JP4264862B2 - 微粉炭ボイラとその運転方法および微粉炭ボイラの改造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、微粉炭ボイラとその運転方法および微粉炭ボイラの改造方法に係り、特に、微粉炭ボイラと高温の燃焼ガスにより燃焼灰を溶融し溶融スラグを生成する灰溶融炉と併設した微粉炭ボイラにおいて、NOxの排出量を押さえながら、燃焼灰溶融時の熱源を回収し、エネルギを有効利用する手段に関する。
【0002】
【従来の技術】
石炭は、埋蔵量が豊富であり、他の化石燃料と比べて、経済性に優れている。石炭を大量に使用する火力発電所は、今後さらに増設や新設が見込まれている。石炭は、約10から20%の灰を含んでおり、火力発電所の増設や新設に伴い、燃焼灰の排出量も増加することが予想される。したがって、発電所から排出される燃焼灰の処理方法が、大きな課題になっている。
【0003】
火力発電所から排出される燃焼灰は、大きく分けて、ボイラ内のクリンカホッパから排出されるボトムアッシュと、エコノマイザから回収されるシリンダーアッシュと、集塵器で回収されるフライアッシュとの三つに大別される。この燃焼灰は、セメントなどの原材料として有効利用されるが、半分以上の燃焼灰は、ごみとして近隣の海岸などに埋め立てられている。埋め立て処分する場合、燃焼灰の溶出水が高アルカリのため、燃焼灰は、管理型産業廃棄物に指定されており、その処分用地の確保が難しくなってきている。そこで、燃焼灰を埋め立て以外に有効利用することが望まれている。
【0004】
燃焼灰をセメントの原材料として使用するには、燃焼灰中の未燃分をなるべく少なくする必要がある。微粉炭ボイラで回収された燃焼灰には、通常、3%から5%の未燃分が含まれている。この未燃分は、ボイラの効率を低下させる要因となっていた。石炭は、燃料比(揮発分と固定炭素の比)が低いほど燃えやすい。このような石炭が燃焼した時に排出される燃焼灰は、未燃分が比較的低い。逆に、燃料比が高いときは、石炭が燃えにくいので、燃焼灰中の未燃分が高い。未燃分の多い燃焼灰は、セメントなどの原材料にする価値がなく、高燃料比炭のような燃えにくい石炭の燃焼灰は、燃焼灰改質炉などで前処理する必要があった。
【0005】
このような問題を解決する石炭焚きボイラとしては、特開平8−152106号公報に記載された技術がある。本燃焼室すなわちボイラ火炉の外に、スラッキングコンバスタすなわち複数の予備燃焼室を設け、酸素を富化した二次空気により、石炭を超高温の還元領域で燃焼させて、捕集されたフライアッシュを予燃焼室に戻し、完全燃焼させる方法がある。この燃焼方法では、未燃分が完全燃焼し、不純物はすべて溶融スラグとなり、スラグホッパに排出される。
【0006】
また、特開昭62−125891号公報に記載された技術がある。この従来例のフライアッシュ処理装置は、石炭の燃焼により生成されたガスからフライアッシュを分離捕集する第1のフライアッシュ捕集手段と、第1のフライアッシュ捕集手段で捕集されたフライアッシュと酸素を富化した空気とが噴射導入されるスラグタップ式燃焼炉と、スラグタップ式燃焼炉内でフライアッシュの酸素富化燃焼により生成された溶融スラグを燃焼炉から取り出す手段と、同じくスラグタップ式燃焼炉内でフライアッシュの酸素富化燃焼により生成されたガスから未燃分炭素分の少ないフライアッシュを捕集する第2のフライアッシュ捕集手段と、第2のフライアッシュで捕集されたフライアッシュを選択的に系外に取り出すかまたは前記燃焼炉に戻す手段とを備えている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記特開平8−152106号公報の技術は、予燃焼室において石炭を超高温で還元燃焼させ、火炉に高温のガスを供給し、熱を回収するプラントである。石炭中の窒素成分から排出される窒素酸化物(NOx)いわゆるフューエルNOxは、予燃焼室で還元することはできる。
【0008】
