JP4272236B2 - 無線タグ通信装置 - Google Patents

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Description

この発明は、無線タグから送信される信号を受信し復号する無線タグ通信装置に関する。
RFID(radio frequency identification)タグ等の無線タグとの間で無線通信する無線タグ通信装置(無線IDタグ通信装置ともいう)は、変調無線信号を使用して無線タグへ情報を伝送し、情報の伝送終了後は無変調信号を送信し続け、これに対し、無線タグは、無線タグ通信装置からの無変調信号の反射量を変化させてバックスキャッタ変調を行うことにより、無線タグ通信装置に対して情報を送信する。無線タグ通信装置は、バックスキャッタ変調波を受信して無線タグの情報を読取る。
無線タグ通信装置は、送信部と受信部を備え、送信部は変調器で信号を変調し、増幅器で増幅してアンテナから送信する。受信部はアンテナで受信した信号をダイレクトコンバージョン受信機で高周波信号からベースバンド信号を取り出し、復号し情報を取り出す。
ダイレクトコンバージョンの直交復調器は、受信信号の搬送波と同じ周波数のローカル信号と受信信号をミキサに入力してベースバンドのI(in-phase)信号を作り、ローカル信号の90度位相ずれした信号と受信信号をミキサに入力してベースバンドのQ(quadrature-phase)信号を作る。
I信号とQ信号の振幅は、受信信号とローカル信号との位相差によって決まり、I信号の振幅が最大になるときはQ信号の振幅が最小になり、I信号の振幅が最小になるときはQ信号の振幅が最大になる。Q信号の振幅が最小の0のときは、I信号の振幅が最大であるため、このI信号を使用すれば受信データを再生することができる。逆に、I信号の振幅が最小の0のときは、Q信号の振幅が最大であるため、このQ信号を使用すれば受信データを再生することができる。また、受信信号とローカル信号の位相差によっては、I信号とQ信号の位相が反転することがある。
このような、ダイレクトコンバージョンの直交復調器を使用して受信データを再生する方法として、I信号とQ信号の振幅を比較して大きな方の信号を選択して受信データを再生する方法が知られている(例えば特許文献1)。
一方、RFIDの無線通信の場合、EPC globalのGEN2規格では無線タグの応答データがFM0符号化されており、無線タグ通信装置は受信した無線タグの応答データをFM0で復号する。このとき、復号データのデータ誤りを検出できるよう、無線タグの応答データの末尾に、16ビットの誤り検出符号いわゆるCRC16が含まれている。無線タグ通信装置は、無線タグから応答データを受信した後、その応答データに含まれているCRC16を再計算することにより、復号データのデータ誤りいわゆるCRCエラーを検出する。CRCエラーが検出されない場合には、受信データを正規のデータとして上位のホストPCなどに出力する。
USP US 6,501,807 B1公報
上記のような無線タグ通信装置では、ノイズなどの影響により、無線タグの応答データおよびそれに含まれるCRC16を誤って復号する可能性がある。この場合、CRCチェックサムが偶然一致してしまい、本来存在しないはずの偽りのタグデータを有する無線タグが検出されてしまうことがあった。
例えば、真のタグデータ128ビットが、次のデータであるとする。
真のタグデータ:3000 3500 0000 0000 0002 54B3 2FF5 AF78(HEX)
末尾の16ビット“AF78(HEX)”はCRCエラー検出用のCRC16である。
無線タグ通信装置がこの真のタグデータを正常に受信し、CRC16の再計算結果がチェックサム“1D0F(HEX)”と一致すれば、CRCエラーは検出されず、正規のタグデータとして判断する。もし、無線タグと無線タグ通信装置との間の通信路におけるノイズ等の影響でタグデータが異常受信され、CRC16の再計算結果がチェックサム“1D0F(HEX)”と一致しない場合はCRCエラーと判断される。しかしながら、CRC16は16ビットであるため、1/65536の確率で偽りのタグデータとCRC16が一致してしまう可能性がある。
例えば、ノイズ等の影響で、
偽りのタグデータ“3000 3500 0202 0008 0202 54B3 2FF5 AF78(HEX)”
が異常受信されたとする。このタグデータのCRC16を再計算すると、その計算結果はチェックサム“1D0F(HEX)”と一致し、CRCエラーが検出されないため、偽りのタグデータであるにもかかわらず、正規のタグデータとして判断され、上位のホストPCに正規のデータとして出力されてしまうという問題があった。
この発明は上記の事情を考慮したもので、その目的は、ノイズ等の影響による誤ったデータの取込みの確率を低減できる信頼性にすぐれた無線タグ通信装置を提供することである。
請求項1に係る発明の無線タグ通信装置は、
無線タグから送信される信号を受信し、この受信信号とその受信信号の搬送波と同じ周波数のローカル信号とからI信号を生成するとともに、前記受信信号と前記ローカル信号の90度位相ずれした信号とからQ信号を生成する受信手段と、この受信手段で生成したI信号およびQ信号に関連する複数の信号を復号し、復号された各復号データの復号エラーを検出するとともに前記各復号データに含まれる誤り検出符号を用いてその復号データ誤りを検出するデジタル信号処理手段と、前記各復号エラーの検出結果および前記各復号データ誤り検出結果で所定以上の誤りがない時に復号データを正規の復号データとして保存する保存手段と、を備えている。
