JP4276167B2 - 位置決め機構 - Google Patents

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Description

本発明は、光学系の撮像装置における撮像素子をX軸方向、Y軸方向、及びθ軸方向にそれぞれ微調整して撮像素子の中心位置を光学系の光軸に正しく位置決めする位置決め機構に関する。
従来、例えば野戦で暗視用に用いられる赤外線撮像装置がある。
図3は、そのような赤外線撮像装置の主要部の構成を模式的に示す側面図である。図3に示すように、赤外線撮像装置1は、撮像用固定レンズ部2、ズーム用レンズ部3、合焦用レンズ部4から成る光学系5と、この光学系5の後方に配置された撮像ユニット6を備えている。(光学系5に関して、例えば、特許文献1参照。)
図3に示す撮像ユニット6は、その結像面6−1が光学系5の焦点面5−1に一致するように配置され、撮像ユニット6と一体に形成されているフランジ7により位置決め機構に固定されている。
撮像ユニット6には、信号線8を介して制御装置9が接続されている。光軸11に沿って光学系5に入射する被写体の赤外線映像光12は、撮像ユニット6の結像面6−1において光電変換され、撮像電気信号となって信号線8を介して制御装置9に入力される。制御装置9には、特には図示しないが、例えば液晶表示装置が接続されており、この液晶表示装置の表示画面上に赤外線映像が上記の撮像電気信号により可視像化される。
赤外線映像光12は、可視光線映像光に比較して光電変換に寄与する作用が弱く、したがって、可視像化される被写体の主要部の映像を液晶表示装置の表示画面上に正しく映し出すためには、撮像ユニット6の中心が光学系5の光軸11に正しく位置決めされていなくてはならない。さもないと、映像に歪みが生じ、あるいは被写体の形状を正しく捉えることができない。つまり撮像ユニット6の中心を光学系5の焦点位置に合わせる必要がある。
しかしながら、光学系の焦点位置に、撮像ユニットの位置(つまり撮像面の位置でもある)を正しく設定しようとしても、赤外線撮像装置が、全体の構造上、多数の部品から構成されており、各部品の寸法公差、組立公差等により、組み立てた状態そのままでは、光学系の焦点位置に対する撮像ユニットの位置を、設計上の位置に正しく固定することができない。したがって、組み立て後における位置調整が必要となる。
そのように撮像ユニット6の中心を光学系5の焦点位置に合わせるためには、焦点面5−1と結像面6−1との位置ずれを正すZ軸方向の位置決め、光学系視野のXY方向と撮像ユニット6のXY方向との捩じれを正すθ方向の位置決め、撮像ユニット6の中心と光学系の光軸11との位置ずれを正すX軸方向(図3に示す例では紙面奥行き方向)及びY軸方向(図3に示す例では紙面上下方向)の位置決めを、それぞれ個別に組み込まれた位置決め部材を用いて位置決めすることになる。(例えば、特許文献2参照。)
上記撮像ユニットの位置合決めについては、Z軸方向の位置決めは、実用時における光学系による調節によっても出きるので大枠の位置決めでよいが、残る3方向、特にX軸及びY軸方向の位置決めには高い精度が要求される。
図4(a),(b),(c) は、そのようなX軸方向とY軸方向の位置決めを行う(θ軸の位置決めも含む)従来の代表的な位置決め機構の構造を示す図であり、図4(a) はその平面図、図4(b) は同図(a) の横側面図、図4(c) は同図(a) の下側面図を示している。
図4(a),(b),(c) において、撮像ユニット15は、基台16、X軸方向調整板17、Y軸方向調整板18、捩れ角調整フランジ19、及び撮像装置20を備えている。
上記のX軸方向調整板17は、基台16の上下保持枠16−1及び16−2により、図4(a) の横方向つまりX軸方向に摺動可能に上下から挟持され、Y軸方向調整板18は、X軸方向調整板17の左右保持枠17−1及び17−2により、図4(a) の縦方向つまりY軸方向に摺動可能に左右から挟持されている。
