JP4264726B2 - 車輌の空力特性向上装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車輌の空力特性に係り、更に詳細には車輌の空力特性を向上させる空力特性向上装置に係る。
自動車等の車輌の空力特性向上装置の一つとして、例えば下記の特許文献1に記載されている如く、エンジンの排気ガスを車体後端部の傾斜面に噴出させ、車体後端部の傾斜面に於ける走行風の剥離を抑制するよう構成された空力特性向上装置が従来より知られている。また下記の特許文献1には、車輌の前方部の傾斜面又は側部より空気を取り込み、車体後端部の傾斜面に噴出させ、車体後端部の傾斜面に於ける走行風の剥離を抑制するよう構成された空力特性向上装置も記載されている。かかる空力特性向上装置によれば、エンジンの排気ガス又は空気が車体後端部の傾斜面に噴出されるので、車体後端部の傾斜面に於ける走行風の剥離を抑制し、車輌の空力特性を向上させることができる。
特開平4−339079号公報
しかしエンジンの排気ガスを車体後端部の傾斜面に噴出させる上述の如き従来の空力特性向上装置に於いては、排気ガス浄化触媒による圧損を受けていない排気ガスを車体後端部の傾斜面に噴出させようとすると、排気ガス浄化触媒を通過していない排気ガスを噴出させなければならず、排気ガスによる大気汚染防止の要請から十分な量の排気ガスを噴出させることができず、十分な空力特性向上効果を得ることができない。
また一般に、車輌の走行速度が高いほど走行風の剥離の度合が高くなり、従って剥離の度合を低減するために必要な排気ガス量は車輌の走行速度が高いほど高くなる。しかしエンジンの排気ガス量はエンジンの運転状況によって大きく変化し、必ずしも車輌の走行速度が高いほど高くなる訳ではないため、車輌の空力特性向上効果もエンジンの運転状況によって大きく変化し、剥離の度合が高いほど噴出される排気ガス量を多くすることができないという問題がある。
また車輌の前方部の傾斜面又は側部より空気を取り込み、車体後端部の傾斜面に噴出させる上述の如き従来の空力特性向上装置に於いては、十分な量の空気を噴出させるためには、取り込まれた空気を圧送する空気ポンプが必須であり、空気ポンプによるエネルギー消費が避けられないという問題がある。
更に車輌の走行に伴う走行風の剥離は車体後端部の傾斜面に於いてのみ生じるのではなく、車輌の走行方向に対し逆方向に回転移動する車輪の回転軸線より上方の外側側面に於いても生じるが、上述の如き従来の空力特性向上装置に於いては、エンジンの排気ガス又は空気が車体後端部の傾斜面にのみ噴出されるので、車輪の外側側面に於ける空気の剥離を抑制することができないという問題がある。
本発明は、エンジンの排気ガス又は空気を車体後端部の傾斜面に噴出させるよう構成された従来の空力特性向上装置に於ける上述の如き問題に鑑みてなされたものであり、本発明の主要な課題は、車輌の走行に伴い発生する空気の差圧を有効に利用して空気の取り込み及び走行風の剥離領域への空気の噴射を行うことにより、従来の空力特性向上装置に於ける上述の如き問題を解消することである。
上述の主要な課題は、空気導入口及び空気排出口を備えた空気通路を有し、前記空気導入口は車輌の前進走行時に気圧が大気圧よりも高くなる領域に対向する部位に設けられ、前記空気排出口は車輪の前方にて車輪の回転軸線より上方に設けられ、回転軸線より上方の車輪の外側側面に対し空気を排出し、前記空気排出口の上方部の空気排出量は前記空気排出口の下方部の空気排出量よりも多いことを特徴とする車輌の空力特性向上装置(請求項の構成)によって達成される。
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項の構成に於いて、前記空気通路に設けられ、前記空気導入口と前記空気排出口との間の連通、非連通を制御する弁装置を有し、車輌が横風を受ける状況に於いて風上側の前記弁装置は前記空気導入口と前記空気排出口との間を非連通にするよう構成される(請求項の構成)。