この発明の無線タグ通信装置によれば、ノイズ等の影響による誤ったデータの取込みの確率が低減する。これにより、無線通信の信頼性が向上する。
[1]以下、この発明の第1の実施形態について図面を参照して説明する。
直交復号装置を含む無線IDタグ通信装置の構成を図1に示している。直交復調装置は装置全体を制御する制御部1と、この制御部1との間で種々のデジタルデータを送受信するデジタル信号処理部2と、送信すべき無線波を生成する送信部TXと、受信した無線波を処理する受信部RX(受信手段)と、上位ホストPC等の外部機器接続用のインタフェース70を有している。また、直交復調装置は外部に電波を放射するアンテナ3、このアンテナ3に接続されるLPF(ローパスフィルタ)4、このLPFに接続されるとともに送信部TXと受信部RXと接続しているサーキュレータなどの方向性結合器5、無線タグから送信される信号の搬送波と同じ周波数のローカル信号をPLL(フェーズ・ロック・ループ)11、このPLLから出力された信号の位相を90度シフトする位相シフト器10を有している。
制御部1は3つのバッファメモリ1a、1b、1cと出力用メモリを有している。
制御部1は、CPU(中央処理ユニット)、予め記憶されたプログラムが記憶されたROM、一時的にデータを記憶するRAMを有し、RAMの一部が3つのバッファメモリ1a、1b、1c及び出力用メモリ1dに割当てられている。また、制御部1はプログラムに従って動作することにより、デジタル信号処理部2との間で送受信データを入出力して、図示しない無線タグ(無線IDタグともいう)とのデータ通信を行う。また、制御部1は、無線タグから送信される信号の搬送波と同じ周波数のローカル信号をPLL(フェーズ・ロック・ループ)11から出力させる。
送信部TXは方向性結合器5に接続するPA(電力増幅器)6と、MOD(変調器)と、LPF(ローパスフィルタ)8と、DAC(デジタル/アナログ・コンバータ)9を有する。
受信部RXはミキサ12および13と、直流カットコンデンサ14および15、LPF(ローパスフィルタ)16および17と、可変利得増幅器18および19と、ADC(アナログ/デジタル・コンバータ)20,21および22を有する。
デジタル信号処理部は、DAC8に制御部1から出力される送信信号を例えばPIE符号で符号化する符号化部30を有する。また、デジタル信号処理部は、ADC20および21からデジタル信号を受けるデジタルフィルタであるFIR(finite impulse response)31および32と、2乗部34および35と、加算部37と、AGC(Auto Gain Control)38と、第1ないし第3の復号処理部40,50,60を有する。
第1復号処理部40は、デジタルフィルタ31から供給されるI信号Ihを2値化する2値化部41を有するとともに、この2値化部41で2値化されたI信号が供給されるI信号同期クロック生成部42、I信号プリアンブル検出部43、I信号復号部(第1複号手段)44、I信号復号エラー検出部(第1複合エラー検出手段)45、およびI信号CRCエラー検出部(第1データ誤り検出手段)46を有する。
第2復号処理部50は、デジタルフィルタ32から供給されるQ信号Qhを2値化する2値化部51を有するとともに、この2値化部51で2値化されたQ信号が供給されるQ信号同期クロック生成部52、Q信号プリアンブル検出部53、Q信号復号部(第2複号手段)54、Q信号復号エラー検出部(第2複合エラー検出手段)55、およびQ信号CRCエラー検出部(第2データ誤り検出手段)56を有する。
第3復号処理部60は、加算器37から供給される(I2+Q2)信号S4を2値化する2値化部61を有するとともに、この2値化部61で2値化された(I2+Q2)信号が供給される(I2+Q2)信号同期クロック生成部62、(I2+Q2)信号プリアンブル検出部63、(I2+Q2)信号復号部(第3複号手段)64、(I2+Q2)信号復号エラー検出部(第3複合エラー検出手段)65、および(I2+Q2)信号CRCエラー検出部(第3データ誤り検出手段)66を有する。
符号化部30で符号化された送信信号は、DAC9でD/A変換され、LPF8を介してMOD7に供給される。MOD7は、PLL11のローカル信号を送信信号によって振幅変調する。この振幅変調により得られる送信信号は、PA6で電力増幅され、サーキュレータなどの方向性結合器5およびLPF4を介してアンテナ3に供給され、このアンテナ3から電波として放射される。
無線タグから送信される信号はアンテナ3で受信され、その受信信号がLPF4および方向性結合器5を介してミキサ12,13にそれぞれ供給される。そして、一方のミキサ12に、PLL部11のローカル信号が供給される。他方のミキサ13には、PLL11のローカル信号が90度位相シフト器10を介して供給される。90度位相シフト器10は、ローカル信号の90度位相ずれした信号を出力する。ミキサ12は、受信信号とローカル信号を混合することにより、ローカル信号と同相成分のI信号を生成する。ミキサ13は、受信信号と90度位相ずれのローカル信号を混合することにより、ローカル信号と直交成分のQ信号を生成する。
