JP4264466B2 - アンテナ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、適切な装置と接続すると、主に電磁場の磁気部に感度の良い送受信するアンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】
アンテナ理論は、しばしば、それ自体、シングルダイポールアンテナに基づき、そして、シングルダイポールアンテナは、文献中で、”ヘルツダイポール”アンテナと称されている。このタイプのアンテナは、電磁場での波長に関してとても短い。ダイポールアンテナの電磁放射は、アンテナの主要な軸に関して、問題となっている方向に大きく依存する。このようにして、ダイポールアンテナは、指向性のアンテナである。全ての方向に等しく放射する仮想のアンテナに関して、比較すると、ダイポールアンテナは、同一の電力入力で、損失を考慮しないで、ある方向には仮想のアンテナよりも大きな放射を有し、そして、他の方向にはより小さな放射を有する。指向性アンテナの最大放射強度と、仮想アンテナの一定の放射強度との間の関係は、ゲインと称され、そして、アンテナの方向性感度の指標である。
【0003】
しかしながら、現実のアンテナは、全ての入力を放射しない。放射された電力に相当するアンテナ抵抗、アンテナの発熱等による電力損失に相当するオーム抵抗、そして、アンテナに接続された伝送装置に入力の一部を戻すアンテナの能力に相当する反射インピーダンスが直列に接続された回路として、アンテナを見るのが通例である。フェライトが過熱すると、その磁気特性が変化してしまうので、アンテナにおけるオーム損失により、例えば、送信アンテナにフェライトを使用するのに大きな制限がある。その磁気特性故に、フェライトは受信用アンテナにおいて広く使用されている。
【0004】
電磁場が、発見されて以来ずっと、アンテナの開発は、アンテナにおける抵抗の種類の間の比を改善すること、伝送装置のインピーダンスを改善し、および/または、適合させること、そして、使用周波数帯にアンテナを適合させることが中心であった。
【0005】
電磁場は、電気と磁気との場を含んでいる。良く知られているアンテナは、電界を起こし/電界に感度の良いという点で、ほとんど純粋な電気的アンテナである。ある種のアンテナである、磁気ループアンテナは、電磁場の磁界部分、を起こし/磁界部分にのみ基本的に敏感である。この種のアンテナの基本的な異なるいくつかの型は、知られている。ある種のものは、アンテナコンダクターが、磁気ロッドの周囲に巻きつけられているアンテナを含む。送信の際、磁界が形成され、その磁界は、巻き付けの中心軸に沿っている。この解決法は、それ自体本質的にとてもよいのであるが、上記したように、オーム損失に起因して、送信に適してはいない。しかし、主な不利な点が大きな指向依存性であるラジオ受信機のAMアンテナとして、広く、用いられている。
【0006】
電磁場の電界での主に感度がよいアンテナは、アンテナを囲む多くの電界によって、影響される。これら場は、例えば、ラジオ回路に深刻な妨害を引き起こす可能性がある。磁気アンテナは、この種の妨害を同程度に受けるものではない。
【0007】
本発明の目的は、公知の技術の否定的な側面を改善することにある。
【0008】
その目的は、以下の記述と、付け加えられた請求項中の特徴的な記述によって、本発明に応じて、達成される。
【0009】
その基本的な構成において、アンテナは、接続ケーブルの一方のコンダクターが、コイルの一端に接続され、そして、接続ケーブルの他方のコンダクターが、コイルの両端の間の点で、コイルに接続された、コイルを含む。2つの接続点間のコイルの巻き数は、アンテナが作動する周波数帯域に適応されねばならない。接続点間に位置するコイルの部分は、アンテナのフィーダー部を構成する。フィーダーの巻線の延長部分にあり、アンテナの巻線の残りの部分である、共振部は、キャパシターまたは他の同調装置なしで、アンテナを共振させるのに十分な捲回数を必要とする。共振部の巻線は、自由端で終わる。つまり、例えば、基本構成におけるアンテナワイヤの端が電気的に接続されていない。実験は、前記接続点から数えて最初の方の共振コイルの巻線は、コイルの加熱を避けるために、ある相互の間隔を持たなければならないことを示している。共振部巻線の残りの部分は密接させて捲回してもよい。
【0010】
