JP4257726B2

JP4257726B2 - Card paper

Info

Publication number: JP4257726B2
Application number: JP2003027394A
Authority: JP
Inventors: 克彦福地; 彰本間; 広之宮島; 利幸石川; 克之布施
Original assignee: Hokuetsu Paper Mills Ltd
Current assignee: Hokuetsu Paper Mills Ltd
Priority date: 2003-02-04
Filing date: 2003-02-04
Publication date: 2009-04-22
Anticipated expiration: 2023-02-04
Also published as: JP2004238748A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、紙製のトランプカード、及びブロマイド、カード型写真集に匹敵する商品であるコレクション用途やゲーム用途のトレーディングカードを含めたカード用紙に関する。
【０００２】
【従来の技術】
カード用紙については、プラスチック製のものと紙製のものとがあるが、製造コスト、使用後の廃棄処理容易性等の点において、紙製のカードのほうが優れている。
【０００３】
紙製カード用紙の製造方式としては折れ皺がつき難いものの一貫生産方式はなく、原紙抄造、片面塗工、片面塗工した非塗工面同士を着色した接着剤を用いてラミネーターにて貼合、その後、断裁、オフセット印刷、エンボス加工、ニス引き等の後加工が行われている。工程数が多く、生産コストがかかる等の問題があった。
【０００４】
カード用紙に求められる品質としては、以下のような特性があげられる：
１．腰、反発力（パリッとしたトランプ感）がある。
【０００５】
２．折り曲げ適性（縦、横とも）がある。
【０００６】
３．不透明度がある。
【０００７】
４．オフセット印刷適性がある。
【０００８】
５．紙グセ、カールがないこと。
【０００９】
６．表面肌がよいこと。
【００１０】
従来、厚さ０．３５ｍｍ以下のカード用紙を製造する際の問題点として折り曲げた時に縦、横とも折れ皺が発生するなどが挙げられる。これを解決するために、特許文献１では原紙の中層が熱水溶解性樹脂および／または熱可塑性樹脂の繊維とパルプとを有し、前記樹脂の繊維がその少なくとも表面が溶融して、前記パルプ繊維同士を結合した状態で存在させ、それによって折れ皺の発生を少なくすることを提案している。しかしながら特許文献１の発明は、原紙のみの生産方式であり、原紙抄造、両面塗工、キャレンダー処理をオンマシンで実施する一貫生産方式ではない。従って工程数が多く、コストがかかるという問題がある。
【特許文献１】
特開平９−１５８０９７号公報
【００１１】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、原紙にしなやかさをもたせ、カードを折り曲げた時に発生する折れ皺が付きにくく、オンマシンにて生産できる新規のカード用紙を提供することにある。
【００１２】
【課題を解決するための手段】
この課題は、多層抄き原紙の厚さが０．３５ｍｍ以下で表層、中層、裏層の坪量の割合が中層１に対して表層と裏層との坪量の和が１．０倍以上であり、多層抄き原紙の表層、裏層がコットンリンターパルプを配合した白層よりなり、該多層抄き原紙の表層、裏層にコットンリンターパルプがパルプ全体を基準として４０〜９０重量％の量で配合されており、中層が着色剤にて着色されたアンコ層よりなり、中層パルプ原料の叩解度がカナダ標準濾水度（ＣＳＦ）で３００ml未満であり、原紙の両面にスチレンブタジエン系ラテックスをベースとする顔料含有塗工液を片面当り１０〜３０ｇ／ｍ²両面塗工し、キャレンダー処理を施したことを特徴とするカード用紙によって解決される。
【００１３】
更に別の一つの実施態様では、ガーレ剛度のＴ／Ｙ比が３．０以下である。
【００１４】
オンマシンにて原紙抄造、両面塗工、キャレンダー処理を施すことも本発明の実施態様の一つである。
【００１５】