ミキサ12で生成されたI信号は、直流カットコンデンサ14で直流成分が除去された後、LPF16で不要な高周波成分が除去されて、可変利得増幅器18で所定の大きさに増幅された後、I信号Icとなる。このI信号Icは、受信信号(ベースバンド信号)をデジタル信号に変換するADC20により、デジタルのI信号Ihoに変換される。そして、このデジタルのI信号Ihoがデジタル信号処理部2に入力される。
ミキサ13で生成されたQ信号は、直流カットコンデンサ15で直流成分が除去された後、LPF17で不要な高周波成分が除去されて、可変利得増幅器19で所定の大きさに増幅された後、Q信号Qcとなる。このQ信号Qcは、受信信号(ベースバンド信号)をデジタル信号に変換するADC21により、デジタルのQ信号Qhoに変換される。そして、このデジタルのQ信号Qhoがデジタル信号処理部2に入力される。
こうして、アンテナ3からADC20,21までの系統により、ダイレクトコンバージョン方式で受信手段が構成されている。
上記ADC20,21のサンプリング時間間隔は、変調された受信信号からデータを確実に取り出すために、変調された受信信号のレベルが変化しない最短時間の2分の1より短い時間に設定する必要がある。ここでは、サンプリング時間間隔を変調された受信信号のレベルが変化しない最短時間の4分の1の時間としている。換言すれば、変調された受信信号のレベルが変化しない最小周波数の4倍のサンプリング周波数に設定している。
ADC20でデジタル信号に変換されたI信号Ihoは、デジタル信号処理部2のデジタルフィルタたとえばFIR31で帯域制限されIhとなる。同様に、ADC21でデジタル信号に変換されたQ信号Qhoは、デジタル信号処理部2のデジタルフィルタたとえばFIR32で帯域制限されQhとなる。
帯域制限されたI信号Ihは、第1復号処理部40に供給されるとともに、2乗部34で2乗されてその2乗値I2を表すI信号Ijとなる。また、帯域制限されたQ信号Qhは、第2復号処理部50に供給されるとともに、2乗部35で2乗されてその2乗値I2を表すQ信号Qjとなる。これらI信号IjおよびQ信号Qjが加算器37に供給される。この加算器37から、I信号Ij(2乗値I2)とQ信号Qj(2乗値Q2)との加算に基づく(I2+Q2)信号S4が出力される。この(I2+Q2)信号S4は、第3復号処理部60に供給されるとともに、AGC38に供給される。AGC38は、加算器37から出力される(I2+Q2)信号S4の振幅が所定の閾値より低いレベルのとき、DAC22の出力電圧を制御して、可変利得増幅器18,19の利得を高くする。
上記第1復号処理部40、第2復号処理部50、および第3復号処理部60の処理について説明する。
第1の復号処理部40において、I信号同期クロック生成部42は、2値化部41からの2値化信号と同期したクロック信号を生成し、生成したクロック信号を、制御部1を介して、I信号プリアンブル検出部43、I信号復号部44、I信号復号エラー検出部45、およびI信号CRCエラー検出部46にそれぞれ供給する。I信号プリアンブル検出部43は、I信号同期クロック生成部42で生成されるクロック信号に同期して、I信号と予め設定されているプリアンブルパターンデータとを比較することにより、特定パターンデータであるプリアンブルデータを検出する。I信号復号部44は、プリアンブルデータの検出に伴う制御部1からの復号開始の指令を受けて、I信号をFM0復号あるいはマンチェスタ復号により復号する。I信号復号エラー検出部45は、同様に、プリアンブルデータの検出に伴う制御部1からの復号開始の指令を受けて、I信号をFM0復号あるいはマンチェスタ復号により復号した復号データの復号エラーを検出する(FM0復号エラーチェックあるいはマンチェスタ復号エラーチェック)。I信号CRCエラー検出部46は、I信号復号部44の復号データに含まれる誤り検出符号のCRC16を用いて、その復号データのデータ誤りいわゆるCRCエラーを検出する。
第2の復号処理部50において、Q信号同期クロック生成部52は、2値化部51からの2値化信号と同期したクロック信号を生成し、生成したクロック信号を、制御部1を介して、Q信号プリアンブル検出部53、Q信号復号部54、Q信号復号エラー検出部55、およびQ信号CRCエラー検出部56にそれぞれ供給する。Q信号プリアンブル検出部53は、Q信号同期クロック生成部52で生成されるクロック信号に同期して、Q信号と予め設定されているプリアンブルパターンデータとを比較することにより、特定パターンデータであるプリアンブルデータを検出する。Q信号復号部54は、プリアンブルデータの検出に伴う制御部1からの復号開始の指令を受けて、Q信号をFM0復号あるいはマンチェスタ復号により復号する。Q信号復号エラー検出部55は、Q信号をFM0復号あるいはマンチェスタ復号により復号した復号データの復号エラーを検出する(FM0復号エラーチェックあるいはマンチェスタ復号エラーチェック)。Q信号CRCエラー検出部56は、同様に、プリアンブルデータの検出に伴う制御部1からの復号開始の指令を受けて、Q信号復号部54の復号データに含まれる誤り検出符号のCRC16を用いて、その復号データのデータ誤りいわゆるCRCエラーを検出する。
