JP4274853B2 - Hanging jig - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フリュームなどのコンクリート二次製品をクレーンなどの吊り上げ手段で吊り上げて所定の場所へ移動させる際に使用する吊り治具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
用水路や排水路として使用されるFTフリュームやU型フリュームなどのコンクリート製のフリューム(1)は、所定形状の型枠内にコンクリートを流し込むことによって形成されたコンクリート二次製品であり、図10に示すように、上面が開放されて幅方向断面がU字状に形成されるとともに、その対向する側壁(1a)の所定位置には、これを吊り上げる際に使用する複数の開孔(1b)が設けられている。
【0003】
従来より、このフリューム(1)を吊り上げて、溝(2)が設けられた所定の現場に設置する際には、一端に雄ネジ(3a)が螺設され、他端に環部(3b)が形成された吊り治具(3)を、フリューム(1)の側壁(1a)の開孔(1b)の内側から挿入するとともに、開孔(1b)の外側に位置決めされた雄ネジ(3a)にナット(4)を螺合することによって吊り治具(3)を側壁(1a)に固定し、側壁(1a)に固着された吊り治具(3)の環部(3b)にワイヤーロープ(5)などを玉掛けして図示しないクレーンなどの吊り上げ手段で吊り上げていた。そして、フリューム(1)が溝(2)の中に収められると、ナット(4)を外して吊り治具(3)を開孔(1b)から取り外すようにしていた。
【0004】
この際、溝(2)の幅がフリューム(1)の幅よりも十分に大きく、溝(2)の側面とフリューム(1)の側壁(1a)との間に十分な距離がある場合や、地表から溝(2)に設置されたフリューム(1)の開孔(1b)までの深さが浅い場合には何ら問題はないが、溝(2)の側面とフリューム(1)の側壁(1a)との間に十分な距離がない場合や、地表から溝(2)内に設置されたフリューム(1)の開孔(1b)までの深さが深い場合には、溝(2)の側面とフリューム(1)の側壁(1a)との間に作業者が手を差し込んで吊り治具(3)を固定しているナット(4)を取り外すのが困難となり、最悪の場合には吊り治具(3)を切断して取り外さなければならないという問題があった。
【0005】
この問題を解決し得る技術として、図11に示すように、先端部分に係止部(101a)が形成された軸芯部(101)と、該軸芯部(101)の長手方向一端部に設けられ前記開孔(1b)の内径より大きい外径の当て板(102a)を有するシャックル取付部(102)と、該シャックル取付部(102)に取り付けられたシャックル(103)とを具備する吊り治具(104)を用い、前記軸芯部(101)を開孔(1b)に挿通させた状態でシャックル(103)を上昇させて係止部(101a)を開孔(1b)の外側端縁に係止させるとともに、前記当て板(102a)を側壁(1a)に突き当ててフリューム(1)を吊り上げる技術(例えば、特許文献1参照。)や、図12に示すように、ワイヤー結合部(105)が形成された一対の治具本体(106)と支梁(107)とを有する吊り治具(108)を用い、治具本体(106)のそれぞれを対向する開孔(1b)に側壁(1a)の内側から挿通するとともに、各治具本体(106)に架け渡された支梁(107)によって各治具本体(106)が開孔(1b)から外れないように支持する技術(例えば、特許文献2参照。)が知られている。
【0006】
これらの技術では、溝(2)の側面とフリューム(1)の側壁(1a)との間の距離や、地表から溝(2)に設置されたフリューム(1)の開孔(1b)までの深さに関係なく、開孔(1b)に吊り治具(104)および(108)を着脱することができる。
【0007】
しかしながら、前者の技術では、フリューム(1)に吊り治具(104)を取り付けてこれを吊り上げた際に、係止部(101a)と開孔(1b)外側端縁との係止部分および当て板(102a)と側壁(1a)との突き当て部分に応力が集中し、これらの部分にクラックが発生する場合があるという問題があった。
【0008】
一方、後者の技術では、吊り上げるフリューム(1)の幅に対応する支梁(107)を複数準備しなければならないので経済的ではなく、また、吊り上げ作業時には毎回フリューム(1)の幅に対応する支梁(107)を選択しなければならず効率的ではないという問題があった。
【0009】
【特許文献1】
特開平9−278352号公報(第2頁、第3図)
【0010】
【特許文献2】
特開平11−322256号公報(第2−3頁、第9図)
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、この発明の主たる課題は、簡単な操作でコンクリート製のフリュームなどに着脱することができ、かつ、フリュームにダメージを与えることなく、これらを狭い設置面積でも安全に設置することができる吊り治具を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載した発明は、「コンクリート製のフリューム(14)などを吊り上げる際に、該フリューム(14)などの側壁(14a)に穿設された開孔(14b)に挿入して使用する吊り治具であって、(a)筒状のケーシング(16a)と、ケーシング(16a)の長手方向一端に設けられフリューム(14)に当接する板状の突き当て部(24)と、ケーシング(16a)の外周面に立設され吊環(26a)が形成された吊り部(26)と、ケーシング(16a)の長手方向に沿って形成されたガイド長孔(28)とを有する吊り部本体(16)、(b)吊り部本体(16)内に進退可能に挿通され、開孔(14b)に挿入される挿入側先端部(30)に枢着軸(44)にて回転可能に枢着されたロック部材(22)と、長手方向中央部から後部方向に螺設された雄ネジ部(32)と、ガイド長孔(28)にスライド可能にて係合するピン(34)とを有するシャフト(18) 、および(c)雄ネジ(32)に螺合して、フリューム(14)をロック部材(22)と突き当て部(24)にて挾持した時に吊り部本体(16)の緩み方向への変位を規制する規制ナット(20)を具備し、(d)ロック部材(22)は、枢着軸(44)より先端側の部分(Y)の重量が枢着軸(44)より後端側(X)の部分の重量より重く形成され、且つロック部材(22)がシャフト(18)に対して同軸方向となった時にロック部材(22)の後端がシャフト(18)に設けられた回転止め(30a)に係合して一方向への回転が規制される係合部(40)が設けられている」ことを特徴とするものである。
【0013】