記請求項の構成によれば、空気導入口は車輌の前進走行時に気圧が大気圧よりも高くなる領域に対向する部位に設けられ、空気排出口は車輪の前方にて車輪の回転軸線より上方に設けられ、回転軸線より上方の車輪の外側側面に対し空気を排出するので、車輌の走行に伴い発生する空気の差圧を有効に利用して空気の取り込み及び車輪の外側側面領域への空気の噴射を行うことができ、これにより回転軸線より上方の車輪の外側側面に於ける走行風の剥離の度合が高いほど噴出される空気の量を自動的に多くして十分な空力特性向上効果を得ることができ、エンジンの運転状況に拘らず必要な空力特性向上効果を確保することができ、空気ポンプによるエネルギー消費を確実に回避することができる。
また上記請求項の構成によれば、空気排出口の上方部の空気排出量は空気排出口の下方部の空気排出量よりも多いので、回転軸線より上方の車輪の外側側面に於ける走行風の剥離の度合が高い領域に対する空気の噴射量を多くすることができ、従って空気排出口の上方部の空気排出量及び空気排出口の下方部の空気排出量が同一又は上記とは逆の関係である場合に比して、車輌の空力特性を効果的に向上させることができる。
また上記請求項の構成によれば、空気通路には空気導入口と空気排出口との間の連通、非連通を制御する弁装置が設けられ、車輌が横風を受ける状況に於いて風上側の弁装置は空気導入口と空気排出口との間を非連通にするので、弁装置の制御により空気の取り込み及び車輪の外側側面に於ける走行風の剥離領域への空気の噴射を任意に制御することができ、これにより例えば車輌の高速走行時には空気導入口と空気排出口との間を連通させ空気の噴射を行って車輌の空力特性を効果的に向上させつつ、車輌の走行中に横風を受けた場合に風上側の空気導入口と空気排出口との間の連通を遮断して風上側の空気の噴射を停止し且つ風下側の空気導入口と空気排出口とを連通して風下側の空気の噴射を許可することにより、車輌の左右の側面に作用する空気圧の差を低減して車輌に作用する左右方向の空気力を低減し、横風に起因する車輌の横方向への移動量を低減すことができる。
〔課題解決手段の好ましい態様〕
本発明の一つの好ましい態様によれば、上記請求項1の構成に於いて、前記領域に対向する部位は車輌の前端部の部位であるよう構成される(好ましい態様1)。
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項1の構成に於いて、弁装置は常開の電磁開閉弁であるよう構成される(好ましい態様)。
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項又はの構成に於いて、前記空気通路は左右の車輪の各々に対応して設けられているよう構成される(好ましい態様)。
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項又はの構成に於いて、車輪は前輪であるよう構成される(好ましい態様)。
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項又はの構成に於いて、空気通路は第一及び第二の二つの空気通路よりなるよう構成される(好ましい態様)。
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記好ましい態様の構成に於いて、第一の空気通路は第一の空気導入口及び第一の空気排出口を備え、第二の空気通路は第二の空気導入口及び第二の空気排出口を備え、第一の空気排出口は第二の空気排出口よりも上方に位置し、第一の空気導入口の開口面積は第二の空気導入口の開口面積よりも大きいよう構成される(好ましい態様)。
以下に添付の図を参照しつつ、本発明を幾つかの参考例及び実施例について詳細に説明する。
[参考例1]
図1はハードトップ型の自動車に適用された空力特性向上装置の参考例1を示す側面図、図2は参考例1の空力特性向上装置が搭載された自動車の後端部に於ける高速走行時の圧力分布の一例を示す背面図である。尚図2及び後述の図4に於いて、塗りつぶしの濃度が高いほど圧力が低いことを意味する。
図1に於いて、10は自動車を示し、12は空力特性向上装置を示し、Wf、Wrはそれぞれ自動車の前輪及び後輪を示している。空力特性向上装置12は空気導入口14及び空気排出口16を備え内部に空気通路を郭定する空気ダクト18を有している。空気ダクト18は図には示されていないが自動車10の上方より見て自動車10の車幅方向中央部にて自動車の前後方向に延在し、自動車10の側方より見て自動車10の実質的に下面に近接して延在している。
