JP4260117B2 - ネットワークのボトルネック特定方法と装置およびプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、通信網(ネットワーク)の通信品質状態を管理する技術に関し、特に、IP(Internet Protocol)ネットワークにおいて通信品質劣化を起こしている箇所(ボトルネック箇所)を低コストに特定でき、ネットワーク提供者がネットワーク内の通信全体を効率的に管理するのに好適な技術に関するものである。
インターネットやイントラネット等のIPネットワークが広く利用されてくるに伴って、IPネットワーク上での通信品質保証に対する要求が高まっている。現状のIPネットワーク管理技術においては、あるリンクが輻輳しているか否かは、予め定めたリンク使用率に対するしきい値と、測定されたリンク使用率とを比較して判定している。このような従来技術に関しては、例えば、非特許文献1,2,3に記載されている。
しかし、リンク使用率とユーザの体感するファイル転送時間やスループット等の品質との関連が不明であるため、輻輳状態と判定するための、リンク使用率に対するしきい値を具体的に特定することは困難である。
また、例えば、非特許文献4,5に記載されている技術を用いて、リンクを通過するフローのファイル転送時間やスループットを測定し、その平均等の統計値が、ある閾値以下になった場合を輻輳状態と判定することが考えられる。
非特許文献4に記載の技術では、ファイル転送時間やスループットといったユーザ品質測定は、当該リンク上を通過する全てのパケットをキャプチャしフローを組み上げて算出することで行い、非特許文献5に記載の技術では、当該リンクの前段か後段もしくは両方に試験パケット送受信機を設置して、試験パケットを送信することによってユーザ品質測定を能動的に行う。
しかし、非特許文献4に記載の技術ではデータ蓄積のためのリソースが必要となり、また、非特許文献5に記載の技術では専用の測定装置が必要となり、それぞれコストが増大してしまう。
さらに、非特許文献4,5のいずれに関しても、当該リンクがボトルネックでない場合であっても、当該リンクを通過するフローの通過する前後のネットワークの状態によって平均スループットはネットワークごとに異なり、ファイル転送時間やスループットに対する具体的な閾値の設定が困難である。
このような問題を解決するために、本発明の発明者らは、先行出願(特願2004−016754号)において、測定が簡易な同時接続フロー数とリンクヘの入力レート[bps]という値のみから、当該リンクを通過するフローの品質が劣化しているか否かを判定する技術を提案している。
この技術では、あるリンクを通過するフローの品質(平均ファイル転送時間やスループットの平均)が劣化せず維持できている場合には、平均同時接続フロー数と入力レートは比例関係となり、フローの品質劣化が生じると平均同時接続フロー数が入力レートに対して、非線形的に増加するという現象を利用している。
しかし、この技術では、フローの品質が劣化しているか否かを判定することは可能であるが、そのフローの通信経路上のどこが品質劣化要因(ボトルネック)であるかを特定することまでは考慮されていない。
このようなボトルネックを特定する技術としては、例えば、非特許文献6および非特許文献7に記載のものがある。
非特許文献6においては、試験パケットによるラウンドトリップタイムの測定に加え、実際にTCP(Transmission Control Protocol)で通信を行ってスループットを測定し、そのときの送信パケットや確認応答(ACK)のやり取りをキャプチャして詳細に解析することにより、あるエンドホスト間に着目して、ボトルネックを特定する技術が記載されている。しかし、この技術は、ある特定のホスト間でトラブルシューティング的に品質劣化要因を特定するのに適した技術であり、ネットワーク提供者がネットワーク内の通信を全体的に管理するのに直接適用する場合、測定コストの増大およびネットワークヘの測定負荷の増大が生じてしまう。
また、非特許文献7においては、ある2地点間に複数の経路を設定し、試験パケットにより、その2地点間のどこで輻輳が発生しているかを特定する技術が提案されている。しかし、この技術は、品質としてIPレイヤのパケット損失率のみを対象としており、ユーザの体感するTCP品質を直接扱っていない。さらに、試験パケットを送出する必要があり測定コストが増大するという問題点がある。