この発明では、まず、吊り部(26)が吊り部本体(16)の下側となるように吊り治具(10)を位置決めすると、該枢着軸(44)より先端側(Y)が重くなるようにシャフト(18)の挿入側先端部(30)に取り付けたロック部材(22)がその先端を下方へ向けて回転しようとする。この際、係合部(40)が回転止め(30a)と係合してロック部材(22)の回転を規制するので、シャフト(18)の中心軸とロック部材(22)の中心軸とが同軸方向になる。このため、ロック部材(22)ならびにシャフト(18)先端の切欠き部(30)をコンクリート二次製品などの側壁(14a)に設けられた開孔(14b)に挿通させることができる。
【0014】
続いて、吊り部(26)が吊り部本体(16)の下側となるように位置決めした吊り治具(10)のロック部材(22)ならびシャフト(18)の挿入側先端部(30)を開孔(14b)に挿通した後、吊り部(26)が上側を向くように吊り部本体(16)を回すと、ガイド長孔(28)に係合するピン(34)を介してシャフト(18)に回転力が伝わり、吊り部本体(16)の回転に伴ってシャフト(18)も回転する。すると、枢着軸(44)より先端側(Y)が重くなるように取り付けられ、かつ、枢着軸(44)より後端側(X)に係合部(40)が形成されたロック部材(22)は、係合部(40)と回転止め(30a)との係合を解除する方向へ回転し、シャフト(18)の中心軸とロック部材(22)の中心軸とが略直交するようになる。
【0015】
そして、この状態で吊り部本体(16)の突き当て部(24)とロック部材(22)の側面とをフリューム(14) などの側壁(14a)に両側から当接させて、これを挾持するとともに、シャフト(18)の雄ネジ部(32)に規制ナット(20)を螺合してフリューム(14) などの側壁(14a)を挾持した吊り部本体(16)とロック部材(22)とが緩み方向へ変位しないように固定する。
【0016】
これにより、フリューム(14) などを吊り上げた際に、その開孔(14b)から吊り治具(10)が脱落するのを防止できるとともに、開孔(14b)や側壁(14a)の特定部分に応力が集中しないため、クラックなどの吊り上げ作業に伴うフリューム(14) などの破損を防止することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る実施例を図面を参照しつつ説明する。この発明の一実施例(図1〜7)の吊り治具(10)は、特に、溝(12)に設置されて用水路や排水路として使用されるフリューム(14)などを吊り上げる際に、該フリューム(14)の側壁(14a)に設けられた開孔(14b)に装着するものであり、吊り部本体(16)、シャフト(18)、規制ナット(20)およびロック部材(22)などで構成されている。
【0018】
吊り部本体(16)は、筒状のケーシング(16a)を有し、ケーシング(16a)の長手方向一端には、吊り治具(10)をフリューム(14)の開孔(14b)に取り付けた際にその側壁(14a)に当接する板状の突き当て部(24)が固着されている。この突き当て部(24)におけるフリューム(14)の側壁(14a)と当接する面には、フリューム(14)の側壁(14a)に傷をつけないように、ウレタンゴムなどの弾性材料(24a)が接着もしくは焼付けられたパッド(24b)が、ネジ(24c)で交換可能に取り付けられている。このため、パッド(24b)の弾性材料(24a)が痛んだ際には直ちにパッド(24b)を交換することができる。
【0019】
また、このケーシング(16a)の外周面には、吊環(26a)を有する吊り部(26)が突設されており、さらに、ケーシング(16a)の外周面の互いに対向する位置には、長手方向に沿って延ばされた一組の長孔状のガイド長孔(28)が形成されている。
【0020】
シャフト(18)は、吊り部本体(16)のケーシング(16a)内に進退可能となるように配設された長尺棒状の部材である。
【0021】
このシャフト(18)の挿入側先端部(30)には、両側面の肉が切欠され、シャフト(18)の中心軸に対して傾斜し、かつ、その斜辺が吊り部(26)側へ向かって傾斜した斜面を有する回転止め(30a)が形成されており、また、その長手方向中央部から後部方向に向けて雄ネジ部(32)が螺設されている。なお、回転止め(30a)が形成されたシャフト(18)の挿入側先端部(30)には、後述する枢着軸(44)が挿通される軸止孔(図示せず)が、シャフト(18)の軸方向に対して略直交するように孔設されている。
【0022】
そして、シャフト(18)の挿入側先端部(30)と雄ネジ部(32)との間のシャフト(18)の側面には、ガイド長孔(28)にスライド可能にて係合してシャフト(18)の進退を案内するとともに、シャフト(18)の回転を規制する一対のピン(34)が取り付けられている。また、シャフト(18)の挿入側先端部(30)の反対側の端部(すなわち後端)には、規制ナット(20)の脱落を防止するため、円盤状のストッパ部材(36)がネジ(38)で止められている。
【0023】
規制ナット(20)は、シャフト(18)の雄ネジ部(32)に螺合することによって、吊り部本体(16)が雄ネジ部(32)の緩み方向へ変位しないように、その変位を規制するものである。
【0024】
ロック部材(22)は、吊り治具(10)をフリューム(14)の開孔(14b)に取り付けて使用する際、フリューム(14)の側壁(14a)と当接する短尺棒状の部材であり、上述した突き当て部(24)と協働してフリューム(14)の側壁(14a)を挾持するものである。
【0025】
ロック部材(22)の長手方向中央部から一端側には、ロック部材(22)の中心軸に沿って幅方向の肉が切欠され、シャフト(18)の挿入側先端部(30)が収脱可能になるとともに、その一端側先端の両側面に、該中心軸に対して傾斜し、かつ、シャフト(18)の回転止め(30a)に係脱する斜面を有する係合部(40)が形成されている。
【0026】
また、ロック部材(22)の長手方向中央部には、ロック部材(22)の中心軸と直交するように枢着孔(42)が貫通されている。
【0027】
そして、この枢着孔(42)とシャフト(18)の挿入側先端部(30)の軸止孔(図示せず)には、枢着軸(44)が挿通されており、これにより、ロック部材(22)がシャフト(18)の挿入側先端(30)にて枢着軸(44)を支点(P)として回転可能に取り付けられている。なお、シャフト(18)とロック部材(22)とを連結する枢着軸(44)は、枢着孔(42)および軸止孔から脱落しないように、抜止ネジ(46)によって固定されている。
【0028】
