JP4275232B2

JP4275232B2 - Polypropylene molded product with anti-slip performance

Info

Publication number: JP4275232B2
Application number: JP00144799A
Authority: JP
Inventors: 利均毛
Original assignee: Sanko Co Ltd
Current assignee: Sanko Co Ltd
Priority date: 1999-01-06
Filing date: 1999-01-06
Publication date: 2009-06-10
Anticipated expiration: 2019-01-06
Also published as: JP2000198169A

Description

【０００１】
【産業上の技術分野】
本発明は滑り止め性能を有するポリプロピレン成形品に関する。詳しくは、各種物品を運搬、貯蔵するに際して使用される樹脂製パレットなどのポリプロピレン成形品であって、接着強度に優れた防滑材を有するポリプロピレン成形品に関する。
【０００２】
【発明の技術的背景】
食品、水産等に使用されるパレットなどの製品は従来木製が主であったが、近年ポリプロピレン製品が多用されてきている。
【０００３】
ポリプロピレン製品は、寸法安定性、耐腐食性、衛生性などに優れるが、一般にポリプロピレン成形品の表面は、木に比べて滑りやすく、例えば運搬、貯蔵などに用いる場合には荷崩れが起こりやすいという問題を有している。
【０００４】
このため、パレットなど、防滑性能を必要とする用途にポリプロピレン成形品を用いる場合には、滑り止めを取り付けることが行われている。この方法としては、ポリプロピレン成形品に、ポリプロピレンよりも防滑性能のあるEPDM（エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体配合物）やEPM（エチレン−プロピレン共重合体）と、繊維状の低密度ポリエチレンとの混合物とからなる滑り止め材を、ポリプロピレン成形品に融着させて取り付ける方法（特公昭62‐6501号公報、特公昭61‐27181号公報参照）が提案されている。
【０００５】
このような防滑材は、単独には防滑性能に優れている場合もあるが、ポリプロピレン成形品との接着性が不充分になりやすく、剥離を起すなど、防滑性能や機械物性が不充分な場合があった。
【０００６】
また、エチレン−酢酸ビニル共重合体、架橋エチレンプロピレンジエンゴム、変性ポリオレフィンのうちのいずれか又はこれらの2種以上と、ポリプロピレンとの配合物からなる特殊組成の滑り止め材か、これを滑り止め性能面とする2層構造の滑り止めをポリプロピレン成形品に熱溶着させて取り付ける方法（特公昭63‐38293号公報参照）などが提案されている。さらに、プラスチックパレットの滑り止めとして、スチレン−ブタジエンゴムなどの架橋型のゴム類が使用されている。このような滑り止めは、使用中に荷物との摩擦等により外れないように強固に接着される。しかしながら、防滑材の滑り止め面を形成する滑り止め材に多くのポリプロピレンが配合されると、防滑性能が不充分な場合があった。また、変性ポリオレフィンや架橋ゴムからなる滑り止めは、パレット本体を形成するプラスチックが溶融する程度の熱では溶融しないため、再生利用する際には取り除く必要があり、滑り止めを取り外す作業に多くの手間と工程を要するという問題があった。
【０００７】
このため、ポリプロピレン成形品としても、充分な防滑性能を有し、使用時にポリプロピレン成形体本体と防滑材部分とが剥離しにくく、かつ、防滑材部分を取り外すことなく再生利用できるような、防食性能を有するポリプロピレン成形品の出現が強く望まれていた。
【０００８】
【発明の目的】
本発明の目的は、防滑性能に優れ、かつ、滑り止め材とポリプロピレン成形品とが強固に接着され、さらに、防滑材部分とポリプロピレン成形品とを分離することなく一括して溶融再生できる、防滑性能を有するポリプロピレン成形品を提供することを目的とする。
【０００９】
【発明の概要】
本発明の防滑性能を有するポリプロピレン成形品は
（Ａ）ポリプロピレン成形体に
（Ｂ）（ｉ）非架橋オレフィン系共重合体ゴム10〜90重量％とポリプロピレン樹脂90〜10重量％の配合物からなるポリプロピレン成形体への融着層と、