Nirwan Ansari, Gang Cheng, Stephen Israel, Yuanqiu Luo, Jonathan Ma and Li Xhu, "Qos Provision with Path Protection for Next Generation SONET, " ICC2002, 2002, pp. 2152-2156 Anja Feldmann, Albert Greenberg, Carsten Lund, Nick Reingold and Jenifer Rexford, "Netscope: Traffic Engineering for IP Networks," IEEE Network, March/Apr. 2000, pp. 11-19 Anurag Kumar, Malati Hedge, S. V. R. Anand, B. N. Bindu, Dinesh Thirumurthy and Arzad A. Kherani, "Nonintrusive TCP connection Admission Control for Bandwidth Management of an Internet Access Link," IEEE Communications Magazine, May 2000, pp. 160-167 J. Quittek, Tanja Zseby, Geoge Carle and Sebastian Zander, "Traffic Flow Measurements within IP Networks: Requirements, Technologies, and Standardization," IEEE SAINT 2002. pp. 97-98. "CAIDA(Cooperative Association for Internet Data Analysis)," [online], [平成16年12月15日検索], インターネット<URL: http://www.caida.org/tools/taxonomy/performance.xml 的場 一峰,阿多 信吾,村田 正幸 「インターネットにおける計測に基づいたボトルネック特定手法」 (電子情報通信学会 テレコミュニケーションマネジメント研究会 2000年11月) 第65−70頁 阿野 茂浩,立花 篤男,長谷川 亮,鶴 正人,尾家 祐二 「複数経路の性能測定に基づく輻輳箇所特定法に関する提案」(電子情報通信学会総合大会、B−11−32、2004年) 第525頁
解決しようとする問題点は、従来の技術では、IPネットワークを通過するユーザフローの通信品質が劣化している箇所(ボトルネック箇所)を特定するには、試験パケットを送出しなければならず、測定コストがかかってしまうと共にネットワークへの負荷が増大してしまう点である。
本発明の目的は、これら従来技術の課題を解決し、IPネットワークを通過するユーザフローの通信品質が劣化している箇所(ボトルネック箇所)の特定を、低コストで行うことを可能とすることである。
上記目的を達成するため、本発明では、ネットワークを通過するフローを予め定めたポリシーで分類されたグループ(例えば同一対地間でフローを分類)別に判別し、グループ毎の同時接続数と入力レートを測定し、その測定値から、ネットワークにおけるグループ毎の通信品質劣化の有無を検出し、あるグループの通信品質劣化を検出すれば、以下のようにして、その箇所(ボトルネック)が、当該ネットワーク内か否か、ネットワーク内であればどのリンクであるかを特定する。まず、品質が劣化していると判定したグループに対し、当該グループのユーザフローの同時接続数と入力レートの測定結果を用いて、フローあたりの最大転送速度r’を算出し、算出したフローあたりの最大転送速度r’とネットワーク内のリンクの通信帯域Cとの比R(R=C/r’)を算出する。次に、この比Rと、リンク使用率ρ、および、リンク使用率ρが十分小さいときのTCPフロー品質を基準として当該リンクがボトルネックとなった場合のTCPフロー品質劣化度数Degraded、の3者の関係を表す品質劣化度関数Degraded=Degraded(Ratio,ρ)を用いて、当該リンクがボトルネックとなって品質劣化が生じるリンク使用率ρ*を算出し、このリンク使用率ρ*と、測定されたn回の当該リンク使用率とを比較することにより、当該リンクがボトルネックとなって品質劣化が生じたか否かを判定する。そして、これらの処理を、ネットワーク内の各リンクに対して実施し、ボトルネックとなっているリンクを決定する。
本発明によれば、測定が簡易な同時接続フロー数と入力レートという値のみから、それらの関係を算出することにより、当該ネットワークにおける品質劣化を検出すると共に、品質劣化のボトルネックを特定することができるので、ボトルネック箇所の特定を低コストで行うことが可能である。
以下、図を用いて本発明を実施するための最良の形態例を説明する。図1は、本発明に係わるボトルネック特定装置の構成例を示すブロック図であり、図2は、図1におけるボトルネック特定装置を設けたIPネットワークの構成例を示すブロック図、図3は、本発明に係わるフロー数と入力レートとの関連を示す説明図、図4は、本発明に係わるネットワークのボトルネック特定方法の処理手順例を示すフローチャートである。
図1に示す本例のボトルネック特定装置1は、CPU(Central Processing Unit)や主記憶装置(主メモリ)、表示装置、入力装置、外部記憶装置、周辺装置等を具備したコンピュータ構成からなり、周辺装置としての光ディスク駆動装置等を介してCD−ROM等の記憶媒体に記録されたプログラムやデータを外部記憶装置内にインストールした後、この外部記憶装置から主メモリに読み込みCPUで処理することにより、各処理部の機能を実行する。