スラッキングコンバスタの出口で空気を供給する二段燃焼をすると、排気ガスは、空気比1以上の高温ガスとなり、温度が1700から2300℃に達している。この高温ガスを火炉内に供給し、熱吸収させると、火炉内は1700℃以上の高温雰囲気になる。このように高温となり空気比が1以上の雰囲気は、空気中の窒素分からNOxが生成されるサーマルNOxを多量に生成する。この火炉内には還元領域がないため、NOxは、還元されず、火炉出口に到達する。このようなボイラにおいては、大きなNOx還元装置を設置し、NOxを還元する必要がある。還元装置が大きくなると、ボイラのコストが高くなる。
【0009】
また、スラッキングコンバスタは、起動時や停止時に燃焼灰が凝固し、配管を閉塞する問題がある。微粉炭ボイラは、負荷100%で常時運転することは少なく、バーナの運転と停止とを繰り返しながら、負荷を変動させ、電力需要に見合った運転をすることが多い。起動や停止に難のあるスラッキングコンバスタでボイラの負荷を変えることは困難である。また、酸素製造装置が新たに必要となるので、一般に空気を供給するボイラに比べ、コストが高くなる。
【0010】
上記特開昭62−125891号公報の技術は、スラグタップ式燃焼炉の排気ガスをボイラ出口に供給している。スラグタップ式燃焼炉で発生したNOxは、還元装置によりNOx排出量を押さえるしかないからである。また、排気ガスは、熱を回収せずに、そのまま捨てられるため、スラグタップ式燃焼炉の役割は、燃焼灰を溶融する装置のみに留まっている。
【0011】
本発明の目的は、NOxの排出量を押さえながら、燃焼灰溶融時の熱源を回収して、エネルギを有効利用する手段を備えた微粉炭ボイラとその運転方法および既設の微粉炭ボイラの改造方法を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために、複数段のバーナを有する火炉と火炉の排気ガス中の燃焼灰を回収する集塵器と燃焼灰を溶融して溶融スラグを生成する灰溶融炉と含む微粉炭ボイラにおいて、集塵器で回収した燃焼灰を灰溶融炉に供給する燃焼灰搬送系統を形成し、微粉炭ボイラの最下段バーナの更に下段に灰溶融炉で生成した燃焼ガスを供給する灰溶融炉出口配管を接続した微粉炭ボイラを提案する。
【0013】
本発明は、また、複数段のバーナを有する火炉と火炉の排気ガス中の燃焼灰を回収する集塵器と燃焼灰を溶融して溶融スラグを生成する灰溶融炉と含む微粉炭ボイラにおいて、集塵器で回収した燃焼灰を灰溶融炉に供給する燃焼灰搬送系統を形成し、微粉炭ボイラの最下段バーナに代えて灰溶融炉で生成した燃焼ガスを供給する灰溶融炉出口配管を接続した微粉炭ボイラを提案する。
【0014】
本発明は、さらに、複数段のバーナを有する火炉と火炉の排気ガス中の燃焼灰を回収する集塵器と燃焼灰を溶融して溶融スラグを生成する灰溶融炉と含む微粉炭ボイラにおいて、集塵器で回収した燃焼灰を灰溶融炉に供給する燃焼灰搬送系統を形成し、火炉は、当該火炉内を流体が水平方向に流れる火炉であり、火炉が、石炭を燃焼させる複数段のバーナを最上流側に、空気を供給する空気ノズルを下流側に、灰溶融炉で生成した燃焼ガスを供給する灰溶融炉出口配管をバーナと空気ノズルとの間の側壁に備えた微粉炭ボイラを提案する。
【0015】
前記燃焼灰搬送系統は、集塵器で回収されるフライアッシュに加えて、微粉炭ボイラ内のクリンカホッパから排出されるボトムアッシュと、エコノマイザから回収されるシリンダーアッシュとを燃焼灰として回収し搬送する系統とすることができる。
【0016】
この場合、前記燃焼灰搬送系統は、ボトムアッシュとシリンダアッシュとを粉砕するクリンカアッシュ粉砕機を備えてもよい。
【0017】
上記いずれの微粉炭ボイラにおいても、前記燃焼灰搬送系統が、燃焼灰を粒径により選別する分別手段を備え、所定粒径以下の燃焼灰を分別してセメントの原材料とし、残りの燃焼灰を灰溶融炉に投入して溶融スラグとすることも可能である。
【0018】
本発明は、上記目的を達成するために、複数段のバーナを有する火炉と火炉の排気ガス中の燃焼灰を回収する集塵器と燃焼灰を溶融して溶融スラグを生成する灰溶融炉と含む微粉炭ボイラの運転方法において、集塵器で回収した燃焼灰を灰溶融炉に供給し、微粉炭ボイラの最下段バーナの更に下段の高さに灰溶融炉で生成した燃焼ガスを供給する微粉炭ボイラの運転方法を提案する。