捩れ角調整フランジ19は、Z軸まわりの捩れ角つまりZ軸まわりの回転角の調整部材であって、外形が円柱状の撮像装置20の略中央部の円周に沿って撮像装置20と一体に形成されている。撮像装置20の捩れ角調整フランジ19よりも基台16側(図4(a) では紙面向う側、同図(b) では右側、同図(c) では下側)の部分はY軸方向調整板18、X軸方向調整板17、及び基台16の略中央に、それぞれ位置調整範囲の遊びを持って形成されている孔に挿通され、端部が基台16より外部に突出している。
X軸方向調整板17の左右保持枠17−1及び17−2には、それぞれ上下の2箇所に横方向つまりX軸方向に長く形成された長孔21が形成され、この長孔21に座金22を伴ったボルト23が挿通されている。ボルト23の先端は、基台16の不図示のボルトネジ孔に螺合にしている。
また、Y軸方向調整板18の四隅には、それぞれ縦方向つまりY軸方向に長く形成された長孔24が形成され、この長孔24に座金25を伴ったボルト26が挿通されている。ボルト26の先端は、X軸方向調整板17の不図示のボルトネジ孔に螺合にしている。
また、捩れ角調整フランジ19には、その円環面に等間隔で4箇所に、円周に沿って長く形成された長孔27が形成され、この長孔27に座金28を伴ったボルト29が挿通されている。ボルト29の先端は、Y軸方向調整板18の不図示のボルトネジ孔に螺合にしている。
X軸方向、Y軸方向、及びθ軸方向の調整は順不同で調整可能であるが、通常はX軸、Y軸、及びθ軸方向の順で調整されるから、この順で上記撮像ユニット15の位置決め方法(調整方法)を簡単に説明する。
先ず、全てのボルト23、26、及び29を、ボルトネジ孔から外れない程度に緩める。そして、X軸方向調整板17の左右保持枠17−1及び17−2を基台16の上下保持枠16−1及び16−2に沿ってY軸方向調整板18と共に左右いずれかに摺動させる。
この摺動により撮像装置20の中心20−1が、光学系の光軸11(図3参照)とY軸方向に直交する線上に一致するように調整した後、4個のボルト23を締め付けて、X軸方向調整板17を基台16に固定する。
上記の調整は、組み付け時の誤差が、左右保持枠17−1及び17−2の孔21の範囲内での摺動で正しく位置決めされるように、全体の構成が予め設定されている。
次に、Y軸方向調整板18を、X軸方向調整板17の左右保持枠17−1及び17−2に沿って上下いずれかに摺動させ、撮像装置20の中心20−1が、光学系の光軸11と一致するように調整した後、4個のボルト26締め付けて、Y軸方向調整板18をX軸方向調整板17に固定する。
この場合も、上記の調整は、組み付け時の誤差が、Y軸方向調整板18の四隅の長孔24の範囲内での摺動で正しく位置決めされるように、全体の構成が予め設定されている。
これで、撮像装置20の中心20−1が光学系の光軸11と一致したので、最後に残るXY方向の捩じれ(回転)を修正するθ軸方向の位置決めを行う。
このθ軸方向の位置決めには、捩れ角調整フランジ19を時計回り方向又は反時計回り方向のいずれかに回動させ、試験被写体の映像を、制御装置を9を介して表示装置で確認し、XY方向の捩じれ(回転)が無いように調整した後、4個のボルト29締め付けて、捩れ角調整フランジ19すなわち撮像装置20をY軸方向調整板18に固定する。これで撮像装置20の光学系の光軸11への位置決めが全て完了する。
このように、従来の位置決め機構では、撮像ユニットの位置を平面上の直交するX及びYの2軸方向で合わせる際、X軸方向にのみ動くX軸方向調整板、及びそのX軸方向調整板の上でX軸と直交するY軸方向にのみ動くY軸方向調整板を備えて、それぞれの順に、つまりX軸方向調整とY軸方向調整の順に位置を調整していた。
