JP4259105B2 - 組立式カムシャフト用カムロブの製造方法 - Google Patents

組立式カムシャフト用カムロブの製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、組立式カムシャフト用カムロブ製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のトリントン方式の組立式カムシャフト用カムロブにおいては、拡管による割れを防止するため、外周部の表面硬さより内周部の硬さの方が低くなるように、熱処理することにより、内周部側の伸びを確保している(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−339110号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記熱処理は、例えば、高周波焼入れによって、外周部のみを硬化させるための追加の工程である。したがって、作業工数および設備費用が増加して、生産コストを上昇させる問題を有している。
【0005】
本発明は、上記従来技術に伴う課題を解決するためになされたものであり、拡管による割れを防止することができる生産コストに優れた組立式カムシャフト用カムロブ製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための請求項1に記載の発明は、貫通孔が設けられたベースサークル部と、ベースサークル部より半径方向外方に突出するノーズとを有し、前記貫通孔に円管状シャフト材が挿入された後、前記シャフト材が拡管されることで、前記シャフト材の外周に締結されるカムロブであって、
カムロブ材料は、肌焼き鋼からなり、前記カムロブ材料を、カム形状に成形した後、表面硬化処理が施されることによって、
前記貫通孔の内周部と前記ベースサークル部の外周部との間の径方向の厚みT(mm)と、前記貫通孔の内周部における、550HV以上の硬度を示している径方向の深さD(mm)との関係が、
D≦0.4167T−1.0(但し、T≧2.4)
を満たしているカムロブを製造するためのカムロブ製造方法であって、
前記表面硬化処理の際において、複数のカムロブを密着して配置し、両端に位置するカムロブの貫通孔を覆うことを特徴とするカムロブ製造方法である。
【0009】
【発明の効果】
上記のように構成した本発明は以下の効果を奏する。
【0010】
請求項1に記載の発明によれば、カムロブ材料は、肌焼き鋼であり、表面硬化処理は、調質処理を兼ねることが可能である。したがって、表面硬化処理のための専用(追加)の工程は不要であり、生産コストの上昇は抑制される。また、表面硬化処理の際において、複数のカムロブを密着して配置し、両端に位置する貫通孔を覆うことにより、貫通孔の内周部の表面から径方向への硬度分布(有効硬化層深さ)の上記規定を満たしており、材料の脆化が防がれ、拡管による割れを回避することができる。したがって、拡管による割れを防止することができる生産コストに優れた組立式カムシャフト用カムロブの製造方法を提供することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。
【0014】
図1は、本発明の実施の形態に係る組立式カムシャフトの正面図、図2は、本発明の実施の形態に係るカムロブの斜視図である。
【0015】
組立式カムシャフト10は、例えば、内燃機関用であり、クランクシャフトの回転に同期して、吸排気弁を開閉させるために使用され、円管(中空)状のシャフト材20と、複数のカムロブ30と、ジャーナル40とを有する。シャフト材20の一端には、ベルトあるいはチェーンによって回転駆動されるスプロケット50が締結される。カムロブ30は、クランク角に対応させた位相差をもって位置決めされ、シャフト材20に締結される。
【0016】
カムロブ30は、貫通孔32が設けられたベースサークル部31と、ベースサークル部31より半径方向外方に突出するノーズ34とを有する。カムロブ30は、貫通孔32にシャフト材20が挿入された後、シャフト材20を拡管されることで、シャフト材20の外周に締結される。
【0017】
貫通孔32は、例えば、丸みを有する凹状の溝部33が軸方向に形成された内周部を有している。溝部33は、等間隔に配置され、拡管時に、拡径されたシャフト材20の肉が食い込むことによって、カムロブ30とシャフト材20の間における捩じり強度を確保する。なお、溝部33の形状は、矩形状とすることも可能である。
【0018】
カムロブ30は、肌焼き鋼(低炭素鋼)からなるカムロブ材料を、例えば、冷間鍛造によってカム形状に成形した後、表面硬化処理を施し、さらに、機械加工することによって得られる。
