JP4273994B2 - スピーカ用振動板の製造方法およびこの製造方法を用いたスピーカ用振動板 - Google Patents

スピーカ用振動板の製造方法およびこの製造方法を用いたスピーカ用振動板 Download PDF

Info

Publication number
JP4273994B2
JP4273994B2 JP2004045889A JP2004045889A JP4273994B2 JP 4273994 B2 JP4273994 B2 JP 4273994B2 JP 2004045889 A JP2004045889 A JP 2004045889A JP 2004045889 A JP2004045889 A JP 2004045889A JP 4273994 B2 JP4273994 B2 JP 4273994B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
speaker diaphragm
thermoplastic film
manufacturing
crystalline thermoplastic
crystalline
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004045889A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005236840A (ja
Inventor
和義 三村
弘典 田端
昌英 隅山
信也 溝根
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2004045889A priority Critical patent/JP4273994B2/ja
Publication of JP2005236840A publication Critical patent/JP2005236840A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4273994B2 publication Critical patent/JP4273994B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Diaphragms For Electromechanical Transducers (AREA)

Description

本発明は、各種音響機器に使用されるスピーカ用振動板の製造方法およびこの製造方法を用いて製造したスピーカ用振動板に関するものである。
以下、従来のスピーカ用振動板について説明する。
従来のスピーカ用振動板の成形方法としては、例えば、プレス成形する方法が用いられていた。図4は、従来のスピーカ用振動板の製造方法を示す断面図であり、これを用いてプレス成形による振動板の成形方法を説明する。
図4において、まず、スピーカ用振動板を製造するために、ポリエーテルイミドフィルム、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンナフタレート等のロール状のフィルム材料1を、ステージ2の上でシート状に伸ばす。次にフィルム材料1は、ステージ2に隣接する金型3の下型3aに送りローラ7により送られる。このとき、金型3の下型3aは、温度調整器5により加熱されており、フィルム材料1は、この加熱された金型3の下型3aと接触して加熱される。その後、温度調整器6により加熱された金型3の上型3bにより、フィルム材料1をプレスして、所望の型通りに成形する。さらに、フィルム材料1は、送りローラ7により、抜き金型4の下型4aに送られ、抜き金型4の上型4bの下降により、フィルム材料1の不必要な部分を切断除去し、スピーカ用振動板を得ていた。
なお、本発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
実開平1−65587号公報
上記従来のスピーカ用振動板の製造方法では、音響特性の良いスピーカ用振動板を得ることができないという問題点があった。すなわち、従来の方法は、フィルム材料1の内部まで十分に加熱するものではなかった。このため、成形後のフィルム材料1には内部応力が残存し、フィルム材料1はシート状に戻ろうとするベクトルが発生する(これをスプリングバック現象という)。
