JP4258986B2 - 通信制御装置の制御方法およびネットワーク管理システムの制御プログラム - Google Patents
通信制御装置の制御方法およびネットワーク管理システムの制御プログラム Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、IP(:インターネット・プロトコル)パケットの伝送とプログラムの注入と実行機能を有する通信制御装置と、複数の通信制御装置を制御するネットワーク管理システムで構成されるIPネットワークにおいて、少ない管理負荷で、効率よく制御することができる制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
IPネットワークとは、ノードと呼ばれるIPパケットの伝送手段を有する複数の通信制御装置で構成されるネットワークである。このIPネットワークは、コネクションレス型の通信が行われるネットワークであり、使い勝手のよさや幅広い互換性から、広く普及している。
【0003】
IPネットワークの管理は、IETF(:インターネット・エンジニアリング・タスク・フォース)により標準化or規定されたSNMP(:シンプル・ネットワーク・マネージメント・プロトコル)およびMIB(:マネジメント・インフォメーション・ベース)を用いて実施する方法が最も一般的である。SNMPはEMS(:エレメント・マネージメント・システム)と呼ばれるネットワーク管理システムとノード間の伝送プロトコルであり、MIBはノードの制御や情報を定義するデータベースである。EMSが、各ノードに搭載されるMIBの読み込みと書き込みを実行することで、ノードの管理を実施する。
【0004】
従来の制御方法によるIPネットワークの管理例を、図2を用いて説明する。この図2は、一般的なIPネットワークにおける制御の構成を示したブロック図である。
【0005】
この図2に示されたIPネットワーク240は、複数のノード220-1,・・・,220-6が接続されて構成されており、これらノード220-1,・・・,220-6は各々、専用の制御回線を介しSNMPで規定されるプロトコルを用いてEMS210と接続されている。そして、各ノード220-1,・・・,220-6は、MIB221-1,・・・,221-6を各々備えている。
【0006】
例えば、EMS210によるノード220-1の制御が必要な場合、EMS210は制御回線を介し、SNMPで規定されるプロトコルを用いて、ノード220-1のMIB221-1にアクセスし、このMIB221-1に存在する該当項目に、適切な値を書き込むことで、このノード220-1の制御を実施する。
【0007】
また、EMS210がノード220-2の情報を参照する必要がある場合は、EMS210は制御回線を介し、SNMPで規定されるプロトコルを用いて、ノード220-2のMIB221-2にアクセスし、このMIB221-2に存在する該当項目の値を読み出すことで、このノード220-2の情報を参照することができる。
【0008】
このような、従来のネットワークの制御方法の詳細は、例えば「実践LAN管理」;Gilbert Held(ギルバート・ヘルド) 著;浅見徹・伊藤嘉浩・窪田歩 訳;日経BP社 発行(ISBN4-8222-8021-7)に具体的に開示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来のネットワークの制御方法では、EMS210とノード220の関係が1対多となり、EMS210が管理するノード220の数が増加すると、EMS210の負荷が大きくなるという問題があった。
【0010】
また、EMS210が管理する複数のノード220を、すべてを同時に制御する必要がある場合は、すべてのノード220に対するSNMPを用いた制御を、制御回線を介して同時に行う必要があり、管理トラフィックを増大させていた。
【0011】
さらに、EMS210によってノード220を管理できる項目が、MIB221で規定される内容に限定されるため、例えばMIB221で規定されていない時間指定による制御の実行等は、EMS210側で実施する必要があり、各ノード220毎のよりアプリケーションに密着した処理、例えば厳密に各ノードが同期したネットワーク制御等ができないという欠点があった。本発明は、これらの問題を解決する通信制御装置の制御方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するために、本発明の通信制御装置の制御方法は、相互に接続された複数の通信制御装置と、この複数の通信制御装置を管理するネットワーク管理システムを有するネットワークシステムにおいて、この複数の通信制御装置中の所定のグループの制御モードを変更する場合に、a)このネットワーク管理システムがこのグループに属する各通信制御装置のアドレステーブルとこの制御モードの内容を格納したアクティブプログラムを生成し、b)このネットワーク管理システムがこのアドレステーブルに従ってこのアクティブプログラムをこのグループの通信制御装置に伝送し、c)このアクティブプログラムを受信したこのグループの通信制御装置は、このアクティブプログラムを実行して制御モードを変更し、このc)において、c−1)この制御モードの変更に成功した場合はこのアドレステーブルに成功したことを記録した後に、このアドレステーブルに基づいて、このグループ中のこのアクティブプログラムを未実行の通信制御装置へこのアクティブプログラムを送信し、このc)において、c−2)この制御モードの変更に失敗した場合はこのアドレステーブルに失敗したことを記録した後に、このネットワーク管理システムにこのアクティブプログラムを送信する。
【0013】
あるいは、本発明の通信制御装置の制御方法は、相互に接続された複数の通信制御装置と、この複数の通信制御装置を管理するネットワーク管理システムを有するネットワークシステムにおいて、この複数の通信制御装置中の所定のグループの制御モードを変更する場合に、a)このネットワーク管理システムがこのグループに属する各通信制御装置の第1のアドレステーブルを格納した第1のアクティブプログラムを生成し、b)このネットワーク管理システムがこの第1のアドレステーブルに従ってこの第1のアクティブプログラムをこのグループの通信制御装置に伝送し、c)この第1のアクティブプログラムを受信したこのグループの通信制御装置は、この第1のアクティブプログラムを実行して変更した制御モードを“待機状態”で保持し、この通信制御装置がこの変更した制御モードをこの“待機状態”で保持していることをこの第1のアドレステーブルに記録し、このc)において、c−1)この第1のアドレステーブルに基づいて、このグループ中にこの第1のアクティブプログラムを未実行の通信制御装置が存在する場合は、この未実行の通信制御装置へこの第1のアクティブプログラムを送信し、このc)において、c−2)この第1のアドレステーブルに基づいて、このグループ中にこの第1のアクティブプログラムを未実行の通信制御装置が存在しない場合は、このネットワーク管理システムにこの第1のアクティブプログラムを送信し、d)この第1のアクティブプログラムを受信したこのネットワーク管理システムは、このグループに属する各通信制御装置の第2のアドレステーブルを格納した第2のアクティブプログラムを生成し、e)このネットワーク管理システムがこの第2のアドレステーブルに従ってこの第2のアクティブプログラムをこのグループの通信制御装置に伝送し、f)この第2のアクティブプログラムを受信したこのグループの通信制御装置は、この第2のアクティブプログラムを実行してこの変更した制御モードをこの“待機状態”から“運用状態”に切り換え、この通信制御装置がこの変更した制御モードをこの“運用状態”に切り換えたことをこの第2のアドレステーブルに記録し、このf)において、f−1)この第2のアドレステーブルに基づいて、このグループ中にこの第2のアクティブプログラムを未実行の通信制御装置が存在する場合は、この未実行の通信制御装置へこの第2のアクティブプログラムを送信し、このf)において、f−2)この第2のアドレステーブルに基づいて、このグループ中にこの第2のアクティブプログラムを未実行の通信制御装置が存在しない場合は、このネットワーク管理システムにこの第2のアクティブプログラムを送信する。
【0014】
あるいは、本発明の通信制御装置の制御方法は、相互に接続された複数の通信制御装置と、この複数の通信制御装置を管理するネットワーク管理システムを有するネットワークシステムにおいて、この複数の通信制御装置中の所定のグループに対するアクティブプログラムを用いた制御を行う場合に、a)このネットワーク管理システムがこのグループに属する各通信制御装置の第1のアドレステーブルを格納した第1のアクティブプログラムを生成し、b)このネットワーク管理システムがこの第1のアドレステーブルに従ってこの第1のアクティブプログラムをこのグループの通信制御装置に伝送し、c)この第1のアクティブプログラムを受信したこのグループの通信制御装置は、この第1のアクティブプログラムを実行してこの制御が実行可能か判断し、この判断結果をこの第1のアドレステーブルに記録し、このc)において、c−1)この第1のアドレステーブルに基づいて、このグループ中にこの第1のアクティブプログラムを未実行の通信制御装置が存在する場合は、この未実行の通信制御装置へこの第1のアクティブプログラムを送信し、このc)において、c−2)この第1のアドレステーブルに基づいて、このグループ中にこの第1のアクティブプログラムを未実行の通信制御装置が存在しない場合は、このネットワーク管理システムにこの第1のアクティブプログラムを送信し、d)この第1のアクティブプログラムを受信したこのネットワーク管理システムは、この第1のアドレステーブルに記録されたこの判断結果に基づいて、このグループに属する各通信制御装置の第2のアドレステーブルを格納した第2のアクティブプログラムを生成し、e)このネットワーク管理システムがこの第2のアドレステーブルに従ってこの第2のアクティブプログラムをこのグループの通信制御装置に伝送し、f)この第2のアクティブプログラムを受信したこのグループの通信制御装置は、この第2のアクティブプログラムを実行してこの制御を行い、この制御結果をこの第2のアドレステーブルに記録し、このf)において、f−1)この第2のアドレステーブルに基づいて、このグループ中にこの第2のアクティブプログラムを未実行の通信制御装置が存在する場合は、この未実行の通信制御装置へこの第2のアクティブプログラムを送信し、このf)において、f−2)この第2のアドレステーブルに基づいて、このグループ中にこの第2のアクティブプログラムを未実行の通信制御装置が存在しない場合は、このネットワーク管理システムにこの第2のアクティブプログラムを送信する。
【0015】
