JP4268090B2 - 電界強度計算装置、電界強度推定方法及びそのプログラム - Google Patents

電界強度計算装置、電界強度推定方法及びそのプログラム Download PDF

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Description

本発明は、移動体通信におけるサービスエリア内の電界強度を計算する電界強度計算装置、電界強度推定方法及びそのプログラムに関し、特に、建物内に基地
局を置いてサービスエリアを構成する移動通信におけるインドアマイクロセル方式の電界強度計算方法の1つであるレイトレース法を用いてサービスエリア内の電界強度を計算する電界強度計算装置、電界強度推定方法及びそのプログラムに関する。
移動通信におけるサービスエリア内の電界強度を計算する方法にレイトレース(ray trace)法がある。図15に示すように、レイトレース法では波源(送信点:例えば、基地局装置)から放射された電波の素波である光線(ray)が、壁や柱等の構造物で反射、透過、回折を繰り返して受信点(例えば、移動局装置)に到達する軌跡(trace)を追跡する。受信点に到達した全ての電波の軌跡((1)〜(6))の電力を加算することで電界強度を算出する。
送信点から受信点までの電波の軌跡を求める方法としては、イメージ法(imaging method)とレイランチング法(ray-Launching method)がある。
図16は、イメージ法による計算方法の概念を説明するための図である。
同図に示すように、イメージ法では送信点と受信点の間の反射点、透過点が幾何学的に求められる。これにより、受信点に到達する電波の軌跡を正確に計算できる。しかし、送信点と受信点間の反射面および回折点を決定するためには、全ての構造物の反射面および回折点の全ての組み合わせの中から受信点に到達する電波の軌跡を捜索する必要がある。このため、構造物の反射面および回折点が増大した場合は計算量が指数関数的に増大するという欠点がある。この点に関しては、例えば、非特許文献1に詳しく説明されている。
次に、レイランチング法による計算方法について説明する。図17は、レイランチング法による計算方法の概念を説明するための図である。
同図に示すように、レイランチング法では送信点から一定角度△θ毎に離散的に電波を発射(launching)させて、その軌跡を遂次追跡して、受信点に到達する電波の軌跡の電界強度を算出する。この方法ではイメージ法のように全ての構造物の反射面および回折点の組み合わせを求める必要がないので、計算量を抑えることができる。
ところで、従来の電波伝搬推定、特に建物内における電波伝搬推定では、同一階での伝搬推定が多く用いられている。レイランチング法によるレイトレースを用いた伝搬推定として、例えば、非特許文献2に詳しく説明されている。
実際には複数の階に複数の送信点が存在し、受信点が存在する階以外の階から透過、回折して到達する電波が存在する。また、他の階から到達する電波は外壁の窓での回折波であったり、床や天井の材質を透過して到達する電波であったりするが、他の階から到達する電波が大きく影響するものの一つとしては、吹き抜けのような床や天井などに開いた開口部を透過、回折してくる電波がある。
したがって、開口で回折、透過する電波の軌跡を求めることで、送信点のある階から他の階にある受信点へ到達する電波の軌跡が求められ、より正確な電界強度が求められる。
ここで、レイランチング法を用いて開口における回折後の電波の軌跡を求める従来の方法の一例を、図18を用いて説明する。
図18(A)に示すように、開口端のエッジ(開口回折エッジ)に、送信点からの電波が到達し、その到達した点を回折点(開口回折点)として、回折点から電波を2次元的に一定角度でランチングし、同図(B)に示すように電波の軌跡を3次元化して電波を再放射することで電波の軌跡が求められる。その後、求められた電波の軌跡から電界強度を求める。なお、電波の透過、回折による電界強度を求める計算式は、例えば、非特許文献3に詳しく説明されている。
また、従来の異なる階での伝搬推定方法の一つとして、電波伝搬式を用いて電波伝搬の距離特性による電界減衰量、パーテションを通過する際の電界減衰量並びにフロア間での電界減衰量を考慮した計算によるシミュレーションがある(例えば、非特許文献4参照)。
さらに、レイランチング法によるレイトレースを用いて伝搬推定を行うものと
して、例えば、NTTアドバンステクノロジ社のQuality Meister 3Dがある(非特許文献5参照)。
高橋賢他:"イメージ法を用いた電波伝搬シミュレーション"、電子情報通信学会技術研究報告、RCS94−125、1994−11 T. Imai, and T. Fujii: " Indoor micro cell area prediction system using ray-tracing method for mobile communication systems, " Proc. IEEE Symp. Pers. Indoor Mob. Radio Commun. (PIMRC' 96), pp.24-28, 1996 リアライズ社、"電波伝搬ハンドブック 第2部 第15章 陸上移動通信の伝搬 15.5 レイトレースに基づいた伝搬推定 pp.234-243"、 1999 Wireless Valley社のPredictor、インターネット<http://www.wirelessvalley.com/Products/Predictor/Predictor.asp> インターネット<http://www.ntt-at.co.jp/product/quality/index.html>
しかしながら、上述した従来のレイランチング法によるレイトレースでは、建物内の複数の階に複数の送信点を置いて各階毎にサービスエリアを構成するインドアマイクロセル環境において、建物内での開口の数および計算の対象となる階数が増加した場合に電波の軌跡の探索回数は指数関数的に増大するという問題があった。
本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたもので、その課題とするところは、建物内の開口での電波の透過、回折による建物内の複数階での電界強度計算を高速化することのできる電界強計算装置、電界強度推定方法及びそのプログラムを提供することを特徴とする。
上記課題を解決するため、本発明は、請求項1に記載されるように、送信点から放射される電波の軌跡を追跡し、受信点に到達する電波の強度を加算することにより前記受信点の電界強度を計算しているにおいて、建物のデータを保持するデータベースと、前記建物のデータに基づいて、建物内の開口の位置を認識する認識手段と、前記認識された開口の位置を考慮したレイトレース法を用いて、前記受信点における電界強度を算出する電界強度算出手段と、を備えることを特徴としている。