本発明のカード用紙を製造するための使用材料及び製造条件について以下に説明する。
【００１６】
用いられるパルプとしては、木材パルプ、例えばＢＫＰ（晒クラフトパルプ）、特にＮ−ＢＫＰ（針葉樹晒クラフトパルプ）、Ｌ−ＢＫＰ（広葉樹晒クラフトパルプ）およびその混合物を各層に使用する。木材パルプの他にコットンリンターパルプ等を使用することができる。中層で使用されるパルプは木材パルプだけで構成されていてもよいが、ほかのパルプ、例えばコットンリンターパルプを含んでも良い。表層および裏層のコットンリンターパルプ含有量は、パルプ全体を基準として４０〜９０％、特に好ましくは５０〜７０％である。４０％より少ないとカード折り曲げ時の折れ皺の発生防止効果が不十分となり、９０％より多いと木材パルプが少な過ぎて原紙強度が不足する。
【００１７】
両面塗工したカード用紙の両面にオフセット印刷するため、原紙強度が必要であることからＢＫＰ（晒クラフトパルプ）を必ず使用する。特に紙の剛度とのバランスを考慮するとＮ−ＢＫＰ（針葉樹晒クラフトパルプ）とＬ−ＢＫＰ（広葉樹晒クラフトパルプ）の使用割合が９：１〜１：９であるのが好ましい。
【００１８】
各層のパルプ全体の叩解度はカナダ標準濾水度（ＣＳＦ）で５００ml以下が適している。特に中層原料の叩解度はカナダ標準濾水度（ＣＳＦ）で３００ml未満が適している。中層原料の叩解度が３００ｍｌ以上では充分な折れ割れ適性が達成できないという問題がある。
【００１９】
本発明において表層、裏層で必ず使用されるコットンリンターパルプ（以下「リンターパルプ」という）とは綿についている短毛（リンター）を精製したパルプであり、特殊紙の原料となる。表層および裏層のための原料調整方法は、リンターパルプと木材パルプを叩解処理したものを原料とする。この際、原紙の表裏層にリンターパルプをパルプ全体の４０〜９０％、好ましくは５０〜７０重量％配合し、ガーレ剛度のＴ／Ｙ比を３．０以下とする。Ｔ／Ｙ比が３．０より多いと、横方向のコシ、反撥力（パリットした感触）が不足してくるという問題がある。また原紙の表裏層または全層にリンターパルプを配合しても、オフセット印刷に耐えられる表面強度が必要である。
【００２０】
本発明においてカードを透かして見た時に裏面が透けて見えないようにする為、中層のパルプ原料を着色して抄造する。着色は青、黒などで行われるが、特にこれらの色に限定されるものではない。着色剤としてはセルロース繊維に親和性の強い直接染料、セルロース繊維に対する親和性は弱いが硫酸バンドで容易に定着する有色顔料が一般的に使用されるが特にこれらのものに限定されるものではない。
【００２１】
直接染料としてはポリアゾ系染料、チアゾールモノアゾ系染料、有機顔料スルホン化系染料（フタロシアニン系、ジオキサジン系など）、塩基性基含有系染料（塩基性直接染料）などが挙げられる。
【００２２】
直接染料、有色顔料の添加方法はあらかじめ水中に分散させ、パルパー、ビーター、チェスト等で添加し、紙料と十分に混合しなければならない。直接染料や有色顔料の定着には硫酸アルミニウムなどの定着剤が必要である。
【００２３】
各層には層間強度の為、澱粉、変性澱粉、ポリアクリルアミドなどの紙力増強剤を内添することが必要である。紙力増強剤の添加率は薬品の種類により異なるがパルプに対して固形分で１〜１０％の添加が好ましい。
【００２４】
本発明の原紙は、乾燥工程の中間に設置されるサイズプレス装置で水溶性高分子物質を主体とする表面サイズ処理を必要に応じて行う。通常の２ロールのサイズプレスの他、ゲートロールサイズプレスやメタリングサイズプレスも使用できる。
【００２５】
表面サイズ処理用の水溶性高分子物質としては、酸化澱粉、カチオン化澱粉、ヒドロキシエチルエーテル化澱粉、酵素変性澱粉などが使用される。
【００２６】
なお、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、その他樹脂ポリマーなど表面サイズ剤も使用できる。この表面サイズ処理用の水溶性高分子物質をサイズプレスで両面に０．５〜４ｇ／ｍ²、好ましくは１〜３ｇ／ｍ²の範囲で塗布する。
【００２７】
なお、表面サイズ処理用の水溶性高分子物質は、全表面サイズ剤量の５〜１００重量％の範囲である。