【0019】
本発明は、また、複数段のバーナを有する火炉と火炉の排気ガス中の燃焼灰を回収する集塵器と燃焼灰を溶融して溶融スラグを生成する灰溶融炉と含む微粉炭ボイラの運転方法において、集塵器で回収した燃焼灰を灰溶融炉に供給し、微粉炭ボイラの最下段バーナを取り外し当該最下段バーナの位置に灰溶融炉で生成した燃焼ガスを供給する微粉炭ボイラの運転方法を提案する。
【0020】
本発明は、さらに、複数段のバーナを有し内部の流体が水平方向に流れる火炉と火炉の排気ガス中の燃焼灰を回収する集塵器と燃焼灰を溶融して溶融スラグを生成する灰溶融炉と含む微粉炭ボイラの運転方法において、集塵器で回収した燃焼灰を灰溶融炉に供給し、火炉の最上流側に設置した複数段のバーナから石炭を燃焼させ、火炉の下流側に設置した空気ノズルから空気を供給し、灰溶融炉で生成した燃焼ガスをバーナと空気ノズルとの間の火炉側壁から供給する微粉炭ボイラの運転方法を提案する。
【0021】
本発明は、上記目的を達成するために、複数段のバーナを有する火炉と火炉の排気ガス中の燃焼灰を回収する集塵器と燃焼灰を溶融して溶融スラグを生成する灰溶融炉と含む既設の微粉炭ボイラの改造方法において、集塵器で回収した燃焼灰を灰溶融炉に供給する燃焼灰搬送系統を形成し、微粉炭ボイラの最下段バーナを取り外し、当該最下段バーナの位置に灰溶融炉で生成した燃焼ガスを供給する灰溶融炉出口配管を接続する既設の微粉炭ボイラの改造方法を提案する。
【0022】
【発明の実施の形態】
次に、図1ないし図9を参照して、本発明による微粉炭ボイラとその運転方法および微粉炭ボイラの改造方法の実施形態を説明する。
【0023】
【実施形態1】
図1は、本発明による微粉炭ボイラの実施形態1の系統構成を示す図である。火炉1には、微粉炭を燃焼させるためのバーナ2と、火炉1の下流側に空気を供給する空気ノズル3と、燃焼灰を溶融する灰溶融炉4とを設置し、灰溶融炉4からの高温の燃焼ガスを最下段バーナ2の更に下段に供給する排気ガス配管31を接続してある。
【0024】
石炭は、貯炭場5から、図示しない運炭設備により、石炭粉砕機6に運び、粉砕する。粉砕した石炭は、給炭機7により、石炭の搬送空気が流れている石炭搬送管8に供給する。石炭は、火炉1に設けたバーナ2に供給して、火炉1内で燃焼させる。空気ブロア9で作った燃焼用空気は、空気予熱器10により暖め、空気配管11を通り、バーナ2に供給する。燃焼用空気は、約300℃に暖めるので、火炉1内を冷やすことなく、石炭の燃焼に寄与して、石炭を安定に燃焼させる。また、火炉1の下流側に設置した空気ノズル3に燃焼用空気を供給し、微粉炭を燃焼させる。
【0025】
このように空気を火炉1内に分割して供給すると、火炉1内の空気比を調節し、燃焼灰中の未燃分を減少させることができる。石炭の燃焼ガスは、火炉1の壁面を加熱し、ここでは図示していないが火炉1の下流側に設置した過熱器,再熱器,節炭器などを加熱しながら、脱硝装置12に向かう。火炉1内の還元雰囲気によって還元した排気ガス中のNOxは、脱硝装置12で、NOx規制値以下になるように更に除去する。
【0026】
この下流には、排気ガスの予熱を利用して燃焼用空気を暖める空気予熱器10がある。さらに、下流にある集塵器13により、排気ガス中に滞留しているフライアッシュを除塵し、排気ガスを脱硫装置14に入れる。排気ガスは、脱硫装置14で硫黄酸化物を除去してクリーンな排気ガスとし、煙突15から排出する。
【0027】
集塵器13で捕集したフライアッシュをホッパ16に回収する。ホッパ16と燃焼灰搬送管17と灰溶融炉4に接続した燃焼灰供給ノズル20とは、本発明の燃焼灰搬送系統を構成している。ホッパ16に集めたフライアッシュなどの燃焼灰は、燃焼灰搬送管17を通り、燃焼灰供給ノズル20から灰溶融炉4に供給する。
【0028】
灰溶融炉4には、バーナ18,空気ノズル19,燃焼灰供給ノズル20を設置してある。灰溶融炉4の熱源としては、石炭を用いることが望ましい。石炭火力発電所では、石炭を貯蔵しているので、新たに熱源を準備する必要がないからである。 石炭は、貯炭場5から、図示しない石炭搬送装置によって、石炭粉砕機21に運び、必要な粒径に応じて粉砕する。粉砕した石炭は、石炭搬送管22を通り、灰溶融炉4のバーナ18に供給する。
