JP4263221B2 - 自己診断機能を備える送信装置及び電子機器並びにそれらに用いられる自己診断方法 - Google Patents

自己診断機能を備える送信装置及び電子機器並びにそれらに用いられる自己診断方法 Download PDF

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Description

本発明は、データ信号及び受信装置側でデータ信号を再生するために用いられるクロック信号を受信装置との間で単一方向通信するための送信装置及び電子機器に関し、より特定的には、自装置及び自機器が正常であるか否かを自ら診断するための自己診断機能を備える送信装置及び電子機器並びにそれらに用いられる自己診断方法に関する。
近年、ディスプレイ・インターフェースの標準規格として、DVI(Digital Visual Interface)やHDMI(High Definition Multimedia Interface)、LVDS(Low Voltage Differential Signaling)と呼ばれる規格が利用されている。これらの規格において、送信装置は、デジタル信号のままデータ信号及びクロック信号を受信装置に送信する。受信装置は、送られてきたクロック信号を利用して、データ信号を検出する。これらの規格は、送信装置から受信装置への単一方向通信にのみ利用される。
図13は、DVIを利用して送信側の電子機器90から受信側の受信機器93にデータが送信されるときの一般的なシステム概念を示すブロック図である。図13において、電子機器90は、データ源91と、送信装置92とを含む。データ源91が出力したパラレルのデジタルデータは、送信装置92に入力され、シリアルのデジタル信号Tx0、Tx1、及びTx2に変換される。送信装置92は、シリアルのデジタル信号Tx0、Tx1、及びTx2を受信装置94に送信すると共に、データ源91から出力されたパラレルのデジタルデータと同一の周波数を有するクロック信号TxCも受信装置94に送信する。デジタル信号Tx0、Tx1、及びTx2並びにクロック信号TxCは、専用のケーブル96を介して、受信装置94に転送される。受信装置94は、デジタル信号Tx0、Tx1、及びTx2及びクロック信号TxCを利用して、データ源91が出力したデジタルデータを再生して、出力部95に送る。出力部95は、受信装置94からのデジタルデータに基づいて、画像等を出力する。
図14は、従来の送信装置92の機能的構成を示すブロック図である。図14において、送信装置92は、第1〜第3のパラレルシリアル変換部921,922,923と、TxPLL(送信用PLL回路)924と、分周回路925と、差動出力回路926とを含む。
TxPLL924には、25MHz以上82.5MHz以下のピクセルクロックが入力される。TxPLL924は、ピクセルクロックの周波数を10倍し、クロックTxCKとして出力する。クロックTxCKは、パラレルシリアル変換器(図上、10to1と表記)921a,922a,923aに入力される。さらに、クロックTxCKの周波数は、分周回路925によって、1/10倍され、差動出力回路926に入力される。差動出力回路926は、入力される信号を差動信号に変換して、差動のクロック信号TxCとして出力する。
第1〜第3のパラレルシリアル変換部921,922,923には、それぞれ、10ビットのパラレルデジタルデータである送信データが入力される。当該パラレルデジタルデータの周波数は、ピクセルクロックと同一である。パラレルシリアル変換器921a,922a,923aは、パラレルデータをシリアルデータに変換するためのシリアライザーである。パラレルシリアル変換器921a,922a,923aは、PLL回路924から入力される10倍のクロックであるクロックTxCKを使って、10ビットのパラレルデータである送信データを、シリアルデータに変換して、出力する。パラレルシリアル変換器921a,922a,923aから出力されたシリアルデータは、それぞれ、差動出力回路921b,922b,923bに入力される。差動出力回路921b,922b,923bは、それぞれ、入力されたシリアルデータを差動信号に変換して、差動のデータ信号Tx0,Tx1,Tx2として出力する。
このようにして送信装置92から出力されたクロック信号TxC、及びデータ信号Tx0,Tx1,Tx2は、それぞれ、50Ωで整合されたケーブル930,927,928,929を介して、受信装置側へと転送される。なお、ここでは、差動信号の電位差は、それぞれ、3.3Vであると仮定しているがそれ以外であってもよい。
図15は、送信装置92から出力されるデータ信号Tx0,Tx1,Tx2及びクロック信号TxCの一例を示す図である。データ信号及びクロック信号は、差動信号であるので、HとLとが反転しながら、伝送される。図15に示す例において、データが“1”から“0”に遷移する場合、HとLとの反転が行われる。図15に示すように、データ信号Tx0,Tx1,Tx2とクロック信号TxCとは、同期しながら、伝送される。
以上のように、DVIなどの規格では、データ信号とクロック信号とが、送信側から受信側に単一方向で転送されることとなる。なお、DVIでは、データ信号Tx0,Tx1,Tx2にそれぞれ、RGBが割り当てられている。なお、DVIについては、特許文献1等に記載されている。
特開2003−218843号公報 特開2001−308883号公報
さて、これらの規格では、非常に高速なデジタルデータが送信されるので、送信装置92が正常に動作しなければ、受信側でデータを再生することができなくなる。そのため、送信装置92が正常に動作しているか否かを高精度に診断しなければならない。
従来、送信装置92が正常に動作しているか否かを診断するためには、一般的に以下のような方法がとられていた。すなわち、送信装置92の出力側にテスター(図示せず)を取り付けて、既知のデータを送信装置92に送信させ、当該テスターが当該既知のデータを正常に受信することができるか否かに基づいて、送信装置92が正常に動作しているか否かを診断する。これにより、もし、当該テスターによって受信されたデータが送信した既知のデータと異なっている場合、送信装置92に何らかの不具合が存在しているものと診断することができる。
しかし、これらの規格で転送される送信データは非常に高速であるので、診断用のテスターも高速に動作しなければならない。高速かつ高精度にテスターを動作させるための機能を盛り込むことによって、当該テスターは、非常に高価なものとならざるを得なかった。
なお、IEEE1394規格における通信制御回路に関する発明であれば、テスターを利用せずに当該通信制御回路内で自己診断することができる発明が開示されているが(特許文献2参照)、DVIやHDMI、LVDSのように、データ信号及びクロック信号を送信装置から、受信装置に対して、単一方向に送信するような規格においては、自己診断に関する発明は提案されていない。