上述のように上型3bにより上から下にプレス成形した場合、フィルム材料1には下から上に戻ろうとするベクトルが発生する。そもそも、スピーカ用振動板はボイスコイルにより上下方向に振動する。ボイスコイルによる振動のベクトルは、スピーカ用振動板が上方向へ振動する場合にはスプリングバックによるベクトルと合成され、下方向へ振動する場合にはスプリングバックによるベクトルと相反する。この結果として、スピーカ用振動板の振動に歪が生じ、音響特性が悪化する。
そこで、本発明は、歪が少なく音響特性の良いスピーカの振動板を得ることを目的とするものである。
上記従来の課題を解決するために、本発明は、特に、加熱手段は結晶性熱可塑フィルムを結晶性高分子の融点近傍まで加熱し、結晶性高分子の結晶部分の分子間結合を緩めて非晶部分の分子運動が活発になるゲル状態を形成し、この加熱状態で成形手段により所定形状に成形し、成形後温度を低下させて所定形状で各高分子を結合させることでフィルム材料内部の残留応力を少なくして、スプリングバック現象を防止し、低歪化するものである。
本発明のスピーカ用振動板の製造方法の効果は、音響特性の良いスピーカの振動板を得ることができることである。すなわち、フィルム材料として熱可塑性フィルムを用い、これを成形前に融点近傍まで加熱して熱可塑性フィルムをゲル状にする。これにより、結晶性高分子の結合が解けて非晶部分の分子運動が活発になり、この加熱状態のまま成形し、成形後温度が低下すると所定の形状で各高分子が結合する。このためフィルム材料内部の残留応力は少なくなる。このため、本発明のスピーカ用振動板はスプリングバック現象が発生しにくい。この結果として、低歪化が可能になり音響特性の良いスピーカ用振動板を得ることができる。
(実施の形態1)
以下、実施の形態1を用いて、本発明の特に請求項1から請求項8に記載の発明について、図面を参照しながら説明する。なお、従来の図4と同一部分には同一符号を付し、特徴点がより明確となるように説明する。
図1は、本発明の実施の形態1におけるスピーカ用振動板の製造方法を示す断面図である。
まず、材料としてフィルム材料1aはジカルボン酸と脂肪族ジオール、または脂肪族グリコールを縮重合して得られたものを主成分とする結晶性熱可塑フィルムを用いた。この場合、結晶性とは、高分子化合物が規則正しく配列する状態をいう。これに対し、高分子化合物が、糸球状になったり、からまったりして存在する状態を無定形または非晶性という。このようにフィルム材料として用いられる樹脂には、分子配列の上から結晶性と非晶性に分けられるが、実際にはすべての部分が結晶性の樹脂は存在せず、結晶性といっても、結晶部分と非晶部分が混在したものである。
さらに、これら結晶性高分子、非晶性高分子ともガラス転移点(Tg)と呼ばれる温度を境に、非晶部分の分子運動が活発になるのでそれに応じて剛性が低下していく。
本実施の形態1で用いる結晶性高分子の場合は、融点以下では結晶部分が存在し、分子を固定する作用を示すので、温度上昇に伴う剛性の低下は非晶性高分子に比べて小さい。このため、耐熱性が要求される自動車搭載用のスピーカ用振動板として好ましい。なお、融点を超えると結晶も消失し流動を始める。
なお、ジカルボン酸と脂肪族ジオール、または脂肪族グリコールを縮重合して得られたものを主成分とする結晶性熱可塑フィルムは廉価であり、低コストでフィルム材料1aを形成できる。なお、その材厚は、10μm以上で、かつ200μm以下とした(具体的材料については後述する)。
次に、本実施の形態1のスピーカ用振動板の製造方法を説明する。例えば、成形手段にプレス成形を用いる場合、まずフィルム材料1aを、ステージ2の上でシート状に伸ばす。次にフィルム材料1aは、セラミックヒータ等の遠赤外線を使用するヒータ(加熱手段の一例)8により、シート状からゲル状になるまで加熱される。なお、本実施の形態1において、結晶性熱可塑フィルムがゲル状態になるとは、具体的には、4℃/minの昇温速度で、引張モード、変形は±0.1%での粘弾性温度分散測定でE’(貯蔵弾性率)が10E8Pa以下の状態を指す。
このとき加熱温度は、温度調整器9により、使用される結晶性熱可塑フィルムの融点を中心として、±50℃の範囲に設定され、この状態でステージ2に隣接する金型3の下型3aに送りローラ7により送られる。このとき、金型3の下型3aは、温度調整器5により加熱されており、フィルム材料1aは、この加熱された金型3の下型3aと接触して加熱される。その後、温度調整器6により加熱された金型3の上型3bにより、フィルム材料1aをプレスして、所望の型通りに成形する。さらに、フィルム材料1aは、送りローラ7により、抜き金型4の下型4aに送られ、抜き金型4の上型4bが、フィルム材料1aをプレスして不必要な部分を取り除き、スピーカ用振動板を得る。なお、成形手段としては、このプレス成形によるもののほかに、圧空成形、あるいは真空成形で成形してもよい。