（ii）非架橋オレフィン系重合体ゴム10〜90重量％とエチレン−酢酸ビニル共重合体90〜10重量％の配合物からなる滑り止め層と
の積層構造を有する防滑材
が融着されてなることを特徴としている。
【００１０】
【発明の具体的説明】
以下、本発明について具体的に説明する。
【００１１】
本発明の、防滑性能を有するポリプロピレン成形品は、（Ａ）ポリプロピレン成形体と、（Ｂ）防滑材とを融着することにより得られる。
【００１２】
（Ａ）ポリプロピレン成形体
本発明の防滑性能を有するポリプロピレン成形品を形成する、ポリプロピレン成形体に係るポリプロピレン素材としては、プロピレンの単独重合体またはプロピレンと他のモノマーとのブロック重合体が望ましいが、用途に応じて、重合体中にタルク、炭酸カルシウム、ガラス繊維などの充填材や、発泡剤、難燃剤、着色剤などを配合してもよく、さらに必要に応じて、酸化防止剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤などの添加剤を添加してもよい。
【００１３】
本発明で用いるポリプロピレン成形体は、このようなポリプロピレン素材を射出成形法、押出し成形法などの通常の方法により成形することにより得ることができる。
【００１４】
（Ｂ）防滑材
本発明で用いる防滑剤は、ポリプロピレン成形体への融着層と、滑り止め層との積層構造を有する防滑剤である。
【００１５】
防滑剤のうち、ポリプロピレン成形体への融着層（ｉ）は、非架橋オレフィン系重合体ゴムとポリプロピレン樹脂との配合物から形成されるものであって、その配合割合は、非架橋オレフィン系重合体ゴム10〜90重量％と、ポリプロピレン樹脂90〜10重量％であるのがよく、好ましくは、非架橋オレフィン系重合体ゴム15〜40重量％と、ポリプロピレン樹脂85〜60重量％であるのが望ましい。非架橋オレフィン系重合体ゴムとポリプロピレン樹脂との配合割合が、この範囲内であれば、融着層自体が充分な強度を持ち、また、ポリプロピレン成形品との接着性がよいため好ましい。
【００１６】
ポリプロピレン成形体への融着層（ｉ）を形成する非架橋オレフィン系重合体ゴムとしては、例えば、エチレン−プロピレン共重合体ゴム、エチレン−ブテン-1共重合体ゴム、エチレン−ペンテン-1共重合体ゴムなどの２元共重合体や、エチレン−プロピレン−ブテン-1といった３元共重合体ゴムなどのα-オレフィン共重合体を特に好適に用いることができる。
【００１７】
また、ポリプロピレン成形体への融着層（ｉ）を形成するポリプロピレン樹脂は特に限定はされないが、ポリプロピレン成形体に使用されるポリプロピレン樹脂のメルトインデックス（MI）に近いメルトインデックスを有するポリプロピレン樹脂を使用するのが好ましい。このメルトインデックス値は0.3〜30g／10分（230℃）程度であるのが好ましく、特に、ポリプロピレン樹脂に結晶性がない、プロピレン−エチレンランダム共重合体のような、低結晶型または非結晶型のポリプロピレン樹脂が好ましい。
【００１８】
一方、滑り止め層（ii）は、非架橋オレフィン系重合体ゴムと、エチレン−酢酸ビニル共重合体との配合物から形成されるものであって、その配合割合は、非架橋オレフィン系重合体ゴムが10〜90重量％であってエチレン−酢酸ビニル共重合体が10〜90重量％であるのがよく、好ましくは非架橋オレフィン系重合体ゴムが10〜30重量％であって、エチレン−酢酸ビニル共重合体が70〜90重量％であるのが望ましい。
【００１９】
滑り止め性能を有する層（ii）を形成する、非架橋オレフィン系重合体ゴムは、ポリプロピレン成形体への融着層（ｉ）を形成するものとして使用できる上述の非架橋オレフィン系重合体ゴムをいずれも好適に使用することができる。また、この層（ii）を形成するエチレン−酢酸ビニル共重合体としては、エチレンと酢酸ビニルとの共重合体であって、酢酸ビニル含有率が、5〜35重量％、好ましくは10〜25重量％であるのが望ましく、共重合体のメルトフローインデックスが1〜30g／分（190℃）、好ましくは2〜10g／分であるのが望ましい。
【００２０】
このような滑り止め層（ii）は、ポリプロピレン成形体への融着層（ｉ）との接着性、滑り止め性能および耐磨耗性のバランスがよいため好ましい。
【００２１】
なお、このようなポリプロピレン成形体への融着層（ｉ）および滑り止め層（ii）は、それぞれその性能を損なわない範囲で、適宜少量の他成分を含んでいてもよい。
【００２２】