それゆえ、本発明の目的は、データ信号及びクロック信号を受信装置との間で単一方向通信するための通信規格において、高価なテスターを利用することなく、性能を自己診断することができる送信装置及び電子機器並びにそれらに用いられる自己診断方法を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明は、以下のような特徴を有する。本発明は、データ信号及び受信装置側でデータ信号を再生するために用いられるクロック信号を受信装置との間で単一方向通信するための送信装置であって、m(mは1以上の整数)個のn(nは2以上の整数)ビットパラレルデータをそれぞれシリアルデータに変換してデータ信号として受信装置に送信するm個のパラレルシリアル変換部と、クロック信号を受信装置に送信するクロック信号送信部と、自装置が正常であるか否かを自己診断する際、既知のnビットパラレルデータを既知パラレルデータとして生成し、各パラレルシリアル変換部に入力する既知パラレルデータ生成部と、自装置が正常であるか否かを自己診断する際、クロック信号の立ち上がり若しくは立ち下がり又は既知パラレルデータがシリアル化されたデータ信号の立ち上がり若しくは立ち下がりを、nビット分のクロック信号を出力した後に、データ信号における1UI(Unit Interval)分、順次シフトさせるためのシフト部と、自装置が正常であるか否かを自己診断する際、クロック信号を用いて、各既知パラレルデータがそれぞれシリアル化された各データ信号を、それぞれサンプリングするm個のサンプリング部と、各サンプリング部によるサンプリング結果と既知パラレルデータ生成部が生成した既知パラレルデータとを比較して、自装置が正常であるか否かを診断して、当該診断結果を出力する診断処理部とを備える。
本発明によれば、既知パラレルデータをシリアル化したデータ信号が1ビット分ずつクロック信号を用いてサンプリングされるので、送信装置は、既知パラレルデータの1ビット分とサンプリング結果とを比較することによって、自装置が正常であるか否かを自己診断することができる。したがって、データ信号及びクロック信号を受信装置との間で単一方向通信するための通信規格において、高価なテスターを利用することなく、性能を自己診断することができる送信装置が提供されることとなる。
好ましくは、シフト部は、クロック信号を、データ信号における1UI分、順次シフトさせるためのクロックシフト部であり、m個のサンプリング部は、クロックシフト部によって1UI分シフトされたクロック信号を用いて、各既知パラレルデータがそれぞれシリアル化された各データ信号を、それぞれサンプリングするとよい。
これにより、既知パラレルデータをシリアル化したデータ信号が、1ビット分ずつシフトしたクロック信号を用いてサンプリングされるので、送信装置は、既知パラレルデータの1ビット分とサンプリング結果とを比較することによって、自装置が正常であるか否かを自己診断することができる。
好ましくは、クロック信号送信部は、nビットパラレルデータと同一の周波数を有しておりかつ中間のビットでH―Lが遷移するnビットのクロック用パラレルデータを、シリアルデータに変換することによって、クロック信号を生成するクロック信号生成シリアライザーと、クロック信号生成シリアライザーが生成したクロック信号を受信装置に送信する送信部とを含み、クロックシフト部は、クロック信号生成シリアライザーが立ち上がり又は立ち下がりを1ビットずつシフトしながらnビットのシリアルデータを出力するためのnビットの診断用パラレルデータを、クロック信号生成シリアライザーに対して順次入力することによって、クロック信号送信部が出力するクロック信号を、順次、データ信号における1UI分ずつシフトさせるとよい。
これにより、クロック信号生成シリアライザーに一定のパターン化された診断用パラレルデータを入力するだけで、クロック信号を1UI分ずつシフトすることができることとなり、非常に簡潔に自己診断することができる送信装置を提供することが可能となる。
好ましくは、クロック信号送信部は、クロック信号を生成するためのPLL(phase Locked Loop)回路と、PLL回路が生成したクロック信号を受信装置に送信する送信部とを含み、クロックシフト部は、PLL回路が生成したクロック信号を、順次、データ信号における1UI分ずつ遅延させるとよい。
これにより、クロック信号を1UI分ずつシフトすることができることとなり、非常に簡潔に自己診断することができる送信装置を提供することが可能となる。
好ましくは、クロックシフト部は、クロック信号の立ち上がり又は立ち下がりを、所定の範囲分、クロック信号送信部に連続的又は段階的にシフトさせ、各サンプリング部は、クロック信号がずれる毎に、データ信号をそれぞれサンプリングし、診断処理部は、各サンプリング部によるサンプリング結果と既知パラレルデータ生成部が生成した既知パラレルデータとを比較して、ジッターを測定するとよい。
これにより、送信装置は、たとえば、データ信号の立ち上がり時期などの所定の範囲において、ジッターを自己測定することができることとなる。
たとえば、診断処理部は、ジッターが所定の条件を満たしていない場合、自装置は不良であると判断するとよい。
これにより、ジッター測定による高精度な自己診断を実現することができる。
たとえば、既知パラレルデータ生成部、クロックシフト部、m個のサンプリング部、及び診断処理部の起動を制御するための起動制御部をさらに備えるとよい。
これにより、起動制御部に自己診断機能を全体的に制御させることができるので、容易に自己診断を行うことができる。特に、送信装置が電子機器に実装された後であっても、自己診断が容易となる。
好ましくは、クロックシフト部は、クロック信号の立ち上がり又は立ち下がりがデータ信号の立ち上がり又は立ち下がり時点から、1/2UI分シフトしているように、クロック信号送信部に、クロック信号を順次1UI分ずつシフトさせるとよい。
これにより、データ信号が安定した状態でサンプリングが行われることとなるので、自己診断の精度が向上することとなる。
好ましくは、クロックシフト部は、クロック信号を順次遅延させることによって、クロック信号を順次1UI分ずつシフトさせるとよい。
これにより、クロック信号を1UI分ずつシフトすることができることとなり、簡潔に自己診断することができる送信装置を提供することが可能となる。
好ましくは、シフト部は、既知パラレルデータがシリアル化されたデータ信号を、データ信号における1UI分、順次シフトさせるためのデータ信号シフト部であり、m個のサンプリング部は、クロック信号を用いて、データ信号シフト部によって1UI分シフトされたデータ信号を、それぞれサンプリングするとよい。
これにより、クロック信号を1UI分ずつシフトされる構成以外に、データ信号を1UI分ずつシフトさせることによって自己診断が可能な送信装置が提供されることとなる。
また、本発明は、データ信号及び受信機器側でデータ信号を再生するために用いられるクロック信号を受信機器に対して単一方向に送信することによって、受信機器を動作させるための電子機器であって、m(mは1以上の整数)個のn(nは2以上の整数)ビットパラレルデータをそれぞれシリアルデータに変換してデータ信号として受信機器に送信するm個のパラレルシリアル変換部と、クロック信号を受信機器に送信するクロック信号送信部と、自機器が正常であるか否かを自己診断する際、既知のnビットパラレルデータを既知パラレルデータとして生成し、各パラレルシリアル変換部に入力する既知パラレルデータ生成部と、自装置が正常であるか否かを自己診断する際、クロック信号の立ち上がり若しくは立ち下がり又は既知パラレルデータがシリアル化されたデータ信号の立ち上がり若しくは立ち下がりを、nビット分のクロック信号を出力した後に、データ信号における1UI(Unit Interval)分、順次シフトさせるためのシフト部と、自機器が正常であるか否かを自己診断する際、クロック信号を用いて、各既知パラレルデータがそれぞれシリアル化された各データ信号を、それぞれサンプリングするm個のサンプリング部と、各サンプリング部によるサンプリング結果と既知パラレルデータ生成部が生成した既知パラレルデータとを比較して、自機器が正常であるか否かを診断して、当該診断結果を出力する診断処理部とを備える。