ここで、枢着軸(44)によってシャフト(18)の挿入側先端部(30)に取り付けられたロック部材(22)は、シャフト(18)の回転止め(30a)と係合する係合部(40)が設けられた長手方向一端側すなわち枢着軸(44)より後端側(X)の肉が切欠されているので、支点(P)がロック部材(22)の長手方向中央部に設けられているものの、枢着軸(44)より先端側(Y)の重量が重くなるように取り付けられている。このため、ロック部材(22)は、その重量配分から、常に、枢着軸(44)つまり支点(P)より先端側(Y)が下側を向くように回転しようとする。しかしながら、シャフト(18)の挿入側先端部(30)には、シャフト(18)の中心軸に対して傾斜し、かつ、その斜辺が吊り部(26)側へ向かって傾斜した斜面を有する回転止め(30a)が設けられているので、吊り部(26)が吊り部本体(16)の下側となるように位置決めすると、ロック部材(22)は、枢着軸(44)より先端側(Y)が下側を向くように回転するが、ロック部材(22)の係合部(40)がシャフト(18)の回転止め(30a)に係合してシャフト(18)の中心軸とロック部材(22)の中心軸とが同軸となる位置でロック部材(22)の回転が阻止される。
【0029】
また、これとは逆に、吊り部(26)が吊り部本体(16)の上側となるように位置決めすると、ロック部材(22)は、枢着軸(44)より先端側(Y)が下側を向くように回転するので、係合部(40)と回転止め(30a)との係合が解除され、ロック部材(22)が回転可能となり、ロック部材(22)の枢着軸(44)より先端側(Y)が下側を向く、つまり、シャフト(18)の中心軸とロック部材(22)の中心軸とが略直交するようになる。
【0030】
図8を参照して、本発明の吊り治具(10)を用いてフリューム(14)を吊り上げる際には、まず、シャフト(18)の後端に取り付けたストッパ部材(36)が吊り部本体(16)に近接するようにシャフト(18)を吊り部本体(16)側に向けて押し込み、吊り部(26)が吊り部本体(16)の下側となるように位置決めする。すると、枢着軸(44)より先端側(Y)が重くなるように枢着軸(44)にてシャフト(18)の挿入側先端部(30)に取り付けられたロック部材(22)がその先端側(Y)を下方へ向けて回転しようとする。しかしながら、係合部(40)が回転止め(30a)と係合してロック部材(22)の回転を規制するので、シャフト(18)の中心軸とロック部材(22)の中心軸とが同軸な状態すなわちシャフト(18)とロック部材(22)とが面一となる(図8(A))。
【0031】
続いて、上述のように位置決めした吊り治具(10)のロック部材(22)ならびシャフト(18)の挿入側先端部(30)をフリューム(14)の開孔(14b)に挿通するとともに、突き当て部(24)のパッド(24a)が開孔(14b)周辺の側壁(14a)に当接するように配置して(図8(B))、吊り部(26)が上側を向くように吊り部本体(16)を回転させる(図8(C))。すると、このときガイド長孔(28)に係合するピン(34)を介してシャフト(18)に回転力が伝わり、吊り部本体(16)の回転に伴ってシャフト(18)も回転するので、枢着軸(44)より先端側(Y)が重くなるように取り付けられたロック部材(22)が係合部(40)と回転止め(30a)との係合を解除する方向へ回転し、シャフト(18)の中心軸とロック部材(22)の中心軸とが略直交するようになる。
【0032】
そして、吊り部本体(16)の突き当て部(24)をフリューム(14)の側壁(14a)に当接させたままの状態で、シャフト(18)後端のストッパ部材(36)が吊り部本体(16)から離間するようにシャフト(18)を引っ張り、突き当て部(24)とロック部材(22)の側面とでフリューム(14)の側壁(14a)を挾持した後(図8(D))、シャフト(18)の雄ネジ部(32)に規制ナット(20)を螺合して側壁(14a)を挾持した吊り部本体(16)とロック部材(22)とが変位しないように固定する(図8(E))。
【0033】
これにより、図1に示すように、吊環(26a)にワイヤー(50)などを玉掛けした後、図示しないクレーンなどの吊り上げ手段を用いることによって、フリューム(14)を吊り上げて、これを移動させることができる。
【0034】
なお、フリューム(14)の開孔(14b)に取り付けた吊り治具(10)を取り外す際には、上述した手順を逆に行なえばよい。
【0035】
具体的には、図9に示すように、まず、雄ネジ部(32)に螺合した規制ナット(20)を取り外し(図9(A))、ストッパ部材(36)が吊り部本体(16)に近接するようにシャフト(18)を吊り部本体(16)側(すなわち側壁(14a)側)に向けて押し込み、側壁(14a)に当接しているロック部材(22)と開孔(14b)内に位置するシャフト(18)の挿入側先端部(30)とを開孔(14b)から離間させる(図9(B))。
【0036】
続いて、吊り部本体(16)の吊り部(26)が下側を向くように吊り部本体(16)を回転させる。このとき、ガイド長孔(28)に係合するピン(34)が吊り部本体(16)の回転力をシャフト(18)に伝えるので、吊り部本体(16)の回転に伴ってシャフト(18)も回転する。すると、シャフト(18)の挿入側先端部(30)に取り付けられたロック部材(22)は枢着軸(44)より先端側(Y)を下方へ向けて回転しようとするが、係合部(40)が回転止め(30a)と係合して、ロック部材(22)がそれ以上に回転するのを規制し、シャフト(18)とロック部材(22)とを面一にする(図9(C))。
【0037】
そして、この状態のまま、吊り部本体(16)をフリューム(14)の側壁(14a)から離間させ、開孔(14b)に挿通したシャフト(18)の切欠き部(30)とロック部材(22)とを引き抜くことで、吊り治具(10)をフリューム(14)の開孔(14b)から取り外すことができる(図9(D))。
【0038】
本実施例によれば、吊り部本体(16)の吊り部(26)の位置を上向きもしくは下向きに変位させるという簡単な操作だけで、シャフト(18)の先端に取り付けたロック部材(22)の向きを変えることができ、溝(12)の側面とフリューム(14)の側壁(14a)との間の距離や、地表から溝(12)に設置されたフリューム(14)の開孔(14b)までの深さに関係なく、開孔(14b)に吊り治具(10)を着脱することができる。
【0039】
また、このように溝(12)の側面とフリューム(14)の側壁(14a)との間の距離が短くてもフリューム(14)の開孔(14b)に吊り治具(10)を着脱できることから、フリューム(14)を運搬するためフリューム(14)を吊り上げてトラックの荷台に積載する際、フリューム(14)同士を隙間なく荷台に積載することができ、さらに、フリューム(14)をトラックの荷台等から資材置場などに下ろす際にも当該吊り治具(10)をそのまま用いれば、荷台から下ろしたフリューム(14)を資材置場などに隙間なく置くことができる。このため、フリューム(14)の運搬や保管を効率的に行うことができる。
【0040】
また、シャフト(18)の雄ネジ部(32)に規制ナット(20)を螺合して、フリューム(14)の側壁(14a)を挾持した吊り部本体(16)とロック部材(22)とが緩み方向へ変位しないように固定しているので、フリューム(14)の開孔(14b)から吊り治具(10)が脱落するのを防止できる。