すなわち、ボトルネック特定装置1は、パケットヘッダ解析部1a、入力レート算出部1b、同時接続フロー数算出部1c、同時接続フロー数及び入力レート管理部1d、入力レートあたりの同時接続フロー数算出部1e、品質劣化検出部1f、リンク使用率収集部1g、ボトルネック特定部1hを有し、図2に示す構成のネットワークを通過するユーザフローの通信品質が劣化しているか否かを判定すると共に、劣化している場合には、ボトルネック箇所を特定する。
図2の例においては、本例のボトルネック特定装置1は、ネットワークを構成する各ノードの内、エッジノード(1)2a〜(4)2dを収容するコアノード(1)3a,(2)3b間におけるトラヒックを測定して、エッジノード(1)2a〜(4)2d間のユーザフローの通信品質が劣化しているか否かの判定とボトルネック箇所の特定を行う。
特に、本例のボトルネック特定装置1では、ネットワークを通過するフローを予め定めたポリシーで分類されたグループ別に判別する。例えば、エッジノード(1)2aからエッジノード(3)2cに向かうトラヒック、エッジノード(1)2aからエッジノード(4)2dに向かうトラヒック、エッジノード(2)2bからエッジノード(3)2cに向かうトラヒック、エッジノード(2)2bからエッジノード(4)2dに向かうトラヒック等、同一対地間でフローを分類して判別する。そして、グループ毎の同時接続数と入力レートを測定し、その測定値から、ネットワークにおけるグループ毎の通信品質劣化の有無を検出し、あるグループの通信品質劣化を検出すれば、その箇所(ボトルネック)が、当該ネットワーク内か否か、ネットワーク内であればどのリンクであるかを特定する。
以下、このようなグループに基づくボトルネック特定装置1によるネットワークを通過するユーザフローの通信品質の劣化の判定処理およびボトルネック箇所の特定処理に関連する技術について説明する。
グループLの平均入力レートをD、平均同時接続フロー数をN、平均ファイルサイズをS、平均ファイル転送時間をTとすると、待ち行列理論におけるリトルの公式から、「N=(D/S)×T」の式が成り立つ。ここで、平均ファイルサイズSは入力レートDによらず一定とする。この式から、図3に示すように、以下のことが推察できる。
もし、グループLの通信経路上に輻輳がどこにも発生しておらず平均ファイル転送時間Tが一定であれば(その値をTidealとおく)、平均同時接続フロー数Nは、入力レートDに対し線形増加する。しかし、ネットワークの負荷が増大してどこかで輻輳が生じて品質が劣化し始めると、つまり、平均ファイル転送時間Tが大きくなり始めると、平均同時接続フロー数Nは、入力レートDに対し非線形増加を開始する。
本例では、この現象を用いて、グループ毎に品質劣化が生じていないかどうかを判定する。すなわち、線形増加状態における傾きRを求め、測定されたグループLの平均入力レートと平均同時接続フロー数の組(D’,N’)が非線形増加領域、つまり「N’>R×D’×(1+ε)」であれば品質が劣化していると判定する。尚、εは品質劣化許容度を表すパラメータである。
以下、このようにして品質劣化を検出できる理由を説明する。上述の式「N=(D/S)×T」より、線形増加状態における傾きRは、「R=N/D=Tideal/S」となる。一方、品質劣化状態を「T’(平均ファイル転送時間)>(1+ε)Tideal」と定義すると、「T’=(N’/D’)×S>(1+ε)Tideal=(1+ε)×R×S」となり、「N’>R×D’×(1+ε)」が成り立つ。
尚、このような品質劣化検出技術は、本発明の発明者らにより先行出願した特願2004−016754号において提案した技術と同様である。
このようにして、あるグループにおいて品質劣化が検出されれば、当該グループの経路上の各リンク使用率が閾値を超えているかどうか調べる。このリンク使用率の閾値とは、そのリンクがボトルネックとなって当該グループの通信品質劣化を生じるようなリンク使用率を意味する。本例では、このリンク使用率の閾値を以下のようにして決定する。
ここでは、本発明の発明者らが先行出願した特願2004−016756号において提案した技術を利用する。すなわち、あるリンクにおいて、そのリンクが輻輳していないときのフローのTCPスループットの平均をフローあたりの最大転送速度r’と定義し、この最大転送速度r’と当該リンク帯域Cとの比「Ratio(=C/r’)」と共に、リンク使用率ρを与えると、TCP品質劣化度(Degraded)を計算する関数「Degraded(Ratio,ρ)」を用いる。
尚、TCP品質劣化度(Degraded)とは、リンク使用率がρとなったときの平均ファイル転送時間T(ρ)が、当該リンクが輻輳していないときの一定している平均フィル転送時間Tidealに対して、どれ位大きくなったかを意味し、「Degraded=T(ρ)/Tideal」で定義される。
本例では、フローあたりの最大転送速度r’を、各グループ(L)における品質劣化検出のために測定しているフロー数N(L)と人カレートD(L)から推定して用いる。
すなわち、上述の式(「N=(D/S)×T」)より、「D/N=S/T」となる。尚、ここでは、説明の簡単のため、グループを表す添え字Lを省略している。一方、フローあたりの最大転送速度r’は、その定義から、「r’=S/Tideal」となる。