第3の復号処理部60において、(I2+Q2)信号同期クロック生成部62は、2値化部61からの2値化信号と同期したクロック信号を生成し、生成したクロック信号を、制御部1を介して、(I2+Q2)信号プリアンブル検出部63、(I2+Q2)信号復号部64、(I2+Q2)信号復号エラー検出部65、および(I2+Q2)信号CRCエラー検出部66に供給する。(I2+Q2)信号プリアンブル検出部63は、(I2+Q2)信号同期クロック生成部62で生成されるクロック信号に同期して、(I2+Q2)信号と予め設定されているプリアンブルパターンデータとを比較することにより、特定パターンデータであるプリアンブルデータを検出する。(I2+Q2)信号復号部64は、プリアンブルデータの検出に伴う制御部1からの復号開始の指令を受けて、(I2+Q2)信号をFM0復号あるいはマンチェスタ復号により復号する。(I2+Q2)信号復号エラー検出部65は、同様に、プリアンブルデータの検出に伴う制御部1からの復号開始の指令を受けて、(I2+Q2)信号をFM0復号あるいはマンチェスタ復号により復号した復号データの復号エラーを検出する(FM0復号エラーチェックあるいはマンチェスタ復号エラーチェック)。(I2+Q2)信号CRCエラー検出部66は、(I2+Q2)信号復号部64の復号データに含まれる誤り検出符号のCRC16を用いて、その復号データのデータ誤りいわゆるCRCエラーを検出する。
図2は、受信データ再生時における各部の出力波形を示している。LPF16から出力されるI信号Icは、ADC20でサンプリングされてデジタルデータに変換され、かつデジタルフィルタ31で帯域制限されることにより、I信号Ihとなる。また、LPF17から出力されるQ信号Qcは、ADC21でサンプリングされてデジタルデータに変換され、かつデジタルフィルタ32で帯域制限されることにより、Q信号Qhとなる。
このI信号IhおよびQ信号Qhは、2乗部34,35でそれぞれ2乗されてI信号Ij,Q信号Qjに変換される。そして、I信号IjとQ信号Qjが加算器37で加算されて、(I2+Q2)信号S4が生成される。
2値化部61は、加算器37から供給される(I2+Q2)信号S4が所定の閾値以上となる期間だけハイレベルとなる信号を作成し、さらに、この信号の立ち上がり毎に信号レベルを反転させて2値データを生成する機能を有し、(I2+Q2)信号S4を閾値T1で2値化する。すなわち、閾値T1以下のときは“L”レベルとし、閾値T1より大きいときは“H”レベルとして信号S5を作るとともに、信号S5の立ち上がりで信号レベルを反転する処理を行い、信号S6を生成する。こうして、アンテナ2で受信した受信信号の復号データ信号S6が得られる。
AGC38は、加算器37から供給される(I2+Q2)信号S4の振幅が閾値T1より低いレベルのときは、各可変利得増幅器18,19の利得が高くなるように、DAC22の出力電圧を制御する。また、AGC38は、(I2+Q2)信号S4の振幅が閾値T1より低いレベルになる期間が無い場合は、各可変利得増幅器18,19の利得が低くなるように、DAC22の出力電圧を制御する。この各可変利得増幅器18,19の増幅率と(I2+Q2)信号S4の振幅とから、受信信号のRSSI値が取得され、これにより制御部1がキャリアセンスを行うようになっている。このように、2乗部34,35、加算器37および2値化部61などのデジタル処理により、受信信号から受信データを再生する直交復号器を構成することができ、受信信号のレベルが小さくなってもノイズの影響を極力防止して受信データを確実に復号することができる。
なお、(I2+Q2)信号S4から2値の信号S5を作成し、この信号S5から復号データ信号S6を生成する処理を行ったが、これに限定するものではなく、(I2+Q2)信号S4が閾値T1以下から閾値T1より大きくなる立ち上がりで信号レベルを反転する処理を行って復号データ信号S6を生成してもよい。また、ADC20,21のサンプリング周波数を変調された受信信号のレベルが変化しない最小周波数の4倍としたが、サンプリング周波数を高くすることにより、変調された受信信号の周波数成分とサンプリング周波数の周波数差を広げることができるため、アンチエイリアシングフィルタの構成が簡易になる利点がある。また、予め設定した閾値T1を用いる2値化によって(I2+Q2)信号S4を作成したが、これに限定するものではない。閾値T1を2値化する時間以前のデータを利用して作成してもよい。図3に示すように、(I2+Q2)信号S4に対して、2値化する時間の5サンプリング前のデータから2値化するサンプリングデータまでの連続する6サンプリングデータを平均した値から作成した閾値T2を使用して2値化してもよい。このように6サンプリングデータを平均した値、すなわち時間平均をとっているので急激な時間の変化には対応することができないが、直流レベルが変動しても対応することが可能となる。このようにすれば、閾値T2は、時間とともに変化する(I2+Q2)信号S4の値によって変動する。そして、(I2+Q2)信号S4は閾値T2を基準として2値化される。すなわち、(I2+Q2)信号S4が閾値T2以下のときは“L”レベルとし、閾値T2より大きいときは“H”レベルとして2値化し、図3に示す信号S51を作る。そして、信号S51の立ち上がりで信号レベルを反転して、図3に示す復号データ信号S61を生成する。こうして、アンテナ2で受信したバックスキャッタ信号の復号データ信号S61を得ることができる。なお、ここにおける平均値を算出する連続するサンプリング数は、各ADC20,21でサンプリングされた値が連続して最大値を取るサンプリング数に1を加えた数以上にする必要がある。そして、平均値を算出するサンプリング数をより多くすることにより、閾値T2のレベル変動を小さくできる。