【0041】
さらに、突き当て部(24)とロック部材(22)の側面とがフリューム(14)の側壁(14a)に当接するとともに、これを挾持しているので、開孔(14b)や側壁(14a)の特定部分に応力が集中せず、クラックなどの吊り上げ作業に伴うフリューム(14)の破損を防止することができる。
【0042】
したがって、簡単な操作でフリューム(14)に着脱することができ、かつ、吊り上げるフリューム(14)にダメージを与えることなく、これらを狭い設置面積の溝(12)にも安全に設置することができる。
【0043】
なお、上述の実施例では、吊り部本体(16)の互いに対向する位置に一組のガイド長孔(28)を設けるとともに、各ガイド長孔(28)それぞれにピン(34)を係合させる例を示したが、ガイド長孔(28)にピン(34)が係合してシャフト(18)の回転を規制できるものであれば、ガイド長孔(28)およびこれに係合するピン(34)の数はこれに限られるものではなく、例えばガイド長孔(28)およびピン(34)はそれぞれ一つであってもよい。
【0044】
また、シャフト(18)の挿入側先端(30)に設ける回転止め(30a)として、シャフト(18)の両側面の肉が切欠され、シャフト(18)の中心軸に対して傾斜し、かつ、その斜辺が吊り部(26)側へ向かって傾斜した斜面を有するものを示したが、回転止め(30a)は、ロック部材(22)の係合部(40)と係合してロック部材(22)の一方向への回転を阻止し、吊り部(26)を吊り部本体(16)の上側に位置決めした際にシャフト(18)の中心軸とロック部材(22)の中心軸とを同軸に保持できるものであれば、その形状はいかなるものであってもよく、例えば、図示しないがシャフト(18)の中心軸に沿って挿入側先端部(30)の幅方向(上下方向)の肉が切欠され、シャフト(18)の中心軸に対して傾斜し、かつ、その斜辺が吊り部(26)側へ向かって傾斜した斜面を有する凹状のものや、ロック部材(22)の一方向への回転を規制する突起状のものであってもよい。なお、回転止め(30a)の形状が変われば、これに対応してロック部材(22)の係止部(40)の形状も変わるのは言うまでもない。
【0045】
そして、上述の例では、本発明の吊り治具(10)を用いて断面U字状のフリューム(14)を吊り上げる例を示したが、本発明の吊り治具(10)を用いる対象はこれに限定されるものではなく、例えば、側壁に開孔を有するL字溝など、側壁に開孔を有するものであればその形状はどのようなものであってもよく、また、その材質はコンクリート製のものだけでなく金属製のものなど、重量物であれば如何なる材質であってもよい。
【0046】
【発明の効果】
本発明によれば、吊り部本体の吊り部の位置を上向きもしくは下向きに変位させるという簡単な操作だけで、吊り治具をフリュームに設けられた開孔に着脱することができる。
【0047】
また、吊り治具を開孔に取り付けた際には、シャフトの雄ネジ部に規制ナットを螺合して、フリュームの側壁を挾持した吊り部本体とロック部材とが緩み方向へ変位しないように固定しているので、フリュームの開孔から吊り治具が脱落するのを防止できる。
【0048】
そして、突き当て部とロック部材の側面とがフリュームの側壁に当接するとともに、これを挾持しているので、開孔や側壁の特定部分に応力が集中せず、吊り上げ作業に伴うコンクリート二次製品の破損を防止することができる。
【0049】
したがって、簡単な操作でフリュームなどのコンクリート二次製品に着脱することができ、かつ、吊り上げるコンクリート二次製品等にダメージを与えることなく、これらを狭い設置面積でも安全に設置することができる吊り治具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の吊り治具の使用態様を示す説明図である。
【図2】本発明の一実施例の吊り治具を示す正面図である。
【図3】本発明の一実施例の吊り治具を示す上面図である。
【図4】本発明の一実施例の吊り治具を示す底面図である。
【図5】本発明の一実施例の吊り治具を示す右側面図である。
【図6】本発明の一実施例の吊り治具を示す左側面図である。
【図7】図3のA−A線断面図である。
【図8】本発明の一実施例の吊り治具の使用方法(装着時)を示す説明図である。
【図9】本発明の一実施例の吊り治具の使用方法(脱着時)を示す説明図である。
【図10】従来の吊り治具の一態様を示す説明図である。
【図11】従来の吊り治具の他の態様を示す説明図である。
【図12】従来の吊り治具の他の態様を示す説明図である。
【符号の説明】
(10)・・・吊り治具
(12)・・・溝
(14)・・・フリューム
(14a)・・・(フリュームの)側壁
(14b)・・・開孔
(16)・・・吊り部本体
(16a)・・・ケーシング
(18)・・・シャフト
(20)・・・規制ナット
(22)・・・ロック部材
(24)・・・突き当て部
(26)・・・吊り部
(26a)・・・吊環
(28)・・・ガイド長孔
(30)・・・挿入側先端部
(30a)・・・回転止め
(32)・・・雄ネジ部
(34)・・・ピン
(36)・・・ストッパ部材
(38)・・・ネジ
(40)・・・係合部
(42)・・・枢着孔
(44)・・・枢着軸
(46)・・・抜止ネジ
(P)・・・支点[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a lifting jig used when a concrete secondary product such as a flume is lifted by a lifting means such as a crane and moved to a predetermined place.
[0002]
[Prior art]
Concrete flumes (1) such as FT flume and U-shaped flume used as irrigation canals and drainage canals are concrete secondary products formed by pouring concrete into a mold with a predetermined shape. As shown in the drawing, the upper surface is opened and the cross section in the width direction is formed in a U-shape, and a plurality of apertures (1b) used for lifting the side wall (1a) are provided at predetermined positions on the opposite side wall (1a). Is provided.