図1に示されている如く、空気導入口14は自動車10の前進走行時に気圧が大気圧よりも高くなる領域20に対向する部位、即ち自動車10の前端の実質的に上下方向に延在する面、例えばフロントグリル、バンパー、バンパーの下方の車幅方向中央部に設けられ、空気排出口16は車体後部の後方且つ上方へ傾斜した斜面22の上下方向について見て途中の位の車幅方向中央部に設けられている。
図3は空力特性向上装置が搭載されていないハードトップ型の自動車を示す側面図、図4は図3に示された自動車の後端部に於ける高速走行時の圧力分布の一例を示す背面図である。尚これらの図に於いて図1及び図2に示された部材と同一の部材には図1及び図2に於いて付された符号と同一の符号が付されている。
図3に示されている如く、空力特性向上装置が搭載されていない自動車が高速走行する場合には、自動車10の下側を流れる走行風24が車体後部の後方且つ上方へ傾斜した斜面22の上下方向について見て途中の位に於いて自動車10の車体より剥離する剥離領域26が大きくなり、また自動車10の上側を流れる走行風24が車体後部の後方且つ下方へ傾斜した部位28を通過した直後に比較的大きい渦流(馬蹄渦)30を発生し、そのため自動車10の空気抵抗が増大してその空力特性が悪化する。
これに対し参考例1によれば、自動車10の高速前進走行時に気圧が大気圧よりも高くなる領域20より空気導入口14を経て空気ダクト18内へ空気32が取り込まれ、その空気32が空気ダクト18内を後方へ流れ、空気排出口16を経て車体後部の後方且つ上方へ傾斜した斜面22の上下方向について見て途中の部位の車幅方向中央部に噴出されるので、車体後部の後方且つ上方へ傾斜した斜面22に於ける走行風24の剥離領域26を小さくすることができ、また自動車10の上側を流れる走行風24が車体後部の後方且つ下方へ傾斜した部位28を通過した直後に発生する渦流30を低減することができ、これにより自動車10の空気抵抗を低減してその空力特性を向上させることができる。
特に図示の参考例1によれば、空気導入口14は自動車10の前進走行時に気圧が大気圧よりも高くなる領域20に対向する部位に設けられ、空気導入口14と空気排出口16との間に於ける気圧の差を有効に利用して空気32が自動的に空気導入口14より空気排出口16へ導かれ、空気排出口16より噴出されるので、自動車10の空気抵抗を低減することができ、また空気ポンプの如き空気圧送手段は不要であり、かかる手段によるエネルギーの消費を確実に回避して自動車10の空力特性を向上させることができる。
また一般に、自動車10の走行速度が高いほど上述の如き剥離領域26や渦流30の程度が大きくなるので、剥離領域26や渦流30を低減するために必要な空気量は自動車10の走行速度が高いほど高くなる。図示の参考例1によれば、自動車10の走行速度が高いほど空気導入口14と空気排出口16との間に於ける気圧の差が大きくなり、空気排出口16より噴出される空気量も多くなるので、自動車10の走行速度が高く剥離領域26や渦流30の程度が大きくなるにつれて噴出空気量を自動的に増大させることができ、これにより空力特性向上効果をその必要度に応じて自動的に調節することができる。
また図示の参考例1によれば、自動車10の高速前進走行時に気圧が大気圧よりも高くなる領域20より空気32が空気導入口14を経て空気ダクト18内へ取り込まれ、その空気32が空気排出口16を経て噴出されるので、図には示されていないエンジンの排気ガスをダクト内へ取り込み排出口より噴出させる必要がなく、エンジンの排気ガスを利用する上記特許文献1に記載されている如き空力特性向上装置に於ける問題、即ち大気汚染を招来することなく十分な空力特性向上効果を得ることができないという問題や、エンジンの運転状況によって車輌の空力特性向上効果が大きく変化するという問題を確実に解消することができる。
また例えば車輌の側面に車輌の横方向外方へ突出するよう空気導入口が設けられる場合には、空気導入口の周囲の領域が車輌の空気抵抗を増大させてしまうが、上述の参考例1によれば、空気導入口14は自動車の前端部にて自動車10の前進走行時に気圧が大気圧よりも高くなる領域20に対向する部位に設けられているので、空気導入口14が設けられることによりその周囲の領域が車輌の空気抵抗を増大させてしまうことを確実に回避することができる。