従って、平均ファイル転送時間Tが維持されている状態、つまり、平均同時接続フロー数Nが平均入力レートDに対して線形増加している状態では、「T=Tideal」となり、「r’=S/T=D/N」となる。よって、線形増加状態における、平均同時接続フロー数Nの、平均入力レートDに対する傾きをR(i.e.,N=R×D)とすると、フローあたりの最大転送速度r’は、「r’=1/R」となる。
従って、「Degraded(C×R,ρ)=1+ε」となるリンク使用率ρを、リンク使用率の閾値ρ*として求め、品質劣化が観測された時点kでのリンク使用率ρ(k)が、当該閾値ρ*を超えているか否かで、そのリンクがボトルネックとなっているか否かを判定することが可能となる。
この現象を用いた、図1に示すボトルネック特定装置1における本発明に係わる処理を、図4に従って説明する。
まず、当該ネットワークを通過するユーザフローを、予め定めたポリシーに従って分類されたグループ別に判別する(ステップ401〜403)。上述したように、ここでは、同一対地間において通信しているフローを同じグループに属するフローとして扱う。
次に、予め定めた時間間隔t0におけるグループ別ユーザフローの同時接続数と、当該ネットワークヘの入力レート、および当該ネットワーク内の各リンク使用率をn回測定し(ステップ404〜408)、それらn個の測定値の組み合わせのうち、各グループの入力レートと各グループのフロー数を用いて、各グループのユーザの通信品質劣化が発生しているか否か判定する(ステップ409)。
もし、あるグループの品質が劣化していると判定した場合には(ステップ410)、当該グループの入力レートとフロー数を用いてフローあたりの最大転送速度r’(=D/N)を算出し(ステップ411)、当該ネットワーク内のリンクの通信帯域をCとし、それらの比RをRatio=C/r’として求め(ステップ412)、その比R(Ratio=C/r’)と、リンク使用率ρ、および、リンク使用率が十分小さいときの当該TCPフロー品質を基準として当該リンクがボトルネックとなった場合のTCPフロー品質劣化度数Degraded、の3者の関係を表す品質劣化度関数「Degraded=Degraded(Ratio,ρ)」を用いて、当該リンクがボトルネックとなって品質劣化が生じるリンク使用率ρ*(閾値)を算出し(ステップ413)、この算出したリンク使用率ρ*(閾値)と、測定されたn回の当該リンク使用率とを比較することにより(ステップ414,415)、当該リンクがボトルネックとなって品質劣化が生じたか否かを判定する(ステップ416)。
そして、以上の処理を当該ネットワーク内の各リンクに対して実施することで、どのリンクがボトルネックとなっているかを決定し、その結果を、表示装置やプリンタ装置等の出力装置を介して出力する(ステップ417,418)。
以下、このようなボトルネック特定装置1の処理動作を、より詳細に説明する。
まず、予め定めた時間間隔t0毎に、グループL(L=1〜Ltotalで、Ltotalは全グループ数)に属するユーザフローの平均同時接続数N(L,i)と、グループLに属するパケットの総転送バイト数をt0で除した値をグループLの入力レートD(L,i)[bps]としてn回測定(i=1〜n)し、それらn個の測定値の組み合わせ(D(L,i),N(L,i))のうち、グループ毎に予め定めた閾値Dth0(L)に対してD(L,j)<Dth0(L)となる測定値(D(L,j),N(L,j))を用いてグループLにおける入力レートあたりの平均同時接続フロー数R(L)を算出し、各グループに対するn個の組み合わせ(D(L,i),N(L,i))、ならびにR(L)、およびグループ毎に予め定めた閾値ε(L)およびDth1(L)を用いて、入力レートD(L,k)>Dth1(L)かつ平均同時接続フロー数N(L,k)>D(L,k)×[R(L)×{1+ε(L)}]となる組(D(L,k),N(L,k))を品質劣化状態にある組として抽出し、その組の数m(L)(≦n)を計測し、品質劣化発生度d(L)をm(L)/nにより算出し、その値が予め定めた閾値Th(L)を超えると、当該グループLは品質劣化していると判定する。
次に、このようにして品質劣化状態にあると判定された時点kにおける、グループLに属するフローが経由する各リンクl(l=1〜Num(L)で、Num(L)はリンク数)のリンク使用率ρ(l,k)が閾値ρ*(l)を超えているか否かを判別する。
ここで、リンク使用率の閾値ρ*(l)を計算するために、フローあたりの最大転送速度r’(L)をr’(L)=1/R(L)より算出し、リンクlの帯域C(1)との比Ratio(L)を、Ratio(l,L)=C(l)×R(L)により算出する。
これらを、上述した、品質劣化度数を計算する関数Degradedに代人して、Degraded(Ratio(l,L)ρ*(l))=1+ε(L)を満たすリンク使用率の閾値ρ*(l)を計算し、「リンク使用率ρ(l,k)>ρ*(l)」であれば、リンクlがボトルネックであると判定する。
ここで、品質劣化発生度について説明する。例えば10回測定し、そのうち2回(1回目と10回目)が非線形領域に含まれた場合、品質劣化発生度を「2/10=0.2」と算出する。これは、品質劣化発生度を、観測期間中において品質劣化状態にある時間の割合と定義していることに相当する。