本発明で用いる防滑剤は、上記ポリプロピレン成形体への融着層（ｉ）と、滑り止め層（ii）との二層構造であるのが好ましいが、（ｉ）層と（ii）層との間に他の樹脂成分からなる層が設けられていてもよい。
【００２３】
防滑材を形成するこれらの各層は配合方法および成形方法に特に制限はなく、それぞれ単軸押出成形機、2軸押出成形機などを用いた通常の方法で適宜配合および成形をすることができ、このような成形機を用いて一括して成形するのが特に好ましい。
【００２４】
このような防滑材は、ポリプロピレン樹脂と一括して溶融することができるものであり、ポリプロピレン成形体と融着した場合にも、一括して溶融再生することができる。
【００２５】
融着
（Ａ）ポリプロピレン成形体と（Ｂ）防滑材との融着は、それぞれ成形された後に、融着面を溶融して接着する。融着は、（Ａ）ポリプロピレン成形体の融着面、（Ｂ）防滑材の融着面の少なくともいずれか一方を加熱溶融して行うが、双方の面を加熱溶融して圧着するのが特に好ましい。
【００２６】
【発明の効果】
本発明の防滑性能を有するポリプロピレン成形品は、高い滑り止め性能を持ち、かつ、ポリプロピレン成形体と防滑材との接着強度にすぐれ、剥離を生じにくいという効果がある。また、防滑材層とポリプロピレン成形体とが一括して溶融可能であるため、溶融して再生利用する際にも、ポリプロピレン成形体部と防滑材層とを剥離させる必要がなく、再生時の工程を簡略化することができる。
【００２７】
【実施例】
以下、実施例に基づいて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【００２８】
【実施例１】
ポリプロピレンを射出成形法により低発泡成形し、デッキ面積寸法110cm×90cmの発泡ポリプロピレン製パレット（Ａ）を得た。
【００２９】
次に、ポリプロピレン樹脂（グランドポリプロ、J702LB、（株）グランドポリマー製、MI=1.8g／10分）70重量％と、非架橋オレフィン系共重合体ゴム（タフマー、P-0680、三井化学（株）製）を30重量％配合してなる、ポリプロピレン成形体への融着層（ｉ）と、エチレン−酢酸ビニル共重合体ゴム（エバフレックス、P-1905、三井・デュポンポリケミカル（株）製）90重量％に非架橋オレフィン系重合体ゴム（タフマー、P-0680、三井化学（株）製）を10重量％配合してなる、滑り止め層（ii）とからなる帯状積層構造防滑材を押出成形により成形し、防滑材（Ｂ）を得た。
【００３０】
得られた防滑剤（Ｂ）は、幅20mmであって、ポリプロピレン成形体への融着層（ｉ）の厚さが0.5mm、滑り止め層（ii）の厚さが2mmであった。
【００３１】
続いて、発泡ポリプロピレンパレット（Ａ）と、防滑材（Ｂ）のポリプロピレン成形体への融着層とを図1に示す形態で融着した。融着は、両者の融着面に600〜800℃の熱風をそれぞれ吹き付けて表面を溶融し、ローラーで押圧して行った。このようにして両者が融着された、防滑性能を有するポリプロピレンパレットを得た。
【００３２】
得られたパレットについて、滑り試験および剥離強度の測定を行った。
【００３３】
滑り試験は、図1に示す防滑性能を有する発泡パレットの（Ａ）部分を、45度／分の速度で持ち上げ、発泡パレットの端に置かれたポリプロピレン製の箱が滑り出す角度を求めた。
【００３４】
剥離強度の測定は、防滑性能を有する発泡パレットに融着された防滑材（Ｂ）の一部を剥がし、薄利荷重試験機を用いて100ｍｍ／分の速度で剥離して求めた。
【００３５】
滑り試験および剥離強度測定の結果を表1に示す。
【００３６】
【実施例２】
防滑材（Ｂ）の、ポリプロピレン成形体への融着層（ｉ）として、非結晶型ポリプロピレン樹脂（グランドポリプロ、F327D、（株）グランドポリマー製、MI=7g／10分）70重量％と、非架橋オレフィン系共重合体ゴム（タフマー、P-0680、三井化学（株）製）を30重量％配合してなる樹脂を用いたことのほかは、実施例1と同様にして防滑性能を有する発泡パレットを得た。
【００３７】
得られたパレットについて、実施例1と同様にして滑り試験および剥離強度の測定を行った。結果を表1に示す。
【００３８】
【比較例１】
実施例1において、防滑材（Ｂ）を用いる代わりに、エチレン−酢酸ビニル共重合体ゴム（エバフレックス、P-1905、三井・デュポンポリケミカル（株）製）90重量％に直鎖状低密度ポリエチレン非架橋オレフィン系重合体ゴム（タフマー、P-0680、三井化学（株）製）を10重量％配合し、押出し成形法により得た帯状防滑材を用いたことの他は、実施例1と同様にして、防滑性能を有する発泡パレットを得た。