[参考例2]
図5はハードトップ型の自動車に適用された空力特性向上装置の参考例2を示す側面図である。尚図5に於いて図1に示された部材と同一の部材には図1に於いて付された符号と同一の符号が付されている。
この参考例に於いては、空気ダクト18には空気導入口14に近接して常開型の電磁開閉弁34が設けられており、電磁開閉弁34は空気導入口14と空気排出口16との間の連通、非連通を制御する弁装置として機能する。電磁開閉弁34は制御装置36によって開閉制御され、制御装置36には車速センサ38より車速Vを示す信号が入力され、また図5には示されていないブレーキペダルに設けられたブレーキスイッチ(BKSW)40より該ブレーキスイッチがオン状態にあるか否かを示す信号が入力される。
制御装置36は、図6に示されたフローチャートに従って、車速Vが基準値Vo(剥離領域26や渦流30の程度が大きくなる車速に対応する正の定数)以上である状況にてブレーキスイッチ40がオン状態にあるときに電磁開閉弁34を閉弁させ、空気導入口14と空気排出口16との間の連通を遮断して空気ダクト18内の空気流を遮断する。
次に図6に示されたフローチャートを参照して参考例2に於ける電磁開閉弁34の開閉制御ルーチンについて説明する。尚図6に示されたフローチャートによる制御は図には示されていないイグニッションスイッチの閉成により開始され、所定の時間毎に繰返し実行される。
まずステップ10に於いては車速Vを示す信号及びブレーキスイッチ40がオン状態にあるか否かを示す信号の読み込みが行われ、ステップ20に於いては車速Vが基準値Vo以上であるか否かの判別が行われ、否定判別が行われたときにはステップ40へ進み、肯定判別が行われたときには、即ち剥離領域26や渦流30の程度が大きくなる状況であるときにはステップ30へ進む。
ステップ30に於いてはブレーキスイッチ40がオン状態にあるか否かの判別、即ち車輌が制動状態にあるか否かの判別が行われ、否定判別が行われたときにはステップ40に於いて電磁開閉弁34が開弁され又は開弁状態に維持され、肯定判別が行われたときにはステップ50に於いて電磁開閉弁34が閉弁され又は閉弁状態に維持される。
かくして図示の参考例2によれば、上述の参考例1の場合と同様の作用効果を得ることができる共に、剥離領域26や渦流30の程度が大きい状況にて車輌が制動されるときには、電磁開閉弁34を閉弁させて剥離領域26や渦流30の程度が大きいことによる空気抵抗を積極的に利用し、車輌の制動効果を向上させることができる。
特に図示の参考例2によれば、電磁開閉弁34は常開型の電磁開閉弁であるので、電磁開閉弁が常閉型の電磁開閉弁である場合に比して開弁維持に必要な電力は少なくてよく、これにより自動車の制動時の電磁開閉弁の開閉により消費されるエネルギーを低減することができる。
[実施例1]
図7は自動車の左前輪に適用された本発明による空力特性向上装置の実施例を示す側面図、図8は実施例の空力特性向上装置を示す部分平面図、図9は実施例の空力特性向上装置を示す斜視図である。尚図7に於いて図1に示された部材と同一の部材には図1に於いて付された符号と同一の符号が付されている。
この実施例に於いては、左右前輪Wfの前方にそれぞれ空力特性向上装置42が設けられており、左右の空力特性向上装置42は互いに他に対し鏡像の関係をなす形態を有する点を除き互いに同一の構成を有するので、左前輪に対応する空力特性向上装置42について図示し説明する。
空力特性向上装置42は第一の空気導入口44A及び第一の空気排出口46Aを備え内部に第一の空気通路を郭定する第一の空気ダクト48Aと、第二の空気導入口44B及び第二の空気排出口46Bを備え内部に第二の空気通路を郭定する第二の空気ダクト48Bとを有している。第一の空気ダクト48A及び第二の空気ダクト48Bは互いに一体的に構成され、図には示されていないが自動車10の上方より見て自動車10の車幅方向中央部より車輌の外延に沿って実質的にL形に延在し、左右前輪Wの外側側面の近傍まで延在している。