特開2002−333564号公報([要約]、図1) 特開平08−095013号公報([要約]、図2)
ところで、一般に、野戦用の赤外線撮像装置は光学系の構造も大きくなるが、赤外光電変換装置を含む撮像ユニット6の構造も、例えば縦横120mm×120mm、奥行き100mmと極めて大型である。したがって、その赤外線光学系の小型軽量化と共に撮像ユニットの小型軽量化も常に求められている。
ところが、上述した従来の撮像ユニットの位置決め機構では、X軸方向調整板17とY軸方向調整板18のように、XY軸方向にそれぞれに動く2段重ねの2つの調整部材を有して、それぞれ順に調整を行うものであったから、上記のように撮像ユニットの小型軽量化を求められているときに、そのように2つの軸それぞれに調整板を必要として、しかも、これらの調整板を基台の上に順次重ねて用いる構成では、位置決め機構に構成スペースを取られて撮影ユニットの小型軽量化が阻害され、これ以上の撮像ユニットの小型軽量化には限界があると考えられていた。
本発明の課題は、上記従来の実情に鑑み、光学系撮像装置における撮像ユニットの位置調整を行う位置決め機構において 最小限の部品点数で撮像ユニットを可及的に小型軽量化する位置決め機構を提供することである。
先ず、第1の発明の位置決め機構は、位置調整対象物に対し平面上のX軸方向及びY軸方向に位置調整する位置決め機構において、基準調整板と、該基準調整板のY軸方向両端部においてY軸方向にのみ摺動可能に配置された2個のガイドブロックと、上記基準調整板に接し且つ2個の上記ガイドブロックに挟持されて配置され、上記位置調整対象物を保持するX軸方向調整部材と、を有して構成される。
この位置決め機構において、上記X軸方向調整部材は、例えばZ軸まわりの捩れ角を調整する捩れ角調整部材を介して上記位置調整対象物を保持するように構成される。
次に、第2の発明の位置決め機構は、位置調整対象物に対し平面上のX軸方向及びY軸方向に位置調整する位置決め機構において、Y軸方向両端部にそれぞれ形成された凸部と、中心に対称にX軸方向とY軸方向にそれぞれ所定間隔ずれた位置に形成された2個のピン挿入穴と、四隅近傍にそれぞれ1個ごと形成された合計4個の第1のネジと、四隅近傍にそれぞれ1個ごと形成された合計4個の第2のネジと、を備えた1個の基準調整板と、上記凸部に外嵌し該凸部に対しY軸方向にのみ摺接可能な溝と、上記第1のネジにそれぞれ螺合する2個の第1のボルトにそれぞれ外嵌し該第1のボルトに対しY軸方向にのみ所定の範囲で移動可能に摺接する2個の長穴と、を備えて、上記基準調整板のY軸方向両端部にそれぞれ配置された2個のガイドブロックと、上記ピン挿入穴に挿入されたピンに外嵌して該ピンに対しY軸方向にのみ所定の範囲で移動可能に摺接する2個の長穴と、上記第2のネジ孔にそれぞれ螺合する4個の第2のボルトにそれぞれ外嵌し該第2のボルトに対し360度方向に移動可能な所定の遊びを有する4個の丸孔と、を備えて、上記基準調整板に接し、2個の上記ガイドブロックに挟持されて配置された1個のX軸方向調整部材と、を有して構成される。
本発明によれば、Y軸方向の調整部材とX軸方向の調整部材が基準調整板上で重なり合うことなく共に基準調整板に接して摺動するので、配設空間の小さい位置調整機構が実現でき、これにより、撮像ユニットの小型軽量化に有利な位置決め機構を提供することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
(構成)
図1(a) は、一実施の形態におけ位置決め機構の平面図であり、同図(b) は、その横側面から中央部分を一部切り欠いて示す図、同図(c) は、同図(a) の下側面図である。