[0003]
Conventionally, when this flume (1) is lifted and installed at a predetermined site provided with a groove (2), a male screw (3a) is screwed at one end and an annulus (3b) at the other end. The hanging jig (3) formed with a male screw (3a) is inserted from the inside of the opening (1b) of the side wall (1a) of the flume (1) and positioned outside the opening (1b). Screw the nut (4) onto the side wall (1a) by screwing the nut (4), and wire rope (3b) to the ring part (3b) of the suspension jig (3) fixed to the side wall (1a). 5) was hung by a lifting means such as a crane (not shown). When the flume (1) is placed in the groove (2), the nut (4) is removed and the suspension jig (3) is removed from the opening (1b).
[0004]
At this time, the width of the groove (2) is sufficiently larger than the width of the flume (1), and there is a sufficient distance between the side surface of the groove (2) and the side wall (1a) of the flume (1), There is no problem if the depth from the ground surface to the opening (1b) of the flume (1) installed in the groove (2) is shallow, but the side of the flume (1) and the side wall of the flume (1) (1a ) Or if the depth from the ground surface to the opening (1b) of the flume (1) installed in the groove (2) is deep, the side of the groove (2) And the side wall (1a) of the flume (1), it becomes difficult for the operator to remove the nut (4) that secures the suspension jig (3) by inserting their hands. There was a problem that the tool (3) had to be cut and removed.
[0005]
As a technique that can solve this problem, as shown in FIG. 11, an axial core portion (101) having a locking portion (101a) formed at the tip portion, and one longitudinal end portion of the axial core portion (101). A suspension provided with a shackle mounting portion (102) provided with a contact plate (102a) having an outer diameter larger than the inner diameter of the opening (1b), and a shackle (103) attached to the shackle mounting portion (102) Using the jig (104), the shackle (103) is raised with the shaft core portion (101) inserted through the opening (1b), and the locking portion (101a) is moved to the outer end of the opening (1b). As shown in FIG. 12, a technique for lifting the flume (1) by abutting the edge plate and abutting the abutting plate (102a) against the side wall (1a), as shown in FIG. Using a hanging jig (108) having a pair of jig main bodies (106) formed with (105) and a support beam (107), each of the jig main bodies (106) is formed in the opening (1b) facing each other. Insert from the inside of the side wall (1a) In addition, a technique for supporting each jig main body (106) so as not to be detached from the opening (1b) by a support beam (107) spanned over each jig main body (106) (see, for example, Patent Document 2). )It has been known.
[0006]
In these technologies, the distance between the side surface of the groove (2) and the side wall (1a) of the flume (1) and the distance from the ground to the opening (1b) of the flume (1) installed in the groove (2). Regardless of the depth, the hanging jigs (104) and (108) can be attached to and detached from the opening (1b).
[0007]
However, in the former technique, when the lifting jig (104) is attached to the flume (1) and lifted, the locking portion between the locking portion (101a) and the outer edge of the aperture (1b) and the contact There is a problem that stress concentrates on the abutting portion between the plate (102a) and the side wall (1a), and cracks may occur in these portions.
[0008]
On the other hand, in the latter technique, it is not economical because it is necessary to prepare a plurality of support beams (107) corresponding to the width of the flume (1) to be lifted, and it corresponds to the width of the flume (1) every time it is lifted. There was a problem that the support beam (107) had to be selected and was not efficient.
[0009]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Laid-Open No. 9-278352 (2nd page, FIG. 3)
[0010]
[Patent Document 2]
Japanese Patent Laid-Open No. 11-322256 (page 2-3, FIG. 9)
[0011]
[Problems to be solved by the invention]
Therefore, the main problem of the present invention is a suspension treatment that can be easily attached to and detached from a concrete flume, etc., and can be safely installed even in a small installation area without damaging the flume. Is to provide the ingredients.
[0012]
[Means for Solving the Problems]
According to the first aspect of the present invention, “when a concrete flume (14) or the like is lifted, the flume (14) is inserted into an opening (14b) formed in a side wall (14a) and used. A hanging jig comprising: (a) a cylindrical casing (16a); a plate-like abutting portion (24) provided at one end in the longitudinal direction of the casing (16a) and contacting the flume (14); A suspension part body (26) having a suspension part (26) standing on the outer peripheral surface of 16a) and having a suspension ring (26a) formed therein, and a guide long hole (28) formed along the longitudinal direction of the casing (16a) ( 16), (b) It is inserted into the suspension body (16) so as to be able to advance and retract, and is pivotally attached to the insertion end (30) inserted into the opening (14b) by a pivot shaft (44). A locking member (22), a male screw portion (32) screwed in the rear direction from the center in the longitudinal direction, and a pin (34) slidably engaged with the guide slot (28). Shaft (18), And (c) When the flume (14) is held between the locking member (22) and the abutting portion (24) by screwing with the male screw (32), the suspension body (16) is displaced in the loosening direction. (D) The lock member (22) has a weight (Y) on the front end side with respect to the pivot shaft (44) and the rear end side (X) of the pivot shaft (44). ) And a rotation stopper provided at the rear end of the lock member (22) on the shaft (18) when the lock member (22) is coaxial with the shaft (18). An engagement portion (40) that is engaged with 30a) and is restricted from rotating in one direction is provided. "
[0013]
In this invention, first, when the suspension jig (10) is positioned so that the suspension part (26) is below the suspension part body (16), the tip side (Y) is heavier than the pivot shaft (44). Thus, the lock member (22) attached to the insertion-side tip (30) of the shaft (18) tends to rotate with its tip downward. At this time, since the engaging portion (40) engages with the rotation stopper (30a) to restrict the rotation of the lock member (22), the central axis of the shaft (18) and the central axis of the lock member (22) are Coaxial direction. Therefore, the lock member (22) and the notch (30) at the tip of the shaft (18) can be inserted into the opening (14b) provided in the side wall (14a) of the concrete secondary product or the like.
[0014]
Subsequently, the locking member (22) of the hanging jig (10) and the insertion side tip (30) of the shaft (18) positioned so that the hanging portion (26) is located below the hanging portion main body (16). After passing through the opening (14b) and turning the suspension body (16) so that the suspension (26) faces upward, the shaft (via the pin (34) engaged with the guide slot (28) The rotational force is transmitted to 18), and the shaft (18) also rotates with the rotation of the suspension body (16). Then, the lock member is attached so that the front end side (Y) is heavier than the pivot shaft (44), and the engaging portion (40) is formed on the rear end side (X) from the pivot shaft (44). (22) rotates in a direction to release the engagement between the engagement portion (40) and the rotation stopper (30a), and the central axis of the shaft (18) and the central axis of the lock member (22) are substantially orthogonal to each other. It becomes like this.