以上のような構成により、音響特性の良いスピーカの振動板を得ることができる。すなわち、フィルム材料1aとして熱可塑性フィルムを用い、これを成形前に融点近傍まで加熱する。これにより、結晶性熱可塑フィルムは、結晶性高分子の結合が緩まり非晶部分の分子運動が活発なゲル状態となる。この加熱状態のまま成形し、成形後温度が低下すると所定の形状で各高分子が結合する。このためフィルム材料1a内部の残留応力は少なくなり、この応力に起因するスプリングバック現象が発生しにくい。
つまり、上型3bにより上から下にプレス成形した場合であっても、フィルム材料1aには下から上に戻ろうとするベクトルが発生しにくい。スピーカ用振動板はボイスコイルにより上下方向に振動するが、上方向へ振動する場合にも下方向へ振動する場合にもスプリングバックによるベクトルの影響を受けず歪が生じにくい。この結果として、低歪化が可能になり音響特性の良いスピーカ用振動板を得ることができる。
また、ヒータ8に、セラミックヒータ等の遠赤外線ヒータを用いることにより、音響特性の良いスピーカ用振動板を得ることができる。すなわち、炭素、水素を多く含む材料の加熱を、短時間でより効率的に実施することができ、フィルム材料1aの成形前に融点近傍まで加熱して熱可塑性フィルムをシート状からゲル状にすることができる。この遠赤外線ヒータ8による加熱は、フィルム材料1aの厚み方向の内部付近まで十分加熱でき、かつ、冷めにくい。さらに、ヒータ8による加熱のほかに、成形時においても温度調整器5によって加熱されているので、よりいっそう冷めにくい。この結果として、成形後のフィルム材料1aの内部でも残留応力が少なくなり、低歪化が可能になるため音響特性の良いスピーカ用振動板を得ることができる。
さらに、フィルム材料1aの具体的な材料としては、ポリエチレンテレフタレート(以下、PET)、ポリブチレンテレフタレート(以下、PBT)、PETとPBTの両方あるいは、一方を含む混合物、ポリエチレンナフタレート(以下、PEN)等が挙げられる。すなわち、これらの材料は、コスト、耐熱信頼性の点で好ましい。つまり、結晶性熱可塑フィルムでありながらTg(ガラス転移温度)が50℃以上あるとともに、融点も230〜270℃程度で、この工法に適しており、自動車への搭載に必要な110℃耐熱を満たす。また、PBT/PET混合物(一般にB−PETと言われる)、PENは内部損失が高く良好な音響特性を示す点で好ましい。特に、B−PETは低コストで生産することができる。フィルム材料1aがPENであることを特徴とするものは、剛性が高く、かつ、内部損失の高い廉価フィルムで、広帯域で、かつ、安定した特性を満足させる。
なお、本実施の形態1では、フィルム材料1aの材厚を、10μm以上で、かつ、200μm以下としたが、10μm以上としたのは、これ以下になると破れやすいからである。また、200μm以下としたのはこれ以上であればインジェクション成形方法でペレットから成型する方が、内部の残留応力の少ない振動板を提供できるからである。しかし、インジェクション成形方法では、小型化した複雑な形状のスピーカ用振動板を製造することが難しく、携帯電話用のレシーバやマイクロスピーカに用いる小型の振動板の製造方法としては不向きである。
このため、プレス成形や圧空成形、真空成形などを用いた方が好ましい。ここで圧空成形とは、空気圧等を用いてフィルム材料1aに圧力をかけて金型3の上型3bないし下型3aのいずれか一方に押し付ける方法をいう。また、真空成形とは、金型3の上型3bおよび下型3a間を閉じた場合にこれを真空状態に近づけることにより、フィルム材料1aを金型3の上型3bないし下型3aのいずれか一方に引き込んで成形する方法をいう。これらの成形方法を用いると、以下、実施の形態2に説明するような複雑な形状の小型スピーカ用振動板であっても、フィルム材料内部の残留応力が少なく、音響特性の良いスピーカ用振動板を成形することができる。
(実施の形態2)
以下、実施の形態2を用いて、本発明の特に請求項9から請求項13に記載の発明について説明する。
図2は、本発明の実施の形態2におけるスピーカ用振動板の断面図である。なお、フィルム材料1aには実施の形態1と同様の材料を使用し、同様の構成のものには説明を簡略化した。
図2において、振動板10は、絞りが深くて垂直に近い立ち上がり部を有するツィータに用いるものである。すなわち、平面状のシート状フィルム1aからは、絞りが深すぎて、成形しづらい。