【００３９】
得られたパレットについて、実施例1と同様にして滑り試験および剥離強度の測定を行った。結果を表1に示す。
【００４０】
【表１】

【００４１】
以上の実施例および比較例に示されるように、ポリプロピレン成形体と、特定の積層構造を有する防滑材とを融着して得られる本願発明の防滑性能を有するポリプロピレン成形品は、充分な防滑性を有しており、しかも剥離しにくいことがわかる。
【図面の簡単な説明】
【図１】図1は、実施例で得られた、防滑性能を有する発泡パレットの、防滑材融着面を示す概略図である。[0001]
[Industrial technical field]
The present invention relates to a polypropylene molded article having anti-slip performance. Specifically, the present invention relates to a polypropylene molded product such as a resin pallet used for transporting and storing various articles, and having a non-slip material having excellent adhesive strength.
[0002]
TECHNICAL BACKGROUND OF THE INVENTION
Conventionally, products such as pallets used for foods and fisheries have been mainly made of wood, but in recent years, polypropylene products have been widely used.
[0003]
Polypropylene products are excellent in dimensional stability, corrosion resistance, hygiene, etc., but in general, the surface of polypropylene molded products is slippery than wood, and for example, when used for transportation, storage, etc., it is easy to collapse. Have a problem.
[0004]
For this reason, when a polypropylene molded product is used for an application that requires anti-slip performance, such as a pallet, a non-slip is attached. In this method, polypropylene molded products, EPDM (ethylene-propylene-diene terpolymer blend) and EPM (ethylene-propylene copolymer), which are more slip-resistant than polypropylene, and fibrous low-density polyethylene are used. A non-slip material comprising a mixture of the above and a polypropylene molded product is attached by fusion (see Japanese Patent Publication Nos. 62-6501 and 61-27181).
[0005]
Such an anti-slip material may have excellent anti-slip performance by itself, but the adhesion to the polypropylene molded product is likely to be insufficient, and if the anti-slip performance and mechanical properties are insufficient, such as peeling. was there.
