JP4273370B2 - 毛染め用具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、毛染め剤やヘヤーマニキュア剤を毛髪に塗布するために使用する毛染め用具に関する。
【0002】
【従来の技術】
市販の半流動性を有する毛染め剤やヘヤーマニキュア剤(以下毛染め剤と言う)に用いる毛染め用具としては、主としてナイロンフィラメントをブラシ本体に植毛形成した植毛ブラシや、櫛や、多数の櫛歯から成る櫛歯ブラシ部をブラシ本体と一体成形した合成樹脂成形ブラシが用いられている。
【0003】
植毛ブラシは、ブラシ部の密度が高いので、毛染め剤の含浸保持性に優れ、含浸量の調整も容易である。従って、生え際などの部分染めや表層部の毛髪の染髪に適しているが、深層部の毛髪への食い込みが悪く、頭髪の広範囲の染髪には適していない。
【0004】
また、合成樹脂成形ブラシは、櫛歯がよく深層部の毛髪に迄食い込むので広範囲の染髪に適している。しかしながら、毛染め剤の保持性が悪く、保持量の調整も難しいので生え際などの部分染めには適していない。
【0005】
そこで、図5に示すように、ブラシ本体40の一端部の両側に植毛ブラシ41と櫛42を設けて上記の問題に対応すると共に、更に、ブラシ本体40のもう一端部に髪を分ける為に使用する先細り棒状のスライス43を一体に設けて髪を捌き易くした毛染め用具が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の毛染め用具は、植毛ブラシ41と櫛42を使い分けることにより、表層の頭髪の部分染めや頭髪全体を効率的よく染髪することができるが、髪の生え際等の深層を塗布効率よく部分染髪するには、従来の植毛ブラシ41では食い込みが悪く、頭皮に近い深層部の繊細な部分染髪操作ができず、使い勝手が十分とは言えなかった。
【0007】
また、スライス部43を設けて長尺にすることにより多機能化されるが、不使用時も用具全体が長尺で、保管や携帯に不便が生ずる。そこで、スライス43をブラシ本体40と着脱可能な別部材に形成し、使用するときブラシ本体と連結して使用する毛染め用具も提案されている。
【0008】
しかしながら、スライスを本体と別部材とすることは、コストアップとなると共に、分離したスライスを落としたり紛失することもあり、保管性にも問題があった。
【0009】
本発明は、従来の毛染め用具が機能性及び保管性において不充分であると言う問題に鑑みてなされたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、先端部に塗布部を形成し且つ基端部に小櫛を一体に形成した用具本体の柄部に収容部を貫設すると共に、前記収容部内にスライスをその基端部の薄肉ヒンジとサイドゲートを介して前記用具本体と一体に形成し、前記スライスを前記サイドゲートで切り離して回動可能とすると共に、前記薄肉ヒンジで回転させて前記柄部の長手方向に沿って固定可能に構成した。これにより、小櫛を使って髪の生え際やその深層部に塗布効率よく部分染髪できる。また、収納部からスライスを取り出して長尺にして使用でき、使い終わったスライスは収容部内に戻して用具を短尺にして保管できる。
【0011】
また、前記柄部の基端部に係止溝を設けるとともに、前記サイドゲートを前記スライス側に残して切り離し、前記係止溝と前記サイドゲートとの係合によって前記スライスが固定されるようにしてもよい。
【0012】
また、塗布部を植毛ブラシと櫛とで構成したことにより、小櫛と相まって従来よりも多様で繊細な染髪操作ができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0014】
図1乃至図5は、本発明の毛染め用具を示しており、先端部に塗布部2を設け且つ基端に小櫛3が形成された用具本体1と、用具本体1の柄部4に貫設された収容部5内に薄肉ヒンジ6とサイドゲート7、7とで用具本体1と一体に連結形成されたスライス20とで構成されている。
【0015】
用具本体1とスライス20はポリプロピレン樹脂を用いて射出成形方法で一体に成形されており、用具本体1の先端部は、ナイロンフィラメントを用具本体1の一側に植毛形成した植毛ブラシ8と、この植毛ブラシ8の反対側に用具本体1と一体成形された櫛9とから成る塗布部2となっている。植毛ブラシ8は主に表層の頭髪の部分染めに使用され、櫛9は主に歯並び間隔が大きくて髪が梳き易いので頭髪を広く深く染髪するときに使用され、両者を適宜使い分けて使用するようになっている。
【0016】
塗布部2に連続する長板状の柄部4の基端部4aには、柄部4の基端縁に開放された柄部4長手方向の溝10が形成されており、溝10の底面は薄肉ヒンジ6を介してスライス20の平坦な基端部21上面と面一に連続していると共に、溝10底の開放端側は基端縁から切り込まれた歯並び間隔の小さい溝幅Hの小櫛3が形成されている。
【0017】
小櫛3は、歯先3aとなる開放端下方向へ緩やかに湾曲傾斜していると共に溝幅H方向にも緩やかに凹曲形成されていてスプーン状の液溜まり12を有している。また、小櫛3が形成されてた柄部4の基端部4aの両側には、柄部4の軸線に直角方向の係止溝11、11が設けられている。
【0018】
スライス20は、柄部4の収容部5内にあって柄部4の軸線上に収容部5とほぼ相似形に用具本体1と一体に形成されており、緩やかな先細りに形成された棒部22と、前記溝10の底の平面とほぼ同一形状に形成された溝10に嵌合可能な基端部21を有しており、基端部21の基端において薄肉ヒンジ6を介して溝10の底と回動可能に連結されている。
【0019】
