JP4262492B2 - バルブ開閉装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、バルブを遠隔操作するバルブ開閉装置に関し、特に、地下ドレンピット等に配設された複数のバルブを、ワイヤー等を用いて、あたかもマリオネットを操るように、地上から安全かつ確実に遠隔操作することを可能とするバルブ開閉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、バルブを遠隔操作するために、モータやエアーシリンダ等の駆動手段を備えた様々なバルブ開閉装置が開発され実用化されてきた(例えば、特許文献1参照。)。
これらのバルブ開閉装置は、通常、バルブと駆動手段が一体的に連結された構成となっている。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−147643号公報 (第2頁、第1図)
【0004】
ところで、原油備蓄基地においては、原油タンクで火災が発生した場合に備えて、油火災に最も有効な泡放射を行うために、泡消火設備が設置されている。
本願発明は、この泡消火設備に使用するために開発されたバルブ開閉装置であることから、次に、原油備蓄基地における泡消火設備について、図面を参照して説明する。
【0005】
図5は、原油備蓄基地における泡消火設備を説明するための概略ブロック図を示している。
同図において、泡消火設備100は、消火ポンプ101,エアフォームステーション102,地区選定弁103,マニホールド元弁104,マニホールド105,地下ドレンピット106及び原油タンク107に泡放射を行う配管108とからなっている。
この泡消火設備100は、火災発生時を除くと、消火訓練及び設備の定期点検の際に作動し、実際に消火用水を放水する。なお、消火訓練及び定期点検においては、エアフォームステーション102の泡原液タンクをバイパスして、消火用水のみを放水するので、消火用水と泡原液とは混合しない。
また、泡消火設備100は、水と泡原液の混合液を、マニホールド105で複数の配管108に分岐し、原油タンク107の上部にほぼ等間隔で配設された放射口から放射するので、原油タンク107の上面全体を泡で覆うことができる。
【0006】
上記のように泡消火設備100を実際に作動させると、消火ポンプ101を停止しても、配管108内に混合液が大量に残る。また、定期点検時においては、大量の消火用水が残る。この混合液又は消火用水により配管108が腐食するのを防止する目的で、また、冬期間においては、配管108内での凍結を防止する目的で、配管108内の混合液又は消火用水をドレン抜きする必要がある。
このため、泡消火設備100は、マニホールド105と原油タンク107の間の配管108を、ドレン抜きができるように地中に傾斜をつけて埋設してあり、最も深いところにドレンバルブ161が設けられている。
また、グランドレベル(GL)より低いところに設けられたドレンバルブ161を開閉するために、地下ドレンピット106が設けられている。
【0007】
地下ドレンピット106は、たとえば、上面が約1.5m四方で深さが約2mのコンクリート製のピットであり、底面の一部はコンクリートが打設されておらず、地面が露出している。また、地下ドレンピット106の底部には、原油タンク107へ敷設された複数本の配管108とそれぞれ接続された複数個のドレンバルブ161が、並設されている。そして、ドレンバルブ161から流れ出る混合液又は消火用水は、この露出した地面から地下へ浸透する。
【0008】
また、地下ドレンピット106は、図1に示すように、上面に鉄製の蓋162が取り付けられている。この蓋162には、作業者が出入りするための通用蓋163及び目視点検するための点検用蓋164が取り付けられている。
また、ドレンバルブ161は、一般的に、ゲートバルブ等が使用される。なお、図5においては、理解しやすいように、残りのドレンバルブ161を省略してある。また、配管108は、4本に限定されるものではなく、原油タンク107の大きさに応じて必要な本数が敷設される。
【0009】