図1(a),(b),(c) に示すように、本例の位置決め機構30は、基準調整板31と、この基準調整板31のY軸方向(図1(a) の上下方向)両端部においてY軸方向にのみ摺動可能に配置された2個のガイドブロック32(32−1、32−2)と、上記基準調整板31に接し且つ上記2個のガイドブロック32に挟持されて配置され、位置調整対象物としての撮像ユニット33を保持するX軸方向調整板34とを備えている。上記のX軸方向調整板34は、捩れ角調整部材35を介して撮像ユニット33を保持している。
すなわち、この位置決め機構30は、位置調整対象物としての撮像ユニット33に対し、X軸方向調整板34及び2個のガイドブロック32によって平面上のX軸方向及びY軸方向の位置を調整すると共に、捩れ角調整部材35によって撮像ユニット33のXY方向の捩れ角、すなわちZ軸まわりの回転角を補正して調整する位置決め機構である。以下、この位置決め機構30の構成を更に詳しく説明する。
図2(a) 〜(h) は、上記位置決め機構30の分解図である。ただし、捩れ角調整部材35及び撮像ユニット33の図示は省略している。図2(a) 〜(h) において、同図(a) は基準調整板31の平面図、同図(b) はその下側面図、同図(c) はガイドブロック32の平面図、同図(d) はその下側面図、同図(e) はX軸方向調整板34の平面図、同図(f) はそのA−A´矢視断面図、同図(g) はこの位置決め機構30において仮位置決めに用いられる仮止めピン36の正面図、同図(h) はその側面図である。
上記の位置決め機構30に備えられる1個の基準調整板31は(以下、図1(a),(b),(c) も参照)、図2(a) に示すようにY軸方向にやや長い長方形をなす板状部材からなり、
他部材と接する固定面31−1は平面度が保証されている。
この基準調整板31には、上記平面度が保証された固定面31−1に対し直角度が保証されたY軸ガイド凸部37(37−1、37−2)が、図2(a),(b) に示すように、Y軸方向両端部にそれぞれ形成されている。
また、基準調整板31は、その中心38に対称にX軸方向とY軸方向にそれぞれ所定間隔ずれた位置に形成された2個のピン挿入穴39を備えている。
更に、基準調整板31には、その中心部に、図示を省略した撮像ユニット33の本体筒部(図1参照)が緩やかに挿通される遊び貫通孔40が形成されている。そして、四隅近傍には、それぞれ1個ごと形成された合計4個の第1のネジ孔41と、同じく四隅近傍にそれぞれ1個ごと形成された合計4個の第2のネジ孔42とを備えている。
また、位置決め機構30に備えられる2個のガイドブロック32は、基準調整板31のY軸ガイド凸部37に外嵌し該Y軸ガイド凸部37に対しY軸方向にのみ摺接可能な溝43を備えている。溝43の内壁は、基準調整板31の平面度が保証された固定面31−1に対し、直角度が保証されている。
2個のガイドブロック32(32−1、32−2)は、X軸方向に細長いブロック状の部材であり、一方のガイドブロック32−1の溝43が基準調整板31のY軸ガイド凸部37−1に外嵌し、他方のガイドブロック32−2の溝43が基準調整板31のY軸ガイド凸部37−2に外嵌して、それぞれ基準調整板31のY軸方向両端部に配置されるようになっている。
これら、Y軸ガイド凸部37と溝43との係合において、Y軸ガイド凸部37の幅aは溝43を介してガイドブロック32をガイドするために、ガイドブロック32の溝43の幅bに対して、嵌め合い公差「g6」で構成されている。
また、溝43の幅bは、上記Y軸ガイド凸部37に嵌合してガイドされるために、Y軸ガイド凸部37の幅aに対して、嵌め合い公差「H7」で構成されている。
更に、これら2個のガイドブロック32は、それぞれ基準調整板31の第1のネジ孔41にそれぞれ螺合する2個の第1のボルト44にそれぞれ外嵌し該第1のボルト44に対しY軸方向にのみ所定の調整代を設けられて移動可能に摺接する2個の長孔45を備えている。第1のボルト44は、それぞれ、長孔45のX軸方向の幅(短手方向幅)よりも大きな直径を有する座金46を頭部に伴って長孔45に挿通される。