また、本発明は、データ信号及び受信装置側でデータ信号を再生するために用いられるクロック信号を受信装置に対して単一方向に送信する送信装置において、自装置が正常であるか否かを自己診断するための方法であって、送信装置には、m(mは1以上の整数)個のn(nは2以上の整数)ビットパラレルデータをそれぞれシリアルデータに変換してデータ信号として受信装置に送信するm個のパラレルシリアル変換部と、クロック信号を受信装置に送信するクロック信号送信部とが含まれており、既知のnビットパラレルデータを既知パラレルデータとして生成し、各パラレルシリアル変換部に入力するステップと、クロック信号の立ち上がり若しくは立ち下がり又は既知パラレルデータがシリアル化されたデータ信号の立ち上がり若しくは立ち下がりを、nビット分のクロック信号を出力した後に、データ信号における1UI(Unit Interval)分、順次シフトさせるステップと、クロック信号を用いて、各既知パラレルデータがそれぞれシリアル化された各データ信号を、それぞれサンプリングするステップと、サンプリング結果と既知パラレルデータとを比較して、自機器が正常であるか否かを診断するステップとを備える。
以上、本発明によれば、データ信号及びクロック信号を受信装置との間で単一方向通信するための通信規格において、高価なテスターを利用することなく、性能を自己診断することができる送信装置及び電子機器並びにそれらに用いられる自己診断方法が提供されることとなる。
本発明のこれらおよび他の目的、特徴、局面、効果は、添付図面と照合して、以下の詳細な説明から一層明らかになるであろう。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、送信側と受信側との関係を示すシステム概念は、従来と同様であるので、一例として、図13を援用する。しかし、本発明は、データ信号及び受信装置側でデータ信号を再生するために用いられるクロック信号が送信装置から受信装置に対して単一方向に送信される規格において全て適用可能であるので、図13に示すようなシステム概念に限定されるものではない。すなわち、本発明で用いられるデータ信号は、Tx0,Tx1,Tx2の3つに限られるものではなく、m(mは1以上の整数)個のデータ信号が送信装置から受信装置に単一方向通信されるものとする。当然、データ信号の数が3以外であれば、以下に説明する送信装置内部で必要な構成の数も異なることとなるが、必要に応じて、その都度、補足説明する。ただし、説明を簡単にするために、基本的には、データ信号の数は3であるとして説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態における送信装置100の機能的構成を示すブロック図である。図1において、送信装置100は、第1〜第3のパラレルシリアル変換部101,102,103と、クロック信号送信部104と、クロックシフト部105と、起動制御部106と、既知パラレルデータ生成部107と、診断処理部108と、DFF(Dフリップフロップ)109a,109b,109cと、TxPLL(送信用PLL回路)110と、レシーバー111a,111b,111c,111dとを備える。第1のパラレルシリアル変換部101は、パラレルシリアル変換器(図上、nto1と表記。以下同様)101aと、差動出力回路101bとを含む。第2のパラレルシリアル変換部102は、パラレルシリアル変換器102aと、差動出力回路102bとを含む。第3のパラレルシリアル変換部103は、パラレルシリアル変換器103aと、差動出力回路103bとを含む。クロック信号送信部104は、クロック信号生成シリアライザー(図上、nto1と表記)104aと、差動出力回路104bとを含む。なお、データ信号がm個の場合、第1〜第3のパラレルシリアル変換部101,102,103が、m個となり、それに対応する構成であるDFF109a,109b,109c並びにレシーバー111a,111b,111cがm個となる。
まず、送信装置100が自己診断しない場合の動作、すなわち、データ信号及びクロック信号を通常通りに受信装置側に単一方向送信している場合の動作について説明する。
TxPLL110は、ピクセルクロックの周波数をn倍して、パラレルシリアル変換器101a,102a,103a及びクロック信号生成シリアライザー104aにそれぞれ入力する。第1〜第3のパラレルシリアル変換部101,102,103に入力される送信データは、n(nは2以上の整数)ビットのパラレルデータである(DVI規格であれば、n=10)。なお、限定されるものではないが、送信データの周波数は、ピクセルクロックの周波数と同一であるとする。
パラレルシリアル変換部101aは、TxPLL110からのn倍のピクセルクロックを利用して、入力されたnビットのパラレルデータである送信データを、送信データのn倍の周波数を有するシリアルデータに変換し、差動出力回路101bに入力する。差動出力回路101bは、入力されたシリアルデータを差動信号に変換して、データ信号Tx0として出力する。同様に、第2のパラレルシリアル変換部102は、データ信号Tx1を出力する。第3のパラレルシリアル変換部103は、データ信号Tx2を出力する。
クロックシフト部105は、自己診断を行わない場合、送信データと同期するように、nビットのクロック用パラレルデータをクロック信号送信部104のクロック信号生成シリアライザー104aに入力する。クロック用パラレルデータとは、以下のようにパターン化されたデータである。たとえば、n=10である場合、“1111100000”がクロック用パラレルデータとなる。すなわち、nが偶数であれば、中間のビットであるn/2ビットでH(ハイ)−L(ロー)が遷移するnビットのパラレルデータがクロック用パラレルデータとなる。nが奇数であれば、中間のビットである(n+1)/2ビット又は(n−1)/2ビットでH−Lが遷移するnビットのパラレルデータがクロック用パラレルデータとなる。なお、遷移は、LからHであってもよい。
クロック信号生成シリアライザー104aは、TxPLL110からのn倍のピクセルクロックを利用して、入力されたnビットのクロック用パラレルデータを、n倍の周波数を有するシリアルデータに変換して、差動出力回路104bに入力する。差動出力回路104bは、入力されたシリアルデータを差動信号に変換して、クロック信号TxCとして出力する。当該シリアルデータは、中間のビットまでHが連続しているので、結局、クロック信号送信部104は、ピクセルクロックと同一の周波数、すなわち、nビットのパラレルデータである送信データと同一の周波数を有するクロック信号TxCを出力することとなる。差動出力回路104bは、クロック信号を受信装置に送信するための送信部として機能している。なお、ここでは、説明を簡単にするために、クロック信号TxCの周波数は送信データと同一の周波数であるとしたが、これに限定されるものではなく、データ信号を受信装置側で再生することができる周波数であればよい。
以上のようにして、送信装置100は、自己診断しない場合、データ信号及び受信装置側でデータ信号を再生するために用いられるクロック信号を受信装置に単一方向に送信する。
次に、自装置が正常であるか否か送信装置100が自己診断する場合の動作について説明する。なお、自己診断するタイミングは、送信装置100が電子機器の一部に実装される前であってもよいし、実装された後であってもよい。実装される前に自己診断を行うのであれば、起動制御部106は、送信装置100の外部にあってもよい。また、実装された後に自己診断するのであれば、好ましくは、起動制御部106は送信装置100の内部にあった方がよいが、それに限定されるものではない。
自己診断を行う場合、起動制御部106は、既知パラレルデータ生成部107、クロックシフト部105、DFF109a,109b,109c、レシーバー111a,111b,111c,111d、及び診断処理部108を起動させ、それぞれの同期を取るものとする。
既知パラレルデータ生成部107は、既知のnビットのパラレルデータを既知パラレルデータとして、第1〜第3のパラレルシリアル変換部101,102,103、及び診断処理部108に入力する。