【００２８】
本発明の多層抄き原紙抄造は、円網多筒式抄紙機で３層から５層抄き合わせで行われるが、特にこの方式に限定されるものではない。
【００２９】
本発明の塗工液に使用する顔料としては、カオリン、クレー、炭酸カルシウム、酸化チタン、水酸化アルミニウム、酸化亜鉛、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、タルク、シリカ、有機顔料、サチンホワイト等が挙げられるが特に限定されるものではない。バインダーとしてはスチレンブタジエン系ラテックスをベースとして使用される。バインダーとしてのスチレンブタジエン系ラテックスのガラス転移温度（Ｔｇ）はカード用紙の剛度にとって１０℃以上が望ましい。例としてはＳ−１５１２（旭化成、Ｔｇ＝１２℃）、Ｌ−１６３８（旭化成、Ｔｇ＝３９℃）、Ｆ−１５７４（旭化成、Ｔｇ＝２２℃）、Ｌ−２６１０（旭化成、Ｔｇ＝２４℃）、ラックスターＤＳ−４０７Ｈ（ＤＩＣ、Ｔｇ＝１０℃）、ラックスター３３０７Ｂ（ＤＩＣ、Ｔｇ＝１５℃）がある。他のバインダーも併用することができる。他のバインダーとしてはカゼイン、大豆蛋白、澱粉、酸化澱粉及びエステル化澱粉、エーテル化澱粉、カチオン化澱粉、酵素変性澱粉等の変性澱粉、セルロース誘導体のような天然接着剤及びメチルメタクリレート−ブタジエン系共重合体等の共役ジエン系重合体ラテックス、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステルの重合体或いは共重合体等のアクリル系重合体ラテックス、ポリビニルアルコールのような合成バインダーが挙げられるが特に限定されるものではない。
【００３０】
バインダーの使用量は対顔料固形分当り８〜３０重量％、好ましくは１５〜２５重量％である。８重量％未満では塗工面の強度が弱くなり、印刷適性が劣る。また３０重量％以上ではコストがかかる。
【００３１】
塗工液には、分散剤、および必要に応じて消泡剤、蛍光染料、耐水化剤、流動性調整剤、帯電防止剤等の各種助剤を適宜添加する。
【００３２】
得られた塗工液は原紙の両面に片面当り１０〜３０ｇ／ｍ²、好ましくは１５〜２０ｇ／ｍ²の塗工量で塗工される。１０ｇ／ｍ²より少ないと原紙の被覆が足らず、印刷適性が劣るという問題が生じる恐れがあり、３０ｇ／ｍ²より多い場合、それに伴う追加的効果がなく、かつコストがかかるという問題がある。
【００３３】
本発明においては塗工並びに乾燥方式については特に限定されるものではない。塗工装置はブレードコーター、エアナイフコーター、バーコーター、ロールコーター、グラビアコーター等によって多層抄き原紙の両面に塗工され、任意の乾燥設備で乾燥される。
【００３４】
このようにして得られた塗工紙は金属ロールと弾性ロールからなるカレンダー装置にて平滑化が行われる。
【００３５】
カード用紙としては、坪量は２８０〜３５０ｇ／ｍ²、厚さ０．２８〜０．３５ｍｍ、
密度１．０〜１．２ｇ／ｃｍ³が適している。
【００３６】
【実施例】
以下、本発明のカード用紙の具体的な構成を、実施例に基づいて説明する。本発明はこれら実施例に制限するものではない。なお特に断らない限り、実施例および比較例中の部および％表示は重量部（固形分換算）および重量％（固形分換算）を示す。また全ての実施例および比較例についてＪＩＳＰ８１１１に準じて前処理を行った後、紙質試験を行った。
【００３７】
実施例１：
原紙抄造
原料配合
表層Ｌ−ＢＫＰ３０％リンターパルプ７０％
中層Ｎ−ＢＫＰ５０％Ｌ−ＢＫＰ５０％
裏層Ｌ−ＢＫＰ３０％リンターパルプ７０％
上記原料の表層、裏層の叩解度を４２０mlとし、中層の叩解度を２００mlとし内添填料として重質炭酸カルシウム（竹原化学社製：商品名ＳＬ−１０００）を対パルプ１０．０％、紙力増強剤（日本食品加工社製：商品名ネオタック４０Ｔ）を対パルプ１．０％、サイズ剤（日本ＰＭＣ社製：商品名ＣＣ−１４０）を対パルプ０．３％添加した。
【００３８】
また中層の原料には水中に分散させた青色顔料（バイエル社製：商品名レバセルファーストブルーＫＳ−６ＧＬＬリキッド）を、ミキシングタンクに添加し、紙料と十分に混合した。顔料の定着には硫酸アルミニウムを添加した。