【0019】
カムロブ材料は、肌焼き鋼であり、表面硬化処理は、調質処理を兼ねることが可能である。したがって、表面硬化処理のための専用(追加)の工程は不要であり、生産コストの上昇は抑制される。なお、表面硬化処理は、浸炭焼入れ焼戻しや浸炭窒化などを適用することが可能である。
【0020】
図3は、ベースサークル部肉厚と、内周有効硬化層深さとの関係を説明するためのグラフである。なお、ベースサークル部肉厚は、貫通孔32の内周部とベースサークル部31の外周部との間の径方向の厚みTである。内周有効硬化層深さは、貫通孔32の内周部における、550HV以上の硬度を示している径方向の深さDである。また、符号○は、拡管によってカムロブ割れが発生しなかった場合を示し、符号×は、拡管によってカムロブ割れが発生した場合を示している。
【0021】
図3に示されるように、ベースサークル部肉厚Tと内周有効硬化層深さDとの関係においては、カムロブ割れの有無を分ける境界が存在しており、当該境界は、一次式で近似することができる。一次式の傾きおよび切片を算出すると、0.4167および−1.0となる。また、内周有効硬化層深さDは正の数であるため、ベースサークル部肉厚Tは、2.4以上となる。
【0022】
したがって、ベースサークル部肉厚T(mm)と内周有効硬化層深さD(mm)とが、関係式A(D≦0.4167T−1.0(但し、T≧2.4))を満たす場合、カムロブ割れは、生じない。つまり、関係式Aを満たすように、貫通孔の内周部の表面から径方向への硬度分布(有効硬化層深さ)を規定することにより、材料の脆化が防がれ、拡管による割れを回避することができる。そのため、例えば、内周表面硬度(貫通孔の内周部における表面の硬度)が750HV以上であっても、材料の脆化が防がれ、割れを回避することができる。
【0023】
以上のように、肌焼き鋼からなるカムロブ材料を、カム形状に成形した後、関係式Aを満たすように、表面硬化処理を施すことによって、拡管による割れを防止することができる生産コストに優れた組立式カムシャフト用カムロブを提供することができる。また、関係式Aを満たせば、例えば、ベースサークル部肉厚が5mm以下という薄肉形状においても、拡管による割れの生じないカムロブを提供できる。
【0024】
また、例えば、貫通孔の溝部に、拡径されたシャフト材の肉が食い込む際に、溝部の端の強度が足りない場合、容易に塑性変形するため、シャフト材の食い込み量が十分とならず、カムロブとシャフト材の間における捩じり強度が維持できない。したがって、内周表面硬度は、拡管による締結後に十分な捩じり強度を確実に得るためには、表面硬化処理後において、400HV以上であることが望ましい。
【0025】
次に、本発明の実施の形態に係るカムロブ製造方法を説明する。
【0026】
肌焼き鋼からなるカムロブ材料を、例えば、冷間鍛造等によって、剪断、貫通孔の打ち抜き等を行い、カム形状に成形する。
【0027】
次に、調質処理を兼ねた表面硬化処理、例えば、浸炭焼入れ焼戻しが施される。なお、表面硬化処理の際において、複数のカムロブを密着して配置し、両端に位置するカムロブの貫通孔を覆い、浸炭ガスや焼き入れ油が、カムロブの貫通孔の内周に回り込みことを制御している。
【0028】
その結果、ベースサークル部肉厚Tと内周有効硬化層深さDとの関係が、D≦0.4167T−1.0(但し、T≧2.4)を満たすカムロブを得ることができる。
【0029】
図4は、本発明の実施の形態に係るカムロブ製造方法の表面硬化処理におけるカムロブの積み上げを説明するための平面図、図5は、図4の線V−Vに関する断面図である。
【0030】
カムロブ30の密着した配置は、つば部を有する円管状あるいは中実棒状の治具60を、カムロブ30の貫通孔32に挿入して、カムロブ30を積み上げることによって実施される。また、最上部(上端)に位置するカムロブ(不図示)の上には、スペーサを介しボルト状あるいはキャップ状の押え部材が配置される。
【0031】
カムロブは、押え部材を締め付けることによって、つば部と押え部材との間で固定される。スペーサは、例えば、変形し易い銅製である。締め付けトルクは、例えば、0.1〜0.5kgfmである。
【0032】
また、図に示されるように、カムロブ30は、ずらして積み上げることが望ましい。詳述すると、隣接するカムロブ30のノーズずれ量αは、60°以上でかつ120°以下であることが望ましく、特に、90°であることがさらに望ましい。
【0033】
この場合、内周有効硬化層深さDとして、1.0〜1.5mmが得られ、相手材と摺動する部位、すなわち仕上げ加工後におけるノーズのトップ近傍は、650HVの表面硬度を達成することができた。