作業者は、消火訓練及び定期点検において泡消火設備100を作動させて消火用水の放水を行う際、まず、地下ドレンピット106の通用蓋163(約15kg)を開けて、内部の酸素濃度を測定し異常がないことを確認する。
そして、異常がなければ、側壁に設けられたはしご165を使って底まで降り、ドレンバルブ161が閉じられた状態であることを確認し、再び、はしご165を昇って地下ドレンピット106から出て、通用蓋163を閉じる。
その後、放水が行われる。
続いて、放水が終わると、作業者は、上記手順と同様にして地下ドレンピット106に入り、ドレンバルブ161を開いて一旦地下ドレンピット106から出る。そして、配管108内の消火用水が流れ出て地下に浸透したことを確認すると、再び上記手順と同様にして、地下ドレンピット106に入り、開いた状態のドレンバルブ161を閉める。
【0010】
この作業は、ドレンバルブ161を開くとき、作業者に消火用水のしぶきがかかったり、また、複数のドレンバルブ161を全て開けないうちにドレンバルブ161が消火用水に水没してしまった場合には、泥状の消火用水の中に腕を突っ込んでドレンバルブ161を開けなければならず、すなわち、暗く狭いところでの汚れる作業であり、作業者に大きな精神的苦痛を強いる作業であった。
また、精神的苦痛を強いられた状態で、垂直のはしご165を昇り降りするので、作業者によっては、転落する危険を伴う苛酷な作業であった。
上記バルブの開閉作業を安全かつ容易に行うために、モータバルブ等をドレンバルブ161として使用し、ドレンバルブ161を遠隔操作するといった改善案が容易に想到される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、消火訓練や定期点検のために駆動手段の付いた高価なモータバルブ等の設備を導入するアイデアは、経済的でなくコストパフォーマンスを考慮すると実施できないといった問題があった。
さらに、ドレン排水中は、ドレンバルブ161が水没する状態となるため、防水仕様の駆動手段付きバルブを用意するか、非防水仕様の駆動手段が水没しないように、地下ドレンピット106を深くする等の対策を行う必要があった。
【0012】
また、ドレンバルブ161は、上記の特別の場合を除くと、常時閉じている必要がある。この理由は、少しでも開いていると、消火ポンプ101を作動させても、混合液がドレンバルブ161から漏れ出るために原油タンク107に泡を勢いよく放射することができないといった深刻な事態となるからである。すなわち、ドレンバルブ161が閉まっていることが容易かつ確実に確認できる必要があり、駆動手段の付いたモータバルブ等を使用すると、開閉状態を検知する検知装置が必要となるといった問題があった。
【0013】
この発明は上記の問題点にかんがみてなされたもので、複数のバルブの遠隔操作を容易かつ確実に行うことができ、かつ、経済性に優れたバルブ開閉装置の提供を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明の発明者は、地下ドレンピットに並設された複数のドレンバルブを地上から閉用ワイヤー及び開用ワイヤーを用いて、あたかもマリオネットを操るように、安全かつ確実に開閉操作することにより、危険と精神的苦痛を伴う地下ドレンピット内でのバルブの開閉作業から、作業者を開放することを可能としたものである。
【0015】
具体的には、本発明のバルブ開閉装置は、回動動作により開閉する複数のバルブの取っ手として取り付けられた複数のステーと、前記複数のステーの一方の端部にバルブ側先端が取り付けられ、操作側先端が操作場所から引っ張られると、前記複数のバルブを閉める複数の閉用ワイヤーと、前記複数のステーの他方の端部にバルブ側先端が取り付けられ、操作側先端が操作場所から引っ張られると、前記複数のバルブを開く複数の開用ワイヤーと、前記複数の閉用ワイヤーの操作側先端に、前記閉用ワイヤーに所定のテンションを付与した状態で取り付けられた閉用レバーと、前記複数の開用ワイヤーの操作側先端に、前記開用ワイヤーに所定のテンションを付与した状態で取り付けられた開用レバーと、前記複数のバルブが閉じた状態のときに前記閉用レバーを係止する係止溝及び前記複数のバルブが開いた状態のときに前記閉用レバーを載置する載置溝を有する係止手段と、前記閉用レバーと表示用ワイヤーによって接続された前記バルブの開閉表示手段とを備え、前記閉用レバーを前記係止手段の係止溝に係止してあるときには、前記開閉表示手段が前記複数のバルブが閉じていることを表示し、前記閉用レバーを前記係止手段の載置溝に載置してあるときには、前記開閉表示手段が前記複数のバルブが開いていることを表示する構成としてある。