また、本発明の請求項2によれば、前記電界強度計算装置において、前記開口の透過面の位置を算出する透過面算出手段と、前記開口の回折エッジの位置を算出する回折エッジ算出手段とを備える開口処理部を備え、前記送信点から放射される電波が開口を経由し前記受信点へ到達するまでの経路を探索する経路検索部を備え、前記データベースは、前記開口処理部により算出された前記開口透過面と前記開口回折エッジの位置を開口データとして第1のメモリに格納する第1格納手段と、前記経路探索部により探索された経路履歴を経路データとして第2のメモリへ格納する第2格納手段とを備え、前記第1のメモリに格納された前記開口位置および第2のメモリに格納された前記経路履歴に基づいて前記送信点から前記受信点への前記電波の軌跡をレイトレースするレイトレース部を備え、前記電界強度算出手段は、前記レイトレース部により得られた前記軌跡に基づいて、前記受信点における電界強度を算出する受信レベル計算部を備えたことを特徴としている。
また、本発明の請求項3によれば、前記電界強度計算装置において、前記レイトレース部が、前記送信点から一定角度毎に放射された各電波の軌跡を選択する選択手段と、前記選択された電波の軌跡が前記第1のメモリに格納された開口の位置に基づいて、前記開口を通過するか否かを判定する第1判定手段と、前記第1判定手段に基づいて、前記開口を通過する電波の軌跡が前記開口回折エッジに到達するか否かを判定する第2判定手段と、 前記第2判定手段に基づいて、前記開口回折エッジに到達する電波の軌跡と前記開口回折エッジの交点を開口回折点として位置を求める開口回折位置導出手段と、前記選択された電波が前記開口回折点に到達する軌跡と前記開口回折エッジとがなす開口回折角を算出する算出手段と、前記開口回折点の位置と前記選択された電波が前記開口回折点に到達する軌跡および前記算出された開口回折角の各々を送信点に対応づけてレイトレース情報として第3のメモリに格納する第3格納手段と、前記第3のメモリに格納された開口回折角と同じ角度の範囲内で3次元的に一定角度毎に前記電波の波源から分岐して放射された電波の軌跡を算出する電波軌跡算出手段と、前記算出された電波の軌跡をレイトレース情報として第3のメモリに格納し、その格納された電波の軌跡が受信点を通過するか否かを判定する第3判定手段と、前記送信点および前記電波の波源から放射されるすべての電波の軌跡について前記処理を行ったか否かを判定する第4判定手段と、前記第4判定手段で、すべての電波の軌跡について前記処理を行ったと判定された場合に、前記第3のメモリに格納された前記電波の軌跡に基づいて前記送信点から前記受信点への前記電波の軌跡をレイトレースするレイトレース手段と、前記レイトレース手段により求められたレイトレースデータを第4のメモリに格納する第4格納手段と、を備えることを特徴としている。
また、本発明の請求項4によれば、前記電界強度計算装置において、前記レイトレース部が、前記送信点から一定角度毎に放射された各電波の軌跡を選択する選択手段と、前記選択された電波の軌跡が前記第1のメモリに格納された開口の位置に基づいて、前記開口を通過するか否かを判定する第5判定手段と、前記第5判定手段に基づいて、前記開口を通過する電波の軌跡が前記開口透過面に到達するか否かを判定する第6判定手段と、前記第6判定手段に基づいて、前記開口透過面に到達する電波の軌跡と前記開口透過面の交点を開口透過点として位置を求める開口透過位置導出手段手段と、前記選択された電波が前記開口透過点に到達する軌跡と前記開口透過面とがなす開口透過角と前記選択された電波が前記開口透過点に到達する軌跡の方向を算出する算出手段と、前記開口透過点の位置と前記選択された電波が前記開口透過点に到達する軌跡と前記算出された前記開口透過角および前記算出された前記軌跡の方向の各々を送信点に対応づけてレイトレース情報として第5のメモリに格納する第5格納手段と、前記第5のメモリに格納された開口透過角と同じ角度と同じ方向で前記電波の波源から放射された電波の軌跡を算出する電波軌跡算出手段と、前記算出された電波の軌跡をレイトレース情報として第5のメモリに格納し、その格納された電波の軌跡が受信点を通過するか否かを判定する第7判定手段と、前記送信点および前記電波の波源から放射されるすべての電波の軌跡について前記処理を行ったか否かを判定する第8判定手段と、前記第8判定手段で、すべての電波の軌跡について前記処理を行ったと判定された場合に、前記第5のメモリに格納された前記電波の軌跡に基づいて、前記送信点から前記受信点への前記電波の軌跡をレイトレースするレイトレース手段と、前記レイトレース手段により求められたレイトレースデータを第6のメモリに格納する第6格納手段と、を備えることを特徴としている。
また、本発明の請求項5によれば、前記電界強度計算装置において、前記レイトレース部が、前記第3のメモリに格納された電波の軌跡に基づいて、前記開口を透過する電波の軌跡をレイトレースするレイトレース手段を備えることを特徴としている。
また、本発明の請求項6によれば、前記電界強度計算装置において、前記レイトレース部が、前記第5のメモリに格納された電波の軌跡に基づいて、前記開口エッジで回折する各々の電波の軌跡をレイトレースするレイトレース手段を備えることを特徴としている。
また、本発明の請求項7によれば、前記電界強度計算装置において、前記経路検索部が、前記建物データに基づいて、前記建物の連続した各階の前記開口をレイトレースする対象経路として検索する連続経路検索手段と、前記建物データに基づいて、前記建物の他の階を跨った不連続な階の開口をレイトレースする対象経路として検索する不連続経路検索手段と、前記連続経路判定で検索された経路と前記不連続経路判定手段で検索された経路のどちらか一方または両方の経路をレイトレースする対象経路として指定する経路指定手段と、を備えることを特徴としている。
また、本発明の請求項8によれば、前記電界強度計算装置において、前記経路検索部が、前記建物の連続した各階の前記開口をレイトレースする対象経路として複数階の計算対象階数を指定する手段を備えることを特徴としている。
また、本発明の請求項9によれば、前記電界強度計算装置において、前記経路検索部が、前記レイトレースする対象経路のすべての階で同じ位置に開口が存在する建物であって、前記建物の前記レイトレースする対象経路内にレイトレースを行う必要が無い連続した階が存在し、前記レイトレースを行う必要が無い連続した階を指定することで前記指定された階をまとめて1つの階としてモデル変換を行う階層モデル変換手段を備えることを特徴としている。