制御部1は、各復号処理部40,50,60から予め決められたデータ数を受信すると、各CRCエラー検出部46,56,66に指令を送ってこれらCRCエラー検出部46,56,66からデータ誤り検出結果を取得し、データ誤りの有無を確認する。各プリアンブル検出部43,53,63によるプリアンブルの検出は、図4に示すように行われる。例えば、伝送速度に対応した周期Tに対して、0.5T毎にデータが変化するプリアンブルパターンデータを予め設定する。時刻t=−1から0.5Tずれたものを時刻t=0、さらに、0.5Tずれたものを時刻t=1として示している。各パターンデータは、ハイレベルときに1、ローレベルのときに−1として、相関値を算出する。
プリアンブルパターンデータをf(a)、入力信号をr(a)とし、aを“1〜12”の自然数とすると、相関値cは下式で示される。
Figure 0004272236
図4からも分かるように、パターンが一致しているときには相関値cは大きな値になる。また、一部データが誤ったとしても、相関値がある程度大きければパターン一致を検出できる。相関値cの閾値を、例えば、「10」に設定すれば、相関値cが10以上の場合にプリアンブルを検出したと判断する。
このような構成において、無線IDタグと通信を行うときには、先ず、無変調キャリアを無線IDタグに送信して無線IDタグに電力を供給する。すなわち、符号化部30の出力をハイレベルにし、PLL11で生成したローカル信号をMOD(変調器)7に供給し、このMOD7の振幅を最大レベルにする。そして、MOD7からの信号をPA(電力増幅器)6で電力増幅し、方向性結合器5に供給する。方向性結合器5からの信号を、LPF4を通過させて不要な高周波成分を除去した後、アンテナ3から無線IDタグに無変調キャリアを送信する。
また、無線タグにデータを送信するときには、PLL11で生成したローカル信号をMOD7に供給した状態で、制御部1から符号化部30に送信データを送信し、この送信データを符号化部30で例えばPIE符号により符号化し、それをDAC9でアナログ信号に変換し、かつLPF8を介してMOD7に入力し、ローカル信号を用いて振幅変調する。振幅変調された信号は、PA6、方向性結合器5、LPF4を介してアンテナ3から無線タグに無線送信される。
無線タグは、当該装置からデータを受信し終わると、続いて、当該装置からの無変調波の送信時にバックスキャッタにより振幅変調を行って、例えば、ビット同期やプリアンブルからなる同期部、この同期部の後に続くデータ部、CRCビット部によって構成される信号を応答信号として送信する。
当該装置は、無線タグからの応答信号をアンテナ3で受信する。応答信号の受信時においては、LPF4で不要な高周波成分を除去し、方向性結合器5を介してミキサ12,13に信号を入力する。ミキサ12は、PLL11からのローカル信号を用いて、このキャリア信号と同相成分のI信号を生成する。ミキサ13は、90度位相シフト器10で90度位相ずれされたローカル信号を用いて、キャリア信号と直交成分のQ信号を生成する。
ミキサ12からのI信号は、LPF16で不要な高周波成分が除去されて符号化されたデータ成分になった後、可変利得増幅器18で増幅されてADC20でデジタル信号に変換され、かつデジタルフィルタ31を介して、2乗部34,35および加算器37などからなるIQ信号合成部に入力されるとともに、第1復号処理部40に入力される。
ミキサ13からのQ信号は、LPF13で不要な高周波成分が除去されて符号化されたデータ成分になった後、可変利得増幅器19で増幅されてADC21でデジタル信号に変換され、かつデジタルフィルタ32を介して、2乗部34,35および加算器37などからなるIQ信号合成部に入力されるとともに、第2復号処理部50に入力される。
IQ信号合成部に入力されたI信号およびQ信号は、前述したように2乗され、かつ加算器37で加算された後、第3復号処理部60に入力される。
無線タグからの応答データの受信について、図5を用いて説明する。I信号、Q信号、(I2+Q2)信号ともに同様な処理であるため、ここでは(I2+Q2)信号の処理についてのみ説明をし、I信号およびQ信号の復号エラーチェック処理については説明を省略する。