以上のような複雑な形状のスピーカ用振動板の場合においても、本発明の製造方法であれば、音響特性の良いスピーカの振動板を得ることができる。以上のような構成により、音響特性の良いスピーカの振動板を得ることができる。すなわち、フィルム材料1aとして熱可塑性フィルムを用い、これを成形前に融点近傍まで加熱する。これにより、結晶性熱可塑フィルムは、結晶性高分子の結合が緩まり非晶部分の分子運動が活発なゲル状態となる。この加熱状態のまま成形し、成形後温度が低下すると所定の形状で各高分子が再結合する。このためフィルム材料内部の残留応力は少なくなり、この応力に起因するスプリングバック現象が発生しにくい。
例えば、上から下にプレス成形した場合であっても、フィルム材料1aには下から上に戻ろうとするベクトルが発生しにくい。スピーカ用振動板はボイスコイルにより上下方向に振動するが、上方向へ振動する場合にも下方向へ振動する場合にもスプリングバックによるベクトルの影響を受けず歪が生じにくい。この結果として、低歪化が可能になり音響特性の良いスピーカ用振動板を得ることができる。なお、本実施の形態2においても、結晶性熱可塑フィルムがゲル状態になるとは、具体的には実施の形態1に記載した状態を指す。
さらに、成形手段として圧空成形や真空成形等の成形方法を用いると、振動板10の中心部である垂直に近い立ち上がり部が、成形時に引き伸ばされることにより発生していた材料の薄膜化を防ぐことができる。これにより、高音域再生に必要な部位の形状剛性を損なうことなく、再生帯域の縮小化を防止することができる。この結果として、音響特性の良いスピーカ用振動板を得ることができる。
なお、この振動板10は、105℃の雰囲気中に240時間放置する信頼性試験において、全く変形が発生せず、成形時の残留応力が残っていないことが立証され、耐熱信頼性が裏付けられている。
図3は、本発明の実施の形態3におけるスピーカ用振動板の斜視図である。
図3において、振動板11Aは、外周がスポーツ施設のトラック形状をしており、そのトラック形状の内部に、凹形状の振動板凹部11aと凸形状の振動板凸部11b間に平面形状の振動板平面部11cを設けた小トラック形状の内周部を有し、形状剛性の向上した主に携帯電話等に使用される小型スリムタイプのスピーカ用振動板である。この振動板11Aは、その内周部が、平面と凸凹形状を有する複雑な形状で、しかも、外周がトラック型であるため成形歪、すなわち残留応力が発生しやすい構造が特徴である。
以上のような複雑な形状のスピーカ用振動板の場合においても、本発明の製造方法であれば、音響特性の良いスピーカの振動板を得ることができる。すなわち、フィルム材料1aとして熱可塑性フィルムを用い、これを成形前に融点近傍まで加熱する。これにより、結晶性熱可塑フィルムは、結晶性高分子の結合が緩まり非晶部分の分子運動が活発なゲル状態になる。この加熱状態のまま成形し、成形後温度が低下すると所定の形状で各高分子が再結合する。このためフィルム材料内部の残留応力は少なくなり、この応力に起因するスプリングバック現象が発生しにくい。
なお、振動板11Aの直径が、10mm以下の円形状であるもの、振動板の短径が、20mm以下の楕円形状であるもの、振動板11Aの短径が、20mm以下のトラック形状であることを特徴とするスピーカ用振動板11Aについても、同様の効果が得られる。なお、本発明の製造方法で生産した振動板を用いることにより、音響特性の良い複雑な形状のスピーカ用振動板が提供でき、再生周波数帯域は70kHzまで拡大し、特にツィータとしての性能を高める効果がある。
本発明のスピーカ用振動板の製造方法により、音響特性の良いスピーカの振動板を得ることができる。すなわち、フィルム材料として熱可塑性フィルムを用い、これを成形前に融点近傍まで加熱して熱可塑性フィルムをシート状からゲル状にすることにより、成形後のフィルム材料内部の残留応力が少なくなる。この結果として、低歪化が可能になり音響特性の良いスピーカ用振動板を得ることができるという効果を有し、各種音響機器に使用されるスピーカ用振動板として有用である。
本発明の実施の形態1におけるスピーカ用振動板の製造方法を示す断面図 本発明の実施の形態2におけるスピーカ用振動板の断面図 本発明の実施の形態3におけるスピーカ用振動板の斜視図 従来のスピーカ用振動板の製造方法を示す断面図
符号の説明
1a フィルム材料
2 ステージ
3 成形金型
3a 成形金型下型
3b 成形金型上型
4 抜き金型
4a 抜き金型下型
4b 抜き金型上型
5 温度調整器
7 送りローラ
8 ヒータ
9 温度調整器
10 振動板