上記のような本発明によれば、予め送信点から受信点まで電波の軌跡を検索し、レイトレースするための計算対象経路を決めておくことにより、その後のレイトレースの軌跡の計算を高速化することができる。
また、開口回折点、開口透過点の位置、ならびに開口回折点、開口透過点への電波の軌跡をレイトレース情報として格納し、格納されたレイトレース情報を用いて送信点から受信点への電波の軌跡を検索することにより、レイトレースを短時間で行うことができる。
さらに、検索された開口回折エッジおよび開口回折点へ到達する電波の軌跡がなす開口回折角、ならびに検索された開口透過面および開口透過点へ到達する電波の軌跡がなす開口透過角を用いて電波の軌跡を求め、レイトレースすることにより送信点と受信点間の開口による回折および透過の電波の軌跡の数を削減し、電界強度を高速に計算することができる。
またさらに、開口回折点から再放射される電波の情報、開口透過点から再放射される電波の情報ならびに計算対象とする経路の情報を制限できるのでメモリに記憶する情報量を削減することができる。
本願発明によれば、建物内の開口を考慮したレイトレース法により受信点における電界強度を算出することで、開口で回折および透過する電波の軌跡を全てトレースする従来と比較して、レイトレースする電波の軌跡の数を減少させることができ、電界強度の計算を高速に行うことができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施の一形態に係る電界強度推定方法が適用される電界強度計算装置の構成の一例を示すブロック図である。本電界強度計算装置は、例えば、コンピュータや、サーバ等の情報処理装置によって構成され、開口・経路処理部10とレイトレースによる受信レベル計算処理部20とを備える。開口・経路処理部10は、開口処理部11と、経路探索部12と、データベース13から構成される。
データベース13は、建物の壁面の位置および開口の位置を記憶する建物データ14、開口データ15、経路データ16、レイトレース情報17、レイトレースデータ18を格納している。開口処理部11は、建物データ14を用いて、開口、開口透過面、および開口回折エッジの位置を判断する。経路探索部12は、建物データ14とインターフェース部21より入力された送信点および受信点の位置と開口での計算条件からレイトレースを行う対象階を探索して経路を求める。
なお、本実施形態において、データベース13は、特許請求の範囲に記載の「第1のメモリ」、「第2のメモリ」、「第3のメモリ」、「第4のメモリ」、「第5のメモリ」および「第6のメモリ」に対応する。但し、「第1のメモリ」、「第2のメモリ」、「第3のメモリ」、「第4のメモリ」、「第5のメモリ」および「第6のメモリ」は物理的に異なるメモリであっても良い。図1では、データベース13をコンピュータにおけるハードディスクのイメージで示しているが、「第1のメモリ」、「第2のメモリ」、「第3のメモリ」、「第4のメモリ」、「第5のメモリ」および「第6のメモリ」は、半導体メモリであっても、磁気的または光学的なメモリであっても良い。
受信レベル計算処理部20は、電波の送信点および受信点の位置と開口での計算条件を入力するインターフェース21と、送信点から放射される電波の軌道を追跡するレイトレース部22と、受信点の電界強度を計算する受信レベル計算部23とを備える。
次に、上記のように構成された電界強度計算装置における開口での回折点による計算手順について図2のフローチャートを用いて説明する。
同図において、まず、建物データ14に記憶されている建物の壁面の位置および開口の位置とインターフェース部21に入力された送信点および受信点の位置を用いて、送信点からレイランチング法により電波の軌跡の探索が行われる(ステップS110)。
次に、開口データ15を用いて電波の軌跡の探索(ステップS110)により求められた電波の軌跡が開口を通過するか否かが判定(ステップS120)され、電波の軌跡が開口を通過すると判定(ステップS120でYes)された場合は、開口を通過する電波の軌跡について3次元的に電波の軌跡が求められ、求められた電波の軌跡が開口回折エッジに到達するか否かが判定(ステップS130)される。この判定で、電波の軌跡が開口回折エッジに到達すると判定された場合(ステップS130でYes)は、電波の軌跡と開口回折エッジとの交点を開口回折点として位置を求め(ステップS140)、送信点から開口回折点への電波の軌跡と開口回折点のある開口回折エッジとがなす角を開口回折角として求める(ステップS150)。
上記のようにして求められた開口回折点の位置と送信点から開口回折点までの電波の軌跡と開口回折角は、レイトレース情報17として格納される。そして、 格納された開口回折角の範囲内で、開口回折点に電波の波源があるものとしてある一定の刻み角度ずつで再度開口回折点から電波の放射を行い、放射された電波の軌跡が算出(ステップS160)される。ステップS160において算出された電波の軌跡はレイトレース情報17として格納される。
一方、ステップS120で電波の軌跡が開口を通過しないと判定(ステップS120でNo)された場合、およびステップS130で電波の軌跡が開口回折エッジに到達しないと判定(ステップS130でNo)された場合は、ステップS170に移行し、算出された電波の軌跡が受信点を通過するか否かが判定される。そして、ステップS170において、電波の軌跡が受信点を通過しないと判定(ステップS170でNo)された場合は、ステップS110に戻り、ステップS110からからステップS170の処理が繰り返される。反対に、ステップS170において電波の軌跡が受信点を通過すると判定された場合は、ステップS180において、すべての電波の軌跡を調べたか否かが判定され、すべての電波の軌跡を調べていない場合(ステップS180でNo)にはステップS110からステップS180をさらに繰り返し行い、すべての電波の軌跡を調べ終わった場合(ステップS180でYes)には、レイトレース情報17に基づいて、レイトレースが行われ(ステップS190)、レイトレース結果がレイトレースデータ18に格納されて処理が終了する。
次に、図3〜5を用いて、本発明によるレイランチング法で開口における回折後の電波の軌跡を求める方法について説明する。なお、本方法を説明するにあたり、適宜、上述した図2のフローチャートを参照する。
