JP4271082B2 - 真空冷却システムおよび真空冷却方法 - Google Patents
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本発明は、上記課題を解決することのできる真空冷却システムおよび真空冷却方法を提供することを目的とする。
本発明における圧縮装置は、日本機械学会において圧縮比が2以上と定義されているコンプレッサだけでなく、圧縮比2未満のブロアも含むものである。
本発明によれば、圧縮装置の翼車の回転による排気によって収納室の減圧状態を維持し、蒸発潜熱を奪うことで冷却対象物を冷却する。遠心型圧縮装置または斜流型圧縮装置は高圧縮比を実現できるので、従来のエゼクタを用いた場合に比べて圧縮比が比較的小さな値で頭打ちとなることはなく、冷却対象物の温度が低下した場合でも収納室から排出する水蒸気の体積流量を確保することができるので、エネルギー効率を低下させることなく冷却対象物を十分に冷却できる。また、圧縮装置を冷却対象物の冷却の過渡状態に応じて可変速に制御できる。すなわち、圧縮装置による気体吸引により収納室の圧力が低下すると冷却対象物の含有水分の蒸発が開始する。収納室の真空度がそれ程高くなく冷却対象物の温度が高い時は、収納室から吸引される気体の蒸気密度は高くなる。そのため、翼車の回転速度が低くても収納室から吸引される水蒸気の質量流量を確保でき、また圧縮比もそれほど高くなくてもよいので翼車を駆動するために過大な電力を供給する必要はない。圧縮装置による気体吸引により収納室の真空度が高くなり、冷却対象物からの水分蒸発が進行して冷却対象物温度が低下した時は、収納室から吸引される気体の蒸気密度は低下する。そのため、冷却対象物の冷却速度を確保するために翼車の回転速度を高くし、収納室から吸引される気体における水蒸気の体積流量と必要な圧縮比を確保する必要がある。この場合、圧縮装置により吸引される気体の圧力が低いため密度が低く質量流量は大きくならず、回転速度が高くても翼車を駆動する上で過大な電力を必要としない。すなわち、全温度範囲にわたってエネルギー効率を低下させることなく、冷却対象物の温度低下時でも冷却速度を維持し、冷却対象物をチルド温度まで急速に冷却できる。
例えば、定格作動時の最大圧縮比が3.5で、その時点での翼車の回転速度すなわち定格最大回転速度が60000rpmの圧縮装置により水蒸気(比熱比を1.33とする)を圧縮する場合、効率低下を防止するためには、圧縮比が必要となる温度域になった直後の時点での圧縮比を1.25とすると翼車回転速度は23710rpmになる。これにより、冷却対象物の冷却速度を確保するために翼車の回転速度を増加させる際に適切な圧縮比が確保され、効率低下による消費電力の増大や圧力サージなどによる損傷を防止できる。また、遠心型または斜流型の圧縮装置における翼車の特性として、圧縮流体の体積流量はほぼ回転速度に比例する。よって、冷却対象物の冷却が進んで翼車の回転速度が上昇することで、排出水蒸気の密度が低下して体積流量が増大することに対応でき、水蒸気の排出を円滑に行うことができる。さらに、冷却対象物の温度と凝縮器での凝縮温度との差に応じた適切な圧縮比が得られる。これにより、冷却対象物の温度低下による蒸気圧低下時に、従来のエゼクタ方式であれば水蒸気吸引能力が極端に低下して冷却速度が大幅に低下していたのに対して、冷却速度が大幅に低下する問題がない。よって、冷却の過程全体で適切な圧縮特性を引き出すことができ、高速冷却が可能になる。なお、その翼車の回転速度は連続的に変化させてもよいし、ステップ状に変化させてもよい。
加熱された食材を収納した密封容器の外面を水等によって冷却することで、食材の温度が高い領域での冷却を行ってもよい。この場合、冷却の際には食材から出た水蒸気が容器の内面で凝縮して食材に戻る。これにより、食材を冷却できると共に食材に水分を戻すことができ、その後の収納室からの気体吸引による冷却に要する時間の短縮と、水分の過度の減少を防止できる。
2a 収納室
7 圧力センサ
8 温度センサ
11、12 圧縮装置
16 制御装置
17 チェックバルブ
18 インバータ
21、21′ 凝縮器
24 噴霧器
39 水ポンプ
102 温度センサ
202 容器
204 配管
F 食材
Claims (7)
- 冷却対象物として水分含有物または水を冷却するために用いられる真空冷却システムにおいて、
前記冷却対象物の収納室の気体を吸引する可変速の遠心型圧縮装置および可変速の斜流型圧縮装置のうちの少なくとも一方と、
前記圧縮装置により圧縮された気体に含有される水蒸気を凝縮させる凝縮器と、
前記収納室における圧力および前記収納室に収納された冷却対象物の温度のうちの少なくとも一方に対応する値を検出するセンサと、
前記凝縮器を冷却する冷却流体の温度に対応する値を検出するセンサと、
前記両センサの検出値に応じて前記圧縮装置の翼車の回転速度を制御する制御装置とを備え、
前記圧縮装置の翼車の回転速度は、前記収納室における圧力が低下する程に高速になると共に、前記収納室内に収納された冷却対象物の温度に対応する値が前記凝縮器を冷却する冷却流体の温度に対応する値に等しい時に定格最大回転速度の1/3以上になる特性を有するように制御されることを特徴とする真空冷却システム。 - 前記凝縮器により水蒸気を凝縮することで得られた水を、加圧後に前記凝縮器に噴霧する加圧噴霧機構を備える請求項1に記載の真空冷却システム。
- 前記圧縮装置で圧縮された気体が大気圧以上の時、その圧縮された気体を前記凝縮器に導くことなく大気に放出する機構を備える請求項1または2に記載の真空冷却システム。
- 前記凝縮器の下流において前記収納室の気体を吸引する真空ポンプを備える請求項1〜3の中の何れかに記載の真空冷却システム。
- 前記冷却対象物が加熱された水分含有食材である請求項1〜4の中の何れかに記載の真空冷却システム。
- 可搬かつ密封可能な複数の容器の内部それぞれが前記収納室とされ、
前記収納室の気体を前記圧縮装置に導く配管が前記各容器に接続可能とされている請求項5に記載の真空冷却システム。 - 複数の容器に収納された食材を加熱した後に、それら容器を密封状態で冷却し、しかる後に、それら容器に収納された水分含有加熱食材を請求項6に記載の真空冷却システムにより冷却する真空冷却方法。
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