【0034】
ノーズずれ量αは、例えば、貫通孔の周縁に形成される溝部33を、角度αの間隔で配置し、溝部に対応する凸部を、治具に形成することで、容易に設定することができる。
【0035】
図6は、ベースサークル部幅とクリアランスとの関係を説明するためのグラフである。なお、ベースサークル部幅は、ベースサークル部の軸方向の厚みWである。クリアランスは、貫通孔と治具との間のクリアランスCである。また、符号○は、拡管によってカムロブ割れが発生しなかった場合を示し、符号×は、拡管によってカムロブ割れが発生した場合を示している。
【0036】
図6に示されるように、ベースサークル部幅WとクリアランスCとの関係においては、カムロブ割れの有無を分ける境界が存在しており、当該境界は、一次式で近似することができる。一次式の傾きおよび切片を算出すると、2.4および−7.8となる。
【0037】
したがって、ベースサークル部幅W(mm)とクリアランスC(mm)とが、関係式B(C≦2.4W−7.8)を満たす場合、カムロブ割れは、生じない。つまり、関係式Bを満たす場合、貫通孔の内周部における表面が、浸炭雰囲気に過度に曝されないため、狙いの有効硬化層深さが確実に得られる。
【0038】
表面硬化処理が完了すると、その後、貫通孔の内周部の機械加工(例えば、旋削及びブローチ加工)が施され、シャフト部の外形に対応する精密な形状に成形される。
【0039】
次に、所定数のカムロブが、シャフト部材に挿入され、位置決めされる。そして、例えば、マンドレルをシャフト部材の中に挿通し、シャフト部材を拡管させてカシメることによって、カムロブが中空シャフト部材に物理的に締結される。
【0040】
拡管後、ベースサークル部およびノーズの外周は、仕上げ加工が施される。そのため、耐摩耗性を確実に確保するためには、仕上げ加工後の外周表面硬度(ベースサークル部およびノーズの外周における表面硬度)は、650HV以上であることが望ましい。例えば、仕上げ加工の取り代が0.3〜0.7mm程度であることから、外周有効硬化層深さが、1.0〜1.4mmとなるように設定することで、上記硬度を達成することができる。
【0041】
以上のように、コストに優れた組立式カムシャフト用カムロブの製造方法および組立式カムシャフトを提供することができる。
【0042】
次に、本発明の実施の形態に係る実施例1〜4および比較例1〜6を説明する。なお、図7は、作成条件を説明するための図表である。
【0043】
実施例1〜4は、JIS−SCr420H材をカムロブ材料として適用し、冷間鍛造にて成形した後、ノーズずれ量αが90°となるように複数のカムロブを積み上げて、(調質処理を兼ねた)表面硬化処理を施したものである。表面硬化処理の温度条件は、940℃×6時間30分の浸炭後、880℃からの油焼入れ、170℃×1時間の焼戻しである。また、ベースサークル部幅とクリアランスは、関係式Bを満たすように設定している。
【0044】
比較例1〜3は、実施例1〜4と同様のJIS−SCr420Hをカムロブ材料として適用し、比較例4は、JIS−SCM420Hをカムロブ材料として適用し、冷間鍛造にて成形した後、調質処理を施したものである。調質処理の温度条件は、上記表面硬化処理と同一である。
【0045】
比較例5および比較例6は、実施例1〜4と同様のJIS−SCr420Hをカムロブ材料として適用しているが、調質処理の浸炭条件が異なる。つまり、実施例1〜4および比較例1〜4における浸炭は、940℃×6時間30分であるが、比較例5における浸炭は、940℃×4時間50分であり、比較例6における浸炭は、925℃×2時間30分である。
【0046】
なお、カムロブが締結される円管状シャフト材の最大拡径量は、0.9%に設定している。
【0047】
図8は、実施例1〜4および比較例1〜6の性能評価結果を説明するための図表である。図に示されるように、実施例1は、0.5mmの内周有効硬化層深さDおよび3.6mmのベースサークル部肉厚Tを有しており、拡管による割れが発生していない。関係式Aに、ベースサークル部肉厚Tを代入することで算出される有効硬化層深さの上限は、0.5mmである。したがって、実施例1は、関係式Aを満たしており、拡管による割れが発生しないことを裏付けている。
【0048】
実施例2〜4も同様に、拡管による割れが発生しておらず、各内周有効硬化層深さDは、関係式Aを満たしており、拡管による割れが発生しないことを裏付けている。
【0049】
また、実施例1〜4においては、内周表面硬度は、400HV以上(505〜772)であり、拡管時おける十分な締結強度を達成できる。さらに、仕上げ加工後の外周表面硬度は、いずれも650HV以上(680〜799HV)であり、良好な耐摩耗性を確保できた。