[0015]
Then, in this state, the abutting portion (24) of the suspension portion main body (16) and the side surface of the lock member (22) are brought into contact with the side wall (14a) such as the flume (14) from both sides to hold it. In addition, a suspension body (16) and a lock member (22), which have a side wall (14a) such as a flume (14) held by screwing a restriction nut (20) into the male thread portion (32) of the shaft (18), Fix so that does not move in the loosening direction.
[0016]
This prevents the hanging jig (10) from dropping off from the opening (14b) when the flume (14) or the like is lifted, and at a specific part of the opening (14b) or the side wall (14a). Since the stress is not concentrated, it is possible to prevent damage to the flume (14) associated with lifting work such as cracks.
[0017]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments according to the present invention will be described below with reference to the drawings. The suspension jig (10) of one embodiment of the present invention (FIGS. 1 to 7) is particularly suitable for lifting a flume (14) installed in a groove (12) and used as a water channel or a drainage channel. It is attached to the opening (14b) provided in the side wall (14a) of the flume (14), and is attached to the hanging body (16), the shaft (18), the regulating nut (20), the lock member (22), etc. It is configured.
[0018]
The suspension body (16) has a cylindrical casing (16a), and a suspension jig (10) is attached to the opening (14b) of the flume (14) at one end in the longitudinal direction of the casing (16a). At this time, a plate-like butting portion (24) that abuts against the side wall (14a) is fixed. An elastic material (24a) such as urethane rubber is provided on the surface of the butting portion (24) that contacts the side wall (14a) of the flume (14) so as not to damage the side wall (14a) of the flume (14). A pad (24b) to which is attached or baked is attached in a replaceable manner with a screw (24c). For this reason, when the elastic material (24a) of the pad (24b) is damaged, the pad (24b) can be replaced immediately.
[0019]
In addition, a hanging portion (26) having a hanging ring (26a) is projected from the outer peripheral surface of the casing (16a), and further, at a position opposite to each other on the outer peripheral surface of the casing (16a), A set of long slot-shaped guide slots (28) extending along the axis are formed.
[0020]
The shaft (18) is a long bar-like member disposed so as to be able to advance and retreat in the casing (16a) of the suspension part main body (16).
[0021]
The shaft (18) has an insertion-side tip (30) cut out on both sides, inclined with respect to the central axis of the shaft (18), and its hypotenuse toward the suspension (26). A rotation stopper (30a) having a slanted slope is formed, and a male thread portion (32) is screwed from the center in the longitudinal direction toward the rear. Note that a shaft stop hole (not shown) through which a pivot shaft (44) to be described later is inserted has a shaft stop (30) on the insertion side tip (30) of the shaft (18) on which the rotation stopper (30a) is formed. A hole is formed so as to be substantially orthogonal to the axial direction of 18).
[0022]
The side surface of the shaft (18) between the insertion end (30) on the insertion side of the shaft (18) and the male screw portion (32) is slidably engaged with the guide slot (28). A pair of pins (34) that guide the advance and retreat of (18) and restrict the rotation of the shaft (18) are attached. In addition, a disc-shaped stopper member (36) is screwed to the end (i.e., the rear end) of the shaft (18) on the side opposite to the insertion end (30) to prevent the regulation nut (20) from falling off. Stopped at (38).
[0023]
The restricting nut (20) is screwed into the male threaded portion (32) of the shaft (18), so that the suspension body (16) is not displaced in the loosening direction of the male threaded portion (32). It is something to regulate.
[0024]
The lock member (22) is a short bar-like member that comes into contact with the side wall (14a) of the flume (14) when the hanging jig (10) is attached to the opening (14b) of the flume (14). The side wall (14a) of the flume (14) is held in cooperation with the abutting portion (24) described above.
[0025]
On the one end side from the longitudinal center of the lock member (22), the width direction meat is cut out along the central axis of the lock member (22), and the insertion side tip (30) of the shaft (18) is desorbed. An engaging portion (40) having a slope that is inclined with respect to the central axis and is engaged with and disengaged from the rotation stop (30a) of the shaft (18) is formed on both side surfaces of the tip on one end side. Has been.
[0026]
Further, a pivot attachment hole (42) is penetrated through the central portion in the longitudinal direction of the lock member (22) so as to be orthogonal to the central axis of the lock member (22).
[0027]
Then, a pivot shaft (44) is inserted into the pivot hole (42) and a shaft stop hole (not shown) at the insertion side tip (30) of the shaft (18). A member (22) is rotatably attached to the insertion end (30) of the shaft (18) with the pivot shaft (44) as a fulcrum (P). The pivot shaft (44) that connects the shaft (18) and the lock member (22) is fixed by a retaining screw (46) so as not to fall out of the pivot hole (42) and the pivot stop hole. .
[0028]
Here, the lock member (22) attached to the insertion side tip (30) of the shaft (18) by the pivot shaft (44) is engaged with the rotation stop (30a) of the shaft (18). (40) is provided on one end in the longitudinal direction, i.e., the rear end (X) of the pivoting shaft (44) is cut away, so that the fulcrum (P) is at the longitudinal center of the lock member (22). Although provided, it is attached so that the weight on the tip side (Y) is heavier than the pivot shaft (44). For this reason, the lock member (22) always tries to rotate so that the tip end side (Y) is directed downward from the pivot shaft (44), that is, the fulcrum (P), from the weight distribution. However, the insertion-side tip portion (30) of the shaft (18) is inclined with respect to the central axis of the shaft (18), and the inclined side thereof has a slope inclined toward the suspension portion (26) side. Since the stopper (30a) is provided, when the suspension part (26) is positioned so as to be on the lower side of the suspension part body (16), the lock member (22) is located on the tip side (from the pivot shaft (44)). Y) rotates so that it faces downward, but the engaging part (40) of the locking member (22) engages with the rotation stop (30a) of the shaft (18) and locks with the central axis of the shaft (18). The lock member (22) is prevented from rotating at a position where the central axis of the member (22) is coaxial.
[0029]
On the contrary, if the suspension part (26) is positioned so as to be on the upper side of the suspension part main body (16), the lock member (22) is lower on the tip side (Y) than the pivot shaft (44). Since the engagement portion (40) and the rotation stopper (30a) are disengaged, the lock member (22) becomes rotatable, and the pivot shaft (44) of the lock member (22) is rotated. ), The front end side (Y) faces downward, that is, the central axis of the shaft (18) and the central axis of the lock member (22) become substantially orthogonal.