クロックシフト部105は、クロック信号送信部104が出力するクロック信号がデータ信号における1UI(Unit Interval)分ずつ順次シフトするようにするためのnビットの診断用パラレルデータをクロック信号生成シリアライザー104aに入力する。すなわち、クロックシフト部105は、クロック信号生成シリアライザー104aから出力されるnビットのシリアルデータの立ち上がり(又は立ち下がり)が1ビットずつシフトしていくようにするための診断用パラレルデータを出力する。なお、診断用パラレルデータの具体例については、後述する。
既知パラレルデータ生成部107から出力された既知パラレルデータは、第1〜第3のパラレルシリアル変換部101,102,103において、それぞれn倍の周波数を有するシリアルデータに変換され、データ信号Tx0,Tx1,Tx2となる。レシーバー111a,111b,111cは、それぞれ、データ信号Tx0,Tx1,Tx2を単相信号に変換して、DFF109a,109b,109cに入力する。同時に、クロック信号送信部104から出力されたクロック信号TxCは、レシーバー111dによって単相信号に変換される。単相信号に変換されたクロック信号TxCは、DFF109a,109b,109cに入力される。
DFF109a,109b,109cは、それぞれ、入力されるクロック信号TxCの立ち上がり(又は立ち下がり)時点において、シリアル化されたデータ信号がHであるかLであるかサンプリングし、サンプリング結果を診断処理部108に入力する。なお、クロック信号TxCの立ち上がり(又は立ち下がり)時点におけるサンプリングが可能であれば、DFF109a,109b,109cの箇所は、その他のサンプリング部に置き換わっても良い。
診断処理部108は、DFF109a,109b,109cから入力されるサンプリング結果と、クロック信号TxCが立ち上がった(又は立ち下がった)時点での既知パラレルデータの値とを比較し、一致するか否かの比較結果を記憶する。
その後、クロックシフト部105によって、クロック信号TxCが1UIずつシフトする動作が最低nビット分行われ、診断処理部108には、比較結果がnビットの既知パラレルデータ分蓄積されることとなる。したがって、診断処理部108は、蓄積した比較結果に基づいて、自装置が正常であるか否かの診断結果を、予め定められた条件に従って出力する。予め定められた条件とは、たとえば、「1ビットでも既知パラレルデータと一致しないサンプリング結果が得られたら、不良とする」といった条件である。なお、予め定められた条件の具体的内容は、規格上決定される事項であって、本発明を限定するものではない。
なお、ここで、診断処理部108は最低nビット分の比較結果を取得することとしたが、送信装置100がたまたま正常に動作している場合もあるので、nビット分の比較結果だけでは、自己診断に必要な情報としては不十分な場合もある。したがって、何ビット分の比較結果を入手すべきか否かは、予め決めておいて、必要なビット分の比較結果に基づいて、診断処理部108は、自己診断を行えばよい。なお、サンプリング結果と既知パラレルデータとの不一致が連続しているような場合、診断処理部108は、nビット分の比較結果を入手する前に、送信装置100が不良であると判断してしまっても良い。いずれにせよ、診断処理部108における判断条件は、予め取り決める事項であって、本発明を限定するものではない。
以下、n=10として、送信装置100の動作を具体的に説明する。n=10の場合、診断用パラレルデータとしては、“1111100000”、“0111110000”、“0011111000”、“0001111100”、“0000111110”、“0000011111”、“1000001111”、“1100000111”、“1110000011”、“1111000001”が用いられる。このように、診断用パラレルデータの立ち上がりは、順番に1ビットずつ後退していく。これによって、クロック信号生成シリアライザーは、立ち上がり(又は立ち下がり)を1ビットずつシフトしながら、nビットのシリアルデータを出力することができ、これによって、クロック信号の立ち上がり(又は立ち下がり)が順次、1UIずつシフトしていくことになる。以下、診断用パラレルデータは、“a1 a2 a3 a4 a5 a6 a7 a8 a9 a10”として表現されるものとする。なお、ここでは、説明を簡単にするために、クロック信号TxCの周波数は送信データと同一の周波数であるとしたが、これに限定されるものではないとした。クロック信号TxCの周波数が送信データと同一の周波数でない場合、クロック信号TxCの周波数に応じて、クロック信号の立ち上がり(又は立ち下がり)が順次、1UIずつシフトしていくように、診断用パラレルデータを適宜設計すればよい。具体的な設計は、容易であるが、たとえば、クロック信号TxCの周波数に応じて、診断用パラレルデータにおいてシフトするビット数を決定すればよい。
図2は、n=10の場合の送信装置100の動作を示すフローチャートである。自己診断がスタートした場合、クロックシフト部105は、i=1及びj=i+4とし、a1からa10の値を“0”にする(ステップS101)。
次に、クロックシフト部105は、ai〜ajまでの値を“1”として、診断用パラレルデータ“a1 a2 a3 a4 a5 a6 a7 a8 a9 a10”を生成してクロック信号生成シリアライザー104aに入力する(ステップS102)。次に、クロック信号生成シリアライザー104aは、入力された診断用パラレルデータをシリアルデータに変換する。これによって、クロック信号送信部104から、診断用パラレルデータに対応するシリアルデータがクロック信号TxCとして出力される(ステップS103)。
起動制御部106は、ステップS102及びS103の動作と同期するようにして、ステップS104及び105の動作を同時に行わせる。
既知パラレルデータ生成部107は、既知パラレルデータを生成して、第1〜第3のパラレルシリアル変換部101,102,103に入力する(ステップS104)。第1〜第3のパラレルシリアル変換部101,102,103は、入力された既知パラレルデータをシリアルデータに変換して出力する(ステップS105)。
ステップS103及びS105の動作の後、DFF109a,109b,109cは、第1〜第3のパラレルシリアル変換部101,102,103からの出力を、クロック信号TxCの立ち上がり(又は立ち下がり)タイミングでサンプリングし、サンプリング結果を診断処理部108に入力する(ステップS106)。診断処理部108は、サンプリング結果と既知パラレルデータとを比較し、比較結果を記憶する(ステップS107)。
次に、起動制御部106は、i=10であるか否かを判断し、i=10でない場合、ステップS109の動作をクロックシフト部105に実行させる。ステップS109の動作によって、診断用パラレルデータが、“0111110000”、“0011111000”、“0001111100”、“0000111110”、“0000011111”、“1000001111”、“1100000111”、“1110000011”、“1111000001”の順で生成されることとなる。ステップ109の後、ステップS102及びS104の動作に戻る。上記動作を繰り返すことによって、診断処理部108は、10ビット分の比較結果を得ることができる。なお、ステップS108において、10ビット分の比較結果を複数入手するために、さらに、ステップS101からの動作を複数回繰り返すようにしてもよい。逆に、ステップS107で入手した比較結果が明らかに、送信装置100が不良であることを示すものであれば、送信装置100は、10ビット分の比較結果を入手することなく診断結果を出力してもよい。