あるいは、本発明の通信制御装置の制御方法は、相互に接続された複数の通信制御装置と、この複数の通信制御装置を管理するネットワーク管理システムを有するネットワークシステムにおいて、この複数の通信制御装置中の所定のグループの制御モードを変更する場合に、a)このネットワーク管理システムがこのグループに属する各通信制御装置のアドレステーブルとこの制御モードの内容及びエラー回復処理の処理内容を格納したアクティブプログラムを生成し、b)このネットワーク管理システムがこのアドレステーブルに従ってこのアクティブプログラムをこのグループの通信制御装置に伝送し、c)このアクティブプログラムを受信したこのグループの通信制御装置は、このアクティブプログラムを未実行の場合は実行して制御モードを変更し、このc)において、c−1)この制御モードの変更に成功した場合はこのアドレステーブルに成功したことを記録した後に、このアドレステーブルに基づいて、このグループ中のこのアクティブプログラムを未実行の通信制御装置へこのアクティブプログラムを送信し、このc)において、c−2)この制御モードの変更に失敗した場合はこのアドレステーブルに失敗したことを記録した後に、このアクティブプログラムはこのエラー回復処理に処理内容を切り換え、このこのアドレステーブルに基づいて、このグループ中のこのアクティブプログラムの実行に成功している通信制御装置へこのアクティブプログラムを送信し、d)このエラー回復処理に切り換わったアクティブプログラムを受信したこのグループの通信制御装置は、このアクティブプログラムを実行してこのエラー回復処理を行った後に、このアドレステーブルに基づいて、このグループ中のこのアクティブプログラムの実行に成功していてこのエラー回復処理を行っていない通信制御装置へこのエラー回復処理に切り換わったアクティブプログラムを送信する。
【0016】
あるいは、本発明の通信制御装置の制御方法は、相互に接続された複数の通信制御装置と、この複数の通信制御装置を管理するネットワーク管理システムを有するネットワークシステムにおいて、この複数の通信制御装置中の所定のグループの制御モードを変更する場合に、a)このネットワーク管理システムがこのグループに属する各通信制御装置のアドレステーブルとこの制御モードの内容と時間条件を格納したアクティブプログラムを生成し、b)このネットワーク管理システムがこのアドレステーブルに従ってこのアクティブプログラムをこのグループの通信制御装置に伝送し、c)このアクティブプログラムを受信したこのグループの通信制御装置は、このアクティブプログラムを実行して変更した制御モードを“待機状態”で保持すると共にこの時間条件を設定し、この通信制御装置がこの変更した制御モードをこの“待機状態”で保持したことをこのアドレステーブルに記録し、このc)において、c−1)このアドレステーブルに基づいて、このグループ中にこのアクティブプログラムを未実行の通信制御装置が存在する場合は、この未実行の通信制御装置へこのアクティブプログラムを送信し、このc)において、c−2)このアドレステーブルに基づいて、このグループ中にこのアクティブプログラムを未実行の通信制御装置が存在しない場合は、このネットワーク管理システムにこのアクティブプログラムを送信し、d)このアクティブプログラムを実行したこの通信制御装置は、設定されたこの時間条件が真である間、この変更した制御モードをこの“待機状態”から“運用状態”に切り換える。
【0017】
【発明の実施の形態】
(第1の実施例)
本発明の第1の実施例の構成を図1に示す。図1は、本発明の第1の実施例のIPネットワークにおける制御の構成を示したブロック図である。
【0018】
この第1の実施例は、各々が相互に回線で接続されて、IPパケットを伝送するためのIPネットワーク140を構成する通信制御装置であるノード120-1,・・・,120-6と、これらのノードを制御するためのネットワーク管理システムであるEMS110より構成される。そして、EMS110とノード120-1,・・・,120-6は、セキュリティを考慮して、専用の制御用ネットワーク150で接続されている。
【0019】
なお、以下の実施例で説明するノード120及びEMS110の、IPネットワーク140における基本的な役割や動作自体は、上述の従来のIPネットワーク240と同様であり、本発明の制御システム及び制御方法に直接関連しない部分の構成及び動作に関する説明は省略する。また、制御用ネットワーク150を用いた各装置間のデータの送受信も、通常のIPネットワーク140と実質的に同様なので詳細な説明は省略する。
【0020】
このEMS110は、ノードアドレステーブル111,管理機能部112及びアクティブプログラム生成部113より構成され、所定の制御プログラムに従って動作を行う。
【0021】
ノードアドレステーブル111には、各ノード120を制御するためのデータが保持されている。このノードアドレステーブル111は、図3の説明図にその構成を示すように、EMS110の管理対象であるノード120-1,・・・,120-6の一覧が、各ノード120-1,・・・,120-6のIPアドレスと対応付けられて登録されている。
【0022】
管理機能部112は、IPネットワーク140を管理するための、様々な機能を実現する手段である。アクティブプログラム生成部113は、ノード120を制御するための手段であり、管理機能部112の指示に基づいてアクティブプログラムAPを生成し、ノードアドレステーブル111を参照してノード120を特定し、対象のノード120に制御用ネットワーク150を経由してアクティブプログラムAPを送信する。
【0023】
アクティブプログラムAPは、オブジェクト指向を採りいれた、自律的にノード120内で動作可能なプログラムであり、そのアクティブプログラムAPが起動しているノード120の処理テーブルを変更可能であると共に、アクティブプログラムAP自身が保有する制御対象アドレステーブルに基づいて、そのノード120に自己のコピーを他のノード120に転送させる機能を有している。
【0024】
なお、本明細書中の説明において「アクティブプログラムAPをXXXに送信する」とは、「アクティブプログラムAPが自己のコピーをXXXに転送させる」処理を意味するものである。そして、本明細書中において、アクティブプログラムによるノード120の制御とは、(レイヤ4までの情報を利用したパケットの選択動作である)パケット・フィルタリングや、パケット転送の優先制御、更に時間条件等を加味したよりアプリケーションに密着した処理等を意味する。
【0025】
このようはプログラムの存在及び、このようなプログラムを用いたネットワークの制御に関する基本的な考え方は、例えば、“アクティブネットワークの技術動向”;山本幹,池田博昌著;電子情報通信学会 信学技報IN99-117(2000-02) pp19-24に開示されている。
【0026】
またノード120-1,・・・,120-6は、各々がアクティブプログラム処理部121-1,・・・,121-6とパケット処理部122-1,・・・,122-6を有する。そして各パケット処理部122-1,・・・,122-6は、各ノード120-1,・・・,120-6の処理プログラムの内容を記録した処理テーブルを格納するための、処理テーブル記憶部123-1,・・・,123-6を有する。
【0027】
アクティブプログラム処理部121は、EMS110から制御用ネットワーク150を経由して送信されてきたアクティブプログラムAPを受信し、パケット処理部122の実行条件を参照および変更し、アクティブプログラムAPを次のノード120へ送信するための手段である。
【0028】
パケット処理部122は、IPデータパケットを受信し、次のノード120へ送信するための手段である。
【0029】
この第1の実施例の制御方法は、ノード120の制御を実施する為にアクティブプログラムAPをパケット形式のデータとして制御用ネットワーク150内を1回巡回させる構成であり、アクティブプログラムAPの実行が異常終了した場合の処理手順に特徴がある。この処理手順の概略は以下の通りである。
【0030】
まずEMS110は、所定の機能の実施、即ち制御モードの変更のためにIPネットワーク140中の所定のノード120のグループに対する制御が必要になった場合、EMS110は制御プログラムに従って、そのグループの制御対象アドレステーブルと制御の内容が格納されたアクティブプログラムAPを生成し、制御用ネットワーク150中を伝送させる。各ノード120はアクティブプログラムAP中の制御対象アドレステーブルに基づき、自身が制御対象のグループに属しているか判断し、属していない場合は、アクティブプログラムAPの制御対象アドレステーブルに基づいて、該当するノード120にこのアクティブプログラムAPを伝送する。そして、属している場合には、受信したアクティブプログラムAPを実行することで、通信制御を実施する。
【0031】
アクティブプログラムAPを実行したノード120は、アクティブプログラムAPの実行が正常終了した場合は、正常終了したことをアクティブプログラムAPの制御対象アドレステーブルに記録すると共に、この制御対象アドレステーブルに基づいて、制御対象のグループ中の未実行のノード120へ、アクティブプログラムAPを送信する。
【0032】
また、アクティブプログラムAPの実行が異常終了した場合は、異常終了したことをアクティブプログラムAPの制御対象アドレステーブルに記録すると共に、アクティブプログラムAPをEMS110へ送信し、制御処理を中断する。
【0033】
制御対象のグループに属しているすべてのノード120の巡回が完了したら、アクティブプログラムAPは、処理結果を伝達するために、EMS110へ送信される。
【0034】
次に、上記制御手順の詳細を、図4のフローチャートを用いて説明する。
【0035】
まず、ステップ(S1)において、管理機能部112は、所定のノード120における所定の機能の実施を制御する目的で、所定の制御パラメータをアクティブプログラム生成部113に通知する。アクティブプログラム生成部113は、上記制御に対応するアクティブプログラムAP1を生成し、管理機能部112から通知された制御パラメータをアクティブプログラムAP1に組み込む。
【0036】
ステップ(S2)において、アクティブプログラム生成部113は、管理機能部112から通知された制御対象グループに含まれる各ノードのノードアドレスを、ノードアドレステーブル111を参照して抽出し、抽出されたノードアドレスの一覧を制御対象アドレステーブルとしてアクティブプログラムAP1に組み込み、巡回経路として設定する。
【0037】
この制御対象アドレステーブルには、図5に示されるように、制御対象グループに含まれるノード120-1,120-2,120-3,120-4,120-5,120-6のIPアドレスと、各ノード120-1,・・・,120-6におけるアクティブプログラム処理状況が“未実行”,“正常終了”,“異常終了”のいずれの状況にあるかを示したフラグが対応付けられて格納されている。
【0038】
ステップ(S3)において、アクティブプログラム生成部113は、アクティブプログラムAP1の制御対象アドレステーブルに基づいて設定されている巡回経路から、アクティブプログラム処理状況が“未実行”のノード120を選択し、このノード120に制御用ネットワーク150を介してアクティブプログラムAP1を送信する。
【0039】
以下、ノード120-1,120-2,120-3,120-4,120-5,120-6の順で巡回経路が設定され、アクティブプログラム生成部113からノード120-1に、アクティブプログラムAP1が送信された場合を例にして説明する。
【0040】
ステップ(S4)において、ノード120-1のアクティブプログラム処理部121-1は、受信したアクティブプログラムAP1を実行する。まず、パケット処理部122-1の処理テーブル記憶部123-1に格納されている処理テーブルが、アクティブプログラムAP1の指定する制御パラメータに変更可能かどうか判断し、変更可能と判断された場合に処理テーブルを変更することで、パケット処理部122-1の制御を実施する。制御の実行結果は、アクティブプログラムAP1内の制御対象アドレステーブルのアクティブプログラム処理状況の欄に、制御に成功した場合は“正常終了”と、何らかの理由により制御ができなかった場合は“異常終了”として記録される。なお、この処理テーブルの変更は、パケット処理部122-1の制御に直ちに反映される。