固定または移動のフェライト棒、あるいはフェライト管が、コイルの内側にコイルの中心軸に平行に位置するのがよい。この目的は、アンテナのアンテナ抵抗を増加させることである。移動フェライト棒を使用することによって、アンテナの共鳴範囲は、変更されるのがよく、そして、適切な電磁場の周波数に合致させるのがよい。
【0011】
フェライト材料をアンテナによりカバーされる周波数帯に適応させることが必要である。比較的に低周波数である場合には、使用は、中波受信器で用いられるようなフェライト棒で作られるのがよい。より高周波数である場合には、低い透磁率を有するフェライトロッドが、用いられるべきであり、好ましくは、粉末技術を通して製造されるのがよい。最大周波数で操作するアンテナでは、望む透磁率のフェライト材料を得ることを証明することが困難である、おそらく、そのような材料は、大きな需要がないからである。一般の法則は、より高い周波数帯は、低い透磁率を有することをフェライト棒に要求することである。アンテナが受信アンテナとしてのみ用いられる際に、従来のフェライト棒アンテナにおいて見られたものと同じ材料を使用すれば十分である。
【0012】
本発明によるアンテナは、小さなゲインを表す基本構成によってそれ自身を区別する;放射パターンの観点で、アンテナが、おおよそ同位体であり、そして、それは、方向性志向を変えないことを意味する。低オーム性等価抵抗は、送信アンテナとして、また、かなりの送信電力で、用いられるフェライト棒を含むアンテナを認める。さらに、アンテナは、直ちに、特別な調整回路の使用をすることなく、調整されるのがよいという、大きな利点がある。実行された試験は、アンテナは、主に、磁気アンテナであることを示している。他の磁気送信アンテナと比較して、本発明によるアンテナは、かなり小さな物理的サイズと重さを有している。
【0013】
アンテナの基本構成は、多くの方法で、特別な目的に適応させるために、修正されてもよい。このいくつかの例は、明細書中に記載され、そして、その言及は、加えられている図面でなされている。
【0014】
次に、アンテナの可能な修正のいくつかの例といっしょに、アンテナの基本構成の好適な態様の制限のない例を記述している。その態様は、加えられている図面に記されている。
【0015】
【発明の実施の形態】
図中において、符号1は、固定または移動するフェライト棒4を囲むコイルコンダクター2を含む本発明に係るアンテナを示している。送信機または受信機(図示しない)に接続される接続線10の一方のコンダクター12は、電気的に、コイル2の一端部分2aに接続されている。接続線10の他方のコンダクター14は、コイルコンダクター2のポイント2bに電気的に接続され、ポイント2bは、コイルコンダクターの両端2aおよび2cの間のどこかに位置する。この基本構成において、端部分2cは、電気的に接続されていない。ポイント2aおよび2cの間に位置するコイル部分は、アンテナ1の送電線部を構成し、一方、ポイント2bおよび2cの間に位置するコイル部分は、アンテナ1の共鳴部を構成する。アンテナ1は、またフェライト棒4を用いることなく、機能する。フェライト棒4は、ことによると、図10参照の異なる形状、および透磁率を備える、そして、ことによると、中間または接続された1もしくは1以上の他の材料から作られた部分を備える、1もしくは1以上のフェライト部分Xa、Xb、Xc、およびXdを含んでも良い。
【0016】
フィーダーポイント2aの方向に、フェライト棒4をコイル1の中心軸3に沿って動かすことによって、コイルコンダクター2の一部は、フェライト棒4の外側に出る。このようにして、アンテナの共鳴周波数が変更され、異なる周波数帯に適応するアンテナを与えている。
【0017】
態様において、固定されたフェライト棒4に関して、図2参照のポイント2bおよび2cに接続されたキャパシター5によって、アンテナを調整することが可能である。図2から図8の全てで、アンテナ1を調整するために設計されたいずれかの態様を示している。図3において、キャパシター5は、コイル6によって、アンテナ1と誘導的に接続されている。コイル6は、コイルコンダクター2の間または、超えて巻きつけられるのがよい。コイル2および6が同じ方向に巻きつけられる回路の作用が重要である。回路の利点は、図3に示されるように、板の間の小さな空間を備えるキャパシター5の使用を認めるキャパシター電圧が比較的低いことである。図4において、コイル6は、アンテナ1の送電線部によって、配置されている。この態様において、コイル2および6が同じ方向に巻きつけられていることは、また重要である。図5において、コイル6は、コイルコンダクター2の隣に、フェライト棒を取り囲むようにして巻きつけられている。図6において、キャパシターは、コイルの端部分2aおよび2cの間に接続されている。