制御部1は、(I2+Q2)信号プリアンブル検出部63から信号Iのプリアンブルを検出した通知を受けたか否かを判断する(ステップS101:以降S101と省略する)。(I2+Q2)信号プリアンブル検出部63から信号Iのプリアンブルを検出した通知を受けたと判断した場合(S101のYes)、制御部1は(I2+Q2)信号の復号および(I2+Q2)信号の復号エラーチェックの処理を行う(S102)。このS102の詳細な説明は後述する。S102の処理終了後、制御部1は(I2+Q2)信号から復号された情報に復号エラーがないか否かを判断する(S104)。復号エラーがないと判断した場合(S104のYes)、制御部1は、(I2+Q2)信号から復号された情報が所定データ数復号されているか否かを判断する(S105)。S105で所定データ数復号されていないと判断した場合(S105のNo)、制御部1は所定時間後にS105の処理に戻る。S105で所定データ数復号されていると判断した場合(S105のYes)、制御部1はデータ誤りがないかCRCエラーチェックをするように(I2+Q2)信号CRCエラー検出部66に指示を出し、その結果を受け取る(S106)。制御部1はCRCエラーがあるか否かを判断する(S107)。CRCエラーがないと判断したならば(S107のYes)バッファメモリ1cに復号データを正規の復号データとして記憶(保存)する(S108:保存手段)。なお、I信号の処理の場合S108はバッファメモリ1aに復号データを正規の復号データとして保存し、Q信号の処理の場合S108はバッファメモリ1bに復号データを正規の復号データとして保存する。S107でCRCエラーがあると判断した場合(S107のNo)、図5の処理を終了する。また、S104で復号エラーがあると判断した場合(S104のNo)もそのまま図5の処理を終了する。
フローでは示さないが、図5の処理終了後バッファメモリ1aないし1cに保存されている復号データのうちの一つをバッファメモリ1dに転送する。このとき、復号エラーおよび誤り検出エラーがなかった復号データを1dに転送する。この1dに復号データを保存する処理を保存手段としてもよい。
ここで、S102で示した復号および復号エラーチェック処理について、無線タグからの応答データがFM0で符号化されている場合を例に、図6および図7を用いて説明する。I信号、Q信号、(I2+Q2)ともに同様な処理であるため、ここでも(I2+Q2)信号の復号エラーチェックについてのみ説明し、I信号およびQ信号の復号エラーチェック処理については説明を省略する。
図7は(I2+Q2)信号を2値化する2値化部61の出力波形であり、プリアンブルパターンデータとその後に続くタグデータを示している。同期クロックにより、無線タグからの応答データは、その伝送速度の2倍でサンプリングされ、サンプリングされたデータを例えば12ビットのシフトレジスタSRに順次取り込んでいき、12ビットのシフトレジスタSRの中身と12ビットのプリアンブルパターンデータが一致した場合、制御部1にてプリアンブルが検出され、この後に続くタグデータをFM0で復号する。
図6は、2値化された(I2+Q2)信号を伝送速度の2倍でサンプリングしたときのFM0復号およびFMO復号エラーチェックの流れを示している。2倍サンプリングであるため、サンプリングデータ2ビットで、FM0の1データを復号している。まず、ステップS201でカウンタを0(count=0)として初期化する(S201)。シフトレジスタSRを1ビット左シフトするようにデジタル処理部2に指示を出す(S202)。サンプリングしたビットをシフトレジスタSRの最下位ビット(SR[1][0])に格納するようにデジタル信号処理部2に指示を出す(S203)。カウンタを1加算する(S204)。カウンタが2であるか否かを判断する(S205)。カウンタが2でないと判断した場合(S205のNo)、制御部1はS202に戻る。カウンタが2であると判断した場合(S205のYes)、制御部1は、シフトレジスタSRのSR[2][1]ビットが“01”または“10”であるか否かを判断する(S206)。シフトレジスタSRのSR[2][1]ビットが“01”または“10”であると判断した場合(S206のYes)、制御部1は、シフトレジスタSRのSR[1][0]ビットが“01”または“10”であるか否かを判断する(S207)。シフトレジスタSRのSR[1][0]ビットが“01”または“10”であると判断した場合(S207のYes)、制御部1はデータを‘0’に復号するようにデジタル信号処理部2に指示をする(S208)。シフトレジスタSRのSR[1][0]ビットが“01”または“10”でないと判断した場合(S207のNo)、制御部1はデータを‘1’に復号するようにデジタル信号処理部2に指示をする(S209)。一方、シフトレジスタSRのSR[2][1]ビットが“01”または“10”でないと判断した場合(S206のNo)、制御部1は復号エラーの処理をする(S210)。例えば、図7に示すように、ノイズ等の影響で、D4とD5のデータの境でビットの反転が起こらず、FM0の符号化エラーが生じている場合、D5でシフトレジスタSR[2][1]は“00”となるため、復号エラーが検出されることとなる。S207またはS208にてデータ1ビットの復号を終了したならば所定データ数復号を完了したか否かを判断する(S211)。所定データ数復号を完了していないと判断した場合(S211のNo)、制御部1はS201の処理に戻る。所定データ数復号を完了していると判断した場合(S211のYes)、制御部1は図6に示す処理を終了する。図6に示したFM0復号およびFMO復号エラーチェックの流れは、制御部1の処理として説明をしたが、図6に示す処理の一部またはすべてをデジタル信号処理部2の65,66で行い、検出結果のみを制御部1に返信しても良い。
以上のように、CRCエラーチェックと共に、データ1つ1つの復号エラーチェックをセットにして行うため、ノイズ等で誤ったデータのCRCエラーチェックが偶然パスしてしまい、偽りのタグデータが上位のホストPC等にあげられてしまう確率を低減させることができる。