ステップ(S5)において、アクティブプログラム処理部121-1が、アクティブプログラムAP1の実行結果を、制御対象アドレステーブルに記録されたアクティブプログラム処理状況に基づいて判定する。“正常終了”の場合は、ステップ(S6)に進む。“異常終了”の場合は、ステップ(S8)に進む。
【0041】
ステップ(S6)において、ノード120-1のアクティブプログラム処理部121-1は、アクティブプログラムAP1の制御対象アドレステーブルに基づいて設定されている巡回経路から、“未実行”の次のノード120、例えばノード120-2を決定し、制御用ネットワーク150を介してアクティブプログラムAP1を送信する。
【0042】
ステップ(S7)において、ノード120-1のアクティブプログラム処理部121-1は、ステップ(S6)におけるアクティブプログラムAP1の送信結果を判定する。
【0043】
“未実行”の次のノード120-2へのアクティブプログラムAP1の送信が完了した場合は、巡回が終了していないと判断され、この次のノード120-2においてステップ(S4)〜(S7)の処理が再度実行される。そして同様の処理が巡回経路に従って、ノード120-3,・・・,120-5で繰り返されることになる。
【0044】
そして実行中のノード120がノード120-6の場合、ノード120-6は巡回経路の最後に設定されていて“未実行”の次のノード120は存在しないため、“未実行”の次のノード120の選択及びアクティブプログラムAP1の送信を行うことができず、これをもって巡回終了と判断しステップ(S8)に進む。
【0045】
そして、上述の通りステップ(S5)において、何れかのノード120におけるアクティブプログラムAP1の実行結果が“異常終了”と判定された場合、あるいはステップ(S7)においてアクティブプログラムAP1の巡回が終了したと判断された場合、ステップ(S8)において、該当するノード120、例えばノード120-6のアクティブプログラム処理部121-6は、制御用ネットワーク150を介してアクティブプログラムAP1をEMS110に送信する。
【0046】
ステップ(S9)において、アクティブプログラム生成部113は、アクティブプログラムAP1の制御対象アドレステーブルに記録されたアクティブプログラム処理状況に基づいて、制御処理の実行結果を管理機能部112に通知し、制御処理を終了する。
【0047】
なお、この図4のフローチャートには示されていないが、管理機能部112はステップ(S9)で通知された、制御対象グループ中の全てのノード120のアクティブプログラム処理状況が“正常終了”となっていた場合は、アクティブプログラムAP1を用いたノード120の制御が成功したと判断する。
【0048】
逆に任意のノード120のアクティブプログラム処理状況が“異常終了”となっており、そのノード120よりも巡回経路の後ろに位置するノード120のアクティブプログラム処理状況が“未実行”となっている場合は、アクティブプログラムAP1を用いたノード120の制御が失敗したと判断する。そして、通常はアクティブプログラムAP1を用いたノード120の制御を取り消すために、“正常終了”となったノード120を対象として、処理テーブル記憶部123の処理テーブルをアクティブプログラムAP1による変更前に戻す、新たなアクティブプログラムを送出する。
【0049】
このような第1の実施例の制御方法によれば、通信制御装置であるノード120を、アクティブプログラムAPの巡回により制御することで、ネットワーク管理システムであるEMS110と通信制御装置の接続を単純な機能で実現することができる。更に、何れかの通信制御装置の制御に失敗した場合は即座にアクティブプログラムAPの巡回を停止する構成となっているので、制御モードの変更に失敗した通信制御装置が存在するにもかかわらず全ての通信制御装置中にアクティブプログラムAPを巡回させるといった無駄な処理を、通信制御装置に実行させないという効果も有する。
【0050】
(第2の実施例)
次に、本発明の第2の実施例の構成を説明する。この第2の実施例のネットワーク構成及び各構成要素の基本的な動作及び構成は、図1に示した第1の実施例の構成と同様である。ただし、第1のアクティブプログラムAP2-1は、ノード120の制御の設定を変更するためのプログラムであり、第2のアクティブプログラムAP2-2は、第1のアクティブプログラムAP2-1によって設定が変更された制御の、実行開始と実行結果の収集をするためのプログラムである。そして、この実施例の各ノード120-1,・・・,120-6の処理テーブル記憶部123-1,・・・,123-6は、パケット処理部122-1,・・・,122-6の実際の制御に用いられている“運用状態”の第1の処理テーブルと、“待機状態”の第2の処理テーブルを保持可能であり、これら第1の処理テーブルと第2の処理テーブルの“運用状態”と“待機状態”を切り換えて使用することが可能な構成となっている。
【0051】
この第2の実施例の制御方法は、アクティブプログラムAPの巡回を2回に別けて、1回目の巡回で、“運用状態”の第1の処理テーブルに基づいた制御が行われているノード120に第2の処理テーブルを作成し、これを“待機状態”で保持させ、2回目の巡回で、“待機状態”で保持されている第2の処理テーブルを、第1の処理テーブルに代わって“運用状態”に切り換える処理手順に特徴がある。
【0052】
この処理手順の概略は以下の通りである。
まずEMS110は、所定の機能の実施、即ち制御モードの変更のためにIPネットワーク140中の所定のノード120のグループに対する制御が必要になった場合、そのグループの制御対象アドレステーブルと制御の内容が格納された第1のアクティブプログラムAP2-1を生成し、制御用ネットワーク150中を伝送させる。各ノード120は第1のアクティブプログラムAP2-1中の制御対象アドレステーブルに基づき、自身が制御対象のグループに属しているか判断し、属していない場合は、第1のアクティブプログラムAP2-1の制御対象アドレステーブルに基づいて、該当するノード120にこの第1のアクティブプログラムAP2-1を伝送する。そして、属している場合には、受信した第1のアクティブプログラムAP2-1を実行する。
【0053】
第1のアクティブプログラムAP2-1を実行したノード120は、第1のアクティブプログラムAP2-1に従って、処理テーブル記憶部123に保持されている“運用状態”の第1の処理テーブルの変更が可能かどうか判断し、変更が可能な場合は、“運用状態”の第1の処理テーブルとは別に、“待機状態”の第2の処理テーブルを処理テーブル記憶部123に作成して保持する。
【0054】
第1のアクティブプログラムAP2-1を実行したノード120は、“待機状態”の第2の処理テーブルの作成が正常終了した場合は、正常終了したことを第1のアクティブプログラムAP2-1の制御対象アドレステーブルに記録すると共に、この制御対象アドレステーブルに基づいて、制御対象のグループ中の未実行のノード120へ、第1のアクティブプログラムAP2-1を送信する。
【0055】
また、第1のアクティブプログラムAP2-1の実行が異常終了した場合は、異常終了したことをアクティブプログラムAP2-1の制御対象アドレステーブルに記録すると共に、第1のアクティブプログラムAP2-1をEMS110へ送信し、制御処理を中断する。
【0056】
制御対象のグループに属しているすべてのノード120の巡回が完了したら、第1のアクティブプログラムAP2-1は、処理結果を伝達するために、EMS110へ送信される。
【0057】
次に、EMS110は、上記グループの制御対象アドレステーブルと“待機状態”の第2の処理テーブルを“運用状態”に切り換える指示が格納された第2のアクティブプログラムAP2-2を生成し、第1のアクティブプログラムAP2-1と同様に制御用ネットワーク150中を伝送させる。そして、制御対象のグループに属しているノード120は、受信した第2のアクティブプログラムAP2-2を実行する。
【0058】
第2のアクティブプログラムAP2-2を実行したノード120は、処理テーブル記憶部123に保持されている“待機状態”の第2の処理テーブルを“運用状態”に切り換える処理を実行し、この処理の実行が正常終了した場合は、正常終了したことを第2のアクティブプログラムAP2-2の制御対象アドレステーブルに記録すると共に、この制御対象アドレステーブルに基づいて、制御対象のグループ中の未実行のノード120へ、第2のアクティブプログラムAP2-2を送信する。
【0059】
また、第2のアクティブプログラムAP2-2の実行が異常終了した場合は、異常終了したことを第2のアクティブプログラムAP2-2の制御対象アドレステーブルに記録すると共に、第2のアクティブプログラムAP2-2をEMS110へ送信し、制御処理を中断する。
【0060】
制御対象のグループに属しているすべてのノード120の巡回が完了したら、第2のアクティブプログラムAP2-2は、処理結果を伝達するために、EMS110へ送信される。
【0061】
次に、上記制御手順の詳細を、図6のフローチャートを用いて説明する。
まず、ステップ(S1)において、管理機能部112は、所定のノード120における所定の機能の実施を制御する目的で、所定の制御パラメータをアクティブプログラム生成部113に通知する。アクティブプログラム生成部113は、上記制御に対応する第1のアクティブプログラムAP1を生成し、管理機能部112から通知された制御パラメータを第1のアクティブプログラムAP1に組み込む。
【0062】
ステップ(S2)において、アクティブプログラム生成部113は、管理機能部112から通知された制御対象グループに含まれる各ノードのノードアドレスを、ノードアドレステーブル111を参照して抽出し、抽出されたノードアドレスの一覧を制御対象アドレステーブルとして第1のアクティブプログラムAP2-1に組み込み、巡回経路として設定する。なお、この第1のアクティブプログラムAP2-1の制御対象アドレステーブルには、第1の実施例のアクティブプログラムAP1と同様に、図5に示されるような、制御対象グループに含まれるノード120-1,・・・,120-6のIPアドレスと、各ノード120-1,・・・,120-6におけるアクティブプログラム処理状況が“未実行”,“正常終了”,“異常終了”のいずれの状況にあるかを示したフラグが対応付けられて格納されている。
【0063】
ステップ(S3)において、アクティブプログラム生成部113は、第1のアクティブプログラムAP2-1の制御対象アドレステーブルに基づいて設定されている巡回経路から、アクティブプログラム処理状況が“未実行”のノード120を選択し、このノード120に制御用ネットワーク150を介して第1のアクティブプログラムAP2-1を送信する。
【0064】
以下、ノード120-1,120-2,120-3,120-4,120-5,120-6の順で巡回経路が設定され、アクティブプログラム生成部113からノード120-1に、第1のアクティブプログラムAP2-1が送信された場合を例にして説明する。
【0065】