【００３９】
またサイズプレスにおいて濃度７．７％の表面紙力剤（日本ＰＭＣ社製：商品名ＳＴ−４８１Ｈ）を両面に３ｇ／ｍ²（固形分）になるように塗布し、表裏層坪量は８０ｇ／ｍ²、中層坪量１１４ｇ／ｍ²の３層原紙を抄紙した。
【００４０】
塗工
塗工液
顔料分散液の調製は下記配合で分散濃度を５８％とした。
【００４１】
カオリン（菱三商事：商品名ＵＷ−９０）２０部
炭酸カルシウム（白石工業社製：商品名Ｂｒｉｌｌｉａｎｔ−１５）８０部
分散剤（ソマール：商品名ＳＤＡ−４０Ｎ、４０％濃度品）０．１部
水７２．３部
混合液の調製は下記配合で分散濃度を４５％とした。
【００４２】
顔料分散液（５８％濃度）１００部
ＳＢＲ系ラテックス（旭化成社製：商品名Ｓ１５１２、Ｔｇ＝１２℃、５１％濃度品）
２７部
澱粉（日本食品加工社製：商品名ＭＳ４６００、１０％濃度）３部
耐水化剤（住友化学社製：商品名ＳＲ６３６、５０％濃度品）０．００５部
消泡剤（日信化学工業社製：商品名ＡＦ−１、２５％濃度品）０．００１部
水１５８．９部
上記混合液をエアナイフ塗工機にて片面当り２０ｇ／ｍ²の塗工量で両面塗工を行った。前記塗工紙は金属ロールと弾性ロールからなるカレンダー装置にてキャレンダー加工して平滑化処理を行い、紙厚０．３０８ｍｍ、坪量３１２．５ｇ／ｍ²のカード用紙とした。
【００４３】
実施例２：
原料配合を下記の組成とした以外は実施例１と同様に行った。
【００４４】
表層Ｌ−ＢＫＰ３０％リンターパルプ７０％
中層Ｎ−ＢＫＰ７０％Ｌ−ＢＫＰ３０％
裏層Ｌ−ＢＫＰ３０％リンターパルプ７０％
【００４５】
実施例３：
表層、裏層の原紙坪量を８０ｇ／ｍ²、中層の原紙坪量を５７ｇ／ｍ²の２層抄きとした４層原紙を抄紙した以外は実施例１と同様に行った。
【００４６】
実施例４：
表層、裏層の原紙坪量を８０ｇ／ｍ²、中層の原紙坪量を３８ｇ／ｍ²の３層抄きとした５層原紙を抄紙した以外は実施例１と同様に行った。
【００４７】
比較例１：
Ｎ−ＢＫＰを３０％、Ｌ−ＢＫＰを７０％とし、叩解度は４５０mlとした原料配合で、紙力増強剤を対パルプ１．０％、サイズ剤を対パルプ０．３％添加した単層坪量２９０ｇ／ｍ²の１層抄き原紙を抄紙した以外は実施例１と同様に行った。
【００４８】
比較例２：
中層原料の叩解度を３００mlとした以外は実施例１と同様に行った。
【００４９】
比較例３：
原料配合を下記の組成とした以外は実施例１と同様に行った。
【００５０】
表層Ｌ−ＢＫＰ７０％リンターパルプ３０％
中層Ｎ−ＢＫＰ３０％Ｌ−ＢＫＰ７０％
裏層Ｌ−ＢＫＰ７０％リンターパルプ３０％
【００５１】
比較例４：
全体を構成するパルプをＮ−ＢＫＰを３０％、Ｌ−ＢＫＰを２０％、リンターパルプを５０％とし、叩解度は４５０mlとした原料配合で、紙力増強剤を対パルプ１．０％、サイズ剤を対パルプ０．３％添加した単層坪量２９０ｇ／ｍ²の１層抄き原紙を抄紙した以外は実施例１と同様に行った。
【００５２】
比較例５：
原料配合を下記の組成とし、表裏層坪量は６１ｇ／ｍ²、中層坪量は１５１ｇ／ｍ²の３層原紙を抄紙した以外は実施例１と同様に行った。
【００５３】
表層Ｌ−ＢＫＰ３０％リンターパルプ７０％
中層Ｎ−ＢＫＰ３０％Ｌ−ＢＫＰ７０％
裏層Ｌ−ＢＫＰ３０％リンターパルプ７０％
【００５４】
比較例６：
表層、裏層の原紙坪量を７０ｇ／ｍ ² 、中層の原紙坪量を１３４ｇ／ｍ ² とした３層原紙を抄紙した以外は実施例１と同様に行った。
【００５５】
【表１】

【００５６】
【発明の効果】
以上のように本発明のカード用紙は、原紙にしなやかさをもたせカードを折り曲げた時に発生する折れ皺が付きにくく、オンマシンにて生産できるカード用紙を提供することができる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a card paper including a trading card for a collection or a game, which is a product comparable to a paper playing card, and a bromide or card-type photo book.