【0018】
図7は、態様を示している従来のコンダクター7が、コイルコンダクター2の端部分2cに接続され、そして、コンダクター7の長さが、コンダクター7の長さを変えることによって、もしくは、コイル2を共鳴させる組合わせにするか、または、上記の図面に示されるキャパシター5によって、もしくは、フェライト棒4をコイル2の内側か外側に動かすことによって、アンテナ1を調整するために用いられても良い
【0019】
図8において、コイルコンダクター2の端部分2cは、キャパシタンス蓋8に接続される。この態様は、空間を大きく占有しないアンテナを望む場合に、特に適している。共振は、図7に記載されたように生み出されるのがよい。
【0020】
示されている2つまたは2以上の態様は、特別な目的のために、アンテナを適応させるために、組み合わせてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、概略的に、アンテナの基本構成を示している。
【図2】図2は、概略的に、接続されたチューニングキャパシターを備える図1のアンテナを示している。
【図3】図3は、概略的に、チューニングキャパシターおよびアンテナの共鳴部に巻きつけられた分割コイルを備える図1のアンテナを示している。
【図4】図4は、概略的に、チューニングキャパシターおよびアンテナの送電線部分に巻きつけられた分割コイルを備える図1のアンテナを示している。
【図5】図5は、概略的に、チューニングキャパシターおよびアンテナコイルの隣に巻きつけられた分割コイルを備える図1のアンテナを示している。
【図6】図6は、概略的に、コイルコンダクターの両端に接続されたチューニングキャパシターを備える図1のアンテナを示している。
【図7】図7は、概略的に、コイルコンダクターの自由端部分に接続されたコンダクターを備える図1のアンテナを示している。
【図8】図8は、概略的に、コイルコンダクターの自由端部分に接続されたキャパシター蓋を備える図1のアンテナを示している。
【図9】図9は、概略的に、コイルの巻き付きのピッチは、異なっている図1のアンテナを示している。
【図10】図10は、フェライト棒の異なる部分が、異なる透磁率を有するアンテナのフェライト棒の態様を示している。
Claims (5)
- コイルコンダクター(2)がフェライト棒/管(4)の周囲に捲回されているアンテナ装置(1)であって、接続ケーブル(10)のいずれか一方のコンダクター(12)が電気的にアンテナ(1)のコイルコンダクター(2)の第1端部(2a)に接続され、前記接続ケーブルの他方のコンダクター(14)が電気的に接続ポイント(2b)に接続され、前記接続ポイント(2b)が前記コイルコンダクターの両端部分(2aと2c)の間の前記コイルコンダクター(2)上に位置し、コイルコンダクター(2)の第2端部(2c)が電気的に接続されていないことを特徴とするアンテナ装置。
- 前記アンテナ装置(1)が送受信用であることを特徴とする、請求項1に記載のアンテナ装置。
- キャパシター(5)と電気的に接続されたコイル(6)が、前記コイルコンダクター(2)と同軸である位置に配置されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載のアンテナ装置。
- コイルコンダクター(2)がフェライト棒/管(4)の周囲に捲回されているアンテナ装置(1)であって、接続ケーブル(10)のいずれか一方のコンダクター(12)が電気的にアンテナ(1)のコイルコンダクター(2)の第1端部(2a)に接続され、前記接続ケーブルの他方のコンダクター(14)が電気的に接続ポイント(2b)に接続され、前記接続ポイント(2b)が前記コイルコンダクターの両端部分(2aと2c)の間の前記コイルコンダクター(2)上に位置し、キャパシター(5)が、前記接続ポイント(2b)と前記コイルコンダクター(2)の第2端部(2c)とに電気的に接続されていることを特徴とするアンテナ装置。
- 前記アンテナ装置(1)が送受信用であることを特徴とする、請求項4に記載のアンテナ装置。
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