Claims (13)

  1. 非晶部分を有する結晶性高分子によりシート状の結晶性熱可塑フィルムを形成し、次にこの結晶性熱可塑フィルムを加熱手段により加熱し、その後前記結晶性熱可塑フィルムを成形手段により所定の形状に成形してスピーカ用振動板を得るスピーカ用振動板の製造方法であって、前記加熱手段により前記結晶性熱可塑フィルムを前記結晶性高分子の融点近傍まで加熱し、前記結晶性高分子の結晶部分の分子間結合を緩めて前記非晶部分の分子運動が活発になるゲル状態を形成し、この加熱状態で前記成形手段により所定形状に成形し、成形後温度を低下させて前記所定形状で各高分子を結合させることでフィルム材料内部の残留応力を少なくして、スプリングバック現象を防止し、低歪化したスピーカ用振動板の製造方法。
  2. 結晶性熱可塑フィルムはジカルボン酸と脂肪族ジオールを縮重合して得られたものを主成分とする請求項1に記載のスピーカ用振動板の製造方法。
  3. 加熱手段は遠赤外線ヒータである請求項1に記載のスピーカ用振動板の製造方法。
  4. 結晶性熱可塑フィルムはポリブチレンテレフタレートである請求項1に記載のスピーカ用振動板の製造方法。
  5. 結晶性熱可塑フィルムはポリブチレンテレフタレート混合物である請求項1に記載のスピーカ用振動板の製造方法。
  6. 結晶性熱可塑フィルムはポリエチレンナフタレートである請求項1に記載のスピーカ用振動板の製造方法。
  7. 成形手段は圧空成形である請求項1に記載のスピーカ用振動板の製造方法。
  8. 成形手段は真空成形である請求項1に記載のスピーカ用振動板の製造方法。
  9. 非晶部分を有する結晶性高分子によりシート状の結晶性熱可塑フィルムを形成し、次にこの結晶性熱可塑フィルムを加熱手段により加熱し、その後前記結晶性熱可塑フィルムを成形手段により所定の形状に成形してスピーカ用振動板を得るスピーカ用振動板の製造方法で製造したスピーカ用振動板であって、前記加熱手段により前記結晶性熱可塑フィルムを前記結晶性高分子の融点近傍まで加熱し、前記結晶性高分子の結晶部分の分子間結合を緩めて前記非晶部分の分子運動が活発になるゲル状態を形成し、この加熱状態で前記成形手段により所定形状に成形し、成形後温度を低下させて前記所定形状で各高分子を結合させることでフィルム材料の表裏面において残留応力の差が実質的にない状態として、スプリングバック現象を防止し、低歪化したスピーカ用振動板。
  10. 結晶性熱可塑フィルムはジカルボン酸と脂肪族ジオールを縮重合して得られたものを主成分とする請求項9に記載のスピーカ用振動板。
  11. 結晶性熱可塑フィルムはポリブチレンテレフタレートである請求項9に記載のスピーカ用振動板。
  12. 結晶性熱可塑フィルムはポリブチレンテレフタレート混合物である請求項9に記載のスピーカ用振動板。
  13. 結晶性熱可塑フィルムはポリエチレンナフタレートである請求項9に記載のスピーカ用振動板。
JP2004045889A 2004-02-23 2004-02-23 スピーカ用振動板の製造方法およびこの製造方法を用いたスピーカ用振動板 Expired - Fee Related JP4273994B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004045889A JP4273994B2 (ja) 2004-02-23 2004-02-23 スピーカ用振動板の製造方法およびこの製造方法を用いたスピーカ用振動板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004045889A JP4273994B2 (ja) 2004-02-23 2004-02-23 スピーカ用振動板の製造方法およびこの製造方法を用いたスピーカ用振動板