図3(A)に示すように、本方法では、送信点から電波を一定の刻み角度で2次元的に放射し、電波の軌跡の一つを選択し、開口を通過する電波の軌跡を求める(ステップS120)。次に、開口を通過する電波の軌跡を図3(B)に示すように、送信点から電波を3次元化し、電波の軌跡が開口回折エッジに到達するか否かを判定(ステップS130)し、電波の軌跡と開口回折エッジとの交点の位置を求め(ステップS140)、開口回折エッジに到達する電波の軌跡を算出する。そして、開口回折エッジに到達する電波の軌跡と開口回折エッジとがなす角αを開口回折角として算出する(ステップS150)。ここでは、開口回折点に仮想的に電波の波源があるとして、図4(A)に示すように、送信点からの電波の軌跡と同じ方向に対し、回折前の電波の軌跡と回折線のなす角度αと回折後の電波の軌跡と回折線のなす角度βは等しいことから、角度β=αとなる角度の範囲内で一定の刻み角度ずつ電波を放射し、2次元的にレイランチングを行う。そして、図4(B)に示すように、2次元的に行ったレイランチングの結果を3次元化し、前記と同様に3次元的に角度β=αとなる電波の軌跡を開口回折点から下層階への電波の軌跡として算出(ステップS160)し、選択する。このような操作を行うことで、従来のレイランチングによる開口回折点からの電波の軌跡に比べ、電波の軌跡の数を大幅に削減することができる。
なお、図5(A)に示すように、2次元的に行ったレイランチングの結果を全体へ3次元化し、前記と同様に、3次元的に角度β=αとなる電波の軌跡を開口回折点からの電波の軌跡として算出してもよいし、図5(B)に示すように、開口回折点から下層階へ対してある角度φの範囲内で3次元的に電波の軌跡として算出してもよい。
次に、開口での透過面による計算手順について図6のフローチャートを用いて説明する。
同図において、まず、建物データ14に記憶されている建物の壁面の位置および開口の位置とインターフェース部21に入力された送信点および受信点の位置を用いて、送信点からレイランチング法により電波の軌跡の探索が行われる(ステップS210)。
次に、開口データ15を用いて電波の軌跡の探索(ステップS210)により求められた電波の軌跡が開口を通過するか否かが判定(ステップS220)され、電波の軌跡が開口を通過すると判定(ステップS220でYes)された場合は、
開口を通過する電波の軌跡について3次元的に電波の軌跡が求められ、求められた電波の軌跡が開口透過面に到達するか否かが判定(ステップS230)される。この判定で、電波の軌跡が開口透過面に到達すると判定(ステップS230でYes)された場合、電波の軌跡と開口透過面との交点を開口透過点として位置を求め(ステップS240)、送信点から開口透過点への電波の軌跡と電波の軌跡の方向と開口透過点のある開口投下面とがなす角を開口透過角として求められる(ステップS250)。その後、その求められた開口透過点の位置と送信点から開口透過点までの電波の軌跡と電波の軌跡の方向と開口透過角とがレイトレース情報17として格納される。
ステップS260では、開口透過点に電波の波源があるものとして、格納された電波の軌跡の方向と開口透過角と同一方向、同一角度で再度開口透過点から電波の放射が行われ、放射された電波の軌跡が算出される。このようにして算出された電波の軌跡はレイトレース情報17として格納される。
一方、ステップS220で電波の軌跡が開口を通過しないと判定(ステップS220でNo)された場合、およびステップS230で電波の軌跡が開口透過面に到達しないと判定(ステップS230でNo)された場合は、ステップS260に移行し、算出された電波の軌跡が受信点を通過するか否かが判定(ステップS270)される。そして、ステップS270において、電波の軌跡が受信点を通過しないと判定(ステップS270でNo)された場合は、ステップS210に戻り、ステップS210からステップS270の処理が繰り返される。反対に、ステップS270において電波の軌跡が受信点を通過すると判定(ステップS270でYes)された場合は、ステップS280において、すべての電波の軌跡を調べたか否かが判定され、すべての電波の軌跡を調べていない場合(ステップS280でNo)にはステップS210からステップS280の処理をさらに繰り返し行い、すべての電波の軌跡を調べ終わった場合(ステップS280でYes)には、レイトレース情報17に基づいて、レイトレースが行われ(ステップS290)、レイトレース結果がレイトレースデータ18に格納されて処理が終了する。
次に、図7〜8を用いて、本発明によるレイランチング法で開口における透過後の電波の軌跡を求める方法について説明する。なお、本方法を説明するにあたり、適宜、前述した図6のフローチャートを参照する。
図7(A)に示すように、本方法では、送信点から電波を一定の刻み角度で2次元的に放射し、電波の軌跡の一つを選択し、開口を通過する電波の軌跡を求める(ステップS220)。次に、開口を通過する電波の軌跡を図7(B)に示すように、送信点から電波を3次元化し、電波の軌跡が開口透過面に到達するか否かを判定(ステップS230)し、電波の軌跡と開口透過面との交点の位置を求め(ステップS240)、開口投下面に到達する電波の軌跡と方向を算出する。そして、開口透過面に到達する電波の軌跡と開口投下面とがなす角γを開口透過角として算出する(ステップS250)。ここでは、開口透過点に仮想的に電波の波源があるとして、図8(A)に示すように、送信点からの電波の軌跡と同じ方向に対して角度γ=θとなる角度で開口透過点へ到達する電波の軌跡と同じ方向に電波を放射し、3次元化した電波の軌跡を算出(ステップS260)する。このようにして算出された電波の軌跡を開口透過点からの電波の軌跡として選択することで、従来のレイランチングによる開口透過点からの電波の軌跡に比べ、電波の軌跡の数を必要最小限にまで削減することができる。
なお、図8(B)に示すように、送信点からの電波の軌跡と同じ方向に対して角度γ=θとなる角度に対して、透過する電波として許可される閾値角度を設定し、閾値の範囲内で開口透過点へ到達する電波の軌跡と同じ方向に電波を放射し、3次元化した電波の軌跡を算出してもよい。
次に、開口での回折点から透過面への計算手順について図9のフローチャートを用いて説明する。
同図において、まず、建物データ14に記憶されている建物の壁面の位置および開口の位置とインターフェース部21に入力された送信点および受信点の位置を用いて、送信点からレイランチング法により電波の軌跡の探索が行われる(ステップS310)。
次に、開口データ15を用いて電波の軌跡の探索(ステップS310)により求められた電波の軌跡が開口を通過するか否かが判定(ステップS320)され、
電波の軌跡が開口を通過すると判定(ステップS320でYes)された場合は、