ステップ(S4)において、ノード120-1のアクティブプログラム処理部121-1は、受信した第1のアクティブプログラムAP2-1を実行する。まず、パケット処理部122-1の処理テーブル記憶部123に保持されている“運用状態”の第1の処理テーブルが、アクティブプログラムAP1の指定する制御パラメータに変更可能かどうか判断し、変更可能と判断された場合には、この“運用状態”の第1の処理テーブルとは別に、“待機状態”の第2の処理テーブルを処理テーブル記憶部123に作成して保持させる。この制御の実行結果は、第1のアクティブプログラムAP2-1内の制御対象アドレステーブルのアクティブプログラム処理状況の欄に、制御に成功した場合は“正常終了”と、何らかの理由により制御ができなかった場合は“異常終了”として記録される。なお、この第2の処理テーブルの作成は、現段階ではパケット処理部122-1の制御に影響を与えず、パケット処理部122-1は第1の処理テーブルに基づいた制御を継続する。
【0066】
ステップ(S5)において、アクティブプログラム処理部121-1が、第1のアクティブプログラムAP2-1の実行結果を、制御対象アドレステーブルに記録されたアクティブプログラム処理状況に基づいて判定する。“正常終了”の場合は、ステップ(S6)に進む。“異常終了”の場合は、ステップ(S8)に進む。
【0067】
ステップ(S6)において、ノード120-1のアクティブプログラム処理部121-1は、第1のアクティブプログラムAP2-1の制御対象アドレステーブルに基づいて設定されている巡回経路から、“未実行”の次のノード120、例えばノード120-2を決定し、制御用ネットワーク150を介して第1のアクティブプログラムAP2-1を送信する。
【0068】
ステップ(S7)において、ノード120-1のアクティブプログラム処理部121-1は、ステップ(S6)における第1のアクティブプログラムAP2-1の送信結果を判定する。
【0069】
“未実行”の次のノード120-2への第1のアクティブプログラムAP2-1の送信が完了した場合は、巡回が終了していないと判断され、この次のノード120-2においてステップ(S4)〜(S7)の処理が再度実行される。そして同様の処理が巡回経路に従って、ノード120-3,・・・,120-5で繰り返されることになる。そして実行中のノード120がノード120-6の場合、ノード120-6は巡回経路の最後に設定されていて“未実行”の次のノード120は存在しないため、“未実行”の次のノード120の選択及び第1のアクティブプログラムAP2-1の送信を行うことができず、これをもって巡回終了と判断しステップ(S8)に進む。
【0070】
そして、上述の通りステップ(S5)において、何れかのノード120における第1のアクティブプログラムAP2-1の実行結果が“異常終了”と判定された場合、あるいはステップ(S7)において第1のアクティブプログラムAP2-1の巡回が終了したと判断された場合、ステップ(S8)において、該当するノード120、例えばノード120-6のアクティブプログラム処理部121-6は、制御用ネットワーク150を介して第1のアクティブプログラムAP2-1をEMS110に送信する。
【0071】
ステップ(S9)において、アクティブプログラム生成部113は、第1のアクティブプログラムAP2-1の制御対象アドレステーブルに記録されたアクティブプログラム処理状況に基づいて、制御処理の実行結果を管理機能部112に通知する。
【0072】
ステップ(S10)において、管理機能部112は第1のアクティブプログラムAP2-1の実行待機結果を判定する。制御対象グループ中の全てのノード120のアクティブプログラム処理状況が“正常終了”となっていた場合は、第1のアクティブプログラムAP2-1を用いたノード120の制御が成功したと判断してステップ(S11)に進む。
【0073】
逆に任意のノード120のアクティブプログラム処理状況が“異常終了”となっており、そのノード120よりも巡回経路の後ろに位置するノード120のアクティブプログラム処理状況が“未実行”となっている場合は、第1のアクティブプログラムAP2-1を用いたノード120の制御が失敗したと判断し処理を終了する。
【0074】
次に、ステップ(S11)において、管理機能部112は、上述の第1のアクティブプログラムAP2-1によって処理テーブル記憶部123に作成された“待機状態”の第2の処理テーブルを、“運用状態”に切り換える指示を発する目的で、所定の制御パラメータをアクティブプログラム生成部113に通知する。アクティブプログラム生成部113は、上記制御に対応する第2のアクティブプログラムAP2-2を生成し、管理機能部112から通知された制御パラメータを第2のアクティブプログラムAP2-2に組み込む。
【0075】
ステップ(S12)において、アクティブプログラム生成部113は、管理機能部112から通知された制御対象グループに含まれる各ノードのノードアドレスを、ノードアドレステーブル111を参照して抽出し、抽出されたノードアドレスの一覧を制御対象アドレステーブルとして第2のアクティブプログラムAP2-2に組み込み、巡回経路として設定する。なお、この第2のアクティブプログラムAP2-2の制御対象アドレステーブルの構成は、第1のアクティブプログラムAP2-1の制御対象アドレステーブルの構成と同様なので説明を省略する。
【0076】
ステップ(S13)において、アクティブプログラム生成部113は、第2のアクティブプログラムAP2-2の制御対象アドレステーブルに基づいて設定されている巡回経路から、アクティブプログラム処理状況が“未実行”のノード120を選択し、このノード120に制御用ネットワーク150を介して第1のアクティブプログラムAP2-1を送信する。
【0077】
以下、ノード120-1,120-2,120-3,120-4,120-5,120-6の順で巡回経路が設定され、アクティブプログラム生成部113からノード120-1に、第1のアクティブプログラムAP2-1が送信された場合を例にして説明する。
【0078】
ステップ(S14)において、ノード120-1のアクティブプログラム処理部121-1は、受信した第2のアクティブプログラムAP2-2を実行する。まず、パケット処理部122-1の処理テーブル記憶部123に保持されている“待機状態”の第2の処理テーブルを“運用状態”に切り換え、切り換えが成功した場合は“正常終了”と、何らかの理由により切り換えが失敗した場合は“異常終了”と、第2のアクティブプログラムAP2-2内の制御対象アドレステーブルのアクティブプログラム処理状況の欄に記録する。なお、この処理テーブルの切り換えは、パケット処理部122-1の制御に直ちに反映され、制御モードが変更される。
【0079】
ステップ(S15)において、アクティブプログラム処理部121-1が、第2のアクティブプログラムAP2-2の実行結果を、制御対象アドレステーブルに記録されたアクティブプログラム処理状況に基づいて判定する。“正常終了”の場合は、ステップ(S16)に進む。“異常終了”の場合は、ステップ(S18)に進む。
【0080】
ステップ(S16)において、ノード120-1のアクティブプログラム処理部121-1は、第2のアクティブプログラムAP2-2の制御対象アドレステーブルに基づいて設定されている巡回経路から、“未実行”の次のノード120、例えばノード120-2を決定し、制御用ネットワーク150を介して第2のアクティブプログラムAP2-2を送信する。
【0081】
ステップ(S17)において、ノード120-1のアクティブプログラム処理部121-1は、ステップ(S16)における第2のアクティブプログラムAP2-2の送信結果を判定する。
【0082】
“未実行”の次のノード120-2への第2のアクティブプログラムAP2-2の送信が完了した場合は、巡回が終了していないと判断され、この次のノード120-2においてステップ(S14)〜(S17)の処理が再度実行される。そして同様の処理が巡回経路に従って、ノード120-3,・・・,120-5で繰り返されることになる。そして実行中のノード120がノード120-6の場合、ノード120-6は巡回経路の最後に設定されていて“未実行”の次のノード120は存在しないため、“未実行”の次のノード120の選択及び第2のアクティブプログラムAP2-2の送信を行うことができず、これをもって巡回終了と判断しステップ(S18)に進む。
【0083】
そして、上述の通りステップ(S15)において、何れかのノード120における第2のアクティブプログラムAP2-2の実行結果が“異常終了”と判定された場合、あるいはステップ(S17)において第2のアクティブプログラムAP2-2の巡回が終了したと判断された場合、ステップ(S18)において、該当するノード120、例えばノード120-6のアクティブプログラム処理部121-6は、制御用ネットワーク150を介して第2のアクティブプログラムAP2-2をEMS110に送信する。
【0084】
ステップ(S19)において、アクティブプログラム生成部113は、第2のアクティブプログラムAP2-2の制御対象アドレステーブルに記録されたアクティブプログラム処理状況に基づいて、制御処理の実行結果を管理機能部112に通知し、制御処理を終了する。
【0085】
なお、この図6のフローチャートには示されていないが、管理機能部112はステップ(S19)で通知された、制御対象グループ中の全てのノード120のアクティブプログラム処理状況が“正常終了”となっていた場合は、第1のアクティブプログラムAP2-1及び第2のアクティブプログラムAP2-2を用いたノード120の制御が成功したと判断する。
【0086】
逆に、第1のアクティブプログラムAP2-1あるいは第2のアクティブプログラムAP2-2中の任意のノード120のアクティブプログラム処理状況が“異常終了”となっており、そのノード120よりも巡回経路の後ろに位置するノード120のアクティブプログラム処理状況が“未実行”となっている場合は、第1のアクティブプログラムAP2-1及び第2のアクティブプログラムAP2-2を用いたノード120の制御が失敗したと判断する。そして、“待機状態”の第2の処理テーブルを取り消すために、あるいは“運用状態”にある第2の処理テーブルを第1の処理テーブルに戻すために、第1のアクティブプログラムAP2-1あるいは第2のアクティブプログラムAP2-2が“正常終了”となったノード120を対象として、新たなアクティブプログラムを送出する。
【0087】
このような第2の実施例の制御方法によれば、アクティブプログラムAPの巡回を2回に別けて、1回目の巡回でノード120に“待機状態”の第2の処理テーブルを作成し、2回目の巡回で“待機状態”で保持されている第2の処理テーブルを“運用状態”に切り換えるので、アクティブプログラムAPの1回目の巡回段階で、実際の切替え処理を行う前に制御処理の可否を判断できる。
【0088】
そして、アクティブプログラムAPの2回目の巡回で行われる処理は、ノード120内に“待機状態”で保持されている第2の処理テーブルを“運用状態”に切り換えるだけなので、各ノード120における処理時間は短いもので済む。従って、切り換え処理を行う2回目の巡回に要する時間は、1回目の巡回に比べてはるかに短縮することが可能となる。
【0089】
この結果、巡回経路の始まりに位置するノード120の切り換え処理完了と終わりに位置するノード120の切り換え処理完了との間のタイムラグは短いもので済み、比較的同期したノード120の制御を行うことができる。