特に図示の実施例に於いては、第一の空気ダクト48Aは第二の空気ダクト48Bの上側に位置し、従って第一の空気導入口44A及び第一の空気排出口46Aはそれぞれ第二の空気導入口44B及び第二の空気排出口46Bの上側に位置している。また第一の空気導入口44Aの開口面積は第二の空気導入口44Bの開口面積よりも大きく設定されている。
また図示の実施例に於いては、第一の空気ダクト48A及び第二の空気ダクト48Bは自動車10の前後方向に沿って延在する部分の前端近傍に於いて幅が漸次減少し、第一の空気排出口46A及び第二の空気排出口46Bは上下方向に細長く延在する開口として形成されている。また第一の空気排出口46A及び第二の空気排出口46Bは自動車10の側方より見てフェンダ50の車輪用切欠き52に沿って延在している。
更に図示の実施例に於いては、第二の空気排出口46Bは前輪Wfの回転軸線54よりも上方であり且つ前輪Wfの最上縁部よりも下方の範囲に対し空気を噴射し、第一の空気排出口46Aは第二の空気排出口46Bが空気を噴射する領域よりも上方且つ前輪Wfの最上縁部近傍までの範囲に対し空気を噴射する。第二の空気ダクト48Bは第二の空気排出口46Bに近づくにつれて上下の寸法が漸次増大する形態をなし、第二の空気排出口46Bの開口面積は第一の空気排出口46Aの開口面積よりも大きく設定されている。
図10(A)及び図11(A)に示されている如く、自動車が走行する際に左右前輪Wfの回転軸線54よりも上方の部分は自動車の走行方向と同一の方向へ自動車の走行速度よりも高い速度にて移動するので、空力特性向上装置42が設けられていない一般的な自動車に於いては、図11(A)に示されている如く、自動車が高速走行する場合には左右前輪Wfの回転軸線54よりも上方の部分の外側側面の領域に空気の剥離領域56が発生し、図11(B)に示されている如く、左右前輪Wfの後方に渦流58を発生し、この渦流が車輌後方の渦流30の度合を悪化させ、自動車の空気抵抗が増大してその空力特性が悪化する。
これに対し図示の実施例によれば、それぞれ第一の空気導入口44A及び第二の空気導入口44Bと第一の空気排出口46A及び第二の空気排出口46Bとの間の差圧により第一の空気導入口44A及び第二の空気導入口44Bを経て第一の空気ダクト48A及び第二の空気ダクト48B内に取り込まれた空気を第一の空気排出口46A及び第二の空気排出口46Bを経て左右前輪Wfの前方側よりそれらの車輪の外側側面の領域に噴射することができるので、図10(A)に示されている如く、左右前輪Wfの外側側面に於ける空気の剥離領域56を低減し、左右前輪Wfの後方に発生する渦流58を低減して整流58Aにすることができ、これにより自動車10の空気抵抗を低減してその空力特性を向上させることができる。
また図示の実施例によれば、上述の参考例1の場合と同様、空気ポンプの如き空気圧送手段は不要であり、かかる手段によるエネルギーの消費を確実に回避して自動車10の空力特性を向上させることができ、自動車10の走行速度が高く渦流58、30の程度が大きくなるにつれて噴出空気量を自動的に増大させることができ、これにより空力特性向上効果をその必要度に応じて自動的に調節することができ、更にはエンジンの排気ガスをダクト内へ取り込み排出口より噴出させる必要がないので、大気汚染を招来することなく十分な空力特性向上効果を得ることができると共に、エンジンの運転状況によって車輌の空力特性向上効果が大きく変化するという問題を確実に解消することができる。
特に図示の実施例によれば、第一の空気ダクト48A及び第二の空気ダクト48Bが設けられ、第一の空気導入口44Aの開口面積は第二の空気導入口44Bの開口面積よりも大きく設定され、第二の空気排出口46Bは前輪Wfの回転軸線54よりも上方であり且つ前輪Wの最上縁部よりも下方の範囲に対し空気を噴射し、第一の空気排出口46Aは第二の空気排出口46Bが空気を噴射する領域よりも上方且つ前輪Wfの最上縁部近傍までの範囲に対し空気を噴射するよう構成され、これにより道路に対する移動速度が高い前輪Wfの最上縁部近傍の外側側面に多量の空気を高い流速にて供給することができ、従って例えば空気ダクトが一つであり、全範囲に亘り均質に空気が噴射される場合に比して、効果的に且つ好ましく左右前輪Wfの外側側面の領域に於ける空気の剥離を抑制し、左右前輪Wfの後方に発生する渦流58を効果的に低減することができる。