[0030]
Referring to FIG. 8, when lifting the flume (14) using the hanging jig (10) of the present invention, first, the stopper member (36) attached to the rear end of the shaft (18) is the hanging body. The shaft (18) is pushed toward the suspension body (16) so as to be close to (16), and positioned so that the suspension (26) is on the lower side of the suspension body (16). Then, the locking member (22) attached to the insertion side tip (30) of the shaft (18) with the pivot shaft (44) so that the tip side (Y) is heavier than the pivot shaft (44). Try to rotate the tip side (Y) downward. However, since the engaging portion (40) engages with the rotation stopper (30a) and restricts the rotation of the locking member (22), the central axis of the shaft (18) and the central axis of the locking member (22) are coaxial. In other words, the shaft (18) and the lock member (22) are flush with each other (FIG. 8 (A)).
[0031]
Subsequently, the insertion member tip (30) of the locking member (22) and the shaft (18) of the hanging jig (10) positioned as described above is inserted into the opening (14b) of the flume (14), and The pad (24a) of the abutting part (24) is arranged so as to contact the side wall (14a) around the opening (14b) (FIG. 8 (B)), and the hanging part (26) faces upward. The suspension body (16) is rotated (FIG. 8 (C)). Then, at this time, the rotational force is transmitted to the shaft (18) through the pin (34) engaged with the guide slot (28), and the shaft (18) also rotates as the suspension body (16) rotates. The lock member (22) attached so that the tip side (Y) is heavier than the pivot shaft (44) rotates in a direction to release the engagement between the engagement portion (40) and the rotation stopper (30a). The central axis of the shaft (18) and the central axis of the lock member (22) become substantially orthogonal.
[0032]
Then, the stopper member (36) at the rear end of the shaft (18) is attached to the hanging portion with the butting portion (24) of the hanging portion main body (16) kept in contact with the side wall (14a) of the flume (14). The shaft (18) is pulled away from the main body (16), and the side wall (14a) of the flume (14) is held between the abutting portion (24) and the side surface of the lock member (22) (FIG. 8 (D )), So that the hanger body (16) and the lock member (22), which hold the side wall (14a) by screwing the restriction nut (20) onto the male screw part (32) of the shaft (18), will not be displaced. Fix (FIG. 8E).
[0033]
Thus, as shown in FIG. 1, after hanging the wire (50) etc. on the hanging ring (26a), the lifting means such as a crane (not shown) is used to lift the flume (14) and move it. Can do.
[0034]
When removing the hanging jig (10) attached to the opening (14b) of the flume (14), the above procedure may be reversed.
[0035]
Specifically, as shown in FIG. 9, first, the regulating nut (20) screwed into the male screw portion (32) is removed (FIG. 9 (A)), and the stopper member (36) is attached to the suspension body (16). The shaft (18) is pushed toward the suspension body (16) side (i.e., the side wall (14a) side) so as to be close to the locking member (22) and the opening (14b) that are in contact with the side wall (14a). ) And the insertion side tip (30) of the shaft (18) located in the inner space is separated from the opening (14b) (FIG. 9 (B)).
[0036]
Subsequently, the suspension part body (16) is rotated so that the suspension part (26) of the suspension part body (16) faces downward. At this time, since the pin (34) engaged with the guide elongated hole (28) transmits the rotational force of the suspension body (16) to the shaft (18), the shaft (18 ) Also rotates. Then, the locking member (22) attached to the insertion side tip (30) of the shaft (18) tries to rotate the tip side (Y) downward from the pivot shaft (44). (40) engages with the rotation stopper (30a) to restrict the lock member (22) from rotating further, and the shaft (18) and the lock member (22) are flush with each other (FIG. 9). (C)).
[0037]
Then, in this state, the suspension body (16) is separated from the side wall (14a) of the flume (14), and the notch (30) and the lock member (30) of the shaft (18) inserted through the opening (14b) ( 22) is pulled out, the suspension jig (10) can be removed from the opening (14b) of the flume (14) (FIG. 9 (D)).
[0038]
According to the present embodiment, the lock member (22) attached to the tip of the shaft (18) can be simply operated by displacing the position of the suspension part (26) of the suspension part body (16) upward or downward. The direction can be changed, the distance between the side surface of the groove (12) and the side wall (14a) of the flume (14), and the opening (14b) of the flume (14) installed in the groove (12) from the ground surface The hanging jig (10) can be attached to and detached from the opening (14b) regardless of the depth.
[0039]
In addition, the hanging jig (10) can be attached to and detached from the opening (14b) of the flume (14) even if the distance between the side surface of the groove (12) and the side wall (14a) of the flume (14) is short as described above. Therefore, when the flume (14) is lifted and loaded on the truck bed to transport the flume (14), the flume (14) can be loaded on the truck bed without any gaps. When the hanging jig (10) is used as it is when lowering from the loading platform to the material storage, the flume (14) lowered from the loading platform can be placed in the material storage without any gap. For this reason, a flume (14) can be conveyed and stored efficiently.
[0040]
Further, the restriction nut (20) is screwed into the male thread portion (32) of the shaft (18) to hold the side wall (14a) of the flume (14) and the lock member (22). Is fixed so as not to be displaced in the loosening direction, so that the suspension jig (10) can be prevented from falling off from the opening (14b) of the flume (14).
[0041]
Further, the abutting portion (24) and the side surface of the lock member (22) abut against and hold the side wall (14a) of the flume (14), so that the opening (14b) and the side wall (14a) The stress is not concentrated on the specific portion of the film, and it is possible to prevent the flume (14) from being damaged due to lifting work such as cracks.
[0042]
Therefore, it can be attached to and detached from the flume (14) by a simple operation, and these can be safely installed in the groove (12) having a small installation area without damaging the lifting flume (14). .
[0043]
In the above-described embodiment, a pair of guide long holes (28) are provided at positions facing each other of the suspension body (16), and a pin (34) is engaged with each guide long hole (28). As an example, if the pin (34) is engaged with the guide long hole (28) and the rotation of the shaft (18) can be restricted, the guide long hole (28) and the pin ( The number of 34) is not limited to this, and, for example, one guide slot (28) and one pin (34) may be provided.