[0006]
Further, it is a non-slip material having a special composition made of a blend of polypropylene with any one of ethylene-vinyl acetate copolymer, cross-linked ethylene propylene diene rubber, modified polyolefin, or two of these, or anti-slip A method of attaching a non-slip structure having a two-layer structure as a performance surface to a polypropylene molded product by heat welding (see Japanese Patent Publication No. 63-38293) has been proposed. Furthermore, cross-linked rubbers such as styrene-butadiene rubber are used as anti-slip for plastic pallets. Such an anti-slip is firmly adhered so that it does not come off due to friction with the load during use. However, when a large amount of polypropylene is blended in the anti-slip material forming the anti-slip surface of the anti-slip material, the anti-slip performance may be insufficient. In addition, slipper made of modified polyolefin or cross-linked rubber does not melt with heat to the extent that the plastic that forms the pallet body melts, so it must be removed when recycled, and much work is required to remove the slipper. There was a problem of requiring a process.
[0007]
For this reason, even as a polypropylene molded product, it has sufficient anti-slip performance, the polypropylene molded body and the anti-slip material part are difficult to peel off during use, and can be recycled without removing the anti-slip material part. The emergence of polypropylene molded articles having the following has been strongly desired.
[0008]
OBJECT OF THE INVENTION
The object of the present invention is to provide an anti-slip material that is excellent in anti-slip performance, is firmly bonded to a non-slip material and a polypropylene molded product, and can be melted and recycled in a lump without separating the anti-slip material portion and the polypropylene molded product. It aims at providing the polypropylene molded product which has performance.
[0009]
Summary of the Invention
The polypropylene molded article having anti-slip performance according to the present invention comprises (A) a polypropylene molded body and (B) (i) a blend of 10 to 90% by weight of non-crosslinked olefin copolymer rubber and 90 to 10% by weight of polypropylene resin. A fused layer to a polypropylene molded body;
(Ii) An anti-slip material having a laminated structure of 10 to 90% by weight of a non-crosslinked olefin polymer rubber and an anti-slip layer composed of 90 to 10% by weight of an ethylene-vinyl acetate copolymer is fused. It is characterized by that.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be specifically described.
[0011]
The polypropylene molded product having anti-slip performance of the present invention is obtained by fusing (A) a polypropylene molded body and (B) an anti-slip material.
[0012]
(A) Polypropylene molded body The polypropylene material related to the polypropylene molded body forming the polypropylene molded article having anti-slip performance of the present invention is a propylene homopolymer or a block polymer of propylene and other monomers. However, depending on the application, fillers such as talc, calcium carbonate, and glass fiber, foaming agents, flame retardants, colorants, etc. may be blended in the polymer, and if necessary, antioxidants may be added. You may add additives, such as an agent, a ultraviolet absorber, and an antistatic agent.
[0013]
The polypropylene molded body used in the present invention can be obtained by molding such a polypropylene material by an ordinary method such as an injection molding method or an extrusion molding method.
[0014]
(B) Anti-slip material The anti-slip agent used in the present invention is an anti-slip agent having a laminated structure of a fused layer to a polypropylene molded body and an anti-slip layer.
[0015]
Of the anti-slip agent, the fused layer (i) to the polypropylene molded body is formed from a blend of non-crosslinked olefin polymer rubber and polypropylene resin, and the blending ratio is non-crosslinked olefin-based. The polymer rubber should be 10 to 90% by weight and the polypropylene resin 90 to 10% by weight, preferably 15 to 40% by weight of the non-crosslinked olefin polymer rubber and 85 to 60% by weight of the polypropylene resin. Is desirable. If the blending ratio of the non-crosslinked olefin polymer rubber and the polypropylene resin is within this range, it is preferable because the fusion layer itself has sufficient strength and has good adhesion to a polypropylene molded product.
[0016]
Examples of the non-crosslinked olefin polymer rubber for forming the fusion layer (i) on the polypropylene molded body include ethylene-propylene copolymer rubber, ethylene-butene-1 copolymer rubber, and ethylene-pentene-1 copolymer. An α-olefin copolymer such as a binary copolymer such as a polymer rubber or a terpolymer rubber such as ethylene-propylene-butene-1 can be particularly preferably used.