【0050】
一方、比較例1は、1.3mmの内周有効硬化層深さDおよび3.6mmのベースサークル部肉厚Tを有し、拡管による割れが発生している。関係式Aに、ベースサークル部肉厚Tを代入することで算出される有効硬化層深さの上限は、0.9mmである。したがって、比較例1は、関係式Aを満たしておらず、拡管による割れが発生したことを裏付けている。
【0051】
また、比較例2〜4も同様に、拡管による割れが発生しており、各内周有効硬化層深さDは、関係式Aを満たしておらず、拡管による割れが発生したことを裏付けている。
【0052】
一方、比較例5は、0.8mmの内周有効硬化層深さDおよび4.5mmのベースサークル部肉厚Tを有し、拡管による割れが発生していない。関係式Aに、ベースサークル部肉厚Tを代入することで算出される有効硬化層深さの上限は、0.9mmである。したがって、比較例5は、関係式Aを満たしており、拡管による割れが発生しないことを裏付けている。
【0053】
しかし、外周有効硬化層深さは、0.8mmであり、仕上げ加工後における外周表面硬度は、587HVとなる。したがって、比較例5の場合、耐摩耗性および耐焼付き性が不足している。
【0054】
比較例6は、拡管による割れが発生していない。しかし、仕上げ加工後における外周表面硬度は、362HVであり、耐摩耗性および耐焼付き性が不足している。また、貫通孔の表面硬度が400HVを下回る362HVであるため、拡管時おける十分な締結強度を達成できない。
【0055】
以上にように、実施例1〜4は、比較例1〜6に対して優れており、組立式カムシャフト用カムロブとして要求される耐割れ性、耐摩耗性、締結強度を満足している。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る組立式カムシャフトの正面図である。
【図2】 本発明の実施の形態に係るカムロブの斜視図である。
【図3】 ベースサークル部肉厚と、内周有効硬化層深さとの関係を説明するためのグラフである。
【図4】 本発明の実施の形態に係るカムロブ製造方法の表面硬化処理におけるカムロブの積み上げを説明するための平面図である。
【図5】 図4の線V−Vに関する断面図である。
【図6】 ベースサークル部幅とクリアランスとの関係を説明するためのグラフである。
【図7】 本発明の実施の形態に係る実施例1〜4および比較例1〜6の作成条件を説明するための図表である。
【図8】 実施例1〜4および比較例1〜6の性能評価結果を説明するための図表である。
【符号の説明】
10…組立式カムシャフト、
20…シャフト材、
30…カムロブ、
31…ベースサークル部、
32…貫通孔、
33…溝部、
34…ノーズ、
40…ジャーナル、
50…スプロケット、
60…治具、
W…ベースサークル部幅、
α…ノーズずれ量。

Claims (4)

  1. 貫通孔が設けられたベースサークル部と、ベースサークル部より半径方向外方に突出するノーズとを有し、前記貫通孔に円管状シャフト材が挿入された後、前記シャフト材が拡管されることで、前記シャフト材の外周に締結されるカムロブであって、
    カムロブ材料は、肌焼き鋼からなり、前記カムロブ材料を、カム形状に成形した後、表面硬化処理が施されることによって、
    前記貫通孔の内周部と前記ベースサークル部の外周部との間の径方向の厚みT(mm)と、前記貫通孔の内周部における、550HV以上の硬度を示している径方向の深さD(mm)との関係が、
    D≦0.4167T−1.0(但し、T≧2.4)
    を満たしているカムロブを製造するためのカムロブ製造方法であって、
    前記表面硬化処理の際において、複数のカムロブを密着して配置し、両端に位置する貫通孔を覆うことを特徴とするカムロブ製造方法。
  2. 円管状あるいは中実棒状の治具を、貫通孔に挿入して、カムロブを積み上げることによって、複数のカムロブを密着して配置しており、
    前記貫通孔と前記治具との間のクリアランスC(mm)と、ベースサークル部の軸方向の厚みW(mm)との関係が、
    C≦2.4W−7.8
    を満たしていることを特徴とする請求項に記載のカムロブ製造方法。
  3. 隣接するカムロブのノーズずれ量は、60°以上かつ120°以下であることを特徴とする請求項又は請求項に記載のカムロブ製造方法。
  4. 隣接するカムロブのノーズずれ量は、90°であることを特徴とする請求項に記載のカムロブ製造方法。
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