開口を通過する電波の軌跡について3次元的に電波の軌跡が求められ、求められた電波の軌跡が開口回折エッジに到達するか否かが判定(ステップS330)される。この判定で、電波の軌跡が開口回折エッジに到達すると判定(ステップS330でYes)された場合、電波の軌跡と開口回折エッジとの交点を開口回折点として位置を求め(ステップS340)、送信点から開口回折点への電波の軌跡と開口回折点のある開口回折エッジとがなす角を開口回折角として求める(ステップS350)。その後、その求められた開口回折点の位置と送信点から開口回折点までの電波の軌跡と開口回折角とがレイトレース情報17として格納される。
ステップS360では、上記のようにして格納された開口回折角の範囲内で、開口回折点に電波の波源があるものとしてある一定の刻み角度ずつで再度開口回折点から電波の放射が行われ、放射された電波の軌跡が算出される。このようにして算出された電波の軌跡はレイトレース情報17として格納される。
次に、開口回折点から電波の軌跡の探索(ステップS360)により求められた電波の軌跡が他の階に存在する次の開口を通過するか否かが開口データ15を用いて判定(ステップS420)され、他の階に存在する次の開口を通過する電波の軌跡について3次元的に電波の軌跡を求め、求めた電波の軌跡が開口透過面に到達するか否かが判定(ステップS430)される。
ステップS430の判定で、電波の軌跡が開口透過面に到達すると判定(ステップS430でYes)された場合、電波の軌跡と開口透過面との交点を開口透過点として位置を求め(ステップS440)、上記電波の波源から開口透過点への電波の軌跡と電波の軌跡の方向と開口透過点のある開口投下面とがなす角を開口透過角として求める(ステップS450)。その後、その求められた開口透過点の位置と電波の波源から開口透過点までの電波の軌跡と電波の軌跡の方向と開口透過角とがレイトレース情報17として格納される。
ステップS460では、開口透過点にさらに電波の波源があるものとして、格納された電波の軌跡の方向と開口透過角と同一方向、同一角度で再度開口透過点から電波の放射が行われ、放射された電波の軌跡が算出される。このようにして算出された電波の軌跡はレイトレース情報17として格納される。
一方で、ステップS320で電波の軌跡が開口を通過しない場合(ステップS320でNo)の電波の軌跡、ステップS330で電波の軌跡が開口回折エッジに到達しない場合(ステップS330でNo)の電波の軌跡、ステップS360で算出された電波の軌跡、ステップS420で電波の軌跡が開口を通過しない場合(ステップS420でNo)の電波の軌跡、ステップS430で電波の軌跡が開口透過面に到達しない場合(ステップS430でNo)の電波の軌跡およびステップS460で算出された電波の軌跡が受信点を通過するか否かがステップS570において判定される。この判定で、電波の軌跡が受信点を通過しないと判定(ステップS570でNo)された場合は、ステップS310からステップS570の処理が繰り返される。反対に、ステップS570において電波の軌跡が受信点を通過すると判定(ステップS570でYes)された場合は、すべての電波の軌跡を調べたか否かが判定(ステップS580)され、すべての電波の軌跡を調べていない場合(ステップS580でNo)にはステップS310からステップS580の処理をさらに繰り返し行い、すべての電波の軌跡を調べ終わった場合(ステップS580でYes)には、レイトレース情報17に基づいて、レイトレースが行われ(ステップS590)、レイトレース結果がレイトレースデータ18に格納されて処理が終了する。
次に、開口での透過面から回折点への計算手順について図10のフローチャートを用いて説明する。
同図において、まず、建物データ14に記憶されている建物の壁面の位置および開口の位置とインターフェース部21に入力された送信点および受信点の位置を用いて、送信点からレイランチング法により電波の軌跡の探索が行われる(ステップS610)。
次に、開口データ15を用いて電波の軌跡の探索(ステップS610)により求められた電波の軌跡が開口を通過するか否かが判定(ステップS620)され、
電波の軌跡が開口を通過すると判定(ステップS620でYes)された場合は、
開口を通過する電波の軌跡について3次元的に電波の軌跡が求められ、求められた電波の軌跡が開口透過面に到達するか否かが判定(ステップS630)される。この判定で、電波の軌跡が開口透過面に到達すると判定(ステップS630でYes)された場合、電波の軌跡と開口透過面との交点を開口透過点として位置を求め(ステップS640)、送信点から開口透過点への電波の軌跡と電波の軌跡の方向と開口透過点のある開口投下面とがなす角を開口透過角として求める(ステップS650)。その後、その求められた開口透過点の位置と送信点から開口透過点までの電波の軌跡と電波の軌跡の方向と開口透過角とがレイトレース情報17として格納される。
ステップS660では、開口透過点に電波の波源があるものとして、格納された電波の軌跡の方向と開口透過角と同一方向、同一角度で再度開口透過点から電波の放射が行われ、放射された電波の軌跡が算出される。このようにして算出された電波の軌跡はレイトレース情報17として格納される。
次に、電波の軌跡の探索(ステップS660)により求められた開口透過点からの電波の軌跡が開口を通過するか否かが開口データ15を用いて判定(ステップS720)され、他の階に存在する次の開口を通過する電波の軌跡について3次元的に電波の軌跡を求め、求めた電波の軌跡が他の階に存在する次の開口回折エッジに到達するか否かが判定(ステップS730)される。
ステップS730の判定で、電波の軌跡が他の階に存在する次の開口回折エッジに到達すると判定(ステップS730でYes)された場合、電波の軌跡と開口回折エッジとの交点を開口回折点として位置を求め(ステップS740)、上記電波の波源から開口回折点への電波の軌跡と開口回折点のある開口回折エッジとがなす角を開口回折角として求める(ステップS750)。その後、その求められた開口回折点の位置と前記電波の波源から開口回折点までの電波の軌跡と開口回折角とがレイトレース情報17として格納される。
ステップS760では、格納された開口回折角の範囲内で、開口回折点にさらに電波の波源があるものとしてある一定の刻み角度ずつで再度開口回折点から電波の放射が行われ、放射された電波の軌跡が算出される。このようにして算出された電波の軌跡はレイトレース情報17として格納される。