[0017]
The polypropylene resin for forming the fusion layer (i) on the polypropylene molded body is not particularly limited, but a polypropylene resin having a melt index close to the melt index (MI) of the polypropylene resin used for the polypropylene molded body is used. It is preferable to do this. The melt index value is preferably about 0.3 to 30 g / 10 min (230 ° C.), and in particular, a low crystalline or amorphous type such as a propylene-ethylene random copolymer having no crystallinity in polypropylene resin. Polypropylene resin is preferred.
[0018]
On the other hand, the anti-slip layer (ii) is formed from a blend of a non-crosslinked olefin polymer rubber and an ethylene-vinyl acetate copolymer, and the blending ratio thereof is a non-crosslinked olefin polymer. The rubber should be 10 to 90% by weight and the ethylene-vinyl acetate copolymer should be 10 to 90% by weight, preferably 10 to 30% by weight of the non-crosslinked olefin polymer rubber, It is desirable that the vinyl acetate copolymer is 70 to 90% by weight.
[0019]
The non-crosslinked olefin polymer rubber forming the layer (ii) having anti-slip performance is the above-mentioned non-crosslinked olefin polymer rubber that can be used for forming the fusion layer (i) to the polypropylene molded body. Either can be used suitably. The ethylene-vinyl acetate copolymer forming this layer (ii) is a copolymer of ethylene and vinyl acetate, and the vinyl acetate content is 5 to 35% by weight, preferably 10 to 25%. Desirably, the copolymer has a melt flow index of 1 to 30 g / min (190 ° C.), preferably 2 to 10 g / min.
[0020]
Such an anti-slip layer (ii) is preferred because it has a good balance of adhesion with the fusion layer (i) to the polypropylene molded article, anti-slip performance and abrasion resistance.
[0021]
In addition, the fusion | melting layer (i) and anti-slip | skid layer (ii) to such a polypropylene molded object may contain suitably a small amount of other components in the range which does not impair the performance, respectively.
[0022]
The anti-slip agent used in the present invention preferably has a two-layer structure of the fusion layer (i) to the polypropylene molded body and the anti-slip layer (ii), but the (i) layer and (ii) layer Between these layers, a layer made of another resin component may be provided.
[0023]
Each of these layers forming the anti-slip material is not particularly limited in the blending method and molding method, and can be appropriately blended and molded by a usual method using a single-screw extruder, a twin-screw extruder, etc. It is particularly preferable to perform batch molding using such a molding machine.
[0024]
Such an anti-slip material can be melted together with the polypropylene resin and can be melted and regenerated in a lump even when fused with the polypropylene molded body.
[0025]
Fusing (A) Polypropylene molded body and (B) anti-slip material are each molded, and then the fused surface is melted and bonded. The fusion is performed by heating and melting at least one of (A) the fused surface of the polypropylene molded body and (B) the fused surface of the anti-slip material. preferable.
[0026]
【The invention's effect】
The polypropylene molded article having anti-slip performance according to the present invention has high anti-slip performance, is excellent in the adhesive strength between the polypropylene molded product and the anti-slip material, and has an effect of hardly causing peeling. In addition, since the anti-slip material layer and the polypropylene molded body can be melted together, there is no need to peel off the polypropylene molded body portion and the anti-slip material layer even when melted and recycled. Can be simplified.
[0027]
【Example】
EXAMPLES Hereinafter, although this invention is demonstrated further more concretely based on an Example, this invention is not limited to these Examples.
[0028]
[Example 1]
Polypropylene was subjected to low foam molding by injection molding to obtain a foamed polypropylene pallet (A) having a deck area size of 110 cm × 90 cm.
[0029]
Next, 70% by weight of polypropylene resin (Grand Polypro, J702LB, Grand Polymer Co., Ltd., MI = 1.8 g / 10 min) and non-crosslinked olefin copolymer rubber (Tuffmer, P-0680, Mitsui Chemicals, Inc.) )) Blended with 30% by weight of polypropylene molding (i) and ethylene-vinyl acetate copolymer rubber (Evaflex, P-1905, Mitsui DuPont Polychemical Co., Ltd.) ) A non-crosslinked olefin polymer rubber (Tuffmer, P-0680, manufactured by Mitsui Chemicals, Inc.) 90% by weight and 10% by weight of a non-slip layer (ii), and a laminated laminated anti-slip material. Molded by extrusion to obtain an anti-slip material (B).