【0029】
燃焼用空気は、必要に応じて暖めて、空気搬送管23を通り、空気ノズル19に供給する。灰溶融炉4内の温度は、約1200℃になる。石炭の燃焼灰の溶融温度は、約1200℃から2500℃である。溶融温度の高い石炭には、消石灰などの融点降下剤を灰溶融炉に供給する方がよい。このような高温ガス雰囲気に燃焼灰を投入すると、燃焼灰は溶融し、溶融スラグとして排出される。この溶融スラグは、石砂のような材質であり、路盤材などとして幅広い用途がある。また、埋め立てをする場合も、燃焼灰の体積を大幅に縮小できるため、燃焼灰の少スペース化につながる。
【0030】
しかし、灰溶融炉4の排気ガスは、NOxやSOxなどの有害物質を含んでいるから、従来は、灰溶融炉4の出口に脱硝装置や脱硫装置を別に設けるか、火炉1の出口に戻し、火炉1の脱硝装置12や脱硫装置14を介して排出していた。灰溶融炉4の熱源として石炭などの窒素分を含んだ燃料を使用したときに、NOxが発生する。特に、灰溶融炉4内が空気過剰の酸化雰囲気に形成されている場合は、アンモニアやシアンなどのNOxを還元する物質を発生する還元領域が形成されないので、NOxが多量に発生する。このようにNOxが多量に発生すると、還元装置として別に設ける脱硝装置を必然的に大きくする必要があり、コストが高くなる。また、灰溶融炉4で発生した熱は、新たに廃熱回収ボイラを設けて回収するか、熱回収しないで捨てていた。
【0031】
これに対して、実施形態1においては、灰溶融炉4で発生した排気ガスを、溶融炉出口配管31により、火炉1の複数段あるバーナ2のうち最下段バーナ30の更に下段に供給する。図2は、図1に示した火炉1と灰溶融炉4の縦断面を示す図である。
【0032】
火炉1内は、一般に空気不足の還元領域24と空気過剰の酸化領域25とに分けられる。バーナ火炎26は、石炭の燃焼に必要な空気量よりも少ない空気を供給するので、バーナ2の付近には、空気不足の還元領域24が作られる。還元領域24は、アンモニアやシアンなどのNOx還元物質を生成し、NOxを還元する。火炉1の下流に設置した空気ノズル3から空気27を投入する。この投入位置付近から下流では、石炭が燃焼し、燃焼灰中の未燃分を低減できる。
【0033】
火炉1の最下段バーナ30の更に下段に灰溶融炉4の溶融炉出口配管31を取り付けてあるので、灰溶融炉4で発生した高温の燃焼ガス28のNOxは、最下段バーナ30の下段から供給され、火炉1内の還元領域24を通過し、還元される。
【0034】
酸化領域25は、空気27を空気ノズル3から供給され、石炭を燃焼するには十分な空気量を持っているから、この酸化領域で石炭の大部分を完全燃焼させる。また、灰溶融炉4において溶融スラグ29にならず、排気ガス28とともに飛散してきた飛灰は、ボイラ内で燃焼し、火炉1から排気された後、集塵器13に回収される。したがって、本実施形態1では、灰溶融炉4の飛灰を回収する装置を新設する必要がない。燃焼灰は、溶融スラグ29として回収されるまで、灰溶融炉4と火炉1とを行き来することになり、燃焼灰中の未燃分は、0%に限りなく近づく。燃焼灰中の未燃分が低下する結果として、ボイラの効率も0.3%程度上昇する。
【0035】
ここでは、バーナを垂直方向に三段設置してあるが、幾段であっても、最下段バーナ30の更に下段に溶融炉出口配管31を取り付ければ、同じ効果が得られる。
【0036】
火炉1の機器配置の都合上、複数段あるバーナ2のうち、中段部に灰溶融炉4の溶融炉出口配管31を取り付けてもよいが、還元領域を通過する時間が短くなるため、NOxを還元する効果が、多少は低くなる。
【0037】
灰溶融炉4で発生した熱は、火炉1内で吸収されるので、廃熱回収ボイラなどの熱回収手段を新たに設置する必要がなく、コスト低減につながる。また、エネルギが無駄に捨てられないから、効率的である。
【0038】
従来の微粉炭ボイラにおいては、火炉1に設置されている最下段のバーナ30付近は、上流側のバーナに比べて温度が低く、石炭の着火性能が悪い。特にボイラの負荷を低くすると、炉内温度が下がり、一段と悪化する。
【0039】
これに対して、本実施形態1では、灰溶融炉4の排気ガス28が高温のために、火炉1の炉低部や最下段バーナ30部を暖める効果があり、石炭の着火性能が上がる。バーナ火炎の吹き消え限界も向上する。石炭は速く燃焼するから、周りにある酸素の消費が速くなり、還元領域24は大きくなる。大きな還元領域24が形成されると、より一層のNOx低減につながる。また、火炎の温度が高くなるので、石炭の燃焼灰中の未燃分も低減する。
【0040】
図3は、外部から低温の排気ガスを火炉1に噴出した場合と高温の排気ガスを火炉1に噴出した場合の火炉1内の温度分布を比較して示す図である。Aは、300℃の排気ガスをボイラ炉底部から供給した場合であって、Bは、1000℃の排気ガスを最下段バーナ30の更に下段の灰溶融炉出口配管31から供給した場合である。
【0041】
図3から明らかなように、1000℃の排気ガスを最下段バーナの更に下段の灰溶融炉出口配管31から供給したBの方が、300℃の排気ガスをボイラ炉底部から供給したAに比べて、1600℃以上の高温領域が広く形成されている。この分布は、高温の排気ガスを火炉1に供給した方が火炉内の温度を高くできることを意味する。このような状態では、火炎の温度が高くなり、石炭の着火性能は向上する。また、酸素が速く消費されることになり、還元領域が大きく形成され、NOxが還元される。
【0042】
図4は、火炉出口温度と熱吸収量との関係を示す図である。図3に示した通常の火炉Aを基準として、高温の排気ガスを火炉1に噴出したBの場合における火炉出口温度の上昇の割合と熱吸収量の増加との関係を示している。排気ガスの温度を高くしたとき、火炉の出口ガス温度が上昇し、火炉の熱吸収量は増加する。しかし、火炉の出口ガス温度の上昇が、高々1%であるのに対して、熱吸収量の増加は、7%にも及ぶ。したがって、火炉1の下側から高温のガスを供給すると、火炉は効率よく熱吸収することがわかる。
【0043】
図5は、燃焼灰中の未燃分と火炉の出口NOxとの関係を示す図である。高温の排気ガスを火炉1内に供給した場合、火炉1内が高温になるため、サーマルNOxが増える。しかし、その増加量は、15ppmと小さい。これに対して、高温の排気ガスを火炉1内に供給した場合、燃焼灰中の未燃分は、1%以上は減少する。灰溶融炉の排気ガスには、100ppmから400ppmのNOxが含まれている。このNOxが火炉1内の還元領域で還元される効果は大きい。
【0044】
バーナ2と空気ノズル3との二つに分けて空気を火炉1に供給する燃焼方法を二段燃焼と呼ぶが、本発明は、ここに示した実施形態1には限定されず、火炉1内に還元領域が形成される火炉ならば、燃焼方法は問わずに、適用できる。
【0045】
また、図1および図2は、火炉1の片側だけにバーナ2を取り付けた片側燃焼方式となっているが、火炉1の両側にバーナ2を取り付けた対向燃焼でもよい。
【0046】
一般に、灰溶融炉4の出口は、空気過剰な状態にする。空気不足のままで排気すると、石炭が完全燃焼しない上に、硫化水素などが発生し、配管などを腐食する場合があるからである。灰溶融炉4の燃焼ガスを空気不足の状態で火炉1内に噴出する場合は、火炉1壁面の灰溶融炉出口配管31の近くに空気ノズルを取り付け、空気不足の排気ガスが、火炉1の水壁に近づかないようにすることが望ましい。
【0047】
【実施形態2】
図6は、集塵器13で回収されるフライアッシュを灰溶融炉4に供給する実施形態1の燃焼灰搬送系統に加えて、微粉炭ボイラ内のクリンカホッパから排出されるボトムアッシュと火炉1のエコノマイザから回収されるシリンダーアッシュとを燃焼灰として灰溶融炉4に供給する燃焼灰搬送系統を設けた微粉炭ボイラの実施形態2の系統構成を示す図である。
【0048】
実施形態2では、ボイラ炉低部で回収されたクリンカアッシュと、火炉1のここでは図示しないエコノマイザやエアヒータで回収したシリンダーアッシュとをクリンカアッシュ粉砕機33に送り、所定の粒径に粉砕した後、実施形態1の集塵器13で回収されるフライアッシュとともに、ホッパ16に回収する。
【0049】
一般に、火炉底部のクリンカホッパから排出されるクリンカアッシュは、粒径が大きい。したがって、クリンカアッシュを灰溶融炉4に供給して溶融する場合は、粒径を細かくする粉砕機33を取り付けた方がよい。
【0050】
燃焼灰をすべて溶融スラグにする必要がない場合は、図6に示すように、集塵器13とホッパ16との間に、分別機32を取り付けてもよい。分別機32は、粒径が例えば20μm以下の燃焼灰を分別してセメントの原材料として使い、残りの燃焼灰を灰溶融炉4に投入し、溶融スラグとして道路の路盤材などに使うように分別する。
【0051】
【実施形態3】
図7は、本発明による微粉炭ボイラの実施形態3の系統構成を示す図である。実施形態3は、微粉炭ボイラの最下段バーナ2を取り除き、取り除いた個所に灰溶融炉の排気ガスの出口配管を取り付けた微粉炭ボイラである。
【0052】
実施形態3は、灰溶融炉4からの高温の燃焼ガスを供給する排気ガス配管31を最下段バーナ2の更に下段に増設する実施形態1および実施形態2とは異なって、微粉炭ボイラの最下段バーナ2を取り除き、取り除いた個所に灰溶融炉の排気ガスの出口配管を取り付けるので、加工個所が少なく、既設の微粉炭ボイラの改造方法として有利である。
【0053】
灰溶融炉4の排気ガスを最下段のバーナ2の代替バーナ火炎として用いる場合は、排気ガスは一般的な微粉炭バーナよりも火炎温度が低い。このため、熱吸収が下がるので、他の微粉炭バーナの石炭量を増やして調節する。この石炭量の調節は、既設の微粉炭ボイラの改造の場合のみならず、火炉1を新規に着工する場合も同様である。
【0054】
なお、図7の実施形態3の場合も、図6の実施形態2のように、微粉炭ボイラ内のクリンカホッパから排出されるボトムアッシュと火炉1のエコノマイザから回収されるシリンダーアッシュとを燃焼灰として灰溶融炉4に供給する燃焼灰搬送系統を設けることができる。
【0055】
【実施形態4】
図8は、本発明による微粉炭ボイラの実施形態4における火炉の構造を示す斜視図であり、図9は、図8の火炉の還元領域および酸化領域を示す縦断面図である。図8,図9に示した微粉炭ボイラは、火炉1の形状が異なるだけで、その他の構造は、図1の実施形態1と同様である。
【0056】
火炉34には、石炭を燃焼させるためのバーナ35と、火炉34の下流側に空気を供給する空気ノズル36と、燃焼灰を溶融する灰溶融炉37とが設置され、灰溶融炉37からの高温の燃焼ガスを供給する灰溶融炉出口配管38が火炉34の側壁に接続されている。
【0057】
灰溶融炉37には、バーナ39と、空気ノズル40と、燃焼灰供給ノズル41とが設置されている。灰溶融炉37は、バーナ39で石炭を燃焼させた熱源を使用して、燃焼灰供給ノズル41から供給された燃焼灰とバーナ39から供給された石炭の燃焼灰とを溶融し、溶融スラグ42として排出する。
【0058】
火炉34内を流れる流体は、水平方向に流れる。火炉34のバーナ35から噴出されるバーナ火炎43は、火炉34内で最も上流側の流体流れを作る。火炉34には、石炭の燃焼に必要な空気量の約1.2倍を供給する。バーナ35からは、石炭の燃焼に必要な空気量の約0.8倍の空気を供給し、残りの空気は、火炉34の下流側に設置した空気ノズル36から供給する。
【0059】
火炉34の上流側には、空気不足の還元領域45が形成される。還元領域45では、NOxから窒素を還元できる。この還元領域45に灰溶融炉37の排気ガス46を供給する。灰溶融炉37の排気ガス46中に含まれていたNOxは、火炉34内に形成された還元領域45で、窒素に還元される。灰溶融炉37の排気ガス46は、800℃から1200℃と高温のため、火炉34内の温度が上がり、熱吸収量が増加する。
【0060】
一方、火炉34の下流側に設置した空気ノズル36から空気44を供給すると、空気ノズル36付近は、酸化領域47になるので、火炉34内の石炭が燃焼し、燃焼灰中の未燃分が2%から5%になる。火炉34の排気ガスは、上記図1に示すように、火炉出口48から脱硝装置12や脱硫装置14を通り、クリーンなガスとして煙突15から排気される。
【0061】
灰溶融炉出口配管38内の排気ガス46の空気比は、0.95から1.05の範囲が望ましい。空気比が高すぎると、火炉34内の還元領域45の形成を妨げるからである。逆に、空気比が低すぎると、硫化腐食を起こしやすい排気ガスになり、灰溶融炉出口配管38内や火炉34内を腐食するからである。このような排気ガスを供給する場合は、火炉34に設置した灰溶融炉出口配管38近くに、新たに空気を供給する空気ノズルを取り付けた方がよい。
【0062】
なお、本実施形態のように流体が水平方向に流れる方式の火炉ではなく、上から下に流体が流れる方式の火炉であっても、火炉内に形成される還元領域に溶融炉の排気ガスを供給すれば、同じ効果が得られる。
【0063】
なお、図8,図9の実施形態4の場合も、図6の実施形態2のように、微粉炭ボイラ内のクリンカホッパから排出されるボトムアッシュと火炉1のエコノマイザから回収されるシリンダーアッシュとを燃焼灰として灰溶融炉4に供給する燃焼灰搬送系統を設けてもよい。
【0064】
【発明の効果】
本発明によれば、複数段のバーナを有する火炉と火炉の排気ガス中の燃焼灰を回収する集塵器と燃焼灰を溶融して溶融スラグを生成する灰溶融炉と含む微粉炭ボイラにおいて、集塵器で回収した燃焼灰を灰溶融炉に供給する燃焼灰搬送系統を設けて、微粉炭ボイラの最下段バーナの更に下段に灰溶融炉で生成した燃焼ガスを供給する灰溶融炉出口配管を設けたので、灰溶融炉の排気ガスは、火炉の還元雰囲気を通過する際に、NOxを還元される。また、灰溶融炉で発生した熱も、火炉に吸収されることになる。したがって、NOxの排出量を押さえ、エネルギを有効利用しながら、燃焼灰を溶融できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による微粉炭ボイラの実施形態1の系統構成を示す図である。
【図2】図1に示した火炉1と灰溶融炉4の縦断面を示す図である。
【図3】外部から低温の排気ガスを火炉1に噴出した場合と高温の排気ガスを火炉1に噴出した場合の火炉1内の温度分布を比較して示す図である。
【図4】火炉出口温度と熱吸収量との関係を示す図である。
【図5】燃焼灰中の未燃分と火炉の出口NOxとの関係を示す図である。
【図6】集塵器13で回収されるフライアッシュを灰溶融炉4に供給する実施形態1の燃焼灰搬送系統に加えて、微粉炭ボイラ内のクリンカホッパから排出されるボトムアッシュと火炉1のエコノマイザから回収されるシリンダーアッシュとを燃焼灰として灰溶融炉4に供給する燃焼灰搬送系統を設けた微粉炭ボイラの実施形態2の系統構成を示す図である。
【図7】本発明による微粉炭ボイラの実施形態3の系統構成を示す図である。
【図8】本発明による微粉炭ボイラの実施形態4の火炉の構造を示す斜視図である。
【図9】図8の火炉の還元領域および酸化領域を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 火炉
2 バーナ
3 空気ノズル
4 灰溶融炉
5 貯炭場
6 石炭粉砕機
7 給炭機
8 石炭搬送管
9 空気ブロア
10 エアヒータ
11 空気搬送管
12 脱硝装置
13 集塵器
14 脱硫装置
15 煙突
16 ホッパ
17 燃焼灰搬送管
18 バーナ
19 空気ノズル
20 燃焼灰供給ノズル
21 石炭粉砕機
22 石炭搬送管
23 空気搬送管
24 還元雰囲気
25 酸化雰囲気
26 バーナ火炎
27 空気
28 灰溶融炉排気ガス
29 溶融スラグ
30 最下段バーナ
31 灰溶融炉出口配管
32 分別機
33 クリンカアッシュ粉砕機
34 火炉
35 バーナ
36 空気ノズル
37 灰溶融炉
38 灰溶融炉出口配管
39 バーナ
40 空気ノズル
41 燃焼灰供給ノズル
42 溶融スラグ
43 バーナ火炎
44 空気
45 還元領域
46 排気ガス
47 酸化領域
48 火炉出口
Claims (10)
- 複数段のバーナを有する火炉と前記火炉の排気ガス中の燃焼灰を回収する集塵器と燃焼灰を溶融して溶融スラグを生成する灰溶融炉と含む微粉炭ボイラにおいて、
前記集塵器で回収した燃焼灰を前記灰溶融炉に供給する燃焼灰搬送系統を形成し、
前記微粉炭ボイラの最下段バーナの更に下段に前記灰溶融炉で生成した燃焼ガスを供給する灰溶融炉出口配管を接続したことを特徴とする微粉炭ボイラ。 - 複数段のバーナを有する火炉と前記火炉の排気ガス中の燃焼灰を回収する集塵器と燃焼灰を溶融して溶融スラグを生成する灰溶融炉と含む微粉炭ボイラにおいて、
前記集塵器で回収した燃焼灰を前記灰溶融炉に供給する燃焼灰搬送系統を形成し、
前記微粉炭ボイラの最下段バーナに代えて前記灰溶融炉で生成した燃焼ガスを供給する灰溶融炉出口配管を接続したことを特徴とする微粉炭ボイラ。 - 複数段のバーナを有する火炉と前記火炉の排気ガス中の燃焼灰を回収する集塵器と燃焼灰を溶融して溶融スラグを生成する灰溶融炉と含む微粉炭ボイラにおいて、
前記集塵器で回収した燃焼灰を前記灰溶融炉に供給する燃焼灰搬送系統を形成し、
前記火炉は、当該火炉内を流体が水平方向に流れる火炉であり、
前記火炉が、石炭を燃焼させる前記複数段のバーナを最上流側に、空気を供給する空気ノズルを下流側に、前記灰溶融炉で生成した燃焼ガスを供給する灰溶融炉出口配管を前記バーナと前記空気ノズルとの間の側壁に備えたことを特徴とする微粉炭ボイラ。 - 請求項1ないし3のいずれか一項に記載の微粉炭ボイラにおいて、
前記燃焼灰搬送系統は、前記集塵器で回収されるフライアッシュに加えて、前記微粉炭ボイラ内のクリンカホッパから排出されるボトムアッシュと、エコノマイザから回収されるシリンダーアッシュとを前記燃焼灰として回収し搬送する系統であることを特徴とする微粉炭ボイラ。 - 請求項4に記載の微粉炭ボイラにおいて、
前記燃焼灰搬送系統が、前記ボトムアッシュと前記シリンダアッシュとを粉砕するクリンカアッシュ粉砕機を備えたことを特徴とする微粉炭ボイラ。 - 請求項1ないし5のいずれか一項に記載の微粉炭ボイラにおいて、
前記燃焼灰搬送系統が、前記燃焼灰を粒径により選別する分別手段を備え、
所定粒径以下の燃焼灰を分別してセメントの原材料とし、残りの燃焼灰を前記灰溶融炉に投入し溶融スラグとすることを特徴とする微粉炭ボイラ。 - 複数段のバーナを有する火炉と前記火炉の排気ガス中の燃焼灰を回収する集塵器と燃焼灰を溶融して溶融スラグを生成する灰溶融炉と含む微粉炭ボイラの運転方法において、
前記集塵器で回収した燃焼灰を前記灰溶融炉に供給し、
前記微粉炭ボイラの最下段バーナの更に下段の高さに前記灰溶融炉で生成した燃焼ガスを供給することを特徴とする微粉炭ボイラの運転方法。 - 複数段のバーナを有する火炉と前記火炉の排気ガス中の燃焼灰を回収する集塵器と燃焼灰を溶融して溶融スラグを生成する灰溶融炉と含む微粉炭ボイラの運転方法において、
前記集塵器で回収した燃焼灰を前記灰溶融炉に供給し、
前記微粉炭ボイラの最下段バーナを取り外して当該最下段バーナの位置に前記灰溶融炉で生成した燃焼ガスを供給することを特徴とする微粉炭ボイラの運転方法。 - 複数段のバーナを有し内部の流体が水平方向に流れる火炉と前記火炉の排気ガス中の燃焼灰を回収する集塵器と燃焼灰を溶融して溶融スラグを生成する灰溶融炉と含む微粉炭ボイラの運転方法において、
前記集塵器で回収した燃焼灰を前記灰溶融炉に供給し、
前記火炉の最上流側に設置した前記複数段のバーナから石炭を燃焼させ、
前記火炉の下流側に設置した空気ノズルから空気を供給し、
前記灰溶融炉で生成した燃焼ガスを前記バーナと前記空気ノズルとの間の火炉側壁から供給することを特徴とする微粉炭ボイラの運転方法。 - 複数段のバーナを有する火炉と前記火炉の排気ガス中の燃焼灰を回収する集塵器と燃焼灰を溶融して溶融スラグを生成する灰溶融炉と含む既設の微粉炭ボイラの改造方法において、
前記集塵器で回収した燃焼灰を前記灰溶融炉に供給する燃焼灰搬送系統を形成し、
前記微粉炭ボイラの最下段バーナを取り外し、
当該最下段バーナの位置に前記灰溶融炉で生成した燃焼ガスを供給する灰溶融炉出口配管を接続することを特徴とする既設の微粉炭ボイラの改造方法。
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