ステップS108の後、診断処理部108は、比較結果に基づく診断結果(正常か否か)を出力し(ステップS110)、自己診断は終了する。
図3は、n=10の場合の自己診断の際の具体的なタイミングチャートの一例を示す図である。図3において、第1のパラレルシリアル変換部101に入力される既知パラレルデータは、“1001011110”であるとし、第2のパラレルシリアル変換部102に入力される既知パラレルデータは、“0100110010”であるとし、第3のパラレルシリアル変換部103に入力される既知パラレルデータは、“1101100111”であるとしている。なお、ここでは、第1〜第10のビットについての既知パラレルデータを示したが、その後の10ビットについても既知のビット列が既知パラレルデータとして使用され自己診断に用いられてもよい。
図3に示すように、好ましい実施形態では、クロック信号の立ち上がり(又は立ち下がり)は、データ信号の立ち上がり(又は立ち下がり)から1/2UIシフトしている。これにより、各DFFはデータ信号が安定した状態でサンプリングを行うことができるので、データ信号を精度良く検出することが期待できる。
クロック信号の立ち上がり(又は立ち下がり)をデータ信号の立ち上がり(又は立ち下がり)から1/2UIシフトさせる方法としては、たとえば、以下のような3つの方法が考えられる。第1の方法は、レシーバー111dからDFF109a,109b,109cまでの配線を利用して、遅延させる方法である。第1の方法の場合、正確に1/2UIシフトしない場合もあるが、DFF109a,109b,109cをセットアップするための時間を満足させることができるので、データ信号を精度良く検出することが期待できる。第2の方法は、TxPLL110内のVCO(Voltage Controlled Oscillator)に例えば3段分のインバーターを設けて、1/2UI遅延させる方法である。第3の方法は、TxPLL110の後段又はクロック信号生成シリアライザー104aの後段などに、遅延ロックループ(DLL:Delay Lock Loop)を設けて、1/2UI遅延させる方法である。なお、ここに示した各方法は、1/2UIシフトを実現するための一例であって、本発明を限定するものではない。1/2UIシフトを実現することができるあらゆる方法が、本発明に適用可能である。
なお、データ信号が安定してサンプリングできる位置にクロック信号が立ち上がるのであれば、クロック信号の立ち上がり(又は立ち下がり)をデータ信号の立ち上がり(又は立ち下がり)からシフトさせる所定の量は、正確に1/2UIでなくてもよい。
図3に示すように、第1回目のクロック信号と第2回目のクロック信号とは、1UIシフトしている。その後も、同様に、1UIずつシフトしたクロック信号が、クロック信号送信部104から出力される。
第1回目のサンプリング結果は、“101”であり、各既知パラレルデータの1ビット目“1”、“0”、“1”と一致している。第2回目のサンプリング結果は、“110”であり、各既知パラレルデータの2ビット目“1”、“1”、“0”と一致している。第3回目のサンプリング結果は、“000”であり、各既知パラレルデータの3ビット目“0”、“0”、“0”と一致している。
このようにして、クロック信号が1UIずつシフトしていくので、送信データの先頭ビットから順に、既知パラレルデータと一致するか否かを判断することができる。したがって、この動作を最低10ビット目まで繰り返して、比較結果を利用すれば、送信装置100が正常であるか否かを診断処理部108は判断することができる。なお、最初の10ビットがたまたま正常であった場合があるので、さらに次の10ビットについても診断した方が良い場合もある。比較結果を何ビット分入手するかは、予め決めておく事項である。当然、10ビット目に至るまでにエラーが検出されるようであれば、診断処理部108は、不良との診断結果を出力してもよい。
以上のように、第1の実施形態によれば、送信装置100は、クロック信号を1UIずつシフトしながら、既知パラレルデータが正常にシリアルパラレル変換されているか否かを自己診断することができる。クロック信号は、受信装置に送信される必須の信号である。クロック信号を1UIずつシフトするための構成は、シリアライザー(クロック信号生成シリアライザー)という送信装置には必須の構成である。その他、レシーバー111a,111b,111c,111dやDFF109a,109b,109cは、一般的なブロックである。したがって、診断用パラレルデータを適切なタイミングでクロック信号生成シリアライザーに入力すれば、自己診断が可能となり、従来の高価な高速テスターを用いる場合に比べ、非常に安価に送信装置の性能を診断することができる。
(第2の実施形態)
図4は、本発明の第2の実施形態に係る送信装置200の機能的構成を示すブロック図である。図4において、第1の実施形態と同様の機能を有する部分については、同一の参照符号を付して説明を省略することとする。第2の実施形態では、クロック信号を1UIずつシフトする構成が第1の実施形態と異なる。
図4において、クロック信号送信部204は、PLL回路244と、差動出力回路104bとを含む。PLL回路244は、TxPLL214と、分周回路224と、遅延回路234とを有する。TxPLL214は、ピクセルクロックの周波数をn倍する。分周回路224は、TxPLL214の出力の周波数を1/n倍する。遅延回路234は、クロックシフト部205の制御に従って、分周回路224の出力を遅延させる。クロックシフト部205は、自己診断の開始が起動制御部106によって指示されたら、クロック信号TxCが順次1UIずつ遅延するように、遅延回路234を制御する。自己診断を行わない場合、クロックシフト部205は、遅延回路234による遅延を行わない。
図5は、遅延回路234の構成の一例を示すブロック図である。図5に示すように、たとえば、遅延回路234には、TxPLL214からのクロックに応じて動作する複数のDFF234a,234b,234c…が連続して接続されている。これによって、1UIずつシフトするクロックがセレクター234zに入力される。なお、分周回路224の出力は、そのままセレクター234zにも入力されるので、1UI遅延していないクロックもセレクター234zに入力される。セレクター234zは、クロックシフト部205の制御に応じて、1UI遅延していないクロックを出力したり、1UIずつシフトしたクロックを選択して出力したりすることができる。これによって、1UIずつ順次シフトするクロック信号TxCが得られる。なお、遅延回路234の構成は、図5に限定されるものではなく、1UIずつシフトさせる制御が可能な構成であればよい。
図6は、第2の実施形態における送信装置200の動作を示すフローチャートである。以下、図6を参照しながら、第2の実施形態における送信装置200の動作について説明する。
自己診断がスタートすると、クロック信号送信部204は、クロック信号TxCを出力する(ステップS201)。ステップS201の動作と平行して、既知パラレルデータ生成部107は既知パラレルデータを生成し、第1〜第3のパラレルシリアル変換部101,102,103に入力する(ステップS202)。第1〜第3のパラレルシリアル変換部101,102,103は、入力された既知パラレルデータをシリアルデータに変換して、出力する(ステップS203)。その後、DFF109a,109b,109cは、第1〜第3のパラレルシリアル変換部101,102,103の出力をサンプリングする(ステップS204)。次に、診断処理部108は、サンプリング結果と既知パラレルデータとを比較し、比較結果を記憶する(ステップS205)。