また図示の実施例によれば、第一の空気ダクト48A及び第二の空気ダクト48Bは一体に形成されているので、これらが別体である場合に比して自動車に対する組付け及び保守を容易に行うことができる。
[実施例2]
図12は自動車の左前輪に適用された本発明による空力特性向上装置の実施例を示す平面図である。尚図12に於いて図8に示された部材と同一の部材には図1に於いて付された符号と同一の符号が付されている。
この実施例に於いては、第一の空気ダクト48A及び第二の空気ダクト48Bにはそれぞれ第一の空気導入口44A及び第二の空気導入口44Bに近接して常開型の第一の電磁開閉弁60A及び常開型の第二の電磁開閉弁60Bが設けられており、これらの電磁開閉弁はそれぞれ第一の空気導入口44A及び第二の空気導入口44Bと第一の空気排出口46A及び第二の空気排出口46Bとの間の連通、非連通を制御する弁装置として機能する。
電磁開閉弁58A及び58Bは制御装置62によって開閉制御され、制御装置62には操舵角センサ64より操舵角θを示す信号が入力され、またヨーレートセンサ66より自動車10のヨーレートγを示す信号が入力される。尚ヨーレートセンサ66は自動車10の左旋回方向の値を正としてヨーレートγを検出する。
制御装置62は、図13に示されたフローチャートに従って、操舵角θの絶対値が基準値θo(実質的に自動車10の直進に対応する正の定数)以下である状況にてヨーレートγの大きさが基準値γo(実質的に自動車10の直進中に横風を受けて偏向することを判定するための正の定数)以上であるときに、風上側の第一及び第二の電磁開閉弁を閉弁させ照対応する空気ダクト内の空気流を遮断すると共に、風下側の第一及び第二の電磁開閉弁を開弁状態に維持する。
次に図13に示されたフローチャートを参照して実施例に於ける電磁開閉弁60A及び60Bの開閉制御ルーチンについて説明する。尚図13に示されたフローチャートによる制御も図には示されていないイグニッションスイッチの閉成により開始され、所定の時間毎に繰返し実行される。
まずステップ110に於いては操舵角θを示す信号及びヨーレートγを示す信号の読み込みが行われ、ステップ120に於いては操舵角θの絶対値が基準値θo以下であるか否かの判別、即ち自動車10が直進走行すべき状況であるか否かの判別が行われ、否定判別が行われたときにはステップ130に於いて左右の第一及び第二の電磁開閉弁が開弁され又は開弁状態に維持され、肯定判別が行われたときにはステップ140へ進む。
ステップ140に於いてはヨーレートγが基準値γo以上であるか否かの判別、即ち自動車10が右側より横風を受け自動車が左旋回方向へ偏向している状況であるか否かの判別が行われ、否定判別が行われたときにはステップ160へ進み、肯定判別が行われたときにはステップ150に於いて右側の第一及び第二の電磁開閉弁が閉弁され又は閉弁状態に維持されると共に、左側の第一及び第二の電磁開閉弁が開弁され又は開弁状態に維持される。
ステップ160に於いてはヨーレートγが基準値−γo以下であるか否かの判別、即ち自動車10が左側より横風を受け自動車が右旋回方向へ偏向している状況であるか否かの判別が行われ、否定判別が行われたときにはステップ130へ進み、肯定判別が行われたときにはステップ170に於いて右側の第一及び第二の電磁開閉弁が開弁され又は開弁状態に維持されると共に、左側の第一及び第二の電磁開閉弁が閉弁され又は閉弁状態に維持される。
図14(A)に破線の等圧線にて示されている如く、自動車10が高速度にて直進走行する場合に於ける自動車10の周りの表面圧力分布は左右対称であり、左右の差圧による力が自動車10の横方向に作用することはない。しかし空力特性向上装置42が設けられていない自動車10が高速度にて直進走行する状況にて横風を受けると、風下側の剥離領域56及び渦流58が風上側よりも大きくなるので、例えば右側より横風68を受けた場合について図14(B)に破線の等圧線にて示されている如く、自動車10の周りの表面圧力分布は左右非対称になり、自動車10の風下側の側面近傍の圧力は風上側よりも低くなり、それらの差圧による力Fが横風の方向と同一の方向にて自動車10に作用し、自動車10は横風の動圧による力及び差圧による力に起因して風下側へ偏向する。