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005236840A JP2005236840A (ja) 2005-09-02
JP4273994B2 true JP4273994B2 (ja) 2009-06-03

Family

ID=35019313

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004045889A Expired - Fee Related JP4273994B2 (ja) 2004-02-23 2004-02-23 スピーカ用振動板の製造方法およびこの製造方法を用いたスピーカ用振動板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4273994B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011123472A (ja) * 2009-11-13 2011-06-23 Fujikura Ltd 光ファイバケーブル及びこの光ファイバケーブルの製造方法
KR101353590B1 (ko) * 2012-05-10 2014-01-23 삼본정밀전자(주) 하나의 고분자 필름에서 강성도가 다르게 일체로 성형된 스피커용 진동판
JP6692182B2 (ja) * 2016-02-29 2020-05-13 日本マタイ株式会社 機能性フィルムの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005236840A (ja) 2005-09-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4557412B2 (ja) スピーカ
CN101252793B (zh) 扬声器振膜和包括该扬声器振膜的扬声器
US9226078B2 (en) Acoustic transducers
JP2021526773A (ja) スピーカー振動膜及びスピーカー
US20080277197A1 (en) Diaphragm structure for micro-electroacoustic device
CN104469628A (zh) 薄型扬声器及其制造方法
JP4273994B2 (ja) スピーカ用振動板の製造方法およびこの製造方法を用いたスピーカ用振動板
WO2006001292A1 (ja) スピーカ用振動板の生産設備、それを用いたスピーカ用振動板の製造法およびスピーカ用振動板
JP4939669B1 (ja) スピーカエッジ及びその製造方法、スピーカ
CN110972034B (zh) 一种振膜及发声装置
JP5300661B2 (ja) 電気音響変換器
CN107948913B (zh) 一种音膜组件的加工方法、音膜组件及微型扬声器
JP2013236371A (ja) 一つの高分子フィルムで剛性度が相違に一体で成形されたスピーカ用振動板
JP2007043522A (ja) スピーカー装置用振動板
TW202127910A (zh) 音響振動板及其製造方法以及音響機器
JP3547655B2 (ja) スピーカエッジの製造方法
JP6333547B2 (ja) 振動板およびその製造方法並びに動電型電気音響変換器
CN112399310A (zh) 扬声器振膜和扬声器
JP2007036990A (ja) スピーカー装置用振動板の製造方法
JP3879627B2 (ja) スピーカ用振動板およびこれを用いたスピーカ
JP2016149677A (ja) 振動板、振動板の製造方法および電気音響変換器
JP2006319464A (ja) スピーカー装置用振動板の製造方法
KR100714501B1 (ko) 듀얼 진동판의 제조방법
JP4123030B2 (ja) スピーカ用振動板およびこれを用いたスピーカ
JP2005094594A (ja) 振動板の製造方法、スピーカ用振動板、これを用いたスピーカ、およびこのスピーカを用いた電子機器および装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061101

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20061213

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081202

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090115

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090210

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090223

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120313

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120313

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130313

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130313

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140313

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees