JP4262183B2 - タワークレーンのクライミング方法 - Google Patents

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Description

本発明は、フロアクライミング方式で高層建築物等の構造物を構築する場合におけるタワークレーンのクライミング方法に関する。
プレキャストコンクリート系の工法による高層建築物等の構造物を構築する場合に、フロアクライミング方式によって、構造物内部でタワークレーンのクライミング(設置階の盛り替え)を行いながら、このクレーンを用いて柱や梁等のプレキャスト部材を揚重して構造物を組立てる技術がある。
フロアクライミング方式の場合、構造物の組み上げ高さが高くなるに従って、タワークレーンの作動高さに合わせてタワークレーンのマストを上昇させタワークレーンの基部をタワークレーン設置階に固定する。フロアクライミング作業の段階でタワークレーンのマストを上昇させるために、一旦、クレーン本体を仮設支持材等に支持させておき、タワークレーンのマストとクレーン本体とを切り離してマストを上昇させる必要がある。
このような技術として、施工済みの駆体の最上階よりも下層の階にクレーン本体を仮置きしてマストの上昇を行う技術がある(例えば、特許文献1参照。)。
この技術では、鉄筋コンクリート(RC)造の構造物に対して、コンクリート硬化のための十分な養生期間を経た階にクレーン本体を仮置きするので、マストの上昇ストロークが著しく制約される。
特開2004−59321号公報(第2−6頁、図2)
RC構造物をフロアクライミング方式で構築する場合、クレーン本体を仮支持する手段としては、フロアクライミングの時点における架設が完了した最上階の梁を支持部材として利用することが最も合理的である。
従来のフロアクライミング方式によるRC構造系のプレキャストコンクリート工法においては、タワークレーンマストのクライミング段階における最上階の梁は柱との結合部のコンクリートが未硬化であり、接合部が一体化されておらず、この梁はクレーン本体を支持する荷重を負担するには耐えられない。このため、柱梁結合部のコンクリートが、所定の強度を発現したことを確認するまでクレーンのクライミングを行うことができない。
そのため、最上階の梁より下方の支持可能な階の梁にクレーン本体を支持させて小きざみにマストを上昇させるか、又は下方の梁から最上階の梁まで何らかの補強支持材を設置して荷重を伝達させ、クレーン本体を下層の梁、柱に支持させる対策をとることが必要であった。
本発明は、上記タワークレーンのクライミング方法の改善を図ることを目的とするもので、マストの1回のクライミング高さをマストの高さの許容最大限まで行うことができるようにし、能率的にタワークレーンのクライミングを行い、構造物構築の全体工程を短縮することができる方法を提供する。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、次の技術手段を講じたことを特徴とするタワークレーンのクライミング方法である。すなわち、フロアクライミング方式で構造物を構築するに当り、タワークレーンのクライミング時点における駆体の最上階の梁をPC梁とすると共に、柱梁結合をPC圧着接合とし、該PC梁上にクレーン本体を支持させておき、タワークレーンのマストを次の設置階まで上昇させることを特徴とするタワークレーンのクライミング方法である。
本発明ではタワークレーン本体を仮置きする最上階の梁のみPC梁とし、柱梁結合をPC圧着接合とすればよく、その他の部分はRC構造でもよい。
プレキャストPC圧着工法では、梁の架設後、時を置かずしてPC鋼材の緊張によりフレームとして柱梁を剛結することが可能である。このとき、梁と柱の結合部の一体化はプレストレスによる圧着によって行っており、結合目地強度さえ発現されれば柱梁結合後直ちに荷重を支持させることができる。一般に、目地強度は1日未満で発現させることも可能である。
なお、梁が長大スパンの梁であって、このPC梁のみではクレーン本体を支持する強度が不足する場合は、最上階と下方の階との間に補強のためのフレームや壁を組み込むこととしてもよい。
その際、構造物の補強に用いるプレキャストコンクリート壁等はそのまま、クレーンマストの反力を負担するための補強材として使用するとよい。
本発明によれば、構造物をフロアクライミング方式で構築する場合における、タワークレーンのクライミングを最も合理的に、少ない回数で実施することができ、施工手問の省力化、構造物の全体施工工期の短縮を図ることができ、施工性の大幅な向上を図ることができる。
以下図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
まず図10、図11を参照してタワークレーンのクライミングについて説明する。
構造物100をプレキャストコンクリート部材で構築する場合に、タワークレーン10のマスト12の基部11を、構造物100内の途中階に固定してマスト12を立設し、このマスト12にクレーン本体21を係着させ、タワークレーン10の基部11より上方階の構造物100のプレキャストコンクリート部材をタワークレーン10によって揚荷して、構造物100を上方へ組み上げていく。
このとき、従来技術では、図11に示すようにRC梁103、105の端部が柱107と未固定106であるか又は現場打コンクリートの強度発現不十分104の状態にある。従って、これらの梁103、105にクレーン本体21の荷重を支持させることができない。このため、クレーン本体21を支持することができるように、梁を補強する支持部材110を設ける必要があった。
図10は本発明の実施例を示すもので、クレーンマストをクライミングすべき時点における躯体の最上階の梁をPC柱梁結合構造のPC梁101とする。このPC梁101の上にクレーン本体21を一時支持させてマスト12から切り離し、マスト12のみを上方に移動させ基部11を上方階に移動する。
PC構造では、柱梁結合部の固定が短時間で達成され、柱梁結合後クレーン本体21を直ちに支持することができ、構造物構築工程を大幅に短縮することができる。また支持部材110等が不要となった。
なお、図10、図11において、壁体102は構造物100の上下梁間の力学的構造体であるが、この壁体102をクレーン本体21の荷重負担に利用することができる。
次に、本発明の実施例の全体工程を図1〜図9を参照して説明する。
図1はフロアクライミング方式で構造物100を施工する場合の第1段階を示すもので、構造物の基礎上(地上)にタワークレーン10の基部11を載置してマスト12を立設し、このマスト12にクレーン本体21を係着させる。タワークレーン10は構造物100を構成するプレキャストコンクリート部材を揚荷し、下から順次組み上げて行く。
クレーン本体21は上部昇降フレーム22上に載設されており、この上部昇降フレーム22と下部昇降フレーム24がマスト12の側面に係着し、クレーン本体はマストに支持される。上部昇降フレーム22と下部昇降フレーム24とはジャッキ23によって結合されている。上部昇降フレーム22と下部昇降フレーム24の一方のマスト12への係着を解除して他方のフレームをジャッキ23によって昇降させ、これを繰返すことによってクレーン本体21を歩進昇降させることができる。そして図1はマスト12にクレーン本体21を係着して構築することができる構造物100の上限に達した状態を示している。
図2は、上部昇降フレーム22をマスト12に固定し、下部昇降フレーム24とマスト12との係着を解除してジャッキ23を矢印31方向に作動させて下部昇降フレーム24を下降させ、その位置で下部昇降フレーム24の係止ピンを矢印32方向に作動させてマスト12に係着させる工程を示している。
次いで図3に示すように、上部昇降フレーム22のマスト12との係着を解除し、ジャッキ23を矢印33方向に作動させると、下部昇降フレームは24aの位置から24の位置に上昇し、マスト12は矢印13で示すように上昇する。このとき、マスト12の基部11は予め基礎との結合を解除してある。(図3では基部11の形を小さく描いてアウトリガー等を縮小したことを示している。)
図4は、以上の操作を繰返す工程を示しており、下部昇降フレーム24の係止ピンを矢印34で示すように引き抜いてジャッキ23を作動させ下部昇降フレームを24bの位置から24の位置まで下降させた状態を示している。
図5はマスト12の基部11が予定の固定階まで到達した状態を示している。
以上の図2〜図5の工程で、マスト12の基部11が固定されていない間は、クレーン本体21を含む全荷重を構造物100が支持してマスト11を上昇させることは、その荷重が大きすぎて通常は不可能である。従って、図2から図5に至る間はクレーン本体21の荷重を構造物100に支持させる。このとき、構造物100がクレーン本体21を支持できるように補強する必要がある。
図6はマスト12の基部11を構造物100の中途階に固定し、クレーン本体21を上昇させる工程を示している。この上昇は前述の上部昇降フレーム22、下降昇降フレーム24、ジャッキ23の交互操作により行うことができる。図6では係止ピンを矢印36方向に移動させて下部昇降フレーム24をマスト12に固定し、上部昇降フレーム22と共にクレーン本体21を矢印35で示すように上昇させる。
図7は上部昇降フレーム22の係止ピンを矢印37で示すように移動させてマスト12に固定し、下部昇降フレーム24の係止ピンを矢印39で示すように抜き、ジャッキ23を作動させて下部昇降フレーム24を矢印38で示すように上昇させる。
図8は下部昇降フレーム24が矢印40方向に引上げられ、上昇位置に達した状態を示している。
図9は以上の上昇動作を繰返してクレーン本体21がマスト12の頂部に達した状態を示しており、プレキャストコンクリート部材を地上から揚荷して構造物100の上部の組上げを行う状態を示している。構造物100の組上げがタワークレーンの揚荷可能な上限に達したら、以上の図2〜図9の工程を繰返してマスト12をさらに上方に移動させ、フロアクライミングを繰返す。
本発明は以上の工程におけるクレーン本体21を構造物100に一時的に支持させる技術である。本発明ではクレーン本体21をクレーンクライミングする時点の構造物100の躯体の最上階の梁をPC柱梁圧着接合とし、このPC梁上にクレーン本体21を支持させる。従って、コンクリート養生期間等を要することなくクレーンクライミング工程を直ちに実施することができ、構造物の全体構築工程の短縮に著しく貢献する。
クライミング工程を示す模式図である。 クライミング工程を示す模式図である。 クライミング工程を示す模式図である。 クライミング工程を示す模式図である。 クライミング工程を示す模式図である。 クライミング工程を示す模式図である。 クライミング工程を示す模式図である。 クライミング工程を示す模式図である。 クライミング工程を示す模式図である。 実施例のクライミングの説明図である。 従来のクライミングの説明図である。
符号の説明
10 タワークレーン
11 基部
12 マスト
13 矢印
21 クレーン本体
22、22a 上部昇降フレーム
23 ジャッキ
24、24a、24b、24c 下部昇降フレーム
31〜40 矢印
50 架台
100 構造物
101 PC梁
102 壁体
103 RC梁
104 強度発現不十分
105 RC梁
106 未固定
107 柱
110 支持部材

Claims (1)

  1. フロアクライミング方式で構造物を構築するに当り、タワークレーンのクライミング時点における駆体の最上階の梁をPC梁とすると共に、柱梁結合をPC圧着接合とし、該PC梁上にクレーン本体を支持させておき、タワークレーンのマストを次の設置階まで上昇させることを特徴とするタワークレーンのクライミング方法。
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