これに対し図示の実施例によれば、自動車10が高速度にて直進走行する状況にて横風を受けると、風下側の第一及び第二の電磁開閉弁が開弁され又は開弁状態に維持されると共に、風上側の第一及び第二の電磁開閉弁が閉弁され又は閉弁状態に維持されることにより、風下側の剥離領域56及び渦流58が空気の噴射によって低減されると共に、風上側の剥離領域56及び渦流58が空気の噴射停止によって増大されるので、図14(B)に実線にて示されている如く、自動車10の周りの表面圧力分布を自動車10が高速度にて直進走行する場合に於ける左右対称の表面圧力分布に近づけることができ、これにより自動車10の左右の側面近傍の圧力の間の差圧を低減し、差圧による力Fに起因する風下側への偏向度合を低減することができる。
かくして図示の実施例によれば、自動車10が高速度にて直進走行する場合には上述の実施例の場合と同様の作用効果を得ることができる共に、自動車10が高速度にて直進走行する状況にて横風を受けた場合にも、横風に起因する自動車の偏向を低減し、自動車の直進走行性を向上させることができる。
特に図示の実施例によれば、電磁開閉弁60A及び60Bは常開弁であり、自動車10が高速度にて直進走行する状況にて横風を受けた場合には、風下側の第一及び第二の電磁開閉弁が開弁され又は開弁状態に維持されると共に、風上側の第一及び第二の電磁開閉弁が閉弁され又は閉弁状態に維持されるので、電磁開閉弁60A及び60Bが常閉弁であり、自動車10が高速度にて直進走行する状況にて横風を受けた場合に、風下側の第一及び第二の電磁開閉弁が開弁され又は開弁状態に維持されると共に、風上側の第一及び第二の電磁開閉弁が閉弁され又は閉弁状態に維持される構成の場合に比して、自動車の直進走行時の空力特性を確実に向上させつつ、自動車10が高速度にて直進走行する状況にて横風を受けた場合に於ける自動車の偏向を低減し自動車の直進走行性を向上させることができる。
特に図示の実施例によれば、電磁開閉弁60A及び60Bは常開型の電磁開閉弁であるので、電磁開閉弁が常閉型の電磁開閉弁である場合に比して開弁維持に必要な電力は少なくてよく、これにより自動車が横風を受けた際の電磁開閉弁の開閉により消費されるエネルギーを低減することができる。
以上に於いては本発明を特定の実施例について詳細に説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施例が可能であることは当業者にとって明らかであろう。
例えば上述の各参考例及び実施例に於いては、空気ダクト18、48A、48Bの空気導入口14、44A、44Bは自動車の前端部に設けられているが、空気導入口は車輌の前進走行時に気圧が大気圧よりも高くなる領域に対向する部位である限り、例えばフロントピラーやルーフの全縁部の如き部位であってもよい。
また上述の各参考例及び実施例に於いては、電磁開閉弁34、58A、58Bは常開型の電磁開閉弁であるが、電磁開閉弁は車輌の高速走行時に開弁される常閉型の電磁開閉弁であってもよく、また各電磁弁は空気導入口に近接して設けられているが、対応する空気ダクトの任意の位置に設けられてもよい。
また上述の参考例1及び2に於いては、空気導入口14及び空気排出口16を備えた一つの空気ダクト18しか設けられていないが、複数の空気ダクトが設けられてもよく、空気ダクトに複数の空気導入口若しくは空気排出口が設けられてもよく、空気ダクトの少なくとも一部が分岐されていてもよい。
また上述の参考例1及び2に於いては、空気排出口16は車体後部の後方且つ上方へ傾斜した斜面22の上下方向について見て途中の部位の車幅方向中央部に設けられているが、車体後部の後方且つ下方へ傾斜した部位28に設けられてもよい。
また上述の実施例及びに於いては、第一の空気導入口44A及び第二の空気導入口44Bは互いに他に対し上下に配列されているが、これらの空気導入口は車輌の横方向に配列されてもよく、その場合には第一の空気導入口44Aが第二の空気導入口44Bに対し車輌の中央側に配列されることが好ましい。
また上述の実施例に於いては第一の空気ダクト48A及び第二の空気ダクト48Bのそれぞれに第一の電磁開閉弁58A及び第二の電磁開閉弁58Bが設けられているが、第二の電磁開閉弁58Bは省略されてもよい。