【0016】
このようにすると、ステーの角度を目視できない場合であっても、バルブの開度を知ることができる。また、遠方からでもバルブの開閉状態を確認することができる。
なお、バルブの開閉状態は、全閉,全開に限定されるものではなく、たとえば、半開等の状態をも含むものとする。
また、閉用ワイヤーと開用ワイヤーを操作することにより、バルブの開閉を遠隔操作することができる。これにより、たとえば、バルブが地下ドレンピットに配設されている場合であっても、暗く狭いところでの汚れる作業から、作業者を開放することができる。
さらに、各操作手段を引っ張ったり緩めたりすることにより、複数のバルブをまとめて開閉操作することができ、作業効率を向上させることができる。
【0017】
また、好ましくは、前記閉用ワイヤー及び/又は開用ワイヤーを滑車に掛けるとよい。
このようにすると、閉用ワイヤー及び/又は開用ワイヤーに損傷を与えることなく、閉用ワイヤー及び/又は開用ワイヤーの方向を変えることができる。
【0018】
また、好ましくは、前記バルブを地下ピットに配設し、前記操作場所を地上と
するとよい。
このようにすると、バルブを開閉するために、地下ピットに入って作業を行うといった危険を伴う作業から作業者を開放することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施形態を、図面にしたがって詳細に説明する。
[第一実施形態]
図1は、本発明のバルブ開閉装置の第一実施形態を説明するための概略側面図を示している。
また、図2は、本発明のバルブ開閉装置の第一実施形態を説明するための概略正面図を示している。
図1及び図2において、バルブ開閉装置1は、バルブ2と、バルブ2に取り付けられたステー3と、ステー3に両端に連結された閉用ワイヤー4及び開用ワイヤー5とからなっている。
なお、バルブ開閉装置1が設置される地下ドレンピット106は、上述したように、底面の一部が地下浸透させるために開口されたコンクリート製のピットであり、上部に鉄製の蓋162が設けてある。
【0020】
バルブ2は、回動動作により開閉するバルブとしてあり、一般的に、ボールバルブやバタフライバルブなどが使用される。
このバルブ2は、地中に敷設された各配管108から分岐したドレン配管6の先端に曲り管61を介して接続してある。
また、バルブ2は、流れ方向が下方斜め方向となり、かつ、バルブ2の回動軸21が水平となる向きに並設されている。
なお、バルブ2の向きは、バルブ2の遠隔操作を行う操作位置によって決定されるものであり、操作位置等によっては上記の向きに限定されるものではない。
【0021】
また、一般的なボールバルブ等は、回動軸21から一方向に取っ手が突設されているが、本実施形態のバルブ2は、上記取っ手の代わりに、棒状のステー3を設けてある。このステー3は、中央部が回動軸21の先端に取り付けてある。すなわち、ステー3は、回動軸21と「T」字状に連結される。
このステー3は、一方の端部に閉用ワイヤー4の先端(閉用ワイヤー4のバルブ側先端)が連結してあり、他方の端部に開用ワイヤー5の先端(開用ワイヤー5のバルブ側先端)が連結してある。また、閉用ワイヤー4と開用ワイヤー5におけるステー3と連結されていない方の先端(操作側先端)は、バルブ2ごとにからみ防止リング7に通され、さらに、蓋162に穿設されたワイヤー孔166から操作場所である地上に引き出されている。
このようにすると、地上から閉用ワイヤー4を緩めて開用ワイヤー5を引っ張ると、バルブ2の回動軸21が開側に回動しバルブ2を開けることができる。また、開用ワイヤー5を緩めて閉用ワイヤー4を引っ張ると、バルブ2の回動軸21が閉側に回動しバルブ2を閉めることができる。
【0022】