一方で、ステップS620で電波の軌跡が開口を通過しない場合(ステップS620でNo)の電波の軌跡、ステップS630で電波の軌跡が開口透過面に到達しない場合(ステップS630でNo)の電波の軌跡、およびステップS660で算出された電波の軌跡、ステップS720で電波の軌跡が開口を通過しない場合(ステップS720でNo)の電波の軌跡、ステップS730で電波の軌跡が開口回折エッジに到達しない場合(ステップS730でNo)の電波の軌跡およびステップS760で算出された電波の軌跡が受信点を通過するか否かがステップS870において判定される。この判定で、電波の軌跡が受信点を通過しないと判定(ステップS870でNo)された場合は、ステップS610からステップS870の処理が繰り返される。反対に、ステップS870において電波の軌跡が受信点を通過すると判定(ステップS870でYes)された場合は、すべての電波の軌跡を調べたか否かが判定(ステップS880)され、すべての電波の軌跡を調べていない場合(ステップS880でNo)にはステップS610からステップS880をさらに繰り返し行い、すべての電波の軌跡を調べ終わった場合(ステップS880でYes)には、レイトレース情報17に基づいて、レイトレースが行われ(ステップS890)、レイトレース結果がレイトレースデータ18に格納されて処理が終了する。
次に、図11を用いて、連続経路探索と不連続経路探索の一例を説明する。送信点から受信点まで電波の軌跡を検索しレイトレースするためには、計算対象とする経路を探索し、計算対象経路を決める必要がある。例えば、同図に示すように送信点が存在する階を4階、受信点が存在する階を1階とし、4階から1階まで吹き抜けによる開口がある場合、直線的な経路として、図11(A)に示すような4階→3階→2階→1階と各階を計算対象経路とする連続した経路と、例えば、図11(B)に示すような4階→2階→1階((B)の中央の経路)のように3階を計算対象経路からはずした不連続な経路とが存在する。ここで、図11(A)のみを計算対象経路として指定し、図11(B)のような不連続な経路を計算対象外の経路とすることで、計算の高速化が図れる。
また、図11(A)の連続した経路と図11(B)の不連続な経路とを計算対象経路とした場合、図11(A)のみを計算対象経路として指定した場合と比べて計算の高速化は失われるものの、考えうるすべての経路について計算を行うのではないため、より正確な計算を行うための高速化が図れる。
さらに、図12を用いて、連続経路探索と不連続経路探索の一例を説明する。送信点が存在する上下階での反射波や回折波を考慮すると、送信点から受信点まで電波の軌跡を検索しレイトレースするためには、計算対象とする経路をさらに拡大して検索し、計算対象経路を決める必要がある。
そこで、図12に示すように送信点が存在する階を3階、受信点が存在する階を1階とし、4階から1階まで吹き抜けによる開口がある場合、3階から4階
への経路が存在し、4階での天井反射波や回折波を考慮すると、経路としては、図12(A)に示すような3階→2階→1階と各階を計算対象経路とする連続した経路と、図12(A´)に示すような3階→4階→3階→2階→1階のような送信点の上階を考慮した連続した経路と、例えば、図12(B)に示すような3階→4階→2階→1階のように3階を計算対象経路からはずした送信点の上階を考慮した不連続な経路(同図(B)の左から2番目の経路)とが存在する。図11の説明と同様に、図12(A)のみを計算対象経路として指定し、図12(B)のような不連続な経路を計算対象外の経路とすることで、上述と同様、計算の高速化が図れる。
また、図12(A)の連続した経路と図12(B)の不連続な経路とを計算対象経路とすることで、図12(A)のみを計算対象経路として指定した場合と比べて計算の高速化は失われるものの、考えうるすべての経路について計算を行うのではないため、より正確な計算を行うための高速化が図れる。
また、図12(A´)を連続した経路とみなして計算対象経路とすることも可能である。
次に、図13を用いて、経路探索を行う階数を指定した場合の経路の一例を説明する。送信点から受信点まで電波の軌跡を検索しレイトレースする際に、大規模な建物等で計算対象とする経路を探索する場合、階数が増大するため計算対象とする経路が増大し、計算量も増大する。そこで、計算対象とする階を指定することで、経路を探索する量を少なくすることができる。
図13に示すように送信点が存在する階を4階と2階、受信点が存在する階を3階とし、5階から1階まで吹き抜けによる開口がある場合、計算対象とする階を4階から2階までと指定することにより、図13に示されている経路のみを計算対象とすることができ、5階から1階までのすべての階を計算対象とする場合に比べて、計算対象経路の削減ができ、計算の高速化が図れる。
次に、図14を用いて、階層モデルを変換する場合の経路の一例を説明する。送信点から受信点まで電波の軌跡を検索しレイトレースする際に、大規模な建物等で計算対象とする経路を探索する場合、階数が増大するため計算対象とする経路が増大し、計算量も増大する。そこで、計算対象外とする階を指定し、計算対象外の階を一つの階とみなして建物モデルを変換することで、経路を探索する量を少なくすることができる。例えば、図14(A)に示すように送信点が存在する階を最上階、受信点が存在する階を最下階とし、最上階から最下階まで吹き抜けによる開口がある場合、計算対象外とする階を最上階と最下階を除く間の階と指定することにより、図14(B)のように建物モデルを変換し、同図(B)に示されているような電波の軌跡を求め、レイトレースすることができ、すべての階を計算対象とする場合に比べて、電波の軌跡の検索時間が短縮でき、電波の軌跡が削減できる。これにより、レイトレースにかかる計算の高速化が図れる。
以上説明してきたように、本実施形態によれば、電波が開口回折エッジで回折する電波と開口回折エッジとがなす開口回折角を求め、開口回折角の範囲内で再度電波の軌跡を求めるため、すべての方向へ電波の軌跡を求めるよりも電波の軌跡の数を減少することができ、その結果、電波の軌跡の計算を高速化することができる。
また、各開口回折点において電波の軌跡の位置関係および開口による開口透過点、開口回折点の情報を送信点と関連させて開口データとして格納するため、再度電波の軌跡の計算を行う場合においてもその後の電波の軌跡の計算を高速化することができる。
さらに、開口透過面と電波の軌跡がなす開口透過角と方向を求め、開口透過角と同じ角度と方向で開口透過面を透過した電波の軌跡を求め、電波を送信点からレイトレースすることにより、全ての開口を透過した電波の軌跡をトレースする場合と比較して電波の軌跡の数を減少させることができる。これにより、電界強度を高速に計算することができる。
上記の実施形態では、レイトレースの軌跡の計算方法としてレイランチング法を用いたが、別の実施形態では、レイトレースの軌跡の計算方法としてイメージ法を用いてもよい。
