂らされ、そこには錘55が付けられていることによって、身体Bの一部(ここでは手指)が略水平方向に牽引される。これによれば、患者への装着が容易となり、従来よりも便利な方法となっている。
臨床整形外科、第36巻第3号、2001年3月25日発行、p267〜270、「当科における手・指関節鏡用簡易牽引方法の工夫」、西川真史他
しかし、本願発明者による先の考案では、なお幾多の問題点があった。すなわち、
(i)万力と滑車を単純に組み合わせただけであるため、構造上、高さの調節ができない。
(ii)滑車の位置を固定してしまうと、患者の手の位置を自由に変えて装着することができない。
(iii)牽引の際の張力が不明であるため、荷重過大により患者に不具合が生じる危険性がある。
本発明が解決しようとする課題は、先の考案にもなお存在する上記各問題点を除き、手術用手台に簡単に取り付けることができ、必要に応じて高さや方向を適宜調節して患者の手指を牽引することができる、手指手術用牽引装置を提供することである。
本願発明者は上記課題について検討した結果、万力等の固定部と滑車部との間に所定機能を有する滑車部支柱を設けることによって上記課題の解決が可能であることを見出し、本発明に至った。すなわち、上記課題を解決するための手段として本願で特許請求される発明、もしくは少なくとも開示される発明は、以下のとおりである。
(1) 患者の手指をその指先方向に牽引して手術するための手指手術用牽引装置であって、該装置は、手術用手台に装置本体を固定するための固定部と、該固定部に取り付けられた滑車部支柱と、該滑車部支柱の上端部に設けられた滑車部と、該滑車部に掛けるワイヤーと、該ワイヤーに吊す積載重量調節可能な荷重部と
該固定部に設けられた該滑車部支柱の高さ・角度の調節および設定のための調節手段と
からなり、該滑車部支柱は該固定部に対して高さ調節可能なよう摺動自在にかつ軸周りの角度調節可能なよう回動自在に設けられており、また該ワイヤーの一端は患者の手指に装着される緊縛具を掛けることが可能であり、かかる構成により、手術用手台に簡単に取り付けることができ、高さや方向を適宜調節して患者の手指を容易に手術用手台に対して略水平方向に手術用牽引を行えることを特徴とする、手指手術用牽引装置。
(2) 前記ワイヤーもしくは荷重部には、掛かる張力もしくは荷重を表示するための荷重表示部が設けられていることを特徴とする、(1)に記載の手指手術用牽引装置。
本発明の手指手術用牽引装置は上述のように構成されるため、手術用手台に簡単に取り付けることができ、必要に応じて高さや方向を適宜調節して患者の手指を、手術用手台に対して容易に水平方向に牽引することができる。
さらに、本発明装置は小型・軽量に構成できるため、小型・軽量故に運搬や消毒も容易に行うことができ、便利である。そして、従来の装置では手指が垂直に牽引されるために、X線装置との併用が煩雑、困難であったが、本発明装置では手指を水平に牽引することができるため、手術中におけるX線撮影装置、X線透視装置の併用が容易に行える。
本発明手指手術用牽引装置によれば、小型で持ち運びが容易な設計にできるため、手指関節鏡使用可能な施設を拡大することができる。また、前述の通り消毒が容易なため、同日中に複数回の手指関節鏡使用も可能となり、効率的である。
以下、本発明を図面により詳細に説明する。
図1は、本発明の手指手術用牽引装置の構成を示す説明図である。図示するように本装置は、患者の身体Bの一部を牽引するための装置であって、該装置は、手術用手台(以下、「固定用構造」ともいう。)Tに装置本体を固定するための固定部4と、該固定部4に取り付けられた滑車部支柱2と、該滑車部支柱2の上端部に設けられた滑車部1とからなり、該滑車部支柱2は該固定部4に対して高さ調節可能なよう摺動自在に、かつ軸周りの角度調節可能なよう回動自在に、該固定部4に設けられていることを、主たる構成とする。
図において、該滑車部1にはワイヤー10が掛け回されており、該ワイヤー10の一端は、患者の身体B、ここでは手指を略水平方向に牽引するように、該身体Bに装着された緊縛具(ここでは、チャイニーズ・フィンガー・トラップ)11に掛けられている。また、該ワイヤー10の端は、該滑車部1の下方に垂らされて、その先には荷重部5が取り付けられている。また、該固定部4は、固定用皿ねじ等の固定手段9によって、固定用構造Tに取り付けられている。また該固定部には、該滑車部支柱2の高さ・角度の調節および設定のための、ねじ等の調節手段3が設けられている。なお、図において該滑車部1には、該ワイヤー10の掛け渡しや調節に便利なように、開閉蓋1Sが設けられている。
かかる構成により本装置では、該固定部4によって手術用手台固定用構造Tに装置本体が固定され、該滑車部1に掛け渡されたワイヤー10の一端により患者の手指(以下、「身体」ともいう。)Bが、該緊縛具11を介して保持され、該調節手段3による調節によって、所望の高さおよび方向に身体Bが牽引されるように、該滑車部支柱2の高さおよび軸周りの角度が適宜調節されて固定され、該ワイヤー10の他端に取り付けられた該荷重部5には、所定の荷重が掛けられて、所定条件下での患者身体Bの一部の略水平方向かつ、所定方向への牽引がなされる。
該滑車部支柱2を高さ調節、方向調節自在な構造とするために、該固定部4には断面円形の通孔部(図示せず)を設け、該滑車部支柱2の少なくとも調節に必要な箇所は、該通孔部に合うように断面形状を円形として、これに摺設されたものとする構成をとることができる。かかる構成により、該滑車部支柱2は、軸方向に摺動自在、かつ軸周りに回動自在となる。