なお、本実施形態では、一般的な取っ手の代わりにステー3を用いているが、上記構成に限定されるものではなく、たとえば、一般的な取っ手の先端に二本のワイヤーを取り付け、これらワイヤーを交互に反対方向に引っ張ることによっても、バルブ2を開閉操作することができる。
また、ワイヤー4,5とステー3との連結には、通常、連結用のリング31が使用されるが、ワンタッチで着脱可能なフック等を使用してもよい。
【0023】
また、好ましくは、閉用ワイヤー4と開用ワイヤー5を、ワイヤー孔166に設けられた滑車167に掛けるとよく、このようにすると、ワイヤー4,5を引っ張ったり緩めたりする際に、ワイヤー孔166の角部に引っ掛けてしまいワイヤー4,5に損傷を与えるといった不具合を防止することができる。また、ワイヤー4,5の方向を安全かつ確実に変更することができる。
【0024】
本実施形態のように、複数のバルブ2を使用する場合には、複数の閉用ワイヤー4の操作側先端を棒状の閉用レバー41に取り付け、かつ、複数の開用ワイヤー5の操作側先端を棒状の開用レバー51に取り付けるとよい。このようにすると、各レバー41,51を引っ張ったり緩めたりすることにより、複数のバルブ2をまとめて開閉操作することができ、作業効率を向上させることができる。
なお、閉用ワイヤー4の操作側先端は、全てのバルブ2を全閉した際、各閉用ワイヤー4がたるまないように、閉用レバー41に連結してあり、また、開用ワイヤー5の操作側先端は、全てのバルブ2を全開した際、各開用ワイヤー5がたるまないように、開用レバー51に連結してある。これにより、閉用レバー41を引っ張ることにより、全てのバルブ2をまとめて確実に全閉することができ、また、開用レバー51を引っ張ることにより、全てのバルブ2をまとめて確実に全開することができる。
なお、本実施形態では、開閉用操作手段として棒状の閉用レバー41及び開用レバー51を使用したが、これに限定されるものではなく、複数のワイヤー4,5をそれぞれまとめて操作することが可能な形状又は構造であればよい。
【0025】
また、本実施形態のバルブ開閉装置1は、定期点検等以外、バルブ2を確実に閉めておく必要がある。このような場合には、バルブ2が全閉する位置に閉用レバー41を係止する係止手段8を設けるとよい。この係止手段8は、バルブ2を閉じた状態の閉用ワイヤー4がゆるまないように、すなわち、上方に引っ張られた閉用レバー41が下方に移動しないように閉用レバー41を係止する閉用係止溝81を備えている。また、バルブ2が開いた状態の閉用レバー41を載置する閉用レバー載置溝82と、バルブ2が閉じた状態及び開いた状態の開用レバー51を載置する開用レバー載置溝83を設けてある。
このようにすると、バルブ2を閉じた状態の閉用ワイヤー4がゆるまないように、すなわち、バルブ2を閉じた状態に固定することができる。
なお、係止手段8は、バルブ2を閉じた状態に固定する構成としてあるが、この構成に限定されるものではなく、固定したいバルブ2の開閉状態に応じて、閉用レバー41や開用レバー51を係止することにより、バルブ2を希望する開閉状態に固定することができる。
【0026】
また、閉用ワイヤー4の操作側先端部に、引っ張りばねやゴム紐等の弾性体(図示せず)を取り付け、閉用ワイヤー4がこの弾性体を介して閉用レバー41と連結された構成としてもよい。これにより、閉用ワイヤー4に所定のテンションを付与することができる。このテンションは、弾性体の弾性力によって発生するテンションであり、「所定の」とは、バルブ2のステー3を回動範囲内で回動させようとして弾性力を作用させると、ステー3を回動させることができる力であり、かつ、ステー3を回動限界以上に回動させようとして弾性力を作用させても、バルブ2を損傷させない力を意味する。
このようにすることにより、たとえば、閉用レバー41を必要以上に強く引っ張ってもバルブ2を損傷させることもなく、全てのバルブ2を安全かつ完全に閉じることができる。
【0027】