また、品質劣化時点kでのリンクlの使用率ρ(l,k)を閾値ρ*(l)と比較し、それを、品質劣化が観測された全ての時点k=k1,k2,…kxに対して繰り返し実施し、「ρ(l,k)>ρ*(l)」を満足した回数を品質劣化観測回数で割った値が予め定めた閾値を超えると、リンクlがボトルネックと判定することでも良い。
また、品質劣化度数を計算する関数「Degraded(Ratio,ρ)」としては、アーランC式として一般に知られている下記の「数1」の式を用いた、
Figure 0004260117
下記「数2」の式を用いる。
Figure 0004260117
また、グループLに属するフローの経由する全てのリンクl(l=1〜Num(L)で、Num(L)はリンク数)において、どのリンクもボトルネックではないと判定された場合、品質劣化要因となるボトルネックは当該管理下にあるネットワーク外であると判定する。
また、グループLにおける入力レート当たりの平均同時接続フロー数R(L)の算出のために抽出された入力レートと平均同時接続フロー数の組(D(L,j),N(L,j))を用いて、「Σ{N(L,j)−D(L,j)×R}」を最小とするRを平均同時接続フロー数R(L)として算出する。
以上の処理動作を行うために、図1に示すボトルネック特定装置1は、グループ毎に、入力レートD(L,i)を求めるための入力レート算出部1bと、ユーザフローの平均同時接続フロー数N(L,i)を求めるための同時接続フロー数算出部1cと、グループLの品質劣化発生度を計算して品質が劣化しているか否かを判定する品質劣化検出部1fと、グループLに属するフローが経由するリンクの使用率を測定するリンク使用率収集部1gと、グループLの入力レートあたりの平均同時接続フロー数R(L)を算出する入力レートあたりの平均同時接続フロー数算出部1eと、グループLの入力レートあたりの平均同時接続フロー数R(L)を用いてリンクlがボトルネックとなったときのリンク使用率に対する閾値ρ*(l)を算出し、この閾値ρ*(1)と測定されたリンク使用率とを比較して当該リンクがボトルネックとなっているか否かを判定するボトルネック特定部1hとを具備している。
このような構成のボトルネック特定装置1は、図2に示す構成のネットワークの内部に位置するコアノード(1)3a,(2)3b間のリンクに挿入される形態で利用される。
そして、ボトルネック特定装置1は、図1に示すように、前段ノードから到着したパケットを受信すると、パケットヘッダ解析部1aによって、パケットサイズ、TCPフラグ情報、および送信元・アドレスと着信先・アドレスを読み取った後、後段ノードヘ送信する。
このパケットヘッダ解析部1aでは、アドレスに関する2つの組とグループを対応付けたテーブルを予め用意しておき、到着パケットのグループLを判別する。グループの例として本例では、上述したように、図2におけるエッジノード(1)2aからエッジノード(3)2cへ向かうトラヒック、エッジノード(1)2aからエッジノード(4)2dへ向かうトラヒック、エッジノード(2)2bからエッジノード(3)2cへ向かうトラヒック、エッジノード(2)2bからエッジノード(4)2dへ向かうトラヒック、をそれぞれのグループとして定義する。
そして、パケットヘッダ解析部1aは、このようにして判別したグループの値Lとともに、読み取られたパケットサイズを入力レート算出部1bへ通知する。
通知を受けた入力レート算出部1bは、一定時間t0の間に通過したグループLに属するパケットのサイズの和をt0で割ることによってt0毎のグループL入力レートD(L,i)を算出し、算出結果をt0時間毎に、同時接続フロー数及び入力レート管理部1dに通知する。
また、パケットヘッダ解析部1aは、TCPフラグ情報を、そのときのグループの値Lとともに、同時接続フロー数算出部1cに通知し、通知を受けた同時接続フロー数算出部1cは、TCPフローの開始を示すSYNフラグビットが立っているパケットを検出すると、グループLにおいて新しいフローが発生したと判断し、グループL同時接続フロー数カウンタを「1」増加する。また、TCPフロー終了を表すFINフラグビットが立っているパケットを検出すると、グループL同時接続フロー数カウンタを「1」減ずる。
そして、同時接続フロー数算出部1cは、t0時間毎に、この同時接続フロー数カウンタ値の平均値N(L,i)を算出して、同時接続フロー数及び入力レート管理部1dに通知する。
同時接続フロー数及び入力レート管理部1dは、入力レート算出部1bおよび同時接続フロー数算出部1cから通知される情報(同時接続フロー数N(L,i)および入力レートD(L,i)(i=1,…,n))を記憶する。
入力レート当りの同時接続フロー数算出部1eは、一定時間T=n×t0ごとに、同時接続フロー数及び入力レート管理部1dから、同時接続フロー数N(L,i)および入力レートD(L,i)(i=1,…,n)を読み出す。