[0030]
The obtained anti-slip agent (B) had a width of 20 mm, the thickness of the fusion layer (i) to the polypropylene molded product was 0.5 mm, and the thickness of the anti-slip layer (ii) was 2 mm.
[0031]
Subsequently, the foamed polypropylene pallet (A) and the anti-slip material (B) on the polypropylene molded body were fused in the form shown in FIG. The fusion was performed by blowing hot air of 600 to 800 ° C. on the fusion surfaces of both to melt the surfaces and pressing with a roller. Thus, a polypropylene pallet having anti-slip performance, in which both were fused, was obtained.
[0032]
The obtained pallet was subjected to a slip test and a peel strength measurement.
[0033]
In the sliding test, the part (A) of the foam pallet having anti-slip performance shown in FIG. 1 was lifted at a speed of 45 degrees / minute, and the angle at which the polypropylene box placed on the end of the foam pallet started to slide was determined.
[0034]
The peel strength was measured by peeling off a part of the anti-slip material (B) fused to the foam pallet having anti-slip performance and peeling it at a rate of 100 mm / min using a thin load tester.
[0035]
The results of the slip test and peel strength measurement are shown in Table 1.
[0036]
[Example 2]
As a fusion layer (i) of the anti-slip material (B) to the polypropylene molded body, amorphous polypropylene resin (Grand Polypro, F327D, manufactured by Grand Polymer Co., Ltd., MI = 7 g / 10 min) 70% by weight, Has anti-slip performance in the same manner as in Example 1 except that a resin containing 30% by weight of non-crosslinked olefin copolymer rubber (Tuffmer, P-0680, manufactured by Mitsui Chemicals, Inc.) is used. A foam pallet was obtained.
[0037]
The obtained pallet was subjected to a slip test and a peel strength measurement in the same manner as in Example 1. The results are shown in Table 1.
[0038]
[Comparative Example 1]
In Example 1, instead of using the anti-slip material (B), an ethylene-vinyl acetate copolymer rubber (Evaflex, P-1905, manufactured by Mitsui DuPont Polychemical Co., Ltd.) 90% by weight and linear low density Example 1 except that 10% by weight of polyethylene non-crosslinked olefin polymer rubber (Tuffmer, P-0680, manufactured by Mitsui Chemicals Co., Ltd.) was used and a belt-shaped anti-slip material obtained by extrusion molding was used. Similarly, a foam pallet having anti-slip performance was obtained.
[0039]
The obtained pallet was subjected to a slip test and a peel strength measurement in the same manner as in Example 1. The results are shown in Table 1.
[0040]
[Table 1]

[0041]
As shown in the above Examples and Comparative Examples, the polypropylene molded article having the anti-slip performance of the present invention obtained by fusing a polypropylene molded article and an anti-slip material having a specific laminated structure has sufficient anti-slip properties. It can be seen that it is difficult to peel off.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic view showing an anti-slip material fusion surface of a foam pallet having anti-slip performance obtained in an example.

Claims

(A) a polypropylene molded body (B) (i) a fused layer to a polypropylene molded body comprising a blend of 15 to 40 % by weight of non-crosslinked olefin polymer rubber and 85 to 60 % by weight of a polypropylene resin;
(Ii) An anti-slip material having a laminated structure of 10 to 30 % by weight of a non-crosslinked olefin polymer rubber and an anti-slip layer comprising a blend of 70 to 90 % by weight of an ethylene-vinyl acetate copolymer is fused. Polypropylene molded product having anti-slip performance characterized by

The polypropylene molded article having anti-slip performance according to claim 1, wherein the polypropylene resin forming the layer (i) to be fused to the molded article of the anti-slip material (B) is an amorphous polypropylene resin.