また、各ワイヤー4,5に所定のテンションを付与する手段は、上記構成に限定されるものではなく、たとえば、からみ防止リング7を引っ張りばねやゴム紐等の弾性体(図示せず)を介して配管108側の地下ドレンピット106の側壁側に付勢する構成としてもよい。このようにすると、閉用レバー41を回動範囲以上に回動させようとして強く引っ張っても、大きな力が直接ステー3に作用するといった不具合を防止することができ、バルブ2を損傷させることもなく、全てのバルブ2を安全かつ確実に閉じることができる。
【0028】
ここで、好ましくは、閉用レバー41又は開用レバー51の位置に応じて、バルブ2の開閉状態を表示する開閉表示手段9を設けるとよく、ステー3の角度を目視できない場合であっても、バルブ2の開度を容易に知ることができる。
開閉表示手段9は、表面に「しめ」、裏面に「あき」と表示された矩形状の平板であり、蝶番91により下方から上方へ約180度回動自在となるように、係止手段8に取り付けられている。なお、「閉」,「開」と表示せず、「しめ」,「あき」と表示することにより、遠方からでも見間違える心配もなくなり、バルブ2の開閉状態を容易に確認することができる。
【0029】
また、開閉表示手段9は、蝶番91の反対側の端部が、係止手段8の上部に掛けられた表示用ワイヤー92により、閉用レバー41と連結されている。
この開閉表示手段9は、閉用レバー41が閉用係止溝81に係止されているときは、開閉表示手段9の自重により、開閉表示手段9の表面(「しめ」)が表示され、バルブ2が確実に閉じていることを表示する。これに対し、閉用レバー41が閉用レバー載置溝82に係止されると、閉用レバー41の自重により、開閉表示手段9が上方に回動し裏面(「あき」)を表示する。なお、開閉表示手段9は上記構成に限定されるものではない。
なお、バルブ2の開閉状態は、全閉,全開に限定されるものではなく、たとえば、半分開いた状態等様々な開度を表示することができる。
【0030】
上記構成のバルブ開閉装置1の操作方法について説明する。
バルブ2を開けるときは、まず、操作者は、係止手段8の閉用係止溝81に係止されている閉用レバー41の係止を解除し、閉用レバー41を下方に移動させ閉用レバー載置溝82に載置する。このようにすると、閉用ワイヤー4はたるんだ状態となる。続いて、開用レバー載置溝83に載置されていた開用レバー51を持ち上げて引っ張り、ステー3を反時計廻りに回動させてバルブ2を開け、再び、開用レバー51を開用レバー載置溝83に載置する。この際、操作者は、開用レバー51を持ち上げるストロークを調整することで、バルブ2の開き具合を調整することができる。
また、閉用レバー41が下方に移動すると、表示用ワイヤー92を介して閉用レバー41と連結された開閉表示手段9が上方に回動し、裏面の「あき」を表示する。
【0031】
また、バルブ2を閉めるときは、閉用レバー載置溝82に載置された閉用レバー41を上方に引っ張り、ステー3を時計廻りに回動させてバルブ2を閉め、閉用レバー41を閉用係止溝81に係止する。閉用レバー41が閉用係止溝81に係止されると、バルブ2が完全に閉じた状態となり、かつ、この閉じた状態を固定する。
また、閉用レバー41が上方に移動し閉用係止溝81に係止されると、表示用ワイヤー92を介して連結された開閉表示手段9が自重により下方に回動し、表面の「しめ」を表示する。
【0032】
上述したように、本実施形態のバルブ開閉装置1によれば、地上から閉用レバー41及び開用レバー51を操作することにより、複数のバルブ2をまとめて開閉操作することができる。これにより、たとえば、地下ドレンピット106内でドレンバルブ161を開閉するといった危険を伴いかつ汚い作業から、作業者を解放することができる。
また、高額な駆動手段等を使用していないので、使用頻度の少ない用途に対しても、経済的に導入することが可能となる。すなわち、お金をかけずに、高所・低所等のバルブ2を遠隔操作することができる。
さらに、閉用レバー41を閉用係止溝82に係止することにより、バルブ2を全閉の状態に固定することができ、さらに、閉用レバー41の位置に応じてバルブ2の開閉状態を開閉表示手段9が表示するので、目視による管理を容易に行うことができる。
【0033】
[ 第一参考例 ]
ステー3を回動させる手段は、上記閉用ワイヤー4及び開用ワイヤー5に限定されるものではなく、たとえば、図3に示す参考例のように、地上の操作場所に回転自在に設置されたプーリ11に掛けられ、両端がそれぞれステー3の端部に連結された開閉用ワイヤー12を用いてもよい。