【0090】
(第3の実施例)
次に、本発明の第3の実施例の構成を説明する。
上述の第1の実施例と第2の実施例は、IPネットワークにおいてある特定の制御を実施する際に、アクティブプログラムを1回巡回させて制御を行うか、アクティブプログラムを2回巡回させて制御を行うかという点で相違している。そして、第2の実施例のアクティブプログラムを2回巡回させる制御方法は、図6に示したフローチャートの記載から明らかなように、ステップ(S4)及びステップ(S14)で示された、ノード120のアクティブプログラム処理部121におけるアクティブプログラムAPの実行内容が異なるだけで、それ以外の処理ステップは実質的に同様なものを繰り返す構成となっている。
【0091】
このような、IPネットワークにおいてある特定の制御を、アクティブプログラムを複数回巡回させて実行する構成は、2回の巡回に限定されず、より多くの巡回を経て制御を実行する構成も実現可能である。この第3の実施例は、アクティブプログラムAPを3回巡回させることによって特定の制御を実行するものであり、ネットワーク構成及び各構成要素の基本的な動作及び構成は、第2の実施例の構成と同様である。
【0092】
そして、第1のアクティブプログラムAP3-1は、第2のアクティブプログラムAP3-2の実行可否を判断するプログラムであり、第2のアクティブプログラムAP3-2は、ノード120の制御の設定を変更するためのプログラムであり、第3のアクティブプログラムAP3-3は、第2のアクティブプログラムAP3-2によって設定が変更された制御の、実行開始と実行結果の収集をするためのプログラムである。
【0093】
この第3の実施例の制御方法は、アクティブプログラムAPの巡回を3回に別けて、1回目の巡回で、“運用状態”の第1の処理テーブルに基づいた制御が行われているノード120が、第2の処理テーブルに基づいた制御が実行可能であるか判断し、2回目の巡回で、この第2の処理テーブルを作成し、これを“待機状態”で保持させ、3回目の巡回で、“待機状態”で保持されている第2の処理テーブルを、第1の処理テーブルに代わって“運用状態”に切り換える処理手順に特徴がある。
【0094】
この処理手順の概略は以下の通りである。
まずEMS110は、所定の機能の実施のためにIPネットワーク140中の所定のノード120のグループに対する制御が必要になった場合、そのグループの制御対象アドレステーブルと制御内容の実行可否判断の指示が格納された第1のアクティブプログラムAP3-1を生成し、第1回目の巡回として、制御用ネットワーク150中を伝送させる。各ノード120は第1のアクティブプログラムAP3-1中の制御対象アドレステーブルに基づき、自身が制御対象のグループに属しているか判断し、属していない場合は、第1のアクティブプログラムAP3-1の制御対象アドレステーブルに基づいて、該当するノード120にこの第1のアクティブプログラムAP3-1を伝送する。そして、属している場合には、受信した第1のアクティブプログラムAP3-1を実行する。
【0095】
第1のアクティブプログラムAP3-1を実行したノード120は、第1のアクティブプログラムAP3-1に従って、処理テーブル記憶部123に保持されている“運用状態”の第1の処理テーブルの変更が可能かどうか判断し、変更が可能な場合は、実行可否判断が正常終了したことを第1のアクティブプログラムAP2-1の制御対象アドレステーブルに記録すると共に、この制御対象アドレステーブルに基づいて、制御対象のグループ中の未実行のノード120へ、第1のアクティブプログラムAP3-1を送信する。
【0096】
また、変更が不可能と判断された場合は、実行可否判断が異常終了したことをアクティブプログラムAP3-1の制御対象アドレステーブルに記録すると共に、第1のアクティブプログラムAP3-1をEMS110へ送信し、制御処理を中断する。
【0097】
制御対象のグループに属しているすべてのノード120の巡回が完了したら、第1のアクティブプログラムAP3-1は、処理結果を伝達するために、EMS110へ送信される。
【0098】
以上が第1回目の巡回に係る処理であるが、上述の通り、第2回目及び第3回目の巡回も、ノード120におけるアクティブプログラムの実行内容が相違するだけで、処理の手順自体は第1回目の巡回と同様なので、第2回目及び第3回目の巡回については、ノード120におけるアクティブプログラムの実行内容に関してのみ説明する。
【0099】
即ち、第2回目に巡回される第2のアクティブプログラムAP3-2には、上記制御対象グループの制御対象アドレステーブルと制御の内容が格納されており、第2のアクティブプログラムAP3-2を実行したノード120は、第2のアクティブプログラムAP3-2に従って、現状の“運用状態”の第1の処理テーブルとは別に、“待機状態”の第2の処理テーブルを処理テーブル記憶部123に作成して保持する。
【0100】
また、第3回目に巡回される第3のアクティブプログラムAP3-3には、上記制御対象グループの制御対象アドレステーブルと“待機状態”の第2の処理テーブルを“運用状態”に切り換える指示が格納されており、第2のアクティブプログラムAP3-3を実行したノード120は、処理テーブル記憶部123に保持されている“待機状態”の第3の処理テーブルを“運用状態”に切り換える処理を実行する。
【0101】
図7及び図8に上記制御手順の詳細をフローチャートで示す。
このフローチャートはステップ(S1)〜ステップ(S29)で構成されているが、フローチャートの記載と上述の説明から明らかなように、ステップ(S1)〜ステップ(S10)が第1のアクティブプログラムAP3-1による第1回目に巡回に対応し、ステップ(S11)〜ステップ(S20)が第2のアクティブプログラムAP3-2による第2回目に巡回に対応し、ステップ(S21)〜ステップ(S29)が第3のアクティブプログラムAP3-3による第3回目に巡回に対応している。
【0102】
そして、図6に示した第2の実施例のステップ(S1)〜ステップ(S19)で構成されたフローチャートと比較すれば明らかなように、ステップ(S1)〜ステップ(S10)及びステップ(S11)〜ステップ(S20)と第2の実施例のステップ(S1)〜ステップ(S10)は、ステップ(S4)及びステップ(S14)におけるアクティブプログラムの実行内容が、第2の実施例のステップ(S4)と異なるだけで、それ以外の処理ステップは実質的に同一である。またステップ(S21)〜ステップ(S29)と第2の実施例のステップ(S11)〜ステップ(S19)は実質的に同一である。
【0103】
よって、ステップ(S4)及びステップ(S14)についてのみ、その制御手順の詳細を説明し、それ以外のステップに関しては、概略を述べるにとどめる。
【0104】
まず、ステップ(S1)〜(S3)において、第2の実施例のステップ(S1)〜(S3)と同様に、第1のアクティブプログラムAP3-1を生成し、ノード120に送信する。
【0105】
ステップ(S4)において、ノード120-1のアクティブプログラム処理部121-1は、受信したアクティブプログラムAP3-1を実行することで、ノード120-1内でアクティブプログラムAP3-2が実行可能かどうかを判断する。
【0106】
ステップ(S4)において、ノード120-1のアクティブプログラム処理部121-1は、受信した第1のアクティブプログラムAP3-1を実行する。即ち、パケット処理部122-1の処理テーブル記憶部123に保持されている“運用状態”の第1の処理テーブルが、第1のアクティブプログラムAP3-1の指定する制御パラメータに変更可能かどうか判断し、変更可能と判断された場合には、第1のアクティブプログラムAP2-1内の制御対象アドレステーブルのアクティブプログラム処理状況の欄に“正常終了”と、何らかの理由により変更不可能と判断された場合には“異常終了”として記録される。なお、この変更可否判断は、現状のパケット処理部122-1の制御に影響を与えることはなく、パケット処理部122-1は第1の処理テーブルに基づいた制御を継続する。
【0107】
そして、ステップ(S5)〜(S10)において、第2の実施例のステップ(S5)〜(S10)の処理と同様の処理が実行され、第1のアクティブプログラムAP3-1を用いたノード120の制御が成功したと判断された場合はステップ(S11)に進む。
【0108】
次に、ステップ(S11)〜(S13)において、第2の実施例のステップ(S1)〜(S3)と同様に、第2のアクティブプログラムAP3-2を生成し、ノード120に送信する。
【0109】
ステップ(S14)において、ノード120-1のアクティブプログラム処理部121-1は、受信した第2のアクティブプログラムAP3-2を実行する。即ち、“運用状態”の第1の処理テーブルとは別に、“待機状態”の第2の処理テーブルを処理テーブル記憶部123に作成して保持させる。この制御の実行結果は、第1のアクティブプログラムAP2-1内の制御対象アドレステーブルのアクティブプログラム処理状況の欄に、制御に成功した場合は“正常終了”と、何らかの理由により制御ができなかった場合は“異常終了”として記録される。なお、この第2の処理テーブルの作成は、現段階ではパケット処理部122-1の制御に影響を与えず、パケット処理部122-1は第1の処理テーブルに基づいた制御を継続する。
【0110】
そして、ステップ(S15)〜(S20)において、第2の実施例のステップ(S5)〜(S10)の処理と同様の処理が実行され、第2のアクティブプログラムAP3-2を用いたノード120の制御が成功したと判断された場合はステップ(S21)に進む。
【0111】
最後に、ステップ(S21)〜(S29)において、第2の実施例のステップ(S10)〜(S19)と同様に、第3のアクティブプログラムAP3-3を生成してノード120に送信し、ノード120内に“待機状態”で保持されている第2の処理テーブルを“運用状態”に切り換え、制御処理を終了する。
【0112】
このような第3の実施例の制御方法によれば、アクティブプログラムAPの巡回を、“実行判断”,“実行準備”,“実行開始”の3回に分けて巡回させることで、第2の実施例と同様に比較的同期したノード120の制御が可能であるだけでなく、“待機状態”の第2の処理テーブルを作成する処理を実際に実行する前に、この制御が実行可能かどうかを別途判断するので、制御が実行可能と判断された場合に、各ノード120に余計な処理を行わせることを防ぐことができる。
【0113】
なお、この第3の実施例の第1のアクティブプログラムAP3-1は、任意のノード120で第2のアクティブプログラムAP3-2の実行が不可能と判断された場合は、それ以降のノード120における実行可否の判断を行わず、制御処理を中断する構成となっているが、一部のノード120で変更が不可能と判断された場合にも制御対象アドレステーブル中の全てのノード120について実行可否判断を行う構成も可能である。そして、任意のノード120で変更が不可能な場合には、そのノード120を制御対象から除外した第2のアクティブプログラムの送出や、そのノード120でも実行可能な第2のアクティブプログラムの送出を行う構成とすることも可能である。
【0114】
(第4の実施例)
次に、本発明の第4の実施例の構成を説明する。この第4の実施例のネットワーク構成及び各構成要素の基本的な動作と構成は、第1の実施例と同様である。