[0002]
[Prior art]
There are two types of card paper: plastic ones and paper ones, but paper cards are superior in terms of manufacturing cost, ease of disposal after use, and the like.
[0003]
There is no integrated production method for paper card paper that is difficult to crease, but it is bonded with a laminator using a base paper making, single-sided coating, single-sided coated non-coated surfaces with an adhesive, Thereafter, post-processing such as cutting, offset printing, embossing, and varnishing is performed. There were problems such as many processes and high production costs.
[0004]
The quality required for card stock includes the following characteristics:
1. There is waist, repulsion (crimped feeling of playing cards).
[0005]
2. Bending aptitude (both vertical and horizontal).
[0006]
3. There is opacity.
[0007]
4). Suitable for offset printing.
[0008]
5. There should be no paper edges or curls.
[0009]
6). Good surface skin.
[0010]
Conventionally, as a problem in producing a card paper having a thickness of 0.35 mm or less, there are folding folds in both the vertical and horizontal directions when bent. In order to solve this, in Patent Document 1, the middle layer of the base paper has hot water-soluble resin and / or thermoplastic resin fibers and pulp, and at least the surface of the resin fibers melts, and the pulp It is proposed that the fibers are present in a bonded state, thereby reducing the occurrence of creases. However, the invention of Patent Document 1 is a production method using only base paper, and is not an integrated production system in which base paper making, double-side coating, and calendar processing are performed on-machine. Therefore, there are problems that the number of processes is large and costs are high.
[Patent Document 1]
Japanese Patent Laid-Open No. 9-158097
[Problems to be solved by the invention]
SUMMARY OF THE INVENTION An object of the present invention is to provide a new card paper that can be produced on-machine without giving a crease generated when the card is bent by making the base paper flexible.
[0012]
[Means for Solving the Problems]
The problem is that the basis weight ratio of the surface layer, the middle layer, and the back layer is 1.0 times or more of the basis weight of the surface layer and the back layer with respect to the middle layer 1 when the thickness of the multi-layer paper is 0.35 mm or less. The surface layer and the back layer of the multilayer paper base paper are composed of white layers containing cotton linter pulp, and the surface layer and the back layer of the multilayer paper base paper are 40 to 90% by weight of cotton linter pulp based on the whole pulp. The middle layer is composed of an anko layer colored with a colorant, the beating degree of the middle layer pulp raw material is less than 300 ml in Canadian standard freeness (CSF), and styrene butadiene latex on both sides of the base paper This is solved by a card paper characterized in that a pigment-containing coating solution based on the above is coated on both sides at 10 to 30 g / m ² per side and subjected to a calendar treatment.
[0013]
In yet another embodiment, the Gurley stiffness T / Y ratio is 3.0 or less.
[0014]
It is also one of the embodiments of the present invention to perform base paper making, double-side coating, and calendar processing on-machine.
[0015]
The materials used and the production conditions for producing the card paper of the present invention will be described below.
[0016]
The pulp used is wood pulp, for example BKP (bleached kraft pulp), in particular N-BKP (softwood bleached kraft pulp), L-BKP (hardwood bleached kraft pulp) and mixtures thereof in each layer. In addition to wood pulp, cotton linter pulp or the like can be used. The pulp used in the middle layer may be composed solely of wood pulp, but may include other pulps such as cotton linter pulp. The cotton linter pulp content of the surface layer and the back layer is 40 to 90%, particularly preferably 50 to 70%, based on the whole pulp. If it is less than 40%, the effect of preventing the occurrence of creases during card folding becomes insufficient, and if it exceeds 90%, the wood pulp is too little and the strength of the base paper is insufficient.