このようにすると、プーリ11を反時計廻りに回転させると、バルブ2を開くことができ、時計回りに回転させるとバルブ2を閉じることができる。
また、ステー3を回動限界以上に回動させようとしても、プーリ11の伝達可能トルク以上の力はステー3に作用しないので、伝達可能トルクを調整することにより、バルブ2を安全かつ確実に開閉することができる。
さらに、バルブ2が複数個ある場合であっても、各プーリ11を一本の開閉軸13に挿入して固定し、この開閉軸13をハンドル(図示せず)で回転させることにより、各バルブ2をまとめて開閉することができる。
【0034】
なお、開閉用ワイヤー12を使用する構成に限定されるものではなく、たとえば、開閉用ワイヤー12の代わりに、Vベルト,タイミングベルト,又はチェーン等を使用し、プーリ11として、Vベルトに対応したプーリ,タイミングベルト用のプーリ,又はスポロケット等を使用してもよい。
【0035】
[第二参考例]
図4は、バルブ開閉装置の第二参考例における要部の構造を説明するための概略図であり、(a)は側面図を、(b)は正面図を示している。
同図において、バルブ開閉装置1aは、回転軸22を回転させると開閉するバルブ2aと、取っ手の代わりにバルブ2aの回転軸22に取り付けられた受動側プーリ3aと、受動側プーリ3aと対向して配設された駆動側プーリ11aと、受動側プーリ3aと駆動側プーリ11aに掛けられた開閉用ベルト12aとからなっている。
なお、その他の構成は、第一実施形態のバルブ開閉装置1とほぼ同様としてある。
【0036】
バルブ2aは、回転動作により開閉するバルブとしてあり、たとえば、グローブバルブやゲートバルブなどが使用される。これらのバルブは、プラグやディスクが、ねじ作用を有する回転軸22と連結されており、回転軸22を回転させることにより、プラグやディスクが直線運動し流路を開閉する。
また、一般的なグローブバルブやゲートバルブ等は、回転軸22に取っ手(ハンドル)が取り付けられているが、本実施形態のバルブ2aは、取っ手の代わりに受動側プーリ3aを設けてある。この受動側プーリ3aには、開閉用ベルト12aが掛けられている。
【0037】
地上には、複数のバルブ2aの受動側プーリ3aに対応して、駆動側プーリ11aが一本の開閉軸13に固定され、各駆動側プーリ11aには、開閉用ベルト12aが付勢された状態で掛けられている。
このようにすると、開閉軸13をハンドル(図示せず)で回転させることにより、複数の駆動側プーリ11aが回転し、開閉用ベルト12aを介して、受動側プーリ3aが回転し、全てのバルブ2aを開閉操作することができる。
【0038】
なお、通常、開閉用ベルト12aとして、Vベルトが使用され、このVベルトに対応した受動側プーリ3a及び駆動側プーリ11aが使用されるが、この構成に限定されるものではなく、たとえば、開閉用ベルト12aとして、タイミングベルトを、受動側プーリ3a及び駆動側プーリ11aとして、タイミングベルト用のプーリを使用したり、あるいは、開閉用ベルト12aとして、チェーンを、受動側プーリ3a及び駆動側プーリ11aとして、スロケットを使用してもよい。
また、その他の構成は、ほぼ第一実施形態のバルブ開閉装置1と同様としてある。
【0039】
上記構成のバルブ開閉装置1aによれば、回転動作により開閉するバルブに対しても、バルブ開閉装置1と同様に、効率よくかつ確実に地下ドレンピット106に配設されたバルブ2aを地上から遠隔操作することができる。
【0040】
以上、本発明のバルブ開閉装置について、好ましい実施形態を示して説明したが、本発明に係るバルブ開閉装置は、上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることは言うまでもない。
例えば、上述した各実施形態では、バルブが地下ドレンピットに配設され、地上から遠隔操作する構成としてあるが、これに限定されるものではなく、バルブが高所に設置されている場合など、バルブの設置場所まで作業者が行けない、又は行きたくない事情がある場合に適用できる。