【0115】
この第4の実施例の制御方法は、ノード120の制御を実施する為にアクティブプログラムAP4をパケット形式のデータとして制御用ネットワーク150内を1回巡回させる構成であり、第1の実施例との違いは、アクティブプログラムAP4の実行が特定のノード120で異常終了した場合に、今までの巡回経路を逆に辿り、エラー回復処理を自動で実施する点である。
【0116】
この処理手順の概略は以下の通りである。
まずEMS110は、所定の機能の実施のためにIPネットワーク140中の所定のノード120のグループに対する制御が必要になった場合、そのグループの制御対象アドレステーブルと上記所定の機能の実施に対応した処理内容及びエラー回復処理の処理内容が格納されたアクティブプログラムAP4を生成し、制御用ネットワーク150中を伝送させる。各ノード120はアクティブプログラムAP4中の制御対象アドレステーブルに基づき、自身が制御対象のグループに属しているか判断し、属していない場合は、アクティブプログラムAPの制御対象アドレステーブルに基づいて、該当するノード120にこのアクティブプログラムAPを伝送する。そして、属している場合には、受信したアクティブプログラムAP4を実行することで、通信制御を実施する。
【0117】
アクティブプログラムAP4を実行したノード120は、アクティブプログラムAP4の実行が正常終了した場合は、正常終了したことをアクティブプログラムAP4の制御対象アドレステーブルに記録すると共に、この制御対象アドレステーブルに基づいて、制御対象のグループ中の未実行のノード120へ、アクティブプログラムAP4を送信する。
【0118】
そして、制御対象のグループに属しているすべてのノード120の巡回が完了したら、アクティブプログラムAP4は、処理結果を伝達するために、EMS110へ送信される。
【0119】
それに対して、任意のノード120でアクティブプログラムAP4の実行が異常終了した場合は、異常終了したことをアクティブプログラムAP4の制御対象アドレステーブルに記録すると共に、アクティブプログラムAP4は制御処理を中断し、アクティブプログラムAP4の処理内容をエラー回復処理へ切り換える。そして、アクティブプログラムAP4は、アクティブプログラムAP4の制御対象アドレステーブルに記録されている、異常終了したノード120までの巡回経路を逆に辿り、各ノード120においてエラー回復処理、即ちアクティブプログラムAP4が行った制御処理を元に戻す処理を実行する。巡回経路の先頭のノード120までエラー回復処理が完了したら、このノード120はEMS110へアクティブプログラムAP4を送信し、アクティブプログラムAP4の実行結果を伝達する。
【0120】
図9に上記制御手順の詳細をフローチャートで示す。
このフローチャートはステップ(S1)〜ステップ(S14)で構成されているが、フローチャートの記載と上述の説明から明らかなように、ステップ(S1)〜ステップ(S9)がアクティブプログラムAP4による本来の制御に関する処理に対応し、ステップ(S10)〜ステップ(S14)がアクティブプログラムAP4によるエラー回復処理に対応している。
【0121】
そして、図4に示した第1の実施例のステップ(S1)〜ステップ(S9)で構成されたフローチャートと比較すれば明らかなように、ステップ(S1)〜ステップ(S9)と第1の実施例のステップ(S1)〜ステップ(S9)は、ステップ(S5)でアクティブプログラムAP4の実行結果が“異常終了”と判定された場合のジャンプ先が異なるだけで、それ以外の処理ステップは実質的に同一である。
【0122】
よって、ステップ(S5)及びステップ(S10)〜ステップ(S14)についてのみ、その制御手順の詳細を説明し、それ以外のステップに関しては、概略を述べるにとどめる。
【0123】
まず、ステップ(S1)〜(S4)において、第1の実施例のステップ(S1)〜(S4)と同様に、アクティブプログラムAP4を生成して、ノード120-1に送信しする。そして、アクティブプログラムAP4による制御に成功した場合は“正常終了”と、何らかの理由により制御ができなかった場合は“異常終了”とする。
ステップ(S5)において、アクティブプログラム処理部121-1が、アクティブプログラムAP4の実行結果を、制御対象アドレステーブルに記録されたアクティブプログラム処理状況に基づいて判定する。“正常終了”の場合は、ステップ(S6)に進む。“異常終了”の場合は、ステップ(S10)に進む。
【0124】
そして“正常終了”の場合は、ステップ(S6)〜(S9)において、第1の実施例のステップ(S6)〜(S9)の処理と同様の処理が実行され、制御処理の成功を管理機能部112に通知し、制御処理を終了する。
【0125】
それに対して、ステップ(S5)が“異常終了”の場合のステップ(S10)以降の処理は以下の通りとなる。
【0126】
まず、ステップ(S10)において、アクティブプログラムAP4を実行しているアクティブプログラム処理部121は、アクティブプログラムAP4のエラー回復処理を実行する。エラー回復処理の実行結果は、アクティブプログラムAP4内の制御対象アドレステーブルにアクティブプログラム処理状況として記録される。
【0127】
ステップ(S11)において、アクティブプログラム処理部121は、アクティブプログラムAP4に記録されている現在までの巡回経路から、前のノード120を決定し、アクティブプログラムAP4を送信する。
【0128】
ステップ(S12)において、アクティブプログラム処理部121は、ステップ(S11)におけるアクティブプログラムAP4の送信結果を判定する。
【0129】
前のノード120は存在し、このノード120へのアクティブプログラムAP4の送信が完了した場合は、巡回が終了していないと判断され、この前のノード120おいてステップ(S10)〜(S12)の処理が再度実行される。そして実行中のノード120が過去の巡回経路の先頭にあたる場合、前のノード120は存在しないため、前のノード120の選択及びアクティブプログラムAP4の送信を行うことができず、これをもって巡回終了と判断しステップ(S13)に進む。
【0130】
そして、ステップ(S12)において第1のアクティブプログラムAP2-1の巡回が終了したと判断された場合、ステップ(S13)において、該当するノード120のアクティブプログラム処理部121は、制御用ネットワーク150を介してアクティブプログラムAP4をEMS110に送信する。
【0131】
ステップ(S14)において、アクティブプログラム生成部113は、アクティブプログラムAP4の制御対象アドレステーブルに記録されたアクティブプログラム処理状況に、即ち制御処理の実行結果と、エラー回復処理の実行結果を、管理機能部112に通知し、制御処理を終了する。
【0132】
このような第4の実施例の制御方法によれば、特定のアクティブプログラムの実行の結果生じた制御エラーを、このアクティブプログラム自身が回復処理する構成となっているので、回復処理のための新たなアクティブプログラムを生成して巡回させる必要がなく、アクティブプログラムの巡回によるオーバヘッドを少なくできると共に、迅速な回復処理を自動的に行うことが可能となる。
【0133】
(第5の実施例)
次に、本発明の第5の実施例の構成を説明する。この第5の実施例は、アクティブプログラムAP5を1回巡回させることで、ノード120の制御を実施する制御方法である。第1の実施例との違いは、ノード120上でのアクティブプログラムAP5の実行,停止,再開,及び終了を、時間条件によって制御する点でにある。
【0134】
図10は、この第5の実施例において、アクティブプログラムAP5に格納され制御に用いられる時間条件の説明図である。図10に示す時間条件の表示形式は、IETFで標準化されている表示形式に即したものであり、“有効期間”,“有効月”,“有効日”,“有効曜日”及び“有効時間”で構成されている。
【0135】
この図10に示されるように、“有効期間”は、形式yyyymmddhhmmss:yyyymmddhhmmssで示される文字列であり、有効な期間を指定する。yyyyは4桁の西暦、mmは月(01〜12)、ddは日(01〜31)、hhが時(00〜23)、mmは分(00〜59)、ssは秒(00〜59)を表す。
“有効月”は、12個の“0”か“1”で構成される文字列であり、先頭が1月を表す。そして、“0”が無効,“1”が有効を表現する。
“有効日”は、31個の“0”か“1”で構成される文字列であり、先頭が1日を表す。そして、“0”が無効,“1”が有効を表現する。
“有効曜日”は、7個の“0”か“1”で構成される文字列であり、先頭が日曜を表す。そして、“0”が無効,“1”が有効を表現する。
“有効時間”は、hhmmss:hhmmssで表現される文字列であり、有効な時間の範囲を指定する。hhが時(0〜23)、mmは分(00〜59)、ssは秒(00〜59)を表す。そして指定が省略された項目は、すべて有効と解釈する。時間条件が示す時間間隔は、各項目の論理積を取った上で、導出される時間とする。
【0136】
例として、時間条件の“有効期間”が20010101000000:20010131235959、“有効曜日”が0111110、と指定された場合を考えてみると、この指定から、2001年1月1日0時0分0秒から2001年1月31日23時59分59秒の間、かつ月曜から金曜が、時間条件として導出される。
【0137】
この実施例の処理手順の概略は以下の通りである。
まずEMS110は、所定の機能の実施のためにIPネットワーク140中の所定のノード120のグループに対する制御が必要になった場合、そのグループの制御対象アドレステーブルと制御の内容及び時間条件が格納されたアクティブプログラムAP5を生成し、制御用ネットワーク150中を伝送させる。
【0138】
各ノード120はアクティブプログラムAP5中の制御対象アドレステーブルに基づき、自身が制御対象のグループに属しているか判断し、属していない場合は、アクティブプログラムAP5の制御対象アドレステーブルに基づいて、該当するノード120にこのアクティブプログラムAP5を伝送する。そして、属している場合には、受信したアクティブプログラムAP5を実行する。
【0139】
アクティブプログラムAP5を実行したノード120は、アクティブプログラムAP5に従って、処理テーブル記憶部123に保持されている“運用状態”の第1の処理テーブルの変更が可能かどうか判断し、変更が可能な場合は、“運用状態”の第1の処理テーブルとは別に、“待機状態”の第2の処理テーブルを処理テーブル記憶部123に作成して、アクティブプログラムAP5に格納されていた時間条件と共に保持する。
【0140】
アクティブプログラムAP5を実行したノード120は、“待機状態”の第2の処理テーブルの作成及び時間条件の設定が正常終了した場合は、正常終了したことをアクティブプログラムAP5の制御対象アドレステーブルに記録すると共に、この制御対象アドレステーブルに基づいて、制御対象のグループ中の未実行のノード120へ、アクティブプログラムAP5を送信する。
【0141】
また、アクティブプログラムAP5の実行が異常終了した場合は、異常終了したことをアクティブプログラムAP5の制御対象アドレステーブルに記録すると共に、アクティブプログラムAP5をEMS110へ送信し、制御処理を中断する。
【0142】