[0017]
Since offset printing is performed on both sides of the card paper coated on both sides, BKP (bleached kraft pulp) must be used because the strength of the base paper is required. In particular, considering the balance with the stiffness of paper, the use ratio of N-BKP (conifer bleached kraft pulp) and L-BKP (hardwood bleached kraft pulp) is preferably 9: 1 to 1: 9.
[0018]
The total beating degree of the pulp in each layer is suitably 500 ml or less in Canadian Standard Freeness (CSF). In particular, the beating degree of the middle layer raw material is less than 300 ml in Canadian standard freeness (CSF). If the beating degree of the middle layer raw material is 300 ml or more, there is a problem that sufficient crackability cannot be achieved.
[0019]
The cotton linter pulp (hereinafter referred to as “linter pulp”) that is always used in the surface layer and the back layer in the present invention is a pulp obtained by refining short hair (linter) attached to cotton, and is a raw material for special paper. The raw material adjustment method for the surface layer and the back layer is obtained by beatening linter pulp and wood pulp. At this time, 40 to 90%, preferably 50 to 70% by weight of linter pulp is blended in the front and back layers of the base paper, and the T / Y ratio of Gurley stiffness is set to 3.0 or less. When the T / Y ratio is more than 3.0, there is a problem that the lateral stiffness and repulsion (paritized feel) are insufficient. Further, even if linter pulp is blended in the front and back layers or all layers of the base paper, the surface strength that can withstand offset printing is required.
[0020]
In order to prevent the back surface from being seen through when the card is seen through in the present invention, the intermediate pulp material is colored and made. Coloring is performed in blue, black, etc., but is not particularly limited to these colors. As the coloring agent, a direct dye having a strong affinity for cellulose fibers and a colored pigment having a weak affinity for cellulose fibers but easily fixed with a sulfuric acid band are generally used, but are not limited to these. .
[0021]
Examples of the direct dye include polyazo dyes, thiazole monoazo dyes, organic pigment sulfonated dyes (phthalocyanine series, dioxazine series, etc.), basic group-containing dyes (basic direct dyes), and the like.
[0022]
The method of adding direct dyes and colored pigments must be dispersed in water in advance, added with a pulper, beater, chest, etc., and mixed well with the stock. Fixing agents such as aluminum sulfate are necessary for fixing direct dyes and colored pigments.
[0023]
For each layer, it is necessary to internally add a paper strength enhancer such as starch, modified starch, or polyacrylamide for the purpose of interlayer strength. Although the addition rate of a paper strength enhancer changes with kinds of chemical | medical agent, addition of 1-10% by solid content with respect to a pulp is preferable.
[0024]
The base paper of the present invention is subjected to surface sizing treatment as needed mainly with a water-soluble polymer substance in a size press apparatus installed in the middle of the drying process. In addition to the usual two-roll size press, a gate roll size press and a metering size press can also be used.
[0025]
As the water-soluble polymer substance for surface sizing treatment, oxidized starch, cationized starch, hydroxyethyl etherified starch, enzyme-modified starch and the like are used.
[0026]
Surface sizing agents such as polyvinyl alcohol, carboxymethyl cellulose, methyl cellulose, and other resin polymers can also be used. 0.5-4 g / m ² on both surfaces of the water-soluble polymer of the surface size for treatment in size-press, preferably coated in the range of 1 to 3 g / m ^2.
[0027]
The water-soluble polymer substance for surface sizing treatment is in the range of 5 to 100% by weight of the total surface sizing agent amount.
[0028]
The multi-layer base paper making of the present invention is carried out by three-layer to five-layer making using a circular multi-cylinder paper machine, but is not particularly limited to this method.
[0029]
Examples of the pigment used in the coating liquid of the present invention include kaolin, clay, calcium carbonate, titanium oxide, aluminum hydroxide, zinc oxide, barium sulfate, calcium sulfate, talc, silica, organic pigment, and satin white. There is no particular limitation. As the binder, styrene butadiene latex is used as a base. The glass transition temperature (Tg) of the styrene butadiene latex as the binder is preferably 10 ° C. or higher for the card paper stiffness. Examples include S-1512 (Asahi Kasei, Tg = 12 ° C.), L-1638 (Asahi Kasei, Tg = 39 ° C.), F-1574 (Asahi Kasei, Tg = 22 ° C.), L-2610 (Asahi Kasei, Tg = 24 ° C.). , Rack Star DS-407H (DIC, Tg = 10 ° C.), Rack Star 3307B (DIC, Tg = 15 ° C.). Other binders can be used in combination. Other binders include casein, soy protein, starch, oxidized starch and esterified starch, etherified starch, cationized starch, enzyme-modified starch and other modified starches, natural adhesives such as cellulose derivatives, and methyl methacrylate-butadiene based co-polymers. Conjugated diene polymer latex such as polymer, acrylic polymer latex such as acrylic acid ester, methacrylic acid ester polymer or copolymer, and synthetic binders such as polyvinyl alcohol are particularly limited. Absent.