また、スライス20の基端部21両側にあって、薄肉ヒンジ6を中心に挟む係止溝11、11との等距離の位置には、スライス20の基端部21と用具本体1の柄部4とに架橋するサイドゲート7、7を有している。このサイドゲート7、7は、成形時の湯道であると共に、ゲート切断後スライス20側に切り残し、スライス20を使用するとき柄部4の係止溝11、11に係合する係止用突起となるものであり、係止溝11、11の幅とほぼ同寸の幅を有している。また、基端部21のサイドゲート7、7の近傍下方には僅かに突出した係止突起23、23が突設されている。
【0020】
以上のように構成された本実施の形態は、使用前には、図1に示すように、用具本体1とスライス20はサイドゲート7、7で連結状態にある。毛髪を分ける為に始めてスライス20を使用するときは、サイドゲート7、7を収容部5の壁に沿って切り離してスライス20を薄肉ヒンジ6で回動可能にする。このときサイドゲート7、7をスライス20側に残して切断し係止用突起として使用する。
【0021】
回動可能となったスライス20を薄肉ヒンジ6を軸にして柄部4の溝10方向に180度回転させ、図4に示すように、スライス20の基端部21を溝10内に押し込む。
【0022】
上記の操作により、図4に示すように、スライス20基端部21の係止突起23、23が溝10壁に圧接すると共にサイドゲート7、7が係止溝11、11に嵌合し、スライス20の基端部21は柄部4の基端部4aに確実に係止する。従って、スライス20は柄部4の長手方向に沿って柄部4の基端から突出して溝10内に固定され、用具全体として20センチ前後の使い勝手の良い適度な長尺の大きさとなる。
【0023】
スライス20を使用しない場合や小櫛3を使用する場合、また、用具を保管する場合には、スライス20の溝10での固定を解除し、薄肉ヒンジ6で回動して収容部5内の元の位置に戻して収納しておく。従って、用具は15センチ程の短尺となり、保管や携帯に便利であると共に、スライス20を紛失する心配もない。また、スライス20を収容部5内に収納した状態で用具を使用する場合は、スライス20は柄部4と共に使用者の手指で把持されるので、塗布操作の邪魔になることがない。
【0024】
広範囲の頭髪の染髪や表層の部分染めには、従来のものと同様に櫛9と植毛ブラシ8を使い分けて染髪する。図示した櫛9は、櫛歯9aが一列に列設されものとなっているが、櫛9は図示のものに限るものではなく、多数の櫛歯を幅広く一体に林立形成した周知の染髪用櫛歯ブラシ(図示省略)でも良いことは言う迄もない。
【0025】
毛髪の生え際や深層部に及ぶ部分染めには小櫛3が使用される。小櫛3はスプーン状の液溜まり12を有しているので、毛染め剤の塗布操作の際、毛髪に付着している余分な毛染め剤を細かい櫛歯で液溜まり12にすくい取ることができる。これにより毛染め剤の皮膚への付着を最小限に抑えることができる。
【0026】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0027】
先端部に塗布部を形成し且つ基端に小櫛が形成された用具本体の柄部に収容部を設け、収容部内に薄肉ヒンジとサイドゲートとで連結してスライスを一体に形成したものであるので、サイドゲートで切断したスライスを長尺にして使い易くして使用できると共に使用しないスライスは柄部に収納しておくことができる。従って、スライス付きの毛染め用具がコンパクトになると共にスライスを紛失する心配もなくなり、保管性と携帯性に優れた使い勝手の良いものとなっている。
【0028】
また、スライスの用具本体への蝶番を使った組み付け工程がないので製造が簡単であるとともに、植毛ブラシ以外は一体成形物であるので、従来機構にスライスと小櫛を付加した多機能の毛染め用具を安価に提供することができる。
【0029】
また、塗布部を周知の植毛ブラシと櫛とするとともに、柄部の基端部に小櫛を設けたので、従来の染髪機能に加えてより繊細な染髪が可能となり、コンパクトな一つの用具で多彩な毛染め操作を効率的にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の毛染め用具の実施の形態を示す平面図。
【図2】図1に示す毛染め用具の柄部の端面図。
【図3】図1に示す毛染め用具の(A)はスライスの側面図、(B)180度回転させた状態のスライスの断面図。
【図4】図1に示す毛染め用具のスライスが使用可能にセットされた状態の平面図。
【図5】従来例を示す平面図。
【符号の説明】
1 用具本体,2 塗布部,3 小櫛,4 柄部,4a 基端部,5 収容部,6 薄肉ヒンジ,7、7 サイドゲート,8 植毛ブラシ,9 櫛,11、11 係止溝,20 スライス,21 基端部,
Claims (3)
- 先端部に塗布部を形成し且つ基端部に小櫛を一体に形成した用具本体の柄部に収容部を貫設すると共に、前記収容部内にスライスをその基端部の薄肉ヒンジとサイドゲートを介して前記用具本体と一体に形成し、前記スライスを前記サイドゲートで切り離して回動可能とすると共に、前記薄肉ヒンジで回転させて前記柄部の長手方向に沿って固定可能に構成したことを特徴とする毛染め用具。
- 前記柄部の基端部に係止溝を設けるとともに、前記サイドゲートを前記スライス側に残して切り離し、前記係止溝と前記サイドゲートとの係合によって前記スライスが固定される構成としたことを特徴とする請求項1記載の毛染め用具。
- 前記塗布部を植毛ブラシと櫛とで構成したことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の毛染め用具。
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- 1999-06-17 JP JP17066199A patent/JP4273370B2/ja not_active Expired - Fee Related
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