制御対象のグループに属しているすべてのノード120の巡回が完了したら、アクティブプログラムAP5は、処理結果を伝達するために、EMS110へ送信される。
【0143】
そして、ノード120内で実行されるアクティブプログラムAP5によって設定された第2の処理テーブルは、同時に設定された時間条件が真である間、“運用状態”に切り替わり、この第2の処理テーブルに基づいた制御が対象のノード120で実施される。
【0144】
図11に上記制御手順の詳細をフローチャートで示す。
【0145】
このフローチャートはステップ(S1)〜ステップ(S12)で構成されているが、フローチャートの記載と上述の説明から明らかなように、ステップ(S1)〜ステップ(S10)がアクティブプログラムAP5による、時間条件を設定したノード120の制御設定に対応し、ステップ(S11)〜ステップ(S12)がこの制御設定に基づいたノード120の制御処理に対応している。
【0146】
そして、図4に示した第1の実施例のステップ(S1)〜ステップ(S9)で構成されたフローチャートと比較すれば明らかなように、ステップ(S1)〜ステップ(S3)と第1の実施例のステップ(S1)〜ステップ(S3)及び、ステップ(S6)〜ステップ(S9)と第1の実施例のステップ(S5)〜ステップ(S10)は実質的に同一である。
【0147】
よって、ステップ(S4)〜ステップ(S5)及びステップ(S11)〜ステップ(S12)についてのみ、その制御手順の詳細を説明し、それ以外のステップに関しては、概略を述べるにとどめる。
【0148】
まず、ステップ(S1)〜(S3)において、第1の実施例のステップ(S1)〜(S3)と同様に、時間条件を制御パラメータに含んだアクティブプログラムAP5を生成し、ノード120に送信する。
【0149】
ステップ(S4)において、ノード120-1のアクティブプログラム処理部121-1は、アクティブプログラムAP5から、時間条件を取り出し、アクティブプログラムAP5を実行する時間間隔を算出する。時間間隔は、開始時間と終了時間で構成されており、設定されている時間条件によっては、複数の時間間隔が算出されえる。
【0150】
ステップ(S5)において、ノード120-1のアクティブプログラム処理部121-1は、アクティブプログラムAP5を実行する。まず、パケット処理部122-1の処理テーブル記憶部123に保持されている“運用状態”の第1の処理テーブルが、アクティブプログラムAP5の指定する制御パラメータに変更可能かどうか判断し、変更可能と判断された場合には、この“運用状態”の第1の処理テーブルとは別に、“待機状態”の第2の処理テーブルを処理テーブル記憶部123に作成して保持させる。この制御の実行結果は、アクティブプログラムAP5内の制御対象アドレステーブルのアクティブプログラム処理状況の欄に、制御に成功した場合は“正常終了”と、何らかの理由により制御ができなかった場合は“異常終了”として記録される。
【0151】
そして、ステップ(S6)〜(S10)において、第1の実施例のステップ(S5)〜(S9)の処理と同様の処理が実行される。
【0152】
以上のステップ(S1)〜(S10)によるアクティブプログラムAP5の巡回と並行して、ステップ(S4)〜ステップ(S5)によって、“待機状態”の第2の処理テーブルを生成したノード120では、以下の処理が実行される。
【0153】
ステップ(S11)において、アクティブプログラム処理部121は、保持しているすべての時間間隔を確認し、開始または再開する必要がある第2の処理テーブルを“運用状態”に切り換え、この第2の処理テーブルに従った制御を開始または再開する。
【0154】
ステップ(S12)において、アクティブプログラム処理部121は、保持しているすべての時間間隔を確認し、停止または終了する必要がある第2の処理テーブルを“待機状態”に切り換え、この第2の処理テーブルに従った制御を停止または終了する。そして、ステップ(S11)に進む。
【0155】
このような第5の実施例の制御方法によれば、ノード120上での第2の処理テーブルの“運用状態”への切り換えの実行開始タイミングを、アクティブプログラムAP5に格納されている時間条件を用いて指定できるため、複数のノード120間で完全に同期した制御の変更が可能となる。
【0156】
そして更に、時間条件は図10に示したような表示形式を用いることで、例えば、2001年1月1日から2001年1月31日の間に存在する月曜から金曜までの時間間隔といった、複数の時間間隔を一つの表示形式で設定可能となる。この結果、アクティブプログラムAP5によって設定された第2の処理テーブルに従った制御の、実行,停止,再開,終了のタイミングをアクティブプログラムAP5自身によって設定することが可能となり、制御用ネットワークのトラフィックを大幅に低減できる。
【0157】
なお、この実施例では、アクティブプログラムによって設定される処理テーブルは一つだけだが、時間条件や制御内容が衝突しない範囲であれば、複数のアクティブプログラムによって、各々異なる複数の処理テーブルを生成し、それらを時間条件に従って切り換える構成も可能である。
【0158】
上記各実施例では、IPネットワークを構成する全てのノード120-1,120-2,120-3,120-4,120-5を、アクティブプログラムAPによる制御の対象としているが、本発明はこれに限定されず、IPネットワーク中の一又は複数のノードを選択的に制御することが可能である上に、EMS110が制御対象のノードに直接アクティブプログラムAPを送出する必要もない。
【0159】
制御対象となるノードの選択は、アクティブプログラムのアドレステーブル中に示されているので、制御対象ではないノードがアクティブプログラムAPを受信した場合は、このノードはこのアドレステーブルに従って、制御対象のノードの方向へアクティブプログラムを転送する。
【0160】
また、第2,第3の実施例では、2回目以降のアクティブプログラムの巡回経路は1回目のアクティブプログラムAPの巡回経路と全く同一に設定されているが、対象のノードを洩れなく巡回するのであれば、逆に辿っていく等、その経路は全く同一である必要はない。
【0161】
この第2,第3の実施例では、変更対象となる全てのノードの第2の処理テーブルを“運用状態”に切り換えることができなかった場合には、他のノードに存在する“待機状態”の第2の処理テーブルをキャンセルするアクティブプログラムが別途生成され、ノードを巡回する構成となっている。
【0162】
しかしながら本発明はこれに限定されず、“待機状態”のまま所定時間が経過した場合に、ノード自らの判断で“待機状態”の第2の処理テーブルを取り消す、タイムアウト処理を行う構成とすることも可能である。
【0163】
このような構成を、図12に示す。この図において、図1の構成と同一の構成に関しては、同一の符号が付与されており、各ノード120-1,・・・,120-6のアクティブプログラム処理部121-1,・・・,121-6が各々タイムアウト監視部125-1,・・・,125-6を備えている点に特徴がある。
【0164】
これらタイムアウト監視部125-1,・・・,125-6は、アクティブプログラムによる“待機状態”の第2の処理テーブルの作成が“正常終了”と判断された時点(:図6のステップ(S5)あるいは図7のステップ(S15)に対応)から時間カウントを開始し、所定時間が経過しても、更なるアクティブプログラムによる第2の処理テーブルの“運用状態”への切り換え(:図6のステップ(S14)あるいは図8のステップ(S24)に対応)されない場合は、処理テーブル記憶部123に保持されている“待機状態”の第2の処理テーブルを削除する。
【0165】
更に、上述の各実施例では、アクティブプログラムは制御用ネットワークを介して、各ノード120に送信されているが、本発明はこのような構成に限定されず、IPパケットを伝送するためのIPネットワーク中を、パケット形式のアクティブプログラムを伝送させて、各ノード120を制御する構成も実現可能である。
【0166】
このような構成を、図13に示す。この図において、図1の構成と同一の構成に関しては、同一の符号が付与されており、アクティブプログラムの伝送に制御用ネットワークを用いない点と、各ノード120-1,・・・,120-6のパケット処理部122-1,・・・,122-6が各々アクティブプログラム判別部124-1,・・・,124-6を備えている点に特徴がある。
【0167】
これらアクティブプログラム判別部124-1,・・・,124-6は、パケット処理部122で処理されるIPパケットのヘッダを監視し、ヘッダに添付されているアプリケーション識別子等に基づいて自ノード120に対するアクティブプログラムであると判断したときは、該当するIPパケットをパケット処理部122からアクティブプログラム処理部121に送出する。アクティブプログラム処理部121に送出されたアクティブプログラムの処理は、アクティブプログラムの“未実行”の次のノード120やEMS110への送信にIPネットワーク140を利用する以外は、上述の各実施例と同様である。
【0168】
更に、第2,第3の実施例に示された、アクティブプログラムを複数回巡回させることによって特定の処理を実行する構成と、第4の実施例に示された、アクティブプログラムによる処理が失敗した場合に、そのアクティブプログラム自身がエラー回復処理を行う構成を組み合わせることも当然可能である。
【0169】
また、上記各実施例では、ノード120の処理テーブルを変更することで、ノード120の処理モードを変更する制御を行っているが、本発明はこのような構成に限定される、例えば新たな処理プログラムを追加することで処理モードを変更するような構成も可能である。
【0170】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、ネットワーク管理システムがアクティブプログラムを生成し、ネットワーク中を1回あるいは複数回巡回させることによって通信制御装置の動作モードを変更させる制御を行うので、少ない管理負荷で、ネットワークを効率よく制御することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1の実施例のIPネットワークにおける制御の構成を示したブロック図である。
【図2】図2は、一般的なIPネットワークにおける制御の構成を示したブロック図である。
【図3】図3は、ノードアドレステーブル111の構成を示した図である。
【図4】図4は、第1の実施例の制御手順の詳細を示したフローチャートである。
【図5】図5は、アクティブプログラムに格納されている制御対象アドレステーブルの構成を示した図である。
【図6】図6は、第2の実施例の制御手順の詳細を示したフローチャートである。
【図7】図7は、第3の実施例の制御手順の詳細を示した第1のフローチャートである。
【図8】図8は、第3の実施例の制御手順の詳細を示した第2のフローチャートである。
【図9】図9は、第4の実施例の制御手順の詳細を示したフローチャートである。
【図10】図10は、第5の実施例アクティブプログラムに格納される時間条件の表示形式を示した図である。
【図11】図11は、第6の実施例の制御手順の詳細を示したフローチャートである。
【図12】図12は、ノード120のアクティブプログラム処理部124がタイムアウト監視部125を備えたIPネットワークの構成を示したブロック図である。