すなわち、無線タグ側の回路規模の増大やそれに伴うコストの上昇を招くことなく、ノイズ等の影響による誤ったデータの取込みの確率を低減できる。これにより、無線通信の信頼性が向上する。
なお、(I2+Q2)信号、I信号、Q信号で復号エラーおよびCRCエラーがなく、複数のデータが取得できた場合は、各復号部44,54,64に予め優先順位を付けておいて、優先順位がもっとも高く、かつ、復号エラーとCRCエラーのなかった信号から復号されたデータを、保存手段によって正規の復号データとして採用するようにしてもよい。本第1の実施の形態では(I2+Q2)信号を最優先にしている。
なお、理論的には、(I2+Q2)信号は、I信号およびQ信号の両方の情報を含むため、(I2+Q2)信号のみを使用して復号すればよいが、無線タグと当該装置との間の距離が遠いといった理由で無線タグからの応答データが微弱な場合は、(I2+Q2)信号よりも、むしろI信号あるいはQ信号を単独に使用した方がよい場合がある。これは次の理由による。例えば、I信号、Q信号ともに振幅が小さく、I信号のSN比よりも、Q信号のSN比が悪いときは、Q信号の悪いSN比のせいで(I2+Q2)信号の情報量は、I信号単独の情報量よりも減少してしまうためである。
[2]第2の実施形態
第2の実施形態について説明する。
第1の実施形態と異なる点は、制御部1における復号データの取り扱いにある。第1の実施の形態の図5に相当する図8のフローチャートに示す処理になっている。I信号、Q信号、(I2+Q2)ともに同様な処理であるため、ここでは(I2+Q2)信号の処理についてのみ説明をし、I信号およびQ信号の復号エラーチェック処理については説明を省略する。
制御部1は、(I2+Q2)信号プリアンブル検出部63から信号Iのプリアンブルを検出した通知を受けたか否かを判断する(ステップS301)。(I2+Q2)信号プリアンブル検出部63から信号Iのプリアンブルを検出した通知を受けたと判断した場合(S301のYes)、制御部1は(I2+Q2)信号の復号の指示を行う(S302)。ここで、第1の実施形態と同様に、復号エラーチェックを行ってもよい。次に制御部1は、(I2+Q2)信号から復号された情報が所定データ数復号されているか否かを判断する(S303)。所定データ数復号されていないと判断した場合(S303のNo)、制御部1は、S302に戻る。
所定データ数復号されていると判断した場合(S303のYes)、制御部1は制御部1はデータ誤りがないかCRCエラーチェックをするように(I2+Q2)信号CRCエラー検出部66に指示を出し、その結果を受け取り、(S304)。処理を終了する。
図8に示す以降の処理を図9に示す。I信号,Q信号および(I2+Q2)信号のすべてについて、S304が終了したかを判断する(S311)。すべての信号の処理が終了していると判断した場合(S311のYes)はI信号、Q信号、(I2+Q2)信号のうち、少なくとも2つでCRCエラーが検出されているか否かを判定する(S312)。もし、CRCエラーが複数(2つ以上)検出されていると判断した場合(S312のNo)、制御部1は図9の処理を終了する。CRCエラーが複数(2つ以上)検出されていないと判断した場合すなわちCRCエラーが一つかゼロの場合(S312のYes)、制御部は、複数(2つ以上)で復号データが一致するか否かの判定をする(S313)。複数の復号データが一致していると判断した場合(S313のYes)、制御部1はCRCエラーおよび復号エラーがない復号データを正規の復号データとして出力用メモリ1dに保存する(S314:保存手段)。S313にて複数のデータ一致していないと判断した場合(S313のNo)は図9の処理をそのまま終了する。
要するに、制御部1は、各CRCエラー検出部46,56,66の検出結果の複数がCRCエラーなし(データ誤りなし)のとき、各復号エラー検出部45,55,65の検出結果の複数が復号エラーなしで、かつその復号エラーなしの各復号データが互いに一致していることを条件に、その一致している復号データを正規の復号データとして保存選定する。
他の構成、作用、効果は、第1の実施形態と同じである。よって、その説明は省略する。
[3]第3の実施形態
第3の実施形態について説明する。
制御部1は、各CRCエラー検出部46,56,66の検出結果の全てがCRCエラーなし(データ誤りなし)の通知であることを条件に、各復号エラー検出部45,55,65の検出結果のうち復号エラーなしの復号データ(バッファメモリ1a,1b,1cに保持されている場合復号データのどれでもよい)を正規の復号データとして保存する。
この場合、各復号部44,54,64の優先順位に従って保存することももちろん可能である。すなわち図9においてS312はCRCエラーが全くなし、S313は復号データはすべて一致していると判断条件に変更されている。
他の構成、作用、効果は、第1および第2の実施形態と同じである。よって、その説明は省略する。
本実施の形態ではI信号、Q信号、(I2+Q2)信号を利用して説明をしたが、3つの信号に限定されるものではなく、複数であれば本発明を実施できる。ただし、2つの信号で実現した場合、S312およびS313で一部の復号データにエラーがあっても正規の復号データとして保存させると精度があまり良くないため、利用する信号は3種類以上が望ましい。請求項中で定義している「I信号およびQ信号に関連する複数の信号」とはI信号およびQ信号自身も該当している。