そして、入力レート当りの同時接続フロー数算出部1eでは、入力レートD(L,j)が予め定めておいた閾値Dth0(L)未満かどうかをチェックし、Dth0(L)未満である(D(L,j),N(L,j))を用いて、最小2乗法により、入力レート当りの平均同時接続フロー数R(L)をグループ毎に算出する。すなわち、N(L)=R(L)×D(L)という線形近似式におけるR(L)を求める。
さらに、入力レート当りの同時接続フロー数算出部1eは、このようにして計算したグループ毎の入力レート当りの平均同時接続フロー数R(L)を、品質劣化度算出部1fに通知する。
通知を受けた品質劣化度算出部1fは、同時接続フロー数及び人力レート管理部1dから、同時接続フロー数N(L,i)および入力レートD(L,i)(i=1,…,n)を読み出し、これらの情報と入力レート当りの同時接続フロー数算出部1eからの情報(グループ毎の入力レート当りの平均同時接続フロー数R(L))からなるn個の組み合わせ(D(L,i),N(L,i))、R(L)、およびグループ毎に予め定めた閾値Dth1(L)、ε(L)を用いて、入力レートD(L,k)>Dth1(L)かつ平均同時接続フロー数N(L,k)>D(L,k)×[R(L)×{1+ε(L)}]となる組(D(L,k),N(L,k))を抽出し、その組の数m(L)(≦n)を計測し、品質劣化発生度d(L)を「m(L)/n」の式により算出し、算出した値が予め定めた閾値Th(L)を超えると、グループLは品質劣化していると判定する。
このようにして、グループLに対する品質劣化を検出すると、品質劣化検出部1fは、ボトルネック特定部1hに、品質劣化が観測された時点k=k1,k2,…,kxおよび入力レート当りの平均同時接続フロー数R(L)の値を通知する。
品質劣化検出部1fからの情報を受信したボトルネック特定部1hは、リンク使用率収集部1gより、グループLの経路上に存在する各リンク使用率の測定値を受信する。このリンク使用率収集部1gでは、当該ネットワーク内のリンクlの使用率ρ(l,i)をt0毎に収集しておく。
そして、ボトルネック特定部1hは、品質劣化状態にあると判定された時点kにおける、グループLに属するフローが経由する各リンクl(l=1〜Num(L)で、Num(L)はリンク数)のリンク使用率ρ(l,k)が閾値ρ*(l)を超えているか否かを判定する。
ここで、ボトルネック特定部1hは、閾値ρ*(l)を計算するために、フローあたりの最大転送速度r’(L)を「r’(L)=1/R(L)」の式を用いて算出し、リンクlの帯域C(l)との比Ratio(L)を「Ratio(l,L)=C(l)×R(L)」の式を用いて算出する。
そして、ボトルネック特定部1hは、これらの算出結果を、品質劣化度数を計算する関数Degradedに代入して、「Degraded(Ratio(1、L)、ρ*(l))=1+ε(L)」の式を満たす「ρ*(l)」を計算し、「ρ(l,k)>ρ*(l)」であれば、リンクlがボトルネックであると判定する。
以上、図1〜図3を用いて説明したように、本例のボトルネック特定装置およびそれによるネットワークのボトルネック特定処理では、ネットワークを通過するフローを予め定めたポリシーで分類されたグループ(例えば同一対地間でフローを分類)別に判別し、グループ毎の同時接続数と入力レートを測定し、その測定値から、ネットワークにおけるグループ毎の通信品質劣化の有無を検出する。そして、あるグループの通信品質劣化を検出すれば、その箇所(ボトルネック)が、当該ネットワーク内か否か、ネットワーク内であればどのリンクであるかを特定する。すなわち、まず、品質が劣化していると判定したグループに対し、当該グループのユーザフローの同時接続数と入力レートの測定結果を用いて、フローあたりの最大転送速度r’を算出し、算出したフローあたりの最大転送速度r’とネットワーク内のリンクの通信帯域Cとの比R(R=C/r’)を算出する。次に、この比Rと、リンク使用率ρ、および、リンク使用率ρが十分小さいときのTCPフロー品質を基準として当該リンクがボトルネックとなった場合のTCPフロー品質劣化度数Degraded、の3者の関係を表す品質劣化度関数Degraded=Degraded(Ratio,ρ)を用いて、当該リンクがボトルネックとなって品質劣化が生じるリンク使用率ρ*を算出し、このリンク使用率ρ*と、測定されたn回の当該リンク使用率とを比較することにより、当該リンクがボトルネックとなって品質劣化が生じたか否かを判定する。そして、これらの処理を、ネットワーク内の各リンクに対して実施し、ボトルネックとなっているリンクを決定する。
このように、本例によれば、測定が簡易な同時接続フロー数と入力レートという値のみから、それらの関係を算出することにより、当該ネットワークにおける品質劣化を検出し、品質劣化のボトルネックを特定することが可能であり、ボトルネック箇所の特定を低コストで行うことができる。
尚、本発明は、図1〜図3を用いて説明した例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。例えば、本例でのグループ分けに関しては、「送信元IPアドレス」と「着信先IPアドレス」の2つの組とグループを対応付ける例を示したが、「送信元IPアドレス」、「着信先IPアドレス」、「送信元ポート番号」、「着信先ポート番号」、「プロトコル番号」の5つの組でも良く、グループをどのように定義するかに依存してグループの判別法は決まる。