【図13】図13は、ノード120のパケット処理部122がアクティブプログラム判別部121を備え、アクティブプログラムがIPネットワーク140を介して送受信されるIPネットワークの構成を示したブロック図である。
【符号の説明】
110 EMS
111 ノードアドレステーブル
112 管理機能部
113 アクティブプログラム生成部
120-1,・・・,120-6 ノード
121-1,・・・,121-6 アクティブプログラム処理部
122-1,・・・,122-6 パケット処理部
123-1,・・・,123-6 処理テーブル記憶部
124-1,・・・,124-6 アクティブプログラム判別部
125-1,・・・,125-6 タイムアウト監視部
140 IPネットワーク
150 制御用ネットワーク
AP1,AP2-1,AP2-2,AP3-1,AP3-2,AP3-3,AP4,AP5 アクティブプログラム
Claims (8)
- 相互に接続された複数の通信制御装置と、前記複数の通信制御装置を管理するネットワーク管理システムを有するネットワークシステムにおいて、前記複数の通信制御装置中の所定のグループの制御モードを変更する場合に、
a)前記ネットワーク管理システムが前記グループに属する各通信制御装置のアドレステーブルと前記制御モードの内容を格納したアクティブプログラムを生成し、
b)前記ネットワーク管理システムが前記アドレステーブルに従って前記アクティブプログラムを前記グループの通信制御装置に伝送し、
c)前記アクティブプログラムを受信した前記グループの通信制御装置は、前記アクティブプログラムを実行して制御モードを変更し、
c−1)この制御モードの変更に成功した場合は前記アドレステーブルに成功したことを記録した後に、前記アドレステーブルに基づいて、前記グループ中の前記アクティブプログラムを未実行の通信制御装置へ前記アクティブプログラムを送信し、
c−2)この制御モードの変更に失敗した場合は前記アドレステーブルに失敗したことを記録した後に、前記ネットワーク管理システムに前記アクティブプログラムを送信する、
ことを特徴とする通信制御装置の制御方法。 - 相互に接続された複数の通信制御装置と、前記複数の通信制御装置を管理するネットワーク管理システムを有するネットワークシステムにおいて、前記複数の通信制御装置中の所定のグループの制御モードを変更する場合に、
a)前記ネットワーク管理システムが前記グループに属する各通信制御装置の第1のアドレステーブルを格納した第1のアクティブプログラムを生成し、
b)前記ネットワーク管理システムが前記第1のアドレステーブルに従って前記第1のアクティブプログラムを前記グループの通信制御装置に伝送し、
c)前記第1のアクティブプログラムを受信した前記グループの通信制御装置は、前記第1のアクティブプログラムを実行して変更した制御モードを“待機状態”で保持し、この通信制御装置が前記変更した制御モードを前記“待機状態”で保持していることを前記第1のアドレステーブルに記録し、
c−1)前記第1のアドレステーブルに基づいて、前記グループ中に前記第1のアクティブプログラムを未実行の通信制御装置が存在する場合は、この未実行の通信制御装置へ前記第1のアクティブプログラムを送信し、
c−2)前記第1のアドレステーブルに基づいて、前記グループ中に前記第1のアクティブプログラムを未実行の通信制御装置が存在しない場合は、前記ネットワーク管理システムに前記第1のアクティブプログラムを送信し、
d)前記第1のアクティブプログラムを受信した前記ネットワーク管理システムは、前記グループに属する各通信制御装置の第2のアドレステーブルを格納した第2のアクティブプログラムを生成し、
e)前記ネットワーク管理システムが前記第2のアドレステーブルに従って前記第2のアクティブプログラムを前記グループの通信制御装置に伝送し、
f)前記第2のアクティブプログラムを受信した前記グループの通信制御装置は、前記第2のアクティブプログラムを実行して前記変更した制御モードを前記“待機状態”から“運用状態”に切り換え、この通信制御装置が前記変更した制御モードを前記“運用状態”に切り換えたことを前記第2のアドレステーブルに記録し、
f−1)前記第2のアドレステーブルに基づいて、前記グループ中に前記第2のアクティブプログラムを未実行の通信制御装置が存在する場合は、この未実行の通信制御装置へ前記第2のアクティブプログラムを送信し、
f−2)前記第2のアドレステーブルに基づいて、前記グループ中に前記第2のアクティブプログラムを未実行の通信制御装置が存在しない場合は、前記ネットワーク管理システムに前記第2のアクティブプログラムを送信する、
ことを特徴とする通信制御装置の制御方法。 - 相互に接続された複数の通信制御装置と、前記複数の通信制御装置を管理するネットワーク管理システムを有するネットワークシステムにおいて、前記複数の通信制御装置中の所定のグループに対するアクティブプログラムを用いた制御を行う場合に、
a)前記ネットワーク管理システムが前記グループに属する各通信制御装置の第1のアドレステーブルを格納した第1のアクティブプログラムを生成し、
b)前記ネットワーク管理システムが前記第1のアドレステーブルに従って前記第1のアクティブプログラムを前記グループの通信制御装置に伝送し、
c)前記第1のアクティブプログラムを受信した前記グループの通信制御装置は、前記第1のアクティブプログラムを実行して前記制御が実行可能か判断し、この判断結果を前記第1のアドレステーブルに記録し、
c−1)前記第1のアドレステーブルに基づいて、前記グループ中に前記第1のアクティブプログラムを未実行の通信制御装置が存在する場合は、この未実行の通信制御装置へ前記第1のアクティブプログラムを送信し、
c−2)前記第1のアドレステーブルに基づいて、前記グループ中に前記第1のアクティブプログラムを未実行の通信制御装置が存在しない場合は、前記ネットワーク管理システムに前記第1のアクティブプログラムを送信し、
d)前記第1のアクティブプログラムを受信した前記ネットワーク管理システムは、前記第1のアドレステーブルに記録された前記判断結果に基づいて、前記グループに属する各通信制御装置の第2のアドレステーブルを格納した第2のアクティブプログラムを生成し、
e)前記ネットワーク管理システムが前記第2のアドレステーブルに従って前記第2のアクティブプログラムを前記グループの通信制御装置に伝送し、
f)前記第2のアクティブプログラムを受信した前記グループの通信制御装置は、前記第2のアクティブプログラムを実行して前記制御を行い、この制御結果を前記第2のアドレステーブルに記録し、
f−1)前記第2のアドレステーブルに基づいて、前記グループ中に前記第2のアクティブプログラムを未実行の通信制御装置が存在する場合は、この未実行の通信制御装置へ前記第2のアクティブプログラムを送信し、
f−2)前記第2のアドレステーブルに基づいて、前記グループ中に前記第2のアクティブプログラムを未実行の通信制御装置が存在しない場合は、前記ネットワーク管理システムに前記第2のアクティブプログラムを送信する、
ことを特徴とする通信制御装置の制御方法。 - 相互に接続された複数の通信制御装置と、前記複数の通信制御装置を管理するネットワーク管理システムを有するネットワークシステムにおいて、前記複数の通信制御装置中の所定のグループの制御モードを変更する場合に、
a)前記ネットワーク管理システムが前記グループに属する各通信制御装置のアドレステーブルと前記制御モードの内容及びエラー回復処理の処理内容を格納したアクティブプログラムを生成し、
b)前記ネットワーク管理システムが前記アドレステーブルに従って前記アクティブプログラムを前記グループの通信制御装置に伝送し、
c)前記アクティブプログラムを受信した前記グループの通信制御装置は、前記アクティブプログラムを未実行の場合は実行して制御モードを変更し、
c−1)この制御モードの変更に成功した場合は前記アドレステーブルに成功したことを記録した後に、前記アドレステーブルに基づいて、前記グループ中の前記アクティブプログラムを未実行の通信制御装置へ前記アクティブプログラムを送信し、
c−2)この制御モードの変更に失敗した場合は前記アドレステーブルに失敗したことを記録した後に、前記アクティブプログラムは前記エラー回復処理に処理内容を切り換え、前記アドレステーブルに基づいて、前記グループ中の前記アクティブプログラムの実行に成功している通信制御装置へ前記アクティブプログラムを送信し、
d)前記エラー回復処理に切り換わったアクティブプログラムを受信した前記グループの通信制御装置は、前記アクティブプログラムを実行して前記エラー回復処理を行った後に、前記アドレステーブルに基づいて、前記グループ中の前記アクティブプログラムの実行に成功していて前記エラー回復処理を行っていない通信制御装置へ前記エラー回復処理に切り換わったアクティブプログラムを送信する、
ことを特徴とする通信制御装置の制御方法。 - 相互に接続された複数の通信制御装置と、前記複数の通信制御装置を管理するネットワーク管理システムを有するネットワークシステムにおいて、前記複数の通信制御装置中の所定のグループの制御モードを変更する場合に、
a)前記ネットワーク管理システムが前記グループに属する各通信制御装置のアドレステーブルと前記制御モードの内容と時間条件を格納したアクティブプログラムを生成し、
b)前記ネットワーク管理システムが前記アドレステーブルに従って前記アクティブプログラムを前記グループの通信制御装置に伝送し、
c)前記アクティブプログラムを受信した前記グループの通信制御装置は、前記アクティブプログラムを実行して変更した制御モードを“待機状態”で保持すると共に前記時間条件を設定し、この通信制御装置が前記変更した制御モードを前記“待機状態”で保持したことを前記アドレステーブルに記録し、
c−1) 前記アドレステーブルに基づいて、前記グループ中に前記アクティブプログラムを未実行の通信制御装置が存在する場合は、この未実行の通信制御装置へ前記アクティブプログラムを送信し、
c−2)前記アドレステーブルに基づいて、前記グループ中に前記アクティブプログラムを未実行の通信制御装置が存在しない場合は、前記ネットワーク管理システムに前記アクティブプログラムを送信し、
d)前記アクティブプログラムを実行した前記通信制御装置は、設定された前記時間条件が真である間、前記変更した制御モードを前記“待機状態”から“運用状態”に切り換える、
ことを特徴とする通信制御装置の制御方法。 - 請求項1〜5のいずれかに記載の通信制御装置の制御方法において、前記ネットワークシステムは前記複数の通信制御装置を管理するための制御用ネットワークを有しており、前記アクティブプログラム生成部が生成した前記アクティブプログラムは前記制御用ネットワークを介して、少なくとも一以上の前記通信制御装置へ伝送されることを特徴とする通信制御装置の制御方法。
- 請求項1〜5のいずれかに記載の通信制御装置の制御方法において、前記複数の通信管理装置は、前記ネットワークシステムを介して受信したデータが前記アクティブプログラムであるか判別するアクティブプログラム判別部を有し、アクティブプログラムであると判断された場合は、アクティブプログラム処理にて前記アクティブプログラムの実行を行うことを特徴とする通信制御装置の制御方法。
- 請求項1〜7のいずれかに記載の通信制御装置の制御方法に用いる前記アクティブプログラムを生成する、前記ネットワーク管理システムの制御プログラム。
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