[0044]
Further, as the rotation stopper (30a) provided at the insertion side tip (30) of the shaft (18), the meat on both sides of the shaft (18) is cut out, inclined with respect to the central axis of the shaft (18), and Although the oblique side has a slope inclined toward the suspension part (26) side, the rotation stopper (30a) is engaged with the engagement part (40) of the lock member (22) to lock the lock member ( 22) Prevents rotation in one direction, and when the suspension part (26) is positioned above the suspension part body (16), the central axis of the shaft (18) and the central axis of the lock member (22) are coaxial. The shape may be any shape as long as it can be held by, for example, the width direction (vertical direction) of the insertion-side distal end portion (30) along the central axis of the shaft (18) although not shown. Or a concave shape having a slope inclined with respect to the central axis of the shaft (18) and the inclined side inclined toward the suspension (26) side, or one of the lock members (22). Be those protruding for restricting the rotation of the direction may be. Needless to say, if the shape of the rotation stopper (30a) changes, the shape of the locking portion (40) of the lock member (22) also changes accordingly.
[0045]
In the above example, the example of lifting the flume (14) having a U-shaped cross section using the hanging jig (10) of the present invention is shown. However, the object using the hanging jig (10) of the present invention is this. For example, any shape may be used as long as it has an opening in the side wall, such as an L-shaped groove having an opening in the side wall, and the material is concrete. Any material may be used as long as it is heavy, such as a metal one as well as a metal one.
[0046]
【The invention's effect】
According to the present invention, the hanging jig can be attached to and detached from the opening provided in the flume only by a simple operation of displacing the hanging portion of the hanging portion main body upward or downward.
[0047]
In addition, when the suspension jig is attached to the opening, a restriction nut is screwed onto the male threaded portion of the shaft so that the suspension body holding the flume side wall and the lock member are not displaced in the loosening direction. Since it is fixed, it is possible to prevent the suspension jig from dropping from the opening of the flume.
[0048]
And since the abutting part and the side surface of the lock member abut against the side wall of the flume and hold it, the stress is not concentrated on the opening or a specific part of the side wall, and the concrete secondary product accompanying the lifting work Can be prevented from being damaged.
[0049]
Therefore, it is possible to attach and detach to / from concrete secondary products such as flume by simple operation, and to suspend these components in a small installation area without damaging the concrete secondary products to be lifted. Tools can be provided.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an explanatory view showing a usage mode of a hanging jig according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a front view showing a hanging jig according to an embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a top view showing a hanging jig according to an embodiment of the present invention.
FIG. 4 is a bottom view showing a hanging jig according to an embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a right side view showing a hanging jig according to an embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a left side view showing a hanging jig according to an embodiment of the present invention.
7 is a cross-sectional view taken along line AA in FIG.
FIG. 8 is an explanatory view showing a method of using the hanging jig according to one embodiment of the present invention (when mounted).
FIG. 9 is an explanatory view showing a method of using the hanging jig according to one embodiment of the present invention (during attachment / detachment).
FIG. 10 is an explanatory view showing an aspect of a conventional hanging jig.
FIG. 11 is an explanatory view showing another aspect of a conventional hanging jig.
FIG. 12 is an explanatory view showing another aspect of a conventional hanging jig.
[Explanation of symbols]
(10) ... Hanging jig
(12) ・ ・ ・ Groove
(14) ... Flume
(14a) ・ ・ ・ side wall of flume
(14b) ・ ・ ・ Open hole
(16) ... Hanging body
(16a) ... Casing
(18) ・ ・ ・ Shaft
(20) ... Regulator nut
(22) ・ ・ ・ Lock member
(24) ・ ・ ・ Abutting part
(26) ・ ・ ・ Hanging part
(26a) ... Suspension ring
(28) ・ ・ ・ Guide slot
(30) ・ ・ ・ Inserting tip
(30a) ・ ・ ・ Rotation stop
(32) ... Male thread
(34) ・ ・ ・ Pin
(36) ・ ・ ・ Stopper member
(38) ・ ・ ・ Screw
(40) ... engaging part
(42) ・ ・ ・ Pivoting hole
(44) ・ ・ ・ Pivoting axis
(46) ・ ・ ・ Retaining screw
(P) ... fulcrum
Claims (1)
(a)筒状のケーシングと、前記ケーシングの長手方向一端に設けられ前記フリュームに当接する板状の突き当て部と、前記ケーシングの外周面に立設され吊環が形成された吊り部と、前記ケーシングの長手方向に沿って形成されたガイド長孔とを有する吊り部本体、
(b)前記吊り部本体内に進退可能に挿通され、前記開孔に挿入される挿入側先端部に枢着軸にて回転可能に枢着されたロック部材と、長手方向中央部から後部方向に螺設された雄ネジ部と、前記ガイド長孔にスライド可能にて係合するピンとを有するシャフト、および
(c)前記雄ネジに螺合して、前記フリュームをロック部材と突き当て部にて挾持した時に前記吊り部本体の緩み方向への変位を規制する規制ナットを具備し、
(d)前記ロック部材は、枢着軸より先端側の部分の重量が枢着軸より後端側の部分の重量より重く形成され、且つ前記ロック部材が前記シャフトに対して同軸方向となった時に前記ロック部材の後端が前記シャフトに設けられた回転止めに係合して一方向の回転が規制される係合部が設けられていることを特徴とする吊り治具。When lifting concrete flume, etc., it is a hanging jig that is used by being inserted into an opening formed in a side wall of the flume, etc.
(A) a cylindrical casing, a plate-like abutting portion that is provided at one end in the longitudinal direction of the casing and abuts on the flume, a suspension portion that is erected on the outer peripheral surface of the casing and has a suspension ring formed thereon, A suspension body having a guide slot formed along the longitudinal direction of the casing,
(B) a locking member that is inserted into the suspension body so as to be able to advance and retreat, and is pivotally attached to an insertion-side distal end that is inserted into the opening, by a pivot shaft; A shaft having a male screw portion screwed on the shaft and a pin slidably engaged with the guide long hole, and (c) screwing the male screw into the locking member and the abutting portion. Comprising a regulating nut that regulates the displacement of the hanging body in the loosening direction when held
(D) The lock member is formed such that the weight at the tip side from the pivot shaft is heavier than the weight at the rear end side from the pivot shaft, and the lock member is coaxial with the shaft. A suspension jig characterized in that an engagement portion is provided in which the rear end of the lock member is sometimes engaged with a rotation stop provided on the shaft to restrict rotation in one direction.
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