また、グループの判別に関しても、本例では、テーブルを参照してグループを判別しているが、ネットワークの入口でパケット毎にそのヘッダ内にグループを表すフラグを立てておき、パケットヘッダ解析部1aにおいて、そのヘッダ内フラグをみてグループを判別することでも良い。
また、本例では、図1におけるボトルネック特定装置1は、コンピュータ構成により、プログラムに基づくCPUの処理で、すなわち、ソフトウェアで各機能(処理部)を実現しているが、各機能を、論理回路を用いて、LSI(Large Scale Integrated Circuit)等のハードウェアで実現する構成としても良い。
また、コンピュータ構成例としても、キーボードや光ディスクの駆動装置の無いコンピュータ構成としても良い。また、本例では、光ディスクを記録媒体として用いているが、FD(Flexible Disk)等を記録媒体として用いることでも良い。また、プログラムのインストールに関しても、通信装置を介してネットワーク経由でプログラムをダウンロードしてインストールすることでも良い。
本発明に係わるボトルネック特定装置の構成例を示すブロック図である。 図1におけるボトルネック特定装置を設けたIPネットワークの構成例を示すブロック図である。 本発明に係わるフロー数と入力レートとの関連を示す説明図である。 本発明に係わるネットワークのボトルネック特定方法の処理手順例を示すフローチャートである。
符号の説明
1:ボトルネック特定装置、1a:パケットヘッダ解析部、1b:入力レート算出部、1c:同時接続フロー数算出部、1d:同時接続フロー数及び入力レート管理部、1e:入力レートあたりの同時接続フロー数算出部、1f:品質劣化検出部、1g:リンク使用率収集部、1h:ボトルネック特定部、2a〜2d:エッジノード(1)〜(4)、3a,3b:コアノード(1),(2)。

Claims (10)

  1. ネットワークを通過するユーザフローの通信品質が劣化しているか否かを判定し、劣化している場合には、ボトルネック箇所を特定するネットワークのボトルネック特定方法であって、
    上記ネットワークを通過するユーザフローを受信して予め分類されたグループ別に判別する第1の手順と、
    上記グループ別に、予め定められた時間間隔t0におけるユーザフローの同時接続数Nと当該ネットワークヘの入力レートDおよび当該ネットワーク内の各リンク使用率ρをn回測定する第2の手順と、
    各グループ毎の、上記ユーザフロー同時接続数Nと上記入力レートDのそれぞれのn個の測定値を用いて、当該グループのユーザフローの通信品質劣化が発生しているか否かを判定する第3の手順と、
    該第3の手順でユーザフローの品質が劣化していると判定したグループに対し、該グループの上記ユーザフローの同時接続数Nと上記入力レートDとを用いて、フローあたりの最大転送速度r’を算出する第4の手順と、
    該第4の手順で算出した上記フローあたりの最大転送速度r’と上記ネットワーク内のリンクの通信帯域Cとの比Ratio(=C/r’)を算出する第5の手順と、
    該第5の手順で算出する上記比Ratioと、上記第2の手順で測定するリンク使用率ρ、および、該リンク使用率ρが十分小さいときのTCPフロー品質を基準として当該リンクがボトルネックとなった場合のTCPフロー品質劣化度数Degradedの、3者の関係を表す品質劣化度関数Degraded=Degraded(Ratio,ρ)を用いて、当該リンクがボトルネックとなって品質劣化が生じるリンク使用率ρ*を算出する第6の手順と、
    該第6の手順で算出した上記リンク使用率ρ*と上記第2の手順で測定したリンク使用率ρとを比較することにより、当該リンクがボトルネックとなって品質劣化が生じたか否かを判定する第7の手順と、
    上記第4から第7の手順の各処理を、ネットワーク内の各リンクに対して実施し、ボトルネックとなっているリンクを決定する第8の手順と
    を有することを特徴とするネットワークのボトルネック特定方法。
  2. 請求項1に記載のネットワークのボトルネック特定方法であって、
    上記品質劣化度数関数Degradedとして、下記数1の式で表されるアーランC式
    Figure 0004260117
    を用いた下記数2の式を用いることを特徴とするネットワークのボトルネック特定方法。
    Figure 0004260117
  3. 請求項1もしくは請求項2のいずれかに記載のネットワークのボトルネック特定方法であって、
    上記第2の手順は、
    グループL(L=1〜Ltotalで、Ltotalは全グループ数)に属するパケットの総転送バイト数を上記時間間隔t0で除した値を、当該グループLの入力レートD(L,i)[bps]としてn回測定(i=1〜n)する手順を有し、
    上記第3の手順は、
    上記n個の測定値の組み合わせ(D(L,i),N(L,i))のうち、グループ毎に予め定められた入力レート閾値Dth0(L)に対して入力レートD(L,j)<Dth0(L)となる測定値を用いて当該グループLにおける入力レートあたりの平均同時接続フロー数R(L)を算出する手順と、