なお、以上の発明において望ましい態様は、本発明の電界強度推定方法をソフトウェア化し、これを、開口処理部11、経路探索処理部12、受信レベル計算処理部20で実行するのが望ましい。開口処理部11、経路探索処理部12、受信レベル計算処理部20は、例えば、本発明の電界強度計算装置をコンピュータにより構成した場合は、CPU(Central Processor Unit )の機能に対応する。
また、本発明の電界強度推定方法を実行するプログラムを予めROM (Read Only Memory )に格納しておき、そのプログラムをCPU によって動作させるようにしてもよい。
さらに、本発明の電界強度推定方法を実行するプログラムをコンピュータで読み取り可能な記憶媒体に格納し、記憶媒体に格納されたプログラムをコンピュータのRAM (Random Access memory )に記録して、コンピュータをそのプログラムにしたがって動作させるようにしてもよい。
また、さらに、本発明の電界強度推定方法を実行するプログラムや建物データ等を、インターネット等のネットワークを介して受信し、そのプログラムやデータをCPU (Central Processor Unit )によって動作させるようにしてもよい。この場合、最新の建物データを取得し、データベースを更新しておくことができるため好適である。
本発明の実施形態における電界強度計算装置の構成を示すブロック図である。 開口での回折点による計算方法を示すフローチャートである。 本発明によるレイランチング法で開口における回折後の電波の軌跡を求める方法を説明する説明図(その1)である。 本発明によるレイランチング法で開口における回折後の電波の軌跡を求める方法を説明する説明図(その2)である。 本発明によるレイランチング法で開口における回折後の電波の軌跡を求める方法を説明する説明図(その3)である。 開口での透過面による計算方法を示すフローチャートである。 本発明によるラウンチング法で開口における透過後の電波の軌跡を求める方法を説明する説明図(その1)である。 本発明によるラウンチング法で開口における透過後の電波の軌跡を求める方法を説明する説明図(その2)である。 開口での回折点から透過面への計算方法を示すフローチャートである。 開口での透過面から回折点への計算方法を示すフローチャートである。 連続経路探索と不連続経路探索の一例(その1)を示す図である。 連続経路探索と不連続経路探索の一例(その1)を示す図である。 経路探索を行う階数を指定した場合の経路の一例を示す図である。 階層モデルを変換する場合の経路の一例を示す図である。 レイトレース法の概略を説明する説明図である。 イメージ法の概略を説明する説明図である。 レイランチング法の概略を説明する説明図である。 ラウンチング法で開口における回折後の電波の軌跡を求める従来の方法を説明する説明図である。
符号の説明
10 開口・経路処理部
11 開口処理部
12 経路探索部
13 データベース
14 建物データ
15 開口データ
16 経路データ
17 レイトレース情報
18 レイトレースデータ
20 受信レベル計算処理部

Claims (11)

  1. 送信点から放射される電波の軌跡を追跡し、受信点に到達する電波の強度を加算することにより前記受信点の電界強度を計算する電界強度計算装置において、
    建物のデータを保持するデータベースと、
    前記建物のデータに基づいて、建物内の開口の位置を認識し、送信点から放射される電波が開口を透過する開口透過面の位置を算出すると共に、開口の境界で電波が回折する開口回折エッジの位置を算出する開口処理部と
    前記開口透過面の位置では透過点へ到達する電波と同じ角度および同じ方向で電波を放射して受信点へ到達するまでの経路を探索し、前記開口回折エッジでは回折点へ到達する電波が回折する角度の範囲内で電波を放射して受信点へ到達するまでの経路を探索する経路探索部と、
    前記探索された経路に対してレイトレース法を用いて、前記受信点における電界強度を算出する電界強度算出手段と、
    を備えることを特徴とする電界強度計算装置。
  2. 請求項1に記載の電界強度計算装置において、
    前記データベースは、
    前記開口処理部により算出された前記開口透過面と前記開口回折エッジの位置を開口データとして第1のメモリに格納する第1格納手段と、
    前記経路探索部により探索された経路履歴を経路データとして第2のメモリへ格納する第2格納手段とを備え、
    前記経路探索部は、前記第1のメモリに格納された前記開口データおよび第2のメモリに格納された前記経路データに基づいて前記送信点から前記受信点への前記電波の軌跡をレイトレースするレイトレース部を備え、
    前記電界強度算出手段は、前記レイトレース部により得られた前記軌跡に基づいて、前記受信点における電界強度を算出する受信レベル計算部を備えたことを特徴とする電界強度計算装置。
  3. 請求項に記載の電界強度計算装置において、
    前記レイトレース部が、
    前記送信点から一定角度毎に放射された各電波の軌跡を選択する選択手段と、
    前記選択された電波の軌跡が前記第1のメモリに格納された開口の位置に基づいて、前記開口を通過するか否かを判定する第1判定手段と、
    前記第1判定手段に基づいて、前記開口を通過する電波の軌跡が前記開口回折エッジに到達するか否かを判定する第2判定手段と、
    前記第2判定手段に基づいて、前記開口回折エッジに到達する電波の軌跡と前記開口回折エッジの交点を開口回折点として位置を求める開口回折位置導出手段と、
    前記選択された電波が前記開口回折点に到達する軌跡と前記開口回折エッジとがなす開口回折角を算出する算出手段と、
    前記開口回折点の位置と前記選択された電波が前記開口回折点に到達する軌跡および前記算出された開口回折角の各々を送信点に対応づけてレイトレース情報として第3のメモリに格納する第3格納手段と、
    前記第3のメモリに格納された開口回折角と同じ角度の範囲内で3次元的に一定角度毎に電波の波源から分岐して放射された電波の軌跡を算出する電波軌跡算出手段と、
    前記算出された電波の軌跡をレイトレース情報として第3のメモリに格納し、その格納された電波の軌跡が受信点を通過するか否かを判定する第3判定手段と、
    前記送信点および電波の波源から放射されるすべての電波の軌跡について前記処理を行ったか否かを判定する第4判定手段と、
    前記第4判定手段で、すべての電波の軌跡について前記処理を行ったと判定された場合に、前記第3のメモリに格納された前記電波の軌跡に基づいて前記送信点から前記受信点への前記電波の軌跡をレイトレースするレイトレース手段と、