また上述の実施例に於いては、電磁開閉弁58A、58Bは常開型の電磁開閉弁であり、自動車が横風を受けた場合には風上側の電磁開閉弁が閉弁されるようになっているが、電磁開閉弁58A、58Bが常閉型の電磁開閉弁にて構成され、自動車が横風を受けた場合に風下側の電磁開閉弁が開弁されるよう修正されてもよい。
また上述の実施例に於いては、電磁開閉弁58A、58Bを閉弁させるヨーレートの基準値及び電磁開閉弁58A、58Bを開弁させるヨーレートの基準値は同一であるが、電磁開閉弁を開弁させた直後の横風の影響が低減されるよう、電磁開閉弁を開弁させるヨーレートの基準値は電磁開閉弁を閉弁させるヨーレートの基準値より小さく設定されてもよく、またヨーレートの大きさが基準値以下になった時点より所定の時間に亘り電磁開閉弁が開弁状態に維持されるよう修正されてもよい。
更に上述の実施例に於いては、自動車が横風を受けたか否かの判定はヨーレートに基づいて判定されるようになっているが、例えば車輌の横加速度の如く任意のパラメータに基づいて判定されてよい。
ハードトップ型の自動車に適用された空力特性向上装置の参考例1を示す側面図である。(参考例1) 参考例1の空力特性向上装置が搭載された自動車の後端部に於ける高速走行時の圧力分布の一例を示す背面図である。(参考例1) 空力特性向上装置が搭載されていないハードトップ型の自動車を示す側面図である。 図3に示された自動車の後端部に於ける高速走行時の圧力分布の一例を示す背面図である。 ハードトップ型の自動車に適用された空力特性向上装置の参考を示す側面図である。(参考例2) 参考例2に於ける電磁開閉弁の開閉制御ルーチンを示すフローチャートである。(参考例2) 自動車の左前輪に適用された本発明による空力特性向上装置の実施例を示す側面図である。(実施例 実施例の空力特性向上装置を示す部分平面図である。(実施例 実施例の空力特性向上装置を示す斜視図である。(実施例 空力特性向上装置が設けられていない自動車について、前輪の外側側面の近傍に発生する剥離領域及び自動車の側面近傍に発生する渦流を示す説明図(A)及び空気流を示す斜視図(B)である。 実施例の空力特性向上装置が設けられた自動車について、前輪の外側側面の近傍に発生する剥離領域及び自動車の側面近傍に発生する渦流を示す説明図(A)及び空気流を示す斜視図(B)である。 自動車の左前輪に適用された本発明による空力特性向上装置の実施例を示す部分平面図である。(実施例 実施例に於ける電磁開閉弁の開閉制御ルーチンを示すフローチャートである。(実施例 実施例の空力特性向上装置が設けられた自動車が横風を受けることなく高速直進走行する場合に於ける表面等圧線を示す平面図(A)及び実施例の空力特性向上装置が設けられた自動車が横風を受けた状態で高速直進走行する場合に於ける表面等圧線を示す平面図(B)である。
符号の説明
10 自動車
12 空力特性向上装置
14 空気導入口
16 空気排出口
18 空気ダクト
26 剥離領域
30 渦流
34 電磁開閉弁
36 制御装置
38 車速センサ
40 ブレーキスイッチ
42 空力特性向上装置
44A、44B 空気導入口
46A、46B 空気排出口
48A、48B 空気ダクト
60A、60B 電磁開閉弁
62 制御装置

Claims (2)

  1. 空気導入口及び空気排出口を備えた空気通路を有し、前記空気導入口は車輌の前進走行時に気圧が大気圧よりも高くなる領域に対向する部位に設けられ、前記空気排出口は車輪の前方にて車輪の回転軸線より上方に設けられ、回転軸線より上方の車輪の外側側面に対し空気を排出し、前記空気排出口の上方部の空気排出量は前記空気排出口の下方部の空気排出量よりも多いことを特徴とする車輌の空力特性向上装置。
  2. 前記空気通路に設けられ、前記空気導入口と前記空気排出口との間の連通、非連通を制御する弁装置を有し、車輌が横風を受ける状況に於いて風上側の前記弁装置は前記空気導入口と前記空気排出口との間を非連通にすることを特徴とする請求項に記載の車輌の空力特性向上装置。
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