次に、クロックシフト部205は、クロック信号TxCをnUI分シフトしたか否かを判断する(ステップS206)。nUI分シフトしていない場合、クロックシフト部205は、遅延回路234を制御して、クロック信号TxCを1UI分シフトする(ステップS207)。なお、第1の実施形態と同様、クロックシフト部205は、データ信号の立ち上がり(又は立ち下がり)からクロック信号TxCが1/2UI分シフトした上で、1UIずつシフトするように、遅延回路234を制御するとよい。その後、ステップS201以降の動作がnUI分シフトまで繰り返される。
クロック信号TxCをnUI分シフトした場合、診断処理部108は、比較結果に基づいた診断結果を出力する。なお、第1の実施形態と同様、nUI分クロック信号TxCをシフトさせる処理は複数回行われ、その結果に基づいて、診断処理部108は診断結果を出力してもよい。また、nUI分のシフトが完了する前に、不良であることが分かれば、送信装置200は、途中で、不良との診断結果を出力してもよい。
以上のように、第2の実施形態においても、高価な高速テスターを用いることなく、自己診断が可能な送信装置及びそれを備える電子機器が提供されることとなる。
第1及び第2の実施形態から理解できるように、本発明においては、クロック信号TxCを1UIずつシフトすることによって、既知パラレルデータとの比較を行うことが重要である。したがって、クロック信号TxCをシフトするための構成は、第1及び第2の実施形態に開示した構成に限定されるものではない。
(第3の実施形態)
第3の実施形態において、送信装置の構成は、第1又は第2の実施形態と同様であるので、図1又は図4を援用する。第1及び第2の実施形態では、クロック信号TxCは、1UIずつシフトすることとしたが、第3の実施形態では、クロック信号TxCは、1UIずつシフトするのに加え、所定の範囲(たとえば、データ信号の立ち上がり又は立ち下がり時期などジッターが起こりやすい範囲)の間、連続的又は段階的にシフトしていくものとする。
図7は、第3の実施形態における送信装置の動作を説明するための模式図である。送信データ(ここでは、Tx0を例としている)は、立ち上がり(又は立ち下がり)にジッター(ぶれ)が発生する。ジッターがない場合(図上、太い点線で示す場合)であれば、送信装置は、理想通りに自己診断を行うことができる。しかし、ジッターがある場合(図上、細線で示す場合)であれば、1/2UIの時点でサンプリング結果と既知パラレルデータとが一致していたとしても、ジッターが大きいために、製品としては不良である可能性がある。
そこで、図7に示す例では、0UIから1/2UIの間、クロック信号TxCを1/16ずつシフトして、サンプリング結果と既知パラレルデータとを比較することにしている。図7に示す例では、0UI〜3/16UIまでの間、判定結果がエラー(図上“F”と表記)となっている。一方、4/16UI〜1/2UIまでの間、判定結果が正常(図上“T”と表記)となっている。このようにして、診断処理部108は、サンプリング結果と既知パラレルデータとを比較して、データ信号のジッターを測定することができる。なお、ここでは、0UIから1/2UIの間、クロック信号を1/16UIずつ段階的にずらすこととしたが、クロック信号TxCを段階的にずらす間隔は1/16UIに限るものではない。連続的にクロック信号TxCをずらしてもよい。また、段階的又は連続的にクロック信号TxCをずらす所定の範囲は、0UIから1/2UIまでに限られるものではなく、どのような範囲であっても良い。
クロック信号TxCを段階的又は連続的にシフトするための構成としては、たとえば、以下の二つの方法が考えられる。第1の方法は、図8に示すように、複数の遅延素子301,302,303…をクロック信号生成シリアライザー104aの後段に直列に接続しておき、各遅延素子の出力をセレクター310と接続しておく方法である。この方法の場合、クロックシフト部105又は205の制御に応じて、セレクター310は、各遅延素子からの入力を順次選択して出力することによって、クロック信号TxCを段階的又は連続的にシフトさせることができる。第2の方法は、TxPLL110内のVCOに印加する電圧を上下させることによって、クロック信号TxCを段階的又は連続的にシフトさせる方法である。なお、クロック信号TxCを段階的又は連続的にシフトさせる方法は、上記の方法に限られるものではない。
図9は、第3の実施形態における送信装置の動作を示すフローチャートである。以下、図9を参照しながら、第3の実施形態における送信装置の動作について説明する。
自己診断が開始したら、クロック信号が出力され(ステップS301)、既知パラレルデータの生成及び入力が行われ(ステップS302)、既知パラレルデータがシリアルデータに変換される(ステップS303)。その後、サンプリングが行われ(ステップS304)、サンプリング結果と既知パラレルデータとの比較及び比較結果の記憶が行われる(ステップS305)。
次に、クロックシフト部105は、所定の範囲(図7の例では0UI〜1/2UI)分クロック信号TxCをシフトしたか否かを判断する(ステップS306)。シフトしていない場合、クロックシフト部105は、クロック信号を所定量(図7の例では1/16UI)シフトし(ステップS307)、ステップS301及びS302の動作に戻る。送信装置は、所定の範囲分クロック信号TxCをシフトするまで、ステップS301〜S307までの動作を繰り返す。
ステップS306において、所定の範囲分クロック信号TxCをシフトしたと判断された場合、診断処理部108は、比較結果に基づいて、ジッターを測定して、測定結果を記憶する(ステップS308)。次に、クロックシフト部105は、nUI分クロック信号TxCをずらしたか否かを判断する(ステップS309)。nUI分クロック信号TxCをずらしていない場合、クロックシフト部105は、段階的又は連続的にずらした場合の先頭部分から1UI分ずらして(ステップS310)、ステップS301及びS302の動作に戻る。ステップS310において、図7の例では、クロックシフト部105は、0UIから1UIだけずらす。ステップS310の動作から分かるように、第3の実施形態において、所定の範囲内では、クロック信号TxCが段階的又は連続的にシフトするとしているが、第1及び第2の実施形態と同様、1UI分シフトする動作も含まれている。
ステップS309において、nUI分クロック信号TxCをずらしたと判断された場合、診断処理部108は、ジッターの測定結果に基づいて、自己診断の結果を出力して(ステップS311)、自己診断を終了する。たとえば、ジッターが所定の条件を満たしていない場合、診断処理部108は、自装置は不良であると判断する。所定の条件として、たとえば、図7の例では、2/16UI以降“F”であれば、不良とするといった条件が考えられる。所定の条件は、規格上適切な条件に定められればよく、特に限定されるものではない。
このように、第3の実施形態では、クロック信号TxCを段階的又は連続的にシフトさせることで、送信装置内で発生するデータ信号のジッターを測定することができ、シッターの測定結果に基づいて、送信装置の良否を判断することができる。したがって、第1及び第2の実施形態に比べ、より高性能が要求される送信装置の自己診断方法として、第3の実施形態は有効である。
(第4の実施形態)
図10は、送信装置の第4の実施形態に係る構成の一部を示すブロック図である。図10において、第1の実施形態に係る送信装置と同様の機能を有する部分については、同一の参照符号を付し、説明を省略する。なお、図10において、TxPLL110、DFF109c、クロックシフト部105、クロック信号送信部104、及び第3のパラレルシリアル変換部103のみを示したが、他の部分についても、下記と同様に変形されている。