該調節手段3としては、簡便にはネジを用いることができる。該ネジ(3)を該固定部4の外方から、これに設けられた孔部(図示せず)を通して設け、該通孔部に摺設されている該滑車部支柱2の側面に当接させておく。該滑車部支柱2を適当に上下、回動させながら、必要な高さ(上下方向)および方向(軸周り角度)を決め、該調節手段3(ネジ)をねじ込んで、該滑車部支柱2をその姿勢で固定することができる。
図2は、本発明手指手術用牽引装置の固定部の構成例について示す、固定部の要部断面図である。図に例示するように、前記通孔部248には凹構造245を設け、一方図示しない前記滑車部支柱にはこれに合う形状の凸構造を、たとえば縦方向、軸周り方向に必要個数設けておき、所望の高さ、軸周り角度を設定しての前記調節手段23による固定に際して、該凸構造が該凹構造245に対して嵌合し、不用意に位置ずれが発生したりしない確実な固定が可能である。
該固定部4としては、万力の構造を好適に利用することができる。たとえば、小型万力を用いて、本装置を容易に構成することができる。
該ワイヤー10としては、本発明の用途から、抗菌ワイヤーを好適に用いることができる。
また該滑車部支柱2の形状は、牽引方向を設定しやすいように、図1にあるようにクランク形状とすることができるが、本発明はこれに限定されるものではない。
前記荷重部5は、後述する例も含めて適宜に構成することができる。たとえば、異なる荷重を有する複数の錘を予め用意しておき、ケースに適合した重量の錘を選択して前記ワイヤー10に取り付けるという方法でもよい。いずれにしても、取り付け重量、積載重量の軽重調節が可能に構成されることが望ましい。
前記緊縛具11としては、上述の通り、竹や金属線により籠状に編んで形成されており、引っ張ると籠の内径が狭まることによって牽引部位の緊縛がなされる構造の、チャイニーズ・フィンガー・トラップを用いることができるが、本発明がこれに限定されないことはいうまでもない。
図3は、本発明手指手術用牽引装置の別の構成例を示す説明図である。図示するように本例装置では、図1に示した基本構成に加え、前記ワイヤー310もしくは荷重部には、掛かる荷重の大きさを表示するための荷重表示部38が設けられた構成とすることができる。
本例では該荷重部は、錘容器36とこれに積載する錘37から構成している。該荷重表示部38により、掛かる荷重の大きさが明示されるため、牽引張力が過大となったり、不足となったりすることを、効果的に防止することができる。
本発明手指手術用牽引装置の一使用例について述べる。
麻酔後に患肢を手術用手台に乗せ、肩関節軽度外転、肘関節伸展、前腕回内位として示指・中指に(指の手術の際は患指に)チャイニーズ・フィンガー・トラップを装着する。手術用テーブルの外側尾側端に、本牽引装置を固定する。フィンガー・トラップ先端に固定した紐を、装置の滑車部に通して、テーブルの下に垂らす。垂らした紐の先には1〜2kg程度の重錘を結びつける。かかる方法は、たとえば、手指関節鏡視やレントゲンイメージを併用した橈骨遠位端骨折の整復および固定時に適用することができる。
本発明の手指手術用牽引装置によれば、手術用手台に簡単に取り付けることができ、必要に応じて高さや方向を適宜調節して患者の手指を、容易に水平方向に牽引することができる。したがって、整形外科を始めとする医療関連産業上、利用価値が高い発明である。
本発明の手指手術用牽引装置の構成を示す説明図である。 本発明手指手術用牽引装置の固定部の構成例について示す、固定部の要部断面図である。 本発明手指手術用牽引装置の別の構成例を示す説明図である。 先の考案に係る牽引装置の構成を示す説明図である。
符号の説明
1、31…滑車部
1S、31S…開閉蓋
2、32…滑車部支柱
3、23、33…調節手段
4、24、34…固定部
245…凹構造
258…通孔部
5…荷重部
9、39…固定手段
10、310…ワイヤー
11、311…緊縛具
B…身体(手指)
T…固定用構造(手術用手台)
36…錘容器
37…錘
38…荷重表示部

Claims (2)

  1. 患者の手指をその指先方向に牽引して手術するための手指手術用牽引装置であって、該装置は、手術用手台(T)に装置本体を固定するための固定部(4)と、該固定部(4)に取り付けられた滑車部支柱(2)と、該滑車部支柱(2)の上端部に設けられた滑車部(1)と、該滑車部(1)に掛けるワイヤー(10)と、該ワイヤー(10)に吊す積載重量調節可能な荷重部(5)
    該固定部(4)に設けられた該滑車部支柱(2)の高さ・角度の調節および設定のための調節手段(3)と
    からなり、該滑車部支柱(2)は該固定部(4)に対して高さ調節可能なよう摺動自在にかつ軸周りの角度調節可能なよう回動自在に設けられており、また該ワイヤー(10)の一端は患者の手指に装着される緊縛具を掛けることが可能であり、かかる構成により、手術用手台(T)に簡単に取り付けることができ、高さや方向を適宜調節して患者の手指を容易に手術用手台(T)に対して略水平方向に手術用牽引を行えることを特徴とする、手指手術用牽引装置。
  2. 前記ワイヤー(310)もしくは荷重部には、掛かる張力もしくは荷重を表示するための荷重表示部(38)が設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の手指手術用牽引装置。
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