また、位置決め機構30に備えられる1個のX軸方向調整板34は、ほぼ正方形に近い形状の板状部材から成り、その上下面は、平面度が保証されている基準調整板31の固定面31−1に対する平行度が保証されている。
このX軸方向調整板34には、基準調整板31のピン挿入穴39に挿入された仮止めピン36(図2(g),(h) 参照)に外嵌して、該仮止めピン36に対しY軸方向にのみ所定の調整代を設けられて移動可能に摺接する2個の長孔47を備えている。
これら、仮止めピン36と長孔47との係合において、仮止めピン36の直径dは長孔47のX軸方向の幅cに対して嵌め合い公差「g6」で構成され、長孔47のX軸方向の幅cは仮止めピン36の直径dに対して嵌め合い公差「H7」で構成されている。
更に、このX軸方向調整板34には、基準調整板31の第2のネジ孔42にそれぞれ螺合する4個の第2のボルト48にそれぞれ外嵌し、これら第2のボルト48に対し360度方向に移動可能な所定の遊びを有する(つまり第2のボルト48の直径よりも大きな所定の調整代からなる内径を有する)4個の丸孔49を備えている。第2のボルト48は、それぞれ、丸孔49の直径よりも大きな直径を有する座金51を頭部に伴って丸孔49に挿通される。
更に、このX軸方向調整板34には、その中心部に、図示を省略した撮像ユニット33の本体筒部が(図1参照)が緩みなく嵌入する嵌入孔52が形成されている。
この嵌入孔52と撮像ユニット33との係合において、嵌入孔52の内径eは撮像ユニット33の外径に対して嵌め合い公差「H7」で構成され、撮像ユニット33の外径は嵌入孔52の内径eに対して嵌め合い公差「g6」で構成されている。
このX軸方向調整板34は、基準調整板31に接し、2個のガイドブロック32に上下から挟持されて配置される(図1(a),(b) 参照)。
また、X軸方向調整板34には、上記の嵌入孔52の周囲近傍に、嵌入孔52の中心から等角度間隔で配置された4個のθ軸用ネジ孔53が形成されている。この4個のθ軸用ネジ孔53には、4個のθ軸ボルト54がそれぞれ螺合する。
図1(a),(b),(c) に示すように、撮像ユニット33と一体に形成されている円環状の捩れ角調整部材35には、円環の輻射軸方向に狭く円環周面に沿う方向に長い4個の長孔55が等間隔に形成されており、これらの長孔55に、4個のθ軸ボルト54が、それぞれ長孔55の狭いほうの幅よりも広い外径を有する座金56を頭部に伴って挿通されている。
上記円環状の捩れ角調整部材35の少なくともX軸方向調整板34に接する下面は、X軸方向調整板34の面に対して平行度が保証されており、且つその円環形状は撮像ユニット33の軸に対し直角度が保証されている。
これにより、撮像ユニット33の撮影面は、基準調整板31の平面度が保証された固定面31−1に対し、平行度が保証されている。
(動作)
次に、上記構成の位置決め機構30の位置決め動作について、図1(a),(b),(c) 及び図2(a) 〜(h) を再び参照しながら説明する。
先ず、撮像ユニット33の本体筒体下部をX軸方向調整板34の嵌入孔52に、捩れ角調整部材35の下面がX軸方向調整板34の上面に接するまで挿通し、4個のθ軸ボルト54を撮像ユニット33の捩れ角調整部材35の4個の長孔55にそれぞれ挿通し、それらθ軸ボルト54のネジ先端部をX軸方向調整板34のθ軸用ネジ孔53に螺合させて締め付け、座金56及び捩れ角調整部材35を介して撮像ユニット33をX軸方向調整板34に固定する。
続いて、図2(a) 〜(h) において、基準調整板31のピン挿入穴39に、仮止めピン36をそれぞれ挿通し、これら二本の仮止めピン36に、X軸方向調整板34の長孔47をそれぞれ外嵌させると共に、撮像ユニット33の本体筒体下部を基準調整板31の遊び貫通孔40に挿通しながら、基準調整板31上にX軸方向調整板34を密着させる。