第4の実施形態では、クロック信号生成シリアライザー104aから出力されたデータが、DFF109cに入力されている。また、パラレルシリアル変換部103aから出力されたデータが、DFF109cに入力されている。パラレルシリアル変換部101a及び102aについても同様である。このように、第4の実施形態では、差動信号に変換される前のクロック信号及びデータ信号を用いてサンプリングが行われる。差動信号に変換される前のサンプリング結果であっても、診断処理部108は、第1の実施形態と同様にして、自己診断を行うことができる。これによって、レシーバー111a,111b,111c,111dが不要となり、低コストで本発明の送信装置及び電子機器を提供することが可能となる。
(第5の実施形態)
図11は、送信装置の第5の実施形態に係る構成の一部を示すブロック図である。図11において、第1の実施形態に係る送信装置と同様の機能を有する部分については、同一の参照符号を付し、説明を省略する。なお、図11に示されていない部分の構成は、第1の実施形態と同様である。
第5の実施形態では、第1の実施形態と異なり、クロック信号生成シリアライザー104aを用いないこととする。ピクセルクロックは、差動出力回路104bに入力され、差動信号に変換されて、差動出力回路104bからクロック信号TxCとして出力される。差動信号TxCが、レシーバー111dによって単相信号に変換される。クロックシフト部105aは、遅延部401に、単相信号となったクロック信号TxCを順次1UI分ずつシフトさせる。遅延部401の構成は、一例として、図5に示すような構成によって実現できる。遅延部401から出力されるクロック信号TxCは、それぞれ、DFF109a,109b,109cに入力される。これによって、第1の実施形態と同様、1UI分ずつシフトしたクロック信号TxCによるサンプリングが実現される。よって、第5の実施形態においても、自己診断が可能となる。
なお、第5の実施形態においても、第4の実施形態と同様、レシーバー111a,111b,111c,111dを不要とする構成に変形することができる。また、第1〜第3の実施形態に示すような構成に、第5の実施形態を変形することができる。
(第6の実施形態)
図12は、送信装置100mの第6の実施形態に係る構成を示すブロック図である。図12において、第1の実施形態に係る送信装置と同様の機能を有する部分については、同一の参照符号を付し、説明を省略する。
第6の実施形態では、第5の実施形態と異なり、クロックシフト部105aの変わりに、データ信号シフト部105bが用いられる。データ信号シフト部105bは、自己診断する際、各既知パラレルデータがそれぞれシリアル化された各データ信号を、データ信号における1UI分、各遅延部401cに、順次シフトさせる。DFF109a,109b,109cは、クロック信号TxCを用いて、1UI分シフトされた既知パラレルデータによるデータ信号をサンプリングする。これにより、クロック信号の立ち上がり(立ち下がり)とデータ信号の立ち上がり(立ち下がり)とが、データ信号における1UI分順次シフトしているので、結局、他の実施形態に示した場合と同様に、送信装置100mは、自己診断が可能となる。
なお、第6の実施形態において、クロック信号TxCの生成方法として、第1の実施形態に示すようなクロック信号生成シリアライザーが用いられても良い。また、第6の実施形態においても、第2〜第5に示すような変形が可能である。たとえば、ジッターを測定することができるように、データ信号シフト部105bは、遅延部401cを、所定の範囲分、連続的又は段階的に、データ信号をシフトさせてもよい。この場合、診断処理部108は、ジッターが所定の条件を満たしていない場合、自装置は不良であると判断するとよい。また、データ信号シフト部105bは、データ信号の立ち上がり又は立ち下がりがクロック信号の立ち上がり又は立ち下がり時点から、1/2UI分シフトしているように、遅延部401cに、既知パラレルデータがシリアル化されたデータ信号を順次1UI分ずつシフトさせてもよい。
第6の実施形態と第1〜第5の実施形態とから分かるように、本発明の実現においては、既知パラレルデータがシリアル化されたデータ信号が開始するタイミングとクロック信号の立ち上がり(立ち下がり)のタイミングとの間の時間的ずれ(たとえば、図3における時間的ずれb1,b2,b3,…)が、データ信号における1UI分ずつ順次シフトするように、制御されていればよいことが分かる。すなわち、第1〜第5の実施形態におけるクロックシフト部及び第6の実施形態におけるデータ信号シフト部は、クロック信号と既知パラレルデータがシリアル化されたデータ信号との間の時間的ずれ(タイムラグ)を、データ信号における1UI分ずつ順次シフトさせるシフト部として機能している。サンプリング部である各DFFは、時間的ずれが生じているクロック信号を用いて、既知パラレルデータがシリアル化されたデータ信号をサンプリングすることとなる。
以上、本発明を詳細に説明してきたが、前述の説明はあらゆる点において本発明の例示にすぎず、その範囲を限定しようとするものではない。本発明の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形を行うことができることは言うまでもない。
本発明の送信装置及び電子機器並びに方法は、自装置を自己診断することができ、電子機器や半導体装置、通信装置の分野等において有益である。
本発明の第1の実施形態における送信装置100の機能的構成を示すブロック図 n=10の場合の送信装置100の動作を示すフローチャート n=10の場合の自己診断の際の具体的なタイミングチャートの一例を示す図 本発明の第2の実施形態に係る送信装置200の機能的構成を示すブロック図 遅延回路234の構成の一例を示すブロック図 第2の実施形態における送信装置200の動作を示すフローチャート 第3の実施形態における送信装置の動作を説明するための模式図 クロック信号TxCを段階的又は連続的にシフトさせる構成の一例を示す図 第3の実施形態における送信装置の動作を示すフローチャート 送信装置の第4の実施形態に係る構成の一部を示すブロック図 送信装置の第5の実施形態に係る構成の一部を示すブロック図 送信装置100mの第6の実施形態に係る構成を示すブロック図 DVIを利用して送信側の電子機器90から受信側の受信機器93にデータが送信されるときの一般的なシステム概念を示すブロック図 従来の送信装置92の機能的構成を示すブロック図 送信装置92から出力されるデータ信号Tx0,Tx1,Tx2及びクロック信号TxCの一例を示す図
符号の説明
100 送信装置
101 第1のパラレルシリアル変換部
102 第2のパラレルシリアル変換部
103 第3のパラレルシリアル変換部
104,104c,204 クロック信号送信部
105,105a,205 クロックシフト部
105b データ信号シフト部
106 起動制御部
107 既知パラレルデータ生成部
108 診断処理部
109a,109b,109c DFF
110,214 TxPLL
111a,111b,111c,111d レシーバー
101a,102a,103a パラレルシリアル変換器
101b,102b,103b,104b 差動出力回路
104a クロック信号生成シリアライザー
244 PLL回路
224 分周回路
234 遅延回路
234a,234b,234c DFF
234z,310 セレクター
301,302,303 遅延素子
401,401c 遅延部

Claims (12)

  1. データ信号及び受信装置側で前記データ信号を再生するために用いられるクロック信号を前記受信装置との間で単一方向通信するための送信装置であって、
    m(mは1以上の整数)個のn(nは2以上の整数)ビットパラレルデータをそれぞれシリアルデータに変換して前記データ信号として前記受信装置に送信するm個のパラレルシリアル変換部と、