また、バルブは、ドレンバルブに限定されるものではなく、目的及び用途にかかわらず回動及び回転動作により開閉するバルブ全般に適用することができる。
【0041】
【発明の効果】
本発明のバルブ開閉装置によれば、遠隔操作するための高額な駆動手段を使用しなくても、確実かつ安全にバルブの遠隔操作を行うことができる。特に、使用頻度は低いが、直接バルブを開閉する作業が危険及び精神的苦痛を伴うような場合には、廉価なコストで導入することができるので、作業者の精神的及び肉体的疲労を大幅に低減することができる。
【0042】
また、本発明のバルブ開閉装置によれば、バルブが複数ある場合には、複数のバルブをまとめて開閉操作することができるので、作業効率を向上させることができる。さらに、開閉用レバーや操作ハンドルと連動した開閉表示手段を設けることにより、目視による管理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のバルブ開閉装置の第一実施形態を説明するための概略側面図を示している。
【図2】図2は、本発明のバルブ開閉装置の第一実施形態を説明するための概略正面図を示している。
【図3】バルブ開閉装置の第一参考例を説明するための要部の概略図であり、(a)は側面図を、(b)は正面図を示している。
【図4】バルブ開閉装置の第二参考例における要部の構造を説明するための概略図であり、(a)は側面図を、(b)は正面図を示している。
【図5】原油備蓄基地における泡消火設備を説明するための概略ブロック図を示している。
【符号の説明】
1,1a バルブ開閉装置
2,2a バルブ
3 ステー
3a 受動側プーリ
4 閉用ワイヤー
5 開用ワイヤー
6 ドレン配管
7 からみ防止リング
8 係止手段
9 開閉表示手段
11 プーリ
11a 駆動側プーリ
12 開閉用ワイヤー
12a 開閉用ベルト
13 開閉軸
21 回動軸
22 回転軸
31 リング
41 閉用レバー
51 開用レバー
61 曲り管
81 閉用係止溝
82 閉用レバー載置溝
83 開用レバー載置溝
91 蝶番
92 表示用ワイヤー
100 泡消火設備
101 消火ポンプ
102 エアフォームステーション
103 地区選定弁
104 マニホールド元弁
105 マニホールド
106 地下ドレンピット
107 原油タンク
108 配管
161 ドレンバルブ
162 蓋
163 通用蓋
164 点検用蓋
165 はしご
166 ワイヤー孔
167 滑車

Claims (3)

  1. 回動動作により開閉する複数のバルブの取っ手として取り付けられた複数のステーと、
    前記複数のステーの一方の端部にバルブ側先端が取り付けられ、操作側先端が操作場所から引っ張られると、前記複数のバルブを閉める複数の閉用ワイヤーと、
    前記複数のステーの他方の端部にバルブ側先端が取り付けられ、操作側先端が操作場所から引っ張られると、前記複数のバルブを開く複数の開用ワイヤーと,
    前記複数の閉用ワイヤーの操作側先端に、前記閉用ワイヤーに所定のテンションを付与した状態で取り付けられた閉用レバーと、
    前記複数の開用ワイヤーの操作側先端に、前記開用ワイヤーに所定のテンションを付与した状態で取り付けられた開用レバーと、
    前記複数のバルブが閉じた状態のときに前記閉用レバーを係止する係止溝及び前記複数のバルブが開いた状態のときに前記閉用レバーを載置する載置溝を有する係止手段と、
    前記閉用レバーと表示用ワイヤーによって接続された前記バルブの開閉表示手段とを備え、
    前記閉用レバーを前記係止手段の係止溝に係止してあるときには、前記開閉表示手段が前記複数のバルブが閉じていることを表示し、前記閉用レバーを前記係止手段の載置溝に載置してあるときには、前記開閉表示手段が前記複数のバルブが開いていることを表示するバルブ開閉装置。
  2. 前記閉用ワイヤー及び開用ワイヤーを滑車に掛けたことを特徴とする請求項1記載のバルブ開閉装置。
  3. 前記バルブを地下ピットに配設し、前記操作場所を地上としたことを特徴とする請求項1又は2項に記載のバルブ開閉装置。
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