そして、4個の第2のボルト48を4個の丸孔49にそれぞれ挿通し、それら4個の第2のボルト48のネジ先端部を基準調整板31の4個の第2のネジ孔42にそれぞれ螺合させて、X軸方向調整板34が移動可能な程度に緩やかに締め付けて、X軸方向調整板34を基準調整板31に仮止めする。
この状態で、撮像ユニット33の本体筒体に対して基準調整板31の遊び貫通孔40は所定の調整代を有するバカ孔であり、各第2のボルト48に対して各丸孔49も所定の調整代を有するバカ孔であるので、X軸方向調整板34は、2個の長孔47により、X軸方向への移動を禁止(仮止め)されているが、Y軸方向へは調整代内での摺動が許可されている。
換言すれば、X軸方向調整板34は、2個の長孔47と二本の仮止めピン36によりXY軸平面内での回転を禁止され、Y軸方向への摺動のみが許可されている。
上記に続いて、基準調整板31の2つのY軸ガイド凸部37−1及び37−2に、ガイドブロック32−1及び32−2の溝43をそれぞれ係合させて、X軸方向調整板34を上下両側から挟み込むように、ガイドブロック32−1及び32−2を配置する。
そして、それぞれ2個の第1のボルト44を、2個の長孔45にそれぞれ挿通し、それら2個の第1のボルト44のネジ先端部を基準調整板31の上下にそれぞれ2個ある第1のネジ孔41にそれぞれ螺合させて、ガイドブロック32−1及び32−2が移動可能な程度に緩やかに締め付け、ガイドブロック32−1及び32−2を基準調整板31に仮止めする。
そして、ガイドブロック32−1及び32−2と共にX軸方向調整板34の位置をY軸方向に調整し、撮像ユニット33の撮像面中心57がY軸方向の基準位置に位置決めされた状態で、ガイドブロック32−1及び32−2のそれぞれ2個、合計4個の第1のボルト44を締め付ける。
これにより、X軸方向調整板34が上下2つのガイドブロック32−1及び32−2に挟まれて、X軸方向調整板34に保持される撮像ユニット33がY軸方向の位置を基準位置に位置固定される。すなわち、撮像ユニット33のY軸方向の位置決め(調整)が完了する
続いて、ピン挿入穴39及び長孔47から二本の仮止めピン36を抜き取る。そして、X軸方向調整板34を、ガイドブロック32−1及び32−2のガイド面に沿ってX軸方向に調整し、撮像ユニット33の撮像面中心57がX軸方向の基準位置に位置決めされた状態で、4個の第2のボルト48を締め付ける。
これにより、X軸方向調整板34がX軸方向の位置を基準位置に固定されて、X軸方向調整板34に保持される撮像ユニット33がX軸方向の位置を基準位置に固定され、撮像ユニット33のX軸方向の位置決め(調整)が完了する、
すなわち、ここまでで、撮像ユニット33の撮像面中心57に対するX軸方向及びY軸方向の位置決めが完了する。
最後に、撮像ユニット33の撮像面の撮像面中心57に対する回転方向の調整を行う。先ず、4個のθ軸ボルト54と4個のθ軸用ネジ孔53との螺合をそれぞれ緩め、X軸方向調整板34への捩れ角調整部材35の締め付けを緩める。
これにより、捩れ角調整部材35すなわち捩れ角調整部材35と一体な撮像ユニット33はX軸方向調整板34の嵌入孔52に中心位置を位置決めされたままXY軸平面での回動を許可される。
ここで、撮像ユニット33を回転させ、撮像ユニット33の撮像面のX軸及びY軸が基準のX軸及びY軸と一致した状態でθ軸ボルト54を締め付ける。これにより、撮像ユニット33の回転方向の位置決め(調整)が完了する。
このように、本発明によれば、Y軸方向の調整部材(ガイドブロック32−1及び32−2)とX軸方向の調整部材(X軸方向調整板34)とが、基準調整板(31)上で重なり合うことがなく、XY調整部材が共に基準調整板に接して摺動するので、配設空間の小さい、すなわちZ軸方向の厚さが小さい位置調整機構が実現でき、これにより、撮像ユニット(33)の小型軽量化に有利な位置決め機構(30)を提供することが可能となる。