    各グループに対する上記n個の測定値の組み合わせ(D(L,i),N(L,i))と上記平均同時接続フロー数R(L)、および、グループ毎に予め定められた閾値ε(L)と入力レート閾値Dth1(L)を用いて、入力レートD(L,k)>Dth1(L)かつ平均同時接続フロー数N(L,k)>D(L,k)×[R(L)×{1+ε(L)}]となる組(D(L,k),N(L,k))を品質劣化状態にある組として抽出する手順と、
    抽出した組の数m(L)(≦n)を計測して、品質劣化発生度d(L)をm(L)/nの式を用いて算出する手順と、
    算出した品質劣化発生度d(L)の値が予め定められた閾値Th(L)を超えると当該グループLは品質劣化していると判定する手順とを有し、
    上記第4の手順は、
    上記平均同時接続フロー数R(L)を用いて、上記フローあたりの最大転送速度r’(L)をr’(L)=1/R(L)の式により算出する手順を有し、
    上記第5の手順は、
    グループLに属するフローが経由するリンクl(l=1〜Num(L)で、Num(L)はリンク数)の通信帯域C(l)との比Ratio(L)を、Ratio(l,L)=C(l)÷r’(L)=C(l)×R(L)の式を用いて算出する手順を有し、
    上記第6の手順は、
    算出した上記比Ratio(l,L)を上記品質劣化度数関数Degradedに代入して、Degraded(Ratio(l,L),ρ*(l))=1+ε(L)を満たすリンク使用率ρ*(l)を閾値として算出する手順を有し、
    上記第7の手順は、
    上記第3の手順で品質劣化状態にあると抽出した時点kにおける、上記各リンクlのリンク使用率ρ(l,k)が上記閾値ρ*(l)を超えているか否かを判定する手順と、
    ρ(l,k)>ρ*(l)であれば当該リンクlがボトルネックであると判定する手順とを有する
    ことを特徴とするネットワークのボトルネック特定方法。
  4. 請求項3に記載のネットワークのボトルネック特定方法であって、
    上記第3の手順は、
    上記測定値の組(D(L,j),N(L,j))を用いた式「Σ{N(L,j)−D(L,j)×R}」を最小とするRを上記グループLにおける入力レートあたりの平均同時接続フロー数R(L)として算出する手順を有することを特徴とするネットワークのボトルネック特定方法。
  5. 請求項3もしくは請求項4のいずれかに記載のネットワークのボトルネック特定方法であって、
    上記第3の手順は、
    品質劣化状態の組を抽出した時点kでのリンクlの使用率ρ(l,k)を、上記リンク使用率の閾値ρ*(l)と比較する手順と、
    該手順を、上記品質劣化状態の組を抽出した全ての時点k=k1,k2,…kxに対して繰り返し実施する手順と、
    ρ(l,k)>ρ*(l)となった回数を上記品質劣化状態の組を抽出した全ての時点k=k1,k2,…kxの回数(x)で割った値が予め定められた閾値を超えると、当該リンクlがボトルネックであると判定する手順とを有する
    ことを特徴とするネットワークのボトルネック特定方法。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載のネットワークのボトルネック特定方法であって、
    上記第1の手順では、同一対地間において通信しているフローを同じグループに属するフローとして扱うことを特徴とするネットワークのボトルネック特定方法。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載のネットワークのボトルネック特定方法であって、
    上記第3の手順で上記ユーザフローの通信品質劣化が発生していると判定したグループに属するフローが経由する全てのリンクに対して、上記第7の手順においてボトルネックではないと判定すれば、上記第3の手順で判定した通信品質劣化の要因となるボトルネックは当該管理下にあるネットワーク外であると判定する手順を有することを特徴とするネットワークのボトルネック特定方法。
  8. 少なくともCPUと記憶装置を有するコンピュータに、請求項1から請求項7のいずれかに記載のネットワークのボトルネック特定方法における各手順を実行させるためのプログラム。
  9. 請求項1から請求項8のいずれかに記載のネットワークのボトルネック特定方法における各手順をプログラムを用いて実行するコンピュータ処理機能を具備し、ネットワークを通過するユーザフローの通信品質が劣化しているか否の判定と、劣化している場合のボトルネック箇所の特定を行うことを特徴とするネットワークのボトルネック特定装置。
  10. 請求項1から請求項8のいずれかに記載のネットワークのボトルネック特定方法における各手順を実行する論理回路を具備し、ネットワークを通過するユーザフローの通信品質が劣化しているか否の判定と、劣化している場合のボトルネック箇所の特定を行うことを特徴とするネットワークのボトルネック特定装置。
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