なお、この発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、各実施の形態の組み合わせおよび要旨を代えない範囲で種々変形実施可能である。
各実施形態の構成を示すブロック図。 各実施形態におけるデジタル信号処理部の各部の信号波形を示す図。 各実施形態における受信データ再生時の他の閾値の作成方法を説明するための図。 各実施形態におけるサンプリング検出を説明するための図。 第1実施形態におけるI信号復号部の処理を説明するためのフローチャート。 各実施形態における復号および復号エラーチェックを説明するためのフローチャート。 各実施形態における2値化部の出力波形を示す図。 第2実施形態におけるI信号復号部の処理および制御部の制御を説明するためのフローチャート。 第2実施形態におけるI信号復号部の処理および制御部の制御を説明するためのフローチャート。
符号の説明
1…制御部、2…デジタル信号処理部、TX…送信手段、RX…受信手段、40,50,60…第1・第2・第3復号処理部、44,54,64…I信号・Q信号・(I2+Q2)信号復号部(第1・第2・第3復号手段)、45,55,65…I信号・Q信号・(I2+Q2)信号復号エラー検出部(第1・第2・第3復号エラー検出手段)、46,56,66…I信号・Q信号・(I2+Q2)信号CRCエラー検出部(第1・第2・第3データ誤り検出手段)、S108,S314…保存手段

Claims (6)

  1. 無線タグから送信される信号を受信し、この受信信号とその受信信号の搬送波と同じ周波数のローカル信号とからI信号を生成するとともに、前記受信信号と前記ローカル信号の90度位相ずれした信号とからQ信号を生成する受信手段と、
    この受信手段で生成したI信号およびQ信号に関連する複数の信号を復号し、
    復号された各復号データの復号エラーを検出するとともに前記各復号データに含まれる誤り検出符号を用いてその復号データ誤りを検出するデジタル信号処理手段と、
    前記各復号エラーの検出結果および前記各復号データ誤り検出結果で所定以上の誤りがない時に復号データを正規の復号データとして選定する選定手段と、
    を備えていることを特徴とする無線タグ通信装置。
  2. 前記保存手段は、前記各データ誤り検出手段の検出結果の少なくとも1つがデータ誤りなしであることを条件に、前記各復号エラー検出手段の検出結果のうち復号エラーなしの復号データを正規の復号データとして保存する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線タグ通信装置。
  3. 前記保存手段は、前記各データ誤り検出手段の検出結果の全てがデータ誤りなしであることを条件に、前記各復号エラー検出手段の検出結果のうち復号エラーなしの復号データを正規の復号データとして保存する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線タグ通信装置。
  4. 前記保存手段は、前記条件の成立に際し、前記各復号エラー検出手段の検出結果の複数が復号エラーなしの場合、その復号エラーなしの各復号データに対応する各復号手段のうち、予め定められている優先順位がもっとも高い復号手段の復号データを正規の復号データとして保存する、
    ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の無線タグ通信装置。
  5. 前記保存手段は、前記各データ誤り検出手段の検出結果の複数がデータ誤りなしのとき、前記各復号エラー検出手段の検出結果の複数が復号エラーなしで、かつその復号エラーなしの各復号データが互いに一致していることを条件に、その一致している復号データを正規の復号データとして保存する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線タグ通信装置。
  6. 前記デジタル信号処理部は、
    前記I信号を復号する第1復号手段と、
    前記Q信号を復号する第2復号手段と、
    前記I信号の2乗値I2と前記Q信号の2乗値Q2との加算に基づく(I2+Q2)信号を復号する第3復号手段と、
    前記第1復号手段の復号データの復号エラーを検出する第1復号エラー検出手段と、
    前記第2復号手段の復号データの復号エラーを検出する第2復号エラー検出手段と、
    前記第3復号手段の復号データの復号エラーを検出する第3復号エラー検出手段と、
    前記第1復号手段の復号データに含まれる誤り検出符号を用いて、その復号データのデータ誤りを検出する第1データ誤り検出手段と、
    前記第2復号手段の復号データに含まれる誤り検出符号を用いて、その復号データのデータ誤りを検出する第2データ誤り検出手段と、
    前記第3復号手段の復号データに含まれる誤り検出符号を用いて、その復号データのデータ誤りを検出する第3データ誤り検出手段とを含む
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の無線タグ通信装置。
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