[0030]
The amount of the binder used is 8 to 30% by weight, preferably 15 to 25% by weight, based on the solid content of the pigment. If it is less than 8% by weight, the strength of the coated surface becomes weak and the printability is poor. Further, if it is 30% by weight or more, it costs high.
[0031]
To the coating liquid, a dispersant and, if necessary, various auxiliary agents such as an antifoaming agent, a fluorescent dye, a water resistance agent, a fluidity adjusting agent, and an antistatic agent are appropriately added.
[0032]
The resulting coating liquid per side 10 to 30 g / m ² on both surfaces of the base paper, is preferably coated at a coat weight of 15 to 20 g / m ^2. If it is less than 10 g / m ² , there is a possibility that the base paper is not sufficiently coated and the printability is inferior, and if it is more than 30 g / m ² , there is a problem that there is no additional effect and costs are increased.
[0033]
In the present invention, the coating and drying methods are not particularly limited. The coating apparatus is coated on both sides of a multilayer paper base by a blade coater, air knife coater, bar coater, roll coater, gravure coater, etc., and dried in an arbitrary drying facility.
[0034]
The coated paper thus obtained is smoothed by a calender device comprising a metal roll and an elastic roll.
[0035]
The card paper has a basis weight of 280 to 350 g / m ² , a thickness of 0.28 to 0.35 mm ,
A density of 1.0 to 1.2 g / cm ³ is suitable.
[0036]
【Example】
Hereinafter, a specific configuration of the card paper of the present invention will be described based on examples. The present invention is not limited to these examples. Unless otherwise specified, parts and% indications in Examples and Comparative Examples indicate parts by weight (in terms of solid content) and% by weight (in terms of solid content). Further, all examples and comparative examples were pretreated according to JIS P8111 and then subjected to a paper quality test.
[0037]
Example 1:
Base paper making raw material composition Surface layer L-BKP 30% Linter pulp 70%
Middle layer N-BKP 50% L-BKP 50%
Back layer L-BKP 30% Linter pulp 70%
The beating degree of the surface layer and the back layer of the above raw material is 420 ml, the beating degree of the middle layer is 200 ml, and heavy calcium carbonate (product name: SL-1000, manufactured by Takehara Chemical Co., Ltd.) is 10.0% for pulp and paper. 1.0% of pulp for a power enhancer (manufactured by Nippon Food Processing Co., Ltd .: trade name Neotac 40T) and 0.3% of a sizing agent (manufactured by Japan PMC: trade name CC-140) were added to pulp.
[0038]
In addition, a blue pigment (manufactured by Bayer Co., Ltd .: trade name Rebasel First Blue KS-6GLL Liquid) dispersed in water was added to the mixing material in the mixing layer and sufficiently mixed with the stock. Aluminum sulfate was added for fixing the pigment.
[0039]
In addition, a surface paper strength agent having a concentration of 7.7% (product name: ST-481H, manufactured by Japan PMC) was applied to both sides so as to be 3 g / m ² (solid content) in a size press, and the basis weight of the front and back layers was 80 g. / m ^2, and paper making a three-layer base paper intermediate basis weight 114 g / m ^2.
[0040]
Coating Coating Solution The pigment dispersion was prepared with the following composition and a dispersion concentration of 58%.
[0041]
Kaolin (Ryosan Shoji: trade name UW-90) 20 parts Calcium carbonate (Shiraishi Kogyo Co., Ltd .: trade name Brilliant-15) 80 parts Dispersant (Somar: trade name SDA-40N, 40% concentration product) 0.1 part 72.3 parts of water The mixture was prepared with the following composition and a dispersion concentration of 45%.