(a) は一実施の形態における位置決め機構の平面図、(b) はその横側面から中央部分を一部切り欠いて示す図、(c) は(a) の下側面図である。 (a) 〜(h) は一実施の形態における位置決め機構の分解図である。 従来の赤外線撮像装置の主要部の構成を模式的に示す側面図である。 (a),(b),(c) は従来のX軸方向とY軸方向の位置決めを行う(θ軸の位置決めも含む)代表的な位置決め機構の構造を示す図である。
符号の説明
1 赤外線撮像装置
2 撮像用固定レンズ部
3 ズーム用レンズ部
4 合焦用レンズ部
5 光学系
5−1 焦点面
6 撮像ユニット
6−1 結像面
7 フランジ
8 信号線
9 制御装置
11 光軸
12 赤外線映像光
15 撮像ユニット
16 基台
16−1、16−2 上下保持枠
17 X軸方向調整板
17−1、17−2 左右保持枠
18 Y軸方向調整板
19 捩れ角調整フランジ
20 撮像装置
21、24、27 長孔
22、25、28 座金
23、26、29 ボルト
30 位置決め機構
31 基準調整板
32(32−1、32−2) ガイドブロック
33 撮像ユニット
34 X軸方向調整板
35 捩れ角調整部材
36 仮止めピン
37(37−1、37−2) Y軸ガイド凸部
38 中心
39 ピン挿入穴
40 遊び貫通孔
41 第1のネジ孔
42 第2のネジ孔
43 溝
44 第1のボルト
45 長孔
46 座金
47 長孔
48 第2のボルト
49 丸孔
51 座金
52 嵌入孔
53 θ軸用ネジ孔
54 θ軸ボルト
55 長孔
56 座金
57 撮像面中心

Claims (3)

  1. 位置調整対象物に対し平面上のX軸方向及びY軸方向に位置調整する位置決め機構において、
    基準調整板と、
    該基準調整板のY軸方向両端部においてY軸方向にのみ摺動可能に配置された2個のガイドブロックと、
    前記基準調整板に接し且つ2個の前記ガイドブロックに挟持されて配置され、前記位置調整対象物を保持するX軸方向調整部材と、
    を有することを特徴とする位置決め機構。
  2. 前記X軸方向調整部材は、Z軸まわりの捩れ角を調整する捩れ角調整部材を介して前記位置調整対象物を保持することを特徴とする請求項1記載の位置決め機構。
  3. 位置調整対象物に対し平面上のX軸方向及びY軸方向に位置調整する位置決め機構において、
    Y軸方向両端部にそれぞれ形成された凸部と、中心に対称にX軸方向とY軸方向にそれぞれ所定間隔ずれた位置に形成された2個のピン挿入穴と、四隅近傍にそれぞれ1個ごと形成された合計4個の第1のネジ穴と、四隅近傍にそれぞれ1個ごと形成された合計4個の第2のネジ穴と、を備えた1個の基準調整板と、
    前記凸部に外嵌し該凸部に対しY軸方向にのみ摺接可能な溝と、前記第1のネジ穴にそれぞれ螺合する2個の第1のボルトにそれぞれ外嵌し該第1のボルトに対しY軸方向にのみ所定の範囲で移動可能に摺接する2個の長穴と、を備えて、前記基準調整板のY軸方向両端部にそれぞれ配置された2個のガイドブロックと、
    前記ピン挿入穴に挿入されたピンに外嵌して該ピンに対しY軸方向にのみ所定の範囲で移動可能に摺接する2個の長穴と、前記第2のネジ穴にそれぞれ螺合する4個の第2のボルトにそれぞれ外嵌し該第2のボルトに対し360度方向に移動可能な所定の遊びを有する4個の丸孔と、を備えて、前記基準調整板に接し、2個の前記ガイドブロックに挟持されて配置された1個のX軸方向調整部材と、
    を有することを特徴とする位置決め機構。
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