    前記クロック信号を前記受信装置に送信するクロック信号送信部と、
    自装置が正常であるか否かを自己診断する際、既知のnビットパラレルデータを既知パラレルデータとして生成し、各前記パラレルシリアル変換部に入力する既知パラレルデータ生成部と、
    自装置が正常であるか否かを自己診断する際、前記クロック信号の立ち上がり若しくは立ち下がり又は前記既知パラレルデータがシリアル化されたデータ信号の立ち上がり若しくは立ち下がりを、nビット分の前記クロック信号を出力した後に、前記データ信号における1UI(Unit Interval)分、順次シフトさせるためのシフト部と、
    自装置が正常であるか否かを自己診断する際、前記クロック信号を用いて、各前記既知パラレルデータがそれぞれシリアル化された各前記データ信号を、それぞれサンプリングするm個のサンプリング部と、
    各前記サンプリング部によるサンプリング結果と前記既知パラレルデータ生成部が生成した既知パラレルデータとを比較して、自装置が正常であるか否かを診断して、当該診断結果を出力する診断処理部とを備える、送信装置。
  2. 前記シフト部は、前記クロック信号を、前記データ信号における1UI分、順次シフトさせるためのクロックシフト部であり、
    前記m個のサンプリング部は、前記クロックシフト部によって1UI分シフトされた前記クロック信号を用いて、各前記既知パラレルデータがそれぞれシリアル化された各前記データ信号を、それぞれサンプリングすることを特徴とする、請求項1に記載の送信装置。
  3. 前記クロック信号送信部は、
    前記nビットパラレルデータと同一の周波数を有しておりかつ中間のビットでH―Lが遷移するnビットのクロック用パラレルデータを、シリアルデータに変換することによって、前記クロック信号を生成するクロック信号生成シリアライザーと、
    前記クロック信号生成シリアライザーが生成した前記クロック信号を前記受信装置に送信する送信部とを含み、
    前記クロックシフト部は、前記クロック信号生成シリアライザーが立ち上がり又は立ち下がりを1ビットずつシフトしながらnビットのシリアルデータを出力するためのnビットの診断用パラレルデータを、前記クロック信号生成シリアライザーに対して順次入力することによって、前記クロック信号送信部が出力する前記クロック信号を、順次、前記データ信号における1UI分ずつシフトさせることを特徴とする、請求項2に記載の送信装置。
  4. 前記クロック信号送信部は、
    前記クロック信号を生成するためのPLL(phase Locked Loop)回路と、
    前記PLL回路が生成した前記クロック信号を前記受信装置に送信する送信部とを含み、
    前記クロックシフト部は、前記PLL回路が生成した前記クロック信号を、順次、前記データ信号における1UI分ずつ遅延させることを特徴とする、請求項2に記載の送信装置。
  5. 前記クロックシフト部は、前記クロック信号の立ち上がり又は立ち下がりを、所定の範囲分、前記クロック信号送信部に連続的又は段階的にシフトさせ、
    各前記サンプリング部は、前記クロック信号がずれる毎に、前記データ信号をそれぞれサンプリングし、
    前記診断処理部は、各前記サンプリング部によるサンプリング結果と前記既知パラレルデータ生成部が生成した既知パラレルデータとを比較して、ジッターを測定することを特徴とする、請求項2に記載の送信装置。
  6. 前記診断処理部は、前記ジッターが所定の条件を満たしていない場合、自装置は不良であると判断することを特徴とする、請求項5に記載の送信装置。
  7. 前記既知パラレルデータ生成部、前記シフト部、前記m個のサンプリング部、及び前記診断処理部の起動を制御するための起動制御部をさらに備えることを特徴とする、請求項1に記載の送信装置。
  8. 前記クロックシフト部は、前記クロック信号の立ち上がり又は立ち下がりが前記データ信号の立ち上がり又は立ち下がり時点から、1/2UI分シフトしているように、前記クロック信号送信部に、前記クロック信号を順次1UI分ずつシフトさせることを特徴とする、請求項2に記載の送信装置。
  9. 前記クロックシフト部は、前記クロック信号を順次遅延させることによって、前記クロック信号を順次1UI分ずつシフトさせることを特徴とする、請求項2に記載の送信装置。
  10. 前記シフト部は、前記既知パラレルデータがシリアル化されたデータ信号を、前記データ信号における1UI分、順次シフトさせるためのデータ信号シフト部であり、
    前記m個のサンプリング部は、前記クロック信号を用いて、前記データ信号シフト部によって1UI分シフトされた前記データ信号を、それぞれサンプリングすることを特徴とする、請求項1に記載の送信装置。
  11. データ信号及び受信機器側で前記データ信号を再生するために用いられるクロック信号を前記受信機器に対して単一方向に送信することによって、前記受信機器を動作させるための電子機器であって、
    m(mは1以上の整数)個のn(nは2以上の整数)ビットパラレルデータをそれぞれシリアルデータに変換して前記データ信号として前記受信機器に送信するm個のパラレルシリアル変換部と、
    前記クロック信号を前記受信機器に送信するクロック信号送信部と、
    自機器が正常であるか否かを自己診断する際、既知のnビットパラレルデータを既知パラレルデータとして生成し、各前記パラレルシリアル変換部に入力する既知パラレルデータ生成部と、
    自装置が正常であるか否かを自己診断する際、前記クロック信号の立ち上がり若しくは立ち下がり又は前記既知パラレルデータがシリアル化されたデータ信号の立ち上がり若しくは立ち下がりを、nビット分の前記クロック信号を出力した後に、前記データ信号における1UI(Unit Interval)分、順次シフトさせるためのシフト部と、
    自機器が正常であるか否かを自己診断する際、前記クロック信号を用いて、各前記既知パラレルデータがそれぞれシリアル化された各前記データ信号を、それぞれサンプリングするm個のサンプリング部と、
    各前記サンプリング部によるサンプリング結果と前記既知パラレルデータ生成部が生成した既知パラレルデータとを比較して、自機器が正常であるか否かを診断して、当該診断結果を出力する診断処理部とを備える、電子機器。
  12. データ信号及び受信装置側で前記データ信号を再生するために用いられるクロック信号を前記受信装置に対して単一方向に送信する送信装置において、自装置が正常であるか否かを自己診断するための方法であって、
    前記送信装置には、
    m(mは1以上の整数)個のn(nは2以上の整数)ビットパラレルデータをそれぞれシリアルデータに変換して前記データ信号として前記受信装置に送信するm個のパラレルシリアル変換部と、
    前記クロック信号を前記受信装置に送信するクロック信号送信部とが含まれており、
    既知のnビットパラレルデータを既知パラレルデータとして生成し、各前記パラレルシリアル変換部に入力するステップと、
    前記クロック信号の立ち上がり若しくは立ち下がり又は前記既知パラレルデータがシリアル化されたデータ信号の立ち上がり若しくは立ち下がりを、nビット分の前記クロック信号を出力した後に、前記データ信号における1UI(Unit Interval)分、順次シフトさせるステップと、
    前記クロック信号を用いて、各前記既知パラレルデータがそれぞれシリアル化された各前記データ信号を、それぞれサンプリングするステップと、
    サンプリング結果と前記既知パラレルデータとを比較して、自機器が正常であるか否かを診断するステップとを備える、送信装置の自己診断方法。
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