[0042]
Pigment dispersion (58% concentration) 100 parts SBR latex (Asahi Kasei Co., Ltd .: trade name S1512, Tg = 12 ° C., 51% concentration product)
27 parts Starch (Nippon Food Processing Co., Ltd .: trade name MS4600, 10% concentration) 3 parts Water-resistant agent (Sumitomo Chemical Co., Ltd .: trade name SR636, 50% concentration product) 0.005 parts Antifoaming agent (Nisshin Chemical Industry) (Product name: AF-1, 25% concentration product) 0.001 part Water 158.9 parts The above mixed solution was coated on both sides with an air knife coating machine at a coating amount of 20 g / m ² per side. . The coated paper was calendered and smoothed by a calendar device composed of a metal roll and an elastic roll to obtain a card paper having a paper thickness of 0.308 mm and a basis weight of 312.5 g / m ² .
[0043]
Example 2:
The same procedure as in Example 1 was performed except that the raw material was mixed as follows.
[0044]
Surface L-BKP 30% Linter pulp 70%
Middle layer N-BKP 70% L-BKP 30%
Back layer L-BKP 30% Linter pulp 70%
[0045]
Example 3:
Surface layer, a base paper basis weight of 80 g / m ² of the backing layer, except that the paper making a four-layer base paper has a two-ply of 57 g / m ² base paper basis weight of the middle layer were the same as in Example 1.
[0046]
Example 4:
Surface layer, a 80 g / m ² base paper basis weight of the backing layer, except that the paper a five-layer base paper the base paper basis weight of the intermediate layer was set to paper making three layers of 38 g / m ² was performed in the same manner as in Example 1.
[0047]
Comparative Example 1:
A single layer containing 30% N-BKP, 70% L-BKP, and a beating degree of 450 ml, with 1.0% paper strength enhancer and 0.3% sizing agent added to pulp. The same procedure as in Example 1 was conducted except that a single-layer base paper having a basis weight of 290 g / m ² was made.
[0048]
Comparative Example 2:
The same procedure as in Example 1 was performed except that the beating degree of the middle layer material was changed to 300 ml.
[0049]
Comparative Example 3:
The same operation as in Example 1 was performed except that the raw material composition was changed to the following composition.
[0050]
Surface L-BKP 70% Linter pulp 30%
Middle layer N-BKP 30% L-BKP 70%
Back layer L-BKP 70% Linter pulp 30%
[0051]
Comparative Example 4:
The raw material composition is 30% N-BKP, 20% L-BKP, 50% linter pulp, 50% linter pulp and 450ml beating degree. The same procedure as in Example 1 was conducted except that a single-layer base paper having a single layer basis weight of 290 g / m ² to which 0.3% of the agent was added was made.
[0052]
Comparative Example 5:
It was carried out in the same manner as in Example 1 except that a three-layer base paper having a raw material composition of the following composition, a front and back layer basis weight of 61 g / m ² and a middle layer basis weight of 151 g / m ² was made.
[0053]
Surface L-BKP 30% Linter pulp 70%
Middle layer N-BKP 30% L-BKP 70%
Back layer L-BKP 30% Linter pulp 70%
[0054]
Comparative Example 6:
Surface layer, a base paper basis weight of 70 g / m ² of the backing layer, except that the base paper basis weight of the middle layer was paper a three-layer base paper was 134 g / m ² was performed in the same manner as in Example 1.
[0055]
[Table 1]

[0056]
【The invention's effect】
As described above, the card paper according to the present invention can provide a card paper that can be produced on-machine with the suppleness of the base paper and the crease generated when the card is folded.

Claims

The basis weight ratio of the surface layer, the middle layer, and the back layer is 1.0 times or more with respect to the middle layer 1, and the thickness of the base paper of the multilayer paper is 0.35 mm or less. The surface layer and back layer of the base paper are composed of white layers blended with cotton linter pulp, and the cotton linter pulp is blended in the amount of 40 to 90% by weight based on the whole pulp. The middle layer is composed of an anko layer colored with a colorant, and the beating degree of the middle layer pulp raw material is less than 300 ml in Canadian standard freeness (CSF), and both sides of the base paper are based on styrene butadiene latex. A card paper characterized in that a pigment-containing coating solution is applied on both sides of 10 to 30 g / m ² on one side and subjected to a calendar process.

The card paper according to claim 1, wherein the Gurley stiffness T / Y ratio is 3.0 or less.

The card paper according to claim 1 or 2 , which has been subjected to on-machine papermaking, double-sided coating, and calendar processing.

The card paper according to any one of claims 1 to 3 , wherein the styrene-butadiene latex has a Tg (glass transition temperature) of 10 ° C or higher.