    前記レイトレース手段により求められたレイトレースデータを第4のメモリに格納する第4格納手段と、
    を備えることを特徴とする電界強度計算装置。
  4. 請求項2又は3に記載の電界強度計算装置において、
    前記レイトレース部が、
    前記送信点から一定角度毎に放射された各電波の軌跡を選択する選択手段と、
    前記選択された電波の軌跡が前記第1のメモリに格納された開口の位置に基づいて、前記開口を通過するか否かを判定する第5判定手段と、
    前記第5判定手段に基づいて、前記開口を通過する電波の軌跡が前記開口透過面に到達するか否かを判定する第6判定手段と、
    前記第6判定手段に基づいて、前記開口透過面に到達する電波の軌跡と前記開口透過面の交点を開口透過点として位置を求める開口透過位置導出手段と、
    前記選択された電波が前記開口透過点に到達する軌跡と前記開口透過面とがなす開口透過角と前記選択された電波が前記開口透過点に到達する軌跡の方向を算出する算出手段と、
    前記開口透過点の位置と前記選択された電波が前記開口透過点に到達する軌跡と前記算出された前記開口透過角および前記算出された前記軌跡の方向の各々を送信点に対応づけてレイトレース情報として第5のメモリに格納する第5格納手段と、
    前記第5のメモリに格納された開口透過角と同じ角度と同じ方向で電波の波源から放射された電波の軌跡を算出する電波軌跡算出手段と、
    前記算出された電波の軌跡をレイトレース情報として第5のメモリに格納し、その格納された電波の軌跡が受信点を通過するか否かを判定する第7判定手段と、
    前記送信点および電波の波源から放射されるすべての電波の軌跡について前記処理を行ったか否かを判定する第8判定手段と、
    前記第8判定手段で、すべての電波の軌跡について前記処理を行ったと判定された場合に、前記第5のメモリに格納された前記電波の軌跡に基づいて、前記送信点から前記受信点への前記電波の軌跡をレイトレースするレイトレース手段と、
    前記レイトレース手段により求められたレイトレースデータを第6のメモリに格納する第6格納手段と、
    を備えることを特徴とする電界強度計算装置。
  5. 請求項に記載の電界強度計算装置において、
    前記レイトレース部が、
    前記第3のメモリに格納された電波の軌跡に基づいて、前記開口を透過する電波の軌跡をレイトレースするレイトレース手段を備えることを特徴とする電界強度計算装置。
  6. 請求項に記載の電界強度計算装置において、
    前記レイトレース部が、
    前記第5のメモリに格納された電波の軌跡に基づいて、前記開口エッジで回折する各々の電波の軌跡をレイトレースするレイトレース手段を備えることを特徴とする電界強度計算装置。
  7. 請求項1又は2に記載の電界強度計算装置において、
    前記経路検索部が、
    前記建物データに基づいて、前記建物の連続した各階の前記開口をレイトレースする対象経路として検索する連続経路検索手段と、
    前記建物データに基づいて、前記建物の他の階を跨った不連続な階の開口をレイトレースする対象経路として検索する不連続経路検索手段と、
    前記連続経路判定で検索された経路と前記不連続経路判定手段で検索された経路のどちらか一方または両方の経路をレイトレースする対象経路として指定する経路指定手段と、
    を備えることを特徴とする電界強度計算装置。
  8. 請求項1又は2に記載の電界強度計算装置において、
    前記経路検索部が、
    前記建物の連続した各階の前記開口をレイトレースする対象経路として複数階の計算対象階数を指定する手段を備えることを特徴とする電界強度計算装置。
  9. 請求項1又は2に記載の電界強度計算装置において、
    前記経路検索部が、
    前記レイトレースする対象経路のすべての階で同じ位置に開口が存在する建物である場合に
    前記建物の前記レイトレースする対象経路内にレイトレースを行う必要が無い連続した階が存在し、前記レイトレースを行う必要が無い連続した階を指定することで前記指定された階をまとめて1つの階としてモデル変換を行う階層モデル変換手段を備えることを特徴とする電界強度計算装置。
  10. 送信点から放射される電波の軌跡を追跡し、受信点に到達する電波の強度を加算することにより、前記受信点の電界強度を推定する電界強度推定方法において、
    建物の構造を示す建物データに基づき前記建物内の開口の位置を認識し、
    送信点から放射される電波が開口を透過する開口透過面の位置と開口の境界で電波が回折する前記開口回折エッジの位置を開口データとして第1のメモリに格納し、
    前記開口透過面の位置では透過点へ到達する電波と同じ角度および同じ方向で電波を放射して受信点へ到達するまでの経路を探索し、前記開口回折エッジでは回折点へ到達する電波が回折する角度の範囲内で電波を放射して受信点へ到達するまでの経路を探索し、
    前記探索された経路履歴を経路データとして経路データとして第2のメモリへ格納し、
    前記第1のメモリに格納された開口データおよび前記第2のメモリに格納された経路データに基づいて、送信点から受信点へ電波の軌跡をレイトレースし、
    得られたレイトレースデータに基づいて、受信点における電界強度を推定することを特徴とする電界強度推定方法。
  11. 送信点から放射される電波の軌跡を追跡し、受信点に到達する電波の強度を加算することにより、前記受信点の電界強度を推定する電界強度推定プログラムにおいて、
    建物の構造を示す建物データに基づき前記建物内の開口の位置を認識する手順と、
    送信点から放射される電波が開口を透過する開口透過面の位置と開口の境界で電波が回折する前記開口回折エッジの位置を開口データとして第1のメモリに格納する手順と、
    前記開口透過面の位置では透過点へ到達する電波と同じ角度および同じ方向で電波を放射して受信点へ到達するまでの経路を探索し、前記開口回折エッジでは回折点へ到達する電波が回折する角度の範囲内で電波を放射して受信点へ到達するまでの経路を探索する手順と、
    前記探索された経路履歴を経路データとして経路データとして第2のメモリへ格納する手順と、
    前記第1のメモリに格納された開口データおよび前記第2のメモリに格納された経路データに基づいて、送信点から受信点へ電波の軌跡をレイトレースする手順と、
    得られたレイトレースデータに基づいて、受信点における電界強度を推定する手順と、
    をコンピュータに実行させるための電界強度推定プログラム。
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